説明

携帯端末装置、筐体パネルの装着方法、及び筐体パネル装置

【課題】 携帯電話機の筐体全体の外観を簡単に一新させる。
【解決手段】 アルミニウム等の金属部材で形成された上筐体用筐体パネル2の空隙部20に対して、上筐体1の端部1bを挿入したうえで、上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bに固定カバー3をネジ止めする。また、下筐体54に対しては、キー操作面部側に下筐体操作部用筐体パネルを装着すると共に、背面部側に下筐体用背面パネルを装着し、下筐体用背面パネルに設けられたネジ孔、及び下筐体に設けられたネジ孔を介してネジを挿入し、このネジを下筐体操作部用筐体パネルに設けられたネジ孔に螺合させることで、該下筐体に下筐体操作部用筐体パネル及び下筐体用背面パネルを固定する。最後に、下筐体の背面部側に電池蓋を装着する。これにより、携帯電話機の筐体全体の外観を簡単に一新させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置、ノート型のパーソナルコンピュータ装置等の携帯機器に適用して好適な携帯端末装置、筐体パネルの装着方法、及び筐体パネル装置に関する。
特には、筐体全体の表面部品を簡単に交換可能とすることで、機器全体の外観を一新させることを可能とした携帯端末装置、筐体パネルの装着方法、及び筐体パネル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−094533号の公開特許公報に、筐体の一部を構成する筐体面を交換することでデザインを簡単に変更することが可能な折り畳み型の携帯電話機が開示されている。
【0003】
この携帯電話機の場合、交換(=着せ替え)を行う平板形状の筐体パネルに対して、該筐体パネルから突出すると共に、ネジ孔を備えた取り付け用脚部を設けている。携帯電話機の筐体側には、筐体パネルの取り付け用脚部を挿入するための脚部挿入孔部が設けられている。そして、筐体に対して筐体パネルを装着する際には、この筐体に設けられた脚部挿入孔部に対して筐体パネルの取り付け用脚部を挿入し、筐体の側面部に設けられたネジ孔からネジを挿入し、筐体パネルの脚部挿入孔部に設けられたネジ孔を介して該筐体パネルを筐体にネジ止めするようになっている。
【0004】
折り畳み型の携帯電話機の場合、折り畳んだ状態で露出する筐体面にはスイッチ類等が少なく、かつ、この筐体の外観の殆どを占めるため、上記筐体パネルを交換することで、当該携帯電話機のデザインを簡単に変更することができる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−094533号公報(第4頁〜第5頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されている携帯電話機の場合、平板形状の筐体パネルを交換することでデザインが変更される部分は筐体の平面部のみであり、筐体の側面部や端部の色彩や模様としては、元の色彩や模様が依然として残ることとなるため、筐体の外観を一新するには至らない問題がある。
【0007】
また、今日における携帯電話機は、筐体の大幅な薄型化がなされている。このような筐体の薄型化を図るには、筐体の強度を確保したうえで、該筐体の薄型化を図る必要があるが、特許文献1に開示されている携帯電話機の場合、筐体に対して平板形状の筐体パネルを宛う(あてがう)だけであるため、薄型化された筐体の強度を担保することは困難となる問題もある。
【0008】
また、特許文献1に開示されている携帯電話機は、折り畳んだ状態でも露出する筐体面にはスイッチ類等が少なく、また、この筐体面は携帯電話機の外観の殆どを占めることから、この筐体面を変更することで、携帯電話機のデザインを大きく変えることができるものとしている。このため、特許文献1に開示されている携帯電話機の場合、折り畳んだ状態でも露出する筐体の平面部のみ、平板形状の筐体パネルを交換することで、デザインを変更することが可能となっている。換言すれば、特許文献1に開示されている携帯電話機の場合、筐体パネルを交換することで、デザインが変更される部分は筐体の平面部のみとなっている。
【0009】
例えば、全体が白一色の携帯電話機の場合、上記折り畳んだ状態でも露出する筐体の平面部のみを、黒色の筐体パネルに交換した後に、この携帯電話機を開操作すると、操作部等の色として、元の筐体の色である白色が露出することとなる。すなわち、この場合、外側は黒色で、内側は白色という、変わったデザインの携帯電話機が形成されることとなる。
【0010】
外側の筐体パネルの色と、内側の元の筐体の色との組み合わせ方によっては、優れたデザインとなる可能性もあるが、殆どの場合、変わったデザインの携帯電話機が形成されることとなり、ユーザにとって好ましいことではない。
【0011】
なぜ、筐体の交換可能な部分が平面部のみであったかというと、上述のように携帯電話機のデザインを大きく変更可能であることが、その理由の一つであるが、特に下筐体の場合、十字キーやオンフックキー、オフフックキー等の多数のキーが設けられた操作部が存在するため、この内側部分の筐体の交換が、非常に面倒、かつ、困難であったことが、もう一つの理由である。
【0012】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、操作部が設けられている部分も含め、筐体全体の外観を一新させることを可能とすると共に、筐体の強度を担保することも可能な携帯端末装置、筐体パネルの装着方法、及び筐体パネル装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る携帯端末装置は、上述の課題を解決するために、
筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠いて形成されており、空隙部に第1の筐体の端部を挿入するかたちで該第1の筐体に装着された際に、少なくとも該第1の筐体の装着面部と共に該第1の筐体の両側面部をも被覆するように形成された第1の筐体パネルと、
上記第1の筐体パネルが装着された上記第1の筐体の端部を被覆するように該第1の筐体の端部に装着されることで、該第1の筐体に上記第1の筐体パネルを固定するパネル固定カバーと、
第2の筐体の操作面部に設けられた各キーに対応するキートップが設けられたキーシートと、上記キーシートに設けられた各キートップを露出させるための開口部、及び上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備えたフレーム部とを備え、上記第2の筐体の操作面部に装着される第2の筐体パネルと、
上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備え、該第2の筐体の背面部に装着される背面パネルと
を有する。
【0014】
このような本発明は、筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠き加工することで、端面が略U字状となる第1の筐体パネルを形成している。そして、この第1の筐体パネルの空隙部に対して第1の筐体の端部を挿入するかたちで、該第1の筐体パネルを第1の筐体に装着すると共に、この第1の筐体パネルが装着された第1の筐体の端部を被覆するように、該第1の筐体の端部にパネル固定カバーを装着して、該第1の筐体に第1の筐体パネルを固定する。
【0015】
これにより、第1の筐体パネルの空隙部に筐体の端部を挿入し、該第1の筐体の端部にパネル固定カバーを装着するだけで、該第1の筐体に筐体パネルを装着することができるため、該第1の筐体に対する第1の筐体パネルの装着や交換を簡単に実行可能とすることができる。
【0016】
また、第1の筐体に装着された第1の筐体パネルは、第1の筐体の装着面部のみならず該第1の筐体の両側面部までをも被覆し、パネル固定カバーは、第1の筐体の端部を被覆するため、この第1の筐体パネル及びパネル固定カバーにより、第1の筐体の略々全体を被覆することができる。このため、第1の筐体の外観を一新させることができる。
【0017】
また、第1の筐体パネル及び固定カバーを装着することで、第1の筐体の装着面部のみならず、両側面部及び端部まで被覆することができるため、第1の筐体が薄型化されている場合であっても、上記第1の筐体パネル及び固定カバーを装着することで、この薄型化された第1の筐体の強度を担保可能とすることができる。
【0018】
また、このような携帯端末装置は、第2の筐体の操作面部に設けられた各キーに対応するキートップが設けられたキーシートと、上記キーシートに設けられた各キートップを露出させるための開口部、及び上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備えたフレーム部とを備えた第2の筐体パネルを、上記筐体固定部を介して第2の筐体の操作面部に装着するだけで、簡単に第2の筐体の操作面部の外観を変更することができる。また、筐体固定部を介して、背面パネルを第2の筐体の背面部に装着することで、簡単に第2の筐体の背面部の外観を変更することができる。
【0019】
従って、本発明に係る携帯端末装置は、上述のように第1の筐体及び第2の筐体の外観を簡単に変更することができるため、当該携帯端末装置が適用された機器全体の外観を一新させることを可能とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、操作部が設けられている部分も含め、筐体全体の外観を一新させることを可能とすることができる。また、筐体の強度も担保可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、折り畳み型の携帯電話機に適用することができる。
【0022】
[携帯電話機の上筐体側の構成]
この本発明の実施の形態となる携帯電話機は、略長方形状の上筐体の短手方向の一端部、及び上筐体と略々同じ大きさの略長方形状の下筐体の短手方向の一端部をヒンジ部を介して相互に接続することで、上筐体及び下筐体の折り畳み操作及び開操作が可能となっている。
【0023】
図1に、本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の上筐体1、この上筐体1に装着する上筐体用筐体パネル2、及び上筐体1の端部1a(反ヒンジ部側の端部)に装着して、該上筐体1に上筐体用筐体パネル2を固定する固定カバー3の斜視図を示す。
【0024】
この図1に示すように、上筐体1には、当該携帯電話機を折り畳んだ際に露出する面部1a(以下、筐体パネルを装着する面部の意味で「装着面部1a」という。)のヒンジ部4近傍に、外部出力用のスピーカ部である、右出力用及び左出力用の一対の外部スピーカ部5R,5Lが、当該上筐体1の短手方向に沿って並設されている。
【0025】
また、この上筐体1の装着面部1aには、各外部スピーカ部5R,5Lと、当該上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bとの間に、例えば液晶表示部、EL表示部(EL:Electro-Luminescence)、有機EL表示部等の補助表示部6が設けられている。一例ではあるが、この補助表示部6は、当該上筐体1の短手方向に沿った楕円形状を有している。
【0026】
図2に、上筐体用筐体パネル2及び固定カバー3を装着した状態の上筐体1を、当該携帯電話機を開操作した際に露出する面部1c(以下、メイン表示部が設けられている面部との意味で「表示面部1c」という。)側から見た状態の斜視図を示す。
【0027】
この図2からわかるように、当該上筐体1の、上記装着面部1aに対して反対側の面部となる表示面部1cには、反ヒンジ部4側の端部1b近傍に、主に受話音声を出力するための受話音声用スピーカ部7が設けられている。また、この上筐体1の表示面部1cには、受話音声用スピーカ部7とヒンジ部4との間の領域を略々専有する大きさのメイン表示部8が設けられている。このメイン表示部8は、上記補助表示部6と同様に、液晶表示部、EL表示部(EL:Electro-Luminescence)、或いは有機EL表示部等となっている。
【0028】
図3に、この上筐体1のみを上記装着面部1a側から見た斜視図を示す。この図3からわかるように、上筐体1の装着面部1aには、上筐体1の両側面部近傍に、該上筐体1の長手方向に沿って延設され、該上筐体1の長手方向に対して垂直方向に装着面部1aから突出した一対の間隙形成用凸部9が設けられている。この間隙形成用凸部9は、上筐体1に上筐体用筐体パネル2が装着された際に、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部との間に所定の間隙部(図5の符号25)を形成するように機能するが、詳しくは後述する。
【0029】
次に、同じく図3に示すように、上筐体1は、当該上筐体1の上半分を形成する上ハーフ10、及び当該上筐体1の下半分を形成する下ハーフ11とを貼り合わせることで形成されている。上ハーフ10及び下ハーフ11の長手方向の両側面部には、該上ハーフ10及び該下ハーフ11を貼り合わせた際に、該両側面部が丸みを帯びた形状となるように、いわゆるR加工が施されている。
【0030】
すなわち、近年、筐体に対する薄型化の要求が強い。筐体を薄型化するには、該筐体を物理的に薄型化したうえで、両側面部の角を削って丸みを帯びた形状にR加工することで、ユーザに対して、見た目上、さらに筐体を薄く見せることができる。ただ、筐体の両側面部に対してR加工を施すと、ユーザに対して、見た目上、さらに筐体を薄く見せることができることはよいが、必然的に両側面部の面積が小さくなるため、筐体として必要な強度を得ることができるように、上ハーフ10及び下ハーフ11を貼り合わせることが困難となる。
【0031】
このため、当該実施の形態の携帯電話機の場合、図3に示すように上筐体1の上ハーフ10及び下ハーフ11の各側面部を、見た目が台形状の凹凸を繰り返すように切り欠き加工し、上ハーフ10の台形状の凹部には、下ハーフ11の台形状の凸部が挿入され、同様に上ハーフ10の台形状の凸部が、下ハーフ11の台形状の凹部に挿入されるように、該上ハーフ10及び下ハーフ11を貼り合わせている。
【0032】
これにより、上筐体1を物理的に薄型化し、見た目上、該筐体をさらに薄く見せるように該上筐体1の両側面部に対してR加工を施した場合でも、該上筐体1の上ハーフ10及び下ハーフ11を強固に貼り合わせる可能として、上筐体1としての必要な強度を保持している。
【0033】
次に、図4に上筐体用筐体パネル2を裏面部側から見た斜視図を示す。この図4からわかるように、上筐体用筐体パネル2は、例えば楕円の筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠いて形成することで、当該上筐体用筐体パネル2を端部側から見た際に、略U字形状を有するように形成されている。この上筐体用筐体パネル2の材質は、例えばアルミニウム等の金属部材となっており(鉄部材等の他の金属部材や、ABS樹脂等の強化プラスチックでもよい。)、上筐体1の端部1bが挿入される空隙部20の大きさは、該上筐体1の端部1bの大きさよりも若干大きめとなっている。
【0034】
また、この上筐体用筐体パネル2の両側面部2aには、当該上筐体用筐体パネル2が上筐体1に装着された際に、上記R加工が施されている上筐体1の両側面部を被覆すると共に、図2に示すように該上筐体1の表示面部1cにおける、該上筐体1の両側面部近傍に相当する部分までをも被覆するように巻き加工(ラウンド加工)が施されている。
【0035】
また、この上筐体用筐体パネル2には、上筐体1に装着された際に、該上筐体1の装着面部1aに設けられている補助表示部6を露出させるための開口部15が設けられている。この開口部15は、上筐体1の装着面部1aに設けられている補助表示部6と同じ楕円形状を有しており、該補助表示部6の外周部と当該開口部15の内周部15aとの間に所定の間隙部を形成するように、上記補助表示部6よりも若干大きめとなっている。
【0036】
次に、固定カバー3は、図1に示すように略楕円形状の有底円筒形状を有している。全体的な大きさは、上筐体1の端部1bを被覆可能なように、該端部1bと略々同じ大きさとなっている。また、この固定カバー3の両側面部近傍には、一対のネジ孔17が設けられている。固定カバー3は、ネジ18により、この各ネジ孔17を介して下筐体1の端部1bにネジ止めされることで、図2に示すように上筐体1に装着された上筐体用筐体パネル2が該上筐体1に固定されるようになっている。
【0037】
[上筐体に対する上筐体用筐体パネルの装着工程]
次に、上筐体1に対する上筐体用筐体パネル2の装着工程の説明をする。上筐体1に対して上筐体用筐体パネル2を装着する場合、まず、図1に示すように上筐体用筐体パネル2の空隙部20に対して上筐体1の端部1bを挿入し、この状態で、上筐体用筐体パネル2の開口部15側の端部2bが、上筐体1のヒンジ部4側の端部1dに当接するまで、上筐体用筐体パネル2に対して図1中矢印に示す上筐体1方向の力を加える。これにより、上筐体用筐体パネル2の空隙部20に対して、上筐体1全体が挿入されるかたちで、該上筐体1に上筐体用筐体パネル2が装着されることとなる。
【0038】
次に、このように上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着した状態で、上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bに固定カバー3を装着する。そして、固定カバー3の各ネジ孔17を介してネジ18により、該固定カバー3を上筐体1の端部1bに固定する。これにより、上筐体1に装着された上筐体用筐体パネル2が、この固定カバー3と上筐体1のヒンジ部4側の端部1dとの間で挟持されるかたちで該上筐体1に固定され、当該筐体パネルの装着工程が完了する。
【0039】
すなわち、当該実施の形態の携帯電話機の場合、上筐体用筐体パネル2の空隙部20に対して、上筐体1の端部1bを挿入したうえで、上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bに固定カバー3をネジ止めするだけで、上筐体1に対して上筐体用筐体パネル2を簡単に装着することができる。このため、デザインや模様、色彩等の異なる上筐体用筐体パネル2に交換することも簡単に行うことができ、筐体の外観を簡単に一新させることができる。
【0040】
〔ラウンド構造による筐体補強機能〕
ここで、上述のように上筐体用筐体パネル2の両側面部2aにはラウンド加工が施されており、上筐体用筐体パネル2を上筐体1に装着した際に、図2に示すようにこの上筐体用筐体パネル2の両側面部2aにより、上筐体2の表示面部1c側までも被覆するようになっている。図5は、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着した状態で、該上筐体1及び上筐体用筐体パネル2を、該上筐体1の短手方向に沿って切断した状態の断面図である。この図5からもわかるように、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着することで、該上筐体用筐体パネル2の両側面部2aにより、上筐体1の表示面部1c側まで被覆されていることがわかる。
【0041】
図3を用いて説明したように、上筐体1は、物理的に薄型化されており、見た目上、該筐体をさらに薄く見せるように該上筐体1の両側面部に対してR加工が施されている。そして、上筐体1の上ハーフ10及び下ハーフ11の各側面部を、見た目が台形状の凹凸を繰り返すように切り欠き加工し、上ハーフ10の台形状の凹部には、下ハーフ11の台形状の凸部が挿入され、同様に上ハーフ10の台形状の凸部が、下ハーフ11の台形状の凹部に挿入されるように、該上ハーフ10及び下ハーフ11を貼り合わせることで、上ハーフ10及び下ハーフ11の強固な貼り合わせを可能とし、このように薄型化された上筐体1の必要な強度を保持している。
【0042】
しかも、アルミニウム等の金属部材で形成された上筐体用筐体パネル2を装着することで、上筐体1の装着面部1a、両側面部、及び表示面部1cにおける上筐体1の両側面部近傍に相当する部分を被覆し、固定カバー3により、上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bを被覆している。換言すれば、上筐体用筐体パネル2及び固定カバー3により、上筐体1のメイン表示部8以外の部分を全て被覆している。これにより、薄型化された上筐体1の強度を十分に担保可能とすることができる。
【0043】
また、上筐体用筐体パネル2及び固定カバー3により、上筐体1のメイン表示部8以外の部分が全て被覆されるということは、上筐体1全体の面積うち、上筐体用筐体パネル2で占められる面積が大半であることを意味する。このため、上筐体用筐体パネル2を交換することで、上筐体1のデザイン、色彩、模様等を一新させることを可能とすることができる。
【0044】
〔間隙形成用凸部の貼り付き防止機能〕
次に、上筐体1に装着された上筐体用筐体パネル2は、図5の断面図に示すように上筐体1の装着面部1aに設けられている一対の間隙形成用凸部9上に乗り上げるかたちとなる。これにより、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間に所定の間隙部25を形成する。すなわち、上筐体1に装着された上筐体用筐体パネル2は、上筐体1の両側面部の部分と各間隙形成用凸部9との少ない面積で該上筐体1と接触していることとなる(上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとは接触していない。)。
【0045】
上筐体1と上筐体用筐体パネル2との接触面積が大きい場合、時間の経過と共に上筐体1と上筐体用筐体パネル2とが貼り付いた状態となり、上筐体1から上筐体用筐体パネル2が取り外し難くなるのであるが、当該実施の形態の携帯電話機の場合、各間隙形成用凸部9により、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの接触を防止し、上筐体1と上筐体用筐体パネル2との接触面積を極小さなものとしているため、時間の経過と共に上筐体1と上筐体用筐体パネル2とが貼り付いた状態となる不都合を防止することができ、時間が経過した場合でも、上筐体1から上筐体用筐体パネル2を簡単に取り外し可能とすることができる。
【0046】
〔音声の放音構造〕
次に、この実施の形態の携帯電話機の場合、各間隙形成用凸部9で上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間に形成される間隙部25、及び上筐体用筐体パネル2の開口部15の内周部と補助表示部6の外周部との間に形成される間隙部を用いて、上筐体1に設けられた各スピーカ部5R,5Lから出力された音声を、上筐体用筐体パネル2外に放音するようになっている。
【0047】
図6に、上筐体用筐体パネル2を装着した上筐体1を、該上筐体1の長手方向に沿ってスピーカ部5L及び補助表示部6の部分を切断した状態の断面図を示す。この図6からわかるように、上筐体用筐体パネル2の開口部15の大きさは、上筐体1の装着面部1aに設けられた補助表示部6の大きさよりも若干大きめとなっている。このため、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着した場合、上筐体用筐体パネル2の開口部15から補助表示部6が露出すると共に、上筐体用筐体パネル2の開口部15の内周部15aと補助表示部6の外周部6aとの間に所定の間隙部30が形成される。
【0048】
さらに具体的には、上筐体用筐体パネル2の開口部15の内周部15aには、該上筐体用筐体パネル2の表面部2d側の開口面積が、裏面部2c側の開口面積よりも若干小さくなるようテーパ加工が施されている。これに対して、補助表示部6の外周部6a(及び上筐体1の補助表示部6が設けられる部分)には、当該外周部6aを、上記テーパ加工が施された開口部15の内周部15aと略々平行とするテーパ加工が施されている。このため、上筐体用筐体パネル2の開口部15の内周部15aと補助表示部6の外周部6aとの間には、所定の間隙部30が形成されることとなる。そして、上述のように上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間には、各間隙形成用凸部9により、間隙部25が形成されているため、この間隙部25と、開口部15の内周部15aと補助表示部6の外周部6aとの間に形成された間隙部30とは連通することとなる。
【0049】
この状態で、スピーカ部5Lから音声出力がなされると、該スピーカ部5Lから出力された音声は、図6中矢印で示すように、スピーカ部5Lの放音用孔部31を介して上筐体1外に放音されると共に、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間に形成された間隙部25を介して、該上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間を伝達し、開口部15の内周部15aと補助表示部6の外周部6aとの間に形成された間隙部30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音される。なお、スピーカ部5Rから出力された音声も、このスピーカ部5Lから出力された音声と同様に、上記間隙部30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音される。
【0050】
これにより、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着することで、上筐体1に設けられているスピーカ部5R,5L上を上筐体用筐体パネル2で被覆する場合でも、各スピーカ部5R,5Lから出力される音声を該上筐体用筐体パネル2で遮音することなく、上記各間隙部25,30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音することができ、良好な音響出力を得ることができる。
【0051】
また、各スピーカ部5R,5Lから出力される音声を上記各間隙部25,30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音することができるため、上筐体用筐体パネル2に対して放音用の孔部を設ける等の加工処理を不要とすることができ、上筐体用筐体パネル2の製作工程の簡素化を図ることができる。さらに、上筐体用筐体パネル2に対する放音用の孔部を設ける等の加工処理を不要とすることができるため、上筐体用筐体パネル2の表面部2dを、上記補助表示部6用の開口部15が設けられていることを除き、全体的に平面状とすることができる。このため、上筐体用筐体パネル2に対して模様や色彩等のデザインを付す加工を施し易くすることができる。
【0052】
[上筐体用筐体パネルの変形例]
上述の実施の形態の説明では、上筐体1の長手方向に沿って一対の間隙形成用凸部9を設けることとしたが、これは、図7に示すように上筐体1の長手方向に対して垂直方向に装着面部1aから突出する間隙形成用凸部9を、上筐体1の短手方向に沿って、所定間隔(或いはランダムの間隔)で複数設けるようにしてもよい。この場合でも、上筐体用筐体パネル2の裏面部2cと上筐体1の装着面部1aとの間に上述の間隙部25を形成することができ、上述と同様に、上筐体1と上筐体用筐体パネル2との貼り付き防止や、各スピーカ部5R,5Lからの音声を、間隙部25等を介した上筐体用筐体パネル2外に放音する等の効果を得ることができる。
【0053】
また、間隙形成用凸部9は、図3や図7において角柱状として図示したが、図8に示すように間隙形成用凸部9を略半円球形状とし、この略半円球形状とした間隙形成用凸部9を図3に示したように上筐体1の長手方向に沿って並設し、図7に示したように上筐体1の短手方向に沿って並設し、或いは上筐体1上にランダムに設けるようにしてもよい。この場合でも、上述と同様に、上筐体1と上筐体用筐体パネル2との貼り付き防止や、各スピーカ部5R,5Lからの音声を、間隙部25等を介した上筐体用筐体パネル2外に放音する等の効果を得ることができる。すなわち、上筐体用筐体パネル2の裏面部2cと上筐体1の装着面部1aとの間に上述の間隙部25を形成することができる形状であれば、間隙形成用凸部9の形状は任意の形状でよい。
【0054】
また、上述の実施の形態の説明では、間隙形成用凸部9を上筐体1側に設けることとしたが、間隙形成用凸部9を上筐体用筐体パネル2の裏面部2c側に設けるようにしてもよい。具体的には、図9に示すように上筐体用筐体パネル2の裏面部2c側に、該上筐体用筐体パネル2の長手方向に沿って一対の間隙形成用凸部9を設けてもよいし、図10に示すように上筐体用筐体パネル2の長手方向に沿って複数の間隙形成用凸部9を所定間隔(或いはランダムの間隔)で設けてもよい。さらには、図11に示すように上筐体用筐体パネル2の裏面部2c側に、略半円球形状の間隙形成用凸部9を、上筐体用筐体パネル2の長手方向や短手方向に沿って、或いはランダムに設けるようにしてもよい。いずれの場合でも、この上筐体用筐体パネル2を上筐体1に装着した際に、上筐体用筐体パネル2の裏面部2cと上筐体1の装着面部1aとの間に上記間隙部25を形成することができ、上述と同じ効果を得ることができる。
【0055】
[携帯電話機の下筐体側の構成]
次に、図12に、この実施の形態となる携帯電話機の下筐体に装着されるパネル類を正面から見た図を、また、図13にこの下筐体に装着されるパネル類を背面から見た図を、それぞれ示す。この図12及び図13からわかるように、この実施の形態の携帯電話機の場合、下筐体に対して下筐体操作部用筐体パネル40、下筐体用背面パネル41、及び電池蓋42を装着するようになっている。
【0056】
〔下筐体操作部用筐体パネルの構成〕
図14に、下筐体操作部用筐体パネル40を分解した状態で、各部品を正面から見た図を示す。この図14に示すように、下筐体操作部用筐体パネル40は、例えばABS樹脂(Acrylonitrile、Butadiene、Styrene、共重合合成樹脂)等の強化プラスチック部材で形成された、当該下筐体操作部用筐体パネル40の外枠となるフレーム部43と、十字キー、数字キー、オンフックキー、オフフックキー等の各種キーを備えたキーシート45とを有している。
【0057】
フレーム部43は、下筐体に対して装着可能な大きさの略長方形状を有しており、当該フレーム部43を下筐体に装着した際に反ヒンジ部4側となる短手辺部43aに、一対の嵌込爪部46を有している。また、このフレーム部43は、キーシート45に設けられている各キーを露出させるための開口部47と、当該フレーム部43を下筐体にネジ止めするためのネジ孔48を有している。
【0058】
このネジ孔48は、当該フレーム部43の表面部43bに貫通しないように設けられており、該フレーム部43の裏面部側から表面部43b側にかけて、当該フレーム部43の厚みの略2/3程度の長さとなるように設けられている。
【0059】
このため、このフレーム部43を備えた下筐体操作部用筐体パネル40を下筐体にネジ止めした際、ネジの頭の部分となる端部に対して反対側の端部は、フレーム部43の厚さ方向の上記2/3程度に位置するようになり、ネジ孔48は勿論のこと、ネジの頭の部分となる端部に対して反対側となる端部も、下筐体操作部用筐体パネル40の外観上、見えないようになっている。
【0060】
キーシート45は、例えばウレタンゴム部材等のゴム部材を、上記フレーム部43の外形よりも小さめの略長方形状となるようにシート状に加工すると共に、このシート状としたウレタンゴム部材上に、例えばABS樹脂等の強化プラスチック部材で形成された上記十字キー、数字キー、オンフックキー等の各キーを接着剤で貼り付けることで形成されている。
【0061】
また、このキーシート45には、フレーム部43の上記ネジ孔48に対応する位置にネジ孔用切り欠き部49が設けられており、当該キーシート45をフレーム部43に装着した際に、該フレーム部43のネジ孔48を閉塞しないようになっている。
【0062】
〔下筐体用背面パネルの構成〕
下筐体用背面パネル41は、例えばABS樹脂等の強化プラスチック部材で形成されており、図1及び図2に示すように、略長方形状を有する下筐体の略上半分の部分に装着可能な大きさを有している。また、この下筐体操作部用筐体パネル40は、反ヒンジ部4側の辺部41aに、当該下筐体用背面パネル41を下筐体に固定するための2つの嵌込爪部50を有している。
【0063】
また、この下筐体用背面パネル41は、反ヒンジ部4側の辺部41aから該反ヒンジ部4側に所定分突出するように設けられた突出部51を有しており、この突出部51にネジ孔52が設けられている。下筐体用背面パネル41と、この突出部51は、上記ABS樹脂等により一体成形されており、当該下筐体用背面パネル41は、この突出部51に設けられたネジ孔52を介して、下筐体にネジ止めされるようになっている。
【0064】
また、一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、下筐体の反操作面部側(背面部側)にカメラユニットが設けられている。このカメラユニットは、カメラ部やフラッシュ部等をユニット化したものであり、全体的に楕円形状となるように形成されている。そして、この全体が楕円形状のカメラユニットは、下筐体の背面部から若干突出するように設けられている。このため、下筐体用背面パネル41には、当該下筐体用背面パネル41を下筐体に装着した際に、該下筐体に設けられているカメラユニットを露出させるための略楕円形状の開口部53が設けられている。
【0065】
〔電池蓋の構成〕
電池蓋42は、例えばABS樹脂等の強化プラスチック部材で形成されており、図12及び図13に示すように、略長方形状を有する下筐体の略下半分の部分に装着可能な大きさを有している。また、この電池蓋42のヒンジ部4側となる辺部42aには、下筐体54との嵌込を図るための2つの嵌込爪部57が設けられている。
【0066】
一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、図15に示すように下筐体54の略下半分の部分にバッテリ55を装着するためのバッテリ収納部56が設けられている。電池蓋42は、このバッテリ収納部56に対してバッテリ55を装着したうえで、下筐体54に装着されることで、バッテリ収納部56に装着されたバッテリ55を下筐体54側に押さえ込み、該バッテリ55の脱落を防止するようになっている。
【0067】
〔下筐体の構成〕
次に、図5に下筐体54を正面から見た図を示す。この図5に示すように、下筐体54のキー操作面部54aには、下筐体操作部用筐体パネル40に設けられている各キーに対応する位置に、該各キーを介して押圧操作されるキードーム58がそれぞれ設けられている。
【0068】
この下筐体54のキー操作面部54aに設けられている全てのキードーム58は、例えばPET樹脂(PET:ポリエチレンテレフタレート)等の防水性を有する樹脂部材を薄いシート状に加工することで形成された防水シート59で被覆されている。この防水シート59の表面部59a(下筐体54に貼り付けられた際に露出する面部)には、当該表面部59aに微細な凹凸を形成するシボ加工(マット加工)が施されている。
【0069】
また、この下筐体54には、右側面部54cの略中央近傍に、キー操作面部54a側から背面部54b側にかけて連通するネジ孔60が設けられている。後述するが、このネジ孔60を介して、図12及び図13に示す下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41が、当該下筐体54にネジ止めされるようになっている。
【0070】
〔下筐体操作部用筐体パネルのフレーム部の爪部と下筐体の嵌込溝部の詳細な構成〕
次に、当該実施の形態の携帯電話機は、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている複数の爪部が、下筐体54に設けられている複数の嵌込溝と嵌込することで、該下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40が装着されるようになっている。
【0071】
まず、図17に、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43を裏面側から見た状態の斜視図を示す。この図17からわかるように、フレーム部43には、それぞれ長手方向の辺部である右辺部43c及び左辺部43dの各内壁に、所定間隔で複数の爪部61が設けられている。
【0072】
なお、この図17は、左辺部43dに対して所定間隔で計4つの爪部61が設けられている例である。また、この図17においては、右辺部43cに設けられている各爪部61が見えない状態であるが、この右辺部43cに対しても、上記左辺部43dと同様に複数の爪部61が設けられているものと理解されたい。
【0073】
図18に、左辺部43dに設けられている爪部61の拡大図を示す。この図18からわかるように、各爪部61は略L字形状を有しており、長辺部61aが左辺部43dの長手方向に沿うように、また、短辺部61bが、フレーム部43の表面部43b方向に沿うように、左辺部43dの内壁に設けられている。
【0074】
次に、図19に、下筐体54の上ハーフとなるフレーム部分の斜視図を示す。この図19に示すように、下筐体54の長手方向の側面部である右側面部54b及び左側面部54cには、上記下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61に対応する位置に、該各爪部61が嵌込する嵌込溝部62が設けられている。
【0075】
すなわち、この例においては、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43の右辺部43c及び左辺部43dには、上述のように、それぞれ4つの爪部61が設けられている。このため、下筐体54の右側面部54bには、上記各爪部61に対応する4つの嵌込溝部62が設けられており、また、左側面部54cにも上記各爪部61に対応する4つの嵌込溝部62が設けられている。
【0076】
また、理由は後述するが、この下筐体54に設けられている各嵌込溝部62は、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61の強度よりも高い強度を有するように形成されている。
【0077】
図20に、下筐体54の左側面部54cに設けられている嵌込溝部62の拡大図を示す。この図20からわかるように、各嵌込溝部62は、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている爪部61の長辺部61aの長さよりも、若干広めの開口部である挿入用開口部62aと、爪部61の長辺部61aの厚みよりも若干大きめの幅を有し、左側面部54cの長手方向に沿って設けられるスライド溝部62bとを、逆L字形状に接続した形状を有している。
【0078】
この嵌込溝部62の一端部62cは、反キー操作面部側からキー操作面部54a側にかけて徐々に迫り上がるかたちのテーパ加工が施されており、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている爪部61の、当該嵌込溝部62に対する嵌込を補助するようになっている。
【0079】
また、この嵌込溝部62の他端部62dは、図18に示す爪部61の長辺部61aの短辺部61bが接続されている端部に対して反対側となる端部61cが当接するストッパとなっている。そして、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61の各端部61cが、下筐体54の各嵌込溝部62に設けられている他端部62dにそれぞれ当接することで、下筐体54に装着された下筐体操作部用筐体パネル40の位置決めがなされるようになっている。
【0080】
また、この嵌込溝部62において、スライド溝部62bを下筐体54の左側面部54cの長手方向に沿って設けることで、他端部62d近傍となるスライド溝部62b上に、当該スライド溝部62bの略1/3程度の長さで、該スライド溝部62bに沿って突出する突出部62eが形成される。この突出部62eは、嵌込溝部62に嵌込した上記爪部61の長辺部61aを押さえ込むように機能するようになっている。
【0081】
[下筐体操作部用筐体パネル及び下筐体用背面パネルの装着工程]
次に、この実施の形態の携帯電話機の下筐体54に対する下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41の装着工程を説明する。
【0082】
まず、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40を装着する場合、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61の長辺部61aが(図17及び図18参照)、下筐体54に設けられている各嵌込溝部62の挿入用開口部62a上に位置するように(図19及び図20参照)、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40を載置し、この状態で下筐体操作部用筐体パネル40に対して、下筐体54の厚さ方向の力を加える。
【0083】
下筐体操作部用筐体パネル40に対して、この下筐体54の厚さ方向の力が加わると、各爪部61は、テーパ加工が施されている各嵌込溝部62の一端部に沿って該嵌込溝部62に挿入される。図21は、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61と、下筐体54に設けられている各嵌込溝部62とが嵌込した状態の拡大図を示しているのであるが、各爪部61が各嵌込溝部62に挿入された状態で、下筐体操作部用筐体パネル40に対して、図21中実線の矢印で示すヒンジ方向の力を加えると、嵌込溝部62に挿入されている爪部61の長辺部61aが、嵌込溝部62のスライド溝部62bに沿って移動する。この爪部61の移動は、該爪部61の端部61cが、嵌込溝部62の他端部62dに当接することで停止する。
【0084】
次に、爪部61の端部61cが、嵌込溝部62の他端部62dに当接すると、上述のように、スライド溝部62bに沿って突出する突出部62eにより、当該嵌込溝部62に挿入された上記爪部61の長辺部61aが押さえ込まれる。これにより、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40が固定されることとなる。
【0085】
次に、図22に示すように、下筐体54の背面部の略上半分に下筐体用背面パネル41を装着する。上述のように、下筐体の背面部には、当該背面部から若干突出するように設けられた楕円形状のカメラユニットが設けられている。このため、下筐体用背面パネル41を装着する際には、この若干突出したカメラユニットを、楕円形状の開口部53から露出させるように、下筐体54の背面部に対して下筐体用背面パネル41を装着する。
【0086】
図23に、下筐体用背面パネル41が装着された下筐体54を、当該下筐体54の略中央から長手方向に沿って切断し、カメラユニット63部分を、この切断面側から見た状態の斜視図を示す。また、図24に、このカメラユニット63部分の切断面を、さらに拡大した斜視図を示す。
【0087】
この図23及び図24からわかるように、下筐体用背面パネル41の開口部53の大きさは、カメラユニット63の大きさよりも若干大きめとなっている。このため、下筐体54に下筐体用背面パネル41を装着した場合、下筐体用背面パネル41の開口部53からカメラユニットの楕円形状の透明板64が露出するようになっている。
【0088】
下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aには、該下筐体用背面パネル41の表面部41b側の開口面積が、裏面部41c側の開口面積よりも若干小さくなるようテーパ加工が施されている。これに対して、カメラユニット63の透明板64の外周部64aには、当該外周部64aを、上記テーパ加工が施された開口部53の内周部53aと略平行とするテーパ加工が施されている。さらに、下筐体54の背面部には、この楕円形状のカメラユニット63の外周を取り囲むようにして、楕円形状の壁部65が設けられており、この壁部65に対しても、上記テーパ加工が施された開口部53の内周部53aと略平行とするテーパ加工が施されている。
【0089】
このため、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41を装着すると、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aと、カメラユニット63の透明板64の外周部64aとの間に、下筐体54の背面部に設けられた壁部65を挟むかたちで、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41が装着されることとなる。
【0090】
換言すれば、カメラユニット63の透明板64の外周部64aと、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの間に、壁部65の略幅分の間隔を空けた状態で、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41を装着することができる。このため、カメラユニット63の透明板64の外周部64aに施された上記テーパ加工も手伝って、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41を楽に装着可能とすることができる。
【0091】
また、このようにカメラユニット63の透明板64の外周部64aと、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの間に、壁部65の略幅分の間隔を設けると、この壁部65と下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの隙間からゴミ等が進入することが懸念される。
【0092】
しかし、当該実施の形態の携帯電話機の場合、上述のように、下筐体54の背面部に設けられた壁部65、及び下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aには、上記テーパ加工がそれぞれ施されている。このため、下筐体54の背面部に設けられた壁部65と、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとは、上記テーパ加工が施された面同士で相対向することで、間に殆ど隙間が無い状態となると共に、壁部65と開口部53の内周部53aとの間の隙間は、空間に対して斜めに接続されることとなる。従って、壁部65と下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの隙間からゴミ等が進入する不都合を強力に防止することが可能となっている。
【0093】
次に、このようにして下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を装着すると、図22に示すように下筐体用背面パネル41の突出部51に設けられているネジ孔52、下筐体54に設けられているネジ孔60を順に介するようにネジ66を挿入し、このネジ66を、下筐体操作部用筐体パネル40に設けられているネジ孔48に螺入する。これにより、ネジ66により、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41が、下筐体54に対してネジ止めされることとなる。
【0094】
最後に、図12及び図13に示した電池蓋42の嵌込爪部57を、下筐体54側に設けられた図示しない嵌込部に嵌込させることで、該電池蓋42を下筐体54に装着し、この装着工程を終了する。
【0095】
[爪部及び嵌込溝部の強度差]
ここで、当該実施の形態の携帯電話機の場合、上述のように爪部61の強度よりも、嵌込溝部62の強度が高くなるように、該爪部61及び嵌込溝部62が形成されている。爪部61と嵌込溝部62を同等の強度で形成した場合、例えば当該携帯電話機を地面等に落下させたり、下筐体操作部用筐体パネル40に無理な力が加わった場合に、下筐体操作部用筐体パネル40の爪部61よりも、下筐体54の嵌込溝部62が破損するおそれがある。そして、嵌込溝部62が破損すると、下筐体54側の修理を行うこととなるため、その修理に多額の費用と手間がかかってしまう。
【0096】
しかし、当該実施の形態の携帯電話機の場合、爪部61の強度よりも、嵌込溝部62の強度が高くなるよう形成されているため、当該携帯電話機を地面等に落下させたり、下筐体操作部用筐体パネル40に無理な力が加わった場合には、嵌込溝部62よりも先に下筐体操作部用筐体パネル40の爪部61が破損する。しかも、当該実施の形態の携帯電話機の場合、上述のように、下筐体操作部用筐体パネル40を、簡単に装着可能となっている。このため、破損を下筐体操作部用筐体パネル40側に止めることで下筐体54の破損を防止することができ、下筐体54が破損することで、多額の修理費用や手間がかかる不都合を防止可能となっている。
【0097】
[下筐体操作部用筐体パネル及び下筐体用背面パネルの取り外し工程]
次に、このように装着された下筐体操作部用筐体パネル40等を取り外す場合は、上述と反対の工程となる。すなわち、まず、電池蓋42を下筐体54から取り外し、これにより、図15に示すように露出するネジ66を緩めて該ネジ66を取り外す。
【0098】
次に、下筐体用背面パネル41を取り外すと共に、下筐体操作部用筐体パネル40に対して、図21中、点線の矢印で示す反ヒンジ部4方向にスライドさせる力を加える。この反ヒンジ部4方向にスライドさせる力が加わると、下筐体操作部用筐体パネル40の各爪部61は、上記テーパ加工が施されている各嵌込溝部62の一端部62cに乗り上げるかたちで移動し、各爪部61と各嵌込溝部62の嵌込が解除される。これにより、下筐体54から下筐体操作部用筐体パネル40を取り外すことができる。
【0099】
[防水シートに施されたシボ加工の機能]
次に、図25(a)に、下筐体操作部用筐体パネル40が装着された下筐体54を、キードーム58の略中央から切断した状態の断面図を示す。この図25(a)に示すように、ウレタンゴム部材で形成されたキーシート45上には、ABS樹脂等で形成された上記各キーのキートップ67が接着されている。このキーシート45は、PET樹脂等の防水性を有する樹脂部材で形成された防水シート59の表面部59a上に載置されるようになっている。
【0100】
また、防水シート59の、キードーム58と相対向する箇所には、防水シート59と共に一体成形された押圧用突出部70が設けられている。キードーム58は、フレキシブル基板71上に形成された各キーのスイッチ72、及びこのスイッチ72との間に所定の空隙を保持した状態で該スイッチ72を覆うように設けられたドーム状の金属バネ73を、粘着シート74で被覆することで形成されている。
【0101】
このようなキードーム58は、ユーザがキートップ67を押圧操作すると、この押圧操作による力を、防水シート59に形成された押圧用突出部70を介して金属バネ73に伝達する。金属バネ73は、上記押圧操作による力が加わると、凹んだ状態に変形し、キードーム58内のスイッチ72と接触する。これにより、所定の電気信号が発生する。当該携帯電話機の図示しない制御部は、この金属バネ73とスイッチ72とが接触することで発生する所定の電気信号を検出することで、ユーザによるキー操作を検出し、当該操作されたキーに対応する情報処理を実行する。なお、ユーザの押圧操作により変形した金属バネ73は、ユーザの押圧操作による力が加わらなくなると、元のドーム形状に復帰する。
【0102】
ここで、図25(a)からわかるように、キートップ67が設けられているキーシート45と防水シート59の表面部59aとは、該表面部59aに施したシボ加工による凹凸を介して、言わば多数の点で接触するようになっている。
【0103】
防水シート59の表面部59a上に「シボ加工」を施していない場合、この防水シート59の表面部59aとキーシート45とは略平面で接触することとなり、該両者の接触面積が大きくなるため、摩擦力が大きくなる。また、経年変化等により、防水シート59の表面部59aとキーシート45とが張り付いた状態となるおそれもある。そして、防水シート59の表面部59aとキーシート45とが張り付いた状態となると、下筐体54からキーシート45を取り外し難くなり、下筐体54に対する下筐体操作部用筐体パネル40の着脱に支障を来すおそれがある。
【0104】
なお、キーシート45と防水シート59の表面部59aとの間に、常時、所定の間隙を形成しておくことで、上記経年変化により、キーシート45と防水シート59の表面部59aとが貼り付いた状態となる不都合を防止可能であるが、この場合、両者間の上記間隙により、キー操作時におけるクリック感が悪くなる問題がある。
【0105】
しかし、この実施の形態の携帯電話機の場合、上述のように防水シート59の表面部59a上に施された「シボ加工」により、防水シート59の表面部59aとキーシート45とは、言わば多数の点で接触するようになるため、防水シート59の表面部59aとキーシート45との摩擦力を小さくすることができ、下筐体54からキーシート45を取り外し易くすることができる。このため、下筐体操作部用筐体パネル40の交換をスムーズに行うことを可能とすることができる。
【0106】
また、防水シート59の表面部59aとキーシート45とが接触している面積が少ないため、部材の変質等の経年変化が生じた場合でも、下筐体54からキーシート45を取り外し易くすることができ、該下筐体操作部用筐体パネル40の交換をスムーズに行うことを可能とすることができる。
【0107】
また、このように防水シート59の表面部59aとキーシート45との貼り付きを防止することができるため、この貼り付きを防止するために、防水シート59の表面部59aとキーシート45との間に間隙を設ける必要がなく、この間隙を設けたが故に、キー操作時のクリック感が悪くなる不都合を防止することができる。
【0108】
〔押圧用突出部の変形例〕
上述の例において、押圧用突出部70は、防水シート59と共に一体成形されていることとしたが、この押圧用突出部70は、図25(b)に示すように防水シート59とは別に形成し、該防水シート59上の各キーに対応する箇所に接着してもよい。或いは、図25(c)に示すように押圧用突出部70を金属バネ73上に設けた状態で、この押圧用突出部70及び金属バネ73を粘着シート74で被覆してもよい。なお、押圧用突出部70を金属バネ73と共に一体整形してもよい。いずれの場合も、上述と同じ効果を得ることができる。
【0109】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態の携帯電話機は、上筐体用筐体パネル2の空隙部20に対して、上筐体1の端部1bを挿入したうえで、上筐体1の反ヒンジ部4側の端部1bに固定カバー3をネジ止めするだけで、上筐体1に対して上筐体用筐体パネル2を簡単に装着することができる。このため、デザインや模様、色彩等の異なる上筐体用筐体パネル2に交換することも簡単に行うことができ、上筐体1の外観を簡単に一新させることができる。
【0110】
また、上筐体用筐体パネル2の両側面部2aには巻き加工(ラウンド加工)が施されており、この上筐体用筐体パネル2を上筐体1に装着することで、上筐体1の装着面部1aのみならず、上筐体1の両側面部、及び上筐体1の表示面部1cの両端部近傍まで被覆することができる。このため、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着することで、薄型化された上筐体1の強度を上筐体用筐体パネル2により十分に担保可能とすることができる。
【0111】
また、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着することで、上筐体1のメイン表示部8以外の部分を該上筐体用筐体パネル2で被覆することができる。これは、上筐体1全体の面積うち、上筐体用筐体パネル2で占められる面積が大半であることを意味する。このため、上筐体用筐体パネル2を交換することで、上筐体1のデザイン、色彩、模様等を一新させることを可能とすることができる。
【0112】
また、上筐体1に設けられた各間隙形成用凸部9により、該上筐体1に上筐体用筐体パネル2が装着された際に、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間に間隙部25を形成するようになっている。このため、時間の経過と共に上筐体1と上筐体用筐体パネル2とが貼り付いた状態となる不都合を防止することができ、時間が経過した場合でも、上筐体1から上筐体用筐体パネル2を簡単に取り外し可能とすることができる(迅速に上筐体用筐体パネル2の交換を可能とすることができる。)。
【0113】
また、各間隙形成用凸部9により、上筐体1の装着面部1aと上筐体用筐体パネル2の裏面部2cとの間に形成される間隙部25は、上筐体用筐体パネル2の開口部15の内周部と補助表示部6の外周部との間に形成される間隙部30と連通しており、この間隙部25及び間隙部30を介して、各スピーカ部5R,5Lからの音声出力を、上筐体用筐体パネル2外に放音するようになっている。
【0114】
これにより、上筐体1に上筐体用筐体パネル2を装着することで、上筐体1に設けられているスピーカ部5R,5L上を上筐体用筐体パネル2で被覆する場合でも、各スピーカ部5R,5Lから出力される音声を該上筐体用筐体パネル2で遮音することなく、上記各間隙部25,30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音することができ、良好な音響出力を得ることができる。
【0115】
また、各スピーカ部5R,5Lから出力される音声を上記各間隙部25,30を介して上筐体用筐体パネル2外に放音することができるため、上筐体用筐体パネル2に対して放音用の孔部を設ける等の加工処理を不要とすることができ、上筐体用筐体パネル2の製作工程の簡素化を図ることができる。さらに、上筐体用筐体パネル2に対する放音用の孔部を設ける等の加工処理を不要とすることができるため、上筐体用筐体パネル2の表面部2dを、上記補助表示部6用の開口部15が設けられていることを除き、全体的に平面状とすることができる。このため、上筐体用筐体パネル2に対して模様や色彩等のデザインを付す加工を施し易くすることができる。
【0116】
また、この実施の形態の携帯電話機は、下筐体54のキー操作面部54aに対して、各キーに対応するキートップを備えた下筐体操作部用筐体パネル40を装着すると共に、下筐体54の背面部に対しては、該背面部に設けられたカメラユニット63を露出させるための開口部53を備えた下筐体用背面パネル41を装着する。そして、この下筐体用背面パネル41に設けられたネジ孔52、下筐体54に設けられたネジ孔60、及び下筐体操作部用筐体パネル40に設けられたネジ孔48を順に介して、ネジ66により、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を下筐体54にネジ止めすると共に、最後に下筐体54の背面部に対して電池蓋42を装着する。
【0117】
また、下筐体54に装着された下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を取り外す場合、まず、下筐体54から電池蓋42を取り外し、次にネジ66を緩めて取り外す。これにより、ネジ止めされたいた下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を下筐体54から簡単に取り外し可能となる。
【0118】
このような実施の形態の携帯電話機は、1本のネジ66により、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を簡単に装着及び取り外しすることができるため、操作部を備えた下筐体54全体の表面部品(下筐体操作部用筐体パネル40、下筐体用背面パネル41及び電池蓋42)を簡単に交換可能とすることができる。このため、デザインや模様、色彩等の異なる下筐体操作部用筐体パネル40や下筐体用背面パネル41等に交換することも簡単に行うことができ、下筐体54の外観を簡単に一新させることができる。
【0119】
また、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40を装着する場合、下筐体操作部用筐体パネル40のフレーム部43に設けられている各爪部61の長辺部61aが(図17及び図18参照)、下筐体54に設けられている各嵌込溝部62の挿入用開口部62a上に位置するように(図19及び図20参照)、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40を載置し、この状態で下筐体操作部用筐体パネル40に対して、下筐体54の厚さ方向の力を加える。そして、各爪部61が各嵌込溝部62に挿入された状態で、下筐体操作部用筐体パネル40に対してヒンジ方向の力を加えて、各嵌込溝部62に挿入されている各爪部61を完全に嵌込させることで、下筐体54に対して下筐体操作部用筐体パネル40を固定する。
【0120】
この爪部61及び嵌込溝部62は、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体54に対して複数設けられている。このため、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体54が多点接続されることとなり、ネジ止めをしなくとも、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体54を強固に接続可能とすることができる。
【0121】
また、下筐体操作部用筐体パネル40に設けられている爪部61の強度よりも、下筐体54に設けられている嵌込溝部62の強度が高くなるよう形成されているため、当該携帯電話機を地面等に落下させたり、下筐体操作部用筐体パネル40に無理な力が加わった場合には、嵌込溝部62よりも先に下筐体操作部用筐体パネル40の爪部61が破損するようになる。このため、破損を下筐体操作部用筐体パネル40側に止めることで下筐体54の破損を防止することができ、下筐体54が破損することで、多額の修理費用や手間がかかる不都合を防止することができる。
【0122】
また、下筐体54に下筐体用背面パネル41を装着する場合、下筐体54の背面部に設けられたカメラユニット63の透明板64の外周部64aと、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの間に、壁部65の略幅分の間隔を空けた状態で、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41を装着するようになっている。このため、カメラユニット63の透明板64の外周部64aに施された上記テーパ加工も手伝って、下筐体54に対して下筐体用背面パネル41を楽に装着可能とすることができる。
【0123】
また、下筐体54の背面部に設けられた壁部65、及び下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aには、テーパ加工がそれぞれ施されており、下筐体54の背面部に設けられた壁部65と、下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとは、このテーパ加工が施された面同士で相対向することで、間に殆ど隙間が無い状態となる。また、壁部65と開口部53の内周部53aとの間の隙間は、空間に対して斜めに接続されることとなる。従って、上述のように、下筐体用背面パネル41を楽に装着可能としたうえで、壁部65と下筐体用背面パネル41の開口部53の内周部53aとの隙間からゴミ等が進入する不都合を強力に防止することができる。
【0124】
また、下筐体54の各キーが設けられたキー操作面部54aを防水シート59で被覆しているため、下筐体操作部用筐体パネル40等の着脱時に、各キーの電気部品部分にゴミや水が入る不都合を防止することができる。
【0125】
また、防水シート59の表面部59aには、微細な凹凸を形成するシボ加工(マット加工)が施されているため、下筐体操作部用筐体パネル40のキーシート45と防水シート59の表面部59aとの接触部分を、言わば多数の点で接触させて、該接触面積を小さくすることができる。
【0126】
このため、下筐体操作部用筐体パネル40のキーシート45と防水シート59の表面部59aとの間の摩擦力を小さくすることができ、下筐体操作部用筐体パネル40の装着及び取り外しを容易化することができる。このため、下筐体操作部用筐体パネル40の交換をスムーズに行うことを可能とすることができる。
【0127】
また、下筐体操作部用筐体パネル40のキーシート45と防水シート59の表面部59aとの接触面積が小さくすることができるため、部材の変質等の経年変化等が生じた場合でも、下筐体操作部用筐体パネル40をスムーズに取り外し可能とすることができる。このため、下筐体操作部用筐体パネル40をスムーズに交換可能とすることができる。
【0128】
また、防水シート59の表面部59aとキーシート45とを常時接触させた状態とすることで、部材の変質等の経年変化等により、該表面部59aとキーシート45とが貼り付いた状態となった場合でも、上述のように下筐体操作部用筐体パネル40の取り外しを簡単に行うことができるため、この両者が貼り付いた状態となることを防止するために、該両者を常時離間させておく必要がなく、該両者を常時離間させておくことで、クリック感を悪くする不都合を防止することができる。
【0129】
そして、当該実施の形態の携帯電話機は、上筐体1に対して、上筐体用筐体パネル2及び固定カバー3を装着することで、該上筐体1の外観を簡単に一新させることができ、また、下筐体54に対して、下筐体操作部用筐体パネル40、下筐体用背面パネル41及び電池蓋42を装着することで、該下筐体54の外観を簡単に一新させることができる。このため、当該携帯電話機全体の外観を一新させることを可能とすることができる。
【0130】
[変形例]
上述の実施の形態の説明では、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を、1本のネジ26により下筐体54に固定することとしたが、これは、複数本のネジを用いて固定するようにしてもよい。
【0131】
また、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41を下筐体54にネジ止めすることとしたが、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41に嵌込用爪部を設けると共に、下筐体54に嵌込溝部を設け、この下筐体54に設けられた嵌込溝部に対して、下筐体操作部用筐体パネル40及び下筐体用背面パネル41に設けられた嵌込用爪部を嵌込させて、両者を下筐体54に固定してもよい。この場合、ネジ止めの必要がなくなるため、より簡単に筐体パネルの着脱や交換を可能とすることができる。
【0132】
また、上述の実施の形態の説明では、本発明を折り畳み型の携帯電話機に適用することとしたが、この他、本発明をストレート型(=スティック型)の携帯電話機に適用してもよい。この場合でも、外観を簡単に変更可能である等の、上述と同様の効果を得ることができる。
【0133】
また、上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、この他、例えばPHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置、ノート型のパーソナルコンピュータ装置等の携帯機器に本発明を適用してもよい。いずれの場合も、上述と同様の効果を得ることができる。
【0134】
最後に、本発明は、一例として説明した上述の実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の上筐体、上筐体用筐体パネル及び固定カバーの斜視図である。
【図2】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネルが装着された状態の上筐体を、メイン表示部側から見た斜視図である。
【図3】実施の形態の携帯電話機における、上筐体用筐体パネルが装着されていない状態の上筐体の斜視図である。
【図4】実施の形態の携帯電話機の上筐体に装着される上筐体用筐体パネルの斜視図である。
【図5】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネルが装着された状態の上筐体を、該上筐体の短手方向に沿って切断した切断面の断面図である。
【図6】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネルが装着された状態の上筐体を、該上筐体の長手方向に沿って切断し、補助表示部の部分を拡大して示す断面図である。
【図7】実施の形態の携帯電話機において、上筐体に設けられる間隙形成用凸部の他の設置例を示す図である。
【図8】実施の形態の携帯電話機において、上筐体に設けられる間隙形成用凸部の他の形状を説明するための図である。
【図9】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネル側に間隙形成用凸部を設けた例を示す図である。
【図10】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネル側に間隙形成用凸部を設けた他の例を示す図である。
【図11】実施の形態の携帯電話機において、上筐体用筐体パネル側に設けられる間隙形成用凸部の他の形状を説明するための図である。
【図12】本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の下筐体に装着される下筐体操作部用筐体パネル、下筐体用背面パネル及び電池蓋の正面図である。
【図13】実施の形態の携帯電話機の下筐体に装着される下筐体操作部用筐体パネル、下筐体用背面パネル及び電池蓋の背面図である。
【図14】下筐体操作部用筐体パネルを構成するフレーム部及びキーシートの正面図である。
【図15】下操作部用背面パネルを装着した状態の下筐体の背面図である。
【図16】下筐体操作部用筐体パネルを取り外した状態の下筐体の正面図である。
【図17】下筐体操作部用筐体パネルのフレーム部を背面側から見た状態の斜視図である。
【図18】下筐体操作部用筐体パネルのフレーム部に設けられている爪部の拡大図である。
【図19】下筐体を構成する上ハーフの斜視図である。
【図20】下筐体の両側面部に設けられている嵌込溝部の拡大図である。
【図21】下筐体操作部用筐体パネルのフレーム部に設けられている爪部が、下筐体に設けられている嵌込溝部に嵌込した状態を示す拡大図である。
【図22】実施の形態の携帯電話機における下筐体に対する下筐体操作部用筐体パネル及び下操作部用背面パネルの装着工程を説明するための分解斜視図である。
【図23】下操作部用背面パネルが装着された下筐体を長手方向に沿って切断した状態の斜視図である。
【図24】下操作部用背面パネルが装着された下筐体を長手方向に沿って切断した状態の要部を拡大して示した斜視図である。
【図25】下筐体のキー操作面部に設けられた防水シートに施されているシボ加工の機能を説明するための図である。
【符号の説明】
【0136】
1 上筐体、1a 上筐体の装着面部、1b 上筐体の反ヒンジ部側の端部、1c 上筐体の表示面部、1d 上筐体のヒンジ部側の端部、2 上筐体用筐体パネル、2a 上筐体用筐体パネルの側面部、2b 上筐体用筐体パネルの開口部側の端部、2c 上筐体用筐体パネルの裏面部、2d 上筐体用筐体パネルの表面部、3 固定カバー、4 ヒンジ部、5R スピーカ部(右用)、5L スピーカ部(左用)、6 補助表示部、6a 補助表示部の外周部、7 受話音声用のスピーカ部、8 メイン表示部、9 間隙形成用凸部、10 上筐体の上ハーフ、11 上筐体の下ハーフ、15 上筐体用筐体パネルの開口部、15a 上筐体用筐体パネルの開口部の内周部、17 固定カバーのネジ孔、18 ネジ、20 上筐体用筐体パネルの空隙部、25 上筐体の装着面部と上筐体用筐体パネルの裏面部との間に形成される間隙部、30 上筐体の補助表示部の外周部と上筐体用筐体パネルの開口部の内周部との間に形成される間隙部、31 スピーカ部の放音用孔部、40 下筐体操作部用筐体パネル、41 下操作部用背面パネル、41a 下操作部用背面パネルの反ヒンジ部側の辺部、41b 下操作部用背面パネルの表面部、41c 下操作部用背面パネルの背面部、42 電池蓋、42a 電池蓋のヒンジ部側の辺部、43 筐体パネルのフレーム部、43a フレーム部の短手辺部、43b フレーム部の表面部、43c フレーム部の右辺部、43d フレーム部の左辺部、45 キーシート、46 嵌込爪部、47 開口部、48 ネジ孔、49 ネジ孔用切り欠き部、50 下操作部用背面パネルの嵌込爪部、51 下操作部用背面パネルの突出部、52 突出部に設けられたネジ孔、53 カメラユニット用の開口部、53a 開口部の内周部、54 下筐体、54a 下筐体のキー操作面部、54b 下筐体の右側面部、54c 下筐体の左側面部、55 バッテリ、56 バッテリ収納部、57 電池蓋の嵌込爪部、58 キードーム、59 防水シート、59a 防水シートの表面部、60 下筐体のネジ孔、61 フレーム部の爪部、61a 爪部の長辺部、61b 爪部の短辺部、61c 爪部の端部、62 下筐体の嵌込溝部、62a 挿入用開口部、62b スライド溝部、62c 嵌込溝部の一端部、62d 嵌込溝部の他端部、62e 突出部、63 カメラユニット、64 カメラユニットの透明板、65 壁部、66 ネジ、67 キートップ、70 押圧用突出部、71 フレキシブル基板、72 スイッチ、73 金属バネ、74 粘着シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠いて形成されており、空隙部に第1の筐体の端部を挿入するかたちで該第1の筐体に装着された際に、少なくとも該第1の筐体の装着面部と共に該第1の筐体の両側面部をも被覆するように形成された第1の筐体パネルと、
上記第1の筐体パネルが装着された上記第1の筐体の端部を被覆するように該第1の筐体の端部に装着されることで、該第1の筐体に上記第1の筐体パネルを固定するパネル固定カバーと、
第2の筐体の操作面部に設けられた各キーに対応するキートップが設けられたキーシートと、上記キーシートに設けられた各キートップを露出させるための開口部、及び上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備えたフレーム部とを備え、上記第2の筐体の操作面部に装着される第2の筐体パネルと、
上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備え、該第2の筐体の背面部に装着される背面パネルと
を有する携帯端末装置。
【請求項2】
上記第1の筐体の両側面部に対して、該両側面部の外観をそれぞれ略半円形状とするR加工を施し、
上記第1の筐体パネルの両側面部に対して、上記R加工が施された上記第1の筐体の両側面部に当接すると共に、該第1の筐体の上記装着面部の反対側の面部における上記両側面部近傍まで被覆するようにラウンド加工を施した
請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
上記第1の筐体の装着面部に設けられ、該第1の筐体に装着された第1の筐体パネルに当接することで、上記第1の筐体の装着面部と、この第1の筐体の装着面部に相対向する面部である上記第1の筐体パネルの裏面部との間に所定の間隙部を形成する間隙形成用凸部を有する
請求項1又は請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
上記第1の筐体に対して上記第1の筐体パネルを装着した際に、該第1の筐体の装着面部に相対向する面部となる該第1の筐体パネルの裏面部に設けられ、上記第1の筐体の装着面部に当接することで、上記第1の筐体の装着面部と上記第1の筐体パネルの裏面部との間に所定の間隙部を形成する間隙形成用凸部を有する
請求項1又は請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記間隙形成用凸部は、上記第1の筐体の長手方向、或いは短手方向に沿って設けられたレール形状を有し、或いは上記第1の筐体の上記装着面部に点在するように設けられたドット形状を有する
請求項3又は請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
上記第1の筐体の上記装着面部には、少なくとも外部音声出力用の外部スピーカ部と、補助表示部とが設けられており、
上記第1の筐体パネルには、当該第1の筐体パネルが上記第1の筐体に装着された際に、該第1の筐体に設けられている上記補助表示部を露出させると共に、該補助表示部の外周部との間に所定の間隙部を形成する開口部が設けられており、
上記第1の筐体に設けられた上記間隙形成用凸部により、該第1の筐体の上記装着面部と上記第1の筐体パネルの上記裏面部との間に形成された間隙部を介して伝達する上記外部スピーカ部から出力された音響出力を、上記補助表示部の外周部と上記第1の筐体パネルの開口部との間に形成された上記所定の間隙部を介して上記第1の筐体パネル外に放音する
請求項3から請求項5のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
上記第2の筐体パネルの上記フレーム部に設けられた上記筐体固定部として、上記第2の筐体に設けられた複数の嵌込溝部にそれぞれ嵌込する複数の爪部を有する
請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
上記第2の筐体パネルの上記フレーム部に設けられた上記複数の爪部の強度を、上記第2の筐体に設けられている嵌込溝部の強度よりも低い強度とした
請求項7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
上記第2の筐体パネルの上記フレーム部には、上記筐体固定部としてネジ孔が設けられており、
上記背面パネルには、上記筐体固定部としてネジ孔が設けられており、
上記背面パネルに設けられたネジ孔、及び上記第2の筐体に設けられているネジ孔を順に介して挿入したネジを、上記第2の筐体パネルの上記フレーム部に設けられたネジ孔に螺合させることで、上記第2の筐体パネル及び上記背面パネルを上記第2の筐体に固定する
請求項1から請求項8のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
上記第2の筐体の操作面部の各キーを防水シートで被覆した
請求項1から請求項9のうち、いずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
上記第2の筐体の操作面部の各キーを被覆する防水シートの、上記第2の筐体パネルのキーシートと相対向する表面部に対して、微細な凹凸を形成するシボ加工を施した
請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠いて形成されており、少なくとも第1の筐体の装着面部と共に該第1の筐体の両側面部をも被覆するように形成された第1の筐体パネルの空隙部に上記第1の筐体の端部を挿入することで、該第1の筐体に第1の筐体パネルを装着し、
上記第1の筐体パネルが装着された上記第1の筐体の端部に対して、当該第1の筐体の端部を被覆するパネル固定カバーを装着することで、上記第1の筐体に上記第1の筐体パネルを固定し、
第2の筐体の操作面部に設けられた各キーに対応するキートップが設けられたキーシートと、上記キーシートに設けられた各キートップを露出させるための開口部、及び上記第2の筐体に固定を図るためのネジ孔を備えたフレーム部とを有する第2の筐体パネルを、上記第2の筐体の操作面部に装着し、
上記第2の筐体に固定を図るためのネジ孔を備えた背面パネルを、上記第2の筐体の背面部に装着し、
上記背面パネルのネジ孔、上記第2の筐体に設けられたネジ孔を順に介して挿入したネジを、上記第2の筐体パネルの上記フレーム部に設けられたネジ孔に螺合させることで、上記第2の筐体に対して上記第2の筐体パネル及び上記背面パネルを装着する
筐体パネルの装着方法。
【請求項13】
筒形状部材の周面部の一部を、径方向に対して直交する方向に沿って切り欠いて形成されており、空隙部に第1の筐体の端部を挿入するかたちで該第1の筐体に装着された際に、少なくとも該第1の筐体の装着面部と共に該第1の筐体の両側面部をも被覆するように形成された第1の筐体パネルと、
第2の筐体の操作面部に設けられた各キーに対応するキートップが設けられたキーシートと、上記キーシートに設けられた各キートップを露出させるための開口部、及び上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備えたフレーム部とを備え、上記第2の筐体の操作面部に装着される第2の筐体パネルと、
上記第2の筐体に固定を図るための筐体固定部を備え、該第2の筐体の背面部に装着される背面パネルと
を有する筐体パネル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−290806(P2009−290806A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143901(P2008−143901)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】