説明

携帯電話機

【課題】携帯電話通信用アンテナとRFID用アンテナの相互干渉を抑制して安定した通信を可能にし、部品点数及び組立て工数の減らし、アンテナ特性を向上させる携帯電話機の提供。
【解決手段】携帯電話通信用アンテナ12及びRFID用アンテナ11の2つのアンテナを別々に形成するのではなく、1つのフレキシブルプリント基板1に形成する。これにより2つのアンテナの間隙を一定に保つことができ、部品点数も増えないので生産コスト、部品コストを下げることができる。また、フレキシブルプリント基板1は任意に湾曲させることができるため、アンテナ面積を大きくしてアンテナの利得を稼ぐことができ、また、フレキシブルプリント基板1の内面側に電磁波遮蔽シートを配置することによりアンテナ(特にRFID用アンテナ11)に近接するマザーボードなどの回路基板の影響を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機に関し、特に、RFID(Radio Frequency Identification)機能を備える携帯電話機におけるアンテナ実装構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RFIDシステムを利用して電子決済を行う機能を備えた携帯電話機が普及している。このRFIDシステムは、電磁誘導又は電磁結合などを利用して、RFIDタグに設けられたアンテナとRFIDリーダ又はリーダ/ライタに設けられたアンテナとの間でデータ通信を行うものであり、RFIDタグを備える携帯電話機を店舗や改札などに設けられたRFIDリーダ又はリーダ/ライタに近接させることにより、商品の代金や電車の運賃などの決済、各種手続きなどを行うことができる。
【0003】
このようなRFIDシステムを利用した機能(以下、RFID機能と呼ぶ。)を実現する携帯電話機として、例えば、下記特許文献1には、無線通信を行うためのアンテナ(ロッドアンテナ16)とは別に、RFID用のアンテナコイルが形成された携帯機器用モジュールを備える携帯電話機が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−56413号公報(第4−7頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、基地局との通信(無線通信)は800MHz、2GHz、1.7GHz等の周波数帯で行われるのに対して、RFIDリーダ又はリーダ/ライタとの通信は13.56MHz等の周波数帯で行われるため、各々の通信に対して別々のアンテナが必要であり、また、RFIDシステムでは電磁誘導又は電磁結合を利用して通信を行うため、アンテナの形態も異なる。そこで、上記特許文献1でも、無線通信用のアンテナとは別にRFID用のアンテナコイルを設けている。
【0006】
このような無線通信用のアンテナとRFID用のアンテナの2種類のアンテナを備える携帯電話機について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、アンテナを実装する基板の構造を示す平面図であり、図6は、2種類のアンテナの組立構造を示す斜視図である。
【0007】
図5及び図6に示すように、携帯電話機の筐体(ここではリアケース2)内の所定の位置に、携帯電話通信用アンテナ9とRFID用アンテナ8とを別々に配置し、携帯電話通信用アンテナ9の裏面に両面接着テープを貼り付け、位置決め穴91、92とリアケース2の突起24、25を係合させることにより携帯電話通信用アンテナ9をリアケース2に固定すると共に、RFID用アンテナ8の切り欠き81や穴82とリアケースの突起21、23を係合させることによりRFID用アンテナ8をリアケース2に固定する。
【0008】
このように、従来の携帯電話機では、RFID用アンテナ8と携帯電話通信用アンテナ9とは別々にリアケース2に位置決めされるが、位置決めのクリアランスは必ずあるので、RFID用アンテナ8と携帯電話通信用アンテナ9とが相対的に近寄ったり離れたりする場合がある。そのため、この組立て誤差により隣接したアンテナ同士の間隙(例えば図5の間隙Aや間隙B)を一定に保つことができず、各々のアンテナ特性に悪影響を及ぼしたり、最悪の場合はアンテナ同士が接触したり上下に重なって正常に動作しない場合が生じるという問題があった。
【0009】
また、複数の機能や周波数帯に対応する複数のアンテナを設けると部品点数が増加すると共に、近年の携帯電話機の小型化に伴って実装も困難になり、組立工数が増加してしまうといった問題もあった。
【0010】
また、他の従来例として、携帯電話通信用アンテナ9を金属プレス品やガラスエポキシ基板として構成する場合は、図7に示すように、携帯電話通信用アンテナ9は平面を維持した状態でしか貼り付けることしかできず、携帯電話機の小型化や高機能化に伴って携帯電話通信用アンテナ9の実装スペースを大きく取ることができない場合は、アンテナ特性を向上させることができないという問題もあった。
【0011】
更に、RFID用アンテナ8や携帯電話通信用アンテナ9の内面側には携帯電話機の各種機能を実現するための回路基板が配置されるが、近年の携帯電話機の小型化、高密度実装化に伴ってアンテナと回路基板とが近接し、回路基板の影響によってアンテナ特性が低下するという問題もあった。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、RFID機能を備えた携帯電話機において、携帯電話通信用のアンテナとRFID用のアンテナの相互干渉を抑制し、安定した通信を実現することができる携帯電話機を提供することにある。
【0013】
また、本発明の第2の目的は、RFID機能を備えた携帯電話機において、部品点数及び組立工数の削減を図ることができる携帯電話機を提供することにある。
【0014】
また、本発明の第3の目的は、RFID機能を備えた携帯電話機において、携帯電話通信用のアンテナ及びRFID用のアンテナのアンテナ特性を向上させることができる携帯電話機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明は、基地局と通信するための第1のアンテナと、前記基地局との通信以外の用途で利用される第2のアンテナとを少なくとも備える携帯電話機において、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとが1つのフレキシブルプリント基板に形成されているものである。
【0016】
また、本発明は、電磁誘導又は電磁結合を利用して外部のRFIDリーダ又はRFIDリーダ/ライタと通信を行うRFID機能を備える携帯電話機において、基地局と通信するための第1のアンテナと、前記RFIDリーダ又はRFIDリーダ/ライタと通信するための第2のアンテナとが1つのフレキシブルプリント基板に形成されているものである。
【0017】
本発明においては、前記第2のアンテナはループ状アンテナであり、前記フレキシブルプリント基板は、前記ループ状アンテナの内側の領域に開口部が形成されている構成とすることができる。
【0018】
また、本発明においては、前記フレキシブルプリント基板の一方の面が筐体に固定され、前記フレキシブルプリント基板の他方の面の前記第2のアンテナの少なくとも一部と重なる領域に電磁波遮蔽シートが貼り付けられている構成とすることができる。
【0019】
また、本発明においては、前記フレキシブルプリント基板は、筐体内面の曲面に沿って湾曲した状態で固定されている構成とすることもできる。
【0020】
このように、本発明では、第1のアンテナと第2のアンテナの双方を1つのフレキシブルプリント基板に形成しているため、第1のアンテナと第2のアンテナの間隙を一定に保って安定した通信を実現することができると共に、部品点数及び組立工数の削減を図ることができる。また、フレキシブルプリント基板を筐体の曲面に沿って湾曲させて実装することによりアンテナ面積を大きくして利得を稼ぐことができ、また、第2のアンテナの内面側に電磁波遮蔽シートを配置することにより筐体内部の回路基板の影響を抑制することができ、これらによりアンテナ特性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のRFID機能を備えた携帯電話機によれば、下記記載の効果を奏する。
【0022】
本発明の第1の効果は、安定した通信を実現することができるということである。その理由は、基地局と通信を行うための携帯電話通信用アンテナとRFIDリーダ又はRFIDリーダ/ライタと通信を行うためのRFID用アンテナの2つのアンテナを同じフレキシブルプリント基板に形成することにより、組み立て誤差の影響を受けずに、両アンテナの間隙を一定に保つことができるからである。
【0023】
また、本発明の第2の効果は、部品点数及び組立工数の削減を図ることができるということである。その理由は、携帯電話通信用アンテナ及びRFID用アンテナの2つのアンテナを同じフレキシブルプリント基板に形成することにより、本来2つ必要な部品を1つにすることができるからである。
【0024】
また、本発明の第3の効果は、アンテナ特性を向上させることができるということである。その理由は、従来の携帯電話通信用のアンテナは金属プレス品やガラスエポキシ基板であったため、平面にしか貼り付けることしか出来ず、面積を大きく取ることができなかったが、本発明では、携帯電話通信用アンテナ及びRFID用アンテナの2つのアンテナをフレキシブルプリント基板に形成しているため、曲面に沿わせる形で貼付が可能であり、曲面に沿って面積を大きく取ることができ、これによりアンテナの利得を稼ぐことができるからである。また、携帯電話通信用アンテナ及びRFID用アンテナが形成されるフレキシブルプリント基板の内面側には携帯電話機の各種機能を実現するためのマザーボードなどの回路基板が配置され、この回路基板から放射される電磁波の影響や回路基板で吸収又は反射される電磁波の影響によってRFID用アンテナの特性が劣化する場合があったが、本発明では、RFID用アンテナの内面側に金属や磁性体などの材料で構成される電磁波遮蔽シートを配置しているため、回路基板の影響を抑制することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
従来技術で示したように、RFID機能付きの携帯電話機には、基地局と通信を行うための通常の携帯電話通信用アンテナと、RFIDリーダ又はリーダ/ライタと通信を行うためのRFID用のアンテナとが必要であるが、通常の携帯電話通信用アンテナは800MHz、2GHz、1.7GHz等の周波数帯で動作させる給電または無給電の素子であるのに対して、RFID用アンテナは、RFIDリーダ又はリーダ/ライタから発信される13.56MHz等の電磁波から電力を受け取って駆動するコイル状のアンテナ方式であり、これら2つのアンテナは用途が異なる。そこで、例えば、RFID用アンテナは、ガラスエポキシ製の基板やフレキシブルプリント基板に銅箔で印刷されたものが用いられ、携帯電話通信用アンテナは、ガラスエポキシ製基板や銅線を巻いたホイップ式アンテナ、金属プレス品等が用いられていた。
【0026】
しかしながら、2つのアンテナを携帯電話機に実装する場合、組み立て誤差により2つのアンテナの間隙を一定に保つことができず、アンテナ特性に悪影響を及ぼし、安定した通信を実現することができず、生産する上でも部品点数や組立工数が増加してしまうといった問題があった。また、上記構造のアンテナでは平面的にしか実装することができないためアンテナの面積を大きくすることができず、また、アンテナとマザーボードなどの回路基板とが近接するため回路基板の影響を受けてしまい、アンテナ特性を向上させることができないという問題があった。
【0027】
そこで、本発明の携帯電話機のアンテナ実装構造では、2つのアンテナを別々に形成するのではなく、1つのフレキシブルプリント基板に形成する。これにより、2つのアンテナの間隙を一定に保つことができ、アンテナ特性が安定し、かつ部品点数も増えないので生産コスト、部品コストが下げられる。また、フレキシブルプリント基板は任意に湾曲させることができるため、アンテナ面積を大きくしてアンテナの利得を稼ぐことができ、また、フレキシブルプリント基板の内面側に電磁波遮蔽シートを配置することによりアンテナ(特にRFID用アンテナ)に近接する回路基板の影響を抑制することができる。
【実施例】
【0028】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る携帯電話機について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施例の携帯電話機に実装するフレキシブルプリント基板の構成を示す平面図であり、図2は、本実施例の携帯電話機の組立構造を示す斜視図である。また、図3及び図4は、本実施例の携帯電話機の内部構造を示す断面図である。
【0029】
本発明の対象となる携帯電話機は、電話通話や電子メールの送受信などの通常の機能に加えて、FeliCa(登録商標)に代表されるRFID機能(非接触ICカード機能)を備えており、携帯電話機に実装されるフレキシブルプリント基板1には、図1に示すように、外部のRFIDリーダ又はリーダ/ライタと通信を行うためのアンテナ(以下、RFID用アンテナ11と呼ぶ。)と、基地局と通信するためのアンテナ(以下、携帯電話通信用アンテナ12と呼ぶ。)とが所定の間隔を空けて銅箔などにより印刷されている。
【0030】
RFID用アンテナ11は、RFIDリーダ又はリーダ/ライタから発信される電磁波(例えば、13.56MHz)から電力を受け取って駆動するコイル状のアンテナであり、マザーボードに搭載されているRFID機能(非接触ICカード機能)を実現するための部品との接続用端子としてランド13、14が設けられている。
【0031】
また、携帯電話通信用アンテナ12は、フレキシブルプリント基板1に印刷された銅箔部が携帯電話機を通話させるためのアンテナ素子となる。この携帯電話通信用アンテナ12は給電又は無給電のいずれでもよく、図のような無給電素子としてもよいし、マザーボードからコネクタ(図示せず)を介して給電される素子としてもよい。
【0032】
また、このフレキシブルプリント基板1には、ケースとの位置決めのための切り欠き15や穴16、17が設けられており、また、RFID用アンテナ11の内側の領域は除去されて開口部が形成されている。
【0033】
なお、フレキシブルプリント基板1は可撓性を有する基板であればよく、その基材の材料や厚み、形状などは任意であり、また、基材上に形成する導体層の材料や厚みも任意である。また、図1は本実施例のフレキシブルプリント基板1の一例であり、1つのフレキシブルプリント基板1にRFID用アンテナ11と携帯電話通信用アンテナ12とが形成される限りにおいて、各々のアンテナの形状や配置、構成は任意である。また、図1では、フレキシブルプリント基板1の回転防止のため、切り欠きや穴を3箇所に設けているが、切り欠きや穴の数量、配置、形状なども任意である。
【0034】
そして、図2に示すように、上記構成のフレキシブルプリント基板1を筐体(ここではリアケース2)に組み込む。このフレキシブルプリント基板1のリアケース2との接触面には両面接着テープが貼り付けられており、両面接着テープの接着力でフレキシブルプリント基板1がリアケース2に固定される。また、フレキシブルプリント基板1の切り欠き15、穴16、17の各々と、リアケース2の突起21、22、23の各々とが係合すると共に、RFID用アンテナ11の内側の開口部と、リアケース2に設けられた枠状の突起とが係合して位置決めされる。
【0035】
また、RFIDリーダ又はリーダ/ライタから放射される磁界が、マザーボード側からの影響で乱されるのを防止するために、金属や磁性体などの材料を含む電磁波遮蔽シート3をフレキシブルプリント基板1の上から貼り付ける。この電磁波遮蔽シート3は、フレキシブルプリント基板1との接触面に両面接着テープが貼り付けられており、両面接着テープの接着力で電磁波遮蔽シート3がフレキシブルプリント基板1に固定される。また、電磁波遮蔽シート3の切り欠き31、32、穴33の各々と、リアケース2の突起21、22、23の各々とが係合すると共に、電磁波遮蔽シート3の開口部と、リアケース2に設けられた枠状の突起とが係合して位置決めされる。
【0036】
なお、図2の実装構造も例示であり、フレキシブルプリント基板1を筐体(ここではリアケース2)に固定可能な構造であればよく、図のように突起と穴や切り欠きとを係合させる構造としてもよいし、フレキシブルプリント基板1の両側面を筐体に設けた溝にスライドさせながら嵌め込む構造などとしてもよい。また、図では、電磁波遮蔽シート3をRFID用アンテナ11の形状に合わせて形成しているが、電磁波遮蔽シート3はRFID用アンテナ11の少なくとも一部に重なるように配置されていればよく、その形状や厚み、構造などは任意であり、図のような枠状にしてもよいし、RFID用アンテナ11のコイル内側も覆うような平板状にしてもよいし、RFID用アンテナ11と携帯電話通信用アンテナ12の双方に相重なる形状にしてもよい。
【0037】
上記フレキシブルプリント基板1及び電磁波遮蔽シート3を実装した状態の断面構造を図3に示す。リアケース2に貼り付けられたフレキシブルプリント基板1は、ランド13、14とコネクタ4を介してマザーボード5に接続される。そして、これらの部品を内包しリアケース2はフロントケース6と係合し、携帯電話機が構成される。
【0038】
図1から図3を参照して本実施例の携帯電話機の動作を説明する。RFIDリーダ又はリーダ/ライタから発信される電磁波がリアケース2に貼り付けられたフレキシブルプリント基板1のRFID用アンテナ11に入力し、ランド13、14とコネクタ4を介してマザーボード5上に実装されたIC7に信号が伝達され、処理される。
【0039】
なお、図1乃至図3ではフレキシブルプリント基板1をリアケース2の平坦面に固定する構造を示したが、フレキシブルプリント基板1は可撓性を有するため、筐体内の様々な場所に固定することができる。例えば、図4に示すように、携帯電話機のフロントケース6やリアケース2はデザイン性を持たせるため、また、手で持った時に持ち易さを出すため、側面が曲面となる場合が多い。このような構造に対してもフレキシブルプリント基板1であればこの曲面に沿わせる形で貼付が可能であり、フレキシブルプリント基板1のサイズを大きくすることにより、RFID用アンテナ11や携帯電話通信用アンテナ12のサイズを大きくしてアンテナの利得を稼ぎ、アンテナ特性を向上させることができる。
【0040】
このように、本実施例の携帯電話機のアンテナ実装構造では、RFID用アンテナ11と携帯電話通信用アンテナ12とを1つのフレキシブルプリント基板1に形成しているため、2つのアンテナの間隙を一定に保って安定した通信を実現すると共に、部品点数や組み立て工数を減らすことができる。また、フレキシブルプリント基板1を湾曲させて配置することによりアンテナ面積を大きくすることができ、また、フレキシブルプリント基板1の内面側に電磁波遮蔽シート3を配置することによりマザーボード5の影響を抑制することができ、これらによりアンテナ特性を向上させることができる。
【0041】
なお、上記実施例では、RFID用アンテナ11と携帯電話通信用アンテナ12の2つのアンテナを備える携帯電話機について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、用途や特性が異なる2以上のアンテナを備える任意の携帯電話機などの無線通信装置に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、RFID機能(非接触ICカード機能)付き携帯電話機などの携帯端末機器に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施例に係るRFID機能付き携帯電話機におけるフレキシブルプリント基板の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るRFID機能付き携帯電話機の組立構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るRFID機能付き携帯電話機の内部構造を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るRFID機能付き携帯電話機の内部構造の他の例を示す断面図である。
【図5】従来のRFID機能付き携帯電話機におけるフレキシブルプリント基板の構成を示す平面図である。
【図6】従来のRFID機能付き携帯電話機の組立構造を示す斜視図である。
【図7】従来のRFID機能付き携帯電話機の内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 フレキシブルプリント基板
2 リアケース
3 電磁波遮蔽シート
4 コネクタ
5 マザーボード
6 フロントケース
7 IC
8 RFID用アンテナ
9 携帯電話通信用アンテナ
11 RFID用アンテナ
12 携帯電話通信用アンテナ
13、14 ランド
15 切り欠き
16、17 穴
21、22、23、24、25 突起
31、32 切り欠き
33 穴
81 切り欠き
82 穴
91、92 位置決め穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局と通信するための第1のアンテナと、前記基地局との通信以外の用途で利用される第2のアンテナとを少なくとも備える携帯電話機において、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとが1つのフレキシブルプリント基板に形成されていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
電磁誘導又は電磁結合を利用して外部のRFIDリーダ又はRFIDリーダ/ライタと通信を行うRFID機能を備える携帯電話機において、
基地局と通信するための第1のアンテナと、前記RFIDリーダ又はRFIDリーダ/ライタと通信するための第2のアンテナとが1つのフレキシブルプリント基板に形成されていることを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
前記第2のアンテナはループ状アンテナであり、
前記フレキシブルプリント基板は、前記ループ状アンテナの内側の領域に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記フレキシブルプリント基板の一方の面が筐体に固定され、前記フレキシブルプリント基板の他方の面の前記第2のアンテナの少なくとも一部と重なる領域に電磁波遮蔽シートが貼り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記フレキシブルプリント基板は、筐体内面の曲面に沿って湾曲した状態で固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−306287(P2007−306287A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−132367(P2006−132367)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】