説明

携帯電話端末及びそのメール文作成方法

【課題】 改行コードが入っていないメールを携帯電話端末のユーザが作成してパソコンユーザへ送信した場合、受信側のパソコンの画面では、1行でそのまま表示されたり、画面幅によって改行が行われるため、読み難い表示がなされる。
【解決手段】 制御部は、送信先アドレスが携帯電話端末以外であるときには、文字入力される度に、入力された文字数が改行入力文字数であるかどうか判定し(ステップS7)、改行入力文字数以下であれば入力文字コードが改行指定文字コードであるか判定し(ステップS8)、改行指定文字コードであれば作成文に改行を追加し、文字カウントをクリアする(ステップS9)。入力された文字数が改行入力文字数に達したときにも、作成文に改行を追加し、文字カウントをクリアする(ステップS7、S9)。このようにして、設定した改行文字数に達したとき、又は指定改行文字コードの直後で改行が尾壊れたメール文が送信される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話端末及びそのメール文作成方法に係り、特にメール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末及びそのメール文作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子メール機能を備えた携帯電話端末が広く普及している。しかし、この携帯電話端末の表示部の画面は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略記)の画面に比べると、極めて小面積であるために表示できる能力が乏しく、画面上で表示できる文字数は制限される。電子メール機能を備えた携帯電話端末では、そのような表示文字数が限定された画面を使用しての「作成」や「読む」という電子メールの操作が必要となる。
【0003】しかし、従来は、携帯電話端末のユーザが携帯電話内蔵メーラを使用して電子メールを作成し、送信する場合、改行コードが入っていないメールであることが多い。ユーザによっては、意識して改行コードを入力して作成した電子メールを送信する場合もあるが、携帯電話端末を使用してのメール文の作成においては、改行を入力せずに、メール文作成を行うことが多い。
【0004】このような、例えば、携帯電話端末の10行表示で1行10文字表示の画面を使用して、図5(A)に示すような、改行コードが入っていないメールを携帯電話端末のユーザが作成してパソコンユーザへ送信した場合、受信側のパソコンの画面では、同図(B)に示すように、改行コードが無いために区切り無く、1行でそのまま表示されたり、同図(C)に示すように、受信側の文の途中で画面の画面幅によって改行が行われた表示がなされることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図5(B)に示す表示を行うパソコンでは、受信したメールは画面をスクロールさせていかなければ読むことができず、また、図5(C)に示す表示を行うパソコンでは、改行はされているが、画面の区切りで改行がされるために、メール文の途中で改行されることが多く、いずれの場合もメール文が読み難いという問題がある。
【0006】そこで、従来より、受信手段により受信されたデータが予め設定されているキーワードと同一かどうか判断し、キーワードと同一である受信データの場合は、受信データを特定の改行桁数毎に改行して表示する通信装置(特開平10−171425号公報)や、表示手段に受信したキャラクタコードのキャラクタを表示するときに、キャラクタの列に所定のキャラクタが含まれているときは、この所定のキャラクタの箇所で改行し、所定のキャラクタに続くキャラクタの列は次の行の先頭から表示する無線電話装置(特開平11−41664号公報)が知られている。
【0007】しかるに、上記の特開平10−171425号公報記載の従来装置では、例えばメニュー」+「改行」をキーワードとして、改行桁数「17」を登録しておいた場合、メニュー」+「改行」のデータが受信されると、それ以降の受信メニューデータが17桁改行により表示されるというものであり、キーワードと一致する以前の受信データは改行されない。また、上記の特開平11−41664号公報記載の従来装置では、主として英文に適用されるもので、例えばスペースキャラクタを所定のキャラクタとして設定した場合、いくつかのキャラクタごとに区切られる受信文を二行にまたがらずに表示させるものであり、電子メール文のように所望位置で改行しようとするものではない。
【0008】更に、これらの公報記載の従来装置は、いずれも受信側において受信データを改行しようとするものであり、電子メールを作成する送信側の携帯電話端末のユーザが意図した箇所で改行したメール文を表示することはできず、送信側の携帯電話端末のユーザの意図が受信ユーザに十分に伝わらない場合もあり得る。また、送信側の携帯電話端末から改行されたメール文をどのようにして作成して送信するかの記載は全くない。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、送信側のユーザにより意図した箇所で改行し、しかも受信側で読み易い電子メールを作成して送信し得る携帯電話端末及びそのメール文作成方法を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、送信側の電子メールの作成の操作性を向上し得る携帯電話端末及びそのメール文作成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の携帯電話端末は、メール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末において、メール文の文字を入力する文字入力手段と、メール文作成に先立ち、改行入力文字コードを設定する改行文字コード設定手段と、文字入力手段により文字が入力される毎に、その入力文字の文字コードと、改行文字コード設定手段により設定された改行入力文字コードとを比較し両者が一致するときその文字コードに続けて改行を追加し、両者が一致しないときは入力文字をそのまま出力する第1の改行追加手段と、文字入力手段によるメール文のすべての文字の終了後に第1の改行追加手段から出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信する送信手段とを有する構成としたものである。
【0012】この発明では、送信側で設定した所望の改行入力文字コードと同じ文字コードが入力されたときには、その文字コードに続けて改行が追加されるため、その文字コードの直後に改行されるメール文を作成して送信することができる。
【0013】また、本発明は上記の目的を達成するため、上記の改行文字コード設定手段を、複数の改行入力文字コードの設定が可能な手段とし、上記の第1の改行追加手段を、複数の改行入力文字コードのいずれかに文字入力手段により入力される文字の文字コードが一致するとき、その入力文字に改行を追加する構成としたものである。この発明では、送信側で設定した所望の複数の改行入力文字コードのうちのどれかと同じ文字コードが入力されたときには、その文字コードに続けて改行が追加されるため、その文字コードの直後に改行されるメール文を作成して送信することができる。
【0014】また、本発明は上記の目的を達成するため、メール文作成に先立ち、改行入力文字数を設定する改行入力文字数設定手段と、文字入力手段により文字が入力される毎に、入力文字数をカウントし、そのカウント値が改行入力文字数設定手段により設定された改行入力文字数に達しないときには、入力文字を第1の改行追加手段に入力し、カウント値が改行入力文字数設定手段により設定された改行入力文字数に達したときはその時点の入力文字コードに続けて改行を追加し、かつ、カウント値をクリアする第2の改行追加手段とを更に有し、送信手段は、文字入力手段によるメール文のすべての文字の終了後に第1の改行追加手段又は第2の改行追加手段から出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信することを特徴とする。
【0015】この発明では、改行入力文字コードで改行するだけでなく、送信するメール文の入力文字数が送信側で設定した改行入力文字数に達する毎に改行されるメール文を送信することができる。
【0016】また、本発明は上記の目的を達成するため、メール文の送信先アドレスが携帯電話端末であるか否か判定する判定手段を更に有し、送信手段は、判定手段によりメール文の送信先アドレスが携帯電話端末であるときは、第1の改行追加手段のみを使用して作成したメール文を送信し、判定手段によりメール文の送信先アドレスが携帯電話端末以外であるときは、第1及び第2の改行追加手段の両方を使用して作成したメール文を送信することを特徴とする。
【0017】この発明では、メール文の送信先アドレスが携帯電話端末であるときには、1行で表示できる文字数で改行されるため、改行入力文字コードに一致する入力文字の直後だけで改行するメール文を送信することができる。
【0018】また、上記の目的を達成するため、本発明のメール文作成方法は、メール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末のメール文作成方法において、メール文作成に先立ち、改行入力文字コードを設定する第1のステップと、文字が入力される毎に、その入力文字の文字コードと、第1のステップにより設定された改行入力文字コードとを比較し両者が一致するときその文字コードに続けて改行を追加し、両者が一致しないときは入力文字をそのまま出力する第2のステップと、メール文のすべての文字の終了後に第2のステップから出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信する第3のステップとを含むことを特徴とする。
【0019】この発明では、送信側で設定した所望の改行入力文字コードと同じ文字コードが入力されたときには、その文字コードに続けて改行が追加されるため、その文字コードの直後に改行されるメール文を作成して送信することができる。
【0020】また、上記の目的を達成するため、本発明のメール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末のメール文作成方法は、メール文作成に先立ち、一又は二以上の改行入力文字コードと改行入力文字数を設定する第1のステップと、作成しようとするメール文の文字が入力される毎に入力文字数をカウントし、そのカウント値が第1のステップにより設定された改行入力文字数に達したか否か判定する第2のステップと、第2のステップによりカウント値が改行入力文字数に達しないと判定されたときには、そのときの入力文字の文字コードと、第1のステップにより設定された改行入力文字コードとを比較する第3のステップと、第2のステップによりカウント値が改行入力文字数に達したと判定されたとき、又は第3のステップにより入力文字の文字コードと改行入力文字コードとが一致すると判定されたときには、そのときの入力文字コードに続けて改行を追加し、かつ、カウント値をクリアする第4のステップと、第3のステップにより入力文字の文字コードと改行入力文字コードとが一致しないと判定されたときには、そのときの入力文字をそのまま出力する第5のステップと、メール文のすべての文字の入力が終了するまで第2乃至第5のステップの処理を繰り返して、第4のステップ又は第5のステップにより得られた文字及び改行からなるメール文を送信先アドレスに送信する第6のステップとを含むことを特徴とする。
【0021】この発明では、改行入力文字コードで改行するだけでなく、送信するメール文の入力文字数が送信側で設定した改行入力文字数に達する毎に改行されるメール文を送信することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる携帯電話端末の一実施の形態のブロック図を示す。同図において、携帯電話端末10は、端末全体の動作を統括的に制御すると共にメーラの機能を有する制御部11が、無線部12を介してアンテナ13に接続されると共に、音声入出力回路14を介して送話用マイク15及び受話用スピーカ16に接続されている。また、ダイヤル時や電子メール作成時などでユーザが操作するキー操作部17が、キー操作識別回路18を介して制御部11に接続され、更に、制御部11の出力表示信号が表示部制御回路19を介して表示部20に供給されて表示される。更に、後述する本発明方法の一実施の形態の動作を行わせるプログラムや、電話帳その他必要なデータなどが記憶されているメモリ21が制御部11に接続されている。
【0023】また、この実施の形態では、図2に示すような設定画面をユーザ操作によりメール文作成時に表示部20に表示できるようにされている。この図2に示す設定画面は、メール文作成時に改行を追加する条件を設定するための画面で、改行を追加する機能を動作させるか、させないかを示すON/OFF表示領域25と、追加機能を動作させるとき(ONの場合)の改行追加の条件を表示する条件表示領域26とからなる。更に、条件表示領域26内には、改行を追加する改行入力文字コード表示領域27及び28と、改行入力文字数表示領域29とが設けられている。メール作成時に、改行入力文字コード表示領域27及び28で選択した文字コードが入力された場合は、改行が追加されるようにされている。
【0024】また、受信を行う側のメーラが、図5(C)のように表示できる画面で改行を行うとは限らないので、文字コードのみでの改行の条件に、文字数を設定することにより改行追加の条件を追加している。この文字数を設定するための画面が上記の改行入力文字数表示領域29である。それにより、図5(A)に示す表示画面で自動的に改行が行われないメーラの場合においての受信時にも改行が追加され、受信側でメール文が読み易くなる。
【0025】本実施の形態の携帯電話端末のユーザが設定を選択できるのは、■改行入力文字コード表示領域27の入力文字コード1もしくは改行入力文字数表示領域29の入力文字数で改行判断、及び■改行入力文字コード表示領域27及び28の入力文字コード1及び2もしくは改行入力文字数表示領域29の入力文字数で改行判断の2種類で選択できる。
【0026】前述した図5(A)に示したメール文を作成する場合、上記の■の場合で改行入力文字コード表示領域27の入力文字コード1を「。」とし、かつ、改行入力文字数表示領域29の入力文字数を「15」とした場合、図3(A)に示すメール文として表示される。また、上記の■の場合で改行入力文字コード表示領域27及び28の入力文字コード1及び2をそれぞれ「。」と「?」とし、かつ、改行入力文字数表示領域29の入力文字数ほ「15」とした場合、図3(B)に示すメール文として表示される。図3(A)、(B)に示すように、図5(A)の元のメール文に比べて文章が読みやすくなっていることがわかる。
【0027】また、上記とは異なり、受信側が携帯電話である場合は、受信側端末において1行で表示できる文字数で改行が行われるため、文字コードのみで改行を行う(文字数の条件は無視)ようにすることにより、メール文を読み易くする。
【0028】次に、本実施の形態の動作について、図4の本発明方法の動作説明用フローチャートを併せ参照して説明する。メール文を作成するときには、制御部11は表示部20の画面に図2に示した自動改行設定画面を表示させ、ユーザによりキー操作部17を操作して改行設定のオン(ON)/オフ(OFF)の設定、改行入力文字コード表示領域27及び28の文字コード入力、改行入力文字数表示領域29の改行文字数の設定を行わせると共に、送信先アドレスを入力させた後、図4に従ってメール文の作成処理を開始する。
【0029】ユーザがキー操作部17を操作してメール文の入力を開始すると、まず、制御部11は、前記図2の自動改行設定画面でユーザが改行設定のオン(ON)/オフ(OFF)のどちらを設定したか判断する(ステップS1)。改行設定がオフであると判断したときには、従来通りの入力文字そのままでメール文作成処理を行い(ステップS2)、メール文の作成完了後(ステップS11)、制御部11は指定されたアドレスに対して無線部12を介してアンテナ13よりメール送信する(ステップS12)。
【0030】一方、制御部11はステップS1で改行設定がオンであると判断したときには、送信先アドレスが携帯電話端末宛のアドレスであるか否かの判断をする(ステップS3)。送信先のアドレスが、「@docomo.ne.jp」や「@jp-k.ne.jp」などのような携帯電話端末宛のアドレスであるときには、受信側の携帯電話端末において1行で表示できる文字数で改行されるため、指定文字数での改行は行わず、入力された文字の文字コードが図2の改行入力文字コード表示領域27及び28に入力された改行指定文字の文字コードであるかどうか判定し(ステップS4)、改行指定文字の文字コードでのみ、その文字コードの直後に改行を追加する(ステップS5)。
【0031】すなわち、制御部11は、入力された文字の文字コードが改行指定文字の文字コードであるかどうか判定し(ステップS4)、改行指定文字の文字コードであったときには、改行を追加し(ステップS5)、文字入力終了まで上記の処理を繰り返す。文字入力終了と判断すると(ステップS6)、メール文の作成完了とし(ステップS11)、指定されたアドレスに対して無線部12を介してアンテナ13よりメール送信する(ステップS12)。
【0032】一方、制御部11は、ステップS3で送信先アドレスが携帯電話端末以外のアドレスであると判定したときには、メール文の文字が入力される度に入力文字数をカウントすると共に、図2の改行入力文字コード表示領域27及び28に入力された改行指定文字の文字コードと、改行入力文字数表示領域29に入力された改行入力文字数で改行を追加する。すなわち、制御部11は、入力された文字数が上記の改行入力文字数であるかどうか判定し(ステップS7)、改行入力文字数以下であれば入力された文字の文字コードが改行指定文字コードであるかどうか判定し(ステップS8)、改行指定文字コードであればその改行指定文字コードの文字に続けて改行を追加し、文字カウントをクリアする(ステップS9)。
【0033】入力された文字数が改行入力文字数に達したときにも、改行入力文字数に達した文字の直後に改行を追加し、文字カウントをクリアする(ステップS7、S9)。入力された文字数が改行入力文字数未満であり、かつ、入力された文字の文字コードが改行指定文字コードでなければ、入力された文字をそのまま入力して文字入力と文字カウントを継続する。
【0034】このようにして、メール文の文字入力が終了するまで、上記のステップS7〜S9により入力された文字数が改行入力文字数に達したとき、又は入力された文字の文字コードが改行指定文字コードであるときにのみ改行が追加され、それ以外のときには文字入力がそのまま行われ、文字入力終了と判断すると(ステップS10)、メール文の作成完了とし(ステップS11)、指定されたアドレスに対して無線部12を介してアンテナ13よりメール送信する(ステップS12)。
【0035】このようにして、本実施の形態では、予め設定しておくユーザ操作によって、自動的に改行コードをメール作成時に追加することができるので、メール作成時の操作性を向上でき、また、送信されたメール文は、受信側において、送信者の意図した文字で改行され、更には携帯電話端末以外のパソコン等の受信装置では送信者の意図した1行当たりの文字数でも改行されて、受信者に読み易い表示ができる。
【0036】なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば受信側の携帯電話端末において、画面に表示するメール文の改行入力文字コードを設定できるようにしてもよく、この場合には受信メールに改行が無く読み難い文のときに読みやすくすることができる。また、改行入力文字コードは、図2の実施の形態では最大で2文字入力できるようにされているが、1文字だけでもよく、3文字以上の複数文字を入力できるように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、送信側で設定した所望の改行入力文字コードと同じ文字コードが入力されたときには、その文字コードに続けて改行が追加され、その文字コードの直後に改行されるメール文を作成して送信するようにしたため、送信者の意図した文字の直後で改行される読み易いメール文を受信させることができる。
【0038】また、本発明によれば、改行入力文字コードで改行するだけでなく、送信するメール文の入力文字数が送信側で設定した改行入力文字数に達する毎に改行されるメール文を送信するようにしたため、送信者の意図した1行当たりの文字数で、かつ、意図した文字で改行される読み易いメール文を受信させることができる。
【0039】また、本発明によれば、送信先アドレスが携帯電話端末であるときには、携帯電話端末の画面では1行で表示できる文字数で改行されるため、文字数の設定は無視して、送信者が意図した文字で改行される読み易いメール文を携帯電話端末に受信させることができ、携帯電話端末以外のパーソナルコンピュータ等の受信装置には、更に1行当たりの文字数も送信者が設定したメール文を表示させることができる。
【0040】更に、本発明によれば、上記の改行は自動的に行われるので、送信者の改行操作は不要であり、メール文作成の作業効率、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明端末の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明における自動改行設定画面の一例を示す図である。
【図3】本発明のメール文の各例を示す図である。
【図4】本発明方法の一実施の形態の動作説明用フローチャートである。
【図5】従来の作成メール文と受信されて表示されるメール文の各例を示す図である。
【符号の説明】
10 携帯電話端末
11 制御部
17 キー操作部
20 表示部
25 ON/OFF表示領域
26 条件表示領域26
27、28 改行入力文字コード表示領域
29 改行入力文字数表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】 メール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末において、メール文の文字を入力する文字入力手段と、メール文作成に先立ち、改行入力文字コードを設定する改行文字コード設定手段と、前記文字入力手段により文字が入力される毎に、その入力文字の文字コードと、前記改行文字コード設定手段により設定された改行入力文字コードとを比較し両者が一致するときその文字コードに続けて改行を追加し、両者が一致しないときは入力文字をそのまま出力する第1の改行追加手段と、前記文字入力手段によるメール文のすべての文字の終了後に前記第1の改行追加手段から出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信する送信手段とを有することを特徴とする携帯電話端末。
【請求項2】 前記改行文字コード設定手段は、複数の改行入力文字コードの設定が可能な手段であり、前記第1の改行追加手段は、前記複数の改行入力文字コードのいずれかに前記文字入力手段により入力される文字の文字コードが一致するとき、その入力文字に改行を追加することを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。
【請求項3】 メール文作成に先立ち、改行入力文字数を設定する改行入力文字数設定手段と、前記文字入力手段により文字が入力される毎に、入力文字数をカウントし、そのカウント値が前記改行入力文字数設定手段により設定された改行入力文字数に達しないときには、入力文字を前記第1の改行追加手段に入力し、前記カウント値が前記改行入力文字数設定手段により設定された改行入力文字数に達したときはその時点の入力文字コードに続けて改行を追加し、かつ、前記カウント値をクリアする第2の改行追加手段とを更に有し、前記送信手段は、前記文字入力手段によるメール文のすべての文字の終了後に前記第1の改行追加手段又は前記第2の改行追加手段から出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信することを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。
【請求項4】 メール文の送信先アドレスが携帯電話端末であるか否か判定する判定手段を更に有し、前記送信手段は、前記判定手段によりメール文の送信先アドレスが前記携帯電話端末であるときは、前記第1の改行追加手段のみを使用して作成したメール文を送信し、前記判定手段によりメール文の送信先アドレスが前記携帯電話端末以外であるときは、前記第1及び第2の改行追加手段の両方を使用して作成したメール文を送信することを特徴とする請求項3記載の携帯電話端末。
【請求項5】 メール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末のメール文作成方法において、メール文作成に先立ち、改行入力文字コードを設定する第1のステップと、文字が入力される毎に、その入力文字の文字コードと、前記第1のステップにより設定された改行入力文字コードとを比較し両者が一致するときその文字コードに続けて改行を追加し、両者が一致しないときは入力文字をそのまま出力する第2のステップと、前記メール文のすべての文字の終了後に前記第2のステップから出力される、作成完了したメール文を送信先アドレスに送信する第3のステップとを含むことを特徴とする携帯電話端末におけるメール文作成方法。
【請求項6】 メール作成及び送信機能を備えた携帯電話端末のメール文作成方法において、メール文作成に先立ち、一又は二以上の改行入力文字コードと改行入力文字数を設定する第1のステップと、作成しようとするメール文の文字が入力される毎に入力文字数をカウントし、そのカウント値が前記第1のステップにより設定された改行入力文字数に達したか否か判定する第2のステップと、前記第2のステップにより前記カウント値が前記改行入力文字数に達しないと判定されたときには、そのときの入力文字の文字コードと、前記第1のステップにより設定された改行入力文字コードとを比較する第3のステップと、前記第2のステップにより前記カウント値が前記改行入力文字数に達したと判定されたとき、又は前記第3のステップにより前記入力文字の文字コードと前記改行入力文字コードとが一致すると判定されたときには、そのときの入力文字コードに続けて改行を追加し、かつ、前記カウント値をクリアする第4のステップと、前記第3のステップにより前記入力文字の文字コードと前記改行入力文字コードとが一致しないと判定されたときには、そのときの入力文字をそのまま出力する第5のステップと、前記メール文のすべての文字の入力が終了するまで前記第2乃至第5のステップの処理を繰り返して、前記第4のステップ又は前記第5のステップにより得られた文字及び改行からなるメール文を送信先アドレスに送信する第6のステップとを含むことを特徴とする携帯電話端末におけるメール文作成方法。
【請求項7】 メール文の送信先アドレスが携帯電話端末であるか否か判定し、メール文の送信先アドレスが前記携帯電話端末でないと判定されたときは、前記第2乃至第6のステップの処理を行わせる第7のステップと、該第7のステップによりメール文の送信先アドレスが前記携帯電話端末であると判定されたときは作成しようとするメール文の文字の文字コードと、前記第1のステップにより設定された改行入力文字コードとを比較する第8のステップと、該第8のステップにより前記入力文字の文字コードと前記改行入力文字コードとが一致すると判定されたときには、そのときの入力文字コードに続けて改行を追加し、前記入力文字の文字コードと前記改行入力文字コードとが一致しないと判定されたときには、そのときの入力文字をそのまま出力する第9のステップと、前記第8及び第9のステップの処理をメール文終了まで繰り返して得られた文字及び改行からなるメール文を前記携帯電話端末の送信先アドレスに送信する第10のステップとを更に含むことを特徴とする請求項6記載の携帯電話端末におけるメール文作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2003−67365(P2003−67365A)
【公開日】平成15年3月7日(2003.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−252248(P2001−252248)
【出願日】平成13年8月23日(2001.8.23)
【出願人】(000197366)エヌイーシーアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】