説明

撮像装置、撮像装置の制御方法及び制御プログラム

【課題】撮影条件に応じてAF処理後の被写体の顔に対する枠の表示形式を自動的に切り替えることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】画像表示手段と、合焦手段と、被写体の特徴部位検出手段と、検出された特徴部位を示す指標を表示する制御手段と、合焦状態である特徴部位を選択手段と、撮影条件設定手段とを備え、顔セルフタイマ撮影モードに設定されている場合は、画像表示部において、合焦した顔とそうでない顔の両方に枠を表示し、顔セルフタイマ撮影モードに設定されていない場合は、全く同じ被写体であっても、画像表示部において、合焦した顔のみに枠を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置、撮像装置の制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等では、液晶等の表示部に表示している画面から人物の顔を検出する顔検出機能を備えたものがある。この顔検出機能を用いて、画角内の顔を検出し、検出した顔に対して適切にAF(自動合焦)やAE(自動露出)を行うことが可能である。
【0003】
顔検出を利用したAF時において、合焦状態の顔とその被写界深度内にある顔に合わせて表示部の画面に枠を重畳して表示することで、ユーザに合焦範囲にある顔を確実に認識させ、また、AFの判定結果を通知する撮像装置が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−274587号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、デジタルカメラの撮影モードとして、セルフタイマ撮影モードがある。セルフタイマ撮影モードとは、レリーズボタンを押下した後に、任意の秒数経過後に撮影動作が行われる撮影方法である。
【0005】
セルフタイマ撮影モードで撮影を行うことで、撮影者本人が任意の秒数以内に画角内に入ることができ、撮影者本人も被写体として撮影することが可能となる。
【0006】
また、顔検出機能の応用として、顔検出機能をセルフタイマ撮影に利用する顔セルフタイマ撮影モードがある。顔セルフタイマ撮影モードとは、画角内で検出された人物の顔の数が変化したことに起因して撮影を開始する撮影モードである。
【0007】
セルフタイマ撮影モードでは、撮影者が顔セルフタイマ撮影モードの設定後、まず、レリーズボタン押下時の画角内で検出した顔の数を記憶する。その後、顔検出の実行を繰り返し、画角内で検出した顔の数が増えたら自動的に撮影を行う。
【0008】
これにより、任意の秒数を待たずに、例えば、撮影者本人が画面内に入った時点で自動的に撮影を行うことが出来る。
【0009】
しかし、この顔セルフタイマ撮影モードにおいて、AF後の表示部への表示形式を、上記特許文献1と同様に、合焦状態の顔とその被写界深度内にある顔にだけ枠表示するようにした場合、次のような問題が生じる。
【0010】
すなわち、顔セルフタイマ撮影モードでの撮影の重要な要素となる画面内で実際に検出されている顔の数をユーザが認識することが出来ない。そのため、枠表示されている顔だけが検出されている顔の数と間違った認識を与えてしまう。
【0011】
そこで、本発明は、撮影条件に応じてAF処理後の被写体の特徴部位に対する指標の表示形式を自動的に切り替えることができる撮像装置、撮像装置の制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示手段と、被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦手段と、前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出手段と、前記画像表示手段に表示された画像において、前記検出手段により検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御手段と、前記検出手段により検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択手段と、ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定手段により設定された撮影条件に応じて、前記選択手段により選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出手段により検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の撮像装置の制御方法は、撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示ステップと、被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦ステップと、前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出ステップと、前記画像表示ステップで表示された画像において、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御ステップと、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択ステップと、ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定ステップと、を備え、前記制御ステップは、前記設定ステップで設定された撮影条件に応じて、前記選択ステップで選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出ステップで検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の撮像装置の制御プログラムは、撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示ステップと、被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦ステップと、前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出ステップと、前記画像表示ステップで表示された画像において、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御ステップと、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択ステップと、ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定ステップと、をコンピュータに実行させる撮像装置の制御プログラムであって、前記制御ステップは、前記設定ステップで設定された撮影条件に応じて、前記選択ステップで選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出ステップで検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、撮影条件に応じて、AF処理後の被写体の特徴部位の合焦状態のみが必要な場合の指標の表示と、合焦状態とともに画面内で検出している全ての被写体の特徴部位を認識することが必要な場合の指標の表示とを自動的に切り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの装置構成を説明するためのブロック図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100は、撮影レンズ10を通過した被写体光が撮像素子14により電気信号に変換され、撮像素子14からのアナログの信号出力がA/D変換器16によりディジタル信号に変換される。撮影レンズ10と撮像素子14との間には、絞り機能を備えるシャッター12が配置される。
【0019】
タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御され、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。
【0020】
画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。
【0021】
そして、得られた演算結果に基づいて、システム制御回路50が、露光制御手段40、測距制御手段42に対して、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AE処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の制御を行う。
【0022】
さらに、画像処理回路20では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0023】
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力されたデータが画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、或いは直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0024】
画像表示部28は、TFTやLCD等から構成され、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データがD/A変換器26を介して表示される。なお、画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
【0025】
また、画像表示部28は、画像表示ON/OFFスイッチ66の操作に基づくシステム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を低減することが出来る。
【0026】
メモリ30は、撮影した静止画像や動画像が格納され、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を有している。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
【0027】
圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する回路である。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
【0028】
露光制御手段40は、絞り機能を備えるシャッター12を制御し、また、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。
【0029】
測距制御手段42は、撮影レンズ10のフォーカシングを制御し、ズーム制御手段44は、撮影レンズ10のズーミングを制御し、バリア制御手段46は、バリアである保護手段103の動作を制御する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能及びフラッシュ調光機能を有する。
【0030】
露光制御手段40及び測距制御手段42は、TTL方式を用いて制御され、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御手段40及び測距制御手段42に対して制御を行う。
【0031】
システム制御回路50は、デジタルカメラ100全体を制御する。メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
【0032】
表示部54は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する。
【0033】
表示部54は、デジタルカメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成される。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に表示される。
【0034】
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
【0035】
また、表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示等がある。
【0036】
さらに、表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、複数桁の数字による情報表示、外部記録媒体200の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示等がある。
【0037】
一方、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
【0038】
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
【0039】
各種スイッチ60,62,64,66,68及び操作部70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段である。操作手段は、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0040】
モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定する。
【0041】
シャッタースイッチ(SW1)62は、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF処理(合焦処理)、AE処理、AWB処理、及びEF処理等の動作開始を指示する。
【0042】
シャッタースイッチ(SW2)64は、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなり、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理の動作開始を指示する。
【0043】
また、シャッタースイッチ(SW2)64は、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算による現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮し、外部記録媒体120等に画像データを書き込む記録処理の動作開始を指示する。
【0044】
画像表示ON/OFFスイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを設定することが出来る。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、TFTやLCD等の画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
【0045】
クイックレビューON/OFFスイッチ68は、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。なお、本実施形態では、特に画像表示部28をOFFとした場合にクイックレビュー機能を設定する機能を備えるものとする。
【0046】
操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなり、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン等がある。
【0047】
また、操作部70には、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
【0048】
電源制御手段80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成される。電源制御手段80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量を検出し、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、外部記録媒体120を含む各部へ供給する。
【0049】
電源86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等であり、コネクタ82,84を介して電源制御手段80に接続される。
【0050】
カードコントローラ90は、コネクタ92を介して接続されるメモリカード等の外部記録媒体120とデータの送受信を行う。I/F91は、外部記録媒体120のインタフェースであり、記録媒体着脱検知手段98は、コネクタ92に外部記録媒体120が接続されているか否かを検知する。
【0051】
なお、外部記録媒体のインタフェースやコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインタフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。インタフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
【0052】
さらに、I/F91、コネクタ92をPCMCIAカードやCFカード等の規格に準拠したもので構成した場合、各種通信カードを接続することで、他のPCやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが出来る。各種通信カードとしては、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カードが挙げられる。
【0053】
顔検出部101は、画像処理回路20で処理された画像データや画像表示メモリ24に保存されている画像データの解析を行い、画像データ内の顔と思われる領域を検出する。顔検出部101は、顔を思われる領域を検出した際に、人間の顔と思われる確からしさ、入力画像データ中の位置、サイズなどを出力する。また、顔検出部101は、検出した顔の各々の特徴点の特徴量を出力することもできる。
【0054】
画像比較部102は、画像表示メモリ24やメモリ30に記録された2つの画像に対して色情報を基に画像のパターンマッチングを行い、画像間の際を検出する。保護手段103は、撮影レンズ10を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである。通信部110は、通信コネクタ111に接続されるアンテナを介して他の装置との間で無線通信を行う。
【0055】
次に、図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100の撮影処理について説明する。なお、図2での各処理は、ROM等に記憶されたプログラムがRAMにロードされて、システム制御回路50のCPU等により実行される。
【0056】
ステップS201では、システム制御回路50は、ユーザから操作部70に含まれる不図示のメニューボタンや設定ボタンなどを通して、顔セルフタイマ撮影モードが設定されたかどうかを判断する。
【0057】
そして、システム制御回路50は、顔セルフタイマ撮影モードが設定された場合は、ステップS202に進み、設定がされていない場合は、ステップS203に進む。
【0058】
ステップS202では、システム制御回路50は、顔セルフタイマ撮影モードであることを記憶し、ステップS203に進む。
【0059】
ステップS203では、システム制御回路50は、撮像素子14から出力された画像データ、または、画像表示メモリ24に格納されている表示用データを入力画像データとして、顔検出部101で顔検出処理を行い、ステップS204に進む。
【0060】
ここで、システム制御回路50は、入力画像データから顔が検出されたならば、顔検出部101が出力した各々の顔についての確からしさ、サイズ等を用いて、検出された顔の中から主被写体となりうる顔の選別を行う。
【0061】
ステップS204では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW1)62が押されたかどうかを判断し、押されていない場合は、ステップS201に戻り、押された場合は、ステップS205に進む。
【0062】
ステップS205では、システム制御回路50は、AF処理を行なう。
【0063】
ここで、図3を参照して、図2のステップS205でのAF処理について説明する。
【0064】
図3において、ステップS301では、システム制御回路50は、測距制御手段42によって撮影レンズ10をスキャン開始位置へ移動させ、ステップS302に進む。
【0065】
ここでいうスキャンとは、撮影レンズ10を所定範囲にわたって光軸方向に移動させると共に、後述する焦点評価値をレンズ位置に対応付けて記憶することをいう。このスキャン開始位置は、例えば合焦可能領域の無限端とする。
【0066】
ステップS302では、システム制御回路50は、図2のステップS203で検出した顔の位置と大きさに基づいて測距枠を設定し、ステップS303に進む。
【0067】
ステップS303では、システム制御回路50は、撮像素子14から出力されたアナログ映像信号をA/D変換器16によりデジタル信号に変換し、その出力から画像処理回路20で輝度信号の高周波成分を抽出し、これを焦点評価値としてメモリ52に記憶する。
【0068】
このとき、システム制御回路50は、ステップS302で設定した測距枠のそれぞれについて、測距枠内の映像信号を使って焦点評価値を算出してメモリ52に記憶し、ステップS304に進む。
【0069】
ステップS304では、システム制御回路50は、撮影レンズ10の現在位置を取得してメモリ52に記憶し、ステップS305に進む。測距制御手段42にステッピングモータを使用する場合は、不図示のフォトインタラプタなどによって検出される初期位置からの相対駆動パルス数をもって撮影レンズ10の位置とする。また、不図示のロータリーエンコーダ等を用いて撮影レンズ10の絶対位置を測定しても良い。
【0070】
ステップS305では、システム制御回路50は、撮影レンズ10の現在位置がスキャン終了位置と等しいかを判断し、等しいと判断した場合はステップS307へ進み、等しくないと判断した場合はステップS306へ進む。このスキャン終了位置は、例えば合焦可能領域の至近端とする。
【0071】
ステップS306では、システム制御回路50は、測距制御手段42によって撮影レンズ10をスキャン終了方向へ向かって所定量移動させ、ステップS303に戻る。
【0072】
ステップS307では、システム制御回路50は、ステップS303で記憶した焦点評価値のうち、主顔位置に設定した測距枠(以下、主顔枠という)の焦点評価値の中から最大のものを算出し、ステップS308に進む。なお、主顔は、図2のステップS203で検出した顔の中から顔の位置や大きさを判定して1つ決めるものとする。
【0073】
ステップS308では、システム制御回路50は、ステップS307で算出した焦点評価値の最大値を取得した時の撮影レンズ10の位置(以下、ピーク位置という)をメモリ52に記憶し、ステップS309に進む。
【0074】
ステップS309では、システム制御回路50は、測距枠インデックスを0としてメモリ52に記憶し、ステップS310に進む。
【0075】
この測距枠インデックスとは、例えば図4に示すように、図2のステップS203で検出した顔の個数が画面内に3つであり、それぞれの顔に対して測距枠が設定されている場合、各々の測距枠の識別に用いるものである。
【0076】
以下で説明する処理において、主顔枠を除く枠を順番に0、1、…のように番号を付与し、測距枠インデックスに対応した番号の測距枠について処理を行うものとする。また、測距枠インデックス0に対応した測距枠を測距枠0、測距枠インデックス1に対応した測距枠を測距枠1のように、測距枠インデックスの番号と測距枠の番号とを対応付けて呼ぶことにする。
【0077】
ステップS310では、システム制御回路50は、現在設定されている測距枠インデックスに対応する測距枠の焦点評価値の中から最大のものを算出し、ステップS311に進む。
【0078】
ステップS311では、システム制御回路50は、ステップS310で算出した測距枠のピーク位置をメモリ52に記憶し、ステップS312に進む。
【0079】
ステップS312では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスに1を加え、ステップS313に進む。
【0080】
ステップS313では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスが図2のステップS203で検出した顔個数−1と等しいかどうか判断し、等しければステップS314へ進み、等しくなければステップS310へ戻る。
【0081】
ここで、測距枠インデックスを図2のステップS203で検出した顔個数−1と比較しているのは、主顔枠は測距枠インデックス数に入れないためである。
【0082】
ステップS314では、システム制御回路50は、測距制御手段42によってステップS308で記憶したピーク位置へ撮影レンズ10を移動させ、AF処理を終了し、図2のステップS206へ進む。
【0083】
図2に戻って、ステップS206では、システム制御回路50は、合焦状態表示処理を行う。
【0084】
ここで、図5を参照して、図2のステップS206の合焦状態表示処理について説明する。
【0085】
まず、ステップS501では、システム制御回路50は、測距枠インデックスを0としてメモリ52に記憶し、ステップS502に進む。この測距枠インデックスは、図3のステップS309で図4を用いて説明したものと同じである。
【0086】
ステップS502では、システム制御回路50は、図3のステップS308で記憶したピーク位置(以下、主顔ピーク位置という)と、現在設定されている測距枠インデックスに対応する測距枠のピーク位置との差を求め、その差が所定値以下か否かを判断する。
【0087】
そして、システム制御回路50は、前記差が所定値以下であればステップS503へ進み、前記差が所定値以下でなければステップS504へ進む。
【0088】
このときの所定値は、焦点深度を撮影レンズ10の移動量に換算した値とする。例えば、測距制御手段42にステッピングモータを使用する場合は、焦点深度をステッピングモータの駆動ステップ数に換算した値とする。
【0089】
ステップS503では、システム制御回路50は、現在設定されている測距枠インデックスを合焦OKとして選択してメモリ52に記憶し、ステップS504に進む。
【0090】
ステップS504では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスに1を加え、ステップS505に進む。
【0091】
ステップS505では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスが図2のステップS203で検出した顔個数−1と等しいかどうか判断し、等しければステップS506へ進み、そうでなければステップS502へ戻る。
【0092】
ここで、測距枠インデックスを図2のステップS203で検出した顔個数−1と比較しているのは、主顔枠は測距枠インデックス数に入れないためである。
【0093】
ステップS506では、システム制御回路50は、画像表示部28において、ステップS503において合焦OKとしてメモリ52に記憶された測距枠に対応する顔位置に枠を表示し、ステップS507に進む。
【0094】
ステップS507では、システム制御回路50は、現在の動作モードが顔セルフタイマ撮影モードになっているかどうか判断し、顔セルフタイマ撮影モードになっていればステップS508へ進み、そうでなければ処理を終了し、図2のステップS207に進む。
【0095】
ステップS508では、システム制御回路50は、画像表示部28において、ステップS506で表示した枠に加えて、ステップS503で合焦OKとしてメモリ52に記憶された以外の測距枠に対応する顔位置に枠を表示する。
【0096】
このとき、システム制御回路50は、ステップS506とステップS508とで画像表示部28に表示する枠の色を変える。例えば、ステップS506で表示する枠は緑、ステップS508で表示する枠は白とする。
【0097】
なお、色に代えて、枠の表示形態を変えても良い。例えば、ステップS506で表示する枠は実線で描き、ステップS508で表示する枠は点線で描くようにする。また、ステップS506で表示する枠及びステップS508で表示する枠の一方あるいは両方を点滅させるようにしても良い。両方を枠を点滅させる場合は点滅周期を変えるなど、視覚的に区別できるようにする。さらに、同時に表示している枠の数を併せて画像表示部28に表示して、ユーザへ通知するようにしてもよい。
【0098】
このようにして、顔セルフタイマ撮影モードに設定されているか否かで、AF処理終了後の画像表示部28への枠表示を変えることができる。
【0099】
つまり、顔セルフタイマ撮影モードに設定されている場合は、画像表示部28において、図8(a)に示すように、合焦した顔とそうでない顔の両方に枠が表示される。
【0100】
一方、顔セルフタイマ撮影モードに設定されていない場合は、図8(a)と全く同じ被写体であっても、画像表示部28において、図8(b)に示すように、合焦した顔のみに枠が表示される。
【0101】
図2に戻って、ステップS207では、システム制御回路50は、ステップS203で検出された全ての顔の数の個数nを記憶し、ステップS208に進む。
【0102】
ステップS208では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW2)64が押されたか否かを判断し、押された場合はステップS210に進み、押されていない場合はステップS209に進む。
【0103】
ステップS209では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW1)62が押されたままかどうかを判断し、押されたままであればステップS208に戻り、シャッタースイッチ(SW1)62が離されていた場合は、ステップS201に戻る。
【0104】
ステップS210では、システム制御回路50は、現在の撮影モードが顔セルフタイマ撮影モードかどうかを判断し、顔セルフタイマ撮影モードが設定されていなければ、ステップS214に進み、撮影処理を行なう。
【0105】
その後、システム制御回路50は、ステップS215に進み、撮影された画像データを外部記録媒体120等に記録して撮影処理を終了する。
【0106】
一方、ステップS210において、システム制御回路50は、現在の撮影モードが顔セルフタイマ撮影モードであった場合、ステップS211に進む。
【0107】
ステップS211では、システム制御回路50は、ステップS203と同様に、顔検出部101で顔検出処理を行い、ステップS212に進む。
【0108】
ステップS212ではシステム制御回路50は、ステップS211で検出された顔の数がステップS207で記憶した顔の数nを超えたどうかを判断し、超えた場合はステップS213に進み、超えていない場合はステップS211に戻り、上記処理を繰り返す。
【0109】
ステップS213では、システム制御回路50は、ステップS205と同様に、再度AF処理を実行して、ステップS214の撮影処理へと進み、その後、ステップS215で撮影された画像データを外部記録媒体120等に記録して撮影処理を終了する。
【0110】
以上説明したように、本実施形態では、顔セルフタイマ撮影モードに設定されている場合は、画像表示部28において、合焦した顔とそうでない顔の両方に枠が表示されるので、撮影される人の全員の顔が正しく検出できているか否かを容易に確認することができる。
【0111】
また、顔セルフタイマ撮影モードに設定されていない場合は、画像表示部28において、合焦した顔のみに枠が表示されるので、撮影者が合焦状態を容易に判断することができる。
【0112】
(第2の実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルカメラについて説明する。なお、本実施形態のデジタルカメラの装置構成は、上記第1の実施形態と同様であるので、符号を流用して説明する。
【0113】
図6は、本実施形態のデジタルカメラの撮影処理について説明するためのフローチャート図である。なお、図6での各処理は、ROM等に記憶されたプログラムがRAMにロードされて、システム制御回路50のCPU等により実行される。
【0114】
ステップS601では、システム制御回路50は、ユーザ操作により操作部70に含まれる不図示のメニューボタンや設定ボタンなどを通して、撮影処理の直後に赤目補正処理を実行する設定がされたか否かを判断する。
【0115】
そして、システム制御回路50は、赤目補正処理の実行が設定された場合は、ステップS602に進み、設定されていない場合はステップS603に進む。
【0116】
ステップS602では、システム制御回路50は、撮影処理の直後に赤目補正処理する設定であることを記憶し、ステップS603に進む。
【0117】
ステップS603では、システム制御回路50は、撮像素子14から出力された画像データ、又は画像表示メモリ24に格納されている表示用データを入力画像データとして、顔検出部101で顔検出処理を行い、ステップS604に進む。
【0118】
ここで、システム制御回路50は、入力画像データから顔が検出された場合は、顔検出部101が出力した各々の顔についての確からしさ、サイズ等を用いて、検出された顔の中から主被写体となりうる顔の選別を行う。
【0119】
ステップS604では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW1)62が押されたかどうかを判断し、押されていない場合は、ステップS601に戻り、押された場合はステップS605に進む。
【0120】
ステップS605では、システム制御回路50は、AF処理を行ない、ステップS606に進む。なお、AF処理については、上記第1の実施形態の図2のステップS205で説明した内容と同様であるので、その説明を省略する。
【0121】
ステップS606では、システム制御回路50は、合焦状態表示処理を行う。
【0122】
ここで、図7を参照して、図6のステップS606の合焦状態表示処理について説明する。
【0123】
まず、ステップS701では、システム制御回路50は、測距枠インデックスを0としてメモリ52に記憶し、ステップS702に進む。この測距枠インデックスは、図3のステップS309で図4を用いて説明したものと同じである。
【0124】
ステップS702では、システム制御回路50は、図3のステップS308で記憶した主顔ピーク位置と、現在設定されている測距枠インデックスに対応する測距枠のピーク位置との差を求める。
【0125】
そして、システム制御回路50は、前記差が所定値以下ならばステップS703へ進み、前記差が所定値以下でなければステップS704へ進む。このときの所定値は、焦点深度を撮影レンズ10の移動量に換算した値とする。例えば、測距制御手段42にステッピングモータを使用する場合は、焦点深度をステッピングモータの駆動ステップ数に換算した値とする。
【0126】
ステップS703では、システム制御回路50は、現在設定されている測距枠インデックスを合焦OKとして選択してメモリ52に記憶し、ステップS704に進む。
【0127】
ステップS704では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスに1を加え、ステップS705に進む。
【0128】
ステップS705では、システム制御回路50は、現在記憶している測距枠インデックスが図6のステップS603で検出した顔個数−1と等しいかどうか判断し、等しい場合はステップS706へ進み、等しくない場合はステップS702へ戻る。
【0129】
ここで、測距枠インデックスを図6のステップS603で検出した顔個数−1と比較しているのは、主顔枠は測距枠インデックス数に入れないためである。
【0130】
ステップS706では、システム制御回路50は、画像表示部28において、ステップS703で合焦OKとしてメモリ52に記憶した測距枠に対応する顔位置に枠を表示し、ステップS707に進む。
【0131】
ステップS707では、システム制御回路50は、現在の赤目補正処理の設定が有効になっているかどうか判断し、赤目補正処理の設定が有効になっていればステップS708へ進み、有効になっていなければ処理を終了する。
【0132】
ステップS708では、システム制御回路50は、画像表示部28において、ステップS706で表示した枠に加えて、ステップS703で合焦OKとしてメモリ52に記憶された以外の測距枠に対応する顔位置に枠を表示する。
【0133】
このとき、システム制御回路50は、ステップS706とステップS708とで画像表示部28に表示する枠の色を変える。例えば、ステップS706で表示する枠は緑、ステップS708で表示する枠は白とする。
【0134】
なお、色に代えて、枠の表示形態を変えても良い。例えば、ステップS706で表示する枠は実線で描き、ステップS708で表示する枠は点線で描くようにする。また、ステップS706で表示する枠及びステップS708で表示する枠の一方あるいは両方を点滅させるようにしても良い。両方を枠を点滅させる場合は点滅周期を変えるなど、視覚的に区別できるようにする。
【0135】
このようにして、赤目補正の設定が有効になっているか否かで、AF処理終了後の画像表示部28への枠表示を変えることができる。
【0136】
つまり、赤目補正処理の設定が有効になっている場合は、図8(a)に示すように、合焦した顔とそうでない顔の両方に枠が表示される。
【0137】
一方、赤目補正処理の設定がされていない場合は、図8(a)と全く同じ被写体であっても、図8(b)に示すように、合焦した顔のみに枠が表示される。
【0138】
図6に戻って、ステップS607では、システム制御回路50は、ステップS603で検出された全ての顔の数の個数nを記憶し、ステップS608に進む。
【0139】
ステップS608では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW2)64が押されたか否かを判断し、押された場合はステップS610に進み、押されていない場合はステップS609に進む。
【0140】
ステップS609では、システム制御回路50は、シャッタースイッチ(SW1)62が押されたままかどうかを判断し、押されたままであればステップS608に戻り、シャッタースイッチ(SW1)62が離されていた場合は、ステップS601に戻る。
【0141】
ステップS610では、システム制御回路50は、撮影処理を行い、ステップS611に進む。
【0142】
ステップS611では、システム制御回路50は、赤目補正処理の設定が有効かどうかを判断し、有効でなければ、ステップS613で撮影した画像を記録し、処理を終了する。
【0143】
一方、ステップS611で赤目補正処理の設定が有効である場合は、システム制御回路50は、ステップS612において、撮影画像に対して検出した顔から赤目となっている顔を選び、赤目補正を行った後にステップS613で画像を記録し、処理を終了する。
【0144】
以上説明したように、本実施形態では、赤目補正処理の設定が有効になっている場合は、画像表示部28において、合焦した顔とそうでない顔の両方に枠が表示される。これにより、撮影後赤目になっていても補正が行なわれる候補になっているかどうかを容易に確認することができる。
【0145】
また、赤目補正処理の設定がされていない場合は、画像表示部28において、合焦した顔のみに枠が表示されるので、撮影者が合焦状態を容易に判断することができる。
【0146】
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0147】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0148】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0149】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0150】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0151】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの装置構成を説明するためのブロック図である。
【図2】デジタルカメラの撮影処理について説明するためのフローチャート図である。
【図3】図2のステップS205でのAF処理について説明するためのフローチャート図である。
【図4】測距枠インデックスについて説明するための説明図である。
【図5】図2のステップS206の合焦状態表示処理について説明するためのフローチャート図である。
【図6】本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルカメラの撮影処理について説明するためのフローチャート図である。
【図7】図6のステップS606の合焦状態表示処理について説明するためのフローチャート図である。
【図8】画像表示部での枠の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0153】
10 撮影レンズ
12 シャッター
14 撮像素子
16 A/D変換器
18 タイミング発生回路
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
26 D/A変換器
28 画像表示部
30 メモリ
32 画像圧縮・伸長回路
40 露光制御手段
42 測距制御手段
44 ズーム制御手段
46 バリア制御手段
48 フラッシュ
50 システム制御回路
52 メモリ
54 表示部
56 不揮発性メモリ
60 モードダイアルスイッチ
62 シャッタースイッチSW1
64 シャッタースイッチSW2
66 画像表示ON/OFFスイッチ
68 クイックレビューON/OFFスイッチ
70 操作部
80 電源制御手段
82 コネクタ
84 コネクタ
86 電源
90 カードコントローラ
91 インタフェース
92 コネクタ
98 記録媒体着脱検知手段
100 デジタルカメラ
101 顔検出部
102 画像比較部
103 保護手段
104 光学ファインダ
110 通信部
111 通信用コネクタ
120 外部記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示手段と、
被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦手段と、
前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出手段と、
前記画像表示手段に表示された画像において、前記検出手段により検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御手段と、
前記検出手段により検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択手段と、
ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記設定手段により設定された撮影条件に応じて、前記選択手段により選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出手段により検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記検出手段により検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理に併せて全ての被写体の数を前記画像表示手段に表示された画像に表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記被写体の特徴部位が、人物の顔であり、前記撮影条件が、前記検出手段により検出された人物の顔の数が変化したことに起因して撮影を開始する撮影モードであるか否かである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記被写体の特徴部位が、人物の顔であり、前記撮影条件が、撮影処理の後に人物の顔の赤目補正処理を実行するか否かである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示ステップと、
被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦ステップと、
前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出ステップと、
前記画像表示ステップで表示された画像において、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御ステップと、
前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択ステップと、
ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定ステップと、を備え、
前記制御ステップは、前記設定ステップで設定された撮影条件に応じて、前記選択ステップで選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出ステップで検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項6】
撮像した画像データに基づいて被写体の画像を表示する画像表示ステップと、
被写体の画像に対して合焦処理を行う合焦ステップと、
前記画像データから被写体の特徴部位を検出する検出ステップと、
前記画像表示ステップで表示された画像において、前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位を示す指標を表示するように制御する制御ステップと、
前記検出ステップで検出された被写体の特徴部位のうち、合焦状態である特徴部位を選択する選択ステップと、
ユーザによる操作に基づいて撮影条件を設定する設定ステップと、をコンピュータに実行させる撮像装置の制御プログラムであって、
前記制御ステップは、前記設定ステップで設定された撮影条件に応じて、前記選択ステップで選択された被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理と、前記検出ステップで検出された全ての被写体の特徴部位に前記指標を表示する処理とを切り替える、ことを特徴とする撮像装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−41598(P2010−41598A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−204574(P2008−204574)
【出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】