擬石構造体、及び、その製造方法
【課題】天然石材の質感を有するとともに、安価で大量生産することができる擬石構造体、及び、その製造方法を提供する。
【解決手段】擬石構造体は、基体部10と、装飾層20とを含む。基体部10は、一面101に凹凸面11を有している。装飾層20は、基体部10の凹凸面11に付着され、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。上述した擬石構造体の製造方法において、まず、基体部10の一面101を凹凸状に加工して、凹凸面11を成形し、次に凹凸面11に装飾層20を付着させ、装飾層20の表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状を付与する工程を含む。
【解決手段】擬石構造体は、基体部10と、装飾層20とを含む。基体部10は、一面101に凹凸面11を有している。装飾層20は、基体部10の凹凸面11に付着され、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。上述した擬石構造体の製造方法において、まず、基体部10の一面101を凹凸状に加工して、凹凸面11を成形し、次に凹凸面11に装飾層20を付着させ、装飾層20の表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状を付与する工程を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は擬石構造体に関し、特に建築物の内外装化粧板や、庭園や歩道の舗装板等に用いられる板状の擬石構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
天然石材は、その質感が見る者の心を癒し、快適な居住空間を形成する上で有効な装飾手段であるため、建築物の内外装化粧板や、庭園や歩道の舗装板に広く用いられている。
【0003】
この種の天然石材は、その特有の質感に価値を有する反面、量産性に問題を生じる。例えば、内外装化粧板は、一回の施工につき大量に用いられることが多い。しかも、内外装化粧板は、その性質上、大量に用いられた場合にも、色彩、模様、及び、表面の立体的な凹凸形状などにより形成される質感が、統一性を有することが要求される。この点、天然石材では、統一的な質感を備える内外装化粧板を、安定的に大量供給することは困難である。
【0004】
従来、上述した量産性に関する問題を解決するため、天然石材の質感を人工的に再現した化粧板を製造する試みがなされている。例えば、特許文献1は、合成樹脂発泡板の表面を有機溶剤で溶かし、この表面に表層材を吹き付けて形成する擬石板を開示している。
【0005】
しかし、特許文献1に示す構成では、天然石材特有の質感を充分に再現することができないうえ、製造効率に問題がある。しかも、特許文献1に記載された擬石板は、合成樹脂発泡板により構成されているから耐衝撃性や強度に問題があり、例えば、庭園や歩道の舗装板等に用いることができない。
【特許文献1】特開平11−081624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、天然石材の質感を有する擬石構造体、及び、その製造方法を提供することである。
【0007】
本発明のもう1つの課題は、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体、及び、その製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明に係る擬石構造体は、基体部と、装飾層とを含む。基体部は、一面に凹凸面を有している。装飾層は、基体部の凹凸面に付着され、その表面に、前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。
【0009】
上述したように本発明に係る擬石構造体において、基体部は、一面に凹凸面を有しているから、この凹凸面の凹凸形状により、天然石材の立体的な凹凸形状を表現することができる。従って、天然石材の質感を有する擬石構造体を提供することができる。
【0010】
装飾層は、基体部の一面に付着されているから、基体部を容易に、且、安価で着色することができる。
【0011】
装飾層は、基体部の凹凸面に付着され、表面に凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。この構成によると、基体部の凹凸面の凹凸が、装飾層の厚み部分を介して表面に立体的に現れるとともに、表面に現れた凹凸形状には装飾層による着色が施されていることとなる。従って、立体的な凹凸形状と、これを装飾する色彩とにより、天然石材の質感を忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0012】
本発明に係る擬石構造体は、好ましくは、装飾層が、着色の異なる複数種の粒子状物を含む。この構成によると、装飾層の表面に、粒子状物の着色による色彩及び模様を付与することができるとともに、粒子状物の粒径による微細な凹凸形状を付与することができる。従って、天然石材の質感を、より忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る擬石構造体は、好ましくは、装飾層が、合成樹脂シートでなる。この構成によると、例えば、周知のプリント技術により、予め合成樹脂シートの表面に、天然石材調の色彩、及び、模様などを印刷しておくことにより、天然石材の質感を忠実、且、効率的に再現することができる。
【0014】
本発明に係る擬石構造体の製造方法は、基体部の一面を凹凸状に加工して、凹凸面を成形し、凹凸面に装飾層を付着させるとともに、装飾層の表面に、凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状を付与する工程を含む。上述した擬石構造体の製造方法によると、上記利点をすべて有する擬石構造体を効率的に製造することができる。
【0015】
本発明の他の目的、構成、及び、利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)天然石材の質感を有する擬石構造体、及び、その製造方法を提供することができる。
(2)量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体、及び、その製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面図、図2は図1に示した擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図3は図2に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【0018】
図1乃至図3を参照すると、本発明の一実施形態に係る擬石構造体は、例えば、建築物の内外装用化粧板であって、基体部10と、装飾層20とを含む。
【0019】
基体部10は、木材、石材、コンクリート材料、鉄やアルミ等の金属材料、セラミック等の難燃性材料、及び、合成樹脂材料などを主成分とすることができる。基体部10は、軽量性、加工容易性、耐腐食性などの観点からポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料を主成分とし、さらに耐衝撃性の観点から骨材として無機質材料を含むことが好ましい。
【0020】
次に、基体部10の形状について、図1乃至図3に示す基体部10は、縦寸法Lが300mm、幅寸法Wが600mm、高さ寸法Tが10mm、重量が1.0kg程度の平板状であって、一面101に凹凸面11を有している。凹凸面11は、例えば、御影石等の天然石材から型を取った立体的な凹凸形状を有している。
【0021】
装飾層20は、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物(顔料)を含む。御影石等の天然石材を表現する場合、装飾層20は、雲母片を含むことが好ましい。さらに装飾層20には、合成樹脂材料、又は、セラミック等の難燃性材料を主成分とし、前記粒子状物を混合した塗料を用いることができる。
【0022】
次に、装飾層20の形状について、図1乃至図3に示す装飾層20は、層厚が0.1〜0.2mm程度の薄膜状であって、基体部10の一面101において、少なくとも凹凸面11に付着され、表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。表面21は、本発明の一実施形態に係る擬石構造体の外観を構成する。
【0023】
上述したように本発明の一実施形態に係る擬石構造体において、基体部10は、一面101に凹凸面11を有しているから、この凹凸面11の凹凸により、御影石など天然石材の質感を立体的に表現することができる。従って、天然石材の質感を有する擬石構造体を提供することができる。
【0024】
また、擬石構造体は、基体部10の凹凸面11に、装飾層20を有する二層構造であるから、例えば、装飾層20に塗料を用いることにより、基体部10に多様な着色を施すことができる。同様に、擬石構造体は、凹凸面11に装飾層20を有する二層構造であるから、基体部10を安価で着色することができる。
【0025】
装飾層20は、凹凸面11に薄膜状に付着されており、その表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。この構成によると、凹凸面11の凹凸が、装飾層20の厚み部分を介して、その表面21に立体的に現れるとともに、現れた表面21の凹凸形状には装飾層20による着色が施されていることとなる。従って、立体的な凹凸形状と、これを装飾する色彩により、天然石材の質感を忠実に再現した擬石構造体を提供することができる(図17及び図18参照)。
【0026】
特に、装飾層20が、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物を含む構成によると、表面21に、粒子状物の着色による色彩、及び、模様を付与することができるとともに、粒子状物の粒径による微細な凹凸形状を付与することができる。従って、天然石材の質感を、より忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0027】
本実施形態に係る擬石構造体において、基体部10が好ましくは合成樹脂材料などを主成分とする構成によると、既存のプラスチック成型技術を用いて製造することができる。従って、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体を提供することができる。また、天然石材と比較して軽量であって、運搬、移動、及び、設置が容易な擬石構造体を提供することができる。
【0028】
図4乃至図7は、本発明の実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。図4乃至図7に示す擬石構造体の製造方法は、所謂インジェクション成型技術を用いた場合を示している。図4乃至図7において、図1乃至図3に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0029】
まず、図4を参照すると、本実施形態に係る擬石構造体の製造方法に用いられる成型装置は、上型装置31と、下型装置32とを有し、上型装置31と、下型装置32との少なくとも一方に、基体部10に成型される合成樹脂材料の注入ノズル33が備えられている。より詳細に説明すると、上型装置31は成型面311を有し、成型面311は御影石等の天然石材から型を取って転写した立体的な凹凸表面形状を有している。一方、下型装置32は、成型面321に合成樹脂材料の注入ノズル33を少なくとも1つ有する。上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321とが相対向する成型空間30には、図示しない供給装置に接続された注入ノズル33から合成樹脂材料が供給される。
【0030】
次に、図5に示す成型工程を参照すると、注入ノズル33から、成型空間30に供給された合成樹脂材料10は、一般的なインジェクション成型工程と同様の加圧又は加熱処理によって基体部10に成型される。成型された基体部10の一面101には、成型面311の凹凸形状に沿った凹凸面11が付与される。
【0031】
次に、図6に示す脱型工程を参照すると、上型装置31を矢印M1で示す方向に脱型し、下型装置32を矢印M2で示す方向に脱型して、成型装置から基体部10を取り出す。
【0032】
次に、図7に示す装飾工程を参照すると、脱型して得られた基体部10の一面101に、例えば、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物を吹き付けして薄膜状の装飾層20を形成し、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状を付与する。
【0033】
図4乃至図7を参照して説明した擬石構造体の製造方法によると、図1及び図3を参照して説明した利点をすべて有する擬石構造体を製造することができる。例えば、基体部10の凹凸面11に、天然石材の有する立体的な凹凸形状を効率的に形成することができるから、特許文献1と比較して、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体の製造方法を提供することができる。
【0034】
図8は本発明のもう一つの実施形態に係る擬石構造体の平面図、図9は図8に示した擬石構造体の正面断面図である。図8及び図9において、図1乃至図7に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0035】
図8及び図9に示す擬石構造体は、基体部10の凹凸面11、及び、凹凸面11の凹凸を反映した装飾層20の表面21が、目路22により2分割されている実施形態である。図1乃至図7を参照して説明したように、本発明の一実施形態に係る擬石構造体は、表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている点に特徴がある。従って、基となる凹凸面11の形状自体は、例えば、建築用内外装化粧板として必要とされるデザインに合わせて、自由に設定することができる。
【0036】
図10は本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図11は図10に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。なお、本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面構造は、好ましくは図1と同一である。図10及び図11において、図1乃至図9に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0037】
図10及び図11に示す擬石構造体は、庭先、玄関、公園、歩道等において、複数枚を組み合わせる等して敷設される舗装板、又は、敷石として用いられる場合の実施形態である。即ち、基体部10は、縦寸法Lが300mm、幅寸法Wが600mm、高さ寸法Tが60mm、重量が6.0kgの平板状であって、一面101に凹凸面11を有するとともに、他面102にリブ12と、脚部13とを有している。脚部13は、隅部にストッパ130が備えられている。他面102の具体的構造は、用途に即して決定される設計的事項である。装飾層20は、基体部10の一面101、及び、側面103に備えられている。
【0038】
上述した構造によると、図10及び図11に示す擬石構造体は、図1及び図9を参照して述べた利点をすべて有する。さらに、擬石構造体は、少なくとも凹凸面11が、装飾層20により被覆されているから、装飾層20の組成を調節することにより滑り抵抗係数を適宜設定することができる。従って、擬石構造体が敷石として用いられた場合に、滑りにくい敷石を提供することができる。
【0039】
図12は本発明のさらにもう一つ実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図13は図12に示した擬石構造体の正面断面図である。図12乃至図13において、図1乃至図11に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0040】
図12乃至図13に示す擬石構造体は、図1乃至図3に示した擬石構造体と同様に建築物の内外装用化粧板として用いられる実施形態であって、基体部10の他面102が厚み方向Tに押し上げられることにより、より軽量化された構造を示す実施形態である。
【0041】
図14乃至図16は、本発明のもう1つの実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。図14乃至図16に示す擬石構造体の製造方法は、所謂プレス成型技術を用いた実施形態を示している。図14乃至図16において、図1乃至図13に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0042】
まず、図14を参照すると、本製造方法に用いられる成型装置において、上型装置31は成型面311を有し、成型面311は御影石等の天然石材から型を取った立体的な表面の凹凸形状を有している。下型装置32は成型面321を有し、成型面321は成型面311の凹凸形状に追従した表面構造を備えている。
【0043】
上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321との間には、装飾層となる合成樹脂シート20と、基体部となる金属材料板10とを配置する。合成樹脂シート20の表面21には、周知のプリント技術により、予め天然石材調の色彩、及び、模様などが印刷されている。
【0044】
金属材料板10、及び、合成樹脂シート20は、上型装置31が矢印M11で示すプレス方向に移動し、下型装置32が矢印M21で示すプレス方向に移動することにより、成型面311と、成型面321とにより圧縮成型される。
【0045】
次に、図15を参照すると、合成樹脂シート20と、金属材料板10とは、上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321との間において、相互にプレス圧縮されることにより、合成樹脂シート20が装飾層20に、金属材料板10が基体部10に成型される。基体部10は、成型面311により、一面101に凹凸面11が成型されるとともに、成型面321により他面102にも凹凸形状が付与される。この基体部10に圧着された装飾層20にも、成型面311、321により、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与される。
【0046】
次に、図16を参照すると、上型装置31を矢印M12で示す方向に脱型し、下型装置32を矢印M22で示す方向に脱型して、成型装置から擬石構造体を取り出す。
【0047】
図14乃至図16に示した製造方法によると、既存のプレス加工技術を用いて擬石構造体を製造することができるから、例えば、特許文献1と比較して、量産性に優れ、且、安価で製造することができる。
【0048】
しかも、装飾層20には、周知のプリント技術により、予め天然石材調の色彩、及び、模様などが印刷されている合成樹脂シートを用いることができるから、表面21に多種多様な色彩、及び、模様を有する擬石構造体(図17及び図18参照)を、効率的に提供することができる。
【0049】
なお、図14乃至図16に示した擬石構造体の製造方法において、基体部10は金属材料に限定されず、例えば、木材、セラミック等の難燃性材料、又は、合成樹脂材料などを用いることもできる。また、図14乃至図16に示した擬石構造体の製造方法は、図1乃至図3、及び、図8乃至図13に示した擬石構造体にも用いることができる。
【0050】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面図である。
【図2】図1に示した擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図3】図2に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。
【図5】図4のあとの工程を示す図である。
【図6】図5のあとの工程を示す図である。
【図7】図6のあとの工程を示す図である。
【図8】本発明のもう一つの実施形態に係る擬石構造体の平面図である。
【図9】図8に示した擬石構造体の正面断面図である。
【図10】本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図11】図10に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【図12】本発明のさらにもう一つ実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図13】図12に示した擬石構造体の正面断面図である。
【図14】本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。
【図15】図14のあとの工程を示す図である。
【図16】図15のあとの工程を示す図である。
【図17】本発明に係る擬石構造体の試作品の写真である。
【図18】図17に示した擬石構造体の試作品について、別方向から撮影した写真である。
【符号の説明】
【0052】
10 基体部
101 一面
11 凹凸面
20 装飾層
21 表面
【技術分野】
【0001】
本発明は擬石構造体に関し、特に建築物の内外装化粧板や、庭園や歩道の舗装板等に用いられる板状の擬石構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
天然石材は、その質感が見る者の心を癒し、快適な居住空間を形成する上で有効な装飾手段であるため、建築物の内外装化粧板や、庭園や歩道の舗装板に広く用いられている。
【0003】
この種の天然石材は、その特有の質感に価値を有する反面、量産性に問題を生じる。例えば、内外装化粧板は、一回の施工につき大量に用いられることが多い。しかも、内外装化粧板は、その性質上、大量に用いられた場合にも、色彩、模様、及び、表面の立体的な凹凸形状などにより形成される質感が、統一性を有することが要求される。この点、天然石材では、統一的な質感を備える内外装化粧板を、安定的に大量供給することは困難である。
【0004】
従来、上述した量産性に関する問題を解決するため、天然石材の質感を人工的に再現した化粧板を製造する試みがなされている。例えば、特許文献1は、合成樹脂発泡板の表面を有機溶剤で溶かし、この表面に表層材を吹き付けて形成する擬石板を開示している。
【0005】
しかし、特許文献1に示す構成では、天然石材特有の質感を充分に再現することができないうえ、製造効率に問題がある。しかも、特許文献1に記載された擬石板は、合成樹脂発泡板により構成されているから耐衝撃性や強度に問題があり、例えば、庭園や歩道の舗装板等に用いることができない。
【特許文献1】特開平11−081624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、天然石材の質感を有する擬石構造体、及び、その製造方法を提供することである。
【0007】
本発明のもう1つの課題は、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体、及び、その製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明に係る擬石構造体は、基体部と、装飾層とを含む。基体部は、一面に凹凸面を有している。装飾層は、基体部の凹凸面に付着され、その表面に、前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。
【0009】
上述したように本発明に係る擬石構造体において、基体部は、一面に凹凸面を有しているから、この凹凸面の凹凸形状により、天然石材の立体的な凹凸形状を表現することができる。従って、天然石材の質感を有する擬石構造体を提供することができる。
【0010】
装飾層は、基体部の一面に付着されているから、基体部を容易に、且、安価で着色することができる。
【0011】
装飾層は、基体部の凹凸面に付着され、表面に凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。この構成によると、基体部の凹凸面の凹凸が、装飾層の厚み部分を介して表面に立体的に現れるとともに、表面に現れた凹凸形状には装飾層による着色が施されていることとなる。従って、立体的な凹凸形状と、これを装飾する色彩とにより、天然石材の質感を忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0012】
本発明に係る擬石構造体は、好ましくは、装飾層が、着色の異なる複数種の粒子状物を含む。この構成によると、装飾層の表面に、粒子状物の着色による色彩及び模様を付与することができるとともに、粒子状物の粒径による微細な凹凸形状を付与することができる。従って、天然石材の質感を、より忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る擬石構造体は、好ましくは、装飾層が、合成樹脂シートでなる。この構成によると、例えば、周知のプリント技術により、予め合成樹脂シートの表面に、天然石材調の色彩、及び、模様などを印刷しておくことにより、天然石材の質感を忠実、且、効率的に再現することができる。
【0014】
本発明に係る擬石構造体の製造方法は、基体部の一面を凹凸状に加工して、凹凸面を成形し、凹凸面に装飾層を付着させるとともに、装飾層の表面に、凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状を付与する工程を含む。上述した擬石構造体の製造方法によると、上記利点をすべて有する擬石構造体を効率的に製造することができる。
【0015】
本発明の他の目的、構成、及び、利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)天然石材の質感を有する擬石構造体、及び、その製造方法を提供することができる。
(2)量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体、及び、その製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面図、図2は図1に示した擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図3は図2に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【0018】
図1乃至図3を参照すると、本発明の一実施形態に係る擬石構造体は、例えば、建築物の内外装用化粧板であって、基体部10と、装飾層20とを含む。
【0019】
基体部10は、木材、石材、コンクリート材料、鉄やアルミ等の金属材料、セラミック等の難燃性材料、及び、合成樹脂材料などを主成分とすることができる。基体部10は、軽量性、加工容易性、耐腐食性などの観点からポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料を主成分とし、さらに耐衝撃性の観点から骨材として無機質材料を含むことが好ましい。
【0020】
次に、基体部10の形状について、図1乃至図3に示す基体部10は、縦寸法Lが300mm、幅寸法Wが600mm、高さ寸法Tが10mm、重量が1.0kg程度の平板状であって、一面101に凹凸面11を有している。凹凸面11は、例えば、御影石等の天然石材から型を取った立体的な凹凸形状を有している。
【0021】
装飾層20は、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物(顔料)を含む。御影石等の天然石材を表現する場合、装飾層20は、雲母片を含むことが好ましい。さらに装飾層20には、合成樹脂材料、又は、セラミック等の難燃性材料を主成分とし、前記粒子状物を混合した塗料を用いることができる。
【0022】
次に、装飾層20の形状について、図1乃至図3に示す装飾層20は、層厚が0.1〜0.2mm程度の薄膜状であって、基体部10の一面101において、少なくとも凹凸面11に付着され、表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。表面21は、本発明の一実施形態に係る擬石構造体の外観を構成する。
【0023】
上述したように本発明の一実施形態に係る擬石構造体において、基体部10は、一面101に凹凸面11を有しているから、この凹凸面11の凹凸により、御影石など天然石材の質感を立体的に表現することができる。従って、天然石材の質感を有する擬石構造体を提供することができる。
【0024】
また、擬石構造体は、基体部10の凹凸面11に、装飾層20を有する二層構造であるから、例えば、装飾層20に塗料を用いることにより、基体部10に多様な着色を施すことができる。同様に、擬石構造体は、凹凸面11に装飾層20を有する二層構造であるから、基体部10を安価で着色することができる。
【0025】
装飾層20は、凹凸面11に薄膜状に付着されており、その表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている。この構成によると、凹凸面11の凹凸が、装飾層20の厚み部分を介して、その表面21に立体的に現れるとともに、現れた表面21の凹凸形状には装飾層20による着色が施されていることとなる。従って、立体的な凹凸形状と、これを装飾する色彩により、天然石材の質感を忠実に再現した擬石構造体を提供することができる(図17及び図18参照)。
【0026】
特に、装飾層20が、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物を含む構成によると、表面21に、粒子状物の着色による色彩、及び、模様を付与することができるとともに、粒子状物の粒径による微細な凹凸形状を付与することができる。従って、天然石材の質感を、より忠実に再現した擬石構造体を提供することができる。
【0027】
本実施形態に係る擬石構造体において、基体部10が好ましくは合成樹脂材料などを主成分とする構成によると、既存のプラスチック成型技術を用いて製造することができる。従って、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体を提供することができる。また、天然石材と比較して軽量であって、運搬、移動、及び、設置が容易な擬石構造体を提供することができる。
【0028】
図4乃至図7は、本発明の実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。図4乃至図7に示す擬石構造体の製造方法は、所謂インジェクション成型技術を用いた場合を示している。図4乃至図7において、図1乃至図3に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0029】
まず、図4を参照すると、本実施形態に係る擬石構造体の製造方法に用いられる成型装置は、上型装置31と、下型装置32とを有し、上型装置31と、下型装置32との少なくとも一方に、基体部10に成型される合成樹脂材料の注入ノズル33が備えられている。より詳細に説明すると、上型装置31は成型面311を有し、成型面311は御影石等の天然石材から型を取って転写した立体的な凹凸表面形状を有している。一方、下型装置32は、成型面321に合成樹脂材料の注入ノズル33を少なくとも1つ有する。上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321とが相対向する成型空間30には、図示しない供給装置に接続された注入ノズル33から合成樹脂材料が供給される。
【0030】
次に、図5に示す成型工程を参照すると、注入ノズル33から、成型空間30に供給された合成樹脂材料10は、一般的なインジェクション成型工程と同様の加圧又は加熱処理によって基体部10に成型される。成型された基体部10の一面101には、成型面311の凹凸形状に沿った凹凸面11が付与される。
【0031】
次に、図6に示す脱型工程を参照すると、上型装置31を矢印M1で示す方向に脱型し、下型装置32を矢印M2で示す方向に脱型して、成型装置から基体部10を取り出す。
【0032】
次に、図7に示す装飾工程を参照すると、脱型して得られた基体部10の一面101に、例えば、着色、及び、粒径の異なる複数種の粒子状物を吹き付けして薄膜状の装飾層20を形成し、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状を付与する。
【0033】
図4乃至図7を参照して説明した擬石構造体の製造方法によると、図1及び図3を参照して説明した利点をすべて有する擬石構造体を製造することができる。例えば、基体部10の凹凸面11に、天然石材の有する立体的な凹凸形状を効率的に形成することができるから、特許文献1と比較して、量産性に優れ、且、安価で製造することができる擬石構造体の製造方法を提供することができる。
【0034】
図8は本発明のもう一つの実施形態に係る擬石構造体の平面図、図9は図8に示した擬石構造体の正面断面図である。図8及び図9において、図1乃至図7に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0035】
図8及び図9に示す擬石構造体は、基体部10の凹凸面11、及び、凹凸面11の凹凸を反映した装飾層20の表面21が、目路22により2分割されている実施形態である。図1乃至図7を参照して説明したように、本発明の一実施形態に係る擬石構造体は、表面21に、凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている点に特徴がある。従って、基となる凹凸面11の形状自体は、例えば、建築用内外装化粧板として必要とされるデザインに合わせて、自由に設定することができる。
【0036】
図10は本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図11は図10に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。なお、本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面構造は、好ましくは図1と同一である。図10及び図11において、図1乃至図9に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0037】
図10及び図11に示す擬石構造体は、庭先、玄関、公園、歩道等において、複数枚を組み合わせる等して敷設される舗装板、又は、敷石として用いられる場合の実施形態である。即ち、基体部10は、縦寸法Lが300mm、幅寸法Wが600mm、高さ寸法Tが60mm、重量が6.0kgの平板状であって、一面101に凹凸面11を有するとともに、他面102にリブ12と、脚部13とを有している。脚部13は、隅部にストッパ130が備えられている。他面102の具体的構造は、用途に即して決定される設計的事項である。装飾層20は、基体部10の一面101、及び、側面103に備えられている。
【0038】
上述した構造によると、図10及び図11に示す擬石構造体は、図1及び図9を参照して述べた利点をすべて有する。さらに、擬石構造体は、少なくとも凹凸面11が、装飾層20により被覆されているから、装飾層20の組成を調節することにより滑り抵抗係数を適宜設定することができる。従って、擬石構造体が敷石として用いられた場合に、滑りにくい敷石を提供することができる。
【0039】
図12は本発明のさらにもう一つ実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図、図13は図12に示した擬石構造体の正面断面図である。図12乃至図13において、図1乃至図11に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0040】
図12乃至図13に示す擬石構造体は、図1乃至図3に示した擬石構造体と同様に建築物の内外装用化粧板として用いられる実施形態であって、基体部10の他面102が厚み方向Tに押し上げられることにより、より軽量化された構造を示す実施形態である。
【0041】
図14乃至図16は、本発明のもう1つの実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。図14乃至図16に示す擬石構造体の製造方法は、所謂プレス成型技術を用いた実施形態を示している。図14乃至図16において、図1乃至図13に示した擬石構造体と同一の構成を有する部分については、同一の参照符号を付す。
【0042】
まず、図14を参照すると、本製造方法に用いられる成型装置において、上型装置31は成型面311を有し、成型面311は御影石等の天然石材から型を取った立体的な表面の凹凸形状を有している。下型装置32は成型面321を有し、成型面321は成型面311の凹凸形状に追従した表面構造を備えている。
【0043】
上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321との間には、装飾層となる合成樹脂シート20と、基体部となる金属材料板10とを配置する。合成樹脂シート20の表面21には、周知のプリント技術により、予め天然石材調の色彩、及び、模様などが印刷されている。
【0044】
金属材料板10、及び、合成樹脂シート20は、上型装置31が矢印M11で示すプレス方向に移動し、下型装置32が矢印M21で示すプレス方向に移動することにより、成型面311と、成型面321とにより圧縮成型される。
【0045】
次に、図15を参照すると、合成樹脂シート20と、金属材料板10とは、上型装置31の成型面311と、下型装置32の成型面321との間において、相互にプレス圧縮されることにより、合成樹脂シート20が装飾層20に、金属材料板10が基体部10に成型される。基体部10は、成型面311により、一面101に凹凸面11が成型されるとともに、成型面321により他面102にも凹凸形状が付与される。この基体部10に圧着された装飾層20にも、成型面311、321により、表面21に凹凸面11の凹凸を反映した凹凸形状が付与される。
【0046】
次に、図16を参照すると、上型装置31を矢印M12で示す方向に脱型し、下型装置32を矢印M22で示す方向に脱型して、成型装置から擬石構造体を取り出す。
【0047】
図14乃至図16に示した製造方法によると、既存のプレス加工技術を用いて擬石構造体を製造することができるから、例えば、特許文献1と比較して、量産性に優れ、且、安価で製造することができる。
【0048】
しかも、装飾層20には、周知のプリント技術により、予め天然石材調の色彩、及び、模様などが印刷されている合成樹脂シートを用いることができるから、表面21に多種多様な色彩、及び、模様を有する擬石構造体(図17及び図18参照)を、効率的に提供することができる。
【0049】
なお、図14乃至図16に示した擬石構造体の製造方法において、基体部10は金属材料に限定されず、例えば、木材、セラミック等の難燃性材料、又は、合成樹脂材料などを用いることもできる。また、図14乃至図16に示した擬石構造体の製造方法は、図1乃至図3、及び、図8乃至図13に示した擬石構造体にも用いることができる。
【0050】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る擬石構造体の平面図である。
【図2】図1に示した擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図3】図2に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。
【図5】図4のあとの工程を示す図である。
【図6】図5のあとの工程を示す図である。
【図7】図6のあとの工程を示す図である。
【図8】本発明のもう一つの実施形態に係る擬石構造体の平面図である。
【図9】図8に示した擬石構造体の正面断面図である。
【図10】本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図11】図10に示した擬石構造体の一部を拡大して示す図である。
【図12】本発明のさらにもう一つ実施形態に係る擬石構造体について一部を破断して示す正面図である。
【図13】図12に示した擬石構造体の正面断面図である。
【図14】本発明のさらにもう一つの実施形態に係る擬石構造体の製造方法について一部を省略して示す正面断面図である。
【図15】図14のあとの工程を示す図である。
【図16】図15のあとの工程を示す図である。
【図17】本発明に係る擬石構造体の試作品の写真である。
【図18】図17に示した擬石構造体の試作品について、別方向から撮影した写真である。
【符号の説明】
【0052】
10 基体部
101 一面
11 凹凸面
20 装飾層
21 表面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体部と、装飾層とを含む擬石構造体であって、
前記基体部は、一面に凹凸面を有しており、
前記装飾層は、合成樹脂シートが前記凹凸面に付着されて構成され、表面に前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている、
擬石構造体。
【請求項2】
請求項1に記載された擬石構造体であって、
建築用内外装化粧板、又は、舗装板として用いられる、擬石構造体。
【請求項3】
請求項1または2に記載された擬石構造体の製造方法であって、
前記基体部の一面を凹凸状に加工して、前記凹凸面を成形し、
前記凹凸面に、前記合成樹脂シートを付着させて前記装飾層を構成し、前記装飾層の表面に、前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状を付与する、
工程を含む擬石構造体の製造方法。
【請求項1】
基体部と、装飾層とを含む擬石構造体であって、
前記基体部は、一面に凹凸面を有しており、
前記装飾層は、合成樹脂シートが前記凹凸面に付着されて構成され、表面に前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状が付与されている、
擬石構造体。
【請求項2】
請求項1に記載された擬石構造体であって、
建築用内外装化粧板、又は、舗装板として用いられる、擬石構造体。
【請求項3】
請求項1または2に記載された擬石構造体の製造方法であって、
前記基体部の一面を凹凸状に加工して、前記凹凸面を成形し、
前記凹凸面に、前記合成樹脂シートを付着させて前記装飾層を構成し、前記装飾層の表面に、前記凹凸面の凹凸を反映した凹凸形状を付与する、
工程を含む擬石構造体の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2007−100494(P2007−100494A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349830(P2005−349830)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【分割の表示】特願2005−294417(P2005−294417)の分割
【原出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(591084654)エバタ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【分割の表示】特願2005−294417(P2005−294417)の分割
【原出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(591084654)エバタ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]