説明

放送受信装置及びその制御方法

【課題】コンテンツの不正視聴を防ぐ放送受信装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】デジタル放送受信装置100は、B−CASカード115を利用した課金認証方式を採用する。コンテンツ管理部107は、放送番組を録画する際にB−CASカード115のカードIDを放送番組に関連付けて蓄積部111に記憶することでカードIDとコンテンツIDを管理する。コンテンツ再生制御部112は、蓄積部111に記憶されたコンテンツを再生する際、該コンテンツに関連付けて記憶されたカードIDと、装置に挿入されているB−CASカードのカードIDが等しいか否かを判定する。録画時と再生時でカードIDが異なる場合、コンテンツ再生制御部112はコンテンツの再生を禁止又は制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ認証処理を行う放送受信装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報端末を用いてネットワーク経由で行う、音楽や映像などのコンテンツ配信やストリーミング再生のサービスがある。有料コンテンツの視聴には課金処理と視聴ライセンスの購入が必要であり、認証サーバによるユーザIDとパスワードの発行や、氏名、住所、課金方法等のユーザ情報の入力及び送信を要する。ユーザがコンテンツを購入すると、認証サーバはユーザIDと購入コンテンツを関連付けて登録し、コンテンツの視聴要求を受けて要求元のユーザが視聴ライセンスを購入済みであると判定した場合にコンテンツを端末に配信する。配信サービスにおいて有料コンテンツを不正に視聴できないように防止する技術が知られている。特許文献1に示す映像レンタル配信サービスの課金認証技術ではサーバが端末装置毎の固有の情報を管理することで、複数の端末装置への配信を制限し、不正視聴を防止する。特許文献2に示すシステムでは認証サーバがユーザIDだけでなく、端末情報であるメーカー名、型番、製造番号等を元にした端末IDと、コンテンツを識別するコンテンツIDをデータベースで管理する。認証サーバは、登録済みのユーザIDをもつユーザが使用する、端末IDを有する端末にコンテンツを配信する。
【0003】
ところで電波産業会(ARIB)では高度BSデジタル放送システムの検討が進められており、提案されている高速ダウンロードサービスでは、ユーザが課金方式で予約した放送番組をダウンロード(録画)して視聴する。以下、放送波を介して放送受信装置の蓄積手段に録画することを、ダウンロードと呼ぶ。高速ダウンロードサービスでは、通常の放送とは別に割り当てた専用帯域を使い、編成スケジュールに沿ってコンテンツを配信する。このため、視聴番組の予約により、指定時間に所望のコンテンツがダウンロードされる。ダウンロードで蓄積したコンテンツをユーザが視聴する場合、ネットワークを介した課金処理が必要である。認証サーバは、視聴要求に対して課金済みであるユーザを認証して視聴ライセンスを発行する。
【0004】
デジタル放送受信装置でユーザ情報を元にしたユーザIDを用いる場合、情報端末に比べてデータ入力の操作環境が充分でないこと等のためにユーザ情報の登録の煩わしさが課題となる。またユーザが家庭内の任意のデジタル放送受信装置でコンテンツを視聴する場合のライセンス譲渡の困難さが課題として挙げられる。そこで、デジタル放送受信装置に備わっている記憶媒体を用いたユーザ認証が考えられる。例えばB−CASカード(B−CAS社が発行する接触式ICカード)の場合、ARIBとB−CAS社に認証された放送受信装置に同梱して配布され、該装置に挿入して使用される。カードのICチップ内には固有のID番号と暗号鍵が格納されており、これらの情報を用いて地上・BSデジタル放送のデスクランブルが行われる。デジタル放送受信装置を用いた有料コンテンツの購入では、B−CASカードのID番号を用いたユーザ認証が可能となるため、新たなユーザ登録の必要が無い。また、認証サーバはB−CASカードの登録情報から、使用装置が購入済みの放送受信装置と同一家庭内の装置であることを判定できる。ユーザは家庭内の任意の放送受信装置で、購入済みコンテンツを容易に視聴できる。このようにB−CASカードIDを用いた課金認証は、ユーザ登録や家庭内での視聴ライセンス共有が容易である。
【0005】
B−CASカードを用いた課金認証処理では、ユーザがダウンロード済みのコンテンツから購入して視聴したいコンテンツを選択する。放送受信装置は、挿入されているカードIDを取得し、該カードIDとコンテンツIDを認証サーバに送信し、購入処理を行う。認証サーバは、カードIDとコンテンツIDを購入済みとして登録し、その後、視聴要求(カードIDとコンテンツID)を受信する。購入済みの登録がなされている場合、認証サーバは視聴ライセンスを要求元装置に送信し、ユーザはコンテンツ視聴が可能となる。購入済みの登録がなされていない場合、認証サーバは要求元装置に視聴ライセンスを送信しない(購入エラーのメッセージを送信する)。課金認証サーバが管理する情報は、ダウンロードしたコンテンツIDと、購入済みのB−CASカードIDとを関連付けた情報である。課金認証サーバは管理情報に基づいて視聴ライセンスを放送受信装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−344930号公報
【特許文献2】特開2004−252966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の方法ではコンテンツを未購入のユーザでも不正にコンテンツの視聴が可能となってしまうという課題がある。例えば、コンテンツ購入済みで登録されたB−CASカードを所持するユーザから、紛失や貸与等により該カードが購入者でない第三者に渡り、任意のデジタル放送受信装置に挿入して使用される場合が挙げられる。
そこで本発明は、コンテンツの不正視聴を防ぐ放送受信装置及びその制御方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る放送受信装置は、着脱自在な記憶媒体を用いたユーザ認証に基づいて、受信したコンテンツの再生動作を制御する放送受信装置であって、前記記憶媒体の識別情報を取得する認識手段と、受信したコンテンツのデータを記憶する蓄積手段と、前記コンテンツを受信した時に前記認識手段が取得した第1の識別情報と、前記蓄積手段に記憶された前記コンテンツを再生する際に前記認識手段が取得した第2の識別情報とが等しい場合に前記コンテンツの再生を行い、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが相違する場合に前記コンテンツの再生を禁止し又は制限する再生制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記憶媒体を用いてユーザ認証を行う放送受信装置において、コンテンツの不正視聴を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のコンテンツ管理部が保持する情報を(A)に例示し、蓄積部が保持するコンテンツのメタデータ情報を(B)に例示した図である。
【図3】コンテンツのダウンロード処理例を示すフローチャートである。
【図4】コンテンツの再生処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置の構成例を示すブロック図である。デジタル放送受信装置100では、着脱自在なカード型記憶媒体をユーザ認証に利用した課金認証方式を採用するが、本発明は各種の記憶媒体を用いてユーザ認証が可能な装置に適用できる。
【0012】
アンテナで受信した信号は、チューナ部101に入力される。チューナ部101は入力信号に対して復調や誤り訂正等の処理を施し、トランスポートストリーム(TS)またはTLV(Type Length Value)ストリームと呼ばれる形式のデジタルデータを生成する。ここで、TLVストリームとは、高速ダウンロードサービスにおいて想定されている可変長パケットで構成されるストリームであり、TSのように固定長ではないため、高い伝送効率が期待される。チューナ部101は生成したデータをデスクランブラ102に出力し、ここでスクランブル解除が行われる。視聴制限のためのスクランブルがかけられているTLVストリームまたはTSのデータがチューナ部101から入力されると、デスクランブラ102は、データに含まれるデスクランブル用の鍵情報を取得する。デスクランブラ102はまた、ICカード制御部110より出力されるB−CASカード115に含まれる鍵情報を取得する。これらの鍵情報を用いてスクランブル解除されたデータは、デマックス(デマルチプレクサ)103に出力される。
【0013】
ICカード制御部110は、B−CASカードのようなICカードに記憶された識別情報を取得することでユーザの認識処理を行う。カードのICチップにはユーザの契約情報、及びTLVまたはTSデータに含まれるデスクランブルのための鍵情報を解く鍵情報が格納されている。ICカード制御部110は、ICチップ内にデスクランブルのための鍵情報を解く鍵情報が記憶されていた場合、その鍵情報をデスクランブラ102に出力する。なおデスクランブラ102は、チューナ部101からスクランブルがかかっていないTLVやTSデータが入力された場合には、TLVやTSデータをそのままデマックス103に出力する。
【0014】
デマックス103は、ユーザ操作によって選択されたコンテンツに対応するパケットを抽出する。抽出されたパケット内のデータは、映像データ、音声データ、データ放送のデータ、番組表(EPG)情報、制御情報に分離される。分離された映像データと音声データはデコーダ104に送られて復号化される。ダウンロードコンテンツ、つまり放送波の受信後に記録されるコンテンツの場合、デマックス103は、ユーザが指定したコンテンツに対応するTLVパケットを抽出し、データを蓄積部111へ蓄積する。デコーダ104は、デマックス103が抽出した映像データや音声データ、蓄積部111が記憶しているダウンロードコンテンツのデータを復号化して表示部105に出力する。
【0015】
ダウンロードコンテンツのデータ等を蓄積する蓄積部111は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の内蔵デバイスが使用され、あるいは外付けの記憶装置が使用可能である。表示部105は、デコーダ104から送られてきた映像データを変換して映像表示を行い、音声データを変換して不図示のスピーカ等から音声出力する。
【0016】
通信部106はネットワークを介して認証サーバ200等の外部装置との接続処理を行うインターフェース部である。通信部106は、ユーザの視聴要求の際に、B−CASカード115に含まれるB−CASカードID(以下、単に「カードID」という)をネットワーク上の課金認証サーバに対して送信し、有料ダウンロードコンテンツの視聴ライセンスを該サーバから受信する。視聴ライセンスはコンテンツの視聴を正規ユーザに許可するためのライセンス情報を含む。
【0017】
コンテンツ管理部107は、カードIDをICカード制御部110から取得する。B−CASカード115はダウンロード開始時に、不図示のカードスロットに挿入され、ICカード制御部110はカードIDを読み取ってコンテンツ管理部107に送信する。コンテンツ管理部107は、カードIDに対して新たなコンテンツIDを割り当てて管理する。ただし、ダウンロードコンテンツに対してコンテンツ配信事業者が予めコンテンツを識別するIDを割り当てている場合には、コンテンツ管理部107にてそのIDを用いても構わない。
【0018】
図2(A)は、コンテンツ管理部107が管理するコンテンツIDと、コンテンツのダウンロード時に挿入されたB−CASカードのカードIDを例示する。
さらに、コンテンツ管理部107は、蓄積部111に記憶したコンテンツのメタデータ情報に対して、前記のように割り当てたコンテンツIDを付与し、カードIDと関連付ける。図2(B)は、蓄積部111に記憶されたコンテンツのメタデータ情報を例示する。メタデータは、ダウンロードコンテンツの番組タイトルであるコンテンツ名、コンテンツを識別するコンテンツID、ダウンロード日時を示す録画日時、再生時間、番組情報等を含む。
【0019】
制御部108は、バスラインに接続された装置各部を制御し、選局制御、録画制御、ユーザ操作に基づく映像や音声の調整制御を行う。また制御部108は不図示のメモリに記憶したプログラムを解釈して後述のフローチャートに従う各種の処理を実行する。
リモートコントローラ(以下、リモコンと略称する)114はユーザが使用する遠隔操作装置であり、各種操作キーを備えており、デジタル放送受信装置100に対して、ダウンロード予約の設定等、各種操作に用いる。リモコンIF(インターフェース)部109はリモコン114から、例えば赤外線信号を受光して光電変換する受光部を備え、ユーザの操作指示を制御部108に伝える。
【0020】
コンテンツ再生制御部112は、ダウンロードコンテンツを再生する際、コンテンツ管理部107が管理しているダウンロード時のカードIDと、再生時点でデジタル放送受信装置100に挿入されているB−CASカード115のカードIDを比較する。コンテンツ再生制御部112は、これらのカードIDが等しいと判定した場合、蓄積部111からコンテンツデータを読み出して再生し、またカードIDが相違する場合、再生処理を行わないか又は再生を停止させるように制御する。予約管理部113は、リモコン114等を用いたユーザ操作により指定されたダウンロードコンテンツの予約情報を管理する。ダウンロード予約情報は、放送日時、チャンネル番号、番組タイトル等を含む。
【0021】
図3は、デジタル放送受信装置100におけるダウンロード処理を例示するフローチャートであり、本処理は制御部108が実行するプログラムに従って実現される。
まず、S10にて制御部108は、予約管理部113が管理しているダウンロード予約情報に基づいて、ダウンロードが必要であるか否かを判定する。予約されたダウンロードコンテンツがある場合にはS11に進み、ダウンロードが必要でないと判定され場合にはS10の処理を繰り返す。
【0022】
S11にてICカード制御部110は、不図示のスロットに挿入されているB−CASカード115のカードIDを取得する。S12にてコンテンツ管理部107は、新たにコンテンツを識別するためのコンテンツIDを生成し、これを前記S11で取得したカードIDと関連付けて蓄積部111に記憶する(図2(A)参照)。
S13では、予約管理部113が管理しているダウンロード予約情報に基づき、チューナ部101がダウンロードコンテンツを受信する。S14にてコンテンツ管理部107は、前記S12で生成したコンテンツIDを、ダウンロードコンテンツのメタデータに付与し(図2(B)参照)、これらのデータを蓄積部111が蓄積する。S15にてデマックス103は、受信した放送ダウンロードデータにおいて、ユーザ操作により選択されたコンテンツに対応するパケットのデータを抽出する。ここで、高速ダウンロードサービスにおいては、可変パケット長による伝送効率の向上からTLVのデマックス処理が行われる。S16において、前記S12でコンテンツ管理部107が生成したコンテンツIDと関連付けて、蓄積部111にダウンロードコンテンツが蓄積され、B−CASカード115との関連付け処理が完了する。
【0023】
図4は、デジタル放送受信装置100におけるダウンロードコンテンツの再生制御処理を例示するフローチャートであり、本処理は制御部108が実行するプログラムに従って実現される。
S20にてICカード制御部110は、デジタル放送受信装置100に挿入されているB−CASカード115のカードIDを取得する。S21で通信部106はネットワークを介してダウンロードコンテンツの認証サーバ200にアクセスする。通信部106は前記S20で取得したカードID、および視聴対象のコンテンツIDを認証サーバ200に送信し、視聴に必要なライセンスの取得要求を行う。S22で制御部108は、通信部106を通じて視聴ライセンスを取得したか否かについて判定する。視聴ライセンスが取得できなかった場合、コンテンツIDの示すコンテンツは未購入コンテンツであるので処理を終了する。
【0024】
S22で視聴ライセンスが取得できた場合、S23に進む。ここで、コンテンツ再生制御部112はダウンロード時のカードIDを取得する。このカードIDはコンテンツ管理部107が管理しており、ダウンロードコンテンツに関連付けてメタデータとして蓄積部111に記憶されているコンテンツIDを参照することで取得できる。S24にてコンテンツ再生制御部112は、前記S23で取得したカードIDと、現時点で装置に挿入されているB−CASカード115のカードIDとを比較し、両者が同一であるか否かを判定する。カードIDが同一でないと判定された場合、コンテンツ再生制御部112はダウンロードコンテンツの再生を行わずに処理を終了する。またカードIDが同一であると判定された場合、S25に進み、デスクランブラ102は認証サーバ200から取得したライセンス情報に基づくデータを用いてデスクランブル処理を行う。S26にてデコーダ104は、コンテンツの映像と音声のデコード処理を行い、S27で表示部105は、デコードされた映像音声を含むダウンロードコンテンツを再生する。
【0025】
このようにコンテンツ管理部107は、ダウンロード時に挿入されたB−CASカードのカードID(第1の識別情報)をコンテンツの識別情報に関連付けて記憶しておく。コンテンツ再生制御部112は、再生時に挿入されているB−CASカードのカードID(第2の識別情報)を、ダウンロード時に挿入されていたB−CASカードのカードIDと比較する。ダウンロード時と再生時とでカードIDが等しい場合には、視聴ライセンスを受けたコンテンツの再生が許可され、両者が相違する場合には、再生動作が禁止又は制限される。本実施形態では録画時と再生時とでカードIDが相違する場合、スクランブル処理が解除されないことによってコンテンツの再生が実質的に禁止される。再生動作の制限には、データの部分再生や警告メッセージ等の表示処理、不正視聴の防止に供する処理(使用履歴の記録や通報等)が含まれる。
【0026】
以上のように本実施形態によれば、ダウンロードしたコンテンツとカードの識別情報を関連付けておき、ダウンロード時と再生時とで挿入されているカードの識別情報が異なる場合、ダウンロードコンテンツを再生できないように制御する。これによりB−CASカードの持ち運びによる複数の放送受信装置での不正視聴を防ぐことが可能となり、B−CASカードを所持する第三者は未購入のコンテンツを視聴できなくなる。
なお、本実施形態ではコンテンツID及びダウンロード時のカードIDをメタデータとは別に管理しているが、ダウンロードコンテンツのメタデータにコンテンツIDとダウンロード時のカードID情報を含めて管理する形態でもよい。
【符号の説明】
【0027】
100 放送受信装置
106 通信部
107 コンテンツ管理部
110 ICカード制御部
111 蓄積部
112 コンテンツ再生制御部
115 B−CASカード
200 認証サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱自在な記憶媒体を用いたユーザ認証に基づいて、受信したコンテンツの再生動作を制御する放送受信装置であって、
前記記憶媒体の識別情報を取得する認識手段と、
受信したコンテンツのデータを記憶する蓄積手段と、
前記コンテンツを受信した時に前記認識手段が取得した第1の識別情報と、前記蓄積手段に記憶された前記コンテンツを再生する際に前記認識手段が取得した第2の識別情報とが等しい場合に前記コンテンツの再生を行い、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが相違する場合に前記コンテンツの再生を禁止し又は制限する再生制御手段と、を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記第1の識別情報を前記コンテンツの識別情報に関連付けて管理するコンテンツ管理手段をさらに備え、
前記再生制御手段は、前記蓄積手段に記憶された前記コンテンツを再生する際に、前記コンテンツ管理手段が前記コンテンツの識別情報に関連付けて管理している前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とが等しいか否かを判定することを特徴とする、請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
ネットワークを介して認証サーバとの接続処理を行う通信手段をさらに備え、
前記通信手段が前記コンテンツの識別情報と前記第1の識別情報を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバから前記コンテンツの視聴を許可するためのライセンス情報を受信した場合、前記再生制御手段は前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが等しいか否かを判定することを特徴とする、請求項2記載の放送受信装置。
【請求項4】
着脱自在な記憶媒体を用いたユーザ認証に基づいて、受信したコンテンツの再生動作を制御する放送受信装置で実行される制御方法であって、
前記コンテンツを受信した時に前記記憶媒体に係る第1の識別情報を取得する認識ステップと、
受信した前記コンテンツのデータを記憶する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップで記憶した前記コンテンツを再生する際に前記記憶媒体に係る第2の識別情報を取得する認識ステップと、
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが等しいか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが等しいと判定された場合に前記コンテンツの再生を行い、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが相違すると判定された場合に前記コンテンツの再生を禁止し又は制限する再生制御ステップを、有することを特徴とする放送受信装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−239054(P2011−239054A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107038(P2010−107038)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】