説明

施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置

【課題】施設検索結果の施設アイコンを地図上に多数表示する際、アイコンが密集して互いに重なり合い見にくくなることを、指定位置からの距離関係を保ったまま重ならないように表示可能な「施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置」とする。
【解決手段】指定した地点の周辺施設検索を行い3個以上の施設アイコンを地図の施設位置に表示する時、重なっていることを検出した時には、アイコン中心点を結ぶ多角形を形成し、その中の重心等の任意の点をアイコン移動中心点に設定する。各アイコン中心点とアイコン移動中心点とを結ぶ線の方向を各アイコンの移動方向とし、各アイコン中心点とアイコン移動中心点間の距離に、同じ拡大係数を乗算した位置をアイコン移動位置とする。未だ重なっているときにはアイコンの重畳表示が解消するまで拡大係数を増加する。多角形内に自車位置があるときには、自車位置をアイコン移動中心点としても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等を目的地に案内すると共に各種案内情報を提供するナビゲーション装置に関し、特に地図画面上に現在位置等の特定の地点の周辺に存在する施設を検索したとき、検索結果の施設を地図画面上にアイコンと共に表示する際に、施設が密集してアイコンが重なるときには、各施設の位置関係異ならせることなく分散して表示することができるようにした施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在車両にはナビゲーション装置が広く普及している。このナビゲーション装置においては、地図を描画するための地図データ及び施設等を検索するための施設情報データを記録したDVD−ROM、ハードディスク、メモリカード等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情報記憶媒体のデータを読み取る再生装置と、地図等を表示するモニタと、GPS受信機等により車両の現在位置及び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置を備え、車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をモニタ等の画面に描画すると共に、車両位置マークを重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示し、或いは地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させ、車両が現在どこを走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
前記のような地図・情報記憶媒体に記憶されている地図データは、各種の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現されたノードの座標集合として記憶されている。このような地図の表示に際しては、道路レイヤに対して、地図画面上に道路、建築物、施設、公園及び河川等を表示するための背景レイヤと、市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び施設の名前やその施設のアイコン等の、文字や地図記号を表示するための情報データのレイヤ等、多くのレイヤのデータを重ねて表示している。
【0004】
このようなナビゲーション装置には利用者にとって便利な多くの機能を備えているが、その一つとして施設検索機能がある。この施設検索機能によると、例えば現在地や目的地、更には指定した地点周辺の施設について、例えばコンビニ等のジャンルを指定して検索する周辺検索機能が存在する。
【0005】
その時の検索結果の表示に際しては種々の手法が存在するが、例えば図13(a)に示すように、検索結果をリスト表示し、表示されたリストの特定の施設にカーソル等で指示すると、その施設がどの位置に存在するかがわかるようにリストに隣接して設けた小窓の地図画面に、指定した施設のアイコンを表示することが広く行われている。
【0006】
即ち、図13(a)に示す例においては、現在地の周辺に存在するコンビニを検索した結果、最寄りのコンビニとして1画面上に5個の検索結果をリスト表示している。図示の例ではそれぞれのコンビニの系列によって特有のアイコン「A」「B」「C」を表示し、各コンビニの支店名等を表示して、現在位置からの方位をを表示している。更に、現在地等の指定した位置からの距離を表示し、現在地等の指定位置から近い順にリスト表示した例を示している。
【0007】
このリストに隣接する「サイドマップ」とも称される小窓には、地図画面を表示可能とし、図示の例では現在地の車両進行方向前方を主とする地図画面を表示すると共に、検索結果を表示するリストにおいて例えば「コンビニA田町駅東口店」を指示したとき、そのコンビニが存在する位置によく知られているそのコンビニのアイコンとしての「A」のアイコンを表示することが行われている。
【0008】
このような表示によって、検索した施設の全体を知ることができると共に、その中の好みの施設を指定し、その施設の位置を容易に確認することができる。但し、このような表示においては、検索結果を表示するリストの利用者が指示した施設についてのみ小窓の地図画面に表示している。
【0009】
そのため利用者がリスト上の各施設の位置を確認しようとすると、地図画面に表示希望の施設を1つずつ指定して表示させなければならず、例えば目的地設定時にこれらの施設の一つを指示しようとするとき、前記のような操作を行うことは極めて煩わしく、手間取るという問題があった。その対策として、例えばリスト表示された施設については、地図画面上に全てそのアイコンを表示させることが考えられる。
【0010】
その際には例えば図13(b)に示すように、自車位置から見て特定の位置に多数の施設が固まって存在するとき、それらのアイコンが各施設の存在する地図上の位置にそれぞれ表示するときには、互いに重なり合い、一番上のアイコン表示はわかるものの、その下に表示されているアイコンは何であるかがわからなくなってしまう問題が発生する。
【0011】
そのため、各施設のアイコンを前記のように各施設の存在する地図上の位置ではなく、例えば図13(c)に示すように、それぞれの施設が存在する位置から離れた部分に表示し、それらのアイコンは表示されている位置ではなく、アイコンから指示線或いは吹き出し表示で指示したマーク地点に、その施設が存在することを示す手法が、例えば特許文献1に開示されている。
【0012】
また、地図画面上に施設アイコンを表示するとき互いに重なるときには、それらのアイコンに対応する複数の符号を含む代表アイコンを別途の小画面に表示すると共に、そのアイコンが重なるときには垂直にずらして表示する技術は特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2009−264796号公報
【特許文献2】特開2007−206608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前記のような技術により、従来の施設検索結果得られた多数の施設について、その施設のアイコンを重ならないように表示することができるものであるが、その時例えば特許文献1に記載しているような吹き出し表示によるアイコンの位置は、施設存在位置に近くであって、表示空間のある場所に表示することになる。
【0015】
そのため、各アイコンの表示位置には各施設と現在位置、或いは目的地の位置等の指定位置との距離関係が無くなってしまい、例えば前記図13(b)の例では同図(c)に示すように表示され、図示の例では本来は現在位置から「1」「2」「3」の順に遠くなるのに対して、あたかも「3」「1」「2」の順になっているように見えてしまう。
【0016】
このようなことは、地図画面をゆっくり見ることによって、その施設の位置がマーク表示によってわかるものの、特に車両用ナビゲーション装置においては、運転者が運転中に周辺のコンビニを探す等のためにこのような周辺施設検索機能を用いることも多く、地図画面を注視することはできず、特に前記のような小窓の表示では、その位置関係を一見して把握することが実質的にできないという問題がある。このことは特許文献2に記載された技術においても同様である。
【0017】
したがって本発明は、施設検索結果の施設アイコンを地図上に表示する際、多数の施設を地図上にアイコン表示するときにはアイコンが密集するとにより互いに重なり合って見にくくなる問題を、施設位置とは離れた部分にアイコンを表示することにより解決しようとするとき、特に現在位置等の指定し位置とアイコンの表示位置が、実際の施設の位置関係が異なってしまう問題を解決することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記課題を解決するため、指定した地点の周辺の施設を検索する施設検索手段と、前記施設検索手段で検索した結果得られた施設のアイコンを、施設の位置に関連付けて地図画面上に表示するアイコン表示手段と、前記アイコン表示手段で地図画面上にアイコンを表示するとき、アイコンが重なって表示されることを検出するアイコン重畳表示検出手段と、前記アイコン表示手段で地図画面に3個以上のアイコンを表示するとき、各アイコンの中心点を結ぶ線により多角形を形成するアイコン中心点間多角形形成手段と、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内の任意の点をアイコン移動中心点として設定するアイコン移動中心点位置設定手段と、前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定したアイコン移動中心点と各アイコン中心点とを結ぶ線の方向を各アイコンの移動方向に設定するアイコン移動方向設定手段と、前記アイコン移動中心点と前記各アイコン中心点間の距離を算出する距離算出手段と、アイコン位置を移動するための拡大係数を設定する拡大係数設定手段と、前記距離算出手段で算出した距離に前記拡大係数設定手段で設定した拡大係数を乗算することにより各アイコンの移動量を設定するアイコン移動量設定手段と、前記アイコン移動方向設定手段で設定したアイコン移動方向に、前記アイコン移動量設定手段で設定したアイコン移動量だけアイコン移動中心点から遠ざかる方向に移動するアイコン表示位置変更手段とを備え、前記アイコン表示位置変更手段では、前記アイコン重畳表示検出手段でアイコンの重畳が検出されなくなるまで、前記拡大係数設定手段で拡大係数を順に増大してアイコンの表示位置を変更することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、前記前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置が、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形の重心の位置であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置が、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内に前記施設検索のために指定した地点が存在するとき、当該指定した地点の位置であることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置が、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内において、アイコンの移動を少なくする方向に設定した位置であることを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、地図画面上に表示するアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出するアイコン画面外はみ出し検出手段を備え、前記アイコン画面外はみ出し検出手段でアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出したとき、前記アイコン移動中心点位置設定手段では、アイコン移動中心点の位置をはみ出るアイコン側に移動した位置に設定することを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、地図画面上に表示するアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出するアイコン画面外はみ出し検出手段と、前記アイコン画面外はみ出し検出手段でアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出したとき、アイコン表示を縮小するアイコン縮小表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る他の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置は、前記施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置において、前記アイコン表示手段で地図画面に2個のアイコンを表示するとき、前記アイコン移動中心点位置設定手段では各アイコンの中心点を結ぶ線上にアイコン移動中心点を設定し、前記アイコン表示位置変更手段では、前記各アイコンの中心点を結ぶ方向で、アイコン移動中心点と各アイコン中心点間の距離に前記拡大係数設定手段で設定した拡大係数を乗算した距離で、アイコン重畳検出手段でアイコンの重畳を検出しない位置にアイコン表示位置を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明は上記のように構成したので、施設検索結果の施設アイコンを地図上に表示する際、多数の施設を地図上にアイコン表示するときにはアイコンが密集するとにより互いに重なり合って見にくくなる問題を、施設位置とは離れた部分にアイコンを表示することにより解決しようとするとき、特に現在位置等の指定位置とアイコンの表示位置が、実際の施設の位置関係が異なることがないように見やすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例の作動フロー図である。
【図3】図2のステップS9の処理を行う作動フロー図である。
【図4】図3のステップS29の処理を行う作動フロー図である。
【図5】本発明における施設アイコンを3個表示する処理の説明図である。
【図6】図5の処理に続いて行う処理の説明図である。
【図7】図6の処理に続いて行う処理の説明図である。
【図8】図7の処理に続いて行う処理の説明図である。
【図9】アイコン中心点で形成する三角形内に設定するアイコン移動中心点の設定位置によりアイコン表示が変化する状態を説明する図である。
【図10】本発明における施設アイコンを4個表示する処理の説明図である。
【図11】アイコンが地図画面枠外にはみ出るときのアイコン縮小表示例を示す図である。
【図12】本発明における施設アイコンを2個表示する処理の説明図である。
【図13】(a)は従来の周辺施設検索表示例を示し、(b)は施設検索結果3個のアイコンが重畳表示された状態を示し、(c)はアイコンの重畳表示を施設位置に対する吹き出し方式で表示したときの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0027】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明における施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置の実施例の機能ブロック図であり、本発明を各種の態様で実施することができるようにした機能ブロック図を示している。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0028】
図1に示すナビゲーション装置においては、従来より広く用いられているナビゲーション装置と同様に、図示されていない各種機能部により、モニタの画面に地図を表示し、現在位置を重ねて表示すると共に、GPS受信等によって得られた現在位置の移動と共に地図をスクロールし、或いは現在位置を地図上で移動して表示し、設定した目的地への誘導経路を演算してこれを記憶し、特に右左折交差点の案内等によって車両を目的地に安全に、且つ確実に案内することができるようにしている。
【0029】
図1に示す例においては、そのようなナビゲーション装置において、特に本発明における施設アイコン表示調整機能を行うための機能ブロック図を示しており、通常のナビゲーション装置が備えているソフトウエアを記録したROM、演算を行うCPU、演算時に使用するRAM等を備えたシステム制御部に各機能部が接続することによって、所定の機能を行うことができるようにしている。
【0030】
その中の地図・情報データベース1は、例えばDVD、ハードディスク、メモリカード、更には地図情報データサービスセンターのデータベース等に通信によって接続する等の手段が利用可能であり、そこに記録されている、地図データ、施設情報等の種々のデータや情報を各機能部で取り込むことができる。
【0031】
施設検索部2においては、ナビゲーション装置の使用に際して利用者が希望する各種の検索を、地図・情報データベース1のデータを用いて行うものであるが、図示の例においては検索地域指定部3で、例えば現在地、目的地、或いは指定した特定の地域等の検索地域を指定している。また、検索ジャンル指定部4においては、例えばコンビニ、レストラン等の施設のジャンルを指定する。
【0032】
検索施設指定部5においては、特定の指定した施設の他、例えばコンビニについて特定の系列のコンビニ等、ジャンルよりも細部の施設に関する指定を行う。指定地点周辺施設検索部6では、この施設検索部2で行う各種の施設検索の中で、特定の地点の周辺の施設を検索する。
【0033】
施設関連データ取込部7においては、地図・情報データベース1から、特に施設関連データの取り込みを行うものであり、その中の施設位置データ取込部8では、例えば施設検索部3で検索を行った結果得られた施設について、特に後述する施設アイコン表示処理部10で用いるための、各施設が存在する位置のデータを取り込んでいる。また、アイコン表示データ取込部9においては、後述する施設アイコン表示処理部10で用いるアイコン表示のための各種データを取り込んでいる。
【0034】
施設アイコン表示処理部10においては、前記施設検索部2で検索した結果得られた施設について、特にその施設のアイコンを表示するための各種の処理を行う。その中の施設アイコン初期表示部11では、従来から行われている施設アイコンの表示を行うものであり、例えば各施設が存在する地点上にアイコンを表示する。
【0035】
本発明においては、この初期表示の複数のアイコンについて、特に現在位置等の指定位置との各アイコンの距離関係を維持して表示を行うものであり、したがってこの初期表示においては、各アイコンの表示位置はそれぞれの施設が存在する地点と現在位置との距離関係が一致していることが条件となる。
【0036】
施設アイコン表示処理部10におけるアイコン重畳表示検出部12においては、施設検索部2で検索した結果複数の施設が検索され、その施設の存在する位置に対応してアイコンを表示するとき、いずれかのアイコンが重なって表示されること、即ちアイコンの重畳表示を検出する。その検出に際しては、アイコンを実際にモニタに表示して重畳表示を検出する必要はなく、アイコン表示処理の中のデータを用いて、重畳表示されること検出することができる。
【0037】
アイコン画面外はみ出し検出部13においては、後述するようにアイコン表示位置変更部15において前記施設アイコン初期表示部11によって表示したアイコンを所定の作動によって移動して表示するとき、そのアイコンが地図画面表示枠からはみ出してしまい、一見してそのアイコンが何であるかがわからない状態になることを検出する。
【0038】
その検出結果は、アイコン縮小表示部14に出力して、アイコンを縮小して表示することにより解決するようにしている。また、アイコン画面外はみ出し検出部13の検出結果は、後述するアイコン表示位置変更部15の、特にアイコン移動中心点位置設定部19における画面はみ出し表示解消位置24での位置設定の作動に用いる。
【0039】
アイコン表示位置変更部15においては、前記のように施設アイコン初期表示部11で表示したアイコン表示において、いずれかのアイコンが重畳して表示されていることをアイコン重畳表示検出部12が検出したとき、各アイコンの表示位置が、各アイコンの施設位置と現在位置との距離関係を変更することなく表示位置を変更する処理を行う。
【0040】
その中のアイコン中心点検出部16では、アイコンの移動に際して、そのアイコンの表示位置を示すこととなる、アイコン中心点の位置を検出する。アイコン中心点間連結線形西部17では、複数のアイコンについて、前記アイコン中心点検出部16で検出したアイコンの中心点を相互に連結する連結線を形成する。この連結線の形成に関しても、画面上にその連結線を表示する必要はなく、アイコン表示処理の中で行うことができる。
【0041】
このアイコン中心点間連結線形成部17のデータの一つは、アイコン中心点間多角形形成部18に出力し、施設検索部2で検索した施設が3個以上であるとき、前記アイコン中心点間連結線形成部17が全てのアイコンの中心点を連結することによって、多角形を形成する。
【0042】
また、アイコン中心点間連結線形成部17のデータは、後述するアイコン移動中心点位置設定部19にも出力し、特に2アイコン中心点間位置設定部20におて、検索された施設が2個であったときに、その2つのアイコンの中心点間を連結する線のデータを用いて、アイコン移動中心点の設定を行うためにも用いる。
【0043】
アイコン移動中心点位置設定部19においては、表示される各施設のアイコンを、相互に関連付けて移動させるため、表示されるアイコンの移動中心点の位置を設定する。その中の2アイコン中心点間位置設定部29では、前記のように施設検索部2で検索した施設が2個であるとき、その2つのアイコンの中心点間を連結する線の上の任意の位置を設定する。その際には、2点の中心点をアイコン移動中心点として設定することもできる。
【0044】
アイコン中心点形成多角形内位置設定部21においては、施設検索部2で検索した施設が3個以上であるとき、全てのアイコンの中心点を結んで形成される多角形において、その中の任意の点をアイコン移動中心点として設定する。その中の重心位置22においては、前記のようにして形成される多角形の重心位置を算出し、その位置をアイコン移動中心点とする。
【0045】
また、自車位置23においては、前記のようにして形成される多角形の中に自車位置が存在するとき、自車位置をアイコン移動中心点とする。更に図示の例においては画面はみ出し表示解消用位置24を備え、前記のように、移動表示したアイコンのいずれかの少なくとも一部が地図画面表示枠からはみ出るとき、後述するように図9に示す手法によってアイコンの移動調整処理を行い、できる限りアイコンが画面枠外に出ることを防ぐ。なお、この処理によってもアイコンが画面枠外に出るときには、前記アイコン縮小表示部14の処理によって、はみ出るアイコンについて縮小表示し、それによってもできる限りアイコンが画面外に出ないように処理を行うことが好ましい。
【0046】
アイコン移動方向設定部25においては、前記のようにアイコン移動中心点位置設定部19でアイコン移動中心点を設定したとき、そのアイコン移動中心点と各アイコン中心点とを結ぶ直線によって、アイコンの移動方向を設定する。したがって、アイコンの移動に際しては、それぞれのアイコンが、その直線に沿って互いに離れる方向に移動することとなる。
【0047】
アイコン移動量設定部26においては、前記のように設定されたアイコンの移動方向に、それぞれのアイコンが相互に関連して移動させるときの移動量を設定するものであり、その中のアイコン中心点アイコン移動中心点間距離算出部27では、現在表示されることになっているアイコンの中心点と、前記のようにして設定されたアイコン移動中心点との間の距離を算出する。
【0048】
その際に、アイコン位置移動用拡大係数設定部28で設定した拡大係数(k)を全てのアイコン中心点とアイコン移動中心点間の距離に乗算することによって、全てのアイコンが関連付けて移動することができるようにしている。その拡大係数の設定に際しては、拡大係数変更指示部29において、先に設定した拡大係数によるアイコンの移動では未だアイコンの重畳部分が存在することを、前記アイコン重畳表示検出部12で検出したとき、拡大係数を更に所定量(α)だけ増大させる指示を行う。
【0049】
その指示によるアイコン位置の移動によっても、未だアイコンの重畳が存在するときには、更に前記所定量拡大係数を増大する。この処理は原則としてアイコンの重畳が解消されるまで継続するが、但しいずれかのアイコンの一部が画面枠外に表示され、画面はみ出し表示解消手段によっても解消しきれないときには、その拡大移動を停止することが好ましい。
【0050】
前記のような機能ブロックからなる本発明においては、図2〜図4に示す作動フローにより、順に作動させることによって実施できる。即ち、図2に示す施設アイコン表示位置調整処理の例においては、最初に施設検索を行うことから開始している(ステップS1)。この時の施設検索としては種々の検索があり得るが、特に前記図13に示すような特定の地点の周辺検索に際して、リスト表示と地図画面の表示を行うことにより、地図画面が小さなものとならざるを得ない場合に、特にアイコン表示が重なり易いことから、このような特定地点の周辺検索に際して必要性が高くなる。
【0051】
次いでその検索の結果、施設は存在するか否かを判別し(ステップS2)、存在しなかったときにはこの処理は終了する(ステップS11)。検索結果施設が存在したときにはステップS3に進み、検索結果の施設位置データを取得する。また、検索結果の施設に対応したアイコンについて、その表示のためのデータを取得し(ステップS4)、そのアイコンについて中心位置を検出する(ステップS5)。この中心位置のデータは、アイコン表示データ内に含まれているときは、それを用いることができる。それにより地図画面上での施設に対応した位置にそのアイコンを表示する処理を行う(ステップS6)。ここでは実際に地図画面にアイコンを表示する必要はなく、その表示を行うための処理がなされていれば良い。
【0052】
次いで検索結果の施設は1つであるか否かを判別する(ステップS7)。ここで検索結果の施設が1つであるときには、その施設のアイコンを地図画面に表示するに際して他のアイコンと重なることはないのでステップS10に進み、地図画面上にその検索した施設のアイコンを表示する。その表示に際しては、前記のような処理により、地図画面上の施設が存在する位置がアイコンの中心となるように表示することができる。
【0053】
ステップS7において検索結果の施設が1つではないと判別したときには、そのアイコンの表示に際して、施設アイコンは重なって表示されるか否かを判別する(ステップS8)。ここで全てのアイコンが重なって表示されることがないと判別した時には、ステップS10に進んで、地図画面上に施設アイコンの表示がなされる。ここでの施設アイコンが重なるかの判別に際しては、アイコンが例えば4分の1程度重なる場合は、そのまま表示するように設定することもできる。ステップS8で施設アイコンが重なって表示されると判別したときには、ステップS9に進んで、図3に示すような施設アイコン重畳表示時のアイコン移動表示処理を行う。
【0054】
図3に示す施設アイコン重畳表示時のアイコン移動表示処理においては、最初に検索施設は3個以上か否かを判別する(ステップS21)。ここで検索結果の施設が3個以上ではないと判別したときには、前記図2のステップS7で検索結果の施設は1つではないと判別しているので検索結果の施設は2個であると判別され、ステップS31に進んで、両施設アイコン中心点を結ぶ線上の任意の位置を移動中心点として設定する。
【0055】
この状態は図12に示しており、同図(a)に示すように2個のアイコンが重なるとき、同図(b)に拡大図で示すように両アイコンの中心(1)及び(2)を結ぶ線の、例えば中点等の任意の点を移動中心点として設定する。その後図3の例においては両施設アイコン中心点を結ぶ方向を移動方向とし、移動中心点間の距離を算出する(ステップS32)。この状態は前記図12(b)に示している。
【0056】
それに対してステップS21で検索施設は3個以上であると判別したときにはステップS22に進み、全ての施設アイコンの中心点を結ぶ多角形を作成する。この処理に際して、検索結果の施設が3個であった状態を図5に示しており、最初に同図(a)に示すようにアイコンが重なって表示される状態で、その拡大図を(b)に示すように、各アイコンの中心点(1)(2)(3)をそれぞれ結ぶ線により、同図(c)に示すような三角形が形成される。
【0057】
その後、形成した多角形において、例えば重心等の任意の位置を移動中心点として設定する(ステップS23)。この状態は図5(d)に示しており、同図においては三角形内の任意の点を重心位置に設定した例を示している。ここでのアイコン移動中心点の設定に際しては、図1のアイコン移動中心点位置設定部19におけるアイコン中心点形成多角形内位置設定部21において、例えば重心位置22、また、特にアイコンで形成される多角形内に自車位置が存在する時にはその自車位置23等の任意の点を移動中心点として設定することができる。
【0058】
このとき、多角形内の任意の位置を特定のアイコン側に近づけることにより、その特定のアイコンの移動量を他のアイコンよりも少なくする等の各種の設定も可能となる。それにより画面はみ出し表示解消用位置24の位置設定も図9に示すように行われる。次いで各施設アイコン中心点の移動中心点からの方向を移動方向とし、両点の距離を算出する(ステップS24)。この状態は図6(a)に示している。
【0059】
その後前記ステップS32の処理を行った場合と共にステップS25に進み、拡大係数(k)を設定する。この時の拡大係数としては例えば(k=1.1)に設定して、10%ずつ拡大する等の、各種の値を設定することができる。次いで各施設アイコン中心点と移動中心点間距離に拡大係数を乗算して移動位置を算出する(ステップS26)。次いで各アイコン移動方向で、算出した移動位置に各施設アイコンを移動する(ステップS27)。それにより図6に示す例においては、同図(a)に示す状態から、その三角形は同図(b)に示すように、例えば(i)に示すような位置から、(ii)に示すような位置の関係となって、各アイコン中心点の間隔が離れる。この時、地図画面上において自車位置等の指定地点と各アイコンの中心点間の距離の比率は大きく変化することはない。
【0060】
次いで図3に示す例においては、地図画面からはみ出る施設アイコンはあるか否かを判別している(ステップS28)。即ち、前記処理により各施設アイコンの位置が広がっていくとき、例えばアイコン移動中心点が重心であったような場合には、一部の施設がもともと画面枠に近い位置であったようなとき、その施設アイコンは枠外にはみ出ていく。そのためステップS28で地図画面からはみ出る施設アイコンがあると判別したときにはステップS29に進み、図4に示すような地図画面からはみ出る施設アイコンのための表示処理を行う。
【0061】
図4に示す地図画面からはみ出る施設アイコンのための表示処理においては、最初にはみ出るアイコンは複数か否かを判別している(ステップS41)。ここで複数ではないと判別したときにはステップS49に進んで、はみ出るアイコンを以降の処理のためのアイコンとして選択する。また、ステップS41で、はみ出るアイコンは複数であると判別したときには、ステップS42において最も多くはみ出るアイコンを後の表示処理のためのアイコンとして選択する。
【0062】
その後前記ステップS49での処理後と共にステップS43に進み、移動中心点は選択したアイコンの中心点か否かを判別する。ここでアイコン移動中心点が、選択したアイコンの中心点に一致するように設定していないと判別したときには、ステップS44に進んで、選択したアイコン側に所定量移動中心点を移動設定し、移動した移動中心点に基づいて各アイコンの移動位置を算出して、各アイコンを移動する(ステップS45)。
【0063】
この状態は図9に示しており、最初同図(a)に示すように3個の施設アイコンが互いに重なって表示される状態で、しかも施設アイコン「3」が画面表示枠に近接しているとき、アイコン移動中心点を前記のような重心位置よりもアイコン「3」の中心点(3)側に近づけると、同図(c)に示すように、アイコン移動中心点とアイコン「3」の中心点(3)との距離が短く、他の施設アイコンの中心点はアイコン移動中心点の距離が長くなるため、拡大係数を乗算するとアイコン「3」の中心点(3)の移動量は少なくなる。特にアイコン移動中心点がアイコン「3」の中心点(3)に限りなく近付くと、アイコン「3」はほとんど移動することはなくなる。それにより同図(d)に示すように、アイコン「3」は枠外にはみ出ることなく、他のアイコンの重なりを無くすことができる。
【0064】
このような処理の原理に基づき、図4の例においては、その後地図画面からはみ出る施設アイコンはあるかを再度判別し(ステップS46)、存在するときにはステップS47に進んで、移動中心点は選択したアイコンの中心点になったか否かを判別し、未だ移動中心点が選択したアイコンの中心点になっていないと判別したときには、ステップS44に戻って、更に選択したアイコン側に所定量移動中心点を移動する設定を行って、前記作動を繰り返す。
【0065】
その処理の過程で、前記ステップS46において地図画面からはみ出る施設アイコンが存在すると判別した状態で、ステップS47で移動中心点は選択したアイコンの中心点になったと判別したときには、図示の例では、はみ出たアイコンを所定量縮小して表示する(ステップS48)。
【0066】
それにより例えば図11に示すように、最初同図(a)のように互いのアイコンが重なって表示される状態から、同図(b)に示すように前記処理により互いのアイコンが重ならなくなったものの、アイコン「2」と「3」が画面枠からはみ出ることにより、同図(c)に示すように、はみ出たアイコンが何であるかがわかりにくくなったとき、同図(d)に示すようにアイコンを縮小表示することによって少なくとも同図(c)の表示よりもわかりやすく表示することができる。
【0067】
前記ステップS46において、前記のような処理によって地図画面からはみ出る施設アイコンはなくなったと判別したときには、前記ステップS48で処理を行った時と共にステップS50に進み、図3のステップS30に進む。
【0068】
図3のステップS30においては、前記ステップS28で地図画面からはみ出る施設アイコンはないと判別した時と共に、互いに重なる施設アイコンは存在するか否かを判別し、ここで未だ互いに重なる施設アイコンが存在すると判別したときには、ステップS33に進み、拡大係数を所定量(α)だけ増大する。この時のαの値は任意に設定することができるが、例えば0.1に設定し、最初k=1.1であった拡大係数をk=1.2に設定する等の設定を行う。
【0069】
その後再びステップS26に戻り、各施設アイコン中心点と移動中心点間距離に拡大係数を乗算して移動位置を算出し、互いに重なる施設アイコンが存在しなくなるまでこの処理を繰り返す。それにより図6(b)に示すように、各アイコンの中心点間の距離は広がり、アイコンの重なりを無くすことができる。この状態は図7(a)及び(b)に示している。この処理の過程でも必要に応じてステップS29のはみ出し表示防止処理が、アイコン重畳表示解消処理と関連して行われることとなる。
【0070】
ステップS30において互いに重なる施設アイコンが存在しないと判別したときには、ステップS34に進んで、図2のステップS10において最終的な施設アイコンの表示が行われる。上記表示処理により、原則として検索した施設アイコンは自車位置からの距離関係をほぼ保ったまま、互いに重なり合ったアイコン表示が重ならないように表示することができ、その際にアイコン表示が画面からはみ出ることにより何のアイコン可わからなくなることも可能な限り防止することができる。
【0071】
前記図5〜図8には、3個の施設アイコンを表示する時の例を示したが、施設イコンが更に多数の時でも同様に処理を行うことにより本発明を実施することができる。例えば4個の場合は図10に示すように、同図(a)のように4個のアイコンが可穴って表示される状態から、同図(b)に拡大図を示すように各アイコンの中心点を結ぶ四
角形を形成し、その中の重心等の任意の点をアイコン移動中心点として設定し、アイコン移動中心点と各アイコン中心点とを結ぶ線を移動方向に設定する。
【0072】
その後図10(c)に示すように拡大率を次第に加算することによって、各アイコンの中心点とアイコン移動中心点との距離が同じ比率で広がり、アイコンの重なりを解消し、同図(d)に示すようなアイコン表示を行うことができる。
【0073】
前記実施例では本発明を車両用ナビゲーション装置に用いた例を示したが、それ以外に例えば携帯用ナビゲーション装置においても、またナビゲーション機能を備えた携帯機器等にも同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 地図・情報データベース
2 施設検索部
3 検索地域指定部
4 検索ジャンル指定部
5 検索施設指定部
6 指定地点周辺施設検索部
7 施設関連データ取込部
8 施設位置データ取込部
9 アイコン表示データ取込部
10 施設アイコン表示処理部
11 施設アイコン初期表示部
12 アイコン重畳表示検出部
13 アイコン画面外はみ出し検出部
14 アイコン縮小表示部
15 アイコン表示位置変更部
16 アイコン中心点検出部
17 アイコン中心点間連結線形成部
18 アイコン中心点間多角形形成部
19 アイコン移動中心点位置設定部
20 2アイコン中心点間位置設定部
21 アイコン中心点形成多角形内位置設定部
22 重心位置
23 自車位置
24 画面はみ出し表示解消用位置
25 アイコン移動方向設定部
26 アイコン移動量設定部
27 アイコン中心点アイコン移動中心点間距離算出部
28 アイコン位置移動用拡大係数設定部
29 拡大係数変更指示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定した地点の周辺の施設を検索する施設検索手段と、
前記施設検索手段で検索した結果得られた施設のアイコンを、施設の位置に関連付けて地図画面上に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコン表示手段で地図画面上にアイコンを表示するとき、アイコンが重なって表示されることを検出するアイコン重畳表示検出手段と、
前記アイコン表示手段で地図画面に3個以上のアイコンを表示するとき、各アイコンの中心点を結ぶ線により多角形を形成するアイコン中心点間多角形形成手段と、
前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内の任意の点をアイコン移動中心点として設定するアイコン移動中心点位置設定手段と、
前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定したアイコン移動中心点と各アイコン中心点とを結ぶ線の方向を各アイコンの移動方向に設定するアイコン移動方向設定手段と、
前記アイコン移動中心点と前記各アイコン中心点間の距離を算出する距離算出手段と、
アイコン位置を移動するための拡大係数を設定する拡大係数設定手段と、
前記距離算出手段で算出した距離に前記拡大係数設定手段で設定した拡大係数を乗算することにより各アイコンの移動量を設定するアイコン移動量設定手段と、
前記アイコン移動方向設定手段で設定したアイコン移動方向に、前記アイコン移動量設定手段で設定したアイコン移動量だけアイコン移動中心点から遠ざかる方向に移動するアイコン表示位置変更手段とを備え、
前記アイコン表示位置変更手段では、前記アイコン重畳表示検出手段でアイコンの重畳が検出されなくなるまで、前記拡大係数設定手段で拡大係数を順に増大してアイコンの表示位置を変更することを特徴とする施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置は、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形の重心の位置であることを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置は、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内に前記施設検索のために指定した地点が存在するとき、当該指定した地点の位置であることを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記アイコン移動中心点位置設定手段で設定するアイコン移動中心点の位置は、前記アイコン中心点間多角形形成手段で形成した多角形内において、アイコンの移動を少なくする方向に設定した位置であることを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項5】
地図画面上に表示するアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出するアイコン画面外はみ出し検出手段を備え、
前記アイコン画面外はみ出し検出手段でアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出したとき、前記アイコン移動中心点位置設定手段では、アイコン移動中心点の位置をはみ出るアイコン側に移動した位置に設定することを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項6】
地図画面上に表示するアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出するアイコン画面外はみ出し検出手段と、
前記アイコン画面外はみ出し検出手段でアイコンが地図表示画面外にはみ出すことを検出したとき、アイコン表示を縮小するアイコン縮小表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記アイコン表示手段で地図画面に2個のアイコンを表示するとき、前記アイコン移動中心点位置設定手段では各アイコンの中心点を結ぶ線上にアイコン移動中心点を設定し、
前記アイコン表示位置変更手段では、前記各アイコンの中心点を結ぶ方向で、アイコン移動中心点と各アイコン中心点間の距離に前記拡大係数設定手段で設定した拡大係数を乗算した距離で、アイコン重畳検出手段でアイコンの重畳を検出しない位置にアイコン表示位置を変更することを特徴とする請求項1記載の施設アイコン表示調整機能付ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−127707(P2012−127707A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277552(P2010−277552)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】