説明

映像信号処理装置、撮像装置、表示装置及び映像信号処理方法

【課題】フォーカスがあったエリアにおける被写体の本来有する色を損なうことなく、輪郭強調表示を行う。
【解決手段】入力映像信号Cvから高周波成分を抽出するフィルタ203と、フィルタ203で抽出された高周波成分のレベルを検出して、検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するレベル検出部204とを備えた。そして、レベル検出部204によって信号のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間はカラー映像信号Cvを出力し、信号のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間はモノクロ映像信号Mvを出力するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号処理装置、撮像装置、表示装置及び映像信号処理方法に関し、特に画像の輪郭部分を強調表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
放送局用、業務用のビデオカメラや撮像装置においては、その映像表現の自由度を上げる為に、自動的にピント合わせを行うオートフォーカスよりも、制作者(ユーザ)の意図を反映できるマニュアル・フォーカスが使われる事が多い。
【0003】
このようなビデオカメラにおいては、マニュアルでのフォーカス調整を容易にするために、フォーカス調整時に、映像信号の高周波成分を強調してビューファインダや表示装置に表示することが行われている。具体的な処理としては、映像信号を構成する輝度信号から高周波成分を抽出して輪郭強調信号を生成し、その輪郭強調信号を本線の輝度信号に加算して、ビューファインダや表示装置等に出力することを行っている。
【0004】
フォーカス調整の動作によってフォーカスが合ってくると、輝度信号中の高周波成分の量が増加するため、上述した処理を行うことにより、画面上の画像の輪郭(エッジ)部分が強調されるようになる。これによりユーザは、フォーカスが合っているか否かを画面上で確認しながら、フォーカスの調整を行うことができる。
【0005】
このとき、画面上で輪郭強調部分をより分かりやすく表示するために、輪郭強調部分に特定の色をつけることも行われている。例えば特許文献1には、フォーカスが合ったエリアに特定の色をつけて表示する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2002−196225号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の技術のように、画像の輪郭部分に特定の色をつける場合には、撮影画に高周波成分が多く含まれる場合には、画面の全体に色が付いてしまうことになる。こうなると、絵がかえって見づらいものとなってしまうという問題があった。またこの場合、輪郭強調部分に特定の色が付加されることで、被写体が持つ本来の色をユーザが認識できなくなってしまうという問題があった。
【0007】
また、特定の色をつけない場合であっても、輪郭強調信号を本線の輝度信号に加算する従来の手法では、輝度信号のレベルが変わってしまうことになる。この場合は、画像の輪郭部分がぎらついたように表現される等、本来の絵とは見え方が変わってしまうという問題があった。
【0008】
またこの場合、撮影画がノイズを多く含むものであった場合には、このような輪郭強調処理によって、ノイズがさらに強調されてしまう。この状態で、フォーカスを合わせやすくするために輪郭強調の度合いを上げると、画面に表示される絵は、ノイズばかりのものになってしまうという問題があった。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、フォーカスがあったエリアにおける被写体の本来有する色を損なうことなく、輪郭強調表示を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の映像信号処理装置は、入力映像信号から抽出した高周波成分のレベルを検出して、検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するレベル検出部を備えた。そして、レベル検出部によって高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間の入力映像信号をカラー映像信号とし、高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間の入力映像信号をモノクロ映像信号として出力するようにしたものである。
【0011】
このようにしたことで、入力映像信号から抽出された信号のレベルが所定の閾値以上であった場合、すなわちフォーカスが合致している状態のときに、レベルが閾値を超えているエリアがカラーで表示され、それ以外の部分がモノクロで表示されるようになる。
【0012】
これにより、撮影画に高周波成分が多く含まれる場合であっても、画面に表示される画像が見づらくなってしまうことがなくなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、高周波成分を含む箇所がカラーで表示され、それ以外の部分がモノクロで表示されるため、フォーカスが合致した部分を、被写体が持つ本来の色で認識することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(カラーの映像信号に含まれる高周波成分のレベルの高さに応じて、モノクロ化された映像信号とカラー映像信号とを切り替えて出力する例)
2.変形例1(モノクロ化された信号から高周波成分を抽出する例)
3.変形例2(高周波成分のレベルの高さに応じて、本線の映像信号のレベルも変化させる例)
4.変形例3(輝度信号と色信号とが別々に送信される場合の例)
5.変形例4(従来のピーキングによる輪郭強調と、本発明による輪郭強調処理とを併用する場合の例)
6.変形例5(本発明を表示装置等の他の装置に適用した場合の例)
【0015】
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の内部構成例]
図1は、第1の実施の形態による撮像装置の内部構成例を示している。図1に示す撮像装置100は、被写体光を撮像装置100内に取り込むレンズブロック1と、カメラブロック2より構成される。レンズブロック1には、レンズや、レンズの位置を調整するフォーカスリング(共に図示略)等が含まれる。
【0016】
カメラブロック2には、レンズブロック1のレンズを介して入射された被写体光を光電変換して映像信号を生成する撮像素子21を設けてあり、撮像素子21で生成された映像信号は、相関二重サンプリング回路(以下、CDS回路と称する)22に供給される。CDS回路22は、撮像素子21によって生成された映像信号に含まれたリセットノイズを除去し、雑音除去後の映像信号をアナログ・デジタル変換部(以下、A/D変換部と称する)23に供給する。
【0017】
A/D変換部23は、CDS回路22から供給された映像信号をデジタルの信号に変換して、信号処理部24に供給する。信号処理部24は、入力された映像信号に、黒レベルを一定基準値に固定するためのフィードバッククランプ処理や、ガンマ補正等の信号処理を施して、記録用信号処理部25と表示用信号処理部28に出力する。
【0018】
記録用信号処理部25は、信号処理部24で信号処理された映像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)等の方式で圧縮して、記憶部26又は外部インタフェース部27に供給する。記憶部26はHDD(Hard Disk Drive)等よりなり、記憶部26には、記録用信号処理部25で圧縮された映像信号等が蓄積される。なお、記憶部26に蓄積される映像信号は圧縮されたものに限定されるものではなく、非圧縮の映像信号を蓄積するようにしてもよい。
【0019】
表示用信号処理部28は、信号処理部24で信号処理された映像信号をNTSC(Near Field Communication)方式等の映像信号にエンコードし、エンコード後の映像信号をアナログ信号に変換する処理等を行ってから、表示部29や外部インタフェース部30に供給する。なお、入力される映像信号はNTSC方式に限定されるものではなく、PAL(Phase Alternating Line)等の他の方式であってもよい。さらに、標準ビデオ信号だけでなくHD(High Definition)信号が入力される構成としてもよい。また、表示用信号処理部28では、フォーカスが合っているエリアをカラーで表示する輪郭強調の処理も行う。この処理の詳細については後述する。
【0020】
表示部29は、LCD(Liquid Crystal Display)等よりなるビューファインダであり、表示用信号処理部28で処理された映像信号を画像として表示する。本例においては、表示部29が撮像装置100に内蔵されているものとする。
【0021】
[表示用信号処理部の内部構成例]
次に、図2を参照して、表示用信号処理部28の輪郭強調処理部分の構成の例を説明する。図2に示した構成は、信号処理部24から出力される映像信号がRGB信号である場合の構成である。なお、ここではRGB信号を処理する場合を例に挙げているが、これに限定されるものではなく、例えばXYZ信号に対して同様の処理を行うようにしてもよい。
【0022】
信号処理部24(図1参照)から入力されるRGB信号Cvは、モノクロ化部201とセレクタ202とフィルタ203r,フィルタ203g,フィルタ203bに供給される。モノクロ化部201は、RGB信号Cvをモノクロの映像信号Mvに変換してセレクタ202に出力する。セレクタ202は、モノクロ化部201から出力されるモノクロ映像信号Mvと、信号処理部24から供給されたRGB信号Cvのうち、いずれかの信号を選択して表示部29に出力する。
【0023】
フィルタ203r,フィルタ203g,フィルタ203bはハイパスフィルタ等で構成され、フィルタ203rにはR信号が、フィルタ203gにはG信号が、フィルタ203bにはB信号が入力される。フィルタ203r,フィルタ203g,フィルタ203bは、入力される各映像信号の高周波成分を抽出して高周波信号を生成し、レベル検出部204r,レベル検出部204g,レベル検出部204bに出力する。
【0024】
なお、以下の説明においては、フィルタ203r,フィルタ203g,フィルタ203bを特に区別する必要がない場合には単にフィルタ203と称し、レベル検出部204r,レベル検出部204g,レベル検出部204bも、単にレベル検出部204と称する。
【0025】
図3に、フィルタ203の構成例を示してある。図3に示すグラフの縦軸は映像信号の振幅を示し、横軸は空間周波数(Fs)を示す。図3に示したフィルタ特性は、フィルタ係数を3段(−1,2,−1)用いた場合のものであり、空間周波数が低い場合には信号を減衰させ、空間周波数が0.5Fsの場合に、振幅が最大となるように設計されていることが示されている。
【0026】
図4には、フィルタ203通過前のRGB信号Cvによる画像を示してあり、形状をした被写体と三角の形状をした被写体と四角い形状をした被写体とが、手前側から奥側に向けかって並んで配置されている。図4には、三角の被写体にピントが合っており、丸い被写体と四角い被写体はボケている状態が示されている。図5には、フィルタ203通過後の高周波信号による画像を示してある。RGB信号Cvをフィルタ203に通すことで、図5に示されるように、三角の被写体のエッジ部分に多く含まれる高周波成分のみが抽出される。
【0027】
なお、ここではフィルタ203をハイパスフィルタで構成して高周波成分を抽出するようにしているが、微分フィルタ等他のフィルタを用いて高周波成分を抽出するようにしてもよい。
【0028】
また、フィルタ203において、複数のフィルタを組み合わせて使用することにより、所望の帯域を通過させるように構成してもよい。例えば、図3に示したハイパスフィルタとともに、図6に示したようなバンドパスフィルタも用いるようにしてもよい。図6に示したフィルタは、フィルタ係数を5段(−1,0,2,0,−1)用いてあり、空間周波数が低い場合と高い場合には信号を減衰させ、空間周波数が0.25Fs近辺の場合に、振幅が最大となるように設計したものである。
【0029】
図2に戻って説明を続けると、レベル検出部204r,レベル検出部204g,レベル検出部204bはそれぞれ、予め設定された閾値と、フィルタ203から出力された高周波信号のレベルとを比較する。そして、高周波信号のレベルが閾値を超えているか否かを示す検出信号を生成して、検出領域拡張部205r,検出領域拡張部205g,検出領域拡張部205bに出力する。
【0030】
検出領域拡張部205r,検出領域拡張部205g,検出領域拡張部205bは、それぞれモノマルチ回路等で構成される。そして、検出信号が高周波信号のレベルが閾値を超えていることを示すものであった場合には、その検出信号を予め決められた所定のクロック数分だけエッジ方向にホールドして、ピークホールドされた検出信号をOR回路206に供給する。ホールドするクロック数は、拡張領域の幅等がユーザによって指定されることによって定まるようにしてある。なお、以下の説明においては、検出領域拡張部205r,検出領域拡張部205g,検出領域拡張部205bを個別に区別する必要がない場合は、単に検出領域拡張部205と称する。
【0031】
OR回路206は、検出領域拡張部205r,検出領域拡張部205g,検出領域拡張部205bのいずれか1つからでも、高周波信号のレベルが閾値を超えていることを示す検出信号が入力された場合に、その検出信号をセレクタ202に出力する。
【0032】
セレクタ202は、OR回路206から検出信号が、高周波信号のレベルが閾値未満であることを示すものである場合には、モノクロ化部201で生成されたモノクロ映像信号Mvを出力する。高周波信号が閾値を超えていることを示すものであった場合には、検出信号が供給されている間、RGB信号Cvを選択して出力する。検出領域拡張部205において、ピークホールドの幅を広く設定してある場合には検出信号の時間方向の幅(パルス幅)も広くなるため、セレクタ202によってRGB信号Cvが選択・出力される時間も長くなる。これにより、画像のエッジ部分など高周波成分を多く含む箇所においては、エッジ部分だけでなくその周辺の領域もカラーで表示されるようになる。なお、本例では、高周波信号のレベルが閾値を超えている場合にも超えていない場合にも、検出領域拡張部205が検出信号を出力する構成としてあるが、高周波信号のレベルが閾値未満である場合には、検出信号を出力しない構成としてもよい。
【0033】
[表示用信号処理部の動作の例]
上述した各ブロックで処理が行われることにより、フィルタ203に入力されるRGB信号Cvの信号レベルが高い場合には、フィルタ203によって高周波信号が生成されてレベル検出部204に出力される。そして、高周波信号のレベルが所定の閾値を超えている場合には、レベル検出部204より、高周波信号のレベルが所定の閾値を超えていることを示す検出信号が出力される。
【0034】
レベル検出部204で生成された検出信号は検出領域拡張部205に供給され、検出領域拡張部205によってそのパルス幅が所定の幅に変換された後に、OR回路206に供給される。そして、OR回路206に供給された検出信号はセレクタ202に出力される。
【0035】
セレクタ202では、高周波信号のレベルが所定の閾値を超えていることを示す検出信号が入力されると、信号が入力されている間、つまり検出信号のパルス幅に相当する期間RGB信号Cvが選択される。検出信号が入力されない場合には、モノクロ映像信号Mvが選択される。これにより、これらの映像信号が出力される表示部29(図1参照)の画面上では、高周波成分を含む画像の輪郭部分がカラーで表示され、それ以外の部分がモノクロで表示されるようになる。
【0036】
図7に、表示用信号処理部28で処理が施された映像信号による画像の表示例を示してある。図7では画像がモノクロで表現されているが、フォーカスが合っている三角形の被写体の画像のエッジ部分及びその周辺の領域に色がついており、それ以外の箇所はモノクロで表現されている様子を示してある。
【0037】
[本実施の形態による効果]
上述した実施の形態によれば、高周波成分が多く含まれるエリア、すなわちフォーカスが合致しているエリアは、被写体が本来持つ色が付いて表示され、それ以外のフォーカスが合っていないエリアはモノクロで表示されるようになる。これにより、フォーカスの調整作業に伴ってフォーカスが合ってくるに従って、モノクロで表示されていた被写体の輪郭部分がカラーで表示されるため、ユーザはフォーカスの合焦状態を容易に認識できるようになる。
【0038】
この場合、従来の技術のように輪郭部分に黄色や白等の特定の色が付加されるわけではないので、例えば被写界深度が深く、画面内の複数の被写体に同時にフォーカスが合っているような場合であっても、画面に表示される絵が見づらくなってしまうことがなくなる。
【0039】
また、従来のような、輝度のレベルを上げる処理を行っていないため、輪郭強調表示画像において、被写体が有する本来の輝度のレベルを認識できるようになる。
【0040】
また、従来のように、輪郭を強調するためにエンハンサを用いた場合は、元の映像信号がノイズを多く含むものであった場合には、ノイズ自体も強調してしまうことになる。これに対して本実施の形態では、高周波成分が抽出された箇所には被写体が持つ本来の色がついて表示されるだけなので、ノイズが強調されてしまうことがない。また、輪郭強調表示の度合いを強めるために高周波成分の検出レベルを上げても、ノイズが増えることはなくなる。これにより、従来であればフォーカス合わせが難しいとされる、例えば人肌等の輝度差が大きくない被写体においても、フォーカス合わせを容易に行うことができるようになる。例えば、人の顔の鼻の頭だけにフォーカスを合わせるといった操作も、ノイズを増やすことなく実現することができる。
【0041】
なお、上述した実施の形態では、フィルタ203をハイパスフィルタで構成して、フィルタ203によって高周波成分が抽出された場合に、セレクタ202からRGB信号Cvを出力するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、フィルタ203をローパスフィルタで構成して、フィルタ203によって低周波成分(高周波を除く成分)が抽出された場合に、セレクタ202からモノクロ映像信号Mvを出力するようにしてもよい。
【0042】
また、上述した実施の形態では、RGB信号Cvをモノクロ化するモノクロ化部201を含む構成としたが、モノクロ化部201を備えない構成に適用してもよい。すなわち、本線のRGB信号Cvと、輪郭強調処理が施された各信号と乗算する乗算器を設け、その乗算器に、フォーカスの合っていない箇所はモノクロで出力させ、フォーカスの合っている箇所はカラーで出力させる構成としてもよい。
【0043】
また、上述した実施の形態では、検出領域拡張部205でピークホールド処理を行うことにより、カラー表示による輪郭強調が施される領域を拡張しているが、これに限定されるものではない。例えば、レベル検出部204に設定する閾値をより低い値として検出領域拡張部205の特性にヒステリシスを持たせることにより、輪郭強調領域を拡大する構成としてもよい。
【0044】
<2.変形例1>
なお、上述した実施の形態では、RGB信号Cvの高周波成分を抽出して高周波信号を生成するようにしたが、モノクロ化部201でモノクロ化されたモノクロ映像信号Mvから高周波成分を抽出するよう構成してもよい。
【0045】
この場合の表示用信号処理部28の構成例を、図8に示してある。図8において、図2と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。図8に示した表示用信号処理部28においては、モノクロ化部201から出力されたモノクロ映像信号Mvがフィルタ203Aに入力されている。フィルタ203Aは、図3に示したフィルタと同様にハイパスフィルタで構成してあるものとする。
【0046】
フィルタ203Aで抽出された高周波成分は、高周波信号としてレベル検出部204Aに供給され、レベル検出部204Aによって、そのレベルが予め設定された閾値を超えているか否かが判断される。高周波信号のレベルが閾値を超えていた場合には、後段の検出領域拡張部205Aによってピークホールド処理が施され、ピークホールドされた検出信号がセレクタ202に供給される。セレクタ202では、検出領域拡張部205Aから検出信号が入力されている間RGB信号Cvが選択されて、表示部29(図1参照)に出力される。
【0047】
このような構成とした場合には、フィルタ203Aやレベル検出部204A、検出領域拡張部205AをR,G,Bの各信号分用意する必要がなくなる。従って、回路の規模を小さくすることができる。
【0048】
<3.変形例2>
次に、表示用信号処理部28を、検出信号のレベル方向の大きさを調整可能な構成とした場合の例を、図9を参照して説明する。図9においても、図2、図8と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0049】
図9に示した表示用信号処理部28には、RGB信号Cvと、制御部209から出力される制御信号とを乗算する乗算器207cと、モノクロ映像信号Mvと、制御部209から出力される制御信号とを乗算する乗算器207mとが設けられている。さらに、乗算器207mから出力された信号と、乗算器207cから出力された信号とを加算する加算器208も備える。
【0050】
また、図9に示したレベル検出部204rA,レベル検出部204gA,レベル検出部204bAは、入力された高周波信号のレベルが閾値を超えているか否かの判断をするのではなく、高周波信号のレベルを階調値で示した検出信号を出力する。
【0051】
検出領域拡張部205rA,検出領域拡張部205gA,検出領域拡張部205bAは、検出信号のレベルが閾値以上であった場合には前述したピークホールドの処理を行い、処理後の検出信号を制御部209に出力する。
【0052】
制御部209は、入力された検出信号に示された高周波信号のレベルが閾値を超えている場合には、乗算器207cのゲインを所定の値に設定するとともに乗算器207mのゲインを0とするための制御信号を生成する。高周波信号のレベルが閾値未満である場合には、乗算器207mのゲインが所定の値に設定するとともに乗算器207cのゲインを0とするための制御信号を生成する。そして、検出領域拡張部205rA,検出領域拡張部205gA,検出領域拡張部205bAのいずれかから入力された検出信号と生成した制御信号とを、乗算器207mと乗算器207cの両方に供給する。そして、乗算器207mから出力された信号と、乗算器207cから出力された信号とが加算器208で加算されて、表示部に出力される。
【0053】
表示用信号処理部28をこのように構成することにより、高周波信号のレベルが閾値を超えている場合には、乗算器207mのゲインが0に設定されるため、乗算器207cのみから信号が出力されるようになる。高周波信号のレベルが閾値未満である場合には、乗算器207cのゲインが0に設定されるため、乗算器207mのみから信号が出力されるようになる。すなわち、高周波成分を多く含む画像のエッジ部分では、乗算器207cを通して出力されるRGB信号が表示部29に出力され、それ以外の領域では、乗算器207mを通して出力されるモノクロ映像信号Mvが表示部29に出力されるようになる。
【0054】
このとき、乗算器207cを通して出力されるRGB信号Cvは、高周波信号の階調値の情報を有する検出信号が乗算されたものとなる。従って、フィルタ203で検出された高周波信号のレベルが高い場合には、表示部29に表示される画像の輪郭部分の色も、濃く表示されるようになる。
【0055】
これによりユーザは、フォーカスの合い具合を、画像の輪郭部分に現れる色の濃淡によって容易に判断することができるようになる。
【0056】
<4.変形例3>
次に、図10のブロック図を参照して、信号処理部24(図1参照)から輝度信号Yと色信号Cとが別々に送信される場合の表示用信号処理部28の構成例を説明する。図10においても、図2や図9と対応する箇所には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0057】
図10に示した表示用信号処理部28は、輝度信号Yの高周波成分を抽出するフィルタ203Bと、レベル検出部204Bと、検出領域拡張部205Bと、乗算器207Aとを含む。
【0058】
レベル検出部204Bは、フィルタ203Bで抽出された高周波信号のレベルを階調値で示した検出信号を出力する。またレベル検出部204Bは、高周波信号のレベルが予め設定された閾値未満である場合には、乗算器207Aのゲインが0になるよう制御し、高周波信号のレベルが閾値以上である場合には、乗算器207Aのゲインを所定の値とするための制御信号も出力する。
【0059】
検出領域拡張部205Bは、前述した検出領域拡張部205と同様の拡張処理を行って、処理後の検出信号と、レベル検出部204Bから供給された制御信号とを乗算器207Aに出力する。
【0060】
表示用信号処理部28をこのように構成することにより、フィルタ203Bで高周波成分が検出され、そのレベルが所定のレベル以上であった場合には、検出領域拡張部205Bで処理が施された検出信号及び、制御信号が乗算器207Aに供給されるようになる。つまり、画像の輪郭部分とその周辺の領域がカラーで表示され、表示される色も、高周波成分が含まれる度合いに応じた濃さで表現されるようになる。
【0061】
フィルタ203Bで高周波成分が検出されなかった場合には、本線の色信号Cには何の信号も乗算されないため、表示部29の画面上には通常通りのモノクロ画像が表示されるようになる。
【0062】
<5.変形例4>
次に、従来のピーキングと称される輪郭強調処理と、本実施の形態における輪郭強調処理との両方を使用できる構成とした場合の例を、図11〜図14を参照して説明する。ピーキングとは、輝度信号の高周波成分を抽出して生成した輪郭強調信号を、本線の輝度信号に加算することによって、画像の輪郭部分を強調して表示する手法を指す。なお、図11〜図14において、図2、図8、図9、図10と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0063】
図11に示した表示用信号処理部28においては、フィルタ203Bの後段に、第1の検出領域拡張部205C−1と第2の検出領域拡張部205C−2とを設けてある。そして、第1の検出領域拡張部205C−1で処理が施された検出信号は、乗算器207Aによって本線の色信号Cと掛け合わされ、第2の検出領域拡張部205C−1で処理が施された検出信号は、加算器208によって本線の輝度信号Yに加算される構成としてある。
【0064】
このように構成することにより、第2の検出領域拡張部205C−1で処理が施された検出信号を本線の輝度信号Yに加算する従来のピーキングによる輪郭強調と、検出信号を色信号Cに加算することによる輪郭強調とを併用することができるようになる。なお、ピーキングによる輪郭強調を行うのか、被写体の持つ本来の色による強調表示を行うのかは、ユーザが自由に設定できるものとしてある。
【0065】
図12に示した表示用信号処理部28は、第1の検出領域拡張部205C−1用のフィルタ(第1のフィルタ203D−1)と、第2の検出領域拡張部205C−2用のフィルタと(第2のフィルタ203D−2)を別々に構成したものである。そして、第1の検出領域拡張部205C−1で処理された検出信号は、乗算器207Aによって本線の色信号Cに乗算され、第2の検出領域拡張部205C−2で処理された検出信号は、加算器208によって本線の輝度信号Yに加算される構成としてある。
【0066】
このように、従来のピーキング処理用のフィルタと、被写体の持つ本来の色による強調表示用のフィルタとを分けることで、それぞれの方式において異なる周波数帯の信号を抽出することができるようになる。
【0067】
図13に示した表示用信号処理部28は、フィルタ203Eと検出領域拡張部205Dによって、本線の色信号Cに乗算する検出信号と、本線の輝度信号Yに加算する検出信号との両方を生成するように構成したものである。フィルタ203Eで抽出されて検出領域拡張部205Dで処理が施された信号は、乗算器207Aによって本線の色信号Cに乗算されるとともに、加算器208によって本線の輝度信号Yに加算される。このように、輪郭強調処理が施された1つの信号を、輝度信号Yと色信号Cとの両方に加える構成としてもよい。
【0068】
図14に示した表示用信号処理部28は、第2のフィルタ203D−2と第2の検出領域拡張部205C−2によってピーキング処理が施された本線の輝度信号Yから、被写体が有する色による強調表示を行うための検出信号を生成する構成としたものである。つまり、第2のフィルタ203D−2で抽出され、第2の検出領域拡張部205C−2によって拡張処理が施された検出信号を、加算器208によって本線の輝度信号Yに加算するようにした。そして、検出信号が加算された輝度信号Yを、第1のフィルタ203D−1に入力するようにした。
【0069】
第1のフィルタ203D−1に入力された信号は、第1のフィルタ203D−1によって所定の周波数帯域のみが抽出され、第1の検出領域拡張部205C−1に供給される。第1の検出領域拡張部205C−1に供給された信号は、第1のフィルタ203D−1で拡張処理が施されて、乗算器207Aによって本線の色信号Cに乗算される。このように、ピーキングが施された輝度信号Yから生成した検出信号を、本線の色信号Cに乗算する構成としてもよい。
【0070】
<6.変形例5>
なお、上述した実施の形態では、本発明の映像信号処理装置を、表示部29が内蔵された撮像装置100に適用した例を挙げたが、これに限定されるものではない。図15に示すような、表示装置3Aを撮像装置100に装着して使用する構成や、図16に示すような、コネクタ等を介して外部の表示装置3Bを撮像装置100に接続する構成に適用してもよい。
【0071】
図15及び図16において、図1と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略する。図15に示したカメラブロック2Aには、撮像装置100に対して取り外し可能に構成された表示装置3Aが装着されている。
【0072】
図15に示した構成においては、図2等に示した表示用信号処理部28の構成が、表示装置3A内の表示用信号処理部31内に設けられている。すなわち、カメラブロック2A内の表示用信号処理部28Aでは、エンコード処理や映像信号のアナログ化処理等の一般的な処理を行い、輪郭強調表示用の処理は、表示装置3A内の表示用信号処理部31で行う構成としてある。そして、表示用信号処理部31で輪郭強調処理が施された映像信号が表示部32に出力され、画像として表示される。
【0073】
図16に示した撮像装置100には、外部インタフェース部30に接続されたケーブル(図示略)を介して表示装置3Bが接続されている。表示装置3Bは、外部インタフェース部33と表示用信号処理部31と表示部32よりなり、表示用信号処理部31が輪郭強調処理を行う構成としてある。
【0074】
または、レンズブロック1や撮像素子21を備えず、外部の撮像装置から供給される映像信号に対して輪郭強調処理を施して、内部の表示部29又は外部の表示装置3に供給する構成に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施の形態による撮像装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるフィルタの構成例を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施の形態によるフィルタを通す前の映像信号による画像の例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるフィルタを通過後の映像信号による画像の例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるフィルタの構成例を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施の形態による輪郭強調処理後の映像信号による画像の例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態1による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の他の実施の形態2による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の他の実施の形態3による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の他の実施の形態4による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明の他の実施の形態4による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図13】本発明の他の実施の形態4による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明の他の実施の形態4による表示用信号処理部の内部構成例を示すブロック図である。
【図15】本発明の他の実施の形態5による撮像装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の他の実施の形態5による撮像装置の内部構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0076】
1…レンズブロック、2,2A…カメラブロック、3,3A,3B…表示装置、21…撮像素子、22…相関二重サンプリング回路、23…アナログ・デジタル変換部、24…信号処理部、25…記録用信号処理部、26…記憶部、27…外部インタフェース部、28,28A…表示用信号処理部、29…表示部、30…外部インタフェース部、31…表示用信号処理部、32…表示部、33…外部インタフェース部、100…撮像装置、201…モノクロ化部、202…セレクタ、203,203A,203E,203b,203g,203r…フィルタ、204,204A,204B,204b,204g,204r…レベル検出部、205,205A,205B,205D,205b,205g,205r…検出領域拡張部、206…OR回路、207,207A,207c,207m…乗算器、208…加算器、209…制御部、C…色信号、Cv…RGB信号、Mv…モノクロ映像信号、Y…輝度信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力映像信号から抽出した高周波成分のレベルを検出して、前記検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するレベル検出部と、
前記レベル検出部によって前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間の入力映像信号をカラー映像信号とし、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間の入力映像信号をモノクロ映像信号として出力する信号出力部とを備えた
映像信号処理装置。
【請求項2】
前記レベル検出部によって前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された際に、その越えていると判断される区間の幅を拡張する検出領域拡張部を備えた
請求項1記載の映像信号処理装置。
【請求項3】
前記検出領域拡張部が拡張する所定の幅は、所定の操作によって変更可能とした
請求項2記載の映像信号処理装置。
【請求項4】
前記信号出力部は、前記カラー映像信号のレベルを、前記フィルタで抽出された高周波成分の大きさに応じたレベルに増幅して出力する
請求項3記載の映像信号処理装置。
【請求項5】
前記入力映像信号をモノクロ映像信号に変換するモノクロ化部を備え、
前記信号出力部は、前記検出領域拡張部から信号が入力される場合とされない場合とで、前記カラー映像信号としての前記入力映像信号と、前記モノクロ化部で生成されたモノクロ映像信号とを切り替えて出力するセレクタである
請求項4記載の映像信号処理装置。
【請求項6】
前記入力映像信号から高周波成分のみを抽出して前記レベル検出部に出力するフィルタを備え、
前記信号出力部は、前記検出領域拡張部から、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていることを示す信号が入力される間は前記カラー映像信号としての前記入力映像信号を出力し、前記検出領域拡張部から、前記高周波成分のレベルが所定の閾値未満であることを示す信号が入力されている間は前記モノクロ化部で生成されたモノクロ映像信号を出力する
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項7】
前記入力映像信号から高周波成分を除いた成分を抽出して前記レベル検出部に出力するフィルタを備え、
前記信号出力部は、前記検出領域拡張部から、前記高周波成分のレベルが所定の閾値未満であることを示す信号が入力される間は前記モノクロ化部で生成されたモノクロの映像信号を出力し、前記検出領域拡張部から、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていることを示す信号が入力されている間はカラーの映像信号としての前記入力映像信号を出力する
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項8】
前記フィルタは、前記モノクロ化部で生成されたモノクロの映像信号から高周波成分を抽出する
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項9】
前記信号出力部は、前記検出領域拡張部からの出力信号を、前記入力映像信号を構成する色信号に乗算する乗算器である
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項10】
前記信号出力部は、前記検出領域拡張部からの出力信号を、前記入力映像信号を構成する色信号に乗算する乗算器と、前記検出領域拡張部からの出力信号を、前記入力映像信号を構成する輝度信号に加算する加算器とよりなる
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項11】
前記フィルタには、前記入力映像信号を構成する輝度信号が入力され、
前記検出領域拡張部は、第1の検出領域拡張部と第2の検出領域拡張部よりなり、
前記信号出力部は、前記入力映像信号を構成する輝度信号に前記第1の検出領域拡張部からの出力信号を乗算する乗算器と、前記入力映像信号を構成する色信号に前記第2の検出領域拡張部からの出力信号を加算する加算器とで構成される
請求項5記載の映像信号処理装置。
【請求項12】
前記フィルタは、前記入力映像信号を構成する輝度信号から所定の周波数の成分の信号を抽出して前記第1の検出領域拡張部に出力する第1のフィルタと、前記入力映像信号を構成する色信号から所定の周波数の成分の信号を抽出して前記第2の検出領域拡張部に出力する第2のフィルタとで構成される
請求項11記載の映像信号処理装置。
【請求項13】
前記第1のフィルタには、前記第2のフィルタで抽出されて前記第2の検出領域拡張部で拡張処理が施された信号が加算された前記輝度信号が入力され、前記第1の検出領域拡張部は、前記第1のフィルタから出力された信号を前記乗算部に出力する
請求項11記載の映像信号処理装置。
【請求項14】
被写体光を光電変換して映像信号を生成する撮像部と、
前記撮像部で生成された映像信号からから抽出した高周波成分のレベルを検出して、前記検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するレベル検出部と、
前記レベル検出部によって前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間の入力映像信号をカラー映像信号とし、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間の入力映像信号をモノクロ映像信号として出力する信号出力部とを備えた
撮像装置。
【請求項15】
入力映像信号から抽出した高周波成分のレベルを検出して、前記検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するレベル検出部と、
前記レベル検出部によって前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間の入力映像信号をカラー映像信号とし、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間の入力映像信号をモノクロ映像信号として出力する信号出力部と、
前記信号出力部から出力された映像信号を表示する表示部とを備えた
表示装置。
【請求項16】
入力映像信号から抽出した高周波成分のレベルを検出して、前記検出したレベルが予め設定しておいた所定の閾値を超えているか否かを判定するステップと、
前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていると判断された区間の入力映像信号をカラー映像信号とし、前記高周波成分のレベルが所定の閾値を超えていないと判断された区間の入力映像信号をモノクロ映像信号として出力するステップとを含む
映像信号処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図4】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−74549(P2010−74549A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239904(P2008−239904)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】