説明

映像記録再生装置及び映像記録再生方法

【課題】映像データの記録の際に処理負担を増加することなく、映像データの最終映像を表示することができる映像記録再生装置及び映像記録再生方法を提供する。
【解決手段】映像記録再生装置1は、映像データの一部を再生時刻順に蓄積するパーシャルストリームバッファ150と、パーシャルストリームバッファ150に蓄積された映像データの一部を順次録画データ193aとして録画メディア193に書き込むストリーム書込部170と、ストリーム書込部170が録画データ193aを録画メディア193に書き込んだ後、パーシャルストリームバッファ150に蓄積されている映像データの一部を解析して当該映像データの一部に含まれるフレームの格納アドレスを解析するストリーム解析部160と、ストリーム解析部160が解析した格納アドレスを含むサーチテーブル100を生成するサーチテーブル生成部101とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像記録再生装置及び映像記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の映像記録再生装置として、映像データと、映像データの読み出しに必要となる記録位置の情報とをそれぞれ異なる格納場所に格納するものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この特許文献1に記載の映像記録再生装置は、情報を記録する記録媒体と、入力される映像データを記録媒体に記録するデータ記録・読み出し回路と、映像データの記録位置の情報を記録する情報記録回路と、データ記録・読み出し回路が映像データを単位データごとに記録媒体に記録する際に、その単位データの記録位置を情報記録回路に記録するよう指示する指示回路とを有し、映像データと、記録位置の情報とをそれぞれ異なる格納場所に格納するため、直接容量の大きな映像データを扱うことなく、指示回路によって容量の小さな記録位置の情報を参照することで、映像データの再生や検索等の管理動作を実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−298705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来の映像記録再生装置によると、映像データの記録の際に、映像データの単位データごとに記録位置の情報を記録する必要があり、映像データの記録の際に処理負担が増加するという問題がある。
【0006】
また、映像データの最終場面を表示したいという利用者の要望がある。これに対し、上記の記録位置の情報を用いて、最終場面に該当する記録位置の映像データを再生することによりその要望を解決することができる。しかし、上記した映像データの記録の際の処理負担増という課題が残存し、最終映像を表示するためだけに映像データ全体の記録に対して処理負担が増加するという問題がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、映像データの記録の際に処理負担を増加することなく、映像データの最終映像を表示することができる映像記録再生装置及び映像記録再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明は、上記した目的を達成するため、映像データの一部を再生時刻順に蓄積する一時蓄積用の記憶部と、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積された映像データの一部を順次、一連の録画データとして録画用の記憶部に書き込む書込部と、前記書込部が全ての前記映像データを前記録画データとして前記録画用の記憶部に書き込んだ後、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積されている映像データを解析する解析部と、前記解析部が解析した前記映像データに含まれるフレームの前記録画データに対する再生位置及び格納アドレスを含む検索情報を生成する検索情報生成部とを有することを特徴とする映像記録再生装置を提供する。
【0009】
上記した構成によれば、録画データの記録後に再生時刻順で最後にあたる映像データの一部を解析して、解析結果としてその映像データの一部の録画データに対する再生位置及び格納アドレスを取得して検索情報の生成を実行するため、映像データの記録の際に処理負担を増加することなく、映像データの最終映像を表示することができる。
【0010】
[2]また、本発明は、上記した目的を達成するため、映像データの一部を再生時刻順に一時蓄積用の記憶部に蓄積するステップと、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積された映像データの一部を録画データとして順次録画用の記憶部に書き込むステップと、全ての前記映像データを前記録画データとして前記録画用の記憶部に書き込んだ後、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積されている映像データを解析するステップと、前記解析ステップにおいて得られた前記映像データに含まれるフレームの前記録画データに対する前記再生位置及び格納アドレスを含む検索情報を生成するステップとを有することを特徴とする映像記録再生方法を提供する。
【0011】
上記した構成によれば、(1)と同様の効果を有する映像記録再生方法を実現できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、映像データの記録の際に処理負担を増加することなく、映像データの最終映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像記録再生装置の外観の一例を示す正面図である。
【図2】映像記録再生装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は、録画データの構成例を示す概略図である。
【図4】サーチテーブルの構成例を示す概略図である。
【図5】映像記録再生装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】(a)〜(c)は、パーシャルストリームバッファのバッファデータを用いてサーチテーブルを生成する動作例を示す概略図である。
【図7】(a)〜(c)は、ビデオデコーダのフレームバッファのバッファデータを用いてサーチテーブルを生成する動作例を示す概略図である。
【図8】映像記録再生装置の動作例を示すフローチャートである。
【図9】(a)及び(b)は、録画データの再生動作を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(映像記録再生装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る映像記録再生装置の外観の一例を示す正面図である。
【0015】
この映像記録再生装置1は、アンテナ(図2、110a)を介して外部からデジタル放送波等を介して映像データを受信して映像を表示したり、受信した映像データを内部記録装置に記録するテレビ受像器等であって、前面に映像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成される表示部191aと、音声を出力するスピーカ190aとを有する。
【0016】
また、映像記録再生装置1は、背面に図示しないアンテナ端子、外部入力端子及び複数のスイッチからなる操作部等を有し、本体1A内部には映像信号や音声信号を処理したり各部を制御するためのMPU(Micro Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び映像データを記録する記録装置としてのHDD(Hard Disc Drive)等からなる電子部品を有する。
【0017】
図2は、映像記録再生装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。
【0018】
映像記録再生装置1は、MPU100と、サーチテーブル104と、チューナ110と、データ読取部120と、ストリームバッファ130と、デマルチプレクサ140と、パーシャルストリームバッファ150と、ストリーム解析部160と、ストリーム書込部170と、オーディオデータバッファ180と、ビデオデータバッファ181と、オーディオデコーダ190と、ビデオデコーダ191と、ビデオデータキャプチャ部192と、録画メディア193とを有する。
【0019】
MPU100は、サーチテーブル生成部101と、キャプチャ判定部102と、システム制御部103とを有し、制御ライン105を介して図2において破線で示された制御線を介して映像記録再生装置1の各部を制御する。
【0020】
検索情報生成部としてのサーチテーブル生成部101は、サーチテーブル104を生成する。サーチテーブル104の生成動作は後述する。
【0021】
キャプチャ判定部102は、パーシャルストリームバッファ150に蓄積されたピクチャが存在するか否かに基づいて、ビデオデータキャプチャ部192によってキャプチャ動作を実行するか否かを判定する。
【0022】
システム制御部103は、映像記録再生装置1の各部を制御する。
【0023】
サーチテーブル104は、録画メディア193に記録された録画データ193aを早送りや早戻し等の特殊再生を実行する際に用いるフレームの再生位置及び格納アドレス等の検索情報を記録する。なお、サーチテーブル104は、単独で格納される構成で説明するが、録画メディア193に格納してもよい。
【0024】
チューナ110は、地上波やBS(Broadcasting Satellite)、CS(Communications Satellite)等のデジタル放送局から送信される放送信号を受信するアンテナ110aを備えており、受信した放送信号から所望のチャンネルの信号を選択してデータ読取部120に送信する。なお、チューナ110の代わりにLAN(Local Area Network)アダプタ等を用いてインターネットを介したIPTV(Internet Protocol TeleVision)等によって映像コンテンツを受信する構成でもよい。
【0025】
データ読取部120は、チューナ110で選択されたチャンネルの信号からストリームデータを順次読み出し、一旦ストリームバッファ130に蓄積する。
【0026】
ストリームバッファ130は、蓄積したストリームデータをPCR(Program Clock Reference)等のタイムスタンプ情報に基づいて再生時刻順にシステム制御部103の制御によりデマルチプレクサ140に転送する。
【0027】
デマルチプレクサ140は、入力されたストリームデータの解析を行い、映像データ、音声データ、その他のデータに分離する分離処理を行う。また、デマルチプレクサ140は、システム制御部103から処理中のストリームデータの録画を指示されている場合、必要なデータ、例えば、映像データ及び音声データのみを取り出す(以降、これを「パーシャル化」という。)。パーシャル化したデータは、パーシャルストリームバッファ150に蓄積する。
【0028】
パーシャルストリームバッファ150は、デマルチプレクサ140が再生時刻順にパーシャル化したデータの一部を一時的に蓄積する記憶部である。
【0029】
ストリーム解析部160は、サーチテーブル生成部101の制御によりパーシャルストリームバッファ150に蓄積されたデータを解析し、録画データに対する再生位置を示す蓄積されたデータのタイムスタンプ情報、録画データの先頭からのピクチャアドレス情報等を取得する。
【0030】
ストリーム書込部170は、パーシャルストリームバッファ150に蓄積されたデータを順次録画メディア193に書き込んで一連の録画データ193aとして保存する。
【0031】
オーディオデータバッファ180は、デマルチプレクサ140で分離された音声データを蓄積する。
【0032】
ビデオデータバッファ181は、デマルチプレクサ140で分離された映像データを蓄積する。
【0033】
オーディオデコーダ190は、オーディオデータバッファ180に蓄積された音声データをDTS(Decoding Time Stamp)、PTS(Presentation Time Stamp)のタイムスタンプ情報に基づいてシステム制御部103の制御により復号し、スピーカ190a等により音声として出力する。
【0034】
ビデオデコーダ191は、ビデオバッファ181に蓄積された映像データをDTS、PTSのタイムスタンプ情報に基づいてシステム制御部103の制御により復号し、表示部191a等により映像として出力する。また、ビデオデコーダ191は、映像データを復号して得られるフレームデータを蓄積するフレームバッファ191bを有する。
【0035】
ビデオデータキャプチャ部192は、キャプチャ判定部102の制御により、ビデオデコーダ191のフレームバッファ191bに蓄積されたフレームデータからキャプチャデータ193bを生成し、録画メディア193に記録する。
【0036】
録画メディア193は、HDDやDVD(Digital Versatile Disk)等の不揮発性の録画用のメディアである。
【0037】
図3(a)及び(b)は、録画データ193aの構成例を示す概略図である。
【0038】
図3(a)に示すように、録画データ193aは、複数のGOP(Group Of Pictures)を有し、再生時刻tの順に、t=0からt=TENDまで続いている。
【0039】
図3(b)に示すように、各GOPは、独立して空間圧縮されたIピクチャと、前後のフレームとの差分情報を含むBピクチャ及び前のフレームとの差分情報を含むPピクチャを有する。つまり、Iピクチャは、ビデオデコーダ191において単体でフレームを再生するが、Bピクチャは、当該フレームの再生に際して前後のフレームを必要とし、Pピクチャは、当該フレームの再生に際して前のフレームを必要とする。よって、早送りや早戻し等の特殊再生には、Iピクチャを用いることが一般的である。
【0040】
図4は、サーチテーブル104の構成例を示す概略図である。
【0041】
サーチテーブル104は、特殊再生の際に用いられるテーブルであり、主にIピクチャに該等するフレームの再生位置を示すものであり、録画データの開始位置からの時刻を示すタイムスタンプ欄と、録画データ中の格納アドレスを示す格納アドレス欄と、再生されるフレームの種別を示すフレームタイプ欄と、再生するフレームのデータサイズを示すデータサイズ欄とを有する。
【0042】
(映像記録再生装置の動作)
以下に、本発明の一実施の形態における映像記録再生装置の動作例を図2〜9を参照しつつ、(1)映像記録再生装置の基本動作、(2)サーチテーブルの生成動作、(3)録画データの再生動作及び(4)録画データの特殊再生の実行動作に分けて説明する。
【0043】
(1)映像記録再生装置の基本動作
まず、利用者により番組等の録画操作がなされると、システム制御部103の制御の下、以下の録画動作が実行される。
【0044】
まず、チューナ110が、アンテナ110aを介し、デジタル放送局から送信される放送信号を受信し、受信した放送信号から所望のチャンネルの信号を選択してデータ読取部120に送信する。
【0045】
次に、データ読取部120が、チューナ110で選択されたチャンネルの信号からストリームデータを読み出し、一旦ストリームバッファ130に蓄積して、順次蓄積したストリームデータをデマルチプレクサ140に転送する。
【0046】
次に、デマルチプレクサ140が、入力されたストリームデータの解析を行い、映像データ、音声データ、その他のデータに分離する分離処理を行う。また、録画動作時は、分散処理と同時に、処理中のストリームデータのパーシャル化を行う。パーシャル化したデータは、パーシャルストリームバッファ150に蓄積される。
【0047】
次に、ストリーム書込部170は、パーシャルストリームバッファ150に蓄積されたデータを順次録画メディア193に録画データ193aとして書き込む。
【0048】
また、ビデオデータバッファ181は、デマルチプレクサ140で分離された映像データを蓄積する。
【0049】
ビデオデコーダ191は、ビデオバッファ181に蓄積された映像データを復号し、フレームデータとしてフレームバッファ191bに蓄積した後、順次表示部191aにより映像として出力する。
【0050】
以下、録画終了後のサーチテーブルの生成動作を説明する。
【0051】
(2)サーチテーブルの生成動作
図5は、映像記録再生装置1の動作例を示すフローチャートである。
【0052】
まず、録画が終了すると、サーチテーブル生成部101は、ストリーム解析部160によりパーシャルストリームバッファ150に蓄積されるデータを解析する(以下、「パース」という。)(S101)。
【0053】
パースした結果、パーシャルストリームバッファ150にIピクチャが存在する場合(S102;Yes)、パーシャルストリームバッファ150内の最終のIピクチャのタイムスタンプ、格納アドレス及びデータサイズを取得する(S103)。
【0054】
図6(a)〜(c)は、パーシャルストリームバッファ150のバッファデータを用いてサーチテーブルを生成する動作例を示す概略図である。
【0055】
図6(a)に示すように、パーシャルストリームバッファ150に3つのGOPからなるバッファデータ180aが蓄積されている場合、サーチテーブル生成部101は、図6(b)に示すように、最終のGOP#NからIピクチャの情報を取得する。なお、各GOPは、原則的に1つのIピクチャを有する。
【0056】
次に、サーチテーブル生成部101は、図6(c)に示すように、取得したIピクチャの情報からサーチテーブル104Aを生成する。
【0057】
また、パースした結果、パーシャルストリームバッファ150にIピクチャが存在しない場合(S102;No)、キャプチャ判定部102は、ビデオデータキャプチャ部192によりビデオデコーダ191のフレームバッファ191bに蓄積されているフレームデータのうち最終ビデオフレームをキャプチャする(S104)。
【0058】
次に、ビデオデータキャプチャ部192は、キャプチャしたデータを予め定めたフォーマット、例えば、JPEGファイル等に変換して録画メディア193にキャプチャデータ193bとして書き込む(S105)。
【0059】
図7(a)〜(c)は、ビデオデコーダ191のフレームバッファ191bのバッファデータを用いてサーチテーブルを生成する動作例を示す概略図である。
【0060】
図7(a)に示すように、フレームバッファ191bに4つのフレームからなるバッファデータ191cが蓄積されている場合、ビデオデータキャプチャ部192は、図7(b)に示すように、最終フレームであるフレームiを取得し、JPEGデータファイルであるキャプチャデータ193bを生成する。
【0061】
次に、サーチテーブル生成部101は、図7(c)に示すように、生成したキャプチャデータ193bの情報からサーチテーブル104Bを生成する。
【0062】
以上の動作によって生成されたサーチテーブル104A又は104Bをサーチテーブル104に書き出して保存する(S106)。なお、サーチテーブル104A及び104Bは、録画終了後に設定されるチャプタ設定等の他のサーチテーブルに追加するものであってもよい。
【0063】
次に、録画メディア193に記録された録画データ193aを再生する際の動作及び早送りやチャプタスキップ等の特殊再生を実行する際の動作を説明する。
【0064】
(3)録画データの再生動作
録画データ193aの再生制御はシステム制御部103が、各部を制御することで行う。まず、データ読取部120が録画メディア193から録画データ193aを読み出し、読み出された録画データ193aを、(1)映像記録再生装置の基本動作において説明した動作と同様に処理して再生する。
【0065】
(4)録画データの特殊再生動作
図8は、映像記録再生装置1の動作例を示すフローチャートである。
【0066】
システム制御部103は、録画データ193aの再生中に、図示しない操作部に対する利用者の操作等によって、録画データ193aの最終場面の再生要求を受信すると(S201)、サーチテーブル104を読み出す(S202)。
【0067】
サーチテーブル104の最終場面を示す項目が、図7(c)に示すサーチテーブル104Bのようにキャプチャデータである場合(S203;Yes)、格納アドレスに格納されるキャプチャデータ193bをデコードして再生する(S204)。
【0068】
また、図6(c)に示すサーチテーブル104Aのようにキャプチャデータではない場合(S203;No)、録画データ193aの格納アドレスのIピクチャをサーチし、デコードして再生する(S205)。
【0069】
図9(a)及び(b)は、録画データ192aの再生動作を示す概略図である。
【0070】
図9(a)に示すように、再生位置が再生時刻t=Tにおいて、例えば、早送り操作(スキップ時間T)を実行すると、再生位置は、再生時刻t=T+Tとなる。
【0071】
この再生時刻が、録画データ192aの終了時刻t=TENDを過ぎる場合、従来は再生を終了していたが、本発明では、図8に示す動作を実行し、図9(b)に示すように、最終場面を表示する。
【0072】
なお、早送り操作以外に、例えば、次のチャプタへ移動する操作等に対しても同様に最終場面を表示する。つまり、図9(a)に示すように「Chapter3」を再生している状態で、次のチャプタに移動する操作が実行された場合、従来は次のチャプタが存在しないため、再生を終了していたが、本発明では、最終場面を表示した後に再生を終了する。また、予め定めた操作を受け付けたとき、録画データ192aの最終場面を表示するような構成にしてもよい。
【0073】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によると、録画動作時にストリーム解析部160を動作させることなく、録画動作終了後にストリーム解析部160又はビデオデータキャプチャ部192を動作させ、最終映像を再生するための情報を生成する構成としたため、映像データの記録の際に処理負担を増加することなく、映像データの最終映像を表示することができる。
【0074】
また、録画データ再生時に、終了時刻を過ぎた時刻の再生を要求された場合、最終場面に該当する映像を表示する構成としたため、利用者に録画データの最終場面の内容とともに、録画データの再生が終了した旨を直感的に提示することができる。
【0075】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、上記実施の形態で使用されるデータ読取部120、デマルチプレクサ140、ストリーム解析部160、ストリーム書込部170、オーディオデコーダ190、ビデオデコーダ191、ビデオデータキャプチャ部192は、ソフトウェアで構成されるものであってもよい。また、サーチテーブル生成部101、キャプチャ判定部102、システム制御部103は、CD−ROM等の記憶媒体から装置内の記憶部に読み込んでも良く、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ装置等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。また、一部または全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
【符号の説明】
【0076】
1…映像記録再生装置、1A…本体、101…サーチテーブル生成部、102…キャプチャ判定部、103…システム制御部、104…サーチテーブル、104A…サーチテーブル、104B…サーチテーブル、105…制御ライン、110…チューナ、110a…アンテナ、120…データ読取部、130…ストリームバッファ、140…デマルチプレクサ、150…パーシャルストリームバッファ、160…ストリーム解析部、170…ストリーム書込部、180…オーディオデータバッファ、180a…バッファデータ、181…ビデオデータバッファ、181…ビデオバッファ、190…オーディオデコーダ、190a…スピーカ、191…ビデオデコーダ、191a…表示部、191b…フレームバッファ、191c…バッファデータ、192…ビデオデータキャプチャ部、192a…録画データ、193…録画メディア、193a…録画データ、193b…キャプチャデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データの一部を再生時刻順に蓄積する一時蓄積用の記憶部と、
前記一時蓄積用の記憶部に蓄積された映像データの一部を順次、一連の録画データとして録画用の記憶部に書き込む書込部と、
前記書込部が全ての前記映像データを前記録画データとして前記録画用の記憶部に書き込んだ後、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積されている映像データを解析する解析部と、
前記解析部が解析した前記映像データに含まれるフレームの前記録画データに対する再生位置及び格納アドレスを含む検索情報を生成する検索情報生成部とを有することを特徴とする映像記録再生装置。
【請求項2】
前記書込部が前記録画データを前記録画用の記憶部に書き込んだ後、前記一時蓄積用の記憶部に前記映像データの一部が蓄積されていない場合、前記映像データをデコードするビデオデコーダに蓄積されているフレームデータを画像データに変換して保存するキャプチャ部をさらに有し、
前記検索情報生成部は、前記キャプチャ部が保存した前記画像データの、前記録画データに対する再生位置及び格納アドレスを含む検索情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の映像記録再生装置。
【請求項3】
前記録画用の記憶部に書き込まれた前記録画データの再生終了時刻を越えた時刻を指定した再生が要求された場合、前記検索情報を参照して前記再生位置に該当する前記フレーム又は前記画像データの再生を実行する再生部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の映像記録再生装置。
【請求項4】
映像データの一部を再生時刻順に一時蓄積用の記憶部に蓄積するステップと、
前記一時蓄積用の記憶部に蓄積された映像データの一部を録画データとして順次録画用の記憶部に書き込むステップと、
全ての前記映像データを前記録画データとして前記録画用の記憶部に書き込んだ後、前記一時蓄積用の記憶部に蓄積されている映像データを解析するステップと、
前記解析ステップにおいて得られた前記映像データに含まれるフレームの前記録画データに対する前記再生位置及び格納アドレスを含む検索情報を生成するステップとを有することを特徴とする映像記録再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−134415(P2011−134415A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294802(P2009−294802)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】