説明

暗号化されたビデオ情報の生成

ビデオ情報の暗号化されたストリーム(20)は、第1のビデオフレーム(22)と第2のビデオフレームを含む。トリック再生の間、第1のビデオフレーム(22)はアクセス可能であり、第2のビデオフレームはアクセス可能でない。繰り返し変化する制御語を用いた復号化のために暗号化された元のストリームから、前記ストリーム中でそれぞれの前記第1のフレームの最初のものが出現する前記ストリームのセクションが識別される。復号化のための制御語(24)は、前記ストリーム中に含められる。前記制御語の少なくとも一部が、前記識別されたセクションに同期された選択された位置に含められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ情報の暗号化されたストリームを生成する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
PCT特許出願番号第01/78387号は、条件付きのアクセスデータを保存する方法を記載している。条件付きのアクセスの目的のため、ビデオ情報が暗号化される。復号化に必要とされる制御語は定期的に、典型的には数秒毎に変化し、それにより認可されていないユーザが制御語を入手した場合の損害を制限する。かくして、前記ストリームは、暗号期間(crypto-periods)と呼ばれる連続する時間間隔に分割され、連続して異なる制御語が必要とされる。
【0003】
変化する制御語は、所謂ECMと呼ばれるパケット中に供給される。ECM自体は、ビデオデータよりも強い形態の暗号化によって暗号化される。ECMは、ストリームへの切り換えの後に復号化が開始できるまでの遅延を最小化するために、約10分の1秒毎に供給される。一般に、各ECMは2つの制御語を含む。即ち、ECMが前記ストリーム中に出現する現在の暗号期間に必要な制御語と、次の暗号期間に必要な制御語とである。かくして、「次の」制御語は、前記ECMから該ECMを復号化するために必要な時間を見越しておくために早く送信される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
制御語を供給するこの方法は、トリック再生(早送り再生、巻き戻し再生等)の間のように、前記ストリームが通常でない方法でアクセスされる場合に困難さを生じ得る。この場合には、一般に前記ストリームの一部のみがアクセスされる。典型的に、所謂Iフレーム、即ち、他の画像を参照することなく復元(decompress)されることができるように画像が圧縮されたビデオ情報のフレームのみがアクセスされる。隣接するフレームに対する更新(updates)として圧縮される他のフレーム、即ち所謂P及びBフレームは、この場合にはアクセスされない。結果として、前記ストリームの一部のみがアクセスされる。このことは、ECMの通常の定期的な供給を妨害し、それにより前記制御語へのアクセスを妨害する。更に、巻き戻し再生の間、必要とされる「次の」制御語はECMから利用可能ではない。なぜなら、ECMにおける「次の」制御語は順方向再生を仮定しているからである。
【0005】
これらの問題に対処するため、種々の方法が提案されている。国際特許出願公開WO01/78387は、ECM毎に3つの制御語、即ち現在の制御語、1つ未来の制御語及び1つ過去の制御語を供給することを提案している。他の方法は、前記ストリームからのビデオ情報へのアクセスとは独立してECMが取得されるように、ビデオストリームを保存するための特殊な記憶構造を利用している。しかしながら、これらの方法は全て、標準的なストリームには備えられていない、付加的な情報を必要とする。
【0006】
本発明の目的は、数あるなかでも、ストリーム中の標準的な情報以外を必要とすることなく、暗号化されたビデオストリームへの通常でないアクセス、とりわけトリック再生アクセスをサポートすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるストリームを生成する方法は、請求項1に示される。本発明によれば、復号化情報のアイテム、及びとりわけビデオストリーム中のECMの出現は、選択されたフレーム、好ましくは(復元される必要がある場合には)他のフレームを参照することなくデコードされることができるようにエンコードされたフレームを含む前記ストリームのセクションと同期される。
【0008】
本発明の他の態様によれば、前記ストリーム中の復号化情報のアイテムに含まれる制御語の変化は、暗号期間に同期され、それにより前記変化が暗号期間の略中間に起こる。かくして、前記暗号期間の前半においては、現在の制御語及び1つ過去の制御語が前記アイテムに含まれ、後半においては、現在の制御語及び1つ未来の制御語が含まれる。結果として、順方向の再生においても逆方向の再生においても、略同じ時間の間、次の必要とされる制御語が利用可能であり、順方向においても逆方向においても同一の最高再生速度を可能とする。「略」なる語は、このような場合には広く解釈されるべきである。制御語の変化が前記暗号期間の4分の1と4分の3との間で発生した場合でも、前記制御語を前記暗号期間の略端において変化させる場合に比べて、かなりの改善がもたらされる。この遷移をちょうど中間に配置することは、順方向においても逆方向においても最大速度を最適化する。
【0009】
本発明のこれらの及び他の目的及び有利な態様は、図を用いながらより詳細に説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、条件付きアクセスシステムを模式的に示す。本システムは、供給源10、暗号化ストリーム生成ユニット12及び受信器14を含む。本図は、暗号化ストリーム生成ユニット12の種々の構成要素をより詳細に示す。暗号化ストリーム生成ユニット12は、該構成要素がソフトウェア要素に対応する適切にプログラムされたコンピュータとして実装されても良いし、該構成要素が種々のハードウェア要素に対応する協働するハードウェアのユニットのセットとして実装されても良いし、又はプログラムされたユニットと適切なハードウェアとの組み合わせとして実装されても良いことは理解されるべきである。
【0011】
暗号化ストリーム生成ユニット12は、時間間隔選択ユニット122、鍵生成器124、鍵メモリ126及び127、暗号化ユニット120、ECM生成器128、多重化器121並びにECM包含制御ユニット123を含む。供給源10は、暗号化ユニット120の入力部に結合されたストリームパケット出力部を持ち、暗号化ユニット120は、多重化器121の第1の入力部に結合された出力部を持つ。多重化器121の第2の入力部は、ECM生成器128に結合される。多重化器121は、受信器14に結合された出力部を持つ。鍵生成器124は、鍵メモリ126及び127に結合された出力部を持つ。鍵メモリ126及び127は、それぞれ暗号化ユニット120及びECM生成器128に結合された出力部を持つ。時間間隔選択ユニット122は、鍵生成器124並びに鍵メモリ126及び127に結合された出力部を持つ。ECM包含制御ユニット123は、供給源10及び多重化器121の出力部に結合された入力部を持つ。
【0012】
図2は、暗号化されたビデオ情報のストリーム20を記号的に示す。ストリーム20は、影付きのブロックとして示されたセクション22を含む。セクション22には、Iフレームを記述する情報を持つパケットが含まれる。ストリーム20に沿って第1のタイムライン23が描かれており、ECMが含まれるストリーム20中の幾つかの時点を示している。ECMは少なくとも、セクション22の間の時点24に含まれる。ECMは、それ自体が暗号化されている制御語の対を一般に含む、暗号化情報のアイテムである。更なるタイムライン25が描かれており、暗号期間26と、暗号期間26の中間でECMの内容が変化する時点27とを示している(明確さのため、暗号期間26はセクション22(Iフレーム)に対して定縮尺で描かれていないことに留意されたい。実際には暗号期間26はより多くのIフレームに跨って延在する)。
【0013】
動作の間、供給源10は圧縮されているが未だ暗号化されていないビデオ情報のパケットのストリームを生成する。暗号化ユニットは前記パケットを暗号化し、多重化器121に送信する。多重化器121は全ての暗号化されたパケットを受信する。選択された時点24において、多重化器121は、ECM生成器128からビデオ情報のパケット間のECMを受信する。前記時点は、ECM包含制御ユニット123によって選択される。
【0014】
ECM包含制御ユニット123は、ストリーム20中のIフレームを記述するパケットが含まれたセクション22(即ち、或るIフレームを記述する先頭のパケットで始まり、且つ当該Iフレームを記述する末尾のパケットで終わるセクション)の出現を検出する。次いでECM包含制御ユニット123は、各セクション22の間、前記ストリーム中のECMが含まれている時点で時点24が出現することを確実にする。一般に、ECM包含制御ユニット123は、Iフレームが出現するセクション22の外においても前記ストリーム中にECMを含めるように多重化器121に信号送信する。1以上のECMが1つのセクション22中に出現してさえも良い。実際には、例えば連続するECM間の最大許容遅延に依存して、ECMの大多数がこれらのセクション22の外に含められ得る。しかしながら、前記最大許容遅延がECMの包含を必要としない場合であっても、ECM包含ユニット123は、少なくとも1つのECMが全てのセクション22において出現することを確実にする。多重化器121は一般に暗号化されたビデオ情報をECMによって置換するように働かないことは留意されるべきである。暗号化ユニット120は、ECMが挿入されている間、暗号化されたパケットの出力を停止しても良いことは理解されよう。
【0015】
前記ストリームは受信器14に送られる。前記受信器は前記ストリームを何れの方法で処理しても良い。前記ストリームの最も単純な利用は、前記ストリームが入力されるにつれて前記ストリームからのプログラムが復号化され、全てのフレーム(IフレームとP及びBフレームとの両方)が処理されるライブ再生である。この場合には、セクション22におけるECMの位置は特別な影響を及ぼさない。代替として受信器14は、後の利用のために、例えば磁気ディスクのような記憶装置にストリーム20を保存しても良い。この場合には、例えば前記ストリーム中に出現する順序でIフレームのみにアクセスすることによって、前記ストリームはトリック再生モードにおいて前記ディスクから再生されることができる。このことは早送りに帰着する。巻き戻し再生は、前記ストリーム中で出現する順序とは逆の順序で、Iフレーム即ちセクション22にアクセスすることにより実現される(セクション22は内部的に通常の順序でアクセスされる)。
【0016】
各セクション22におけるECMの位置の結果として、前記ストリームの選択されたセクション22のみがアクセスされる通常でないアクセスの間、前記暗号化されたストリームが容易にアクセスされることが確実にされる。各セクションは少なくとも1つのECMを含むように作成されているため、Iフレームが選択的にアクセスされる場合に、Iフレーム毎に少なくとも1つのECMが読み取られることが確実にされる。本発明はセクション22中のECMを利用して説明してきたが、例えば制御語が他のパケットに含められる場合のように、ECMを利用しない条件付きのアクセスの形態にも、本発明は同様に適用されることは理解されるであろう。同様に、セクション22(それぞれがIフレームの先頭を持つパケットから該Iフレームの末尾を持つパケットまで続く)の外ではあるが前記パケットに対して一定の時間内(例えば、開始の直後又は終了の直前)にECMを含めることも可能である(ただし、受信器14がセクションにアクセスする場合に受信器14が当該一定の時間内にある前記ストリームの部分にもアクセスする場合)ことは理解されるであろう。
【0017】
また同様に、本発明はMPEGのIフレームを持つセクション22に限定されないことも理解されるべきである。本発明は、Iフレームのように、選択された画像が該画像だけでエンコードされ、他の画像は更新としてエンコードされる、何れのタイプの圧縮にも適用され得る。実際に、本発明は、セクション22がトリックモード再生の間に選択的に読み取られることが分かっている場合に、周囲を参照することなく復元されることができるセクション22が識別されるような、何れの圧縮の形態にも適用され得る。前記セクションは例えば、外部の参照なくデコードされることができる画像の対を含んでも良いし、又は前記セクションの外部のビデオ情報が、前記セクションへの参照なく、トリックモード再生の間にアクセスされずに、デコードできても良い。
【0018】
更に、供給源10は、暗号化ストリーム生成ユニット12に部分的に又は全体が含まれても良いことは理解されるであろう。例えば、種々の実施例において、アナログビデオ情報又は圧縮されていないディジタル情報、若しくは圧縮されているが未だパケット化されていないビデオ情報が、暗号化ストリーム生成ユニット12に供給されても良い。このとき暗号化ストリーム生成ユニット12は、セクション22と同期された復号化情報のアイテム(例えばECM)を用いて、前記情報をパケット化され、圧縮され、暗号化されたストリームに変換する。また、ストリーム生成ユニット12は実際には、図1に示された種々の要素の機能を実行するためのプログラム部分によりプログラムされたプログラム可能なコンピュータを用いて実装されても良いことは理解されるべきである。プログラム実装された機能とハードウェア実装された機能の何れの混合もが利用されても良い。ストリームを「ライブ」で生成する代わりに、前記ストリームの内容をメモリ装置(図示されていない)に書き込むことにより、及び前記ストリームが前記メモリ装置から読み取られる必要があるシーケンスを定義することにより、前記ストリームが生成されても良い。
【0019】
多重化器121の代わりに、挿入のための他の何れの実装が利用されても良い。例えば、メモリ装置が備えられ、該メモリ装置から前記ストリームが受信器14への送信のために連続的に読み取られても良い。この場合には、ビデオデータのパケット及びECMを持つパケットは、後の読み取りのために前記メモリ装置に書き込まれる。この場合には、挿入のための多くの代替の実装が可能である。挿入は例えば、包含制御ユニット123によって選択された位置においてビデオ情報の連続するパケット間にメモリ空間を予約し、該予約された空間にECMを挿入することによって実現されても良い。代替として、前記ストリームの連続する部分へのポインタを持ち、アクセスポインタのための位置がECMへのポインタが挿入される包含制御ユニット123によって選択された位置において予約された、アクセステーブルが利用されても良い。他の代替として、挿入は、鎖状に連結されたパケットのポインタを利用し、該鎖を開いてECMへのポインタを挿入することにより実現されても良い。
【0020】
他の実施例においては、暗号化ユニット120は供給源10の一部であっても良い。この場合には、暗号化ストリーム生成ユニット12は単に、例えばストリーム20からのパケットを復号化し、これらのパケットがIフレームについての情報を含むか否かをテストして、セクション22が前記ストリーム中のどこで出現するかを決定することにより、該ストリーム中のセクション22を検出する。この場合には、それぞれの検出されたセクション22の近くにおいて前記ストリーム中に出現するECMは、少なくとも前記セクションが既にECMを含んでいない場合には、セクション22中の前記ストリームに(又は該ストリームに対して所定のタイミングで)加えられる。任意に、元のECMが前記ストリームから除去され、それにより前記ストリームのサイズが影響を受けないようにする(又は代替として、現在の暗号期間26及び隣接する暗号期間に対応する制御語を持つ新たに生成されるECMが利用される)。
【0021】
時間間隔選択ユニット122は、前記暗号期間を定義する。各次の暗号期間の開始において、時間間隔選択ユニット122は、第1の鍵メモリ126に、鍵生成器124からの次の鍵の供給を開始させる。続いて時間間隔選択ユニット122は、鍵生成器124に新たな鍵を生成させる。
【0022】
暗号期間26の略中間における時点27において、時間間隔選択ユニット122は、第2の鍵メモリ127に、第2の鍵メモリ127中の最も新しく生成された鍵を、前記新たな鍵と置換させる。ECM生成器128は一般に、各ECMに、それぞれ偶数制御語及び奇数制御語として識別される2つの鍵を含ませる。交番する暗号期間26において、偶数制御語及び奇数制御語は、それぞれビデオ情報を復号化するために利用される必要がある。暗号化ユニット120は、偶数制御語が利用されるべきか又は奇数制御語が利用されるべきかを示す情報を含ませる。各特定の暗号期間の略中間において、前記偶数制御語及び奇数制御語のうちの一方、とりわけ当該特定の暗号期間において利用されていない制御語(偶数又は奇数)が、前記新たな鍵によって置換される。かくして暗号期間26の略中間の時点27から、次の暗号期間用の制御語を持つECMが開始する。
【0023】
結果として、逆方向再生アクセスの間、現在の暗号期間26の少なくとも半分からのIフレームが依然としてアクセスされる必要がある場合には、再生されるべき次の暗号期間のために必要とされる制御語が利用可能である(暗号期間26は一般に図2に示されるよりも多くのIフレームに跨って延在することは思い起こされるべきである)。同様に、順方向再生アクセスの間、現在の暗号期間26の少なくとも半分からのIフレームが依然としてアクセスされる必要がある場合には、再生されるべき次の暗号期間のために必要とされる制御語が利用可能である。高速再生は、前記新たな制御語が供給される時点から、次の暗号期間の開始(即ち前記次の制御語が最初に必要とされる時点)までの時間間隔を短縮する。当該短縮された時間間隔の間、前記新たな制御語が、 ECMから抽出(復号化)される必要がある。このために必要とされる最小時間が、とり得る最高の再生速度を制限する。前記制御語が変化させられる時点27を暗号時間26の中間に配置することにより、順方向及び逆方向の再生のための最低再生速度が最大化される。この利点はまた、暗号期間26の正確に中間でない時点27から、前記新たな制御語が供給され始める場合にも実現されることが理解されよう。しかしながら、とり得る最高の再生速度は、時点27が移動するにつれて低下する。時点27が暗号期間の4分の1と4分の3との間にある場合、とり得る最高の高速再生速度は、順方向再生及び逆方向再生のうちの一方については、半分よりも低くならない。より極端でない位置は、より少ない速度低下をもたらす。暗号期間の中間から10%以下しか離れていない時点においては、20%よりも少ない速度低下をもたらす。
【0024】
他の実施例においては、供給源10はECMを生成し、暗号化ストリーム生成ユニット12は単にECMを移動させECMの変化が必要とされる時点27において発生するようにする。即ち、時点27より前の供給源10からのECMが未来の制御語を含む場合、暗号化ストリーム生成ユニット12は、これらのECMを、現在の暗号期間26及び未来の暗号期間についての制御語を含むより古いECMによって置換する。同様に、時点27より後の供給源10からのECMが過去の制御語を含む場合、暗号化ストリーム生成ユニット12は、これらのECMを、現在の暗号期間26及び過去の暗号期間についての制御語を含むより古いECMによって置換する。勿論、供給源が制御語を変化させる速度に依存して、これらのタイプの置換のうちの一方のみが備えられる必要がある。
【0025】
この目的のため、古いECMのためのメモリが備えられ、及び/又は或る時間間隔だけ前記ストリームを遅延させるために遅延が備えられ、未来の暗号期間についての新たな制御語が利用可能となるときに時点27が前記遅延されたストリーム中に出現するようにする。別の実施例においては、ストリーム20が再生の前に記憶媒体(図示されていない)に全体として保存されても良いし、例えば少なくとも10分といった前記ストリームからの長い持続時間が少なくとも保存されても良い。この場合には、暗号化されたストリーム生成ユニット12が、前記記憶媒体中のECMを置換しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】条件付きアクセスシステムを示す。
【図2】条件付きアクセスシステムを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ情報の暗号化されたストリームを生成する方法であって、前記ストリームは第1のビデオフレーム及び第2のビデオフレームを有するビデオフレームを表し、前記第1のビデオフレームは前記ストリームの特別なモードの再生の間アクセス可能であり、前記第2のビデオフレームは前記ストリームの特別なモードの再生の間アクセス不可能であり、前記方法は、
繰り返し変化する制御語を用いた復号化のために暗号化された元のストリームを供給するステップと、
前記ストリーム中でそれぞれの前記第1のフレームが出現する前記ストリームのセクションを識別するステップと、
それぞれの制御語が復号化のために必要とされる位置に先立って、それぞれの制御語を供給するため、前記ストリーム中に復号化情報のアイテムを含めるステップと、
を有し、前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部が、前記セクションに同期された選択された位置において前記ストリームに含められる方法。
【請求項2】
前記第1のビデオフレームは、自分自身だけでデコードされることが可能なビデオフレームを検出することにより選択され、前記アイテムは、自分自身だけでデコードされることができるそれぞれの前記ビデオフレームからの情報で開始及び終了する前記セクションに同期された前記位置において、前記ストリーム中に含められる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部からのそれぞれのアイテムを、前記セクションのそれぞれに含めるステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ストリーム中の連続する暗号期間が復号化に必要とされるそれぞれの制御語を定義し、前記復号化情報の各アイテムは第1の制御語及び第2の制御語を含み、前記第1の制御語は、前記アイテムの周囲の前記ストリーム中の第1の暗号期間から情報を復号化するためのものであり、前記第2の制御語は、前記第1の暗号期間の略中間までの前記ストリームに含まれるアイテムについては、前記第1の暗号期間に先行する第2の暗号期間から情報を復号化するためのものであり、前記第2の制御語は、前記第1の暗号期間の略中間を超えて含まれるアイテムについては、前記第1の暗号期間に後続する第3の暗号期間から情報を復号化するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記暗号化されたストリームを保存するステップと、トリック再生モードにおいて、多くとも前記セクションを含む前記ストリームの一部を選択的に取得するステップとを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ビデオ情報の暗号化されたストリームであって、前記ストリームはビデオフレームを表し、第1のビデオフレームは第1のビデオフレーム自体によってエンコードされ、第2のビデオフレームは更新によりエンコードされ、前記ストリームは、
連続する暗号期間を有し、連続する前記暗号期間における情報は、連続する異なる制御語を用いて復号化され、前記ストリームは更に、
前記ストリームのそれぞれのセクションにおいて各第1のフレームと、
それぞれの制御語が復号化のために必要となる位置に先立って、それぞれの制御語を供給するための、前記ストリーム中の復号化情報のアイテムと、
を有し、前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部が、前記セクションのそれぞれと同様に同期された位置において前記ストリームに含められる、暗号化されたストリーム。
【請求項7】
前記セクションのそれぞれに、前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部からのそれぞれのアイテムを含む、請求項6に記載の暗号化されたストリーム。
【請求項8】
ビデオ情報の暗号化されたストリームを生成する装置であって、前記ストリームは第1のビデオフレーム及び第2のビデオフレームを有するビデオフレームを表し、前記第1のビデオフレームは前記ストリームの特別なモードの再生の間アクセス可能であり、前記第2のビデオフレームは前記ストリームの特別なモードの再生の間アクセス不可能であり、前記装置は、
前記ストリーム中でそれぞれの前記第1のフレームが出現する前記ストリームのセクションを識別するセクション識別ユニットと、
それぞれの制御語が復号化のために必要となる位置に先立って、それぞれの制御語を供給するため、前記ストリーム中に復号化情報のアイテムを挿入する挿入ユニットと、
を有し、前記挿入ユニットは、前記セクション識別ユニットによって起動され、前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部を、検出されたセクションに同期された位置において前記ストリームに含ませる装置。
【請求項9】
前記セクション識別ユニットは、自分自身だけでデコードされることが可能なビデオフレームを検出するように構成され、前記検出されたセクションは、自分自身だけでデコードされることができるそれぞれの前記ビデオフレームからの情報で開始及び終了する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記挿入ユニットは、前記復号化情報のアイテムの少なくとも一部からのそれぞれのアイテムを、前記セクションのそれぞれに含めるように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記ストリーム中の連続する暗号期間が復号化に必要とされるそれぞれの制御語を定義し、前記復号化情報の各アイテムは第1の制御語及び第2の制御語を含み、前記挿入ユニットは、前記アイテムの周囲の前記ストリーム中の第1の暗号期間から情報を復号化するため第1の制御語を選択し、前記第1の暗号期間の略中間までの前記ストリームに含まれるアイテムについては、前記第1の暗号期間に先行する第2の暗号期間から情報を復号化するため第2の制御語を選択し、前記第1の暗号期間の略中間を超えて含まれるアイテムについては、前記第1の暗号期間に後続する第3の暗号期間から情報を復号化するため第2の制御語を選択するように構成された、請求項8に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2006−518959(P2006−518959A)
【公表日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502532(P2006−502532)
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050039
【国際公開番号】WO2004/071091
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】