説明

板状建材の製造方法及び板状建材

【課題】表面の溝部と表面側縁部の面取り部との色差を緩和し得る板状建材の製造方法及び板状建材を提供する。
【解決手段】板状建材の製造方法は、板状の基材10の表面側縁部の面取り部17に粗面処理を施した後に、この面取り部及び前記基材の表面に形成された溝部16を含み、当該基材の表面10aの全体に亘って塗装を施して板状建材1を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面に溝部を有した板状建材の製造方法及び板状建材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、表面に多数の凹溝(溝部)が形成された化粧板が提案されている。
例えば、下記特許文献1では、外周縁部分の表面側に面取り加工が施された複数枚の表面材を中板の表面に並設することで表面に多数の凹溝が形成された木質基板の表面全面にパールインキを施した化粧板が提案されている。つまり、この化粧板は、表面に凹溝(溝部)を有し、表面側縁部に面取り部を有した構造とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平1−275856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような表面に溝部が形成され、表面側縁部に面取り部が形成された板材の表面全体に塗装を施した場合、溝部には塗料が溜まり易いため、該溝部が濃色となる傾向がある。一方、表面側縁部の面取り部には、塗料が付着し難い(溜まり難い)傾向があり、塗装後に溝部と面取り部との間に色差が生じるという問題があった。このような表面側縁部の面取り部は、例えば、床材や壁材、天井材などのように複数枚の板状建材を、隣接する板状建材同士を互いに接合するようにして施工対象に対して施工する場合には、これら板状建材の端部間の目地溝を構成することとなる。このようなものでは、特に、目地溝を構成する面取り部と溝部との色差が目立つという問題があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表面の溝部と表面側縁部の面取り部との色差を緩和し得る板状建材の製造方法及び板状建材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る板状建材の製造方法は、板状の基材の表面側縁部の面取り部に粗面処理を施した後に、この面取り部及び前記基材の表面に形成された溝部を含み、当該基材の表面の全体に亘って塗装を施して板状建材を製造することを特徴とする。
【0007】
本発明においては、円形状研削工具を用いて前記粗面処理を行うことで、微細な斜め溝を前記面取り部に形成するようにしてもよい。
また、本発明においては、ブラシ状工具を用いて前記粗面処理を行うことで、前記面取り部の長手方向に沿う微細な横溝を前記面取り部に形成するようにしてもよい。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る板状建材は、表面に溝部が形成され、表面側縁部に粗面処理が施された面取り部が形成された板状の基材の前記溝部及び前記面取り部を含む表面の全体に亘って塗膜層が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る板状建材の製造方法及び板状建材は、上述のような構成としたことで、表面の溝部と表面側縁部の面取り部との色差を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】(a)〜(d)は、いずれも本発明の一実施形態に係る板状建材の製造方法の一例について説明するための説明図であり、(a)は、同製造方法の粗面処理工程の一例を概念的に示し、図2(b)におけるZ−Z線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、(a)におけるX1矢視に対応させた円形状研削工具の一例を概念的に示す概略拡大図、(c)は、(a)におけるX2矢視に対応させた面取り部の概略拡大図、(d)は、(a)におけるY部に対応させた概略拡大縦断面図、(e)は、本発明の一実施形態に係る板状建材の一例を模式的に示し、図2(b)におけるZ−Z線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。
【図2】(a)は、同製造方法の塗装工程の一例を説明するための概念的な構成図、(b)は、同板状建材の概略斜視図である。
【図3】(a)は、同製造方法の粗面処理工程の他例を概念的に示し、図1(a)に対応させた図、(b)は、(a)におけるX3矢視に対応させた面取り部の概略拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係る板状建材の製造方法及び板状建材の一例について説明するための概念的な説明図である。
本実施形態では、板状建材の製造方法により製造された本実施形態に係る板状建材として、図1(e)及び図2(b)に示すように、床材1を例示している。このような床材1は、図1(e)に示すように、複数枚の床材1を、相互に実接合させて、根太や捨て張り合板等の床下地に敷設されて施工される。
【0012】
床材1は、平面視して略長方形状とされており、例えば、1尺(303mm)×3尺(909mm)〜6尺(1818mm)程度の長尺板状体とされている。この床材1は、木質系材料を積層一体化して構成された板状の基材10を備え、この基材10の表面10aには、その全体に亘って、後記するように塗装が施され、塗膜層19が形成されている。
また、床材1の表面には、当該床材1の長手方向に沿う複数本(図例では2本)の縦溝部19aと、幅方向に沿う複数本(図例では4本)の横溝部19cとが形成されている(図2(b)も参照)。また、この床材1の表面側の四周縁部には、面取り部19bが形成されている(図2(b)も参照)。
【0013】
基材10は、図1(a)、(e)に示すように、本実施形態では、木質板部11と、この木質板部11の表面側に積層された中密度繊維板(以下、MDFと略す)部14と、このMDF部14の表面側に積層された表面化粧材としての突板部15とを備えている。
木質板部11としては、合板やLVL、パーティクルボード、インシュレーションボードなどの木質板を加工したものが挙げられる。
MDF部14は、当該床材1の表面硬度を高めるべく積層されており、その厚さは、例えば、表面硬度の確保やコスト等の観点から、1.0mm程度〜5.0mm程度としてもよい。
突板部15は、天然銘木を、厚さが100μm〜1.0mm程度に薄くスライスして形成された薄シート状とされている。この突板部15の厚さは、0.2mm程度としてもよい。
【0014】
以下、本実施形態に係る板状建材の製造方法の製造工程の一例について説明する。
上記した木質板部11を構成する木質板、MDF部14を構成するMDF、及び突板部15を構成する突板を接着剤により積層一体化し、必要に応じて所定寸法に裁断等した後、実接合部12,13を切削加工により四周端部に形成する(図2(b)も参照)。
これら実接合部12,13は、隣接する床材1,1(図1(e)参照)同士を互いに接合する接合部を構成し、図例では、雄実部12と雌実部13とを備えた本実接合構造としているが、雇い実接合や相じゃくり接合構造等の他の接合構造とされたものとしてもよい。この場合は、適宜形状の実接合部を四周端部に形成するようにすればよい。
【0015】
また、基材10の表面10aに、切削加工により複数の溝部16を形成する。この溝部16は、本実施形態では、その底部が突板部15の層内で止まらず、かつ、木質板部11まで達しないような深さに形成されている。また、溝部16は、図例では、断面形状(溝部自体の長手方向に直交する方向の縦断面形状)が略V字形状とされている。
この溝部16は、例えば、複数枚の細長状(短冊状)の突板の端部が突き合わせられてMDF部14の表面に貼着されているような場合には、その継ぎ目に沿って形成するようにしてもよい。図例では、床材1の縦溝部19aを構成する当該基材10の長手方向に沿う複数本(図例では2本)の縦溝部16と、床材1の横溝部19cを構成する幅方向に沿う複数本(図例では4本)の横溝部16とを形成した例を示している(図2(b)も参照)。
これら溝部16の形成箇所や本数は、意匠性等の観点から適宜、選択可能である。
【0016】
また、基材10の表面側の四周の縁部に、切削加工により、床材1の面取り部19bを構成する面取り部17を形成する(図2(b)も参照)。この面取り部17の形状は、図例では、表面側縁部を斜めに切除したC面取り形状とされており、上記した溝部16の断面形状に合わせた形状とされている。
つまり、本実施形態では、図1(e)に示すように、隣接する床材1,1同士が接合された際に、各床材1,1に形成された塗装後の面取り部19b,19bによって、これら床材1,1の端部間に目地溝が形成される。この目地溝の断面形状が表面に形成された塗装後の溝部19a,19cと略同寸同形状となるように面取り部17を形成している。
これにより、図1(a)に示すように、四周端部に実接合部12,13を有し、表面に溝部16を有し、表面側縁部に面取り部17を有した板状の基材10が形成される。
【0017】
なお、これら面取り部17により形成される目地溝及び溝部16の断面形状は、図例では、略V字形状としているが、略U字形状、略半円形状、逆台形状等、種々の形状としてもよい。
また、図例では、上記目地溝と溝部16との断面形状を、略同寸同形状としたものを例示しているが、これらが互いに異なる断面形状とされたものとしてもよい。
さらに、これら目地溝及び溝部16の深さ寸法や幅寸法は、突板部15の厚さに応じて、適宜、設定可能であるが、本実施形態のように、板状建材を床材1とした場合には、0.5mm〜2mm程度としてもよい。
さらにまた、上記した実接合部12,13、溝部16及び面取り部17の加工は、一部を同時に行うようにしてもよく、それぞれを別工程によって行うようにしてもよい。
【0018】
次いで、上記のように形成された板状の基材10の面取り部17に、図1(a)に示すように、粗面処理を施す(粗面処理工程)。
本例では、図1(a)、(b)に示すように、円形状研削工具3を用いて面取り部17に粗面処理を施す例を示している。この円形状研削工具3は、図1(b)に示すように、当該円形状研削工具3の回転軸の軸方向に見て円形状とされ、回転軸から径方向に沿って放射線状に形成された複数の刃部3aを備えている。このような円形状研削工具3としては、ディスクグラインダーやディスクサンダー等を採用するようにしてもよい。
【0019】
また、本例では、図1(a)に示すように、テーブル2上に載置された基材10の面取り部17に対して、円形状研削工具3の刃部3a(図1(b)参照)側を対面させるようにして研削するようにしている。この研削により、図1(c)、(d)に示すように、多数の微細な斜め溝18が面取り部17に形成され、これら斜め溝18によって、当該面取り部17に微細な凹凸が形成され、当該面取り部17の全面が粗面となる。この斜め溝18の溝幅寸法や溝深さ寸法は、後記するように塗膜層19が形成された後、面取り部19bの平滑性や手触り性に影響を与えない程度のものとすることが好ましい。
なお、基材10に対して円形状研削工具3を面取り部17の長手方向に沿って相対的に移動させながら粗面処理を施すようにしてもよい。
【0020】
上記のように基材10の面取り部17に多数の微細な斜め溝18を形成した後、図2(a)に示すように、基材10の溝部16及び面取り部17を含み、当該基材10の表面10aの全体に亘って塗装を施す(塗装工程)。
図例では、複数のローラー対で基材10を搬送しながら塗装するロールコーターを用いて塗装を施す例を示している。
図例では、塗装方向(搬送方向)上流側から下流側に向けて、スポンジロール部4、リバースロール部5及びゴムロール部6をこの順に有したロールコーターを用いた例を示しているが、基材10の表面10aの全体に亘って塗装可能なものであればよい。
このようなロールコーターでは、スポンジロール部4に設けられたスポンジロールとその下方に配設された搬送ローラーとによってニップ搬送しながら、基材10の表面10aに塗装を施す。スポンジロールは、その下方を搬送される基材10に圧接、弾接されて、その適度な変形により、基材10の表面10aに形成された溝部16内や面取り部17への塗装が可能とされている。
【0021】
スポンジロール部4を経た基材10は、その下流側のリバースロール部5において、適宜、表面10aに塗布された塗料が掻き取られるとともに、逆回転するリバースロールが表面10aに摺接することで、塗料が溝部16内や面取り部17に流し込まれ、着色塗装される。
また、リバースロール部5を経た基材10は、その下流側のゴムロール部6において、その表面10aに塗装が施される。このゴムロール部6のゴムロールは、その下方を搬送される基材10に圧接、弾接されているが、溝部16内には殆ど入り込まない程度の硬度を有し、表面10aのうち、主に、溝部16以外の面取り部17を含む表面10aの塗装が可能なものとしてもよい。
なお、基材10の表面10aに塗布して着色塗装処理するための塗料としては、突板部15の木質感を阻害しないように、着色成分として白色顔料を主成分とした水性合成樹脂着色剤を希釈剤で希釈した水性合成樹脂塗料としてもよい。その他、半透明塗料や淡色系の塗料等としてもよい。
また、上記塗料としては、白色系やその他の水性ステインを、適宜、希釈したものとしてもよい。
【0022】
上記のようにロールコーターによって、表面10aに塗装が施された基材10は、適宜の乾燥機7によって乾燥され、溝部16及び面取り部17を含む表面10aの全体に亘って塗膜層19が形成され、板状建材としての床材1が製造される。
なお、乾燥機7としては、搬送コンベア上に載置または搬送コンベア上を搬送される基材10の表面10aに対して温風を供給するドライヤーを備えたものとしてもよい。または、このような乾燥機を設けずに、自然乾燥としてもよく、また、塗料の種類に応じて他の乾燥機を採用するようにしてもよい。例えば、紫外線硬化型塗料を用いる場合には、紫外線照射ランプ等を乾燥機として採用するようにしてもよい。
【0023】
以上のように、本実施形態に係る板状建材の製造方法によれば、基材10の面取り部17に粗面処理を施した後に、溝部16及び面取り部17を含む表面10aの全体に亘って塗装するようにしているので、面取り部17に塗料を効果的に付着させることができる。従って、塗装後の床材1の溝部19a,19cと面取り部19bとの色差を緩和することができる。
また、上記した例では、円形状研削工具3を用いて粗面処理を行うことで、微細な斜め溝18を面取り部17に形成するようにしているので、面取り部17に塗料を効果的に付着させることができる。つまり、面取り部17の幅方向に沿う微細な縦溝を粗面処理として形成するような態様と比べて、塗装手段から塗布された塗料の流下を効果的に低減させることができる。つまりは、斜め溝18において塗料が捕捉されるような状態となり、これにより、面取り部17全体への塗料の付着性を向上させることができる。
【0024】
また、上記のように製造された板状建材としての床材1は、その表面側の溝部19a,19cと面取り部19bとの色差が少なくなる。従って、施工された際に、隣接する床材1,1同士の面取り部19b,19bによって形成される目地溝と溝部19a,19cとの色差が緩和され、施工後の床材1の意匠性を向上させることができる。
【0025】
次に、本実施形態に係る板状建材の製法方法の粗面処理工程の他例について図3に基づいて説明する。なお、上記例と同様の構成についてはその説明を省略する。
本例では、図3(a)に示すように、ブラシ状工具3Aを用いて面取り部17Aに粗面処理を施す例を示している。このブラシ状工具3Aは、回転軸から径方向に沿って設けられた多数の金属ワイヤー等からなり、外郭形状が略円筒形状とされたブラシ部を有している。本例では、このブラシ状工具3Aの略円筒形状とされたブラシ部の外周面、つまり、多数のワイヤーの先端を面取り部17Aに対面させるようにして摺接させながら回転させることで、粗面処理を施すようにしている。
【0026】
これにより、図3(b)に示すように、基材10の面取り部17Aには、当該面取り部17Aの長手方向に沿う多数の微細な横溝18Aが形成され、これら横溝18Aによって、当該面取り部17Aに微細な凹凸が形成され、当該面取り部17Aの全面が粗面となる。
本例の粗面処理によれば、微細な横溝18Aにおいて塗料をより効果的に捕捉させることができ、面取り部17A全体への塗料の付着性を向上させることができる。
【0027】
なお、粗面処理としては、上記のような態様に限られず、サンドペーパーなどを用いて基材10の面取り部17(17A)に粗面を形成するようにしてもよい。
また、上記した例では、表面側縁部に面取り部を形成した後に、粗面処理を施す例について説明したが、粗面処理を施す工具によって面取り部を形成するとともに、その面取り部を粗面とするようにしてもよい。
【0028】
さらに、上記塗装工程の前に、前処理として、下塗り等を施すようにしてもよい。
さらにまた、上記塗装工程の後に、仕上げ処理として、表面研磨を施したり、クリヤー塗装を施したりするようにしてもよい。
また、上記した例では、ロールコーターを用いて基材10の表面10aに塗装を施した例を示しているが、スプレー塗装やフローコーター、インクジェット塗装など他の塗装方法を採用するようにしてもよい。このような塗装方法を用いた場合でも基材10の面取り部17(17A)には、上記のように粗面が形成されているので、面取り部に塗料が付着し易くなり、塗装後の板状建材1の溝部19a,19cと面取り部19bとの色差を緩和することができる。
【0029】
また、本実施形態に係る板状建材の製造方法により製造される板状建材としては、床材として施工されるものに限られず、相互に端部が接合されて互いの面取り部によって目地溝が形成される壁材や天井材などの他の内装材としてもよい。または、その他の内装パネル材や家具材等に用いられる板状建材を、本実施形態に係る板状建材の製造方法により製造するようにしてもよい。
また、板状の基材10の構成は、上記した例に限られず、表面に溝部が形成され、表面側縁部に面取り部が形成されたものであればよい。例えば、実接合部を有さないものとしてもよく、また、基材の積層構造も合板等の木質板、MDF及び突板を積層したものに限られず、木質板と突板とを積層したものやMDFと突板とを積層したものとしてもよい。または、MDFに代えて、他の硬質ボードを表面化粧材の下層に介在させたものとしてもよい。また、合成樹脂系材料からなるものを基材として採用するようにしてもよい。
さらに、図例では、板状建材及び基材の表面側縁部の四周の全周に亘って面取り部が形成されたものを例示しているが、少なくとも一辺の表面側縁部に面取り部が形成されたものとしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 板状建材
10 基材
10a 基材の表面
16 基材の溝部
17,17A 基材の面取り部
18 面取り部の斜め溝
18A 面取り部の横溝
19 塗膜層
3 円形状研削工具
3A ブラシ状工具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の基材の表面側縁部の面取り部に粗面処理を施した後に、この面取り部及び前記基材の表面に形成された溝部を含み、当該基材の表面の全体に亘って塗装を施して板状建材を製造することを特徴とする板状建材の製造方法。
【請求項2】
請求項1において、
円形状研削工具を用いて前記粗面処理を行うことで、微細な斜め溝を前記面取り部に形成することを特徴とする板状建材の製造方法。
【請求項3】
請求項1において、
ブラシ状工具を用いて前記粗面処理を行うことで、前記面取り部の長手方向に沿う微細な横溝を前記面取り部に形成することを特徴とする板状建材の製造方法。
【請求項4】
表面に溝部が形成され、表面側縁部に粗面処理が施された面取り部が形成された板状の基材の前記溝部及び前記面取り部を含む表面の全体に亘って塗膜層が形成されていることを特徴とする板状建材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−86156(P2012−86156A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−235122(P2010−235122)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】