説明

案内制御装置、案内制御システム、案内制御方法、及び案内制御プログラム

【課題】駐車場内で駐車を行う他車の駐車動作に基づいて、自車の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる、案内制御装置、案内制御システム、案内制御方法、及び案内制御プログラムを提供すること。
【解決手段】第2案内制御装置210は、他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報を取得する通信部211と、自車の走行に関する自車動作情報を取得する自車動作情報取得部212aと、通信部211が取得した他車動作情報と、自車動作情報取得部212aが取得した自車動作情報とに基づいて、自車の予想軌跡と他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定部212bと、干渉判定部212bの判定結果に基づいて、他車動作情報に基づく案内情報を出力するスピーカ220やディスプレイ230とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案内制御装置、案内制御システム、案内制御方法、及び案内制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、交通情報や自車の走行状態等の情報を車両間で相互に通信するための車々間通信システムが知られている。例えば、道路上に路上駐車している自車が、当該道路における他車の交通の妨げになっているか否かを判定し、自車が他車の交通の妨げになっていると判定した場合には、自車の灯火装置の点灯や他車への注意喚起情報の送信によって他車へ注意喚起を行う、運転支援装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−99453号公報(段落0005−段落0008)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、駐車場の内部における駐車スペースに駐車を行う場合においても、駐車動作を行っている他車が、駐車場内を走行する自車の妨げになる可能性がある。しかし、この様な場面で特許文献1の如き従来技術を用いても、他車が自車の妨げになるか否かを示す注意喚起が他車から行われるのみであるため、他車の動作に対応して自車が採るべき動作を決定するための有益な情報が、自車に十分に提供されない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、駐車場内で駐車を行う他車の駐車動作に基づいて、自車の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる、案内制御装置、案内制御システム、案内制御方法、及び案内制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の案内制御装置は、他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報を取得する他車動作情報取得手段と、自車の走行に関する自車動作情報を取得する自車動作情報取得手段と、前記他車動作情報取得手段が取得した前記他車動作情報と、前記自車動作情報取得手段が取得した前記自車動作情報とに基づいて、前記自車の予想軌跡と前記他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定手段と、前記干渉判定手段の判定結果に基づいて、前記他車動作情報に基づく案内情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の案内制御システムは、第1の車両に搭載されるものであって、当該第1の車両の動作に関する情報を第2の車両に送信する第1案内制御装置と、前記第2の車両に搭載されるものであって、前記第1の車両の動作に関する情報を取得する第2案内制御装置と、を備える案内制御システムであって、前記第1案内制御装置は、前記第1の車両の駐車を完了するまでの動作に関する第1動作情報を取得する第1動作情報取得手段と、前記第1動作情報取得手段が取得した前記第1動作情報を前記第2の車両に送信する送信手段と、を備え、前記第2案内制御装置は、前記第1動作情報を前記第1の車両から受信する受信手段と、前記第2の車両の走行に関する第2動作情報を取得する第2動作情報取得手段と、前記受信手段が受信した前記第1動作情報と、前記第2動作情報取得手段が取得した前記第2動作情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定手段と、前記干渉判定手段の判定結果に基づいて、前記第1動作情報に基づく案内情報を出力する出力手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の案内制御システムは、請求項2に記載の案内制御システムにおいて、前記第1動作情報取得手段は、前記第1の車両の駐車を完了するまでの走行経路を特定する第1経路情報を含む前記第1動作情報を取得し、前記第2動作情報取得手段は、前記第2の車両の走行経路を特定する第2経路情報を含む前記第2動作情報を取得し、前記干渉判定手段は、前記第1経路情報と、前記第2経路情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定すること、を特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の案内制御システムは、請求項2に記載の案内制御システムにおいて、前記第1動作情報取得手段は、前記第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報を含む前記第1動作情報を取得し、前記干渉判定手段は、前記切返し情報と、前記第2動作情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の案内制御システムは、請求項2から4のいずれか一項に記載の案内制御システムにおいて、前記第1動作情報取得手段は、前記第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報を含む前記第1動作情報を取得し、前記出力手段は、前記切返し情報に基づく前記案内情報を出力すること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の案内制御システムは、請求項2から5のいずれか一項に記載の案内制御システムにおいて、前記第1動作情報取得手段は、前記第1の車両の駐車を完了するまでの所要時間を特定する所要時間情報を含む前記第1動作情報を取得し、前記出力手段は、前記所要時間情報に基づく前記案内情報を出力すること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載の案内制御方法は、他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報を取得する他車動作情報取得ステップと、自車の走行に関する自車動作情報を取得する自車動作情報取得ステップと、前記他車動作情報取得ステップで取得した前記他車動作情報と、前記自車動作情報取得ステップで取得した前記自車動作情報とに基づいて、前記自車の予想軌跡と前記他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定ステップと、前記干渉判定ステップの判定結果に基づいて、前記他車動作情報に基づく案内情報を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載の案内制御プログラムは、請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の案内制御装置、請求項7に記載の案内制御方法、及び請求項8に記載の案内制御プログラムによれば、他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報と、自車の走行に関する自車動作情報とに基づいて、自車の予想軌跡と他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を干渉判定手段が判定し、当該干渉判定手段の判定結果に基づいて、他車動作情報に基づく案内情報を出力手段が出力するので、駐車場内で駐車を行う他車の駐車動作に基づいて、自車の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる。
【0015】
請求項2に記載の案内制御システムによれば、第1の車両の駐車を完了するまでの動作に関する第1動作情報と、第2の車両の走行に関する第2動作情報とに基づいて、第2の車両の予想軌跡と第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を干渉判定手段が判定し、当該干渉判定手段の判定結果に基づいて、第1動作情報に基づく案内情報を出力するので、駐車場内で駐車を行う第1の車両の駐車動作に基づいて、第2の車両の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる。
【0016】
また、請求項3に記載の案内制御システムによれば、第1の車両の駐車を完了するまでの走行経路を特定する第1経路情報と、第2の車両の走行経路を特定する第2経路情報とに基づいて、第2の車両の予想軌跡と第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定するので、第1の車両と第2の車両との経路が交差することによって発生する予想軌跡の干渉を精度よく判定することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の案内制御システムによれば、第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報と、第2動作情報とに基づいて、第2の車両の予想軌跡と第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定するので、第1の車両が切返しを行うことによって発生する予想軌跡の干渉を精度よく判定することができる。
【0018】
また、請求項5に記載の案内制御システムによれば、第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報に基づく案内情報を出力するので、第1の車両の駐車完了までの切返し回数を考慮した有益な情報を、案内情報として提供することができる。
【0019】
また、請求項6に記載の案内制御システムによれば、所要時間情報に基づく前記案内情報を出力するので、第1の車両の駐車完了までの所要時間を考慮した有益な情報を、案内情報として提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る案内制御システムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
なお、案内制御システムが使用される状況は任意で、例えば、駐車場内や道路上において、駐車動作を行う車両とその他の車両とによって当該案内制御システムが使用される。図1は、駐車場内における使用状況を例示した平面図である。以下では、図1に示したように、駐車場内において、駐車動作を行う第1の車両100と走行中の第2の車両200とによって案内制御システム1が使用される場合を例として説明する。
【0022】
(構成)
まず、案内制御システム1の構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る案内制御システム1を例示するブロック図である。図2に示すように、この案内制御システム1は、第1の車両100に搭載される第1案内制御装置110、第2の車両200に搭載される第2案内制御装置210、スピーカ220、及びディスプレイ230、並びに第1の車両100及び第2の車両200に搭載される車速センサ140及び240、ステアリングセンサ150及び250、シフトポジションセンサ160及び260、及び現在地検出処理部170及び270を備えている。
【0023】
(構成−車速センサ)
車速センサ140及び240は、車輪の回転速度等を第1案内制御装置110又は第2案内制御装置210に出力するものであり、公知の車速センサを用いることができる。
【0024】
(構成−ステアリングセンサ)
ステアリングセンサ150及び250は、車両のステアリングホイールの操舵角を検出し、当該検出値を第1案内制御装置110又は第2案内制御装置210に出力するものであり、公知のステアリングセンサを用いることができる。
【0025】
(構成−シフトポジションセンサ)
シフトポジションセンサ160及び260は、車両の変速機を操作するためのシフトレバーのポジションを検出し、当該検出値を第1案内制御装置110又は第2案内制御装置210に出力するものであり、公知のシフトポジションセンサを用いることができる。
【0026】
(構成−現在地検出処理部)
現在地検出処理部170及び270は、第1案内制御装置110又は第2案内制御装置210が搭載されている車両の現在位置及び方位を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在地検出処理部170及び270は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0027】
(構成−スピーカ及びディスプレイ)
スピーカ220及びディスプレイ230は、第2案内制御装置210の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段である。なお、スピーカ220より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。また、ディスプレイ230の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0028】
(構成−第1案内制御装置)
第1案内制御装置110は、第1の車両100に搭載されるものであって、当該第1の車両100の動作に関する情報を第2の車両200に送信する。この第1案内制御装置110は、通信部111、制御部112、及びデータ記録部113を備えている。
【0029】
(構成−第1案内制御装置−通信部)
通信部111は、制御部112から入力された情報を第2の車両200に送信する送信手段であり、公知の無線通信装置を用いることができる。
【0030】
(構成−第1案内制御装置−制御部)
制御部112は、第1案内制御装置110を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(後述する第2案内制御装置210の制御部212について同じ)。特に、本実施の形態に係る案内制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して第1案内制御装置110にインストールされることで、制御部112の各部を実質的に構成する。
【0031】
この制御部112は、機能概念的に、駐車動作情報取得部112aを備えている。駐車動作情報取得部112aは、他車である第1の車両100の駐車を完了するまでの動作に関する駐車動作情報を取得する。ここで、「駐車を完了するまでの動作」には、例えば、第1の車両100が駐車を完了するまでの経路、切返し回数、所要時間等が含まれる。この駐車動作情報取得部112aによって実行される処理の詳細については後述する。
【0032】
(構成−第1案内制御装置−データ記録部)
データ記録部113は、第1案内制御装置110の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する第2案内制御装置210のデータ記録部213について同じ)。
【0033】
このデータ記録部113は、駐車時間テーブル113a、及び地図情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)113bを備え、さらに履歴情報113cを格納している。履歴情報113cは、第1の車両100が過去に駐車を行った際の、駐車開始から駐車完了までにおける平均車速を特定する情報や、1回の切返し当たりの平均所要時間を特定する情報を含んでいる。図3は、駐車時間テーブル113aに格納されている情報を例示した表である。図3に示したように、駐車時間テーブル113aは、テーブル項目として項目「駐車スペース」及び項目「通路」を備え、これらの「駐車スペース」の大きさ(図3の例では「小」「中」「大」)や「通路」の幅(図3の例では「3m未満」「3〜5m」「5m以上」)に対応する駐車所要時間を特定する情報(図3の例では、「20秒」から「60秒」)が格納されている。
【0034】
図2に戻り、地図情報DB113bは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えば駐車動作情報取得部112aが経路を探索するための探索データ及び地図データ等を含んでいると共に、駐車場情報113dを含んで構成されている。駐車場情報113dは、駐車場の形態を特定するための情報であり、例えば、駐車場マップの画像データや、駐車場の駐車スペースの大きさ、通路の幅等の情報を含んでいる。
【0035】
(構成−第2案内制御装置)
第2案内制御装置210は、第2の車両200に搭載されるものであって、第1の車両100の動作に関する情報を取得する。この第2案内制御装置210は、通信部211、制御部212、及びデータ記録部213を備えている。
【0036】
(構成−第2案内制御装置−通信部)
通信部211は、駐車動作情報を第1の車両100から受信する受信手段であり、公知の無線通信装置を用いることができる。
【0037】
(構成−第2案内制御装置−制御部)
制御部212は、第2案内制御装置210を制御する制御手段である。この制御部212は、機能概念的に、自車動作情報取得部212a、干渉判定部212b、及び出力制御部212cを備えている。自車動作情報取得部212aは、自車である第2の車両200の走行に関する自車動作情報を取得する。ここで、「第2の車両200の走行」には、例えば、駐車場内における第2の車両200の走行経路が含まれる。干渉判定部212bは、通信部211が受信した駐車動作情報と、自車動作情報取得部212aが取得した自車動作情報とに基づいて、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定手段である。出力制御部212cは、干渉判定部212bの判定結果に基づいて、駐車動作情報に基づく案内情報を出力する出力手段である。これらの制御部212の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0038】
(構成−第2案内制御装置−データ記録部)
データ記録部213は、第2案内制御装置210の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、地図情報DB213aを備えている。なお、この地図情報DB213aは第1案内制御装置110のデータ記録部113が備える地図情報DB113bと同様であるので、説明を省略する。
【0039】
(処理−案内制御処理)
このように構成される案内制御システム1によって実行される案内制御処理について説明する。図4は案内制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この案内制御処理は、第1案内制御装置110においては、例えば、第1の車両100が駐車するための駐車スペースが特定された場合に、一定の周期で繰り返し起動される。また第2案内制御装置210においては、例えば、第2の車両200が外部から駐車場内に進入した場合や、駐車場内において当該第2案内制御装置210に電源が投入された場合に、一定の周期で繰り返し起動される。
【0040】
第1案内制御装置110における案内制御処理が起動されると、駐車動作情報取得部112aは、駐車開始トリガがONされたか否かを判定する(SA1)。例えば、シフトポジションセンサ160からの検出値に基づき第1の車両100のシフトポジションがリバース(後退)とされた場合、あるいは操作スイッチ(図示省略)等を介して駐車開始を示す操作入力がされた場合に、駐車開始トリガがONされたと判定する。
【0041】
駐車動作情報取得部112aは、駐車開始トリガがONされない間は待機し(SA1、No)、駐車開始トリガがONされたと判定すると(SA1、Yes)、目標となる駐車スペースを特定し、現在の第1の車両100の位置から当該駐車スペースにおける駐車位置までの経路を計算する(SA2)。例えば、駐車動作情報取得部112aは、バックモニタ用カメラ等の車載カメラによって撮影した画像データを公知の方法で解析し、駐車スペースを区画する白線を検出することにより、駐車スペースを特定する。また、公知の駐車アシストシステムにおける経路計算と同様に、例えば、自車の最小旋回半径や車両と駐車スペースとの位置関係等に基づいて、駐車スペースにおける駐車位置までの経路を求めることができる。続いて、駐車動作情報取得部112aは、駐車動作情報取得処理を実行する(SA3)。
【0042】
(処理−案内制御処理−駐車動作情報取得処理)
ここで、駐車動作情報取得処理について説明する。図5は駐車動作情報取得処理のフローチャートである。駐車動作情報取得処理が開始されると、駐車動作情報取得部112aは、切返し回数計算処理を実行し、切返し情報を取得する(SB1)。
【0043】
SB1で切返し回数計算処理を実行した後、駐車動作情報取得部112aは駐車所要時間計算処理を実行し、所要時間情報を取得する(SB2)。
【0044】
SB2で駐車所要時間計算処理を実行した後、駐車動作情報取得部112aは駐車経路計算処理を実行し、第1経路情報を取得する(SB3)。以上の処理の後、駐車動作情報取得部112aは駐車動作情報取得処理を終了し、案内制御処理のメインルーチンに戻る。
【0045】
ここで、切返し回数計算処理、駐車所要時間計算処理、及び駐車経路計算処理の各処理について説明する。図6は切返し回数計算処理のフローチャート、図7は駐車所要時間計算処理のフローチャート、図8は駐車経路計算処理のフローチャートである。
【0046】
図6に示すように、切返し回数計算処理が開始されると、駐車動作情報取得部112aは、SA2で計算した経路における端点数を計算する(SC1)。この時、シフトチェンジ(ドライブからリバース、又はその逆等)を要する点のみを経路の端点として抽出し、切返し動作に該当しない経路の始点と終点とを端点から除外する。そして、駐車動作情報取得部112aは、算出された端点数を駐車を完了するまでの切返し回数とし、当該切返し回数を特定する切返し情報を駐車動作情報に含めてRAM等の内部メモリに格納する(SC2)。その後、駐車動作情報取得処理に戻る。
【0047】
図7に示すように、駐車所要時間計算処理が開始されると、駐車動作情報取得部112aは、SA2で計算した経路に基づいて、駐車を完了するまでに走行する距離を計算する(SD1)。次に、データ記録部113に格納されている履歴情報113cに基づいて、第1の車両100が過去に駐車を行った際の、駐車開始から駐車完了までにおける平均車速を特定する(SD2)。さらに、駐車を完了するまでの切返し回数を特定し、当該切返しを行うために必要となる切返し所要時間を計算する(SD3)。SC1で特定した切返し回数に、予めデータ記録部113に記録させた1回の切返し当たりの平均所要時間を乗ずることにより、切返し所要時間を算出することができる。続いて、SD1で計算した距離を、SD2で特定した平均車速で除し、これにSD3で計算した切返し所要時間を加えることにより、駐車所要時間を算出する(SD4)。そして、駐車動作情報取得部112aは、算出した駐車所要時間を特定する所要時間情報を駐車動作情報に含めてRAM等の内部メモリに格納する(SD5)。その後、駐車動作情報取得処理に戻る。
【0048】
図8に示すように、駐車経路計算処理が開始されると、駐車動作情報取得部112aは、データ記録部113に格納されている駐車場情報113dを参照し、第1の車両100が駐車を行う駐車場についての駐車場マップを取得する(SE1)。次に、現在地検出処理部170を介して第1の車両100の現在位置を特定し、SE1で取得した駐車場マップにおける第1の車両100の位置座標を取得する(SE2)。さらに、現在地検出処理部170を介して第1の車両100の方位を取得する(SE3)。続いて、SA2で計算した経路、SE2で取得した位置座標、及びSE3で取得した方位に基づき、SE1で取得した駐車場マップにおける第1の車両100の経路に対応する座標列データを第1経路情報として取得する(SE4)。そして、駐車動作情報取得部112aは、取得した第1経路情報を駐車動作情報に含めてRAM等の内部メモリに格納する(SE5)。その後、駐車動作情報取得処理に戻る。
【0049】
図4に戻り、SA3で駐車動作情報取得処理を実行した後、駐車動作情報取得部112aは、駐車動作情報取得処理で取得した駐車動作情報と、現在地検出処理部170が検出した第1の車両100の現在位置を特定する位置情報とを、通信部111によって第2の車両200に送信させる(SA4)。
【0050】
第2の車両200の第2案内制御装置210において案内制御処理が起動されると、自車動作情報取得部212aは、通信部211によってデータの受信を行わせる(SA5)。そして、第1の車両100から送信された駐車動作情報及び位置情報を、通信部211を介して取得したか否かを判定する(SA6)。駐車動作情報及び位置情報を取得していないと判定した場合(SA6、No)、通信部211はデータの受信を継続する(SA5)。
【0051】
一方、駐車動作情報及び位置情報を取得したと判定した場合(SA6、Yes)、自車動作情報取得部212aは自車動作情報及び第2の車両200の現在位置の取得を行う(SA7)。例えば、自車動作情報取得部212aは、駐車場内における第2の車両200の走行経路を特定する第2経路情報を、自車動作情報として取得するとともに、現在地検出処理部270を介して第2の車両200の現在位置を取得する。駐車場内における第2の車両200の走行経路には、例えば、駐車場の出口までの走行経路や、駐車場内の駐車位置までの走行経路等が含まれる。なお、駐車場内の駐車位置は、例えば、駐車場内の駐車状況を監視する公知の駐車場監視システムから取得した駐車場内の空き位置情報等に基づいて決定することができる。
【0052】
次に、SA5で受信した駐車動作情報及び位置情報と、SA7で取得した自車動作情報及び第2の車両200の現在位置とに基づいて、干渉判定部212bは第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する(SA8)。具体的には、SA5で受信した位置情報に基づく第1の車両100の位置とSA7で取得した第2の車両200の現在位置との距離、及び、SA5で受信した駐車動作情報に含まれる第1経路情報とSA7で取得した自車動作情報に含まれる第2経路情報とに基づいて、干渉の有無を判定する。
【0053】
例えば、第1の車両100と第2の車両200との間の距離が所定距離(例えば10m)以内の場合に、SA5で受信した第1経路情報と、SA7で取得した第2経路情報とに基づいて、第1の車両100の経路と第2の車両200の経路とが交差するか否かを干渉判定部212bが判断する。そして、第1の車両100の経路と第2の車両200の経路とが交差する場合に、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡とが干渉すると判定する。
【0054】
あるいは、第1の車両100と第2の車両200との間の距離が所定距離(例えば10m)以内の場合に、切返し情報によって特定される切返し回数が0回か否かを干渉判定部212bが判断する。そして、切返し回数が0回でない場合(1回以上の場合)、第2の車両200が第1の車両100の現在位置に到達するまでの間に第1の車両100の駐車動作が完了しないものとし、干渉判定部212bは第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡とが干渉すると判定する。
【0055】
SA8の結果、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡とが干渉しないと干渉判定部212bが判定した場合(SA8、No)、自車動作情報取得部212aは、通信部211にデータの受信を継続させる(SA5)。一方、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡とが干渉すると干渉判定部212bが判定した場合(SA8、Yes)、出力制御部212cは、SA5で受信した駐車動作情報に基づく案内情報を、スピーカ220やディスプレイ230を介して出力する(SA9)。
【0056】
図9は、案内情報を出力するディスプレイ230を例示した図である。案内情報の具体的な内容は任意で、例えば、図9に例示したように、駐車動作情報に含まれる第1経路情報と地図情報DB213aの駐車場情報に含まれる駐車場マップの画像データとに基づいて、駐車場における駐車完了までの第1の車両100の経路をディスプレイ230に表示させる。また、駐車動作情報に含まれる所要時間情報や切返し情報を、駐車場マップ上に重畳表示させることもできる(図9における「所要時間 0:20」及び「切返し回数 2」)。
【0057】
あるいは、所要時間情報に基づいて特定される所要時間や、切返し情報に基づいて特定される切返し回数が、閾値以上であった場合に、第2の車両200に対して現在位置での待機を促す旨の案内情報(「しばらく待機してください」等)を、スピーカ220やディスプレイ230に出力させることもできる。
【0058】
これにより、第2の車両200の経路上で駐車動作を行っている第1の車両100について、「駐車所要時間が長いため、第2の車両200は他の経路に迂回すべき」、あるいは「切返し回数が少ないため、第2の車両200は現在位置で待機後、既定の経路を進むべき」等、第2の車両200の採るべき動作を決定するために有益な情報を、案内情報として提供することができる。
【0059】
SA9で案内情報を出力させた後、案内制御システム1は案内制御処理を終了する。
【0060】
(効果)
このように実施の形態によれば、第1の車両100の駐車を完了するまでの動作に関する駐車動作情報と、第2の車両200の走行に関する自車動作情報とに基づいて、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を干渉判定部212bが判定し、当該干渉判定部212bの判定結果に基づいて、駐車動作情報に基づく案内情報を出力するので、駐車場内で駐車を行う第1の車両100の駐車動作に基づいて、第2の車両200の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる。
【0061】
また、第1の車両100の駐車を完了するまでの走行経路を特定する第1経路情報と、第2の車両200の走行経路を特定する第2経路情報とに基づいて、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定するので、第1の車両100と第2の車両200との経路が交差することによって発生する予想軌跡の干渉を精度よく判定することができる。
【0062】
また、第1の車両100の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報と、第2動作情報とに基づいて、第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定するので、第1の車両100が切返しを行うことによって発生する予想軌跡の干渉を精度よく判定することができる。
【0063】
また、切返し情報に基づく案内情報を出力するので、第1の車両100の駐車完了までの切返し回数を考慮した有益な情報を、案内情報として提供することができる。
【0064】
また、所要時間情報に基づく前記案内情報を出力するので、第1の車両100の駐車完了までの所要時間を考慮した有益な情報を、案内情報として提供することができる。
【0065】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0066】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0067】
(案内制御処理について)
上述した実施の形態では、第1の車両100が駐車するための駐車スペースが特定された場合に、第1案内制御装置110において案内制御処理が起動されると説明したが、第1の車両100が駐車スペースから出庫することが特定された場合に案内制御処理が起動されるように構成してもよい。これにより、駐車スペースからの出庫を行う他車の動作に基づいて、自車の採るべき動作を決定するために有益な情報を提供することができる。
【0068】
また、干渉判定部212bは、第1の車両100と第2の車両200との間の距離が所定距離以内か否かと、第1の車両100の経路と第2の車両200の経路とが交差するか否かとの、二つの判定基準を用いて第2の車両200の予想軌跡と第1の車両100の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定すると説明したが、何れか一方の判定基準のみを用いて判定させてもよい。すなわち、第1の車両100と第2の車両200との間の距離に関わらず、第1の車両100の経路と第2の車両200の経路とが交差する場合に予想軌跡が干渉すると判定させてもよい。あるいは、第1の車両100の経路と第2の車両200の経路とが交差するか否かに関わらず、第1の車両100と第2の車両200との間の距離が所定距離以内の場合に予想軌跡が干渉すると判定させてもよい。
【0069】
(駐車動作情報取得処理について)
上述した実施の形態では、駐車動作情報取得処理において、駐車動作情報取得部112aは切返し情報取得、所要時間情報、及び第1経路情報を取得すると説明したが、これらの情報の中から任意の情報を選択的に取得するようにしてもよい。例えば、予め操作スイッチ等の入力手段を介してデータ記録部113に記録された設定(例えば、「切返し情報取得、所要時間情報取得、第1経路情報不取得」等)に基づいて、取得すべき情報を特定させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】駐車場内における案内制御システムの使用状況を例示した平面図である。
【図2】案内制御システムを例示するブロック図である。
【図3】駐車時間テーブルに格納されている情報を例示した表である。
【図4】案内制御処理のフローチャートである。
【図5】駐車動作情報取得処理のフローチャートである。
【図6】切返し回数計算処理のフローチャートである。
【図7】駐車所要時間計算処理のフローチャートである。
【図8】駐車経路計算処理のフローチャートである。
【図9】案内情報を出力するディスプレイを例示した図である。
【符号の説明】
【0071】
1 案内制御システム
100 第1の車両
110 第1案内制御装置
111、211 通信部
112、212 制御部
112a 駐車動作情報取得部
113、213 データ記録部
113a 駐車時間テーブル
113b、213b 地図情報DB
113c 履歴情報
113d 駐車場情報
140、240 車速センサ
150、250 ステアリングセンサ
160、260 シフトポジションセンサ
170、270 現在地検出処理部
200 第2の車両
210 第2案内制御装置
212a 自車動作情報取得部
212b 干渉判定部
212c 出力制御部
220 スピーカ
230 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報を取得する他車動作情報取得手段と、
自車の走行に関する自車動作情報を取得する自車動作情報取得手段と、
前記他車動作情報取得手段が取得した前記他車動作情報と、前記自車動作情報取得手段が取得した前記自車動作情報とに基づいて、前記自車の予想軌跡と前記他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定手段と、
前記干渉判定手段の判定結果に基づいて、前記他車動作情報に基づく案内情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする案内制御装置。
【請求項2】
第1の車両に搭載されるものであって、当該第1の車両の動作に関する情報を第2の車両に送信する第1案内制御装置と、
前記第2の車両に搭載されるものであって、前記第1の車両の動作に関する情報を取得する第2案内制御装置と、を備える案内制御システムであって、
前記第1案内制御装置は、
前記第1の車両の駐車を完了するまでの動作に関する第1動作情報を取得する第1動作情報取得手段と、
前記第1動作情報取得手段が取得した前記第1動作情報を前記第2の車両に送信する送信手段と、を備え、
前記第2案内制御装置は、
前記第1動作情報を前記第1の車両から受信する受信手段と、
前記第2の車両の走行に関する第2動作情報を取得する第2動作情報取得手段と、
前記受信手段が受信した前記第1動作情報と、前記第2動作情報取得手段が取得した前記第2動作情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定手段と、
前記干渉判定手段の判定結果に基づいて、前記第1動作情報に基づく案内情報を出力する出力手段と、を備えること、
を特徴とする案内制御システム。
【請求項3】
前記第1動作情報取得手段は、
前記第1の車両の駐車を完了するまでの走行経路を特定する第1経路情報を含む前記第1動作情報を取得し、
前記第2動作情報取得手段は、
前記第2の車両の走行経路を特定する第2経路情報を含む前記第2動作情報を取得し、
前記干渉判定手段は、
前記第1経路情報と、前記第2経路情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定すること、
を特徴とする請求項2に記載の案内制御システム。
【請求項4】
前記第1動作情報取得手段は、
前記第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報を含む前記第1動作情報を取得し、
前記干渉判定手段は、
前記切返し情報と、前記第2動作情報とに基づいて、前記第2の車両の予想軌跡と前記第1の車両の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定すること、
を特徴とする請求項2に記載の案内制御システム。
【請求項5】
前記第1動作情報取得手段は、
前記第1の車両の駐車を完了するまでの切返し回数を特定する切返し情報を含む前記第1動作情報を取得し、
前記出力手段は、
前記切返し情報に基づく前記案内情報を出力すること、
を特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の案内制御システム。
【請求項6】
前記第1動作情報取得手段は、
前記第1の車両の駐車を完了するまでの所要時間を特定する所要時間情報を含む前記第1動作情報を取得し、
前記出力手段は、
前記所要時間情報に基づく前記案内情報を出力すること、
を特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の案内制御システム。
【請求項7】
他車の駐車を完了するまでの動作に関する他車動作情報を取得する他車動作情報取得ステップと、
自車の走行に関する自車動作情報を取得する自車動作情報取得ステップと、
前記他車動作情報取得ステップで取得した前記他車動作情報と、前記自車動作情報取得ステップで取得した前記自車動作情報とに基づいて、前記自車の予想軌跡と前記他車の駐車を完了するまでの予想軌跡との干渉の有無を判定する干渉判定ステップと、
前記干渉判定ステップの判定結果に基づいて、前記他車動作情報に基づく案内情報を出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とする案内制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とする案内制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−146193(P2010−146193A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321291(P2008−321291)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】