説明

案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置

【課題】 ナビゲーション装置の負荷を軽減できる案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置を提供する。音声認識機能を変更する際に要する労力を軽減できる案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置を提供する。
【解決手段】 ナビ装置10は、道路データ記憶部14から道路データ15を読出可能に構成され、音声を認識する入出力制御部21を備えた入出力装置20とデータを送受信可能に接続される。ナビ装置10は、受け付け可能なコマンドを示すナビ側機能リストを入出力装置20に送信する。入出力装置20は、音声認識結果に基づき、ユーザ要求を判断し、受信したナビ側機能リストに基づいて、ユーザ要求に対応し、ナビ装置10が受け付け可能なコマンドをナビ装置10に送信する。また、コマンドに対するナビ装置10からの処理結果を受信し、タッチパネル24に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両に搭載されるナビゲーション装置では、自車位置を地図に重ねてディスプレイに表示する現在位置表示機能と、目的地までの最適な経路を探索する経路探索機能と、経路を地図上に表示する経路案内機能とを備えている。また、ユーザが発した音声により入力操作を行うことができるナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなナビゲーション装置は、音声認識用のデータを格納した音声認識辞書と音声認識処理部を備えている。そして、音声認識処理部により、認識用データとAD変換された入力音声とを比較して、入力音声を文字データとして認識する。さらに、入力音声が示す要求に従って、目的地検索、地図縮尺変更等を行い、その結果をディスプレイに表示している。
【特許文献1】特開2002−350158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、音声認識処理を行うことは、ナビゲーション装置に大きな負荷となる。このため、案内処理のための本質的な処理が遅れ、迅速な経路案内に悪影響を与える可能性がある。また、音声認識辞書や音声認識処理部を変更する場合には、ナビゲーション装置の本質的な処理機能が経路探索機能や経路案内処理機能等であるにも関わらず、ナビゲーション装置のプログラム等を変更する必要が生じ、多大な労力がかかっていた。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ナビゲーション装置の負荷を軽減できる案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置を提供することにある。
【0005】
本発明の別の目的は、音声認識機能を変更する際に要する労力を軽減できる案内情報提供方法、案内情報提供システム、ナビゲーション装置及び入出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置と、音声を認識する音声認識手段を備え、前記ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続された入出力装置とを使用して、音声入力操作に基づいて前記案内情報を提供する案内情報提供方法であって、前記ナビゲーション装置が、同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する段階と、前記入出力装置が、前記音声認識手段により入力音声の音声認識を行う段階と、前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する段階と、前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する段階と、前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する段階と、受信した前記案内情報を出力する段階とを備えたことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の案内情報提供方法において、前記入出力装置が、同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成する段階と、前記ナビ側リストデータ及び前記入出力装置側リストデータに基づいて、前記入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対する要求であるかを判断する段階と、前記ユーザ要求が前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成して出力する段階とをさらに備えることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置と、音声を認識する音声認識手段を備え、前記ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続された入出力装置とを有し、音声入力操作に基づいて前記案内情報を提供する案内情報提供システムであって、前記ナビゲーション装置が、同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する送信制御手段を備え、前記入出力装置が、前記音声認識手段による前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する第1判断手段と、前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段と、前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する第1受信制御手段と、受信した前記案内情報を出力する第1出力制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の案内情報提供システムにおいて、前記入出力装置が、同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成する第1作成手段と、前記ナビ側リストデータ及び前記入出力装置側リストデータに基づいて、前記入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対応する要求であるかを判断する第2判断手段と、前記ユーザ要求が、前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成する第2作成手段と、作成した前記案内情報を出力する第2出力制御手段とをさらに備えることを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置において、音声を認識する音声認識手段を備えた入出力装置とデータを送受信可能に接続され、同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する送信制御手段を備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、音声を認識する音声認識手段を備えた入出力装置において、自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続され、前記ナビゲーション装置から、同ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを受信する第2受信制御手段と、前記音声認識手段による前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する第1判断手段と、前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段と、前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する第1受信制御手段と、受信した前記案内情報を出力する第1出力制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の入出力装置において、同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成する第1作成手段と、前
記ナビ側リストデータ及び入出力装置側リストデータに基づいて、前記入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対応する要求であるかを判断する第2判断手段と、前記ユーザ要求が、前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成する第2作成手段と、作成した前記案内情報を出力する第2出力制御手段とをさらに備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されている。入出力装置は、音声認識手段を備え、ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続されている。音声による入力操作が行われる際には、ナビゲーション装置が、受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを入出力装置に送信する。また、入出力装置は、音声認識手段に基づき入力音声の音声認識を行い、音声認識結果に基づいてユーザ要求を判断する。また、音声認識結果及びナビ側リストデータに基づき、入力音声に対応するコマンドをナビゲーション装置に送信する。さらに、入出力装置は、コマンドに対するナビゲーション装置からの案内情報を受信及び出力する。即ち、ナビゲーション装置は、音声認識処理、要求判断処理等を行う必要がないので、音声入力操作に対する処理において、ナビゲーション装置の負荷を軽減することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、入出力装置は、入出力装置側リストデータを作成する。また、各リストデータに基づいて、入力音声が、ナビゲーション装置に対するユーザ要求であるか、入出力装置に対するユーザ要求であるかを判断する。さらに、入力音声が入出力装置に対するユーザ要求であった場合に、案内情報を作成して出力する。このため音声入力操作により、入出力装置の演算処理により作成された案内情報を提供できる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されている。入出力装置は、音声認識手段を備え、ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続されている。また、ナビゲーション装置は、受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを入出力装置に送信する送信制御手段を備える。また、入出力装置は、音声認識結果に基づいてユーザ要求を判断する第1判断手段と、音声認識結果及びナビ側リストデータに基づき、入力音声に対応するコマンドをナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段とを備える。さらに、入出力装置は、コマンドに対するナビゲーション装置からの案内情報を受信する第1受信制御手段及び案内情報を出力する第1出力制御手段を備える。即ち、ナビゲーション装置は、音声認識処理、要求判断処理等を行う必要がないので、音声入力操作に対する処理において、ナビゲーション装置の負荷を軽減することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、入出力装置は、入出力装置側リストデータを作成する第1作成手段を備える。また、各リストデータに基づいて、入力音声が、ナビゲーション装置に対するユーザ要求であるか、入出力装置に対するユーザ要求であるかを判断する第2判断手段を備える。さらに、入力音声が入出力装置に対するユーザ要求であった場合に、案内情報を作成する第2作成手段と、作成した案内情報を出力する第2出力制御手段とを備える。このため音声入力操作により、入出力装置の演算処理により作成された案内情報を提供できる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されている。また、音声認識手段を備えた入出力装置とデータを送受信可能に接続されている。さらに、ナビゲーション装置は、受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを入出力装置に送信する送信制御手段を備える。このため、入出力装置は、音声認識手段による音
声認識結果及びナビ側リストデータ等に基づき、入力音声に対応し、ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドをナビゲーション装置に送信することができる。従って、ナビゲーション装置は、音声認識処理、要求判断処理等を行わなくても、音声入力操作によるコマンドを受け付けて、コマンドに対する各処理を実行し、案内情報を作成することができる。従って、音声入力操作に対するナビゲーション装置の負荷を軽減することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、入出力装置は、音声認識手段を備え、ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続されている。また、入出力装置は、ナビゲーション装置から、受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを受信する第2受信制御手段を備える。また、入出力装置は、音声認識結果に基づきユーザ要求を判断する第1判断手段と、ナビ側リストデータに基づき、入力音声に対応するコマンドをナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段を備える。さらに、入出力装置は、コマンドに対するナビゲーション装置からの案内情報を受信する第2受信制御手段及び第1出力制御手段とを備える。即ち、ナビゲーション装置は、音声認識処理、要求判断処理等を行う必要がないので、音声入力操作に対する処理において、ナビゲーション装置の負荷を軽減することができる。また、音声認識手段を変更したい場合には、入出力装置のみを変更し、ナビゲーション装置は変更する必要がないので、音声認識手段の変更の際の労力が軽減される。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、入出力装置は、入出力装置側リストデータを作成する第1作成手段を備える。また、各リストデータに基づいて、入力音声が、ナビゲーション装置に対するユーザ要求であるか、入出力装置に対するユーザ要求であるかを判断する第2判断手段を備える。さらに、入力音声が入出力装置に対するユーザ要求であった場合に、案内情報を作成する第2作成手段及び案内情報を出力する第2出力制御手段を備える。このため音声入力操作により、入出力装置の演算処理により作成された案内情報を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。図1は、本実施形態の案内情報提供システムとしての経路案内システムの構成を説明するブロック図である。
【0021】
図1に示すように、経路案内システム1は、車両に搭載されるナビゲーション装置(以下、単にナビ装置と言う)10及び入出力装置20を備えている。ナビ装置10は、自車位置検出手段及び送信制御手段を構成する案内制御部11を備えている。案内制御部11は、経路を探索するためのCPU、RAM等のハードウェア、探索用プログラム、リスト送信プログラム等のソフトウェアを有するモジュールを備えている。
【0022】
また、ナビ装置10は、送信制御手段を構成する送受信制御部12を備えている。送受信制御部12は、ケーブル7を介して、入出力装置20との各種データの送受信を制御する。これらの送受信制御部12及びケーブル7は、公知のインターフェース及びケーブルであって、例えば、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)規格等のインタフェース及びケーブルが使用可能である。
【0023】
さらに、ナビ装置10は、自車位置検出手段を構成するGPS(Global Positioning System)受信部13を備え、GPS衛星から受信した電波に基づき、自車位置の緯度、経
度、高度を算出する。案内制御部11は、GPS衛星からの電波の受信状況が良好でない場合に、車両に設けられた車速センサ5、方位センサ6から各種データを受信して、基準位置からの相対移動距離、相対方位を算出して自車位置を求めたり、GPS受信部13に基づいて算出した自車位置の補正を行う。
【0024】
また、案内制御部11は、同じくナビ装置10に備えられたVICS(Vehicle Information and Communication System)受信部16から、交通情報等が含まれるデータを受信する。VICS受信部16は、道路上に配設されたビーコンからデータを受信する装置であって、ビーコンから受信するデータ内には、位置情報、道路名等の道路情報、渋滞情報等の交通案内、主要地点までの推定所要時間等が格納されている。
【0025】
さらに、ナビ装置10は、道路データ記憶手段としての道路データ記憶部14を備えている。道路データ記憶部14は、ハードディスクから構成され、案内情報を作成するための各道路データ15を格納している。各道路データ15は、全国を単位区域ごとに区画した各エリアのデータであり、ノードデータ、リンクデータ、緯度・経度、道路幅員データ、道路種別データ、交差点データ等の各種情報を含んでいる。
【0026】
ナビ装置10とケーブル7を介して接続された入出力装置20は、音声認識手段、第1判断手段、第1送信制御手段、第1受信制御手段、第1出力制御手段、第1作成手段、第2判断手段、第2作成手段、第2出力制御手段及び第2受信制御手段を構成する入出力制御部21を備えている。入出力制御部21は、CPU等のハードウェア及び音声認識プログラム、候補作成プログラム、要求解釈プログラム等のソフトウェアから構成されている。また、入出力制御部21は、ケーブル7と接続されたIEEE1394規格等のインターフェース(I/F)22を介してナビ装置10と各種データを送受信可能に接続されている。そして、入出力制御部21は、マイクMを介して入力された音声信号をAD変換し、音声認識プログラムに従って、AD変換した入力音声の特徴量を演算する。
【0027】
さらに、入出力装置20は、表示部23を備えている。表示部23には、各画像を表示するタッチパネル24と各スイッチ25とが備えられている。入出力制御部21は、タッチパネル24、各スイッチ25の手動入力操作に基づいて各種処理を実行する。各スイッチ25の中には、音声認識を実行するための音声認識用スイッチ25aが備えられている。経路案内システム1に音声認識を実行させる際には、この音声認識用スイッチ25aを押下する等して入力操作するようになっている。
【0028】
また、入出力装置20は、ハードディスクからなる描画データ記憶部26を備えている。描画データ記憶部26には、メニュー画面等の操作画面を表示するための画面描画データ、鳥瞰図、平面図、狭域地図、広域地図等の各種地図を構成する地図描画データ、施設情報を提供する施設用描画データ等、各画像を表示する描画データ27がそれぞれ格納されている。各種地図を表示するための描画データ27は、地図上の道路に対応するノード、リンクや、「市街地」、「私有地」等の道路以外の場所を識別するためのエリア識別子等に関連付けられて格納されている。入出力装置20は、ナビ装置10から送信された自車位置又は案内経路に基づいて、描画データ記憶部26から必要な各描画データ27をそれぞれ読出し、地図表示データを作成する。そして、作成した地図表示データをタッチパネル24に出力する。
【0029】
また、入出力装置20は、検索データ記憶部28を備えている。検索データ記憶部28は、ハードディスクからなり、目的地、施設情報を検索するための各検索データ29を格納している。各検索データ29は、登録地点ごとに作成され、「○○市役所」、「○○インターチェンジ」等の名称、座標データ、住所、電話番号、「レストラン」等の施設種別等から構成されている。入出力制御部21は、例えば「レストラン」等のカテゴリや電話番号等が入力されると、各検索データ29を使用して、周辺のレストランや、電話番号に対応する目的地を検出する。
【0030】
さらに、入出力装置20は、音声認識手段を構成する音声認識辞書30を備えている。
音声認識辞書30は、各語彙を示す音声信号の特徴量を表す認識用データ31を格納している。案内制御部11は、前記したように、入力音声の特徴量と、音声認識辞書30に格納された各認識用データ31の特徴量とを比較し、類似度が高い認識用データ31を検出して、入力音声を文字データとして認識する。尚、音声を認識するための演算処理方法は、公知の演算処理方法を使用することが可能である。また、このような構成の経路案内システム1が提供する案内情報とは、ナビ装置10の案内制御部11により算出された目的地までの経路案内情報、所要時間情報、料金情報、渋滞回避経路情報等、ナビ装置10が備える一般的な機能により提供される情報を含む。また、案内情報は、入出力装置20が備える検索機能により提供される検索結果情報、自車位置周辺の描画データ27も含む。
【0031】
次に、機能リスト作成処理について、図2に従って説明する。まず、入出力装置20は、音声認識を行うための、音声認識用スイッチ25aの押下を待つ(ステップS1−1)。音声認識用スイッチ25aが押下されると(ステップS1−1においてYES)、入出力装置20の入出力制御部21は、ナビ装置10に対して、機能リスト(ナビ側リストデータ)の送信を要求する(ステップS1−2)。
【0032】
ナビ装置10の案内制御部11は、ケーブル7及び送受信制御部12を介して、入出力装置20からの要求命令を受信すると、ナビ側機能リストを作成する(ステップS1−3)。具体的には、案内制御部11は、自車位置、走行状況等に応じて、「ルート変更」、「別ルート表示」、「料金演算」、「所要時間演算」「渋滞回避」等のための各処理が可能であるか否かを判断する。例えば、案内制御部11は、自車位置と目的地との相対距離、自車が選択可能な他の案内経路の有無等を判断し、現在の案内経路から他の案内経路に変更する、いわゆる「ルート変更」が可能であるか否かを判断する。そして、案内制御部11は、動作可能な各処理(「ルート変更」等)を示す各識別子又はコマンドを、ナビ装置10が受け付け可能なコマンドを示すナビ側機能リストとして統合する。
【0033】
ナビ側機能リストを作成すると、案内制御部11は、ケーブル7を介してナビ側機能リストを入出力装置20に送信する(ステップS1−4)。入出力装置20の入出力制御部21は、ナビ側機能リストを受信すると、入出力装置20側の機能リスト(入出力装置側リストデータ)を追加して、機能リストを作成する(ステップS1−5)。このとき、入出力制御部21は、ナビ装置10から取得した自車位置、タッチパネル24の画像の表示様式等に応じて、入出力装置20が、「詳細表示」、「広域表示」、「周辺検索」等を実行することが可能であるか否かを判断する。例えば、入出力制御部21は、タッチパネル24に表示された地図画像の縮尺を判断し、それよりも小さい縮尺の地図画像を表示する描画データ27があるか否かを判断する。より縮尺が小さい描画データ27が描画データ記憶部26に格納されている場合には、入出力制御部21は、「詳細表示」が可能であると判断する。また、縮尺がより小さい地図画像を表示する描画データ27がない場合、即ち、タッチパネル24に表示された地図画像が最も縮尺が小さい場合には、「詳細表示」が不可能であると判断する。そして、入出力制御部21は、動作可能な各処理(「詳細表示」等)を示す各識別子又はコマンドを、入出力装置20側の機能リストとする。さらに、このリストと、ナビ側機能リストとを統合して、機能リストデータを作成する。
【0034】
次に、音声入力操作に対する案内情報作成処理について、図3に従って説明する。まず、音声認識用スイッチ25aが押下された場合に、入出力装置20は、ユーザによる音声入力を待つ(ステップS2−1)。マイクMから音声信号を受信した場合(ステップS2−1においてYES)、各コマンド候補を読み込む(ステップS2−2)。コマンド候補は、ナビ装置10及び入出力装置20の各機能を実行させるための入力音声を示す文字データであって、各機能の識別子と関連付けられて、入出力装置20の図示しない記憶部に予め格納されている。例えば、ナビ装置10が備える「ルート変更」という機能に対しては、「ルート変更」、「経路変更」、「ルートを変えたい」等のコマンド候補がテーブル
に格納されている。入出力装置20が備える「レストラン検索」という機能に対しては、「レストラン」、「おなかがすいた」等のコマンド候補が、レストラン検索機能の識別子と関連付けられてテーブルに格納されている。
【0035】
入出力制御部21は、このテーブルを読込むと、音声認識処理を行う(ステップS2−3)。具体的には、入出力制御部21は、音声認識プログラムに従って、前記したようにAD変換した入力音声の特徴量を演算する。そして、入力音声の特徴量と、音声認識辞書30に格納された各認識用データ31の特徴量とを比較し、類似度が高い認識用データ31を検出して、入力音声を文字データとして認識する。
【0036】
そして、入出力制御部21は、音声認識結果に基づいて、要求解釈プログラムを使用して要求解釈処理を行う(ステップS2−3)。例えば、ステップS2−2において音声認識された入力音声が「おなかがすいた」である場合、そのフレーズが、ステップS2−2において読込まれたコマンド候補内にあるか否か、または類似度が高いコマンド候補があるか否かを判断する。例えば、入出力制御部21は、コマンド候補のテーブルを参照することにより、「おなかがすいた」という入力音声が、「レストラン検索」に対応していると判断し、ユーザ要求がレストラン検索であると解釈する。
【0037】
そして、要求解釈処理を行うと、入出力制御部21は、コマンド候補に関連付けられたナビ装置10又は入出力装置20の機能を検出し、この機能が、機能リスト作成処理で作成された機能リストに含まれているか否かを判断する(ステップS2−5)。例えば、ユーザ要求がレストラン検索である場合、この「レストラン検索」が機能リストに含まれているか否かを判断する。入力音声に対応する機能が、機能リストに含まれていない場合には(ステップS2−5においてNO)、処理を終了する。このとき、タッチパネル24に入力音声が示すコマンドを実行できない旨の表示、又は音声入力のやり直しを促す旨の表示を出力してもよい。
【0038】
入力音声に対応する、機能リストに含まれている場合には(ステップS2−5においてYES)、入出力制御部21は、入力音声に対応する機能が、ナビ装置10の機能を使用するか否かを判断する(ステップS2−6)。要求解釈の結果、例えばユーザ要求が「レストラン検索」である場合、ナビ装置10の機能を使用しない(ステップS2−4においてNO)として、その音声入力操作に対する処理を行い、その入力操作に対する処理結果(案内情報)を出力する(ステップS2−7)。音声入力操作が「レストラン検索」である場合、入出力装置20の入出力制御部21は、検索データ29を使用して、自車位置周辺のレストランを検索する。そして、検索結果を、タッチパネル24に表示する。これにより、図4に示すように、タッチパネル24に表示された地図画像100上に、自車位置マーク102と、自車位置周辺のレストランを示す指標101が表示される。また、出発地から目的地までの案内経路を探索する経路探索処理が行われている場合には、経路指標103が表示されている。
【0039】
一方、要求解釈の結果、入力音声が対応する機能が「ルート変更」である場合等、入出力制御部21がナビ装置10の機能を使用すると判断して(ステップS2−6においてYES)、ユーザ要求に対応するコマンドを、ケーブル7を介してナビ装置10に送信する(ステップS2−8)。このコマンドは、ナビ装置10の機能に対応する識別子でもよい。
【0040】
ナビ装置10は、コマンドを受信すると、そのコマンドに対する演算処理結果を入出力装置20に送信する(ステップS2−9)。例えば、ユーザ要求が「ルート変更」である場合、案内制御部11は、自車位置と道路データ15とに基づいて、自車が現在選択している案内経路以外の経路を探索する。そして、探索の結果、得られた案内経路に対応する
ノードデータ、リンクデータ等の識別データを、送受信制御部12及びケーブル7を介して入出力装置20に送信する。ユーザ要求が「所要時間演算」であった場合には、案内制御部11は、VICS受信部16が受信した交通情報や、道路データ15等に基づいて、現在の自車位置から目的地までの所要時間を新たに演算する。そして、所要時間を示すデータを、ケーブル7を介して入出力装置20に送信する。このように、入出力装置20によって音声認識及び要求解釈処理を行い、ナビ装置10は、受信したユーザ要求に対する処理を実行すればよいので、音声入力操作に対する処理動作において、ナビ装置10演算処理動作の負荷が軽減される。
【0041】
入出力装置20は、ナビ装置10から処理結果を受信すると、その処理結果を出力する(ステップS2−10)。つまり、ナビ装置10から、新たな案内経路を受信した場合には、その経路に対応する描画データ27を描画データ記憶部26から読出して、地図画像とともにタッチパネル24に案内経路を表示する。このとき、入出力制御部21は、図4に示す経路指標103を、新たに探索された案内経路に従って更新する。ナビ装置10から、新たに演算した所要時間を示すデータを受信した場合には、その所要時間を表示するための画面の描画データ27を読出して、タッチパネル24に表示する。
【0042】
ユーザ要求に対する処理結果を出力すると(ステップS2−7、ステップS2−10)、入出力制御部21は、音声認識用スイッチ25aの再押下等、音声認識を終了させる操作を待つ(ステップS2−11)。音声認識の終了操作が行われると(ステップS2−11においてYES)、音声入力操作に対する案内処理を終了する。音声認識の終了操作が行われない場合(ステップS2−11においてNO)には、ステップS2−1に戻り、前記した処理を繰り返す。
【0043】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ナビ装置10は、GPS受信部13及び道路データ記憶部14を備え、入出力装置20は、音声認識処理及び要求解釈処理を行う入出力制御部21及び音声認識辞書30を備えるようにした。また、ナビ装置10と入出力装置20とをデータを送受信可能に接続した。そして、音声による入力操作が行われる際には、ナビ装置10が、受け付け可能なコマンドを示す機能リストを入出力装置20に送信するようにした。
【0044】
さらに、入出力装置20は、音声認識辞書30を使用して入力音声の音声認識を行い、各コマンド候補を読込んで、入力音声が示すユーザ要求を判断するようにした。また、機能リストに基づいて、ユーザ要求に対応し、ナビ装置10が受け付け可能なコマンドをナビ装置10に送信するようにした。そして、ナビ装置10から受信した処理結果をタッチパネル24に出力するようにした。このように、入出力装置20によって、音声認識処理及び要求解釈処理を行い、ナビ装置10は、機能リストの送信及びユーザ要求に対する応答処理を実行するようにした。このため、音声入力操作に対する案内処理において、ナビ装置10は、機能リストの送信及びユーザ要求に対する処理を実行すればよいので、ナビ装置10の演算処理動作の負荷が軽減される。
【0045】
また、音声認識辞書30や音声認識機能を変更する必要が生じた場合には、新たな音声認識辞書30又は入出力制御部21を備えた入出力装置20を、ナビ装置10と接続すればよいので、音声認識機能等の変更に伴う労力を軽減することができる。
【0046】
(2)上記実施形態では、入出力装置20は、入出力装置20により受け付け可能なコマンドを示す機能リストを、ナビ側機能リストと統合するようにした。そして、その機能リストに基づいて、入力音声が示すユーザ要求が、ナビ装置10及び入出力装置20のいずれかに対応する要求であるかを判断するようにした。さらに、ユーザ要求が、入出力装
置20に対する要求(コマンド)であると判断した際に、ユーザ要求(コマンド)に対応する処理を実行して、処理結果を出力するようにした。このため、入出力装置20が、描画データ記憶部26、検索データ記憶部28を備える場合にも、地図の縮尺変更、施設検索等の入力音声によるコマンドを受け付けることができる。また、ナビ装置10の負荷をさらに軽減することができる。
【0047】
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ナビ装置10は、VICS受信部16を省略した構成でもよい。
・ナビ装置10は、描画データ記憶部26、検索データ記憶部28、及び音声認識辞書30のうちいずれか一つ又は複数を備えるようにしても良い。ナビ装置10が描画データ記憶部26を備える場合には、自車位置及び案内経路に応じた描画データ27を読出して、描画データ27を入出力装置20に送信する。このとき、「詳細表示」機能が可能か否かはナビ装置10が判断する。ナビ装置10が検索データ記憶部28を備える場合には、音声入力操作に基づき、ナビ装置10が検索処理を行う。このとき、ナビ装置10により、「レストラン検索」等の検索機能が可能か否かが判断される。また、ナビ装置10が音声認識辞書30を備える場合には、入出力装置20がナビ装置10にアクセスし、認識用データ31を取得し、音声認識処理等を行う。
【0048】
・入出力装置20は、音声認識用スイッチ25aが押下された際に、機能リスト送信要求をナビ装置10に送信するようにしたが、機能リストを1度受信した後は、取得しないようにしてもよい。
【0049】
・音声入力操作により出力された案内情報は、タッチパネル24に表示するようにしたが、入出力装置20に図示しない音声出力部を設けて、案内情報を音声にて出力するようにしてもよい。
【0050】
・ナビ装置10に備えられる道路データ記憶部14は、ナビ装置10が備える図示しないディスクドライブに挿入される光ディスク等から構成されてもよい。入出力装置20に備えられる描画データ記憶部26、検索データ記憶部28は、入出力装置20が備える図示しないディスクドライブに挿入される光ディスク等から構成されてもよい。
【0051】
・入出力装置20は、ステップS2−2において、機能リストに含まれる各機能に対応するコマンド候補のみ読込むようにしてもよい。このとき、作成した機能リストに基づき、ナビ装置10及び入出力装置20が実行可能な各機能を検出し、それらの各機能に関連付けられたコマンド候補のみを読込む。その結果、入出力制御部21は、ナビ装置10及び入出力装置20によって実行不可能な機能に対応するコマンド候補を読込まないため、実行不可能な機能を示す入力音声の要求解釈ができなくなる。このとき、要求解釈できない入力音声に対し、「実行できません」等の表示を行うようにしてもよい。これにより、機能リストに含まれる機能に対応するユーザ要求を絞り込むことができるので、ユーザ要求に対応する機能が、機能リストに含まれるか否かを判断する処理(ステップS2−5)を省略することができる。
【0052】
・ナビ装置10は、車速センサ5又は方位センサ6を一体に備えるようにしてもよい。
・ナビ装置10と入出力装置20は、IEEE1394規格以外の高速シリアルバスで接続したり、ナビ装置10と入出力装置20とを光通信で接続したりしてもよい。要は、ナビ装置10と入出力装置20とを分離可能に接続できる通信インターフェースであれば、どんなインターフェースでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態の経路探索システムの構成を説明するブロック図。
【図2】コマンド候補作成処理の処理手順の説明図。
【図3】音声入力操作に対する案内処理の処理手順の説明図。
【図4】音声入力操作により表示された画面の説明図。
【符号の説明】
【0054】
1…案内情報提供システムとしての経路案内システム、10…ナビゲーション装置、11…自車位置検出手段及び送信制御手段を構成する案内制御部、14…道路データ記憶手段としての道路データ記憶部、15…道路データ、20…入出力装置、21…音声認識手段、第1判断手段、第1送信制御手段、第1受信制御手段、第1出力制御手段、第1作成手段、第2判断手段、第2作成手段、第2出力制御手段及び第2受信制御手段を構成する入出力制御部、30…音声認識辞書。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置と、
音声を認識する音声認識手段を備え、前記ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続された入出力装置とを使用して、音声入力操作に基づいて前記案内情報を提供する案内情報提供方法であって、
前記ナビゲーション装置が、同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する段階と、
前記入出力装置が、
前記音声認識手段により入力音声の音声認識を行う段階と、
前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する段階と、
前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する段階と、
前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する段階と、
受信した前記案内情報を出力する段階と
を備えたことを特徴とする案内情報提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の案内情報提供方法において、
前記入出力装置が、
同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成する段階と、
前記ナビ側リストデータ及び前記入出力装置側リストデータに基づいて、前記入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対する要求であるかを判断する段階と、
前記ユーザ要求が前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成して出力する段階とをさらに備えることを特徴とする案内情報提供方法。
【請求項3】
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置と、
音声を認識する音声認識手段を備え、前記ナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続された入出力装置とを有し、音声入力操作に基づいて前記案内情報を提供する案内情報提供システムであって、
前記ナビゲーション装置が、同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する送信制御手段を備え、
前記入出力装置が、
前記音声認識手段による前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する第1判断手段と、
前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段と、
前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する第1受信制御手段と、
受信した前記案内情報を出力する第1出力制御手段とを備えたことを特徴とする案内情報提供システム。
【請求項4】
請求項3に記載の案内情報提供システムにおいて、
前記入出力装置が、
同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成す
る第1作成手段と、
前記ナビ側リストデータ及び前記入出力装置側リストデータに基づいて、入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対応する要求であるかを判断する第2判断手段と、
前記ユーザ要求が、前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成する第2作成手段と、
作成した前記案内情報を出力する第2出力制御手段とをさらに備えることを特徴とする案内情報提供システム。
【請求項5】
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置において、
音声を認識する音声認識手段を備えた入出力装置とデータを送受信可能に接続され、
同ナビゲーション装置により受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを前記入出力装置に送信する送信制御手段を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
音声を認識する音声認識手段を備えた入出力装置において、
自車位置を検出する自車位置検出手段を備え、道路データ記憶手段から案内情報を作成するための道路データを読出可能に構成されたナビゲーション装置とデータを送受信可能に接続され、
前記ナビゲーション装置から、同ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを示すナビ側リストデータを受信する第2受信制御手段と、
前記音声認識手段による前記音声認識結果に基づいて、ユーザ要求を判断する第1判断手段と、
前記ナビゲーション装置から受信した前記ナビ側リストデータに基づいて、前記ユーザ要求に対応し、前記ナビゲーション装置が受け付け可能なコマンドを前記ナビゲーション装置に送信する第1送信制御手段と、
前記コマンドに対する前記ナビゲーション装置からの前記案内情報を受信する第1受信制御手段と、
受信した前記案内情報を出力する第1出力制御手段と
を備えたことを特徴とする入出力装置。
【請求項7】
請求項6に記載の入出力装置において、
同入出力装置により受け付け可能なコマンドを示す入出力装置側リストデータを作成する第1作成手段と、
前記ナビ側リストデータ及び入出力装置側リストデータに基づいて、入力音声が示す前記ユーザ要求が、前記ナビゲーション装置及び前記入出力装置のいずれかに対応する要求であるかを判断する第2判断手段と、
前記ユーザ要求が、前記入出力装置に対する要求であると判断した際に、前記案内情報を作成する第2作成手段と、
作成した前記案内情報を出力する第2出力制御手段とをさらに備えることを特徴とする入出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−170769(P2006−170769A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−362876(P2004−362876)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】