説明

植物抽出物を含有した乳化物

【課題】本発明の目的はササ抽出物中の水不溶性、分散性有効成分を低pH環境の胃中で分解させることなく、可溶性ヘミセルロース成分と同様に腸管に運び、平均粒子径100nm以下の微細粒子径をもって、効率的に体内吸収される効果を有した植物抽出物を含む保存安定性の高い乳化物を提供することにある。
【解決手段】O/W型エマルジョン乳化物であって、油滴が植物抽出物を含有し、かつ、油滴の平均粒子径100nm以下であるO/W型エマルジョン乳化物。
植物抽出物が、150〜250℃の蒸煮温度で植物を蒸煮した後抽出したものである上記乳化物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、飼料、化粧品、医薬品、その他分野において利用できる植物抽出物を含む乳化物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ササ類には古くから薬効が認められており、ササ抽出物にも抗炎症・抗潰瘍、血圧降下作用、抗腫瘍等の薬理作用が数多く報告されている(J.Hokkaido For.Prod.Res.Inst.Vol.9,No.6,1995、昭和医学会雑誌第48巻、第5号、595-600、1988等)。
ササ抽出物中の有効成分としては可溶性ヘミセルロースの抗腫瘍性が注目されており、中でもキシロオリゴ糖を中心とした多糖類が抗腫瘍効果発現に重要な役割を演じていると考えられている。特開平06−197800号公報、特開平11−199502号公報等にはササ類の葉および/または稈を高温、高圧の飽和水蒸気処理することで糖類を効率よく抽出する方法が開示されている。また、特開2002−322079号公報には高温、高圧の飽和水蒸気処理で得られたササ抽出物をピロリ菌に対する抗菌、除菌剤に用いている。
また、特願2004-222710号、特願2005-6477にはササ抽出物中の有効成分としては水不溶性、分散性のポリフェノール類、フェニルプロパノイドも存在し、これら物質が抗菌性や抗変異原性について各単独成分よりも大きな効果を相乗効果により発揮していると考えられている。
【特許文献1】特開平06−197800号公報
【特許文献2】特開平11−199502号公報
【特許文献3】特開2002−322079号公報
【特許文献4】特願2004−222710号公報
【特許文献5】特願2005−6477号公報
【非特許文献1】J.Hokkaido For.Prod.Res.Inst.Vol.9,No.6,1995
【非特許文献2】昭和医学会雑誌第48巻、第5号、595-600、1988
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的はササ抽出物中の水不溶性、分散性有効成分を低pH環境の胃中で分解させることなく、可溶性ヘミセルロース成分と同様に腸管に運び、平均粒子径100nm以下の微細粒子径をもって、効率的に体内吸収される効果を有した植物抽出物を含む保存安定性の高い乳化物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、O/W型エマルジョン乳化物であって、植物抽出物を含有し、かつ、油滴の平均粒子径100nm以下であるO/W型エマルジョン乳化物に関する。
【0005】
また、本発明は、植物抽出物が、150〜250℃の蒸煮温度で植物を蒸煮した後抽出したものである上記乳化物に関する。
【0006】
また、本発明は、植物が、イネ科およびイネ科亜科植物であること上記乳化物に関する。
【0007】
また、本発明は、植物が、ササ属に分類される植物である上記乳化物に関する。
【0008】
また、本発明は、植物抽出物に含まれる単糖、少糖の換算総量が、植物抽出物の固形分全体の2〜20重量%である上記乳化物に関する。
【0009】
また、本発明は、植物抽出物、乳化剤もしくは水性乳化能物質、水を混合したものに、油性成分を添加し混合乳化することを特徴とする油滴の平均粒子径100nmであるO/W乳化物の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、ササ抽出物中の水不溶性、分散性有効成分を低pH環境の胃中で分解させることなく、可溶性ヘミセルロース成分と同様に腸管に運び、平均粒子径100nm以下の微細粒子径をもって、効率的に体内吸収される効果を有した植物抽出物を含む保存安定性の高い乳化物を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明で用いる植物は、特に限定はないが、好ましいのは、イネ科およびイネ科亜科植物で、おおよそ600属と10000種が属する被子植物単子葉類である。亜科の代表的な属にはタケ亜科メダケ属、イネ亜科イネ属、ウシノケグサ亜科コムギ属、カゼクサ亜科シバ属、ヨシ亜科ヨシ属、キビ亜科キビ属、キビ亜科ススキ属などがあり、イネ、コムギ、トウモロコシ、オオムギ、サトウキビ、タケ、ササなどが属する。本発明ではイネ科植物のいずれを用いても良い。
【0012】
本発明で用いるイネ科およびイネ科タケ亜科の例として、ホウライチク属、タンスイチク属、ヒマラヤカラムス属、インドカラムス属、カンチク属、クゥンズウェア属、チュスクエア属、オタテア属、ヤダケ属、メダケ属、クマザサ属、アズマザサ属に属するものが好ましい。なかでもクマザサ属が望ましく例としてオクヤマザサ、ゴテンバザサ、カツラギザサ、スズダケ、コウヤチク、フイリスズ、クマスズ、キスジスズ、ケスズ、ウンゼンザサ、ミヤマクマザサ、ネマガリダケ、キンメイチシマ、コンシマネマガリ、シモフリネマガリ、マキバネマガリ、チャボマキバチシマ、キアケボノネマガリ、ノチザエキフネマガリ、タカラネマガリ、ヤネフキザサ、キシマヤネフキザサ、ミヤコザサ、ホソバザサ、フイリホソバザサ、チマキザサ、シャコタンチク、タンナザサ、クマイザサ、ツボイザサ、アケボノイブキザサ、クマザサ、チュウゴクザサ等などが挙げられるが、これに限られるものではない。
【0013】
本発明で用いる植物抽出物は市販品として入手することができる。また、水、アルコールなどの抽出溶剤に浸漬等して抽出液として得ることもできるが、蒸煮により得られた抽出物には可溶性有効成分および水不溶性、分散性有効成分が多量に含有するため最も好ましい。また、乳化物中の含有量に特に制限はなく、乳化が安定する範囲で適量添加して良い。
【0014】
本発明の蒸煮に用いるイネ科植物の植物体は十分に乾燥したものが好ましく、好ましい水分は植物体全体に対して10%以下であり、それより多い場合であると腐敗、発酵により成分が変質する恐れがある。本発明の蒸煮に用いる植物体の形態については細片化したものが好ましく、好ましい大きさは0.5〜100mmであり、0.5mmよりも小さいと抽出後の固液分離が困難となり100mmよりも大きいと抽出効率が悪くなる。
【0015】
本発明の蒸煮は高温、高圧に耐えうる装置であれば如何なるものでも実施でき、蒸煮時の温度は100℃以上が好ましく、150〜250℃が最も好ましい。クマル酸などのイネ科植物から抽出されるポリフェノール類、フェニルプロパノイド成分は170℃より高温では分解が激しくなるが、3−ヒドロキシピリジンなどのピリジン誘導体は蒸煮温度の上昇に伴い生成量が増加する。蒸煮時の乾燥させた植物体と水の重量比は100:0〜150の混合比が好ましく、100:10〜100が最も好ましい。100:10よりも少ない水の比率下ではヘミセルロース等の加水分解に必要とされる水分量が不足し、100:100よりも多い水の比率下では蒸気が植物体に到達せず細胞壁の破壊がほとんど起こらないため所望の成分を十分に抽出することができない。
【0016】
蒸煮を行なう時間は30秒から1時間の間が好ましく、さらに好ましくは5分から20分の間が良い。蒸煮終了後、加圧を解除する際は一気に装置を開放形にして大気圧とする方が植物体の組織破壊がより進み、抽出効率が向上するので好ましい。
続く水性溶剤での抽出方法は、蒸煮後に、冷却もしくは温度を保持したまま、水性溶剤を添加し、室温から170℃の温度条件で、10分から1時間、前記水性溶剤に、蒸煮された植物体を漬浸する。
【0017】
本発明で用いられる植物を蒸煮してなる植物抽出物は、植物抽出物がグルコース、キシロース、アラビノース、フルクトースなどの単糖およびキシロビオース、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース、キシロヘキサオース、アラビノビオース、アラビノトリオースなどの少糖および断片化されたヘミセルロースを含み、含まれる植物抽出物中の単糖、少糖の換算総量が植物抽出物の固形分全体の2〜20重量%であることが好ましい。
【0018】
本発明の蒸煮に用いられる水性溶剤は、特に、限定はないが、取り扱いの面で水が好ましく、植物抽出物の用途によって許される場合はアルカリ水溶液を用いることで抽出効率を上げることができる。本発明に用いられるアルカリ水溶液は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が好ましい。また、用途によって可能な範囲でメタノール、エタノール、アセトン等の水溶性溶剤またはそれらの水溶液を用いることもできる。
【0019】
本発明において、蒸煮工程、抽出工程は、それぞれを本発明の主旨を逸脱しない範囲で、繰り返し行われていてもよい。また、各工程前後に、さらに、保持工程などの他の工程が設けられていてもよい。
【0020】
本発明の乳化物は、水と油性成分とからなり、油性成分は油滴となってO/W型エマルジョンを形成する。また、油滴の平均粒子径が100nm以下とするために、通常は、乳化剤、および/または水性乳化能物質を併用する。
【0021】
本発明に用いられる乳化剤、水性乳化能物質に特に制限はないが、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、抽出レシチン、酵素分解レシチン、水添レシチン、サポニン、糖脂質、アラビアガム、蛋白質、淡白加水分解物、澱粉加水分解物、加工澱粉、シリコーン系界面活性剤、アルキレンオキサイド付加界面活性剤、ヘミセルロース、澱粉微生物培養物、水溶性皮膜形成合成高分子等があげられる。中でも発明の性質上、食品に添加可能な乳化剤が好ましく、形態上、HLB8以上の乳化剤が好ましい。本発明においては上記乳化剤の単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、乳化物中の含有量に特に制限はないが、O/W型エマルジョンの乳化が安定する範囲で含有できる。
【0022】
本発明で用いられる油性成分としては、食品、飼料、医薬品等の分野で利用される公知の油性成分を特に制限なく用いることができ、常温または加温により液体状態のものが好ましい。該油性成分としては、例えば、炭化水素類、エステル類、動植物性油脂類、ワックス類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン系物質、樹脂類等が該当する。中でも発明の性質上食用油であることが好ましく、例として大豆油、なたね油、コーン油、ごま油、綿実油、サフラワー油、ひまわり油、落花生油、米胚芽油、小麦胚芽油、玄米胚芽油、ハトムギ油、マカダミアンナッツ油、ガーリックオイル、ツバキ油、パーム油、オリーブ油、ホホバ油、アボガド油、ヒマシ油、アマニ油、シソ油、ユーカリ油、月見草油、ミンク油、豚油、牛油、馬油、魚油、卵油、卵黄油などがあげられる。また、乳化物中の含有量に特に制限はないが、O/W型エマルジョンの乳化が安定する範囲で含有できる。
【0023】
本発明の乳化物は、水と油性成分と、必要に応じて乳化剤、および/または水性乳化能物質を用いて乳化する。このときの乳化方法については、公知の技術が使用できる。撹拌、震盪、噴射、超音波処理、あるいは、これらの組み合わせが例示できる。油性成分に対して、上記植物抽出物を1〜50重量%含み、すなわち、単糖、少糖の換算総量が植物抽出物の固形分全体の2〜20重量%含むことにより、水性乳化能物質である、ヘミセルロースの由来の単糖、少糖および断片化されたヘミセルロース分解生成物の作用によって、極めて簡単に乳化物の平均粒子径を100nm以下に導くことができる。
【0024】
本発明の乳化物の乳化するに際して、植物抽出物は、乳化混合前に、水相に分散もしくは溶解していても、油相に分散もしくは溶解していても構わない。あるいは、水相と油相が共存する系に植物抽出物を添加しても構わない。植物抽出物は、多成分を含んでいるので、水相および油相が共存している場合は、それぞれ、相に対する親和性によって分配される。従って、最終的な乳化物の水相、油相、および、相界面のそれぞれに植物抽出物由来の成分が分配されることになる。この際、前記単糖、少糖の少なくとも一部は、相界面へ分配され水性乳化能物質として作用すると思われる。
具体的な乳化方法として、植物抽出物、乳化剤もしくは水性乳化能物質、水を、必要に応じて室温〜100℃に加温して混合し植物抽出物が水相に分散もしくは溶解もしくは乳濁しているものに、油性成分を添加し混合乳化することが挙げられる。
また、乳化剤もしくは水性乳化能物質、水を、必要に応じて室温〜100℃に加温して混合したものに、植物抽出物を含む油性成分を添加し混合乳化することが挙げられる。
【0025】
本発明の乳化物には、必要に応じて、例えば、アラビアガム、キサンタンガム、カラギーナン、寒天等の増粘安定剤や防腐剤、着色料、香料、pH調整剤など種々を添加することもできる。
【0026】
本発明の使用形態は特に限定はないが例えば食品添加剤として食品に添加して摂取することができる。食品添加剤として用いる場合には、その添加量については、特に限定的ではなく、食品の種類に応じ適宜決めればよい。また、その他に本発明の抽出物を人体に投与する場合の投与方法としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤等による経口投与が可能である。経口投与剤は、通常の製造方法に従って製造することができる。例えば、デンプン、乳糖、マンニット等の賦形剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、軽質無水ケイ酸等の流動性向上剤等を適宜組み合わせて処方することにより、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等として製造することができる。
【実施例】
【0027】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。なお、%は重量%を示す。
<実施例1>
0.5〜5mmに粉砕された水分7%の乾燥したクマイザサの葉および稈400gと純水400g(含水率50重量%)を高圧蒸煮缶に仕込み、10分間かけて200℃まで昇温し、そのままの温度で10分間保持後一気に加圧解除した。高圧加水蒸煮した葉および稈に水4kgを加えて室温から110℃まで5分間かけて昇温し、そのままの温度で30分間保持後加圧状態を解除した。抽出液をろ過、減圧濃縮して加熱残分50%のササ抽出液を得た。
得られたササ抽出液6g、デカグリセリンモノオレイン酸エステル(阪本薬品工業製、SYグリスターMO−7S)1g、水73gを混合して60℃に加温したものを水相とし、オリーブ油20gをゆっくり添加しながらホモミキサーを用いて5000rpmで30分攪拌しながら混合乳化することによりO/W乳化物を得た。
【0028】
<実施例2>
乾燥したカワラヨモギの葉および茎400gと純水400g(含水率50重量%)を高圧蒸煮缶に仕込み、10分間かけて200℃まで昇温し、そのままの温度で10分間保持後一気に加圧解除した。高圧加水蒸煮した葉および稈に水4kgを加えて室温から110℃まで5分間かけて昇温し、そのままの温度で30分間保持後加圧状態を解除した。抽出液をろ過、減圧濃縮して加熱残分50%のカワラヨモギ抽出液を得た。
カワラヨモギ抽出液6g、デカグリセリントリステアリン酸エステル(阪本薬品工業製、SYグリスターTS−7S)1g、水73gを混合して60℃に加温したものを水相とし、大豆白絞油20gをゆっくり添加しながらホモミキサーを用いて5000rpmで30分攪拌しながら混合乳化することによりO/W乳化物を得た。
【0029】
(比較例1)
デカグリセリンモノオレイン酸エステル(阪本薬品工業製、SYグリスターMO−7S)1g、水73gを混合して60℃に加温したものを水相とし、オリーブ油20gをゆっくり添加しながらホモミキサーを用いて5000rpmで30分攪拌しながら混合乳化することによりO/W乳化物を得た。
【0030】
<植物抽出物の糖類分析>
カラムとしてCarboPac PA1、検出器として電気化学検出器を装着したダイオネクス製DXc-500型糖分析装置によりアラビノース、ラムノース、ガラクトース、グルコース、キシロース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロビオース、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース、キシロヘキサオース、アラビノビオース、アラビノトリオース、アラビノテトラオース、アラビノペンタオース、アラビノヘキサオースの定性、定量分析を行い全成分の合計値を糖類の含有量(単糖、少糖の換算総量)とした。
【0031】
以上の評価方法により、実施例1に使用したササ抽出液、実施例2に使用したカワラヨモギ抽出液の糖類の含有量を表1に示す。
【表1】

【0032】
<乳化物の評価>
(エマルジョン粒子径)
粒径レーザー回折方式の粒度分布計(日機装社製「マイクロトラックUPA」)を用いて測定し、平均粒径(d50の値)を算出した。
(保存安定性)
乳化物をガラス瓶に入れ、乳化直後および3日後の安定性を目視で観察した(○;安定、△;若干の分離、×;分離)。
【0033】
(評価結果)
以上の評価方法により実施例1および2、比較例1により得られた乳化物の評価結果を表1に示す。
【0034】
【表2】

比較例1では植物抽出物由来の単糖、少糖および断片化されたヘミセルロース分解生成物を含まないために、分散粒子径が大きい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
O/W型エマルジョン乳化物であって、植物抽出物を含有し、かつ、油滴の平均粒子径100nm以下であるO/W型エマルジョン乳化物。
【請求項2】
植物抽出物が、150〜250℃の蒸煮温度で植物を蒸煮した後抽出したものである請求項1記載の乳化物。
【請求項3】
植物が、イネ科およびイネ科亜科植物であること請求項1または2記載の乳化物。
【請求項4】
植物が、ササ属に分類される植物である請求項1〜3いずれか記載の乳化物。
【請求項5】
植物抽出物に含まれる単糖、少糖の換算総量が、植物抽出物の固形分全体の2〜20重量%である請求項1〜5いずれか記載の乳化物。
【請求項6】
植物抽出物、乳化剤もしくは水性乳化能物質、水を混合したものに、油性成分を添加し混合乳化することを特徴とする油滴の平均粒子径100nmであるO/W乳化物の製造方法。

【公開番号】特開2007−8832(P2007−8832A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−189080(P2005−189080)
【出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】