説明

極小ラベルのラベル材料およびその製造方法

【課題】切り目31による型抜き処理により極小ラベル8部分が凸状に盛り上がってしまうことを回避し、正常なカス上げ処理を行うことが困難なラベル材料の移送および印字処理を安定して行うことができるようにした極小ラベルのラベル材料およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】極小ラベル8および極小ラベル8に隣り合う不使用領域32の周囲に切り目を形成しておくことにより、極小ラベル8が凸状に盛り上がってしまうことを防止することに着目したもので、切り目31を幅方向切り目31Aおよび長さ方向切り目31Bとし、幅方向切り目31Aにより、極小ラベル8と交互に隣接するように不使用領域32を画成し、長さ方向切り目31Bにより、極小ラベル8および不使用領域32を当該ラベル材料の幅方向両縁部33から分離可能としているとともに、不使用領域32には、補助切り目34を形成していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は極小ラベルのラベル材料およびその製造方法にかかるもので、とくに細長状のラベル片(極小ラベル)を支障なく製造ないし加工可能な極小ラベルのラベル材料およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からの細長ラベルないし極小ラベルのラベル材料およびその製造方法(ないしは加工方法)について、図8ないし図13にもとづいて概説する。
図8は、従来からの極小ラベルを製造するためのラベル原料1の平面図、図9は、図8のIX−IX線断面図であって、ラベル原料1は、帯状の台紙2と、ラベル基材3と、粘着剤層4と、を有する。
【0003】
台紙2は、たとえばグラシン紙などから厚さたとえば60〜80μm程度にこれを形成するとともに、その裏面側に所定ピッチで位置検出用マーク5をあらかじめ印刷してある。
【0004】
ラベル基材3は、上質紙や合成紙基材などから厚さたとえば16〜100μm程度にこれを形成しており、その裏面に厚さたとえば20〜25μm程度のアクリル系粘着剤などによる粘着剤層4を有し、その表面に印字可能であるとともに、台紙2の表面に粘着剤層4を介して仮着している。
【0005】
切り刃6(図9の仮想線)をラベル基材2側から台紙2の方向へ所定押圧力で押し付けることにより、ラベル基材2および粘着剤層4に細長い矩形状の切り目7を入れて、すなわち型抜きをして、台紙2上に複数枚の極小ラベル8(たとえばラベル原料1の長さ方向の長さ3mm程度、長さ方向に直交する幅方向の長さ35mm程度の、幅方向に細長い細長ラベル)を形成する。
【0006】
すなわち、図10は、極小ラベル8を形成したラベル材料1Aの平面図であって、極小ラベル8以外は、一般的にはカス上げ部9と呼ばれている。
カス上げ部9は、幅方向カス上げ部9Aおよび幅方向カス上げ部9Aに直交する長さ方向カス上げ部9Bを連続して形成した形態のはしご状のものであって、通常はカス上げ部9を極小ラベル8および台紙2から除去するようにカス上げることにより、複数枚の極小ラベル8のみを台紙2上に仮着した構成とする。
【0007】
しかしながら、極小ラベル8が細長い形状であることから、カス上げ部9をカス上げ操作すると、極小ラベル8までもがカス上げ部9といっしょに取り除かれてしまう問題がある。
したがって、実際にはカス上げ部9を台紙2および極小ラベル8からカス上げしないでおき、作業者がその指でラベル材料1Aから極小ラベル8をはがして所望の被貼付け部位(たとえば電子基板その他の部品など)に貼り付ける必要があるという問題がある。
【0008】
また、図11は、図10のXI−XI線拡大断面図であって、図11にやや誇張して示すように、極小ラベル8および幅方向カス上げ部9Aが切り目7を境として台紙2からラベル基材3の表面方向に向かって断面凸状に盛り上がるように歪んで変形している。
この盛り上がり変形ないし歪み現象が、以下に述べるように、極小ラベル8への印字に支障が生じるという問題がある。
【0009】
図12は、ラベル材料1Aを巻き芯10にロール状に巻いた状態の側面図であって、ラベル基材3(極小ラベル8)を台紙2の内側に位置させてロール状に巻いている(いわゆる裏巻きの形態)。図示のように、極小ラベル8および幅方向カス上げ部9Aが台紙2上で上方に断面凸状に盛り上がるように変形している。
図13は、ラベル材料1Aの極小ラベル8に所定の情報(とくに可変情報)を印字するためのプリンタ(たとえば熱転写プリンタ11)の概略側面図であって、熱転写プリンタ11は、ラベル材料1Aの供給部12と、位置検出部13と、印字部14と、を有する。
【0010】
供給部12は、ロール状のラベル材料1Aを保持するとともに、移送路15上においてラベル材料1Aを位置検出部13および印字部14方向に帯状に繰り出し可能とする。
【0011】
位置検出部13は、光学的センサ16を有し、第2の裏面側の位置検出用マーク5を検出して極小ラベル8と印字部14との相対的位置を検出可能とする。
【0012】
印字部14は、サーマルヘッド17およびプラテンローラ18と、熱転写インクリボン19の供給軸20および巻取り軸21と、を有し、サーマルヘッド17およびプラテンローラ18の間に熱転写インクリボン19とともにラベル材料1Aを挟持して移送することにより極小ラベル8状に所定内容の情報を印字可能とする。
【0013】
しかしながら、実際には、既述のように極小ラベル8が上方に凸状に盛り上がるように変形した状態で台紙2に仮着されているため、移送路15の途中あるいはサーマルヘッド17とプラテンローラ18との間で極小ラベル8が台紙2からはがれ落ちてしまうという問題、したがって、極小ラベル8のような細長形状のラベル片に可変情報を印字することは困難であるという問題、あるいは印字することができても一部の極小ラベル8がはがれ落ちてしまって歩止まりが低いという問題がある。
要するに、カス上げ処理が困難なラベル材料1Aにおける極小ラベル8の移送および極小ラベル8への印字処理を安定して行うことが困難であるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】実開平07−039062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、正常なカス上げ処理を行うことが困難なラベル材料の移送および印字処理を安定して行うことができるようにした極小ラベルのラベル材料およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0016】
また本発明は、切り目による型抜き処理により極小ラベル部分が凸状に盛り上がってしまうことを回避可能な極小ラベルのラベル材料およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0017】
また本発明は、細長状の極小ラベルにプリンタ内において安定して移送および印字が可能である極小ラベルのラベル材料およびその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
すなわち本発明は、極小ラベルおよびこの極小ラベルに隣り合う不使用領域の周囲に切り目を形成しておくことにより、極小ラベルが凸状に盛り上がってしまうことを防止することに着目したもので、第一の発明は、帯状の台紙と、その裏面に粘着剤層を有し、その表面に印字可能であるとともに、上記台紙の表面にこの粘着剤層を介して仮着するラベル基材と、を有し、このラベル基材および上記粘着剤層に切り目を入れて上記台紙上に複数枚の極小ラベルを製造するための極小ラベルのラベル材料であって、上記切り目は、これを幅方向切り目および長さ方向切り目とし、この幅方向切り目により、上記極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成し、この長さ方向切り目により、上記極小ラベルおよび上記不使用領域を当該ラベル材料の幅方向両縁部から分離可能としているとともに、上記不使用領域には、補助切り目を形成していることを特徴とする極小ラベルのラベル材料である。
【0019】
第二の発明は、帯状の台紙と、その裏面に粘着剤層を有し、その表面に印字可能であるとともに、上記台紙の表面にこの粘着剤層を介して仮着するラベル基材と、を有し、このラベル基材および上記粘着剤層に切り目を入れて上記台紙上に複数枚の極小ラベルを製造するための極小ラベルの製造方法であって、上記切り目は、これを幅方向切り目および長さ方向切り目とし、この幅方向切り目により、上記極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成し、この長さ方向切り目により、上記極小ラベルおよび上記不使用領域を当該ラベル材料の幅方向両縁部から分離可能とするとともに、上記不使用領域には、補助切り目を形成することを特徴とする極小ラベルの製造方法である。
【0020】
上記補助切り目は、上記不使用領域に隣接する上記極小ラベルの間にまたがってこれを形成していることができる。
【0021】
上記極小ラベルおよび上記不使用領域を複数枚合わせてラベルグループを形成するとともに、このラベルグループどおしの間に幅方向カス上げ部を形成することができる。
【0022】
上記極小ラベルおよび上記不使用領域の幅方向両縁部に長さ方向カス上げ部を形成することができる。
【0023】
上記幅方向カス上げ部および上記長さ方向カス上げ部は、これを互いに連続状態でカス上げ可能としていることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による極小ラベルのラベル材料およびその製造方法においては、切り目を幅方向切り目および長さ方向切り目とし、この幅方向切り目により、極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成し、この長さ方向切り目により、極小ラベルおよび不使用領域を当該ラベル材料の幅方向両縁部から分離可能としているとともに、不使用領域には、補助切り目を形成するようにしたので、極小ラベルおよび不使用領域の周囲にその内部から外部につながる切り目があることになり、極小ラベルおよび不使用領域がラベル材料の長さ方向および幅方向に位置ずれすることができ、極小ラベルおよび不使用領域が上方に凸状に盛り上がることなく、安定したラベル材料の移送および印字を実現することができる。
また、不使用領域に補助切り目を形成したことで、各切り目内や各切り目に囲まれた領域からの空気が逃げやすくなり、盛り上がりを抑制している。
【0025】
とくに第一の発明の極小ラベルのラベル材料によれば、幅方向切り目により極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成するとともに、不使用領域には補助切り目を形成するようにしたので、この補助切り目による作用により極小ラベルが凸状に盛り上がることなく、ラベル材料としての移送および印字に安定を期すことができる。
【0026】
とくに第二の発明の極小ラベルの製造方法によれば、幅方向切り目および長さ方向切り目による切断加工により、極小ラベルおよび不使用領域を画成するとともに、不使用領域には補助切り目を形成するようにしたので、極小ラベルがはがれ落ちることなく安定した移送および印字を可能とするラベル材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1の実施例による極小ラベルのラベル材料30の平面図である。
【図2】同、図1のII−II線断面図である。
【図3】同、幅方向カス上げ部36および長さ方向カス上げ部37を台紙2から取り除いて極小ラベル8およびラベルグループ35を形成したラベル材料30Aの平面図である。
【図4】同、図3のIV−IV線断面図である。
【図5】同、ラベル材料30Aを巻き芯10にロール状に巻いた状態の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるラベル材料40の平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるラベル材料50の平面図である。
【図8】従来からの極小ラベルを製造するためのラベル原料1の平面図である。
【図9】同、図8のIX−IX線断面図である。
【図10】同、極小ラベル8を形成したラベル材料1Aの平面図である。
【図11】同、図10のXI−XI線拡大断面図である。
【図12】同、ラベル材料1Aを巻き芯10にロール状に巻いた状態の側面図である。
【図13】同、ラベル材料1Aの極小ラベル8に所定の情報(とくに可変情報)を印字するためのプリンタ(たとえば熱転写プリンタ11)の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、極小ラベルの周囲に切り目を形成しておくこと、および幅方向カス上げ部を設けることで、極小ラベル、不使用領域および幅方向カス上げ部がその周縁部方向に位置ずれすることができるようにしたので、極小ラベルおよび不使用領域が上方に凸状に盛り上がることを防止し、極小ラベルおよび不使用領域を台紙とほぼ平行ないし平坦に戻すことができ、したがって、安定したラベル材料の移送および印字を可能とした極小ラベルのラベル材料およびその製造方法(ないしは加工方法)を実現した。
さらに、不使用領域に補助切り目を形成したことにより、不使用領域が位置ずれしやすくなり、また、切り目内や各切り目に囲まれた領域からの空気が逃げやすく、盛り上がることがなくなった。
【実施例】
【0029】
つぎに本発明の第1の実施例による極小ラベルのラベル材料30およびその製造方法を図1ないし図5にもとづき説明する。ただし、図8ないし図13と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、ラベル材料30の平面図、図2は、図1のII−II線断面図であって、ラベル材料30は、前記ラベル原料1(図8)およびラベル材料1A(図10)と同様に、台紙2、ラベル基材3および粘着剤層4を有するが、ラベル材料1Aとは、切り目の形状ないし部位が異なる。
【0030】
すなわち、ラベル材料30においては、切り目31により前記極小ラベル8を加工形成する。
切り目31は、これを幅方向切り目31Aおよび長さ方向切り目31Bとしている。
幅方向切り目31Aにより、極小ラベル8と交互に隣接するように不使用領域32を画成する。
不使用領域32は、極小ラベル8として使用するものではなく、極小ラベル8に対して任意の比率の大きさ、たとえば極小ラベル8よりやや太く(ラベル材料30の長さ方向にやや長く)、また、ラベル材料30の幅方向には同じ長さ(幅)でこれを形成してある。
さらに長さ方向切り目31Bにより、極小ラベル8および不使用領域32をラベル材料30における左右の幅方向両縁部33から所定長さ(後述する長さ方向カス上げ部37の幅の長さ)をあけて分離可能としている。
【0031】
不使用領域32には、その中央部を横切って補助切り目34を形成している。
補助切り目34は、不使用領域32の前後(図1中、左右、より正確には、ラベル材料30の長さ方向における前後)すなわち両側に隣接する極小ラベル8の間にまたがって、すなわち、ラベル材料30の長さ方向に沿って不使用領域32の中央部に前後の極小ラベル8の境界部までこれを形成している。
【0032】
極小ラベル8および不使用領域32を複数枚(図1の例では、5枚の極小ラベル8および4枚の不使用領域32)合わせてラベルグループ35を形成するとともに、このラベルグループ35どおしの間に幅方向カス上げ部36を形成する。
さらに、極小ラベル8および不使用領域32の幅方向両縁部(ラベルグループ35の幅方向両縁部35A)に長さ方向カス上げ部37を形成する。
幅方向カス上げ部36および長さ方向カス上げ部37は、これを互いに連続状態でカス上げ可能としている。
なお、前記位置検出用マーク5は、幅方向カス上げ部36の裏側にこれをあらかじめ印刷しておく。
【0033】
図3は、幅方向カス上げ部36および長さ方向カス上げ部37を台紙2から取り除いて極小ラベル8およびラベルグループ35を形成したラベル材料30Aの平面図、図4は、図3のIV−IV線断面図である。
ラベル材料30Aは、ラベル材料30の幅方向カス上げ部36および長さ方向カス上げ部37を台紙2およびラベルグループ35から取り除いた(カス取りした)ものであって、ラベルグループ35としてはその周囲にラベル基材3および粘着剤層4の側面を露出しているとともに、その内部において幅方向切り目31Aにより極小ラベル8と不使用領域32とが分離可能となっており、不使用領域32における補助切り目34が極小ラベル8の間にまたがっている。
さらに、極小ラベル8は、ラベルグループ35全体として台紙2上に仮着されているとともに、極小ラベル8自体はラベルグループ35(不使用領域32)からは分離されるようになっている。
【0034】
図5は、図12と同様に、ラベル材料30Aを巻き芯10にロール状に巻いた状態の側面図であって、ラベル基材3(極小ラベル8)を台紙2の内側に位置させてロール状に巻いているが、ロール状に巻いたことによる押圧力によりラベルグループ35が第2の表面側に押し付けられる作用もあって、図示のように、極小ラベル8および不使用領域32が台紙2上で上方に断面凸状に盛り上がるように変形することはない。
すなわち、極小ラベル8および不使用領域32からなるラベルグループ35の周囲にはその内部から外部につながる幅方向切り目31Aおよび補助切り目34があることになり、極小ラベル8および不使用領域32が粘着剤層4の粘着性により、ラベル材料30Aの長さ方向および幅方向に歪みの量に応じて位置ずれすることができるため、さらに、補助切り目34内の空気、ないしは切り目31や補助切り目34により囲まれた領域(極小ラベル8、不使用領域32)内の空気が外部に逃げやすくなっているため、極小ラベル8および不使用領域32が台紙2の上方に凸状に盛り上がることなく、安定したラベル材料30Aの移送および印字を実現することができる。
【0035】
こうした構成のラベル材料30ないしラベル材料30Aにおいては、上述のように極小ラベル8および不使用領域32が台紙2の表面側において上方に凸状に盛り上がることなく平坦に仮着されているため、前記熱転写プリンタ11(図13)にこれを装填しても、極小ラベル8が台紙2からはがれ落ちることなく、安定してその移送および印字を実現することができる。
【0036】
図6は、本発明の第2の実施例によるラベル材料40の平面図であって、ラベル材料40は、ラベル材料30(第1の実施例、図1)とは異なり、極小ラベル41よりやや細い不使用領域42を形成しているもので、この不使用領域42に前記補助切り目34を形成している。
また、不使用領域42と同じ幅の幅方向カス上げ部43を形成している。
この極小ラベル41および不使用領域42によりラベルグループ44を形成している。
【0037】
こうした構成のラベル材料40においても、ラベル材料30と同様に、安定したラベル材料40の移送および印字を可能とする。
【0038】
図7は、本発明の第3の実施例によるラベル材料50の平面図であって、ラベル材料50は、ラベル材料30(第1の実施例、図1)およびラベル材料40(第2の実施例、図6)とは異なり、あるいはラベル材料30とは反対に、極小ラベル8と不使用領域32との位置を入れ替えてラベルグループ51を形成しているもので、不使用領域32に補助切り目34を形成している。
【0039】
こうした構成のラベル材料50においても、ラベル材料30およびラベル材料40と同様に、安定したラベル材料50の移送および印字を可能とする。
【0040】
なお、既述したそれぞれの実施例では、補助切り目34を不使用領域32の幅方向中央に形成したが、補助切り目34の位置および数は任意である。たとえば、隣り合う不使用領域32ごとに互い違いに形成してもよい。
また、ラベルグループにおける極小ラベル8および不使用領域32の数は、合わせて9枚になる例を説明したが、それらの数も任意であって、極小ラベル8の移送方向の長さや印字内容に応じて設定することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 ラベル原料(図8)
1A ラベル材料(従来、図10)
2 台紙
3 ラベル基材
4 粘着剤層
5 位置検出用マーク
6 切り刃(図9)
7 切り目
8 極小ラベル
9 カス上げ部
9A カス上げ部9の幅方向カス上げ部
9B カス上げ部9の長さ方向カス上げ部
10 巻き芯
11 熱転写プリンタ(図13)
12 供給部
13 位置検出部
14 印字部
15 移送路
16 光学的センサ
17 サーマルヘッド
18 プラテンローラ
19 熱転写インクリボン
20 供給軸
21 巻取り軸
30 ラベル材料(第1の実施例、図1)
30A ラベル材料(第1の実施例、図1)
31 切り目
31A 幅方向切り目
31B 長さ方向切り目
32 不使用領域
33 幅方向両縁部
34 補助切り目
35 ラベルグループ
35A ラベルグループ35の幅方向両縁部
36 幅方向カス上げ部
37 長さ方向カス上げ部
40 ラベル材料(第2の実施例、図6)
41 極小ラベル
42 不使用領域
43 幅方向カス上げ部
44 ラベルグループ
50 ラベル材料(第3の実施例、図7)
51 ラベルグループ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の台紙と、
その裏面に粘着剤層を有し、その表面に印字可能であるとともに、前記台紙の表面にこの粘着剤層を介して仮着するラベル基材と、を有し、
このラベル基材および前記粘着剤層に切り目を入れて前記台紙上に複数枚の極小ラベルを製造するための極小ラベルのラベル材料であって、
前記切り目は、これを幅方向切り目および長さ方向切り目とし、
この幅方向切り目により、前記極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成し、
この長さ方向切り目により、前記極小ラベルおよび前記不使用領域を当該ラベル材料の幅方向両縁部から分離可能としているとともに、
前記不使用領域には、補助切り目を形成していることを特徴とする極小ラベルのラベル材料。
【請求項2】
前記補助切り目は、前記不使用領域に隣接する前記極小ラベルの間にまたがってこれを形成していることを特徴とする請求項1記載の極小ラベルのラベル材料。
【請求項3】
前記極小ラベルおよび前記不使用領域を複数枚合わせてラベルグループを形成するとともに、
このラベルグループどおしの間に幅方向カス上げ部を形成することを特徴とする請求項1または2記載の極小ラベルのラベル材料。
【請求項4】
前記極小ラベルおよび前記不使用領域の幅方向両縁部に長さ方向カス上げ部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の極小ラベルのラベル材料。
【請求項5】
前記幅方向カス上げ部および前記長さ方向カス上げ部は、これを互いに連続状態でカス上げ可能としていることを特徴とする請求項4記載の極小ラベルのラベル材料。
【請求項6】
帯状の台紙と、
その裏面に粘着剤層を有し、その表面に印字可能であるとともに、前記台紙の表面にこの粘着剤層を介して仮着するラベル基材と、を有し、
このラベル基材および前記粘着剤層に切り目を入れて前記台紙上に複数枚の極小ラベルを製造するための極小ラベルの製造方法であって、
前記切り目は、これを幅方向切り目および長さ方向切り目とし、
この幅方向切り目により、前記極小ラベルと交互に隣接するように不使用領域を画成し、
この長さ方向切り目により、前記極小ラベルおよび前記不使用領域を当該ラベル材料の幅方向両縁部から分離可能とするとともに、
前記不使用領域には、補助切り目を形成することを特徴とする極小ラベルの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−203324(P2012−203324A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70038(P2011−70038)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)サトーホールディングス株式会社 (1,153)
【Fターム(参考)】