説明

楽曲発光システム

【課題】聴覚的な効果と視覚的な効果との融合により、ユーザにとっての娯楽性を向上する。
【解決手段】カラオケシステムS1は、情報を記憶する記憶部35a、情報を送受信するタグアンテナ34、及び、発光部33を備えた発光タグTと、発光タグTと無線通信を行うための装置アンテナ3と、楽曲を再生するための楽曲データに対応させた所定の発光指示タイミングを含む発光データを記憶した大容量記憶装置14とを有する。楽曲データの再生開始に対応して発光データの読み取りを実行し、楽曲データの再生開始に対応した制御回路22による発光データの読み取り開始後、発光指示タイミングが到来したかどうかを判定し、発光指示タイミングが到来したと判定された場合に、装置アンテナ3を用いて、発光タグTに対し、発光部33の発光指示信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲の再生及び発光を行う楽曲発光システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、本来は音や光との結びつきをイメージしにくい物品に音や光を発生させ、ユーザにくつろぎを与えるようにした技術が、既に提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来技術では、ユーザが団扇を扇ぐことにより、扇面に配設した圧電素子の振幅運動に応じて交流電圧が発生する。この電圧はダイオード及びコンデンサで平滑な直流電圧に変換される。この電圧により、オルゴールICが起動し予め記憶したメロディーを流したり、LEDが点灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−56728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、団扇を扇いでいる時だけ、メロディーが鳴るか、若しくは、LEDが点灯するに過ぎない。音と光の融合、すなわちユーザへの聴覚的な効果と視覚的な効果との融合については特に配慮されておらず、娯楽性に乏しかった。
【0006】
本発明の目的は、聴覚的な効果と視覚的な効果との融合により、ユーザにとっての娯楽性を向上できる楽曲発光システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶する記憶部、情報を送受信するタグアンテナ、及び、発光部を備えた、発光タグと、前記発光タグと無線通信を行うための装置アンテナと、楽曲を再生するための楽曲データに対応させた所定の発光指示タイミングを含む発光データを記憶した発光データ記憶手段と、前記楽曲データの再生開始に対応して前記発光データの読み取りを実行する発光データ読み取り手段と、前記楽曲データの再生開始に対応した前記発光データ読み取り手段による前記発光データの読み取り開始後、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記発光指示タイミングが到来したと判定された場合に、前記装置アンテナを用いて、前記発光タグに対し、前記発光部の発光指示信号を出力する発光指示手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本願第1発明においては、楽曲データが再生されるのに合わせて、発光タグに設けられた発光部が発光する。すなわち、楽曲データの再生にあたり、予め上記発光を指示するための発光データが用意され、発光データ記憶手段に記憶されている。この発光データには、楽曲を生成するための楽曲データに対応させた、発光指示タイミングが含まれている。楽曲データの再生に対応して、発光データ読み取り手段が発光データの読み取りを実行する。発光データの読み取りが開始された後は、判定手段が、楽曲データの再生とともに読み取られていく発光データの発光指示タイミングが到来したかどうかを判定する。発光指示タイミングが到来したら、判定手段の判定が満たされ、発光指示手段が発光タグに対し発光指示信号を出力する。これにより、当該発光指示タイミングに連動して発光タグの発光部が発光する。
【0009】
以上のようにして、楽曲データが再生され楽曲が流れるのに合わせ、予め設定された所望のタイミングで発光タグを光らせることができる。これにより、楽曲による聴覚的な効果にマッチさせた発光タグの視覚的な効果を、ユーザに対し与えることができるので、ユーザにとっての娯楽性を向上することができる。
【0010】
第2発明は、上記第1発明において、前記発光指示手段は、前記装置アンテナを用いて無線通信により前記発光タグのタグ識別情報が取得された場合に、当該タグ識別情報に対応した発光タグに対し、前記発光指示信号を出力することを特徴とする。
【0011】
発光タグのタグ識別情報を取得することで、発光指示対象となる発光タグの存在を確認し、確実に発光指示を出力することができる。
【0012】
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記発光データは、前記楽曲データに含まれており、前記発光データ読み取り手段は、前記楽曲データを読み取る楽曲データ読み取り手段であり、前記判定手段は、前記楽曲データ読み取り手段により楽曲データとともに読み取られる前記発光データに含まれる、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定することを特徴とする。
【0013】
発光データを楽曲データへ一体化することにより、それらを別々のデータとする場合のように、楽曲データの再生と発光データの読み取りとの同期を取る等の複雑な制御をする必要がなくなる。
【0014】
第4発明は、上記第1又は第2発明において、前記楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段をさらに有し、前記判定手段は、前記楽曲データの再生に同期して前記発光データ読み取り手段により読み取られる前記発光データに含まれる、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定することを特徴とする。
【0015】
発光データと楽曲データとを別データとすることにより、既存の楽曲データに対して新たに発光データを追加生成し、当該楽曲に対して発光による娯楽性を追加することができる。
【0016】
第5発明は、上記第2乃至第4発明のいずれかにおいて、前記発光部は、互いに異なる発光態様で発光可能な複数の発光素子を備えており、前記発光データは、前記複数の発光素子それぞれについての前記発光指示タイミングを含んでおり、前記発光指示手段は、前記判定手段により、前記発光指示タイミングが到来したと判定された場合に、前記発光部に含まれる前記複数の発光素子のうち前記発光指示タイミングが到来した特定の発光素子に対する前記発光指示信号を、前記発光部に対して出力することを特徴とする。
【0017】
これにより、楽曲の再生の際、複数の発光素子を個別に指定しての発光を行うことができるので、多種多様な視覚的効果を得ることができる。したがって、さらに娯楽性を向上することができる。
【0018】
第6発明は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記楽曲の識別情報と、前記発光指示タイミングにおける、前記発光指示信号による前記発光部の発光態様とを対応付けて記憶した、発光態様記憶手段をさらに有することを特徴とする。
【0019】
これにより、楽曲の曲名や曲の種類や曲調等に応じて、発光部の発光態様を変化させることができるので、さらに娯楽性を向上することができる。
【0020】
第7発明は、上記第6発明において、前記発光指示手段は、前記識別情報が前記発光態様記憶手段において前記発光部の複数の前記発光態様が対応付けられている楽曲の再生時には、当該発光態様記憶手段において対応付けられた複数の発光態様のうち、選択された1つの発光態様に沿った発光指示信号を出力し、前記識別情報が前記発光態様記憶手段において前記発光部の1つの前記発光態様に対応付けられていない楽曲の再生時には、当該発光態様記憶手段において対応付けられた当該1つの発光態様に沿った発光指示信号を出力することを特徴とする。
【0021】
これにより、発光体用記憶手段に予め複数の発光態様が対応付けられている楽曲については、それら複数の発光態様の発光態様の変化により娯楽性を向上できる一方、発光体用記憶手段に予め1つの発光態様のみが対応付けられている楽曲についても、当該1つの発光態様による発光を行うことで、娯楽性を確保することができる。
【0022】
第8発明は、上記第1乃至第7発明のいずれかにおいて、前記楽曲の識別情報又は当該楽曲のパフォーマーの識別情報と、前記発光タグを取り付けた発光対象物の識別情報とを、対応付けて記憶した楽曲・対象物記憶手段と、ユーザが操作入力可能な操作手段と、所定の表示を行う表示手段と、操作手段により前記楽曲又は前記パフォーマーの識別情報が入力された場合、前記楽曲・対象物記憶手段より当該識別情報に対応付けられた前記発光対象物の識別情報を取得し当該発光対象物の識別情報を表示するよう、前記表示手段を制御する、第1表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0023】
本願第8発明においては、特定の楽曲や特定のパフォーマーによる楽曲を再生するときに好適な発光対象物を予め用意しておき、その楽曲又はパフォーマーと発光対象物との対応付けを、楽曲・対象物記憶手段に記憶させておく。ユーザが当該特定の楽曲や特定のパフォーマーの名称等を操作入力することにより、上記好適な発光対象物の名称等が表示手段に表示され、ユーザへと推奨される。この結果、ユーザは、事前知識がなくても、当該推奨された発光対象物での発光動作を確実に楽しむことができる。したがって、さらに娯楽性を向上することができる。
【0024】
第9発明は、上記第1乃至第7発明のいずれかにおいて、前記楽曲の識別情報又は当該楽曲のパフォーマーの識別情報と、前記発光タグを取り付けた発光対象物の識別情報とを、対応付けて記憶した楽曲・対象物記憶手段と、所定の表示を行う表示手段と、前記装置アンテナを用いて無線通信により前記発光タグのタグ識別情報が取得された場合、前記楽曲・対象物記憶手段より、前記タグ識別情報に対応した前記発光対象物の識別情報に対応付けられた前記楽曲又は前記パフォーマーの識別情報を取得し当該パフォーマーの識別情報を表示するよう、前記表示手段を制御する、第2表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0025】
本願第9発明においては、特定の発光対象物に対して好適な、特定の楽曲や特定のパフォーマーによる楽曲を予め設定しておき、その発光対象物と楽曲又はパフォーマーとの対応付けを、楽曲・対象物記憶手段に記憶させておく。ユーザが当該特定の発光対象物を手に取り、装置アンテナを用いて、当該発光対象物に備えられた発光タグよりタグ識別情報を読み取らせることにより、上記好適な楽曲やパフォーマーの名称等が表示手段に表示され、ユーザへと推奨される。この結果、ユーザは、事前知識がなくても、当該推奨された楽曲を再生し、再生時の発光対象物の発光動作を確実に楽しむことができる。したがって、さらに娯楽性を向上することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、聴覚的な効果と視覚的な効果との融合により、ユーザにとっての娯楽性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係る楽曲発光システムのカラオケシステムの全体構成を表す、概念的説明図である。
【図2】カラオケ装置の詳細構成を表す機能ブロック図である。
【図3】発光団扇の構成を示す図である。
【図4】発光タグの機能的構成の一例を表すブロック図である。
【図5】カラオケ装置が発光アイテムを発光させる動作を概念的に表した図である。
【図6】データ管理テーブルを概念的に表した図である。
【図7】カラオケ装置の制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
【図8】発光データを楽曲データ中に組み込んだ場合の動作を概念的に表した図である。
【図9】発光マラカスと発光タンバリンの構成を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る楽曲発光システムを、盆踊り会場の音響システムに適用した場合の全体構成を表した図である。
【図11】複数の発光部を個別に発光制御する変形例における個別発光型団扇の構成を示す図である。
【図12】複数の発光部を個別に発光制御する変形例における動作を概念的に表した図である。
【図13】発光アイテムを個別に発光制御する変形例における動作を概念的に表した図である。
【図14】発光アイテムに対応して選曲する変形例においてカラオケ装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。
【図15】1つの楽曲に対し複数の発光態様が選択可能に設定される変形例において、1つのモードにおいて発光アイテムを発光させる動作を概念的に表した図である。
【図16】1つの楽曲に対し複数の発光態様が選択可能に設定される変形例において、別のモードにおいて発光アイテムを発光させる動作を概念的に表した図である。
【図17】データ管理テーブルを概念的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0029】
本実施形態に係る楽曲発光システムの全体構成を、図1を用いて説明する。本実施形態は、本発明の楽曲発光システムをカラオケシステムに適用した例である。
【0030】
図1において、カラオケシステムS1は、複数のユーザUがそれぞれ所持した発光アイテム2を、カラオケの楽曲に合わせて発光させる。カラオケシステムS1は、カラオケ装置1と、発光対象物としての発光アイテム2とを有する。発光アイテム2は、各ユーザUがそれぞれ適宜所持する。カラオケ装置1は、発光アイテム2に対し無線通信可能な装置アンテナ3を備えている。
【0031】
図2に、カラオケシステム装置1の詳細構成を示す。
【0032】
図2において、カラオケシステムS1に備えられる上記カラオケ装置1は、カラオケ装置本体11と、上記装置アンテナ3と、操作手段としてのリモコン4と、表示手段としての映像表示装置5と、スピーカ6と、マイク7とを有している。なお、ここではカラオケ装置本体11とリモコン4、映像表示装置5、及びスピーカ6を別体として構成しているが、これらの少なくとも1つをカラオケ装置本体11と一体的に構成してもよい。
【0033】
装置アンテナ3は、上述したように、発光アイテム2と無線通信を行う。リモコン4は、ユーザUが選曲等の操作を行うための操作端末である。映像表示装置5は、楽曲の再生に合わせて再生される映像を表示する。スピーカ6は、再生された楽曲を音声出力する。
【0034】
カラオケ装置本体11は、高周波回路12と、入力制御部13と、大容量記憶装置14と、映像再生部15と、字幕映像生成部16と、映像合成部17と、オーディオエフェクト生成部18と、MIDIデコーダ19と、オーディオミキシングアンプ20と、同期回路21と、制御回路22とを有している。
【0035】
高周波回路12は、装置アンテナ3を介した無線通信により、上記発光アイテム2に備えられた後述の発光タグのIC回路部(後述の図3参照)と情報送受信を行う。入力制御部13は、上記リモコン4から操作信号を入力する際に行われる通信制御を行う。
【0036】
大容量記憶装置14は、ハードディスクドライブなどから構成される。大容量記憶装置14は、楽曲の再生に合わせて再生される映像データ、Musical Instrument Digital Interface(MIDI;登録商標)データで構成される楽曲データと、この楽曲データに対応させた歌詞データと、この楽曲データに対応させた発光データ等の各種情報を記憶している。この大容量記憶装置14が、各請求項記載の、発光データ記憶手段、楽曲データ記憶手段、発光態様記憶手段、及び楽曲・対象物記憶手段を構成している。
【0037】
映像再生部15は、大容量記憶装置14から出力された映像データを再生する。字幕映像生成部16は、上記歌詞データに基づき字幕データを生成する。映像合成部17は、上記映像データと字幕データとを合成して上記映像表示装置5に出力する。
【0038】
オーディオエフェクト生成部18は、上記MIDIデータに含まれるオーディオエフェクト設定情報に基づき、例えばコーラス音、拍手音、爆発音等の効果音データであるオーディオエフェクトデータを生成する。MIDIデコーダ19は、上記MIDIデータに基づきMIDI音源を駆動させ対応する楽曲を再生させる。オーディオミキシングアンプ20は、MIDIデコーダ19で生成された楽曲再生データに、上記オーディオエフェクト生成部18で生成されたオーディオエフェクトデータと上記マイク7を介して入力される利用者の音声データとを加え、D/A変換を行って上記スピーカ6に出力する。
【0039】
同期回路21は、オーディオミキシングアンプ20及び上記映像合成部17に対しそれぞれの出力の同期を取るための同期信号を出力する。
【0040】
制御回路22は、上記大容量記憶装置14、映像再生部15、字幕映像生成部16、オーディオエフェクト生成部18、MIDIデコーダ19、及び同期回路21等とバス23を介して接続され、カラオケ装置本体11全体の制御を行う。制御回路22は、特に図示して説明はしないが、いわゆるマイクロコンピュータである。すなわち制御回路22は、中央演算処理装置であるCPU、ROM、RAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従ってカラオケ再生や発光アイテム2への発光指示等の制御(後述の図7参照)を行う。特に、制御回路22は、大容量記憶装置14から、楽曲データ及び発光データを取得し、後述のようにそれら楽曲データ及び発光データを同期させながら、MIDIデコーダ19による楽曲の再生と発光アイテム2の発光とを行うように制御する。
【0041】
本実施形態では、複数の形態の発光アイテム2を用いることができ、その発光アイテム2の一例である、発光団扇2Aの構成を図3を用いて説明する。
【0042】
発光団扇2Aは、団扇本体31と把持部32とを有している。
【0043】
把持部32の内部には、IC回路部35が設けられている。IC回路部35には、各IC回路部35の個体を特定する識別情報(以下適宜、「タグID」という)を主として記憶する記憶部35aが備えられている。
【0044】
団扇本体31は全体が概略的に円形に形成されている。団扇本体31の表面には、それぞれLEDや有機ELなどから成る4つの発光部33が設けられている。また、団扇本体31の外周縁部に沿ってタグアンテナ34が設けられている。タグアンテナ34は、IC回路部35に電気的に接続されている。
【0045】
発光部33は、例えば印加される電圧の大きさにより輝度を変化して発光できる発光素子である。4つの発光部33はいずれも上記IC回路部35に電気的に並列接続されている。なお、図3中では図示の便宜上1本の線で接続するように示している。これら4つの発光部33は、IC回路部35からの一つの出力電圧に応じて全て同じ発光輝度で同時に同じ発光時間だけ発光する。すなわち、IC回路部35が、タグアンテナ34を介した無線通信によりカラオケ装置1から後述の発光指示信号を受信すると、当該発光指示信号が指示する発光輝度と発光時間で各発光部33を発光させるのである(後述の図5参照)。なお、タグアンテナ34と、IC回路部35と、発光部33とで発光タグTを構成している。
【0046】
なお、上記団扇の形態以外の発光アイテム2については後述するが、いずれの形態でも基本的に上記の電気的構成については同じである(後述の図9参照)。
【0047】
上記発光タグTの機能的構成を、図4を用いて説明する。
【0048】
図4において、上記発光タグTは、タグアンテナ34、IC回路部35、及び発光部33を備えている。
【0049】
IC回路部35は、整流部152と、電源部153と、クロック抽出部154と、記憶部35aと、変復調部156と、制御部157とを備えている。
【0050】
整流部152は、タグアンテナ34により受信された質問波を整流する。電源部153は、整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し、そのエネルギを、IC回路部35の駆動電源とする。クロック抽出部154は、上記タグアンテナ34により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給する。記憶部35aは、所定の情報信号を記憶する。変復調部156は、タグアンテナ34により受信された、上記カラオケ装置1の装置アンテナ3からの質問波を復調する。変復調部156はまた、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ34より応答波、すなわち上記タグIDを含む信号として、送信する。
【0051】
制御部157は、上記記憶部35a、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介し、IC回路部35の作動を制御する。また制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記記憶部35aにおいて記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成する。また制御部157は、IC回路部35が装置アンテナ3からの応答要求(詳細は後述の発光指示信号)を受信したときに発光部33を発光させるように発光部33を制御する。
【0052】
発光部33は、例えばLEDからなり、上記制御部157の制御により発光・消光するように構成されている。また、発光部33が発光する際の電力も上記IC回路部35から得ている。
【0053】
ここで、本実施形態の最大の特徴は、発光アイテム2に設けられた発光タグTが、カラオケ装置1で再生される楽曲のリズムに同期して発光を行うことである。この発光アイテム2が発光する動作を図5に概念的に表す。
【0054】
図5において、本実施形態では、カラオケ装置1の大容量記憶装置14に、上記楽曲データと上記発光データがそれぞれ独立して記憶されている。上述したように、この例の楽曲データはMIDIデータで構成され、カラオケ装置1が収録している楽曲数に応じた数のMIDIデータが大容量記憶装置14に記憶されている。
【0055】
そして、ユーザUが上記リモコン4による入力操作などにより再生を希望する楽曲を選択入力すると、カラオケ装置1の制御回路22が、当該選択曲に対応する楽曲データと発光データとを大容量記憶装置14からそれぞれ取得する。
【0056】
ここで、楽曲データを構成するMIDIデータは、MIDI規格に準拠した公知のデータフォーマットで構成され、いわゆる複数のMIDIメッセージMMの集合データである。すなわち、MIDIデータには、各トラックにおいて時系列的にスケジューリングした各音素の音色、音量、ピッチなどがシーケンスデータとして含まれている。そして、本実施形態のカラオケシステムS1では、制御回路22が、MIDIデータからなる楽曲データのリズムに同期させて、発光アイテム2の発光部33を発光制御する。発光データは、複数の発光指示タイミングデータTDの集合データである。図示の例では、発光データは、楽曲データのリズムセクションのトラックに同期した発光指示タイミングを含む、シーケンスデータとなっている。
【0057】
楽曲データを再生する際には、上記MIDIデータが制御回路22から上記MIDIデコーダ19に出力されて読み取られ楽曲が再生されるとともに、上記発光データが上記制御回路22で読み取られる。MIDIデータを読み取ったMIDIデコーダ19は、当該MIDIデータに基づきMIDI音源を駆動させて楽曲を再生させる。発光データを読み取った制御回路22は、当該発光データにおける発光指示タイミングのスケジューリングに基づき、各発光指示タイミングが到来した際に、装置アンテナ3を介して発光指示信号を送信する。すなわち、読み取られるMIDIデータと読み取られる発光データとが同期した形で、楽曲の再生と発光とが実行されるのである。図示の例では、MIDIデータに基づき楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、「ドン(1)」、「タッ(3)」、「ドン(5)」、「タッ(7)」のリズム位置において、例えば等間隔で発光が実行される。なお、上記のMIDIデコーダ19でのMIDIデータの読み取りと制御回路22での発光データの読み取りとの同期は、公知の適宜の手法で行えば足りるので、詳細な説明を省略する。
【0058】
この発光指示信号を受信した発光アイテム2のIC回路部35は、当該発光指示信号で指定されている発光輝度及び発光時間で各発光部33を発光させる。これにより、楽曲データのリズムに対応した発光態様で、発光部33の発光制御が行える。また本実施形態において、複数のユーザUがそれぞれ発光アイテム2を所持している場合には、各発光アイテム2の発光部33を同時に同じ発光態様で発光制御することができる。なお、発光部33の発光制御は楽曲データに同期していればよく、リズムセクション以外の他のトラックのシーケンスデータに同期したり、又は適宜同期するテンポやタイミングで発光制御を行ってもよい。また、装置アンテナ3からの無線通信における通信伝達時間等に由来する応答遅れを考慮する場合には、楽曲における発光させたいタイミングに完全に一致させて上記発光指示信号を送信するのではなく、発光させたいタイミングより上記応答遅れ分早いタイミングで発光指示信号を送信するようにしてもよい。その際、発光データにおける発光指示信号の設定を上記応答遅れを加味したタイミングとしてもよい。あるいは、前述したMIDIデコーダ19でのMIDIデータの読み取りと制御回路22での発光データの読み取りとの同期において、上記応答遅れを加味した同期を行ってもよい。
【0059】
カラオケ装置1が収録する各楽曲に対応したデータを管理するデータ管理テーブルを図6に概念的に示す。この図6に示すデータ管理テーブルは、上記大容量記憶装置14に記憶されているデータである。管理テーブルには、選曲された楽曲の識別情報である選曲IDに対応して、楽曲データID、歌詞データID、発光データID、パフォーマー、推奨発光アイテムの各項目の情報が記憶されている。
【0060】
楽曲データID、歌詞データID、及び発光データIDの各項目には、それぞれのデータのIDが識別情報として記憶されている。なお楽曲データIDは、楽曲ごとに個別に付与するのに限られず、洋楽、邦楽、民族音楽、演歌、軍歌、フォークソング、デュエット曲、懐かしの名曲等の、楽曲の種類、曲調、音楽分野等に応じた識別情報として付与してもよい。パフォーマーの項目には、選曲IDに対応する楽曲のパフォーマーつまり歌唱者・演奏者・ダンサー等の、氏名・グループ名等が識別情報として記憶されている。
【0061】
推奨発光アイテムの項目には、選曲IDに対応して最も好適な形態の発光アイテム2の名称が識別情報として記載されている。この例では、発光機能をそれぞれ備えた、「発光タンバリン」(後述の図9(b)参照)、「発光マラカス」(後述の図9(a)参照)、「発光団扇」(前述の図3参照)の例が示されている。カラオケ装置1の制御回路22は、再生しようとする楽曲の選曲IDに対応するこれらのデータを、このデータ管理テーブルを参照して大容量記憶装置14より取得する。
【0062】
すなわち、前述したように、大容量記憶装置14には、上記楽曲データIDに対応付ける形で上記楽曲データすなわちMIDIデータが記憶されており、上記歌詞データIDに対応付ける形で上記歌詞データが記憶されており、上記発光データIDに対応付ける形で上記発光データが記憶されている。これにより、ユーザUがリモコン4により再生を希望する楽曲を選択入力すると、大容量記憶装置14から、当該選択曲に対応する楽曲データID、歌詞データID、発光データIDの楽曲データ、歌詞データ、発光データが大容量記憶装置14からそれぞれ取得される。これにより、カラオケ装置1において、当該選択曲の再生と、映像及び字幕の再生と、発光アイテム2の発光とが行われるのである。
【0063】
以上説明した内容を実現するために、カラオケ装置1の制御回路22によって実行される制御手順を、図7によって説明する。なお、カラオケ装置1の電源が投入された際、又は所定の操作が行われた際にこのフローが開始される。
【0064】
まず、ステップS5において、カラオケ装置1の制御回路22は、リモコン14などによる操作を介して選曲操作が行われたか、すなわち前述の選曲IDが取得されたか否かを判定する。選曲操作が行われて選曲IDが取得された場合は、判定が満たされ、次のステップS10へ移る。なお選曲IDは、リモコン14でのユーザUの選曲操作をリモコン14が選曲IDに変換してカラオケ装置本体11へ出力してもよいし、ユーザUの選曲操作に基づく操作信号をリモコン14がカラオケ装置本体11へ出力し、制御回路22が選曲IDへの変換を行うようにしてもよい。選曲操作が行われていない場合は、ステップS5の判定は満たされず、同じステップS5を繰り返してループ待機する。
【0065】
ステップS10では、制御回路22は、上記ステップS5で取得された選曲IDに対応する楽曲データのMIDIデータと発光データとを、上記図6に示したデータ管理テーブルに基づいてそれぞれ大容量記憶装置14から取得する。
【0066】
その後、ステップS15へ移り、制御回路22は、上記ステップS5で入力された選曲IDに対応する推奨発光アイテムの名称を、上記図6に示したデータ管理テーブルから取得し、ユーザUに対して映像表示装置5に表示する。なお、楽曲ごとに設定した推奨発光アイテムに限られず、パフォーマーごとに対応した推奨発光アイテムを予め設定しておき、上記ステップS5で入力された選曲IDに係わるパフォーマーに対応する推奨発光アイテムの名称をこのステップS15で映像表示装置5に表示してもよい。これにより、ユーザUは選曲した楽曲やパフォーマーに対応する発光アイテム2を知ることができ、事前に手に取って準備することができる。また、このとき同時に選曲IDに対応するパフォーマーも取得して表示させてもよい。なお、このステップS15が、各請求項記載の第1表示制御手段として機能する。
【0067】
その後、ステップS20へ移り、制御回路22は、リモコン14などによる操作を介して楽曲データの再生開始を指示する操作が行われたか否かを判定する。再生開始の操作が行われた場合は、判定が満たされ、ステップS30へ移る。再生開始の操作が行われていない場合は、判定は満たされず、ステップS20を繰り返してループ待機する。なお、ステップS5における選曲操作後、所定の時間が経過したら自動的に再生開始となるように設定されている場合には、このステップS20において、上記所定の時間が経過したかどうかを判定すればよい。
【0068】
ステップS30では、制御回路22は、上記ステップS10で取得したMIDIデータをMIDIデコーダ19へ出力するとともに、MIDIデコーダ19での当該MIDIデータの読み取り開始と同期して、発光データの読み取りを開始し、解析する。なお、このステップS30の手順が、各請求項記載の発光データ読み取り手段として機能する。
【0069】
その後、ステップS40へ移り、制御回路22は、その時点で、発光データに含まれる発光指示タイミングが到来したか否かを判定する。発光指示タイミングが到来していない場合、判定は満たされず、ステップS50へ移る。一方、発光指示タイミングが到来した場合、判定が満たされ、ステップS45へ移る。なお、このステップS40の手順が、各請求項記載の判定手段として機能する。
【0070】
ステップS45では、制御回路22は、上記ステップS35で到来したと判定された発光指示タイミングで発光データ中において指定されている発光輝度及び発光時間で、高周波回路12及び装置アンテナ3を介し、発光指示信号を発光アイテム2に送信する。この例では、図5に示したように、制御回路22は、全ての発光指示タイミングにおいて、同じ発光態様すなわち同じ輝度及び同じ発光時間となるように発光制御を行う。このステップS45の手順が、各請求項記載の発光指示手段として機能する。
【0071】
なお、この発光指示信号の送信の際には、制御回路22が、発光指示対象となる発光タグTを特定して指示を行うようにしてもよい。すなわちこの場合、制御回路22は、上記タグIDを指定しない問い合わせ信号を生成して高周波回路12及び装置アンテナ3を介して送信し、その問い合わせ信号を受信した発光タグTからの応答信号を装置アンテナ3及び高周波回路12を介して取得する。そして、制御回路22は、当該発光タグTからの応答信号に含まれるタグIDを特定した発光指示信号を、高周波回路12及び装置アンテナ3を介して送信する。これにより、発光指示対象となる発光アイテム2の存在を確認し、確実に発光指示を出力することができる。また、制御回路22は、装置アンテナ3の周囲に発光アイテム2が存在するか、存在するとすればどのような種類の発光アイテム2がそれぞれ何個存在するかを識別することができる(後述の(2)の変形例参照)。この結果、各発光アイテム2ごとに個別に発光制御を行ったり(後述の(5)の変形例参照)、それら発光アイテム2を特定しつつ同時に発光するような制御を行ったりすることが可能になる。
【0072】
その後、ステップS50で、制御回路22は、楽曲データの再生が終了したか否かを判定する。楽曲データの再生が終了した場合、判定は満たされ、このフローを終了する。一方、楽曲データの再生が終了していない場合、ステップS30に戻って同様の手順を繰り返す。
【0073】
以上説明したように、本実施形態においては、楽曲データが再生され楽曲が流れるのに合わせ、予め設定された所望のタイミングで発光アイテム2の発光部33を光らせることができる。これにより、楽曲による聴覚的な効果にマッチさせた発光アイテム2の視覚的な効果を、ユーザUに対し与えることができるので、ユーザUにとっての娯楽性を向上することができる。
【0074】
また、この実施形態では特に、図6に一例を示したようなデータ管理テーブルで選曲IDと発光データIDとを対応付けて記憶している。これにより、楽曲の曲名、曲種類、曲調等に応じて、発光部33の発光態様を変化させることができるので、さらに娯楽性を向上することができる。
【0075】
また、この実施形態では特に、発光データと楽曲データとを別データとすることにより、既存の楽曲データに対して新たに発光データを追加生成し、当該楽曲に対して発光による娯楽性を追加することができる。
【0076】
また、この実施形態では特に、特定の楽曲や特定のパフォーマーによる楽曲を再生するときに好適な発光アイテム2を予め用意しておき、その楽曲又はパフォーマーと発光アイテム2との対応付けを、データ管理テーブルに記憶させておく(図6参照)。そして、前述したように、ユーザUが当該特定の楽曲や特定のパフォーマーの名称等を操作入力することにより、上記好適な発光アイテム2の名称等が推奨発光アイテム2として映像表示装置5に表示され、ユーザUへと推奨される。この結果、ユーザUは、事前知識がなくても、当該推奨された発光アイテム2での発光動作を確実に楽しむことができる。したがって、さらに娯楽性を向上することができる。
【0077】
なお、本発明は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0078】
(1)発光データと楽曲データを1つのデータに組み込む場合、
すなわち、上記実施形態では、発光データと楽曲データとを別データとして個別に構成していたが、本発明はこれに限られない。例えば、図8に示すように、発光データを構成する複数の発光指示タイミングデータTDを、それぞれ拡張規格のMIDIメッセージとして楽曲データのMIDIデータ中に組み込むようにしてもよい。
【0079】
この場合には、上記図7のフローにおけるステップS10で選曲IDに対応する楽曲データとしての上記拡張MIDIデータを取得し、ステップS30で当該拡張MIDIデータに含まれるMIDIデータ本体部分をMIDIデコーダ19へ出力するとともに、MIDIデコーダ19での当該MIDIデータ本体部分の読み取り開始と同期して、当該拡張MIDIデータに含まれる発光データ部分の読み取りを開始し、解析すればよい。
【0080】
あるいは、MIDIデコーダ19が上記拡張MIDIデータを取得し、発光データ部分の読み取りを行うようにしてもよい。この場合には、MIDIデコーダ19は、MIDIデータ本体部分に基づく楽曲の再生と並行して、上記ステップS30、ステップS40、ステップS45、ステップS50にそれぞれ相当する手順を繰り返して発光アイテム2に対する発光制御も行う。このとき、MIDIデコーダ19は、発光データ読み取り手段及び楽曲データ読み取り手段として機能する。また、MIDIデコーダ19が実行する上記ステップS40相当の手順が判定手段として機能し、ステップS45相当の手順が発光指示手段として機能する。この場合は、発光データを楽曲データへ一体化することにより、上記実施形態等において前述したように、楽曲データの再生と発光データの読み取りとの同期を取る等の複雑な制御をする必要がなくなる。
【0081】
(2)発光アイテムの別の態様の例
上記実施形態では、発光アイテム2として上記発光団扇2Aを例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、発光アイテム2として、例えば図9(a)に示すような発光マラカス2Bや、図9(b)に示すような発光タンバリン2C等を利用してもよい(前述の図6も参照)。
【0082】
図示する例の発光マラカス2Bや発光タンバリン2Cは、いずれも単純なリズム音を実際に発することのできる簡単な楽器であり、これらの楽器にそれぞれ上記発光団扇2Aと同様の複数の発光部33、タグアンテナ34、及びIC回路部35からなる発光タグTを設けている。
【0083】
そして上記図6に示すように、データ管理テーブルにおける推奨発光アイテム2の項目で適宜の選曲IDに対応して名称を記憶させておき、上記図7のステップS15で名称を表示させることで、ユーザUが上記発光団扇2Aの代わりに又は発光団扇2Aとともに利用することができる。
【0084】
(3)カラオケシステム以外の適用例
また、上記実施形態の楽曲発光システムは、カラオケシステムS1に適用した場合を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図10に示すような盆踊り会場等に利用される音響システムS2にも適用してもよい。この場合には、図示するように、上記カラオケ装置1に相当するシステム本体111をユーザUの集団の中央に位置する矢倉112に設置し、装置アンテナ3Aを当該矢倉112の立脚部112aに配置するとよい。これにより、矢倉112の上のシステム本体111に接続されたスピーカSPから楽曲が流れるのに合わせ、予め設定された所望のタイミングで発光アイテム2の発光部33を光らせることができる。この場合、スピーカSPから流れる楽曲及び太鼓DRが打ち鳴らされる音に合わせて参加したユーザUが踊るとき、手に持った発光部33が楽曲や太鼓DRのリズムに合わせて光る。この結果、上記同様、ユーザUにとっての娯楽性を向上することができる。
【0085】
(4)発光アイテムが備える複数の発光部を個別に発光制御する場合
上記実施形態では、発光アイテム2が備える複数の発光部33を全て同じタイミングで発光・消光するように制御していたが、本発明はこれに限られない。
【0086】
すなわち、例えば、上記図3に対応する図11に示す個別発光型の団扇2Dのように、各発光部33が、それぞれ個別に発光制御できるようIC回路部35に電気的に接続されていてもよい。特にこの例では、各発光部33が互いに異なる色で発光する発光素子としてのLEDで構成されている。そして、各発光部33には、それぞれ個体を特定可能な識別情報(以下適宜、「発光部ID」という)が設定されている。
【0087】
本変形例が団扇2Dを発光させる動作を概念的に表すと、上記図5に対応する図12のようになる。この図12において、発光データは、各発光指示タイミングで発光させるために指定する発光部IDを含む。図示の例では、楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、赤色及び青色の発光部33が「ドン(1)」、「ドン(2)」、「ドン(5)」、「タッ(7)」のリズム位置において発光するように、当該リズム位置に対応した発光タイミングにおいて、発光部ID:01,03が指定されている。同様に、緑色及び黄色の発光部33が「タッ(3)」、「タッ(4)」、「ドン(6)」、「タッ(7)」のリズム位置において発光するように、当該リズム位置に対応した発光タイミングにおいて、発光部ID:02,04が指定されている。
【0088】
制御回路22は、各発光指示タイミングが到来した際に、指定する発光部IDの発光部33を発光させるよう、無線通信を介し団扇2Dに発光指示信号を送信する。つまり上記図7のフローにおけるステップS45において、発光データで指定された発光部IDを特定して発光指示信号を送信する。この発光指示信号を受信した団扇2DのIC回路部35は、当該発光指示信号で指定されている発光部IDに対応する発光部33を発光させる。これにより、多様な組み合わせの発光色・発光位置で表現される発光態様で発光部33の発光制御が行われる。
【0089】
本変形例においては、楽曲の再生の際、複数の発光部33を個別に指定しての発光を行うことができるので、多種多様な視覚的効果を得ることができる。したがって、さらにユーザUの娯楽性を向上することができる。
【0090】
なお、発光アイテム2が備える発光部33を多色発光LEDで構成し、発光指示タイミングにおいて発光部IDとともにその発光色を指定するようにしてもよい。この場合、同一の発光部33による発光色を発光指示タイミングごとに変化させることができるので、さらに多彩な視覚的効果を得ることができる。
【0091】
(5)発光アイテムを個別に発光制御する場合
上記実施形態では、複数の発光アイテム2がある場合でも、それら発光アイテム2全てを同じ発光態様で制御していたが、本発明はこれに限られない。
【0092】
すなわち、本変形例では、例えば、上記図5に対応する図13に示すように、複数の発光アイテム2それぞれに異なる識別情報(以下、アイテムID)が設定され、発光指示タイミングごとに発光させるアイテムIDが指定される。図示の例では、楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、発光団扇2Aの発光部33が「ドン(1)」、「ドン(2)」、「ドン(5)」、「タッ(7)」のリズム位置において発光するように、当該リズム位置に対応した発光タイミングにおいて、アイテムID:10が指定されている。同様に、発光マラカス2Bの発光部33が「タッ(3)」、「タッ(4)」、「ドン(6)」、「タッ(7)」のリズム位置において発光するように、当該リズム位置に対応した発光タイミングにおいて、アイテムID:20が指定されている。
【0093】
制御回路22は、各発光指示タイミングが到来した際に、指定するアイテムIDの発光アイテム2の発光部33を発光させるよう、無線通信を介し、発光指示信号を送信する。この例では、アイテムIDとして各発光アイテム2の上記タグIDを用い、上記図7のフローにおけるステップS45において、指定されたアイテムIDに対応するタグIDを特定して発光指示信号を送信する。これにより、当該タグIDに対応する発光アイテム2のIC回路部35だけが発光指示信号を受信し、発光部33を発光させる。これにより、複数の発光アイテム2間において、発光・消光の動作に差を設けることができる。
【0094】
本変形例においては、複数の発光アイテム2ごとに異なる発光制御をすることができる。特に、複数のユーザUからなる集団において、各ユーザUどうしで互いに異なる発光態様とすることができる。この際、例えば1つの発光団扇2Aと別の発光団扇2Aとで異なる発光態様とする等、同一種類の発光アイテム2どうしの間で異なる発光態様とすることもできる。この結果、例えば前述の盆踊り会場の多数のユーザUそれぞれが発光アイテム2を持っていた場合に、若者向けの曲がスピーカSPから流れる場合には若者のユーザUに配布した発光アイテム2のみを選択的に光らせ、お年寄り向けの曲がスピーカSPから流れる場合にはお年寄りのユーザUに配布した発光アイテム2のみを選択的に光らせ、年代に関係のない曲がスピーカSPから流れる場合には全てのユーザUの発光アイテム2を光らせる等の制御が可能となる。これにより、さらに多種多様な視覚的効果を得ることができ、さらに娯楽性を向上することができる。
【0095】
(6)発光アイテムを選択し、当該発光アイテムに対応した曲を推奨する場合
上記実施形態では、選曲した楽曲に対応する推奨発光アイテムの名称等を映像表示装置5に表示したが、本発明はこれに限られない。例えば、先にユーザUが使用したい発光アイテム2を選択して、それに対応する楽曲を選曲できるようにしてもよい。
【0096】
この場合、ユーザUは、まず所望の発光アイテム2を手に取り、発光タグTをカラオケ装置1の装置アンテナ3の近傍の通信範囲内に位置させる。これにより、上記図7に対応する図14に示すように、制御回路22は、ステップS5に代わるステップS5Aの手順で、発光アイテム2の発光タグTのタグIDの読み取り判定を行う。タグIDが読み取れた場合にはステップS5Aの判定が満たされ、前述のステップS10に代わるステップS10Aへ移る。
【0097】
ステップS10Aでは、制御回路22が、上記図6のデータ管理テーブルを参照し、上記ステップS5Aで読み取ったタグIDに対応する発光アイテム2を推奨発光アイテムとするような、複数の選曲IDを取得する。そして、制御回路22は、それら複数の選曲IDに対応した複数の楽曲の名称等を映像表示装置5においてリスト表示する。このステップS10Aの手順が、各請求項記載の第2表示制御手段として機能する。
【0098】
その後、制御回路22は、前述のステップS5と同様、上記ステップS10Aでの表示に基づき、リモコン14などによる操作を介してユーザUによる選曲操作が行われたか否かを判定する。選曲操作が行われた場合は、判定が満たされ、ステップS15に代わるステップS15Aへ移る。
【0099】
ステップS15Aでは、制御回路22は、上記ステップS12で選択された選曲IDに対応する楽曲データのMIDIデータと発光データを、上記図6に示したデータ管理テーブルに基づいてそれぞれ大容量記憶装置14から取得する。そして、制御回路22は、選曲IDに対応する楽曲データの名称を映像表示装置5に表示する。これにより、ユーザUは選択した発光アイテム2に対応する楽曲を知ることができる。なお、このとき同時に選曲IDに対応するパフォーマーも表示させてもよい。
【0100】
その後のステップS20以降の手順は、上記実施形態と同様で足りるので説明を省略する。なお、ステップS45については、前述と同様、制御回路22が、上記タグIDを指定しない問い合わせ信号に対する発光タグTからの応答信号を利用し、送信対象となる発光タグTのタグIDを特定するようにしてもよい。あるいは、この特定の際、制御回路22が、上記ステップS5Aで取得できたタグIDを指定して、すなわちステップS5Aで存在を確認できた発光タグTに対して、発光指示信号を送信するようにしてもよい。
【0101】
本変形例においては、ユーザUが当該特定の発光アイテム2を手に取り、装置アンテナ3を用いて、当該発光アイテム2に備えられた発光タグTよりタグIDを読み取らせることにより、好適な楽曲やパフォーマーの名称等が映像表示装置5に表示され、ユーザUへと推奨される。この結果、ユーザUは、事前知識がなくても、当該推奨された楽曲を再生し、再生時の発光アイテム2の発光動作を確実に楽しむことができる。したがって、さらに娯楽性を向上することができる。
【0102】
なお、本変形例において、各発光アイテム2の発光タグTに、当該発光アイテム2に対応してステップS10Aで推奨された楽曲に対応した発光データを、併せて記憶するようにしてもよい。この場合、図14のステップS5Aで発光タグTに対して情報読み取りを行わせる際、上記発光データも併せて装置アンテナ3を介し制御回路22に読み取られる。この場合、その後のステップS15Aにおいて発光データを取得する必要がなくなる。また、図6のテーブルにおいて発光データIDの記載を省略することができる。さらに、後述の(7)の変形例のように1つの楽曲に複数のモードによる複数の発光データが対応付けられる場合には、それら複数の発光データを全て各発光アイテム2の発光タグTに記憶させておけばよい。この場合は、適宜の時期に映像表示装置5に複数モードそれぞれの名称等を表示して、ユーザUにいずれか1つのモードの1つの発光パターンを選択させるようにすればよい。この場合も、後述の図17のテーブルにおいて発光データIDの記載を省略することができる。
【0103】
(7)1つの楽曲に対し複数の発光態様が選択可能に設定されている場合
すなわち、1つの楽曲に対し複数の発光態様が対応付けられており、ユーザUがどの発光態様とするかを選択可能としてもよい。
【0104】
すなわち、前述の図5に発光態様が示された楽曲は、前述したように、MIDIデータに基づき楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、「ドン(1)」、「タッ(3)」、「ドン(5)」、「タッ(7)」のリズム位置において発光が実行される。
【0105】
本変形例では、上記と同一の楽曲に対し、ユーザUが別のモードの発光態様、例えば「ノリノリモード」を選択した場合には、例えば図15に示すような発光が行われる。すなわち、MIDIデータに基づき楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、「ドン(1)」、「ドン(2)」、「ドン(5)」、「ドン(6)」のリズム位置において、上記図5の発光よりも高い輝度での強発光が実行される。
【0106】
さらに、上記と同一の楽曲に対し、ユーザUがさらに別のモードの発光態様、例えば「ピカピカモード」を選択した場合には、例えば図16に示すような発光が行われる。すなわち、MIDIデータに基づき楽曲が「ドン(1)」「ドン(2)」「タッ(3)」「タッ(4)」「ドン(5)」「ドン(6)」「タッ(7)」・・のようなリズムで再生されるとき、「ドン(1)」、「ドン(2)」、「ドン(5)」、「ドン(6)」のリズム位置において、上記図5の発光と同等の輝度、すなわち中発光が実行され、「タッ(3)」、「タッ(4)」、「タッ(6)」のリズム位置において、上記図5の発光よりも低い強度、すなわち弱発光が実行される。
【0107】
本変形例では、同一の1つの楽曲に対し、上記モード別に複数種類の発光データが対応付けられることになる。本変形例で用いられるデータ管理テーブルの例を、上記図6に対応する図17に示す。
【0108】
図17に示すように、本変形例のデータ管理テーブルの記憶項目は、上記図6のデータ管理テーブルと同様である。図6においては1つの楽曲に対し、1つの発光データIDが対応付けられていたのに対し、この図17では、1つの楽曲に対し、曲によっては、複数の発光データIDが対応付けられる。図示の例では、楽曲データID「0003」歌詞データID「0003」で表される「子供合唱団」が歌唱する1つの楽曲に対し、3つの発光データID「0003A」「0003B」「0003C」が対応付けられている。これら3つの発光データID「0003A」「0003B」「0003C」のうち、例えばID「0003A」は上記図5に示すモード(以下適宜「通常モード」という)の態様の発光データを表し、ID「0003B」は上記図15に示す上記ノリノリモードの発光データを表し、ID「0003C」は上記図16に示すピカピカモードの発光データを表している。ユーザUが上記図7のステップS5又は図14のステップS12において選曲を行うとき、併せて上記モードの選択を行うことで、図17のテーブルを参照しつつ対応する発光データが図7のステップS10又は図14のステップS15Aで取得されるのである。
【0109】
なお、図17に示したように、予め複数のモードが用意されている楽曲と用意されていない楽曲がある場合には、ユーザUが上記図7のステップS5又は図14のステップS12において選曲を行ったとき、選択可能なモードをリモコン4又は映像表示装置5に表示して、いずれのモードを選ぶかをユーザUに選択させるようにしてもよい。この場合、予め複数のモードが用意されていない楽曲、例えば図17の例で、楽曲データID「0001」歌詞データID「0001」で表される「田中太郎」が歌唱する楽曲や、楽曲データID「0002」歌詞データID「0002」で表される「佐藤和子」が舞踊する楽曲については、図17のテーブルにおいてそれぞれ一意的に対応付けられた発光データID「0001」及び発光データID「0002」の発光データに基づく発光制御が行われる。
【0110】
本変形例においては、データ管理テーブルに予め複数のモードが用意されている楽曲については、それら複数のモードの発光態様の変化により娯楽性を向上できる一方、データ管理テーブルに予め1つのモードのみが対応付けられている楽曲についても、当該1つのモードによる発光を行うことで、娯楽性を確保することができる。
【0111】
(8)その他
なお、以上において、楽曲データがMIDIデータで構成されている場合の例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、実際の演奏音をそのままサンプリングしたデータで楽曲データを構成してもよいし、他の公知の圧縮技術により圧縮されたデータであってもよい。これらの場合でも、最終的にカラオケ装置1が再生するために直接読み取るデータと発光データとが相互に同期していれば、上記と同様の効果が得られる。
【0112】
なお、以上において、図2等の各図中に示す矢印は信号・情報の流れの一例を示すものであり、信号・情報の流れ方向を限定するものではない。
【0113】
また、図7、図14等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0114】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0115】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0116】
1 カラオケ装置
2 発光アイテム(発光対象物)
2A 発光団扇
2B 発光マラカス
2C 発光タンバリン
2D 個別発光型の団扇
3,3A 装置アンテナ
4 リモコン(操作手段)
5 映像表示装置(表示手段)
11 カラオケ装置本体
14 大容量記憶装置(発光データ記憶手段、楽曲データ記憶手段、発光態様記憶手段、楽曲・対象物記憶手段)
19 MIDIデコーダ(楽曲データ読み取り手段)
22 制御回路
34 タグアンテナ
35 IC回路部
35a 記憶部
S1 カラオケシステム(楽曲発光システム)
S2 音響システム(楽曲発光システム)
U ユーザ
T 発光タグ
MM MIDIメッセージ
TD 発光指示タイミングデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶する記憶部、情報を送受信するタグアンテナ、及び、発光部を備えた、発光タグと、
前記発光タグと無線通信を行うための装置アンテナと、
楽曲を再生するための楽曲データに対応させた所定の発光指示タイミングを含む発光データを記憶した発光データ記憶手段と、
前記楽曲データの再生開始に対応して前記発光データの読み取りを実行する発光データ読み取り手段と、
前記楽曲データの再生開始に対応した前記発光データ読み取り手段による前記発光データの読み取り開始後、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記発光指示タイミングが到来したと判定された場合に、前記装置アンテナを用いて、前記発光タグに対し、前記発光部の発光指示信号を出力する発光指示手段と
を有する
ことを特徴とする楽曲発光システム。
【請求項2】
前記発光指示手段は、
前記装置アンテナを用いて無線通信により前記発光タグのタグ識別情報が取得された場合に、当該タグ識別情報に対応した発光タグに対し、前記発光指示信号を出力する
ことを特徴とする請求項1記載の楽曲発光システム。
【請求項3】
前記発光データは、前記楽曲データに含まれており、
前記発光データ読み取り手段は、
前記楽曲データを読み取る楽曲データ読み取り手段であり、
前記判定手段は、
前記楽曲データ読み取り手段により楽曲データとともに読み取られる前記発光データに含まれる、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の楽曲発光システム。
【請求項4】
前記楽曲データを記憶した楽曲データ記憶手段をさらに有し、
前記判定手段は、
前記楽曲データの再生に同期して前記発光データ読み取り手段により読み取られる前記発光データに含まれる、前記発光指示タイミングが到来したかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の楽曲発光システム。
【請求項5】
前記発光部は、
互いに異なる発光態様で発光可能な複数の発光素子を備えており、
前記発光データは、
前記複数の発光素子それぞれについての前記発光指示タイミングを含んでおり、
前記発光指示手段は、
前記判定手段により、前記発光指示タイミングが到来したと判定された場合に、前記発光部に含まれる前記複数の発光素子のうち前記発光指示タイミングが到来した特定の発光素子に対する前記発光指示信号を、前記発光部に対して出力する
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の楽曲発光システム。
【請求項6】
前記楽曲の識別情報と、前記発光指示タイミングにおける、前記発光指示信号による前記発光部の発光態様とを対応付けて記憶した、発光態様記憶手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の楽曲発光システム。
【請求項7】
前記発光指示手段は、
前記識別情報が前記発光態様記憶手段において前記発光部の複数の前記発光態様が対応付けられている楽曲の再生時には、当該発光態様記憶手段において対応付けられた複数の発光態様のうち、選択された1つの発光態様に沿った発光指示信号を出力し、
前記識別情報が前記発光態様記憶手段において前記発光部の1つの前記発光態様に対応付けられていない楽曲の再生時には、当該発光態様記憶手段において対応付けられた当該1つの発光態様に沿った発光指示信号を出力する
ことを特徴とする請求項6記載の楽曲発光システム。
【請求項8】
前記楽曲の識別情報又は当該楽曲のパフォーマーの識別情報と、前記発光タグを取り付けた発光対象物の識別情報とを、対応付けて記憶した楽曲・対象物記憶手段と、
ユーザが操作入力可能な操作手段と、
所定の表示を行う表示手段と、
操作手段により前記楽曲又は前記パフォーマーの識別情報が入力された場合、前記楽曲・対象物記憶手段より当該識別情報に対応付けられた前記発光対象物の識別情報を取得し当該発光対象物の識別情報を表示するよう、前記表示手段を制御する、第1表示制御手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の楽曲発光システム。
【請求項9】
前記楽曲の識別情報又は当該楽曲のパフォーマーの識別情報と、前記発光タグを取り付けた発光対象物の識別情報とを、対応付けて記憶した楽曲・対象物記憶手段と、
所定の表示を行う表示手段と、
前記装置アンテナを用いて無線通信により前記発光タグの前記タグ識別情報が取得された場合、前記楽曲・対象物記憶手段より、前記タグ識別情報に対応した前記発光対象物の識別情報に対応付けられた前記楽曲又は前記パフォーマーの識別情報を取得し当該パフォーマーの識別情報を表示するよう、前記表示手段を制御する、第2表示制御手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の楽曲発光システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−75730(P2011−75730A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225585(P2009−225585)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】