説明

楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラム

【課題】複数の会場で同じ時間帯に演奏が行われる野外フェスティバル等で、ユーザの聞き逃した他の会場の演奏に係る楽曲データを容易に取得できるようにする。
【解決手段】位置検出機能を具備した携帯端末機器10のユーザは、自身の居る会場で演奏された楽曲を録音し、録音に係る音データおよび検出した位置データをサーバ装置3へ送信する。サーバ装置3は、時間帯および各会場に応じた複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび音要素データを対応付けた楽曲データベース20を記憶しており、受信した音データから抽出した音要素データと受信した位置データとを用いて、楽曲データベース20を横断的に検索することで、ユーザが聞き逃した別会場で演奏された楽曲に係る楽曲データを特定して携帯端末機器10へ配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の会場で同じ時間帯に楽曲の演奏等が行われるフェスティバルまたはイベント等に行ったユーザに対して、ユーザの聞き逃した楽曲に係る楽曲データを容易に取得できるようした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末機器の一つである携帯電話機は様々な機能を具備しており、それらの機能の中には、位置検出機能、ネットワークを通じて配信される楽曲の取得機能、および取得した楽曲の再生機能などがある。これらの機能の中で、位置検出機能を具備するには、GPS(Global Positioning System)の通信衛星からの電波を受信するGPSアンテナを内蔵すること等が要求される。
【0003】
また、楽曲の取得機能および再生機能を具備する携帯端末機器(携帯電話機)に対し、ネットワークを通じて楽曲を配信するウェブサイト(楽曲配信サイト)が多数開設されている。さらに、楽曲配信の利便性を高めるために、希望する楽曲の正確な曲名および演奏者等をユーザが把握していなくても、希望楽曲を容易に特定できるような技術内容が複数提示されている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1では、求めている楽曲をユーザが歌唱し、その歌唱音を携帯端末機器に入力して楽曲検索サーバへ送信し、送信されてきた歌唱音に対する音声および音程認識処理を楽曲検索サーバで行うことで、ユーザの希望楽曲を探し出せるようにした技術内容が開示されている。また、下記の特許文献2では、ユーザの携帯端末器から送信された歌唱音に対する音声等の認識処理を専用の処理サーバ装置で行うと共に、処理サーバ装置の処理結果を楽曲検索サーバで送信することで、楽曲検索サーバがユーザの希望楽曲を検索できるようにしている。
【特許文献1】特開2002−258874号公報
【特許文献2】特開2004−21233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近時、野外の広大な敷地内に設けられた複数の会場のそれぞれで、多数のアーティストによる演奏が長時間にわたり続けられるロックフェスティバルのような野外イベントが夏期頃に開催されることが多い。このような野外イベントでは、同一の時間帯で会場ごとに異なるアーティストが演奏を行うスケジュールになっていると共に、ユーザは各会場へ自由に出入りできるようになっているので、ユーザは各会場のスケジュールに合わせて自分の聞きたいアーティストの演奏が行われる会場へ足を運ぶことになる。
【0006】
このような野外イベントでは、自分の行った会場から別の会場の盛り上がり状況が有る程度、把握できるので、他の会場が盛り上がっている場合、その盛り上がっている会場へ行かなかったユーザは、その会場におけるアーティストの演奏内容が、どのように素晴らしいものであるか気になることが多い。特に、自身が行った会場のアーティストのパフォーマンスが幾分期待はずれである一方、別の会場が大いに盛り上がっているときは、別の会場で行われたアーティストのパフォーマンスが非常に気になり、ユーザは損をした気持ちになることもある。
【0007】
上記のような状況に対して、ユーザが行った会場とは異なる会場で行われた演奏に係る楽曲の楽曲データを、楽曲配信サイトからユーザ所有の携帯端末機器へダウンロードして、異なる会場のアーティストの楽曲を確認することも可能であるが、アーティスト名の特定、特定したアーティストに対する楽曲の検索等に手間がかかると云う問題がある。なお、上述した特許文献1および特許文献2に係る技術内容では、上記のような野外イベントにおける別の会場で行われた演奏に係る楽曲データの取得には対応できない。
【0008】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、複数の会場で同じ時間帯に異なるアーティストによる演奏が行われる状況で、別の会場で聞き逃したアーティストの演奏楽曲に応じた楽曲データを容易に取得できるようにした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、受信した音データから音要素データを抽出し、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、該音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、受信した音データから音要素データを抽出し、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを特定し、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0012】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、該音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定し、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱者の発声音の音データを取得し、前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データであることを特徴とする。
また、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータであることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、前記楽曲データベースが格納する楽曲データが、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音であることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るコンピュータプログラムは、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0025】
さらにまた、本発明に係るコンピュータプログラムは、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、サーバ装置が、時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶するので、位置検出および音データの取得に係る機能を具備する携帯端末機器から位置データおよび音データが送信されてくれば、サーバ装置は、その位置データからユーザの居る位置を特定すると共に、その音データにから抽出した音要素データに基づき演奏が行われた時間帯を特定できるようになる。さらに、サーバ装置は、ユーザの居る位置を特定することで、ユーザが行けなかった位置範囲を確定し、確定した位置範囲(ユーザが行かなかった会場の場所に相当)で、特定した時間帯に演奏された楽曲データ(ユーザが聞き逃した楽曲の楽曲データに相当)を楽曲データベースから横断的に検索して特定できるようになる。
【0027】
よって、この確定した楽曲データをサーバ装置が配信することにより、野外イベントのような複数の会場のそれぞれで、同じ時間帯に演奏が行われる場合に対して、ユーザが行けなかった会場で演奏された楽曲に係る楽曲データを、位置データおよび音データを送信するだけで、ユーザは容易に取得できるようになる。その結果、野外イベント等で聞き逃した良い演奏を、ユーザは後から確認でき、聞き逃したと云う幾分損をしたような気分になることもない。
【0028】
なお、携帯端末機器で音データを取得する状況としては、ユーザの行った会場でアーティストの歌唱音またはトーク音声を携帯端末機器で録音することなどが想定される。また、本発明では、時間データは利用しないので、携帯端末機器またはサーバ装置は、内蔵するクロック機能で計時する時間が実際の時間からずれていても、楽曲データを特定する処理に影響を受けることはない。
【0029】
また、本発明にあっては、音データからの音要素データの抽出を携帯端末機器で行うので、サーバ装置が音要素データの抽出処理負担から解放され、楽曲データ配信処理に集中して配信に係る処理効率を高めやすくなる。また、それ以外は、上述した発明と同様に、音要素データおよび位置範囲データから楽曲データベースを横断的に検索して、ユーザが行かなかった会場における楽曲データの特定を行うので、複数の会場で演奏が行われる野外イベント等で、ユーザが聞き逃したアーティストの演奏に係る楽曲データを容易に取得できるようになる。
【0030】
さらに、本発明にあっては、楽曲データベースの横断的な検索により、サーバ装置が、ユーザの聞き逃した楽曲データを特定すると、特定した各楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストをユーザの元へ送信すると共に、送信されてきた配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データのみを配信するので、聞き逃した楽曲の中でユーザが本当に聞きたい楽曲の楽曲データだけを取得でき、配信側およびユーザ側の双方にとって効率的な配信を行える。
さらにまた、本発明にあっては、上述したような効率的な配信を行う際にも、携帯端末機器側で音データからの音要素データの抽出を行うので、サーバ装置の処理効率を楽曲データの配信に係る処理内容に集中させられるようになり、サーバ装置の処理内容の効率化を図れる。
【0031】
本発明にあっては、音要素データは歌唱音の音質に応じた周波数データであるため、サーバ装置は、コンサート等で歌唱するアーティストが誰であるか、その楽曲が何であるかを、音質(声質の特性)に応じた周波数データに基づく音声認識処理で特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、音要素データとして周波数データを格納した楽曲データベースを記憶することになる。
【0032】
また、本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じた歌詞テキストデータであるため、音声認識処理として歌唱音を歌詞のテキストに変換して歌詞テキストデータを得ると共に、サーバ装置は、その歌詞テキストデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかをテキストベースで検索できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、歌詞テキストデータを格納した楽曲データベースを記憶することになる。
【0033】
さらに、本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じたリズムデータ(リズム進行パターンを表したデータなど)であるため、音声認識処理として、楽曲音に応じたリズムデータを求めると共に、サーバ装置は、リズムデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかを特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、リズムデータを格納した楽曲データベースを記憶することになる。
【0034】
さらにまた、本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音(ライブ音源)であるため、配信された楽曲データを取得して再生処理により楽曲音(ライブ音)を聞くユーザは、自身が聞き逃したライブ音を聞けるため、野外イベント等に行ったことの満足度を高められ、野外イベント等へ行ったユーザへの特典として、このようなサービスを行うことも可能となる。なお、演奏された楽曲音をスムーズに配信できるようにするためには、演奏された楽曲音を速やかにサーバ装置が記憶する楽曲データベースに格納することが重要になるが、昨今のデジタル録音技術を用いれば、配信可能なデジタル録音を容易に取得でき好適であると共に、配信内容を整えるための編集処理なども容易に行える。
【発明の効果】
【0035】
本発明にあっては、携帯端末機器から送られた位置データおよび音データを利用して、野外イベント等の複数の会場で演奏された楽曲に係る楽曲データを横断的に検索するので、聞き逃したアーティストの演奏に係る楽曲データを探し出す処理を、ユーザに多大な手間をかけることなくサーバ装置はスムーズに行える。
また、本発明にあっては、野外イベント等の会場で取得した楽曲音の音データから音要素データを抽出する処理を携帯端末機器側で行うので、聞き逃した演奏に係る楽曲データをユーザが容易に取得できると云うメリットを確保した上で、サーバ装置側の処理負担を低減できる。
【0036】
さらに、本発明にあっては、サーバ装置が、楽曲データベースの横断的な検索により探し出した楽曲データに応じた楽曲リストをユーザの元へ送信すると共に、送信されてきた配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データのみを配信するので、ユーザが本当に聞きたい楽曲の楽曲データだけを配信して、取得が希望されない楽曲データの無駄な配信を回避できる。
さらにまた、本発明にあっては、ユーザが希望する楽曲データのみを配信する場合でも、携帯端末機器側で音データからの音要素データの抽出を行うので、サーバ装置の処理内容の効率化を実現できる。
【0037】
本発明にあっては、音要素データとして、アーティスト等の発声音の音質に応じた周波数データを用いるので、周波数の比較結果に基づいて、歌唱を行ったアーティストの楽曲を特定できる。
また、本発明にあっては、音要素データとして、歌唱音を含む楽曲に応じた歌詞テキストデータを用いるので、音データに応じた楽曲を確実に特定できる。
さらに、本発明にあっては、音要素データとして、楽曲のリズムデータを用いるので、演奏された楽曲を容易に特定できる。
さらにまた、本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音にするので、ユーザが聞き逃したライブ音に係る楽曲データを取得可能となり、野外イベント等に対するプレミアム性を高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
図1は、本発明の実施形態に係る楽曲配信システム1の全体的な構成を示している。本実施形態の楽曲配信システム1は、ネットワークを用いた楽曲配信サービスを運営する事業体が管理するサーバ装置3(楽曲配信装置に相当)が、複数の会場K1〜K3で同時的に演奏が行われる野外フェスティバルにてユーザが聞き逃した演奏に係る楽曲データを配信するものである。なお、ユーザの携帯端末機器10には、本実施形態においてはGPSに対応した位置検出機能を具備した携帯電話機を適用しているが、通信機能及びGPS機能を具備したPDA(Personal Digital Assistant)及び携帯型のコンピュータ等も適用できる。
【0039】
図2は、本サービスに対応した携帯端末機器10(携帯電話機)の内部構成を示すブロック図である。携帯端末機器10は、無線通信が可能な一種のコンピュータに相当し、各種制御処理を行うCPU11に、通信部12、GPS受信部13、RAM14、ROM15、表示パネル10a、操作部10b、音出力処理部16、入力音処理部17および記憶部18を内部バス10fで接続した構成になっている。
【0040】
通信部12は、無線アンテナ10cと接続されており、図1に示す多数の無線中継基地局2A、2B・・・と無線通信を行い、ネットワークNWに接続された様々な機器とCPU11の制御指示に基づきデータ通信を行う。GPS受信部13は、GPSアンテナ10dと接続されており、図1に示すGPSの通信衛星Gから発せられる電波を受信して携帯端末機器10の自位置の位置データ(緯度データ、経度データ)を検出する。なお、検出された位置データは、検出日時と共にRAM14の所定領域に順次記憶されるようになっている。RAM14はCPU11の処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM15はCPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶している。
【0041】
また、表示パネル10aは、携帯端末機器10の処理状況、各種メニュー、操作内容およびサーバ装置3から送信された各種画面データの表示を、CPU11の制御に基づき行うものである。操作部10bは、携帯端末機器10の筐体表面に設けられた多数の操作キー(上下左右キー、決定キー、数字キー等)で構成されており、本実施形態では表示パネル10aで表示した内容等に応じて各種操作をユーザから受け付ける。
【0042】
音出力処理部16は、スピーカ10eが接続されており、ダウンロードした楽曲データを操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づき再生処理を行ってスピーカ10eから再生音を出力する処理を行う。また、入力音処理部17は、携帯端末機器10の筐体外方へ向けて配置されたマイク10fと接続されており、操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づきマイク10fから入力されたアナログ音をアナログ/デジタル変換を行って、所定のファイル形式のデジタルの音データを取得する処理を行う。なお、入力音処理部17は、変換したデジタルの音データに、取得音の高低および音質等に関連する周波数要素(周波数データ)および時間の進行に伴った楽曲音のリズムベースとなるリズム要素(リズムデータ)を含むように変換処理を行っており、変換した音データを記憶部18へ内部バス10fで伝送する。
【0043】
最後に、記憶部18は、携帯端末機器10に係る各種プログラム及びデータ等を記憶し、本実施形態ではプログラムとして、携帯端末機器10のCPU11が行う基本的な処理(データの通信処理、画面データの表示処理等)を規定した端末プログラム19aと、GPS受信部13を用いて自位置の位置データを検出する処理等を規定した処理プログラム19bとを記憶する。また、記憶部18は、通信部12を通じてサーバ装置3からダウンロードした楽曲データおよびマイク10fからの入力で取得した音データ等を、それぞれフォルダに分けて記憶している。
【0044】
なお、処理プログラム19bは、ウェブサイトのブラウジング処理等も含んでおり、携帯端末機器10がサーバ装置3へアクセスして、サーバ装置3から送られてくるサイト画面のデータを表示パネル10aで表示する制御をCPU11が行うことも規定している。また、処理プログラム19bの規定内容により、表示するサイト画面の内容に対して操作部10bで受け付けた操作内容に伴い、CPU11がGPS受信部13に位置データを検出させる制御を行うこと、検出した位置データ、および記憶部18から読み出した音データを通信部12から、サーバ装置3へ送信する処理を行うことなども可能にしている。
【0045】
一方、図3は、サーバ装置3の主要な内部構成を示したブロック図である。サーバ装置3は、楽曲配信サービスに登録しているユーザの機器へ楽曲データを配信するために、ネットワーク上に配信サービス用のウェブサイトを開設している。本実施形態のサーバ装置3には、汎用のサーバコンピュータを用いており、内部バス3fを介してMPU3a、通信インタフェース3b、RAM3c、ROM3d、及びハードディスク装置3eを接続した構成にしている。
【0046】
通信インタフェース3bは、図1に示すネットワークNWを経由して外部の装置と各種データ及び情報の通信を行う通信手段に相当する。また、RAM3cは、MPU3aの処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM3dは、MPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。ハードディスク装置3eは、サーバ装置3を作動させる上で基本となる処理内容を規定したシステムプログラム4、サーバプログラム5(コンピュータプログラムに相当)、楽曲データベース20、サイト画面データベース6、及び会員データベース7等を記憶している。
【0047】
サーバプログラム5は、本発明に係る楽曲データの配信サービスを行う上で、サーバ装置3のMPU3aが行う各種処理内容を規定したものである。具体的には、外部からのアクセスと処理進行状況に応じて図4のトップページ画面30〜図5(b)のページ画面32等をアクセス元の外部機器(外部の端末機器に相当)に表示させるように画面データを送信する制御をMPU3aが行うことを規定している。また、サーバプログラム5は、図4のトップページ画面30に応じた画面データの送信に合わせて、アクセス元の外部機器に係るユーザが登録会員であるか否かの判断、未登録会員に対する会員登録処理等をMPU3aが行うことも規定している。
【0048】
さらに、本実施形態のサーバプログラム5は、外部機器から送信されてきた位置データを、楽曲データベース20に含まれる複数の位置範囲データとそれぞれ比較し、送信されてきた位置データが、何れの位置範囲データに含まれるかをMPU3aが特定する制御を行うことを規定している。さらにまた、サーバプログラム5は、送信されてきた位置データが含まれる位置範囲データを特定すると、音声認識処理として、外部機器から送信されてきた音データから音要素データを抽出する処理をMPU3aに行わせることを規定している。本実施形態では、音要素データとして、音データに含まれる周波数データ(周波数要素)およびリズムデータ(リズム要素)をMPU3aが抽出することを、サーバプログラム5は規定している。
【0049】
また、サーバプログラム5は、抽出した周波数データおよびリズムデータに該当する音要素データが、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中にあるか否かを楽曲データベース20に対して、MPU3aが検索する旨を規定している。さらに、サーバプログラム5は、検索により、該当した音要素データがあった場合、その音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを楽曲データベース20から読み出し、通信インタフェース3bを用いてアクセス元の外部機器へ配信(送信)する制御処理をMPU3aが行うことも規定している。
【0050】
図6は、ハードディスク装置3eに記憶される楽曲データベース20の概要を示している。楽曲データベース20は、各時間帯(12:00〜13:00、13:00〜14:00等)および複数の位置範囲データ(第1位置範囲データ〜第3位置範囲データ)ごとに、アーティスト(アーティストA1、Ax・・・B1、Bx・・・C1、Cx・・・等)が演奏を行う楽曲に係る楽曲データと、それらの楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納したテーブル21、22・・・を複数含むデータベース構成になっている。なお、テーブル21は、本実施形態の配信サービスで対象となる野外フェスティバルにおいて、2006年7月31日の演奏内容に対応した各種データを含んでおり、テーブル22は、2006年8月1日の演奏内容に対応した各種データを含んでいる。また、楽曲データベース20は、図6では示していないが、他の野外フェスティバル、イベント等に応じたテーブルも勿論含むことが可能になっている。
【0051】
各テーブル21、22等において、各アーティスト(アーティストA1、Ax・・・B1、Bx・・・C1、Cx・・・等)の楽曲データおよび音要素データが対応付けられる時間帯は、図1に示す各会場K1〜K3で演奏が行われる時間を意味している。また、各テーブル21、22等において、第1会場K1〜第3会場K3に応じた第1位置範囲データ〜第3位置範囲データは、図1に示す各会場K1〜K3の会場エリアの境界(図1の場合、矩形状の境界)の各頂点の緯度経度のデータを含んだものになっている。
【0052】
図7(a)の表は、テーブル21中の第1会場K1の第1位置範囲データの中身を概略的に示した図表である。第1会場K1は、図1に示すように、頂点A1、B1、C1、D1による矩形境界線(図中、波線で示す)が会場エリアになっており、図7(a)に示す表は、これらの頂点A1〜D1の緯度経度データを含んだ内容になっている。同様に、図7(b)に示す表は、テーブル21中の第2会場K2の第2位置範囲データの中身を概略的に示したものであり、矩形境界線の各頂点A2、B2、C2、D2の緯度経度データを含んだ内容になっている。さらに、図7(c)に示す表は、テーブル21中の第3会場K3の第3位置範囲データの中身を概略的に示したものであり、矩形境界線の各頂点A3、B3、C3、D3の緯度経度データを含んだ内容になっている。
【0053】
また、図8(a)の表は、図6のテーブル21において、12時から13時頃の時間帯および第1位置範囲データの両方に対応付けられたアーティストA1に係る楽曲データおよび各楽曲データに係る音要素データの具体的な中身を示した図表である。図8(a)の表は、第1会場K1でアーティストA1が12時から13時頃までの時間帯で演奏を行った曲順(1〜n。nは整数。他で用いるnも同様)および曲名(楽曲A1〜An)を示すと共に、各楽曲A1〜Anに応じたデジタルの楽曲データA1〜Anおよび各楽曲データA1〜Anに係る音要素データである周波数データA1〜AnとリズムデータA1〜Anを含んだものになっている。
【0054】
なお、周波数データA1〜Anは、各楽曲データA1〜Anに係る周波数成分に相当し、各楽曲A1〜Anを歌唱するアーティストA1の歌唱音または発声音の声質に応じた周波数をデジタルで表したデータになっている。また、リズムデータA1〜Anは、各楽曲データA1〜Anに係るリズム成分に相当し、各楽曲A1〜Anに応じたリズム進行を表すデータ(楽曲進行に伴うリズムベースを構成するデータ)になっている。
【0055】
さらに、図8(b)の表は、図6のテーブル21において、12時から13時30分頃までの時間帯および第2位置範囲データの両方に対応付けられたアーティストB1に係る楽曲データおよび音要素データの具体的な中身を示す図表である。図8(b)の表は、第2会場K2でアーティストB1が12時から13時30分頃までの時間帯で演奏を行った曲順および曲名(楽曲B1〜Bn)を示すと共に、各楽曲B1〜Bnに応じたデジタルの楽曲データB1〜Bn、および各楽曲データB1〜Bnに係る音要素データである周波数データB1〜BnとリズムデータB1〜Bnを含んだものになっている。
【0056】
さらにまた、図8(c)の表は、図6のテーブル21において、12時から13時30分頃の時間帯および第3位置範囲データの両方に対応付けられたアーティストC1に係る楽曲データおよび音要素データの具体的な中身を示す図表である。図8(c)の表は、第3会場K3でアーティストC1が12時から13時30分頃までの時間帯で演奏を行った曲順および曲名(楽曲C1〜Cn)を示すと共に、各楽曲C1〜Cnに応じたデジタルの楽曲データC1〜Cn、および各楽曲データC1〜Cnに係る音要素データである周波数データC1〜CnとリズムデータC1〜Cnを含んだものになっている。
【0057】
なお、図21のテーブル21、22等において、他の時間帯で各位置範囲データに対応付けられるアーティストAx・・・、Bx・・・、Cx・・・等が行った演奏に係る楽曲データおよび音要素データの具体的な中身も、図8(a)〜図8(c)に示す図表と同等なものになっている。
【0058】
また、図4〜図5(b)に示すページ画面30〜32は、図3のサーバ装置3が有するハードディスク装置3eに記憶されているサイト画面データベース6に格納された各画面データに応じたものであり、これらの画面データが携帯端末機器10等の外部機器へ送信されると外部機器での表示処理により、ページ画面30〜32が外部機器の表示パネルに表示される。なお、サイト画面データベース6は、ページ画面30〜32以外の図示していないページ画面用の画面データも多数格納しており、これらの画面データにより楽曲配信サイトの各ウェブページが構成される。
【0059】
図4のトップページ画面30は、外部機器がサーバ装置3へアクセスした場合に、最初にアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、サーバ装置3がネットワーク上に開設する楽曲配信サイトのトップページに相当している。トップページ画面30は、本サービスは、野外フェスティバル等において聞き逃した演奏に係る楽曲の配信サイトであることを説明する記述と、選択可能な会員ボタン30a(「会員の方」と記載されたボタン)および未登録会員ボタン30b(「未登録の方」と記載されたボタン)を具備している。
【0060】
会員ボタン30aが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、パスワード等の入力操作を行う会員確認用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員確認用のページ画面に対して外部機器で所定のパスワード等の入力操作が行われて送信操作が行われると、パスワード等の会員確認データがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員確認処理を行う。
【0061】
また、トップページ画面30で未登録会員ボタン30bが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、会員登録用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員登録用のページ画面に対して外部機器で所定の会員登録事項の入力操作が行われて送信操作が行われると、会員登録事項のデータがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員登録処理を行うと共に、送られてきた会員登録事項のデータをハードディスク装置3eの会員データベース7に格納して会員登録処理を完了し、会員確認処理の際に利用できるようにしている。
【0062】
図5(a)のページ画面31は、会員確認処理または会員登録処理を行った後に、サーバ装置3からアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、位置検出ボタン31a(「位置検出」と記載されたボタン)を設けた構成になっている。この位置検出ボタン31aが図2に示すような位置検出機能を有する携帯端末機器10で選択される操作が行われると、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dで通信衛星Gからの電波を受信してGPS受信部13で現在の位置データ(緯度経度データ)を取得し、取得した位置データを取得日時と共にRAM14に記憶する。また、携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3へ送る処理も行う。
【0063】
図5(b)のページ画面32は、図5(a)の位置検出ボタン31cの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3が受信した後に、アクセス元の機器へサーバ装置3が送信する画面データに応じた画面内容であり、アクセス元の機器で先に取得されている音データの設定および設定した音データと検出した位置データをアップロードする内容になっている。
【0064】
即ち、ページ画面32は、音データの格納フォルダの中から、サーバ装置3へアップロードする音データを設定するための設定欄32aを設けると共に、設定した音データと、図5(a)のページ画面31で検出した位置データをアップロードするためのアップロードボタン32bを設けている。そのため、アクセス元の機器で、設定欄32aに音データが設定された状態で、アップロードボタン32bが選択される操作が行われると、アクセス元の機器は、音データおよび位置データを読み出してサーバ装置3へ送信する処理を行う。このような経緯を経て、サーバ装置3は、ユーザの端末機器から音データおよび位置データを取得することになる。
【0065】
次に、本発明の楽曲配信サービスを実行するための一連の処理手順の内容(楽曲配信方法の内容)を図9〜図11に示す第1フローチャートから第3フローチャートに従って説明する。なお、処理の開始にあたり、携帯端末機器10を有するユーザは、図1に示す第1会場K1の頂点A1、B1、C1、D1で囲まれる境界内に居続けて、第1会場K1での演奏を聞くものとする。
【0066】
最初に図9の第1フローチャートに基づき説明すると、ユーザは、演奏中のアーティストの歌唱音を取得するために、携帯端末機器10の録音操作を行うことになる。なお、アーティストの歌唱音の録音は、歌い始めの数秒間などのように、楽曲の少なくとも一部で充分である。よって、携帯端末機器10は先ず、操作部10bでユーザから録音操作を受け付けたか否かを判断する(S1)。録音操作を受け付けていない場合(S1:NO)、携帯端末機器10は、操作待ちの状態となり、録音操作を受け付けた場合(S1:YES)、マイク10fでアーティストの歌唱音を所定時間(例えば、10秒間)録音して、入力音処理部でデジタルの音データを生成して記憶部18のフォルダに格納し、音データを取得する(S2)。音データの取得後の適当な時間(例えば、図6の楽曲データベース20で示す第1会場における休憩時間帯)に、ユーザのアクセス操作に基づいて、携帯端末機器10は、サーバ装置3へアクセスする(S3)。
【0067】
サーバ装置3は、携帯端末機器10からのアクセスを受けると、図4のトップページ画面30用の画面データを携帯端末機器10へ送信する(S4)。画面データを受信した携帯端末機器10は、図4のトップページ画面30を表示パネル10aに表示する。トップページ画面30の表示後は、ユーザの操作に応じて携帯端末機器10およびサーバ装置3が連携して会員確認処理を行うことになる(S5)。
【0068】
即ち、トップページ画面30の会員ボタン30aがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員確認用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員確認用のページ画面に従って、所定のパスワード等の会員データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された会員データは、サーバ装置3が会員データベース7の登録内容と比較確認を行って、会員の認証確認を行う。また、未登録会員ボタン30bがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員登録用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員登録用のページ画面に従って、登録に必要な事項の登録データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された登録データは、サーバ装置3が会員データベース7に格納し、会員の登録処理を行う。
【0069】
会員の認証確認後または登録処理後、図10の第2フローチャートに示すように、サーバ装置3は、図5(a)の位置データ検出用のページ画面31に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S6)。画面データを受信してページ画面31を表示した携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aがユーザにより操作がされたか否かを判断し(S7)、操作されていない場合(S7:NO)、操作待ちとなる。また、位置検出ボタン31aが操作された場合(S7:YES)、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dおよびGPS受信部13を用いて位置検出を行い(S8)、検出に係る位置データを検出日時と対応付けてRAM14に記憶すると共に、位置検出を行った旨をサーバ装置3へ送信する(S9)。
【0070】
次に、サーバ装置3は、図5(b)の音データ設定用のページ画面32に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S10)。画面データを受信してページ画面32を表示した携帯端末機器10は、設定欄32aにアップロードする音データが設定された状態でアップロードボタン32bがユーザにより操作されたか否かを判断し(S11)、操作されていない場合(S11:NO)、操作待ちとなる。また、アップロードボタン32bが操作された場合(S11:YES)、携帯端末機器10は、RAM14に記憶された位置データ(緯度経度等を含むデータ)および記憶部18の所定のフォルダに格納された音データをそれぞれ読み出して、サーバ装置3へ送信する(S12)。
【0071】
それから、図11の第3フローチャートに示すように、サーバ装置3は、受信した位置データが図6に示す楽曲データベース20に含まれる各テーブル21、22等の何れの位置範囲データ(図7(a)〜図7(c)の表に示す各位置で規定される範囲)に含まれるかを比較判断する(S13)。受信した位置データが、各テーブル21、22等の何れの位置範囲データにも含まれないと判断した場合(S13:NO)、サーバ装置3は、ユーザの位置が楽曲配信可能場所に含まれない旨を携帯端末機器10へ送信する(S14)。また、この場合は、楽曲配信条件が満たされないので、楽曲配信可能場所に含まれない旨の送信で一連の処理は終了となる。
【0072】
一方、受信した位置データが、いずれかの位置範囲データに含まれると判断した場合(S13:YES)、サーバ装置3は、どのテーブルのどの位置範囲データであるかを(例えば、テーブル21の第1位置範囲テーブル)特定すると共に(S15)、受信した音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータを抽出する(S16)。さらに、サーバ装置3は、特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータの両方)に該当(合致)する音要素データがあるか否かを楽曲データベース20に対して検索する(S17)。
【0073】
抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つからない場合(S17:NO)、サーバ装置3は、該当する楽曲が存在しない旨を携帯端末機器10へ送信する(S18)。この場合は、配信すべき楽曲が存在しないので、楽曲が存在しない旨の送信で一連の処理は終了となる。
【0074】
一方、検索により、抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つかった場合(S17:YES)、サーバ装置3は、その音要素データ(例えば、図8(a)の周波数データA1およびリズムデータA1)が対応付けられた時間帯(例えば、周波数データA1およびリズムデータA1が対応付けられた図6に示す12時から13時の時間帯)で、ステップS15の段階で特定した位置範囲データ(例えば、第1位置範囲データ)と相違する位置範囲データ(例えば、第2位置範囲データおよび第3位置範囲データ)に対応付けられた楽曲データ(例えば、図8(b)の楽曲データB1、B2等および図8(c)の楽曲データC1、C2等)を特定する(S19)。サーバ装置3は、これら特定した楽曲データを楽曲データベース21から読み出し(S20)、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S19)。
【0075】
よって、以上のような処理により、野外フェスティバル等でユーザが、たとえ第1会場K1に居たとしても、別の会場(第2会場K2および第3会場K3)で演奏された楽曲に係る内容を横断的に検索するので、聞き逃した楽曲の楽曲データをスムーズに取得できる。また、配信対象の楽曲データは、携帯端末機器10から送信された位置データおよび音データを用いて、図6の楽曲データベース20を検索するため、携帯端末機器10のCPU11およびサーバ装置3のMPU3aのクロック時間がずれていても、図6の楽曲データベース20で規定される時間帯により、確実にユーザが聞き逃した時間帯の別の会場で演奏された楽曲に係る楽曲データを特定できる。
【0076】
なお、本実施形態に係る発明は、上述した内容に限定されるものではなく、種々の変形例が存在する。例えば、位置範囲データの箇所は、各種野外フェスティバルおよび野外イベント等で設けられる複数の野外の会場以外にも、複数の建物内で行われるフェスティバル等に対しても各建物が建てられた場所などにも適用でき、これらの場所を適用する場合は、図6の楽曲データベース20に、これらの場所に対応する位置範囲データを含ませておくことになる。なお、本実施形態に係る発明では、対応可能な会場の数が、図1に示すように3会場(K1〜K3)に限定されるものではなく、図6に示すような楽曲データベース20を準備できる限り、あらゆる複数の会場数に対応できる。
【0077】
また、位置範囲データに係る境界の形状は、図1に示すように頂点A1、B1、C1、D1による矩形に限定されるものではなく、各会場の敷地形状の境界に合わせて、多角形状、円、楕円等にすることも可能である。このとき、境界の形状が円である場合は、位置範囲データとして中心となる位置の緯度経度と、境界の領域の半径(半径距離)を規定することになり、また、境界の形状が楕円である場合は、中心となる位置の緯度経度、長軸両端の位置の緯度経度、および短軸両端の位置の緯度経度を規定することになる。
【0078】
さらにまた、図6の楽曲データベース20(および図8(a)〜図8(c)の表)に含まれる各楽曲データA1、A2等、B1、B2等、C1、C2等に対応付ける音要素データは、周波数データA1、A2等、B1、B2等、C1、C2等およびリズムデータA1、A2等、B1、B2等、C1、C2等の両方以外に、いずれか一方のみを対応付けることも可能である。この場合は、楽曲データに対応付けられた音要素データ(周波数データまたはリズムデータのいずれか一方)と同じデータを、図11の第3フローチャートにおけるステップS16の段階でサーバ装置3は抽出すればよくなる。
【0079】
この場合、音要素データとして、周波数データのみを適用した場合、楽曲データにアーティストの発声音の声質に応じた周波数データを対応付けておけば、ユーザはアーティストの歌唱音を録音する以外に、歌唱の合間におけるアーティストのトークを録音してサーバ装置3へ送ることで、アーティストの特定を行うことも可能になる。また、音要素データとして、リズムデータのみを適用した場合は、ボーカル(歌唱)の無い楽器の演奏のみで楽曲が構成されるコンサート等に対して、楽曲の音データを取得して楽曲を特定する際に好適となる。
【0080】
図12は、変形例の楽曲データベースに含まれる楽曲データ等を示す表である。この図12に示す表は、図8(a)〜図8(c)のそれぞれで示す表に該当するものであり、楽曲データA1、A2等に組み合わせる音要素データを歌詞テキストデータA1、A2等にしていることが特徴になっている。
【0081】
音要素データとして歌詞テキストデータを用いる場合、図11の第3フローチャートのステップS16において、サーバ装置3は、音要素データの抽出処理として、音データに含まれるアーティストの歌唱音を歌詞のテキストデータに変換する処理を行うことになる。よって、サーバ装置3は、この変換処理で得た歌詞のテキストデータに合致する歌詞テキストデータA1、A2等を、変形例に係る楽曲データベースからテキスト検索を行って、該当する歌詞テキストデータがあるか否かを検索することになる。このように音要素データとして歌詞テキストデータを適用する場合は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得して、楽曲データベースに対しテキスト検索が可能となり、検索処理を効率的に行えるメリットがある。
【0082】
また、音要素データは、上述した周波数データ、リズムデータ、歌詞テキストデータの三つのデータの中から二つ以上のデータを組み合わせて用いることも可能であり、このようにすることで、よりアーティストおよび楽曲の検索精度を高めることができる。特に、同一の楽曲が複数の異なるアーティストに歌われているような場合、この楽曲の何れのアーティストの歌唱による楽曲データであるかを検索する際に、音要素データとして、声質からアーティストを特定できる周波数データと、歌詞から楽曲を特定できる歌詞テキストデータとの二つを組み合わせて用いることが好適となる。
【0083】
さらに、別の変形例としては、図6の楽曲データベース20に格納する楽曲データは、その楽曲データベース20に含まれる各位置範囲データに応じた場所(会場)で演奏された楽曲音の楽曲データ(ライブ音)にすれば、別の会場で聞き逃した時のライブ音をユーザは楽しむことができ、好適となる。この場合、配信サービスの事業者は、各会場の演奏をデジタル録音して、録音した楽曲データを速やかにサーバ装置3の楽曲データベース20に格納して、速やかに配信を行えるように準備することが重要になる。
【0084】
さらにまた、別の変形例として、音データから音要素データを抽出する処理を、サーバ装置3ではなく、携帯端末機器10で行うことも可能である。この場合、図2に示す携帯端末機器10の記憶部18に記憶される処理プログラム19bに、入力音処理部17で音データを取得した場合、音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データを記憶部18の所定のフォルダに格納する処理をCPU11に行わせることを規定した内容を含ませる。
【0085】
よって、この変形例の場合では、図9の第1フローチャートにおいて、携帯端末機器10が音データを取得した段階(S2)の後に、音データから音要素データ(周波数データ、リズムデータまたは歌詞テキストデータの中の少なくともいずれか一つのデータ)を抽出する処理が加わることになり、図10の第2フローチャートのステップS12の段階で、携帯端末機器10は、音データの替わりに、抽出した音要素データを位置データと共にサーバ装置3へ送信することになる。さらに、図11の第3フローチャートでは、ステップS16の段階が省略されて、サーバ装置3はステップS17の段階で、送信されてきた音要素データで楽曲データベース20を検索することになる。このように、携帯端末機器10側で音要素データを抽出することで、サーバ装置3側の処理負担が低減され、サーバ装置3にアクセスが増加した場合における配信処理の対応効率を高められる。
【0086】
また、楽曲ごとにアーティストの演奏等を容易に録音するためには、携帯端末機器10に自動録音機能を具備させることが好ましく、この自動録音機能で、楽曲間の音量の大きさを比較検出して、音量が小さくなったことで演奏される楽曲が切り替わったことを携帯端末機器10に認識させて、各楽曲の歌い始めの数秒間を自動録音させて、ユーザの録音負担を低減させることが可能になる。
【0087】
さらにまた、ユーザが聞き逃した楽曲の全てのダウンロードを希望しない場合に対応するためには、楽曲データベース20の横断的な検索により、ユーザが聞き逃した会場で演奏された楽曲に係る楽曲データを特定すれば、その特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを生成してユーザへ送信し、ユーザからの回答に応じて楽曲データの配信を行うようにしてもよい。
【0088】
図13は、図11の第3フローチャートにおけるステップ19の楽曲データの特定に基づきサーバ装置3が生成した画面データが外部機器で表示された状態のページ画面80を示している。このページ画面80は、12時から13時30分頃までの時間帯にユーザが、図1に示す第1会場K1に居たため、その時間帯で第2会場K2および第3会場K3で行われた演奏を聞き逃した場合に対応してサーバ装置3が生成した内容になっている。即ち、ページ画面80は、図6の楽曲データベース20において、12時から13時30分頃までを含む時間帯で、第2会場K2(第2位置範囲データ)および第3会場K3(第3位置範囲データ)に対応付けられた楽曲データを表す楽曲を選択可能にした楽曲リスト81、82をベース画面に配置した内容になっている(図13では楽曲B1〜Bnが選択された状態を示す)。
【0089】
詳しくは、第2会場K2に応じた楽曲リスト81は、図8(b)の表中の曲順および曲名に対応する範囲に対応したものになっており、第3会場K3に応じた楽曲リスト82は、図8(c)の表中の曲順および曲名に対応する範囲に対応したものになっている。また、ページ画面80では、下方に送信ボタン80aが設けられ、送信ボタン80aが選択される操作が行われると、各楽曲リスト81、82で選択された楽曲の配信要求に応じたデータがサーバ装置3へ送信されるようになっている。なお、このページ画面80の楽曲リスト81、82の配置対象となる画面データ(楽曲リスト81、82が配置される前の背景部分の画面データ)は、図3に示すサーバ装置3のハードディスク装置3eに記憶されるサイト画面データベース6に格納されている。
【0090】
図14に示す第4フローチャートは、図13に示すページ画面80を用いる場合の変形例の処理手順を示しており、図11の第3フローチャートにおける楽曲データの特定の段階(S19)のあとに続く内容に相当するものである。この場合、サーバ装置3は特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リスト(例えば、楽曲リスト81、82)を配置した画面データを生成して、この画面データを携帯端末機器10へ送信することになる(S30)。
【0091】
携帯端末機器10は、送信されてきた画面データに基づき、図14のようなページ画面80を表示パネル10aに表示して、楽曲の選択操作および送信ボタン80aの選択操作をユーザから受け付けたか否かを判断する(S31)。操作を受け付けていない場合(S31:NO)、携帯端末機器10は処理待ちとなり、操作を受け付けた場合(S31:YES)、携帯端末機器10は、選択された楽曲に係る配信要求をサーバ装置3へ送信する(S32)。サーバ装置3は、配信要求を受信すると、配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを楽曲データベース20から読み出して、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S33)。
【0092】
よって、図14に示すような処理を行うことで、例えば、ページ画面80において、第2会場K2で演奏された楽曲のみを選択すれば、第3会場K3で演奏された楽曲データは配信されなくなる。その結果、ユーザが本当に望む楽曲データのみをサーバ装置3が配信して、無駄な楽曲データ配信を回避して、ユーザにとっては不要な楽曲データの配信に係るコストを低減できるメリットが生じる。即ち、第1会場K1に居たユーザが、第2会場K2が非常に盛り上がっている雰囲気だけは感じ取れたが、第3会場K3は盛り上がっている様子が感じ取れなかった場合、そのユーザが、第2会場K2で演奏された楽曲内容を聞きたいと思ったときに、図13、14に係る変形例の内容を用いることで、ユーザが聞きたい演奏に応じた楽曲データのみを効率良く取得できるようになる。また、配信側のサーバ装置3にとっては、配信データ量を削減して効率的な配信処理を行えると云うメリットが生じる。
【0093】
なお、ページ画面80では、各会場(例えば、第2会場K2)で演奏された全ての楽曲を選択する以外にも、一つの会場で演奏された複数の楽曲の中から、ユーザが所望するものだけ選択することにも対応可能である(例えば、楽曲B1だけを選択することも可能)。さらに、会場単位で楽曲の選択を容易に行えるようにするため、会場毎の全選択ボタンをページ画面80に対して設けてもよい。
【0094】
また、上述した各種変形例の内容は、個別に適用する以外に、各種変形例を複数組み合わせて適用することも可能であり、例えば、音要素データの抽出処理を携帯端末機器10側で行う変形例の処理と、図13および14に係る変形例の処理とを組み合わせることも勿論適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施形態に係る楽曲配信システムの全体的な構成を示す概略図である。
【図2】携帯端末機器の内部構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】楽曲配信サイトに係るトップページ画面を示す概略図である。
【図5】楽曲配信サイトに係るページ画面であり、(a)は位置検出段階におけるページ画面の概略図、(b)は音データ設定段階におけるページ画面の概略図である。
【図6】楽曲データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図7】位置範囲データの概略的な内部構成を示す図表であり、(a)は第1位置範囲データに応じた図表、(b)第2位置範囲データに応じた図表、(c)は第1位置範囲データに応じた図表である。
【図8】(a)〜(c)は、楽曲データベース中のある時間帯の各位置範囲データに対応付けられた楽曲データおよび音要素データを表した図表である。
【図9】本発明の実施形態に係る楽曲配信方法の処理手順を示す第1フローチャートである。
【図10】楽曲配信方法の処理手順を示す第2フローチャートである。
【図11】楽曲配信方法の処理手順を示す第3フローチャートである。
【図12】本実施形態の変形例に係る楽曲データベースにおける楽曲データおよび音要素データである歌詞テキストデータの内容を示す図表である。
【図13】楽曲リストを配置した変形例に係るページ画面を示す概略図である。
【図14】変形例における主要な処理手順を示す第4フローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
1 楽曲配信システム
3 サーバ装置
5 サーバプログラム
6 サイト画面データベース
10 携帯端末機器
10a 表示パネル
10b 操作部
17 入力音処理部
19b 処理プログラム
20 楽曲データベース
81、82 楽曲リスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、
比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、
受信した音データから音要素データを抽出し、
特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、
検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項2】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、該音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、
比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、
特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、
検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項3】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、
比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、
受信した音データから音要素データを抽出し、
特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、
検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを特定し、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項4】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、該音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶しており、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較し、
比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定し、
特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索し、
検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定し、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項5】
前記携帯端末機器は、歌唱者の発声音の音データを取得し、
前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データである請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項6】
前記携帯端末機器は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータである請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項7】
前記携帯端末機器は、楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータである請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項8】
前記楽曲データベースが格納する楽曲データは、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音である請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項9】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項10】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項11】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項12】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項13】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項14】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項15】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項16】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項17】
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、抽出した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
時間帯および相違する複数の位置範囲データごとに、楽曲データおよび該楽曲データに係る音要素データを対応付けて格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記複数の位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較に基づき前記複数の位置範囲データの中から、受信した位置データが含まれる位置範囲データを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した位置範囲データに対応付けられた音要素データの中で、受信した音要素データに該当する音要素データがあるか否かを検索する検索手段と、
前記検索手段の検索により、該当する音要素データがあった場合、該音要素データが対応付けられた時間帯で、前記特定手段が特定した位置範囲データと相違する位置範囲データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから特定する手段と、
特定した楽曲データに係る楽曲を選択可能に配置した楽曲リストを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2008−225004(P2008−225004A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−62566(P2007−62566)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】