説明

横断歩道歩行者表示器

【課題】近年の自動車保有率の上昇により、交通渋滞を緩和するための信号機は普及しているが、交通事故の抑制につながっていない。特に交通量の多い交差点では、対向車に注意を払いながら横断している人物が死角に入り、歩行者をまきこんだ交通事故が多発している。
【解決手段】通常の交通信号機の下部に横断歩道の歩行者情報を歩く姿絵の表示をする表示器と歩行者の体重を感知する重量センサーを横断歩道待機位置に敷設し表示器のトリガー信号とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転手が目視する交通信号機に、横断歩道に歩行者が出てくる情報を、人の感知センサーによって自動的に表示して、横断歩道上での車両と歩行者の衝突事故を防止する横断歩道歩行者表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
交差点において、交通渋滞や交通事故を起こさないように交通信号機が設置され車両や人の運行がスムーズに動き安全を守っている。
【特許文献1】特開平10−96214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年の自動車保有率の上昇により、交通渋滞を緩和するための信号機は普及しているが、
交通事故の抑制につながっていない。特に交通量の多い交差点では、対向車に注意を払いながら横断している人物が死角に入り、歩行者をまきこんだ交通事故が多発している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、通常の交通信号機の下部に横断歩道の歩行者情報を歩く姿絵の表示をする表示器と歩行者の体重を感知する重量センサーを横断歩道待機位置に敷設し表示器のトリガー信号とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の横断歩道歩行者表示器は、横断者の情報がオンタイムで表示され、交差点での右折による歩行者との衝突事故の減少に寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
交差点の横断歩道歩行者表示器で運転手に横断歩道を渡る歩行者の情報を運転者に知らせることで実現した。
【実施例】
【0007】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。図1に、本発明の実施の形態に係る横断歩道歩行者表示器の配置図を示す。図2には、本発明の実施の形態における横断歩道歩行者表示器の事例図を示す。図3には、従来の交通信号機の外観図を示す。
【0008】
図1において、車両6は対面の横断歩道歩行者表示器1の交通信号表示の青色によって車両運行方向7にそって横断歩道5を横切る。
【0009】
横断者2も交通信号表示の青色によって横断歩道5を歩いて対面側に向かって歩く。
【0010】
当然、車両6と横断者2は横断歩道5の地点で衝突することになり、横断歩道での交通事故の起こる原因となる。
【0011】
車両6の運転手は横断歩道5を横切る前に横断歩道5に横断者2が出てくる情報を事前に受信することでスピードの減速や注意をはらった運行ができる。
【0012】
通常の交通信号機8は車両の運転手から見て左から青色、黄色、赤色の3色で構成され、青色は進めで、黄色は注意をし、赤色は停止とされている、これ以外に交通信号機8の下部に矢印を表示する表示機を具備して、黄色や赤色でも矢印の表示があれば進むことができる。
【0013】
図3において、従来の交通信号機は交通信号機1aや交通信号機1bであった。
【0014】
交通信号機1aや交通信号機1bは車両の運行上の情報のみで歩行者の情報、特に横断歩道を歩く歩行者の情報が運転手に伝えられなかった。
【0015】
このことが、前記で記載した車両と横断者は横断歩道の地点で衝突することになり、横断歩道での交通事故の起こる原因となっている。
【0016】
図2において、例えば横断歩道歩行者表示器1cは従来の交通信号機1bの矢印の表示器9bの箇所に横断歩行者の歩く姿絵が重畳して表示器9aで表示される。
【0017】
その結果、横断歩道歩行者表示器1cを目視した車両6の運転手は、横断歩道5に横断者2が出てくる情報を事前に知ることでスピードを減速し注意を払い横断歩道の歩行者と衝突する事故を防止できる。
【0018】
また、例えば横断歩道歩行者表示器1dは従来の交通信号機は1bの矢印の表示器9bの側面に横断歩行者の歩く姿絵の表示器9cが表示させる。
【0019】
その結果、横断歩道歩行者表示器1dを目視した車両6の運転手は、横断歩道5に横断者2が出てくる情報を事前に知ることでスピードを減速し注意を払い横断歩道の歩行者と衝突する事故を防止できる。
【0020】
また、例えば横断歩道歩行者表示器1eは従来の交通信号機は1aの下部に横断歩行者の歩く姿絵の表示器9cを表示させる。
【0021】
その結果、横断歩道歩行者表示器1eを目視した車両6の運転手は、横断歩道5に横断者2が出てくる情報を事前に知ることでスピードを減速し注意を払い横断歩道の歩行者と衝突する事故を防止できる。
【0022】
上記、横断歩道歩行者表示器1c、横断歩道歩行者表示器1d、横断歩道歩行者表示器1eの表示は横断者2が横断歩道5を渡る前に待機する位置に重量センサー3を敷設し表示器のトリガー信号とすることで横断歩道歩行者表示器1の表示を可能とする。
【0023】
重量センサー3は横断歩道5を挟んだ対面側にも重量センサー4の2箇所のみ敷設が図1に示されているが、交差点の全ての横断歩道の待機地に敷設するのが望ましい。
【0024】
重量センサー3や重量センサー4等は犬や猫などの小動物で反応せず、人の体重で感知する、例えば圧電センサーにおいては一定の重量がかかることで電気が通じるセンサーが市販されている。
【0025】
また、敷設ができない環境であれば、重量センサーに代わり人の体温を感知する遠赤外線センサーなども使用できる、遠赤外線センサーを固設する場所は横断歩道用の信号機などが利用できる、遠赤外線センサーもまた市販されている。
【0026】
また、遠赤外線センサー以外には超音波を利用したドップラーセンサーなども利用できる。
【0027】
これらいずれのセンサーも、横断者が待機位置に立った時に感知してトリガー信号を横断歩道歩行者表示器1に伝える、トリガー信号によって上記の横断歩道歩行者表示器1cや横断歩道歩行者表示器1dや横断歩道歩行者表示器1e等を表示する。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、交差点の交通信号機の横断者の安全を守る用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係る横断歩道歩行者表示器の配置図を示す。
【図2】本発明の実施の形態における横断歩道歩行者表示器の事例図を示す。
【図3】従来の交通信号機の外観図を示す。
【符号の説明】
【0030】
1、1c、1d、1e 横断歩道歩行者表示器
2 横断者
3、4 重量センサー
5 横断歩道
6 車両
7 車両運行方向
8 交通信号機
9a、9b、9c 表示器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常の交通信号機の下部に横断歩道の歩行者情報を歩く姿絵の表示をする表示器と歩行者の体重を感知する重量センサーを横断歩道待機位置に敷設し表示器のトリガー信号とすることを特徴とする横断歩道歩行者表示器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−129738(P2008−129738A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312298(P2006−312298)
【出願日】平成18年11月18日(2006.11.18)
【出願人】(500548943)
【出願人】(506388255)
【Fターム(参考)】