説明

機密商品保管庫及び使用方法

第三者に配達するため又は文書破棄のためにその中に入れる文書などの商品(100)の保管のための安全な保管庫(10)であって、その保管庫(10)は、その内部に安全な保管領域(24)と、文書が顧客によって預けられる受入部(52)と、顧客の口座から保管庫管理オフィスの口座への資金の移動を可能にする金融情報センターに、顧客によるクレジットカード払いを伝達するカードリーダ(54)のようなセルフペイ装置と、安全な保管領域(24)への前記保管される文書の移動をセルフペイ装置により許可することが可能な装置(80〜92)と、保管された文書を取り出すとともにさらにそれを処理する権限を有する人により開放可能なロックされたアクセスドア(30)とを備える。このような保管庫は、小容量の文書の更なる処理を顧客が安全に得ることができる、例えば食品雑貨店や銀行などの、個人、小オフィス、及び企業に容易にアクセスされるサイトに置くことが可能である。また、顧客から金融情報センターへの情報の伝達及び金融的相互関係と、1つ以上の安全な保管庫をサービスする保管庫管理オフィス及び許可された文書処理ビジネスとを少なくとも有する取引方法も開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年3月7日に受理された米国仮特許出願第60/659,312号、2005年9月21日に受理された米国仮特許出願第60/719,279号、及び2005年12月2日に受理された米国特許出願第11/292,507号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、機密書類やその他の商品のための保管庫、及び機密商品の処理をさらに容易にするのに使用される1つ又は複数の前記保管庫に関連する取引及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
米国郵政公社やその他の民間運送業者のような運送業者が、第三者に配達する人々により、保管のためにローカルサイトで保管庫を利用することは商業的に知られている。比較的低い技術の機械式保管庫が開発され、利便性が良く安全な場所に配置されて使用されており、そして、第三者への配達のためにそれらの中身の許可された(authorized)サービス員のみによって回収されるためのサービスシステムが開発されている。代表的な開示が、米国特許第6,719,195号B2(最初にサービスドアが開けられたとき保管アイテムが保持され、サービスドアが閉じられたとき前記アイテムが落下する回転式のサービス瓶を有し、比較的コンパクトな空間においてメールや小包のようなアイテムの安全な配達を提供するとともに配達されるアイテムを湿気損害から保護する特徴を備えたセキュリティドロップボックス)と、米国特許第5,526,979号(ヒンジ連結された上部ドアに送信メールポケットを備え、ロックされたアクセスドアによってアクセス可能な保管領域に、セキュリティウエッジを通り越して落下するメールの保管を可能にするセキュリティメールボックス)と、米国特許第4,363,438号(メール収集ドアの開口を通じてアクセスされる水平スライドで運ばれる保持枠上で開いた郵便袋の中に、メールを偏向させるバッフルを通過するように誘導するメール受入ピボット式ドアシュートを備えるメール保管ボックス)と、米国特許第6,742,703号(開いたバックに誘導するシュートにつながっている上部アクセススロットを備え、前記シュートとバックは、バッグの内側で囲まれた経路を形成するように協働するメール保管モードと、アクセスドアを経由するメール収集の間、満杯のバックを取り出すために間隔を空けられるメール収集モードとの間で互いに関連して移動可能であり、取り出し前にバックの上部開口をシールすることが可能なバック締め付け装置のさらなる特徴を有するメール収集ボックス)とに見つけられる。また、別のセキュリティ保管ボックスが、保管室のセキュリティを維持しながら配達される小包を支持するはめ込み領域を有する誘導ドアを記載する米国特許第6,138,910号に開示されている。
【0004】
個人情報の盗難は、先進国と発展途上国に住んでいるほとんどすべての人々にとって非常に重要な問題になっている。大企業やオフィスが、それらの企業やオフィスへの予定された又は電話の上での訪問により、現場で一度に大量の機密紙をシュレッダーすることができるトラックに搭載された移動シュレッダー装置を利用する企業のサービスを長い間得ている間、中小企業や会社(ファーム)、更に家庭は、そのようなサービスから利益を得ていない。個人用シュレッダーは長年にわたって商業化されているが、少し値段が高いとともに維持と空にしなければならず、シュレッダー処理から粉塵が生じるとともに、子供を持つ家庭にとって潜在的な怪我のリスクが有る。
【0005】
市販の文書シュレッダー装置は、様々な構成とデザインを持つことが知られている。例えば、米国特許第3,752,063号には、文書の破壊及び梱包機が開示されている。前記梱包機は、その上で紙シュレッダー装置を支持し、シュレッダーされた紙を受け取って圧縮するとともに除去すべき前記紙とベイルとの圧縮梱の回りにワイヤを巻き付けることを可能にする円筒形の容器を開放可能にするために、閉鎖位置と開放位置とに移動可能であるヒンジ面を有している。
【0006】
米国特許第5,261,614号には、給紙テーブルに紙を搬送するのにコンベアベルトを利用するシュレッダー装置が開示されている。米国特許第6,719,226号B2には、移動式の紙シュレッダーシステムが開示されている。この紙シュレッダーシステムは、トラックに搭載され、コンパクト且つ軽量にデザインされるとともに構成され、プラスチックで補強されたアルミニウムの筐体内に配置されている。米国特許第5,542,617号には、別の移動式のシュレッダーが開示されている。
【0007】
米国特許出願第2002/0195508号には、安全な廃棄システムが開示されている。このシステムでは、車輪付きの手動カートが、破壊された文書又はその他の品物を受け入れ、ロックされたカバーを有する。搬送装置は、前記カートに係合したとき、前記カバーを自動的に開錠し、前記カートのカバーを下方に開くとともに、前記品物を前記筐体から前記搬送装置に隣接する前記品物破壊機の中に落として前記品物の機能を壊すことを可能にする位置及び方向に移動させる。
【0008】
近年、容器の破壊のための装置が知られてきている。特に、シュレッダー装置は、プラスチックの容器を破壊するために考案されており、例えば米国特許第4,903,126号及び4,784,251号(顧客ドアとシュレッダーステーションを有するとともに、前記容器の購入に支払われた、前記保管物を意味する前記顧客の硬貨を返金するための硬貨供給機をさらに有する空き缶回収機)に開示されたものがある。米国特許出願2005/0072870号には、紙とプラスチック容器の両方を破壊するために、それぞれの供給機が分離されるとともに1つの共通する切断領域を備え、浮遊微小粒子を収集するHEPAフィルターを有することができる装置が開示されている。前記公開された出願は、例えば処方箋のような機密個人情報が入ったラベルを有する容器をアドレスする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
さらなる工程まで又はその間、機密商品のセキュリティを確保する、個人、中小企業、及び企業(ビジネス)に利用される使い勝手の良い機密商品(例えば文書)処理サービスを提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、例えば第三者に配達することや現場又は遠隔地のいずれかでシュレッダーなどによって破壊するなどのさらなる処理のために、前記保管された商品を取り出す権限を有する人により定期的にサービス(点検、修理)される、安全な機密商品(例えば機密文書)保管庫である。前記保管庫の特徴の1つは、クレジットカードやその種のものなどによって個人が支払いを提供するセルフペイ(自己支払)コンポーネントであり、さらなる処理のために、1つ以上のシート又はいくつかの文書(以下、時々「商品」として参照する)を個人が預け入れることを可能にする。前記セルフペイコンポーネントは、例えば資金の搬送のための無線又は有線の方法による支払いを示すために、情報センター(クリアリングハウス)と通信するタイプの装置であることが好ましく、また、前記保管庫は、支払いを確認するレシートを前記顧客に発行する装置を有することが好ましい。本発明の保管庫及び使用方法は、本発明の保管庫の前記コンポーネンツ、センサ(1つ又は複数)、及び送信機(1つ又は複数)を用いて、第三者の積替用封筒を受け入れることができる(セルフペイ型)収集保管庫、及び保管庫管理システム及び許可されたサービスオフィス(authorized service offices)を有するその使用方法を備えている。前記セルフペイコンポーネントは、カード挿入用スロットを備える従来のクレジットカードリーダ、又は非接触型のカードリーダ、又は現金受入コンポーネントでもよい。
【0011】
前記保管庫は、その中に商品受入部及び保管領域を画定する丈夫でしっかりとロックされた容器、及びそれをロック状態から開けることが可能なアクセスドアであり、好ましくは、取り出し可能で且つ取り替え可能な内部容器又は前記保管される商品を入れるバックを前記保管スペースに収容できるものであり、キーカードの使用、又は前記アクセスドアロック(又は両方)などのマルチボタンキーパッドへのコード入力を行う権限を有する人によってのみアクセス可能なものである。任意で、前記顧客は、前記容器の場所(例えば顧客がアクセス可能な引き出し)に前記目的のために提供される封筒の中に前記商品を入れることができる。また、任意で、前記保管庫は、保管される商品の大きさ及び/又は重さを量ることができるとともに、前記顧客による前記1つ又は複数の商品の保管を可能にするために、前記顧客によって支払われる金額を表示することができる。
【0012】
前記保管庫の受入部は、予め設定された最大限の大きさであるとともに、例えば保管と支払いの両方の状態に駆動可能なトラップドア手段によって内部シュートに選択可能に連通している開口を備える保管用スロットであってもよい。前記受入部の商品受入用床は、前記保管用スロットから前記受入部へ、下方且つ後方に向かう角度で配置されることができる。前記受入部の床には、前記商品の受入部内への保管物を検知することができるセンサが搭載されている。前記トラップドアは、例えばスイッチ又はスイッチ駆動用モータによりそれ自身が駆動されるソレノイドによって、機械的なリンク装置を介して駆動されることができ、支払いのときに、前記受入部の前述のように駆動されたトラップドアが開いて、前記シュートを通じた前記保管スペースへの(好ましくはトート又はバックなどの内部容器への)前記商品の落下を可能にする。前記保管される商品は、さらに要求される処理のために前記認定された人により取り出されるまで残される。前記トラップドアは、駆動後の(短くて)十分な期間の後に閉じる時間を調節することができ、任意で、付加的なセンサが前記シュート内へ前記保管される商品のクリアランスを完全に検知するまで一時的にブロックすることができる。好ましくは、前記トラップドアは、不用意に開放された状態から又は強制された状態からその閉鎖位置に前記リンク装置によりロックされることができる。
【0013】
他の態様において、前記保管庫は、支払いが関連しない文書(又は商品)の安全な保管のために使用される。ファイル、文書、又は商品が、例えば機密扱いの又は機密事項を扱う文書を追跡するために安全な方法で本社(センターオフィス)に戻るべき組織においては、前記保管庫は、他の権限を有する人によって他のものと同様に保管される文書とともに、後で収集又は回収される前記保管庫の中に文書を預け入れる人を識別するパスキー(合い鍵)カードを読み取るカードリーダを利用できる。前記カードリーダ装置は、誰がいつ保管を行い、誰がいつ保管された文書を回収したのかを追跡し、それにより、政府及び/又は民間の団体で必要とされるような保管要求の内部連鎖を満足させる。
【0014】
本発明のシステムは、本発明の複数の前記保管庫及びその管理を対象としている。前記各保管庫は、例えば特定の場所、コード、又はその両方によって独自に識別される。各保管庫は、保管庫管理オフィスの受信機に最終的に情報を伝達する有線又は無線送信機を有する。前記情報には、前記保管庫の識別番号が含まれ、前記顧客が利用料を支払って処理されるべき商品を保管する各顧客取引の時間を記録することができる。前記保管庫管理オフィスは、送信された情報を最終的に受け取り、前記保管庫を介した取引をゲイジ(評価)するために前記情報を処理することができ、その後、前記特定の保管庫の許可された商品処理オフィスに情報を送信して、保管された商品を取り出す必要があるときには前記保管庫をサービスする前記処理オフィスに少なくとも警報を出すことができる。前記許可された商品処理オフィスへの前記情報の送信は、無線送信機又はインターネット(例えば電子メールやウェブサイトなど)によりすることができる。
【0015】
また、本発明には、前述した保管庫を利用する取引方法が含まれる。前記取引方法は、少なくとも商品受入部と、支払金受入用装置と、内部商品受入用保管領域と、開放可能にロックされたサービスドアとを有する保管庫を準備するステップと、支払金受入用装置に資金を移動するステップと、前記受入部の中に商品を保管するステップと、前記保管された商品をさらに処理するステップとを有する。前記方法は、さらに、前記特定の支払金に関連する遠く離れた金融情報センター(ファイナンシャル・クリアリングハウス)のサイトに通知して、前記顧客の口座から前記保管庫の管理人の口座に前記支払金を移動するステップと、今までに受け入れた前記支払金の合計を遠く離れたオフィスサイトに定期的に通知するステップと、前記保管された商品を計量し、前記保管庫が保管された商品で満たされて前記処理のために保管された商品を取り出すサービスが必要であることを、例えば前記保管庫管理オフィス又は前記認定された商品処理オフィスなどの遠く離れたサイトに通知するステップと、を有する。
【0016】
本発明の取引方法は、顧客によって使用される少なくとも1つの機密書類保管庫を準備するステップと、遠く離れた保管庫管理オフィスのサイトを準備するとともに顧客の保管物に関係する前記保管庫から前記サイトへの通信を提供して、少なくとも1つの保管庫を管理するとともに、各取引、前記商品の大きさ、及び前記保管庫の前記サービスに関するデータを含む情報の前記オフィスへの通信を提供するステップと、前記保管された機密商品をさらなる処理のために定期的に取り出すライセンシー(許可されたサービス員)に前記少なくとも1つの保管庫のライセンスを供与するとともに、任意で前記保管庫がサービスを必要とすることを前記保管庫管理サイトから前記ライセンシーに知らせるステップと、顧客の利用に使い勝手の良い特定の場所に前記保管庫を置くステップと、前記保管庫の使用のために前記顧客から支払金を収集するステップとを有する。前記顧客が支払いを行う特に有用な態様において、前記方法は、前記保管庫管理オフィスの口座に資金を移動するために、支払いが行われたことを確認する支払情報センターの遠隔オフィスサイトを準備することを有する。前記取引方法は、最初に前記顧客に支払い及び前記商品の保管を確認するレシートを発行することを有してもよく、さらに、その後、例えば前記特定のレシートが、前記顧客による前記ウェブサイトの利用のために前記ウェブサイト識別番号と独自の確認コードとを有する前記特定の顧客に提供されるインターネットウェブサイトのような手段によって、前記保管された商品(現実に前記アクションが起こったとき)の前記処理の完了の確認書を、前記顧客の問い合わせの上で前記顧客に発行されることを有してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面において、類似の数字は、全体を通じ類似の要素を示している。便宜上のためだけに、ここでは特定の専門用語が用いられているが、本発明を限定するものとして解釈されるべきでない。『商品(コモディティ)』なる用語は、文書に限定されるものではなく、更なる処理のために保管される単一の紙、他の類似の料金別納郵便の証印のある被印刷物、その複数のシート、又は複数のそのような文書も含んでいる。『文書の処理』は、顧客によって指定された第三者への(最終的な)配達や、例えばシュレッダーによるような確実な文書の破棄に限定されるものではない。頭文語『NAID』は、全米情報破棄協会(National Association of Information Destruction)を表している。前記専門用語には、特に上述した前記用語、その派生語及び類義語が含まれる。下記に述べる本実施形態は、本発明を包括的に又は限定的に正確な形で開示することを意図するものではない。これらの実施形態は、本発明の原理及びその活用及び実用的な用途を最適に説明するために、及び本発明を当業者が最適に利用できるように選択され記述されている。
【0018】
図1には、本発明の保管庫の実施形態が示されている。保管庫10は、前面14と、底壁と、対向壁18と、後方壁と、上部40とを備え、それらの内側で少なくとも保管領域24を含む内部空間を画定する安全な筐体12を有する。安全でロックされた開放可能なアクセスドア30は、安全な筐体12の壁の1つを内部で画定又は構成し、その前面14に配置されるものとして図1に示されている。筐体12の壁と下部と上部とは、既知で頑丈な損傷及び破壊抵抗力のある材質及び構造である。好ましくは、保管庫10は、例えば、食料雑貨品店の玄関のような場所に、前記玄関の床にしっかりと固定されることによって、或いは他の従来の方法によりしっかりと取り付けられる。保管庫の中には、指定されたサイトから前記保管庫が盗難された場合に、保管庫管理オフィスによって前記保管庫の追跡を可能にするRFID(高周波識別装置)32(図2参照)又はマイクロチップが組み込まれることが好ましい。
【0019】
ドア30は、保管領域へのアクセスを許可されたサービス員(オーソライズド・サービス・パーソネル)のみによって開けられるロック34を有する。ロック34は、好ましくは、前記許可されたサービス員による適切なコードの入力の上で開錠することができる隠蔽されたキーパッド式の番号錠を有し、その後、アクセスドア30は、例えば側端部36に関してヒンジ回転することによって開放可能である。しかしながら、熟練した職人にはよく知られているような他のロックが使用されてもよい。任意で、キーカードリーダーロックシステムが、キーパッド式の番号錠を起動するのに使用されてもよいし、それ自身がアクセスドアを開錠してもよい。
【0020】
特に図3を参照すると、上部40が天壁42と側壁44と後部壁46と前面50とを有している。天壁42は顧客によって作業面として使用されることができる。上部40は、受入部52と、レシート収集用スロット55を通じて飛び出すレシート又は保管の確認書を印刷するプリンタ(プリンタアクセスドア56内に位置する整列位置に挿入可能な紙ロールを備える)を好ましくは備えるカードリーダ54(或いは、任意又は付加的な現金挿入機構)を有する開放可能な部分を有している。クレジットカードリーダは、近年、市販されるようになっているものとしてカード挿入タイプ又は非接触式のリーダがある。プリンタアクセスドア56の下方に、前記プリンタアクセスドアが開けられたときに保管領域24への不適当なアクセスを防ぐ障壁96が配置されることが好ましい。カードリーダ54は、金融情報センター(フィナンシャル・クリアリングハウス)に顧客の口座から保管庫オフィスの口座に資金の移動を知らせる無線(又は有線)送信機98を必然的に有し、取引の保管庫の端末側のオフィスに同時に知らせる能力を有することができる。
【0021】
上部40は、顧客が保管されるべき商品を収納する封筒(エンベロウプ)を格納することができる供給用アクセスドア58も備えるように示されている。顧客が前記追跡を望む場合には、封筒102(図2参照)は、無線追跡のためのRFID104やマイクロチップなどをその中に完全に組み込むことができる。好ましくは、カードリーダ54は、許可されたサービス員の識別パスキーを読み取ることができるものである。又は、任意に、受入部52も、許可された識別パスキーを使用する許可されたサービス員に使用される別々の、更なるカードリーダ(図示せず)を備える。いずれの配置でも、サービス活動を、時間に関してだけではなく、保管領域の中身を取り除く又は他のサービス活動を行う特定の許可されたサービス員の識別に関しても文書で証明することができ、このサービス情報が情報センターに送信され、保管庫管理オフィスに再送信される。また、図1には、保管用スロット62と、図示するようにカードリーダ装置と分離することができる或いは市販されているようなカードリーダアセンブリの一体的部分となり得るメッセージ表示パネル64と、が示されている。
【0022】
図2に示されるように、図1の保管庫10の内部には保管領域24が含まれる。前記保管領域は好ましくは蓋の開いた容器70内にあり、当該容器70は、顧客によって預けられる商品をその中に落とされて受け入れ、アクセスドア30が開放状態のときに許可されたサービス員により取り出すことが可能なものである。容器70は、筐体内の、例えば保管領域の上部付近のコーナーに取り付けられたホック72から吊されるとともに、例えば手押し車によって搬送される間の密封用の引き紐を有するキャンバスバック(図示せず)であってもよい。容器70は、前記サービス員による保管領域からの取り出し及びさらに求められる処理のための遠隔設備への搬送を容易にするために、図2に示されるような閉鎖可能な蓋74とハンドル76とを好ましくは備える車輪付きの運搬箱であってもよい。前記保管庫の床には、保管領域内の中心位置に運搬箱の車輪をガイドするガイド78が示されている。容器70がセキュリティの重要な原理と一致する運搬箱、キャンバスバック、又はその種のものであろうとなかろうと、例えばロック75のようなロックが、許可されたサービス員による商品の搬送のためにロックされる容器に設けられる。前記ロック可能な運搬箱は、例えば、輸送保安部(Transportation Security Department)によって、移動可能な没収箱として使用されることが知られている。任意で、容器70は、その中に受け入れる商品の重さを量るためのセンサ(図示せず)と、保管庫管理オフィスによるその容器の追跡のためのRFID79やマイクロチップなどの送信機(図示せず)とを有することができる。
【0023】
本発明の保管庫が確実な文書破棄に利用されるとき、前記許可されたサービス員は、現地の文書破棄カンパニーであってもよく、前記文書は、例えばトラックに載せられた移動式シュレッダー装置に運ぶことができる、又は、遠隔シュレッダー設備にトラックで運ぶことができる。いずれにしても、シュレッダーされた文書はリサイクル設備に搬送することができる。
【0024】
許可されたサービス員には、好ましくは、一台以上のトラックを操縦し、文書用封筒を補給するとともに引き出し開閉機構又はPOS端末のボックス故障を修正するために前記保管庫をサービスする、及び/又は、店内の受取人に電話番号をサービスする現地の文書処理カンパニーの従業員が含まれる。そのような許可されたサービス員は、例えば、前記受信機で読み取り可能な(上述した)パスキーカードを持つことができ、アクセスドア30を開錠するための暗号化されたアクセスロック34を使用するのに適切なコードが与えられて、前記サービス員が容器60を取り出して容器70のような空の容器に置き換えることができる。その後、前記保管庫は、再び顧客取引ができるように操作可能となる。
【0025】
保管領域24の上方には、保管物と支払金の両方を同時にそのシュートブロック停止位置の外へ移動させるように駆動可能な例えば駆動ドア(又はトラップドア)82のような障壁によって保管領域24に連通して商品支持用床80と連通している、予め決められた最大限の大きさの保管用スロット62を保管庫の受入部52が有している。前記受入部の商品受入用床80は、好ましくは、前記保管用スロットからトラップドア82まで下方及び後方に向かって斜めに配置される。商品の受入部内に保管物を検知することができる前記受入部の床には、紙検出用マイクロスイッチ84が取り付けられてもよい。
【0026】
さらに図5,5A,及び5Bを参照すると、保管用スロット62に軸90においてヒンジ的に取り付けられているトラップドア82が、支払いを確認する前記カードリーダ内のスイッチによって駆動したとき及びマイクロスイッチ84が商品を検知したときに、例えばソレノイド86やリンク装置(リンケージ)88、又はモータ(図示せず)により移動されることができるので、商品の支払い及び保管の際、前記駆動した受入部のトラップドアがそのブロック位置から移動し、前記保管領域内への商品の落下を可能にする。いくつかの固定軸の回りを移動するリンク装置88を順番に駆動するソレノイド86が、保管用スロット62の上部背面で組み立てられてトラップドア82をヒンジ軸90の回りに回転させ、閉鎖位置(図5B)でトラップドア82が保持されるとき保管領域の前記開口を閉鎖且つブロックし、開放位置(図5A)でトラップドア82が保持されるとき前記開口をクリアにする。また、図5,5A,及び5Bには、保管された商品が前記開口を通過して保管領域24に入ったことを検知し、その後、ソレノイド86がトラップドア82を閉鎖するためにリンク装置88をそのブロック位置に移動させることを可能にするセンサを備えた付加的なソレノイド92が示されている。トラップドアの閉鎖は、タイミング機構により制御され、当該タイミング機構は、一旦保管される商品が前記開口を通過したことを前記クリアランスセンサが見出したら、開放位置において200ミリ秒放置するとともに前記ドアを閉じるために前記ソレノイドを駆動し、ソレノイド92と連動して使用することができる。
【0027】
好ましくは、前記受入部の天井は、前記スロットを通じて挿入した後の保管される文書の膨張を考慮に入れて保管用スロット62の天井よりも高くなっている。任意で、前記受入部の床は、最初は水平とし、前部ヒンジの回りを旋回して保管領域の中に商品が落ちるのに十分に下降する方向に前記床を下げ、その後、スイッチ駆動バネが再び水平方向に前記床を上昇させるようにしてもよい。
【0028】
好ましくは、保管庫10は、顧客の口座から保管庫管理オフィスのエスクロー口座に資金の移動を手配(アレンジ)する前記情報センターにおいて、顧客取引より生じた情報を、直接的に金融情報センターに送信し、最終的に保管庫管理オフィスに送信する送信機98を備える無線制御装置を有する。電力及び有線の信号送信は、電気/光ファイバーケーブルによって提供されることができる。ケーブル94(図3及び図4)は、後部壁46の下部付近に示されるケーブル導入口から送信機98の上方に伸び、その後、天壁42の内側で、前記送信機と、カードリーダ及びソレノイドと、少なくともカードリーダと送信機の間にある単一のケーブルとに少なくとも電力を供給するためにカードリーダ54の前方に向けて伸び、図3では保管庫の外側に伸びるように示されている。
【0029】
これに代えて、前記保管庫は、計量用の機構又はセンサ(図示せず)を有してもよい。本実施形態では、顧客が保管用スロットの中に商品を預け入れるとき、顧客によって支払われるべき金額を計算するために、保管される商品の重さが計量又は検知される。支払い金額を顧客に知らせるために、メッセージ表示パネル64にその金額が表示されてもよい。前記顧客は、例えば現金やクレジットカードなどによって支払いをすることができる。計算された未払額の支払保証があり次第、保管される商品が保管領域に落下することができるように前記シュートが開放される。
【0030】
文書を計量し料金を計算する機構は商業的に知られている。例えば、そのような機構としては、米国郵政公社の郵便配達システムに手紙を出すために手紙を計量し適当な郵便料金を決めるピツニーボウズ社(Pitney Bowes)により製造されたDM200i/DM300iデジタルメーリングシステムなどの装置がある。
【0031】
安全で現金の要らない支払いのための装置は商業的に知られている。現金不要支払機の特有な例は、ネットワークに接続された装置によって取引段階の詳細を見ることができる会計検査能力を有する現金自動預払機(ATM)又は自動販売機などの装置に拡張及び設置可能なG4イーポート(G4 e-Port 登録商標)装置として、USAテクノロジー社(USA Technologies)から入手可能である。現金不要支払機は、カードリーダインターフェース又は貨幣受入インターフェースを有してもよく、また、無線モデム、GSM、アナログ式のPOTSモデム、及びイーサネット(登録商標)などのネットワークインターフェースのいずれかを有してもよく、さらに、MDBインターフェース又はDEXインターフェースを有してもよく、任意でレシート印刷機を有してもよい。
【0032】
保管庫10は、任意で、保管領域が空にされることを要求するのを検知するセンサ(図示せず)も有することができる。前記センサは、許可されたサービス員のオフィス又は許可されたサービス員に情報を伝達できる他のサイトに無線信号を送る無線送信機に駆動可能に接続されることが好ましい。前記情報は、任意で、カードリーダ54の無線送信機により、各顧客取引時に保管庫管理オフィスに再送信する前記金融情報センターに送信されてもよい。また、前記情報は、特定の前記受入部に独自の識別コードも伝達できる。前記受入部は、前記保管庫が満杯であり空になるまで現在運転休止中であることを、メッセージ表示パネル64上に潜在的顧客のために表示することが好ましい。前記計量能力は、各支払いを単純にカウントすることによる取引数、又は特定の保管庫に事前に選択された最大値に対する、保管される商品の重さもしくは保管される商品の大きさのいずれかを比較できる。好ましくは、パスキーが前記許可されたサービス員によってカードリーダ54(又は他のカードリーダ)に通されることで、前記センサを「0(ゼロ)」にし、保管領域が現在空であり、保管庫が顧客の使用のために再び利用可能であることを知らせるものとする。
【0033】
本発明の保管庫は、妨害電波、又は異物からの重大な影響、又は火事、又はその土台からの前記保管庫の撤去、又はアクセスドアもしくは他の壁もしくは前記保管庫の床の破壊を故障センサが検知したときに、空以外の保管庫をメンテナンスする必要性を、保管庫管理オフィスに直接又は金融情報センターを経由して、及び許可されたサービス員に直接、知らせることもできる。これに代えて、前記故障センサによって駆動される保管庫のアラーム(図示せず)が、保管庫の故障又は保管庫への損傷を店内の従業員に、彼らの現場で警報を出すようにしてもよい。これにより、例えば電話やインターネットによって許可されたサービス員に知らせることができるようになる。
【0034】
本発明の保管庫の他のオプションは、保管庫が配置される場所においてスペースが許すなら、保管庫の側壁の一方又両方に第2の作業面を有する。垂直なメッセージ表示板が、前記受入部の後部の上側に取り付けられてもよい。当該表示板は、モーションセンサとともに使用されるLCD、又はポップアップディスプレイを有している。前記保管庫は、「レシートを忘れないで下さい」などの音声メッセージを顧客にアナウンスするスピーカーを有してもよい。
【0035】
本発明の保管庫は、様々な種類の公的な場所、好ましくは、銀行、郵便局、アパート、食品雑貨店、事務用品店、商店街、ビジネスアンドプロフェッショナルオフィスセンター、配送/コピー/印刷施設、輸送の中心地、地理的に遠く離れた場所などのような室内に設置されることができる。
【0036】
他の実施形態において、前記保管庫は、支払いがなく識別のみが関連する、文書(又は商品)の安全な保管のために使用することができる。例えば機密又は慎重を期する文書のようなファイル、文書、又は商品が、追跡のために安全な方法で本社に戻されるべきである組織においては、前記保管庫は、後で受け取る又は取り出すために保管庫の中に文書を預ける人に加えて、他の許可された人により同様にして預けられた文書を認識するパスキーカードを読み込むカードリーダを利用できる。本実施形態では、商品は、文書と紙ファイルに加えて、CD、ハードドライブ、ディスク及び他の全てのデータ記録/記憶手段とすることができ、紙、電気、又はその他の媒体であることを問わない。カードリーダ装置は、誰がいつ保管を行い、誰がいつ保管された文書を取り出したかを追跡し、それにより、政府及び/又は民間の団体で必要とされるような保管要求の内部連鎖を満足させる。そのような使用方法では、前記保管庫は、公に利用可能な場所に配置される必要はなく、セキュリティシステムを備えるようなオフィスや建物内に配置される。前述の実施形態と同様に、有線又は無線送信機が、支払いではなく個人の識別の目的のためにカードリーダ装置を使用し上記及び下記に述べるような類似の利点を持つ中央管理システムに構成されてもよい。
【0037】
本発明の保管庫の利点は、商品の取り扱いをできるだけ少なくして、それらが確実に処理されるまで、損失又は盗難の危険性を最小限にすることにある。そのような本発明の保管庫は、家庭と小企業とオフィスの便宜のため、現地企業とオフィスの居住地に置かれることができる。そのような保管庫は、可動部分が最小であるので、空間的に扱いやすく、ほとんどメンテナンスを必要としない。前記保管庫が文書の破棄を確実に且つ安全に行うために利用されるとき、シュレッダーされた文書は、本発明の保管庫のサービスも行うように確立された文書破棄ビジネスを利用することで容易にリサイクルされ得る。そのような処理は、個人のシュレッダーへの依存を減らす。
【0038】
本発明は、複数の本発明の保管庫を管理するシステムも有している。各保管庫は、独自の識別コードを有し、前記取引時と同様に、各顧客取引を伝達するときに前記コードを送信する。保管庫管理オフィスは、それぞれの前記送信を受信し、無線送信機により、又はウェブサイトにより、又はインターネット通信により、必要に応じて、商品を保管庫から取り出す必要性を特定の許可された商品処理オフィスに通知することを含む受信情報を処理することができる。さらに、保管庫管理オフィスは、例えば、特定の周辺地域における他の新しい保管庫の必要性を確認するために取引(トラフィック)を分析するなど、保管庫から受けた前記情報の全てを処理できる。
【0039】
図6〜図8には、本発明の使用方法及び取引方法が概略的に示されている。図6は、顧客から最終的な受取人への資金の流れの概略図である。図7は、保管庫から保管庫管理オフィスへの取引情報の流れを示している。図8は、本発明の保管庫を使用する方法及び取引する方法のフローチャートである。
【0040】
これらの図には、端末で保管庫管理オフィスの口座に1つ又は複数の保管庫で取引を行っている特定の顧客から資金を移動させるために、いくつかのクレジットカードバンクの1つを個別に知らせる少なくとも1つの保管庫からのクレジットカード利用送信を、端末で受信する金融情報センターが示されている。遠く離れた保管庫管理オフィスは、1つ又は複数の保管庫から直接的に又は金融情報センターからの再送信を経由して間接的に、無線又はインターネット通信により、様々な場所にある保管庫のシステムの特定の保管庫への各顧客のアクセス又はサービスを追跡できる。
【0041】
保管庫管理オフィスは、特定の保管庫へのサービスの必要性、又はそれに関連する及び何者かによるサービス活動の発生を、許可された現地の文書処理オフィスに同様に知らせることができる。保管庫管理オフィスは、自動的及び同時的に前記システムの保管庫のそれぞれの取引を追跡でき、顧客から最終的に保管庫管理オフィスと一人以上の他の受取人(許可されたサービス及び商品処理オフィスであるライセンシー、保管庫の場所の所有者、及び国の口座(ナショナルアカウント)への料金を委託された人(リファラル))までの資金の流れを明示する図6に示されるように、もし、一回ごとの使用であるなら、各地域の文書処理オフィスに通知するためのデータベースを提供するだけでなく、特定の地域の付加的な保管庫の潜在的価値を決定すること、或いは現地の施設への金融情報又は支払機金の移送などのために、特定の保管庫が配置された現地の施設との通信を行うこともできる。また、前記保管庫をリースする保管庫管理オフィスへの、保管庫の賃借人による支払いも示されている。
【0042】
特定の識別された保管庫の保管領域が70%満たされ、次に92%満たされ、次に完全に満たされた(即時の修理を必要とする)ことを、保管庫管理オフィスから文書処理を行うライセンシーへの事前信号により伝達することができるマルチレベル信号システムがさらにあってもよい。本発明の他の特徴は、取引又は他の基準に基づいて、保管領域のしきい値と最大値を保管庫管理オフィスから調整可能であることにある。さらなる技術的特徴は、カスタマイズされたアプリケーションを考慮に入れ、双方向性を向上させるタッチスクリーン/LCDパネル、又は保管庫が盗難された場合のGPS追跡装置、又は保管庫からの取り出し後の追跡のために容器に組み込まれたGPS追跡装置を有してもよい。適当な保管庫において顧客から要求される文書処理が文書破棄であるとき、前記方法は、小型シュレッダーのような保管庫内に位置する装置によって前記保管された商品を破棄するステップと、許可された人によってシュレッダーされた残骸を定期的に取り除くステップとを有してもよい。
【0043】
本発明の範囲には、文書処理(例えば、第三者への文書の配達、又は文書破棄)の確認書を持つ保管庫の特定の顧客に通知する方法を提供することも含まれる。具体的には、保管庫は、顧客のレシートに確認番号及びウェブサイトのアドレスを印刷することができる。その後、その顧客は、保管庫の中身が、運搬業者によって配達された、又はその顧客によって使用された特定の保管庫の責任を負うNAIDに許可された文書破棄ビジネスによってそれぞれ破棄されたという事実があり次第、取り出すのに利用可能な文書処理の確認書を得るために、前記確認番号を用いてウェブサイトを訪れることができる。
【0044】
さらに、前記取引方法は、文書運搬業者又は文書破棄ビジネスのようなライセンシーに、識別された保管庫を素早くサービスするため、及びライセンス料と引き換えに収支を見積もるとともに報告書を作り出すことができるさらなる保管庫を発注及び配置するために、例えば保管庫管理オフィス又はライセンサーのウェブサイトによって、行われた取引及び支払いデータを利用可能にすることができる。
【0045】
本発明の保管庫並びに使用方法が、本保管庫、並びに保管庫管理システム及び許可された運搬サービスオフィスを有するその使用方法の構成要素、センサ、及び送信機を用いて、第三者への積み替え用封筒を受け入れることができるセルフペイ型収集保管庫を備えることは、明確に予測可能である。
【0046】
上記した実施形態に、その広い発明の概念から逸脱することなく変更を加えることができることは、当該技術に熟達した者に認識されるであろう。それゆえ、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に定義されるように本発明の精神及び範囲内の改良に及ぶことを意図するものであることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
ここに組合せられ、この明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の現在好ましいとされる実施形態を図解するものであり、上記の一般的記述及び詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明するために役立つものである。
【図1】図1は、本発明の保管庫の等角図である。
【図2】図2は、保管領域内と保管領域内の文書を部分的に露出した図1の保管庫の立面図である。
【図3】図3は、内部構造と装置のさらなる詳細を見え掛かり線によって示した図1と同様の等角図である。
【図4】図4は、受入部の内部機構を示す図1〜図3の保管庫上部の断面拡大図である。
【図5】図5は、保管用スロットの内側端部に障壁ドアのための駆動装置の拡大等角投影図であり、図5A及び図5Bは、障壁ドアの開閉位置を示す。
【図6】図6は、顧客から最終的な受取人への資金のフローの概略図である。
【図7】図7は、本発明の方法の取引情報のフローの概略図である。
【図8】図8は、本発明の保管庫の使用方法及び取引方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管庫の少なくとも一面に配置された受入部と、
前記保管庫内に配置され、保管された商品を受け取るために前記受入部と開閉可能に連通する保管領域と、
商品を保管するために、顧客により身分の証明が確認可能なフォームで提供される識別証明装置(identification-verifying mechanism)と、
前記顧客によっていつ支払いが行われたかを検知するとともに前記商品の保管を可能にする受入部駆動装置(receiver activation mechanism)と、
を備える商品保管庫。
【請求項2】
前記識別証明装置は、商品を保管するために顧客が料金を支払う支払保管装置(pay-to-deposit mechanism)である、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項3】
さらに、許可されたサービス員により前記保管領域の中身の取り出しを可能にする開放可能にロックされたアクセスドアを有する、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項4】
前記保管庫内に預けられた商品を受け入れるために保管領域内に取り外し可能な容器が配置されている、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項5】
前記容器には、前記保管庫から取り出し中及び取り出し後に前記容器の追跡を可能にするRFIDが組み込まれている、請求項4に記載の商品保管庫。
【請求項6】
前記容器は、前記保管領域からの取り出し中、閉鎖可能であり、前記容器の取り扱い及び運搬の間、前記収容した商品のセキュリティを維持するためにロックを有する、請求項4に記載の商品保管庫。
【請求項7】
前記保管庫には、指定された位置から移動されているときに前記保管庫の追跡を可能にするRFIDが組み込まれている、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項8】
前記商品は文書である、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項9】
前記商品は、保管の前に保管用封筒の中に収納することが可能な文書である、請求項9に記載の商品保管庫。
【請求項10】
前記封筒には、商品の追跡を可能にするRFIDが組み込まれている、請求項9に記載の商品保管庫。
【請求項11】
さらに、前記受入部に動作可能に接続されるとともに前記支払保管装置と通信する測定センサを有し、
前記支払保管装置は、前記顧客によって保管される特定の商品を測定し、その取引のための支払金額を計算し、前記顧客に前記金額を表示し、かつ、前記顧客による前記金額の支払いに応じて前記保管される商品を前記保管領域内に落とすことを許可するために前記受入部内の前記駆動装置を解除駆動する、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項12】
前記保管庫は、支払いを確認する前記顧客にレシートを提供するレシート印刷装置を有する、請求項2に記載の商品保管庫。
【請求項13】
前記保管庫は、許可されたサービス員が前記レシートの印刷用の複数の紙を前記保管庫内に置くことを可能にするロック可能なプリンタアクセスドアを有する、請求項11に記載の商品保管庫。
【請求項14】
前記プリンタアクセスドアが開いているときに、前記保管領域へのアクセスを物理的に妨げる障壁を有する、請求項13に記載の商品保管庫。
【請求項15】
前記保管庫は、
商品受入用スロットと、初期のブロック位置にある障壁に対して下方及び後方に向かって傾斜する商品支持用床とを有し、
前記駆動装置は、顧客の支払いの上で前記障壁を駆動して前記障壁を一時的に取り除き、前記商品受入用スロット内の前記商品を前記保管領域内に落とすとともに前記障壁をブロック位置に戻すことができる、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項16】
前記駆動装置は、第1のスイッチと第2のスイッチとにより駆動するソレノイドを有し、
前記第1のスイッチは、支払いが行われたことを検知するスイッチであり、
前記第2のスイッチは、前記商品受入用スロットに前記商品が置かれたことを検知するスイッチである、請求項15に記載の商品保管庫。
【請求項17】
予め設定された制限時間後に前記障壁がブロック位置に戻るように、前記障壁を駆動する前記ソレノイドにタイマーが知らせる、請求項16に記載の商品保管庫。
【請求項18】
クリアランスセンサが、前記保管されている商品が前記障壁の位置を通り越して前記商品受入用スロットを通過したことを検知し、クリアランスが生じるまで前記障壁がそのブロック位置に戻るとき、前記ソレノイドに受動的にとどまるように知らせる、請求項17に記載の商品保管庫。
【請求項19】
前記駆動装置は、さらに、前記ソレノイドと前記障壁との間に、前記障壁をブロック位置と解除位置との間で移動させるリンク装置を有している、請求項15に記載の商品保管庫。
【請求項20】
前記リンク装置は、前記障壁をその閉鎖位置においてロックするように構成されて、前記保管領域内の前記既に保管された商品のセキュリティを保護することと一致する、未許可又は強制的な前記障壁の開放を防ぐ、請求項19に記載の商品保管庫。
【請求項21】
前記第2のスイッチは、前記保管されている商品の存在を検知する、前記商品受入用スロット内のセンサである、請求項16に記載の商品保管庫。
【請求項22】
前記保管庫は、商品を保管するために顧客によって支払いが行われた端末に信号を送る送信機を有している、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項23】
請求項22に記載の商品保管庫を複数有し、さらに、前記保管領域内の前記商品の取り出し及びさらなる処理のアレンジのため、前記送信機からの情報をその処理のために受け取るように構成された許可されたサービスオフィスを有する、商品保管庫。
【請求項24】
さらに、処理すべき端末の各取引についての情報を伝達する送信機を有する、請求項1に記載の商品保管庫。
【請求項25】
前記支払保管装置は、遠く離れた金融情報センターに少なくとも支払い情報を伝達する前記送信機に、少なくとも顧客により適切に使用されるクレジットカード又はその種のものを読み取るように構成されたカードリーダである、請求項24に記載の商品保管庫。
【請求項26】
請求項24に記載の商品保管庫を複数有し、さらに、少なくとも取引情報をその処理のために前記送信機から最終的に受け取るように構成された保管庫管理オフィスを有する、商品保管庫。
【請求項27】
少なくとも1つの送信機をそれぞれ有する請求項1に記載の複数の安全な保管庫と、
前記複数の保管庫の送信機によって送信された情報を受信する受信機を有する端末と、
前記送信機により送信された情報を最終的に受け取るため、及び前記受け取った情報の処理のための保管庫管理オフィスであって、前記受け取った前記情報又は前記受け取った前記情報の処理からフォーミュレイトされた特定の情報のいずれかを伝達する送信機をさらに有する保管庫管理オフィスと、
1つ以上の前記保管庫をサービスするとともにしっかりと前記商品を処理する権限を有する人のために前記保管庫管理オフィスから送信された情報を受信する受信機を有する1つ以上の許可された商品処理オフィスと、
を備える、安全な処理のために複数のサイトで前記顧客からの商品を受け入れるシステム。
【請求項28】
さらに、各保管庫内に支払保管装置を有し、各保管庫は、顧客の口座から保管庫管理オフィスのエスクロー口座に資金の移動をアレンジする金融情報センターに、少なくとも支払情報を送信する、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
a)保管庫管理オフィスを準備し、
b)顧客が商品を預け入れ可能であり、少なくとも前記保管庫管理オフィスと最終的に通信する、少なくとも1つの安全な保管庫を準備し、
c)前記顧客から商品を受け入れる前記保管庫に取引を行う顧客のための識別証明装置を、少なくとも1つの保管庫のそれぞれの中に準備し、
d)前記顧客が前記保管庫に行ったことを少なくとも確認する前記顧客に、印刷されたレシートを前記保管庫より提供し、
e)前記取引を完了した顧客によって保管された前記商品の安全な保管場所を、前記少なくとも1つの保管庫内に準備し、
f)前記保管庫内に保管された1つ以上の商品の前記安全な保管領域内にレシートをメジャーするため、及び前記商品の取り出しの必要性を確かめるために、前記少なくとも1つの保管庫内にセンサを準備し、
g)許可されたサービス員によって前記保管領域の前記商品が回収されるべきことを前記保管庫管理オフィスに知らせるために、前記保管庫内の前記センサと通信する送信機を準備し、
h)さらなる処理のために前記その保管領域から商品を取り出す許可されたサービス員によって開放可能な、前記少なくとも1つの保管庫上に確実にロックされたアクセスドアを準備すること、
を有する取引方法。
【請求項30】
前記識別証明装置は、前記顧客の口座から前記保管庫管理オフィスの口座への支払金を操作可能に移動するために金融情報センターと通信するセルフペイ装置である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
少なくとも1つの保管庫の中に保管された商品の取り出しと確実な処理とを含む前記少なくとも1つの保管庫へのサービスを提供する少なくとも1つのエンティティーのために、前記少なくとも1つの保管庫を前記少なくとも1つのエンティティーにライセンス供与し、
前記少なくとも1つの保管庫における複数の取引を含む情報を前記少なくとも1つのエンティティーによって得るために、前記ライセンス供与された少なくとも1つのエンティティーに利用可能なウェブサイトを提供及びサポートし、
前記保管庫管理オフィスによって、前記ライセンス供与された前記少なくとも1つのエンティティーからライセンス料を集めること、
をさらに有する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記取引のために前記顧客に発行される前記レシートに、前記取引のために前記顧客に独自のウェブサイトのアドレス及び確認番号を含む情報を付加して、前記保管庫の前記顧客に提供し、
前記顧客がアクセス可能な前記商品処理エンティティー又は前記保管庫管理オフィスの1つによるウェブサイトを提供及びサポートして、前記商品処理エンティティーによる前記商品の処理後であって前記顧客による前記確認番号の入力のときに、前記取引と関連する商品処理の確認書を前記顧客に提供すること、
をさらに有する、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記商品は文書である、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記文書の前記処理は第三者への前記文書の運搬及び配達である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記文書は、前記文書の追跡を可能にするRFIDを、その中に組み込んだ保管用封筒の中に入れられる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記商品の処理は前記商品の破棄である、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記商品は文書である、請求項36に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−535747(P2008−535747A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−500991(P2008−500991)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/008726
【国際公開番号】WO2006/096857
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(507301958)データ・セキュリティ・フィナンシャル・パートナーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】Data Security Financial Partners, LLC
【Fターム(参考)】