説明

殺虫化合物類

式(I)(式中、A1、A2、A3、A4、A1’、A2’、A3’、A4’、A5’、A6’、G1、R1、R2、R3、R4、R5a及びR5bは請求項1において定義された通りである)の化合物;又はその塩又はN−酸化物。さらに、本発明は、式(I)又は(I’)の化合物を調製するための方法及び中間体、式(I)又は式(I’)の化合物を含む、殺虫、殺ダニ、殺線虫及び殺軟体類性組成物、及び昆虫、ダニ、線虫及び軟体類害虫を攻撃し、そして制御するためへの式(I)又は(I’)の化合物の使用方法に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定のベンズアミドイソキサゾリン類、それらを調製するための方法及び中間体、それらを含んで成る殺虫、殺ダニ、殺線虫及び殺軟体組成物、及び昆虫、ダニ、線虫及び軟体害虫を攻撃し、そして制御するためへのそれらの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
殺虫性質を有する一定のイソキサゾリン誘導体は例えば、EP 1,731,512号、US 2007/066617号、JP 2007/008914号、JP 2007/016017号、WO 07/026965号、JP 2007/106756号、WO 07/070606号、WO 07/074789号、及びWO 07/075459号に開示されている。
【発明の概要】
【0003】
イソキサゾリンの4−位置に1又は2個の置環基を有する一定のベンズアミドイソキサゾリンが殺昆虫性質を有することが驚くべきことには現在、見出された。
【0004】
従って、本発明は、 下記式(I)又は式(I’):
【化1】

【0005】
[式中、A1、A2、A3 及び A4、又はA1'、A2'、A3'、A4'、A5'、及び A6'はお互い独立して、C-H、C-R6又は窒素であり;
G1は、酸素又は硫黄であり;
R1は、水素、C1-C8アルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルカルボニル-、又はC1-C8アルコキシカルボニル-であり;
【0006】
R2は、C1-C8アルキル又は(1〜5個のR7により置換される)C1-C8アルキル、アリール−C1-C4アルキレン−又はアリール成分が1〜5個のR8により置換されるアリール−C1-C4アルキレン−、ヘテロシクリル−C1-C4アルキレン−又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリル−C1-C4アルキレン、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、アリール又は1〜5個のR8により置換されるアリール、あるいはヘテロシクリル又は1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリルであり;
R3は、C1-C8ハロアルキルであり;
R4は、アリール又は1〜5個のR9により置換されるアリール、あるいはヘテロアリール又は1〜5個のR9により置換されるヘテロアリールであり;
【0007】
R5a及びR5bはお互い独立して、水素、シアノ、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、アリールチオ−又はアリールチオ−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルフィニル−又はアリールスルフィニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルホニル−又はアリールスルホニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルチオ−又はヘテロシクリルチオ−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルスルフィニル−又はヘテロシクリルスルフィニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、又はヘテロシクリルスルホニル−又はヘテロシクリルスルホニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、C1-C8アルキル、1〜5個のR7により置換されるC1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8ハロアルケニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C3-C8アルケニルオキシ、C3-C8アルキニルオキシ又はC1-C8ハロアルコキシであり、但しR5a及びR5bの少なくとも1つは水素ではなく;R5a及びR5bはまた、1〜5個のR7により置換されるC1-C8アルキルであってもよく;
【0008】
個々のR7は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−又はC1-C8ハロアルキルスルホニル−であり;そして
【0009】
個々のR6, R9及びR10は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ハロアルケニル、C2-C8アルキニル、C2-C8ハロアルキニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル-、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、C1-C8アルキルカルボニル−、C1-C8アルコキシカルボニル−、アリール又は(ハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換された)アリール、又はヘテロシクリル又は(ハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換された)ヘテロシクリルである]
で表される化合物、又はその塩又はN−酸化物を供給する。
【0010】
式(I)の化合物は、異なった幾何学的又は光学的異性体又は互変異体形で存在することができる。本発明はすべてのそのような異性体及び互変異体、及びすべての割合でのそれらの混合物、及び同位体形、例えば重水素化物を保護する。
【0011】
本発明の化合物は、例えば-CR3R4−基及び-CR5aR5b−基、又はLR2Y1Y3基で1又は複数の非対称炭素原子を含むことができ(下記参照のこと)、そして鏡像異性体として(又はジアステレオマー対として)又はそれらの混合物として存在することができる。
【0012】
単独での又は大きな基(例えば、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル又はアルコキシカルボニル)の一部としての個々のアルキル成分は、直鎖又は枝分れ鎖であり、そして例えば、メチル、エチル、n−プロピル、プロプ−2−イル、n−ブチル、ブト−2−イル、2−メチル−プロプ−1−イル又は2−メチル−1−プロプ−2−イルである。アルキル基は好ましくは、C1-C6アルキル基、より好ましくはC1-C4、最も好ましくはC1-C3アルキル基である。アルキル成分が置換すると言われる場合、アルキル成分は好ましくは、1〜4個の置換基、最も好ましくは1〜3個の置環基により置換される。
【0013】
個々のアルキレン成分は、直鎖又は枝分れ鎖であり、そして例えば-CH2-、-CH2-CH2-、-CH(CH3)-、-CH2-CH2-CH2-、-CH(CH3)-CH2-又は-CH(CH2CH3)-である。アルキレン基は好ましくは、C1-C3アルキレン基、より好ましくはC1-C2、最も好ましくはC1アルキレン基である。
【0014】
アルケニル成分は、直鎖又は枝分れ鎖の形で存在でき、そしてアルケニル成分は、適切な場合、(E)−又は(Z)−形状のものであり得る。例としては、ビニル及びアリルである。アルケニル基は好ましくはC2-C6、より好ましくはC2-C4、最も好ましくはC2-C3アルケニル基である。
【0015】
アルキニル成分は、直鎖又は枝分れ鎖の形で存在することができる。例としては、エチニル及びプロパルギルである。アルキニル基は好ましくは、C2-C6、より好ましくはC2-C4、最も好ましくはC2-C3アルキニル基である。
ハロゲンは、弗素、塩素、臭素又はヨウ素である。
【0016】
ハロアルキル基(単独で、又は大きな基、例えばハロアルコキシ又はハロアルキルチオの一部として)は、1又は複数の同じか又は異なったハロゲン原子により置換されるアルキル基であり、そして例えばジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル又は2,2,2−トリフルオロ−エチルである。
【0017】
ハロアルケニル基は、1又は複数の同じか又は異なったハロゲン原子により置換される、アルケニル基であり、そして例えば2,2−ジフルオロ−ビニル又は1,2−ジクロロ−2−フルオロ−ビニルである。
ハロアルキニル基は、1又は複数の同じか又は異なったハロゲン原子により置換されるアルキニル基であり、そして例えば1−クロロ−プロプ−2−イニルである。
【0018】
シクロアルキル基は、単−又は二−環式形で存在でき、そして任意には、1又は複数のメチル基により置換され得る。シクロアルキル基は好ましくは、3〜8個の炭素原子、より好ましくは3〜6個の炭素原子を含む。単環式シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル及び2−メチル−シクロヘキシ−1−イルである。ニ環式シクロアルキル基の例は、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−イルである。
【0019】
ハロシクロアルキル基は、1又は複数の同じか又は異なったハロゲン原子により置換され、そして任意には、1又は複数のメチル基により置換され得るシクロアルキル基である。単環式ハロシクロアルキル基の例は、2,2−ジクロロ−シクロプロピル、2,2−ジクロロ−1−メチル−シクロプロピル及び2−クロロ−4−フルオロ−シクロヘキシルである。
【0020】
本明細書においては、用語“アリール”とは、単、二又は三環式であり得る環システムを言及する。そのような環の例は、フェニル、ナフチル、アントラセニル、インデニル又はフェナントレニルを包含する。好ましいアリール基はフェニル及びナフチルであり、フェニルが最も好ましい。アリール成分が置換されると言われる場合、アリール成分は好ましくは、1〜4個の置換基により、最も好ましくは1〜3個の置換基により置換される。
【0021】
用語“ヘテロアリール”とは、少なくとも1つのヘテロ原子を含み、そして単環又は複数の融合された環のいずれかから成る芳香族環システムを言及する。好ましくは、単環は3個までのヘテロ原子を含み、そして二環式システムは、好ましくは窒素、酸素及び硫黄から選択されるであろう4個までのヘテロ原子を含むであろう。単環式基の例は、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル及びチアジアゾリルを包含する。ニ環式基の例は、キノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、インドリル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオフェニル及びベンゾチアゾリルを包含する。単環式へテロアリール基が好ましく、ピリジルが最も好ましい。ヘテロアリール成分が置換されると言われる場合、ヘテロアリール成分は好ましくは、1〜4個の置換基、最も好ましくは1〜3個の置換基により置換される。
【0022】
用語“ヘテロシクリル”とは、ヘテロアリール、及びさらに、それらの不飽和又は部分的不飽和の類似体を包含するものとして定義される。単環式基の例は、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロ−フラニル、[1,3]ジオキソラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、[1,4]ジオキサニル、及びモルホリニル、又はそれらの酸化されたバージョン、例えば1−オキソ−チエタニル及び1,1−ジオキソ−チエタニルを包含する。二環式基の例は、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソラニル及び2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルを包含する。ヘテロシクリル成分が置換されていると言われる場合、ヘテロシクリル成分は好ましくは、1〜4個の置環基により、最も好ましくは、1〜3個の置換基により置換される。
【0023】
A1、A2、A3、A4、A1'、A2'、A3'、A4'、A5'、A6'、G1、R1、R2、R3、R4、R5a、R5b、R6、R7、R8、R9及び R10の好ましい値は、いずれかの組合せ下で、下記に示される通りである。
好ましくは、A1, A2, A3及びA4の2個以下が窒素である。
好ましくは、A1はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A1はC-R6である。
好ましくは、A2はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A2はC-Hである。
好ましくは、A3はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A3はC-Hである。
好ましくは、A4はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A4はC-Hである。
【0024】
好ましくは、A1'、A2'、A3'、A4'、A5'及びA6'の2個以下が窒素である。
好ましくは、A1'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A1'はC-Hである。
好ましくは、A2'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A2'はC-Hである。
好ましくは、A3'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A3'はC-Hである。
好ましくは、A4'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A4'はC-Hである。
好ましくは、A5'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A5'はC-Hである。
好ましくは、A6'はC-H又はC-R6であり、最も好ましくは、A6'はC-Hである。
好ましくは、G1は酸素である。
【0025】
好ましくはR1は水素、メチル、エチル、メチルカルボニル−、又はメトキシカルボニル−、より好ましくは水素、メチル又はエチル、さらに好ましくは水素又はメチル、最も好ましくは水素である。
【0026】
好ましくは、R2はC1-C8アルキル又は1〜5個のR7により置換されるC1-C8アルキル、フェニル−C1-C4アルキレン−又はフェニル−C1-C4アルキレン−(前記フェニル成分は1〜5個のR8により置換される)、ピリジン−C1-C4アルキレン又はピリジル−C1-C4アルキレン−(前記ピリジル成分は1〜5個のR8により置換される)、C3-C10ハロシクロアルキル、オキセタニル又は1〜5個のR8により置換されるオキセタニル、チエタニル又は1〜5個のR8により置換されるチエタニル、オキソ−チエタニル又は1〜5個のR8により置換されるオキソ−チエタニル、又はジオキソ−チエタニル又は1〜5個のR8により置換されるジオキソ−チエタニル、より好ましくはC1-C8アルキル又は1〜3個のハロゲン原子により置換されるC1-C8アルキル、フェニル−C1-C4アルキレン−又はフェニル−C1-C4アルキレン−(前記フェニル成分は1〜5個のR8により置換される)、ピリジル−C1-C4アルキレン−又はピリジル−C1-C4アルキレン−(前記ピリジル成分は1〜5個のR8により置換される)、C3-C10シクロアルキル、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニル、最も好ましくはブチル−、1−フェニル−エチ−1−イル−、フェニル−メチル−、(ピリド−2−イル)−メチル−、シクロブチル−、チエタニル−、オキソ−チエタニル−又はジオキソ−チエタニル−である。特に好ましくは、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニル環は3−位置を通して結合される。
【0027】
好ましい化合物群は、R2がC1-C6アルキル又は1〜5個のR7により置換されるC1-C6アルキル、例えばエチル、n−ブチル−、ブト−2−イル−、3−ブロモ−プロピル−、2,2,2−トリフルオロ−エチル−、3,3,3−トリフルオロ−プロピル−、2−メトキシ−エチル−、及び1−メトキシ−プロプ−2−イル−であるそれらである。
【0028】
好ましい化合物群は、R2がアリール−C1-C2アルキレン又はアリール成分が1〜5個のR8により置換されるアリール−C1-C2アルキレン、例えばフェニル−メチル−、1−フェニル−エチ−1−イル−、2−フェニル−エチ−1−イル−、(3−クロロ−フェニル)−メチル−、(2−フルオロ−フェニル)−メチル−、(4−メトキシ−フェニル)−メチル−、(2−トリフルオロメチル−フェニル)−メチル−及び(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メチル−であるそれらである。
【0029】
好ましい化合物群は、R2がヘテロシクリル−C1-C2アルキレン−又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリル−C1-C2アルキレン、例えば(ピリド-2-イル)-ピリド-、 (ピリド-3-イル)-メチル-、 (2-クロロ-ピリド-5-イル)-メチル-、 (1 -メチル- lH-イミダゾール-4-イル)-メチル-、 (フラン-2-イル)-メチル-、 2-(チオフェン-2'-イル)- エタ -l-イル-、 2- (インドール-3'-イル)-エタ-l-イル-、 (lH-ベンズイミダゾール-2-イル)-メチル-、 (オキセタン-2-イル)-メチル-、 (テトラヒドロ- フラン-2-イル)-メチル-、 2-([ l'、3']ジオキソラン-2'-イル)-エタ-l-イル-、 2-(モルホリン-4'-イル)-エタ-l-イル-、 2- (ベンゾ[l'、3']ジオキソール-5'-イル)- エタ -l-イル-、 及び(2、3-ジヒドロ-ベンゾ[l、4]ジオキシン-6-イル)-メチル-であり、より好ましくはR2がヘテロアリール−C1-C2アルキレン−又はヘテロアリール成分が1〜5個のR8により置換されるヘテロアリール−C1-C2アルキレン−であるそれらである。
【0030】
好ましい化合物群は、R2がC3-C8シクロアルキル又はC3-C8ハロシクロアルキル、例えばシクロブチル−及び2−メチル−シクロヘキシ−1−イル−であるそれらである。好ましい化合物群は、R2がアリール、又は1〜5個のR8により置換されるアリール、例えば2−クロロ−フェニル−、3−フルオロ−フェニル−、2−メチル−フェニル−、2−クロロ−6−メチル−フェニル−、2−トリフルオロメチル−フェニル−及び2,4−ジメトキシ−フェニル−であるそれらである。
【0031】
好ましい化合物群は、R2がヘテロシクリル、又は1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリル、例えば3-メチル-ピリド-2-イル-、 l、3-ジメチルlH-ピラゾール-5- イル-、 4-メチル-チアゾール-2-イル-、 5-メチル-チアジアゾール-2-イル-、キノリン-2-イル-、 キノリン-5-イル-、 ベンゾチアゾール-6-イル-、 4-メチル-ベンゾチアゾール-2-イル-、 チエタン-3-イル-、 l-オキソ-チエタン-3-イル-、 1、1- ジオキソ-チエタン-3-イル-、及び3-メチル-チエタン-3-イル-、より好ましくはR2がチエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニル(個々は任意には、1〜5個のR8により置換される)であり、例えばR2がオキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニル(個々の任意には、1〜5個のR8により置換される)であるそれらである。特に好ましくは、前記チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニル環は3−位置を通して結合される。
【0032】
好ましくは、R3は、クロロジフルオロメチル又はトリフルオロメチル、最も好ましくはトリフルオロメチルである。
【0033】
好ましい化合物群は、R4がアリール又は1〜5個のR9により置換されるアリールであり、より好ましくはR4が2〜3個のR9により置換されるアリールであり、さらにより好ましくはR4が3,5-ジブロモ-フェニル-、3,5-ジクロロ-フェニル-、 3,4-ジクロロ-フェニル-及び3,4,5- トリクロロ-フェニル-であり、最も好ましくはR4が3,5−ジクロロ−フェニルであるそれらである。
【0034】
好ましい化合物群は、R4がヘテロアリール又は1〜5個のR9により置換されるヘテロアリールであり、最も好ましいR4が2〜3個のR9により置換されるヘテロアリールであるそれらである。
【0035】
好ましくは、R5aはハロゲン、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ-、C1-C8アルキルスルフィニル-、 C1-C8ハロアルキルスルフィニル-、 C1-C8アルキルスルホニル-、 C1-C8ハロアルキルスルホニル-、C1-C8アルキル、 C2- C8アルケニル、 C2- C8アルキニル、 C1-C8ハロアルキル、 C2- C8ハロアルケニル、最も好ましくはハロゲン、C1-C8アルキルチオ−又はC1-C8アルキルである。R5aはまたヒドロキシでもあり得る。
好ましくは、R5bはハロゲン又は水素、最も好ましくは水素である。
【0036】
好ましくは個々のR6は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、 メトキシ、 ジフルオロメトキシ、又はトリフルオロメトキシ、より好ましくはブロモ、クロロ、フルオロ、ニトロ又はメチル、最も好ましくはクロロ、フルオロ又はメチルである。
【0037】
好ましくは個々のR7は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、より好ましくはブロモ、クロロ、フルオロ、メトキシ又はメチルチオ、最も好ましくはクロロ、フルオロ又はメトキシである。
【0038】
好ましくは個々のR8は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシ、より好ましくはブロモ、クロロ、フルオロ、ニトロ又はメチル、さらにより好ましくはクロロ、フルオロ又はメチル、最も好ましくはメチルである。
【0039】
好ましくは個々のR9は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、メトキシ又はメチルチオ、より好ましくはブロモ、クロロ、フルオロ、メトキシ又はメチルチオ、最も好ましくはブロモ又はクロロである。
【0040】
好ましくは個々のR10は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシ、より好ましくはブロモ、クロロ、フルオロ、ニトロ又はメチル、最も好ましくはクロロ、フルオロ又はメチルである。
【0041】
好ましい態様は、式(I)の化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
好ましい態様は、式(Ia)[式中、A1はC-Meであり、A2、A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aがブロモであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義される通りである]で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0042】
好ましいR2は、下記基(z):
【化2】

【0043】
[式中、式中、Lは、単結合又はC1-C6アルキレンであり;
R2aは、水素又はC1-C8アルキルであり;
Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、 C=O、 C=N-OR9a、 N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではなく;
R7a及びR8aはお互い独立して、水素、ハロゲン、C1-C8アルキル又はC1-C8ハロアルキルであり;
【0044】
個々のR9aは独立して、水素、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、 C1-C8ハロアルキル、 C1-C8アルキル- カルボニル-、 C1-C8ハロアルキルカルボニル-、 C1-C8アルコキシカルボニル-、 C1-C8ハロアルコキシカルボニル-、 C1-C8アルキルスルホニル-、 C1-C8ハロアルキルスルホニル-、 アリール-C1-C4アルキル- 又はアリール- C1-C4アルキル-(ここで個々のアリール成分は、1〜3個のR11aにより置換されるか、又はヘテロアリール−C1-C4アルキル−又はヘテロアリール−C1-C4アルキル−であり、ここで個々のヘテロアリール成分は1〜3個のR11aにより置換される)であり;
【0045】
R11aは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ又はC1-C8アルコキシカルボニル−である;
好ましくは、Lは単結合又はC1-C2アルキル、さらにより好ましくは単結合又はメチル、最も好ましくは単結合である]である。
【0046】
好ましくは、R2aは水素又はメチル、最も好ましくは水素である。
好ましくは、Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、 C=O、 C=N-OR9a、 N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではない。
より好ましくは、Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではない。
より好ましくは、Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7R8、 O、 S、 SO、 SO2、 S=N-R9又はSO=N-R9であるが、但しY1, Y2及びY3の1つのみがCR7R8ではない。
【0047】
さらにより好ましくは、Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、O、 S、 SO又はSO2であり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではない。
さらにより好ましくは、Y2は、O、 S、 SO又はSO2であり、そしてY1及びY3はお互い独立して、CR7aR8aである。
最も好ましくは、Y2はS、SO又はSO2であり、そしてY1及びY3はお互い独立して、CR7aR8aである。
【0048】
1つの態様において、Y1は、C=O、 C=N-OR9a、 N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、 S=N-R9a又はSO=N-R9aであり、そしてY2及びY3はお互い独立して、CR7aR8aである。
1つの態様において、Y2は、C=O、 C=N-OR9a、 N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、 S=N-R9a又はSO=N-R9aであり、そしてY1及びY3はお互い独立して、CR7aR8aである。
1つの態様において、Y2は、C=O、 C=N-OR9a、O、 S、 SO、 SO2、 S=N-R9a又は
SO=N-R9aであり、そしてY1及びY3はお互い独立して、CR7aR8aである。
好ましくは、個々のR7a及びR8aは独立して、水素又はメチル、最も好ましくは水素である。
【0049】
好ましくは、個々のR9aは独立して、水素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メチルカルボニル−、トリフルオロメチルカルボニル−、メトキシカルボニル−、トリフルオロメトキシカルボニル−、メチルスルホニル−、トリフルオロメチルスルホニル−又はベンジル又はフェニル成分が1〜3個のR10aにより置換されるベンジルであり、最も好ましくは個々のR9aは独立して、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はベンジル又はフェニル成分が1〜3個のR10aにより置換されるベンジルである。
【0050】
好ましくは、個々のR10aは独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又はメトキシカルボニル−、より好ましくはクロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシ、最も好ましくはブロモ、クロロ又はフルオロである。
【0051】
好ましくは、個々のR11aは独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ又はメトキシカルボニル−、より好ましくはクロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシ、最も好ましくはブロモ、クロロ又はフルオロである。
好ましくは、Lが、単結合であり;
【0052】
Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではなく;
R2aが、水素又はメチルであり;
R7a及びR8aがお互い独立して、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルであり;そして
R9aが、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルである。
【0053】
好ましい態様は、式(Ib)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはクロロであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りである)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0054】
好ましい態様は、式(Ic)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5a及びR5bはフルオロであり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0055】
好ましい態様は、式(Id.1)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはメチルチオ−であり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0056】
好ましい態様は、式(Id.2)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはメチルスルホニル−であり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0057】
好ましい態様は、式(Ie)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはメチルであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0058】
好ましい態様は、式(Ig)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはフルオロであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0059】
好ましい態様は、式(Ih)(式中、A1はC-Meであり、A2, A3及びA4はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはヒドロキシであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0060】
好ましい態様は、式(I’)の化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
好ましい態様は、式(I'a)(式中、A1’、A2’、A3’、A4’、A5’及びA6’はC-Hであり、G1は酸素であり、R3はトリフルオロメチルであり、R4は3,5−ジクロロ−フェニルであり、R5aはブロモであり、R5bは水素であり、そしてR1及びR2は式(I)の化合物について定義された通りであり、好ましくは、R2は基(z)である)で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。
【0061】
1つの態様においては、本発明は式(I)の化合物を供給する。
1つの態様においては、本発明は式(I’)の化合物を供給する。
一定の中間体が本発明のさらなる観点を形成する。中間体の1つのグループは、下記式(II)又は式(II’):
【0062】
【化3】

【0063】
[式中、A1、A2、A3、A4、A1’、A2’、A3’、A4’、A5’、A6’、R3、R4、R5a及びR5bは、式(I)の化合物について定義された通りであり、G1は酸素であり、そしてRはヒドロキシ、C1-C6アルコキシ又はハロゲン、例えばブロモ、クロロ又はフルオロである]
で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物である。A1、A2、A3、A4、A1’、A2’、A3’、A4’、A5’、A6’、R3、R4、R5a及びR5bについての選択は、式(I)の化合物のその対応する置換基について示される選択と同じである。好ましくは、Rはヒドロキシ、C1-C6アルコキシ又はクロロである。
【0064】
1つの態様においては、本発明は式(II)の化合物を供給する。
1つの態様においては、本発明は式(II’)の化合物を供給する。
さらに、従って本発明は、下記式(I’’):
【0065】
【化4】

【0066】
[式中、A1、A2、A3及びA4はお互い独立して、C-H, C-R6又は窒素であり;
G1は、酸素又は硫黄であり;
R1は、水素、C1-C8アルキル、C1-C8アルキルカルボニル−又はC1-C8アルコキシカルボニルであり;
R2は、C1-C8アルキル又は1〜5個のR7により置換されるC1-C8アルキル、アリール−C1-C4アルキレン又はアリール成分が1〜5個のR8により置換されるアリール−C1-C4アルキレン−、ヘテロシクリル−C1-C4アルキレン又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリル−C1-C4アルキレン、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、アリール又は1〜5個のR8により置換されるアリール、あるいはヘテロシクリル又は1〜5個のR8により置換されるヘテロシクリルであり;
【0067】
R3は、C1-C8ハロアルキルであり;
R4は、アリール又は1〜5個のR9により置換されるアリール、あるいはヘテロアリール又は1〜5個のR9により置換されるヘテロアリールであり;
【0068】
R5は、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、アリールチオ−又はアリール成分が1〜5個のR10により置換されるアリールチオ−、アリールスルフィニル−又はアリール成分が1〜5個のR10により置換されるアリールスルフィニル−、アリールスルホニル−又はアリール成分が1〜5個のR10により置換されるアリールスルホニル−、ヘテロシクリルチオ−又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR10により置換されるヘテロシクリルチオ−、ヘテロシクリルスルフィニル−又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR10により置換されるヘテロシクリルスルフィニル−、又はヘテロシクリルスルホニル−又はヘテロシクリル成分が1〜5個のR10により置換されるヘテロシクリルスルホニル−であり;
【0069】
R5はまたヒドロキシであることもでき;
個々のR6は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ハロアルケニル、C2-C8アルキニル、C2-C8ハロアルキニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、C1-C8アルキルカルボニル−、C1-C8アルコキシカルボニル−、アリール又はハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換されるアリール、又はヘテロシクリル又はハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換されるヘテロシクリルであり;
【0070】
個々のR7は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−又はC1-C8ハロアルキルスルホニルであり;そして
【0071】
個々のR6、R8、R9及びR10は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ハロアルケニル、C2-C8アルキニル、C2-C8ハロアルキニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、C1-C8アルキルカルボニル−、C1-C8アルコキシカルボニル−、アリール又はハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換されるアリール、又はヘテロシクリル又はハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換されるヘテロシクリルである]
【0072】
で表される化合物;及びその塩又はN−酸化物を供給する。A1、 A2、 A3、 A4、 G1、 R1、 R2、 R3、 R4、 R6、 R7、 R8、R9及びR10は、式(I)の化合物について示されるのと同じである。好ましくは、R5はハロゲン、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、又はC1-C8ハロアルキルスルホニル−、より好ましくはハロゲン、最も好ましくはプロモである。
【0073】
好ましくは、R2はチエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニルであり、個々は任意には、1〜5個のR8により置換され;好ましくはR2は個々に3位置を通して結合される、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニルである。
【0074】
さらに、従って本発明は、下記式(I’’’):
【化5】

【0075】
[式中、A1'、A2'、A3'、A4'、A5'、及び A6'はお互い独立して、C-H、C-R6又は窒素であり、そしてG1、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は式(I’’’)について定義された通りである]で表される化合物を供給する。
1つの態様においては、本発明は式(I’’)の化合物を供給する。
1つの態様においては、本発明は式(I’’’)の化合物を供給する。
【0076】
さらに、従って本発明は、下記式(II’’)又は(III ’’’):
【化6】

【0077】
[式中、A1、 A2、 A3、 A4、R3、 R4及びR5は、式(I’’)の化合物について定義される通りであり、G1は酸素であり、そしてRはヒドロキシ、C1-C6アルコキシ又はハロゲンである]で表される化合物;又はその塩又はメト酸化物を供給する。A1、 A2、 A3、 A4、R3、 R4及びR5についての選択は、式(I’’)の化合物のその対応する置換基について示される選択と同じである。Rは好ましくは、クロロである。
【0078】
さらに、従って本発明は、下記式(II’’’):
【化7】

【0079】
[式中、A1'、A2'、A3'、A4'、A5'、A6'、R3、R4及びR5は、式(I’’’)の化合物について定義される通りであり、G1は酸素であり、そしてRはヒドロキシ、C1-C6アルコキシ又はハロゲンである]で表される化合物;又はその塩又はN−酸化物を供給する。A1'、A2'、A3'、A4'、A5'、A6'、R3、R4及びR5の選択は、式(I’’’)の化合物のその対応する置換基について示される選択と同じである。Rは好ましくは、クロロである。
1つの対応において、本発明は式(II’’)の化合物を供給する。
1つの対応において、本発明は式(II’’’)の化合物を供給する。
【0080】
さらに、本発明は、下記式(Ia)又は(Ib):
【化8】

【0081】
[式中、R1は、水素、メチル又はエチルであり;
R2は、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキシ−チエタニルであり、個々は3-位置で窒素原子により結合され、そして個々は任意には、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルにより置換され;
R3は、クロロジフルオロメチル又はトリフルオロメチルであり;
R5aは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルキルチオ、C1-C4ハロアルキルチオ、C1-C4アルキルスルホニル、C1-C4ハロアルキルスルホニル、C1-C4アルキルスルフィニル又はC1-C4ハロアルキルスルフィニルであり;
R5bは、水素又はハロゲンであり;
R6は、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルであり;そして
R11及びR12は独立して、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルである]で表される化合物を供給する。
【0082】
好ましくは、本発明は、式(Ia)又は(Ib):
[式中、式中、R1は、水素であり;
R2は、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキシ−チエタニルであり、個々は3-位置で結合され、そして個々は任意には、3-位置でメチルにより置換され;
R3は、トリフルオロメチルであり;
R5aは、ハロゲン、ヒドロキシ、メチル、メチルチオ、メチルスルフィニル、又はメチリウスルホニルであり;
R5bは、水素又はハロゲンであり;
R6は、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルであり;そして
R11及びR12は独立して、弗素、塩素又は臭素である]で表される化合物を供給する。
【0083】
1つの態様においては、本発明は、式(Ia)の化合物を供給する。
1つの態様においては、本発明は、式(Ib)の化合物を供給する。
下記表1〜9における化合物は、本発明の化合物を示す。
【0084】
テーブル1
テーブル1は、式(Ia)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は下記表に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0085】
【化9】

【0086】
【表1】

【表2】

【0087】
テーブル2
テーブル2は、式(Ib)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は下記表に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0088】
【化10】

【0089】
テーブル3
テーブル3は、式(Ic)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は表1に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0090】
【化11】

【0091】
テーブル4
テーブル4は、式(Id.1)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は表1に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0092】
【化12】

【0093】
テーブル5
テーブル5は、式(Id.2)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は表1に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0094】
【化13】

【0095】
テーブル6
テーブル6は、式(Ie)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は表1に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0096】
【化14】

【0097】
テーブル7
テーブル7は、式(Ig)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は下記表に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0098】
【化15】

【0099】
テーブル8
テーブル8は、式(Ih)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は下記表に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0100】
【化16】

【0101】
テーブル9
テーブル9は、式(I'a)(式中、R6はメチルであり、そしてR1及びR2は表1に列挙される値を有する)で表される50種の化合物を供給する。
【0102】
【化17】

【0103】
式(I)の化合物は、スキーム1〜8に示されるように種々の方法により製造され得る。式(I’)の化合物はまた、スキーム1〜8に示されるように種々の方法により製造されるが、但し、単環式環が適切な場合、ニ環式環により置換される。
【0104】
【化18】

【0105】
1)式(I)(式中、R5aが水素以外であり、そしてR5bが水素である)の化合物である。式(Ia)(式中、G1は酸素である)の化合物は、式(II)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ又はCl、F又はBrである)の化合物と、式HNR1R2のアミンとを、スキーム1に示されるようにして反応することにより調製され得る。RがOHである場合、そのような反応は通常、カップリング試薬、例えばN, N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(“DCC”)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(“EDC”)又はビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)リン酸塩化物(“BOP-Cl”)、塩基、及び任意には、求核性触媒、例えばヒドロキシベンゾトリアゾール(“HOBT”)の存在下で実施される。RがClである場合、そのような反応は通常、塩基及び任意には求核性触媒の存在下で実施される。
【0106】
他方では、有機溶媒、好ましくは酢酸エチル、及び水性溶媒、好ましくは炭酸水素ナトリウムの溶液を含んで成る二相システムにおいて前記反応を実施することが可能である。RがC1-C6アルコキシである場合、前記エステルを、アミドに、エステル及びアミンを一緒に熱工程において加熱することにより転換することが時々可能である。適切な塩基は、ピリジン、トリエチルアミン、4−(ジメチルアミン)−ピリジン(“DMAP”)又はジイソプロピルエチルアミン(Hunig’s塩基)を包含する。好ましい溶媒は、N, N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル及びトルエンである。反応は、0℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。式HNR1R2のアミンは市販されているか、又は当業者に知られている方法を用いて調製され得る。
【0107】
2)式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはCl、F又はBrである)の酸ハロゲン化物は、標準条件下で、例えば塩化チオニル又は塩化オキサリルにより処理により、式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOHである)のカルボン酸から製造され得る。好ましくは、溶媒はジクロロメタンである。反応は、O℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。
【0108】
3)式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOHである)のカルボン酸は、式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシである)のエステルから形成され得る。アルコキシ基の性質に依存して、そのようなエステルの加水分解のための多くの方法が存在することは当業者に知られている。そのような転換を達成するための1つの広く使用される方法は、溶媒、例えばエタノール又はテトラヒドロフラン中、アルカリ水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムによるエステルの水の存在下での処理である。もう1つの転換は、溶媒、例えばジクロロメタン中、酸、例えばトリフルオロ酢酸によるエステルの処理、続く水の添加である。反応は、0℃〜150℃、好ましくは15℃〜100℃、特に50℃で実施される。
【0109】
4)式(II)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ、又はCl、F又はBrである)の化合物は、式(III )(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ、又はCl、F又はBrである)の化合物と、適切な溶媒、例えば極性溶媒、例えばN, N−ジメチルホルムアミドの存在下でのハロゲン化剤又はスルフェニル化剤との反応により製造され得る。化合物(R5aがF, Cl, Br又はIである)を製造するための適切なハロゲン化剤は例えば、4−ヨードトルエンジフルオリド(CAS RN371-11-9)又はN−ヨードスクシンイミド(“NIS”)である。化合物(R5aがメチルチオ−である)の製造のための適切なスルフェニル化剤は例えば、メタンスルフェニルクロリド(MeS-Cl)、S−メチルメタンチオスルホネート(MeSO2−SMe)又はジメチルジスルフィド(MeS-SMe)である。反応は、-20℃〜+200℃、好ましくは0℃〜150℃の温度で実施される。
【0110】
5)式(III )(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ、又はCl、F又はBrである)の化合物は、溶媒、例えばテトラヒドロフランの存在下で、式(IV)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ、又はCl、F又はBrである)のイソキサゾリンと塩基との反応により製造され得る。反応は、-150℃〜+30℃、好ましくは-100℃〜0℃の温度で実施される。
【0111】
6)式(IV)、(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシである)の化合物は、触媒、例えばビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、及び塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン、4−(ジエンチルアミン)−ピリジン(“DMAP”)又はジイソプロピルエチルアミン(Hunig’s塩基)の存在下で、式(V)(式中、XBは脱離基、例えばハロゲン、例えばブロモである)の化合物と、一酸化炭素及び式R−OHのアルコール、例えばエタノールとの反応により調製され得る。反応は、50℃〜200℃、好ましくは100℃〜150℃、特に115℃で実施される。反応は、50〜200バール、好ましくは100〜150バール、特に120バールの圧力で実施される。
【0112】
7)式(V)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、式(VI)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)のオキシム、及び式(VII)のビニル化合物の2段階反応により製造され得る。第1段階においては、式(VI)のオキシムが、適切な溶媒、例えば極性溶媒、例えばN, N−ジメチルホルムアミドの存在下で、ハロゲン化剤、例えばスクシンイミド、例えばN−クロロスクシンイミド(“NCS”)と反応される。第1段階は、O℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。
【0113】
【化19】

【0114】
第2段階においては、式(VI’)のクロロヒドロキシイミン中間体が、塩基、例えば有機塩基、例えばトリエチルアミン、又は無機塩基、例えば炭酸水素ナトリウムの存在下で、適切な溶媒、例えばN, N−ジメチルホルムアミド又はイソプロパノールの存在下で、式(VII )のビニル化合物と反応される。それらの2段階を別々に行うことが可能であり、そして任意には、クロロヒドロキシイミン中間体を単離し、又はより便利には、それらの2段階を、中間体の単離を伴わないで1つの反応容器において連続的に行うことが可能である。第2段階は、0℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。式(VII )のビニル化合物は、市販されているか、又は当業者に知られている方法により製造され得る。
【0115】
8)式(VI)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、式(VIII)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン、例えばヒドロキシルアミン塩酸塩との反応により製造され得る。そのような反応は塩基、例えば有機塩基、例えばトリエチルアミン又は酢酸ナトリウム、又は無機塩基、例えば炭酸水素ナトリウムの存在下で、任意には溶媒、例えばアルコール、例えばメタノール又はエタノール、又は水、又はそれらの混合物の存在下で実施される。反応は、0℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。式(VIII)のアルデヒドは、市販されているか、又は当業者に知られている方法により製造され得る。
【0116】
9)式(I)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(Ia)(式中、G1は硫黄である)の化合物は、式(II)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはOH、C1-C6アルコキシ、又はCl、F又はBrである)の化合物の、チオ−トランスファー試薬、例えばLawesson’s試薬、又は五硫化リンによる、1)下に記載されるように、式(Ia)の化合物を得る前、処理により製造され得る。
【0117】
10)スルホキシド基又はスルホン基を有する、式(I)の化合物は、酸化試薬、例えば過マンガン酸カリウム、3−クロロペルオキシ安息香酸(“MCPBA”)、過ヨウ素酸ナトリウム(任意には、酸化ルテニウム(II)の存在下で)、過酸化水素、オキソン及び次亜塩素酸ナトリウムによる処理により、その対応する位置にスルフィド基(又はスルホキシド基)を有する式(I)の化合物から製造され得る。1当量の酸化試薬が、スルフィドをスルホキシドに、又はスルホキシドをスルホンに転換するために必要とされる。2当量の酸化試薬が、スルフィドをスルホンに転換するために必要とされる。好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル、トルエン、ジクロロメタン及び水、又はそれらの混合物である。反応は任意には、塩基、例えば炭酸塩、例えば炭酸水素ナトリウムの存在下で実施される。反応は、0℃〜100℃、好ましくは15℃〜30℃、特に周囲温度で実施される。
【0118】
【化20】

【0119】
11)他方では、式(IV)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の化合物は、式(XI)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)のオキシムとハロゲン化剤との反応、7)下に記載されるような2段階反応における式(VII )のビニル化合物及び塩基との続く反応により調製され得る。式(XI’)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の中間体が任意には単離され得る。
【0120】
【化21】

【0121】
12)式(XI)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の化合物は、式(XII)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)のアルデヒドと、ヒドロキシルアミン及び任意には、8)下に記載されるような塩基との反応により製造され得る。
【0122】
13)式(XII)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の化合物は、式(XIII )(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシであり、そしてXBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物と、ホルミル化剤、例えばN, N−ジメチルホルムアミドとの反応により調製され得る。そのような反応は、塩基、例えばリチウム塩基、例えばn−ブチルリチウムの存在下で、適切な溶媒、例えば極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン又は過剰のN, N−ジメチルホルムアミドの存在下で実施される。式(XIII )(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の化合物は、市販されているか、又は当業者に知られている方法により製造され得る。
【0123】
【化22】

【0124】
14)他方では、式(I)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である式(Ia)(式中、G1は酸素である)の化合物は、式(XIV)(式中、G1は酸素である)の化合物と、4)下に記載されるようにして、スキーム3に示されるようなハロゲン化剤又はスルフェニル化剤との反応により調製され得る。
【0125】
15)式(XIV)(式中、G1は酸素である)の化合物は、式(XV)(式中、G1は酸素である)のイソキサゾリンと、5)下に記載されるような塩基との反応により調製され得る。式(XV)(式中、G1は酸素である)の化合物は、例えばEP1,731, 512号に記載される方法により製造され得る。
【0126】
【化23】

【0127】
16)式(IX)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IXa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、スキーム4に示されるように、式(XVIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物の環化により調製され得る。式(XVIa)の化合物の環化はまた、式(XVIa)の化合物の脱水として言及され得る。そのような反応は通常、酸、例えば有機酸、例えば塩酸又は硫酸、又はスルホン酸、例えばメタンスルホン酸の存在下で任意には溶媒、例えば水、エタノール又はテトラヒドロフラン、又はそれらの混合物において実施される。反応は、0℃〜100℃、好ましくは40℃〜80℃の温度で実施される。
【0128】
この転換のための代表的な実験条件はSynthetic Communications 2003, 23, 4163-4171に記載される。他方では、脱水は、Journal of Heterocyclic Chemistry 1990, 27, 275に記載されるように、溶媒、例えばクロロホルム中、脱水剤、例えば五酸化リンを用いて、-20℃〜50℃の温度で実施され得る。他方では、環化は、溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィン、及びアゾジカルボキシレート試薬、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート又はジシクロヘキシルアゾジカルボキシレートによる、0℃〜80℃、好ましくは0℃〜周囲温度での式(XVIa)の化合物の処理を包含するMitsunobu条件下で実施され得る。
【0129】
17)式(XVIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、式(XVIIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)のβ−ヒドロキシケトンと、ヒドロキシルアミン及び任意には、8)下に記載されるような塩基との反応により製造され得る。
【0130】
18)式(XVIIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、式(XVIII a)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の置換されたメチルケトンと、式(XIX)のケトンとのアルドール型反応により製造され得る。そのような反応は通常、-78℃〜+100℃、好ましくは0℃〜+80℃の温度で、溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、塩基、例えば水素化ナトリウム、水素化リチウム、リチウムジイソプロピルアミド又はリチウムヘキサメチルジシラジドの存在下で実施される。
【0131】
他方では、反応は、-78℃〜周囲温度、好ましくは-78℃で、溶媒、例えばジクロロメタン中、ルイス酸、例えば四塩化チタン、及びアミン、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン(“TMEDA”)又はトリブチルアミンを用いて実施され得る。そのような転換のための代表的な条件は、Tetrahedron Letters 1997, 38, 8727-8730に与えられる。式(XIX)のケトンは、市販されているか、又は当業者に知られている方法により製造され得る。式(XVIII a)の置換されたエチルケトンは、文献において知られているか、又は例えばその対応する置換されていないケトンから調製され得る。
【0132】
【化24】

【0133】
20)他方では、式(XVIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、スキーム5に示されるようなアルドール型反応において、式(XXa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の置換されたメチルオキシムと、式(XIX)のケトンとを反応することにより調製され得る。そのような反応は通常、-78℃〜周囲温度、好ましくは-20℃〜0℃の温度で、溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、塩基、例えばn−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド又はリチウムヘキサメチルジシラジドによる式(XXa)の置換されたメチルオキシムの処理、続く-78℃〜0℃、好ましくは0℃の温度で、式(XIX)のケトンの添加により実施される。そのような転換のための代表的な条件は、Synthetic Communications, 2003, 23, 4163-4171に見出され得る。
【0134】
21)式(XXa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、式(XVIII a)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の置換されたメチルケトンと、ヒドロキシルアミン及び任意には、8)下に記載されるような塩基との反応により製造され得る。
【0135】
【化25】

【0136】
22)他方では、式(IX)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IXa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、スキーム6上に示されるように、式(XXIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の不飽和ケトンと、ヒドロキシルアミン、例えばヒドロキシルアミン塩酸塩との反応により得られる。そのような反応は任意には、0℃〜100℃、好ましくは周囲温度〜80℃の温度で、溶媒、例えばメタノール、エタノール又は水、それらの混合物中、塩基、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの存在下で実施され得る。そのような条件は、例えばJ. Indian Chemical Society 1988, 65(9), 640-2に記載される。そのような反応は任意には、式(XXIa’)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の中間体に導くことができる。
【0137】
【化26】

【0138】
そのような中間体は、0℃〜100℃の温度で、溶媒、例えばメタノール又はジエチルエーテル中、酸、例えば塩酸又は酢酸、又はそれらの混合物、又は塩基、例えばナトリウムメトキシドの存在下で、式(IXa)の化合物に転換され得る。この反応のための代表的な方法は、Eur. J. Org. Chem. 2002, p 1919に記載されている。
【0139】
23)式(XXIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、種々の方法により得られる。例えば、それらは、第1段階において、式(XXIIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基であり、そしてHalはハロゲン、例えばブロモ又はクロロである)の化合物と、ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィンとの反応により調製され得る。そのような反応の通常、周囲温度〜150℃、好ましくは80℃〜120℃の温度で、溶媒、例えばトルエン下で実施される。第2段階においては、中間体は、-78℃〜+100℃、好ましくは周囲温度〜+80℃の温度で、溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、式(XIX)のケトン、及び塩基、例えばn−ブチルリチウム又はトリエチルアミンにより処理される。そのような条件は、Journal of Organic Chemistry 2006, 71(9), 3545-3550に記載されている。
【0140】
24)式(XXIIa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基であり、そしてHalはハロゲン、例えばブロモ又はクロロである)の化合物は、0℃〜50℃、好ましくは周囲温度〜40℃で、溶媒、例えば酢酸中、ハロゲン化剤と式(XVIII a)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の置換されたメチルケトンとの反応により調製され得る。
【0141】
【化27】

【0142】
25)式(IX)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である、式(IXa)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、スキーム7に示されるように、適切な溶媒、例えばテトラヒドロフランの存在下で、塩基、例えばリチウムジイソプロピルアミン(“LDA”)により、式(V)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物を処理し、続いて求電子剤、例えばハロゲン化剤、スルフェニル化剤又はアルキル化剤を添加することにより製造され得る。適切なハロゲン化剤は例えば、6)下に言及されるそれらである。適切なスルフェニル化剤は例えば、6)下に言及されるそれらである。
【0143】
R5aがC1-C8アルキル、特にメチルである化合物を製造するための適切なアルキル化剤は例えば、アルキルハロゲン化物、例えばヨウ化メチル(Me-I)であり、R5aがシアノである化合物を製造するためのシアン化剤は、臭化シアン、1−シアノベンゾトリアゾール、シアン化フェニル(“PhOCN”)又はシアン化トシルである。R5aがヒドロキシである化合物を製造するための適切なヒドロキシル化剤は例えば、オキサシリジン(例えば、N−スルホニルオキサジリジン)又はオキソジペルオキシモリブデナム(ピリジン)−(ヘキサメチル−リン酸トリアミド)(“MoOPH”)である。反応は、120℃〜+30℃、好ましくは-100℃〜0℃の温度で実施される。
【0144】
26)式(IX)(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である式(IXb)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基である)の化合物は、同時に又は連続的に適用される、2当量の塩基及び2当量の25)下に定義されるような求電子剤により、式(V)(式中、XBは6)下に定義されるような脱離基であ)の化合物を処理することにより製造され得る。R5a及びR5bが同じである場合、好ましくは、反応は、中間体の単離を伴わないで、同に実施される。R5a及びR5bが異なる場合、好ましくは、任意には中間体の単離を伴って、反応は連続的に実施される。他方では、式(IXb)の化合物は、スキーム4又は6に示される方法を用いて、それ自体得られる式(IXa)の化合物から製造され得る。
【0145】
【化28】

【0146】
27)他方では、式II(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である式(IIa)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)の化合物は、式(IV)(式中、G1は酸素であり、そしてRはC1-C6アルコキシ、例えばメトキシ又はtert−ブトキシである)のイソキザゾリンと、スキーム8に示されるような25)下に定義されるような塩基及び求電子剤との反応により調製され得る。
【0147】
28)式II(式中、R5aは水素以外であり、そしてR5bは水素である)の化合物である式(IIb)の化合物は、同時に又は連続的に適用される25)下に定義されるように、2当量の塩基及び2当量の求電子剤による式(IV)の化合物の処理により製造され得る。R5a及びR5bが同じである場合、好ましくは、反応は、中間体の単離を伴わないで、同時の実施される。R5a及びR5bが異なる場合、好ましくは反応は、任意には中間体の単離を伴って、連続的に実施される。他方では、式(IIb)の化合物は、スキーム1又は2に示される方法を用いてそれ自体得られる式(IIa)の化合物から製造され得る。
【0148】
29)他方では、式(I)の化合物は、式(VII )のビニル化合物が下記式(VII ’)のアルケン化合物により置換されている、スキーム1及び2上に記載される方法を用いて調製され得る:
【0149】
【化29】

【0150】
[式中、R5a及びR5bは両者とも水素ではない]。
WO2009/080250号は、下記基を含む化合物の調製を開示する:
【0151】
【化30】

【0152】
式(I)又は(I’)の化合物は、昆虫害虫、例えば鱗翅類、双翅類、半翅類、総翅類、直翅類、網翅類、鞘翅類、ノミ類、膜翅類及び等翅類、及びまた他の無脊椎害虫例えばダニ、線虫及び軟体類の害虫の発生を攻撃し、そして制御するために使用され得る。この後、昆虫、ダニ、線虫及び軟体類は集合的には、害虫として言及される。本発明の化合物の使用により攻撃され、そして制御され得る害虫は、農業(この用語は、食物及びファイバー生成物の成長を包含する)、園芸及び畜産、ペット動物、林業及び植物起源の生成物(例えば果物、穀物及び材木)の貯蔵に関連するそれらの害虫;人工構造物の損傷及びヒト及び動物の伝達に関連するそれらの害虫;及び迷惑害虫(例えば、ハエ)を包含する。
【0153】
式(I)又は式(I’)の化合物により制御され得る害虫種の例は次のものを包含する:モモアカアブラムシ(油虫)、ワタアブラムシ(油虫)、ワタアブラムシ属 (油虫)、リーガスspp.(Lygus spp.) (キャプシド)、 ダイスデルカスspp.(Dysdercus spp.) (キャプシド)、トビイロウンカ(植物ホッパー)、 ネフォテチック・インクチセプス(Nephotettixc incticeps)(ヨコバイ)、 ネザラspp.(Nezara spp.) (カメムシ)、 ユウシスタスspp.(Euschistus spp.) (カメムシ、)、レプトコリサspp.(Leptocorisa spp.)(カメムシ)、フランクリニエラ・オキシデンタリス((Frankliniella occidentalis)(アザミウマ)、スリップスspp. (スリップス)、コロラドハムシ(コロラドジャガイモハムシ)、メキシコワタミゾウムシ(メキシコワタミゾウムシ)、アオニジエラspp.(Aonidiella spp.) (カイガラムシ)、 トリアレウロデスspp.(Trialeurodes spp.) (コナジラミ)、タバココナジラミ(コナジラミ)、アワノメイガ(ヨーロッパトウモロコシ穿孔虫)、 スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)(綿の葉寄生虫)、 ヘリオチス・ビレスセンス(Heliothis virescens) (オオタバコガ幼虫)、オオタバコガ(オオタバコガ)、 ヘリコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea) (オオタバコガ)、 シレプタ・デロガタ(Sylepta derogata) (綿リーフロール)、オオモンシロチョウ(白いちぎり)、コナガ(ダイヤモンド逆ガ)、 アグロチスspp.(Agrotis spp.) (根切り虫)、ニカメイガ(米の茎穿孔虫)、 レクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria) (バッタ)、 コルチオセテス・テルミニフェタ(Chortiocetes terminifera) (バッタ)、 ジアブロチカspp.(Diabrotica spp.) (根寄生虫)、リンゴハダニ(ヨーロッパミカンハダニ)、 パノニカス・シトリス(Panonychus citri) (ミカンハダニ)、ナミハダニ(ナミハダニ)、ニセナミハダニ(洋紅のハダニ)、
【0154】
フィロコプトラス・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora )(ミカンサビダニ)、チャノホコリダニ(広いダニ)、 ブレビパspp.(Brevipalpus spp.) (平ダニ)、オウシマダニ(ウシマダニ)、デルマセンター-バリアビリス(アメリカ犬ダニ)、ネコノミ(ネコノミ)、 Liriomyza spp. (潜葉性昆虫)、イエバエ(イエバエ)、ネッタイシマカ(蚊)、ハマダラカspp. (蚊)、イエカspp. (蚊)、 ルシリアspp.(Lucillia spp. )(クロバエ類)、チャバネゴキブリ(ゴキブリ)、ワモンゴキブリ(ゴキブリ)、コバネゴキブリ(ゴキブリ)、 マストテルミチダエ(Mastotermitidae)の白蟻(例えば、 マストテルメスssp.(Mastotermes spp.))、 カロテルミチダエ(Kalotermitidae) (例えば、 ネオテルメスssp.(Neotermes spp.))、 ミゾガシラシロアリ科(例えば、イエシロアリ、キアシシワシロアリ、 R.スペラツ(R. speratu)、 R.ビルギニカス(R. virginicus)、 R.ヘスペラス(R. hesperus)、及びR.サントネンシス(R. santonensis)) 及びテルミチダエ(Termitidae )(例えば、 グロビテルツネウス・スルフレウス(Globitertnes sulfureus))、 ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata) (ハリアリ)、イエヒメアリ(ファラオのアリ)、ダマリニア属spp. 及びケモノホソジラミ属(噛み付き及び吸血シラミ)、ネコブセンチュウspp. (ネコブセンチュウ)、グロボデラspp.( Globodera spp.)及びシストセンチュウ属spp. (シストセンチュウ)、ネグサレセンチュウspp. (病斑ネマトーダ)、 ロードフォラスspp.(Rhodopholus spp.) (バナナ穿孔中ネマトーダ)、 チレンキュラスspp.(Tylenchulus spp.) (柑橘類ネマトーダ)、ネンテンイチュウ (バーバーポール寄生虫)、 カエノルハビチス・エレガンス(Caenorhabditis elegans) (ビネガ線虫)、毛様線虫spp.( 胃腸ネマトーダ) 及びノハラナメクジ(なめくじ)。
【0155】
従って、本発明は、害虫に、害虫の部位に、又は害虫による攻撃に対して敏感な植物に、殺昆虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的に又は殺軟体類的に有効量の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物を適用するための方法を提供する。式(I)又は式(I’)の化合物は好ましくは、昆虫、ダニ、線虫又は軟体類に対して使用される。
【0156】
用語“植物”とは、本明細書において使用される場合、苗、低木及び樹木を包含する。
作物は、従来の育種方法又は遺伝子工学により、除草剤又は除草剤の種類(例えば、AlS-, GS-, EPSPS-, PPO-及びHPPD-インヒビター)に対して耐性にされたそれらの作物を包含するものとしても理解されるべきである。従来の育種方法により、イミダゾリノン、例えばイマザモクスに対して耐性にされた作物の例は、Clearfield(商標)夏ナタネ(カラム)である。遺伝子工学方法により除草剤に対して耐性にされた作物の例は、商品名RoundupReady(商標)及び LibertyLink(商標)として市販されているグリホセート−及びグリホシネート−耐性トウモロコシを包含する。
【0157】
作物はまた、遺伝子工学方法により有害な昆虫に対して耐性にされたそれら、例えばBtトウモロコシ(ヨーロッパトウモロコシ穿孔虫に対する耐性)、Bt綿(綿メキシコワタミゾウムシに対する耐性)及びまた、Btジャガイモ(ハムシに対する耐性)であるものとして理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシハイブリッドである。殺虫性耐性をコードし、そして1又は複数のトキシンを発現する1又は複数の遺伝子を含んで成るトランスジェニック植物の例は、KnockOut(商標)(トウモロコシ)、 Yield Gard(商標)(トウモロコシ)、 NuCOTIN33B(商標)(綿)、 Bollgard(商標)(綿)、 NewLeaf(商標)(ジャガイモ)、 NatureGard(商標)及び Protexcta(商標)である。
【0158】
作物又はその種子は両者とも除草剤に対して耐性であり得、そして同時に、昆虫摂食に対して耐性であり得る(“積重ねられた”トランスジェニック現象)。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質を発現する能力を有し、そして同時に、グリホセートに対して耐性である。
【0159】
作物はまた、従来の育種方法又は遺伝子工学により得られ、そしていわゆる出力特性(例えば、例えば、改良された貯蔵安定性、高い栄養価値及び改良された風味)を含むそれらのものとしても理解されるべきである。
【0160】
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺軟体剤としての式(I)又は式(I’)の化合物を、害虫、害虫の部位、又は害虫による攻撃に対して敏感な植物の適用するために、式(I)又は式(I’)の化合物は通常、式(I)又は式(I’)の化合物の他に、適切な不活性希釈剤又はキャリヤー及び任意には、界面活性剤(SFA)を含む組成物中に配合される。SFAは、界面張力を低めることにより、界面(例えば、液体/固体、液体/空気又は液体/液体界面)の性質を変性し、そしてそれにより、他の性質(例えば、分散性、乳化性及び湿潤性)の変化を導くことができる化学物質である。好ましくは、すべての組成物(固体及び液体配合物)は、0.0001〜96重量%、より好ましくは1〜85重量%、例えば5〜60重量%の式(I)又は式(I’)の化合物を含んで成る。組成物は一般的に、害虫の制御のために使用され、その結果、式(I)の化合物は0.1g〜10kg/ヘクタール、好ましくは1g〜6kg/ヘクタール、より好ましくは1g〜1kg/ヘクタールの割合で適用される。
【0161】
種子粉衣に使用される場合、式(I)又は(I’)の化合物は、種子1kg当たり0.0001g〜10g(例えば、0.0001g又は0.05g)、好ましくは0.005g〜10g、より好ましくは0.0005g〜4gの割合で使用される。
【0162】
もう1つの観点においては、本発明は、殺昆虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的に又は殺軟体類的に有効量の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物、及びそのための適切なキャリヤー又は希釈剤を含んで成る、殺昆虫、殺ダニ、殺線虫又は殺軟体類組成物を提供する。組成物は好ましくは、殺昆虫性、殺ダニ性、殺線虫性又は殺軟体類性組成物である。
組成物は、多くの配合物型、例えば微紛性粉末(DP)、可溶性粉末(SP)、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WG)、湿潤性粉末(WP)、顆粒(GR)(遅いか又は早い開放性)、可溶性濃縮物(SL)、油混和性液体(OL)、超低体積液体(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、エマルジョン(水中油(EW)及び油中水(ED)の両者)、マイクロエマルジョン(ME)、懸濁濃縮物(SC)、エアロゾル、雲霧/煙性配合物、カプセル懸濁液(CS)及び種子処理配合物から選択され得る。いずれかの場合に選択される配合物型は、想定される特定の目的、及び式(I)又は式(I’)の化合物の物理的、化学的及び生物学的性質に依存するであろう。
【0163】
微粉性粉末(DP)は、式(I)又は式(I’)の化合物と、1又は複数の固体希釈剤(例えば、天然クレー、カリオン、ピロフェライト、ベントナイト、アルミナ、モンモリロ石、珪素度、チョーク、珪藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム及びマグネシウム、硫黄、ライム、小麦粉、タルク及び他の有機及び無機固体キャリヤー)とを混合し、そしてその混合物を微粉末に機械的に粉砕することにより調製され得る。
【0164】
可溶性粉末(SP)は、式(I)又は式(I’)の化合物と、1又は複数の水溶性無機塩(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)、又は1又は複数の水溶性有機固体(例えば、多糖)及び任意には、1又は複数の湿潤剤、1又は複数の分散剤又は水分性/溶解性を改良するための前記剤の混合物とを混合することにより調製され得る。次に、混合物は微粉末に粉砕される。類似する組成物がまた、粒状化され、水溶性顆粒(SG)が形成される。
【0165】
湿潤性粉末(WP)は、式(I)又は式(I’)の化合物と、1又は複数の固体希釈剤又はキャリヤイー、1又は複数の湿潤剤及び好ましくは、1又は複数の分散剤、及び任意には、液体における分散性を促進するための1又は複数の沈殿防止剤とを混合することにより調製され得る。次に、混合物は微粉末に粉砕される。類似する組成物がまた、粒状化され、水分性顆粒(WG)が形成される。
【0166】
顆粒(GR)は、式(I)又は式(I’)の化合物及び1又は複数の粉末化された固体希釈剤又はキャリヤーの混合物を粒状化することにより、又は多孔性顆粒材料(例えば、軽石、アタパルガイト粘度、フーラー土、珪藻土又は粉砕されたトウモロコシ穂軸)に、式(I)又は式(I’)の化合物(又は適切な剤中、その溶液)を吸収することにより、又は硬質コアー材料(例えば、砂、珪酸塩、鉱物炭酸、硫酸塩又はリン酸塩)上に式(I)又は式(I’)の化合物(又は適切な剤中、その溶液)を吸着することにより、そして必要なら乾燥することにより形成され得る。吸収又は吸着を助けるために通常使用される剤は、溶媒(例えば、脂肪族及び芳香族石油系溶媒、アルコール、エーテル、ケトン及びエステル)及び固着剤(例えば、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖及び植物油)を包含する。1又は複数の添加剤(例えば、乳化剤、湿潤剤又は分散剤)がまた、顆粒に含まれ得る。
【0167】
分散性濃縮物(DC)は、水又は有機溶媒、例えばケトン、アルコール又はグリコールエーテルに、式(I)又は式(I’)の化合物を溶解することにより調製され得る。それらの溶液は、界面活性剤(例えば、水希釈性を改良するために、又は噴霧タンクにおける結晶化を妨げるために)を含むことができる。
【0168】
乳化性濃縮物(EC)又は水中油エマルジョン(EW)は、有機溶媒(任意には、1又は複数の湿潤剤、1又は複数の乳化剤又は前記剤の混合物を含む)に、式(I)又は式(I’)の化合物を溶解することにより調製され得る。ECへの使用のための適切な有機溶媒は、芳香族炭化水素(例えば、アルキルベンゼン又はアルキルナフタレン、例えば商品として市販されているSOLVESSO 100、SOLVESSO 150 及びSOLVESSO 200; SOLVESSOは商品として市販されている)、ケトン(例えば、シクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノン)及びアルコール(例えば、ベンジルアルコール、フルフリルアルコール又はブタノール)、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリドン又はN−オクチルピロリドン)、脂肪酸のジメチルアミド(例えば、C8−C10脂肪酸ジメチルアミド)、及び塩素化された炭化水素を包含する。EC生成物は水への添加に基づいて、自発的に乳化し、適切な装置を通しての噴霧適用を可能にするのに十分な安定性を有するエマルジョンを生成する。
【0169】
EWの調製は、液体として(それが室温で液体でない場合、それは適切な温度、典型的には70℃以下で溶融され得る)、又は溶液中(それを適切な溶媒に溶解することにより)、式(I)又は式(I’)の化合物を入手し、そして次に、得られる液体又は溶液を、1又は複数のSFAを含む水中に、高い剪断下で乳化し、エマルジョンを生成することを包含する。EWへの使用のための適切な溶媒は、植物油、塩素化された炭化水素(例えば、クロロベンゼン)、芳香族溶媒(例えば、アルキルベンゼン又はアルキルナフタレン)及び水に低溶解性を有する他の適切な有機溶媒を包含する。
【0170】
マイクロエマルジョン(ME)は、1又は複数の溶媒と1又は複数のSFAとのブレンドを共に水を混合することにより調製され、熱力学的に安定した等張液体配合物が自発的に生成される。式(I)又は式(I’)の化合物は、最初に、水又は溶媒/SFAブレンドのいずれかに存在する。MEへの使用のための適切な溶媒は、EC又はEWへの使用のために記載されたそれらを包含する。MEは、水中油又は油水中システム(このシステムは導電性測定により現在決定され得る)であり得、そして同じ配合物に水溶性及び油溶性殺虫剤を混合するために適切であり得る。MEは、水への希釈のために適切であり、マイクロエマルジョンとして生存し、又は従来の水中油エマルジョンを形成する。
【0171】
懸濁濃縮物(SC)は、式(I)又は式(I’)の化合物の微分割された不溶性固体粒子の水性又は非水性懸濁液を含んで成る。SCは、前記化合物の微粒子懸濁液を生成するために、任意には1又は複数の分散剤と共に、適切な媒体中、式(I)又は式(I’)の化合物の固体化合物をボール又はビーズ微粉砕することにより調製され得る。1又は複数の湿潤剤が組成物に含まれ、そして沈殿防止剤が粒子が沈降する速度を遅めるために含まれ得る。他方では、式(I)又は式(I’)の化合物がドライ微粉砕され、そして所望する最終生成物を生成するために、前記剤を含む、水に添加され得る。
【0172】
エアロゾル配合物は、式(I)又は式(I’)の化合物及び適切な推進剤(例えば、n−ブタン)を含んで成る。式(I)又は式(I’)の化合物はまた、加圧されていない、手動性噴霧ポンプへの使用のための組成物を供給するために、適切な媒体(例えば、水又は水混和性液体、例えばn−プロパノール)に溶解されるか又は分散され得る。
【0173】
式(I)又は式(I’)の化合物は、密封された空間において、前記化合物を含む煙を生成するために適切な組成物を形成するために火工性混合物と共に乾燥状態で混合され得る。
【0174】
カプセル懸濁液(CS)は、EW配合物の調製に類似する態様で調製され得るが、但し、油滴の水性懸濁液が得られるような追加の重合段階を伴い、ここで前記個々の油滴はポリマーシェルにより封入され、そして式(I)又は式(I’)の化合物及び任意には、そのためのキャリヤー又は希釈剤を含む。ポリマーシェルは、界面重縮合反応又はコアセルベーション方法のいずれかにより生成され得る。生成物は、式(I)又は式(I’)の化合物の調節された開放のために供給され、そしてそれらは種子の処理のために使用され得る。式(I)又は式(I’)の化合物はまた、化合物の遅く調節された開放性を提供するために、生分解性ポリマーマトリックスに配合され得る。
【0175】
組成物は、組成物の生物学的性能を改良するために1又は複数の添加剤を含むことができる(例えば、表面の湿潤性、保持性又は分布性;又は式(I)又は式(I’)の化合物の摂取性又は移動性を改良することにより)。そのような添加剤は、表面活性剤、油基材の噴霧添加剤、例えば一定の鉱油又は天然植物油(例えば、大豆及びナタネ種子油)、及びそれらと他の生物−増強アジュバント(式(I)又は式(I’)の化合物の作用を助けるか又は変性する成分)とのブレンドを包含する。
【0176】
式(I)又は式(I’)の化合物はまた、種子処理剤、例えば乾燥種子処理のための粉末を含む粉末組成物(DS)、水溶性粉末(SS)又はスラリー処理のための水分散性粉末(WS)として、又は流動性濃縮物(FS)、溶液(LS)又はカプセル懸濁液(CS)を含む液体組成物としての使用のためにも配合され得る。DS, SS, WS, FS及びLS組成物の調製は、それぞれ上記DP, SP, WP, SC及びDC組成物の調製に非常に類似する。種子を処理するための組成物は、種子への組成物の付着を助けるための剤(例えば、鉱油又はフィルム形成バリヤー)を含むことができる。
【0177】
湿潤剤、分散剤及び乳化剤は、カチオン、アニオン、両性又は非イオン性タイプのSFAを表面化することができる。
カチオンタイプの適切なSFAは、第四アンモニウム化合物(例えば、セチルトリチルアンモニウム臭化物)、イミダゾリン及びアミン塩を包含する。
【0178】
適切なアニオン性SFAは、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化された芳香族化合物の塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ブチルナフタレンスルホネート及びナトリウムジ−イソプロピル−及びトリ−イソプロピル−ナフタレンスルホネートの混合物)、エーテルスルフェート、アルコールエーテルスルフェート(例えば、ナトリウムラウレス−3−スルフェート)、エーテルカルボキシレート(例えば、ナトリウムラウレス−3−カルボキシレート)、ホスフェートエステル(1又は複数の脂肪アルコール及びリン酸(優先的にモノエステル)又は五酸化リン(優先的にジエステル)の間の反応、例えばラウリルアルコール及びテトラリン酸間の反応からの生成物;さらに、それらの生成物はエトキシル化され得る)、スルホスクシナメート、パラフィン又はオレフィンスルホネート、タウレート及びリグノスルホネートを包含する。
【0179】
両性タイプの適切なSFAは、ベタイン、プロピオネート及びグリシネートを包含する。
非イオン性タイプの適切なSFAは、酸化アルキレン、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン又はその混合物と、脂肪アルコール(例えば、オレイルアルコール又はセチルアルコール)又はアルキルフェノール(例えば、オクチルフェノール、ノニルフェノール又はオクチルクレゾール)との縮合生成物;長鎖脂肪酸又はヘキシトール無水物由来の部分的エステル;前記部分エステルと酸化エチレンとの縮合生成物;ブロックポリマー(酸化エチレン及び酸化プロピレンを含んで成る);アルカノールアミド;単純エステル(例えば、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);酸化アミン(例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド);及びレシチンを包含する。
【0180】
適切な沈殿防止制は、親水性コロイド(例えば、多糖類、ポリビニルピロリドン又はナトリウムカルボキシメチルセルロース)及び膨潤粘度(例えば、ベントナイト又はアタパルジャイト)を包含する。
【0181】
式(I)又は式(I’)の化合物は、殺虫化合物を適用する既知手段のいずれかにより適用され得た。例えば、それは、害虫、又は害虫の部位(例えば、害虫の生息地、又は害虫による発生しやすい成長性植物)、又は植物のいずれかの部分、例えば葉、茎、枝又は根に、配合されてか又は配合されないで、それが植えられる前の種子、又は植物が成長するか、又は植えられる他の培地(例えば、根の周囲の土壌、一般的に土壌、田面水または養液栽培システム)に直接的に適用されるか、又はそれは、噴霧されるか、粉をふりかけられ、含浸により適用され、クリーム又はペースト配合物として適用され、蒸気として適用されるか、又は土壌又は水性環境への組成物(例えば、粒状組成物又は水溶性バッグにパッキングされた組成物)の分布又は取り組みを通して適用され得る。
【0182】
式(I)又は式(I’)の化合物はまた、植物中に注入されるか、又は電気力学的噴霧技法又は他の低体積方法を用いて植物上に噴霧されるか、又は陸又は空中灌漑システムにより通用され得る。
【0183】
水性調製物(水溶液又は分散液)としての使用のための組成物は一般的に、高い割合の活性成分を含む濃縮物(使用の前、水に添加される)の形で適用される。DCs、SCs、 ECs、 EWs、 MEs、SGs、SPs、WPs、WGs及び CSsを包含されるそれらの濃縮物はしばしば、延長された期間の貯蔵を耐えることが必要とされ、そしてそのような貯蔵の後、水に添加することができ、従来の噴霧装置によるそれらの適用を可能にするのに十分な時間、均質性を維持する水性調製物が形成される。そのような水性調製物は、それらが使用される目的に依存して、種々の量の式(I)又は式(I’)の化合物(例えば、0.0001〜10重量%)を含むことができる。
【0184】
式(I)又は式(I’)の化合物は、肥料(例えば、窒素−、カリウム−又はリン−含有肥料)と混合して使用され得る。前記混合物は好ましくは、25重量%までの式(I)又は式(I’)の化合物を含む。
従って、本発明は、肥料及び式(I)又は式(I’)の化合物を含んで成る肥料組成物も提供する。
【0185】
本発明の組成物は、生物学的活性を有する他の化合物、例えばマイクロ栄養物、又は殺カビ活性を有するか、又は食物成長を調節する、除草、殺虫、殺線虫又は殺ダニ活性を有する化合物を含むことができる。
【0186】
式(I)又は式(I’)の化合物は、組成物中の単独の活性成分であり得、又はそれは適切な場合、1又は複数の追加の活性成分、例えば殺虫剤、殺カビ剤相乗剤、除草剤又は植物成長調節剤と共に混合され得る。追加活性成分は、部位で広範囲の活性又は高められた持続性を有する組成物を供給し;式(I)又は式(I’)の化合物の活性を相乗化するか又は補充し(例えば、効果の速度又は撥水の克服を高めることにより);又は個々の成分に対する耐性の進行の克服又は防止を助けることができる。特定の追加の活性成分は、組成物の意図される利用性に依存するであろう。適切な殺虫剤の例は、次のものを包含する:
【0187】
a)ピレトロイド、例えばペルメトリン、シペルメトリン、フェンバレート、エスフェンバレレート、デルタメトリン、シハロトリン(特にλ-シハロトリン)、 ビフェンスリン、フェンプロパスリン、シフルトリン、 テフルスリン(tefluthrin)、 魚安全ピレトロイド(例えば、 エソフェンプロクス)、 天然ピレトリン、テトラメトリン、 S-ビオアレスリン、 フェンフルスリン(fenfluthrin)、 プラレスリン(prallethrin) 又は5-ベンジル-3-フリルメチル-(E)-(lR、3S)-2、2-ジメチル- 3 -(2-オキソチオラン-3 -イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート;
【0188】
b)有機ホスフェート、例えばプロフェノフォス(profenofos)、 スルプロフェス(sulprofos)、 アセフェート、メチルパラチオン、アジンホス−メチル、ジメトン−S-メチル、 ヘプテノホス(heptenophos)、チオメトン、フェナミホス、モノクロトホス、 プロフェノホス、 トリアゾホス、メタミドホス、ジメトエート、ホスファミドン、マラチオン、クロルピリホス、ホサロン、テルブホス、フェンスルホチオン、ホノホス、ホラート、 フェキシム(phoxim)、ピリミホス−メチル、 ピリミホス-エチル、フェニトロチオン、 フォスチアザート(fosthiazate)又はダイアジノン;
【0189】
c)カルバメート(アリールカルバメートを包含する)、例えばピリミカルブ、 トリアザマート(triazamate)、 クロエソカルブ(cloethocarb)、カルボフラン、 フラチオカルブ(furathiocarb)、 エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、アルジカルブ、 チオフロクス(thiofurox)、カルボスルファン、ベンジオカルブ、 フェノブカルブ(fenobucarb)、プロポキスル、メソミル又はオキサミル;
【0190】
d)ベンゾイルウレア、例えばジフルベンズロン、 トリフルムロン(triflumuron)、 ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、 フルフェノクスロン(flufenoxuron)又はクロエウフルアズロン(chlorfluazuron);
e)有機錫化合物、例えばシヘキサ錫、酸化フェンブタ錫又はアゾシクロ錫;
f)ピラゾール、例えばテブフェンピラド(tebufenpyrad) 及びフェンピロキシマート(fenpyroximate);
【0191】
g)マクロライド、例えばアベルメクチン又はミルベマイシン、例えばアバメクチン、 エマメクチンベンゾエート、 イベルメクチン、ミルベマイシン、 スピノサド(spinosad)、 アザジラクチン又はスピネトラム(spinetoram);
h) ホルモン又はフェロモン;
i)有機塩素化合物、例えばエンドスルファン(特にα-エンドスルファン)、ベンゼンヘキサクロリド(BHC)、 DDT、クロルダン又はデルドリン;
【0192】
j) アミジン、 例えばクロルジメホルム又はアミトラズ;
k) 薫虫剤薬剤、 例えばクロロピクリン、ジクロロプロパン、臭化メチル又は メタム(metam);
1) ネオニコチノイド化合物、 例えばイミダクロプリド、 チアクロプリド(thiacloprid)、 アセタミプリド(acetamiprid)、 ニテンピラム(nitenpyram)、 ジノテフラン(dinotefuran)、 チアメトキサム(thiamethoxam)、 クロチアニジン(clothianidin)、 ニチアジン(nithiazine)又はフロニカミド(flonicamid);
【0193】
m) ジアシルヒドラジン、 例えば テブフェノジド(tebufenozide)、 クロマフェノジド(chromafenozide )又はメトキシフェノジド(methoxyfenozide);
n) ジフェニルエーテル、 例えば ジオフェノラン(diofenolan) 又は ピリプロキシフェン(pyriproxifen);
o) インドキサカルブ(Indoxacarb);
p) クロルフェナオイル(Chlorfenapyr);
q) ピメトロジン(Pymetrozine);
【0194】
r)スピロテトラマト( Spirotetramat)、 スピロジクロフェン(spirodiclofen)又は スピロメシフェン(spiromesifen);
s) ジアミド、 例えば フルベンジアミド(flubendiamide)、 クロルアントラニリプロール(chlorantraniliprole) (Rynaxypyr(商標)) 又はシアントラニリプロール(cyantraniliprole);
t) スルフォキサフルオル(Sulfoxaflor);、又は
u) メタフルミゾン(Metaflumizone)。
【0195】
上記に列挙される主要化学物質種類の殺虫剤の他に、特定の標的物を有する他の殺虫剤が、適切な場合、組成物の意図される利用のために、組成物に使用され得る。例えば、特定の作物のための選択的殺虫剤、例えばイネへの使用のための髄虫特異的殺虫剤(例えば、カルタップ)又はホッパー特異的殺虫剤(例えば、ブプロフェジン)が使用され得る。他方では、特定の昆虫種/段階に対して特異的な殺虫剤又は殺ダニ剤がまた、組成物に含まれ得る(例えば、殺ダニ性卵−殺幼虫剤、例えばクロフェンテジン、フルベンジミン、ヘキシチアゾクス又はテトラジオン;運動阻害性殺ダニ剤、例えばジコホール又はプロパルギット;殺ダニ剤、例えばブロモプロピレート又はクロロベンジレート;又は成長調節剤、例えばヒドラメチルノン、シロマジン、メトプレン、クロルフルアズロン又はジフルベンスロン)。
【0196】
本発明の組成物に含まれ得る殺カビ化合物の例は、次のものである:(E)-N-メチル-2-[2-(2,5-ジメチルフェノキシメチル)フェニル]-2-メトキシ- イミノアセトアミド (SSF- 129)、4-ブロモ-2-シアノN,N-ジメチル6-トリフルオロメチル- ベンズイミダゾール- 1 -スルホンアミド、 α-[N-(3-クロロ-2,6-キシリル)-2-メトキシアセトアミド]-γ-ブチロラクトン、4-クロロ-2-シアノ‐N,N-ジメチル‐5-p-トリルイミダゾール- 1 -スルホンアミド (IKF-916, シアミダゾスルファミド)、3-5-ジクロロN-(3-クロロ- 1 -エチル- 1 -メチル-2-オキソプロピル)-4-メチルベンズアミド (RH-7281 , ゾキサミド)、 N-アリル-4,5,-ジメチル2-トリメチルシリルチオフェン-3-カルボキサミド(MON65500)、 N- ( 1 -シアノ‐ 1 ,2-ジメチルプロピル)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロピオンアミド(AC382042)、 N-(2-メトキシ-5-ピリジル)-シクロプロパンカルボキサミド、アシベンゾラル(acibenzolar) (CGA245704)、アラニカルブ(alanycarb)、 アルジモルホ(aldimorph)、アニラジン、 アザコナゾール(azaconazole)、 アゾキシストロビン(azoxystrobin)、 ベナラキシル(benalaxyl)、ベノミル、 ビロキサゾール(biloxazol)、 ビテルタノール(bitertanol)、ブラストサイジンS、 ブロムコナゾール(bromuconazole)、 ブピリマート(bupirimate)、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルベンダジムクロルヒドレート、カルボキシン、 カルプロパミド(carpropamid)、カルボン、 CGA41396、 CGA41397、 キノメチオナート(chinomethionate)、クロロタロニル、 クロロゾリナート(chlorozolinate)、 クロジラコン(clozylacon)、 銅含有化合物、例えば塩基性塩化銅、 銅オキシキノラート、硫酸銅、 銅 タレート及びボルドー混合物、 シモキサニル(cymoxanil)、 シプロコナゾール(cyproconazole)、 シプロジニル(cyprodinil)、 デバカルブ(debacarb)、 ジ-2-ピリジル ジスルフィド 1、1 '-ジオキシド、ジクロフルアニド、 ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン、 ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、
【0197】
ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフェンゾクワット、 ジフルメトリム(diflumetorim)、 O,0-ジ‐イソ-プロピル-S-ベンジルチオホスフェート、 ジメフルアゾール(dimefluazole)、 ジメトコナゾール(dimetconazole)、 ジメトモルホ(dimethomorph)、ジメチリモール、 ジニコナゾール(diniconazole)、ジノカップ、ジチアノン、ドデシルジメチル塩化アンモニウム、 ドデモルホ(dodemorph)、 ドジン(dodine)、 ドグアジン(doguadine)、エジフェンホス、 エポキシコナゾール(epoxiconazole)、 エチリモール(ethirimol)、エチル(Z)-N-ベンジル-N([メチル(メチル-チオエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ]チオ)-β-アラニナート、エトリジアゾール、 ファモキサドン(famoxadone)、 フェナミドン(fenamidone) (RPA407213)、フェナリモル、 フェブコナz0−ル(fenbuconazole)、 フェンフラム(fenfuram)、 フェンヘキサミド(fenhexamid) (KBR2738)、 フェンピクロニル(fenpiclonil)、 フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、水酸化フェンチン、ファーバム、 フェリムゾン(ferimzone)、 フルアジナム(fluazinam)、 フルジオキソニル(fludioxonil)、 フルメトベル(flumetover)、フルオロイミド、 フルキンコナゾール(fluquinconazole)、 フルシラゾール(flusilazole)、フルトラニル、 フルトリアフォール(flutriafol)、フォルペット、 フベリダゾール(fuberidazole)、 フララキシル(furalaxyl)、 フラメトピル(furametpyr)、グアザチン、 ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヒドロキシイソオキサゾール、 ヒメキサゾール(hymexazole)、イマザリル、 イミベンコナゾール(imibenconazole)、 イミンオクタジン(iminoctadine)、 イミノクタジン三酢酸塩、 イプコナゾール(ipconazole)、 イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン、 イプロバリカルブ(iprovalicarb) (SZX0722)、 イソプロパニルブチルカルバメート、イソプロチオラン、カスガマイシン、 クレソキシム-メチル、 LY186054、 LY211795、 LY248908、マンコゼブ、マネブ、 mefenoxam、 mepanipyrim、メプロニル、メタラキシル、 メトコナゾール(metconazole)、 メチラム(metiram)、 メチラム-亜鉛、 メトミノストロビン(metominostrobin)、 ミクロブタニル(myclobutanil)、
【0198】
ネオアソジン(neoasozin)、ニッケルジメチルジチオカルバメート、 ニトロタール-イソプロピル、ヌアリモル、 ofurace、有機水銀化合物、 オキサジキシル(oxadixyl)、 オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキソリン酸、 オキサポコナゾール(oxpoconazole)、オキシカルボキシン、 ペフラゾエート(pefurazoate)、 ペコナゾール(penconazole)、 ペンシクロン(pencycuron)、 酸化フェナジン(phenazin oxide)、 ホセチル(phosetyl)-Al、 リン酸、フタリド、 ピコキシストロビン(picoxystrobin )(ZAl 963)、ポリオキシンD、 ポリラム(polyram)、 プロベナゾール(probenazole)、 プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン、 プロパモカルブ((propamocarb)、 プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ、プロピオン酸、 ピラゾホス(pyrazophos)、 ピリフェノキサ(pyrifenox)、 ピリメタニル(pyrimethanil)、 ピロキロン(pyroquilon)、 ピロキシフル(pyroxyfur)、ピロールニトリン、第四アンモニウム化合物、キノメチオネート、 キノキシフェン(quinoxyfen)、 キントゼン(quintozene)、 シプコナゾール(sipconazole) (F-155)、 ナトリウムペンタクロロフェナート、 スピロキサミン(spiroxamine)、ストレプトマイシン、硫黄、 テブコナゾール(tebuconazole)、 テクロフタラム(tecloftalam)、 テクナゼン(tecnazene)、 テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール、 チフルザミド(thifluzamid)、 2-(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、チオファネート−メチル、チラム、 チミベンコナゾール(timibenconazole)、 トルクロフォス(tolclofos)-メチル、 トリエウフルアニド(tolylfluanid)、トリアジメホン、 トリアジメノール(triadimenol)、 トリアズブチル(triazbutil)、 トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール、トリデモルフ、 トリフロキシストロビン(trifloxystrobin) (CGA279202)、トリホリン、 トリフルミゾール(triflumizole)、 トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシンA、 バパム(vapam)、ビンクロゾリン、ジネブ及びジラム。
【0199】
式(I)又は式(I’)の化合物は、種子−伝染性、土壌−伝染性又は葉の真菌病に対しての植物の保護のために土壌、泥炭又は他の発根用媒体と供に混合され得る。
組成物への使用のための適切な相乗剤の例は、ピペロニルブトキシド、セサメックス、サフロキサン及びドデシルイミダゾールを包含する。
組成物への包含のための適切な除草剤及び植物成長調節剤は、意図される標的物及び必要とされる効果に依存するであろう。
含まれ得るイネ選択性除草剤の例は、プロパニルである。綿への使用のための植物成長調節剤の例は、PIXTMである。
【0200】
いくつかの混合物は、有意に異なった物理的、化学的又は生物学的性質を有する活性成分を含んで成り、その結果、それらは同じ従来の配合物タイプには容易には役に立たない。それらの環境下で、他の配合物のタイプが調製され得る。例えば、1つの活性成分が水不溶性固体であり、そして他が水不溶性液体である場合、それにもかかわらず、懸濁液として固体活性成分を分散し(SCの調製に類似する調製を用いて)、しかしエマルジョンとして液体活性成分を分散する(EWの調製に類似する調製を用いて)ことにより、同じ連続的水性相に個々の活性成分を分散することが可能である。
次の例は本発明の例示であって、本発明を制限するものではない。
【実施例】
【0201】
次の略語がこのセクションにおいて使用された:s =シングレット; bs = 広いシングレット; d = ダブレット; dd = 二重ダブレット; dt = 二重トリプレット; t = トリプレット, tt = 三重トリプレット, q =カルテット, sept =セプテット; m = マルチプレット; Me =メチル; Et =エチル; Pr =プロピル; Bu = ブチル; M.p. = 融点; RT = 保持時間, [M+H]+ =分子カチオンの分子質量, [M-H]- = 分子アニオンの分子質量。
次のLC−MS方法が、化合物を特徴づけるために使用された:
【0202】
【表3】

【0203】
【表4】

【0204】
【表5】

【0205】
1.スキーム1により包含される反応
例1.1:4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒドの調製
【化31】

【0206】
ジクロロメタン(7.5ml)中、4−ブロモ−3−メチル−ベンゾニトリル(市販)(500mg)の溶液を、ヘキサン(1M)中、ジイソブチルアルミニウム水素化物(“DIBAL-H”)(2.6ml)の溶液に、0℃で添加した。反応混合物を0℃で2時間、撹拌した。反応混合物を、氷(10g)及び水性臭化水素酸(6M)(10ml)の混合物上に注いだ。その混合物を周囲温度に暖め、そして次に、ジクロロメタンにより2度、抽出した。組合された有機相を水により2度、洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮し、4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒド(0.419g)を無色の油状物として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 9.95 (s, 1H), 7.72 (m, 2H), 7.55 (d, 1H), 2.50 (s, 3H) ppm。
【0207】
例1.2:4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒドオキシムの調製
【化32】

【0208】
エタノール(50ml)中、4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒド(4.3g)(例1.1)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.75g)、酢酸ナトリウム(2.07g)及び水(15ml)を、周囲温度で添加した。その反応混合物を周囲温度で3時間、撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして残渣を酢酸エチルと水性水酸化ナトリウム(2M)との間に分けた。相を分離し、そして有機相をブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製し、4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒドオキシム(3.65g)を、白色固形物として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 8.05 (s, 1H), 7.50 (m, 2H), 7.25 (d, 1H), 2.40 (s, 3H) ppm。
【0209】
例1.3:3−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)−5−(3.5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾールの調製
【化33】

【0210】
4−ブロモ−3−メチル−ベンズアルデヒドオキシム(1.3g)(例1.2)及びN−クロロスクシンイミド(“NCS”)(1.8g)を、N, N−ジメチルホルムアミド(15ml)に溶解した。反応混合物を周囲温度で、90分間、撹拌した。N, N−ジメチルホルムアミド(15ml)中、1,3−ジクロロ−5−(1−トリフルオロメチル−ビニル)−ベンゼン(1.3g)(WO2005/085216号に従って調製された)の溶液を添加し、そしてその反応混合物を、周囲温度で18時間、撹拌した。
【0211】
反応混合物を、水及び酢酸エチルにより希釈し、そして相を分離した。有機相を水により2度、洗浄し、そして水性相を酢酸エチルにより2度、抽出した。組合された有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)により精製し、3−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)−5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール(1.57g)を得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3): 7.40 (m, 6H), 4.05 (d, 1H), 3.65 (d, 1H), 2.40 (s, 3H) ppm。
【0212】
例1.4:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ- イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルの調製
【化34】

【0213】
トリエチルアミン(1.2ml)を、エタノール(45ml)中、3−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)−5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール(1.2g)(例1.3)の溶液に周囲温度で添加した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(“PdCl2(PPh3)2”)(0.185g)を添加し、そしてその反応混合物を、115℃で8時間、一酸化炭素の雰囲気下での圧力炉(120バール)において撹拌した。反応混合物を、周囲温度に冷却し、Celite(商標)上で濾過し、そして濃縮した。残渣を、分離用HPLCにより精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ- イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルを、黄色の油状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.95 (d, 1H), 7.55 (m, 4H), 7.45 (s, 1H), 4.40 (q, 2H), 4.10 (d, 1H), 3.7 (d, 1H), 2.60 (s, 3H), 1.40 (t, 3H) ppm。
【0214】
例1.5:4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l -ヒドロキシイミノ-ブト- 2-エニル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルの調製
【化35】

【0215】
4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l -ヒドロキシイミノ-ブト- 2-エニル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルを、例2.1に記載される方法に類似する方法を用いて、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ- イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステル(例1.4)から得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.86-7.44 (m, 6H), 6.78 (s, 1H), 4.38 (q, 2H), 2.64 (s, 3H), 1.40 (t, 3H) ppm。
【0216】
同様に、4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l -ヒドロキシイミノ-ブト- 2-エニル]-ナフタレン‐1-カルボン酸メチルエステルを、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル(WO2007/079162号に従って調製された)から得た。1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): 8.93 (d, 1H), 8.35 (d, 1H), 8.18-8.14 (m, 2H), 7.70-7.55 (m, 3H), 7.52 (d, 1H), 7.44 (t, 1H), 7.36 (t, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.15 (s, 3H) ppm。
【0217】
例1.6:4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルの調製
【化36】

【0218】
4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステルを、4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l -ヒドロキシイミノ-ブト- 2-エニル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステル(例1.5)から、例2.2に記載される方法に類似する方法を用いて得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.02-7.47 (m, 6H), 5.87 (s, 1H), 4.39 (q, 2H), 2.66 (s, 3H), 1.42 (t, 3H) ppm。
【0219】
同様に、4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]- ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステルを、4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l -ヒドロキシイミノ-ブト- 2-エニル]-ナフタレン−1−カルボン酸メチルエステル(例1.5)から得た。1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): 8.96-8.88 (m, 1H), 8.48-8.42 (m, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.74-7.64 (m, 3H), 7.56 (m, 2H), 7.49 (t, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.03 (s, 3H) ppm。
【0220】
例1.7:4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸の調製
【化37】

【0221】
4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 エチルエステル(0.71g、1.35mモル)(例1.6)、水酸化リチウム一水和物(0.17g、4mモル)、メタノール(25ml)及び水(5ml)の混合物を、周囲温度で60時間、撹拌した。その混合物を濃縮し、そして残渣を水に溶解した。その溶液を、水性塩酸(1N)の添加により酸性にした。沈殿物を濾過により単離し、そして真空下で乾燥し、4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(0.59g、88%の収率)を白色粉末として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.05-7.45 (m, 6H), 5.87 (s, 1H), 2.65 (s, 3H) ppm。
例1.6、3.1、3.2及び3.3において得られた安息香酸メチルエステルを、本明細書に記載される方法を用いて、その対応する安息香酸に転換した。
【0222】
例1.8:同様に本発明の化合物を調製するための一般的方法
【化38】

【0223】
この一般的方法を用いて、多くの化合物(表Aの化合物番号A1〜A24)を同様に調製した。N, N−ジメチルアセトアミド(“DMA”)(0.4ml)中、カルボン酸(30μモル)、例えば表Aの化合物番号A1の場合、4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(例1.7)の溶液に、N, N−ジメチルアセトアミド(“DMA”)(0.145ml)中、アミン(30μモル)、例えば表Aの化合物番号A1の場合、n−ブチルアミンの溶液、続いてジイソプロピルエチルアミン(Hunig’s塩基)(0.02ml、100μモル)、及びN, N−ジメチルアセトアミド(“DMA”)(0.2ml)中、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)リン酸クロリド(“BOP−Cl”)(15.3mg)の溶液を添加した。反応混合物を80℃で16時間、撹拌した。次に、その混合物をアセトニトリル(0.6ml)により希釈し、そしてサンプルを、LC−MS分析に使用した。残る混合物をさらに、アセトニトリル/ジメチルホルムアミド(4:1、0.8ml)により希釈し、そしてHPLCにより精製し、所望する化合物を得た。
【0224】
同様に、表Bの化合物番号B1−B23を、4-[4-クロロ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(例1.7)から製造した。同様に表Fの化合物F1-F22を、4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-ナフタレン-1-カルボン酸(例1.7)から製造した。同様に表Gの化合物番号G1−G4を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(例1.11)から製造した。同様に、表Hの化合物番号H1−H4を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-ヒドロキシ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(例1.11)から製造した。
【0225】
例1.9:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4-ジフルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-N-ピリジン-2-イルメチル-ベンズアミド(表Cの化合物番号C1)の調製
【化39】

【0226】
ジクロロメタン(2ml)中、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4-ジフルオロ-5-メチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(例1.7)(0.024g)の溶液に、塩化オキサリル(0.01ml)を添加した。N, N−ジメチルホルムアミド(“DMF”)(2滴)の添加の後、反応混合物を周囲温度で15分間、撹拌した。この反応混合物に、2−ピコリルアミン(0.1ml)を、ゆっくり添加した。反応混合物を、周囲温度で2時間、撹拌した。その反応混合物を、水及びジクロロメタンにより希釈し、そして相を分離した。有機相を水により2度、洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル1:0〜0:1)により精製し、表Cの化合物番号C1(20mg)を、白色発泡体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.52 (bs, 1H), 7.72-7.67 (m, 2H), 7.59-7.51 (m, 4H), 7.33 (d, 1H), 7.25-7.21 (m, 2H), 4.75 (2H, d), 2.52 (s, 3H) ppm。
【0227】
同様に、N−ブチル−4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−ベンズアミド(表Dの化合物番号D1)を、4-[-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチルスルファニル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びn−ブチルアミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.75-7.71 (m, 2H), 7.56-7.40 (m, 4H), 5.75-5.72 (m, 1H), 4.95 (s, 1H), 3.45 (q, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.64-1.33 (m, 4H), 1.42 (s, 3H), 0.96 (t, 3H) ppm。
【0228】
同様に、N−ブチル−4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチルスルホニル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−ベンズアミド(表Dの化合物番号D2)を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチルスルホニル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びn−ブチルアミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.67-7.43 (m, 6H), 5.79-5.73 (m, 1H), 5.26 (s, 1H), 3.45 (q, 2H), 2.49 (3, 3H), 2.47 (s, 3H), 1.63-1.38 (m, 4H), 0.96 (t, 3H) ppm。
【0229】
同様に、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチルスルファニル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−チエタン−3−イル−ベンズアミド(表Dの化合物番号D3)を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチルスルファニル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びチエタン−3−イル−アミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.76-7.73 (m, 2H), 7.56-7.42 (m, 4H), 6.22-6.20 (m, 1H), 5.45-5.39 (m, 1H), 4.95 (s, 1H), 3.51-3.33 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 1.42 (s, 3H) ppm。
【0230】
同様に、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチルスルホニル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−チエタン−3−イル−ベンズアミド(表Dの化合物番号D4)を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチルスルホニル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びチエタン−3−イル−アミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.69-7.61 (m, 4H), 7.53 (t, 1H), 7.45 (d, 1H), 6.26 (d, 1H), 5.44-5.38 (m, 1H), 5.26 (m, 1H), 3.51-3.46 (m, 2H), 3.39-3.35 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.47 (s, 3H) ppm。
【0231】
同様に、N−ブチル−4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−ベンズアミド(表Eの化合物番号E1)を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びn−ブチルアミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.54-7.38 (m, 6H), 5.72-5.67 (m, 1H), 4.19-4.02 (m, 1H), 3.47-3.41 (m, 2H), 2.48 及び 2.45 (s, 3H), 1.63-1.37 (m, 4H), 0.98-0.91 (m, 6H) ppm。
【0232】
同様に、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−メチル−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−チエタン−3−イル−ベンズアミド(表Eの化合物番号E2)を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロイソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸メチルエステル(例1.7)及びチエタン−3−イル−アミンから得た。1H- NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.53-7.38 (m, 6H), 6.34-6.26 (m, 1H), 5.45-5.36 (m, 1H), 4.19-4.03 (m, 1H), 3.49-3.34 (m, 4H), 2.45 及び 2.42 (s, 3H), 1.56-1.54 及び 0.92-0.90 (m, 3H) ppm。
【0233】
例1.10:4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-N-(l-オキソ-チエタン-3-イル)-ベンズアミド、異性体A及びB(表Aの化合物番号A25〜A26)の調製
【化40】

【0234】
ジクロロメタン(8ml)中、4−[4−ブロモ−5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−チエタン−3−イル−ベンズアミド(145mg)(例A22)の溶液に、水(4ml)中、炭酸水素ナトリウム(128mg)の溶液を添加した。ジクロロメタン(1ml)中、3−クロロペルオキシ安息香酸(“MCPBA”)(48mg)の溶液を滴下した。その反応混合物を、周囲温度で4時間、撹拌した。ジクロロメタンを蒸発し、そして残渣を、水性炭酸ナトリウム(1M)と、酢酸エチルとの間に分けた。相を分離し、そして水性相を酢酸エチルにより2度、抽出した。組合された有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を分離用HPLCにより精製し、表Aの化合物番号A25(101mg)及び表Aの化合物番号A26(17mg)を無色の固形物として得た。
【0235】
表Aの化合物番号A25:1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.70-7.40 (m, 6H), 6.55 (d, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.70 (m, 1H), 4.15 (m, 2H), 3.25 (m, 2H), 2.50 (s, 3H) ppm。
表Aの化合物番号A26:1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.75-7.40 (m, 6H), 6.58 (d, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.20 (m, 1H), 3.75 (m, 2H), 3.50 (m, 2H), 2.50 (s, 3H) ppm。
【0236】
例1.11:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸の調製
【化41】

【0237】
ジクロロメタン(3.1ml)中、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステル(例3.4)(310mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(“TFA”)(0.62ml)を添加した。その反応混合物を、周囲温度で16時間、撹拌した。その反応混合物を濃縮し、そして残渣をジクロロメタン及び水に取った。相を分離し、そして有機層を、水及びブラインにより連続的に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸(255mg)のジアステレオイソマーの1:1混合物を白色固形物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.13 (2x d, 1H), 7.68 (m, 2H), 7.60 (2x s, 1H), 7.52 (2x s, 1H), 7.48 (m, 1H), 6.48 及び 6.35 (2x d,1H), 2.70 及び 2.68 (2x s, 3H)。
【0238】
同様に、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-ヒドロキシ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸を、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-ヒドロキシ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステル(例3.5)から得た。M.p. 215-217℃。 1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.98 (d, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.52 (s, 2H), 7.40 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 2.61 (s, 3H)。
【0239】
2.スキーム3に包含される反応
例2.1:N-ブチル-4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l-ヒドロキシイミノ-ブト-2-エニル]-2-メチル-ベンズアミドの調製
【化42】

【0240】
無水テトラヒドロフラン(10ml)中、N−ブチル−4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]−2−メチル−ベンズアミド(EP1,731,512号に記載のようにして製造された)(1670mg、4.13mモル)及びN, N−ジイソプロピルアミン(880mg、8.69mモル)の溶液に、n−ブチルリチウム(“n−BuLi”)(ヘキサン中、1.55M)(5.6ml、8.69mモル)を、-90℃で添加した。反応混合物を、2時間にわたって0℃に暖め、そして水性塩化アンモニウム(飽和)の添加により急冷した。その混合物を、ジエチルエーテルにより数度、抽出した。
【0241】
組合された有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘキサン/酢酸エチル 2:1)により精製し、N-ブチル-4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-l-ヒドロキシイミノ-ブト-2-エニル]-2-メチル-ベンズアミド(1180mg、70%の収率)を、黄色の樹脂状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): 8.52 (bs, 1H), 7.45-7.36 (m, 6H), 6.75 (s, 1H), 5.81 (m, 1H), 3.46-3.43 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.54-1.39 (m, 4H), 0.97 (t, 3H) ppm。
【0242】
例2.2:4-[4-ブロモ-5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-5- トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-N-ブチル-2-メチル-ベンズアミド(表Aの化合物番号A1)の他の調製
【化43】

【0243】
N-ブチル-4-[3-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4,4-トリフルオロ-1-ヒドロキシイミノ-ブト-2-エニル]-2-メチル-ベンズアミド(例3.1)(380mg、0.94mモル)及びN−ブロモスクシンイミド(200mg、1.12mモル)を、N, N−ジメチルホルムアミド(2ml)において120℃で7分間、加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、そして次に、ジエチルエーテルにより抽出した。組合された有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘキサン/酢酸エチル 4:1)により精製し、表Aの化合物番号A1(210mg、40%の収率)を、固定発泡体として得た。
【0244】
3.スキーム8を包含する反応
例3.1:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステルの調製
【化44】

【0245】
0℃でアルゴン下で撹拌された、無水テトラヒドロフラン(8ml)中、N, N−ジイソプロピルアミン(0.24ml)の溶液に、n−ブチルリチウム(“n−BuLi”)(ヘキサン中、2.5M)(0.74ml)を添加した。その溶液を0℃で30分間、撹拌し、次に-85℃に冷却した。この溶液に、無水テトラヒドロフラン(3ml)中、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−安息香酸メチルエステル(EP1,731,512号に記載のようにして製造された)(500mg)の溶液を添加した。その反応混合物を、脱プロトン化が薄層クロマトグラフィーによりモニターされる場合、完結されるまで、-85℃で撹拌した。次に、この溶液に、ヨウ化メチル(0.14ml)を添加し、そしてその反応混合物を-85℃で1時間、撹拌した。
【0246】
さらに、ヨウ化メチル(0.08ml)を添加し、そしてその反応混合物を-85℃で、さらに30分間、撹拌した。次に、その反応を、-85℃で水性塩化アンモニウム(飽和)の添加により停止した。その混合物を、周囲温度に暖め、そして次に、ジクロロメタンにより抽出した。組合された有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル85:15)により精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステル(290mg)を白色発泡体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.98-7.92 (m, 1H), 7.58-7.38 (m, 5H) 4.22-4.05 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 2.63 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 1.58-1.56 (m, 3H), 0.94-0.92 (m, 3H) ppm。
【0247】
同様に、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-クロロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステルを、求電子剤として2当量のN−クロロスクシンイミド(“NCS”)を用いて得た。
同様に、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メチルスルファニル-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステルを、求電子剤として1.7当量のS−メチルメタンチオスルホネートを用いて得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 7.99-7.46 (m, 6H), 4.96 (s, 1H), 4.79 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 1.43 (s, 3H) ppm。
【0248】
例3.2:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4-ジフルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステルの調製
【化45】

【0249】
0℃でアルゴン下で撹拌された、無水テトラヒドロフラン(10ml)中、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−安息香酸メチルエステル(EP1,731,512号に記載のようにして製造された)(519mg)及びN−フルオロベンゼンスルホンイミド(“NFS1”)(1.145g)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(“LiHMDS”)(ヘキサン中、1M)(3.6ml)を添加した。その溶液を0℃で4時間、撹拌し、次に周囲温度で3日間、撹拌した。
【0250】
次に、その反応混合物を、水性塩化アンモニウム(飽和)の添加により急冷し、そしてジクロロメタンにより抽出した。組合された有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘキサン/酢酸エチル 9:1)により精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4,4-ジフルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステル(140mg)を、黄色の油状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.00-7.98 (d, 1H), 7.72-7.51 (m, 5H), 3.92 (s, 3H), 2.64 (s, 3H) ppm。
【0251】
例3.3:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メタンスルホニル-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステルの調製
【化46】

【0252】
ジクロロメタン(15ml)中、4−[5−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−4−メチルスルファニル−4,5−ジヒドロ−イソキサゾール−3−イル]−2−メチル−安息香メチルエステル(428mg)の溶液に、周囲温度で3−クロロペルオキシ安息香酸(“MCPBA”)(500mg)を滴下した。その反応混合物を5時間、撹拌し、次にさらに、3−クロロペルオキシ安息香酸(“MCPBA”)(300mg)を滴下した。反応混合物を周囲温度で3日間、放置した。次に、さらに、3−クロロペルオキシ安息香酸(“MCPBA”)(100mg)を滴下した。
【0253】
反応混合物を周囲温度で、さらに1日、放置した。次に、反応混合物を水性メタ重亜流酸ナトリウム(飽和)により処理し、そしてジクロロメタンにより2度、抽出した。組合された有機相をブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をシリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘプタン/ジエチルエーテル 6:4)により精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-メタンスルホニル-5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 メチルエステル(300mg)を、白色発泡体をとして得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.01-7.52 (m, 6H), 5.28 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.65 (s, 3H), 2.47 (s, 3H) ppm。
【0254】
例3.4:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステルの調製
【化47】

【0255】
-78℃でアルゴン下で15分間、撹拌された、テトラヒドロフラン(6ml)中、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)- 5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステル(例えば、EP1,731,512号に記載される類似する化合物の調製)(500mg)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(“LiHMDS”)(ヘキサン中、1M)(1.1ml)をゆっくり添加した。反応混合物を-78℃で1.5時間、撹拌した。次に、N-フルオロベンゼンスルホンイミド(“NFSI”)(433mg)をすばやく添加し、そして反応混合物を-78℃で2時間、撹拌した。
【0256】
反応を、-78℃で水性塩化アンモニウム(飽和)の添加により停止した。tert−ブチルメチルエーテル(“TBME”)を添加し、そして相を分離した。有機層を、水性塩化アンモニウム(飽和)及びブラインにより連続的に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ジクロロメタン/ヘプタン 1:2)により精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-フルオロ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステルを、無色の油状物として得た。
【0257】
例3.5:4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-ヒドロキシ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステルの調製
【化48】

【0258】
-78℃でアルゴン下で5分間、撹拌された、テトラヒドロフラン(25ml)中、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)- 5-トリフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステル(例えば、EP1,731,512号に記載される類似する化合物の調製)(2.83g)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(“LiHMDS”)(ヘキサン中、1M)(6.9ml)をゆっくり添加した。-78℃での3時間後、テトラヒドロフラン(10ml)中、2−ベンゼンスルホニル−3−フェニル−オキサジリジン(市販)(2.34g)の冷(-20℃)溶液をすばやく添加した。
【0259】
温度を-65℃以下で4.5時間、維持した。反応を、-78℃で水性塩化アンモニウム(飽和)の添加により停止した。tert−ブチルメチルエーテル(“TBME”)を添加し、そして相を分離した。有機層を、塩化アンモニウム及びブラインにより連続的に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘプタン/TBME 9:1)により精製し、4-[5-(3,5-ジクロロ-フェニル)-4-ヒドロキシ-5-トリフルオロメチル-4,5- ジヒドロ-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-安息香酸 tert-ブチル エステル(738mg)を白色固形物として得た。
【0260】
テーブルA:式(Ia)の化合物
【化49】

【0261】
【表6】

テーブルB:式(Ib)の化合物
【化50】

【0262】
【表7】

【0263】
テーブルC:式(Ic)の化合物
【化51】

【0264】
【表8】

【0265】
テーブルD:式(Id)の化合物
【化52】

【0266】
【表9】

【0267】
テーブルE:式(Ie)の化合物
【化53】

【0268】
【表10】

【0269】
テーブルF:式(I’a)の化合物
【化54】

【0270】
【表11】

【0271】
テーブルG:式(Ig)の化合物
【化55】

【0272】
【表12】

【0273】
表H:式(Ih)の化合物
【化56】

【0274】
【表13】

【0275】
生物学的例
この例は、式(I)又は式(I’)の化合物の害敵駆除/殺虫性質を例示する。
試験は次の通りに実施された:
スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera littoralis)(エジプト綿葉害虫):
綿の葉のディスクを、24ウェルマイクロタイタープレート上の寒天上に置き、そして試験溶液を200ppmの適用割合で噴霧した。乾燥の後、その葉ディスクに、5L1幼虫を感染する。サンプルを、処理(DAT)の3日後、死亡率、摂食挙動性及び成長調整について調べる。
【0276】
次の化合物が、スポドプテラ・リトラリスの少なくとも80%制御を付与した:Al, A2, A3, A4, A5, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A16, A17, A18, A19, A20, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B4, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B14, B15, B16, B17, B18, B19, B20, B21, B22, B23, Cl, Dl, D2, D3, El, E2, Fl, F3, F4, F5, F6, F7, F8, F9, FlO, F11, F12, F13, F14, F15, F16, F17, F18, F19, F20, F21, F22, Gl, G2, G3, G4, Hl, H3, H4。
【0277】
ヘリオチス・ビレスセンス(Heliothis virescens)(トマト芽食虫):
卵(生後0〜24時間)を、24ウェルマイクロタイタープレートの人工食餌上に配置し、そしてピペットによる試験溶液により200ppm(ウェルにおいて18ppmの濃度)の適用割合で処理する。4日間のインキュベーションの後、サンプルを、卵死亡率、幼虫死亡率及び成長調整について調べる。
【0278】
次の化合物が、ヘリオチス・ビレスセンスの少なくとも80%制御を付与した:Al, A2, A3, A4, A5, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A16, A18, A19, A20, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B4, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B14, B15, B16, B17, B18, B19, B20, B21, B22, B23, Cl, Dl, D3, D4, El, E2, Fl, F3, F4, F5, F6, F7, F8, F9, FlO, F11, F12, F13, F14, F15, F16, F17, F18, F19, F20, F21, F22, Gl, G2, G3, G4, Hl。
【0279】
プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(ダイアモンドバック蛾):
人工食餌を含む24ウェルマイクロタイタープレート(MTP)を、ピペットによる試験溶液により200ppm(ウェルにおいて18ppmの濃度)の適用割合で処理する。乾燥の後、MTPを幼虫(L2)(ウェル当たり7〜12匹)により感染する。6日間のインキュベーションの後、サンプルを、幼虫死亡率、及び成長調整について調べる。
【0280】
次の化合物が、プルテラ・キシロステラの少なくとも80%制御を付与した:Al, A2, A3, A4, A5, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A16, A17, A18, A19, A20, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B4, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B14, B15, B16, B17, B18, B19, B20, B21, B22, B23, Cl, Dl, D2, D3, El, E2, Fl, F3, F4, F5, F6, F7, F8, F9, FlO, F11, F12, F13, F14, F15, F16, F17, F18, F19, F20, F21, F22, Gl, G2, G3, G4, Hl, H2, H3, H4 。
【0281】
ジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)(トウモロコシ根ワーム):
人工食餌を含む24ウェルマイクロタイタープレート(MTP)を、ピペットによる試験溶液により200ppm(ウェルにおいて18ppmの濃度)の適用割合で処理する。乾燥の後、MTPを幼虫(L2)(ウェル当たり6〜10匹)により感染する。5日間のインキュベーションの後、サンプルを、幼虫死亡率、及び成長調整について調べる。
【0282】
次の化合物が、ジアブロチカ・バルテアタの少なくとも80%制御を付与した:Al, A2, A3, A4, A5, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A17, A18, A19, A20, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B4, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B15, B16, B17, B18, B19, B20, B21, B22, B23, Cl, Dl, D3, El, E2, Fl, F2, F4, F5, F6, F7, F8, F9, FlO, F11, F12, F13, F14, F15, F16, F17, F18, F19, F20, F21, F22, Gl, G2, G3, G4。
【0283】
チリプス・タバシ(Thrips tabaci)(タマネギアザミウマ)に対する活性:
ヒマワリの葉のディスクを、24ウェルマイクロタイタープレート上の寒天上に置き、そして試験溶液を200ppmの適用割合で噴霧する。乾燥の後、その葉ディスクを、混合された年齢のアブラムシ集団により感染する。7日間のインキュベーションの後、サンプルを、死亡率について調べる。
【0284】
次の化合物が、チリプス・タバシの少なくとも80%制御を付与した:A2, A3, A4, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A19, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B18, B19, B20, B21, B22, B23, El, E2, F3, F4, F6, F7, F8, F9, FlO, F11, F12, F14, F17, F18, F19, F20, F21, F22, Gl, G2, G3, G4, Hl, H3, H4。
【0285】
クモダニ(Tetranychus・urticae)(ナミハダニ):
24−ウェルマイクロタイタープレートにおける寒天上のマメの葉のディスクを、試験溶液により、200ppmの適用割合で噴霧した。乾燥の後、葉のディスクは混合された年齢のダニ集団により感染された。8日後、ディスクを、卵死亡率、幼虫死亡率及び成虫死亡率について調べた。
【0286】
次の化合物が、クモダニの少なくとも80%制御を付与した:Al, A2, A3, A4, A5, A6, A7, A8, A9, AlO, A11, A12, A13, A14, A15, A19, A20, A21, A22, A23, A24, A25, A26, Bl, B2, B3, B4, B5, B6, B7, B8, B9, BlO, B11, B12, B13, B16, B18, B19, B20, B21, B22, B23, Cl, D3, D4, El, E2, F4, F5, F7, FlO, F11, F12, F13, F18, F19, F20, F21, Gl, G2, G3, G4, Hl, H3, H4。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)又は式(I’):
【化1】

[式中、A1、A2、A3 及び A4、又はA1'、A2'、A3'、A4'、A5'、及び A6'はお互い独立して、C-H、C-R6又は窒素であり;
G1は、酸素又は硫黄であり;
R1は、水素、C1-C8アルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8アルキルカルボニル-、又はC1-C8アルコキシカルボニル-であり;
R2は、下記式:
【化2】

(式中、Lは、単結合又はC1-C6アルキレンであり;
R2aは、水素又はC1-C8アルキルであり;
Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、 C=O、 C=N-OR9a、 N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではなく;
R7a及びR8aはお互い独立して、水素、ハロゲン、C1-C8アルキル又はC1-C8ハロアルキルであり;
個々のR9aは独立して、水素、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、 C1-C8ハロアルキル、 C1-C8アルキル- カルボニル-、 C1-C8ハロアルキルカルボニル-、 C1-C8アルコキシカルボニル-、 C1-C8ハロアルコキシカルボニル-、 C1-C8アルキルスルホニル-、 C1-C8ハロアルキルスルホニル-、 アリール-C1-C4アルキル- 又はアリール- C1-C4アルキル-であり、ここで個々のアリール成分は、1〜3個のR11aにより置換され、あるいはヘテロアリール−C1-C4アルキル−又はヘテロアリール−C1-C4アルキル−であり、ここで個々のヘテロアリール成分は1〜3個のR11aにより置換され;
R11aは独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ又はC1-C8アルコキシカルボニル−である)で表される基(z)であり;
R3は、C1-C8ハロアルキルであり;
R4は、アリール、又は1〜5個のR9により置換されるアリール、あるいはヘテロアリール、又は1〜5個のR9により置換されるヘテロアリールであり;
R5a及びR5bはお互い独立して、水素、シアノ、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、アリールチオ−又はアリールチオ−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルフィニル−又はアリールスルフィニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルホニル−又はアリールスルホニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルチオ−又はヘテロシクリルチオ−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルスルフィニル−又はヘテロシクリルスルフィニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、又はヘテロシクリルスルホニル−又はヘテロシクリルスルホニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、C1-C8アルキル、1〜5個のR7により置換されるC1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8ハロアルケニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C3-C8アルケニルオキシ、C3-C8アルキニルオキシ又はC1-C8ハロアルコキシであり、但しR5a及びR5bの少なくとも1つは水素ではなく;
個々のR7は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−又はC1-C8ハロアルキルスルホニル−であり;そして
個々のR6, R9及びR10は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C8アルキル、C1-C8ハロアルキル、C3-C10シクロアルキル、C3-C10ハロシクロアルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8ハロアルケニル、C2-C8アルキニル、C2-C8ハロアルキニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル-、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、C1-C8アルキルカルボニル−、C1-C8アルコキシカルボニル−、アリール、又は(ハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換された)アリール、又はヘテロシクリル又は(ハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ又はC1-C4ハロアルコキシから独立して選択された1〜5個の置換基によりそれ自体置換された)ヘテロシクリルである]
で表される化合物、又はその塩又はN−酸化物。
【請求項2】
A1, A2, A3及びA4は独立して、C-H又はC-R6である、請求項1記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
A1'、A2'、A3'、A4'、A5'、及び A6'が独立して、C-H又はC-R6である、請求項1記載の式(I’)の化合物。
【請求項4】
G1が酸素である、請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項5】
R1が、水素、メチル、エチル、メチルカルボニル-又はメトキシカルボニル-である、請求項1〜4のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項6】
Lが、単結合であり;
Y1, Y2及びY3はお互い独立して、CR7aR8a、N-R9a、 O、 S、 SO、 SO2、S=N-R9a、 又はSO=N-R9aであり、但しY1, Y2又はY3の少なくとも1つはCR7aR8aではなく;
R2aが、水素又はメチルであり;
R7a及びR8aがお互い独立して、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルであり;そして
R9aが、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルである、請求項1〜5のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項7】
R2が、チエタニル、オキソ−チエタニル、又はジオキソ−チエタニル(任意には、それぞれ1〜5個のR8により置換される)である、請求項1〜6のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項8】
R2が、チエタニル、オキソ−チエタニル、又はジオキソ−チエタニル(任意には、それぞれ1〜5個のR8により置換され、そしてそれぞれ、3−置換をとおして結合される)である、請求項1〜7のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項9】
R3が、クロロジフルオロメチル又はトリフルオロメチルである、請求項1〜8のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項10】
R4が、アリール又は1〜5個のR9により置換されるアリールである、請求項1〜9のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項11】
R5a及びR5bはお互い独立して、水素、シアノ、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、アリールチオ−又はアリールチオ−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルフィニル−又はアリールスルフィニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、アリールスルホニル−又はアリールスルホニル−(前記アリール成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルチオ−又はヘテロシクリルチオ−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、ヘテロシクリルスルフィニル−又はヘテロシクリルスルフィニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、又はヘテロシクリルスルホニル−又はヘテロシクリルスルホニル−(前記ヘテロシクリル成分は1〜5個のR10により置換される)、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8ハロアルケニル、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C3-C8アルケニルオキシ、C3-C8アルキニルオキシ又はC1-C8ハロアルコキシであり、但しR5a及びR5bの少なくとも1つは水素ではない、請求項1〜10のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項12】
R5aが、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ-、C1-C8ハロアルキルチオ−、C1-C8アルキルスルフィニル−、C1-C8ハロアルキルスルフィニル−、C1-C8アルキルスルホニル−、C1-C8ハロアルキルスルホニル−、C1-C8アルキル、C2-C8アルケニル、C2-C8アルキニル、C1-C8ハロアルキル、C2-C8ハロアルケニル、最も好ましくは、ハロゲン、C1-C8アルキルチオ-又はC1-C8アルキルである、請求項1〜11のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項13】
R5aがヒドロキシである、請求項1〜11のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項14】
R5bがハロゲン又は水素である、請求項1〜13のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項15】
個々のR6は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり;
個々のR7は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1-C8アルコキシ、C1-C8ハロアルコキシ、メルカプト、C1-C8アルキルチオ−、C1-C8ハロアルキルチオ−であり;
個々のR8は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシであり;
個々のR9は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、メトキシ又はメチルチオであり;そして
個々のR10は独立して、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメトキシである、請求項1〜14のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物。
【請求項16】
前記式(I)の化合物又は式(I’)の化合物が、下記式(Ia)又は(Ib):
【化3】

[式中、R1は、水素、メチル又はエチルであり;
R2は、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキシ−チエタニルであり、個々は3-位置で窒素原子により結合され、そして個々は任意には、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルにより置換され;
R3は、クロロジフルオロメチル又はトリフルオロメチルであり;
R5aは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルキルチオ、C1-C4ハロアルキルチオ、C1-C4アルキルスルホニル、C1-C4ハロアルキルスルホニル、C1-C4アルキルスルフィニル又はC1-C4ハロアルキルスルフィニルであり;
R5bは、水素又はハロゲンであり;
R6は、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルであり;そして
R11及びR12は独立して、水素、ハロゲン、C1-C4アルキル又はC1-C4ハロアルキルである]
で表される化合物である、請求項1〜15のいずれか1項記載の化合物。
【請求項17】
R1が、水素であり;
R2は、チエタニル、オキソ−チエタニル又はジオキソ−チエタニルであり、個々は3-位置を通して結合され、そして個々は任意には、メチルにより3位置で置換され;
R3が、トリフルオロメチルであり;
R5aが、ハロゲン、ヒドロキシル、メチル、メチルチオ、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルであり;
R5bが、水素又はハロゲンであり;そして
R11及びR12が独立して、弗素、塩素又は臭素である、請求項16記載の式(Ia)の化合物又は式(Ib)の化合物。
【請求項18】
害虫に、害虫の部位に、又は害虫による攻撃に対して敏感な植物に、殺昆虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的に又は殺軟体類的に有効量の請求項1〜17のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物を適用するための方法。
【請求項19】
殺昆虫的に、殺ダニ的に、殺線虫的に又は殺軟体類的に有効量の請求項1〜17のいずれか1項記載の式(I)の化合物又は式(I’)の化合物を含んで成る、殺虫、殺ダニ、殺線虫又は殺軟体組成物。

【公表番号】特表2012−500782(P2012−500782A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523377(P2011−523377)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059562
【国際公開番号】WO2010/020521
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【Fターム(参考)】