説明

殺虫性ピリジン化合物

本書面において開示される発明は、殺虫剤及び害虫駆除におけるその使用の分野に関する。害虫を駆除することにおいて使用される新規なピリジン化合物が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は米国仮特許出願第61/172,958号(2009年4月27日出願)の利益を主張する(これはその全体が参照によって本明細書中に組み込まれる)。
【0002】
発明の分野
本文書において開示される発明は、殺虫剤及び害虫駆除におけるその使用の分野に関する。
【0003】
背景
害虫が原因で毎年、世界中で数百万人が死亡している。その上、農業における様々な損失を引き起こす害虫が1万種を超える。これらの農業損失が毎年、数十億ドルに達する。シロアリが、様々な構造物(例えば、家屋など)に対する被害を引き起こしている。これらのシロアリ被害損失が毎年、数十億ドルに達する。最後に留意すべきこととして、多くの貯蔵食品害虫により、貯蔵食品が食害され、その品質が低下している。これらの貯蔵食品損失が毎年、数十億ドルに達しており、しかし、より重要なことに、これらの貯蔵食品損失は、必要とされる食品を人々から奪っている。
【0004】
新しい殺虫剤に対する必要性は深刻である。様々な昆虫が、現在使用されている殺虫剤に対する抵抗性を発達させ続けている。数百の昆虫種が1つ又はそれ以上の殺虫剤に対して抵抗性である。より以前の殺虫剤のいくつか(例えば、DDT、カルバマート系殺虫剤(carbonates)及び有機リン酸系殺虫剤など)に対する抵抗性の発達が周知である。しかし、抵抗性が今では、より新しい殺虫剤のいくつかに対して発達さえしている。従って、新しい殺虫剤、具体的には、新しい作用様式を有する殺虫剤が求められている。
【0005】
概要
本発明は、昆虫の駆除のために有用な化合物、とりわけ、アブラムシ及び他の吸汁昆虫の駆除のために有用な化合物に関する。より具体的には、本発明は下記の式Iの化合物に関する:
【化1】

式中、A1、A2、A3、X、Y、Z、T、n、R1,R2、R3、R4、R5、R6及びR7は本明細書中で定義される通りである。
【0006】
本発明はまた、本明細書中下記において詳しく記載されるが、式Iの化合物を調製するための新しいプロセス、並びに、新しい組成物及び使用方法を提供する。本発明のさらなる実施形態、形態、態様、特徴及び詳細が、本明細書中に含有される説明から明らかになるにちがいない。
【0007】
詳細な説明
本出願の化合物は下記の分子構造を有する:
【化2】

式中、
A1、A2及びA3はそれぞれが独立して、C又はNであり、但し、A1及びA2は同時にNではない;
X及びYは独立して、C又はNである;
Z及びTはそれぞれが独立して、C(R6)(式中、R6は同じ又は異なり得る)、C=O、C=NR7、NR7、O、S(O)n’(n’=0〜2)である;
n=0、1、2及び3(X、Y、T及びZは一緒になって、3員又は4員又は5員又は6員のヘテロアリール、或いは、完全又は部分的に飽和した複素環式環を形成する);
R1は、(A1がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R2は、(A2がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R3は、CN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C2〜C4−アルケニル、置換又は非置換の5員ヘテロアリールであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=Nのうちの1つ又はそれ以上である;
R4は、(A3がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R5は、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R6は、H、OH、SH、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;及び
R7は、H、OH、CN、NH2、CHO、−SCN、NO、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−アルキルアミン、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である。
【0008】
置換基(非網羅的列挙)
置換基について示される例は、(ハロを除いて)非網羅的であり、本文書において開示される発明を限定するものとして解釈してはならない。
【0009】
「アルケニル」は、炭素及び水素からなる非環式の、不飽和(少なくとも1つの炭素−炭素二重結合)を有する分岐型又は非分岐型の置換基を意味し、例えば、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、へキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル及びデセニルを意味する。
【0010】
「アルコキシ」は、さらには炭素−酸素単結合からなるアルキルを意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、2−メチルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、ノノキシ及びデコキシを意味する。
【0011】
「アルキル」は、炭素及び水素からなる非環式の飽和した分岐型又は非分岐型の置換基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル及びデシルを意味する。
【0012】
「アルキニル」は、炭素及び水素からなる非環式の、不飽和(少なくとも1つの炭素−炭素三重結合及び任意の二重結合)を有する分岐型又は非分岐型の置換基を意味し、例えば、エチニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル及びデシニルを意味する。
【0013】
「アリール」は、水素及び炭素からなる環式の芳香族置換基を意味し、例えば、フェニル、ナフチル及びビフェニリルを意味する。
【0014】
「シクロアルキル」は、炭素及び水素からなる単環式又は多環式の飽和した置換基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、ノルボルニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル及びデカヒドロナフチルを意味する。
【0015】
「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味する。
【0016】
「ハロアルキル」は、さらには1つのハロ〜最大可能な数の同一又は異なるハロからなるアルキルを意味し、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、クロロメチル、トリクロロメチル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチルを意味する。
【0017】
「ヘテロシクリル」は、環式構造が少なくとも1つの炭素及び少なくとも1つヘテロ原子を含有し、前記ヘテロ原子が、窒素、イオウ又は酸素である、完全に飽和していてもよい、又は、部分的に不飽和であってもよい、又は、完全に不飽和であってもよい環式の置換基を意味し、例えば、ベンゾフラニル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、シンノリニル、フラニル、インダゾリル、インドリル、イミダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フタラジニル、ピラジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、1,2,3,4−テトラゾリル、チアゾリニル、チアゾリル、チエニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル及び1,2,4−トリアゾリルを意味する。
【0018】
合成スキーム(非網羅的列挙)
式(I)の化合物は下記の方法に従って調製することができる。
方法1
【化3】

【0019】
式(I)の化合物を、式(II)の化合物(式中、LGはハロゲン(F、Cl、Br、I)又はスルホン又は他の脱離基であり、R1、R2、R3、R4、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)と、式(III)の化合物(式中、R5、X、Y、Z及びTは上記で定義される通りである)とを、−20〜250℃の間の温度(従来下での加熱又はマイクロ波リアクターにおける加熱)及び所定の圧力(0〜300psi)で化学量論的量又は触媒量の塩基の存在下、非プロトン性溶媒又はプロトン性溶媒において処理することによって調製することができる(スキーム1)。好適な溶媒には、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、クロロホルム、メチレンクロリド及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの場合には、反応を、溶媒を用いることなく、過剰なアミン(III)の存在下で行うことができる。好適な塩基には、金属アルコキシド、第三級アミン及び金属水素化物が含まれるが、これらに限定されない。
方法2
【化4】

式(I)の化合物を、式(IV)の化合物(式中、LGは、Cl、Br、I、ジアルキルボリナート又はC1〜C4トリアルキルスタンナンであり、R1、R2、R3、R4、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)と、式(III)の化合物(式中、X、Y、T、Z、n及びR5は上記で定義される通りである)とを、−20〜250℃の間の温度(従来下での加熱又はマイクロ波リアクターにおける加熱)及び0〜300psiの間の圧力で化学量論的量又は触媒量の塩基、金属(例えば、Pd、Cu、Ni)触媒及び好適な配位子(例えば、トリアルキルホスフィン又はトリアルキルアルシンなど)の存在下、非プロトン性溶媒又はプロトン性溶媒において処理することによって調製することができる(スキーム[2])。好適な溶媒には、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、メチレンクロリド及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。好適な塩基には、金属アルコキシド、第三級アミン及び金属水素化物が含まれるが、これらに限定されない。
方法3
【化5】

【0020】
式(I)の化合物を、式(V)の化合物(式中、Y=Nであり、R1、R2、R3、R4、X、T、Z、n、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)と、式(VI)の化合物(式中、R5は上記で定義される通りであり、LGは、Cl、Br、I、スルホン又は他の脱離基である)とを、−20〜250℃の間の好適な温度(従来下での加熱又はマイクロ波リアクターにおける加熱)及び0〜300psiの間の圧力で化学量論的量又は触媒量の塩基の存在下、プロトン性溶媒又は非プロトン性溶媒において処理することによって調製することができる(スキーム[3])。好適な溶媒には、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、クロロホルム、メチレンクロリド及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの場合には、反応を、溶媒を用いることなく、過剰なアミン(VI)の存在下で行うことができる。好適な塩基には、金属アルコキシド、第三級アミン及び金属水素化物が含まれるが、これらに限定されない。
方法4
【化6】

式(I)の化合物を、式(V)の化合物(式中、Y=Nであり、R1、R2、R3、R4、X、T、Z、n、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)と、式(VII)の化合物(式中、LGは、Cl、Br、I、ジアルキルボリナート又はC1〜C4トリアルキルスタンナンであり、R5は上記で定義される通りである)とを、−20〜250℃の間の温度(従来下での加熱又はマイクロ波リアクターにおける加熱)及び0〜300psiの間の圧力で化学量論的量又は触媒量の塩基、金属(例えば、Pd、Cu、Ni)触媒及び好適な配位子(例えば、トリアルキルホスフィン又はトリアルキルアルシンなど)の存在下、非プロトン性溶媒又はプロトン性溶媒において処理することによって調製することができる(スキーム[4])。好適な溶媒には、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、メチレンクロリド及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。好適な塩基には、金属アルコキシド、第三級アミン及び金属水素化物が含まれるが、これらに限定されない。
方法5
【化7】

【0021】
式(I)の化合物を、式(VIII)の化合物(式中、R1、R2、R3、R4、X、Z、n、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)と、式(IX)の化合物(式中、MはH又はCである)とを、脱水条件下で、例えば、ディーン・スターク機構での脱水条件で、又は、添加物(例えば、モレキュラーシーブ、無水硫酸マグネシウムなど)のもとで、酸触媒の存在下、非プロトン性溶媒において処理することによって調製することができる(スキーム[5])。好適な酸触媒には、塩酸、スルホン酸及び硫酸が含まれるが、これらに限定されない。好適な溶媒には、ベンゼン、トルエン、ヘキサン(hexanes)、ペンタン、テトラヒドロフラン、ジアルキルエーテル、1,4−ジオキサン、クロロホルム、メチレンクロリド、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
方法6
【化8】

【0022】
式(X)の化合物を、6位における塩素を選択的に置換するために式(XI)の化合物及び式(XII)の化合物(式中、R1、R2、R3、R4、R5、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)を密封チューブにおいて処理することを含む2工程プロセスによって調製することができる。パラ−トルエンスルホン酸によって触媒されるディーン・スターク条件下でのピリジンカルボキサルデヒドとの縮合により、式(X)の化合物が得られる。
方法7
【化9】

【0023】
式(XIV)の化合物を、6位における塩素を選択的に置換するために式(XV)の化合物及び式(XVI)の化合物(式中、R1、R2、R3、R4、A1、A2及びA3は上記で定義される通りである)を密封チューブにおいて処理することを含む2工程プロセスによって調製することができる。パラ−トルエンスルホン酸によって触媒されるディーン・スターク条件下でのカルボキシアルデヒド(R6CHO)との縮合により、式XIVの化合物が得られる。
【実施例】
【0024】
実施例は例示目的のためであり、本文書において開示される発明をこれらの実施例において開示される実施形態のみに限定するとして解釈してはならない。
【0025】
実施例I.6−[2−(2−ピリジル)−1−ピロリジニル]−4−トリフルオロメチル−2,3−ジクロロピリジン(化合物1)の調製
【化10】

1.25g(0.005mol)の2,3,6−トリクロロ−4−トリフルオロメチルピリジンを7.5mLの無水p−ジオキサンに溶解した溶液に、0.889g(0.006mol)の2−(ピロリジン−2−イル)ピリジンを加え、続いて、0.97g(0.0075mol)のジイソプロピルエチルアミンを加えた。混合物を磁石撹拌し、マイクロ波チャンバーにおいて130℃に45分間加熱した。室温に冷えたとき、赤色の反応混合物を50mLの酢酸エチルにより希釈し、NaClの飽和溶液により洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒除去により、6−[2−(2−ピリジル)−1−ピロリジニル]−4−トリフルオロメチル−2,5−ジクロロピリジン(化合物2)及び6−[2−(2−ピリジル)−1−ピロリジニル]−4−トリフルオロメチル−2,3−ジクロロピリジン(化合物1)の6:1の混合物の1.81gを得た。20%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、1.05gの98%純粋な化合物2と、化合物2:化合物1の1:1混合物の0.41gとを得た。この混合物を上記にようにさらに分離して、0.18gの化合物2及び0.15gの化合物1を得た。
【0026】
化合物1:
【数1】

【0027】
化合物2:
【数2】

【0028】
実施例II.2−(2−ピリジル)ピペリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5,6−ジクロロピリジン(化合物6)及び2−(2−ピリジル)ピペリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−3,6−ジクロロピリジン(化合物7)の調製
【化11】

1.25g(0.005mmol)の2,3,6−トリクロロ−4−トリフルオロメチルピリジンを7.5mLの無水p−ジオキサンに溶解した溶液に、0.973g(0.006mol)の2−(ピペリジン−2−イル)ピリジンを加え、続いて、0.97g(0.0075mol)のジイソプロピルエチルアミンを加えた。混合物を磁石撹拌し、マイクロ波チャンバーにおいて130℃に45分間加熱した。室温に冷えたとき、赤色の反応混合物を50mLの酢酸エチルにより希釈し、NaClの飽和溶液により洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒除去により、2−(2−ピリジル)ピペリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5,6−ジクロロピリジン(化合物6)及び2−(2−ピリジル)ピペリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−3,6−ジクロロピリジン(化合物7)の3:2の混合物の2.0gを得た。0.20gのサンプルを、10%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出するシリカゲルで精製して、化合物6:化合物7の1:1混合物の0.14gを得た。これはさらに精製することができなかった。
化合物6:
【数3】

化合物7:
【数4】

【0029】
実施例III.2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3−トリメチルシラニルピリジン(化合物8)の調製
【化12】

乾燥した100mLの三口丸底フラスコに、ジイソプロピルアミン(2.15mL、15.3mmol)及び40mLの無水THFを仕込んだ。反応混合物をN下で−20℃に冷却した。n−BuLiのヘキサンにおける2.5M溶液(5.90mL、14.8mmol)をシリンジにより滴下して加えた。その後、得られた反応混合物を−78℃に冷却した。2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(3.0g、14mmol)を5mLの無水THFに溶解した溶液を滴下ロートによりゆっくり加えて、淡黄色の溶液を得た。反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。その後、TMSCl(2.0mL、15.8mmol)を5mLのTHFに溶解した溶液を滴下ロートにより滴下して加えた。得られた反応混合物を室温にまでゆっくり加温し、一晩撹拌した。反応混合物を150mLのEtOに加え、希HClにより洗浄し、その後、NaHCO水溶液により洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮して、3.80g(95%)の2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3−トリメチルシラニルピリジン(化合物8)を褐色のオイルとして得た。
【数5】

【0030】
実施例IV.2−(2−ピリジル)ピロリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5−トリメチルシラニルピリジン−6−クロロピリジン(化合物10)の調製
【化13】

1.44g(0.005mol)の2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−3−トリメチルシラニルピリジン(化合物8)を7.5mLの無水p−ジオキサンに溶解した溶液に、0.889g(0.006mol)の2−(ピロリジン−2−イル)ピリジンを加え、続いて、0.97g(0.0075mol)のジイソプロピルエチルアミンを加えた。混合物を磁石撹拌し、マイクロ波チャンバーにおいて150℃に1時間加熱した。室温に冷えたとき、赤色の反応混合物を50mLの酢酸エチルにより希釈し、NaClの飽和溶液により洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒除去により、2.05gのオレンジ色のオイルを得た。10%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、0.95g(48%の収率)の2−(2−ピリジル)ピロリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5−トリメチルシラニルピリジン−6−クロロピリジン(化合物10)を得た。
【数6】

【0031】
実施例V.2−(2−ピリジル)ピロリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5−トリメチルシラニルピリジンピリジン(化合物11)の調製
【化14】

0.24g(0.6mmol)の2−(2−ピリジル)ピロリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5−トリメチルシラニルピリジン−6−クロロピリジン(化合物10)を5mLのメタノールに溶解した溶液に、0.252g(4mmol)のギ酸アンモニウムを加え、続いて、0.1gの5%Pd担持炭素を加えた。混合物を磁石撹拌し、マイクロ波チャンバーにおいて100℃に1.5時間加熱した。室温に冷えたとき、反応混合物をセライトの詰め物でろ過し、溶媒を除いた。残渣をメチレンクロリドに溶解し、NaClの飽和溶液により洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒除去により、0.185g(84%の収率)の95%純粋な2−(2−ピリジル)ピロリジン−2−イル)−4−トリフルオロメチル−5−トリメチルシラニルピリジンピリジン(化合物11)を得た。
【数7】

【0032】
実施例VI.2−クロロ−6−[4−イソプロピル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物12)の合成
【化15】

工程1:2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−プロピル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル中間体の調製
溶媒無添加の3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(0.641g、6mmol)(化合物14)を2−アミノ−3−メチル−ブタン−1−オール(1.5g、6mmol)(化合物15)に3分かけて滴下速度でピペットによって加えた。ジ−イソプロピルアミン(0.9g、7mmol)を10分後に加え、得られた混合物を、6位における塩素を選択的に置換するために密封チューブにおいて70℃で30分間加熱し、その後、氷冷水で反応停止させ、ジクロロメタンにより抽出した。有機抽出物を水により2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルにより洗浄し、得られた固体を、さらなる精製を行うことなく次工程で使用した。2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−プロピル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物13)を50%の収率で単離した。
【数8】

【0033】
工程2:2−クロロ−6−[4−イソプロピル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
ピリジン−2−カルボキサルデヒド(207mg、1.9mmol)を2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−プロピル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(400mg、1.3mmol)(化合物13)のトルエン溶液(15mL)に加え、続いて、触媒量のパラ−トルエンスルホン酸(50mg)を加えた。反応物をディーン・スターク装置で6時間還流し、減圧下で濃縮し、シリカに吸着させ、中性アルミナのカラムを使用して、ヘキサンにおける10%酢酸エチルの移動相により溶出して精製した。2−クロロ−6−[4−イソプロピル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物12)を20%の収率で固体として単離した。mp 112〜115℃。
【数9】

【0034】
実施例VII.2−クロロ−6−[4−メチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物16)の合成
【化16】

工程1:2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
溶媒無添加の3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(0.641g、6mmol)を2−アミノプロパノール(1.5g、6mmol)に3分かけて滴下速度でピペットによって加えた。ジ−イソプロピルアミン(0.9g、7mmol)を10分後に加え、得られた混合物を、6位における塩素を選択的に置換するために密封チューブにおいて70℃で30分間加熱し、その後、氷冷水で反応停止させ、ジクロロメタンにより抽出した。有機抽出物を水により2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルにより洗浄し、得られた固体を、さらなる精製を行うことなく次工程で使用した。2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルを52%の収率で単離した。
【数10】

【0035】
工程2:2−クロロ−6−[4−メチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
ピリジン−2−カルボキサルデヒド(207mg、1.9mmol)を2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−メチル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(400mg、1.3mmol)のトルエン溶液(15mL)に加え、続いて、触媒量のパラ−トルエンスルホン酸(50mg)を加えた。反応物をディーン・スターク装置で6時間還流し、減圧下で濃縮し、シリカに吸着させ、中性アルミナのカラムを使用して、ヘキサンにおける10%酢酸エチルの移動相により溶出して精製した。2−クロロ−6−[4−メチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物16)を55%の収率で固体として単離した。mp 90〜93℃。
【数11】

【0036】
実施例VIII.2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物17)の合成
【化17】

工程1:2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
溶媒無添加の3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(0.641g、6mmol)を2−アミノブタノール(1.5g、6mmol)に3分かけて滴下速度でピペットによって加えた。ジ−イソプロピルアミン(0.9g、7mmol)を10分後に加え、得られた混合物を、6位における塩素を選択的に置換するために密封チューブにおいて70℃で30分間加熱し、その後、氷冷水で反応停止させ、ジクロロメタンにより抽出した。有機抽出物を水により2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルにより洗浄し、得られた固体を、さらなる精製を行うことなく次工程で使用した。2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルを55%の収率で単離した。
【数12】

【0037】
工程2:2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
ピリジン−2−カルボキサルデヒド(207mg、1.9mmol)を2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(400mg、1.3mmol)のトルエン溶液(15mL)に加え、続いて、触媒量のパラ−トルエンスルホン酸(50mg)を加えた。反応物をディーン・スターク装置で6時間還流し、減圧下で濃縮し、シリカに吸着させ、中性アルミナのカラムを使用して、ヘキサンにおける10%酢酸エチルの移動相により溶出して精製した。2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物17)を37%の収率で固体として単離した。mp 115〜118℃。
【数13】

【0038】
実施例IX.2−クロロ−6−[4−フェニル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物18)
【化18】

工程1:2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−フェニル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
溶媒無添加の3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(0.641g、6mmol)を2−アミノ−2−フェニルエタノール(1.5g、6mmol)に3分かけて滴下速度でピペットによって加えた。ジ−イソプロピルアミン(0.9g、7mmol)を10分後に加え、得られた混合物を、6位における塩素を選択的に置換するために密封チューブにおいて70℃で30分間加熱し、その後、氷冷水で反応停止させ、ジクロロメタンにより抽出した。有機抽出物を水により2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルにより洗浄し、得られた固体を、さらなる精製を行うことなく次工程で使用した。2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−フェニル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルを60%の収率で単離した。
【数14】

工程2:2−クロロ−6−[4−フェニル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
ピリジン−2−カルボキサルデヒド(207mg、1.9mmol)を2−クロロ−6−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−フェニル]アミノ]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(400mg、1.3mmol)のトルエン溶液(15mL)に加え、続いて、触媒量のパラ−トルエンスルホン酸(50mg)を加えた。反応物をディーン・スターク装置で6時間還流し、減圧下で濃縮し、シリカに吸着させ、中性アルミナのカラムを使用して、ヘキサンにおける10%酢酸エチルの移動相により溶出して精製した。2−クロロ−6−[4−フェニル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物18)を19%の収率で固体として単離した。mp 198〜200℃。
【数15】

【0039】
実施例X.2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物19)
【化19】

工程1:2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
溶媒無添加の3−シアノ−2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルピリジン(0.641g、6mmol)を1−アミノプロパン−2−オール(1.5g、6mmol)に3分かけて滴下速度でピペットによって加えた。ジ−イソプロピルアミン(0.9g、7mmol)を10分後に加え、得られた混合物を、6位における塩素を選択的に置換するために密封チューブにおいて70℃で30分間加熱し、その後、氷冷水で反応停止させ、ジクロロメタンにより抽出した。有機抽出物を水により2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルにより洗浄し、得られた固体を、さらなる精製を行うことなく次工程で使用した。
【0040】
2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルを55%の収率で単離した。
【数16】

工程2:2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリルの合成
ピリジン−2−カルボキサルデヒド(207mg、1.9mmol)を2−クロロ−6−(2−ヒドロキシブチルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(400mg、1.3mmol)のトルエン溶液(15mL)に加え、続いて、触媒量のパラ−トルエンスルホン酸(50mg)を加えた。反応物をディーン・スターク装置で6時間還流し、減圧下で濃縮し、シリカに吸着させ、中性アルミナのカラムを使用して、ヘキサンにおける10%酢酸エチルの移動相により溶出して精製した。2−クロロ−6−[5−エチル−2−(2−ピリジル)オキサゾリジン−3−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物19)を46%の収率で固体として単離した。mp 99〜102℃。
【数17】

【0041】
実施例XI
殺虫試験
葉面噴霧アッセイにおけるモモアカアブラムシ(Myzus persicae)に対する殺虫試験
3インチのポッドで成長させ、2枚〜3枚の小さい(3cm〜5cm)本葉を有するキャベツ実生を試験検体として使用した。実生に、20匹〜50匹のモモアカアブラムシ(無羽成虫及び若虫)を化学物質塗布の1日前〜2日前に寄生させた。4つの実生をそれぞれの処置のために使用した。選択された化合物(2mg)(それらの多くが上記で記載される)を2mlのアセトン:メタノール(1:1)の溶媒に溶解し、これにより、1000ppmのストック溶液を形成した。ストック溶液をHOにおける0.025%Tween20により5倍希釈して、200ppmにおける溶液を得た。携帯型Devilbissアスピレーター噴霧器を、溶液が流れるまでキャベツの葉の両側に噴霧するために使用した。参照植物(溶媒チェック)には、希釈剤のみを噴霧した。処置された植物を、程度判定の前におよそ23℃及び40%相対湿度で3日間、保持室で保った。評価を、植物あたりの生存アブラムシの数を顕微鏡下で計数することによって行った。殺虫活性を、下記のAbbott修正式を使用することによって測定した:
修正%駆除=100(X−Y)/X
式中、X=溶媒チェック植物における生存アブラムシの数
Y=処置植物における生存アブラムシの数
この試験の結果が、下記の表1において「モモアカアブラムシ」と題される欄に示される。表1において、文字表示は下記のような駆除率の範囲を表す:
A=80%〜100%の駆除
B=60%〜79%の駆除
C=40%〜59%の駆除
D=20%〜39%の駆除
E=0%〜19%の駆除
【0042】
シロイチモンジヨトウ(Spodptera exigua)に対する殺虫試験
試験溶液を調製するために、試験化合物を2mLの9:1のアセトン:水道水において2000ppm溶液で配合した。50μLの試験溶液(各ウエルについて50μg/cmの用量)を、昆虫種あたり8個のウエルのそれぞれに含有される1mLの鱗翅目餌(Southland Multi−Species Lepidopteran Diet)の表面にピペットで載せた(1ウエル=1反復)。第2齢のシロイチモンジヨトウを、溶媒が風乾すると、それぞれのウエルにおける処理された餌の上に置いた(ウエルあたり1匹の昆虫)。処理餌及び幼虫を含有するトレーにカバーをかぶせ、その後、トレーを、25℃、50%〜55%のRH、及び、16時間の照明:8時間の消灯で5日間、生育チャンバーで保った。観察を処理及び寄生の2日後及び5日後に行って、8ウエルの処理あたりの死亡昆虫の数をスコア化した。
【0043】
この試験の結果が、下記の表1において「シロイチモンジヨトウ」と題される欄に示される。表1において、文字表示は、上記で示されるような駆除率の範囲を表す。
【表1】

【0044】
酸誘導体&塩誘導体及び溶媒和物
式Iの化合物は、殺虫剤として許容可能な酸付加塩の形態が可能である。
【0045】
限定されない例として、アミン官能基は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、グルコン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ヒドロキシメタンスルホン酸及びヒドロキシエタンスルホン酸との塩を形成することができる。
【0046】
加えて、限定されない例として、酸官能基は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来する塩、並びに、アンモニア及びアミンに由来する塩を含めて、様々な塩を形成することができる。好ましいカチオンの例には、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン及びアミニウムカチオンが含まれる。
【0047】
これらの塩は、フリーの塩基形態を、塩を製造するために、十分な量の所望される酸と接触させることによって調製される。フリーの塩基形態が、塩を好適な薄い塩基水溶液(例えば、薄いNaOH水溶液、炭酸カリウム水溶液、アンモニア水及び重炭酸ナトリウム水溶液など)により処理することによって再生され得る。一例として、多くの場合、殺虫剤は、より水溶性の形態に改変される。例えば、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸ジメチルアミン塩は、周知の除草剤である2,4−ジクロロフェノキシ酢酸のより水溶性の形態である。
【0048】
本出願において開示される化合物はまた、複合体を形成していない溶媒分子が化合物から除かれた後もそのままである溶媒分子との安定な複合体を形成することができる。これらの複合体は多くの場合、「溶媒和物」と呼ばれる。
【0049】
立体異性体
本出願において開示されるある種の化合物は1つ又はそれ以上の立体異性体として存在することができる。様々な立体異性体には、幾何異性体、ジアステレオマー及びエナンチオマーが含まれる。従って、本出願において開示される化合物には、ラセミ混合物、個々の立体異性体、及び、光学活性な混合物が含まれる。1つの立体異性体がそれ以外の立体異性体よりも活性であるかもしれないことが当業者によって理解される。個々の立体異性体、及び、光学活性な混合物を、選択的合成手順によって、又は、分割された出発物質を使用する従来の合成手順によって、又は、従来の分割手順によって得ることができる。
【0050】
害虫
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、害虫を駆除するために使用することができる。
【0051】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、線形動物門(Nematoda)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0052】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、節足動物門(Arthopoda)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0053】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、鋏角亜門(Chelicerata)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0054】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、クモ形綱(Arachnida)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0055】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、多足亜門(Myriapoda)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0056】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、コムカデ綱(Symphyla)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0057】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、六脚亜門(Hexapoda)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0058】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、昆虫綱(Insecta)の害虫を駆除するために使用することができる。
【0059】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、鞘翅類(Coleoptera)(コウチュウ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アカントセリデス・エスピーピー(Acanthoscelides spp.)(ゾウムシ)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)(インゲンマメゾウムシ)、アグリルス・プラニペンニス(Agrilus planipennis)(アオナガタマムシ)、アグリオテス・エスピーピー(Agriotes spp.)(ハリガネムシ)、アノプロホラ・グラブリペンニス(Anoplophora glabripennis)(ツヤハダゴマダラカミキリ)、アントノムス・エスピーピー(Anthonomus spp.)(ゾウムシ)、アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis)(ワタミハナゾウムシ)、アフィジウス・エスピーピー(Aphidius spp.)、アピオン・エスピーピー(Apion spp.)(ゾウムシ)、アポゴニア・エスピーピー(Apogonia spp.)(地虫)、アタエニウス・スプレツルス(Ataenius spretulus)(Black Turgrass Ataenius)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)(pygmy mangold beetle)、アウラコホレ・エスピーピー(Aulacophore spp.)、ボチノデレス・プンクチベントリス(Bothynoderes punctiventris)(beet root weevil)、ブルクス・エスピーピー(Bruchus spp.)(ゾウムシ)、ブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum)(エンドウマメゾウムシ)、カコエシア・エスピーピー(Cacoesia spp.)、カロソブルクス・マクラツス(Callosobruchus maculatus)(ヨツモンマメゾウムシ)、カルポフィルス・ヘミプテラス(Carpophilus hemipteras)(クリヤケシキスイ)、カッシダ・ビッタタ(Cassida vittata)、セロステルナ・エスピーピー(Cerosterna spp.)、セロトマ・エスピーピー(Cerotoma spp.)(ハムシ)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)(bean leaf beetle)、コイトリンクス・エスピーピー(Ceutorhynchus spp.)(ゾウムシ)、コイトリンクス・アッシミリス(Ceutorhynchus assimilis)(cabbage seedpod weevil)、コイトリンクス・ナピ(Ceutorhynchus napi)(cabbage curculio)、カエトクネマ・エスピーピー(Chaetocnema spp.)(ハムシ)、コラスピス・エスピーピー(Colaspis spp.)(土壌コウチュウ)、コノデルス・スカラリス(Conoderus scalaris)、コノデルス・スチグモスス(Conoderus stigmosus)、コノトラケルス・ネヌファル(Conotrachelus nenuphar)(スモモゾウムシ)、コチヌス・ニチジス(Cotinus nitidis)(Green June beetle)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)(アスパラガスハムシ)、クリプトレステス・フェルギネウス(Cryptolestes ferrugineus)(サビカクムネヒラタムシ)、クリプトレステス・プシルス(Cryptolestes pusillus)(カクムネヒラタムシ)、クリプトレステス・ツルシクス(Cryptolestes turcicus)(トルコカクムネヒラタムシ)、クテニセラ・エスピーピー(Ctenicera spp.)(ハリガネムシ)、クルクリオ・エスピーピー(Curculio spp.)(ゾウムシ)、シクロセファラ・エスピーピー(Cyclocephala spp.)(地虫)、シリンドロクプツルス・アドスペルスス(Cylindrocpturus adspersus)(sunflower stem weevil)、デポラウス・マルギナツス(Deporaus marginatus)(mango leaf-cutting weevil)、デルメステス・ラルダリウス(Dermestes lardarius)(オビカツオブシムシ)、デルメステス・マクラテス(Dermestes maculates)(ハラジロカツオブシムシ)、ジアブロチカ・エスピーピー(Diabrotica spp.)(ハムシ)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)(インゲンテントウ)、ファウスチヌス・クバエ(Faustinus cubae)、ヒロビウス・パレス(Hylobius pales)(pales weevil)、ヒペラ・エスピーピー(Hypera spp.)(ゾウムシ)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)(アルファルファタコゾウムシ)、ヒペルドエス・エスピーピー(Hyperdoes spp.)(スズメノカタビラオサゾウムシ)、ヒポテネムス・ハンペイ(Hypothenemus hampei)(コーヒーノミキクイムシ)、イプス・エスピーピー(Ips spp.)(キクイムシ)、ラシオデルマ・セリコルネ(Lasioderma serricorne)(タバコシバンムシ)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)(コロラドハムシ)、リオゲニス・フスクス(Liogenys fuscus)、リオゲニス・スツラリス(Liogenys suturalis)、リッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)(イネミズゾウムシ)、リクツス・エスピーピー(Lyctus spp.)(キクイムシ/ヒラタキクイムシ)、マエコラスピス・ジョリベチ(Maecolaspis joliveti)、メガセリス・エスピーピー(Megascelis spp.)、メラノツス・コンムニス(Melanotus communis)、メリゲテス・エスピーピー(Meligethes spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)(blossom beetle)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)(ヨーロッパコフキコガネ)、オベレア・ブレビス(Oberea brevis)、オベレア・リネアリス(Oberea linearis)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)(タイワンカブトムシ)、オリザエフィルス・メルカトル(Oryzaephilus mercator)(オオメノコギリヒラタムシ)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)(ノコギリヒラタムシ)、オチオリンクス・エスピーピー(Otiorhynchus spp.)(ゾウムシ)、オウレマ・メラノプス(Oulema melanopus)(クビアカクビホソハムシ)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)、パントモルス・エスピーピー(Pantomorus spp.)(ゾウムシ)、フィロファガ・エスピーピー(Phyllophaga spp.)(コフキコガネ)、フィロファガ・クヤバナ(Phyllophaga cuyabana)、フィロトレタ・エスピーピー(Phyllotreta spp.)(ハムシ)、フィンキテス・エスピーピー(Phynchites spp.)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)(マメコガネ)、プロステファヌス・トルンカテス(Prostephanus truncates)(オオコナナガシンクイ)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)(コナナガシンクイ)、リゾトログス・エスピーピー(Rhizotrogus spp.)(コフキコガネ)、リンコホルス・エスピーピー(Rhynchophorus spp.)(ゾウムシ)、スコリツス・エスピーピー(Scolytus spp.)(キクイムシ)、シェノホルス・エスピーピー(Shenophorus spp.)(ゾウムシ)、シトナ・リネアツス(Sitona lineatus)(アカアシチビコフキゾウムシ)、シトフィルス・エスピーピー(Sitophilus spp.)(コクゾウムシ)、シトフィルス・グラナリエス(Sitophilus granaries)(グラナリアコクゾウムシ)、シトフィルス・オリザエ(Sitophilus oryzae)(ココクゾウムシ)、ステゴビウム・パニセウム(Stegobium paniceum)(ジンサンシバンムシ)、トリボリウム・エスピーピー(Tribolium spp.)(flour beetle)、トリボリウム・カスタネウム(Tribolium castaneum)(コクヌストモドキ)、トリボリウム・コンフスム(Tribolium confusum)(ヒラタコクヌストモドキ)、トロゴデルマ・バリアビレ(Trogoderma variabile)(キマダラカツオブシムシ)及びザブルス・テネビオイデス(Zabrus tenebioides)。
【0060】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、革翅類(Dermaptera)(ハサミムシ)を駆除するために使用することができる。
【0061】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、網翅類(Dictyoptera)(ゴキブリ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)(チャバネゴキブリ)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)(トウヨウゴキブリ)、パルコブラッタ・ペンシルバニカ(Parcoblatta pennsylvanica)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)(ワモンゴキブリ)、ペリプラネタ・アウストラロアシアエ(Periplaneta australoasiae)(コワモンゴキブリ)、ペリプラネタ・ブルンネア(Periplaneta brunnea)(トビイロゴキブリ)、ペリプラネタ・フリギノサ(Periplaneta fuliginosa)(クロゴキブリ)、ピンコセルス・スニナメンシス(Pyncoselus suninamensis)(オガサワラゴキブリ)及びスペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa)(チャオビゴキブリ)。
【0062】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、双翅類(Diptera)(ハエ類)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アエデス・エスピーピー(Aedes spp.)(カ)、アグロミザ・フロンテラ(Agromyza frontella)(alfalfa blotch leafminer)、アグロミザ・エスピーピー(Agromyza spp.)(ハモグリバエ)、アナストレファ・エスピーピー(Anastrepha spp.)(ミバエ)、アナストレファ・ススペンサ(Anastrepha suspensa)(カリブカイミバエ)、アノフェレス・エスピーピー(Anopheles spp.)(カ)、バトロセラ・エスピーピー(Batrocera spp.)(ミバエ)、バクトロセラ・ククルビタエ(Bactrocera cucurbitae)(ウリミバエ)、バクトロセラ・ドルサリス(Bactrocera dorsalis)(ミカンコミバエ)、セラチチス・エスピーピー(Ceratitis spp.)(ミバエ)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)(チチュウカイミバエ)、クリソプス・エスピーピー(Chrysops spp.)(メクラアブ)、コクリオミイア・エスピーピー(Cochliomyia spp.)(アメリカオビキンバエ)、コンタリニア・エスピーピー(Contarinia spp.)(タマバエ)、クレキス・エスピーピー(Culex spp.)(カ)、ダシノイラ・エスピーピー(Dasineura spp.)(タマバエ)、ダシノイラ・ブラッシカエ(Dasineura brassicae)(ダイコンタマバエ)、デリア・エスピーピー(Delia spp.)、デリア・プラツラ(Delia platura)(タネバエ)、ドロソフィラ・エスピーピー(Drosophila spp.)(ショウジョウバエ)、ファンニア・エスピーピー(Fannia spp.)(filth flies)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis)(ヒメイエバエ)、ファンニア・スカラリス(Fannia scalaris)(コブアシヒメイエバエ)、ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis)(ウマバエ)、グラシリア・ペルセアエ(Gracillia perseae)、ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irritans)(ノサシバエ)、ヒレミイア・エスピーピー(Hylemyia spp.)(ネクイムシ)、ヒポデルマ・リネアツム(Hypoderma lineatum)(キスジウシバエ)、リリオミザ・エスピーピー(Liriomyza spp.)(ハモグリバエ)、リリオミザ・ブラッシカ(Liriomyza brassica)(アブラナハモグリバエ)、メロファグス・オビヌス(Melophagus ovinus)(ヒツジシラミバエ)、ムスカ・エスピーピー(Musca spp.)(muscid flies)、ムスカ・アウツムナリス(Musca autumnalis)(face fly)、ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)(イエバエ)、オエストルス・オビス(Oestrus ovis)(ヒツジバエ)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)(frit fly)、ペゴミイア・ベタエ(Pegomyia betae)(beet leafminer)、ホルビア・エスピーピー(Phorbia spp.)、プシラ・ロサエ(Psila rosae)(ニンジンサビバエ)、ラゴレチス・セラシ(Rhagoletis cerasi)(ヨーロッパオウトウミバエ)、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)(リンゴミバエ)、シトジプロシス・モセラナ(Sitodiplosis mosellana)(ムギアカタマバエ)、ストモキシス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans)(サシバエ)、タバヌス・エスピーピー(Tabanus spp.)(ウマバエ)及びチプラ・エスピーピー(Tipula spp.)(ガガンボ)。
【0063】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、半翅類(Hemiptera)(カメムシ類)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アクロステルヌム・ヒラレ(Acrosternum hilare)(アオクサカメムシ)、ブリッスス・ロイコプテルス(Blissus leucopterus)(アメリカコバネナガカメムシ)、カロコリス・ノルベギクス(Calocoris norvegicus)(potato mirid)、シメキス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)(ネッタイトコジラミ)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)(トコジラミ)、ダグベルツス・ファシアツス(Dagbertus fasciatus)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatus)、ジスデルクス・スツレルス(Dysdercus suturellus)(アカホシカメムシ)、エデッサ・メジタブンダ(Edessa meditabunda)、オイリガステル・マウラ(Eurygaster maura)(cereal bug)、オイスキスツス・ヘロス(Euschistus heros)、オイスキスツス・セルブス(Euschistus servus)(brown stink bug)、ヘロペルチス・アントニイ(Helopeltis antonii)、ヘロペルチス・テイボラ(Helopeltis theivora)(tea blight plantbug)、ラギノトムス・エスピーピー(Lagynotomus spp.)(カメムシ)、レプトコリサ・オラトリウス(Leptocorisa oratorius)、レプトコリサ・バリコルニス(Leptocorisa varicornis)、リグス・エスピーピー(Lygus spp.)(メクラカメムシ)、リグス・ヘスペルス(Lygus hesperus)(western tarnished plant bug)、マコネリコックス・ヒルスツス(Maconellicoccus hirsutus)、ノイロコルプス・ロンギロストリス(Neurocolpus longirostris)、ネザラ・ビリズラ(Nezara viridula)(ミナミオアカメムシ)、フィトコリス・エスピーピー(Phytocoris spp.)(メクラカメムシ)、フィトコリス・カリホルニクス(Phytocoris californicus)、フィトコリス・レラチブス(Phytocoris relativus)、ピエゾドルス・グイルジンギ(Piezodorus guildingi)、ポエシロカプスス・リネアツス(Poecilocapsus lineatus)(fourlined plant bug)、プサルス・バッシニコラ(Psallus vaccinicola)、プソイダシスタ・ペルセアエ(Pseudacysta perseae)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)及びトリアトマ・エスピーピー(Triatoma spp.)(吸血サシガメ/オオサシガメ)。
【0064】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、同翅類(Homoptera)(アブラムシ、カイガラムシ、コナジラミ、ヨコバイ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アクリトシホン・ピスム(Acrythosiphon pisum)(エンドウヒゲナガアブラムシ)、アデルゲス・エスピーピー(Adelges spp.)(カサアブラムシ)、アロイロデス・プロレテラ(Aleurodes proletella)(タマコナジラミ)、アロイロジクス・ジスペルセス(Aleurodicus disperses)、アロイロトリキスス・フロッコスス(Aleurothrixus floccosus)(ミカンワタコナジラミ)、アルアカスピス・エスピーピー(Aluacaspis spp.)、アムラスカ・ビグテラ・ビグテラ(Amrasca bigutella bigutella)、アフロホラ・エスピーピー(Aphrophora spp.)(ヨコバイ)、アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)(アカマルカイガラムシ)、アフィス・エスピーピー(Aphis spp.)(アブラムシ)、アフィス・ゴッシピイ(Aphis gossypii)(ワタアブラムシ)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)(リンゴアブラムシ)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani)(ジャガイモヒゲナガアブラムシ)、ベミシア・エスピーピー(Bemisia spp.)(コナジラミ)、ベミシア・アルゲンチホリイ(Bemisia argentifolii)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)(タバココナジラミ)、ブラキコルス・ノキシウス(Brachycolus noxius)(Russian aphid)、ブラキコリネラ・アスパラギ(Brachycorynella asparagi)(asparagus aphid)、ブレベンニア・レヒ(Brevennia rehi)、ブレビコリネ・ブラッシカエ(Brevicoryne brassicae)(ダイコンアブラムシ)、セロプラステス・エスピーピー(Ceroplastes spp.)(カイガラムシ)、セロプラステス・ルベンス(Ceroplastes rubens)(ルビーロウカイガラムシ)、キオナスピス・エスピーピー(Chionaspis spp.)(カイガラムシ)、クリソンファルス・エスピーピー(Chrysomphalus spp.)(カイガラムシ)、コックス・エスピーピー(Coccus spp.)(カイガラムシ)、ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea)(オオバコアブラムシ)、エンポアスカ・エスピーピー(Empoasca spp.)(ヨコバイ)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)(リンゴワタムシ)、イセリア・プルカシ(Icerya purchasi)(ワタフキカイガラムシ)、イジオスコプス・ニチズルス(Idioscopus nitidulus)(mango leafhopper)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)(ヒメトビウンカ)、レピドサフェス・エスピーピー(Lepidosaphes spp.)、マクロシフム・エスピーピー(Macrosiphum spp.)、マクロシフム・オイホルビアエ(Macrosiphum euphorbiae)(チューリップヒゲナガアブラムシ)、マクロシフム・グラナリウム(Macrosiphum granarium)(ムギヒゲナガアブラムシ)、マクロシフム・ロサエ(Macrosiphum rosae)(イバラヒゲナガアブラムシ)、マクロステレス・クアドリリネアツス(Macrosteles quadrilineatus)(aster leafhopper)、マハナルバ・フリンビオラタ(Mahanarva frimbiolata)、メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophium dirhodum)(ムギウスイロアブラムシ)、ミクチス・ロンギコルニス(Mictis longicornis)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)(モモアカアブラムシ)、ネホテッチキス・エスピーピー(Nephotettix spp.)(ヨコバイ)、ネホテッチキス・シンクチペス(Nephotettix cinctipes)(ツマグロヨコバイ)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)(トビイロウンカ)、パルラトリア・ペルガンジイ(Parlatoria pergandii)(マルクロホシカイガラムシ)、パルラトリア・ジジフィ(Parlatoria ziziphi)(ヒメクロカイガラムシ)、ペレグリヌス・マイジス(Peregrinus maidis)(トウモロコシウンカ)、フィラエヌス・エスピーピー(Philaenus spp.)(アワフキムシ)、フィロキセラ・ビチホリアエ(Phylloxera vitifoliae)(ブドウネアブラムシ)、フィソケルメス・ピセアエ(Physokermes piceae)(spruce bud scale)、プラノコックス・エスピーピー(Planococcus spp.)(コナカイガラムシ)、プソイドコックス・エスピーピー(Pseudococcus spp.)(コナカイガラムシ)、プソイドコックス・ブレビペス(Pseudococcus brevipes)(パインアップルコナカイガラムシ)、クアドラスピジオツス・ペルニシオスス(Quadraspidiotus perniciosus)(ナシマルカイガラムシ)、ラパロシフム・エスピーピー(Rhapalosiphum spp.)(アブラムシ)、ラパロシフム・マイダ(Rhapalosiphum maida)(トウモロコシアブラムシ)、ラパロシフム・パジ(Rhapalosiphum padi)(ムギクビレアブラムシ)、サイッセチア・エスピーピー(Saissetia spp.)(カイガラムシ)、サイッセチア・オレアエ(Saissetia oleae)(オリーブカタカイガラムシ)、シザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum)(ムギミドリアブラムシ)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)(ムギヒゲナガアブラムシ)、ソガテラ・フルシフェラ(Sogatella furcifera)(セジロウンカ)、テリオアフィス・エスピーピー(Therioaphis spp.)(アブラムシ)、トウメイエラ・エスピーピー(Toumeyella spp.)(カイガラムシ)、トキソプテラ・エスピーピー(Toxoptera spp.)(アブラムシ)、トリアロイロデス・エスピーピー(Trialeurodes spp.)(コナジラミ)、トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)(オンシツコナジラミ)、トリアロイロデス・アブチロネウス(Trialeurodes abutiloneus)(bandedwing whitefly)、ウナスピス・エスピーピー(Unaspis spp.)(カイガラムシ)、ウナスピス・ヤノネンシス(Unaspis yanonensis)(ヤネノカイガラムシ)及びズリア・エントレリアナ(Zulia entreriana)。
【0065】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、膜翅類(Hymenoptera)(アリ、スズメバチ及びミツバチ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アクロミルメキス・エスピーピー(Acromyrrmex spp.)、アタリア・ロサエ(Athalia rosae)、アッタ・エスピーピー(Atta spp.)(ハキリアリ)、カンポノツス・エスピーピー(Camponotus spp.)(オオアリ)、ジプリオン・エスピーピー(Diprion spp.)(ハバチ)、ホルミカ・エスピーピー(Formica spp.)(アリ)、イリドミルメキス・フミリス(Iridomyrmex humilis)(アルゼンチンアリ)、モノモリウム・エスエスピー(Monomorium ssp.)、モノモリウム・ミヌムム(Monomorium minumum)(イエヒメアリ)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)(ファラオアリ)、ネオジプリオン・エスピーピー(Neodiprion spp.)(ハバチ)、ポゴノミルメキス・エスピーピー(Pogonomyrmex spp.)(シュウカクアリ)、ポリステス・エスピーピー(Polistes spp.)(アシナガバチ)、ソレノプシス・エスピーピー(Solenopsis spp.)(カミアリ)、タポイノマ・セッシレ(Tapoinoma sessile)(odorous house ant)、テトラノモリウム・エスピーピー(Tetranomorium spp.)(pavement ant)、ベスプラ・エスピーピー(Vespula spp.)(スズメバチ)及びキシロコパ・エスピーピー(Xylocopa spp.)(クマバチ)。
【0066】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、等翅類(Isoptera)(シロアリ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:コプトテルメス・エスピーピー(Coptotermes spp.)、コプトテルメス・クルビグナツス(Coptotermes curvignathus)、コプトテルメス・フレンチイ(Coptotermes frenchii)、コプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)(イエシロアリ)、コルニテルメス・エスピーピー(Cornitermes spp.)(nasute termite)、クリプトテルメス・エスピーピー(Cryptotermes spp.)(カンザイシロアリ)、ヘテロテルメス・エスピーピー(Heterotermes spp.)(desert subterranean termite)、ヘテロテルメス・アウレウス(Heterotermes aureus)、カロテルメス・エスピーピー(Kalotermes spp.)(カンザイシロアリ)、インシスチテルメス・エスピーピー(Incistitermes spp.)(カンザイシロアリ)、マクロテルメス・エスピーピー(Macrotermes spp.)(fungus growing termite)、マルギニテルメス・エスピーピー(Marginitermes spp.)(カンザイシロアリ)、ミクロセロテルメス・エスピーピー(Microcerotermes spp.)(harvester termite)、ミクロテルメス・オベシ(Microtermes obesi)、プロコルニテルメス・エスピーピー(Procornitermes spp.)、レチクリテルメス・エスピーピー(Reticulitermes spp.)(subterranean termite)、レチクリテルメス・バニウレンシス(Reticulitermes banyulensis)、レチクリテルメス・グラッセイ(Reticulitermes grassei)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)(eastern subterranean termite)、レチクリテルメス・ハゲニ(Reticulitermes hageni)、レチクリテルメス・ヘスペルス(Reticulitermes hesperus)(western subterranean termite)、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レチクリテルメス・スペラツス(Reticulitermes speratus)、レチクリテルメス・チビアリス(Reticulitermes tibialis)、レチクリテルメス・ビルギニクス(Reticulitermes virginicus)、スケドリノテルメス・エスピーピー(Schedorhinotermes spp.)及びゾオテルモプシス・エスピーピー(Zootermopsis spp.)(rotten?wood termite)。
【0067】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、鱗翅類(Lepidoptera)(ガ及びチョウ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:アコエア・ジャナタ(Achoea janata)、アドキソフィエス・エスピーピー(Adoxophyes spp.)、アドキソフィエス・オラナ(Adoxophyes orana)、アグロチス・エスピーピー(Agrotis spp.)(ネキリムシ)、アグロチス・イプシロン(Agrotis ipsilon)(タマナヤガ)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)(cotton leafworm)、アモルビア・クネアナ(Amorbia cuneana)、アミエロシス・トランシテラ(Amyelosis transitella)(navel orangeworm)、アナカンプトデス・デフェクタリア(Anacamptodes defectaria)、アナルシア・リネアテラ(Anarsia lineatella)(モモキバガ)、アノミス・サブリフェラ(Anomis sabulifera)(jute looper)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)(velvetbean caterpillar)、アルキプス・アルギロスピラ(Archips argyrospila)(fruit tree leafroller)、アルキプス・ロサナ(Archips rosana)(rose leaf roller)、アルギロタエニア・エスピーピー(Argyrotaenia spp.)(ハマキガ)、アルギロタエニア・シトラナ(Argyrotaenia citrana)(ミカンコハマキ)、アウトグラファ・ガンマ(Autographa gamma)、ボナゴタ・クラナオデス(Bonagota cranaodes)、ボルボ・シンナラ(Borbo cinnara)(rice leaf folder)、ブックラトリキス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)(cotton leaf perforator)、カロプチリア・エスピーピー(Caloptilia spp.)(ハモグリムシ)、カプラ・レチクラナ(Capua reticulana)、カルポシナ・ニポネンシス(Carposina niponensis)(モモシンクイガ)、キロ・エスピーピー(Chilo spp.)、クルメチア・トランスベルサ(Chlumetia transversa)(マンゴーフサヤガ)、コリストノイラ・ロサセアナ(Choristoneura rosaceana)(ハスオビハマキ)、クリソデイキシス・エスピーピー(Chrysodeixis spp.)、クナファロセルス・メジナリス(Cnaphalocerus medinalis)(grass leafroller)、コリアス・エスピーピー(Colias spp.)、コンポモルファ・クラメレラ(Conpomorpha cramerella)、コッスス・コッスス(Cossus cossus)(オオボクトウ)、クランブス・エスピーピー(Crambus spp.)(Sod webworm)、シジア・フネブラナ(Cydia funebrana)(スモモヒメハマキ)、シジア・モレスタ(Cydia molesta)(ナシヒメシンクイ)、シジア・ニグニカナ(Cydia nignicana)(pea moth)、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)(コドリンガ)、ダルナ・ジズクタ(Darna diducta)、ジアファニア・エスピーピー(Diaphania spp.)(stem borer)、ジアトラエア・エスピーピー(Diatraea spp.)(stalk borer)、ジアトラエア・サッカラリス(Diatraea saccharalis)(sugarcane borer)、ジアトラエア・グラニオセラ(Diatraea graniosella)(southwester corn borer)、エアリアス・エスピーピー(Earias spp.)(bollworm)、エアリアス・インスラタ(Earias insulata)(Egyptian bollworm)、エアリアス・ビテラ(Earias vitella)(rough northern bollworm)、エクジトポファ・アウランチアヌム(Ecdytopopha aurantianum)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)(モロコシマダラメイガ)、エピフィシアス・ポストルッタナ(Epiphysias postruttana)(light brown apple moth)、エフェスチア・エスピーピー(Ephestia spp.)(flour moth)、エフェスチア・カウテラ(Ephestia cautella)(スジマダラメイガ)、エフェスチア・エルテラ(Ephestia elutella)(チャマダラメイガ)、エフェスチア・クエーニエラ(Ephestia kuehniella)(スジコナマダラメイガ)、エピメセス・エスピーピー(Epimeces spp.)、エピノチア・アポレマ(Epinotia aporema)、エリオノタ・トラキス(Erionota thrax)(トガリバナナセセリ)、オイポエシリア・アンビグエラ(Eupoecilia ambiguella)(ブドウホソハマキ)、オイキソア・アウキシリアリス(Euxoa auxiliaris)(army cutworm)、フェルチア・エスピーピー(Feltia spp.)(ネキリムシ)、ゴルチナ・エスピーピー(Gortyna spp.)(stemborer)、グラホリタ・モレスタ(Grapholita molesta)(ナシヒメシンクイ)、ヘジレプタ・インジカタ(Hedylepta indicata)(マエウスキノメイガ)、ヘリコベルパ・エスピーピー(Helicoverpa spp.)(ヤガ)、ヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)(オオタバコガ)、ヘリコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea)(アメリカタバコガ)、ヘリオチス・エスピーピー(Heliothis spp.)(ヤガ)、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)(ニセアメリカタバコガ)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)(ハイマダラノメイガ)、インダルベラ・エスピーピー(Indarbela spp.)(ネクイムシ)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)(tomato pinworm)、ロイシノデス・オルボナリス(Leucinodes orbonalis)(ナスノメイガ)、ロイコプテラ・マリホリエラ(Leucoptera malifoliella)、リトコレクチス・エスピーピー(Lithocollectis spp.)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)(grape fruit moth)、ロキサグロチス・エスピーピー(Loxagrotis spp.)(ヤガ)、ロキサグロチス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)(western bean cutworm)、リマントリア・ジスパル(Lymantria dispar)(マイマイガ)、リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella)(キンモンホソガ)、マハセナ・コルベッチ(Mahasena corbetti)(oil palm bagworm)、マラコソマ・エスピーピー(Malacosoma spp.)(テンマクケムシ)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae)(ヨトウガ)、マルカ・テスツラリス(Maruca testulalis)(マメノメイガ)、メチサ・プラナ(Metisa plana)(ミノガ)、ミチムナ・ウニプンクタ(Mythimna unipuncta)(アメリカキヨトウ)、ネオロイシノデス・エレガンタリス(Neoleucinodes elegantalis)(small tomato borer)、ニンフラ・デプンクタリス(Nymphula depunctalis)(rice caseworm)、オペロフテラ・ブルマタ(Operophthera brumata)(ナミスジフユナミシャク)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)(ヨーロッパアワノメイガ)、オキシジア・ベスリア(Oxydia vesulia)、パンデミス・セラサナ(Pandemis cerasana)(common currant tortrix)、パンデミス・ヘパラナ(Pandemis heparana)(トビハマキ)、パピリオ・デモドクス(Papilio demodocus)、ペクチノホラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)(ワタアカミムシガ)、ペリドロマ・エスピーピー(Peridroma spp.)(ネキリムシ)、ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia)(ニセタマナヤガ)、ペリロイコプテラ・コフェエラ(Perileucoptera coffeella)(white coffee leafminer)、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)(potato tuber moth)、フィロクニシチス・シトレラ(Phyllocnisitis citrella)、フィロノリクテル・エスピーピー(Phyllonorycter spp.)(ハモグリムシ)、ピエリス・ラパエ(Pieris rapae)(アオムシ)、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia interpunctella)(ノシメマダラメイガ)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(コナガ)、ポリクロシス・ビテアナ(Polychrosis viteana)(ブドウヒメハマキ)、プライス・エンドカルパ(Prays endocarpa)、プライス・オレアエ(Prays oleae)(olive moth)、プソイダレチア・エスピーピー(Pseudaletia spp.)(ヤガ)、プソイダレチア・ウニプンクタタ(Pseudaletia unipunctata)(ヨトウムシ)、プソイドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)(soybean looper)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、シルポファガ・インセルツラス(Scirpophaga incertulas)、セサミア・エスピーピー(Sesamia spp.)(stemborer)、セサミア・インフェレンス(Sesamia inferens)(イネヨトウ)、セサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides)、セトラ・ニテンス(Setora nitens)、シトトロガ・セレアレラ(Sitotroga cerealella)(バクガ)、スパルガノチス・ピレリアナ(Sparganothis pilleriana)、スポドプテラ・エスピーピー(Spodoptera spp.)(ヨトウムシ)、スポドプテラ・エキシグア(Spodoptera exigua)(シロイチモンジヨトウ)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)(ツマジロクサヨトウ)、スポドプテラ・オリダニア(Spodoptera oridania)(southern armyworm)、シナンテドン・エスピーピー(Synanthedon spp.)(ネクイムシ)、テクラ・バシリデス(Thecla basilides)、テルミシア・ゲンマタリス(Thermisia gemmatalis)、チネオラ・ビッセリエラ(Tineola bisselliella)(コイガ)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)(イラクサギンウワバ)、ツタ・アブソルタ(Tuta absoluta)、イポノモイタ・エスピーピー(Yponomeuta spp.)、ゾイゼラ・コフェアエ(Zeuzera coffeae)(コーヒーゴマフボクトウ)及びゾイゼラ・ピリナ(Zeuzera pyrina)(leopard moth)。
【0068】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、食毛類(Mallophage)(ハジラミ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、それらに限定されない:ボビコラ・オビス(Bovicola ovis)(ヒツジハジラミ)、メナカンツス・ストラミネウス(Menacanthus stramineus)(ニワトリオオハジラミ)及びメノポン・ガリナエ(Menopon gallinea)(ニワトリハジラミ)。
【0069】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、直翅類(Orthoptera)(バッタ、イナゴ及びコオロギ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:アナブルス・シンプレキス(Anabrus simplex)(モルモンクリケット)、グリロタルピダエ(Gryllotalpidae)(ケラ)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria)、メラノプルス・エスピーピー(Melanoplus spp.)(バッタ)、ミクロセントルム・レチネルベ(Microcentrum retinerve)(angular winged katydid)、プテロフィラ・エスピーピー(Pterophylla spp.)(キリギリス)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)、スクデリア・フルカタ(Scudderia furcata)(fork tailed bush katydid)及びバランガ・ニグリコルニス(Valanga nigricornis)。
【0070】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、シラミ目(Phthiraptera)(シラミ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:ハエマトピヌス・エスピーピー(Haematopinus spp.)(ウシ及びブタのシラミ)、リノグナツス・オビルス(Linognathus ovillus)(ヒツジのシラミ)、ペジクルス・フマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis)(アタマジラミ)、ペジクルス・フマヌス・フマヌス(Pediculus humanus humanus)(コロモジラミ)及びプチルス・プビス(Pthirus pubis)(ケジラミ)。
【0071】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、隠翅類(Siphonaptera)(ノミ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis)(イヌノミ)、クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)(ネコノミ)及びプレキス・イリタンス(Pulex irritans)(ヒトノミ)。
【0072】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、総翅類(Thysanoptera)(アザミウマ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)(タバコアザミウマ)、フランクリニエラ・オッシデンタリス(Frankliniella occidentalis)(ミカンキイロアザミウマ)、フランクリニエラ・シュルツエイ(Frankliniella shultzei)、フランクリニエラ・ウィリアムシ(Frankliniella williamsi)(トウモロコシアザミウマ)、ヘリオトリプス・ハエモライダリス(Heliothrips haemorrhaidalis)(オンシツアザミウマ)、リフィホロトリプス・クルエンタツス(Riphiphorothrips cruentatus)、シルトトリプス・エスピーピー(Scirtothrips spp.)、シルトトリプス・シトリ(Scirtothrips citri)(citrus thrips)、シルトトリプス・ドルサリス(Scirtothrips dorsalis)(チャノキイロアザミウマ)、タエニオトリプス・ローパランテンナリス(Taeniothrips rhopalantennalis)及びトリプス・エスピーピー(Thrips spp.)。
【0073】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、総尾類(Thysanura)(シミ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:レピスマ・エスピーピー(Lepisma spp.)(セイヨウシミ)及びテルモビア・エスピーピー(Thermobia spp.)(マダラシミ)。
【0074】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、ダニ目(Acarina)(ダニ及びマダニ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:アカラプシス・ウォオジ(Acarapsis woodi)(アカリンダニ;ミツバチの気管ダニ)、アカルス・エスピーピー(Acarus spp.)(食品ダニ)、アカルス・シロ(Acarus siro)(アシブトコナダニ)、アセリア・マンギフェラエ(Aceria mangiferae)(mango bud mite)、アクロプス・エスピーピー(Aculops spp.)、アクロプス・リコペルシシ(Aculops lycopersici)(トマトサビダニ)、アクロプス・ペレカシ(Aculops pelekasi)、アクルス・ペレカッシ(Aculus pelekassi)、アクルス・スレクテンダリ(Aculus schlechtendali)(リンゴサビダニ)、アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)(アメリカキララマダニ)、ボオフィルス・エスピーピー(Boophilus spp.)(マダニ)、ブレビパルプス・オボバツス(Brevipalpus obovatus)(チャノヒメハダニ)、ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis)(ミナミヒメハダニ)、デモデキス・エスピーピー(Demodex spp.)(ヒゼンダニ)、デルマセントル・エスピーピー(Dermacentor spp.)(カタダニ)、デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis)(アメリカイヌカクダニ)、デルマトファゴイデス・プテロニッシヌス(Dermatophagoides pteronyssinus)(ヒョウヒダニ)、エオテトラニクス・エスピーピー(Eotetranycus spp.)、エオテトラニクス・カルピニ(Eotetranychus carpini)(yellow spider mite)、エピチメルス・エスピーピー(Epitimerus spp.)、エリオフィエス・エスピーピー(Eriophyes spp.)、イキソデス・エスピーピー(Ixodes spp.)(マダニ)、メタテトラニクス・エスピーピー(Metatetranycus spp.)、ノトエドレス・カチ(Notoedres cati)、オリゴニクス・エスピーピー(Oligonychus spp.)、オリゴニクス・コフェエ(Oligonychus coffee)、オリゴニクス・イリクス(Oligonychus ilicus)(southern red mite)、パノニクス・エスピーピー(Panonychus spp.)、パノニクス・シトリ(Panonychus citri)(ミカンハダニ)、パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi)(リンゴハダニ)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)(ミカンサビダニ)、ポリファゴタルソネムン・ラツス(Polyphagotarsonemun latus)(チャノホコリダニ)、リピセファルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus)(クリイロコイタマダニ)、リゾグリフス・エスピーピー(Rhizoglyphus spp.)(ネダニ)、サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei)(ヒゼンダニ)、テゴロフス・ペルセアフロラエ(Tegolophus perseaflorae)、テトラニクス・エスピーピー(Tetranychus spp.)、テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)(ナミハダニ)及びバロア・デストルクトル(Varroa destructor)(ミツバチヘギイタダニ)。
【0075】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、線虫類(Nematoda)(センチュウ)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、下記の害虫が含まれるが、これらに限定されない:アフェレンコイデス・エスピーピー(Aphelenchoides spp.)(芽及び葉&松材のセンチュウ)、ベロノライムス・エスピーピー(Belonolaimus spp.)(sting nematode)、クリコネメラ・エスピーピー(Criconemella spp.)(ring nematode)、ジロフィラリア・インミチス(Dirofilaria immitis)(犬糸状虫)、ジチレンクス・エスピーピー(Ditylenchus spp.)(茎及び球根のセンチュウ)、ヘテロデラ・エスピーピー(Heterodera spp.)(シストセンチュウ)、ヘテロデラ・ゼアエ(Heterodera zeae)(トウモロコシのシストセンチュウ)、ヒルスマンニエラ・エスピーピー(Hirschmanniella spp.)(root nematode)、ホプロライムス・エスピーピー(Hoplolaimus spp.)(lance nematode)、メロイドギネ・エスピーピー(Meloidogyne spp.)(ネコブセンチュウ)、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)(ネコブセンチュウ)、オンコセルカ・ボルブルス(Onchocerca volvulus)(回施糸状虫)、プラチレンクス・エスピーピー(Pratylenchus spp.)(ネグサレセンチュウ)、ラドホルス・エスピーピー(Radopholus spp.)(ネモグリセンチュウ)及びロチレンクス・レニホルミス(Rotylenchus reniformis)(ニセフクロセンチュウ)。
【0076】
別の実施形態において、本文書において開示される発明は、結合類(Symphyla)(コムカデ類)を駆除するために使用することができる。これらの害虫の非網羅的列挙には、スクチゲレラ・インマクラタ(Scutigerella immaculata)が含まれるが、これに限定されない。
【0077】
より詳細な情報については、Arnold Mallisによる「HANDBOOK OF PEST CONTROL - THE BEHAVIOR, LIFE HISTORY, AND CONTROL OF HOUSEHOLD PESTS」(第9版、著作権(2004年):GIE Media Inc.)を参照のこと。
【0078】
混合物
式Iの化合物はまた、経済性及び相乗作用の両方の理由で、様々な殺昆虫剤とともに使用することができる。そのような殺昆虫剤には、抗生物質系殺昆虫剤、大環状ラクトン系殺昆虫剤(例えば、アベルメチン系殺昆虫剤、ミルベマイシン(milbemycin)系殺昆虫剤及びスピノシン(spinosyn)系殺昆虫剤)、ヒ素系殺昆虫剤、植物学的殺昆虫剤、カルバマート系殺昆虫剤(例えば、ベンゾフラニルメチルカルバマート系殺昆虫剤、ジメチルカルバマート系殺昆虫剤、オキシムカルバマート系殺昆虫剤及びフェニルメチルカルバマート系殺昆虫剤)、ジアミド系殺昆虫剤、乾燥剤系殺昆虫剤、ジニトロフェノール系殺昆虫剤、フッ素系殺昆虫剤、ホルムアミジン系殺昆虫剤、燻蒸剤系殺昆虫剤、無機殺昆虫剤、昆虫成長調節剤(例えば、キチン合成阻害剤、幼若ホルモン模倣物、幼若ホルモン、脱皮ホルモンアゴニスト、脱皮ホルモン、脱皮阻害剤、プレコセン(precocene)類及び他の未分類の昆虫成長調節剤)、ネレイストキシン(nereistoxin)アナログ系殺昆虫剤、ニコチノイド系殺昆虫剤(例えば、ニトログアニジン系殺昆虫剤、ニトロメチレン系殺昆虫剤及びピリジルメチルアミン系殺昆虫剤)、有機塩素系殺昆虫剤、有機リン系殺昆虫剤、オキサジアジン系殺昆虫剤、オキサジアゾロン系殺昆虫剤、フタルイミド系殺昆虫剤、ピラゾール系殺昆虫剤、ピレスロイド系殺昆虫剤、ピリミジンアミン系殺昆虫剤、ピロール系殺昆虫剤、テトラミン酸系殺昆虫剤、テトロン酸系殺昆虫剤、チアゾール系殺昆虫剤、チアゾリジン系殺昆虫剤、チオウレア系殺昆虫剤、ウレア系殺昆虫剤、同様にまた、他の未分類の殺昆虫剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0079】
式Iの化合物との組合せで有益に用いることができる具体的な殺昆虫剤の一部には、下記のものが含まれるが、それらに限定されない:1,2−ジクロロプロパン、アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アセチオン(acethion)、アセトプロール、アクリナトリン、アクリロニトリル、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレスリン、アロサミジン(allosamidin)、アリキシカルブ、アルファシペルメトリン、アルファエクジソン、アルファエンドスルファン、アミジチオン、アミノカルブ、アミトン(amiton)、アミトンオキサレート、アミトラズ、アナバシン、アチダチオン、アザジラクチン(azadirachtin)、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、アゾトエート、ヘキサフルオロケイ酸バリウム、バルトリン(barthrin)、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベータシフルトリン、ベータシペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン(bioallethrin)、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビストリフルロン、ホウ砂、ホウ酸、ブロムフェンビンホス、ブロモシクレン、ブロモDDT、ブロモホス、ブロモホスエチル、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトネート、ブトキシカルボキシム、カズサホス、ヒ酸カルシウム、多硫化カルシウム、カンフェクロール、カルバノレート(carbanolate)、カルバリル、カルボフラン、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、カルタップ塩酸塩、クロラントラニリプロール、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルチオホス、クロマフェノジド、シネリンI、シネリンII、シネリン類、シスメトリン、クロエトカルブ、クロサンテル、クロチアニジン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、クマホス、クミトエート、クロタミトン、クロトキシホス、クルホメート、氷晶石、シアノフェンホス、シアノホス、シアントエート、シアントラニリプロール、シクレトリン(cyclethrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、シロマジン、シチオエート(cythioate)、DDT、デカルボフラン、デルタメトリン、デメフィオン、デメフィオンO、デメフィオンS、デメトン、デメトンメチル、デメトンO、デメトンOメチル、デメトンS、デメトンSメチル、デメトンSメチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、珪藻土、ダイアジノン、ジカプトン(dicapthon)、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクレシル(dicresyl)、ジクロトホス、ジシクラニル、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジロール(dilor)、ジメフルトリン、ジメホックス、ジメタン(dimetan)、ジメトエート、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン(dimetilan)、ジネックス、ジネックスジクレキシン(dinex-diclexine)、ジノプロップ、ジノサム、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスルホトン、ジチクロホス、d−リモネン、DNOC、DNOCアンモニウム、DNOCカリウム、DNOCナトリウム、ドラメクチン、エクジステロン、エマメンチン、エマメンチン安息香酸塩、EMPC、エムペントリン、エンドスルファン、エンドチオン、エンドリン、EPN、エポフェノナン、エプリノメクチン、エスデパレトリン(esdepallethrine)、エスフェンバレレート、エタホス(etaphos)、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エトエートメチル、エトプロホス、エチルホルマート、エチルDDD、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エチレンオキシド、エトフェンプロックス、エトリムホス、EXD、ファムフル(famphur)、フェナミホス、フェナザフロル、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオンエチル、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド(そのさらに分割された異性体)、フルコフロン、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルモチオン、ホルムパラネート、ホルムパラネート塩酸塩、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フフェノジド(fufenozide)、フラチオカルブ、フレトリン(furethrin)、ガンマシハロトリン、ガンマHCH、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘプテノホス、ヘテロホス(heterophos)、ヘキサフルムロン、HHDN、ヒドラメチルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、ヒキンカルブ、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、ヨードメタン、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソカルボホス(isocarbophos)、イソドリン(isodrin)、イソフェンホス、イソフェンホスメチル、イソプロカルブ、イソプロチオラン、イソチオエート、イソキサチオン、イベルメクチン、ジャスモリン(jasmolin)I、ジャスモリンII、ジョードフェンホス、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、ラムダシハロトリン、ヒ酸鉛、レピメクチン、レプトホス、リンデン、リリムホス、ルフェヌロン、リチダチオン、マラチオン、マロノベン、マジドックス、メカルバム、メカルホン、メナゾン、メペルフルトリン(meperfluthrin)、メホスホラン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタフルミゾン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトクロトホス、メソミル、メトプレン、メトトリン(methothrin)、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メチルブロミド、メチルイソチオシアナート、メチルクロロホルム、メチレンクロリド、メトフルトリン、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、メキサカルベート、ミルベメクチン、ミルベマイシン(milbemycin)オキシム、ミパホックス、ミレックス、モロスルタプ(molosultap)、モノクロトホス、モノメヒポ(monomehypo)、モノスルタプ(monosultap)、モルホチオン、モキシデクチン、ナフタロホス、ナレッド、ナフタレン、ニコチン、ニフルリジッド、ニテンピラム、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノバルロン、ノビフルムロン、オメトエート、オキサミル、オキシデメトンメチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、パラジクロロベンゼン、パラチオン、パラチオンメチル、ペンフルロン(penfluron)、ペンタクロロフェノール、ペルメトリン、フェンカプトン、フェノトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスホラン、ホスメット、ホスニクロル、ホスファミドン、ホスフィン、ホキシム、ホキシムメチル、ピリメタホス、ピリミカルブ、ピリミホスエチル、ピリミホスメチル、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、pp’−DDT、プラレトリン、プレコセン(precocene)I、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフェノホス、プロフルラリン、プロフルトリン、プロマシル(promacyl)、プロメカルブ、プロパホス、プロペタニホス、プロポキスル、プロチダチオン、プロチオホス、プロトエート、プロトリフェンブト、ピメトロジン、ピラクロホス、ピラフルプロール、ピラゾホス、ピレスメトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン類、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオン、ピリフルキナゾン、ピリミジフェン、ピリミテート、ピリプロール、ピリプロキシフェン、カッシア、キナルホス、キナルホスメチル、キノチオン(quinothion)、ラフォキサニド、レスメトリン、ロテノン、リアニア、サバジラ、シュラダン、セラメクチン(selamectin)、シラフルオフェン、シリカゲル、亜ヒ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、ソファミド、スピネトラム、スピノサド、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルコフロン、スルコフロンナトリウム、スルフルラミド、スルホテップ、スルホキサフロル、スルフリルフルオリド、スルプロホス、タウフルバリネート、タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、TEPP、テラレトリン、テルブホス、テトラクロロエタン、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin)、シータシペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チクロホス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオシクラムオキサレート、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオスルタップ、チオスルタップ二ナトリウム、チオスルタップモノナトリウム、チューリンギエンシン(thuringiensin)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トランスフルトリン、トランスペルメトリン、トリアラテン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリクロルメタホス(trichlormetaphos)−3、トリクロロナート、トリフェノホス、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン、バミドチオン、バニリプロール、XMC、キシリルカルブ、ゼータシペルメトリン及びゾラプロホス。
【0080】
加えて、上記殺昆虫剤のどのような組合せも使用することができる。
【0081】
式Iの化合物はまた、除草剤及び殺真菌剤とともに、又は、経済性及び相乗作用の両方の理由で使用することができる。
【0082】
式Iの化合物はまた、経済性及び相乗作用の理由で、殺ダニ剤、殺藻剤、摂食阻害剤、殺鳥剤(avicide)、殺菌剤、鳥忌避剤、不妊化剤、殺真菌剤、除草剤緩和剤(herbicide safeners)、除草剤、昆虫誘因剤、昆虫忌避剤、哺乳動物忌避剤、交尾攪乱剤、軟体動物駆除剤、植物活性化剤、植物成長調節剤、殺鼠剤、相乗剤、落葉剤、乾燥剤、消毒剤、信号化学物質及び殺ウイルス剤とともに使用することができる(これらのカテゴリーは必ずしも相互に排他的ではない)。
【0083】
より多くの情報については、http://www.alanwood.net/pesticides/index.htmlにある「COMPENDIUM OF PESTICIDE COMMON NAMES」を参照のこと。「THE PESTICIDE MANUAL」(第14版、編者:CDS Tomlin、著作権(2006年):British Crop Production Council)もまた参照のこと。
【0084】
相乗作用混合物
式Iの化合物は、混合物における化合物の作用様式が同じであるか、又は類似しているか、又は異なる相乗作用混合物を形成するために他の化合物(例えば、「混合物」の見出しのもとで述べられる化合物など)とともに使用することができる。
【0085】
作用様式の例には、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ナトリウムチャネル調節剤、キチン生合成阻害剤、GABA作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト、GABA作動性又はグルタミン酸作動性の塩素イオンチャネルアゴニスト、アセチルコリン受容体アゴニスト、MET I阻害剤、Mg刺激ATPase阻害剤、ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト又はニコチン性アセチルコリン受容体アンタゴニスト、中腸膜破壊剤及び酸化的リン酸化破壊剤が含まれるが、これらに限定されない。
【0086】
加えて、下記の化合物が相乗剤として公知であり、本文書において開示される発明とともに使用することができる:ピペロニルブトキシド、ピプロタール(piprotal)、プロピルイソム(propyl isome)、セサメッキス(sesamex)、セサモリン(sesamolin)及びスルホキシド。
【0087】
配合物
殺虫剤は、その純粋な形態での適用のために好適であることは希である。通常の場合には、他の物質を加え、その結果、殺虫剤が、要求される濃度で、かつ、適切な形態で使用され得るようにすることが必要であり、このことは、容易な適用、取り扱い、輸送、貯蔵及び最大の殺虫剤活性を可能にする。従って、殺虫剤は、例えば、餌、高濃度エマルション剤、粉剤、乳剤、燻蒸剤、ゲル剤、粒剤、マイクロカプセル封入剤、種子処理剤、懸濁高濃度剤、サスポエマルション剤、錠剤、水溶性液剤、水和性顆粒剤又はドライフロアブル剤、水和剤及び超低体積(ultra low volume)溶液に配合される。
【0088】
配合物タイプに関するさらなる情報については、「CATALOGUE OF PESTICIDE FORMULATION TYPES AND INTERNATIONAL CODING SYSTEM」、Technical Monograph No.2(第5版、編集:CropLife International(2002))を参照のこと。
【0089】
殺虫剤は、ほとんどの場合、当該殺虫剤の高濃度配合物から調製される水性の懸濁物又はエマルションとして適用される。そのような水溶性配合物、水に懸濁可能な配合物又は乳化可能な配合物は、固体(これは通常、水和性粉末として公知である)、又は、水和性顆粒剤であるか、或いは、通常的には乳剤として公知である液体、又は、水性懸濁物であるかのどちらかである。水和性粉末(これは、水和性顆粒剤を形成するために圧縮成形することができる)は、殺虫剤、キャリア及び界面活性剤の均質な混合物を含む。殺虫剤の濃度は通常、重量比で約10%〜約90%である。キャリアは通常、アタパルジャイト粘土、モンモリロナイト粘土、珪藻土又は精製されたケイ酸塩の中から選ばれる。効果的な界面活性剤(水和性粉末の約0.5%〜約10%を含む)が、スルホン化リグニン、縮合ナフタレンスルホナート、ナフタレンスルホナート、アルキルベンゼンスルホナート、アルキルスルファート及び非イオン性界面活性剤(例えば、アルキルフェノールのエチレンオキシド付加物など)の中に見出される。
【0090】
殺虫剤の乳剤は、水混和性溶媒であるか、又は、水非混和性有機溶媒及び乳化剤の混合物であるかのどちらかであるキャリアに溶解される好都合な濃度の殺虫剤(例えば、1リットルの液体あたり約50グラム〜約500グラムなど)を含む。有用な有機溶媒には、芳香族系溶媒、とりわけ、キシレン系及び石油分画物、とりわけ、石油の高沸点のナフタレン系部分及びオレフィン系部分(例えば、重質芳香族ナフサなど)が含まれる。他の有機溶媒もまた使用することができ、例えば、テルペン系溶媒(ロジン誘導体を含む)、脂肪族ケトン(例えば、シクロヘキサノンなど)及び複合アルコール(例えば、2−エトキシエタノールなど)を使用することができる。乳剤のための好適な乳化剤が、従来のアニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる。
【0091】
水性懸濁物は、水性キャリアに約5重量%〜約50重量%の範囲における濃度で分散される水不溶性殺虫剤の懸濁物を含む。懸濁物が、殺虫剤を細かく粉砕し、粉砕物を、水及び界面活性剤から構成されるキャリアに激しく混合することによって調製される。様々な成分、例えば、無機塩及び合成ゴム又は天然ゴムなどもまた、水性キャリアの密度及び粘度を増大させるために加えることができる。水性混合物を調製し、それを所定の装置(例えば、サンドミル、ボールミル又はピストン型ホモジナイザーなど)において均質化することによって殺虫剤を同時に粉砕及び混合することが多くの場合、最も効果的である。
【0092】
殺虫剤はまた、土壌への適用のために特に有用である粒状組成物として適用することができる。粒状組成物は通常、約0.5重量%〜約10重量%の殺虫剤を、粘土又は類似する物質を含むキャリアに分散されて含有する。そのような組成物は通常、殺虫剤を好適な溶媒に溶解し、それを、約0.5mm〜3mmの範囲での適切な粒子サイズに事前に形成されている粒状キャリアに加えることによって調製される。そのような組成物はまた、キャリア及び化合物の錬り粉又はペーストを作製し、破砕及び乾燥して、所望される粒状粒子サイズを得ることによって配合することができる。
【0093】
殺虫剤を含有する粉剤が、粉末化形態の殺虫剤を好適な粉末状の農業用キャリア(例えば、カオリン粘土及び粉砕された火山岩など)と均質に混合することによって調製される。粉剤は好適には、約1%〜約10%の殺虫剤を含有することができる。粉剤は種子粉衣剤(seed dressing)として適用することができ、又は、粉剤ブロワー機器を用いて葉面適用剤として適用することができる。
【0094】
殺虫剤を適切な有機溶媒(通常的には石油、例えば、農業化学において広範囲に使用されるスプレー油など)における溶液の形態で適用することが、同等に実用的である。
【0095】
殺虫剤はまた、エアロゾル組成物の形態で適用することができる。そのような組成物において、殺虫剤は、圧力発生用の噴射剤混合物であるキャリアに溶解又は分散される。エアロゾル組成物は、混合物が噴霧バルブを介して施される容器に詰められる。
【0096】
殺虫剤が食物又は誘因剤又は両者と混合されるとき、殺虫剤餌が形成される。害虫がそのような餌を食べるとき、害虫は殺虫剤もまた摂取する。餌は、顆粒、ゲル、フロアブル粉末、液体又は固体の形態を取ることができる。餌は害虫の生息場所で使用される。
【0097】
燻蒸剤は、比較的高い蒸気圧を有し、従って、害虫を土壌又は閉鎖空間において殺すために、十分な濃度でガスとして存在することができる殺虫剤である。燻蒸剤の毒性はその濃度及び暴露時間に比例する。燻蒸剤は拡散についての良好な能力によって特徴づけられ、害虫の呼吸器系に浸透することによって、又は、害虫の角皮から吸収されることによって作用する。燻蒸剤は、ガス不透過性シートの下、ガス封止された部屋又は建物の中、或いは、特別なチャンバーの中において貯蔵製造物の害虫を駆除するために適用される。
【0098】
殺虫剤は、殺虫剤の粒子又は液滴を様々なタイプの可塑性ポリマーに懸濁することによってマイクロカプセル化することができる。ポリマーの化学的性質を変えることによって、又は、加工における様々な要因を変化させることによって、様々なサイズ、溶解性、壁厚、及び、様々な程度の浸透性を有するマイクロカプセルを形成することができる。これらの要因により、内部の有効成分が放出される速度が決定され、このことは、その結果として、製造物の残留成績、作用速度及び臭気に影響を及ぼす。
【0099】
油性溶液の高濃度物が、殺虫剤を溶解状態で保つにちがいない溶媒に殺虫剤を溶解することによって作製される。殺虫剤の油性溶液は通常、溶媒自体が殺虫作用を有すること、及び、外皮のワックス様被覆の溶解が殺虫剤の取り込み速度を増大させることのために、他の配合物よりも速い害虫の撃退及び殺傷をもたらす。油性溶液の他の利点には、貯蔵安定性がより良好であること、隙間への浸透がより良好であること、及び、油で汚れた表面への付着がより良好であることが含まれる。
【0100】
別の実施形態が水中油型エマルションであり、この場合、エマルションは、それぞれがラメラ状の液晶被覆を備え、かつ、水相に分散される油性の小滴を含み、それぞれの油性の小滴が、農業的に活性である少なくとも1つの化合物を含み、かつ、(1)少なくとも1つの非イオン性親油性表面活性剤、(2)少なくとも1つの非イオン性親水性表面活性剤、及び、(3)少なくとも1つのイオン性表面活性剤を含むモノラメラ層又はオリゴラメラ層により個々に覆われ、小滴は平均粒子直径が800ナノメートル未満である。この実施形態に関するさらなる情報が、特許出願番号第11/495,228号を有する2007年2月1日発行の米国特許出願公開第20070027034号に開示される。使用の容易さのために、この実施形態は「OIWE」と呼ばれる。
【0101】
さらなる情報については、D.Dentによる「INSECT PEST MANAGEMENT"(第2版、著作権:CAB International(2000))を参照のこと。加えて、より詳細な情報については、Arnold Mallisによる「HANDBOOK OF PEST CONTROL - THE BEHAVIOR, LIFE HISTORY, AND CONTROL OF HOUSEHOLD PESTS」(第9版、著作権(2004年):GIE Media Inc.)を参照のこと。
【0102】
他の配合成分
一般に、本文書において開示される発明は、配合物で使用されるとき、そのような配合物はまた、他の成分を含有することができる。これらの成分には、湿潤剤、展着剤、固着剤、浸透剤、緩衝剤、金属イオン封鎖剤、ドリフト軽減剤、相容性薬剤、消泡剤、清浄化剤及び乳化剤が含まれるが、これらに限定されない(これは、非網羅的な、相互に排他的でない列挙である)。少数の成分が次に記載される。
【0103】
湿潤化剤は、液体に加えられたとき、液体と、液体が拡がりつつある表面との間の界面張力を低下させることによって、液体の拡がり又は浸透力を増大させる物質である。湿潤化剤が、農薬配合物における2つの大きな機能のために、すなわち、加工時及び製造時には、水における粉末の濡れ速度を増大させて、可溶性液剤のための高濃度物、又は、懸濁高濃度物を作製するために、そして、製造物をスプレータンクにおいて水と混合しているときには、水和性粉末の湿潤時間を短くし、かつ、水和性顆粒剤の中への水の浸透を改善するために使用される。水和性粉末配合物、懸濁高濃度物配合物及び水和性顆粒剤配合物において使用される湿潤化剤の例が、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルフェノールエトキシラート及び脂肪族アルコールエトキシラートである。
【0104】
分散化剤は、粒子の表面に吸着し、粒子の分散状態を保つことを助け、かつ、粒子が再凝集することを防止する物質である。分散化剤が、製造時における分散及び懸濁を容易にするために、また、粒子がスプレータンクにおいて水に再分散することを保証するために農薬配合物に加えられる。分散化剤が、水和性粉末、懸濁高濃度物及び水和性顆粒剤において広範囲に使用される。分散化剤として使用される界面活性剤は、粒子表面に強く吸着し、粒子の再凝集に対する電荷バリア又は立体的バリアを提供することができる。最も一般に使用されている界面活性剤が、アニオン性、又は、非イオン性、又は、これら2つのタイプの混合物である。水和性粉末配合物については、最も一般的な分散化剤がリグノスルホン酸ナトリウムである。懸濁高濃度物については、非常に良好な吸着及び安定化が、高分子電解質を使用して、例えば、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物などを使用して得られる。トリスチリルフェノールエトキシラートホスファートエステルもまた使用される。非イオン性のもの、例えば、アルキルアリールエチレンオキシド縮合物及びEO−POブロックコポリマーなどが時には、懸濁高濃度物のための分散化剤としてアニオン性のものと組み合わされる。近年では、新しいタイプの非常に高分子量のポリマー界面活性剤が分散化剤として開発されている。これらは、非常に長い疎水性「骨格」と、「くし」型界面活性剤の「歯」を形成する非常に多数のエチレンオキシド鎖とを有する。これらの高分子量ポリマーは、疎水性骨格が粒子表面への多くの固定点を有するので、非常に良好な長期間安定性を懸濁高濃度物に与えることができる。農薬配合物において使用される分散化剤の例が、リグノスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物、トリスチリルフェノールエトキシラートホスファートエステル、脂肪族アルコールエトキシラート、アルキルエトキシラート、EO−POブロックコポリマー及びグラフトコポリマーである。
【0105】
乳化剤は、1つの液相の液滴の、別の液相における懸濁を安定化する物質である。乳化剤を用いない場合、これら2つの液体は2つの非混和性の液相に分離すると考えられる。最も一般に使用されている乳化剤ブレンド混合物は、12以上のエチレンオキシドユニットを有するアルキルフェノール又は脂肪族アルコールと、ドデシルベンゼンスルホン酸の油溶性カルシウム塩とを含有する。8から18までの範囲の親水性親油性比(「HLB」)値が通常、良好な安定したエマルションをもたらすにちがいない。エマルションの安定性を時には、少量のEO−POブロックコポリマー界面活性剤の添加によって改善することができる。
【0106】
可溶化剤は、臨界ミセル濃度を超える濃度で水においてミセルを形成する界面活性剤である。その場合、ミセルは、水不溶性物質をミセルの疎水性部分の内部に溶解又は可溶化することができる。可溶化のために通常的に使用される界面活性剤のタイプが非イオン性のものであり、例えば、ソルビタンモノオレアート、ソルビタンモノオレアートエトキシラート及びメチルオレアートエステルである。
【0107】
界面活性剤は時には、標的に対する殺虫剤の生物学的成績を改善するために、スプレータンクミックスに対する補助剤として単独で使用されるか、又は、他の添加物(例えば、鉱油又は植物油など)とともに使用される。生物学的強化のために使用される界面活性剤のタイプは一般には殺虫剤の性質及び作用様式に依存する。しかしながら、生物学的強化のために使用される界面活性剤は多くの場合、非イオン性のものであり、例えば、アルキルエトキシラート、線状脂肪族アルコールエトキシラート、脂肪族アミンエトキシラートである。
【0108】
農業用配合物におけるキャリア又は希釈剤は、要求される強度の製造物を与えるために殺虫剤に加えられる物質である。キャリアは通常、大きい吸収能を有する物質であり、一方、希釈剤は通常、小さい吸収能を有する物質である。様々なキャリア及び希釈剤が、粉剤、水和性粉末、粒剤及び水和性顆粒剤の配合において使用される。
【0109】
有機溶媒が、乳剤、ULV配合物の配合において主に使用され、また、より少ない程度で粒状配合物において使用される。時には、溶媒の混合物が使用される。溶媒の第1の主要な群が脂肪族パラフィン油であり、例えば、ケロシン又は精製パラフィンなどである。第2の主要な群で、最も一般的な群は、芳香族溶媒、例えば、キシレン画分、並びに、C9芳香族溶媒及びC10芳香族溶媒のより高分子量の画分などを含む。塩素化炭化水素が、配合物が水に乳化されるときには殺虫剤の結晶化を防止するための共溶媒として有用である。アルコールが時には、溶媒力を増大させるために共溶媒として使用される。
【0110】
増粘剤又はゲル化剤が、液体のレオロジー又は流動特性を改変するために、また、分散された粒子又は液滴の分離及び沈降を防止するために、懸濁高濃度物、エマルション剤及びサスポエマルション剤の配合において主に使用される。増粘剤、ゲル化剤及び沈降防止剤は一般に、2つのカテゴリーに、すなわち、水不溶性粒状物と、水溶性ポリマーとに分けられる。粘土及びシリカを使用して懸濁高濃度物配合物を製造することが可能である。これらのタイプの物質の例には、モンモリロナイト(例えば、ベントナイト)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム及びアタパルジャイトが含まれるが、これらに限定されない。水溶性多糖が長年にわたって増粘剤/ゲル化剤として使用されている。最も一般に使用される多糖のタイプが種子及び海草の天然抽出物であり、又は、セルロースの合成誘導体である。これらのタイプの物質の例には、グアーゴム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)が含まれるが、これらに限定されない。他のタイプの沈降防止剤が、修飾デンプン、ポリアクリラート、ポリビニルアルコール及びポリエチレンオキシドに基づく。別の良好な沈降防止剤がキサンタンガムである。
【0111】
様々な微生物が、配合された製造物を損なう原因となる。従って、保存剤が、それらの影響を除くために、又は、それらの影響を軽減するために使用される。そのような薬剤の例には、プロピオン酸及びそのナトリウム塩、ソルビン酸及びそのナトリウム塩又はカリウム塩、安息香酸及びそのナトリウム塩、p−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム塩、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、並びに、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)が含まれるが、これらに限定されない。
【0112】
界面活性剤の存在は、界面張力を低下させるが、多くの場合、水系配合物が、製造における混合操作の期間中に、また、スプレータンクからの適用における混合操作の期間中に泡立つことを生じさせる。発泡傾向を軽減するために、消泡剤が多くの場合、製造段階の期間中に、又は、ビンに充填する前に、そのどちらかで加えられる。一般に、2つのタイプの消泡剤、すなわち、シリコーン系消泡剤と、非シリコーン系消泡剤とが存在する。シリコーン系消泡剤は通常、ジメチルポリシロキサンの水性エマルションであり、一方、非シリコーン系消泡剤は水不溶性オイル(例えば、オクタノール及びノナノールなど)又はシリカである。両方の場合において、消泡剤の機能は、界面活性剤を空気・水の境界から追い出すことである。
【0113】
さらなる情報については、「CHEMISTRY AND TECHNOLOGY OF AGROCHEMICAL FORMULATIONS」(D.A.Knowles編、著作権(1998年):Kluwer Academic Publishers)を参照のこと。「INSECTICIDES IN AGRICULTURE AND ENVIRONMENT - RETROSPECTS AND PROSPECTS」(A.S.Perry、I.Yamamoto、I.Ishaaya及びR.Perry、著作権(1998年):Springer−Verlag)もまた参照のこと。
【0114】
適用
害虫の場所に適用されるべき殺虫剤の実際の量は一般に重要ではなく、当業者によって容易に決定することができる。一般には、1ヘクタールあたり約0.01グラムの殺虫剤から1ヘクタールあたり約5000グラムの殺虫剤までの濃度が良好な駆除をもたらすことが予想される。
【0115】
殺虫剤が適用される場所は、害虫が生息するどのような場所も可能であり、例えば、野菜作物、果樹及び堅果樹、ブドウのツル、観賞植物、家畜、建物の室内面又は屋外面、並びに、建物の周りの土壌が可能である。害虫を駆除するとは一般には、害虫の集団又は活動又は両方を所定の場所において低下させることを意味する。このことは、害虫の集団が所定の場所から撃退されるときに、或いは、害虫が、所定の場所又はその回りにおいて部分的又は完全に、一時的又は永続的に無能力化されるときに、或いは、害虫が、所定の場所又はその回りにおいて全体的又は部分的に撲滅されるときに生じ得る。当然のことではあるが、これらの結果の組合せが生じ得る。一般には、害虫の集団又は活動又は両方が50パーセントを超えて低下させられることが望ましく、好ましくは90パーセントを超えて、一層より好ましくは99パーセントを超えて低下させられる。
【0116】
一般に、餌に関しては、餌は、例えば、シロアリが餌と接触し得る地面に置かれる。餌はまた、例えば、アリ、シロアリ、ゴキブリ及びハエが餌と接触し得る建物の表面(水平表面、垂直表面又は傾斜表面)に適用することができる。
【0117】
一部の害虫はその卵が殺虫剤に抵抗し得る特異な能力を有するので、反復適用が、新たに現れた幼虫を駆除するために望ましい場合がある。
【0118】
植物における殺虫剤の全身移行を、植物の1つの部分における害虫を、殺虫剤をその植物の異なる部分に、又は、植物の根系が殺虫剤を取り込み得る場所に適用することによって駆除するために利用することができる。例えば、葉を食べる昆虫の駆除を、点滴灌漑又は畦間適用によって、或いは、種子を種まき前に処理することによって管理することができる。種子処理を、特殊化された形質を発現するために遺伝子的に形質転換された植物が発芽する種子を含めて、すべてのタイプの種子に対して適用することができる。代表的な例には、無脊椎動物害虫に対して毒性のタンパク質(例えば、バチルス・チューリンギエンシス又は他の殺昆虫性トキシンなど)を発現するもの、除草剤抵抗性を発現するもの(例えば、「Roundup Ready」種子など)、或いは、殺昆虫性トキシン、除草剤抵抗性、栄養強化及び/又は何らかの他の有益な形質を発現する「積み重ねられた」外来遺伝子を有するものが含まれる。その上、本出願の化合物又は組成物によるそのような種子処理は、ストレスが多い生育条件により良く耐える植物の能力をさらに高めることができる。この結果、より健康で、より元気な植物がもたらされ、このような植物は収穫期においてより大きい収穫量をもたらすことができる。
【0119】
本発明が、特殊化された形質(例えば、バチルス・チューリンギエンシス又は他の殺昆虫性トキシンなど)を発現するために遺伝子的に形質転換された植物、除草剤抵抗性を発現する植物、或いは、殺昆虫性トキシン、除草剤抵抗性、栄養強化及び/又は何らかの他の有益な形質を発現する「積み重ねられた」外来遺伝子を有する植物とともに使用され得ることは容易に明らかであるに違いない。そのような使用の一例が、そのような植物に本文書において開示される発明を噴霧することである。
【0120】
本文書において開示される発明は、動物医療部門において、又は、動物飼育の分野において内部寄生虫及び外部寄生虫を駆除するために好適である。本出願による化合物は、公知である様式で適用され、例えば、錠剤、カプセル、飲料物、顆粒の形態での経口投与、及び、例えば、浸漬、噴霧、浴びせること、スポッティング及び粉散布の形態での皮膚適用、及び、例えば、注射の形態での非経口投与などによって適用される。
【0121】
本文書において開示される発明はまた、家畜飼育において、例えば、ウシ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ及びガチョウにおいて都合良く用いることができる。好適な配合物が、飲料水又は飼料とともに動物に経口投与される。好適である投薬量及び配合物は動物種に依存する。
【0122】
殺虫剤が商業的に使用又は販売され得る前に、当該殺虫剤は、様々な政府当局(地方、地域、州、国家及び国家間)による長期の評価プロセスを受ける。膨大なデータ要求が規制当局によって定められており、製造物登録者によるか、又は、製造物登録者に代わる他者によるデータ作製及びデータ提出によって取り扱われなければならない。その後、これらの政府当局は当該データを検討し、安全であるという決定が結論されるならば、可能性のある使用者又は販売者に製造物登録承認を与える。その後、製造物登録が与えられ、支持される地方において、当該使用者又は販売者は当該殺虫剤を使用又は販売することができる。
【0123】
本文書における見出しは便宜的なものにすぎず、従って、どのような一部分であれ、その一部分を解釈するために使用してはならない。それぞれの組合せ及び部分集団が明示的に本明細書中に言及されていたかのように、本明細書中のすべての列挙は、その列挙の2つ以上の要素のありとあらゆる組合せを包含し、かつ、すべての範囲が、範囲内に終点を有する範囲に含まれるありとあらゆる部分集団を包含する。別途言及されるか、又は、他の場合には不可能であるとして当業者によって認識される場合を除き、本明細書中に記載されるプロセスの工程は必要な場合には、工程が本明細書中で議論されるシーケンスとは異なるシーケンスで行われる。その上、工程は必要な場合には、時期において別々に、同時に、又は、重なって行われる。例えば、加熱及び混合のような工程は当分野では時期において別々であり、又は、同時であり、又は、一部が重なる。別途言及される場合を除き、望ましくない影響を生じさせ得る要素、物質又は工程が、そのような影響を受け入れがたい程度に引き起こさないような量又は形態で存在するとき、そのような要素、物質又は工程は、本発明の実施のために実質的に存在しないと見なされる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式を有する化合物:
【化20】

式中、
A1、A2及びA3はそれぞれが独立して、C又はNであり、但し、A1及びA2は同時にNではない;
X及びYは独立して、C又はNである;
Z及びTはそれぞれが独立して、C(R6)(式中、R6は同じ又は異なり得る)、C=O、C=NR7、NR7、O、S(O)n’(n’=0〜2)である;
n=0、1、2及び3(X、Y、T及びZは一緒になって、3員又は4員又は5員又は6員のヘテロアリール、或いは、完全又は部分的に飽和した複素環式環を形成する);
R1は、(A1がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R2は、(A2がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R3は、CN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C2〜C4−アルケニル、置換又は非置換の5員ヘテロアリールであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;
R4は、(A3がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R5は、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;
R6は、H、OH、SH、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である;及び
R7は、H、OH、CN、NH2、CHO、−SCN、NO、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−アルキルアミン、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、(C1〜C4−トリアルキル)Siのうちの1つ又はそれ以上である。
【請求項2】
請求項1に記載される化合物を、害虫を駆除するための場所に適用することを含むプロセス。
【請求項3】
請求項1に記載される化合物と、少なくとも1つの他の殺虫剤との混合物を含む組成物。
【請求項4】
請求項1に記載される化合物と、少なくとも1つの除草剤、又は、少なくとも1つの殺真菌剤、又は、少なくとも1つの除草剤及び殺真菌剤との混合物を含む組成物。
【請求項5】
請求項1に記載される化合物と、1,2−ジクロロプロパン、アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アセチオン(acethion)、アセトプロール、アクリナトリン、アクリロニトリル、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレスリン、アロサミジン(allosamidin)、アリキシカルブ、アルファシペルメトリン、アルファエクジソン、アルファエンドスルファン、アミジチオン、アミノカルブ、アミトン(amiton)、アミトンオキサレート、アミトラズ、アナバシン、アチダチオン、アザジラクチン(azadirachtin)、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、アゾトエート、ヘキサフルオロケイ酸バリウム、バルトリン(barthrin)、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベータシフルトリン、ベータシペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン(bioallethrin)、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビストリフルロン、ホウ砂、ホウ酸、ブロムフェンビンホス、ブロモシクレン、ブロモDDT、ブロモホス、ブロモホスエチル、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトネート、ブトキシカルボキシム、カズサホス、ヒ酸カルシウム、多硫化カルシウム、カンフェクロール、カルバノレート(carbanolate)、カルバリル、カルボフラン、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、カルタップ塩酸塩、クロラントラニリプロール、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルチオホス、クロマフェノジド、シネリンI、シネリンII、シネリン類、シスメトリン、クロエトカルブ、クロサンテル、クロチアニジン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、クマホス、クミトエート、クロタミトン、クロトキシホス、クルホメート、氷晶石、シアノフェンホス、シアノホス、シアントエート、シアントラニリプロール、シクレトリン(cyclethrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、シロマジン、シチオエート(cythioate)、DDT、デカルボフラン、デルタメトリン、デメフィオン、デメフィオンO、デメフィオンS、デメトン、デメトンメチル、デメトンO、デメトンOメチル、デメトンS、デメトンSメチル、デメトンSメチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、珪藻土、ダイアジノン、ジカプトン(dicapthon)、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクレシル(dicresyl)、ジクロトホス、ジシクラニル、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジロール(dilor)、ジメフルトリン、ジメホックス、ジメタン(dimetan)、ジメトエート、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン(dimetilan)、ジネックス、ジネックスジクレキシン(dinex-diclexine)、ジノプロップ、ジノサム、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスルホトン、ジチクロホス、d−リモネン、DNOC、DNOCアンモニウム、DNOCカリウム、DNOCナトリウム、ドラメクチン、エクジステロン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、EMPC、エムペントリン、エンドスルファン、エンドチオン、エンドリン、EPN、エポフェノナン、エプリノメクチン、エスデパレトリン(esdepallethrine)、エスフェンバレレート、エタホス(etaphos)、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エトエートメチル、エトプロホス、エチルホルマート、エチルDDD、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エチレンオキシド、エトフェンプロックス、エトリムホス、EXD、ファムフル(famphur)、フェナミホス、フェナザフロル、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオンエチル、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド(そのさらに分割された異性体)、フルコフロン、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルモチオン、ホルムパラネート、ホルムパラネート塩酸塩、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フフェノジド(fufenozide)、フラチオカルブ、フレトリン(furethrin)、ガンマシハロトリン、ガンマHCH、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘプテノホス、ヘテロホス(heterophos)、ヘキサフルムロン、HHDN、ヒドラメチルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、ヒキンカルブ、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、ヨードメタン、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソカルボホス(isocarbophos)、イソドリン(isodrin)、イソフェンホス、イソフェンホスメチル、イソプロカルブ、イソプロチオラン、イソチオエート、イソキサチオン、イベルメクチン、ジャスモリン(jasmolin)I、ジャスモリンII、ジョードフェンホス、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、ラムダシハロトリン、ヒ酸鉛、レピメクチン、レプトホス、リンデン、リリムホス、ルフェヌロン、リチダチオン、マラチオン、マロノベン、マジドックス、メカルバム、メカルホン、メナゾン、メペルフルトリン(meperfluthrin)、メホスホラン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタフルミゾン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトクロトホス、メソミル、メトプレン、メトトリン(methothrin)、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メチルブロミド、メチルイソチオシアナート、メチルクロロホルム、メチレンクロリド、メトフルトリン、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、メキサカルベート、ミルベメクチン、ミルベマイシン(milbemycin)オキシム、ミパホックス、ミレックス、モロスルタプ(molosultap)、モノクロトホス、モノメヒポ(monomehypo)、モノスルタプ(monosultap)、モルホチオン、モキシデクチン、ナフタロホス、ナレッド、ナフタレン、ニコチン、ニフルリジッド、ニテンピラム、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノバルロン、ノビフルムロン、オメトエート、オキサミル、オキシデメトンメチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、パラジクロロベンゼン、パラチオン、パラチオンメチル、ペンフルロン(penfluron)、ペンタクロロフェノール、ペルメトリン、フェンカプトン、フェノトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスホラン、ホスメット、ホスニクロル、ホスファミドン、ホスフィン、ホキシム、ホキシムメチル、ピリメタホス、ピリミカルブ、ピリミホスエチル、ピリミホスメチル、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、pp’−DDT、プラレトリン、プレコセン(precocene)I、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフェノホス、プロフルラリン、プロフルトリン、プロマシル(promacyl)、プロメカルブ、プロパホス、プロペタンホス、プロポキスル、プロチダチオン、プロチオホス、プロトエート、プロトリフェンブト、ピメトロジン、ピラクロホス、ピラフルプロール、ピラゾホス、ピレスメトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン類、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオン、ピリフルキナゾン、ピリミジフェン、ピリミテート、ピリプロール、ピリプロキシフェン、カッシア、キナルホス、キナルホスメチル、キノチオン(quinothion)、ラフォキサニド、レスメトリン、ロテノン、リアニア、サバジラ、シュラダン、セラメクチン(selamectin)、シラフルオフェン、シリカゲル、亜ヒ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、ソファミド、スピネトラム、スピノサド、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルコフロン、スルコフロンナトリウム、スルフルラミド、スルホテップ、スルホキサフロル、スルフリルフルオリド、スルプロホス、タウフルバリネート、タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、TEPP、テラレトリン、テルブホス、テトラクロロエタン、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin)、シータシペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チクロホス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオシクラムオキサレート、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオスルタップ、チオスルタップ二ナトリウム、チオスルタップモノナトリウム、チューリンギエンシン(thuringiensin)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トランスフルトリン、トランスペルメトリン、トリアラテン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリクロルメタホス(trichlormetaphos)−3、トリクロロナート、トリフェノホス、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン、バミドチオン、バニリプロール、XMC、キシリルカルブ、ゼータシペルメトリン及びゾラプロホスからなる群より選択される少なくとも1つの薬剤とを含む組成物。
【請求項6】
請求項1に記載される化合物と、殺ダニ剤、殺藻剤、摂食阻害剤、殺鳥剤(avicide)、殺菌剤、鳥忌避剤、不妊化剤、殺真菌剤、除草剤緩和剤(herbicide safeners)、除草剤、昆虫誘因剤、昆虫忌避剤、哺乳動物忌避剤、交尾攪乱剤、軟体動物駆除剤、植物活性化剤、植物成長調節剤、殺鼠剤、相乗剤、落葉剤、乾燥剤、消毒剤、信号化学物質及び殺ウイルス剤からなる群より選択される少なくとも1つの薬剤とを含む組成物。
【請求項7】
請求項1に記載される化合物を種子に適用することを含むプロセス。
【請求項8】
請求項1に記載される化合物を、1つ又はそれ以上の特殊化された形質を発現するために遺伝子的に形質転換されている種子に適用することを含むプロセス。
【請求項9】
請求項1に記載される化合物を、1つ又はそれ以上の特殊化された形質を発現するために遺伝子的に形質転換されている遺伝子的に形質転換された植物に適用することを含むプロセス。
【請求項10】
請求項1に記載される化合物を、内部寄生虫、外部寄生虫、又は、両者を駆除するために動物に経口投与又は適用することを含むプロセス。
【請求項11】
請求項1に記載される化合物を含む製造物についての製造物登録承認を得るために、請求項1に記載される化合物に関連するデータを政府当局に提出することを含むプロセス。
【請求項12】
R1が、(A1がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;
R2が、(A2がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;
R3が、CN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C2〜C4−アルケニル、置換又は非置換の5員ヘテロアリールであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=Nのうちの1つ又はそれ以上である;
R4が、(A3がNでないという条件で)、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;
R5が、H、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−アミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;
R6が、H、OH、SH、CN、CHO、−SCN、NO、F、Cl、Br、I、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である;及び
R7が、H、OH、CN、NH2、CHO、−SCN、NO、置換又は非置換のC1〜C4−アルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルキル、置換又は非置換のC1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−アルコキシ、置換又は非置換のC1〜C4−アルキルアミン、置換又は非置換のC1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のハロ−C1〜C4−チオアルキル、置換又は非置換のC3〜C7−シクロアルキル、置換又は非置換のC2〜C4−アルケニル、置換又は非置換のC1〜C4−アシルアルキル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルキル−S(O)=NH、置換又は非置換のアリール、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、但し、置換基は、F、Cl、Br、OH、CN、NO、CHO、−SCN、S(O)n−C1〜C4−アルキル(式中、n=0〜2)、C1〜C4−アルキル、ハロ−C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルアミン、C1〜C4−アルコキシ、ハロ−C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−チオアルキル、ハロ−C1〜C4−チオアルキル、C1〜C4−アルキルアシル、C1〜C4−アシルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4−アルコキシ−イミノ、ヒドロキシ−イミノ、C1〜C4−アルキル−S(O)=NHのうちの1つ又はそれ以上である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
請求項12に記載される化合物を、害虫を駆除するための場所に適用することを含むプロセス。
【請求項14】
請求項12に記載される化合物と、少なくとも1つの他の殺虫剤との混合物を含む組成物。
【請求項15】
請求項12に記載される化合物と、少なくとも1つの除草剤、又は、少なくとも1つの殺真菌剤、又は、少なくとも1つの除草剤及び殺真菌剤との混合物を含む組成物。
【請求項16】
請求項12に記載される化合物と、1,2−ジクロロプロパン、アバメクチン、アセフェート、アセタミプリド、アセチオン(acethion)、アセトプロール、アクリナトリン、アクリロニトリル、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレスリン、アロサミジン(allosamidin)、アリキシカルブ、アルファシペルメトリン、アルファエクジソン、アルファエンドスルファン、アミジチオン、アミノカルブ、アミトン(amiton)、アミトンオキサレート、アミトラズ、アナバシン、アチダチオン、アザジラクチン(azadirachtin)、アザメチホス、アジンホスエチル、アジンホスメチル、アゾトエート、ヘキサフルオロケイ酸バリウム、バルトリン(barthrin)、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベータシフルトリン、ベータシペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン(bioallethrin)、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビストリフルロン、ホウ砂、ホウ酸、ブロムフェンビンホス、ブロモシクレン、ブロモDDT、ブロモホス、ブロモホスエチル、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトネート、ブトキシカルボキシム、カズサホス、ヒ酸カルシウム、多硫化カルシウム、カンフェクロール、カルバノレート(carbanolate)、カルバリル、カルボフラン、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、カルタップ塩酸塩、クロラントラニリプロール、クロルビシクレン、クロルデン、クロルデコン、クロルジメホルム、クロルジメホルム塩酸塩、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロロホルム、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルチオホス、クロマフェノジド、シネリンI、シネリンII、シネリン類、シスメトリン、クロエトカルブ、クロサンテル、クロチアニジン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、クマホス、クミトエート、クロタミトン、クロトキシホス、クルホメート、氷晶石、シアノフェンホス、シアノホス、シアントエート、シアントラニリプロール、シクレトリン(cyclethrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、シロマジン、シチオエート(cythioate)、DDT、デカルボフラン、デルタメトリン、デメフィオン、デメフィオンO、デメフィオンS、デメトン、デメトンメチル、デメトンO、デメトンOメチル、デメトンS、デメトンSメチル、デメトンSメチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、珪藻土、ダイアジノン、ジカプトン(dicapthon)、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクレシル(dicresyl)、ジクロトホス、ジシクラニル、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジロール(dilor)、ジメフルトリン、ジメホックス、ジメタン(dimetan)、ジメトエート、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン(dimetilan)、ジネックス、ジネックスジクレキシン(dinex-diclexine)、ジノプロップ、ジノサム、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスルホトン、ジチクロホス、d−リモネン、DNOC、DNOCアンモニウム、DNOCカリウム、DNOCナトリウム、ドラメクチン、エクジステロン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、EMPC、エムペントリン、エンドスルファン、エンドチオン、エンドリン、EPN、エポフェノナン、エプリノメクチン、エスデパレトリン(esdepallethrine)、エスフェンバレレート、エタホス(etaphos)、エチオフェンカルブ、エチオン、エチプロール、エトエートメチル、エトプロホス、エチルホルマート、エチルDDD、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エチレンオキシド、エトフェンプロックス、エトリムホス、EXD、ファムフル(famphur)、フェナミホス、フェナザフロル、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンチオンエチル、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルベンジアミド(そのさらに分割された異性体)、フルコフロン、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホルメタネート塩酸塩、ホルモチオン、ホルムパラネート、ホルムパラネート塩酸塩、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フフェノジド(fufenozide)、フラチオカルブ、フレトリン(furethrin)、ガンマシハロトリン、ガンマHCH、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド、HCH、HEOD、ヘプタクロル、ヘプテノホス、ヘテロホス(heterophos)、ヘキサフルムロン、HHDN、ヒドラメチルノン、シアン化水素、ヒドロプレン、ヒキンカルブ、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、ヨードメタン、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソカルボホス(isocarbophos)、イソドリン(isodrin)、イソフェンホス、イソフェンホスメチル、イソプロカルブ、イソプロチオラン、イソチオエート、イソキサチオン、イベルメクチン、ジャスモリン(jasmolin)I、ジャスモリンII、ジョードフェンホス、幼若ホルモンI、幼若ホルモンII、幼若ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、ラムダシハロトリン、ヒ酸鉛、レピメクチン、レプトホス、リンデン、リリムホス、ルフェヌロン、リチダチオン、マラチオン、マロノベン、マジドックス、メカルバム、メカルホン、メナゾン、メペルフルトリン(meperfluthrin)、メホスホラン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタフルミゾン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトクロトホス、メソミル、メトプレン、メトトリン(methothrin)、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メチルブロミド、メチルイソチオシアナート、メチルクロロホルム、メチレンクロリド、メトフルトリン、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、メキサカルベート、ミルベメクチン、ミルベマイシン(milbemycin)オキシム、ミパホックス、ミレックス、モロスルタプ(molosultap)、モノクロトホス、モノメヒポ(monomehypo)、モノスルタプ(monosultap)、モルホチオン、モキシデクチン、ナフタロホス、ナレッド、ナフタレン、ニコチン、ニフルリジッド、ニテンピラム、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノバルロン、ノビフルムロン、オメトエート、オキサミル、オキシデメトンメチル、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、パラジクロロベンゼン、パラチオン、パラチオンメチル、ペンフルロン(penfluron)、ペンタクロロフェノール、ペルメトリン、フェンカプトン、フェノトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスホラン、ホスメット、ホスニクロル、ホスファミドン、ホスフィン、ホキシム、ホキシムメチル、ピリメタホス、ピリミカルブ、ピリミホスエチル、ピリミホスメチル、亜ヒ酸カリウム、チオシアン酸カリウム、pp’−DDT、プラレトリン、プレコセン(precocene)I、プレコセンII、プレコセンIII、プリミドホス、プロフェノホス、プロフルラリン、プロフルトリン、プロマシル(promacyl)、プロメカルブ、プロパホス、プロペタンホス、プロポキスル、プロチダチオン、プロチオホス、プロトエート、プロトリフェンブト、ピメトロジン、ピラクロホス、ピラフルプロール、ピラゾホス、ピレスメトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン類、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオン、ピリフルキナゾン、ピリミジフェン、ピリミテート、ピリプロール、ピリプロキシフェン、カッシア、キナルホス、キナルホスメチル、キノチオン(quinothion)、ラフォキサニド、レスメトリン、ロテノン、リアニア、サバジラ、シュラダン、セラメクチン(selamectin)、シラフルオフェン、シリカゲル、亜ヒ酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、ソファミド、スピネトラム、スピノサド、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルコフロン、スルコフロンナトリウム、スルフルラミド、スルホテップ、スルホキサフロル、スルフリルフルオリド、スルプロホス、タウフルバリネート、タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、TEPP、テラレトリン、テルブホス、テトラクロロエタン、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin)、シータシペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チクロホス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオシクラムオキサレート、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオスルタップ、チオスルタップ二ナトリウム、チオスルタップモノナトリウム、チューリンギエンシン(thuringiensin)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トランスフルトリン、トランスペルメトリン、トリアラテン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルホン、トリクロルメタホス(trichlormetaphos)−3、トリクロロナート、トリフェノホス、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン、バミドチオン、バニリプロール、XMC、キシリルカルブ、ゼータシペルメトリン及びゾラプロホスからなる群より選択される少なくとも1つの薬剤とを含む組成物。
【請求項17】
請求項12に記載される化合物と、殺ダニ剤、殺藻剤、摂食阻害剤、殺鳥剤(avicide)、殺菌剤、鳥忌避剤、不妊化剤、殺真菌剤、除草剤緩和剤(herbicide safeners)、除草剤、昆虫誘因剤、昆虫忌避剤、哺乳動物忌避剤、交尾攪乱剤、軟体動物駆除剤、植物活性化剤、植物成長調節剤、殺鼠剤、相乗剤、落葉剤、乾燥剤、消毒剤、信号化学物質及び殺ウイルス剤からなる群より選択される少なくとも1つの薬剤とを含む組成物。
【請求項18】
請求項12に記載される化合物を種子に適用することを含むプロセス。
【請求項19】
請求項12に記載される化合物を、1つ又はそれ以上の特殊化された形質を発現するために遺伝子的に形質転換されている種子に適用することを含むプロセス。
【請求項20】
請求項12に記載される化合物を、1つ又はそれ以上の特殊化された形質を発現するために遺伝子的に形質転換されている遺伝子的に形質転換された植物に適用することを含むプロセス。
【請求項21】
請求項12に記載される化合物を、内部寄生虫、外部寄生虫、又は、両者を駆除するために動物に経口投与又は適用することを含むプロセス。
【請求項22】
請求項12に記載される化合物を含む製造物についての製造物登録承認を得るために、請求項12に記載される化合物に関連するデータを政府当局に提出することを含むプロセス。
【請求項23】
下記の構造を有する請求項1に記載の化合物:
【化21】


【請求項24】
下記の構造を有する請求項1に記載の化合物:
【化22】



【公表番号】特表2012−525381(P2012−525381A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508472(P2012−508472)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/001232
【国際公開番号】WO2010/126580
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(501035309)ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー (197)
【Fターム(参考)】