水中構造物
支持構造物と発電装置とを備える水中構造物を開示する。発電装置(1)を水中の支持構造物(2)に取り付けることができ、発電装置が、実質的に垂直軸について、回転することができるヨー・ベアリングの機能を含む結合部を備える。
【その他】特許協力条約第19条補正が2009年4月7日に提出された。本書においては、
補正後の請求の範囲を提出する。補正に係る請求項は[請求項1]、[請求項16]及び[請求項17]である。
【その他】特許協力条約第19条補正が2009年4月7日に提出された。本書においては、
補正後の請求の範囲を提出する。補正に係る請求項は[請求項1]、[請求項16]及び[請求項17]である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中構造物に関し、特に、水中構造物用のクランプ機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水中構造物、特に、水流及び波力発電装置は、水流及び波の作用によって、かなりの機械的荷重を受ける。これらの荷重には、支持構造物、又は、海底のような水中面への繋留により、反応しなければならない。いくつかの発電装置は、発電できる電力を最大にするために、及び/又は、発電装置と支持構造物との間の有害な相互作用を最小にするために、近づいて来る水流又は波の方向に対して、自身を配向するように設計されている。理想的には、発電装置と支持構造物とは、以下のことができる機械的接続又はクランプ機構により、一緒に接続すべきである。
i) かなりの機械的荷重に反応すること、
ii) 水流/波の方向に関して、発電装置を再配向できる必要な機械的自由度を提供すること、
iii)メンテナンスのために、発電装置を支持構造物から取り外しできること。
【0003】
以下の特許出願は、発電装置を水中支持構造物に取り付けるための従来の技術を説明している。
・特許文献1(英国特許発明第2348249号明細書、発明の名称「浮力室を有する水中の水流タービン(Submersible Water Flow Turbine with Buoyancy Chamber)」、発明者ジョン・アームストロング(John Armstrong))。これは、水流発電タービンの例であり、近づいて来る水流の方向に対して、海底の支持点について自身を配向する。
・特許文献2(国際公開第2005/061887 A1号パンフレット、発明の名称「連結式人工ベッド(Articulated False Bed)」、出願人マリーン・カレント・タービン社(Marine Current Turbines Ltd.))。これは、固定式のヨー潮流タービンを海底に取り付けるシステムを記載している。
・特許文献3(国際公開第2004/015264 A1号パンフレット、発明の名称「海中モジュール用案内装置、方法と基礎(Guiding Apparatus for Subsea Modules, a Method and a Foundation)」)。これは、潮流タービンを基礎に接続する代替方法を記載している。
・特許文献4(国際公開第9711301号パンフレット、発明の名称「クランプ・コネクタ配置(Clamp Connector Arrangement)」出願人ヴェクター・インターナショナル社(Vector International Ltd.))。これは、海中パイプラインの長手方向を一緒にクランプするために、一般に用いられるヒンジ・パイプ・クランプ機構を記載している。この特許で記載されたヒンジ・クランプ機構の特殊な設計は、本発明で記載された組み合わせ機能を実施するために、適合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】英国特許発明第2348249号明細書
【特許文献2】国際公開第2005/061887 A1号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2004/015264 A1号パンフレット
【特許文献4】国際公開第9711301号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の側面によれば、支持構造物と、発電装置と、該発電装置を前記支持構造物にクランプ操作可能な結合部とを備えた水中構造物を提供し、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物にクランプするとき、前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、適合しており、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物から取り外し操作可能である。
【0006】
本発明の他の側面によれば、発電装置を水中支持構造物にクランプする結合部を提供し、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物にクランプするとき、使用時に、前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、適合しており、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物から取り外し操作可能である。
【0007】
本発明の他の側面によれば、発電装置を水中支持構造物にクランプする結合部を提供し、前記結合部は、前記結合部を発電装置に取り付ける取り付け部と、支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える。
【0008】
本発明の実施の形態によれば、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構及び取り外し可能な結合部で構成され、通常の水中水流又は波の発電装置(PGA)を水中の支持構造物又は基層、へ取り付ける、及び、から取り外すための装置を提供できる。
【0009】
発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構が係合するとき、取り外し可能な結合部はヨー・ベアリングを形成し、発電装置が、支持構造物に対して実質的に垂直軸について、回転することができ、そのような回転は、近づいて来る水流又は波の方向に関して、発電装置を配向する目的のために行う。
【0010】
係合しなくなると、取り外し可能な結合部は、発電装置を支持構造物から自由に取り外すことができ、発電装置を水面へ回収し、その後、望ましいときに、支持構造物に再度、取り付ける。
【0011】
発電装置の支持構造物への/からの接続及び分離の間に、取り外し可能な結合部は、ほぼ垂直軸についての発電装置の配向に影響を受けず、ほぼ水平軸についての側面のミスアラインメント及び角度ミスアラインメントを大目に見る。
【0012】
取り外し可能な結合部は、発電装置に取り付けた1つ以上の可動部材を備え、可動部材を、ほぼ半径方向の意味で、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構と係合するように、個々に又は一括して動作できる。
【0013】
本発明をより良く理解するために、及び、本発明の実施方法をより明確に示すために、ほんの一例として、以下の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1a】図1aは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図1b】図1bは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図1c】図1cは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2a】図2aは、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図2b】図2bは、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図3a】図3aは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図3b】図3bは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図3c】図3cは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図4a】図4aは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図4b】図4bは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図4c】図4cは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図5a】図5aは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図5b】図5bは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図5c】図5cは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図6a】図6aは、本発明の第6の実施の形態を示す図である。
【図6b】図6bは、本発明の第6の実施の形態を示す図である。
【図7a】図7aは、本発明の一実施の形態で用いられる第1の結合部を示す図である。
【図7b】図7bは、本発明の一実施の形態で用いられる第1の結合部を示す図である。
【図8a】図8aは、本発明の一実施の形態で用いられる第2の結合部を示す図である。
【図8b】図8bは、本発明の一実施の形態で用いられる第2の結合部を示す図である。
【図9a】図9aは、本発明の一実施の形態で用いられる第3の結合部を示す図である。
【図9b】図9bは、本発明の一実施の形態で用いられる第3の結合部を示す図である。
【図10a】図10aは、本発明の一実施の形態で用いられる第4の結合部を示す図である。
【図10b】図10bは、本発明の一実施の形態で用いられる第4の結合部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1a〜1cは、水中の水流タービン装置を通じて、各々の断面図を示す。水流タービン装置は、発電装置(PGA)1と支持構造物2とを備える。支持構造物2を海底又は河床のような水中面に取り付ける。水流タービン装置を以下に示し記載するけれども、本発明の原理を波力発電装置にも適用できると理解すべきである。図1aは、支持構造物2の上に位置し、接続できる状態にある発電装置1を示す。発電装置1を、クレーン(図示せず)により支持でき、又は、ウィンチにより確実に浮揚でき、支持構造物に接続できる。発電装置1を、支持構造物2の上の位置に付け、その結果を図1bに示す。本発明のこの第1の実施の形態において、支持構造物に備え付けた固定位置合わせガイド4は、発電装置1を所定の位置に導く。発電装置1を支持構造物2の上に位置付けるプロセスを、ほぼ水平軸についての水平方向のミスアラインメント及び/又は角度ミスアラインメントがより大目に見られるようにするために、固定アラインメント・ガイド4を備える。発電装置1は、対になる機構5を有し、支持構造物2の対応する対になる機構6と解放可能なように、かみ合う。
【0016】
図1cにおいて、発電装置1を支持構造物2の上の所定の位置に保持するために、結合部又はクランプ機構3を動作させる。結合部は、図1aに示されるように、発電装置1により支持される可動要素(又はクランプ部)3で構成される。図1bは、可動要素3を有する支持構造物2上に位置する発電装置1を示す。可動要素3は、解放位置にあり、すなわち、発電装置1と支持構造物2とが互いに離れて動くことができる解放位置にある。図1cにおいて、結合部の可動要素3をアクチュエータ(明確にするために図示せず)により、半径方向内側に、かみ合い位置まで動作する。可動要素3は、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5と6とを一緒に保持し、発電装置1が支持構造物2から離れることを防ぐ。発電装置1が支持構造物2に対し回転できるために、可動要素3と対になる機構5と6との間に隙間を作る。結合部は、それによって、ヨー・ベアリングとして動作する。発電装置の対になる機構5の底の上のへり7は、水平方向の力を反応させるのに役立ち、水平方向の力は発電装置1に作用し、支持構造物2に入り込む。これは、このような機械的荷重の結合を軽減する。ヨー・ベアリングの回転の間だけでなく、取り外し可能な結合の係合の間の、ヨー・ベアリングの摩擦抵抗と磨耗を減少するために、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5と6とに、低摩擦ベアリング・ライナーを備える。ナイロンベース又はマトリクス繊維の材料のような低摩擦材料から、これらのベアリング・ライナーを作ることができる。
【0017】
図2a及び2bは、第2の実施の形態の各々の断面図を示し、可動部材3が発電装置1の内側に位置し、結合を固定するために、可動要素3を半径方向外側に動作することを示す。図3aは、解放位置にある可動要素3を有する支持構造物2上に取り付けた発電装置1を示す。可動要素3は、解放位置にあり、すなわち、発電装置1と支持構造物2とが解放位置にある。図2bにおいて、可動要素3を半径方向外側にかみ合い位置まで動作し、結合を固定する。
【0018】
図3a〜3cは、第3の実施の形態の各々の断面図を示し、可動部材3がヨー・ベアリング及びアクチュエータを更に堅く締め、ヨー・ベアリングが垂直軸について回転するのを防ぐ摩擦ブレーキの2つの機能を実施することを示す。本実施の形態では、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6と、可動部材3とは、先細にしている。図3bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し(アクチュエータは図示せず)、ヨー・ベアリングが自由に回転するために、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6と、可動部材3との間には、十分な隙間が残るようにしている。図3cにおいて、可動要素3を半径方向内側に更に動作することにより、結合を固定し、プレロードを作り出すために、可動要素3の先細面が、対になる機構5及び6の対応する先細面を支えている。このプレロードは、対になる機構5と6との間の望ましい摩擦を与え、発電装置1が支持構造物2のほぼ垂直軸について回転するのを防ぐ。
【0019】
図3a〜3cに記載の配置の代替の実施の形態は、可動部材3に重要な機構を組み込むことであり、この重要な機構は、発電装置1を固定し、ヨー・ベアリングが回転するのを防ぐために、発電装置1及び/又は支持構造物2の重要な機構と係合する(重要な機構は図示せず)。垂直軸について加えられる力のモーメントは、対になる機構同士の間の摩擦よりもむしろ、重要な機構が反応するので、このような場合において、対になる機構5及び6は先細である必要はない。
【0020】
図4a〜4cは、第4の実施の形態の各々の断面図を示し、ヨー・ベアリングが垂直軸について回転するのを防ぐために、追加の止めピン9を用いる。図4aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にあり、止めピン9は解放位置にある。図4bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し、結合部に係合している(アクチュエータは図示せず)。図4cにおいて、止めピン9は支持構造物の機構10に係合しており、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6が、垂直軸についてお互いに対して回転することを防ぐ。
【0021】
図5a〜5cは、第5の実施の形態の各々の断面図を示し、ヨー・ベアリングが回転するのを防ぐために、追加のブレーキ11を用いる。図5aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にあり、ブレーキ11は解放位置にある。図5bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し、結合部を固定している(アクチュエータは図示せず)。図5cにおいて、ブレーキ11は支持構造物の機構10を支えるように当てられており、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6が、垂直軸についてお互いに対して回転することを防ぐ。
【0022】
図6a及び6bは、第6の実施の形態の各々の断面図を示し、発電装置1から取り外し可能な結合の可動要素3が、水平軸ヒンジ13上に取り付けられている。図6aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にある。図6bにおいて、可動要素3をヒンジ取り付け13について動作し、結合部を固定している(アクチュエータは図示せず)。
【0023】
図7a及び7bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、海底から見上げた結合部の第1の実施例を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3はヒンジ15により結合し、可動要素3をほぼ水平面に関節接合することにより、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6の周りに、可動要素を開閉するために、アクチュエータ16により可動要素3を駆動する。図7aにおいて、可動要素3は開き、係合していない(解放)位置にある。この位置において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図7bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、可動要素3を、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図7a及び7bは、2つの可動要素3を示しているけれども、本発明の実施の形態の原理は、ヒンジで連結された3つ以上の可動要素にも等しく適用可能である。単一のアクチュエータ又は多数のアクチュエータであっても使用してよい。
【0024】
図8a及び8bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第2の結合を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3を互いに直接接続せず、一対の線形アクチュエータ16により連結している。これらのアクチュエータは、一緒に、主に水平面で作用し、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6の周りに、可動要素3を開閉する。図8aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。この状態において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図8bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、可動要素3を、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図8bは、2つの可動要素及び2つのアクチュエータを示しているけれども、3つ以上の可動要素及び3つ以上のアクチュエータにも等しく適用可能である。
【0025】
図9a及び9bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第2の結合を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、アクチュエータ16により開閉できるバンドクランプ17により、可動要素3をゆるく結び付けている。各々の可動要素の端に取り付けられたバネ18は、バンドクランプが解放される際に、可動要素が係合していない状態にあるのを助ける。図9aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。この状態において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図9bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、バンドクランプ17を閉じて、可動要素3を、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図9bは、4の可動要素を示しているけれども、2つ以上の可動要素も等しく使用可能である。
【0026】
図10a及び10bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第4の結合を示す(発電装置は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3は、1つ以上のアクチュエータ(図示せず)により駆動され、それぞれの水平軸について回転する個々の掛け金である。図10aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。図10bに示すように、アクチュエータは、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6の周りの可動要素3を閉じている。前述のように、いかなる数の可動要素も使用可能であることは、直ちに理解される。
【0027】
前述の機構は、任意の組み合わせにおいても使用できることに、注意しなければならない。実施例として、図2に記載された一般的な方法で取り外し可能なクランプを係合するために可動要素3が外側に回転するように、図10に記載された可動要素3は適合できる。代替的に、及び、他の実施例として、通常の係合位置を越えて動作させた際に、同じ可動要素が図3に記載された完全なブレーキの機能を果たすように、その可動要素は、先細部を含むことができる。
【0028】
前述から直ちに理解されるように、本発明の実施の形態は、1つ以上の以下の有利な効果を有することができる。
【0029】
・そのような結合部により反応しなければならない機械的荷重は、特に、水流発電機では、非常に顕著であり得る。結合部とベアリングの機能を組み合わせることにより、それぞれ荷重を支えなければならない分離した結合部とベアリングを用いるシステムに比べて、顕著なコストの節約になる。結合部/ベアリングを組み合わせた配置は、機械的により単純にもできるので、システムの信頼性を向上する。
【0030】
・一実施形態により、強い水流又は波の動きの領域にある水中の支持構造物に発電装置を取り付ける単純で安全な手段を提供できる。結合及び分離操作を、この環境では危険になり得るダイバーの介在なしで、実施できる。ダイバーを必要としないという事実は、機械を作ることができ、安全にメンテナンスできる最大の水深も増加する。
【0031】
・結合は、発電装置を支持構造物に係合するために、比較的わずかなアクチュエータを使用できる。精密なプレテンションを必要とする多くの個々のボルトを用いて、水中で結合を作るには、ボルト締めフランジを必要としないかもしれない。
【0032】
・荒海状態において、又は、いかなる海流があるとき、発電装置が支持構造物に接続されている間に、垂直軸についての発電装置の配向を制御することは、非常に難しいか、又は、不可能かもしれない。上記した結合部は、発電装置と支持構造物が垂直軸についての発電装置の配向に関係なく結合できるので、発電装置と支持構造物との接続のプロセスを単純化しスピードアップする。
【0033】
・発電装置と支持構造物とを結合するときに、発電装置自身が支持構造物と一列に並ぶことを助けるために、位置合わせガイドを使用できる。これは、側面のミスアラインメントだけでなく、水平軸についての発電装置のミスアラインメントを抑えるのに、結合を強くする。これは、また、発電装置を支持構造物の位置に導くために、発電装置は海底に固定する張力をかけたガイドワイヤー又はヒンジで連結されたリンケージを必要としないので、発電装置と支持構造物との接続のプロセスを単純化する。
【0034】
・ベアリングの部分として、ローリング要素は必要としない。ベアリングは海水により自然に滑らかにできる。これによりベアリング用の別個の潤滑システムやシーリングシステムを必要としない。
【0035】
・全ての可動要素又は損耗を受け得る可動要素は発電装置と共に海面へ回復でき、システムを容易にメンテナンスする。受動構造部品のみを支持構造物に残す。
【0036】
・ローリング要素のベアリングと通常関連する厳しい精度を必要とせずに、結合部を製造できる。結合部は運転中のマイナーな損傷(例えば、砂の磨耗又はマイナーな衝撃損傷)への耐性もある。
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中構造物に関し、特に、水中構造物用のクランプ機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水中構造物、特に、水流及び波力発電装置は、水流及び波の作用によって、かなりの機械的荷重を受ける。これらの荷重には、支持構造物、又は、海底のような水中面への繋留により、反応しなければならない。いくつかの発電装置は、発電できる電力を最大にするために、及び/又は、発電装置と支持構造物との間の有害な相互作用を最小にするために、近づいて来る水流又は波の方向に対して、自身を配向するように設計されている。理想的には、発電装置と支持構造物とは、以下のことができる機械的接続又はクランプ機構により、一緒に接続すべきである。
i) かなりの機械的荷重に反応すること、
ii) 水流/波の方向に関して、発電装置を再配向できる必要な機械的自由度を提供すること、
iii)メンテナンスのために、発電装置を支持構造物から取り外しできること。
【0003】
以下の特許出願は、発電装置を水中支持構造物に取り付けるための従来の技術を説明している。
・特許文献1(英国特許発明第2348249号明細書、発明の名称「浮力室を有する水中の水流タービン(Submersible Water Flow Turbine with Buoyancy Chamber)」、発明者ジョン・アームストロング(John Armstrong))。これは、水流発電タービンの例であり、近づいて来る水流の方向に対して、海底の支持点について自身を配向する。
・特許文献2(国際公開第2005/061887 A1号パンフレット、発明の名称「連結式人工ベッド(Articulated False Bed)」、出願人マリーン・カレント・タービン社(Marine Current Turbines Ltd.))。これは、固定式のヨー潮流タービンを海底に取り付けるシステムを記載している。
・特許文献3(国際公開第2004/015264 A1号パンフレット、発明の名称「海中モジュール用案内装置、方法と基礎(Guiding Apparatus for Subsea Modules, a Method and a Foundation)」)。これは、潮流タービンを基礎に接続する代替方法を記載している。
・特許文献4(国際公開第9711301号パンフレット、発明の名称「クランプ・コネクタ配置(Clamp Connector Arrangement)」出願人ヴェクター・インターナショナル社(Vector International Ltd.))。これは、海中パイプラインの長手方向を一緒にクランプするために、一般に用いられるヒンジ・パイプ・クランプ機構を記載している。この特許で記載されたヒンジ・クランプ機構の特殊な設計は、本発明で記載された組み合わせ機能を実施するために、適合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】英国特許発明第2348249号明細書
【特許文献2】国際公開第2005/061887 A1号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2004/015264 A1号パンフレット
【特許文献4】国際公開第9711301号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の側面によれば、支持構造物と、発電装置と、該発電装置を前記支持構造物にクランプ操作可能な結合部とを備えた水中構造物を提供し、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物にクランプするとき、前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、適合しており、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物から取り外し操作可能である。
【0006】
本発明の他の側面によれば、発電装置を水中支持構造物にクランプする結合部を提供し、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物にクランプするとき、使用時に、前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、適合しており、前記結合部は、前記発電装置を前記支持構造物から取り外し操作可能である。
【0007】
本発明の他の側面によれば、発電装置を水中支持構造物にクランプする結合部を提供し、前記結合部は、前記結合部を発電装置に取り付ける取り付け部と、支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える。
【0008】
本発明の実施の形態によれば、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構及び取り外し可能な結合部で構成され、通常の水中水流又は波の発電装置(PGA)を水中の支持構造物又は基層、へ取り付ける、及び、から取り外すための装置を提供できる。
【0009】
発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構が係合するとき、取り外し可能な結合部はヨー・ベアリングを形成し、発電装置が、支持構造物に対して実質的に垂直軸について、回転することができ、そのような回転は、近づいて来る水流又は波の方向に関して、発電装置を配向する目的のために行う。
【0010】
係合しなくなると、取り外し可能な結合部は、発電装置を支持構造物から自由に取り外すことができ、発電装置を水面へ回収し、その後、望ましいときに、支持構造物に再度、取り付ける。
【0011】
発電装置の支持構造物への/からの接続及び分離の間に、取り外し可能な結合部は、ほぼ垂直軸についての発電装置の配向に影響を受けず、ほぼ水平軸についての側面のミスアラインメント及び角度ミスアラインメントを大目に見る。
【0012】
取り外し可能な結合部は、発電装置に取り付けた1つ以上の可動部材を備え、可動部材を、ほぼ半径方向の意味で、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構と係合するように、個々に又は一括して動作できる。
【0013】
本発明をより良く理解するために、及び、本発明の実施方法をより明確に示すために、ほんの一例として、以下の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1a】図1aは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図1b】図1bは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図1c】図1cは、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2a】図2aは、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図2b】図2bは、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図3a】図3aは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図3b】図3bは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図3c】図3cは、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【図4a】図4aは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図4b】図4bは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図4c】図4cは、本発明の第4の実施の形態を示す図である。
【図5a】図5aは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図5b】図5bは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図5c】図5cは、本発明の第5の実施の形態を示す図である。
【図6a】図6aは、本発明の第6の実施の形態を示す図である。
【図6b】図6bは、本発明の第6の実施の形態を示す図である。
【図7a】図7aは、本発明の一実施の形態で用いられる第1の結合部を示す図である。
【図7b】図7bは、本発明の一実施の形態で用いられる第1の結合部を示す図である。
【図8a】図8aは、本発明の一実施の形態で用いられる第2の結合部を示す図である。
【図8b】図8bは、本発明の一実施の形態で用いられる第2の結合部を示す図である。
【図9a】図9aは、本発明の一実施の形態で用いられる第3の結合部を示す図である。
【図9b】図9bは、本発明の一実施の形態で用いられる第3の結合部を示す図である。
【図10a】図10aは、本発明の一実施の形態で用いられる第4の結合部を示す図である。
【図10b】図10bは、本発明の一実施の形態で用いられる第4の結合部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1a〜1cは、水中の水流タービン装置を通じて、各々の断面図を示す。水流タービン装置は、発電装置(PGA)1と支持構造物2とを備える。支持構造物2を海底又は河床のような水中面に取り付ける。水流タービン装置を以下に示し記載するけれども、本発明の原理を波力発電装置にも適用できると理解すべきである。図1aは、支持構造物2の上に位置し、接続できる状態にある発電装置1を示す。発電装置1を、クレーン(図示せず)により支持でき、又は、ウィンチにより確実に浮揚でき、支持構造物に接続できる。発電装置1を、支持構造物2の上の位置に付け、その結果を図1bに示す。本発明のこの第1の実施の形態において、支持構造物に備え付けた固定位置合わせガイド4は、発電装置1を所定の位置に導く。発電装置1を支持構造物2の上に位置付けるプロセスを、ほぼ水平軸についての水平方向のミスアラインメント及び/又は角度ミスアラインメントがより大目に見られるようにするために、固定アラインメント・ガイド4を備える。発電装置1は、対になる機構5を有し、支持構造物2の対応する対になる機構6と解放可能なように、かみ合う。
【0016】
図1cにおいて、発電装置1を支持構造物2の上の所定の位置に保持するために、結合部又はクランプ機構3を動作させる。結合部は、図1aに示されるように、発電装置1により支持される可動要素(又はクランプ部)3で構成される。図1bは、可動要素3を有する支持構造物2上に位置する発電装置1を示す。可動要素3は、解放位置にあり、すなわち、発電装置1と支持構造物2とが互いに離れて動くことができる解放位置にある。図1cにおいて、結合部の可動要素3をアクチュエータ(明確にするために図示せず)により、半径方向内側に、かみ合い位置まで動作する。可動要素3は、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5と6とを一緒に保持し、発電装置1が支持構造物2から離れることを防ぐ。発電装置1が支持構造物2に対し回転できるために、可動要素3と対になる機構5と6との間に隙間を作る。結合部は、それによって、ヨー・ベアリングとして動作する。発電装置の対になる機構5の底の上のへり7は、水平方向の力を反応させるのに役立ち、水平方向の力は発電装置1に作用し、支持構造物2に入り込む。これは、このような機械的荷重の結合を軽減する。ヨー・ベアリングの回転の間だけでなく、取り外し可能な結合の係合の間の、ヨー・ベアリングの摩擦抵抗と磨耗を減少するために、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5と6とに、低摩擦ベアリング・ライナーを備える。ナイロンベース又はマトリクス繊維の材料のような低摩擦材料から、これらのベアリング・ライナーを作ることができる。
【0017】
図2a及び2bは、第2の実施の形態の各々の断面図を示し、可動部材3が発電装置1の内側に位置し、結合を固定するために、可動要素3を半径方向外側に動作することを示す。図3aは、解放位置にある可動要素3を有する支持構造物2上に取り付けた発電装置1を示す。可動要素3は、解放位置にあり、すなわち、発電装置1と支持構造物2とが解放位置にある。図2bにおいて、可動要素3を半径方向外側にかみ合い位置まで動作し、結合を固定する。
【0018】
図3a〜3cは、第3の実施の形態の各々の断面図を示し、可動部材3がヨー・ベアリング及びアクチュエータを更に堅く締め、ヨー・ベアリングが垂直軸について回転するのを防ぐ摩擦ブレーキの2つの機能を実施することを示す。本実施の形態では、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6と、可動部材3とは、先細にしている。図3bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し(アクチュエータは図示せず)、ヨー・ベアリングが自由に回転するために、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6と、可動部材3との間には、十分な隙間が残るようにしている。図3cにおいて、可動要素3を半径方向内側に更に動作することにより、結合を固定し、プレロードを作り出すために、可動要素3の先細面が、対になる機構5及び6の対応する先細面を支えている。このプレロードは、対になる機構5と6との間の望ましい摩擦を与え、発電装置1が支持構造物2のほぼ垂直軸について回転するのを防ぐ。
【0019】
図3a〜3cに記載の配置の代替の実施の形態は、可動部材3に重要な機構を組み込むことであり、この重要な機構は、発電装置1を固定し、ヨー・ベアリングが回転するのを防ぐために、発電装置1及び/又は支持構造物2の重要な機構と係合する(重要な機構は図示せず)。垂直軸について加えられる力のモーメントは、対になる機構同士の間の摩擦よりもむしろ、重要な機構が反応するので、このような場合において、対になる機構5及び6は先細である必要はない。
【0020】
図4a〜4cは、第4の実施の形態の各々の断面図を示し、ヨー・ベアリングが垂直軸について回転するのを防ぐために、追加の止めピン9を用いる。図4aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にあり、止めピン9は解放位置にある。図4bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し、結合部に係合している(アクチュエータは図示せず)。図4cにおいて、止めピン9は支持構造物の機構10に係合しており、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6が、垂直軸についてお互いに対して回転することを防ぐ。
【0021】
図5a〜5cは、第5の実施の形態の各々の断面図を示し、ヨー・ベアリングが回転するのを防ぐために、追加のブレーキ11を用いる。図5aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にあり、ブレーキ11は解放位置にある。図5bにおいて、可動要素3を半径方向内側に動作し、結合部を固定している(アクチュエータは図示せず)。図5cにおいて、ブレーキ11は支持構造物の機構10を支えるように当てられており、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6が、垂直軸についてお互いに対して回転することを防ぐ。
【0022】
図6a及び6bは、第6の実施の形態の各々の断面図を示し、発電装置1から取り外し可能な結合の可動要素3が、水平軸ヒンジ13上に取り付けられている。図6aにおいて、発電装置1は支持構造物2に取り付けられ、可動要素3は解放位置にある。図6bにおいて、可動要素3をヒンジ取り付け13について動作し、結合部を固定している(アクチュエータは図示せず)。
【0023】
図7a及び7bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、海底から見上げた結合部の第1の実施例を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3はヒンジ15により結合し、可動要素3をほぼ水平面に関節接合することにより、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6の周りに、可動要素を開閉するために、アクチュエータ16により可動要素3を駆動する。図7aにおいて、可動要素3は開き、係合していない(解放)位置にある。この位置において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図7bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、可動要素3を、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図7a及び7bは、2つの可動要素3を示しているけれども、本発明の実施の形態の原理は、ヒンジで連結された3つ以上の可動要素にも等しく適用可能である。単一のアクチュエータ又は多数のアクチュエータであっても使用してよい。
【0024】
図8a及び8bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第2の結合を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3を互いに直接接続せず、一対の線形アクチュエータ16により連結している。これらのアクチュエータは、一緒に、主に水平面で作用し、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6の周りに、可動要素3を開閉する。図8aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。この状態において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図8bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、可動要素3を、発電装置1と支持構造物2との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図8bは、2つの可動要素及び2つのアクチュエータを示しているけれども、3つ以上の可動要素及び3つ以上のアクチュエータにも等しく適用可能である。
【0025】
図9a及び9bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第2の結合を示す(発電装置1は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、アクチュエータ16により開閉できるバンドクランプ17により、可動要素3をゆるく結び付けている。各々の可動要素の端に取り付けられたバネ18は、バンドクランプが解放される際に、可動要素が係合していない状態にあるのを助ける。図9aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。この状態において、発電装置を支持構造物から完全に取り除くことができる。図9bに示すように、アクチュエータ16を駆動し、バンドクランプ17を閉じて、可動要素3を、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6に係合する。図9bは、4の可動要素を示しているけれども、2つ以上の可動要素も等しく使用可能である。
【0026】
図10a及び10bは、本発明の実施の形態で使用するのに適切な、再び海底から見上げた取り外し可能な結合での第4の結合を示す(発電装置は図示せず、支持構造物2の断面図)。本実施例において、可動要素3は、1つ以上のアクチュエータ(図示せず)により駆動され、それぞれの水平軸について回転する個々の掛け金である。図10aにおいて、可動要素3は開き、係合していない状態にある。図10bに示すように、アクチュエータは、発電装置と支持構造物との、それぞれの対になる機構5及び6の周りの可動要素3を閉じている。前述のように、いかなる数の可動要素も使用可能であることは、直ちに理解される。
【0027】
前述の機構は、任意の組み合わせにおいても使用できることに、注意しなければならない。実施例として、図2に記載された一般的な方法で取り外し可能なクランプを係合するために可動要素3が外側に回転するように、図10に記載された可動要素3は適合できる。代替的に、及び、他の実施例として、通常の係合位置を越えて動作させた際に、同じ可動要素が図3に記載された完全なブレーキの機能を果たすように、その可動要素は、先細部を含むことができる。
【0028】
前述から直ちに理解されるように、本発明の実施の形態は、1つ以上の以下の有利な効果を有することができる。
【0029】
・そのような結合部により反応しなければならない機械的荷重は、特に、水流発電機では、非常に顕著であり得る。結合部とベアリングの機能を組み合わせることにより、それぞれ荷重を支えなければならない分離した結合部とベアリングを用いるシステムに比べて、顕著なコストの節約になる。結合部/ベアリングを組み合わせた配置は、機械的により単純にもできるので、システムの信頼性を向上する。
【0030】
・一実施形態により、強い水流又は波の動きの領域にある水中の支持構造物に発電装置を取り付ける単純で安全な手段を提供できる。結合及び分離操作を、この環境では危険になり得るダイバーの介在なしで、実施できる。ダイバーを必要としないという事実は、機械を作ることができ、安全にメンテナンスできる最大の水深も増加する。
【0031】
・結合は、発電装置を支持構造物に係合するために、比較的わずかなアクチュエータを使用できる。精密なプレテンションを必要とする多くの個々のボルトを用いて、水中で結合を作るには、ボルト締めフランジを必要としないかもしれない。
【0032】
・荒海状態において、又は、いかなる海流があるとき、発電装置が支持構造物に接続されている間に、垂直軸についての発電装置の配向を制御することは、非常に難しいか、又は、不可能かもしれない。上記した結合部は、発電装置と支持構造物が垂直軸についての発電装置の配向に関係なく結合できるので、発電装置と支持構造物との接続のプロセスを単純化しスピードアップする。
【0033】
・発電装置と支持構造物とを結合するときに、発電装置自身が支持構造物と一列に並ぶことを助けるために、位置合わせガイドを使用できる。これは、側面のミスアラインメントだけでなく、水平軸についての発電装置のミスアラインメントを抑えるのに、結合を強くする。これは、また、発電装置を支持構造物の位置に導くために、発電装置は海底に固定する張力をかけたガイドワイヤー又はヒンジで連結されたリンケージを必要としないので、発電装置と支持構造物との接続のプロセスを単純化する。
【0034】
・ベアリングの部分として、ローリング要素は必要としない。ベアリングは海水により自然に滑らかにできる。これによりベアリング用の別個の潤滑システムやシーリングシステムを必要としない。
【0035】
・全ての可動要素又は損耗を受け得る可動要素は発電装置と共に海面へ回復でき、システムを容易にメンテナンスする。受動構造部品のみを支持構造物に残す。
【0036】
・ローリング要素のベアリングと通常関連する厳しい精度を必要とせずに、結合部を製造できる。結合部は運転中のマイナーな損傷(例えば、砂の磨耗又はマイナーな衝撃損傷)への耐性もある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造物と、発電装置と、該発電装置を前記支持構造物と結合する結合部とを備えた水中構造物であって、前記結合部は、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し可能な第1の結合モードと、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し不可能な第2の結合モードとを有し、
該第2の結合モードにおいて、前記結合部は、
前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、
全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、配置している水中構造物。
【請求項2】
請求項1に記載の水中構造物であって、前記結合部は、
前記結合部を前記発電装置に取り付ける取り付け部と、
前記支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、
前記発電装置と前記支持構造物とが、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える水中構造物。
【請求項3】
請求項2に記載の水中構造物であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
該第1のクランプ部に回転自在に取り付けられた第2のクランプ部と、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能なアクチュエータとを備える水中構造物。
【請求項4】
請求項2に記載の水中構造物であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
第2のクランプ部とを備え、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能な一対のアクチュエータにより、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部とを互いに接続する水中構造物。
【請求項5】
請求項2に記載の水中構造物であって、
前記クランプ機構は、前記結合部の可動要素を、前記発電装置及び前記支持構造物の少なくとも1つの対になる機構に係合するバンドクランプを備える水中構造物。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
実質的に垂直軸についての前記発電装置の配向に関係なく、前記結合部は、前記支持構造物に結合でき、前記支持構造物から取り外すことができる水中構造物。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が前記支持構造物に関して回転することを防ぐ操作を可能である摩擦ブレーキを備える水中構造物。
【請求項8】
請求項7に記載の水中構造物であって、
前記摩擦ブレーキを前記結合部が備える水中構造物。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が前記支持構造物に関して回転する位置を固定する操作を可能である機械的キーを備える水中構造物。
【請求項10】
請求項9に記載の水中構造物であって、
前記機械的キーを前記結合部が備える水中構造物。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記発電装置及び前記支持構造物は、それぞれ対になる機構を有し、
該対になる機構は、互いに係合し、それにより、前記結合部が実質的に水平方向に作用する荷重を移さないように、該実質的に水平方向に作用する荷重を前記発電装置及び前記支持構造物の間で直接に移す水中構造物。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記発電装置を前記支持構造物と一列に並ぶように適合している位置合わせガイドを更に備える水中構造物。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記結合部は、前記支持構造物の1つ以上の機構と係合するために、前記発電装置の半径方向外側に又は半径方向内側に、実質的に水平面内で動くように操作可能である水中構造物。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が所定の角度を超えて回転することを防ぐ位置停止部を備える水中構造物。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記結合部が一旦係合すると、前記結合部が不注意に係合しなくなるのを防ぐように適合しているピン又は掛け金又は同等の機械的ロックを更に備え、それにより、前記発電装置が前記支持構造物から偶発的に取り外されるのを防ぐ水中構造物。
【請求項16】
発電装置を支持構造物と結合する結合部であって、該結合部は、使用時に、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し可能な第1の結合モードと、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し不可能な第2の結合モードとを有し、
該第2の結合モードにおいて、前記結合部は、
前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、
全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、配置している結合部。
【請求項17】
請求項16に記載の結合部であって、前記結合部は、
前記結合部を発電装置に取り付ける取り付け部と、
支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、
前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える結合部。
【請求項18】
請求項17に記載の結合部であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
該第1のクランプ部に回転自在に取り付けられた第2のクランプ部と、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能なアクチュエータとを備える結合部。
【請求項19】
請求項17に記載の結合部であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
第2のクランプ部とを備え、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能な一対のアクチュエータにより、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部とを互いに接続する結合部。
【請求項20】
請求項17に記載の結合部であって、
前記クランプ機構は、前記結合部の可動要素を、前記発電装置及び前記支持構造物の少なくとも1つの対になる機構に係合するバンドクランプを備える結合部。
【請求項21】
請求項17から請求項20のいずれか一項に記載の結合部であって、
更に、前記発電装置が、使用時に、前記支持構造物に関して回転することを防ぐ操作を可能である摩擦ブレーキを備える結合部。
【請求項22】
請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の結合部であって、
更に、前記発電装置が、使用時に、前記支持構造物に関して回転する位置を固定する操作を可能である機械的キーを備える結合部。
【請求項1】
支持構造物と、発電装置と、該発電装置を前記支持構造物と結合する結合部とを備えた水中構造物であって、前記結合部は、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し可能な第1の結合モードと、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し不可能な第2の結合モードとを有し、
該第2の結合モードにおいて、前記結合部は、
前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、
全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、配置している水中構造物。
【請求項2】
請求項1に記載の水中構造物であって、前記結合部は、
前記結合部を前記発電装置に取り付ける取り付け部と、
前記支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、
前記発電装置と前記支持構造物とが、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える水中構造物。
【請求項3】
請求項2に記載の水中構造物であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
該第1のクランプ部に回転自在に取り付けられた第2のクランプ部と、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能なアクチュエータとを備える水中構造物。
【請求項4】
請求項2に記載の水中構造物であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
第2のクランプ部とを備え、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能な一対のアクチュエータにより、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部とを互いに接続する水中構造物。
【請求項5】
請求項2に記載の水中構造物であって、
前記クランプ機構は、前記結合部の可動要素を、前記発電装置及び前記支持構造物の少なくとも1つの対になる機構に係合するバンドクランプを備える水中構造物。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
実質的に垂直軸についての前記発電装置の配向に関係なく、前記結合部は、前記支持構造物に結合でき、前記支持構造物から取り外すことができる水中構造物。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が前記支持構造物に関して回転することを防ぐ操作を可能である摩擦ブレーキを備える水中構造物。
【請求項8】
請求項7に記載の水中構造物であって、
前記摩擦ブレーキを前記結合部が備える水中構造物。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が前記支持構造物に関して回転する位置を固定する操作を可能である機械的キーを備える水中構造物。
【請求項10】
請求項9に記載の水中構造物であって、
前記機械的キーを前記結合部が備える水中構造物。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記発電装置及び前記支持構造物は、それぞれ対になる機構を有し、
該対になる機構は、互いに係合し、それにより、前記結合部が実質的に水平方向に作用する荷重を移さないように、該実質的に水平方向に作用する荷重を前記発電装置及び前記支持構造物の間で直接に移す水中構造物。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記発電装置を前記支持構造物と一列に並ぶように適合している位置合わせガイドを更に備える水中構造物。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記結合部は、前記支持構造物の1つ以上の機構と係合するために、前記発電装置の半径方向外側に又は半径方向内側に、実質的に水平面内で動くように操作可能である水中構造物。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
更に、前記発電装置が所定の角度を超えて回転することを防ぐ位置停止部を備える水中構造物。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の水中構造物であって、
前記結合部が一旦係合すると、前記結合部が不注意に係合しなくなるのを防ぐように適合しているピン又は掛け金又は同等の機械的ロックを更に備え、それにより、前記発電装置が前記支持構造物から偶発的に取り外されるのを防ぐ水中構造物。
【請求項16】
発電装置を支持構造物と結合する結合部であって、該結合部は、使用時に、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し可能な第1の結合モードと、
前記発電装置が前記支持構造物から取り外し不可能な第2の結合モードとを有し、
該第2の結合モードにおいて、前記結合部は、
前記発電装置が、実質的にその垂直軸について、前記支持構造物に関して、回転することができるように、及び、
全ての他の機械的荷重を、前記発電装置から前記支持構造物へ移すように、配置している結合部。
【請求項17】
請求項16に記載の結合部であって、前記結合部は、
前記結合部を発電装置に取り付ける取り付け部と、
支持構造物の位置決め部にスライド可能な係合に適合する係合部と、
前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、互いから取り外し可能である取り外し位置と、前記発電装置と前記支持構造物とが、使用時に、実質的に互いから取り外し不可能である係合位置との間で、移動できるクランプ機構とを備える結合部。
【請求項18】
請求項17に記載の結合部であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
該第1のクランプ部に回転自在に取り付けられた第2のクランプ部と、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能なアクチュエータとを備える結合部。
【請求項19】
請求項17に記載の結合部であって、前記クランプ機構は、
第1のクランプ部と、
第2のクランプ部とを備え、
取り外し位置と係合位置との間で、前記第1のクランプ部及び前記第2のクランプ部を互いに対して移動操作可能な一対のアクチュエータにより、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部とを互いに接続する結合部。
【請求項20】
請求項17に記載の結合部であって、
前記クランプ機構は、前記結合部の可動要素を、前記発電装置及び前記支持構造物の少なくとも1つの対になる機構に係合するバンドクランプを備える結合部。
【請求項21】
請求項17から請求項20のいずれか一項に記載の結合部であって、
更に、前記発電装置が、使用時に、前記支持構造物に関して回転することを防ぐ操作を可能である摩擦ブレーキを備える結合部。
【請求項22】
請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の結合部であって、
更に、前記発電装置が、使用時に、前記支持構造物に関して回転する位置を固定する操作を可能である機械的キーを備える結合部。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【公表番号】特表2010−525237(P2010−525237A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504840(P2010−504840)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/GB2008/001482
【国際公開番号】WO2008/129311
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(508111763)タイダル ジェネレーション リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/GB2008/001482
【国際公開番号】WO2008/129311
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(508111763)タイダル ジェネレーション リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]