河川情報管理システム
【課題】任意地点の河川状態を画像だけでなく、水位データ等についても提供する。
【解決手段】予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段2、観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶した地理情報・予測水位データベース8、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機30から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段3、位置情報の地点における予測水位を求める演算手段4、端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段5を具備する。
【解決手段】予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段2、観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶した地理情報・予測水位データベース8、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機30から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段3、位置情報の地点における予測水位を求める演算手段4、端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段5を具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、固定の測定地点以外について、河川の画像や水位の情報を提供することが可能な河川情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のシステムにあっては、テレメータ装置が設置された地点から水位データ雨量データ等を収集して、基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データと比較し、警報メッセージを送出するものであった。また、テレメータ装置の付近に設置されたカメラから得られた画像情報を端末へ送出し画像を表示するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】上記のものでは、固定地点におけるデータや画像を得られるだけである。これに対し、カメラ付携帯電話を用いてGPS情報と画像情報をサーバへ送り、このサーバから端末へ画像を送るようにしたシステムが特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2004−32373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現状のシステムでは、任意の地点における画像、水位データ等の河川の状態を提供することができない。本発明は、これを解決して、任意の地点における河川の状態を、画像だけでなく水位データ等について提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る河川情報管理システムは、予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段と、観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶したデータベースと、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段と、前記画像・位置取得手段により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を前記データベースより得ると共に、前記データ収集手段が収集したデータを用いて前記位置情報の地点における予測水位を求める演算手段と、端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
本発明に係る河川情報管理システムでは、演算手段により求められた予測水位データを順次蓄積する履歴蓄積手段を備えており、前記情報提供手段は、予測水位データとして前記履歴蓄積手段に蓄積された予測水位データの履歴情報を送出することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る河川情報管理システムでは、前記データベースには、地理情報以外に河川の基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データが記憶されており、演算手段は、求めた予測水位を前記記憶されている水位データと比較してメッセージを作成し、前記情報提供手段は作成されたメッセージを送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得し、位置情報に基づき対応する地理情報をデータベースより得ると共に、収集したデータを用いて位置情報の地点における予測水位を求め、端末からの要求に応じて画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供するので、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機を持って移動することにより任意の地点における河川の画像と水位データを提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明では、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機を用いて画像情報と位置情報とを取得し、位置情報に基づき対応する地理情報をデータベースより得ると共に、収集したデータを用いて位置情報の地点における予測水位を求める演算手段を備え、ブラウザからの要求に応じて演算結果や携帯電話機により得られた画像を提供することで、任意の地点における河川の状態を画像だけでなく、予測水位データ等についても提供するという目的を達成したものである。
【実施例1】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る河川情報管理システムの実施例を説明する。本システムは図1に示されるように、サーバ1に、受信制御部11を介してテレメータ・カメラ装置21が接続され、また、受信制御部12を介して気象庁・気象台情報サーバ22が接続されている。上記テレメータ・カメラ装置21は、テレメータ装置とカメラ装置をまとめて示したもので、必ずしもテレメータ装置とカメラ装置が合体した装置を意味するものではなく、テレメータ装置により雨量と水位のデータが伝送され、テレメータ装置の付近の河川に係る画像がカメラ装置に撮像されて送られてくるものである。また、気象庁・気象台情報サーバ22は、気象庁・気象台により発表された気象データを得ることのできるサーバを示している。
【0011】
更に、サーバ1には、受信制御部13を介してGPS機能カメラ付携帯電話機30が接続され、通信制御部14を介して携帯電話機40が接続され、通信制御部15を介してパーソナルコンピュータ50が接続されている。上記において、テレメータ・カメラ装置21、GPS機能カメラ付携帯電話機30、携帯電話機40、パーソナルコンピュータ50は、複数接続可能である。
【0012】
上記サーバ1には、データ集収集手段2、画像・位置取得手段3、演算手段4、情報提供手段5が備えられていると共に、雨量・水位データベース6、画像情報ベース7、地理情報・予測水位データベース8、提供情報データベース9が接続されている。データ集収集手段2は、予め設置された計測装置であるテレメータ・カメラ装置21から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを気象庁・気象台情報サーバ22から得るものである。取得した雨量・水位データや気象データは、雨量・水位データベース6に蓄積される。
【0013】
画像・位置取得手段3は、GPS機能カメラ付携帯電話機30やテレメータ・カメラ装置21から送出される画像情報と位置情報とを取得するものである。取得された画像情報は画像情報ベース7に蓄積される。
【0014】
地理情報・予測水位データベース8には、観測対象河川の流域に係る地図データ等の地理情報が予め記憶されている。演算手段4は、画像・位置取得手段3により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を上記地理情報・予測水位データベース8より得ると共に、上記データ収集手段2が収集したデータを用いて上記位置情報の地点における予測水位を求めるものである。求められた予測水位データは、地理情報・予測水位データベース8に蓄積される。
【0015】
情報提供手段5は、WWWサーバ機能を有しており、ブラウザからの要求に応じて河川を含む地図データを提供し、地図データにより表示された地図上の地点指示に基づき画像情報と予測水位データの少なくとも一方を送出してブラウザを備える端末へ表示させるものである。情報提供手段5が提供する情報は、提供情報データベース9に記憶されている。
【0016】
GPS機能カメラ付携帯電話機30は、テレメータ・カメラ装置21が設置されていない地点等の任意地点の画像を取得し、予測水位データを提供するために用いられる。GPS機能カメラ付携帯電話機30には、各部を統括制御する制御部31と、カメラ画像処理部32、GPS部33、操作表示部34、音声通話部35、送受信部36が備えられている。カメラ画像処理部32は、カメラにより被写体を撮像し伝送用に画像を加工して制御部31へ渡すものである。GPS部33は、GPS衛星から当該GPS機能カメラ付携帯電話機30の位置情報(経度・緯度)を受け取り、制御部31へ渡すものである。操作表示部34は、テンキーや機能キーと表示を行うLCDにより構成され各種情報の入力と表示を行うために用いられる。音声通話部35は送受話器と通話回路を含み、音声通話を可能とするものである。送受信部36は、対向する相手と音声や画像情報や位置情報の送受を行うものである。
【0017】
携帯電話機40は、ここでは、サーバ1の情報提供手段5による情報を受け取るために用いられるものである。携帯電話機40には、各部を統括制御すると共にブラウザ46を備える制御部41と、表示部42、操作部43、音声通話部44、送受信部45が備えられている。表示部42は、表示を行うLCDにより構成され各種情報の表示を行うために用いられる。操作部43は、テンキーや機能キーにより構成され各種情報の入力を行うために用いられる。音声通話部44は送受話器と通話回路を含み、音声通話を可能とするものである。送受信部45は、対向する相手と音声や情報の送受を行うものである。
【0018】
パーソナルコンピュータ50は、ここでは、サーバ1の情報提供手段5による情報を受け取るために用いられるものである。パーソナルコンピュータ50には、各部を統括制御すると共にブラウザ55を備える制御部51と、表示部52、操作部53、送受信部54が備えられている。表示部52は、表示を行うLCD等により構成され各種情報の表示を行うために用いられる。操作部53は、テンキーや各種機能キー及びマウス等により構成され各種情報の入力を行うために用いられる。送受信部54は、対向する相手と情報の送受を行うものである。
【0019】
雨量・水位データベース6には、テレメータ・カメラ装置21から送られてきた水位と雨量のデータが、例えば図2に示すように地点の識別情報及び位置情報である経度緯度情報に対応して時刻毎に記憶される。また雨量・水位データベース6には、気象庁・気象台情報サーバ22から得られる1Km四方によるメッシュ毎の雨量のデータが、例えば図3に示すように地点の識別情報及び位置情報である経度緯度情報に対応して時刻毎(1時間後の予測雨量を含む)に記憶される。これらのデータ収集と記憶は、データ収集手段2によって行われるものである。
【0020】
地理情報・予測水位データベース8には図4に示すように、河川の流域における複数の地点#A1、#A2、#A3、・・・における標高、その地点の標準水位、警戒水位、危険水位、浸水の多い地点であるなどの特記事項、河川におけるその地点の川幅・堤防高などの各データが地点#A1、#A2、#A3、・・・の緯度経度情報に対応して記憶されている。また、地理情報・予測水位データベース8には、情報提供手段5が提供する例えば、図8に示されるような河川の流域における地図データ等の情報が記憶されている。
【0021】
以上のように構成されたシステムにおいて、サーバ1は、図5に示されるフローチャートに対応するプログラムを実行することにより、図1のサーバ1における各手段として動作する。以下に、動作を説明する。GPS機能カメラ付携帯電話機30のユーザは、所要河川における所要地点へ赴き、例えば河川方向へ向かってカメラ画像処理部32による撮像を行う。この場合、地点を示すような看板や堤防などの目印がある場合には、これを背景にして撮像を行う。そして、サーバ1をあて先としてメール送信により、上記で撮像した画像とGPS部33により取得された位置情報を送信するように操作表示部34から入力を行う。このようにして送信される画像情報と位置情報を画像・位置取得手段3が受け取り(S1)、受け取った画像情報を画像情報ベース7へ記憶する(S2)。
【0022】
次に、上記において受け取った位置情報に基づき当該地点の河川予測水位を算出すると共に、警戒水位や危険水位を超えているなどの場合には警報メッセージを作成する(S3:算出手段4)。算出した河川予測水位等と画像情報ベース7へ記憶した画像情報や警報メッセージを地理情報・予測水位データベース8に記憶されている地図データの該当位置と対応付けるリンクを張ってWEBページ情報を作成する(S4:情報提供手段5)。作成したWEBページ情報を提供情報データベース9へ記憶してインターネット経由による情報提供の処理を行う(S5)。尚、図8に示す如く計測地点を黒丸にて表示するが、これをサーバ1にて一度表示させ、位置が相違する場合にキーボードやマウスの操作により位置を変更することが可能に構成されている。
【0023】
上記のフローチャートによる処理において、ステップS3における算出手段4による河川予測水位の算出処理は、詳細には図6に示すフローチャートに示す処理により行われる。これを説明する。まず、計測地点(撮像地点)の位置情報に基づき対象河川における位置を求める(S21)。例えば、図8の○○河川におけるC地点が撮像地点であり、テレメータ・カメラ装置21が上流のF地点及び下流のE地点に設置されている場合を例とすると、GPS機能カメラ付携帯電話機30より送られた位置情報により、図8の地図上においてF地点とE地点に挟まれたC地点として特定され、地点Cを示す黒丸が地図データに付加される。
【0024】
次に、計測地点であるC地点の上流のF地点及び下流のE地点について次の情報を取得する(S22)。上流のF地点及び下流のE地点に関する水位を雨量・水位データベース2から検索し、また、上流のF地点における流量を求める。このとき、図4に示した情報におけるF地点における川幅と近接する地点の標高差と距離に基づき流量を得る。つまり、上流のF地点における水位×川幅×k{(上流のF地点と隣接地点間の標高差)/(上流のF地点と隣接地点間の距離)}を流量とする。なお、kは当該河川に固有の定数とする。また、図3に示すメッシュの情報からF地点における予測雨量を検索する。
【0025】
また、当該地点E、Fの河川水位の基準(基準水位)、警戒水位、危険水位、堤防高、川幅などの基礎データを図4に示す情報から検索する。更に、計測地点C付近の標高(上流のF地点及び下流のE地点の標高差)、地形独自の情報を図4に示す情報から検索する。
【0026】
上記ステップS22において得られた情報に基づき、計測地点であるC地点の情報を算出する(S23)。基本的には、C地点の川幅は上流のF地点及び下流のE地点間におけるどの位置であるかに基づき、差分のn分の1を加えるなどの補間により川幅を求め、上記で求めた上流の流量を求めた川幅で割り算して水位とする。基準水位、警戒水位、危険水位、堤防高などについても、上記と同様に補間により得る。
【0027】
このようにして算出された予測水位は、例えば、図7に示されるように地点の識別情報に対応して時刻毎に記憶されている。そこで、一定時間内の同地点における予測水位データに基づき、現在算出された予測水位を補正の必要があれば補正する(S24)。即ち、一定時間内の予測水位データから大きく外れている場合には、一定時間内の予測水位データとの平均とするなど補正を加える。
【0028】
また、画像情報ベース7に記憶した画像を例えば、画像処理するなどして必要な場合に算出した予測水位を補正する(S25)。画像処理により、例えば堤防の高さなどから水位を求め、先に演算の予測水位と大きく異なる場合には例えば平均値を採用するなどの補正を行う。また、先に演算の予測水位をオペレータに表示して見せ、キー入力により補正するようにしても良い。最後に予測水位データを確定し、提供・補正用として図8に示すように表示が可能な情報として地理情報・予測水位データベース8に記憶する(S26)。
【0029】
以上のようにして地理情報・予測水位データベース8に記憶された予測水位データ等は先に図5に示すフローチャートにより説明した如く処理されて情報提供手段5により携帯電話機40やパーソナルコンピュータ50へ提供される。例えば、パーソナルコンピュータ50のブラウザ55により情報提供手段5により提供される当該WEBサイトにアクセスがあると、例えば、図8に示される○○川流域の地図(当初は画像なし)が提供され、パーソナルコンピュータ50においては表示部52へ表示される。次に、黒丸で示される地点にマウスカーソルを移動してクリックすると、当該地点とリンクされた画像Iに係る画像情報が提供され、図8に示されるように画像Iがサムネイル画像として表示される。図8においては、C地点のクリックが行われた場合を示している。
【0030】
図8のように表示が行われた状態で、「予測」ボタンが操作されると、例えば図9に示されるように当該計測地点に関する予測水位が上流と下流の観測局の水位と共に表示される。観測局の選択と「履歴」ボタンの操作があると、図10に示されるように選択された観測局(ここでは、上流観測局)に関し履歴情報が基準水位、警戒水位、危険水位などと共に表示される。当該計測地点における履歴が図7に示すように存在する場合にはこれを表示するようにしても良い。また、単に一覧表にて表示する以外に、棒グラフや折れ線グラフにより表示するようにしても良い。
【0031】
また、「警報」ボタンの操作があると、気象庁・気象台情報サーバ22から得て記憶してある警報を図11に示すように表示する。尚、先に作成した警報メッセージを表示するようにしても良い。更に、気象庁・気象台情報サーバ22からレーダ雨量計のデータや短時間予測雨量更には各地の注意報・警報を得て記憶しておき、リンクによる対応付けを行い、選択により提供して表示するようにしても良い。
【0032】
以上のようにして、テレメータ・カメラ装置21が設けられていない地点からの画像を得て予測水位データと共に提供することができ、必要な位置からの情報提供が可能である。そして、計測位置に関しては履歴を保存しておくことにより、度数の多い計測地点については、新たにテレメータ・カメラ装置21を設ける場合の資料として用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る河川情報管理システムの実施例を示すブロック図。
【図2】本発明に係る河川情報管理システムの雨量・水位データベースに記憶される水位と雨量のデータ例を示す図。
【図3】本発明に係る河川情報管理システムの雨量・水位データベースに記憶される雨量のデータ例を示す図。
【図4】本発明に係る河川情報管理システムの地理情報・予測水位データベースに記憶されるデータの例を示す図。
【図5】本発明に係る河川情報管理システムの実施例の動作概略を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明に係る河川情報管理システムの実施例における演算動作の詳細を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明に係る河川情報管理システムの地理情報・予測水位データベースに記憶される予測水位データの例を示す図。
【図8】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される地図・画像の例を示す図。
【図9】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される予測水位の例を示す図。
【図10】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される履歴情報の例を示す図。
【図11】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される警報情報の例を示す図。
【符号の説明】
【0034】
1 サーバ
2 データ収集手段
3 画像・位置取得手段
4 演算手段
5 情報提供手段
6 雨量・水位データベース
7 画像情報ベース
8 地理情報・予測水位データベース
9 提供情報データベース
21 テレメータ・カメラ装置
22 気象庁・気象台情報サーバ
30 GPS機能カメラ付携帯電話機
40 携帯電話機
50 パーソナルコンピュータ
【技術分野】
【0001】
この発明は、固定の測定地点以外について、河川の画像や水位の情報を提供することが可能な河川情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のシステムにあっては、テレメータ装置が設置された地点から水位データ雨量データ等を収集して、基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データと比較し、警報メッセージを送出するものであった。また、テレメータ装置の付近に設置されたカメラから得られた画像情報を端末へ送出し画像を表示するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】上記のものでは、固定地点におけるデータや画像を得られるだけである。これに対し、カメラ付携帯電話を用いてGPS情報と画像情報をサーバへ送り、このサーバから端末へ画像を送るようにしたシステムが特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2004−32373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現状のシステムでは、任意の地点における画像、水位データ等の河川の状態を提供することができない。本発明は、これを解決して、任意の地点における河川の状態を、画像だけでなく水位データ等について提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る河川情報管理システムは、予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段と、観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶したデータベースと、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段と、前記画像・位置取得手段により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を前記データベースより得ると共に、前記データ収集手段が収集したデータを用いて前記位置情報の地点における予測水位を求める演算手段と、端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
本発明に係る河川情報管理システムでは、演算手段により求められた予測水位データを順次蓄積する履歴蓄積手段を備えており、前記情報提供手段は、予測水位データとして前記履歴蓄積手段に蓄積された予測水位データの履歴情報を送出することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る河川情報管理システムでは、前記データベースには、地理情報以外に河川の基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データが記憶されており、演算手段は、求めた予測水位を前記記憶されている水位データと比較してメッセージを作成し、前記情報提供手段は作成されたメッセージを送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得し、位置情報に基づき対応する地理情報をデータベースより得ると共に、収集したデータを用いて位置情報の地点における予測水位を求め、端末からの要求に応じて画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供するので、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機を持って移動することにより任意の地点における河川の画像と水位データを提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明では、GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機を用いて画像情報と位置情報とを取得し、位置情報に基づき対応する地理情報をデータベースより得ると共に、収集したデータを用いて位置情報の地点における予測水位を求める演算手段を備え、ブラウザからの要求に応じて演算結果や携帯電話機により得られた画像を提供することで、任意の地点における河川の状態を画像だけでなく、予測水位データ等についても提供するという目的を達成したものである。
【実施例1】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る河川情報管理システムの実施例を説明する。本システムは図1に示されるように、サーバ1に、受信制御部11を介してテレメータ・カメラ装置21が接続され、また、受信制御部12を介して気象庁・気象台情報サーバ22が接続されている。上記テレメータ・カメラ装置21は、テレメータ装置とカメラ装置をまとめて示したもので、必ずしもテレメータ装置とカメラ装置が合体した装置を意味するものではなく、テレメータ装置により雨量と水位のデータが伝送され、テレメータ装置の付近の河川に係る画像がカメラ装置に撮像されて送られてくるものである。また、気象庁・気象台情報サーバ22は、気象庁・気象台により発表された気象データを得ることのできるサーバを示している。
【0011】
更に、サーバ1には、受信制御部13を介してGPS機能カメラ付携帯電話機30が接続され、通信制御部14を介して携帯電話機40が接続され、通信制御部15を介してパーソナルコンピュータ50が接続されている。上記において、テレメータ・カメラ装置21、GPS機能カメラ付携帯電話機30、携帯電話機40、パーソナルコンピュータ50は、複数接続可能である。
【0012】
上記サーバ1には、データ集収集手段2、画像・位置取得手段3、演算手段4、情報提供手段5が備えられていると共に、雨量・水位データベース6、画像情報ベース7、地理情報・予測水位データベース8、提供情報データベース9が接続されている。データ集収集手段2は、予め設置された計測装置であるテレメータ・カメラ装置21から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを気象庁・気象台情報サーバ22から得るものである。取得した雨量・水位データや気象データは、雨量・水位データベース6に蓄積される。
【0013】
画像・位置取得手段3は、GPS機能カメラ付携帯電話機30やテレメータ・カメラ装置21から送出される画像情報と位置情報とを取得するものである。取得された画像情報は画像情報ベース7に蓄積される。
【0014】
地理情報・予測水位データベース8には、観測対象河川の流域に係る地図データ等の地理情報が予め記憶されている。演算手段4は、画像・位置取得手段3により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を上記地理情報・予測水位データベース8より得ると共に、上記データ収集手段2が収集したデータを用いて上記位置情報の地点における予測水位を求めるものである。求められた予測水位データは、地理情報・予測水位データベース8に蓄積される。
【0015】
情報提供手段5は、WWWサーバ機能を有しており、ブラウザからの要求に応じて河川を含む地図データを提供し、地図データにより表示された地図上の地点指示に基づき画像情報と予測水位データの少なくとも一方を送出してブラウザを備える端末へ表示させるものである。情報提供手段5が提供する情報は、提供情報データベース9に記憶されている。
【0016】
GPS機能カメラ付携帯電話機30は、テレメータ・カメラ装置21が設置されていない地点等の任意地点の画像を取得し、予測水位データを提供するために用いられる。GPS機能カメラ付携帯電話機30には、各部を統括制御する制御部31と、カメラ画像処理部32、GPS部33、操作表示部34、音声通話部35、送受信部36が備えられている。カメラ画像処理部32は、カメラにより被写体を撮像し伝送用に画像を加工して制御部31へ渡すものである。GPS部33は、GPS衛星から当該GPS機能カメラ付携帯電話機30の位置情報(経度・緯度)を受け取り、制御部31へ渡すものである。操作表示部34は、テンキーや機能キーと表示を行うLCDにより構成され各種情報の入力と表示を行うために用いられる。音声通話部35は送受話器と通話回路を含み、音声通話を可能とするものである。送受信部36は、対向する相手と音声や画像情報や位置情報の送受を行うものである。
【0017】
携帯電話機40は、ここでは、サーバ1の情報提供手段5による情報を受け取るために用いられるものである。携帯電話機40には、各部を統括制御すると共にブラウザ46を備える制御部41と、表示部42、操作部43、音声通話部44、送受信部45が備えられている。表示部42は、表示を行うLCDにより構成され各種情報の表示を行うために用いられる。操作部43は、テンキーや機能キーにより構成され各種情報の入力を行うために用いられる。音声通話部44は送受話器と通話回路を含み、音声通話を可能とするものである。送受信部45は、対向する相手と音声や情報の送受を行うものである。
【0018】
パーソナルコンピュータ50は、ここでは、サーバ1の情報提供手段5による情報を受け取るために用いられるものである。パーソナルコンピュータ50には、各部を統括制御すると共にブラウザ55を備える制御部51と、表示部52、操作部53、送受信部54が備えられている。表示部52は、表示を行うLCD等により構成され各種情報の表示を行うために用いられる。操作部53は、テンキーや各種機能キー及びマウス等により構成され各種情報の入力を行うために用いられる。送受信部54は、対向する相手と情報の送受を行うものである。
【0019】
雨量・水位データベース6には、テレメータ・カメラ装置21から送られてきた水位と雨量のデータが、例えば図2に示すように地点の識別情報及び位置情報である経度緯度情報に対応して時刻毎に記憶される。また雨量・水位データベース6には、気象庁・気象台情報サーバ22から得られる1Km四方によるメッシュ毎の雨量のデータが、例えば図3に示すように地点の識別情報及び位置情報である経度緯度情報に対応して時刻毎(1時間後の予測雨量を含む)に記憶される。これらのデータ収集と記憶は、データ収集手段2によって行われるものである。
【0020】
地理情報・予測水位データベース8には図4に示すように、河川の流域における複数の地点#A1、#A2、#A3、・・・における標高、その地点の標準水位、警戒水位、危険水位、浸水の多い地点であるなどの特記事項、河川におけるその地点の川幅・堤防高などの各データが地点#A1、#A2、#A3、・・・の緯度経度情報に対応して記憶されている。また、地理情報・予測水位データベース8には、情報提供手段5が提供する例えば、図8に示されるような河川の流域における地図データ等の情報が記憶されている。
【0021】
以上のように構成されたシステムにおいて、サーバ1は、図5に示されるフローチャートに対応するプログラムを実行することにより、図1のサーバ1における各手段として動作する。以下に、動作を説明する。GPS機能カメラ付携帯電話機30のユーザは、所要河川における所要地点へ赴き、例えば河川方向へ向かってカメラ画像処理部32による撮像を行う。この場合、地点を示すような看板や堤防などの目印がある場合には、これを背景にして撮像を行う。そして、サーバ1をあて先としてメール送信により、上記で撮像した画像とGPS部33により取得された位置情報を送信するように操作表示部34から入力を行う。このようにして送信される画像情報と位置情報を画像・位置取得手段3が受け取り(S1)、受け取った画像情報を画像情報ベース7へ記憶する(S2)。
【0022】
次に、上記において受け取った位置情報に基づき当該地点の河川予測水位を算出すると共に、警戒水位や危険水位を超えているなどの場合には警報メッセージを作成する(S3:算出手段4)。算出した河川予測水位等と画像情報ベース7へ記憶した画像情報や警報メッセージを地理情報・予測水位データベース8に記憶されている地図データの該当位置と対応付けるリンクを張ってWEBページ情報を作成する(S4:情報提供手段5)。作成したWEBページ情報を提供情報データベース9へ記憶してインターネット経由による情報提供の処理を行う(S5)。尚、図8に示す如く計測地点を黒丸にて表示するが、これをサーバ1にて一度表示させ、位置が相違する場合にキーボードやマウスの操作により位置を変更することが可能に構成されている。
【0023】
上記のフローチャートによる処理において、ステップS3における算出手段4による河川予測水位の算出処理は、詳細には図6に示すフローチャートに示す処理により行われる。これを説明する。まず、計測地点(撮像地点)の位置情報に基づき対象河川における位置を求める(S21)。例えば、図8の○○河川におけるC地点が撮像地点であり、テレメータ・カメラ装置21が上流のF地点及び下流のE地点に設置されている場合を例とすると、GPS機能カメラ付携帯電話機30より送られた位置情報により、図8の地図上においてF地点とE地点に挟まれたC地点として特定され、地点Cを示す黒丸が地図データに付加される。
【0024】
次に、計測地点であるC地点の上流のF地点及び下流のE地点について次の情報を取得する(S22)。上流のF地点及び下流のE地点に関する水位を雨量・水位データベース2から検索し、また、上流のF地点における流量を求める。このとき、図4に示した情報におけるF地点における川幅と近接する地点の標高差と距離に基づき流量を得る。つまり、上流のF地点における水位×川幅×k{(上流のF地点と隣接地点間の標高差)/(上流のF地点と隣接地点間の距離)}を流量とする。なお、kは当該河川に固有の定数とする。また、図3に示すメッシュの情報からF地点における予測雨量を検索する。
【0025】
また、当該地点E、Fの河川水位の基準(基準水位)、警戒水位、危険水位、堤防高、川幅などの基礎データを図4に示す情報から検索する。更に、計測地点C付近の標高(上流のF地点及び下流のE地点の標高差)、地形独自の情報を図4に示す情報から検索する。
【0026】
上記ステップS22において得られた情報に基づき、計測地点であるC地点の情報を算出する(S23)。基本的には、C地点の川幅は上流のF地点及び下流のE地点間におけるどの位置であるかに基づき、差分のn分の1を加えるなどの補間により川幅を求め、上記で求めた上流の流量を求めた川幅で割り算して水位とする。基準水位、警戒水位、危険水位、堤防高などについても、上記と同様に補間により得る。
【0027】
このようにして算出された予測水位は、例えば、図7に示されるように地点の識別情報に対応して時刻毎に記憶されている。そこで、一定時間内の同地点における予測水位データに基づき、現在算出された予測水位を補正の必要があれば補正する(S24)。即ち、一定時間内の予測水位データから大きく外れている場合には、一定時間内の予測水位データとの平均とするなど補正を加える。
【0028】
また、画像情報ベース7に記憶した画像を例えば、画像処理するなどして必要な場合に算出した予測水位を補正する(S25)。画像処理により、例えば堤防の高さなどから水位を求め、先に演算の予測水位と大きく異なる場合には例えば平均値を採用するなどの補正を行う。また、先に演算の予測水位をオペレータに表示して見せ、キー入力により補正するようにしても良い。最後に予測水位データを確定し、提供・補正用として図8に示すように表示が可能な情報として地理情報・予測水位データベース8に記憶する(S26)。
【0029】
以上のようにして地理情報・予測水位データベース8に記憶された予測水位データ等は先に図5に示すフローチャートにより説明した如く処理されて情報提供手段5により携帯電話機40やパーソナルコンピュータ50へ提供される。例えば、パーソナルコンピュータ50のブラウザ55により情報提供手段5により提供される当該WEBサイトにアクセスがあると、例えば、図8に示される○○川流域の地図(当初は画像なし)が提供され、パーソナルコンピュータ50においては表示部52へ表示される。次に、黒丸で示される地点にマウスカーソルを移動してクリックすると、当該地点とリンクされた画像Iに係る画像情報が提供され、図8に示されるように画像Iがサムネイル画像として表示される。図8においては、C地点のクリックが行われた場合を示している。
【0030】
図8のように表示が行われた状態で、「予測」ボタンが操作されると、例えば図9に示されるように当該計測地点に関する予測水位が上流と下流の観測局の水位と共に表示される。観測局の選択と「履歴」ボタンの操作があると、図10に示されるように選択された観測局(ここでは、上流観測局)に関し履歴情報が基準水位、警戒水位、危険水位などと共に表示される。当該計測地点における履歴が図7に示すように存在する場合にはこれを表示するようにしても良い。また、単に一覧表にて表示する以外に、棒グラフや折れ線グラフにより表示するようにしても良い。
【0031】
また、「警報」ボタンの操作があると、気象庁・気象台情報サーバ22から得て記憶してある警報を図11に示すように表示する。尚、先に作成した警報メッセージを表示するようにしても良い。更に、気象庁・気象台情報サーバ22からレーダ雨量計のデータや短時間予測雨量更には各地の注意報・警報を得て記憶しておき、リンクによる対応付けを行い、選択により提供して表示するようにしても良い。
【0032】
以上のようにして、テレメータ・カメラ装置21が設けられていない地点からの画像を得て予測水位データと共に提供することができ、必要な位置からの情報提供が可能である。そして、計測位置に関しては履歴を保存しておくことにより、度数の多い計測地点については、新たにテレメータ・カメラ装置21を設ける場合の資料として用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る河川情報管理システムの実施例を示すブロック図。
【図2】本発明に係る河川情報管理システムの雨量・水位データベースに記憶される水位と雨量のデータ例を示す図。
【図3】本発明に係る河川情報管理システムの雨量・水位データベースに記憶される雨量のデータ例を示す図。
【図4】本発明に係る河川情報管理システムの地理情報・予測水位データベースに記憶されるデータの例を示す図。
【図5】本発明に係る河川情報管理システムの実施例の動作概略を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明に係る河川情報管理システムの実施例における演算動作の詳細を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明に係る河川情報管理システムの地理情報・予測水位データベースに記憶される予測水位データの例を示す図。
【図8】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される地図・画像の例を示す図。
【図9】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される予測水位の例を示す図。
【図10】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される履歴情報の例を示す図。
【図11】本発明に係る河川情報管理システムにより提供され端末に表示される警報情報の例を示す図。
【符号の説明】
【0034】
1 サーバ
2 データ収集手段
3 画像・位置取得手段
4 演算手段
5 情報提供手段
6 雨量・水位データベース
7 画像情報ベース
8 地理情報・予測水位データベース
9 提供情報データベース
21 テレメータ・カメラ装置
22 気象庁・気象台情報サーバ
30 GPS機能カメラ付携帯電話機
40 携帯電話機
50 パーソナルコンピュータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段と、
観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶したデータベースと、
GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段と、
前記画像・位置取得手段により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を前記データベースより得ると共に、前記データ収集手段が収集したデータを用いて前記位置情報の地点における予測水位を求める演算手段と、
端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段と
を具備することを特徴とする河川情報管理システム。
【請求項2】
演算手段により求められた予測水位データを順次蓄積する履歴蓄積手段を備えており、
前記情報提供手段は、予測水位データとして前記履歴蓄積手段に蓄積された予測水位データの履歴情報を送出することを特徴とする請求項1に記載の河川情報管理システム。
【請求項3】
前記データベースには、地理情報以外に河川の基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データが記憶されており、演算手段は、求めた予測水位を前記記憶されている水位データと比較してメッセージを作成し、前記情報提供手段は作成されたメッセージを送出することを特徴とする請求項1に記載の河川情報管理システム。
【請求項1】
予め設置された計測装置から雨量・水位データを収集すると共に各種機関からの気象データを得るデータ収集手段と、
観測対象河川の流域に係る地理情報を記憶したデータベースと、
GPS機能とカメラ機能が付加された携帯電話機から送出される画像情報と位置情報とを取得する画像・位置取得手段と、
前記画像・位置取得手段により得られた位置情報に基づき対応する地理情報を前記データベースより得ると共に、前記データ収集手段が収集したデータを用いて前記位置情報の地点における予測水位を求める演算手段と、
端末からの要求に応じて前記画像情報と予測水位データの少なくとも一方を端末へ提供する情報提供手段と
を具備することを特徴とする河川情報管理システム。
【請求項2】
演算手段により求められた予測水位データを順次蓄積する履歴蓄積手段を備えており、
前記情報提供手段は、予測水位データとして前記履歴蓄積手段に蓄積された予測水位データの履歴情報を送出することを特徴とする請求項1に記載の河川情報管理システム。
【請求項3】
前記データベースには、地理情報以外に河川の基準水位データ、警戒水位データ、危険水位データが記憶されており、演算手段は、求めた予測水位を前記記憶されている水位データと比較してメッセージを作成し、前記情報提供手段は作成されたメッセージを送出することを特徴とする請求項1に記載の河川情報管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図8】
【公開番号】特開2007−46918(P2007−46918A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−228758(P2005−228758)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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