説明

油生産微生物およびその改変方法

精製かつ使用し得る不飽和脂肪酸を産生できる油産生微生物に関連する組成物および方法が開示される。また、油産生微生物内に存在すると考えられる古典的な脂肪酸産生経路の特定成分を阻害するかまたは刺激する脂肪酸産生アンタゴニストを用いる全脂質組成物内の該脂肪酸濃度を改変する方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
脂肪酸産生アンタゴニストを含む従属栄養培地中で油産生微生物を培養することを含む、脂質組成物を調製する方法。
【請求項2】
脂質組成物を単離することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
オメガ−9脂肪酸に対するオメガ-3およびオメガ−6脂肪酸の比率が増加している、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
全体の脂肪酸含量が変化していない、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
油産生微生物が、珪藻、微細藻類、真菌、細菌または原生生物である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
油産生微生物が、18S配列を有し、該18S配列は配列番号:1に記載の配列と少なくとも94%同一性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
油産生微生物が、18S配列を有し、該18S配列は配列番号:1に記載の配列と少なくとも80%の同一性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
油産生微生物が、フィラム・ラビリンツロマイコタ由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
油産生微生物が、ラビリンツロマイセテス網由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
油産生微生物が、スラウストキトリダエ亜綱由来である、請求項1記載の微生物。
【請求項11】
油産生微生物が、スラウストキトリアレ目由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
油産生微生物が、スラウストキトリアセアエ科由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
油産生微生物が、スラウストキトリウム属由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
油産生微生物が、スラウストキトリウム種である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
油産生微生物が、スラウストキトリウム・アウレウムである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
油産生微生物が、スラウストキトリウム・ロゼウムである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
油産生微生物が、スラウストキトリウム・ストリアツムである、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
油産生微生物が、シゾキトリウム属由来である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
油産生微生物が、シゾキトリウム種である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
油産生微生物が、スラウストキトリアセアエ科由来であり、ATCC受託番号PTA−6245、20888、20889、20890、20891または20892を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
油産生微生物がONC−T18である、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
脂肪酸産生アンタゴニストが、オレイン酸、セルレニン、トルイル酸、クルクミン、シクロプロペン、アルキル没食子酸塩、プロピル没食子酸塩、ゴマ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、ピリダジノン、ノルフルラゾン、ジフェニルアミン、セトキシジムおよびカプサイシンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
請求項1記載の脂質組成物を含む、送達手段。
【請求項24】
送達手段が、マイクロカプセル、ミクロ球体、ナノ球体またはナノ粒子、リポソーム、ノイソーム、ナノエリスロソーム、固体-液体ナノ粒子、リュープロライド、ゲル、ゲルカプセル、錠剤、ローション、クリーム、スプレー、エマルジョンまたは粉末を含む、請求項23に記載の送達手段。
【請求項25】
1次マイクロカプセルの凝集体と担持物質を含み、各個々の1次マイクロカプセルが1次殻を有するマイクロカプセルであって、担持物質が請求項1記載の組成物を含み、1次殻によりカプセル化されており、凝集体が外殻でカプセル化されている、マイクロカプセル。
【請求項26】
1次殻および/または外殻が、界面活性剤、ゼラチン、ポリ燐酸、多糖またはそれらの混合物を含む、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項27】
担持物質が、スラウストキトリウム、シゾキトリウムまたはそれらの混合物由来の油を含む、請求項25記載のマイクロカプセル。
【請求項28】
外殻が約1μm〜約2,000μmの平均直径を有する、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項29】
外殻が約20μm〜約1,000μmの平均直径を有する、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項30】
外殻が約30μm〜約80μmの平均直径を有する、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項31】
1次殻が約40nm〜約10μmの平均直径を有する、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項32】
1次殻が約0.1μm〜約5μmの平均直径を有する、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項33】
担持物質が、マイクロカプセルの約20重量%〜約90重量%である、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項34】
担持物質が、マイクロカプセルの約50重量%〜約70重量%である、請求項25に記載のマイクロカプセル。
【請求項35】
請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、または請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセルを含む、栄養補助剤。
【請求項36】
栄養補助剤が、錠剤、ゲルキャップ、カプセル、液体またはシロップの形態である、請求項35に記載の栄養補助剤。
【請求項37】
請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセルまたは請求項35−36のいずれかに記載の栄養補助剤を含む、食品。
【請求項38】
食品が、焼き製品、パスタ、肉製品、凍結乾燥乳製品、ミルク製品、チーズ製品、卵製品、調味料、スープミックス、スナック食品、ナッツ製品、植物タンパク製品、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、鶏肉製品、加工果汁、グラニュー糖、ソース、肉汁、シロップ、栄養バー、飲料、乾燥飲料粉末、ジャムまたはゼリー、幼児用配合食、またはベビーフードである、請求項37に記載の食品。
【請求項39】
食品が魚製品、コンパニオンペット用フード、家畜または水産養殖飼料である、請求項37に記載の食品。
【請求項40】
食品が、パン、トルティーヤ、穀物、ソーセージ、チキン、アイスクリーム、ヨーグルト、ミルク、サラダドレッシング、米ぬか、果汁、乾燥飲料粉末、ロール、クッキー、クラッカー、フルーツパイ、またはケーキである、請求項37に記載の食品。
【請求項41】
請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体に組成物を送達する方法。
【請求項42】
被検体が哺乳類である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
被検体がヒトである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
被検体に担持物質を送達するための薬物の調製のための、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセルの使用。
【請求項45】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体中のコレステロールレベル、トリグリセリドレベルまたはそれらの組み合わせを低下させる方法。
【請求項46】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体に必須微量元素を補充する方法であって、該組成物、該送達手段、該マイクロカプセル、該補助剤および該食品が必須微量元素を含む方法。
【請求項47】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37〜40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体のインスリン感受性を改善する方法。
【請求項48】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体の高血糖症を軽減する方法。
【請求項49】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体の高コレステロール血症を軽減する方法。
【請求項50】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体の体脂肪を減少する方法。
【請求項51】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体の体重減少を促進する方法。
【請求項52】
有効量の請求項1に記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段、請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、請求項35または36に記載の栄養補助剤、または請求項37−40の何れかに記載の食品を被検体に投与する工程を含む、被検体の糖尿病を治療または予防する方法。
【請求項53】
請求項1記載の組成物、請求項23または24に記載の送達手段または請求項25−34の何れかに記載のマイクロカプセル、および医薬担体を含む、医薬製剤。
【請求項54】
請求項1に記載の組成物を含む、医薬製剤。
【請求項55】
脂肪酸産生アンタゴニストを含んでいる従属栄養培地中で脂肪酸産生微生物を培養することを含む、カロテノイド組成物を調製するための方法。
【請求項56】
カロテノイド組成物を単離することをさらに含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
請求項55に記載の組成物を含む、医薬製剤。
【請求項58】
脂肪酸産生アンタゴニストを含んでいる従属栄養培地中で油産生微生物を培養することを含む、抗酸化組成物の製造方法。
【請求項59】
抗酸化組成物を単離することをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
請求項58に記載の組成物を含む、医薬製剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2010−511377(P2010−511377A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522370(P2009−522370)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【国際出願番号】PCT/IB2007/004596
【国際公開番号】WO2008/129358
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(502390201)オーシャン・ニュートリション・カナダ・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】