説明

洗浄剤組成物

【課題】使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌や髪の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れる洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】 (a)ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤、(b)特定のヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物、(c)アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体を配合することを特徴とする洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤、特定のヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体とを配合する洗浄剤組成物に関するものであり、更に詳しくは、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌や髪の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れる洗浄剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗浄剤組成物は、各種の洗浄剤成分を主成分とするものであり、具体的には、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤など多種のものが使用されている。特にアニオン性界面活性剤は、洗浄力や泡立ちの良さから汎用されており、中でも、高級脂肪酸石けんは、泡立ちがよく、すっきりとした洗い上がりになる特徴があり、好んで使用されるが、半面、後肌のつっぱり感やきしみ感が強く出ることもあった。後肌をしっとりした感触にする場合は、アミノ酸系の洗浄剤や両性の洗浄剤を使用することが行われるが、すすぎ時のぬるつきが残ることがあった。この他にも、洗浄剤成分として、高級脂肪酸石けんのように、泡立ちや洗浄効果が高く、すすぎ易い洗浄剤として、ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤の配合が試みられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、洗浄後の後肌の感触、例えば、しっとり感、滑らかさ、つっぱり感のなさ等の改良のために、各種添加剤の検討がなされてきている。具体的には、水溶性高分子や、油剤、シリコーン化合物、保湿成分などが挙げられるが、油剤や、シリコーン化合物の場合、泡立ちや泡質を損なう場合があった。また、水溶性高分子では、カチオン性、ノニオン性、両性など、各種の水溶性高分子が配合されてきたが、その中でつっぱり感の改良に特定の両性ポリマーの配合が試みられている(例えば、特許文献2、3参照)。
【0004】
また更に、洗浄剤組成物の泡質の改良のために、水溶性高分子の添加により、泡を安定化させたり、細かくさせることも行われており、洗浄剤組成物の増粘剤として汎用されているアルカノールアミド型ノニオン性界面活性剤が、泡を固くして、泡持ちなどの泡質を改良する効果があることが知られている。また増粘効果があり、起泡性に優れた成分として、特定のヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物の配合が試みられている(例えば、特許文献4、5、6参照)。
【特許文献1】特開2005−60298号公報(第1頁−第10頁)
【特許文献2】特開2002−53455号公報(第1頁−第5頁)
【特許文献3】特開2002−255790号公報(第1頁−第7頁)
【特許文献4】特開2003−34661号公報(第1頁−第14頁)
【特許文献5】特開2003−96435号公報(第1頁−第24頁)
【特許文献6】特開2005−350438号公報(第1頁−第11頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
泡立ち、泡質などの優れた洗浄剤組成物では、使用後のつっぱり感やしっとり感が不足するために、水溶性高分子や油剤などの配合が試みられたが、泡立ちや泡質を阻害する場合があり、また更に泡質を改良するために、ノニオン性界面活性剤を配合するとすすぎ時のぬるつきが気になるなど、十分な使用感を満足することはできなかった。
本発明の解決しようとする課題は、泡立ち、泡質が優れつつ、すすぎ時のぬるつきのなさや使用後の肌のしっとり感や滑らかさなどの優れた使用感を十分に併せ持った洗浄剤組成物が具現化である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤、特定のヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体を配合する洗浄剤組成物が、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌や髪の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れ、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤
(b)下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物
【化2】

[式中、Rは、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、R2〜R5は水素又は炭素数1〜3のアルキル基で表わされるものであり、nは0〜3の整数である。]
(c)アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体
を配合することを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【0008】
また、成分(a)の配合量が0.5〜20質量%、成分(b)の配合量が0.1〜10質量%、成分(c)の配合量が0.01〜5質量%であることを特徴とする前記洗浄剤組成物を提供するものである。そして、更に、成分(d)として、高級脂肪酸塩を含有することを特徴とする前記洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗浄剤組成物は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌や髪の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(a)のヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤は、本発明の皮膚洗浄剤組成物において良好な泡立ち、洗浄効果、すすぎ時のぬるつきのなさを得るための重要な基剤である。ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤は、具体的には、下記一般式(2)で表される。
【化3】

[式中、Rは炭素数4〜34の直鎖または分岐鎖のアルキルまたはアルケニル基である。X、Xのいずれか一方は −CHCHCOOMであり、他方は水素原子である。Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、低級アルカノールアミンカチオン、低級アルキルアミンカチオンまたは塩基性アミノ酸カチオンである。]
ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤としてはヒドロキシエーテルカルボン酸アルカリ塩が好ましく、そのアルキル部分としてはオクチル、デシル、ドデシル等を、また、塩基としては、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン等を挙げることができる。本発明において、具体的には、特に2−(2−ヒドロキシドデシロキシ)酢酸ナトリウム塩(ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム塩)を好ましく使用することができ、このような原料としては、ビューライトSHAA(三洋化成工業社製)等の市販品を使用することができる。
【0011】
本発明において、成分(a)のヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤は、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は特に限定されないが、全組成中0.5〜20質量%(以下、単に%で示す)であると、良好な泡立ち、洗浄効果、すすぎ時のぬるつきのなさがより得られ好ましく、1〜15%であると更に好ましい。
【0012】
成分(b)の下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物
【化4】

[式中、Rは、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、R2〜R5は水素又は炭素数1〜3のアルキル基で表わされるものであり、nは0〜3の整数である。]は、泡質をよりきめ細かくし、クリーミィな感触にし、更に成分(a)と併用することで、泡量を増加させる効果がある。一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物であれば、特に限定されないが、その中でも、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテル、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテルが好ましいものとして挙げられる。また、このような原料としては、それぞれビスコセーフLPE(川研ファインケミカル社製)、ビスコセーフLMPE(川研ファインケミカル社製)等の市販品を使用することができる。
【0013】
本発明において、成分(b)のヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物は、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は特に限定されないが、全組成中0.1〜10%であると、良好な泡質、泡量がより得られ好ましく、0.2〜7%であると更に好ましい。
【0014】
本発明において、成分(c)のアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体は、洗浄剤組成物のすすぎ時にぬるつかずに、使用した後の肌に滑らかさ、しっとり感を付与することを目的に配合されるものである。成分(c)のアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体は、特に限定されないが、アクリルアミド10〜40%と、アクリル酸15〜60%と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム25〜60%とを共重合させたものが、優れた使用感を得るために好ましい。
また、このような原料としては、MERQUAT PLUS3330(アクリルアミド25%と、アクリル酸25%と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム50%との共重合体の10%含有水溶液)、MERQUAT PLUS3331(アクリルアミド38%と、アクリル酸17%と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム45%との共重合体の10%含有水溶液)、MERQUAT PLUS3333(アクリルアミド14.8%と、アクリル酸55.2%と、塩化ジメチルジアリルアンモニウム30%との共重合体の10%含有水溶液)(それぞれ、NALCO COMPANY社製)等の市販品を使用することができる。
【0015】
本発明において、成分(c)のアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体は、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は特に限定されないが、全組成中、純分量として、0.01〜5%であると、優れた使用感が得られ好ましく、0.1〜3%であると更に好ましい。
【0016】
本発明の洗浄剤組成物は、更に、成分(d)として、高級脂肪酸塩の配合も可能である。成分(d)として高級脂肪酸塩を併用することにより、泡立ち、泡量を相乗的に向上させることが可能である。本発明に用いられる成分(d)の高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸と対イオンを組み合わせて洗浄剤とする、汎用のアニオン性界面活性剤である。高級脂肪酸としては特に限定されないが、具体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の飽和直鎖脂肪酸、2−エチルヘキサン酸、イソステアリン酸等の飽和分岐脂肪酸、オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸等が例示される。また、対イオンとしては、洗浄剤として機能するナトリウム、カリウム等のアルカリ金属類や、トリエタノールアミン等の有機塩基に限定され、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等で中和して脂肪酸塩を得る。このようにして得られる高級脂肪酸塩の1種又は2種以上を適宜選択して使用することができるが、特に好ましくは、高級脂肪酸ではヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、対イオンではカリウム、トリエタノールアミンである。
【0017】
また、成分(d)の高級脂肪酸塩は、処方中に高級脂肪酸カリウム塩、高級脂肪酸トリエタノールアミン塩として配合するのみならず、高級脂肪酸と、水酸化カリウムやトリエタノールアミン等のアルカリ剤を別個に配合し、洗浄剤組成物の製造工程中で反応させて用いてもよい。
【0018】
本発明において、成分(d)の高級脂肪酸塩は、必要に応じて1種または2種以上を併用して用いることができ、その配合量は特に限定されないが、全組成中0.5〜30%であると、優れた使用感が得られ好ましく、1〜25%であると更に好ましい
【0019】
本発明の洗浄剤組成物には、上記成分以外に、本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で、通常、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、すなわち水(精製水、温泉水、深層水等)、上記以外の界面活性剤、油剤、ゲル化剤、粉体、アルコール類、上記以外の水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、保湿剤、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、植物抽出物、ビタミン類、アミノ酸等の美容成分等を配合できる。
【0020】
界面活性剤としては、上記以外のアニオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸アンモニウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ラウロイル−N−メチルアラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルアミノ酸塩;N−ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N−ラウロイルイセチオン酸カリウム等のアシルイセチオン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム等のN−アシルアルキルタウリン塩;ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム等のN−アシルポリペプチド塩;スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸等が挙げられる。両性界面活性剤としては、酢酸ベタイン型界面活性剤としてはオクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、セチルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられ、また、イミダゾリン型界面活性剤としてはN−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等が挙げられる。また、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム等も挙げられる。カチオン性界面活性剤として、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等で、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(15EO)ヤシ油アルキルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(4EO)ラウリルエーテルジメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。;非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシプロレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
【0021】
油剤としては、高級アルコール、炭化水素油、エステル油、油脂、シリコーンなどの油性成分を使用できる。例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール類、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油類、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類、パーム油、パーム核油、オリーブ油、サフラワー油,大豆油、綿実油等に代表される植物油脂、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等の動物油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、グリセリン変性ポリシロキサン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム、シリコーンレジン等が挙げられる。
【0022】
ゲル化剤としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0023】
粉体としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状、等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば、無機粉体としては、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、モンモリロナイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロンパウダー、6ナイロンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維パウダー、ラウロイルリジン等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体で、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、又はフッ素化合物等で表面処理を行なった粉体でも良い。
【0024】
アルコール類としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール等がある。
【0025】
水溶性高分子としては、成分(c)以外の両性高分子として、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーが挙げられる。カチオン性高分子として、カチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−11)、ポリ塩化ジメチルメチレンジペリニウム(ポリクオタニウム−6)等が挙げられる。またその他に、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムチン、デルマタン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸から選ばれるムコ多糖類及びその塩、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系水溶性高分子等がある。また、この中には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。
【0026】
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
【0027】
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル等が挙げられる。
【0028】
ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、リノレン酸及びその誘導体等のビタミンF類;フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール等のビタミンK類;エリオシトリン、ヘスペリジン等のビタミンP類;その他、ビオチン、カルチニン、フェルラ酸等が挙げられる。
【0029】
また、アミノ酸類、アミノ酸誘導体、ペプタイド類、糖類及びその誘導体、毛髪脂質成分、リン脂質及びその誘導体やこれらの成分を含有する植物抽出物などが挙げられる。具体的には、アミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、シスチン、システイン、アセチルシステイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、シトルリン、テアニン、クレアチン、クレアチニン等が挙げられる。アミノ酸誘導体としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル)等が挙げられる。ペプタイド類としては、動物、魚、貝、植物由来のいずれでもよく具体的には、コラーゲン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、エラスチン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ケラチン及びその誘導体又はそれらの分解物、コムギタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ダイズタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物等が挙げられる。糖類としては、ソルビトール、エリスリトール、マルトース、マルチトール、キシリトール、キシロース、トレハロース、イノシトール、グルコース、マンニトール、ペンタエリスリトール、果糖、蔗糖およびそのエステル、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ、黒砂糖抽出物等が挙げられる。毛髪脂質成分としては、セラミド及びその誘導体、18−メチルエイコサン酸等が挙げられる。リン脂質及びその誘導体としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質などが挙げられ、これらの類似物あるいはこれらのものを含有する組成物、すなわち大豆レシチン、卵黄レシチン、あるいはそれらの水素添加物等も挙げられ、リン脂質誘導体としては、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単独重合体または、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと疎水性モノマーとの共重合体等が挙げられる。
【0030】
本発明の洗浄剤組成物は、洗顔料、ボディソープ、ハンドソープ、シャンプー等の洗浄剤として使用でき、剤型として、液状、乳液状、クリーム状、ジェル状、固形状のいずれでもよく、外観が、透明、白濁状、パール状のいずれでも構わない。また、噴射剤を配合してエアゾールフォーム又はポンプフォーム容器を使用してフォーム状タイプとしての実施も可能である。
【0031】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【実施例1】
【0032】
本発明品1〜15及び比較品1〜5:洗顔料
表1及び表2に示す組成の洗顔料を下記製造方法により調製し、「泡立ち」、「泡質」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後の肌の滑らかさ」、「洗浄後の肌のしっとり感」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0033】
【表1】

【0034】
【表2】

【0035】
(製造方法)
A:成分1〜15を均一に混合して洗顔料を得た。
【0036】
〔評価方法〕
化粧品評価専門パネル20名に、前記発明品及び比較品の洗顔料を使用してもらい、「泡立ち」、「泡質」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後の肌の滑らかさ」、「洗浄後の肌のしっとり感」の各項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し洗顔料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0037】
表1及び表2の結果から明らかなように、本発明品1〜15の洗顔料は、「泡立ち」、「泡質」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後の肌の滑らかさ」、「洗浄後の肌のしっとり感」の全ての項目に優れた洗浄剤組成物であった。これに対して、成分(a)を配合せず、代わりにアシルグルタミン酸ナトリウムを用いた比較品1では、「泡立ち」、「泡質」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」が良好ではなかった。また、成分(b)を配合しない比較品2では、「泡質」に劣っていた。更に、成分(c)を配合しない比較品3では、「洗浄後の肌の滑らかさ」、「洗浄後の肌のしっとり感」に劣っていた。そして、成分(b)の代わりにヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドを用いた比較品4は、「泡質」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」が劣っていた。成分(c)の代わりにヒドロキシエチルセルロースを用いた比較品5は、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後の肌の滑らかさ」、「洗浄後の肌のしっとり感」に劣っていた。
【実施例2】
【0038】
実施例2:透明シャンプー
(成分) (%)
1.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム (注1) 10
2.ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル硫酸ナトリウム 5
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
4.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 0.5
5.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
6.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
7.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
8.クレアチン 0.5
9.クレアチニン 0.5
10.L−セリン 0.5
11.ジグリセリン 0.3
12.ソルビトール 1
13.香料 0.1
14.ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド 0.5
15.クエン酸 0.5
16.安息香酸ナトリウム 0.5
17.精製水 残量
【0039】
(製造方法)
A:成分1〜7、14〜17を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分8〜13を添加して、透明シャンプーを得た。
実施例2の透明シャンプーは、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の髮の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れた洗浄剤組成物であった。
【0040】
実施例3:リンスインシャンプー
(成分) (%)
1.N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10
2.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 10
3.ラウリン酸アミドプロピルベタイン 5
4.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注5) 1
5.高重合ポリエチレングリコール(注7) 0.1
6.アモジメチコーンエマルジョン(注8) 1
7.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
8.ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテル(注3) 1
9.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5
10.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
11.グリセリン 0.1
12.プロピレングリコール 0.5
13.ポリエチレングリコール400 0.5
14.システイン 0.1
15.グルタミン酸 0.1
16.ショ糖 0.1
17.フェノキシエタノール 0.2
18.香料 0.5
19.ジステアリン酸エチレングリコール 1
20.ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 5
21.精製水 残量
注7:ポリオックスWSR−N−60K(ユニオンカーバイド社製)
注8:SM8904C(東レ・ダウコーニング社製)(アモジメチコーンを40%含有)
【0041】
(製造方法)
A:成分1〜13、19〜21を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分14〜18を添加して、リンスインシャンプーを得た。
実施例3のリンスインシャンプーは、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の髮の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0042】
実施例4:液状洗顔料
(成分) (%)
1.テトラデセンスルホン酸ナトリウム 5
2.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 10
3.ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 5
4.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注6) 1
5.1,3−ブチレングリコール 10
6.トリメチルグリシン 1.5
7.グルタミン酸 0.1
8.加水分解ダイズタンパク 0.1
9.グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
10.オレンジ油 0.2
11.クエン酸 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0043】
(製造方法)
A:成分1〜5、11〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分6〜10を添加して、液状洗顔料を得た。
実施例4の液状洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0044】
実施例5:ジェル洗顔料
(成分) (%)
1.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 10
2.ラウリン酸カリウム 5
3.ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2
4.N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル
−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム 3
5.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 1
6.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注6) 1
7.ヒドロキシエチルセルロース 4
8.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
9.ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテル(注3) 1
10.L−セリン 0.1
11.アスパラギン酸 0.1
12.加水分解コラーゲン 0.1
13.香料 0.5
14.亜硫酸水素ナトリウム 0.5
15.メチルパラベン 0.2
16.リンゴ酸 0.5
17.安息香酸ナトリウム 0.5
18.精製水 残量
【0045】
(製造方法)
A:成分1〜9、15〜18を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分10〜14を添加して、ジェル洗顔料を得た。
実施例5のジェル洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0046】
実施例6:ボディソープ
(成分) (%)
1.ラウリン酸カリウム 5
2.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 10
3.ミリスチン酸カリウム 5
4.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 1.5
5.パルミチン酸カリウム 2
6.グリセリン 1.5
7.塩化ナトリウム 0.1
8.ヒドロキシプロピルメチオルセルロース 1.5
9.香料 0.2
10.ジステアリン酸エチレングリコール 1
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0047】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して、ボディソープを得た。
実施例6のボディソープは、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0048】
実施例7:クリーム状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸 10
2.ミリスチン酸 10
3.パルミチン酸 5
4.ステアリン酸 5
5.水酸化カリウム 7
6.グリセリン 20
7.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 10
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注5) 2
9.香料 0.2
10.ジステアリン酸エチレングリコール 1
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0049】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して、クリーム状洗顔料を得た。
実施例7のクリーム状洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0050】
実施例8:クリーム状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸トリエタノールアミン 10
2.ミリスチン酸トリエタノールアミン 10
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5
4.ココアンホ酢酸ナトリウム 5
5.ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 7
6.1,3−ブチレングリコール 10
7.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 5
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 1
9.香料 0.2
10.無水ケイ酸 2
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0051】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して、クリーム状洗顔料を得た。
実施例8のクリーム状洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0052】
実施例9:乳液状洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸 3
2.ミリスチン酸 5
3.パルミチン酸 5
4.水酸化カリウム 3
5.ジプロピレングリコール 5
6.ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 5
7.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 5
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 1.5
9.香料 0.2
10.ジステアリン酸エチレングリコール 1
11.エデト酸ニナトリウム 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 2
13.ココアンホ酢酸ナトリウム 2
14.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1
15.ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2
16.精製水 残量
【0053】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜16を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して、乳液状洗顔料を得た。
実施例9の乳液状洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0054】
実施例10:ハンドソープ
(成分) (%)
1.ラウリン酸 5
2.ミリスチン酸 3
3.ココアンホ酢酸ナトリウム 1
4.トリエタノールアミン 4.5
5.イソプロピルメチルフェノール 0.2
6.プロピレングリコール 10
7.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 4
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注6) 1.5
9.香料 0.2
10.フェノキシエタノール 1
11.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0055】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して、ハンドソープを得た。
本発明の実施品である実施例7のハンドソープは、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0056】
実施例10:泡ポンプ洗顔料
(成分) (%)
1.ラウリン酸トリエタノールアミン 5
2.テトラデセンスルホン酸ナトリウム 3
3.ココアンホ酢酸ナトリウム 2
4.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 1
5.グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
6.ジプロピレングリコール 10
7.ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム(注1) 3
8.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注6) 0.5
9.香料 0.2
10.フェノキシエタノール 1
11.エデト酸2ナトリウム 0.2
12.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
13.精製水 残量
【0057】
(製造方法)
A:成分1〜8、10〜13を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分9を添加して完成したバルクを泡ポンプ容器に充填して、泡ポンプ洗顔料を得た。
実施例10の泡ポンプ洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。
【0058】
実施例11:ムース洗顔料
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.テトラデセンスルホン酸ナトリウム 5
2.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注4) 0.5
3.ラウロイル加水分解シルクナトリウム 5
4.ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3
5.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体(注6) 0.5
6.カチオン化デンプン 0.1
7.(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシ
プロピルエーテル(注2) 1
8.ソルビトール 1
9.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル
・ベヘニル・2−オクチルドデシル) 0.1
10.1,3−ブチレングリコール 3
11.dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1
12.魚由来水溶性コラーゲン 0.1
13.香料 0.1
14.フェノキシエタノール 0.2
15.クエン酸 0.1
16.精製水 残量
【0059】
(製造方法)
A:成分1〜10、14〜16を加熱均一溶解する。
B:Aを冷却する。
C:Bに成分11〜13を添加して、エアゾール原液を得た。
D:Cのエアゾール原液97部に、噴射剤として、LPG1.5を3部添加し、ムース洗顔料を得た。
実施例11のムース洗顔料は、使用中の感触(泡立ち、泡質)、すすぎ時のぬるつきのなさ、使用後の肌の感触(滑らかさ、しっとり感)に優れたものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(c);
(a)ヒドロキシエーテルカルボン酸系界面活性剤
(b)下記一般式(1)で表されるヒドロキシアルキル多価アルコールエーテル化合物
【化1】

[式中、Rは、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、R2〜R5は水素又は炭素数1〜3のアルキル基で表わされるものであり、nは0〜3の整数である。]
(c)アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体
を配合することを特徴とする洗浄剤組成物。
【請求項2】
成分(a)の配合量が0.5〜20質量%、成分(b)の配合量が0.1〜10質量%、成分(c)の配合量が0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
更に、成分(d)として、高級脂肪酸塩を配合することを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2007−254573(P2007−254573A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−80144(P2006−80144)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】