説明

液体収容容器用包装箱

【課題】 流通過程で箱本体のコーナー部分が外装材等を傷つけて破くことがない良好な液体収容容器用包装箱を提供する。
【解決手段】 所定形状に裁断された板材を箱状に組み立てた箱本体1内に、インク袋を収容するためのインク袋用包装箱100は、箱本体1のコーナー部分1aを切り欠くことにより、尖った角部が取り除かれる。インク袋用包装箱100は、箱本体1内にインク袋を収容した後、インク漏れ防止袋60に封入されて搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体消費装置に着脱可能に装着されて液体を供給する液体収容容器を収容して搬送するための液体収容容器用包装箱に関し、特に、搬送時に個々に液体漏れ防止袋に封入される液体収容容器用包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置(液体消費装置)は、インク供給源からインク(液体)の供給を受ける記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を記録用紙の紙巾方向に往復動させて印刷する関係上、大量の印刷を行う記録装置にあっては、インク供給源であるインク収容袋(液体収容容器)を装置本体に設置し、チューブを介して記録ヘッドにインクを供給する手法が採られている。
【0003】
そして、インク量が500cc程度のインク収容袋は、外力等による破損を防止するために、高分子材料からなるハードケースに収容しインクカートリッジに構成されている。
ところが、カラーポスタ等を印刷する大型のインクジェット記録装置においては、インク容量が大幅に増大し、かつ取り扱いに慣れたユーザにより装着されるため、インク収容袋をハードケースに収容することなく簡易包装の状態で流通させてコストの引き下げが図られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図6は、上記特許文献1等に開示されたインクジェット記録装置用インク袋の包装材(液体収容容器用包装箱)の一例を示す説明図である。
図6(a)に示すように、インク袋71を覆う包装材81は、段ボール板や高分子等の包装に適した板材を、組み立てた時に箱状となるように、天板80、地板81、側板82、83、84、85を有する展開形状に裁断した後、天板80及び地板81の長辺側の端部に端部内装材94、95及び92、93を所定の位置、つまりインク袋71の端部を挟持できる位置に接着剤等で固定して構成されている。
【0005】
そして、インク袋71の両側面に側面内装材96、97を装填して地板81に載置し、図6(b)に示したように、天板80及び短辺側の開放されている側板83を折り畳み、天板80と側板83の接合部を粘着テープ86により固定し、ついで長辺側の側板84、85を折り畳んで、必要に応じて側板84、85と天板80とを粘着テープで仮止めしてから、図示しないインク漏れ防止袋に封入する。
【0006】
このインク漏れ防止袋は、万が一インク袋71が破損して包装材81からインクが漏れ出した際にも、漏れたインクがそれ以上広がらないようにインク漏れを防止すると共に、外部の水滴等から段ボール製の包装材81を守る例えばポリエチレン製の袋である。
【0007】
【特許文献1】特開2001−58674号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、インク収容袋の更なる大容量化が望まれており、それに伴ってインク袋71を覆う包装材81も大型化して、重量が増大している。
一方、板材から箱状に組み立てられた包装材81の各コーナー部分90は、図7に示したように、それぞれ三角錐状に尖った角部形状を有している。
【0009】
そこで、例えば流通時等に、インク漏れ防止袋に封入された包装材81が他の部材と衝突すると、包装材81のコーナー部分90には過大な外力が加わり、尖った角部形状を有する包装材81のコーナー部分90でインク漏れ防止袋等の外装材が損傷する可能性があった。
そして、このようにインク漏れ防止袋等の外装材が損傷して破れてしまうと、包装材81のインク漏れ防止や防水、外観向上といった当初の役目を果たさなくなってしまう。
【0010】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、流通過程で箱本体のコーナー部分が外装材等を傷つけて破くことがない良好な液体収容容器用包装箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的は、所定形状に裁断された板材を箱状に組み立てた箱本体内に、液体収容容器を収容するための液体収容容器用包装箱であって、
前記箱本体のコーナー部分を切り欠くことにより、尖った角部が取り除かれたことを特徴とする液体収容容器用包装箱により達成される。
【0012】
上記構成の液体収容容器用包装箱によれば、箱本体のコーナー部分に尖った角部がなくなるので、仮に流通過程で箱本体が他の部材と衝突してコーナー部分に過大な外力が加わったとしても、箱本体を覆う外装材等が傷つくのを防止することができる。
【0013】
尚、上記構成の液体収容容器用包装箱において、組み立てた際に前記コーナー部分となる前記板材の対応部分に予め切欠きを設けることにより、前記箱本体のコーナー部分から尖った角部が取り除かれることが望ましい。
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、板材を展開形状に裁断する際に、その対応部分に切欠きを設けることで、組み立てた際の箱本体のコーナー部分を容易に切り欠くことができる。
【0014】
また、上記構成の液体収容容器用包装箱において、前記板材が、箱本体の底面となる矩形状の底板と、前記底板の各辺に連設された4片の側板と、前記側板の1片に連設されて箱本体の天面となる蓋板と、を備え、
前記各側板の四隅と前記蓋板及び前記底板の四隅とに前記切欠きを設けることが望ましい。
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、底板と側板と蓋板とを備える展開形状の板材を裁断する際に、各側板の四隅と蓋板及び底板の四隅とに切欠きを設けることで、組み立てた際の箱本体のコーナー部分を容易に切り欠くことができる。
【0015】
また、上記構成の液体収容容器用包装箱において、少なくとも前記側板及び前記蓋板の何れかに連設された内フラップには、組み立てた際に前記四隅の切欠きに対応する部分に逃げ部が設けられることが望ましい。
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、底板と側板と蓋板と内フラップとを備える展開形状の板材を裁断する際に、各側板の四隅と蓋板及び底板の四隅とに切欠きを設けると共に内フラップに逃げ部を設けることで、組み立てた際の箱本体のコーナー部分を容易に切り欠くことができる。
【0016】
また、上記構成の液体収容容器用包装箱において、前記箱本体内に、前記液体収容容器を両面から保持して移動を規制する少なくとも一対の内装材を備えることが望ましい。
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、箱本体内における移動を規制することにより、衝撃による液体収容容器の破損を防止することができる。
【0017】
また、上記構成の液体収容容器用包装箱において、前記箱本体が、液体漏れ防止袋に封入されることが望ましい。
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、流通過程で箱本体が他の部材と衝突してコーナー部分に過大な外力が加わったとしても、箱本体を覆う液体漏れ防止袋が傷つくのを防止して、液漏れ防止性能や防水性能を良好に維持することができる。
【0018】
また、上記構成の液体収容容器用包装箱において、前記液体収容容器が、平面部をなす矩形状の熱溶着可能な第1のフィルムの各長辺部に、側面部をなす矩形状の熱溶着可能な第2のフィルムの長辺部を熱溶着して筒胴体を形成し、平面部の一方の短辺部を熱溶着して袋体となし、平面部の他方の短辺部にインク供給口を熱溶着したインク袋であることが望ましい。
【0019】
このような構成の液体収容容器用包装箱によれば、インクジェット記録装置に着脱可能に装着されてインクを供給するインク袋を収容して安全に搬送することができる良好な液体収容容器用包装箱を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る液体収容容器用包装箱を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る液体収容容器用包装箱を示す全体斜視図、図2は図1に示した液体収容容器用包装箱の分解斜視図、図3(a),(b)は図1におけるA部及びB部の拡大説明図、図4は図2に示した箱本体を展開状態で示す説明図、図5は図4におけるC部の拡大説明図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、本実施形態のインク袋用包装箱100は、板材を箱状に組み立てた箱本体1内に、インク袋(液体収容容器)51を収容するための液体収容容器用包装箱である。このインク袋用包装箱100は、箱本体1内にインク袋51を収容した後、インク漏れ防止袋60に封入されて搬送される。
【0022】
上記インク漏れ防止袋60は、万が一インク袋51が破損して箱本体1からインクが漏れ出した際にも、漏れたインクがそれ以上広がらないようにインク漏れを防止すると共に、外部の水滴等から段ボール製の箱本体1を守る例えばポリエチレン製の袋である。尚、望ましくは、このインク漏れ防止袋60を真空パックとして構成する。
【0023】
本実施形態のインク袋51は、図2に示すように、中間層にアルミニュウム等の金属層を介在させた高分子フィルムからなり、表面部52,53をなす矩形状の第1のラミネートフィルムの各長辺部に、側面部54をなす第2のフィルムの長辺部を熱溶着して筒胴体を形成し、一方の短辺部を熱溶着して袋体となし、他方の短辺部にインク供給口55を熱溶着して形成されている。
【0024】
このように構成されたインク袋51は、インク供給口55から脱気インクを充填した後、インク注入口をセプタムにより封止すると、インク袋51は、四隅の接合部及び短辺部で無用な張出を抑えられ、可及的に扁平な状態で直方体状に膨張している。
【0025】
このインク袋51は、インク供給口55に記録装置のインク供給針が挿通されて記録ヘッドに連通されると、インク供給管を介して記録ヘッドにインクを排出する。記録ヘッドでのインクの消費が進むと、比較的剛性が弱い側面部54は、中心線Cでの癖付けと四隅の接合部からの張力により中心線Cを内側に移動させながら厚みを減じてインク量に応じて薄くなり、内部のインクを確実に排出する。
【0026】
本実施形態の箱本体1は、図1及び図2に示すように、段ボール板や高分子等の包装に適した板材を予め所定形状に裁断した後に折り曲げ加工し、蓋付きの扁平な直方体状となるように組み立てたものである。
そして、板材から箱状に組み立てられた箱本体1の各コーナー部分1aには、図3(a),(b)に示すように、三角錐状に尖った角部が取り除かれて開口が形成されている。即ち、組み立てられた箱本体1は、8つのコーナー部分1aをそれぞれ切り欠くことにより、尖った角部が取り除かれている。
尚、箱本体1の各コーナー部分1aに形成される開口は、箱全体に対して微小な開口であり、箱本体1自体の剛性が損なわれることはない。
【0027】
更に、本実施形態の箱本体1内には、図2に示すように、インク袋51を両面から保持して移動を規制する一対の内装材31を備えている。
これら内装材31は、インク袋51の外形に合わせた収容空間を区画形成するように、樹脂シートを所定の凹形状に熱成形したものであり、インク袋51の長辺側の両端部における斜面51a,51bにほぼ一致するように成形した斜面31a,31bをそれぞれ備えている。
【0028】
また、熱溶着されたインク袋51の長辺部に対応する内装材31の長辺側の両端部には、箱本体1内に収容された際に該箱本体1の底面又は天面に当接する支持部31dが形成され、インク供給口55に対応する内装材31の一方の短辺部には、インク供給口55を保持する保持部31cが形成されている。
【0029】
そこで、箱本体1の底板2上に、保持部31cが上方となるように一方の内装材31を載置し、その上にインク袋51の下面側の斜面51a,51b及びインク供給口55が内装材31の斜面31a,31b及び保持部31cにそれぞれ当接するように載置する。
この状態で、斜面31a,31b及び保持部31cがインク袋51の上面側の斜面51a,51b及びインク供給口55にそれぞれ当接するように、他方の内装材31を被せて、蓋板12を閉じる。
【0030】
これにより、インク袋51のインク供給口55が内装材31の保持部31cに挟持され、インク袋51の表裏面が内装材31の凹形状の収容空間に規制にされた状態で箱本体1内に収容される。そこで、本実施形態のインク袋用包装箱100は、箱本体1内におけるインク袋51の移動を規制することにより、衝撃によるインク袋51の破損を防止することができる。
その後、インク袋51を収容した箱本体1は、インク漏れ防止袋60に封入される。
【0031】
上述した本実施形態のインク袋用包装箱100によれば、流通時等に、インク漏れ防止袋60に封入された箱本体1が他の部材と衝突してコーナー部分1aに過大の外力が加わったとしても、箱本体1のコーナー部分1aに尖った角部がないので、箱本体1を覆うインク漏れ防止袋60が傷つくのを防止して、液漏れ防止性能や防水性能を良好に維持することができる。
従って、本実施形態のインク袋用包装箱100は、インクジェット記録装置に着脱可能に装着されてインクを供給するインク袋51を収容して安全に搬送することができる。
【0032】
ここで、インク袋用包装箱100の箱本体1は、組み立てた際にコーナー部分1aとなる板材の対応部分に予め切欠きを設けることにより、箱本体1のコーナー部分1aから尖った角部が取り除かれることが望ましい。即ち、板材を展開形状に裁断する際に、その対応部分に切欠きを設けることで、組み立てた際の箱本体1のコーナー部分1aを容易に切り欠くことができる。勿論、箱本体1を組み立てた後に、各コーナー部分1aを切除して切欠きを設けることもできる。
【0033】
次に、図4及び図5に示した展開状態の箱本体1に基づいて、組み立てた際の箱本体1のコーナー部分1aから尖った角部を取り除く切欠きの形成手順を説明する。
図4に示すように、所定形状に裁断された板材からなる展開状態の箱本体1は、箱本体1の底面となる矩形状の底板2と、底板2の一方の長辺に連設された側板3と、側板3に連設されて箱本体1の天面となる蓋板12と、蓋板12の短辺に連設された内フラップ28,29と、底板2の他方の長辺に連設された外方側板5と、外方側板5に連設されて内方に折り重ねられる内方側板7と、底板2の一方の短辺に連設された外方側板4と、外方側板4の短辺に連設された内フラップ18,19と、外方側板4の長辺に連設されて内方に折り重ねられる内方側板8と、内方側板8の短辺に連設された内フラップ14,15と、底板2の他方の短辺に連設された外方側板6と、外方側板6の短辺に連設された内フラップ20,21と、外方側板6の長辺に連設されて内方に折り重ねられる内方側板10と、内方側板10の短辺に連設された内フラップ16,17と、を備える。
【0034】
外方側板5に隣接する底板2には、内方側板7の先端に突設した差込み部25を挿入するための係止穴27が設けられ、外方側板5と内方側板7の間には、蓋板12の先端に突設した差込み部22を挿入するための係止穴24が設けられている。
内フラップ14,16の先端側には、それぞれ切込み14a,16aが形成されており、組立て時にこれら内フラップ14,16は互いに係止される。
【0035】
また、底板2の四隅には円弧状の切欠き2aが設けられ、蓋板12の四隅には切欠き12aが設けられ、側板3の四隅には円弧状の切欠き3aが設けられ、外方側板5の四隅には切欠き5aが設けられ、外方側板4の四隅には円弧状の切欠き4aが設けられ、外方側板6の四隅には円弧状の切欠き6aが設けられる。
【0036】
更に、外方側板4に連設された内フラップ18,19には、組み立てた際に外方側板4の切欠き4aに対応する部分に円弧状の逃げ部18a,19aが設けられ、外方側板6に連設された内フラップ20,21には、組み立てた際に外方側板6の切欠き6aに対応する部分に円弧状の逃げ部20a,21aが設けられる。
【0037】
そこで、この展開状態の箱本体1を箱状に組み立てると、図1に示したように、各側板3,4,5,6、蓋板12及び底板2に形成された切欠き2a,12a,3a,4a,5a,6aと、内フラップ18,19,20,21に形成された逃げ部18a,19a,20a,21aとによって、箱本体1の8つのコーナー部分1aには、開口が形成されて三角錐状に尖った角部が取り除かれる。
【0038】
即ち、本実施形態の箱本体1は、底板2と各側板3,4,5,6と蓋板12と内フラップ18,19,20,21とを備える展開形状の板材を裁断する際に、各側板3,4,5,6、蓋板12及び底板2の四隅に切欠き2a,12a,3a,4a,5a,6aを形成する共に内フラップ18,19,20,21に逃げ部18a,19a,20a,21aを形成することで、組み立てた際の箱本体1のコーナー部分1aを容易に切り欠くことができる。
【0039】
尚、上記実施形態においては、切欠き2a,12a,3a,4a,5a,6a及び逃げ部18a,19a,20a,21aの切欠き形状を略円弧状としたが、本発明の切欠き形状はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形状を採りうることは云うまでもない。
【0040】
また、上記実施形態おいては、内装材31を所定の凹形状に熱成形した樹脂シートで構成しているが、段ボール板等の板材を折り曲げ成形したり、また高分子を所定形状に射出成形したりして構成することもできる。また、上記実施形態においては、箱本体1を覆う外装材としてインク漏れ防止袋60を例に説明したが、損傷し易い他の外装材で箱本体1を覆う場合にも、本発明の液体収容容器用包装箱を適用可能であることは勿論である。
【0041】
また、上記実施形態の箱本体1は、所定形状に裁断した板材を組み立てることで、蓋付きの扁平な直方体状となるように構成したが、本発明の箱本体はこれに限定されるものではない。
例えば、別々に組み立てられた箱型の容器本体と箱型の上蓋とを組み合わせることにより、扁平な直方体状の箱本体を構成することもできる。この場合には、容器本体及び上蓋を組み合わせて構成した箱本体のコーナー部分をそれぞれ切り欠くことにより、三角錐状に尖った角部が取り除かれる。
【0042】
尚、本発明の液体収容容器の用途は、インクジェット記録装置のインク袋に限らず、各種の液体を噴射する噴射ヘッドを備えた液体消費装置に流用可能である。
液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係る液体収容容器用包装箱を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示した液体収容容器用包装箱の分解斜視図である。
【図3】(a),(b)は図1におけるA部及びB部の拡大説明図である。
【図4】図2に示した箱本体を展開状態で示す説明図である。
【図5】図4におけるC部の拡大説明図である。
【図6】従来のインクジェット記録装置用インク袋の包装材の一例を示す説明図である。
【図7】図6に示した包装材の課題を説明する為の要部拡大図である。
【符号の説明】
【0044】
1…箱本体、1a…コーナー部分、2…底板、3…側板、4…外方側板(側板)、5…外方側板(側板)、6…外方側板(側板)、7…内方側板(側板)、8…内方側板(側板)、10…内方側板(側板)、12…蓋板、14,15,16,17,18,19,20,21…内フラップ、2a,3a,4a,5a,6a,12a…切欠き、18a,19a,20a,21a…逃げ部、31…内装材、51…インク袋、60…液体漏れ防止袋、100…インク袋用包装箱(液体収容容器用包装箱)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定形状に裁断された板材を箱状に組み立てた箱本体内に、液体収容容器を収容するための液体収容容器用包装箱であって、
前記箱本体のコーナー部分を切り欠くことにより、尖った角部が取り除かれたことを特徴とする液体収容容器用包装箱。
【請求項2】
組み立てた際に前記コーナー部分となる前記板材の対応部分に予め切欠きを設けることにより、前記箱本体のコーナー部分から尖った角部が取り除かれることを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器用包装箱。
【請求項3】
前記板材が、箱本体の底面となる矩形状の底板と、前記底板の各辺に連設された4片の側板と、前記側板の1片に連設されて箱本体の天面となる蓋板と、を備え、
前記各側板の四隅と前記蓋板及び前記底板の四隅とに前記切欠きを設けることを特徴とする請求項2に記載の液体収容容器用包装箱。
【請求項4】
少なくとも前記側板及び前記蓋板の何れかに連設された内フラップには、組み立てた際に前記四隅の切欠きに対応する部分に逃げ部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の液体収容容器用包装箱。
【請求項5】
前記箱本体内に、前記液体収容容器を両面から保持して移動を規制する少なくとも一対の内装材を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の液体収容容器用包装箱。
【請求項6】
前記箱本体が、液体漏れ防止袋に封入されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の液体収容容器用包装箱。
【請求項7】
前記液体収容容器が、平面部をなす矩形状の熱溶着可能な第1のフィルムの各長辺部に、側面部をなす矩形状の熱溶着可能な第2のフィルムの長辺部を熱溶着して筒胴体を形成し、平面部の一方の短辺部を熱溶着して袋体となし、平面部の他方の短辺部にインク供給口を熱溶着したインク袋であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の液体収容容器用包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−18844(P2009−18844A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183427(P2007−183427)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】