液晶表示装置
【課題】基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶表示装置は、液晶層13を挟み込むように配置されたアレイ基板11および対向基板12を少なくとも含み、アレイ基板11の液晶層13側の面上に外部機器接続部17が設けられた液晶表示パネル1と、液晶表示パネル1に実装され、液晶表示パネル1に照射する光を生成するための光源2とを備えている。そして、アレイ基板11と対向基板12との間には、光源2の端子部22に接続される導電層18がアレイ基板11と対向基板12との間から露出した部分を有するように形成されており、アレイ基板11の液晶層13側の面上に、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びる電力供給線19が形成されている。
【解決手段】この液晶表示装置は、液晶層13を挟み込むように配置されたアレイ基板11および対向基板12を少なくとも含み、アレイ基板11の液晶層13側の面上に外部機器接続部17が設けられた液晶表示パネル1と、液晶表示パネル1に実装され、液晶表示パネル1に照射する光を生成するための光源2とを備えている。そして、アレイ基板11と対向基板12との間には、光源2の端子部22に接続される導電層18がアレイ基板11と対向基板12との間から露出した部分を有するように形成されており、アレイ基板11の液晶層13側の面上に、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びる電力供給線19が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示パネルに光を照射することにより画像の表示を行う液晶表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図16は、従来の液晶表示装置の一例を示した断面図であり、図17は、図16に示した従来の液晶表示装置の配線構造を説明するための図である。以下に、図16および図17を参照して、従来の液晶表示装置の構成について説明する。
【0004】
従来の液晶表示装置は、図16および図17に示すように、液晶表示パネル101、光源102および導光体103などによって構成されている。
【0005】
液晶表示パネル101は、液晶層(図示せず)を挟み込むように配置されたアレイ基板111および対向基板112や、そのアレイ基板111および対向基板112の液晶層側とは反対側の面上にそれぞれ配置された偏光板113などを含んでいる。なお、アレイ基板111は、表示面側とは反対側(反表示面側)に位置しており、対向基板112は、表示面側に位置している。
【0006】
また、アレイ基板111と対向基板112との間に液晶層(図示せず)が挟持された状態において、アレイ基板111のA方向の一方側の端部111aは、対向基板112のA方向の一方側の端部112aよりも外側に突出しているとともに、対向基板112のA方向の他方側の端部112bは、アレイ基板111のA方向の他方側の端部111bよりも外側に突出している。そして、アレイ基板111の外側に突出した端部111aの液晶層側の面上には、フレキシブルプリント配線板(FPC)114が取り付けられる端子部115が設けられている。なお、図示しないが、FPC114には、液晶表示パネル101や光源102に電力を供給するための回路基板が接続される。
【0007】
光源102は、複数の発光ダイオード素子121を含んでおり、それらが互いに直列に接続された構造体からなっている。そして、従来の液晶表示装置では、対向基板112の外側に突出した端部112bの液晶層(図示せず)側の面上に光源102を直接実装し、以下のような配線構造により、光源102と回路基板(図示せず)とを電気的に接続している。
【0008】
すなわち、光源102と回路基板(図示せず)とを電気的に接続する配線構造は、アレイ基板111の液晶層(図示せず)側の面上に形成された配線116と、対向基板112の液晶層側の面上に形成された配線117とを少なくとも含んでいる。アレイ基板111側の配線116は、FPC114が取り付けられる端子部115に繋がっており、対向基板112側の配線117は、光源102に繋がっている。そして、アレイ基板111側の配線116および対向基板112側の配線117は、所定箇所に配置された接続部材118を介して互いに電気的に接続されている。
【0009】
上記した従来の液晶表示装置では、光源102と回路基板(図示せず)とを繋ぐ光源用FPCを別途設ける必要がないので、部品点数を削減することが可能となる。
【0010】
【特許文献1】特開2007−188719号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記した従来の液晶表示装置では、アレイ基板111および対向基板112の両方に光源用配線(配線116および117)を設けなければならないという不都合がある。すなわち、上記した従来の液晶表示装置では、部品点数を削減することができたとしても、アレイ基板111および対向基板112の両方に光源用配線(配線116および117)を設ける必要があるため、その分、基板製造工程が増加するという問題点がある。
【0012】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することが可能な液晶表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、この発明の一の局面による液晶表示装置は、液晶層を挟み込むように配置された表示面側の第1基板および反表示面側の第2基板を少なくとも含み、第2基板の液晶層側の面上に外部機器接続部が設けられた液晶表示パネルと、液晶表示パネルに実装され、液晶表示パネルに照射する光を生成するための光源とを備えている。そして、第1基板と第2基板との間には、光源の端子部に接続される導電層が第1基板と第2基板との間から露出した部分を有するように形成されており、第2基板の液晶層側の面上に、外部機器接続部から導電層にまで連続して延びる光源用配線が形成されているとともに、第2基板側の光源用配線と導電層とを介して、外部機器接続部に接続される外部機器から光源に電力が供給される。
【0014】
一の局面による液晶表示装置では、上記のように、表示面側の第1基板と反表示面側の第2基板との間に、光源の端子部に接続される導電層を第1基板と第2基板との間から露出した部分を有するように形成し、第2基板の液晶層側の面上に、外部機器接続部から導電層にまで連続して延びる光源用配線を形成することで、表示面側の第1基板に光源用配線などを設けることなく、光源と回路基板とを電気的に接続することができる。すなわち、表示面側の第1基板には光源用配線を設ける必要がないので、基板製造工程が増加するのを抑制することが可能となる。その結果、一の局面による液晶表示装置では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができる。
【0015】
上記一の局面による液晶表示装置において、外部機器接続部が配置される辺側とは異なる少なくとも1辺側に、導電層が配置されている。
【0016】
上記導電層が配置される辺側において、第1基板の端部が第2基板の端部よりも突出し、第1基板の突出した端部の液晶層側の面上に光源が配置されていてもよい。このような構成にすれば、光源を第1基板の突出した端部の液晶層側の面上に載置することができるので、光源を安定して固定することが可能となる。
【0017】
この場合、第1基板と第2基板との間に形成された導電層の一部が、第1基板と第2基板との間から第1基板の突出した端部の液晶層側の面上にまで延びていてもよい。このような構成にすれば、第1基板と第2基板との間から露出している導電層の部分が大きくなり、導電層と光源の端子部との接触面積を増大させることができる。これにより、導電層と光源の端子部との電気的な接続を安定させることができる。
【0018】
また、上記導電層が配置される辺側において、第1基板および第2基板の各々の側端面が互いに略面一となっており、第1基板および第2基板の各々の互いに略面一となっている側端面上に光源が配置されていてもよい。このような構成にすれば、製造時に、第1基板と第2基板の基板分断ラインを一致させることができ、基板の分断が容易になるとともに、導電層が基板分断ラインを超えていたとしても、基板分断工程の際に導電層の余分な部分を容易に切断することができる。さらに、第1基板(第2基板)の側端面いっぱいに導電層を配置することができる。
【0019】
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、少なくとも液晶表示パネルが装着されるフレームをさらに備え、光源がフレームの一部を兼ねている。このような構成にすれば、フレーム内に光源を装着するスペースを確保する必要がないので、液晶表示装置の狭額縁化を図ることができる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することが可能な液晶表示装置を容易に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の断面図である。図2は、図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図3は、図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0022】
第1実施形態による液晶表示装置は、図1〜図3に示すように、液晶表示パネル1や光源2などを備えている。そして、光源2からの光を液晶表示パネル1の後面に照射することにより、液晶表示パネル1の表示面(前面)に画像を表示するように構成されている。なお、以下の説明では、液晶表示パネル1の長手方向をA方向と言うとともに、液晶表示パネル1の短手方向をB方向と言う。
【0023】
液晶表示パネル1は、アレイ基板11、対向基板12、液晶層13および偏光板14などを含んでいる。なお、アレイ基板11は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板12は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0024】
アレイ基板11は、表示面側とは反対側(反表示面側)に位置する基板であり、たとえば、透明基板上に薄膜トランジスタや画素電極などが形成された構造体からなっている。その一方、対向基板12は、表示面側に位置する基板であり、たとえば、透明基板上にカラーフィルタや共通電極などが形成された構造体からなっている。また、このアレイ基板11および対向基板12は、平面的に見て四角形状に形成されている。
【0025】
また、アレイ基板11および対向基板12は、互いに対向するように配置されており、そのアレイ基板11と対向基板12との間に液晶層13が挟み込まれている。そして、液晶層13は、アレイ基板11と対向基板12との間においてシール部材15によって封止されている。なお、このシール部材15は、枠状に形成されており、表示領域を取り囲むように配置されている。また、偏光板14は、アレイ基板11および対向基板12の液晶層13側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。
【0026】
また、アレイ基板11と対向基板12との間に液晶層13が挟持された状態では、アレイ基板11のA方向の一方端側の端部11aが対向基板12のA方向の一方端側の端部12aよりも外側に突出している。そして、アレイ基板11の外側に突出した端部11aの液晶層13側の面上に、フレキシブルプリント配線板(FPC)16が取り付けられる外部機器接続部17が設けられている。言い換えれば、アレイ基板11の4つの辺のうちの所定辺側に、FPC16が取り付けられる外部機器接続部17が配置されている。なお、FPC16の反パネル側には、液晶表示パネル1や光源2と電気的に接続される回路基板(図示せず)が接続される。
【0027】
ここで、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板11と対向基板12との間に挟み込まれた導電層(たとえば、銀などからなる層)18が形成されている。このアレイ基板11と対向基板12との間に形成された導電層18は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材15よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板11のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。
【0028】
また、アレイ基板11と対向基板12との間に形成された導電層18は、外部機器接続部17から延びている電力供給線(たとえば、アルミニウムなどからなる配線)19に繋がっている。すなわち、電力供給線19を介して、外部機器接続部17および導電層18が互いに電気的に接続されている。なお、電力供給線19は、光源2に電力を供給するための光源用配線である。
【0029】
この第1実施形態の電力供給線19は、対向基板12には設けられておらず、アレイ基板11の液晶層13側の面上にのみ形成されている。また、電力供給線19は、アレイ基板11の液晶層13側の面上を沿うように、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びている。なお、電力供給線19は、2本設けられており、2つの導電層18の各々に1本ずつ繋がっている。さらに、電力供給線19は、シール部材15よりも外側(額縁領域)を経由して配線されている。
【0030】
ところで、上記した配線構造は、たとえば、アレイ基板11上の所定領域に電力供給線19を形成し、かつ、その電力供給線19の端部上に導電性樹脂を塗布した後、基板貼り合わせ工程の際に導電性樹脂を硬化させることによって得ることができる。このようにすれば、容易に、電力供給線19に繋がる導電層18がアレイ基板11と対向基板12との間に形成された状態にすることが可能となる。なお、導電性樹脂の塗布は、対向基板12側であっても構わない。
【0031】
また、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板12の端部12bがアレイ基板11の端部11bよりも外側に突出している。そして、導電層18は、アレイ基板11の端部11bと、対向基板12の外側に突出した端部12bよりも若干内側の部分との間に挟み込まれている。さらに、導電層18の外側に向く側端面は、アレイ基板11と対向基板12との間から露出しているとともに、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cに対して略面一となっている。
【0032】
光源2は、液晶表示パネル1の後面に照射する光を生成するための発光ダイオード素子(LED)21を複数含むLEDユニットであり、液晶表示パネル1に実装されている。この複数のLED21は、線状に配列されているとともに、互いに直列に接続されている。また、光源2は、複数のLED21からなるLED列の一方端および他方端の各々に電気的に接続された2つの端子部22も含んでいる。
【0033】
また、光源2は、複数のLED21からなるLED列がB方向に延びるように、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側に配置されている。すなわち、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、光源2の端子部22がB方向の両端側にそれぞれ配置された状態となっている。そして、外部回路基板(図示せず)から光源2への電力の供給が、光源2と本外部回路基板とを繋ぐ光源用FPCを用いずに行われるようになっている。
【0034】
具体的には、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、光源2の端子部22が導電層18の外側に向く側端面(アレイ基板11と対向基板12との間から露出した側端面)に接続されている。なお、この光源2の端子部22と導電層18との接続は、導電性樹脂(図示せず)を介してなされている。これにより、外部回路基板(図示せず)から光源2への電力の供給が、FCP16、電力供給線19および導電層18を介して行われることになる。
【0035】
さらに、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cと、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12cとが光源2に対して接触している。すなわち、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cと、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12cとによって光源2が支持されていることになる。
【0036】
また、液晶表示パネル1の後面側には、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含む導光体23が配置されている。導光板は、その4つの側端面のうちの1つの側端面(光入射面)が発光ダイオード素子21と対向し、4つの側端面に対して垂直な2つの面(前面および後面)のうちの前面(光出射面)が液晶表示パネル1側に向くように配置されている。また、輝度向上フィルムおよび拡散フィルムは、導光板の光出射面側に配置されており、反射板は、導光板の後面側に配置されている。
【0037】
このような導光体23を設けた場合、発光ダイオード素子21で光が生成されると、その光は、導光板の光入射面から導光板の内部に導入されるとともに、導光板の光出射面から面状光となって出射される。その後、導光板の光出射面から出射された光は、輝度向上フィルムおよび拡散フィルムによって集光・拡散され、液晶表示パネル1の後面を照射する。なお、導光板の後面から漏れた光は、反射板で反射されることにより導光板の内部に再導入される。
【0038】
第1実施形態では、上記のように、アレイ基板11と対向基板12との間に、光源2の端子部22に接続される導電層18をアレイ基板11と対向基板12との間から露出した部分を有するように形成し、アレイ基板11の液晶層13側の面上に、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びる電力供給線19を形成することによって、対向基板12に光源用配線などを設けることなく、光源2と外部回路基板とを電気的に接続することができる。すなわち、対向基板12には光源用配線を設ける必要がないので、基板製造工程が増加するのを抑制することが可能となる。その結果、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができる。
【0039】
また、第1実施形態では、上記のように、導電層18が配置される辺側において、対向基板12の端部12bをアレイ基板11の端部11bよりも外側に突出させ、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12c上に光源2を配置することによって、光源2を対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12c上に載置することができるので、光源2を安定して固定することが可能となる。
【0040】
なお、上記した第1実施形態の構成において、液晶表示パネル1や導光体23などをフレームに装着する場合には、図4〜図6に示すように、光源2がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。このようにすれば、フレーム24内に光源2を装着するスペースを確保する必要がないので、液晶表示装置の狭額縁化を図ることができる。
【0041】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態による液晶表示装置の断面図である。図8は、図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図9は、図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。次に、図7〜図9を参照して、第2実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0042】
第2実施形態による液晶表示装置は、図7〜図9に示すような液晶表示パネル3および光源4などを備えている。
【0043】
液晶表示パネル3は、アレイ基板31、対向基板32、液晶層33および偏光板34などを含んでいる。なお、アレイ基板31は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板32は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0044】
この液晶表示パネル3に含まれる各部材は、上記第1実施形態の液晶表示パネル1に含まれる各部材と同じように配置されている。すなわち、アレイ基板31および対向基板32が液晶層33を挟んで互いに対向するように配置されており、液晶層33がアレイ基板31と対向基板32との間においてシール部材35によって封止されている。また、偏光板34がアレイ基板31および対向基板32の液晶層33側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。そして、アレイ基板31のA方向の一方端側の端部31aが対向基板32のA方向の一方端側の端部32aよりも外側に突出しており、FPC36が取り付けられる外部機器接続部37がアレイ基板31の外側に突出した端部31aの液晶層33側の面上に設けられている。また、FPC36の反パネル側には、図示しない回路基板が接続される。
【0045】
ここで、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板31と対向基板32との間に挟み込まれた導電層38が形成されている。このアレイ基板31と対向基板32との間に形成された導電層38は、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材35よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板31のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。そして、外部機器接続部37から導電層38にまで連続して延びる電力供給線(光源用配線)39がアレイ基板31の液晶層33側の面上にのみ形成されており、外部機器接続部37および導電層38が電力供給線39を介して互いに電気的に接続されている。
【0046】
また、第2実施形態では、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板32の端部32bがアレイ基板31の端部31bよりも外側に突出しておらず、アレイ基板31の側端面31cおよび対向基板32の側端面32cが互いに面一となっている。そして、導電層38は、アレイ基板31の端部31bと、対向基板32の端部32bとの間に挟み込まれている。さらに、導電層38の外側に向く側端面は、アレイ基板31と対向基板32との間から露出しているとともに、アレイ基板31の端部31b側の側端面31c(対向基板32の端部32b側の側端面32c)に対して略面一となっている。
【0047】
光源4は、上記第1実施形態の光源2と同様のものであり、互いに直列に接続された複数のLED41や2つの端子部42などを含んでいるとともに、液晶表示パネル3に実装されている。
【0048】
そして、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、FCP36、電力供給線39および導電層38を介して、外部回路基板(図示せず)から光源4への電力の供給が行われるようになっている。すなわち、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側に光源4が配置されており、その光源4の端子部42に導電層38が接続されている。
【0049】
また、第2実施形態では、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cおよび対向基板32の端部32b側の側端面32cが光源4に対して接触している。すなわち、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cおよび対向基板32の端部32b側の側端面32cによって光源4が支持されていることになる。
【0050】
また、液晶表示パネル3の後面側には、光源4からの光を導光して集光・拡散などを行う導光体43が配置されている。この導光体43は、上記第1実施形態の導光体23と同様のものであり、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含んでいる。
【0051】
第2実施形態では、上記のように、導電層38が配置される辺側において、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cと対向基板32の端部32b側の側端面32cとを面一にすることによって、製造時に、アレイ基板31と対向基板32の基板分断ラインを一致させることができ、基板の分断が容易になるとともに、導電層38が基板分断ラインを超えていたとしても、基板分断工程の際に導電層38の余分な部分を容易に切断することができる。さらに、アレイ基板31の端部31b側の側端面31c(対向基板32の端部32b側の側端面32c)いっぱいに導電層38を配置することもできる。
【0052】
この第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、第2実施形態では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができるなどの効果を得ることが可能となる。
【0053】
なお、上記した第2実施形態の構成において、図4〜図6に示したように、光源4がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。
【0054】
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態による液晶表示装置の断面図である。図11は、図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図12は、図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。次に、図10〜図12を参照して、第3実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0055】
この第3実施形態による液晶表示装置は、図10〜図12に示すような液晶表示パネル5および光源6などを備えている。
【0056】
液晶表示パネル5は、アレイ基板51、対向基板52、液晶層53および偏光板54などを含んでいる。なお、アレイ基板51は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板52は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0057】
この液晶表示パネル5に含まれる各部材は、上記第1実施形態の液晶表示パネル1に含まれる各部材と同じように配置されている。すなわち、アレイ基板51および対向基板52が液晶層53を挟んで互いに対向するように配置されており、液晶層53がアレイ基板51と対向基板52との間においてシール部材55によって封止されている。また、偏光板54がアレイ基板51および対向基板52の液晶層53側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。そして、アレイ基板51のA方向の一方端側の端部51aが対向基板52のA方向の一方端側の端部52aよりも外側に突出しており、FPC56が取り付けられる外部機器接続部57がアレイ基板51の外側に突出した端部51aの液晶層53側の面上に設けられている。また、FPC56の反パネル側には、図示しない回路基板が接続される。
【0058】
ここで、第3実施形態では、上記第1実施形態と同様、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板51と対向基板52との間に挟み込まれた導電層58が形成されている。このアレイ基板51と対向基板52との間に形成された導電層58は、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材55よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板51のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。そして、外部機器接続部57から導電層58にまで連続して延びる電力供給線(光源用配線)59がアレイ基板51の液晶層53側の面上にのみ形成されており、外部機器接続部57および導電層58が電力供給線59を介して互いに電気的に接続されている。
【0059】
また、第3実施形態では、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板52の端部52bがアレイ基板51の端部51bよりも外側に突出している。そして、導電層58は、アレイ基板51の端部51bと、対向基板52の外側に突出した端部52bよりも若干内側の部分との間に挟み込まれているとともに、そこから対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上にまで延びている部分58aを有している。
【0060】
ところで、上記した導電層58を形成する場合、たとえば、図13に示すように、アレイ基板51上の所定領域(対向基板52の端部52b付近と対向する領域)60に対して撥水処理を施しておけば、アレイ基板51および対向基板52を基板分断ラインLに沿って分断することにより液晶表示パネル5を取り出す際に、アレイ基板51の端部51a上に導電層58の部分58aが付着するのを抑制することができる。なお、アレイ基板51上の所定領域に対する撥水処理の方法としては、アレイ基板51上の所定領域にフッ素膜を配置するという方法などがある。
【0061】
また、図10〜図12に示すように、光源6は、上記第1実施形態の光源2と同様のものであり、互いに直列に接続された複数のLED61や2つの端子部62などを含んでいるとともに、液晶表示パネル5に実装されている。
【0062】
そして、第3実施形態では、上記第1実施形態と同様、FCP56、電力供給線59および導電層58を介して、外部回路基板(図示せず)から光源6への電力の供給が行われるようになっている。すなわち、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側に光源6が配置されており、その光源6の端子部62に導電層58が接続されている。ただし、この第3実施形態では、導電層58の部分(対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上に位置する部分)58aに光源6の端子部62が接続されている。
【0063】
また、第3実施形態では、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板51の端部51b側の側端面51cが光源6に対して接触している。すなわち、対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52cと、アレイ基板51の端部51b側の側端面51cとによって光源6が支持されていることになる。
【0064】
また、液晶表示パネル5の後面側には、光源6からの光を導光して集光・拡散などを行う導光体63が配置されている。この導光体63は、上記第1実施形態の導光体23と同様のものであり、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含んでいる。
【0065】
第3実施形態では、上記のように、アレイ基板51と対向基板52との間に形成される導電層58を、対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上にまで延ばし、その導電層58の部分(対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上に位置する部分)58cに光源6の端子部62を接続することによって、導電層58と光源6の端子部62との接触面積を増大させることができる。これにより、導電層58と光源6の端子部62との電気的な接続を安定させることができる。
【0066】
この第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、第3実施形態では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができるなどの効果を得ることが可能となる。
【0067】
なお、上記した第3実施形態の構成において、図4〜図6に示したように、光源6がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。
【0068】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0069】
たとえば、上記実施形態では、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺とは反対の辺側において、対向基板の端部をアレイ基板の端部よりも外側に突出させたり、アレイ基板および対向基板の各々の側端面を互いに面一にしたりしたが、本発明はこれに限らず、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺に対して直交する辺側において、対向基板の端部をアレイ基板の端部よりも外側に突出させたり、アレイ基板および対向基板の各々の側端面を互いに面一にしたりしてもよい。そして、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺に対して直交する辺側に、光源の端子部が接続される導電層を配置してもよい。
【0070】
また、図14および図15に示す第1実施形態の変形例のように、導電層のサイズを変更してもよい。以下に、図14および図15を参照して、第1実施形態の変形例の構成について説明する。なお、図14は、第1実施形態の変形例による液晶表示装置を後面側から見た図(導光体を省略した図)であり、図15は、図14に示した第1実施形態の変形例による液晶表示装置の光源の図である。
【0071】
第1実施形態の変形例では、図14および図15に示すように、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する2つの辺側の各々において、対向基板12の端部がアレイ基板11の端部よりも外側に突出している。さらに、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する2つの辺側の各々に、アレイ基板11と対向基板12との間に挟み込まれた導電層18が1つずつ形成されている。そして、その導電層18は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する辺に沿って延びる細長状に形成されている。また、光源2は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する辺に沿って延びる部分を有しており、その部分に端子部22が配置された構造となっている。
【0072】
なお、この第1実施形態の変形例の構成は、上記第2および第3実施形態にも適用可能である。
【0073】
また、上記実施形態では、シール部材と導電層とを別部材にしたが、本発明はこれに限らず、シール部材が導電層を兼ねていてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、複数のLEDを直列に接続したものを光源として用いたが、本発明はこれに限らず、複数のLEDを並列に接続したものを光源として用いてもよい。また、複数のLEDのそれぞれに電力供給線をあてがい、各LEDに別個に電力を供給してもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、LEDを光源として用いたが、本発明はこれに限らず、LED以外の発光体を光源として用いてもよい。たとえば、液晶表示パネルの後面側にELからなる面発光バックライトを配置し、その面発光バックライトの一部を液晶表示パネルの側端部にまで延ばして導電層に接続してもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板を組み合わせたものを導光体として用いたが、本発明はこれに限らず、複数の機能が一体化されたものを導光体として用いてもよい。また、用途に応じて、導光体の機能や形状を変更してもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、アレイ基板および対向基板の液晶層側とは反対側の面上の各々に偏光板を配置したが、本発明はこれに限らず、アレイ基板と対向基板との間に偏光板を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図3】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図4】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置のフレームの構造を説明するための図である。
【図5】図4に示したフレームをC方向から見た図である。
【図6】図4に示したフレームをD方向から見た図である。
【図7】本発明の第2実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図8】図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図9】図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図10】本発明の第3実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図11】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図12】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図13】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の導電層の形成方法を説明するための図である。
【図14】第1実施形態の変形例による液晶表示装置を後面側から見た図(導光体を省略した図)である。
【図15】図14に示した第1実施形態の変形例による液晶表示装置の光源の図である。
【図16】従来の液晶表示装置の一例を示した断面図である。
【図17】図16に示した従来の液晶表示装置の配線構造を説明するための図である。
【符号の説明】
【0079】
1、3、5 液晶表示パネル
2、4、6 光源
11、31、51 アレイ基板(第2基板)
11b、12b、51b、52b 端部
11c、31c、32c 側端面
12、32、52 対向基板(第1基板)
12c 面
13、33、53 液晶層
17、37、57 外部機器接続部
18、38、58 導電層
18a 部分
19、39、59 電力供給線(光源用配線)
22、42、62 端子部
24 フレーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示パネルに光を照射することにより画像の表示を行う液晶表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図16は、従来の液晶表示装置の一例を示した断面図であり、図17は、図16に示した従来の液晶表示装置の配線構造を説明するための図である。以下に、図16および図17を参照して、従来の液晶表示装置の構成について説明する。
【0004】
従来の液晶表示装置は、図16および図17に示すように、液晶表示パネル101、光源102および導光体103などによって構成されている。
【0005】
液晶表示パネル101は、液晶層(図示せず)を挟み込むように配置されたアレイ基板111および対向基板112や、そのアレイ基板111および対向基板112の液晶層側とは反対側の面上にそれぞれ配置された偏光板113などを含んでいる。なお、アレイ基板111は、表示面側とは反対側(反表示面側)に位置しており、対向基板112は、表示面側に位置している。
【0006】
また、アレイ基板111と対向基板112との間に液晶層(図示せず)が挟持された状態において、アレイ基板111のA方向の一方側の端部111aは、対向基板112のA方向の一方側の端部112aよりも外側に突出しているとともに、対向基板112のA方向の他方側の端部112bは、アレイ基板111のA方向の他方側の端部111bよりも外側に突出している。そして、アレイ基板111の外側に突出した端部111aの液晶層側の面上には、フレキシブルプリント配線板(FPC)114が取り付けられる端子部115が設けられている。なお、図示しないが、FPC114には、液晶表示パネル101や光源102に電力を供給するための回路基板が接続される。
【0007】
光源102は、複数の発光ダイオード素子121を含んでおり、それらが互いに直列に接続された構造体からなっている。そして、従来の液晶表示装置では、対向基板112の外側に突出した端部112bの液晶層(図示せず)側の面上に光源102を直接実装し、以下のような配線構造により、光源102と回路基板(図示せず)とを電気的に接続している。
【0008】
すなわち、光源102と回路基板(図示せず)とを電気的に接続する配線構造は、アレイ基板111の液晶層(図示せず)側の面上に形成された配線116と、対向基板112の液晶層側の面上に形成された配線117とを少なくとも含んでいる。アレイ基板111側の配線116は、FPC114が取り付けられる端子部115に繋がっており、対向基板112側の配線117は、光源102に繋がっている。そして、アレイ基板111側の配線116および対向基板112側の配線117は、所定箇所に配置された接続部材118を介して互いに電気的に接続されている。
【0009】
上記した従来の液晶表示装置では、光源102と回路基板(図示せず)とを繋ぐ光源用FPCを別途設ける必要がないので、部品点数を削減することが可能となる。
【0010】
【特許文献1】特開2007−188719号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記した従来の液晶表示装置では、アレイ基板111および対向基板112の両方に光源用配線(配線116および117)を設けなければならないという不都合がある。すなわち、上記した従来の液晶表示装置では、部品点数を削減することができたとしても、アレイ基板111および対向基板112の両方に光源用配線(配線116および117)を設ける必要があるため、その分、基板製造工程が増加するという問題点がある。
【0012】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することが可能な液晶表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、この発明の一の局面による液晶表示装置は、液晶層を挟み込むように配置された表示面側の第1基板および反表示面側の第2基板を少なくとも含み、第2基板の液晶層側の面上に外部機器接続部が設けられた液晶表示パネルと、液晶表示パネルに実装され、液晶表示パネルに照射する光を生成するための光源とを備えている。そして、第1基板と第2基板との間には、光源の端子部に接続される導電層が第1基板と第2基板との間から露出した部分を有するように形成されており、第2基板の液晶層側の面上に、外部機器接続部から導電層にまで連続して延びる光源用配線が形成されているとともに、第2基板側の光源用配線と導電層とを介して、外部機器接続部に接続される外部機器から光源に電力が供給される。
【0014】
一の局面による液晶表示装置では、上記のように、表示面側の第1基板と反表示面側の第2基板との間に、光源の端子部に接続される導電層を第1基板と第2基板との間から露出した部分を有するように形成し、第2基板の液晶層側の面上に、外部機器接続部から導電層にまで連続して延びる光源用配線を形成することで、表示面側の第1基板に光源用配線などを設けることなく、光源と回路基板とを電気的に接続することができる。すなわち、表示面側の第1基板には光源用配線を設ける必要がないので、基板製造工程が増加するのを抑制することが可能となる。その結果、一の局面による液晶表示装置では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができる。
【0015】
上記一の局面による液晶表示装置において、外部機器接続部が配置される辺側とは異なる少なくとも1辺側に、導電層が配置されている。
【0016】
上記導電層が配置される辺側において、第1基板の端部が第2基板の端部よりも突出し、第1基板の突出した端部の液晶層側の面上に光源が配置されていてもよい。このような構成にすれば、光源を第1基板の突出した端部の液晶層側の面上に載置することができるので、光源を安定して固定することが可能となる。
【0017】
この場合、第1基板と第2基板との間に形成された導電層の一部が、第1基板と第2基板との間から第1基板の突出した端部の液晶層側の面上にまで延びていてもよい。このような構成にすれば、第1基板と第2基板との間から露出している導電層の部分が大きくなり、導電層と光源の端子部との接触面積を増大させることができる。これにより、導電層と光源の端子部との電気的な接続を安定させることができる。
【0018】
また、上記導電層が配置される辺側において、第1基板および第2基板の各々の側端面が互いに略面一となっており、第1基板および第2基板の各々の互いに略面一となっている側端面上に光源が配置されていてもよい。このような構成にすれば、製造時に、第1基板と第2基板の基板分断ラインを一致させることができ、基板の分断が容易になるとともに、導電層が基板分断ラインを超えていたとしても、基板分断工程の際に導電層の余分な部分を容易に切断することができる。さらに、第1基板(第2基板)の側端面いっぱいに導電層を配置することができる。
【0019】
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、少なくとも液晶表示パネルが装着されるフレームをさらに備え、光源がフレームの一部を兼ねている。このような構成にすれば、フレーム内に光源を装着するスペースを確保する必要がないので、液晶表示装置の狭額縁化を図ることができる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することが可能な液晶表示装置を容易に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の断面図である。図2は、図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図3は、図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0022】
第1実施形態による液晶表示装置は、図1〜図3に示すように、液晶表示パネル1や光源2などを備えている。そして、光源2からの光を液晶表示パネル1の後面に照射することにより、液晶表示パネル1の表示面(前面)に画像を表示するように構成されている。なお、以下の説明では、液晶表示パネル1の長手方向をA方向と言うとともに、液晶表示パネル1の短手方向をB方向と言う。
【0023】
液晶表示パネル1は、アレイ基板11、対向基板12、液晶層13および偏光板14などを含んでいる。なお、アレイ基板11は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板12は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0024】
アレイ基板11は、表示面側とは反対側(反表示面側)に位置する基板であり、たとえば、透明基板上に薄膜トランジスタや画素電極などが形成された構造体からなっている。その一方、対向基板12は、表示面側に位置する基板であり、たとえば、透明基板上にカラーフィルタや共通電極などが形成された構造体からなっている。また、このアレイ基板11および対向基板12は、平面的に見て四角形状に形成されている。
【0025】
また、アレイ基板11および対向基板12は、互いに対向するように配置されており、そのアレイ基板11と対向基板12との間に液晶層13が挟み込まれている。そして、液晶層13は、アレイ基板11と対向基板12との間においてシール部材15によって封止されている。なお、このシール部材15は、枠状に形成されており、表示領域を取り囲むように配置されている。また、偏光板14は、アレイ基板11および対向基板12の液晶層13側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。
【0026】
また、アレイ基板11と対向基板12との間に液晶層13が挟持された状態では、アレイ基板11のA方向の一方端側の端部11aが対向基板12のA方向の一方端側の端部12aよりも外側に突出している。そして、アレイ基板11の外側に突出した端部11aの液晶層13側の面上に、フレキシブルプリント配線板(FPC)16が取り付けられる外部機器接続部17が設けられている。言い換えれば、アレイ基板11の4つの辺のうちの所定辺側に、FPC16が取り付けられる外部機器接続部17が配置されている。なお、FPC16の反パネル側には、液晶表示パネル1や光源2と電気的に接続される回路基板(図示せず)が接続される。
【0027】
ここで、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板11と対向基板12との間に挟み込まれた導電層(たとえば、銀などからなる層)18が形成されている。このアレイ基板11と対向基板12との間に形成された導電層18は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材15よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板11のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。
【0028】
また、アレイ基板11と対向基板12との間に形成された導電層18は、外部機器接続部17から延びている電力供給線(たとえば、アルミニウムなどからなる配線)19に繋がっている。すなわち、電力供給線19を介して、外部機器接続部17および導電層18が互いに電気的に接続されている。なお、電力供給線19は、光源2に電力を供給するための光源用配線である。
【0029】
この第1実施形態の電力供給線19は、対向基板12には設けられておらず、アレイ基板11の液晶層13側の面上にのみ形成されている。また、電力供給線19は、アレイ基板11の液晶層13側の面上を沿うように、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びている。なお、電力供給線19は、2本設けられており、2つの導電層18の各々に1本ずつ繋がっている。さらに、電力供給線19は、シール部材15よりも外側(額縁領域)を経由して配線されている。
【0030】
ところで、上記した配線構造は、たとえば、アレイ基板11上の所定領域に電力供給線19を形成し、かつ、その電力供給線19の端部上に導電性樹脂を塗布した後、基板貼り合わせ工程の際に導電性樹脂を硬化させることによって得ることができる。このようにすれば、容易に、電力供給線19に繋がる導電層18がアレイ基板11と対向基板12との間に形成された状態にすることが可能となる。なお、導電性樹脂の塗布は、対向基板12側であっても構わない。
【0031】
また、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板12の端部12bがアレイ基板11の端部11bよりも外側に突出している。そして、導電層18は、アレイ基板11の端部11bと、対向基板12の外側に突出した端部12bよりも若干内側の部分との間に挟み込まれている。さらに、導電層18の外側に向く側端面は、アレイ基板11と対向基板12との間から露出しているとともに、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cに対して略面一となっている。
【0032】
光源2は、液晶表示パネル1の後面に照射する光を生成するための発光ダイオード素子(LED)21を複数含むLEDユニットであり、液晶表示パネル1に実装されている。この複数のLED21は、線状に配列されているとともに、互いに直列に接続されている。また、光源2は、複数のLED21からなるLED列の一方端および他方端の各々に電気的に接続された2つの端子部22も含んでいる。
【0033】
また、光源2は、複数のLED21からなるLED列がB方向に延びるように、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側に配置されている。すなわち、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、光源2の端子部22がB方向の両端側にそれぞれ配置された状態となっている。そして、外部回路基板(図示せず)から光源2への電力の供給が、光源2と本外部回路基板とを繋ぐ光源用FPCを用いずに行われるようになっている。
【0034】
具体的には、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、光源2の端子部22が導電層18の外側に向く側端面(アレイ基板11と対向基板12との間から露出した側端面)に接続されている。なお、この光源2の端子部22と導電層18との接続は、導電性樹脂(図示せず)を介してなされている。これにより、外部回路基板(図示せず)から光源2への電力の供給が、FCP16、電力供給線19および導電層18を介して行われることになる。
【0035】
さらに、第1実施形態では、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cと、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12cとが光源2に対して接触している。すなわち、アレイ基板11の端部11b側の側端面11cと、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12cとによって光源2が支持されていることになる。
【0036】
また、液晶表示パネル1の後面側には、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含む導光体23が配置されている。導光板は、その4つの側端面のうちの1つの側端面(光入射面)が発光ダイオード素子21と対向し、4つの側端面に対して垂直な2つの面(前面および後面)のうちの前面(光出射面)が液晶表示パネル1側に向くように配置されている。また、輝度向上フィルムおよび拡散フィルムは、導光板の光出射面側に配置されており、反射板は、導光板の後面側に配置されている。
【0037】
このような導光体23を設けた場合、発光ダイオード素子21で光が生成されると、その光は、導光板の光入射面から導光板の内部に導入されるとともに、導光板の光出射面から面状光となって出射される。その後、導光板の光出射面から出射された光は、輝度向上フィルムおよび拡散フィルムによって集光・拡散され、液晶表示パネル1の後面を照射する。なお、導光板の後面から漏れた光は、反射板で反射されることにより導光板の内部に再導入される。
【0038】
第1実施形態では、上記のように、アレイ基板11と対向基板12との間に、光源2の端子部22に接続される導電層18をアレイ基板11と対向基板12との間から露出した部分を有するように形成し、アレイ基板11の液晶層13側の面上に、外部機器接続部17から導電層18にまで連続して延びる電力供給線19を形成することによって、対向基板12に光源用配線などを設けることなく、光源2と外部回路基板とを電気的に接続することができる。すなわち、対向基板12には光源用配線を設ける必要がないので、基板製造工程が増加するのを抑制することが可能となる。その結果、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができる。
【0039】
また、第1実施形態では、上記のように、導電層18が配置される辺側において、対向基板12の端部12bをアレイ基板11の端部11bよりも外側に突出させ、対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12c上に光源2を配置することによって、光源2を対向基板12の外側に突出した端部12bの液晶層13側の面12c上に載置することができるので、光源2を安定して固定することが可能となる。
【0040】
なお、上記した第1実施形態の構成において、液晶表示パネル1や導光体23などをフレームに装着する場合には、図4〜図6に示すように、光源2がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。このようにすれば、フレーム24内に光源2を装着するスペースを確保する必要がないので、液晶表示装置の狭額縁化を図ることができる。
【0041】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態による液晶表示装置の断面図である。図8は、図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図9は、図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。次に、図7〜図9を参照して、第2実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0042】
第2実施形態による液晶表示装置は、図7〜図9に示すような液晶表示パネル3および光源4などを備えている。
【0043】
液晶表示パネル3は、アレイ基板31、対向基板32、液晶層33および偏光板34などを含んでいる。なお、アレイ基板31は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板32は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0044】
この液晶表示パネル3に含まれる各部材は、上記第1実施形態の液晶表示パネル1に含まれる各部材と同じように配置されている。すなわち、アレイ基板31および対向基板32が液晶層33を挟んで互いに対向するように配置されており、液晶層33がアレイ基板31と対向基板32との間においてシール部材35によって封止されている。また、偏光板34がアレイ基板31および対向基板32の液晶層33側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。そして、アレイ基板31のA方向の一方端側の端部31aが対向基板32のA方向の一方端側の端部32aよりも外側に突出しており、FPC36が取り付けられる外部機器接続部37がアレイ基板31の外側に突出した端部31aの液晶層33側の面上に設けられている。また、FPC36の反パネル側には、図示しない回路基板が接続される。
【0045】
ここで、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板31と対向基板32との間に挟み込まれた導電層38が形成されている。このアレイ基板31と対向基板32との間に形成された導電層38は、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材35よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板31のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。そして、外部機器接続部37から導電層38にまで連続して延びる電力供給線(光源用配線)39がアレイ基板31の液晶層33側の面上にのみ形成されており、外部機器接続部37および導電層38が電力供給線39を介して互いに電気的に接続されている。
【0046】
また、第2実施形態では、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板32の端部32bがアレイ基板31の端部31bよりも外側に突出しておらず、アレイ基板31の側端面31cおよび対向基板32の側端面32cが互いに面一となっている。そして、導電層38は、アレイ基板31の端部31bと、対向基板32の端部32bとの間に挟み込まれている。さらに、導電層38の外側に向く側端面は、アレイ基板31と対向基板32との間から露出しているとともに、アレイ基板31の端部31b側の側端面31c(対向基板32の端部32b側の側端面32c)に対して略面一となっている。
【0047】
光源4は、上記第1実施形態の光源2と同様のものであり、互いに直列に接続された複数のLED41や2つの端子部42などを含んでいるとともに、液晶表示パネル3に実装されている。
【0048】
そして、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、FCP36、電力供給線39および導電層38を介して、外部回路基板(図示せず)から光源4への電力の供給が行われるようになっている。すなわち、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側に光源4が配置されており、その光源4の端子部42に導電層38が接続されている。
【0049】
また、第2実施形態では、アレイ基板31の外部機器接続部37が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cおよび対向基板32の端部32b側の側端面32cが光源4に対して接触している。すなわち、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cおよび対向基板32の端部32b側の側端面32cによって光源4が支持されていることになる。
【0050】
また、液晶表示パネル3の後面側には、光源4からの光を導光して集光・拡散などを行う導光体43が配置されている。この導光体43は、上記第1実施形態の導光体23と同様のものであり、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含んでいる。
【0051】
第2実施形態では、上記のように、導電層38が配置される辺側において、アレイ基板31の端部31b側の側端面31cと対向基板32の端部32b側の側端面32cとを面一にすることによって、製造時に、アレイ基板31と対向基板32の基板分断ラインを一致させることができ、基板の分断が容易になるとともに、導電層38が基板分断ラインを超えていたとしても、基板分断工程の際に導電層38の余分な部分を容易に切断することができる。さらに、アレイ基板31の端部31b側の側端面31c(対向基板32の端部32b側の側端面32c)いっぱいに導電層38を配置することもできる。
【0052】
この第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、第2実施形態では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができるなどの効果を得ることが可能となる。
【0053】
なお、上記した第2実施形態の構成において、図4〜図6に示したように、光源4がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。
【0054】
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態による液晶表示装置の断面図である。図11は、図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。図12は、図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。次に、図10〜図12を参照して、第3実施形態による液晶表示装置の構成について説明する。
【0055】
この第3実施形態による液晶表示装置は、図10〜図12に示すような液晶表示パネル5および光源6などを備えている。
【0056】
液晶表示パネル5は、アレイ基板51、対向基板52、液晶層53および偏光板54などを含んでいる。なお、アレイ基板51は、本発明の「第2基板」の一例であり、対向基板52は、本発明の「第1基板」の一例である。
【0057】
この液晶表示パネル5に含まれる各部材は、上記第1実施形態の液晶表示パネル1に含まれる各部材と同じように配置されている。すなわち、アレイ基板51および対向基板52が液晶層53を挟んで互いに対向するように配置されており、液晶層53がアレイ基板51と対向基板52との間においてシール部材55によって封止されている。また、偏光板54がアレイ基板51および対向基板52の液晶層53側とは反対側の面上にそれぞれ配置されている。そして、アレイ基板51のA方向の一方端側の端部51aが対向基板52のA方向の一方端側の端部52aよりも外側に突出しており、FPC56が取り付けられる外部機器接続部57がアレイ基板51の外側に突出した端部51aの液晶層53側の面上に設けられている。また、FPC56の反パネル側には、図示しない回路基板が接続される。
【0058】
ここで、第3実施形態では、上記第1実施形態と同様、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側に、アレイ基板51と対向基板52との間に挟み込まれた導電層58が形成されている。このアレイ基板51と対向基板52との間に形成された導電層58は、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側において、シール部材55よりも外側(額縁領域)に位置し、かつ、アレイ基板51のB方向の両端側に1つずつ独立して配置されている。そして、外部機器接続部57から導電層58にまで連続して延びる電力供給線(光源用配線)59がアレイ基板51の液晶層53側の面上にのみ形成されており、外部機器接続部57および導電層58が電力供給線59を介して互いに電気的に接続されている。
【0059】
また、第3実施形態では、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側(A方向の他方端側)において、対向基板52の端部52bがアレイ基板51の端部51bよりも外側に突出している。そして、導電層58は、アレイ基板51の端部51bと、対向基板52の外側に突出した端部52bよりも若干内側の部分との間に挟み込まれているとともに、そこから対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上にまで延びている部分58aを有している。
【0060】
ところで、上記した導電層58を形成する場合、たとえば、図13に示すように、アレイ基板51上の所定領域(対向基板52の端部52b付近と対向する領域)60に対して撥水処理を施しておけば、アレイ基板51および対向基板52を基板分断ラインLに沿って分断することにより液晶表示パネル5を取り出す際に、アレイ基板51の端部51a上に導電層58の部分58aが付着するのを抑制することができる。なお、アレイ基板51上の所定領域に対する撥水処理の方法としては、アレイ基板51上の所定領域にフッ素膜を配置するという方法などがある。
【0061】
また、図10〜図12に示すように、光源6は、上記第1実施形態の光源2と同様のものであり、互いに直列に接続された複数のLED61や2つの端子部62などを含んでいるとともに、液晶表示パネル5に実装されている。
【0062】
そして、第3実施形態では、上記第1実施形態と同様、FCP56、電力供給線59および導電層58を介して、外部回路基板(図示せず)から光源6への電力の供給が行われるようになっている。すなわち、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側に光源6が配置されており、その光源6の端子部62に導電層58が接続されている。ただし、この第3実施形態では、導電層58の部分(対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上に位置する部分)58aに光源6の端子部62が接続されている。
【0063】
また、第3実施形態では、アレイ基板51の外部機器接続部57が設けられた所定辺とは反対の辺側において、アレイ基板51の端部51b側の側端面51cが光源6に対して接触している。すなわち、対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52cと、アレイ基板51の端部51b側の側端面51cとによって光源6が支持されていることになる。
【0064】
また、液晶表示パネル5の後面側には、光源6からの光を導光して集光・拡散などを行う導光体63が配置されている。この導光体63は、上記第1実施形態の導光体23と同様のものであり、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板などを含んでいる。
【0065】
第3実施形態では、上記のように、アレイ基板51と対向基板52との間に形成される導電層58を、対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上にまで延ばし、その導電層58の部分(対向基板52の外側に突出した端部52bの液晶層53側の面52c上に位置する部分)58cに光源6の端子部62を接続することによって、導電層58と光源6の端子部62との接触面積を増大させることができる。これにより、導電層58と光源6の端子部62との電気的な接続を安定させることができる。
【0066】
この第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、第3実施形態では、基板製造工程が増加するのを抑制しながら、部品点数を削減することができるなどの効果を得ることが可能となる。
【0067】
なお、上記した第3実施形態の構成において、図4〜図6に示したように、光源6がフレーム24の一部を兼ねるようにしてもよい。
【0068】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0069】
たとえば、上記実施形態では、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺とは反対の辺側において、対向基板の端部をアレイ基板の端部よりも外側に突出させたり、アレイ基板および対向基板の各々の側端面を互いに面一にしたりしたが、本発明はこれに限らず、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺に対して直交する辺側において、対向基板の端部をアレイ基板の端部よりも外側に突出させたり、アレイ基板および対向基板の各々の側端面を互いに面一にしたりしてもよい。そして、アレイ基板の外部機器接続部が設けられた所定辺に対して直交する辺側に、光源の端子部が接続される導電層を配置してもよい。
【0070】
また、図14および図15に示す第1実施形態の変形例のように、導電層のサイズを変更してもよい。以下に、図14および図15を参照して、第1実施形態の変形例の構成について説明する。なお、図14は、第1実施形態の変形例による液晶表示装置を後面側から見た図(導光体を省略した図)であり、図15は、図14に示した第1実施形態の変形例による液晶表示装置の光源の図である。
【0071】
第1実施形態の変形例では、図14および図15に示すように、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する2つの辺側の各々において、対向基板12の端部がアレイ基板11の端部よりも外側に突出している。さらに、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する2つの辺側の各々に、アレイ基板11と対向基板12との間に挟み込まれた導電層18が1つずつ形成されている。そして、その導電層18は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する辺に沿って延びる細長状に形成されている。また、光源2は、アレイ基板11の外部機器接続部17が設けられた所定辺に対して直交する辺に沿って延びる部分を有しており、その部分に端子部22が配置された構造となっている。
【0072】
なお、この第1実施形態の変形例の構成は、上記第2および第3実施形態にも適用可能である。
【0073】
また、上記実施形態では、シール部材と導電層とを別部材にしたが、本発明はこれに限らず、シール部材が導電層を兼ねていてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、複数のLEDを直列に接続したものを光源として用いたが、本発明はこれに限らず、複数のLEDを並列に接続したものを光源として用いてもよい。また、複数のLEDのそれぞれに電力供給線をあてがい、各LEDに別個に電力を供給してもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、LEDを光源として用いたが、本発明はこれに限らず、LED以外の発光体を光源として用いてもよい。たとえば、液晶表示パネルの後面側にELからなる面発光バックライトを配置し、その面発光バックライトの一部を液晶表示パネルの側端部にまで延ばして導電層に接続してもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、導光板、輝度向上フィルム、拡散フィルムおよび反射板を組み合わせたものを導光体として用いたが、本発明はこれに限らず、複数の機能が一体化されたものを導光体として用いてもよい。また、用途に応じて、導光体の機能や形状を変更してもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、アレイ基板および対向基板の液晶層側とは反対側の面上の各々に偏光板を配置したが、本発明はこれに限らず、アレイ基板と対向基板との間に偏光板を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図3】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図4】図1に示した第1実施形態による液晶表示装置のフレームの構造を説明するための図である。
【図5】図4に示したフレームをC方向から見た図である。
【図6】図4に示したフレームをD方向から見た図である。
【図7】本発明の第2実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図8】図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図9】図7に示した第2実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図10】本発明の第3実施形態による液晶表示装置の断面図である。
【図11】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の一部を拡大した図である。
【図12】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の平面図(対向基板側の部材を省略した図)である。
【図13】図10に示した第3実施形態による液晶表示装置の導電層の形成方法を説明するための図である。
【図14】第1実施形態の変形例による液晶表示装置を後面側から見た図(導光体を省略した図)である。
【図15】図14に示した第1実施形態の変形例による液晶表示装置の光源の図である。
【図16】従来の液晶表示装置の一例を示した断面図である。
【図17】図16に示した従来の液晶表示装置の配線構造を説明するための図である。
【符号の説明】
【0079】
1、3、5 液晶表示パネル
2、4、6 光源
11、31、51 アレイ基板(第2基板)
11b、12b、51b、52b 端部
11c、31c、32c 側端面
12、32、52 対向基板(第1基板)
12c 面
13、33、53 液晶層
17、37、57 外部機器接続部
18、38、58 導電層
18a 部分
19、39、59 電力供給線(光源用配線)
22、42、62 端子部
24 フレーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶層を挟み込むように配置された表示面側の第1基板および反表示面側の第2基板を少なくとも含み、前記第2基板の前記液晶層側の面上に外部機器接続部が設けられた液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルに実装され、前記液晶表示パネルに照射する光を生成するための光源とを備え、
前記第1基板と前記第2基板との間には、前記光源の端子部に接続される導電層が前記第1基板と前記第2基板との間から露出した部分を有するように形成されており、
前記第2基板の前記液晶層側の面上に、前記外部機器接続部から前記導電層にまで連続して延びる光源用配線が形成されているとともに、前記第2基板側の前記光源用配線と前記導電層とを介して、前記外部機器接続部に接続される外部機器から前記光源に電力が供給されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記外部機器接続部が配置される辺側とは異なる少なくとも1辺側に、前記導電層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記導電層が配置される辺側において、前記第1基板の端部が前記第2基板の端部よりも突出し、前記第1基板の突出した端部の前記液晶層側の面上に前記光源が配置されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第1基板と前記第2基板との間に形成された前記導電層の一部が、前記第1基板と前記第2基板との間から前記第1基板の突出した端部の前記液晶層側の面上にまで延びていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記導電層が配置される辺側において、前記第1基板および前記第2基板の各々の側端面が互いに略面一となっており、前記第1基板および前記第2基板の各々の互いに略面一となっている側端面上に前記光源が配置されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
少なくとも前記液晶表示パネルが装着されるフレームをさらに備え、
前記光源がフレームの一部を兼ねていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項1】
液晶層を挟み込むように配置された表示面側の第1基板および反表示面側の第2基板を少なくとも含み、前記第2基板の前記液晶層側の面上に外部機器接続部が設けられた液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルに実装され、前記液晶表示パネルに照射する光を生成するための光源とを備え、
前記第1基板と前記第2基板との間には、前記光源の端子部に接続される導電層が前記第1基板と前記第2基板との間から露出した部分を有するように形成されており、
前記第2基板の前記液晶層側の面上に、前記外部機器接続部から前記導電層にまで連続して延びる光源用配線が形成されているとともに、前記第2基板側の前記光源用配線と前記導電層とを介して、前記外部機器接続部に接続される外部機器から前記光源に電力が供給されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記外部機器接続部が配置される辺側とは異なる少なくとも1辺側に、前記導電層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記導電層が配置される辺側において、前記第1基板の端部が前記第2基板の端部よりも突出し、前記第1基板の突出した端部の前記液晶層側の面上に前記光源が配置されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第1基板と前記第2基板との間に形成された前記導電層の一部が、前記第1基板と前記第2基板との間から前記第1基板の突出した端部の前記液晶層側の面上にまで延びていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記導電層が配置される辺側において、前記第1基板および前記第2基板の各々の側端面が互いに略面一となっており、前記第1基板および前記第2基板の各々の互いに略面一となっている側端面上に前記光源が配置されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
少なくとも前記液晶表示パネルが装着されるフレームをさらに備え、
前記光源がフレームの一部を兼ねていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2009−288737(P2009−288737A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144075(P2008−144075)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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