説明

液状洗浄剤組成物

【課題】
本発明の液状洗浄剤組成物は、クリーミィで弾力のある泡とすることができ、さらに泡持ちが非常に優れる品質を有する。
【解決手段】
次の成分(A)〜(C);
(A)HLBが11以上18以下のモノステアリン酸ポリエチレングリコール
(B)アニオン性界面活性剤
(C)水
を含有することを特徴とする液状洗浄剤組成物

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HLBが11以上18以下のモノステアリン酸ポリエチレングリコール、アニオン性界面活性剤、水を含有する液状洗浄剤組成物に関し、更に詳細には、クリーミィで弾力のある泡とすることができ、さらに泡持ちが非常に優れ、低温条件下でも増粘することが無く、吐出性に優れることを特徴とする液状洗浄剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、皮膚、毛髪等における洗浄剤組成物は、本来の機能である洗浄作用に加えて高い起泡性や洗い上がりのつっぱりの無さ、スッキリとした洗い上がり等の肌感触といった使用品質面での要求が非常に高くなっている。このため、洗浄基剤に種々の成分を含有させ、新たな価値を見出すべく、研究が行われてきたという背景がある。
【0003】
その一例として、洗浄剤組成物の泡持ちや泡立ちを向上させる技術として、両性水溶性高分子を含有する技術(例えば、特許文献1参照)や、特定の界面活性剤を組み合わせる技術(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
【0004】
また、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(以下、ステアリン酸PEGと略記する)は乳化剤として化粧料に用いられている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
一方、洗浄剤組成物の使用品質を向上させるために、組成物の検討だけでなく、容器の検討もなされている。例えば、ポンプフォーマーはノズル部を押し下げることにより、発泡性内溶液と容器外部から取り入れた空気をディスペンサー内部に設けた泡生成部で混合し、発泡させ、ネットを通して均質化し、きめ細かな泡をノズル先端から一定量吐出するノンガス容器をいい、環境にやさしく、便利性を備えた泡吐出容器としてボディー用、洗顔用、洗髪用などの用途に広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特公平6−31412号公報
【特許文献2】特許第3562548号公報
【特許文献3】特開2005−320263号公報
【特許文献4】特開2001−172166号公報
【非特許文献1】「食品と容器」Vol.34, No.8 1993年およびVol.36, No.3, 1995年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、両性水溶性高分子の配合量によっては粘性が高くなり、液状の洗浄剤組成物とすることが難しく、また使用時にぬるつき感等を感じる場合があった。特許文献に2の技術では、クリーミィかつ弾力のある泡にできない場合があり、特に泡持ちに優れない場合があった。この洗浄剤組成物をポンプフォーマー容器に充填して使用した場合も、同様に大きな改良は望めないものであった。
一方、特許文献3の技術は、ステアリン酸PEGを乳化剤として用いた乳化化粧料に関する技術であり、洗浄剤組成物への応用はどこにも記載がされていない。また特許文献4の技術では、本発明と同様、ポンプフォーマー用洗浄料に関する技術であるが、洗浄基材の種類や量によっては粘度が高くなり、特許文献1と同様にポンプフォーマー容器に充填するとポンプが押しにくく、すすぎ時のぬるつきと洗い上がりのつっぱりが生じてしまう場合があった。さらに、これらの技術では、洗浄剤組成物の粘度が高くなる場合には低温での経時において、洗浄剤組成物の固化が起こり、吐出性が悪くなる等の問題を生じる場合があった。
【0008】
そのため、液状の洗浄剤組成物において気泡性及び、泡持ちに優れ、使用時にクリーミィかつ弾力性に優れた泡を容易に得ることができ、さらに低温での吐出性が良好な液状洗浄剤組成物の開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる実情において、本発明者は鋭意研究した結果、アニオン性界面活性剤を含有する液状洗浄剤組成物においてHLBが11以上18以下のモノステアリン酸ポリエチレングリコールを含有させることにより、クリーミィで弾力のある泡とすることができ、さらに泡持ちが非常に優れることを特徴とする液状洗浄剤組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)HLBが11以上18以下のモノステアリン酸ポリエチレングリコール
(B)アニオン性界面活性剤
(C)水
を含有することを特徴とする液状洗浄剤組成物に関する。
【0011】
さらに成分(A)のHLBが15以上17以下であることを特徴とする液状洗浄剤組成物に関する。
【0012】
さらにポンプフォーマー容器に充填して使用することを特徴とする液状洗浄剤組成物に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の洗浄剤組成物は、クリーミィで弾力のある泡とすることができ、さらに泡持ちが非常に優れる品質を有し、低温条件下でも増粘することが無く、吐出性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について詳細に説明する。
本発明の成分(A)である、HLB11〜18のモノステアリン酸ポリエチレングリコールは、ポリエチレングリコールをステアリン酸でエステル化して得られるものであり、本発明においては、泡の弾力向上と泡持ち向上の目的で含有されるものであり、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定されない。成分(A)はポリエチレングリコールの付加モル数に応じて、種々のHLBのものとすることができるが、具体的には、モノステアリン酸PEG10(HLB11)、モノステアリン酸PEG25(HLB15)、モノステアリン酸PEG40(HLB17.5)、モノステアリン酸PEG55(HLB18)等が挙げられ、これらを一種または二種以上を用いることができる。二種以上を用いる場合において、HLBが11〜18であるものを選択して用いることができる。このような成分(A)は市販品を用いることもでき、具体的には、ニッコール MYS−10V(HLB11),MYS−25V(HLB15),MYS−40V(HLB17.5),MYS−55V(HLB18)(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。
【0015】
本発明に用いられる成分(A)はさらに、HLB15〜17の範囲のものを用いることにより、さらに泡立ち、泡持ちに優れた液状洗浄剤組成物とすることができる。
【0016】
本発明の洗浄剤組成物における成分(A)の含有量は特に限定されないが、0.01〜2.0質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、さらに0.1〜1.5%がより好ましい。この範囲とすることで泡の弾力向上と泡持ち向上において特に優れたものとすることができる。
【0017】
本発明に用いられる成分(B)であるアニオン性界面活性剤は、洗浄基剤として用いられるものであり、洗浄料一般に用いられるアニオン性界面活性剤であれば特に制限はなく、性状としても液状や固形状などの制限もなく用いることができる
【0018】
このような成分(B)は、具体的には、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸アンモニウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸アンモニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、N−ラウロイルサルコシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸サルコシンカリウム、N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ラウロイルグリシンカリウム、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイルアラニンナトリウム、N−ラウロイルアラニントリエタノールアミン、N−ラウロイルアラニンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アラニンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アラニンカリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニンカリウム、N−ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、N−ラウロイルイセチオン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリンナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリンカリウム、N−ラウロイルメチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲントリエタノールアミン、ラウロイル加水分解コラーゲンカリウム、ラウロイル加水分解コラーゲンナトリウム、ラウロイル加水分解コラーゲントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクカリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解シルクトリエタノールアミン、ラウロイル加水分解シルクカリウム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、ラウロイル加水分解シルクトリエタノールアミン、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ステアリン酸モノエタノールアミド二ナトリウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0019】
尚、成分(B)アニオン性界面活性剤は、対塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等を併用するが、これらは予め中和塩として用いることもできるが、本洗浄剤組成物を製造する工程内で中和して用いることもできる。
【0020】
本発明の液状洗浄剤組成物における成分(B)の含有量は特に限定されないが5〜40%が好ましく、10〜30%がより好ましい。
【0021】
本発明の成分(C)の水は、成分(A)、成分(B)の分散媒体として用いられるものであり、液状洗浄料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。イオン交換水や蒸留水等の精製水であると、金属イオンなどの不純物が少ないため特に好ましい。
【0022】
本発明の成分(C)の含有量は、成分(A)、成分(B)の含有量により適宜決められるが、概ね50〜99%である。
【0023】
本発明の液状洗浄剤組成物における「液状」とは、25℃における粘度が1〜30mPa・sを指すものであるが、本発明においては特にこの粘度範囲に限定されるものではない。粘度値の測定にはブルックフィールド型粘度計を用いることができ、一例として、「単一円筒型回転粘度計−ビスメトロン」(芝浦システム社製)などを用いて測定できる。
【0024】
本発明の液状洗浄剤組成物におけるポンプフォーマーとしては、ノズル部を押し下げることにより、本発明の構成の内溶液と、容器外部から取り入れた空気をディスペンサー内部に設けた泡生成部で混合し、発泡させ、ネット等を通して均質化し、きめ細かな泡をノズル先端から一定量吐出する機構を有するものを使用することができる。
【0025】
本発明の製造方法としては、成分(A)、成分(B)、成分(C)を60℃に加温し、均一に混合溶解後、室温まで冷却することで、液状洗浄剤組成物とすることができる。
【0026】
本発明の液状洗浄剤組成物には、上記必須成分の他に、通常化粧料に使用する成分、すなわち、油性成分、多価アルコール、低級アルコール、保湿剤等の水性成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、清涼剤、粉体、色素、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
【0027】
本発明の液状洗浄剤組成物の用途は、従来のポンプフォーマーに用いられる洗浄剤組成物と同様にして使用でき、例えば、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ等として用いられる。
【実施例1】
【0028】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0029】
本発明品1〜9及び比較品1〜4:液状洗浄剤組成物
下記表1〜表2に示す組成の液状洗浄剤組成物を以下に示す製造方法により調製し、「泡のクリーミーさ」と「泡の弾力」、「低温(5℃)の吐出性」、さらに泡持ちの評価として「30分後の泡面高さ」について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1〜2に示した。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
(製造方法)
A:50℃にて14に1〜6を混合し、室温まで冷却する。
B:7〜13を混合溶解する。
C:BにAを加え、混合することで洗浄剤組成物を得た。
【0033】
(評価方法)
専門評価パネル10名に本発明品1〜9および比較品1〜4の各試料を分配して30日間使用してもらい、各々に対して泡質の良さ(泡の弾力・クリーミィ感)について、下記(イ)5段階評価基準を用いて評価してもらった。その後、各試料の評点の平均値を(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。また、低温(5℃)での吐出性を25℃保管品と比較し、下記(ハ)4段階判定基準を用いて判定した。
【0034】
(評価項目)
〈1〉クリーミィ感
〈2〉泡の弾力
〈3〉使用後の肌のつっぱり感のなさ
(イ)5段階評価基準
(評点)(評価)
4: 非常に良い
3: 良い
2: 普通
1: やや悪い
0: 悪い
(ロ)4段階判定基準
(評点平均値):(判定)
3.0以上 :◎
2.5以上、3.0未満 :○
1.0以上、2.5未満 :△
1.0未満 :×
(ハ)4段階判定基準
(評点):(判定)
泡の出が非常に良くなる :◎
泡の出はほとんど変わらない:○
泡の出が悪くなる :△
泡の出が非常に悪くなる :×
【0035】
(評価方法:泡持ち評価)
泡持ちの評価は、直径70mm、高さ44mmの円柱容器内に、ポンプフォーマー容器から泡を高さ44mmとなるまで吐出させ、30分後の泡面の高さを下記(ニ)4段階判定基準を用いて評価した。
【0036】
(ニ)4段階判定基準
(評点):(判定)
25mm以上 :◎
20mm以上、25mm未満:○
15mm以上、20mm未満:△
15mm以下 :×
【0037】
表1〜表2の結果から明らかなように、本発明品1〜9の洗浄剤組成物は「泡のクリーミーさ」「泡の弾力」「泡持ち」「低温(5℃)の吐出性」の全ての項目に優れた洗浄剤組成物であった。これに対し、成分(A)を含有していない比較品1では、泡のクリーミーさや弾力が劣るものであった。またモノステアリン酸ポリエチレングリコールのかわりにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンやPEG80水添ヒマシ油を含有した比較品2、比較品3ではHLBが15であっても「泡のクリーミーさ」「泡の弾力」「泡持ち」「低温(5℃)の吐出性」の何れも良好ではなかった。これらから本発明における成分(A)の効果は他のノニオン性界面活性剤にはない顕著な効果であるといえる。一方、比較品4では低HLBのモノステアリン酸ポリエチレングリコールの析出等が発生するため、ポンプフォーマー容器の詰まりを起こすこととなった。
【実施例2】
【0038】
ヘアシャンプー
(成分) (%)
(1)精製水 10
(2)モノステアリン酸PEG(55) 1.125
(3)モノステアリン酸PEG(10) 0.375
(4)N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
トリエタノールアミン(30%水溶液) 20
(5)ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン(30%水溶液) 10
(6)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2
(7)1,3−ブチレングリコール 10
(8)N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム(38%水溶液) 5.3
(9)塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(注1) 0.3
(10)香料 適量
(11)殺菌剤 適量
(12)精製水 残量
(注1)
ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製)
【0039】
(製造方法)
A:成分1〜3を50℃まで加熱し、混合溶解後、室温まで冷却する。
B:室温にてAに成分4〜12を添加し、混合溶解する。
C:ポンプフォーマー容器に充填し、洗浄剤組成物を得た。
【0040】
以上のようにして得られた実施例2のヘアシャンプーは、きめ細かくクリーミー、かつ弾力のある泡質であり、泡持ちが非常に良好であった。その上、低温時の吐出性も良好で、ヘアシャンプーとして優れた効果を示すものであった。
【実施例3】
【0041】
洗顔料
(成分) (%)
(1)精製水 10
(2)モノステアリン酸PEG(55) 0.75
(3)モノステアリン酸PEG(10) 0.25
(4)N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム(30%) 20
(5)N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム(30%) 10
(6)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2
(7)1,3−ブチレングリコール 10
(8)N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチル
エチレンジアミン二ナトリウム(38%水溶液) 5.3
(9)アクリルアミド・アクリル酸・
塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液(注2) 1.5
(10)香料 適量
(11)殺菌剤 適量
(12)精製水 残量
(注2)MERQUAT 3330(NALCO COMPANY製)
【0042】
(製造方法)
A:成分1〜3を50℃まで加熱し、混合溶解後、室温まで冷却する。
B:室温にてAに成分4〜12を添加し、混合溶解する。
C:ポンプフォーマー容器に充填し、洗浄剤組成物を得た。
【0043】
以上のようにして得られた実施例3の洗顔料は、きめ細かくクリーミー、かつ弾力のある泡質であり、泡持ちが非常に良好であった。その上、低温時の吐出性も良好で、洗顔料として優れた効果を示すものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(C);
(A)HLBが11以上18以下のモノステアリン酸ポリエチレングリコール
(B)アニオン性界面活性剤
(C)水
を含有することを特徴とする液状洗浄剤組成物
【請求項2】
さらに成分(A)のHLBが15以上17以下であることを特徴とする請求項1記載の液状洗浄剤組成物
【請求項3】
ポンプフォーマー容器に充填して使用することを特徴とする請求項1又は2の項記載の液状洗浄剤組成物

【公開番号】特開2009−234965(P2009−234965A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81685(P2008−81685)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】