説明

湯煎器並びに該器を用いたアホエン生成法

【課題】 湯煎作業は、手間がかかる。良品ができない。あるいは作業中に臭いを生ずるなどの課題がある。又、アホエンなど免疫機能を改善するのに有要な食品も解明されているが、これを生成する専門器がなく、敬遠されがちである。
【解決手段】 外箱に加熱部を設け、内箱外箱の間を湯煎ゾーンとして、内箱・網箱を挿脱可能に装着した湯煎器とし、この上に微塵切器を載せ合体した湯煎器とした。微塵切器は、刀刃と立ち刃によって微麈化すると共に、二刃を卍巴に形成し、これを回転軸が傾倒する軸具に装着、この形状と円心力とが相俟って、落下し網箱に落し込むよう作用する。よって連続作業が可能となる。又、網箱内に注油し湯煎する、アホエン生成にも適用でき、前記課題を解決する湯煎となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯煎機器並びに該器を用いたアホエン生成法に関する。
【背景技術】
【0002】
漢方薬に係る湯煎などは、秘密とする慣例が引き継がれ、これに起因し器具も公開さることは少ない。又、油漬生成法などの専用機器も同様である。
【0003】
アホエンに関し、次の文献がある。
【非特許文献1】 マエダ薬品商事株式会社、SUPER HEAL TH13号、2/2ページ 強い抗酸化作用が期待の「アホエン」
【非特許文献2】 TBSスパスパ人間学、2004.11.18.放送「ニンニク!その食べ方は損している」1.アホエンの作り方。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、家庭で湯煎する行為は稀である。この要因は、漢方市販薬などの普及に起因しているが、湯煎や微塵切に係る課題もある。すなわち、▲1▼湯煎は手間がかかる。▲2▼作業中に臭いを発生するものが有る。▲3▼良いものができない。など、三つの課題を有する。一方、アホエンなど、がん抑制力や免疫機能を改善するものが、油湯煎で生成できるとの解明によって、油漬の生成器具開発も、要望されている。
【0005】
しかし、球根ニンニクからアホエン油を生成する場合、アホエンの特質を有しこれが支障となって、専用の機器が存在しなかった。以下に特質を列挙する。
【0006】
(1)ニンニクを微塵化し、100℃以下の油漬環境にて、アホエンが生成できる。
(2)ニンニクは、微塵化するとき、強い臭いを発生する。
(3)アホエンは、光に弱く、光に当たると消滅化する。
【0007】
本発明は、以上を背景になされるべきであり、課題は冒頭にあげた三課題解決とアホエン生成法の開発と思慮される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、手段1〜手段4に示す湯煎器、並びに手段5に示す、該器を用いたアホエン生成法を提供するものとした。
【0009】
(手段1)外箱内側に熱水ゾーンを設け、内箱を挿脱可能に装着、更に内箱内に網箱を挿脱可能に装着、網箱内で湯煎するよう形成した湯煎器。
【0010】
(手段2)外箱内側に熱水ゾーンを設け、内箱を挿脱可能に装着、更に内箱内に網箱を挿脱可能に装着、外箱外壁に加熱部を装着、その外側及び下部に離間を設け保護箱・保護台を固着、網箱内で湯煎するよう形成した湯煎器。
【0011】
(手段3)微塵切用の二刃を卍巴に形成し、その片方の刃は刀刃を備えると共に多数の立ち刃を、一方の刃は刀刃を備えると共に背横帯を反り形にし、これを、回転軸が傾倒する軸具に回転可能に装着、その軸具に操作具を装着、更に押筒を挿脱可能に装着、微塵化材が落下するよう落下洞を備え、外部を覆って微塵切器と成し、これを(手段1)記載の湯煎器、(手段2)記載湯煎器の、いずれか一つの上に脱着可能に合体した湯煎器。
【0012】
(手段4)蓋形版の中央部に、二条の帯形刃を摺枠に固着、一条目の前刃は多数の立ち刃を並列、二条目の後刃は刀刃を有する形態にし、微塵化材が落下するよう落し穴を備え、微塵切器と成し、これを(手段1)記載の湯煎器、(手段2)記載湯煎器の、いずれか一つの上に脱着可能に合体した湯煎器。
【0013】
(手段5)手段3、又は手段4記載の、いずれか一つの湯煎器を用い、熱水ゾーンに注水、網箱内に注油後、加熱部の無い湯煎器にあっては、他の熱器から外箱床へ受熱、加熱部を有する湯煎器にあっては加熱操作し、熱水ゾーンの湯温が沸点に近づき熱を遮断、合体した湯煎器にし微塵切器を操作、主材である球根ニンニクを、微塵化しつつ網箱に落下させ温油漬とし、油温降下後、網箱を脱却し糟を分離、生成されたアホエン油を内箱に内臓のまま可搬するアホエン生成法。
【0014】
前記(手段3)による作用は、次の通りである。すなわち、▲1▼二刃は立ち刃と横向きの刀刃を有しこれを回転操作することにより、主材は、微塵切にされるよう作用する。▲2▼二刃の内片方の刃は、背横帯を反り上げ形態としており、更に二刃は卍巴に形成されている。これを回転することにより、二刃の形状と円心力とが相俟って、微塵化材は二刃の外寄りに移動(寄っていく)するよう作用する。▲3▼又、回転軸が傾倒すること、及び低い位置に落下洞を備えたことに起因し、微塵化材は落下洞より落下、順次網箱に落ち込むようになる。よって作業が連続的となる。
【0015】
前記(手段4)による作用は、次の通りである。すなわち、▲1▼一条目の前刃は立ち刃を、二条目の後刃は横向きの刀刃を有し、主材を、一条目、二条目に摺りつけるよう、前後動することによって微塵切される。▲2▼又、微塵化材は、落し穴から順次網箱に落ち込むようになる。よって作業が連続的となる。
【0016】
前記(手段5)による作用は、次の通りである。アホエン生成は、主材を微塵化形に加工、100℃以下の油漬環境におくことが必要である。(手段5)の生成法は、網箱内に油漬し、その外部に位置する熱水ゾーンに注水、その外の外箱を加熱するものである。したがって、水の沸点を越えること無く、100℃以下の油漬環境が守られる。
【0017】
前記(手段3)(手段4)による作用は、次の通りである。すなわち、手段3の覆箱、あるいは手段4の蓋形版は、密閉化する状態になるので、微塵切材の臭いや、湯煎時の臭いを防ぐように作用する。
【発明の効果】
【0018】
以上のように構成された湯煎器、並びに該器を用いたアホエン生成法によって、次の効果を奏する。括弧内の数字は、請求項の何処に属するかを示す番号である。
【0019】
▲1▼ (1)、(2)、従来の湯煎法は、工程別に器を替えて行うものであった。本発明の湯煎器は、外箱の内側に内箱・網箱を挿脱可能に装着したので、従来湯煎法に対比し、手間がかからず効率作業となる。例えば、湯煎糟処理は、網箱を可搬し糟を捨てさる簡易な作業である。
【0020】
▲2▼ (3)、(4)、従来の微塵化作業及び湯煎作業は、多くの器を用い別々の工程を順次行うものであった。本発明の微塵切器は、(手段3)・(手段4)の作用に述べたように、自動的に順次網箱に落ち込むように作用する。この作用によって、次工程の湯煎へ引継がれ、一つの機具として機能する。すなわち、微塵化作業から湯煎作業まで、連続的に行うことが可能となって、従来の方法に対比し、大巾な効率作業となる。
【0021】
▲3▼ (3)、(4)、微塵切の作業時に、ニンニクのように強い臭いを出すものがあり、又、湯煎中に臭うものもある。従来からこれに苦慮し、これが課題の一つである。本発明の微塵切器と湯煎器を合体したこと、及び、蓋形版カバーによって密閉化したので、臭いを防ぐ効果がある。又、手段4に示した微塵切器は、逆鉋形をした簡易なものである。したがって、手段3に示した微塵切器と比較して、安価なものを提供できる。
【0022】
▲4▼ (5)、(手段5)の作用に述べたように、ニンニクからアホエンを生成する場合の条件は、微塵化材を100℃以下の油漬環境におくことである。従来この油漬環境等をつくるには、多くの器を用い不安定な状態で作業するなど、失敗も懸念される。本発明のアホエン生成法は、内箱・網箱内で油漬し、その外部に位置する熱水ゾーンに注水、その外の外箱も加熱するものである。したがって、安定感を有し、油漬環境も良好に確保され、高品質のアホエン生成法となり得る。
【0023】
▲5▼ (1〜5)、前記「発明が解決しようとする課題」の冒頭にあげた三つの課題、並びに油漬生成器具開発が要望されている件に対し、次のように適えられ、課題が大巾に改善される。
【0024】
▲a▼ 「湯煎は手間がかかる。」これに対し、効果▲1▼、▲2▼に述べたように、効率作業となるので、手間はかからず大巾な改善となる。
【0025】
▲b▼ 「作業中に臭いを発生するものが有る。」これに対し、効果▲3▼の後部で述べたように、密閉化したので大巾な改善となる。
【0026】
▲c▼ 「良いものができない。」これに対し、手段3、手段4に述べたように、立ち刃刀刃を有する微塵切によって、適切な微塵粒を製造でき、良い品質に結びつく。
【0027】
▲d▼ 「油漬の生成器具開発が要望されている。」これに対し、効果▲4▼に述べたように、油漬環境も良好に確保され、高品質のアホエン生成法となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を図を用い説明する。括弧内の数字は請求項の何処に属するかを示す番号である。
【0029】
(1)図1は、請求項1に対応する湯煎器の縦断面図である。外箱1内側に熱水ゾーン9を設け、内箱3と網箱4を挿脱可能に装着したものである。加熱操作は、外箱1の外箱床2において、他加熱器から受熱する。したがって、外箱1の材質は熱源に適合したものにする必要がある。例えば、熱源が電磁調理用であれば、電磁誘導加熱方式の調理器を用いることになる。
【0030】
内箱3の装着は、熱水ゾーン9を確保するための枠、すなわち外箱床2上に、及び外箱1内側に支持枠17を固着、支持枠17に添って挿入する。又、網箱4装着は、吊り上げ環44を用い、内箱3の内壁に添って挿入する。
【0031】
内箱3の材質は、金属製のものを適用とするが、ガラスの場合は耐熱系のものが好ましい。又、網箱4の材質は、金属製のものが適用とされる。理由は、網目が小さいので製作が容易となるからである。
【0032】
湯煎操作は、図1の状態にて、網箱4内に湯煎液と主材を入れ、更に熱水ゾーン9に注水、外箱床2から受熱する。
【0033】
(2)図2は、請求項2に対応する湯煎器の縦断面図である。熱水ゾーン9、内箱3、及び網箱4については、図1と同様であることから説明を省略する。熱水ゾーン9の外側は、外箱1である。この外箱1外壁に加熱部11を装着、更に外箱1の外側に離間を設け保護台7を、又、外箱床2の下に離間を設け、保護台6を固着した構成である。
【0034】
加熱部11の型は、ヒーター線を絶縁体に巻付けてなる、薄型ヒーター(詳細図なし)を用いることが好ましい。理由は、薄型ヒーターを用いることによって、離間を狭められることによる。装着は、外箱1の外壁を一周するように巻き付け、ボールトナット(図示せず)で行う。又、保護箱7の内壁の一部に、わずかに離間し、熱防止のための保護版50を設ける。
【0035】
保護箱7、及び保護台6の材質は、非金属が好ましい。保護箱7、並びに保護台6の装着は、外箱1外壁に、あるいは外箱床2下に支持枠17を固着、これにより離間を確保し、支持枠17先に保護箱7及び保護台6を組付け、締付具40により、締付けるものとした。
【0036】
湯煎操作は、図2の状態にて、網箱4内に湯煎液と主材を入れ、更に熱水ゾーン9に注水、加熱部11の作動ボタン(図示せず)を押し、加熱する。
【0037】
(3)図3は、請求項3に対応する微塵切器5の縦断面図である。又図4は、微塵切器5の二刃14付近拡大縦断面図。図5は、二刃14のA−A矢視拡大図である。微塵切器5は、外部を覆箱30、上蓋22,および下蓋21で覆い、その内部に覆箱30に固着した押筒胴33,支持枠17、および座版8を設け、その座版8は傾倒する形態にして、その下り端19先に落下胴15を設ける。
【0038】
座版8の中心部に軸具12を設け、この上部に乳座13に固着された二刃14を嵌合、軸具12下部には、操作具の一部であるかさ歯車18を嵌合、更にかさ歯車18を噛合、ハンドル38に固着された腕28を嵌合する。これらは、支持枠17・覆箱30などで支持される。
【0039】
押筒24は、傾倒する押筒胴33の軸方向に、挿脱可能に装着する。挿入最下端は、押筒胴33内壁に接触防止用の止めビス45を固着している。又、押筒24には伸縮可能なほうき37を内臓し、二刃14付近の清操にこれを使用する。
【0040】
二刃は、卍巴に形成し、片方の刃は刀刃25と多数の立ち刃26を、一方の刃は背横帯43を反り上げた刀刃25形態にして、図4のように乳座13に固着される。
【0041】
微塵切器5の操作は、押筒胴33に主材を投入、これを押筒24で軽く押さえながらハンドル38を回転する。ハンドル38回転によって、腕28やかさ歯車18を介し、軸具12に嵌合された二刃14を回転、微塵切化される。微塵化材は、(手段3)の作用にて述べたように、二刃14の形状と円心力とが相俟って、二刃14の外寄りに移動(寄っていく)するよう作用する。そして回転軸が傾倒すること、及び低い位置に落下洞15を備えたことに起因し、自動的に順次落下、網箱4に落ち込むようになる。
【0042】
以上、請求項3に対応する、微塵切器の二刃14回転を、手動で行うものについて説明したが、これに限定するものでは無く、二刃14回転を電力により駆動することも可能である。電力による駆動は、受電による駆動や、乾電池による駆動もあるがいずれも可能である。
【0043】
ここで、二刃14を駆動さす動力源が、乾電池である事例を、操作具の一形態とし、以下に説明する。図8は、請求項3に対応する微塵切器の一事例の縦断面図。図9は、図8のB−B断面図である。前出の図3、図4と異るところは、軸具12下方に接続される操作具である。したがって異る部分のみ説明する。
【0044】
この事例は、電源に係るものが必要である。図9に示すように、覆箱30内に乾電池胴36,モーター胴39を設け、それぞれ乾電池47モーター35が格納される。一方、モーター35からの接続は、複数の歯車34を介し座版8下の歯車34軸を軸具12に嵌合する。したがって、二刃14を駆動さすには、乾電池47と接続する始動ボタン(図示せず)を押し、モーター35回転を歯車34を介し、軸具12に伝えることになる。このような構成から、主材が硬いもの、あるいは多数量のものを扱った場合、作業効率の向上となる。(事例は、ここまでにとどめる。)
【0045】
合体した湯煎器Ca・Cbは、図1の湯煎器、図2の湯煎器の、いずれか一つの上に、(3)に示した微塵切器を脱着可能に載せたものである。したがって、湯煎操作は前記と同様である。
【0046】
(4)図6は、請求項4に対応する、合体した湯煎器Daを示す縦断面図である。又図7は、請求項4に対応する微塵切器5′の斜視図である。
【0047】
微塵切器5′は図7に示すように、蓋形版20の中央部に帯状の前刃31・後刃32を摺枠27に固着。一条目の前刃31は多数の立ち刃26を並列し、二条目の後刃32は、刀刃25′を有する形態にして、その下部に落し穴41を設けた構成とした。
【0048】
微塵切操作は手動で、摺台29上に主材を載せ、主材を押し付けながら前後動する。そして、微塵化材を落し穴41より順次落下、網箱4に落し込む。微塵切り作業後、湯煎を行う場合は、密閉化のため、蓋形版20全体を被うカバー(図示せず)がけとする。
【0049】
合体した湯煎器Daは、図6のように、あるいは、図2の湯煎器の上に図7の微塵切器を載せ、脱着可能に装着する。装着は、外箱1に嵌合するが、接合部を止め金具49で止めることが好ましい。なお、微塵切り及び湯煎の操作は、前記と同様であり省略する。
【0050】
(5)請求項5に係るものは、合体した湯煎器を用いたアホエン生成法である。主材は球根ニンニクを使用する。選定理由は、アメリカ国立がん研究所(NCI)にて、免疫機能を高め、制がん効果の最も高い食品は、ニンニクであると順位付けしていることによる。又、生成法は油漬とする。理由は、ニンニクを低温油加熱することにより、ニンニクに含まれる「アリシン」が変化し、アホエンを生成できる特性を活用するためである。したがって副材料は植物油を用いる。
【0051】
アホエン生成は、湯煎器の熱水ゾーン9に注水、網箱4内に注油後、加熱部11の無い湯煎器にあっては、他の加熱器10から外箱床2へ受熱。加熱部を有する湯煎器にあっては加熱操作し、熱水ゾーン9の湯温が沸点に近づき熱を遮断。合体湯煎器に戻し、微塵切器を操作、主材を微塵化しつつ網箱4に落下させて油漬とし、油温が降下後、網箱4を脱却し糟を分離。生成されたアホエン油を内箱3に入れたまま可搬する。
【0052】
可搬したアホエン油は、別用器に替え、冷蔵庫で保存する。これは、アホエンが光と高い温度に弱いことによる。
【0053】
発明を実施するための最良の形態は、以上のような構成あるいは生成法としたので、課題を解決するための手段で示したような作用、あるいは、発明の効果に示したような効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0054】
漢方薬、健康食品、給食産業など。あるいは家庭での利用に可能性が多い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】請求項1に関する湯煎器の縦断面図
【図2】請求項2に関する湯煎器の縦断面図
【図3】請求項3に関する微塵切器の縦断面図
【図4】請求項3に関する微塵切器の二刃付近、拡大縦断面図
【図5】図4のA−A矢視拡大図
【図6】請求項4に関する合体した湯煎器Daの縦断面図
【図7】請求項4に関する微塵切器の斜視図
【図8】請求項3に関する微塵切器の一事例を示す縦断面図
【図9】図8のB−B断面図
【図10】参考図(請求項3に関する湯煎器Caの縦断面図)
【符号の説明】
【0055】
A.B.湯煎器
Ca、Cb、Da、Db 合体した湯煎器
1 外箱
2 外箱床
3 内箱
4 網箱
55′ 微塵切器
6 保護台
7 保護箱
9 熱水ゾーン
11 加熱部
12 軸具
14 二刃
15 落下洞
25、25′ 刀刃
26 立ち刀
31 前刃
32 後刃
41 落し穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外箱内側に熱水ゾーンを設け、内箱を挿脱可能に装着、該内箱内に網箱を挿脱可能に装着、網箱内で湯煎することを特徴とする湯煎器。
【請求項2】
外箱内側に熱水ゾーンを設け、内箱を挿脱可能に装着、該内箱内に網箱を挿脱可能に装着、外箱外壁に加熱部を装着、外箱外側及び外箱床下部に、離間を設け保護箱、保護台を固着、網箱内で湯煎することを特徴とする湯煎器。
【請求項3】
微塵切用の二刃を卍巴に形成し、その片方の刃は刀刃と多数の立ち刃を、一方の刃は刀刃と背横帯を反り形にし、該二刃を回転軸が傾倒する軸具に回転可能に装着、その軸具に操作具を装着、更に押筒を挿脱可能に装着し、二刃横部に落下洞を備え、外部を覆って微塵切器と成し、この微塵切器を請求項1、請求項2、記載湯煎器の、いずれか一つの上に脱着可能に合体した湯煎器。
【請求項4】
蓋形版の中央部に二条の帯形刃を固着、一条目の前刃は多数の立ち刃を並列、二条目の後刃は刀刃を有する形態にし、刃下に落し穴を備え微塵切器と成し、これを請求項1、請求項2、記載湯前器の、いずれか一つの上に脱着可能に合体した湯煎器。
【請求項5】
熱水ゾーンに注水、網箱内に注油後、請求項1記載の湯煎器にあっては他の加熱器から外箱床へ受熱、請求項2記載の湯煎器にあっては加熱操作し、熱水ゾーンの湯温が沸点に近づき熱を遮断、合体した湯煎器にして微塵切器を操作、主材である球根ニンニクを、微塵化しつつ網箱に落下させ温油漬とし、湯温降下後、網箱を脱却し糟を分離、生成されたアホエン油を、内箱内臓のまま可搬することを特徴とする、請求項3、請求項4記載の、湯煎器を用いたアホエン生成法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−218261(P2006−218261A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68055(P2005−68055)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(592029348)
【Fターム(参考)】