説明

溶接装置および溶接方法

【課題】施工にかかる手間を削減して、円筒部材を金属板上に迅速かつ簡易に溶接することが可能な溶接装置および溶接方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る溶接装置1は、ラッシングポット32を甲板30上に溶接する溶接装置1であって、ラッシングポット32の端部を甲板30に溶接するトーチ40と、ラッシングポット32の外周面に当接する当接部4と、トーチ40と当接部4とが設置される本体部2と、本体部2に設けられ、当接部4が常にラッシングポット32の外周面に当接するように、本体部2をラッシングポット32の外周面に沿って回転させるタイヤ3とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒部材を金属板上に溶接する溶接装置および溶接方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車運搬船の甲板には、複数のラッシングホールが設けられる。ラッシングホールは、積載する自動車を固定するベルトのフックを掛けるための穴である。ラッシングホールは甲板を貫通する穴であることから、甲板下部への物の落下や漏水を防止するため、甲板にはラッシングホールを塞ぐ蓋状部材であるラッシングポットがラッシングホールごとに設けられる。
【0003】
ラッシングポットは、自動車運搬船の規模によっては、一隻当り約数千個または1万個以上取り付ける必要があるものがあり、従来、手作業で溶接していたため、多大な施工時間を要していた。特許文献1では、甲板における溶接を簡易に行うための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−95880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の溶接装置では、溶接を行うための位置決めを以下の手順で行っていたため、作業効率が悪いという問題があった。すなわち、位置決め手段を降下させて、位置決め手段を円周状開口部の一部と当接させ、円周状開口部に嵌め込むことで位置決めをする。次に、電磁石などによって溶接装置を固定させる。そして、位置決め手段と溶接位置が干渉するため、位置決め手段を上昇させる。その後、位置決め手段が円周状開口部から離れてから溶接を開始する。
【0006】
このように、特許文献1では、溶接を開始する前の位置決めのためだけに、位置決め手段の降下および上昇、電磁石などによる固定が必要であった。また、溶接終了後には、電磁石などによる固定を解除する必要があった。このように、特許文献1の溶接装置による溶接では多くの工数を要していた。さらに、溶接前に位置決め手段を上げ忘れて位置決め手段も溶接してしまう、位置決め手段を上昇させたあとの固定不良によって溶接中に位置決め手段が下がるといった溶接中の不具合も生じやすかった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、施工にかかる手間を削減して、円筒部材を金属板上に迅速かつ簡易に溶接することが可能な溶接装置および溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の溶接装置および溶接方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る溶接装置は、円筒部材を金属板上に溶接する溶接装置であって、円筒部材の端部を金属板に溶接する溶接部、および円筒部材の外周面に当接する当接部が設置される本体部と、本体部に設けられ、当接部が常に円筒部材の外周面に当接するように、本体部を円筒部材の外周面に沿って回転させる駆動部とを備える。
【0009】
この発明によれば、本体部には、溶接部および当接部が設けられており、当接部が常に円筒部材の外周面に当接するように、本体部が駆動部によって円筒部材の外周面に沿って回転させられるので、本体部に設けられた溶接部と円筒部材との距離が保たれる。したがって、本体部が円筒部材の外周面に沿って回転しながら、溶接部が円筒部材に対して常に確実に位置決めされるため、円筒部材の端部を金属板に迅速かつ簡易に溶接できる。ここで、円筒部材とは、例えば自動車運搬船にて、ラッシングのために床面に設けられる穴を塞ぐ蓋状部材(ラッシングポットともいう。)である。本体部が手動ではなく自動で駆動すれば、溶接作業を自動化することができ、施工にかかる手間を削減できる。
【0010】
上記発明において、当接部は、本体部にて円筒部材の外周面を囲むように複数配置され、全ての当接部が円筒部材の外周面に当接するように、当接部は設置位置が調整され、駆動部は、全ての当接部が常に円筒部材の外周面に当接するように、本体部を円筒部材の外周面に沿って回転させてもよい。
【0011】
この発明によれば、複数の当接部が本体部にて円筒部材の外周面を囲むように設けられており、全ての当接部が円筒部材の外周面に当接するように、当接部の設置位置が調整されることによって、円筒部材に対して溶接部を確実に位置決めできる。したがって、本体部が円筒部材の外周面に沿って回転しながら、溶接部が常に位置決めされるため、円筒部材の端部を金属板に迅速かつ簡易に溶接できる。
【0012】
また、本発明に係る溶接方法は、溶接部と当接部とが設置される本体部と、本体部に設けられる駆動部とを備える溶接装置を用いた溶接方法であって、当接部が、円筒部材の外周面に当接するステップと、駆動部が、当接部が常に円筒部材の外周面に当接するように、本体部を円筒部材の外周面に沿って回転させるステップと、溶接部が、円筒部材の端部を金属板に溶接するステップとを含む。
【0013】
この発明によれば、当接部が常に円筒部材の外周面に当接するように、本体部が駆動部によって円筒部材の外周面に沿って回転させられるので、本体部に設けられた溶接部と円筒部材との距離が保たれる。したがって、本体部が円筒部材の外周面に沿って回転しながら、溶接部が円筒部材に対して常に確実に位置決めされるため、円筒部材の端部を金属板に迅速かつ簡易に溶接できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、施工にかかる手間を削減して、円筒部材を金属板上に迅速かつ簡易に溶接することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る溶接装置を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る溶接装置を示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る溶接装置を示す上面図である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例に係る溶接装置を示す上面図である。
【図5】本発明の一実施形態の変形例に係る溶接装置のタイヤおよび当接部を示す部分拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る溶接装置1について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る溶接装置1を示す断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る溶接装置1を示す部分拡大断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る溶接装置1を示す上面図である。図2の切断方向は、図1の切断方向に対してほぼ直交したものである。
【0017】
溶接装置1は、円筒部材を金属板、例えば鋼板に溶接することができる。円筒部材は、図1または図2に示すような、下部が円筒であり上部が円筒を覆う椀型の部材を含み、例えば自動車運搬船に多数設置される金属製(例えば鋼製)のラッシングポット32である。自動車運搬船の甲板30には、複数のラッシングホール31が設けられる。ラッシングホール31は、積載する自動車を固定するベルトのフックを掛けるための穴である。ラッシングホール31は甲板30を貫通する穴であることから、甲板30下部への物の落下や漏水を防止するため、甲板30にはラッシングホール31を塞ぐ蓋状部材であるラッシングポット32がラッシングホール31ごとに設けられる。
【0018】
なお、図1の符号30aが完成時の甲板30の上面となり、符号30bが下面となる。すなわち、ラッシングポット32の取り付けは、甲板30の下面30bを上側にして行い、溶接完了後、甲板30を上下反対にして甲板30が船舶本体に取り付けられる。図2中の符号33は溶接完了後の溶接部分を示す。
【0019】
溶接装置1は、トーチ40と、トーチ40を把持するトーチ把持部9と、トーチ把持部9を支持するトーチ支持部8と、ラッシングポット32の外周面に当接する当接部4と、トーチ支持部8やブラケット5を介して当接部4が設けられる本体部2と、ブラケット5を介して本体部2に設けられるタイヤ3と、タイヤ3を駆動するモーター7などからなる。
【0020】
トーチ40は、溶接部の一例であり、ラッシングポット32を金属製、例えば鋼製の甲板30に溶接する。トーチ40は、トーチ把持部9によって固定され、さらにトーチ支持部8を介して本体部2に対して支持される。アークを発生させるトーチ40の先端は、本体部2の下面側に位置することになるラッシングポット32の端部と甲板32の接触部分に向けられるように、トーチ支持部8とトーチ把持部9によって調整される。
【0021】
当接部4は、例えばボールプランジャーである。当接部4は、例えば本体部2の下面に設けられたブラケット5によって支持されて、本体部2に設置される。当接部4は、溶接時ラッシングポット32を囲むように、本体部2に例えば3箇所で設けられる。そして、溶接の際、3箇所の当接部4の先端が、3方向からラッシングポット32の外周面に常に当接するように、当接部4の位置が調整される。
【0022】
タイヤ3は、駆動部の一例であり、本体部2にブラケット5を介して設けられる。タイヤ3は、図3に示すとおり、溶接時ラッシングポット32を囲むように、本体部2に例えば3箇所で設けられる。タイヤ3は、モーター7の回転駆動を受けて駆動し、全ての当接部4が常にラッシングポット32の外周面に当接するように、本体部2をラッシングポット32の外周面に沿って駆動させる。
【0023】
本体部2は、例えばほぼ円形を有する板状部材であり、トーチ支持部8、ブラケット5、モーター7、取っ手10などが設けられる。トーチ支持部8は、トーチ40が溶接時にぶれないように本体部2の上面に確実に固定され、さらにトーチ把持部9と共にトーチ40を確実に固定する。これによって、トーチ40と本体部2との位置関係が一定となる。
【0024】
ブラケット5は、図2に示すように、本体部2の下面に設けられ、タイヤ3と当接部4は、ブラケット5を介して本体部2に固定される。当接部4は、本体部2に対して一定の距離を保つように固定されることで、本体部2を介して全ての当接部4とトーチ40は常に一定の距離が保持される。したがって、当接部4が常にラッシングポット32に当接していれば、トーチ40がラッシングポット32に対して位置決めされ、ラッシングポット32を甲板30へ適切に溶接できる。
【0025】
取っ手10は、本体部2の上面に設けられ、上端にて二つの取っ手10に挟まれて設けられた取っ手11が取り付けられる。これにより、溶接装置1が作業員によって容易に運搬され得る。また、横架部材28が、取っ手10の長手方向中間部にて二つの取っ手10に挟まれて設けられる。また、二つの取っ手10の間には、制御部12が設けられてもよい。制御部12は、制御回路等を含み、制御回路等はボックスに納められる。制御部12は、本体部2の回転駆動の開始や終了、本体部2の回転方向などを制御する。
【0026】
次に、当接部4の位置調整について、溶接装置1の構成とともに説明する。
3箇所の当接部4のうち少なくとも1箇所の当接部4は本体部2に対して移動可能に設けられる。図1および図3に示す例では、1つのブラケット5は、板状のスライド部6に設けられる。スライド部6は、本体部2の下面、かつ本体部2の切り欠き部2aに設けられ、図3中の矢印Pで示すように本体部2のラジアル方向(中心から外側方向および外側から中心方向)に移動可能である。これにより、ラッシングポット32の径サイズに対応して、当接部4をラッシングポット32の外周面に当接させることができ、ラッシングポット32の径に関わらず本体部2に対するトーチ40の位置決めが可能となる。
【0027】
本体部2には長穴13が設けられ、長穴13にて蝶ナット14(または蝶ボルトなど)を緩めることによってスライド部6の位置が調整され、蝶ナット14が長穴13にて固定されることで、スライド部6が本体部2に対して固定される。
【0028】
また、当接部4がボールプランジャーであれば、ボールプランジャーのボルト部を緩めたり締め付けたりすることで、当接部4の先端の位置を本体部2のラジアル方向に調整してもよい。そして、ボールプランジャー、上述したスライド部6を組み合わせてもよく、両者によってラッシングポット32のサイズに対する細かな位置調整が可能となる。
【0029】
次に、図4および図5を参照して、本実施形態の変形例に係る溶接装置1について説明する。図4は、本発明の一実施形態の変形例に係る溶接装置1を示す上面図である。図5は、本発明の一実施形態の変形例に係る溶接装置1のタイヤ3および当接部4を示す部分拡大側面図である。
【0030】
本変形例は、図1〜図3で示した実施形態と比較して、タイヤ3とモーター7の位置関係が異なる。上記実施形態では、タイヤ3は本体部2を挟んでモーター7のほぼ真下に位置するが、本変形例では、図4および図5に示すように、タイヤ3は本体部2の中心側に設けられ、モーター7はタイヤ3よりも本体部2の外側に設けられる。
【0031】
なお、図4では3箇所のうち2箇所のモーター7は、本体部2とは異なるモーター支持板15上に設置される。モーター支持板15は、固定ボルト16によって本体部2に固定される。一方、残りの1箇所のモーター7は、上記実施形態と同様に、スライド部6上に設置され、図示しない当接部4と共に、図4中の矢印Pのように本体部2のラジアル方向に移動可能である。
【0032】
図5では、図4と異なりモーター7がモーター支持板15ではなく、本体部2上に設置される場合について示している。このように、モーター7は、本体部2上に固定されてもよい。なお、図5では、モーター7と、タイヤ3や当接部4との関係、当接部4の構成を示している。
【0033】
モーター7には、駆動を伝達する軸の先端にギア27が設けられ、ギア27は、軸部22の先端に設けられたギア26と噛み合うことで、軸部22にモーター7の駆動力を伝達する。ギア26,27は、かさ歯車である場合について示している。軸部22はモーター7の駆動力によってタイヤ3を回転させる。軸部22は、ギア26と反対の端部がナット21によってブラケット5に固定される。
【0034】
図5に示す当接部4は、上記実施形態におけるボールプランジャーではなく、鍋ビス17を使用している。当接部4は、鍋ビス17、ロックナット18、スプリングワッシャー19および平ワッシャー20からなる。鍋ビス17は、軸部22の先端にねじ結合され、鍋ビス17を緩めたり締め付けたりすることで、鍋ビス17の先端位置を図5中の矢印Qのように調整できる。ロックナット18、スプリングワッシャー19および平ワッシャー20は、鍋ビス17が決定された位置から移動しないように固定する。
【0035】
タイヤ3は、例えばゴム製であり、溶接装置1の使用につれて磨耗する。そのため、タイヤ3を交換できるように溶接装置1が構成されることが望ましい。例えば、図4および図5に示す例では、ブラケット5を本体部2から外した後、軸部22から当接部4やナット21を外すことで、タイヤ3およびブラケット5を軸部22から外すことができるようになっている。タイヤ3には、図示しない固定ボルトによって両側からタイヤホイール23が固定されている。タイヤホイール23は、例えば合成樹脂製または金属製であり、タイヤ3を支持しつつ、軸部23の回転をタイヤ3に伝達する。タイヤ3が磨耗して交換を要する場合は、タイヤ3からタイヤホイール23を外して、新たなタイヤ3にタイヤホイール23を取り付ける。
【0036】
次に、本実施形態に係る溶接装置1の動作について説明する。
溶接装置1は、まず、甲板30に溶接するラッシングポット32のサイズに合わせて、当接部4の位置が調整される。溶接装置1をラッシングポット32上にかぶせるように設置したとき、全ての当接部4がラッシングポット32の外周面に当接するように調節される。当接部4の位置調整は、スライド部6や当接部4の先端を移動させることによって行う。位置調整され確実に固定された当接部4は、同じサイズのラッシングポット32を繰り返し溶接する場合、溶接のたびに調整される必要はない。
【0037】
次に、タイヤ3を駆動させて、本体部2をラッシングポット32の外周面に沿って回転させる。このとき、トーチ40にアークを発生させて、ラッシングポット32を甲板30に溶接する。本体部2に取り付けられたトーチ40が、ラッシングポット32の周囲を1回転することによって溶接が完了する。タイヤ3の駆動開始および完了は、制御部12によって行われる。
【0038】
一つのラッシングポット32の溶接が完了すると、作業員は、別のラッシングポット32へ溶接装置1を移動させる。そして、タイヤ3の駆動およびトーチ40による溶接を開始させる。このとき、タイヤ3の進行方向が制御部12によって調整されて、本体部2は、前回の回転方向とは反対の回転方向で回転させられる。これによって、トーチ40に接続されたケーブルは、本体部2の回転方向が同一のまま複数のラッシングポット32の溶接を繰り返すとねじれが発生するが、本実施形態のように、一つのラッシングポット32の溶接後、次のラッシングポット32の溶接の際に回転方向が変更されることで、ケーブルのねじれを防止できる。
【0039】
以上、本実施形態によれば、特許文献1に開示された技術のような位置決め手段に比べて、位置決めおよび溶接にかかる工数が少なくてすみ、簡易に位置決めしながら溶接できる。また、本実施形態の当接部4やスライド部6の位置調整によって、ラッシングポット32の径の大きさが変化しても同一の溶接装置1で対応できる。
【0040】
さらに、溶接する中心を決めなくても、溶接装置1は、ラッシングポット32に沿って回転するため、簡単にラッシングポット32の周囲を溶接できる。またさらに、溶接装置1の構成および動作が簡潔であるため、持ち運びが楽な上に、作業員が一人で複数台を操作することも可能である。したがって、多数のラッシングポット32を甲板30に溶接しなければならない自動車運搬船の施工において、熟練の作業員以外も作業に携わることができ、かつ工期の短縮を図ることができる。
【符号の説明】
【0041】
1 溶接装置
2 本体部
3 タイヤ(駆動部)
4 当接部
5 ブラケット
6 スライド部
7 モーター
8 トーチ支持部
9 トーチ把持部
10,11 取っ手
12 制御部
23 タイヤホイール
24 カバー
30 甲板(金属板)
31 ラッシングホール
32 ラッシングポット(円筒部材)
40 トーチ(溶接部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒部材を金属板上に溶接する溶接装置であって、
前記円筒部材の端部を前記金属板に溶接する溶接部、および前記円筒部材の外周面に当接する当接部が設置される本体部と、
前記本体部に設けられ、前記当接部が常に前記円筒部材の外周面に当接するように、前記本体部を前記円筒部材の外周面に沿って回転させる駆動部と、
を備える溶接装置。
【請求項2】
前記当接部は、前記本体部にて前記円筒部材の外周面を囲むように複数配置され、
全ての前記当接部が前記円筒部材の外周面に当接するように、前記当接部は設置位置が調整され、
前記駆動部は、全ての前記当接部が常に前記円筒部材の外周面に当接するように、前記本体部を前記円筒部材の外周面に沿って回転させる請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
溶接部と当接部とが設置される本体部と、前記本体部に設けられる駆動部とを備える溶接装置を用いた溶接方法であって、
前記当接部が、円筒部材の外周面に当接するステップと、
前記駆動部が、前記当接部が常に前記円筒部材の外周面に当接するように、前記本体部を前記円筒部材の外周面に沿って回転させるステップと、
前記溶接部が、前記円筒部材の端部を金属板に溶接するステップと、
を含む溶接方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−179622(P2012−179622A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−43263(P2011−43263)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】