説明

炭素繊維の樹脂含浸ストランドおよび長繊維ペレットの製造方法

【課題】炭素繊維と高粘度の熱可塑性樹脂からなり、樹脂の含浸性が高い熱可塑性樹脂含浸ストランド、および炭素繊維の長繊維ペレットを提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を粘度100〜1000Pa・s(Ns/m)にて樹脂浴中に保持し、該樹脂浴容器内のローラーに平均直径5〜10μmの炭素繊維のモノフィラメントから構成される繊維束を下記式(1)および(2)を満たす条件にて搬送することにより、繊維束に樹脂を含浸させる熱可塑性樹脂含浸ストランドの製造方法。
T2/(r×η×v)>100 (1)
T2<0.5×σ×N×S (2)
(T2:繊維の引き取りテンション(N)、r:ローラーの径(m)、η:熱可塑性樹脂の粘度(Pa・s)、v:搬送速度(m/S)、σ:炭素繊維の強度σ(MPa)、N:繊維束のフィラメント数、S:単繊維の断面積(mm))

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素繊維と高粘度の熱可塑性樹脂からなり、樹脂の含浸性が高い熱可塑性樹脂含浸ストランド、および炭素繊維の長繊維ペレットである。
【背景技術】
【0002】
繊維強化ペレット構造物、繊維強化複合材料の製造方法に関しては特許文献1および2がある。特許文献1では30Ns/mより小さい溶融粘度を有する熱可塑性ポリマーと強化用フィラメントとから構造物を得ることが記載されているが、とくに含浸条件については規定が無い。
【0003】
特許文献2ではとくにガラス繊維複合材料の製造方法において、溶融物の粘度や第1スプレダー表面に進入する際の張力について記載があり、中程度またはかなり高い粘度(特許文献1に比べ高い)の熱可塑性樹脂を用いて繊維強化複合材料を製造する方法について、溶融物の粘度が増大するのに伴って、要求されるフィラメントの予備張力を増大させなければならないことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭57−181852号公報
【特許文献2】特開平6−155593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は炭素繊維と高粘度の熱可塑性樹脂からなり、樹脂の含浸性が高い熱可塑性樹脂含浸ストランド、および炭素繊維の長繊維ペレットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、熱可塑性樹脂を粘度100〜1000Pa・sにて樹脂浴中に保持し、該樹脂浴容器内のローラーに平均直径5〜10μmの炭素繊維のモノフィラメントから構成される繊維束を、繊維の引き取りテンションが下記式(1)および(2)を満たすようにして搬送することにより、繊維束に樹脂を含浸させた熱可塑性樹脂含浸ストランドの製造方法である。
T2/(r×η×v)>100 (1)
T2<0.5×σ×N×S (2)
(T2:繊維の引き取りテンション(N)、r:ローラーの径(m)、η:熱可塑性樹脂の粘度(Pa・s)、v:搬送速度(m/S)、σ:炭素繊維の強度σ(MPa)、N:繊維束のフィラメント数、S:単繊維の断面積(mm))
【発明の効果】
【0007】
本発明により炭素繊維と高粘度の熱可塑性樹脂からなり、樹脂の含浸性が高い熱可塑性樹脂含浸ストランド、および炭素繊維の長繊維ペレットが得られる。本発明により高粘度の熱可塑性樹脂中に繊維束を導入して樹脂含浸ストランドを得ることができ、従来は得られなかった樹脂含有率の高い炭素繊維の樹脂含浸ストランドを安定して得ることが可能となる。本発明の長繊維ペレットにより引張強度、引張伸び、曲げ強度、曲げ弾性率といった機械物性に優れた成形体が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】熱可塑性樹脂含浸ストランド製造装置例の模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は熱可塑性樹脂を粘度100〜1000Pa・s(Ns/m)にて樹脂浴中に保持し、該熱可塑性樹脂浴容器内のローラーに平均直径5〜10μmの炭素繊維のモノフィラメントから構成される繊維束を、繊維の引き取りテンションが下記式(1)および(2)を満たすようにして搬送することにより、繊維束に樹脂を含浸させた熱可塑性樹脂含浸ストランドの製造方法である。
T2/(r×η×v)>100 (1)
T2<0.5×σ×N×S (2)
(T2:繊維の引き取りテンション(N)、r:ローラーの径(m)、η:熱可塑性樹脂の粘度(Pa・s)、v:搬送速度(m/S)、σ:炭素繊維の強度σ(MPa)、N:繊維束のフィラメント数、S:単繊維の断面積(mm))
【0010】
ローラーの径が大きくなるほど抱き角が緩やかになり繊維束にかかる圧力が減少するので樹脂含浸性が低下する。熱可塑性樹脂の粘度が高くなると繊維束への樹脂含浸性が低下する。また搬送速度が速くなると引き取りテンションも増加するが、同じ引き取りテンションの場合は搬送速度が大きいほど繊維束への樹脂含浸性は低下する。このような観点から十分な樹脂含浸を達成するための必要な引き取りテンションを求める式(1)が導かれた。繊維の引き取りテンションを100×(r×η×v)(N)より大きい値とするように設定することで、樹脂含有率の高い熱可塑性樹脂含浸ストランドを製造することができる。
【0011】
繊維の引き取りテンションが大きくなるほど繊維束への樹脂含浸性は向上する傾向になるが、テンションが強すぎると炭素繊維束の破断や毛羽が発生するなど他の問題が発生することから、式(2)の条件より繊維の引き取りテンションの上限値を設定する。
上記の条件とすることにより、高粘度の熱可塑性樹脂中に繊維束を導入して引抜き成形することにより樹脂含浸ストランドを得ることができ、従来は得られなかった樹脂含有率の高い炭素繊維の樹脂含浸ストランドを安定して得ることが可能となる。
【0012】
[炭素繊維]
本発明における炭素繊維は平均直径5〜10μmの炭素繊維のモノフィラメント1000〜48000本から構成される。炭素繊維の平均直径は6〜8μmがさらに好ましい。炭素繊維の引張強度は3000〜6000MPaのものを用いることが好ましい。なお炭素繊維の強度(MPa)=(単繊維強度(gf)/1000)/単繊維断面積(mm)という関係となる。
【0013】
[熱可塑性樹脂]
本発明における熱可塑性樹脂は粘度が100〜1000Pa・s(Ns/m)の状態で熱可塑性樹脂浴容器内に必要な加温条件下にて保持することが可能なものである。熱可塑性樹脂の具体的な種類としては例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、およびその共重合体やブレンド物であるポリオレフィン系樹脂、ポリアミド66、ポリアミド6、ポリアミド12等の脂肪族ポリアミド系樹脂、ポリアミド6T、ポリアミド9T等の酸成分として芳香族成分を有する半芳香族ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)やポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)等の芳香族ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等)、あるいは、ポリ乳酸系などの脂肪族ポリエステル系樹脂などを挙げることができる。なかでも本発明の効果が発現されるのは高粘度の樹脂であって、具体的には脂肪族ポリアミド系樹脂または半芳香族ポリアミド系樹脂である。半芳香族ポリアミド系樹脂としては、酸成分がテレフタル酸およびまたはイソフタル酸単位であり、ジアミン成分がヘキサメチレンジアミン単位からなる半芳香族ポリアミドが好ましく挙げられる。
【0014】
[含浸ストランドの製造装置]
本発明の熱可塑性樹脂含浸ストランド製造の装置例の概略図を図1に示す。炭素繊維束は図中、0で示したとおりであり、送り出しローラー1より、糸道ガイド2を通って、含浸浴4中に導入される。熱可塑性樹脂は押出機5から含浸浴4中に導入され、含浸浴は溶融状態の熱可塑性樹脂で満たされている。含浸浴には複数の含浸ローラー3が設置される。含浸浴中を6で示される引取方向に熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維のストランドを搬送し、引き取り機にて引き取る。
【0015】
[引き取りテンション]
引き取り機手前の地点で測定した含浸ストランドの引き取りテンションT2が単一フィラメント24000本当たり250〜500Nであることが好ましい。単一フィラメント24000本当たりの引き取りテンションが500Nを超えると、毛羽が立ったり、破断してしまうことがある。引き取りテンションが250N未満であると十分な含浸性が実現できないことがある。さらに好ましくは引き取りテンションが24000本当たり300〜400Nである。
【0016】
引き取りテンションT2は予備テンションの設定条件や、搬送速度により適宜調整可能である。搬送速度を上げることで引き取りテンションを高くすることができる。また引き取りテンションはローラーの形状やローラーの配置によって適宜調整可能である。予備テンションは強化繊維の送り出しローラーを接触摩擦によるブレーキを働かせることにより予備テンションを調節できる。また、電磁クラッチ、磁力式の回転体により非接触にてブレーキを働かせることもできる。
【0017】
[搬送速度]
引き取り成形時の含浸ストランドの搬送速度は5m/分以上20m/分以下であることが好ましい。搬送速度が5m/分未満だと含浸ストランドの生産性から好ましくない。20m/分を超えると十分な樹脂含浸を達成できない場合があり、また炭素繊維の毛羽が発生することがある。含浸ストランドの好ましい搬送速度は7.5m/分以上15m/分以下である。
【0018】
[予備テンション]
炭素繊維の予備テンションT1、すなわち熱可塑性樹脂溶融物中に引き入れる際の炭素繊維の単一フィラメント24000本当たりの張力は3〜15Nであることが好ましい。さらには5〜10Nであることが好ましい。張力が5N未満だと樹脂の含浸性が不十分となることがあり、10Nを超えると炭素の毛羽が立つことがある。予備テンションは回転体に接触式もしくは非接触式のブレーキを働かせることにより調整可能である。
【0019】
高粘度の熱可塑性樹脂を用いて熱可塑性樹脂含浸ストランドを得ようとした際に、予備テンションを低く設定した場合であっても、本発明の条件にて搬送することにより十分な樹脂含浸を可能とすることが、本発明の大きな特徴である。(炭素繊維の予備テンションT1/熱可塑性樹脂の粘度η)が0.02以下であることが好ましい。
【0020】
[熱可塑性樹脂の粘度]
熱可塑性樹脂の溶融粘度は100〜1000Pa・s(Ns/m)である。ここで粘度は熱可塑性樹脂浴における値である。粘度が1000Pa・sを超えると十分な含浸性が得られないことがあり、粘度の上限は好ましくは500Pa・s(Ns/m)である。また粘度が100Pa・s未満であると本発明の目的から外れることとなる。この範囲の粘度とするには樹脂の種類にもよるが、例えばポリアミドの場合、樹脂浴の温度を、融点プラス10℃〜融点プラス30℃とすることが好ましい。
【0021】
[含浸ローラー]
含浸装置における含浸ローラー(以下ローラーと呼ぶことがある)の径は3〜12mmであることが好ましい。ローラーは熱可塑性樹脂浴容器内に複数本設置されることが好ましく、そのときのローラー間の距離と繊維束の幅の関係は下記式(3)を満たすことが好ましい。
D/10<R<2×D (3)
(D:繊維束の幅(mm)、R:ローラー間の距離(mm))
【0022】
ローラー間の距離が長くなるほど繊維がローラーに架かる角度(抱き角)が緩やかになり、ローラーに架かる繊維のテンションを高めることが困難となる。予備テンションを低く設定した場合でも最終的に必要な繊維の引き取りテンション値を得るためには、ローラー間の距離はある程度広くとる必要がある。ローラー間の距離は好ましくは10〜20mmである。なおローラー間の距離は、配置されているローラーの中心間の距離である。
【0023】
ローラーが3本以上である場合、それぞれのローラー間の距離は等しくても、異なっていても構わないが、それぞれ独立に上記式(3)を満たすことが好ましい。
ローラーは互いに平行に配置しても、互いのローラー軸の角度をずらせて配置しても構わない。ローラーは互いの高さをずらせて配置しても構わない。
【0024】
またローラーを複数用いるにあたり、それぞれの径は同じでもそれぞれ異なっていても構わない。径が異なる場合、進行方向で順次大きくしていっても、小さくしていっても、また大小交互に配置しても構わないが、上記のようにローラーに架かる角度(抱き角)をある範囲とするためにはローラーに架かる角度は30°〜120°にすることが好ましい。
またローラーを複数用いるにあたり、ローラーの数の合計は偶数であっても奇数であっても構わない。
【0025】
[長繊維ペレット]
本発明の製造方法で得られた熱可塑性樹脂含浸ストランドを切断することにより炭素繊維の長繊維ペレットを得ることができる。本発明の製造方法により樹脂含有率の高い(炭素繊維含有率の低い)含浸ストランドを得ることが可能であるので、これより樹脂含有率の高い(炭素繊維含有率の低い)長繊維ペレットを得ることができる。炭素繊維含有率は好ましくは10〜50重量%、より好ましくは20〜40重量%である。炭素繊維の重量含有率は、得られたペレットから樹脂成分を溶解等により除去し、炭素繊維成分のみを残すことにより求めることができる。
【0026】
本発明で得られる長繊維ペレットの含浸率はペレットの重量およびドライファイバーの重量から下記式(4)より求めることができる。
含浸率(重量%) = 100−Wdf/(Wp×Wf) (4)
(Wdfは長繊維ペレット中のドライファイバー重量、Wpは長繊維ペレットの重量、Wfは炭素繊維の重量含有率)
【0027】
ドライファイバーの重量は、得られたペレットを割り、樹脂が含浸されていない炭素繊維をより分けて測定する。本発明により含浸率が85〜100重量%の含浸性に優れた長繊維ペレットを得ることができる。
【実施例】
【0028】
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに制限されるものではない。ペレットの物性は以下のようにして求めた。
(1)繊維重量含有率:ペレットを硫酸に溶解させ樹脂成分を除きその重量変化から求めた。
(2)含浸率:得られたペレットを割り、樹脂が含浸されていない炭素繊維をより分けてドライファイバーの重量を求め、下記式(4)により求めた。
含浸率(重量%) = 100−Wdf/(Wp×Wf) (4)
(Wdfは長繊維ペレット中のドライファイバー重量であり、Wpは長繊維ペレット重量であり、Wfは炭素繊維の重量含有率である。)
(3)引張強度、引張伸び
得られたペレットより射出成型機を用いてダンベル試験片を作成し、JIS K 7161に準拠し引張強度、引張伸びの測定を行った。
(4)曲げ強度、曲げ弾性率
得られたペレットよりダンベル試験片を射出成型機により作成し、JIS K 7161に準拠し曲げ強度、曲げ弾性率の測定を行った。
【0029】
[実施例1]
炭素繊維フィラメント(東邦テナックス社製STS40 平均直径7μm フィラメント本数 24000本、単繊維強度16gf(0.16N)、繊維束の幅9mm)を表1に記載の条件で、半芳香族ポリアミド系樹脂であるナイロン6T樹脂(三井化学株式会社製 登録商標アーレンA3000)ペレットをエクストルーダーに投入して溶融状態とし、粘度500Pa・sに調整し、クロスヘッドダイを通じて、炭素繊維フィラメントとナイロン6T樹脂を一緒に引抜き成形した。得られた含浸ストランドを切断してペレットを得た。得られたペレットの物性値を表1に示す。張力は含浸浴手前時点での張力を予備テンションとし、引き取り機手前時点の張力を引き取りテンションとした。装置の概略図を図1に示す。含浸ローラーの径は6mm、ローラー間の距離は15mm間隔で7本配置した。得られたペレットの含浸率は90重量%であった。得られたペレットの物性値を表1に示す。
【0030】
[実施例2〜4]
実施例1と同様の含浸ローラー配置とし、予備テンションのみ変更し、表1に記載の条件で含浸ストランドを得て、それを切断してペレットを得た。得られたペレットの物性値を表1に示す。実施例3では強化繊維を含浸浴に導く糸道ガイドに炭素繊維に毛羽の発生が若干見られた。
【0031】
[比較例1]
炭素繊維フィラメント(東邦テナックス社製STS40 フィラメント本数 24000本 単繊維強度16gf(0.16N))を実施例1と同様に表1に記載の条件で、粘度500Pa・sを有するポリアミドと一緒に引抜き成形し、含浸ストランドを得て、それを切断してペレットを得た。製造条件および得られた物性値を表1に示すが、得られたペレットの含浸率は実施例に比べ劣っていた。
【0032】
【表1】

【符号の説明】
【0033】
0 炭素繊維束
1 送り出しローラー
2 糸道ガイド
3 含浸ローラー
4 含浸浴
5 押出機
6 樹脂含浸ストランドの引取方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂を粘度100〜1000Pa・sにて樹脂浴中に保持し、該樹脂浴容器内のローラーに平均直径5〜10μmの炭素繊維のモノフィラメントから構成される繊維束を、繊維の引き取りテンションが下記式(1)および(2)を満たすようにして搬送することにより、繊維束に樹脂を含浸させる熱可塑性樹脂含浸ストランドの製造方法。
T2/(r×η×v)>100 (1)
T2<0.5×σ×N×S (2)
(T2:繊維の引き取りテンション(N)、r:ローラーの径(m)、η:熱可塑性樹脂の粘度(Pa・s)、v:搬送速度(m/S)、σ:炭素繊維の強度σ(MPa)、N:繊維束のフィラメント数、S:単繊維の断面積(mm))
【請求項2】
炭素繊維の予備テンションT1が3〜15Nである請求項1に記載の含浸ストランドの製造方法。
【請求項3】
(炭素繊維の予備テンションT1/熱可塑性樹脂の粘度η)の値が、0.02以下である請求項1または2に記載の含浸ストランドの製造方法。
【請求項4】
ローラーが複数本設置されており、そのローラー間の距離Rが含浸前の繊維束の幅Dに対し下記式(3)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の含浸ストランドの製造方法。
D/10<R<2×D (3)
(D:繊維束の幅(mm)、R:ローラー間の距離(mm))
【請求項5】
引き取り機手前の地点で測定した含浸ストランドの引き取りテンションが単一フィラメント24000本当たり250〜500Nである、請求項1〜4のいずれかに記載の含浸ストランドの製造方法。
【請求項6】
引き取り成形時の含浸ストランドの速度が5m/分以上20m/分以下である請求項1〜5のいずれかに記載の含浸ストランドの製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかの製造方法で得られた含浸ストランドを切断することによる炭素繊維の長繊維ペレットの製造方法。
【請求項8】
炭素繊維含有率が10〜50重量%である、請求項7に記載の方法により得られる長繊維ペレット。

【図1】
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【公開番号】特開2011−245754(P2011−245754A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121607(P2010−121607)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000003001)帝人株式会社 (1,209)
【Fターム(参考)】