説明

無線通信ネットワークのセル内に配置された移動端末のセットに緊急警告メッセージを伝達する方法、および関連する無線通信ネットワークコントローラ

無線アクセス通信ネットワーク用の無線通信ネットワークコントローラBSC1であって、警告センタCAから、それによって制御された選択したセル内に配置された移動端末Tにアドレス指定された警告テキストメッセージを含んだ、選択したレベルの警告の選択した分類に関連する第1のSMS−CBタイプのメッセージを受信する際に、選択した警告分類より低いレベルの分類に関連するSMS−CBタイプのメッセージの、各選択したセル内に配置された移動端末への伝達、任意選択で前記端末の全ての他の通信(例えば、その通話)を遮断し、それによって第1のメッセージをそれによって制御された各選択したセル内に配置された移動端末に放送することができ、前記移動端末の一部が警告信号(例えば、音声)を伝達し、第1のメッセージ内に含まれた警告テキストメッセージを表示するべきである処理手段MTを備えたコントローラに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信移動(または携帯電話)通信ネットワークに関し、より詳細には、このようなネットワークに取り付けられた移動通信端末への緊急警告メッセージの伝達に関する。
【背景技術】
【0002】
この明細書の目的で、「移動通信端末」は、別の機器と信号の形でデータを交換するように、無線通信アクセスネットワークを通して移動無線通信ネットワークに接続することが可能なあらゆる移動(または携帯電話、または携帯用)無線通信機器のことを意味する。例えば、移動電話、または携帯用コンピュータ、または無線通信モジュールを備えた携帯情報端末(PDA)に関する可能性がある。
【0003】
例えば、所与の地理的区域内での切迫した自然または非自然災害の予測などのいくつかの緊急的な状況では、できるだけそこから離れた遠くに移動することを試みることができるように、この地理的区域に存在するできるだけ多くの人に警告することが非常に重要である。
【0004】
これを達成するために、あまり多くのリソースを独占することなく、移動端末ユーザにSMS(ショートメッセージシステム)メッセージとして知られる短いテキストを伝達することが可能である。より詳細には、また当業者が十分分かっているように、3GPPの仕様23.040で規定されるようなものなどの2点間タイプSMSメッセージ(すなわち、特定および識別ユーザにアドレス指定した)、または3GPP仕様23.041で規定されるようなCBタイプSMSメッセージ(SMS−セル放送サービス用「SMS−CB」)のいずれかを移動端末に送信することが可能である。
【0005】
SMS−CBタイプショートメッセージは、テレビプログラムを伴なった「Teletext」サービスによって提供されるサービスと同様のサービスを提供することに留意されたい。少なくとも1つの地理的領域(または、さらにはPLMNタイプネットワーク全体)内の選択した無線通信セル(放送セルと呼ばれる)内に配置された移動端末のセットの受信を認識することなく、短いSMS−CBタイプメッセージを放送するのに使用することができる。この放送は、移動ネットワークの無線通信アクセスネットワークを通して、より正確には、放送無線通信セルの少なくとも1つ内で無線通信を制御する各無線通信ネットワークコントローラを使用して行われる。
【0006】
短いSMSタイプ2点間メッセージの場合、無線通信アクセスネットワークは最初に、前記ショートメッセージ(2点間SMS)を移動端末に伝達することができるように、その移動端末が各放送無線通信セル内に配置されたサブスクライバの識別子を判断しなければならない。無線通信アクセスネットワークの無線通信ネットワークコントローラは、通信の際、したがって無線通信セル内に配置されたサブスクライバの判断の際、サブスクライバの形跡を保持するだけであり、この中で、警告メッセージ放送は:
ネットワークコア内(例えば、MSC(移動サービス切換センタ)と呼ばれる機器、またはSGSN(サービングGPRSサポートノード)と呼ばれる機器によって)、すなわち「位置領域」(セルのグループ)または「ルーティング領域」などの移動ネットワークの特定の必要性に対して規定され、したがってユーザが警告される緊急状態の必要性に対して規定されていない地理的区域で行われるので不正確であるか、
または緊急通知に関連する(1つまたは複数の)警告区域内のセル内に配置された移動端末を有するユーザの識別子を判断するために、緊急メッセージマネージャ、移動コアネットワーク(例えば、MSCまたはSGSN)のノード、無線通信ネットワークコントローラ、または端末を含めて新しいインターフェイスを規定しなければならないので複雑であるかのいずれかである。
【0007】
2点間SMSはその後、記憶して、伝達しなければならなく、それによってリアルタイムでの大量伝達に真には適当でない。さらに、端末が自分が属するネットワークではない訪問無線通信アクセスネットワークに一時的に取り付けられた(「ローミング」状況)ユーザに接触するのに比較的長い時間が必要となる可能性がある。警告メッセージを送信するネットワーク(すなわち、接触するサブスクライバが配置される「訪問した」ネットワーク)は、自分のホームノード(例えば、MSCまたはSGSN)を判断し、その後訪問した無線通信アクセスネットワークを使用して自分に2点間SMSを送信するために戻るように、この端末のユーザ(サブスクライバ)が属するネットワークのHLR(ホーム位置レジスタ)機器に接触することが必要である。これには比較的長い時間がかかる可能性があり、したがって、特にこの過程を警告区域内に配置された全ての移動端末に対して実行しなければならない場合に、緊急警告メッセージの伝達と適合しない。
【0008】
短いSMS−CBタイプメッセージの伝達の場合、これらを受ける移動端末(既存)は、そのユーザに警告することができずに、その内容を表示することしかできない。したがって、ユーザの端末が待機状態(または、いわゆる「アイドル」モード)である場合、そのユーザは自分の移動端末の画面で偶然見る場合、または前記移動端末を使用することを決める場合に、メッセージが自分に伝達されたことを知ることしかできない。さらに、移動端末が音声通信(例えば、GSMタイプの)に使用される場合、通信に関連する移動端末が、この通信専用の無線通信チャンネル、およびSMS−CBメッセージを運ぶ無線通信チャンネルを同時に聴くことができないことを考慮して、SMS−CBメッセージを受信する位置にいない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
完全に満足のいく知られている解決法はなく、したがって、本発明の目的はこの状況を改善し、特に緊急警告メッセージの伝達を、すなわち実用的にリアルタイムで可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このことを達成するためには、無線通信セル内に配置された移動端末の通信を制御する無線通信アクセスネットワークを含む、無線通信ネットワーク内での緊急警告メッセージの伝達専用の方法を提案する。
【0011】
この方法は以下のステップを含む:
a)警告テキストメッセージを含み、少なくとも1つの選択したセル内(少なくとも1つの警告区域内)に配置された移動端末にアドレス指定された、選択したレベルの選択した警告分類に関連する、警告センタ内で第1のSMS−CBタイプメッセージを生成するステップ、
b)この第1のメッセージを無線通信アクセスネットワークに伝達するステップ、
c)各選択したセル内に配置された移動端末への、選択した警告分類より低いレベルの分類に関連するあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮断するように無線通信アクセスネットワークを使用するステップ、
d)無線通信アクセスネットワークを使用して、各選択したセル内に配置された移動端末に(これらは基本的に、このタイプのSMS−CBメッセージを受信することができるアイドルモードの端末である)第1のメッセージを放送するステップ、
e)警告信号を送信し、第1のメッセージを受信した各移動端末上に警告テキストメッセージを表示するステップ。
【0012】
本発明による方法は、別々にまたは組み合わせて解釈することができる他の特徴を含むことができ、特に、
特定のコマンドにより制御を行うように設計されたSIM(加入者識別モジュール)タイプの識別カードを備えた移動端末がある状態で、ステップe)では、端末はその識別カードに(SMS−CBタイプの)あらゆる第1の受信メッセージを伝達することができ、それによってカードは、その端末に警告信号を送信し、警告テキストメッセージを表示するように命令する特定のコマンドを生成する。この選択肢により、SMS−CBを通した(第1の)緊急警告メッセージの受信をサポートするように端末を変更することが必要なくなる。
【0013】
(SMS−CBタイプの)第1のメッセージが、音声通信をセットアップしながら移動端末によって受信された場合、ステップe)において警告音声信号はダウン音声リンクが存在する場合にダウン音声リンクに重畳される。
【0014】
(SMS−CBタイプの)第1のメッセージが、音声通信のセットアップを開始しなかった移動端末によって受信された場合、ステップe)において警告音声信号は、端末音声放送手段を使用して(例えば、そのスピーカを使用して)発せられる。
【0015】
ステップa)からe)までは、選択した回数(好ましくは、警告センタの制御において、警告センタと無線通信アクセスネットワークの間の従来のSMS−CB処理を使用して)繰り返すことができる。
【0016】
第1のSMS−CBメッセージを伝達する第1の試みでは、通信に関連する移動端末によって使用され、各選択したセル内に配置された全ての無線通信リソースを解放するために、無線通信アクセスネットワークをステップc)で使用することができ、それによってこれらの移動端末をアイドルモードに変更させることができる。このような無線通信リソースの強制解放は、第1のSMS−CBタイプメッセージを伝達する第1の試みの間のみに行われることが好ましい。というのは、それによって(1つまたは複数の)警告区域内に配置された救助および/または緊急チームのメンバの間の通信を妨げる可能性があるからである。
【0017】
第1のSMS−CBメッセージを伝達する試みが(アイドルモードになく(すなわち、ネットワークとの通信をセットアップし)、(1つまたは複数の)選択されたセル内に配置された移動端末に対して)失敗した場合では、これらの移動端末それぞれに対する第1の(無線通信)識別子を判断するのに無線通信アクセスネットワークをステップf)で使用することができ、その後、ステップg)では、第1のメッセージから始まる警告テキストメッセージを含む第2の2点間SMSタイプメッセージが生成され、ステップh)では、この第2のメッセージは検出した各移動端末に伝達され、それによってこれに含まれる警告テキストメッセージをその画面上に表示することができる。
【0018】
ステップg)では、無線通信アクセスネットワークは、警告センタにSMS−CB処理(ステップa)からe))によって到達することができないサブスクライバ端末の第1の識別子を伝達することができ、それによって警告センタは(2点間SMSタイプの)第2のメッセージを生成することができ、その後、この第2のメッセージをステップh)においてこれらの端末それぞれに伝達する。これは、2点間SMSネットワークによって使用される第2の(通信)識別子への無線通信アクセスネットワーク(例えば、IMSI)で知られているような第1の(サブスクライバ)識別子の変換、したがって、各端末が取り付けられたネットワークに対するクライアント情報データベース(例えば、「家庭用サブスクライバシステム」HSSの)タイプを見ることが必要である。
【0019】
変更形態として、無線通信アクセスネットワークは、ステップg)において第1のメッセージから始まる第2のメッセージ(2点間SMSタイプ)を生成することができ、その後、その第2の(通信)識別子を判断した後に、h)において検出した各移動端末にこのメッセージを伝達することができる。
【0020】
ステップh)では、第2のメッセージ(2点間SMSタイプ)の受信は、音声信号をこの音声通信のダウン音声リンクの上に重畳することによって、音声通信をセットアップした移動端末によって信号伝達することができる。
【0021】
ステップh)では、第2のメッセージ(2点間SMSタイプ)が、音声通信以外のタイプの通信をセットアップした移動端末によって受信された場合、この受信は端末の音声放送手段(例えば、そのスピーカ)で音声信号を送信することによって信号伝達することができる。
【0022】
特定のコマンドを使用して制御することが可能なSIMタイプ識別カードを含む移動端末の存在により、移動端末はあらゆる第2の受信した2点間SMSメッセージをその識別カードに伝達することができ、それによってこのカードは、その移動端末が警告信号を送信し、警告テキストメッセージを表示するように命令するように設計された特定のコマンドを生成する。
【0023】
ステップh)では、移動端末の第2の(通信)識別子、およびこれらの移動端末に到達するのに必要なルーティング情報は、移動端末(例えば、そのIMSI)の第1の(無線通信)識別子から始まる第2の2点間SMSタイプメッセージを使用して、単一の動作でクライアント情報データベースから判断することができる。
【0024】
本発明はまた、警告アラームテキストメッセージを含み、制御する少なくとも1つの選択したセル内に配置された移動端末を意図した、選択したレベルの選択した警告分類に関連する第1のSMS−CBタイプメッセージの(警告センタからの)受信の後に、第1のメッセージを選択したセル内に配置された移動端末に放送することができ、その少なくとも一部が、警告信号を発し、第1のメッセージに含まれる警告テキストメッセージを表示することができるように、各選択したセル内に配置された移動端末への選択した警告分類より低いレベルの分類に関連するあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮るのに必要である、処理手段を備えた無線通信アクセスネットワーク用無線通信ネットワークコントローラを提案する。
【0025】
無線通信ネットワークコントローラは、別々にまたは組み合わせて解釈することができる他の特徴を含むことができ、特に、
その処理手段は例えば、第1のメッセージを選択した回数だけ再送信する必要がある可能性がある。
【0026】
第1のSMS−CBメッセージを送信する第1の試みでは、その処理手段は例えば、通信に関連し、制御する各選択したセル内に配置された移動端末によって使用される全ての無線通信リソースを解放して、これらの移動端末をアイドルモードに変える必要がある可能性がある。
【0027】
第1のSMS−CBメッセージを伝達する試みが(アイドルモードにない移動端末、すなわち、ネットワークとの通信をセットアップし、制御する(1つまたは複数の)選択されたセル内に配置された移動端末に対して)失敗した場合では、その処理手段は例えば、SMS−CB処理で到達することができないサブスクライバ端末の第1の識別子を判断し、その後、警告センタにこれらの第1の識別子を伝達し、それによって、その第1の識別子から始まる第2の通信識別子を判断した後に、(2点間SMSタイプの)第2のメッセージを生成し、これらの端末にそれぞれこの第2のメッセージを伝達する必要がある可能性がある。
【0028】
変更形態として、その処理手段は例えば、これらの移動端末それぞれに対する第1の(無線通信)識別子を判断し、その後、第1のメッセージから始まる警告テキストメッセージを含む第2の2点間SMSタイプメッセージを生成し、その後、その第1の識別子から始まるこれらの移動端末それぞれの第2の通信識別子を判断し、これに含まれる警告テキストメッセージを画面上に表示することができるように検出した各移動端末に第2のメッセージを伝達する必要がある可能性がある。
【0029】
本発明はまた、上記タイプの選択した無線通信ネットワークコントローラに第1のSMS−CBタイプメッセージを伝達し、これらの無線通信ネットワークコントローラの少なくとも1つからの第1のSMS−CBタイプメッセージによって到達することができない移動端末の第1の(無線通信)識別子の受信の際に、第2の2点間SMSタイプメッセージを生成し、その後、その対応する第1の無線通信識別子から始まるこれらの移動端末用の第2の2点間SMS通信識別子を判断した後に、到達されなかった各移動端末にこのメッセージを伝達する処理手段を備えた警告センタを提案する。
【0030】
本発明の他の特徴および利点は、以下に与える詳細な説明、および単一の図が互いに結合された2つの移動無線通信ネットワークを極めて略図的に示している添付の図面から明らかになるだろう。第1のネットワークは、本発明による無線通信ネットワークコントローラの例示的な実施形態を含む第2の移動無線通信ネットワークを含んでいる。添付の図面は、本発明を完成させるためだけでなく、必要に応じてその定義に貢献するように使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の目的は、警告メッセージを緊急に、すなわち実用的にリアルタイムで、移動通信ネットワーク(またはセルネットワーク)に取り付けられた移動(または、携帯電話)通信端末に伝達することである。
【0032】
以下では、移動通信端末は非限定的な例として、移動(または携帯)電話であると仮定する。しかし、本発明はこのタイプの移動端末に限るものではない。本発明は、信号の形で他の機器とデータを交換するように、無線通信アクセスネットワークを通して移動無線通信ネットワークへの接続が可能であるあらゆるタイプの移動無線通信(または、携帯電話または携帯用)通信機器に関する。より詳細には、無線通信モジュールを上に備える携帯用コンピュータ、または携帯情報端末(PDA)であってもよい。
【0033】
本発明は、GPRS/GSMネットワークなどの2Gタイプ、GPRS/EDGEネットワークなどの2.5Gタイプ、またはUMTSネットワークなどの3Gタイプのいずれかの、またはその相当物の1つである場合に、PLMNタイプのあらゆるタイプの移動(または携帯電話)通信ネットワークに関する。
【0034】
単一の図に示した非限定的な例では、例は互いに結合された2つの移動(通信)ネットワークを示している。しかし、本発明はこの例に限るものではない。少なくとも1つの移動ネットワークを必要とする全ての状況に適用可能である。
【0035】
以下では、例示的な例として、2つの移動ネットワークはGSMタイプのネットワークであると考える。しかし、異なるタイプの移動ネットワークであってもよい。
【0036】
単一の図に示すように、移動(または、携帯電話)ネットワークは、RAi無線通信アクセスネットワーク(BSSと呼ぶ)に結合されたGPRSコアネットワークRCiとして極めて略図的に要約することができるが、これは本発明を理解するのに完全に十分である。この場合、ネットワークインデックスiは1または2である。
【0037】
無線通信アクセスネットワークRAiは、プライベート転送ネットワークを通して互いに接続される、基地局BTSjkおよび無線通信ネットワークコントローラBSCjを備えている。図示した非限定的な例では、第1の無線通信アクセスネットワークRA1は、2つの基地局BTS11(j=1、k=1)およびBTS12(j=1、k=2)に接続された第1の無線通信ネットワークコントローラBSC1(j=1)と、3つの基地局BTS21(j=2、k=1)、BTS22(j=2、k=2)、およびBTS23(j=2、k=3)に接続された第2の無線通信ネットワークコントローラBSC2(j=2)とを備えている。
【0038】
各基地局BTSjkは、移動端末Tniが無線通信リンクをセットアップする(または、継続する)ことができる無線通信区域を担当する少なくとも1つの論理セルCjkに関連している。図示した非限定的な例では、2つの移動端末T11(n=1、i=1)およびT12(n=1およびi=2)が基地局BTS11に取り付けられた第1のセルC11内に配置され、移動端末T21(n=2、i=1)が基地局BTS12に取り付けられた第2のセルC12内に配置され、2つの移動端末T31(n=3、i=1)およびT22(n=2およびi=2)が基地局BTS21に取り付けられた第3のセルC21内に配置され、移動端末T41(n=4、i=1)が基地局BTS22に取り付けられた第4のセルC22内に配置され、移動端末T51(n=5、i=1)が基地局BTS23に取り付けられた第5のセルC23内に配置されている。この場合、移動端末Tn1は、第1のネットワーク(RC1、RA1)のクライアントであるユーザに属する。したがって、そのホームネットワークに一時的に取り付けられている。一方、移動端末Tn2は、第2のネットワーク(RC2、RA2)のクライアントであるユーザに属する。したがって、一時的にいわゆる「ローミング」状況にある。というのは、その(第2の)ホームネットワーク(RC2、RA2)とは異なる(第1の)訪問サイト(RC1、RA1)に取り付けられているからである。
【0039】
無線通信ネットワークコントローラBSCjは、移動端末TniとコアネットワークRCiの間にサービスをセットアップするために、ネットワークのリソースまたは論理チャンネル(無線通信リンクチャンネルまたはチャネリングコードなど)の割当を管理する必要がある。サービスは例えば、移動ネットワークと移動端末Tniの間のデータの伝達、または音声通信(通話)、または短い2点間SMSまたはSMS−CBタイプメッセージの伝達のために使用することができる接続である。
【0040】
各コアネットワークRCiは、無線通信ネットワークコントローラBSCjに接続されたネットワーク機器、および例えば、インターネットネットワークなどの他の外部通信ネットワーク(パブリックおよび/またはプライベート)を備えている。特に、これにより移動ネットワークのクライアントが、第1に独自の移動端末を使用して端末または外部サーバにアクセスすることが可能になり、第2に訪問した移動ネットワークの無線通信アクセスネットワークを通してそのホーム移動ネットワークにアクセスすることが可能になる。
【0041】
外部ネットワークへの接続は、普通はSGSNタイプ(サービングGPRSサポートノード)タイプノードSiの制御において、GGSN(ゲートウェイGPRSサポートノード)タイプルータまたはノードによって行われる。
【0042】
各コアネットワークRCiはまた、回路(または、CS)タイプ通信(または、コール)切換を管理する必要がある、コールマネージメントセンタ(「移動サービス切換センタ」MSC)Miを含んでいる。より詳細には、このMSCセンタは、セルまたは「ハンドオーバ」を変更するための手続を処理する。MSCセンタは、サブスクライバ(または、クライアント)に関する情報を検索し、前記サブスクライバの知られているアドレスおよび位置を記憶するように、ホームサブスクライバサーバ(HSS)HSiの一部を普通は形成する、HLR(ホーム位置レジスタ)HLiと呼ばれるサブスクリプションデータベースに接続される。さらに、MSCセンタは、その無線通信アクセスネットワークRAiに接続された各端末Tniに関するデータを記憶する、VLR(ビジタ位置レジスタ)と呼ばれるメモリ(または、データベース)を備えている。
【0043】
各選択したセルCjkを少なくとも部分的に含んだ少なくとも1つの所与の地理的区域Z内の予測自然または他の差し迫った大災害の場合、少なくとも1つの選択したセルCjk内に配置された移動端末Tniへの緊急警告メッセージの伝達を可能にするために、本発明は、(この場合は第2の)移動ネットワークの少なくとも1つに少なくとも1つの警告センタCAを接続し、各無線通信ネットワークコントローラBSCj内に処理モジュールMTを備えていることを提案する。
【0044】
警告センタCAは、(例えば、地震、津波、竜巻、火山噴火、爆発または汚染の危険性など)差し迫った大惨事の予測に関連する警告が検出されたときに、警告テキストメッセージを含む選択した優先レベルを有する選択した警告分類に関連し、第1のSMS−CBタイプ(3GPP仕様23−041によって規定されたショートメッセージシステム、セル放送サービス)ショートメッセージを生成し、1つまたはいくつかの選択したセルCjkを少なくとも部分的に含む少なくとも1つの所与の地理的区域Z内に配置された移動端末Tniに送信することが必要である処理モジュールMT’を備えている。単一の図に示す非限定的な例では、地理的区域Zは、第1の移動ネットワークの無線通信アクセスネットワークRA1の第1の無線通信ネットワークコントローラBSC1に取り付けられた2つのセルC11およびC12、および前記無線通信アクセスネットワークRA1の第2の無線通信ネットワークコントローラBSC2に取り付けられたセルC21を含んでいる。
【0045】
この明細書の目的で、「警告テキストメッセージ」は、1つまたはいくつかのフレーズおよび/または専用アイコンのことを言う。多言語および/または観光旅行国の場合、各フレーズは例えば他の国からのローミング利用者を考慮して異なる言語である可能性があり、例えば、フレーズの1つは常に英語であってもよい。
【0046】
したがって、本発明は各SMS−CBタイプショートメッセージ分類に優先レベルを関連させ、それによって、1つの分類、例えば警告は1つまたはいくつかの他の分類(警告またはその他)への優先度を有する。
【0047】
警告センタCAは、一時的に取り付けられた移動端末Tniに放送しなければならない、セルCjkの少なくとも1つを制御する各無線通信ネットワークコントローラ(この場合、BSC1およびBSC2)に対して生成した各第1のSMS−CBタイプショートメッセージを伝達する。
【0048】
無線通信ネットワークコントローラ(BSC1またはBSC2)が(SMS−CBタイプの)第1のショートメッセージを受信すると、このSMS−CBメッセージ分類が警告分類である場合に、その処理モジュールMTに伝達する。
【0049】
その後、無線通信ネットワークコントローラ(例えば、BSC1)の処理モジュールMTは、制御する各選択したセルCjk内に配置された移動端末Tniへの、受信した第1のSMS−CBメッセージの選択した警告分類の優先レベルより低い優先レベルを有する警告分類に関連する各SMS−CBタイプショートメッセージの伝達をすぐに遮る。これにより、第1の警告メッセージ(SMS−CB)の放送のためにリソースが解放される。
【0050】
したがって、ネットワークオペレータは、各選択したセルCjk内に配置された移動端末Tniへの、選択した警告分類の優先度より低い優先レベルを有する分類に関連した各SMS−CBタイプメッセージの伝達を遮るように、無線通信ネットワークコントローラ(例えば、BSC1)の処理モジュールMTを構成することができる。また、選択した優先レベルを有する警告分類内で優先サブレベルを規定することも可能である。この場合、ネットワークオペレータは、各選択したセルCjk内に配置された移動端末Tniへの選択した警告分類より低い優先レベル分類に関連するあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮り、この選択した警告分類内で、各選択したセルCjk内に配置された移動端末Tniへの選択したサブレベルより低い優先サブレベルに関連したあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮るように、無線通信ネットワークコントローラ(例えば、BSC1)の処理モジュールMTを構成することができる。
【0051】
無線通信ネットワークコントローラBSC1の処理モジュールMTはその後、制御する(また、地理的区域Zの一部を形成する)選択したセルC11およびC12内に配置された全ての移動端末Tni(この場合、T11、T21およびT12)へ第1のメッセージを放送する。無線通信ネットワークコントローラBSC2の処理モジュールMTはまた、制御する(また、地理的区域Zの一部を形成する)選択したセルC21内に配置された全ての移動端末Tni(この場合、T31およびT22)に第1のメッセージを放送することに留意されたい。
【0052】
アイドルモードの最も多くの移動端末Tniは、第1のSMS−CBタイプメッセージを受信することが可能であることに留意することが重要である。
【0053】
移動端末Tniが第1のメッセージを受信する場合、その内容を分析する。前記内容は、警告の伝達、および移動端末TniのSC画面上の警告テキストメッセージの表示が必要であるので、移動端末がこれを実行する。
【0054】
移動端末Tni、例えば移動電話は普通、SIM(加入者識別モジュール)タイプ識別カードCSに結合された制御モジュールMCを備えていることに留意されたい。このCS SIMカードが3GPP仕様31.111または11.14によって規定されたSAT(「SIMアプリケーションツールキット」)などの基準を満たした場合、特定のコマンドにより制御モジュールMCを少なくとも部分的に制御することが可能である。
【0055】
したがって、SATタイプ基準を満たすCS SIMタイプカードを備えた移動端末Tniが第1のメッセージを受信した場合、そのCS SIMタイプカードに送信し、その後、警告を送信し、その移動端末Tniの画面SC上に警告テキストメッセージを表示するように命令する、例えば「DISPLAY TEXT」および「PLAY TONE」などの、特定のコマンドを伝達することによってその制御モジュールMCへの制御を行う。
【0056】
DISPLAY TEXTコマンドを使用することにより、CC SIMタイプカードが警告テキストメッセージに対して表示優先レベルおよび特定の表示フォーマットを規定することが可能になる。例えば、高レベルの優先度に関連した警告テキストメッセージが、現在表示されているあらゆる他のテキストを置換するように画面SC上に、または現在表示されているテキスト上に重ねられたウィンドウまたは1つまたはいくつかのウィンドウ内に表示される。
【0057】
警告信号および警告テキストメッセージ表示モードを送信するのに使用する手段は、移動端末Tniの状況に左右される。2つの場合は、移動端末Tniが音声通信のセットアップを開始したかどうかによって予想することができる。
【0058】
移動端末Tniが現在音声通信をセットアップしている場合、その後、CS SIMタイプカードは、制御モジュールMCに、ダウン音声リンクがあればその上に音声警告信号を重畳するように命令する。端末ユーザはその後、移動端末Tniの音声放送手段、例えばスピーカまたは「ハンドオフ」キットのスピーカ、または移動端末Tniに結合されたイヤフォンによって警告される。警告テキストメッセージは、例えば、呼び出している番号および/または呼び出された番号の上にまたはその代わりに、画面SC上に表示することができる。
【0059】
移動端末Tniが現在音声通信をセットアップしていない場合、その後、制御モジュールMCは第1に、移動端末Tniの音声放送手段、例えばスピーカまたは「ハンズフリー」キットのスピーカ、または移動端末Tniに結合されたイヤフォンで音声警告信号を送信し、第2にほぼ同時に、画面SC上に警告テキストメッセージを表示する。
【0060】
移動端末Tniが第1のメッセージを受信したが、SATタイプ基準を満たすCS SIMタイプカードを備えていない場合、その制御モジュールMCに伝達し、それによって処理することができる。
【0061】
同じ(SMS−CBタイプの)第1のメッセージは、関連する(1つまたは複数の)無線通信ネットワークコントローラBSCjによって、選択した回数(例えば、5または6回)移動端末Tniに伝達することができることに留意することが重要である。これらの連続伝達は例えば、毎分または30秒毎に行うことができる。
【0062】
さらに、一変更形態では、各無線通信ネットワークコントローラBSCjの処理モジュールMTを、移動端末Tniに第1のSMS−CBメッセージを送信する第1の試みの間、通信に関連し、そのコントロールBSCjによって制御された各選択したセルCjk内に配置された移動端末によって使用される全ての無線通信リソースを解放するように設計することが可能になるだろう。
【0063】
この解放機構により、移動端末は(SMS−CBタイプの)第1のメッセージを受信することが可能である、アイドルモードに変えられる。
【0064】
第1のメッセージの各第1の伝達の試みの間に、無線通信リソースのこのような強制解放を実行することだけが好ましい。この機構が体系的に利用される場合、(1つまたは複数の)警告区域内に配置された救助および/または緊急チームのメンバ間の通信を遮ることができる。
【0065】
上に記載したステップは、アイドルモードで基本的に移動端末Tniにのみ第1の警告メッセージ(タイプSMS−CB)を伝達することが可能である。アイドルモードにない端末(すなわち、ネットワークへの通信をセットアップした端末(専用モード))では、第1のSMS−CBメッセージを伝達する第1の試みが失敗した。本発明は、それにも関わらずこれらを警告するように、相補的なステップを適用することを提案している。
【0066】
これを達成するために、処理モジュールMTは、第1のメッセージを受信しなかった各移動端末Tniに対して第1のサブスクライバ無線通信識別子を判断する必要がある。第1の識別子は、無線通信ネットワークコントローラ(例えば、BSC1)に知られている。コアネットワーク内のノードからこれらを受信した。例えば、IMSI(「国際移動電話加入者識別番号」)と呼ばれる移動サブスクライバの国際識別子である。
【0067】
無線通信ネットワークコントローラ(例えば、BSC1)の処理モジュールMTは第2の状況に関連した移動端末Tniの第1の識別子を有する場合、少なくとも2つの実施形態が、画面SC上に表示される警告テキストメッセージを含む第2の2点間SMSタイプメッセージを伝達するために考えることができる。
【0068】
第1の実施形態では、各処理モジュールMTは、警告センタCAに対して判断した第1の識別子を伝達するように設計される。警告センタはその後、その取付ネットワーク用のクライアント情報データベース(例えば、HSSタイプ)HSiで受信した第1の識別子によって指定された各移動端末Tni用の第2の通信識別子を判断する必要がある。例えば、各第2の通信識別子は、当業者がMSISDN(「移動局ISDN−移動サブスクライバのISDNタイプ番号、例えば06 81 88 76 58など」)と呼ぶものである。
【0069】
移動端末Tniへ第2のメッセージを送信するのを最適化するために、単一の動作で、2点間SMSを通して到達することができるように、ルーティング情報で前記移動端末Tniの第2の通信識別子を判断するために、新しいMAP(移動アプリケーションパート)タイプ動作を規定することが可能である。MAPタイプインターフェイスは、HSS HSiサーバ内に含まれるHLR HLiメモリからサービスを得るために使用することができることに留意されたい。
【0070】
警告センタCAの処理モジュールMT’が移動端末Tniの第2の通信識別子(例えば、MSISDN)を所有すると、それぞれに対して第2のメッセージを生成し、伝達する。第2の状況で使用される第2のメッセージは、各受信移動端末の画面SC上に表示される警告テキストメッセージを基本的に備えた短い2点間SMSタイプメッセージである。
【0071】
第2の実施形態では、各無線通信ネットワークコントローラBSCjの処理モジュールMTは、受信した第1のメッセージに含まれた警告テキストメッセージを示すデータから第2のメッセージを生成させるように設計されている。第1の場合と同様に、第2のメッセージは、各目的移動端末Tniの画面SC上に表示されるように設計された警告テキストメッセージを基本的に備えた短い2点間SMSタイプメッセージである。第2のメッセージが生成されると、処理モジュールMTはこれを各移動端末Tniに伝達し、これにより、警告センタCAと同様の方法で第2の通信識別子を判断する。
【0072】
第1の実施形態、および第2の実施形態では、移動端末Tniは第2のメッセージを受信した場合、あらゆる他の2点間SMSタイプショートメッセージと同様に処理する。したがって、その到達はおそらく進行中に音声通信のダウン音声リンクの上に重畳された音声信号によってユーザに通知することができる。これを行うため、移動端末Tniは音声放送手段、例えば、そのスピーカまたは「ハンズフリー」のスピーカまたはイヤフォンを使用する。
【0073】
ユーザはその後、画面SC上に警告テキストメッセージを表示するために、自分の移動端末Tniのメニューを使用すべきである。
【0074】
本発明による無線通信ネットワークコントローラBSCjの処理モジュールMTは、電子回路、ソフトウェアモジュール(または、コンピュータモジュール)、または回路およびソフトウェアの組合せの形で生成することができる。
【0075】
本発明は、従来技術による解決法と比べて多くの利点を有し、特に、
第1の状況でのSMS−CBタイプショートメッセージの使用により、移動端末に極めて迅速に到達することができ、ほとんどリソースが必要なく、したがって基本的なおよび/または優先通信に対してリソースが利用可能なままである。
【0076】
その移動端末がSMS−CBタイプショートメッセージを受信するユーザは次に、音声警告信号によってこのようなメッセージの到達に関して警告される。
【0077】
SIMタイプカードがSATタイプ基準を満たす場合は、移動端末の適応または変更を行う必要がない。
【0078】
ネットワーク信号伝達能力を飽和状態にしないように、したがって短時間でルーティングを可能にするために、限られた数の移動端末に第2の状況で2点間SMSタイプショートメッセージを送信する。
【0079】
2点間SMSタイプショートメッセージは、音声通信またはGPRSデータ転送を既にセットアップした場合でも移動端末に伝達することができるので、そのアドレスは見失うことがない。
【0080】
本発明は、単に例として上に記載した無線通信ネットワークコントローラBSCjおよび警告メッセージ伝達方法の実施形態に限定するものではなく、当業者が特許請求の範囲の枠組み内にあると考えることができる全ての変更形態を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明による互いに結合された2つの移動(通信)ネットワークを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信セル(Cjk)内に配置された移動端末通信(Tni)を制御する無線通信アクセスネットワーク(Rai)を備えた、無線通信ネットワーク内で警告メッセージを伝達する方法であって、
a)警告テキストメッセージを含み、少なくとも1つの選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)にアドレス指定された、選択したレベルの選択した警告分類に関連する、警告センタ(CA)内で第1のSMS−CBタイプメッセージを生成するステップと、
b)前記の第1のメッセージを前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)に伝達するステップと、
c)各選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)への、前記選択した警告分類より低いレベルの分類に関連するあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮るように前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)を使用するステップと、
d)無線通信アクセスネットワーク(RAi)を使用して、各選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)に前記第1のメッセージを放送するステップと、
e)警告信号を送信し、前記第1のメッセージを受信した各移動端末(Tni)上に警告テキストメッセージを表示するステップとを実行することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
特定のコマンドにより制御を行うように設計されたSIMタイプ識別カード(CS)を備えた移動端末(Tni)の存在により、前記移動端末(Tni)は前記識別カード(CS)にあらゆる受信した第1のメッセージを伝達し、それによってこのカード(CS)が、前記警告信号を送信し、前記警告テキスト信号を表示するようにその移動端末(Tni)に命令する特定のコマンドを生成することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のメッセージが音声通信をセットアップしながら移動端末(Tni)に受信された場合、ステップe)において、前記音声警告信号が、ダウン音声リンクがあればその上に重畳されることを特徴とする、請求項1および2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
第1のメッセージが音声通信のセットアップを開始していない移動端末(Tni)に受信された場合、前記音声アラーム信号はステップe)で移動端末(Tni)の音声放送手段を使用して発せられることを特徴とする、請求項1および2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ステップa)からe)は、選択した回数だけ繰り返すことができることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
第1のSMS−CBタイプメッセージを伝達する第1の試みでは、通信に関連する移動端末(Tni)によって使用され、各選択したセル(Cjk)内に配置された全ての無線通信リソースを解放するために、前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)をステップc)で使用することができ、それによってこれらの移動端末(Tni)をアイドルモードに変更させることができることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第1のSMS−CBタイプメッセージを伝達する試みが、前記ネットワークとの通信を既にセットアップし、選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)に対して失敗した場合では、これらの移動端末(Tni)それぞれに対する第1の識別子を判断するのに前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)をステップf)で使用することができ、その後、ステップg)では、前記第1のメッセージから始まる警告テキストメッセージを含む第2の2点間SMSタイプメッセージが生成され、ステップh)では、前記第2のメッセージは検出した各移動端末(Tni)に伝達され、それによってこれに含まれる警告テキストメッセージを前記移動端末(Tni)の画面上に表示することができることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ステップg)では、前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)は、前記警告センタ(CA)に通信をセットアップしたサブスクライバ端末の前記第1の識別子を伝達することができ、それによって前記警告センタ(CA)は2点間SMSタイプの第2のメッセージを生成することができ、その後ステップh)において、第1の識別子によって指定された各移動端末(Tni)の取付ネットワークに対する各クライアント情報データベース(HSi)で第2の識別子を判断し、前記第2のメッセージを第2の識別子によって指定された各移動端末(Tni)に伝達することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記無線通信アクセスネットワーク(RAi)は、ステップh)において第1の識別子によって指定された、各移動端末(Tni)の取付ネットワークに対する各クライアント情報データベース(His)で第2の識別子を判断し、その後、第2の識別子によって指定された各移動端末(Tni)に前記第2のメッセージを伝達することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
特定のコマンドによる制御を行うように設計されたSIMタイプ識別カード(CS)を備えた移動端末(Tni)の存在により、前記移動端末(Tni)は前記識別カード(CS)にあらゆる受信した第2の2点間SMSタイプメッセージを伝達し、それによって前記カード(CS)は、前記警告信号を送信し、前記警告テキストメッセージを表示するようにその移動端末(Tni)に命令する特定のコマンドを生成することを特徴とする、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ステップh)では、前記移動端末(Tni)の前記第2の識別子、およびこれらの端末(Tni)に到達するのに必要なルーティング情報は、前記移動端末(Tni)の前記第1の識別子から始まる第2の2点間SMSタイプメッセージを使用して、単一の動作で前記クライアント情報データベース(HSi)から判断されることを特徴とする、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
無線通信セル(Cjk)内に配置された移動端末通信(Tni)を制御することが可能である、無線通信ネットワークの無線通信アクセスネットワーク(RAi)用の無線通信ネットワークコントローラ(BSCj)であって、警告アラームテキストメッセージを含み、前記コントローラ(BSCj)が制御する少なくとも1つの選択したセル内に配置された移動端末(Tni)を意図した、選択したレベルの選択した警告分類に関連する第1のSMS−CBタイプメッセージの警告センタ(CA)からの受信の後に、前記第1のメッセージを前記コントローラ(BSCj)が制御する各選択したセル内に配置された移動端末(Tni)に放送することができるように、各選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)への選択した警告分類より低いレベルの分類に関連するあらゆるSMS−CBタイプメッセージの伝達を遮る処理手段(MT)を備えたことを特徴とするコントローラであって、これらの移動端末(Tni)の少なくとも一部が、警告信号を発し、前記第1のメッセージに含まれた警告テキストメッセージを表示することを特徴とする、コントローラ。
【請求項13】
前記処理手段(MT)は、第1のメッセージを選択した回数だけ再送信するように設計されていることを特徴とする、請求項12に記載の無線通信ネットワークコントローラ。
【請求項14】
SMS−CBタイプメッセージを送信する第1の試みでは、前記処理手段(MT)は、通信に関連し、前記コントローラが制御する各選択したセル内に配置された移動端末(Tni)によって使用される全ての無線通信リソースを解放して、これらの移動端末(Tni)をアイドルモードに変えるように設計されていることを特徴とする、請求項12および13のいずれか一項に記載の無線通信ネットワークコントローラ。
【請求項15】
前記処理手段(MT)は、前記ネットワークとの通信をセットアップし、前記コントローラ(BSCj)が制御する選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)に第1のSMS−CBメッセージを伝達する試みが失敗した後に、これらの各移動端末(Tni)に対する第1の識別子を判断し、その後前記第1のメッセージから始まる警告テキストメッセージを含む第2の2点間SMSタイプメッセージを生成し、その後前記第1の識別子から始まる前記検出した移動端末(Tni)それぞれに対する第2の通信識別子を判断し、各検出した移動端末(Tni)に前記第2のメッセージを伝達し、それによって含んでいる警告テキストメッセージを前記検出した移動端末(Tni)の画面(SC)上に表示することができることを特徴とする、請求項12から14のいずれか一項に記載の無線通信ネットワークコントローラ。
【請求項16】
前記処理手段(MT)は、前記ネットワークとの通信をセットアップし、前記コントローラ(BSCj)が制御する選択したセル(Cjk)内に配置された移動端末(Tni)への第1のSMS−CBタイプメッセージの伝達が失敗した後に、これらの各移動端末(Tni)に対する第1の識別子を判断し、その後前記警告センタ(CA)に前記第1の識別子を伝達し、それによって第2の2点間SMSタイプメッセージを生成し、その対応する第1の識別子から始まる前記検出した移動端末(Tni)に対する第2の通信識別子を判断した後に、前記検出した移動端末(Tni)それぞれにこの第2のメッセージを伝達することを特徴とする、請求項12から14のいずれか一項に記載の無線通信ネットワークコントローラ。
【請求項17】
請求項12から16のいずれか一項に記載の、選択した無線通信ネットワークのコントローラ(BSCj)に第1のSMS−CBタイプメッセージを伝達し、前記無線通信ネットワークコントローラの少なくとも1つから前記第1のSMS−CBタイプメッセージによって到達することができなかった移動端末(Tni)から第1の識別子を受信した場合に、その第1の対応する無線識別子から始まるこれらの移動端末(Tni)に対して第2の2点間SMS通信識別子を判断した後に、第2の2点間SMSタイプメッセージを生成し、その後到達することができなかった前記移動端末(Tni)それぞれにこのメッセージを送信するように設計された処理手段(MT’)を備えていることを特徴とする、警告センタ(CA)。

【図1】
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【公表番号】特表2009−505465(P2009−505465A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525605(P2008−525605)
【出願日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050736
【国際公開番号】WO2007/028914
【国際公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】