説明

無線防災ノード

【課題】制御部に必要な処理能力を上げることなく電波強度を取得して通信状態を確認可能とする。
【解決手段】無線防災ノードとしての無線受信用中継器12は別ノードである無線式火災感知器16から送信された電文先頭位置に位相修正信号を含む無線信号を受信して処理する。無線受信用中継器12の無線通信部22は、無線信号を受信して電文信号を復調すると共に、電波強度を測定して電波強度信号を出力する。制御部として機能するCPU20は無線通信部22における位相修正信号の受信中に、電波強度信号を取得する。例えばCPU20は、位相修正信号の受信中に、無線通信部22に電波強度信号読出コマンドを送信して電波強度信号を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線式感知器などのセンサノードから無線送信されたイベント信号を受信機に伝送して警報させる防災監視システムの無線防災ノードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、火災を監視する無線式の防災監視システムにあっては、ビルの各フロアといった警戒区域に複数の無線式火災感知器を設置し、無線式火災感知器で火災を検出した時、火災を示す無線信号をフロア単位に設置した無線受信用中継器に送信する。
【0003】
無線受信用中継器は火災受信機からの感知器回線に接続されており、火災無線信号を受信すると、リレー接点やスイッチング素子のオンにより感知回線間に発報電流を流すことにより火災発報信号を受信機に送信して火災警報を出すようにしている。
【0004】
このような無線防災システムによれば、建物のフロア単位に設置している中継器と感知器を接続する感知器回線を不要にでき、配線工事が簡単になり、感知器の設置場所も必要に応じて適宜に決めることができる。
【特許文献1】特開平5−274580号公報
【特許文献2】特開2001−292089号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような無線式の防災監視システムでは、各ノード間の通信の確実性を確認する必要がある。そのための1つの方法として、ノード間での無線通信時の電波強度を測定するという方法がある。
【0006】
これは電波強度が弱くなるほど信号のS/N比が悪くなり、通信の確実性が悪化することから、電波強度の測定により通信の確実性を確認することができる。例えば、取得した電波強度がある閾値を越えていたら通信状態は「良好」であり、閾値を下回っていれば通信状態は「不良」であると判定し、判定した通信状態を表示する。
【0007】
しかしながら、ノード間の無線通信中に、電波強度信号を取得して通信状態を判定して表示する処理を行うと、CPUを用いた制御部の処理負担が増加し、受信した電文内容を解読して処理するという本来の処理が妨げられ、この処理能力を確保するためには、制御部の処理能力を高める必要があり、制御部が複雑化してコストアップになるという問題がある。
【0008】
ここで、無線通信中、CPUを用いたノードの制御部は次のような複数の処理を行う必要がある。
(1)電波強度信号の取得
(2)受信している信号の解釈
(3)受信した信号の内容に応じた状態表示
(4)受信機からの入力監視と受信内容の解釈に基づく出力の制御
特に、受信している信号の解釈には高速で複雑な処理が要求される。
【0009】
また、一般に、電波強度信号は無線通信部からアナログ信号またはデジタル信号によって出力され、いずれの場合でも、電波強度信号を取得するためには、ある程度の処理量が必要であり、この処理量に見合った制御部の高性能化が要求される。
【0010】
電波強度信号が無線通信部のポートからアナログ信号によって出力される場合、制御部では、例えばマイクロコンピュータのAD変換ポートを使用して電波強度信号を取得し、その値によって、通信の確実性を判断する。このAD変換ポートを使用した電波強度信号の取得には、例えば数十マイクロ秒の時間がかかり、その分、本来の電文を解釈して結果を出力するという処理能力を高める必要がある。
【0011】
電波強度信号が無線通信部のポートからデジタル信号によって出力される場合には、制御部から無線通信部に向けて電波強度信号読出コマンドを送信する。無線通信部は電波強度信号読出コマンドを受信すると、電波強度を示すデジタル信号を制御部に向けて送信する。この電波強度信号の取得にかかる時間は、制御部と無線通信部との間の通信速度で決まり、通信時間が短いほど制御部にかかる負荷は少ないが、通信速度が速いほど制御部に高い処理能力が要求される。
【0012】
本発明は、制御部の処理能力を上げることなく電波強度を取得して通信状態を確認可能とする無線防災ノードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、別ノードから送信された電文先頭位置に位相修正信号を配置した無線信号を受信して処理する無線防災ノードに於いて、
無線信号を受信して電文信号を復調すると共に、電波強度を測定して電波強度信号を出力する無線通信部と、
無線通信部における位相修正信号の受信中に、電波強度信号を取得する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
ここで、制御部は、位相修正信号の受信中に、無線通信部に電波強度信号読出コマンドを送信して電波強度信号を取得する。
【0015】
また、制御部は、位相修正信号の受信中に、無線通信部から出力されている電波強度信号をAD変換して取得するようにしても良い。
【0016】
制御部は、位相修正信号の受信中に、取得した電波強度信号を所定の閾値と比較して受信良または受信不良の状態を判定し、位相修正信号に続く電文信号を取得して処理した後に、電文の内容が特定のものであった場合に判定した受信状態を状態表示部に表示する。
【0017】
別ノードは火災を検出して無線信号を送信するセンサノードであり、制御部は、センサノードの無線信号から復調した電文信号を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の無線防災システムによれば、無線信号の先頭位置にプリアンブルとして配置されている位相修正信号は、無線通信部における受信準備のための信号であり、位相修正信号の受信中、制御部は電文の解釈を行なう必要がないことから処理能力に比較的余裕があり、このときに電波強度信号を取得することで、制御部の処理能力を高めることなく、電波強度信号を取得して通信状態を判定表示でき、通信の確実性を確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図である。図1において、監視対象となる建物11の1Fには火災感知器としてP型受信機10が設置されており、P型受信機から引き出された電源線17及び感知器回線に、階ごとに本発明の無線防災ノードとなる無線受信用中継器12が接続されている。
【0020】
1F〜3Fの各階にはセンサノードとして機能する無線式感知器16が設置されている。センサノードとしての無線式感知器16は、火災による煙濃度または温度が所定の閾値を超えたときに火災と判断し、発報無線信号として火災イベント信号を無線送信する。無線受信用中継器12は、無線式感知器16から送信された火災イベント信号を受信し、P型受信機10に対し感知器回線18に対する接点出力として発報電流を流すことで、火災発報信号を送信する。
【0021】
また本実施形態の無線防災システムにあっては、無線式感知器16が正常に動作していること、即ち持ち去りや電池切れが発生していないことを監視するため、定期通報イベント信号を定期的に送信する。
【0022】
無線式感知器16からの定期通報イベント信号の送信に対し、無線受信用中継器12は定期通報イベント信号に含まれるノードIDに対応するタイマをリセットスタートしており、定期的に定期通報イベント信号が受信されずにタイマの時間が一定時間を越えた場合、その無線式感知器16が正常に動作していない定期通報異常であると判断し、P型受信機に対し障害発生を通知する。
【0023】
この障害発生通知は、例えばP型受信機10からの感知器回線18に接続している終端抵抗を切り離して擬似的に断線状態を作り出すことで、定期通報異常による障害発生を通知する。
【0024】
更に無線受信用中継器12に対する電源供給は、P型受信機10から専用の電源線17により例えばDC24ボルトを供給している。また無線式感知器16にはアルカリ乾電池などのバッテリーが内蔵されている。
【0025】
図2は図1の無線受信用中継器の第1実施形態を示したブロック図である。図2において、無線受信用中継器12は、制御部として機能するCPU20、無線通信部22、有線通信部24、状態表示部26及び電源回路部28で構成されている。
【0026】
無線通信部22には、アンテナ30、受信回路部32、電波強度検出部34、シリアルインタフェース36が設けられている。この無線通信部22は、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行う。
【0027】
受信回路部32は、無線式感知器16から送信された火災イベント信号あるいは定期通報イベント信号をアンテナ30で受信し、受信信号から電文データを復調する。この受信回路部32の受信動作に伴い、電波強度検出部34は電波強度に応じたDCレベルを持つ電波強度信号を出力する。
【0028】
シリアルインタフェース36はCPU20からの読出コマンドに基づき、受信回路部32で復調した電文データ、または電波強度検出部34で検出した電波強度信号のシリアル転送を行う。
【0029】
なお電波強度検出部34から出力されたDCレベルの電波強度信号はシリアルインタフェース36でAD変換され、デジタル信号として転送されることになる。もちろん電波強度検出部34から出力する際にデジタル信号に変換してシリアルインタフェース36に出力してもよい。
【0030】
ここで、無線通信部22で受信される無線式感知器16からの無線信号の電文フォーマットは、図3に示すようになる。図3において、電文フォーマットは無線信号のプリアンブルとなる先頭位置に位相修正データ42を配置しており、位相修正データ42は「101010・・・」となり、例えば24ビット長のデータである。
【0031】
この位相修正データ42は、図2の無線通信部22に設けた受信回路部32で復調されることで、受信準備状態を確立するために用いられる。即ち位相修正データ42は「101010・・・」の繰返しにより、受信回路部32における復調処理のビット同期などを確立して、受信準備状態を作り出すことになる。
【0032】
位相修正データ42に続いては、通信制御データ44、送信元識別コード46、データ48及びエラーチェックコード50が配置される。通信制御データ44は電文の種類を示すデータであり、例えばセンサ状態を示す電文、定期通報を示す電文などの電文の種類を表す。
【0033】
送信元識別コード46は電文送信元となる無線式感知器のIDであり、例えば100万台規模の無線式感知器の識別を想定した場合、50〜60ビット長のデータとなる。データ48は無線式感知器16で検出した煙濃度や温度などのセンサ出力データなどの情報である。エラーチェックコード50は例えばチェックサムなどが使用される。
【0034】
再び図2を参照するに、制御部として機能するCPU20には、プログラムの実行により実現される機能としてデータ処理部38と受信状態判定部40が設けられている。
【0035】
受信状態判定部40は無線通信部22における無線信号の受信開始を監視しており、受信開始を判別すると、無線通信部22に対し電波強度読取コマンドを送信して電波強度データを取得し、予め定めた閾値と比較することで、受信状態が閾値以上であれば「良好」と判定し、閾値を下回っていれば「不良」と判定する。
【0036】
受信状態判定部40による判定結果は状態表示部26に表示されるが、受信状態判定部40の処理は、無線通信部22において無線信号の先頭に配置された24ビットの位相修正データ42の受信中にのみ動作するようにしており、電波強度データの取得及びその比較判定までの処理は可能であるが、判定結果の表示については位相修正信号の受信中にできない可能性があることから、無線信号の受信終了後に状態表示部26に出力して、受信状態が「良好」かまたは「不良」かを表示させる。
【0037】
例えば無線式感知器16からの無線信号の送信速度が1200bpsであった場合、24ビットの位相修正信号の受信時間は20ミリ秒であり、この位相修正信号の受信時間を越えない範囲で、受信状態判定部40が電波強度信号の取得と閾値の比較による通信状態の判定を実行する。
【0038】
また受信状態判定部40は受信した電文の内容が予め定めた特定のものであった場合にのみ、判定した受信状態を状態表示部26に表示する。例えば、受信状態判定部40は次の特定内容の場合に、判定した受信状態を表示する。
(1)通信試験用の電文を受信したときのみ、受信状態の表示を行う。
(2)電文に含まれる送信元情報に応じて、表示を行うかを変化させる。
【0039】
これによって特定の電文内容や特定の送信元との通信について受信状態が表示され、通信試験や特定の無線式感知器との通信状態の判定が適切且つ容易にできる。
【0040】
データ処理部38は、位相修正信号の受信が終了した後に受信される本来の電文データ、即ち図3における通信制御データ44、送信元識別コード46、データ48及びエラーチェックコード56からなる電文データを、無線通信部22からのシリアルデータ転送i9l受信し、各データの解読を行い、解読結果に基づき、例えば火災イベント信号を判別した場合には、有線通信部24によりP型受信機10からの感知器回線18に発報電流を流すことで火災発報信号を送信して警報表示させる。
【0041】
また定期通報信号に基づき定期通報異常を判別した場合には、P型受信機10からの感知器回線18の終端に接続している終端抵抗を切り離すことにより擬似的な断線状態を作り出すことで、障害検出信号をP型受信機10に送出して、障害表示を行わせる。
【0042】
図4は図2の実施形態による受信強度の取得を伴う受信処理を示したフローチャートである。図4において、CPU20の受信状態判定部40は、ステップS1で無線通信部22に対しステータス要求コマンドを送信し、ステータス応答を受信している。このステータス応答に対し、ステップS2で受信開始応答を判別すると、ステップS3に進み、電波強度読出コマンドを送信する。
【0043】
ここで無線通信部22における受信開始の検出は、電波強度検出部34よりノイズレベルを超える所定値以上の電波強度信号出力が得られたときに受信開始と判断して、ステータス要求コマンドに対し受信開始応答を返す。
【0044】
ステップS3で電波強度読出コマンドを送信した後に、ステップS4で電波強度データの受信の有無を判別しており、電波強度データを受信すると、ステップS5で所定の閾値と比較し、閾値異常であれば、ステップS6で受信状態は良好と判定する。
【0045】
続いてデータ処理部38が無線通信部22よりシリアル転送により出力される受信データ即ち本来の電文データを取得し、ステップS8で受信データ内容が特定内容、例えば試験用電文であったり特定送信元であった場合、ステップS9で電文データの解読によるデータ処理を行い、ステップS10で受信状態判定部40がステップS6で判定した受信良好の状態を状態表示部26に対し行う。
【0046】
状態表示部26における受信状態の「良好」または「不良」の表示は、「良好」で緑色のLEDを点灯し、「不良」で赤色のLEDを点灯する2色表示、あるいは単一のLEDを「良好」で点灯し、「不良」で点滅させる表示など、適宜の状態表示を行う。
【0047】
一方、ステップS5で電波強度データが閾値を下回った場合には、ステップS11で受信状態は「不良」と判定する。続いてステップS12でデータ処理部38による本来の電文データを取得した後、この場合には受信不良であることから、ステップS13で受信データを破棄し、データ処理は行わない。このデータ処理部38による処理が済むと、ステップS14において、ステップS11で判定した受信状態「不良」を状態表示部26に表示する。
【0048】
図5は図1の無線受信用中継器の第2実施形態を示したブロック図であり、この実施形態にあっては、無線通信部22からアナログ信号として電波強度信号を出力する場合を例に取っている。
【0049】
図5において、無線受信用中継器12は図2の第1実施形態と同様、CPU20、無線通信部22、有線通信部24、状態表示部26及び電源回路部28で構成される。無線通信部22には受信回路部32と電波強度検出部34が設けられており、電波強度検出部34で検出された電波強度信号はアナログ信号として電波強度信号ポート54から出力される。また受信回路部32で復調された電文データはデータポート52からシリアルビット転送により出力される。
【0050】
CPU20には、データ処理部38、受信状態判定部40に加え、受信開始検出部56とAD変換部58が設けられている。受信開始検出部56は無線通信部22に設けた電波強度検出部34からの電波強度信号を入力しており、電波強度信号がノイズレベルを上回る所定の閾値レベルを超えたときに受信開始を検出し、AD変換部58を動作して、そのとき入力している電波強度信号をデジタル信号に変換して受信状態判定部40に読み込ませる。
【0051】
受信状態判定部40はAD変換部58により取得した電波強度信号を所定の閾値と比較し、閾値を超えていれば受信状態は「良好」と判定し、閾値を下回っていれば受信状態は「不良」と判定し、データ処理部38による本来の電文データの解読と処理が終了した後に、状態表示部26に受信状態の判定結果を表示させる。
【0052】
図6は図5の実施形態による受信強度の取得を伴う受信処理を示したフローチャートである。図6において、CPU20に設けた受信開始検出部56は、ステップS21で電波強度信号を所定のノイズを越える閾値と比較しており、電波強度信号が閾値を超えた場合には、ステップS22で受信開始を判定し、ステップS23でAD変換部58を動作して電波強度信号をAD変換して読み込む。
【0053】
これにより無線信号の先頭に配置されている図3に示した位相修正データ42の受信中に電波強度信号を受信状態判定部40に読み込むことができる。続いてステップS24で受信状態判定部40が取得した電波強度データは閾値以上か否か判別し、閾値以上であればステップS25で受信状態は「良好」と判定し、ステップS26で受信データを取得してステップS27で受信データ内容が所定の特定内容である場合に、ステップS28に進んでデータ処理部38の本来の電文データに対する解読と解読結果に基づく処理を行い、終了後のステップS29で状態表示部26に受信状態として「良好」を表示する。
【0054】
一方、ステップS24で電波強度データが閾値を下回っていた場合には、ステップS30で受信状態は「不良」と判定し、ステップS31でデータ処理部38による受信データの取得を行うが、受信状態が不良であることから、ステップS32で受信データを破棄し、ステップS33で状態表示部26に受信状態が「不良」であることを表示する。
【0055】
なお上記に実施形態にあっては、火災受信機としてP型受信機からの感知器回線に無線受信用中継器12を接続しているが、データ伝送機能を持つR型受信機に無線受信用中継器12を接続するようにしてもよい。
【0056】
また上記の実施形態にあっては、無線信号の先頭に配置された位相修正信号の受信中に電波強度信号の取得と通信状態の判定を行い、その後、通常の電文データの受信処理が終了した後に、判定した通信状態を状態表示部26に表示しているが、位相修正信号の受信時間が十分に確保できる場合には、電波強度信号の取得、判定、及び判定した通信状態の表示を位相修正信号の受信中に終了するようにしてもよい。
【0057】
逆に、通信速度が速く、位相修正信号の受信時間が短い場合には、電波強度信号の取得のみを位相修正信号の受信中に実行し、電波強度信号の判定及び状態表示は本来の電文データの処理が終了した後に行うようにしてもよい。
【0058】
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図
【図2】図1の無線受信用中継器の第1実施形態を示したブロック図
【図3】図2の無線受信用中継器で受信する無線信号の電文フォーマットを示した説明図
【図4】図2の実施形態による受信強度の取得を伴う受信処理を示したフローチャート
【図5】図1の無線受信用中継器の第2実施形態を示したブロック図
【図6】図5の実施形態による受信強度の取得を伴う受信処理を示したフローチャート
【符号の説明】
【0060】
10:P型受信機
12:無線受信用中継器
15−1〜15−3:無線式制御器
16:無線式感知器
17:電源線
18:感知器回線
20:CPU
22:無線通信部
32:アンテナ
24:有線通信部
26:状態表示部
28:電源回路部
32:受信回路部
34:電波強度測定部
36:インタフェース
37:シリアルポート
38:データ処理部
40:受信状態判定部
42:位相修正データ
52:データポート
54:受信強度信号ポート
56:受信開始検出部
58:AD変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
別ノードから送信された電文先頭位置に位相修正信号を配置した無線信号を受信して処理する無線防災ノードに於いて、
前記無線信号を受信して電文信号を復調すると共に、電波強度を測定して電波強度信号を出力する無線通信部と、
前記無線通信部における位相修正信号の受信中に、前記電波強度信号を取得する制御部と、
を備えたことを特徴とする無線防災ノード。
【請求項2】
請求項1記載の無線防災ノードに於いて、前記制御部は、位相修正信号の受信中に、前記無線通信部に電波強度信号読出コマンドを送信して前記電波強度信号を取得することを特徴とする無線防災ノード。
【請求項3】
請求項1記載の無線防災ノードに於いて、前記制御部は、位相修正信号の受信中に、前記無線通信部から出力されている電波強度信号をAD変換して取得することを特徴とする無線防災ノード。
【請求項4】
請求項1記載の無線防災ノードに於いて、前記制御部は、前記位相修正信号の受信中に、取得した電波強度信号を所定の閾値と比較して受信良または受信不良の状態を判定し、前記位相修正信号に続く電文信号を取得して処理した後に、電文の内容が特定のものであった場合に前記判定した受信状態を状態表示部に表示することを特徴とする無線防災ノード。
【請求項5】
請求項1記載の無線防災ノードに於いて、
前記別ノードは火災を検出して無線信号を送信するセンサノードであり、
前記制御部は、前記センサノードの無線信号から復調した電文信号を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させることを特徴とする無線防災ノード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−114632(P2010−114632A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285222(P2008−285222)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】