説明

熱伝達体、特に自動車用冷却剤クーラーを固定するための装置

【課題】熱伝達体、特に自動車用冷却剤クーラーを固定するための装置を一方で、熱伝達体、特に冷却剤クーラーの取付けと取外しが可能であり、かつ他方では、静的に定められた軸承が達成されるように、改良する。
【解決手段】熱伝達体、特に冷却剤クーラー(3)を自動車用のフロントエンドモジュール(1)のフレーム状に形成された取付け支持体(2)内に固定するための装置において、取付け支持体(2)が上方の横支持体(2a)、2つのサイド部分(2c、2d)および好ましくは下方の横支持体(2b)を有し、熱伝達体(3)が大体において4つの軸受(9、10、11、12)を有しており、前記軸受が取付け支持体(2)に弾性的に支持され、かつその場合に熱伝達体(3)に軸受ピン(16、17)が配置されており、前記軸受ピンが弾性的に変形可能なブッシュ(15、19)内に収容されている、前記熱伝達体を固定する。2つの上方の軸受(11、12)が中間ホルダ(18)を有しており、前記中間ホルダが一方でその中にブッシュ(19)を収容し、他方では他の補助手段なしで取付け支持体(2)に固定可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に上位概念として記載の熱伝達体、特に自動車用の冷却剤クーラーを固定するための装置(すなわち、熱伝達体、特に冷却剤クーラーを自動車用のフロントエンドモジュールのフレーム状に形成された取付け支持体内に固定するための装置であって、その場合に取付け支持体が上方の横支持体、2つのサイド部分および好ましくは下方の横支持体を有し、熱伝達体が大体において4つの軸受を有しており、前記軸受が取付け支持体に弾性的に支持され、かつその場合に熱伝達体に軸受ピンが配置されており、前記軸受ピンが弾性的に変形可能なブッシュ内に収容されている、前記熱伝達体を固定するための装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用の熱伝達体、特に冷却剤クーラーと冷凍剤凝縮器は、今日では、取付け支持体、熱伝達体および投光器からなる、いわゆるフロントモジュール内に様々に組み込まれている。その場合に取付け支持体は、大体においてフレーム状に形成された、特にプラスチックからなる構造を形成し、それに熱伝達体、通気装置枠およびベンチレータのような、個々のコンポーネントが固定される。フロントモジュール全体が、形成後に自動車の前方のエンジンルーム内へ挿入されて、そこに固定される。
【0003】
従来技術(たとえば、特許文献1を参照)によって、フレーム形状の取付け支持体を有するこの種のフロントモジュールが知られており、その中に冷却剤クーラーが凝縮器と共に固定されている。クーラーの上側と下側に、ピンによってゴムブッシュが取り付けられており、そのゴムブッシュが直接取付け支持体の対応する開口部内へ挿入される。取付け支持体の上方の横支持体内に、鍵穴形状の開口部、すなわちスロットが設けられており、その中へ、ドラム形状に形成された上方のゴムブッシュが挿入される。従ってクーラーは、後方から、すなわち自動車のエンジン側から取り付けられ、かつ後ろ側からだけ取り外すことができ、それは、スペース状況が限られているために、欠点である。さらに、この種の軸承は、静的に定められていない。というのは、上方と下方の軸受が互いに締め付けられているからであり、それがフロントモジュールの望ましくない振動と増大された応力をもたらす。
【特許文献1】ドイツ公開公報DE10051567A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冒頭で挙げた種類の装置を、一方で、熱伝達体、特に冷却剤クーラーの取付けと取外しが可能であり、かつ他方では、静的に定められた軸承が達成されるように、改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、請求項1の特徴(すなわち、2つの上方の軸受が中間ホルダを有しており、前記中間ホルダが一方でその中にブッシュを収容し、他方では他の補助手段なしで取付け支持体に固定可能であることを特徴とする熱伝達体を固定するための装置)によって解決される。
【発明の実施の形態】
【0006】
本発明によれば、熱伝達体ないし冷却剤クーラーは上方で付加的なホルダ、いわゆる中間ホルダを介して取付け支持体と結合されている。従ってクーラーは、2つの中間ホルダを有しており、それら中間ホルダがクーラーの軸受ピン上に取り付けられて、クーラーと組み合わせられる。従って中間ホルダは、組込み状況に適合された、クーラーと取付け支持体との間の結合部材である。さらに、熱伝達体ないしクーラーが標準化された軸受ピンを有するだけで済み、その上にケースバイケースで適合された中間ホルダが取り付けられる限りにおいて、熱伝達体ないしクーラーのために簡略化が得られる。
【0007】
本発明の好ましい展開によれば、中間ホルダは、一方で、エラストマー材料からなるブッシュ、従ってゴムブッシュを収容する固定アイからなり、他方では取付け支持体と係止可能な保持フィンガーからなる。それによって簡単、迅速な取付けが得られる。というのは、クーラーを揺動させて、係止するだけで済むからである。従って中間ホルダが、上方のクーラー軸受を形成し、それが取付け支持体の構成部分となって、上方のクーラーピンに由来する全軸受力を取付け支持体内へ導入する。
【0008】
本発明の他の好ましい形態によれば、2つの保持フィンガーは、上方の軸受ピンの長手軸に対してほぼ直角に配置されており、従ってクーラーからほぼ水平前方へ、すなわち走行方向に張り出す。それによってクーラーは、上方へ向かって(z方向に)付加的な組込み空間を要求することなしに、揺動させることによって取り付けて、係止することができる。その場合に保持フィンガーの端部は、取付け支持体の、保持フィンガーが係止される係止開口部が設けられている前側を貫通する。係止によって、特に走行方向(x方向)の固定が与えられる。
【0009】
本発明の他の形態において、各ホルダは取付け支持体に対して上方および下方に、すなわち正と負のz方向に支持され、好ましくは挟持される。それによって、ホルダは簡単な取付けにもかかわらず係止によってあそびなしで、かつしっかりと取付け支持体と結合される、という利点が得られる。さらに、利点として、クーラーは、2つの係止フィンガーを簡単な工具によって係止から解除するだけで、前から取り外すことができることが得られる。それによって上方のクーラー軸受が外されて、クーラーを後方へ(走行方向とは逆)揺動させて、取り出すことができる。これが、−修理の場合において−取外しを著しく容易にする。
【0010】
本発明の他の好ましい形態において、ホルダに補助孔が設けられており、その中へ補助的にボルトを挿入することができる。これは、係止結合が機能しなかった場合のための、フェイルセーフ措置である。その場合にクーラーは、補助的に形成されたボルト結合によってまだ確実に取付け支持体と結合されている。
【0011】
本発明の他の好ましい形態において、ホルダはプラスチック射出成形部品として形成されており、それがより少ない製造コストの利点をもたらす。
【0012】
本発明の他の好ましい形態において、上方のクーラー軸受の少なくとも1つのブッシュが長孔を有しているので、走行方向に対して横方向の遊びが可能となる。従ってクーラーの(水平に配置されたパイプの)長さ伸張が、軸受によって阻止されず、応力が回避される。
【0013】
本発明の他の好ましい形態において、下方の軸受は固定軸受として、上方の軸受は可動軸受として形成されている。従ってクーラーは、その重量によって下方の軸受上に支持され、その軸受はゴムブッシュとして形成されており、従って弾性特性も緩衝特性も有している。上方へ向かってクーラーと中間ホルダとの間に遊びが残されるので、z方向における伸張が可能である。それによってクーラーおよび全冷却モジュールのための静的に定められた軸承の利点が得られる。
【実施例】
【0014】
本発明の実施例を図面に示し、以下で詳細に説明する。
【0015】
図1は、自動車のフロントエンド部分1を後方から、すなわち車両の走行方向に、示している。座標系内に自動車のための正の軸x、y、zが示されており、その場合にxが走行方向に相当する。フロントエンド部分1は、取付け支持体2を有しており、その取付け支持体が、上方の横支持体2a、下方の横支持体2bおよび2つのサイド部分2c、2dからなる、閉鎖されたフレームを形成している。取付け支持体2内に、すなわちフレーム2a、2b、2c、2dの内部に、冷却剤クーラー3が軸承されており、それが横流クーラーとして形成されて、2つの側方の冷却剤ケース4、5とその2つの冷却剤ケースの間に配置されたネット6を有している。ネット6は、符号で示されない、水平に配置されたパイプとフィンからなる。走行方向において冷却剤クーラー3の後方に、通気装置ベンチレータ8を有する通気装置フード7が固定されている。クーラー3は、図式的に円で示す4つの軸受、2つの下方の軸受9、10と2つの上方の軸受11、12によって取付け支持体2に対して支持されている。その場合にクーラー3は、通気装置フード7と通気装置ベンチレータ8およびここでは見えない他の熱伝達体を有する冷却モジュールの支持体である。
【0016】
図2は、図1に示す、取付け支持体2を有するフロントエンドモジュール1を、前から、すなわち自動車の走行方向とは逆に示している。走行方向においてクーラー3の前に、空調設備のための凝縮器13が配置されており、詳しく説明されない方法でクーラー3と結合されている。図式的に円で示す、2つの上方の軸受11、12は、それぞれ2つの係止部材11a、12aを有しており、それらは上方の横支持体の前側に挿通されており、以下で詳細に説明する。
【0017】
図3は、下方のクーラー軸受10(図1を参照)をx−z平面の断面で示している。図面は、下方の横支持体2bを示しており、それがゴムブッシュ15を収容するための開口部14を有している。冷却剤クーラー3の、プラスチックから形成された冷却剤ケース5は、その下方の領域に射出形成された軸受ピン16を有しており、その軸受ピンがゴムブッシュ15の開口部15a内へ圧入されている。ゴムブッシュ15は、一周するフランジ15bを有しており、それが横支持体2b上に支持される。冷却剤ケース5の軸受ピン16は、上方へ向かってプレート16aによって区切られており、そのプレートがゴムブッシュ15上に載置される。ゴムブッシュは、ドーム形状に上方へ湾曲しているので、ストッパプレート16aを有する軸受ピン16のために、横支持体2bに対してz方向に弾性移動距離が生じる。同時に、横支持体2bとも軸受ピン16ともプレス嵌めによって堅固に固定されているゴムブッシュ15によって、振動を緩衝する作用がもたらされる。下方のクーラー軸受9は、ほぼ等しく、すなわち同様にz方向に弾性的な固定軸受として形成されており、従って断面として示されていない。
【0018】
図4は、上方のクーラー軸受12を、x−z平面の断面で示しており、上方のクーラー軸受11はほぼ等しく形成されており、従って以下の説明は他の上方のクーラー軸受についても当てはまる。冷却剤ケース5は、射出形成された軸受ピン17を有しており、それがほぼ垂直に(z方向)上方へ張り出している。上方の横支持体2a内に、中間ホルダ18が係止され、かつ挟持されており、その中間ホルダはほぼ水平方向(x方向)に延びており、かつ固定アイ18aを有している。固定アイ18a内のゴムブッシュ19を介して、中間ホルダ18が軸受ピン17を収容し、かつこの軸受ピンのために上方の軸受を形成している。ゴムブッシュ19は、相補形状で固定アイ18a内に収容されており、かつ下方のフランジ19aを有しており、それが冷却剤ケース5の上側に対して間隙sを形成し、−従って、たとえば熱膨張により、冷却剤ケース5ないし冷却剤クーラーがz方向に補償移動することができる。中間ホルダ18は−上述したように−取付け支持体2と堅固に結合されており、従って軸受ピン17から導入された力を取付け支持体2へ案内する。そのために中間ホルダ18は、保持フィンガーないし係止フィンガー18bを有しており、それが横支持体2aの前側を貫通して、係止突片18cが後ろへ嵌り込む。それによってx方向における中間ホルダ18の固定が得られる。逆のx方向における固定は、斜めのストッパ面18dによって行われ、それが上方の横支持体2aの内側に対して支持される。保持フィンガー18は、中間リブ2eと中間ホルダ18に設けられた支持突片18eを介してさらに支持される。
【0019】
断面表示は、さらに補助孔18hを示しており、それが中間ホルダ18の中央に配置されて、前へ向かって開放している。係止結合が機能を発揮しない場合に、補助固定(fail-safe)を形成するために、補助孔18h内へフロント側から固定ボルトを挿入することができる。
【0020】
図5は、上方のクーラー軸受の他の断面をy−z平面で示している。中間ホルダ18の固定アイ18aは、その下方かつ外側の領域にフランジ18fを有しており、それが上方へ向かって(z方向)2つの垂直のリブ2f、2gに対して支持され、それらのリブは上方の横支持体2aから突出している。それによって上方へ向かって中間ホルダ18の固定が得られる。ゴムブッシュ19は、相補形状で固定アイ18a内に保持されて、半径方向内側へ突出するカラー18gによって上方へ向かって固定される。ゴムブッシュ19は、長孔19bを有しており、それがy方向、すなわち走行方向に対して横方向に、軸受ピン17の遊びを許す。従って冷却剤クーラー3の熱による膨張を補償することができる。
【0021】
図6は、クーラー軸受12の他の断面を、x−z平面において、もちろんピン17の外部で、しかし保持フィンガー18bを通って(他の保持フィンガーは図面平面の前にある)示している。保持フィンガーないし係止フィンガー18bは、曲げ弾性を有して形成されており、その前側の端部が取付け支持体2内の係止開口部18hを貫通しており、その場合に係止突片18eが取付け支持体2の前側の後方へ嵌り込んで、それによって中間ホルダ18をx方向に固定する。この図面表示から明らかなように、係止フィンガー18bの係止突片18eを容易に上方(z方向)へ持ち上げて、それによって係止を解除し、、かつ後方へ向かって(走行方向とは逆)押し出すことができる。従って前から、すなわちフロントエンドモジュールの前側から上方のクーラー軸受12へ接近することができ、後方へ傾けることによるクーラー(ないしはクーラーモジュール全体)の取外しと上方への取出しが可能である。前から接近できることは、図2においても見られ、そこでは係止突片18eに相当する係止部材11a、12aが示されている。
【0022】
図6の図面表示にはさらに、ゴムブッシュ9が相補形状で固定アイ18a内に上方と下方へ向かってz方向に固定されていることが、示されている。それによってゴムブッシュ19は、中間ホルダ18の失われない部品となる。
【0023】
図7aと7bは、2つの異なる斜視表示において、2つの保持フィンガー18bと固定アイ18aを有する中間ホルダ18を示しており、その固定アイ内へ−ここには示されていないが−ゴムブッシュ19が失われないように挿入される。図7bにおいて、保持フィンガー18bの自由端部に、下方へ突出する係止突片18cがはっきりと見られる。さらに、固定アイ18aの両側に配置されたフランジ18fが見られる。支持突片18eは、図7bから明らかであって、それが固定アイ18aのすぐ近傍に配置されている。さらに、2つの保持フィンガー18bの間に、補助孔18h(図4を参照)が配置されており、それが補助固定のためのボルトを収容するために用いられる。図示の中間ホルダ18は、プラスチック射出成形部品として形成することができ、かつ発生する軸受力を吸収して取付け支持体2内へさらに案内することができるようにな寸法に設計されている。
【0024】
図示し、かつ説明した実施例において、取付け支持体2は、2つの横支持体と2つのサイド部分を有する閉鎖されたフレームとして形成されている。図示されない実施形態においては、取付け支持体をU字状に、すなわち1つの上方の横支持体と2つのサイドステイを有する開放したフレームとして形成することができる。この場合において、熱伝達体ないしクーラーの下方の軸受は、2つのサイドステイに取付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】フロントエンドモジュールを後ろから(走行方向に)から示している。
【図2】図1に基づくフロントエンドモジュールを前から(走行方向とは逆に)示している。
【図3】取付け支持体内の冷却剤クーラー用の下方の軸受を示している。
【図4】中間ホルダを用いた冷却剤クーラー用の上方の軸受を、x−z平面の断面で示している。
【図5】図4に基づく上方のクーラー軸受を、y−z平面の断面で示している。
【図6】上方のクーラー軸受の他の断面を平行なx−z平面で示している。
【図7】(a)と(b)は、中間ホルダを斜視図で示している。
【符号の説明】
【0026】
1 フロントエンドモジュール
2 取付け支持体
2a 上方の横支持体
2b 下方の横支持体
2c サイド部分
2d サイド部分
2e リブ
2g リブ
2f リブ
2h 係止開口部
3 冷却剤クーラー
4 冷却剤ケース、左
5 冷却剤ケース、右
6 クーラーネット
7 通気装置フード
8 通気装置ベンチレータ
9 下方のクーラー軸受、左
10 下方のクーラー軸受、右
11 上方のクーラー軸受、左
11a 係止部材
12 上方のクーラー軸受、右
12a 係止部材
13 凝縮器
14 軸受開口部
15 ゴムブッシュ
15a 収容開口部
15b フランジ
16 軸受ピン、下
16a ストッパプレート
17 軸受ピン、上
18 中間ホルダ
18a 固定アイ
18b 保持フィンガー
18c 係止突片
18d ストッパ面
18e 支持突片
18f フランジ
18g カラー
19 ゴムブッシュ
19a フランジ
19b 長孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱伝達体、特に冷却剤クーラー(3)を自動車用のフロントエンドモジュール(1)のフレーム状に形成された取付け支持体(2)内に固定するための装置であって、その場合に取付け支持体(2)が上方の横支持体(2a)、2つのサイド部分(2c、2d)および好ましくは下方の横支持体(2b)を有し、熱伝達体(3)が大体において4つの軸受(9、10、11、12)を有しており、前記軸受が取付け支持体(2)に弾性的に支持され、かつ熱伝達体(3)に軸受ピン(16、17)が配置されており、前記軸受ピンが弾性的に変形可能なブッシュ(15、19)内に収容されている、前記熱伝達体を固定するための装置において、
2つの上方の軸受(11、12)が中間ホルダ(18)を有しており、前記中間ホルダが一方でその中にブッシュ(19)を収容し、他方では他の補助手段なしで取付け支持体(2)に固定可能であることを特徴とする熱伝達体を固定するための装置。
【請求項2】
中間ホルダ(18)が、弾性的に変形可能なブッシュ(19)を収容するための固定アイ(18a)と少なくとも1つの保持フィンガー(18b)を有しており、前記保持フィンガーが取付け支持体(2)と取外し可能に結合され、特に係止可能および/または挟持可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
少なくとも1つの保持フィンガー(18b)が、軸受ピン(17)からほぼ直角に張り出して、取付け支持体(2)内に配置された開口部(2h)を前側で貫通していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
中間ホルダ(18)が、前側に係止突片(18e)を備えた、互いに並べて配置された2つの曲げ弾性を有する保持フィンガー(18b)を有しており、前記係止突片が2つのフロント側の開口部(2h)を貫通して、後ろに嵌り込むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
中間ホルダ(18)が、上方および下方へ向かって(z方向に)取付け支持体(2)に対して、特に挟持によって、支持されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
中間ホルダ(18)が、保持フィンガー(18b)の間に、補助固定のための補助孔(18h)を有していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
弾性的に変形可能なブッシュ(19)が、中間ホルダ(18)内に、特に固定アイ(18a)内に、相補形状で保持されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
中間ホルダ(18)内でブッシュ(19)が、軸受ピン(17)を収容する長孔(19b)を有しており、前記長孔が走行方向に対して横方向に軸受ピン(17)の遊びを許すことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
中間ホルダ(18)の固定アイ(18a)が、側方のフランジ(18f)を有しており、前記フランジが上方へ向かって(z方向に)上方の横支持体(2a)のリブ(2f、2g)に対して支持されることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
固定アイ(18a)が、支持突片(18e)を有しており、前記支持突片が下方へ向かって(z方向に)取付け支持体(2)に支持されることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
中間ホルダ(18)が、プラスチック射出成形部品として形成可能であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
下方の軸受(9、10)がz方向に弾性的な固定軸受として、上方の軸受(11、12)がz方向に可動の軸受として形成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
軸受ピン(17)が、上方の軸受(11、12)のブッシュ(19)内でz方向に遊び(s)を有していることを特徴とする請求項12に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−512286(P2008−512286A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529320(P2007−529320)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012531
【国際公開番号】WO2006/027024
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(507023924)ヘラ・ベール ファールツォイクズュステーム ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】