説明

熱溶着した納豆容器

【課題】
本発明の課題は、容器本体と蓋体とが一体成型された納豆容器の容器本体と蓋体との熱溶着による接合に関し、製造時には衝撃等で開封ことがなく、一方、摂食時には容易に開封することができる納豆容器を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器であって、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とが熱により点溶着され、溶着強度が0.6〜0.7kgfである、前記納豆容器、該容器を熱溶着する方法およびそれに用いる熱溶着用ノズルに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱溶着した納豆容器、その熱溶着方法およびそれに用いる熱溶着用ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、納豆は、容器に投入した蒸煮大豆を納豆菌により発酵させることによって製造される。したがって、納豆容器の蓋を容器本体に気密に接合すると、納豆菌による発酵が阻害されてしまい、十分な発酵がなされない製品となってしまう虞がある。また、蓋を強固に接合すると、発泡ポリスチレン(PSP)などの納豆容器の素材特性により、開封時に容器が割れてしまい、摂食時の納豆への異物混入の原因となることもある。一方で、納豆容器の蓋の接合が十分でないと、製造時の異物混入や、製造ラインでの移動やガイドなどとの接触の際に、蓋が不用意に開いてしまうなどの問題が生じる。
【0003】
これまで、熱溶着に用いられるノズルは、2個の熱可塑性樹脂部材をより適切に一体化できるように検討されてきた(例えば、特許文献1)。しかしながら、納豆容器においては、上記のとおり、発酵工程においては、気密に接合することができないことから、納豆容器において、フランジ上面に小突部を多数付設し、シート状の蓋を小突部上面に仮止めし、通気路を確保しながら発酵工程を行い、発酵終了後に全面を気密に接合することが検討されてきた(特許文献2)。ところが、かかるシート状の蓋を用いた場合、摂食時の開封の困難性について検討されておらず、製造時の通気性と異物混入の防止とを実現しながら、摂食時の開封の容易さを兼ね備えた納豆容器については十分に検討されてこなかった。
【0004】
一般的に、容器本体と蓋体とがヒンジを介して一体成型された納豆容器(以下、一体成型納豆容器という)の蓋体を閉じる場合、Y字型の熱用着用ノズルなどを用いて、ヒンジに対向する辺上の両端近傍の2箇所で接合している。このような2箇所で熱溶着した納豆容器は、製造時の通気性と異物混入の問題を解消しても、摂食時の開封が容易とはいえず、蓋体や容器本体が割れてしまう場合もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公昭63−31940号公報
【特許文献2】特開2001−39482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、容器本体と蓋体とが一体成型された納豆容器の容器本体と蓋体との熱溶着による接合に関し、製造時には衝撃等で開封ことがなく、一方、摂食時には容易に開封することができる納豆容器を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため、研究を重ねる中で、一体成型納豆容器の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱溶着させる場合、ヒンジに対向する辺上の溶着箇所を3箇所以上に分散させることによって、開封の容易性が向上するとの知見を得た。さらに、溶着箇所と溶着強度の関係によって、開封に適した溶着強度が存在することを明らかにし、かつ、製造ライン上での開封を防止することができることを見出し、さらに鋭意研究を進め、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器であって、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とが熱により点溶着され、溶着強度が0.6〜0.7kgfである、前記納豆容器に関する。
さらに本発明は、フランジ部と蓋体とが、同一直線上に存在しない少なくとも3箇所で点溶着されてなる、前記の納豆容器に関する。
また本発明は、点溶着が5〜9箇所で行われ、端から奇数番目の点溶着箇所同士および偶数番目の点溶着箇所同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、前記の納豆容器に関する。
さらに本発明は、点溶着が、同一間隔でジグザグに7箇所でなされている、前記の納豆容器に関する。
【0009】
また本発明は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器において、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱により点溶着する方法であって、
フランジ部と蓋体との夫々の同一直線上に存在しない少なくとも3箇所を熱風により加熱し、かかる加熱された箇所で互いに点溶着する、前記方法に関する。
さらに本発明は、点溶着が5〜9箇所で行われ、端から奇数番目の点溶着箇所同士および偶数番目の点溶着箇所同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、前記の方法に関する。
また本発明は、点溶着が、同一間隔でジグザグに7箇所でなされる、前記の方法に関する。
さらに本発明は、熱風が、370〜390℃である、前記の方法に関する。
また本発明は、熱風の流量が、7〜9ml/分である、前記の方法に関する。
さらに本発明は、前記の方法によって熱により点溶着された納豆容器に関する。
【0010】
また本発明は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器において、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱により点溶着するための、熱風を噴射する噴射孔を有するT字型ノズルであって、
少なくとも3つの噴射孔が同一直線上に存在しないように設けられた蓋部を加熱する上面、および、上面に対向し、上面の噴射孔と夫々対向する位置に同数の噴射孔が設けらたフランジ部を加熱する下面とを有する、前記ノズルに関する。
さらに本発明は、噴射孔が、上面および下面に夫々7つ設けられ、端から奇数番目の噴射孔同士および偶数番目の噴射孔同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、前記のノズルに関する。
また本発明は、噴射孔が、同一間隔でジグザグに設けられている、前記のノズルに関する。
さらに本発明は、噴射孔が、直径1mmであり、10mm間隔で設けられている、前記のノズルに関する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、納豆製造時において不用意に開封することなく、摂食時の開封時において蓋体および容器本体が割れることなく、極めて容易に開封することができる納豆容器を提供することができる。とくに、納豆製造時において、納豆菌による発酵に必要な通気性を確保しながら、異物の混入を防ぐように熱で点溶着され、さらに製造ライン上で納豆容器に加わる縦方向の衝撃のみならず、横方向の衝撃に対しても、接合状態を維持し、不用意に開封することがない納豆容器を提供することができる。
【0012】
さらに本発明によれば、実験例として後述するように、摂食時の開封に適した0.5〜0.7kgf程度の溶着強度を実現することができる(表1)。かかる溶着強度は、従来用いられていたY字型ノズルでは熱風のエアー流量を調節しても実現できない(図3)。また、Y字型ノズルでは、熱風の温度や溶着部の大きさなどを調節してもなお0.5〜0.7kgf程度の溶着強度を実現するためには、極めて微妙な調整を余儀なくされ、大量生産することはできなかった。すなわち本発明は、従来大量生産可能な納豆容器として到底製造できなかった開封に適した溶着強度を有する納豆容器を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、T字型ノズル(実施例)を示す図である。
【図2】図2は、Y字型ノズル(比較例)を示す図である。
【図3】図3は、T型ノズル(実施例)とY型ノズル(比較例)との夫々を用いた場合の熱風のエアー流量(ml/分)と熱溶着された納豆容器の溶着強度との関係を示すグラフである。
【図4】図4は、T型ノズル(実施例)を用いた場合の種々の熱風温度による溶着強度への影響を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の納豆容器は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器であって、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とが熱溶着されている。ヒンジ部の復元力に対して、熱溶着の溶着強度によって、蓋体が閉じた状態に維持されている。かかる溶着強度は、製造時の開封を防止し、摂食時の開封を容易にするとの観点から、0.5〜0.7kgfであり、好ましくは、0.6〜0.7kgfである。
【0015】
本発明の納豆容器は、ヒンジ部に対向する辺上のフランジ部と蓋体とが対向する部分に熱による点溶着箇所が設けられている。かかる点溶着箇所は、同一直線上に存在しない少なくとも3箇所、好ましくは5〜9箇所、とくに好ましくは7箇所である。溶着箇所が少ないと1箇所あたりの溶着強度を大きくする必要があり、摂食時の開封が困難になる傾向があり、一方、溶着箇所が多いと、フランジ部の大きさに対して加工が困難になり、大量生産が困難になる傾向がある。
【0016】
点溶着箇所は、熱溶着用ノズルの形状および耐衝撃性などの観点から、辺の中央と、それに対して左右対象となるように、奇数個設けられることが好ましい。さらに、端から奇数番目の点溶着箇所同士および偶数番目の点溶着箇所同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行であることが好ましい。さらにまた、点溶着が同一間隔でジグザグになされていることが好ましい。このように溶着する辺上で分散された状態で点溶着箇所を設けることで、摂食時の開封に適した比較的弱い溶着強度でありながら、蓋体部分を吸盤などで持ち上げて移動したり、コンベアで左右方向への位置決めのためのガイドとの衝突など、納豆容器に対する製造ライン上での縦方向、横方向に加わる力に対しても不用意に開封することのない納豆容器とすることができる。
【0017】
本発明の納豆容器の材料は、典型的には、発泡ポリスチレン(PSP)などである。
本発明の納豆容器は、容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器において、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱溶着するための、熱風を噴射する噴射孔を有するT字型ノズルによって、熱溶着される。典型的には、直方体の吹き付け部を有し、その長辺の中央に熱風供給部を備え、全体としてT字型になっている。
【0018】
前記T字型ノズルは、少なくとも3つの噴射孔が同一直線上に存在しないように設けられた蓋部を加熱する上面、および、上面に対向し、上面の噴射孔と夫々対向する位置に同数の噴射孔が設けらたフランジ部を加熱する下面とを有する。したがって、かかるT字型ノズルで加熱した納豆容器は、蓋体を閉じたときに、上面の噴射孔によって溶融された部分と、下面の噴射孔によって溶融された部分とが接合することになる。
【0019】
ノズルに設ける噴射孔は、上面および下面の夫々に、少なくとも3つずつ、好ましくは5〜9つずつ、とくに好ましくは、7つずつ設けられている。そして好ましくは、端から奇数番目の噴射孔同士および偶数番目の噴射孔同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行であり、さらに好ましくは、これに加えてさらに同一間隔でジグザグに設けられている。
【0020】
T字型ノズルは、納豆容器の大きさに合わせて適宜設計され得るが、一般的な、閉じたときの蓋体の大きさが1辺10cm四方の納豆容器を熱溶着するためには、約1cm×約1cm×約7cm程度の直方体の熱風噴射体部分と、長手方向の中央に設けられた熱風供給部分とからなる程度の大きさである。また噴射孔の大きさは、典型的には、直径1mm程度である。また噴射孔の位置は、同一間隔で設けた場合、直方体の長手方向に対してほぼ均等な間隔で設けられるが、典型的には、10mm間隔で設けられている。
【0021】
熱溶着箇所は、熱溶着前の納豆容器と熱溶着用ノズルとの位置関係で決定されるが、容器の両端から夫々、1.5〜2.5cm程度の位置、好ましくは、2.0cmの位置の2箇所と、さらにこれらの間であって同一直線状にない少なくとも1箇所である。溶着箇所が容器の端に近づきすぎると、容器の開封の際に指の係りが悪くなり容器が割れやすくなる傾向があり、容器の端から遠すぎると、ヒンジ部の復元力などにより、容器の端が浮き上がり、異物混入の危険性が高まる傾向にある。
【0022】
噴射孔から噴射される熱風の温度および流量は、適宜調整され得るが、その温度は、好ましくは、370〜390℃であり、その流量は、好ましくは、7〜9ml/分である。温度および流量を大きくすると、容器材料の溶融範囲が大きくなりすぎ、適切な溶着強度が得られなくなる傾向があり、温度および流量を小さくすると、溶融範囲が小さくなりすぎて、やはり適切な溶着強度が得られなくなる傾向がある。
以下に、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の各例に限定されるものではない。
【0023】
〔実験例1〕ノズルの作製
図1に示すT字型ノズル1(実施例)を作製した。
T字型ノズル1は、熱風を噴射するための熱風噴射体2および熱風を噴射体2に供給するための熱風供給管3からなる。熱風噴射体2は、1cm×1cm×7cmの略直方体の形状であり、その上面4および下面5の夫々に互いに対向するように7つの噴射孔10が設けられている。噴射孔10は、図面左端から、1番目、3番目、5番目、7番目、すなわち奇数番目の噴射孔10が同一直線上にあり、また、2番目、4番目、6番目、すなわち偶数番目の噴射孔10が同一直線上にあり、これらの各直線は平行になっている。
噴射孔10の間隔は、約1mm間隔(例えば、1番目と3番目が2mmであり、その垂直2等分線上に2番目が設けられている)であり、1番目の噴射孔10と7番目の噴射孔との幅は6mmである。また、噴射孔10の直径は夫々1mmである。
【0024】
一方、比較のため、図2に示すY字型ノズル11(比較例)を作製した。
Y字型ノズル11もT字型ノズル1と同様に、熱風を噴射するための熱風噴射体12および熱風を噴射体12に供給するための熱風供給管13からなる。噴射孔20は、Y字の2つの先端に夫々2個設け、その直径は夫々2mmである。図面裏側にあたる方向にも先端の夫々に2個設けられている。1つの先端に設けた噴射孔20の間隔は3mmであり、両外側の噴射孔20の間隔は72mmである。これらの噴射孔20は同一直線上に設けられている。
【0025】
〔実験例2〕溶着強度の検討
表1に示す溶着強度の夫々異なる納豆容器を用意し、男性25名、女性20名に対し、開封の容易さについて、強い、適度、弱いの3段階で評価した。なお、各納豆容器は、T字型ノズルにより溶着して作成した。また溶着強度は、デジタルフォースゲージ・電動スタンド(イマダ社製)を用いて測定した。
【表1】

【0026】
表1の結果のとおり、溶着強度が、0.5〜0.7kgfの納豆容器が開封において適していることが判明した。従来の2箇所の熱溶着の納豆容器では、製造ラインでの不用意な開封を防ぐために、0.9kgf程度のものが多く利用されていたが、かかる溶着強度は、摂食時の開封においては強いと感じられており、この強度が蓋体や容器本体が割れる原因の1つであると考えられた。
【0027】
〔実験例3〕T型ノズルおよびY型ノズルによる溶着強度の検討
図1に示すT型ノズル(実施例)と図2に示すY型ノズル(比較例)とを夫々用いて、熱風のエアー流量(ml/分)と熱溶着された納豆容器の溶着強度との関係を検討した。
その結果、図3に示すとおり、Y型ノズルで溶着した納豆容器は、T型ノズルで溶着した納豆容器に比べて約2倍の溶着強度を示す。また、エアー流量を調整しても、Y型ノズルでは、摂食時に好適である0.5〜0.7kgfの溶着強度を実現することができなかった。
【0028】
〔実験例4〕T型ノズルによる溶着条件の検討
図1に示すT型ノズル(実施例)を用いて、種々の熱風温度による溶着強度への影響を検討した。結果を図4に示す。図4に示すとおり、0.5〜0.7kgfの溶着強度を実現するためには、熱風の温度を370〜410℃程度とし、エアー流量を6.5〜9ml/分とすればよいことが判明した。
さらに、製造ライン上での納豆容器に加わる力を想定し、衝撃実験をした結果、図1に示すT型ノズルでは、0.6〜0.7kgfが好適であることが明らかとなり、この場合、熱風の温度を370〜390℃程度とし、7〜9ml/分とすればよいことが明らかになった。
かかる温度範囲とエアー流量を選択することによって、点溶着の最適範囲を広く設定、すなわち設定温度や設定流量が多少の幅で変化しても一定範囲の溶着強度の納豆容器を製造できるため(図4)、容易に開封できる溶着強度でありながら、製造時の耐衝撃性を備えた納豆容器の大量生産が可能となる。
【符号の説明】
【0029】
1 T字型ノズル(実施例)
2、12 熱風噴射体
3、13 熱風供給管
4 上面
10、20 噴射孔
11 Y字型ノズル(比較例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器であって、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とが熱により点溶着され、溶着強度が0.6〜0.7kgfである、前記納豆容器。
【請求項2】
フランジ部と蓋体とが、同一直線上に存在しない少なくとも3箇所で点溶着されてなる、請求項1に記載の納豆容器。
【請求項3】
点溶着が5〜9箇所で行われ、端から奇数番目の点溶着箇所同士および偶数番目の点溶着箇所同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、請求項2に記載の納豆容器。
【請求項4】
点溶着が、同一間隔でジグザグに7箇所でなされている、請求項3に記載の納豆容器。
【請求項5】
容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器において、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱により点溶着する方法であって、
フランジ部と蓋体との夫々の同一直線上に存在しない少なくとも3箇所を熱風により加熱し、かかる加熱された箇所で互いに点溶着する、前記方法。
【請求項6】
点溶着が5〜9箇所で行われ、端から奇数番目の点溶着箇所同士および偶数番目の点溶着箇所同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
点溶着が、同一間隔でジグザグに7箇所でなされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
熱風が、370〜390℃である、請求項5〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
熱風の流量が、7〜9ml/分である、請求項5〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
請求項5〜9のいずれかの方法によって熱により点溶着された納豆容器。
【請求項11】
容器本体と、ヒンジ部を介して容器本体と一体となった蓋体とを備えた納豆容器において、ヒンジ部に対向する辺の容器本体のフランジ部と蓋体とを熱により点溶着するための、熱風を噴射する噴射孔を有するT字型ノズルであって、
少なくとも3つの噴射孔が同一直線上に存在しないように設けられた蓋部を加熱する上面、および、上面に対向し、上面の噴射孔と夫々対向する位置に同数の噴射孔が設けらたフランジ部を加熱する下面とを有する、前記ノズル。
【請求項12】
噴射孔が、上面および下面に夫々7つ設けられ、端から奇数番目の噴射孔同士および偶数番目の噴射孔同士が、夫々異なる2本の直線上に存在し、該直線同士は互いに平行である、請求項11に記載のノズル。
【請求項13】
噴射孔が、同一間隔でジグザグに設けられている、請求項11または12に記載のノズル。
【請求項14】
噴射孔が、直径1mmであり、10mm間隔で設けられている、請求項11〜13のいずれかに記載のノズル。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−136700(P2011−136700A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295860(P2009−295860)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000108616)タカノフーズ株式会社 (29)
【Fターム(参考)】