説明

現像カートリッジおよびブレードアッセンブリ

【課題】簡易な構成で、規制部材を現像剤担持体に対して均一に接触させることができる現像カートリッジ、および、その現像カートリッジに設けられるブレードアッセンブリを提供すること。
【解決手段】
現像ローラ23に対して接触する層厚規制ブレード37を、フレーム20に固定されるメインホルダ35と、メインホルダ35と間隔を隔てて対向するサブホルダ36との間に挟持させ、メインホルダ35とサブホルダ36とを、左右方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される4つの位置決め部45において、互いにスポット溶接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式のカラープリンタなどの画像形成装置に装着される現像カートリッジ、および、その現像カートリッジに設けられるブレードアッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラープリンタなどの画像形成装置として、表面にトナー像を担持する感光体ドラムと、感光体ドラムにトナーを供給する現像カートリッジとを備える画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置に装着される現像カートリッジとして、たとえば、カートリッジフレームと、トナーを担持する現像ローラと、現像ローラに担持されるトナーの厚さを規制する現像ブレードとを備え、現像ブレードは、トナーに接触する弾性ブレードと、これを支持する支持板とを溶接することにより構成されている現像カートリッジが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−356592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した引用文献1に記載の現像カートリッジでは、弾性ブレードと支持板とを、それらの長手方向に間隔を隔てるように、複数個所においてスポット溶接している。
しかるに、スポット溶接では、長手方向において、溶接されている部分と、溶接されていない部分とが交互に存在する。
そのため、弾性ブレードが現像ローラに接触したときに、弾性ブレードから現像ローラに対して作用される圧力が、溶接されている部分では強く、溶接されていない部分では弱くなり、長手方向において、不均一になるという不具合がある。
【0005】
なお、上記の不具合を解消するために、弾性ブレードと支持板とを、それらの長手方向すべてにわたって溶接すればよいが、それでは、スポット溶接に比べると、製造工程が複雑化する。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、規制部材を現像剤担持体に対して均一に接触させることができる現像カートリッジ、および、その現像カートリッジに設けられるブレードアッセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、現像カートリッジであって、現像剤を担持する現像剤担持体、前記現像剤担持体を収容するフレーム、前記現像剤担持体に対して接触するように、前記現像剤担持体の長手方向に沿って配置され、前記現像剤担持体に担持される現像剤の厚みを規制する規制部材、前記長手方向に沿って配置され、前記フレームに固定される第1支持部材、および、前記長手方向に沿って配置され、前記長手方向と直交する方向において前記第1支持部材と間隔を隔てて対向し、前記第1支持部材との間で、前記規制部材を挟持する第2支持部材を備え、前記第1支持部材は、前記フレームに固定されるように、前記前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向における前記第2支持部材の反対側に向かって延びる固定部を備え、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向および前記長手方向の両方と直交する直交方向において、前記規制部材が挟持されている挟持部側とは反対側の端部から前記挟持部側に向かうに従って、前記対向方向における前記第1支持部材側に向かって屈曲し、さらに前記挟持部側に向かっては、前記直交方向に沿うように形成されており、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で互いに溶接されていることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記規制部材を位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、互いに直接溶接されることを特徴としている。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記規制部材には、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の貫通穴が、前記前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向に沿って貫通形成され、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記貫通穴を介して溶接されることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記対向方向に沿って突出形成され、各前記貫通穴に挿通される複数の突起部が設けられ、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記突起部において溶接されることを特徴としている。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、各前記突起部の前記対向方向長さは、各前記貫通穴の前記対向方向長さよりも短く設定されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1支持部材、前記規制部材および前記第2支持部材は、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で溶接されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向に投影したときに、前記第1支持部材および前記第2支持部材と前記規制部材とが重なる範囲のうち、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向における、前記現像剤担持体との接触側の、前記第1支持部材および前記第2支持部材の端部から2/3の範囲内において、互いに溶接されていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項9に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記規制部材を挟持する挟持部と、前記規制部材を挟持せずに互いに重なり合う重合部とを備え、前記重合部は、前記長手方向に投影したときに、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向において、前記挟持部に対して隣接配置されていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の発明において、前記第1支持部材の厚さは、前記第2支持部材の厚さよりも厚く設定されていることを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って30〜110mmの間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で、互いに溶接されていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の発明において、前記規制部材は、前記第1支持部材および前記第2支持部材に挟持される支持部と、前記支持部が挟持されている側の反対側に設けられ、前記現像剤担持体に接触する弾性部とを備えていることを特徴としている。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の発明において、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、ステンレスまたは銅から形成されていることを特徴としている。
【0014】
た、請求項1に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記固定部は、前記フレームに対してねじ止めされていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項1に記載の発明は、現像剤を担持する現像剤担持体を備える現像カートリッジのフレームに設けられるブレードアッセンブリであって、前記現像剤担持体に担持される現像剤の厚みを規制する規制部材、前記規制部材の長手方向に沿って配置され、前記フレームに固定するための第1支持部材、および、前記長手方向に沿って配置され、前記長手方向と直交する方向において前記第1支持部材と間隔を隔てて対向し、前記第1支持部材との間で、前記規制部材を挟持する第2支持部材を備え、前記第1支持部材は、前記フレームに固定されるように、前記前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向における前記第2支持部材の反対側に向かって延びる固定部を備え、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向および前記長手方向の両方と直交する直交方向において、前記規制部材が挟持されている挟持部側とは反対側の端部から前記狭持部側に向かうに従って、前記対向方向における前記第1支持部材側に向かって屈曲し、さらに前記挟持部側に向かっては、前記直交方向に沿うように形成されており、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で互いに溶接されていることを特徴としている。
【0016】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記規制部材を位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴としている。
また、請求項17に記載の発明は、請求項15または16に記載の発明において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、互いに直接溶接されることを特徴としている。
【0017】
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記規制部材には、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の貫通穴が、前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向に沿って貫通形成され、前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記貫通穴を介して溶接されることを特徴としている。
また、請求項19に記載の発明は、請求項15または16に記載の発明において、前記第1支持部材、前記規制部材および前記第2支持部材は、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で溶接されていることを特徴としている。
【0018】
また、請求項20に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記第1支持部材および前記第2支持部材は、前記規制部材を挟持する挟持部と、前記規制部材を挟持せずに互いに重なり合う重合部とを備え、前記重合部は、前記長手方向に投影したときに、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向において、前記挟持部に対して隣接配置されていることを特徴としている。
【0019】
また、請求項21に記載の発明は、請求項15ないし20のいずれかに記載の発明において、前記第1支持部材の厚さは、前記第2支持部材の厚さよりも厚く設定されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
請求項1および請求項15に記載の発明によれば、現像剤担持体に対して接触する規制部材は、フレームに固定される第1支持部材と、第1支持部材と間隔を隔てて対向する第2支持部材との間に挟持されており、第1支持部材と第2支持部材とが、長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で、互いに溶接されている。
そのため、規制部材は、長手方向すべてにわたって、第1支持部材と第2支持部材との間に均一に挟持されるので、現像剤担持体に対して均一に接触することができる。
【0021】
その結果、第1支持部材と第2支持部材との間に規制部材を挟み、第1支持部材と第2支持部材とを溶接するという簡易な構成により、規制部材を現像剤担持体に対して均一に接触させることができる。
一方、第1支持部材と第2支持部材との間に規制部材を挟み、第1支持部材と第2支持部材とをねじ止めすると、長手方向に沿って複数のねじが必要となり、部品点数を低減することが困難であるという不具合がある。
【0022】
また、第1支持部材と第2支持部材とをねじ止めする場合には、装置構成の小型化のためには、ねじを小さく形成する必要がある。しかし、ねじを、強度を保ちながら小さく形成することは困難であり、また、小さなねじは組み付けが困難である。そのため、装置構成の小型化が困難であるという不具合がある。
しかし、この発明によれば、第1支持部材と第2支持部材との間に規制部材を挟み、第1支持部材と第2支持部材とを溶接している。
【0023】
そのため、別途、第1支持部材と第2支持部材とを固定する部材を必要とせず、部品点数の低減を図ることができる。また、溶接する箇所を小さく設定すれば、容易に装置構成の小型化を図ることができる。
また、第1支持部材は、対向方向における第2支持部材の反対側に向かって延びる固定部を備え、固定部においてフレームに固定されている。そのため、規制部材が現像剤担持体に対して接触する接触方向(対向方向と同方向)と交差する方向から、固定部をフレームに固定することができる。これにより、規制部材のフレームへの固定が、規制部材と現像剤担持体との接触に対して影響することを防止することができる。その結果、規制部材をフレームに対して確実に固定することができるとともに、規制部材を現像剤担持体に安定して接触させることができる。
また、第1支持部材と第2支持部材とは、対向方向および長手方向の両方と直交する直交方向において、規制部材が挟持されている挟持部側とは反対側の端部から挟持部側に向かうに従って、対向方向における第1支持部材側に向かって屈曲し、さらに挟持部側に向かっては、直交方向に沿うように形成されている。そのため、第2支持部材の挟持部が第1支持部材側に押圧されるため、第1支持部材の挟持部との間で強く押圧される。その結果、規制部材をより確実に挟持することができる。
また、請求項2および請求項1に記載の発明によれば、位置決め部により、規制部材を、第1支持部材と第2支持部材とに対して位置決めすることができる。
【0024】
そのため、規制部材を、第1支持部材と第2支持部材とに対して精度よく組み付けることができる。
また、請求項3および請求項1に記載の発明によれば、フレームに固定される第1支持部材に、第2支持部材を、確実に、溶接することができる。
そのため、第1支持部材と第2支持部材とは、それらの間において、確実に、規制部材を挟持することができる。
【0025】
また、請求項4および請求項1に記載の発明によれば、第1支持部材と第2支持部材とは、規制部材に形成される複数の貫通穴を介して溶接される。
そのため、貫通穴を介して溶接される部分において、規制部材を、第1支持部材と第2支持部材とに対して位置決めすることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、第1支持部材または第2支持部材のいずれか一方には、各貫通穴に挿通される複数の突起部が設けられ、第1支持部材と第2支持部材とは、各突起部において溶接される。
【0026】
そのため、第1支持部材と第2支持部材とを、確実に、貫通穴を介して溶接することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、各突起部の対向方向長さは、各貫通穴の対向方向長さよりも短く設定されている。
そのため、第1支持部材と第2支持部材とは、突起部において溶接されても、安定して規制部材を挟持することができる。
【0027】
また、請求項7および請求項19に記載の発明によれば、第1支持部材、規制部材および第2支持部材は、複数の箇所で溶接されている。
すなわち、第1支持部材と第2支持部材とが、第1支持部材と規制部材とが、第2支持部材と規制部材とが、それぞれ互いに溶接されている。
そのため、第1支持部材と第2支持部材との間に挟持される規制部材を、第1支持部材および第2支持部材に対して確実に固定することができる。
【0028】
また、請求項8に記載の発明によれば、第1支持部材と第2支持部材とは、対向方向に投影したときに、第1支持部材および第2支持部材と規制部材とが重なる範囲のうち、長手方向および対向方向の両方と直交する方向において、規制部材寄りの部分(現像剤担持体との接触側の、第1支持部材および第2支持部材の端部から2/3の範囲内)で、互いに溶接されている。
【0029】
そのため、第1支持部材と第2支持部材とは、より規制部材側において、確実に、規制部材を挟持することができる。
その結果、規制部材の現像剤担持体に対する精度のよい接触を図ることができる。
また、請求項9および請求項20に記載の発明によれば、第1支持部材および第2支持部材は、規制部材を挟持する挟持部と、長手方向および対向方向の両方と直交する方向において挟持部に対して隣接配置され、規制部材を挟持せずに互いに重なり合う重合部とを備えている。
【0030】
そのため、簡易な構成により、第1支持部材と第2支持部材とを、重合部において、直接溶接することができる。
また、請求項10および請求項21に記載の発明によれば、第1支持部材の厚さは、第2支持部材の厚さよりも厚く設定されている。
そのため、第1支持部材を厚く高強度に形成することができ、第2支持部材の厚さを低減させても、第1支持部材と第2支持部材との間に、規制部材を確実に挟持させることができる。
【0031】
そして、第2支持部材の厚さを低減させれば、第1支持部材と第2支持部材とを溶接するときに、第2支持部材を撓ませて、第1支持部材に追従させることができる。
その結果、第1支持部材と第2支持部材との間に規制部材を確実に挟持させることができながら、溶接作業を確実かつ容易に行うことができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、第1支持部材と第2支持部材とは、長手方向に沿って30〜110mmの間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で、互いに溶接されている。
【0032】
そのため、溶接箇所の数を低減し、製造工程を簡略化することができるとともに、第1支持部材と第2支持部材とに、長手方向すべてにわたって、規制部材を挟持させることができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、規制部材は、弾性部において現像剤担持体に接触する。
【0033】
そのため、弾性部の弾性により、規制部材を現像剤担持体の表面に対して均一な押圧力で接触させることができる。
【0034】
その結果、現像剤担持体の表面に、均一な薄層で現像剤を担持させることができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、第1支持部材と第2支持部材とを容易に溶接することができる
【0035】
た、請求項1に記載の発明によれば、ねじ止めという簡易な構成で、固定部をフレームに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のレーザプリンタの第1実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示す現像カートリッジの斜視図である。
【図3】図1に示す現像カートリッジにおいて、現像ローラを外した状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示すブレードアッセンブリの斜視図である。
【図5】図3に示すブレードアッセンブリの分解斜視図である。
【図6】図3に示すブレードアッセンブリのA−A断面図である。
【図7】第2実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図8】第3実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図9】第4実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図10】第5実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図11】第6実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図12】第7実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【図13】第8実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明のレーザプリンタの第1実施形態を示す側断面図である。
画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、フィーダ部3および画像形成部4を備えている。
本体ケーシング2の一方側の側壁には、フロントカバー5がその下端部を支点として開閉可能に設けられている。フロントカバー5を開くと、本体ケーシング2の内部空間が開放される。この状態で、プロセスカートリッジ13(後述)を、本体ケーシング2の内部空間に着脱させることができる。フロントカバー5を閉じると、本体ケーシング2の内部空間が閉鎖される。
【0038】
なお、以下の説明では、フロントカバー5が設けられる一方側(図1における右側)を前側とし、その反対側(図1における左側)を後側とする。また、レーザプリンタ1を前側から見たときを基準として左右を規定する。さらに、プロセスカートリッジ13および現像カートリッジ16(後述)に関しても、本体ケーシング2に対する装着状態を基準として前後左右上下を規定する。
(1)フィーダ部
フィーダ部3は、給紙トレイ6、給紙ローラ7、給紙パッド8、ピックアップローラ9、ピンチローラ10および1対のレジストローラ11を備えている。
【0039】
給紙トレイ6内には、用紙Pがスタックされている。給紙トレイ6内の最上位にある用紙Pは、ピックアップローラ9によって、給紙ローラ7と給紙パッド8との間に向けて送り出される。その送り出された用紙Pは、給紙ローラ7と給紙パッド8との間、給紙ローラ7とピンチローラ10との間を順に通過し、レジストローラ11に搬送される。そして、用紙Pは、レジストローラ11によって、レジスト後に、画像形成部4(感光ドラム17(後述)と転写ローラ19(後述)との間)へ向けて搬送される。
(2)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット12、プロセスカートリッジ13および定着装置の一例としての定着ユニット14を備えている。
(2−1)スキャナユニット
スキャナユニット12は、本体ケーシング2内の上部に配置されている。スキャナユニット12は、鎖線で示すように、プロセスカートリッジ13の感光ドラム17(後述)に向けてレーザビームを出射し、感光ドラム17(後述)を露光する。
(2−2)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ13は、スキャナユニット12の下方に配置されている。プロセスカートリッジ13は、ドラムカートリッジ15と、ドラムカートリッジ15に着脱自在に装着される現像カートリッジ16とを備えている。
【0040】
ドラムカートリッジ15には、感光ドラム17が回転可能に設けられている。また、ドラムカートリッジ15において、感光ドラム17の周囲には、スコロトロン型帯電器18および転写ローラ19が配置されている。
現像カートリッジ16は、後で詳述するが、現像剤担持体の一例としての現像ローラ23、供給ローラ22、ブレードアッセンブリ24、および、それらを収容するフレーム20を備えている。
【0041】
現像ローラ23は、感光ドラム17に対して前側から接触するように配置されている。供給ローラ22は、現像ローラ23の前側に配置されており、ブレードアッセンブリ24は、現像ローラ23の上側に配置されており、それらの前方の空間には、現像剤の一例としてのトナーが収容されている。
(2−3)現像・転写動作
現像カートリッジ16内のトナーは、供給ローラ22に供給され、供給ローラ22の回転により、現像ローラ23に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ22と現像ローラ23との間で正極性に摩擦帯電される。こうして現像ローラ23に供給されたトナーは、現像ローラ23の回転に伴って、ブレードアッセンブリ24により厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ23の周面上に担持される。
【0042】
一方、感光ドラム17の表面は、感光ドラム17の回転に伴って、スコロトロン型帯電器18により一様に正帯電される。そして、その正帯電した感光ドラム17の表面に、スキャナユニット12からのレーザビームが選択的に照射されることにより、画像データに基づく静電潜像が形成される。
感光ドラム17の回転により、感光ドラム17の表面に形成されている静電潜像が現像ローラ23と対向すると、現像ローラ23の表面に担持されている正帯電トナーが、その静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム17の表面にトナー像が担持される。そして、トナー像は、感光ドラム17と転写ローラ19との間に搬送されてくる用紙P上に転写される。
(3)定着ユニット
定着ユニット14は、プロセスカートリッジ13の後方に設けられている。定着ユニット14は、加熱ローラ25と、加熱ローラ25に下方から圧接される加圧ローラ26とを備えている。
【0043】
用紙Pに転写されたトナー像は、定着ユニット14において、その用紙Pが加熱ローラ25と加圧ローラ26との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに定着する。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、排紙ローラ27に向けて搬送され、排紙ローラ27によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ28上に排紙される。
2.現像カートリッジ
図2は、図1に示す現像カートリッジの斜視図である。図3は、図1に示す現像カートリッジにおいて、現像ローラを外した状態を示す斜視図である。図4は、図3に示すブレードアッセンブリの斜視図である。図5は、図3に示すブレードアッセンブリの分解斜視図である。図6は、図3に示すブレードアッセンブリのA−A断面図である。
【0044】
フレーム20は、図2および図3に示すように、左右方向に沿って延びる略ボックス形状に形成されており、その後端部には、左右方向すべてにわたって、後方に向かって開放される開口部32が形成されている。
また、フレーム20は、開口部32内において、左右1対の位置決めボス33、および、左右1対のサイドシール34を備えている。
【0045】
両位置決めボス33は、フレーム20の上端部において、左右方向両端部にそれぞれ配置され、後方に向かって突出する略円柱形状に形成されている。
両サイドシール34は、平帯形状をなし、それぞれ、両位置決めボス33の下方において、現像ローラ23の外周面に沿って、フレーム20に貼着されている。
現像ローラ23は、開口部32内に収容され、左右方向に沿って配置されている。また、現像ローラ23の左右方向両端部は、フレーム20の左右方向両端部において、回転自在に支持されている。
(2−1)ブレードアッセンブリ
ブレードアッセンブリ24は、図2および図3に示すように、左右方向に延びる背面視略矩形の平板形状に形成されており、開口部32内において、ねじ51によって、フレーム20の上端部にねじ止めされている。また、ブレードアッセンブリ24の下端部の弾性部材48(後述)は、現像ローラ23に対して前方から接触している。
【0046】
また、ブレードアッセンブリ24は、図4および図5に示すように、第1支持部材の一例としてのメインホルダ35、第2支持部材の一例としてのサブホルダ36、および、規制部材の一例としての層厚規制ブレード37を備えている。
メインホルダ35は、金属板であり、左右方向に沿って延びる正面視略矩形状に形成されている。メインホルダ35は、例えば、ステンレスまたは銅などの金属から、好ましくは、ステンレスから形成される。また、メインホルダ35の厚みは、例えば、0.5〜2mm、好ましくは、1〜1.6mmである。
【0047】
また、メインホルダ35には、左右方向両端部において、位置決めボス33が挿通される左右1対の第1ボス挿通穴41、および、ねじ51が挿通される左右1対の第1ねじ挿通穴42が形成されている。
両第1ボス挿通穴41は、メインホルダ35の上端部に配置されている。また、左側の第1ボス挿通穴41は、丸穴であり、右側の第1ボス挿通穴41は、左右方向に延びる長穴である。
【0048】
両第1ねじ挿通穴42は、それぞれ、第1ボス挿通穴41の下方に隣接配置されている。また、左側の第1ねじ挿通穴42は、丸穴であり、右側の第1ねじ挿通穴42は、左右方向に延びる長穴である。
サブホルダ36は、金属板であり、メインホルダ35の厚さと同じかあるいはそれよりも薄く、かつ、正面視においてメインホルダ35と同じ形状に形成されている。また、サブホルダ36は、メインホルダ35と前後方向において間隔を隔てて対向配置されている。サブホルダ36は、例えば、ステンレスまたは銅などの金属から、好ましくは、ステンレスから形成される。
【0049】
また、サブホルダ36の厚みは、例えば、0.5〜2mm、好ましくは、0.5〜1.2mmであり、メインホルダ35の厚み100%に対して、例えば、30〜100%、好ましくは、40〜50%薄く形成されている。
また、サブホルダ36には、左右方向両端部において、位置決めボス33が挿通される左右1対の第2ボス挿通穴43、ねじ51が挿通される左右1対の第2ねじ挿通穴44、および、4つの位置決め部45が形成されている。
【0050】
両第2ボス挿通穴43は、サブホルダ36の上端部に配置されている。また、左側の第2ボス挿通穴43は、丸穴であり、右側の第2ボス挿通穴43は、左右方向に延びる長穴である。
両第2ねじ挿通穴44は、それぞれ、第2ボス挿通穴43の下方に隣接配置されている。また、左側の第2ねじ挿通穴44は、丸穴であり、右側の第2ねじ挿通穴44は、左右方向に延びる長穴である。
【0051】
各位置決め部45は、両第2ねじ挿通穴44間において、左右方向に沿って、互いに、60mmの間隔を隔てて並列配置されている。
また、位置決め部45の前面は、サブホルダ36の前面から前方に向かってわずかに突出する略円板形状に形成されている。すなわち、位置決め部45は、前方に向かって突出形成される突起部としても作用する。また、位置決め部45は、ブレード本体49(後述)の厚さよりも短く突出している。
【0052】
また、位置決め部45の後面は、位置決め部45の形状および突出量に対応してサブホルダ36の後面よりも前方に向かって凹むように形成されている(図6参照)。
各位置決め部45の左右方向間隔は、例えば、30〜110mm、好ましくは、40〜80mmに設定される。
層厚規制ブレード37は、支持部の一例としてのブレード本体49、および、弾性部の一例としての弾性部材48を備えている。
【0053】
ブレード本体49は、ステンレスから形成される金属薄板であり、正面視略矩形状に形成されている。
また、ブレード本体49には、ねじ51が挿通される左右1対の第3ねじ挿通穴46、および、4つの貫通穴47が形成されている。
両第3ねじ挿通穴46は、ブレード本体49の左右方向両端部の上端部に、それぞれ、配置されている。また、左側の第3ねじ挿通穴46は、丸穴であり、右側の第3ねじ挿通穴46は、左右方向に延びる長穴である。
【0054】
各貫通穴47は、ブレード本体49を前後方向に沿って貫通するように、正面視略円形状に形成されており、ブレード本体49の上端部において、両第2ねじ挿通穴44間に、各位置決め部45に対応するように、左右方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置されている。
弾性部材48は、シリコーンゴムなどからなり、左右方向に延びる側断面視略矩形状の平板であり、ブレード本体49の下端部の後面に貼着されている。弾性部材48は、両第3ねじ挿通穴46の下方を除いて、最右方の貫通穴47の下方から、最左方の貫通穴47の下方にわたって設けられている。
(2−2)ブレードアッセンブリの組み立て
ブレードアッセンブリ24を組立てるには、まず、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を挟持させる。
【0055】
メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を挟持させるには、まず、層厚規制ブレード37の各貫通穴47と、対応するサブホルダ36の各位置決め部45とを位置合わせし、前方から、層厚規制ブレード37をサブホルダ36に組み付ける。
すると、サブホルダ36の各位置決め部45が、層厚規制ブレード37の対応する各貫通穴47に挿通され、互いに対応する第2ねじ挿通穴44と第3ねじ挿通穴46とが前後方向に対向する。
【0056】
これにより、層厚規制ブレード37がサブホルダ36に位置決めされる。
次いで、メインホルダ35の両第1ボス挿通穴41と、サブホルダ36の両第2ボス挿通穴43とがそれぞれ前後方向に対向するように位置合わせし、層厚規制ブレード37の前方から、メインホルダ35をサブホルダ36に重ね合わせる。
これにより、サブホルダ36の各位置決め部45が層厚規制ブレード37の各貫通穴47に挿通された状態で、各位置決め部45の前端面とメインホルダ35の後面とが、各貫通穴47を介して接触する。
【0057】
これにより、層厚規制ブレード37が、ブレード本体49の上端部において、メインホルダ35とサブホルダ36との間に挟持される。
そして、各位置決め部45において、メインホルダ35とサブホルダ36とを、直接、スポット溶接する。
これにより、ブレードアッセンブリ24の組立てが完了する。
【0058】
このとき、図6に示すように、メインホルダ35とサブホルダ36とは、左右方向に沿って互いに並列配置されるサブホルダ36の各位置決め部45において、層厚規制ブレード37の各貫通穴47を介して、溶接されている。
また、メインホルダ35とサブホルダ36とは、前後方向に投影したときに、メインホルダ35とサブホルダ36と層厚規制ブレード37とが重なる重複範囲aのうち、メインホルダ35およびサブホルダ36の下端部から2/3の溶接範囲b内で、互いに溶接されている。
(2−3)ブレードアッセンブリのフレームへの組み付け
ブレードアッセンブリ24をフレーム20に組み付けるには、まず、第1ボス挿通穴41および第2ボス挿通穴43に位置決めボス33を前方から挿通する。
【0059】
次いで、ねじ51を、第1ねじ挿通穴42、第2ねじ挿通穴44および第3ねじ挿通穴46に挿通し、フレーム20に形成されるねじ穴(図示せず)に螺合する。
これにより、ブレードアッセンブリ24のフレーム20への組み付けが完了する(図3参照)。
なお、その後、各サイドシール34が貼着される。
3.作用効果
(1)この現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24によれば、図4に示すように、現像ローラ23に対して接触する層厚規制ブレード37は、フレーム20に固定されるメインホルダ35と、メインホルダ35と間隔を隔てて対向するサブホルダ36との間に挟持され、メインホルダ35とサブホルダ36とが、左右方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される4つの位置決め部45で、互いにスポット溶接されている。
【0060】
そのため、層厚規制ブレード37は、左右方向すべてにわたって、メインホルダ35とサブホルダ36との間に均一に挟持されるので、現像ローラ23に対して均一に接触することができる。
その結果、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を挟み、メインホルダ35とサブホルダ36とをスポット溶接するという簡易な構成により、層厚規制ブレード37を現像ローラに対して均一に接触させることができる。
【0061】
一方、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を挟み、メインホルダ35とサブホルダ36とをねじ止めすると、長手方向に沿って複数のねじが必要となり、部品点数を低減することが困難であるという不具合がある。
また、メインホルダ35とサブホルダ36とをねじ止めする場合には、現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24の小型化のためには、ねじを小さく形成する必要がある。しかし、ねじを、強度を保ちながら小さく形成することは困難であり、また、小さなねじは組み付けが困難である。そのため、現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24の小型化が困難であるという不具合がある。
【0062】
しかし、この発明によれば、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を挟み、メインホルダ35とサブホルダ36とを溶接している。
そのため、別途、メインホルダ35とサブホルダ36とを固定する部材を必要とせず、部品点数の低減を図ることができる。また、位置決め部45を小さく形成すれば、容易に現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24の小型化を図ることができる。
(2)また、この現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24によれば、図6に示すように、位置決め部45により、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35とサブホルダ36とに対して位置決めすることができる。
【0063】
そのため、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35とサブホルダ36とに対して精度よく組み付けることができる。
(3)また、この現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24によれば、図6に示すように、メインホルダ35とサブホルダ36とが互いに直接溶接されているので、フレーム20に固定されるメインホルダ35に、サブホルダ36を、確実に、溶接することができる。
【0064】
そのため、メインホルダ35とサブホルダ36とは、それらの間において、確実に、層厚規制ブレード37を挟持することができる。
(4)また、この現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24によれば、メインホルダ35とサブホルダ36とは、層厚規制ブレード37に形成される4つの貫通穴47を介して溶接される。
【0065】
そのため、貫通穴47を介して溶接される位置決め部45において、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35とサブホルダ36とに対して位置決めすることができる。
(5)また、この現像カートリッジ16によれば、サブホルダ36に、各貫通穴47に挿通される4つの位置決め部45が設けられ、メインホルダ35とサブホルダ36とは、各位置決め部45において溶接される。
【0066】
そのため、メインホルダ35とサブホルダ36とを、確実に、貫通穴47を介して溶接することができる。
(6)また、この現像カートリッジ16によれば、各位置決め部45の前後方向長さは、各貫通穴47の前後方向長さよりも短く設定されている。
そのため、メインホルダ35とサブホルダ36とは、位置決め部45において溶接されても、安定して層厚規制ブレード37を挟持することができる。
(7)また、この現像カートリッジ16によれば、図6に示すように、メインホルダ35とサブホルダ36とは、前後方向に投影したときに、メインホルダ35とサブホルダ36と層厚規制ブレード37とが重なる重複範囲aのうち、メインホルダ35およびサブホルダ36の下端部から2/3の溶接範囲b内で、互いに溶接されている。
【0067】
そのため、メインホルダ35とサブホルダ36とは、より層厚規制ブレード37側において、確実に、層厚規制ブレード37を挟持することができる。
その結果、層厚規制ブレード37の現像ローラ23に対する精度のよい接触を図ることができる。
(8)また、この現像カートリッジ16およびブレードアッセンブリ24によれば、図6に示すように、メインホルダ35の厚さは、サブホルダ36の厚さよりも厚く設定されている。
【0068】
そのため、メインホルダ35を厚く高強度に形成することができ、サブホルダ36の厚さを低減させても、メインホルダ35とサブホルダ36との間に、層厚規制ブレード37を確実に挟持させることができる。
そして、サブホルダ36の厚さを低減させれば、メインホルダ35とサブホルダ36とを溶接するときに、サブホルダ36を撓ませて、メインホルダ35に追従させることができる。
【0069】
その結果、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37を確実に挟持させることができながら、溶接作業を確実かつ容易に行うことができる。
(9)また、この現像カートリッジ16によれば、図4に示すように、メインホルダ35とサブホルダ36とは、左右方向に沿って60mmの間隔を隔てて並列配置される4つの位置決め部45で、互いに溶接されている。
【0070】
そのため、溶接箇所の数を低減し、製造工程を簡略化することができるとともに、メインホルダ35とサブホルダ36とに、左右方向すべてにわたって、層厚規制ブレード37を挟持させることができる。
(10)また、この現像カートリッジ16によれば、層厚規制ブレード37は、弾性部材48において現像ローラ23に接触する。
【0071】
そのため、弾性部材48の弾性により、層厚規制ブレード37を現像ローラ23の表面に対して均一な押圧力で接触させることができる。
その結果、現像ローラ23の表面に、均一にトナーを担持させることができる。
(11)また、この現像カートリッジ16によれば、メインホルダ35とサブホルダ36は、ステンレスで形成されているので、メインホルダ35とサブホルダ36とを容易に溶接することができる。
4.第2実施形態
図7は、第2実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図7において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0072】
上記した第1実施形態のブレードアッセンブリ24では、サブホルダ36に位置決め部45が設けられているが、図7に示すように、ブレードアッセンブリ60は、メインホルダ35において位置決め部61を備えていてもよい。
位置決め部61は、メインホルダ35の後面から後方にわずかに突出する略円板形状に形成されている。
【0073】
そして、ブレードアッセンブリ60を組み立てるには、まず、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35の位置決め部61が層厚規制ブレード37の貫通穴47に前方から挿通されるように、メインホルダ35に対して後方から組み付ける。
次いで、サブホルダ36を、層厚規制ブレード37の後方からメインホルダ35に重ね合わせて、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35とサブホルダ36との間に挟持させる。
【0074】
次いで、位置決め部61において、メインホルダ35とサブホルダ36とを、直接、スポット溶接する。
これにより、メインホルダ35とサブホルダ36とは、位置決め部61において、貫通穴47を介して、溶接される。
第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
5.第3実施形態
図8は、第3実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図8において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
上記した第1実施形態のブレードアッセンブリ24では、サブホルダ36に位置決め部45が設けられ、位置決め部45において、メインホルダ35とサブホルダ36とが溶接されている。
しかし、図8に示すように、ブレードアッセンブリ70には、メインホルダ35に位置決め部71が設けられており、サブホルダ36に、位置決め部71に対応する位置に嵌合穴72が形成されていてもよい。
【0076】
位置決め部71は、メインホルダ35の後面から後方に突出するように、ブレード本体49およびサブホルダ36の厚さよりも長く形成されている。
嵌合穴72は、サブホルダ36を前後方向に貫通し、位置決め部71を受け入れ可能に形成されている。
そして、ブレードアッセンブリ70を組み立てるには、まず、層厚規制ブレード37を、メインホルダ35の位置決め部71が層厚規制ブレード37の貫通穴47に前方から挿通されるように、メインホルダ35に対して後方から組み付ける。
【0077】
次いで、サブホルダ36を、メインホルダ35の位置決め部71がサブホルダ36の嵌合穴72に前方から挿通されるように、メインホルダ35に対して層厚規制ブレード37の後方から組み付ける。
これにより、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37が挟持される。
【0078】
第3実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
6.第4実施形態
図9は、第4実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図9において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
上記した第1実施形態のブレードアッセンブリ24では、サブホルダ36に位置決め部45が設けられているが、図9に示すように、ブレードアッセンブリ80には、メインホルダ35およびサブホルダ36の両方において、それぞれ、位置決め部の一例としての第1位置決め部81、および、位置決め部の一例としての第2位置決め部82が形成されていてもよい。
【0080】
第1位置決め部81は、メインホルダ35の後面において、前方に向かって凹むように形成されている。
第2位置決め部82は、サブホルダ36の前面において、前方に向かって突出するように形成されている。
そして、ブレードアッセンブリ80を組み立てるには、まず、層厚規制ブレード37を、サブホルダ36の第1位置決め部81が層厚規制ブレード37の貫通穴47に後方から挿通されるように、サブホルダ36に対して前方から組み付ける。
【0081】
次いで、メインホルダ35を、第1位置決め部81が第2位置決め部82を受け入れるように、サブホルダ36に対して層厚規制ブレード37の前方から組み付け、メインホルダ35とサブホルダ36との間に層厚規制ブレード37が挟持させる。
次いで、第1位置決め部81および第2位置決め部82において、メインホルダ35とサブホルダ36とを、直接、スポット溶接する。
【0082】
これにより、メインホルダ35とサブホルダ36とは、第1位置決め部81および第2位置決め部82において、貫通穴47を介して、溶接される。
第4実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
7.第5実施形態
図10は、第5実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図10において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0083】
上記した第1実施形態のブレードアッセンブリ24では、メインホルダ35とサブホルダ36とが、層厚規制ブレード37の貫通穴47を介して、直接溶接されている。
しかし、図10に示すように、層厚規制ブレード37には、貫通穴47が形成されておらず、ブレードアッセンブリ90は、メインホルダ35、サブホルダ36、および、層厚規制ブレード37が、溶接箇所Wにおいて、3枚一緒に溶接されることにより、形成されていてもよい。
【0084】
第5実施形態のブレードアッセンブリ90によれば、メインホルダ35とサブホルダ36とが、メインホルダ35と層厚規制ブレード37とが、サブホルダ36と層厚規制ブレード37とが、それぞれ互いに溶接されている。
そのため、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができながら、メインホルダ35とサブホルダ36との間に挟持される層厚規制ブレード37を、メインホルダ35とサブホルダ36に対して確実に固定することができる。
8.第6実施形態
図11は、第6実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図11において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0085】
上記した第1実施形態のブレードアッセンブリ24では、メインホルダ35とサブホルダ36とが、層厚規制ブレード37の貫通穴47を介して、直接溶接されている。
しかし、ブレードアッセンブリ100は、図11に示すように、メインホルダ35とサブホルダ36とが、層厚規制ブレード37の上方において、直接溶接され、形成されていてもよい。
【0086】
メインホルダ35は、挟持部の一例としての第1挟持部101、および、重合部の一例としての第1重合部102を備えている。
第1挟持部101は、メインホルダ35の下側部分(図示鎖線よりも下側の部分)であって、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重なる部分である。
第1重合部102は、メインホルダ35の上側部分(図示鎖線よりも上側の部分)であって、第1挟持部101の上方に隣接配置され、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重ならない部分である。
【0087】
サブホルダ36は、挟持部の一例としての第2挟持部103、および、重合部の一例としての第2重合部104を備えている。
第2挟持部103は、サブホルダ36の下側部分(図示鎖線よりも下側の部分)であって、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重なる部分である。
第2重合部104は、サブホルダ36の上側部分(図示鎖線よりも上側の部分)であって、第2挟持部103の上方に隣接配置され、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重ならない部分である。
【0088】
そして、ブレードアッセンブリ100を組み立てるには、まず、第1挟持部101と第2挟持部103との間において、層厚規制ブレード37を挟持させ、第1重合部102と第2重合部104とを互いに直接重ね合わせる。
次いで、メインホルダ35とサブホルダ36とを、第1重合部102と第2重合部104とにおいて、直接溶接する。
【0089】
第6実施形態のブレードアッセンブリ100によれば、メインホルダ35およびサブホルダ36は、層厚規制ブレード37を挟持する第1挟持部101および第2挟持部103と、第1挟持部101および第2挟持部103の上方に隣接配置され、層厚規制ブレード37を挟持せずに互いに重なり合う第1重合部102および第2重合部104を備えている。
【0090】
そのため、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができながら、簡易な構成により、メインホルダ35とサブホルダ36とを、第1重合部102および第2重合部104において、直接溶接することができる。
9.第7実施形態
図12は、第7実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図12において、第6実施形態と同様の部材には、第6実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0091】
上記した第6実施形態のブレードアッセンブリ100では、メインホルダ35は、正面視略矩形の平板形状に形成されているが、図12に示すように、ブレードアッセンブリ110は、側断面視略L字形状のメインホルダ111を備えていてもよい。
メインホルダ111は、サブホルダ36とともに層厚規制ブレード37を挟持するホルダ部113と、フレーム20に対して固定される固定部112を備えている。
【0092】
ホルダ部113は、側断面視において上下方向に沿って略一直線状に延びるように形成されている。また、ホルダ部113は、挟持部の一例としての第1挟持部115、および、重合部の一例としての第1重合部116を備えている。
第1挟持部115は、ホルダ部113の下側部分(図示鎖線よりも下側の部分)であって、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重なる部分である。
【0093】
第1重合部116は、メインホルダ35の上側部分(図示鎖線よりも上側の部分)であって、第1挟持部115の上方に隣接配置され、前後方向に投影したときに、層厚規制ブレード37と重ならない部分である。
固定部112は、ホルダ部113の上端部から前側に向かって延びるように形成されている。なお、ホルダ部113と固定部112との連続部分は湾曲状に形成されている。また、固定部112には、固定部112を上下方向に貫通するねじ挿通穴114が形成されている。
【0094】
そして、ブレードアッセンブリ110を組み立てるには、まず、第1挟持部115と第2挟持部103との間において、層厚規制ブレード37を挟持させ、第1重合部116と第2重合部104とを互いに直接重ね合わせる。
次いで、メインホルダ35とサブホルダ36とを、第1重合部116と第2重合部104とにおいて、直接溶接する。
【0095】
そして、ブレードアッセンブリ110は、ねじ51が固定部112のねじ挿通穴114に上下方向に沿って挿通され、フレーム20のねじ穴(図示せず)に螺合されることにより、フレーム20に固定される。
第7実施形態のブレードアッセンブリ110によれば、メインホルダ111は、メインホルダ111の上端部から前側に向かって延びる固定部112を備え、固定部112においてフレーム20に固定されている。
【0096】
そのため、上下方向から、固定部112をフレーム20に固定することができる。これにより、層厚規制ブレード37のフレーム20への固定が、層厚規制ブレード37と現像ローラ23との接触に対して影響することを防止することができる。
その結果、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができながら、層厚規制ブレード37をフレーム20に対して確実に固定することができるとともに、層厚規制ブレード37を現像ローラ23に安定して接触させることができる。
【0097】
また、第7実施形態のブレードアッセンブリ110によれば、ねじ止めという簡易な構成で、固定部112をフレーム20に固定することができる。
10.第8実施形態
図13は、第8実施形態のブレードアッセンブリを示す側断面図である。なお、図13において、第7実施形態と同様の部材には、第7実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
上記した第7実施形態では、メインホルダ111のホルダ部113は、側断面視において上下方向に沿って一直線状に形成されている。
しかし、ホルダ部113は、図13に示すように、上端部から下方に向かうに従って前方に向かって屈曲し、さらに下方に向かっては、上下方向に沿うように形成されていてもよい。
【0099】
第8実施形態のブレードアッセンブリ120によれば、ホルダ部113が屈曲形成されている。
そのため、ホルダ部113にサブホルダ36を沿わせたときには、サブホルダ36の弾性によって、サブホルダ36の第2挟持部103が前方に向かって付勢され、ホルダ部113の第1挟持部115により強く押圧される。
【0100】
その結果、上記した第7実施形態と同様の作用効果を得ることができながら、層厚規制ブレード37をより確実に挟持することができる。
【符号の説明】
【0101】
16 現像カートリッジ
20 フレーム
23 現像ローラ
24 ブレードアッセンブリ
35 メインホルダ
36 サブホルダ
37 層厚規制ブレード
45 位置決め部
47 貫通穴
48 弾性部材
49 ブレード本体
60 ブレードアッセンブリ
61 位置決め部
70 ブレードアッセンブリ
71 位置決め部
80 ブレードアッセンブリ
81 第1位置決め部
82 第2位置決め部
90 ブレードアッセンブリ
100 ブレードアッセンブリ
101 第1挟持部
102 第1重合部
103 第2挟持部
104 第2重合部
110 ブレードアッセンブリ
111 メインホルダ
112 固定部
115 第1挟持部
116 第1重合部
120 ブレードアッセンブリ
a 重複範囲
b 溶接範囲
W 溶接箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を担持する現像剤担持体、
前記現像剤担持体を収容するフレーム、
前記現像剤担持体に対して接触するように、前記現像剤担持体の長手方向に沿って配置され、前記現像剤担持体に担持される現像剤の厚みを規制する規制部材、
前記長手方向に沿って配置され、前記フレームに固定される第1支持部材、および、
前記長手方向に沿って配置され、前記長手方向と直交する方向において前記第1支持部材と間隔を隔てて対向し、前記第1支持部材との間で、前記規制部材を挟持する第2支持部材を備え、
前記第1支持部材は、前記フレームに固定されるように、前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向における前記第2支持部材の反対側に向かって延びる固定部を備え、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向および前記長手方向の両方と直交する直交方向において、前記規制部材が挟持されている挟持部側とは反対側の端部から前記挟持部側に向かうに従って、前記対向方向における前記第1支持部材側に向かって屈曲し、さらに前記挟持部側に向かっては、前記直交方向に沿うように形成されており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で互いに溶接されていることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項2】
前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記規制部材を位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の現像カートリッジ。
【請求項3】
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、互いに直接溶接されることを特徴とする、請求項1または2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
前記規制部材には、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の貫通穴が、前記前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向に沿って貫通形成され、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記貫通穴を介して溶接されることを特徴とする、請求項3に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記対向方向に沿って突出形成され、各前記貫通穴に挿通される複数の突起部が設けられ、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記突起部において溶接されることを特徴とする、請求項4に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
各前記突起部の前記対向方向長さは、各前記貫通穴の前記対向方向長さよりも短く設定されていることを特徴とする、請求項5に記載の現像カートリッジ。
【請求項7】
前記第1支持部材、前記規制部材および前記第2支持部材は、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で溶接されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の現像カートリッジ。
【請求項8】
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向に投影したときに、前記第1支持部材および前記第2支持部材と前記規制部材とが重なる範囲のうち、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向における、前記現像剤担持体との接触側の、前記第1支持部材および前記第2支持部材の端部から2/3の範囲内において、互いに溶接されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の現像カートリッジ。
【請求項9】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は、
前記規制部材を挟持する挟持部と、
前記規制部材を挟持せずに互いに重なり合う重合部とを備え、
前記重合部は、前記長手方向に投影したときに、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向において、前記挟持部に対して隣接配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の現像カートリッジ。
【請求項10】
前記第1支持部材の厚さは、前記第2支持部材の厚さよりも厚く設定されていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の現像カートリッジ。
【請求項11】
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って30〜110mmの間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で、互いに溶接されていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の現像カートリッジ。
【請求項12】
前記規制部材は、
前記第1支持部材および前記第2支持部材に挟持される支持部と、
前記支持部が挟持されている側の反対側に設けられ、前記現像剤担持体に接触する弾性部とを備えていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の現像カートリッジ。
【請求項13】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は、ステンレスまたは銅から形成されていることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の現像カートリッジ。
【請求項14】
前記固定部は、前記フレームに対してねじ止めされていることを特徴とする、請求項1ないし請求項13に記載の現像カートリッジ。
【請求項15】
現像剤を担持する現像剤担持体を備える現像カートリッジのフレームに設けられるブレードアッセンブリであって、
前記現像剤担持体に担持される現像剤の厚みを規制する規制部材、
前記規制部材の長手方向に沿って配置され、前記フレームに固定するための第1支持部材、および、前記長手方向に沿って配置され、前記長手方向と直交する方向において前記第1支持部材と間隔を隔てて対向し、前記第1支持部材との間で、前記規制部材を挟持する第2支持部材を備え、
前記第1支持部材は、前記フレームに固定されるように、前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向における前記第2支持部材の反対側に向かって延びる固定部を備え、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記対向方向および前記長手方向の両方と直交する直交方向において、前記規制部材が挟持されている挟持部側とは反対側の端部から前記狭持部側に向かうに従って、前記対向方向における前記第1支持部材側に向かって屈曲し、さらに前記挟持部側に向かっては、前記直交方向に沿うように形成されており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で互いに溶接されていることを特徴とする、ブレードアッセンブリ。
【請求項16】
前記第1支持部材または前記第2支持部材のいずれか一方には、前記規制部材を位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする、請求項15に記載のブレードアッセンブリ。
【請求項17】
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、互いに直接溶接されることを特徴とする、請求項15または16に記載のブレードアッセンブリ。
【請求項18】
前記規制部材には、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の貫通穴が、前記第1支持部材と前記第2支持部材との対向方向に沿って貫通形成され、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とは、各前記貫通穴を介して溶接されることを特徴とする、請求項17に記載のブレードアッセンブリ。
【請求項19】
前記第1支持部材、前記規制部材および前記第2支持部材は、前記長手方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置される複数の箇所で溶接されていることを特徴とする、請求項15または16に記載のブレードアッセンブリ。
【請求項20】
前記第1支持部材および前記第2支持部材は、
前記規制部材を挟持する挟持部と、
前記規制部材を挟持せずに互いに重なり合う重合部とを備え、
前記重合部は、前記長手方向に投影したときに、前記長手方向および前記対向方向の両方と直交する方向において、前記挟持部に対して隣接配置されていることを特徴とする、請求項17に記載のブレードアッセンブリ。
【請求項21】
前記第1支持部材の厚さは、前記第2支持部材の厚さよりも厚く設定されていることを特徴とする、請求項15ないし20のいずれかに記載のブレードアッセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−113331(P2012−113331A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−61649(P2012−61649)
【出願日】平成24年3月19日(2012.3.19)
【分割の表示】特願2009−45210(P2009−45210)の分割
【原出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】