説明

現像剤搬送装置、清掃装置、ベルトユニット、及び画像形成装置

【課題】浮遊する現像剤を捕獲するために用いられる吸引捕獲手段部の吸引性能が低下するのを抑制することができる現像剤搬送装置、清掃装置、ベルトユニット、及び画像形成装置を得る。
【解決手段】捕獲室152に堆積したトナーTは、誘導面162を滑るように第一開口部160に向けて誘導されて、第一開口部160を通って移動室158に移動する。移動部材154が矢印J方向に回転することで、移動室158に移動したトナーTは、移動室158を通って搬送室150に移動する。このため、捕獲室152にトナーTが堆積することで生じる吸引捕獲部材142の捕獲性能の低下が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤搬送装置、清掃装置、ベルトユニット、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、転写ベルトに付着した残留トナーを転写ベルトから掻き落とすことで転写ベルトを清掃するクリーニングユニットが記載されている。
【0003】
そして、このクリーニングユニットには、転写ベルトから掻き落とされたトナー(現像剤)が飛散するのを防止する吸込ファンと、吸込ファンによって吸い寄せられたトナーを捕獲するフィルタ(捕獲部材)とが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06−324611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、浮遊する現像剤を捕獲するために用いられる吸引捕獲手段部の吸引性能が低下するのを抑制することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る現像剤搬送装置は、回転して現像剤を回転軸方向に搬送する搬送部材と、前記搬送部材の周囲に浮遊する現像剤を吸引する吸引部材と、前記吸引部材によって吸引された現像剤を捕獲する捕獲部材とを備える吸引捕獲手段と、前記搬送部材が配置される搬送室と前記捕獲部材が配置される捕獲室とを仕切る仕切壁と、前記仕切壁に設けられた開口部を通して、前記捕獲室に堆積した現像剤を前記搬送室に移動する移動部材と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係る現像剤搬送装置は、請求項1に記載において、前記移動部材は、前記回転軸方向に沿って延びる回転軸と、前記回転軸の外周面に基端部が固定されると共に、先端部が前記回転軸の径方向に向って延び、前記回転軸に間隔をあけて配置された複数個の羽根部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係る現像剤搬送装置は、回転して現像剤を回転軸方向に搬送する搬送部材と、前記搬送部材の周囲に浮遊する現像剤を吸引する吸引部材と、前記吸引部材によって吸引された現像剤を捕獲する捕獲部材とを備える吸引捕獲手段と、前記搬送部材が配置される搬送室と前記捕獲部材が配置される捕獲室とを仕切る仕切壁と、前記回転軸方向に沿って延び鉛直方向上側の周面では前記捕獲室から前記搬送室に向って回転する回転軸と、前記回転軸の外周面に基端部が固定され、先端部が前記回転軸の径方向に向って延び、前記回転軸に間隔をあけて配置された複数個の羽根部と、を備えると共に、前記仕切壁に設けられた開口部を通して、前記捕獲室に堆積した現像剤を前記搬送室に移動する移動部材と、前記仕切壁を構成すると共に、前記回転軸方向から見て前記移動部材の周囲に設けられ、前記移動部材が配置された移動室と前記搬送室及び前記捕獲室の少なくとも一方とを仕切る円弧状の周壁部と、前記開口部を構成すると共に、前記周壁部の一端部に設けられ、前記捕獲室から前記移動室への現像剤の移動を可能とすると共に、鉛直方向下側の下端縁が前記回転軸の回転中心より鉛直方向上方に設けられる第一開口部と、前記開口部を構成すると共に、前記周壁部の他端部に設けられ、前記移動室から前記搬送室への現像剤の移動を可能とすると共に、鉛直方向下側の下端縁が前記回転軸の回転中心より鉛直方向上方に設けられる第二開口部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係る現像剤搬送装置は、請求項3に記載において、前記回転軸の回転軸方向から見て、前記回転軸の回転中心に対する前記周壁部の中心角度は、隣り合う前記羽根部の取付角度より大きくされることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5に係る現像剤搬送装置は、請求項3又は4に記載において、前記第一開口部の鉛直方向下側に設けられた下端縁には、前記捕獲室から前記移動室へ現像剤を誘い込むように傾斜した誘導面の端部が連結され、前記第二開口部の鉛直方向下側に設けられた下端縁には、前記移動室から前記搬送室へ現像剤を送り出すように傾斜した送出面の端部が連結されることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6に係る清掃装置は、被対象物に付着した現像剤を剥離させる剥離部材と、前記剥離部材によって剥離された現像剤が落下する搬送室を備えた請求項1〜5の何れか1項に記載の現像剤搬送装置と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係るベルトユニットは、現像剤が転写されて画像が表面に形成されると共に、循環移動して前記画像を搬送する被対象物としての無端状の無端ベルトと、前記無端ベルトに付着した現像剤を剥離部材で剥離させて前記無端ベルトを清掃する請求項6に記載の清掃装置と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、画像が表面に形成される像保持体と、前記像保持体と接する無端状の無端ベルトを備えた請求項7に記載のベルトユニットと、前記ベルトユニットに備えられた清掃装置に対して無端ベルトの循環方向の上流側に配置され、前記像保持体に形成された画像を前記無端ベルトに転写する転写部材と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1の現像剤搬送装置によれば、捕獲室に堆積した現像剤を搬送室に移動する移動部材が設けられない場合と比して、浮遊する現像剤を捕獲するために用いられる吸引捕獲手段部の吸引性能が低下するのを抑制することができる。
【0015】
本発明の請求項2の現像剤搬送装置によれば、移動部材が回転軸と複数個の羽根部とを備えない場合と比して、効果的に捕獲室に堆積した現像剤を搬送室に移動することができる。
【0016】
本発明の請求項3の現像剤搬送装置によれば、捕獲室に堆積した現像剤を搬送室に移動する移動部材が設けられない場合と比して、浮遊する現像剤を捕獲するために用いられる吸引捕獲手段部の吸引性能が低下するのを抑制することができる。
【0017】
本発明の請求項4の現像剤搬送装置によれば、回転軸の回転中心に対する周壁部の中心角度が、隣り合う羽根部の取付角度より小さい場合と比して、現像剤が搬送室から捕獲室へ移動するのを抑制することができる。
【0018】
本発明の請求項5の現像剤搬送装置によれば、現像剤を捕獲室から移動室に誘導する誘導面及び現像剤を移動室から搬送室に送り出す送出面が設けられていない場合と比して、効果的に捕獲室に堆積した現像剤を搬送室に移動することができる。
【0019】
本発明の請求項6の清掃装置によれば、請求項1〜5の何れか1項に記載の現像剤搬送装置が設けられていない場合と比して、剥離した現像剤が飛散するのを抑制することができる。
【0020】
本発明の請求項7のベルトユニットによれば、請求項6に記載の清掃装置を備えていない場合と比して、ベルトユニットに備えられた無端ベルトに浮遊現像剤が付着するのを抑制することができる。
【0021】
本発明の請求項8の画像形成装置によれば、請求項7に記載のベルトユニットを備えていない場合と比して、出力画像の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】(A)(B)本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置を示した断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る現像剤搬送装置を示した断面図である。
【図3】(A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る現像剤搬送装置に用いられた移動部材がトナーを移動させている状態を示した断面図である。
【図4】(A)(B)本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置のコンタクト状態を示した断面斜視図及び断面図である。
【図5】(A)(B)本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置のリトラクト状態を示した断面斜視図及び断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置の端側を示した拡大斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るクリーニング装置の端側を示した斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るベルトユニット等を示した側面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられた現像装置を示した断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の第1実施形態に係る現像剤搬送装置、清掃装置、ベルトユニット、及び画像形成装置の一例について図1〜図9に従って説明する。
【0024】
(全体構成)
図9には、画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、上下方向(矢印V方向)の下側から上側へ向けて、記録用紙Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給される記録用紙Pに画像形成を行う画像形成部14と、画像形成部14の上に設けられ読取原稿Gを読み取る原稿読取部16と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を含んで構成されている。
【0025】
なお、以後の説明では、画像形成装置10の装置本体10Aの上下方向を矢印V方向、水平方向を矢印H方向と記載する。
【0026】
用紙収容部12は、記録媒体の一例としてのサイズの異なる記録用紙Pが収容される第一収容部22、第二収容部24、及び第三収容部26が設けられている。第一収容部22、第二収容部24、及び第三収容部26には、収容された記録用紙Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路28に送り出す送り出しロール32が設けられており、搬送路28における送り出しロール32よりも下流側には、記録用紙Pを一枚ずつ搬送するそれぞれ一対の搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向で搬送ロール36よりも下流側には、記録用紙Pを一端停止させるとともに、決められたタイミングで後述する二次転写位置へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
【0027】
搬送路28の上流側部分は、画像形成装置10の正面視において、矢印V方向に向けて用紙収容部12の左側から画像形成部14の左側下部まで直線状に設けられている。また、搬送路28の下流側部分は、画像形成部14の左側下部から画像形成部14の右側面に設けられた排紙部15まで設けられている。さらに、搬送路28には、記録用紙Pの両面に画像形成を行うために記録用紙Pが搬送及び反転される両面搬送路29が接続されている。
【0028】
両面搬送路29は、画像形成装置10の正面視において、搬送路28と両面搬送路29の切り替えが行われる第一切替部材31と、画像形成部14の右側下部から用紙収容部12の右側まで矢印V方向に直線状に設けられた反転部33と、反転部33に搬送された記録用紙Pの後端が進入するとともに矢印H方向に搬送される搬送部37と、反転部33と搬送部37の切り替えが行われる第二切替部材35と、を有している。そして、反転部33には一対の搬送ロール42が間隔をあけて複数箇所に設けられており、搬送部37には一対の搬送ロール44が間隔をあけて複数箇所に設けられている。
【0029】
第一切替部材31は三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が搬送路28又は両面搬送路29のいずれか一方に移動されることで、記録用紙Pの搬送方向を切り替えるようになっている。同様に、第二切替部材35は正面視で三角柱状の部材であり、図示しない駆動手段によって先端部が反転部33又は搬送部37のいずれか一方に移動されることで、記録用紙Pの搬送方向を切り替えるようになっている。なお、搬送部37の下流側端部は、搬送路28の上流側部分にある搬送ロール36の手前側に図示しない案内部材により接続されている。また、画像形成部14の左側面には、折り畳み式の手差給紙部46が設けられており、手差給紙部46から搬送路28の位置合せロール38の手前までが接続されている。
【0030】
原稿読取部16は、読取原稿Gを1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置52と、原稿搬送装置52の下側に配置され1枚の読取原稿Gが載せられるプラテンガラス54と、原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿G又はプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取る原稿読取装置56とが設けられている。原稿搬送装置52は、一対の搬送ロール53が複数配置された自動搬送路55を有しており、自動搬送路55の一部は記録用紙Pがプラテンガラス54上を通るように配置されている。また、原稿読取装置56は、プラテンガラス54の左端部に静止した状態で原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿Gを読み取り、又は矢印H方向に移動しながらプラテンガラス54に載せられた読取原稿Gを読み取るようになっている。
【0031】
一方、画像形成部14は、装置本体10Aの中央に潜像保持体の一例としての円筒状の像保持体62が設けられている。像保持体62は、図示しない駆動手段によって矢印+R方向(図示の時計回り方向)に回転すると共に光照射によって形成される静電潜像を保持するようになっている。また、像保持体62の上方で且つ像保持体62の外周面と対向する位置には、像保持体62の表面を帯電するコロトロン方式の帯電部材64が設けられている。
【0032】
像保持体62の回転方向における帯電部材64よりも下流側で且つ像保持体62の外周面と対向する位置には、露光装置66が設けられている。露光装置66は、LED(Light Emitting Diode)で構成されており、帯電部材64により帯電した像保持体62の外周面に各トナー色に対応した画像信号に基づき、光を照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。なお、露光装置66はLED方式に限らず、例えば、レーザ光をポリゴンミラーで走査するものであってもよい。
【0033】
像保持体62の回転方向で露光装置66の露光光が照射される部位よりも下流側には、像保持体62の外周面に形成された静電潜像を決められた色のトナーで現像して可視化させる現像手段の一例としての回転切り替え式の現像装置70が設けられている。なお、現像装置70については後述する。
【0034】
像保持体62の回転方向で現像装置70よりも下流側であり且つ像保持体62の下側には、像保持体62の外周面に形成されたトナー画像が転写されると共にベルトユニット138を構成する無端ベルトの一例としての中間転写ベルト68が設けられている。中間転写ベルト68は、無端状であり、制御部20により回転駆動される駆動ロール61、中間転写ベルト68に張力を付与するための張力付与ロール63、中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する複数の搬送ロール65、及び後述する二次転写位置において中間転写ベルト68の裏面に接触して従動回転する補助ロール69に巻き掛けられている。そして、中間転写ベルト68は、駆動ロール61が回転することにより、矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に周回移動するようになっている。
【0035】
また、中間転写ベルト68を挟んで像保持体62の反対側には、像保持体62の外周面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写させる一次転写ロール67が設けられている。一次転写ロール67は、像保持体62と中間転写ベルト68とが接触する位置から中間転写ベルト68の移動方向下流側に離れた位置で、中間転写ベルト68の裏面に接触している。そして、一次転写ロール67は、図示しない電源から通電されることにより、接地されている像保持体62との電位差で像保持体62のトナー画像を中間転写ベルト68に一次転写するようになっている。
【0036】
さらに、中間転写ベルト68を挟んで補助ロール69の反対側には、中間転写ベルト68上に一次転写されたトナー画像を記録用紙Pに二次転写させる転写手段の一例としての二次転写ロール71が設けられており、二次転写ロール71と補助ロール69との間が記録用紙Pへトナー画像を転写する二次転写位置とされている。二次転写ロール71は、中間転写ベルト68の表面に接触している。そして、二次転写ロール71は、図示しない電源から通電されることにより、接地されている補助ロール69との電位差で中間転写ベルト68のトナー画像を記録用紙Pに二次転写するようになっている。
【0037】
また、中間転写ベルト68を挟んで駆動ロール61の反対側には、中間転写ベルト68の二次転写後の残留トナーを回収する清掃装置の一例としてのクリーニング装置100が設けられている。クリーニング装置には、筐体102と、この筐体102に支持される剥離部材の一例としてのクリーニングブレード106及びシール部材108が設けられている(図8参照)。なお、クリーニング装置100の詳細については後述する。
【0038】
さらに、中間転写ベルト68の周囲で張力付与ロール63と対向する位置には、中間転写ベルト68の表面に付されたマーク(図示省略)を検知することで中間転写ベルト68上の予め定めた基準位置を検出し、画像形成処理の開始タイミングの基準となる位置検出信号を出力する位置検出センサ83が設けられている。
【0039】
以上より、ベルトユニット138は、中間転写ベルト68、クリーニング装置100、及び中間転写ベルト68の内周面に設けられる各ロールを備えて構成されている。
【0040】
一方、像保持体62の回転方向で一次転写ロール67よりも下流側には、中間転写ベルト68に一次転写されずに像保持体62の表面に残留した残留トナー等を清掃するクリーニング装置73が設けられている。クリーニング装置73は、像保持体62表面に接触するクリーニングブレード及びブラシロールにより残留トナー等を回収する構成となっている。また、像保持体62の回転方向でクリーニング装置73の上流側(一次転写ロール67よりも下流側)には、像保持体62の外周面に光を照射して除電を行う除電装置75が設けられている。除電装置75は、クリーニング装置73による残留トナー等の回収前に像保持体62の外周面に光を照射して除電することで静電気による付着力を低減し、残留トナー等の回収率を高めるためのものである。なお、クリーニング装置73の下流側で且つ帯電部材64の上流側に、残留トナー等の回収後の除電手段を設けてもよい。
【0041】
二次転写ロール71によるトナー画像の二次転写位置は、前述の搬送路28の途中に設定されており、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向(矢印Aで図示)で二次転写ロール71よりも下流側には、二次転写ロール71によってトナー画像が転写された記録用紙Pにトナー画像を定着させる定着装置80が設けられている。定着装置80は、記録用紙Pのトナー画像面側(上側)に配置され、通電により発熱する熱源を有する加熱ロール82と、加熱ロール82の下側に配置され記録用紙Pを加熱ロール82の外周面に向けて加圧する加圧ロール84とで構成されている。なお、搬送路28における記録用紙Pの搬送方向で定着装置80よりも下流側には、排紙部15又は反転部33へ向けて記録用紙Pを搬送する搬送ロール39が設けられている。
【0042】
一方、原稿読取装置56の下側で現像装置70よりも上側には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナーを収容するトナーカートリッジ78Y、78M、78C、78K、78E、78Fが水平方向に並んで交換可能に設けられている。第1特別色E及び第2特別色Fは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の特別色(透明を含む)から選択され、または、選択されないようになっている。そして、現像装置70では、第1特別色E及び第2特別色Fが選択された場合はY、M、C、K、E、Fの6色での画像形成を行い、第1特別色E及び第2特別色Fが選択されない場合はY、M、C、Kの4色での画像形成を行うようになっている。なお、本実施形態では、一例として、Y、M、C、Kの4色で画像形成を行い、第1特別色E及び第2特別色Fを未使用とした場合について説明するが、他の例として、Y、M、C、Kの4色と第1特別色E又は第2特別色Fを用いて5色で画像形成を行ってもよい。
【0043】
次に、現像装置70について説明する。
【0044】
図8に示されるように、現像装置70は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各トナー色にそれぞれ対応する現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが、周方向に(反時計回り方向にこの順番で)並んで配置されており、回転手段であるモータ(図示省略)によって中心角で60°ずつ回転することで、現像処理を行う現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fが切り替えられ、像保持体62の外周面と対向するようになっている。
【0045】
なお、現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fは同様の構成となっているため、ここでは現像器72Yについて説明し、他の現像器72M、72C、72K、72E、72Fについては説明を省略する。
【0046】
現像器72Yは、本体となるケース部材76を有しており、ケース部材76内にトナーカートリッジ78Y(図9参照)からトナー供給路(図示省略)を経由して供給されるトナー及びキャリアから成る現像剤(図示省略)が充填されている。また、ケース部材76には、像保持体62の外周面と対向して矩形状の開口部76Aが形成されており、開口部76Aには、外周面が像保持体62の外周面と対向する現像ロール74が設けられている。さらに、ケース部材76内で開口部76Aに近い部位には、現像剤の層厚を規制するための板状の規制部材79が、開口部76Aの長手方向に沿って設けられている。
【0047】
現像ロール74は、回転可能に設けられた円筒状の現像スリーブ74Aと、現像スリーブ74Aの内側に固定された複数の磁極から成る磁性部材74Bとで構成されており、現像スリーブ74Aが回転することで現像剤(キャリア)の磁気ブラシが形成されると共に、規制部材79で層厚が規制されることで、現像スリーブ74Aの外周面に現像剤層を形成するようになっている。そして、現像スリーブ74Aの外周面の現像剤層は、像保持体62に対向する位置に搬送され、像保持体62の外周面に形成された潜像(静電潜像)に応じたトナーを付着させて現像を行う。
【0048】
また、ケース部材76内には、螺旋状に形成された搬送ローラ77が2本回転可能に並列配置されており、この2本の搬送ローラ77が回転することで、ケース部材76内に充填された現像剤が、現像ロール74の軸方向(現像器72Yの長手方向)に循環搬送されるようになっている。なお、各現像器72Y、72M、72C、72K、72E、72Fに設けられた6本の現像ロール74は、隣の現像ロール74との間隔が中心角60°となるように周方向に配置されており、現像器72の切り替えにより、次の現像ロール74が像保持体62の外周面と対向するようになっている。
【0049】
次に、画像形成装置10における画像形成工程について説明する。
【0050】
図9に示されるように、画像形成装置10が作動すると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、第1特別色(E)、第2特別色(F)の各色の画像データが露光装置66に順次出力される。このとき、一例として、現像装置70は、現像器72Y(図8参照)が像保持体62の外周面と対向するように回転し保持されている。
【0051】
さらに、図1(B)に示されるように、クリーニング装置100のクリーニングブレード106及びシール部材108は、各色のトナー画像が中間転写ベルト68に多重(一次)転写され且つ記録用紙P上に二次転写されるまで、図示せぬリトラクト機構の動作によって中間転写ベルト68の外周面から離されている(リトラクト状態)。同様に、補助ロール69の移動により、二次転写ロール71も、中間転写ベルト68の外周面から離れている(図8参照)。
【0052】
図8に示されるように、続いて、露光装置66から画像データに応じて出射された光は、帯電部材64により帯電された像保持体62の外周面(表面)を露光し、像保持体62の表面にはイエローの画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、像保持体62の表面に形成された静電潜像は、現像器72Yによってイエローのトナー画像として現像される。そして、像保持体62の表面のイエローのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68に転写される。
【0053】
続いて、現像装置70が矢印+R方向に60°回転され、現像器72Mが像保持体62の表面と対向する。そして、帯電、露光、現像の各工程が行われ、像保持体62の表面のマゼンタのトナー画像は、一次転写ロール67によって中間転写ベルト68のイエローのトナー画像上に転写される。同様にして、シアン(C)、黒(K)、さらに色設定に応じて第1特別色(E)、及び第2特別色(F)のトナー画像が中間転写ベルト68上に順次多重転写される。
【0054】
そして、補助ロール69の移動により、二次転写ロール71が、中間転写ベルト68の外周面と接する。
【0055】
一方、図9に示されるように、用紙収容部12から送り出され、搬送路28を搬送されてきた記録用紙Pは、位置合せロール38により、中間転写ベルト68への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写位置に搬送される。そして、中間転写ベルト68上に多重転写されたトナー画像は、二次転写位置に搬送されてきた記録用紙P上に二次転写ロール71によって二次転写される。
【0056】
また、二次転写後、図1(A)に示されるように、クリーニング装置100のクリーニングブレード106及びシール部材108は、制御部20(図9参照)の制御により中間転写ベルト68の外周面と接触する。そして、中間転写ベルト68の外周面に付着したトナーTがクリーニングブレード106で剥離され、筐体102内に回収される。
【0057】
図9に示されるように、トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着装置80に向けて矢印A方向(図示の右方向)に搬送される。そして、定着装置80では、トナー画像が加熱ロール82及び加圧ロール84によって加熱、加圧されることで記録用紙Pに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録用紙Pは、一例として、排紙部15に排出される。
【0058】
なお、記録用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置80で表面に画像定着を行った後、記録用紙Pを矢印−V方向に沿って反転部33に送り込むと共に矢印+V方向に沿って送り出すことで、記録用紙Pの先端と後端を入れ替える。そして、記録用紙Pを両面搬送路29によって矢印B方向(図示の左方向)に搬送し、さらに搬送路28に送り込んで、記録用紙Pの裏面の画像形成及び定着を行う。
【0059】
なお、二次転写後に、クリーニングブレード106及びシール部材108が図示せぬリトラクト機構部の動作によって中間転写ベルト68の外周面と接触する。そして、中間転写ベルト68の外周面に付着したトナーTがクリーニングブレード106で剥離され、筐体102内に回収される。
【0060】
(要部構成)
次に、クリーニング装置100について説明する。
【0061】
図4(A)、(B)に示されるように、クリーニング装置100は、中間転写ベルト68と対向配置される矩形状の開口部104が形成された筐体102と、開口部104に設けられ中間転写ベルト68に接触してトナーTを回収する板状のクリーニングブレード106と、クリーニングブレード106とは反対側の位置で開口部104に設けられ、中間転写ベルト68に接触して筐体102と中間転写ベルト68との隙間を密閉するフィルム状のシール部材108とを有している。
【0062】
なお、以後は、筐体102及び開口部104の長手方向を矢印Z方向、矢印Z方向と直交し且つ筐体102における底板102A(図4(B)参照)の面内方向を矢印X方向、矢印X方向及び矢印Z方向と直交する筐体102の高さ方向を矢印Y方向として、筐体102内の各部材の配置を説明する。また、矢印Z方向は、画像形成装置10(図9参照)を正面視したときの手前側から奥側に向かう方向である。
【0063】
図4(A)、(B)に示されるように、筐体102は、矢印Z方向の両端部と、矢印Z方向に見て天板の左上方が開放された形状の部材であり、矢印Z方向の両端部には側板114(図6参照)がネジで取り付けられている。
【0064】
また、筐体102の上部には、矢印Z方向を長手方向としX−Y面でL字形の板金から成る第一可動部材116が設けられている。なお、図4(A)、(B)には、中間転写ベルト68にクリーニングブレード106及びシール部材108が接触した状態(コンタクト状態)が示されている。
【0065】
第一可動部材116は、X−Y面で山型に配置されており、一方の傾斜部116A(図示の左下に向かう傾斜部分)の裏側には、矢印Z方向を軸方向とする支軸118が固定されている。支軸118は、両端部が側板114に設けられたベアリング(図示省略)により回転可能に支持されている。そして、第一可動部材116の傾斜部116Aの上面には、X−Y面でL字形の板金から成る支持板119がネジで取り付けられている。さらに、支持板119の下部には、傾斜部116Aの傾斜方向に沿って配置されたクリーニングブレード106の短手方向の一方の端部が接着により固定されている。
【0066】
クリーニングブレード106は、平面視で矩形状の樹脂製の板材であり、長手方向が開口部104の長手方向に沿うように支持板119に取り付けられている。これにより、クリーニングブレード106は、開口部104における中間転写ベルト68の搬送方向(矢印−R方向)の下流側の縁部に沿って設けられている。
【0067】
そして、クリーニングブレード106は、第一可動部材116がコンタクト状態の配置となっているときに、自由端側(支持板119に接着されていない他方の端部)が中間転写ベルト68と接触するように配置されており、周回する中間転写ベルト68の残留トナーTを筐体102内に回収するようになっている。また、X−Y面で筐体102の左側には、矢印Z方向を長手方向とするL字形の板金から成る第二可動部材120が設けられている。
【0068】
第二可動部材120は、X−Y面で左側に向けて凸となるように配置されており、上側に配置された傾斜部120A(図示の左下へ下がる傾斜部分)の裏側には、矢印Z方向を軸方向として回転可能に設けられた支軸(図示省略)が取り付けられている。これにより、第二可動部材120は回転可能に支持されている。なお、第二可動部材120は、図示せぬ連動装置によって第一可動部材116に連動して回転(移動)するようになっている。また、第二可動部材120の傾斜部120Aの上部には、シール部材108の短手方向の一方の端部が接着により固定されている。
【0069】
シール部材108は、開口部104における中間転写ベルト68の搬送方向の上流側の縁部に沿って中間転写ベルト68と接触するように第二可動部材120に取り付けられている。また、シール部材108は、第一可動部材116がコンタクト状態の配置となっているときで、且つクリーニングブレード106が中間転写ベルト68に接触しているときに、自由端側(第二可動部材120に接着されていない他方の端部)が中間転写ベルト68と接触するように配置されるようになっている。
【0070】
これにより、筐体102と中間転写ベルト68との隙間を密閉するようになる。さらに、シール部材108は、クリーニングブレード106よりも下側に配置されている。ここで、シール部材108の先端部は、下流側に向いて中間転写ベルト68の移動方向に沿って配置されており、シール部材108によってトナーTが掻き取られることはない。
【0071】
さらに、クリーニング装置100には、クリーニングブレード106で回収されたトナーTを回収する現像剤搬送装置140が設けられている。現像剤搬送装置140は、回収されたトナーTをトナー排出部に搬送する搬送部材121と、開口部104近傍(搬送部材121の周囲)で浮遊するトナーTを筐体102内へ吸引して捕獲する吸引捕獲手段の一例としての吸引捕獲部材142とを備えている。
【0072】
そして、この吸引捕獲部材142は、吸引部材の一例としての吸引ファン128(図7参照)と、吸引ファン128によって吸引されたトナーTを捕獲する捕獲部材の一例としてのフィルタ112とを備えている。
【0073】
<現像剤搬送装置>
次に、現像剤搬送装置140について詳細に説明する。
【0074】
図4(A)、(B)に示されるように、X−Y面での筐体102の右側には、前述したフィルタ112を筐体102内に取り付けるための取付部材113が設けられている。取付部材113は、平面視で矩形状の板材の長手方向に複数の四角形の貫通孔からなる開口部113Aが形成された枠状となっており、X−Y面において、上部よりも下部の方が中間転写ベルト68及び開口部104から離れるように筐体102内部に斜めに設けられている。
【0075】
この取付部材113で区切られることにより、筐体102の右側には、X−Y面で逆三角形状である吸引路110Aが形成されている。
【0076】
さらに、図7に示されるように、吸引ファン128で吸引される空気が通る吸引路110Bを構成する筒部材111が設けられている。そして、この吸引路110Bと、フィルタ112を取り付ける取付部材113で区切られる吸引路110A(図4(B)参照)とは、空気の流通が可能なように繋がっている。
【0077】
筐体102内の下方でフィルタ112と第二可動部材120との間には、外周面に螺旋状の複数の溝が形成され、且つ矢印Z方向を回転軸方向として回転可能に設けられた搬送部材121が設けられている。
【0078】
図6に示されるように、搬送部材121の回転軸121Aの端部側には、ギア146が固定されている。さらに、ギア146と噛み合うギア149が設けられ、ギア149の回転軸には、モータ148の出力軸が固定されている。そして、制御部20(図9参照)によってモータ148が駆動制御されることで、搬送部材121は、筐体102内に回収されたトナーTを矢印Z方向の奥側に配置されたトナー排出部(図示省略)へ向けて搬送するようになっている。
【0079】
また、図4(B)に示されるように、搬送部材121が配置される搬送室150と、フィルタ112が配置される捕獲室152とを仕切る仕切壁117が設けられている。さらに、この仕切壁117と筐体102の底板102Aとの間には、フィルタ112によって捕獲されて捕獲室152に堆積したトナーTを搬送室150に移動する移動部材154が設けられている。
【0080】
具体的には、搬送室150及び捕獲室152は、仕切壁117、底板102A、及び筐体の側壁によって仕切られている。この構成により、斜めに取り付けられたフィルタ112によって捕獲されたトナーは、フィルタ112から落下して捕獲室152の底板102Aに堆積されるようになっている。
【0081】
図2に示されるように、この移動部材154は、Z方向に沿って延びる回転軸154Aと、この回転軸154Aに基端部が固定され、先端部が回転軸154Aの径方向に延びる複数個(本実施形態では4個)の板状の羽根部154Bとを備えている。具体的には、羽根部154Bは、回転軸154Aの外周面に等間隔(本実施形態では90°)に配置されている。
【0082】
また、図6に示されるように、回転軸154Aの端部側には、搬送部材121の回転軸121Aの端部側に固定されたギア146と噛み合うギア159が固定されている。この構成により、ギア159、ギア146及びギア149を通してモータ148の回転力が伝達された回転軸154Aは、鉛直方向上側の周面では捕獲室152から搬送室150に向って回転するようになっている(図2に示す矢印J参照)。
【0083】
さらに、図2に示されるように、側面視(X−Y面)において、移動部材154の上方には、前述した仕切壁117の一部を構成すると共に、移動部材154が配置された移動室158と搬送室150及び捕獲室152の少なくとも一方とを仕切る円弧状の周壁部117Aが設けられている。これに対し、移動部材154の下方の底板102Aは、側面視(X−Y面)において外側に突出し、移動部材154の回転軌跡に沿って円弧状とされている。
【0084】
周壁部117Aの一端部と底板102Aとの間には、捕獲室152から移動室158へのトナーTの移動を可能とする開口部の一例としての第一開口部160が、Z方向に延びて形成されている。そして、第一開口部160の鉛直方向下側の下端縁160Aは、側面視(X−Y面)において、回転軸154Aの回転中心より鉛直方向上方に設けられている。さらに、この下端縁160Aには、捕獲室152から移動室158に向って下方へ傾斜してトナーTを捕獲室152から移動室158へ誘い込むと共に底板102Aに形成された誘導面162の端部が連結されている。
【0085】
これに対し、周壁部117Aの他端部と底板102Aとの間には、移動室158から搬送室150へのトナーTの移動を可能とする開口部の一例としての第二開口部164がZ方向に延びて形成されている。そして、第二開口部164の鉛直方向下側の下端縁164Aは、側面視(X−Y面)において、回転軸154Aの回転中心より鉛直方向上方に設けられている。さらに、この下端縁164Aには、移動室158から搬送室150に向って下方へ傾斜してトナーTを移動室158から搬送室150へ送り出すと共に底板102Aに形成された送出面166の端部が連結されている。
【0086】
そして、前述した第一開口部160の開口面積は、第二開口部164の開口面積よりも大きくされている。また、側面視(X−Y面)において、回転軸154Aの回転中心に対する周壁部117Aの中心角度(図2に示すK°)は、隣り合う羽根部154Bの取付角度(図2に示すL°(本実施形態では90°))より大きくされている。
【0087】
さらに、各羽根部154Bの先端側には、弾性変形可能なフィルム状のフィルム部材168が、羽根部154Bの先端部から突出するように取り付けられている。これにより、回転する羽根部154Bと周壁部117A又は底板102Aとの間に隙間が生じないようになっている。
【0088】
(作用)
次に、クリーニング装置100の作用について説明する。
【0089】
図1(A)、図4(A)(B)に示されるように、中間転写ベルト68のトナー画像が記録用紙P(図示省略)に二次転写されると、中間転写ベルト68の外周面には転写残トナーTが付着している。
【0090】
クリーニング装置100のクリーニングブレード106及びシール部材108は、制御部20(図9参照)の制御により中間転写ベルト68の外周面と接触する(コンタクト状態)。さらに、このコンタクト状態では、制御部20の制御により、吸引ファン128(図7参照)は非稼働状態となる。
【0091】
そして、中間転写ベルト68の−R方向への周回移動により、転写残のトナーTはクリーニング装置100まで搬送され、クリーニングブレード106によって筐体102内部の搬送室150に回収される。
【0092】
また、このコンタクト状態では、制御部20(図9参照)の制御により、モータ148(図6参照)が稼働状態となることで、搬送部材121が回転する。これにより、搬送室150に回収されたトナーTは、搬送部材121より搬送部材121の回転軸方向に搬送され図示せぬトナー排出部に排出される。
【0093】
このとき、シール部材108は中間転写ベルト68の外周面に接触しており、筐体102と中間転写ベルト68との隙間を密閉している。これにより、筐体102内に回収されたトナーTが、筐体102の外側へ漏れるのを防いでいる。
【0094】
また、吸引ファン128が非稼働状態となっているため、フィルタ112に浮遊トナーTを含む塵埃が集められる(捕獲される)ことがない。
【0095】
一方、図1(B)、図5(A)(B)に示されるように、各色のトナー画像が中間転写ベルト68に多重(一次)転写される場合には、制御部20(図9参照)の制御により、吸引ファン128が稼働状態となり、吸引ファン128(図7参照)の吸引力が吸引路110Aを含む筐体102内に生じる。
【0096】
さらに、吸引力が筐体102内に生じた後に、クリーニングブレード106及びシール部材108は、制御部20(図9参照)の制御により中間転写ベルト68の外周面から離間してリトラクト状態となる。また、リトラクト状態では、制御部20(図9参照)の制御により、モータ148(図6参照)が非稼働状態となることで、搬送部材121の回転が停止する。
【0097】
吸引ファン128(図7参照)の吸引力が吸引路110Aを含む筐体102内に生じることで、筐体102内を浮遊しているトナーTは、筐体102の外へ放出されずフィルタ112に捕獲され、落下して捕獲室152に堆積する(図1(B)参照)。
【0098】
一方、中間転写ベルト68に多重(一次)転写されたトナー画像が、記録媒体Pに転写された後には、クリーニングブレード106及びシール部材108は、制御部20(図9参照)の制御により中間転写ベルト68の外周面と接触する(コンタクト状態)。
【0099】
前述したように、コンタクト状態では、吸引ファン128(図7参照)は非稼働状態となり、モータ148(図6参照)が稼働状態となる。
【0100】
ここで、図2に示されるように、モータ148が稼働状態となることで、搬送部材121が回転し、さらに、ギア146及びギア159(図6参照)を介して移動部材154が矢印J方向に回転する。
【0101】
図3(A)(B)に示されるように、捕獲室152に堆積したトナーTは、誘導面162を滑るように第一開口部160に向けて誘導されて、第一開口部160を通って移動室158に移動する。移動部材154が矢印J方向に回転することで、移動室158に移動したトナーTは、移動部材154の羽根部154Bに載せられて回転する。
【0102】
図3(B)(C)に示されるように、羽根部154Bに載せられて回転するトナーTは、第二開口部164を通って搬送室150へ移動して送出面166を滑るように搬送部材121に向けて移動する。
【0103】
図3(A)(B)(C)に示す工程が繰り返されることにより、捕獲室152に堆積したトナーTは、移動室158を通って搬送室150に移動する。そして、搬送室150に移動したトナーTは、回転する搬送部材121より搬送部材121の回転軸方向に搬送され図示せぬトナー排出部に排出される。
【0104】
以上説明したように、捕獲室152に堆積したトナーTは、移動室158を通って搬送室150に移動する。このため、捕獲室152にトナーTが堆積することで生じる吸引捕獲部材142の捕獲性能の低下が抑制される。
【0105】
また、移動部材154は、鉛直方向上側の周面では捕獲室152から搬送室150に向って回転する。さらに、第一開口部160の下端縁160Aは、回転軸154Aの回転中心より鉛直方向上方に設けられている。このため、第一開口部160を通して捕獲室152から移動室158に移動したトナーTは、移動部材154の羽根部154Bにすくい上げられるように載って移動室158内を移動する。このように、効果的に捕獲室152に堆積したトナーTが移動室158内を移動する。
【0106】
また、前述したように、羽根部154Bが第一開口部160を通過する際には、捕獲室152から移動してきたトナーTを羽根部154Bがすくい上げる。このため、仮に搬送室150から移動室158に移動したトナーTが羽根部154Bに載っていても、そのトナーTが第一開口部160を通して捕獲室152に排出されるのが抑制される。
【0107】
また、移動部材154は、鉛直方向上側の周面では捕獲室152から搬送室150に向って回転する。さらに、第二開口部164の下端縁164Aは、回転軸154Aの回転中心より鉛直方向上方に設けられている。このため、羽根部154Bにすくい上げられて移動室158内を移動するトナーTは、第二開口部164を通して羽根部154Bに押し出されて移動室158から搬送室150に移動する。このように、効果的に移動室158内を移動するトナーTが搬送室150に移動する。
【0108】
また、前述したように、羽根部154Bが第二開口部164を通過する際には、移動室158内を移動するトナーTを羽根部154Bが搬送室150へ押し出す。このため、第二開口部164を通して搬送室150から移動室158へトナーTが移動しようするのが抑制される。
【0109】
また、回転軸154Aの回転中心に対する周壁部117Aの中心角度(図2に示すK°)は、隣り合う羽根部154Bの取付角度(図2に示すL°(本実施形態では90°))より大きくされている。これにより、常に周壁部117Aの内周面と少なくても1個の羽根部154Bの先端とが対向しているため、移動部材154が回転しているときに、搬送室150を浮遊するトナーTが移動室158を通って捕獲室152に流れるのが抑制される。
【0110】
また、第一開口部160の開口面積は、第二開口部164の開口面積よりも大きくされている。このため、効果的に、捕獲室152に堆積したトナーTが移動室158を通して搬送室150に移動する。
【0111】
また、第一開口部160の下端縁160Aには、移動室158に向って下方へ傾斜してトナーTを捕獲室152から移動室158へ誘い込む誘導面162の端部が連結されている。このため、効果的に、捕獲室152に堆積したトナーTが捕獲室152から移動室158に移動する。
【0112】
また、第二開口部164の下端縁164Aには、搬送室150に向って下方へ傾斜してトナーTを移動室158から搬送室150へ送り出す送出面166の端部が連結されている。このため、効果的に、移動室158内を移動するトナーTが移動室158から搬送室150に移動する。
【0113】
また、吸引捕獲部材142の捕獲性能が低下するのが抑制されるため、中間転写ベルト68から剥離したトナーTが飛散するのが抑制される。
【0114】
また、クリーニング装置100の開口部104から浮遊するトナーTが外部へ放出されるのが抑制されるため、ベルトユニット138に備えられた中間転写ベルト68に浮遊トナーTが付着するのが抑制される。
【0115】
また、中間転写ベルト68に浮遊トナーTが付着するのが抑制されるため、画像形成装置10から出力されるトナー画像の品質が向上する。
【0116】
次に、本発明の第2実施形態に係る現像剤搬送装置、及び画像形成装置の一例について図10、図11に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、図中UPは鉛直方向上方を示す。
【0117】
(全体構成)
図11に示されるように、画像形成装置200は、一様に帯電された後、レーザー光を照射することにより表面に静電潜像が形成される像保持体202と、像保持体202の表面を一様に帯電させる帯電装置204と、画像データに基づいて像保持体202にレーザー光を照射して静電潜像を形成する露光装置206と、この静電潜像にトナーを選択的に転移してトナー画像として可視化する現像装置208と、搬送経路210に沿って供給される記録媒体としての記録用紙Pに像保持体202の表面のトナー画像を転写する転写ロール212と、記録用紙P上のトナー画像を加熱・加圧して記録用紙Pに定着させる定着装置214と、トナー画像が転写された後の像保持体202に残留するトナーを清掃するクリーニング装置216とを備えている。なお、現像装置208については、詳細を後述する。
【0118】
また、画像形成装置200は、本体側面カバー200B及び天板200Aで覆われている。そして、本体側面カバー200Bの上端角部分には、天板200Aを回転可能に本体側面カバー200Bに連結する軸200Cが設けられており、天板200Aを、軸200Cを中心とて矢印M方向に回転させることで、画像形成装置200の内部が開放されるようになっている。
【0119】
ここで、帯電装置204とクリーニング装置216とは一つの帯電ユニット218として構成され、現像装置208と像保持体202とは一つの組立体としての交換カートリッジ220とされている。そして、画像形成装置200の天板200Aを開放することで、帯電ユニット218及び交換カートリッジ220は、夫々画像形成装置200内部の本体フレーム(図示せず)に対して着脱可能となっている。
【0120】
また、この画像形成装置200の側方には、像保持体202と転写ロール212とで形成される画像形成部221に、記録用紙Pを手差しで供給することができる手差給紙台222が備えており、この手差給紙台222には、半月形状の送出ロール224が設けられている。さらに、送出ロール224に対して記録用紙Pを挟んで分離ロール226が設けられている。
【0121】
この分離ロール226は、両端部に設けられた図示せぬ支持部材に軸支され、さらに、支持部材の内部に設けられたコイルスプリングの付勢力で、送出ロール224に向って付勢されている。この構成により、送出ロール224が回転すると手差給紙台222に載せられた記録用紙Pが送出ロール224と分離ロール226によって一枚ずつ、画像形成部221に送られるようになっている。
【0122】
また、この画像形成装置200内の下側には、記録用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙装置230が設けられている。給紙装置230は、記録用紙Pが複数枚積載された給紙部材231を備えており、給紙部材231に積載された記録用紙Pは、取出ロール232によって順次取り出され、さらに、回転駆動する給紙ロール234と給紙部材231に設けられた分離ロール236によって、一枚ずつ搬送される構成となっている。
【0123】
さらに、記録用紙Pの搬送経路210に沿って複数個の搬送ロール238が設けられており、記録用紙Pが搬送経路210に沿って記録用紙Pの搬送方向の下流側(以下単に下流側)へ搬送されるようになっている。
【0124】
また、画像形成部221の下流側には、前述した定着装置214が設けられており、定着装置214は、加熱ロール214Hと加圧ロール214Nとを備えている。そして、加熱ロール214Hと加圧ロール214Nとの間を記録用紙Pが通過することで、記録用紙P上のトナー画像が記録用紙Pに定着させるようになっている。
【0125】
さらに、定着装置214の下流側には、トナー画像が定着された記録用紙Pを天板200Aの上面に排出する排出ロール240が設けられている。
【0126】
上記構成による画像形成装置200では、次のようにして画像が形成される。
【0127】
まず、電圧が印加された帯電装置204は、像保持体202の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、図示しないスキャナによって読み取られた画像データ又は外部から入力されたデータに基づいて露光装置206が帯電された像保持体202の表面を露光し、像保持体202の表面に静電潜像を形成する。
【0128】
つまり、図示しない制御装置から供給されるビデオデータに基づき、露光装置206のレーザーをオン・オフすることによって画像データに対応した静電潜像が像保持体202上に形成される。さらに、この静電潜像は、現像装置208から供給されるトナーによってトナー画像として可視化される。
【0129】
そこで、給紙部材231から取出ロール232によって取り出された記録用紙Pが、給紙ロール234と分離ロール236とによって一枚ずつ搬送ロール238に渡されて搬送経路210に送り出される。搬送経路210に送り出された記録用紙Pは、像保持体202と転写ロール212との間に形成された画像形成部221を通り、トナー画像が記録用紙Pに転写される。この転写されたトナー画像は、定着装置214に備えられた加熱ロール24Hと加圧ロール24Nとの間を通過することで記録用紙Pに定着され,排出ロール240によって天板200Aの上面に排出される。
【0130】
なお、本実施形態の画像形成装置200では、現像装置208は1台であるが、カラー画像を形成する場合には、像保持体202と対向する位置に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色分の現像装置208が配置される構成となる。
【0131】
(要部構成)
次に、現像装置208について説明する。
【0132】
図10に示されるように、現像装置208は、像保持体202に対向するように配置された現像ロール242と、現像ロール50の鉛直方向下方に配置され、現像ロール50に現像剤を供給する第1攪拌搬送オーガ244とを備えている。また、第1攪拌搬送オーガ244の隣りには、現像剤搬送装置256を構成すると共に搬送部材の一例としての第2攪拌搬送オーガ246が備えられている。さらに、現像ロール242、第1攪拌搬送オーガ244及び第2攪拌搬送オーガ246を収容する筐体248が備えられている。
【0133】
また、第2攪拌搬送オーガ246を挟んで第1攪拌搬送オーガ244の反対側には、吸引捕獲部材142が設けられている。さらに、第2攪拌搬送オーガ246が配置される搬送室250と、吸引捕獲部材142に備えられたフィルタ112が配置される捕獲室252との間には、仕切壁117が設けられている。さらに、仕切壁117の下方には、移動部材154が配置されている。
【0134】
さらに、仕切壁117の下側には、仕切壁117を構成する円弧状の円周部117Aが設けられ、円周部117Aの両端には、第一開口部160及び第二開口部164が形成されている。
【0135】
そして、現像ロール242と筐体248の縁部との間から浮遊する現像剤が飛散するのを抑制するため、図示せぬファンを稼働させて筐体248内の圧力を調整している。
【0136】
以上より、現像剤搬送装置256は、第2攪拌搬送オーガ246と、吸引捕獲部材142と、仕切壁117と、移動部材154とを含んで構成されている。
【0137】
このように、現像装置208が現像剤搬送装置256を備えることで、筐体248の内部を浮遊する現像剤が、現像ロール242の周囲に設けられた隙間から外部に放出されるのが抑制される。
【0138】
なお、本発明を上記第1、第2実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、羽根部154Bを4個としたが、4個以外の他の個数であってもよい。
【0139】
また、上記実施形態では、特に言及しなかったが、移動部材154を外部と仕切る底板102Aの円孔状とされた部分の中心角度は、隣り合う羽根部154Bの取付角度より大きくされている。これにより、常に底板102Aの円孔状とされた部分の内周面と少なくても1個の羽根部154Bの先端とが対向しているため、移動部材154が回転しているときに、搬送室150を浮遊するトナーTが移動室158を通って捕獲室152に流れるのが抑制される。
【符号の説明】
【0140】
10 画像形成装置
62 像保持体
67 一次転写ロール(転写部材の一例)
68 中間転写ベルト(無端ベルトの一例)
100 クリーニング装置(清掃装置の一例)
106 クリーニングブレード(剥離部材の一例)
112 フィルタ(捕獲部材の一例)
117 仕切壁
117A 周壁部
121 搬送部材
128 吸引ファン(吸引部材の一例)
138 ベルトユニット
140 現像剤搬送装置
142 吸引捕獲部材
150 搬送室
152 捕獲室
154 移動部材
154A 回転軸
154B 羽根部
160 第一開口部(開口部の一例)
160A 下端縁
162 誘導面
164 第二開口部(開口部の一例)
164A 下端縁
166 送出面
200 画像形成装置
246 第2攪拌搬送オーガ(搬送部材の一例)
250 搬送室
252 捕獲室
256 現像剤搬送装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転して現像剤を回転軸方向に搬送する搬送部材と、
前記搬送部材の周囲に浮遊する現像剤を吸引する吸引部材と、前記吸引部材によって吸引された現像剤を捕獲する捕獲部材とを備える吸引捕獲手段と、
前記搬送部材が配置される搬送室と前記捕獲部材が配置される捕獲室とを仕切る仕切壁と、
前記仕切壁に設けられた開口部を通して、前記捕獲室に堆積した現像剤を前記搬送室に移動する移動部材と、
を備える現像剤搬送装置。
【請求項2】
前記移動部材は、
前記回転軸方向に沿って延びる回転軸と、
前記回転軸の外周面に基端部が固定されると共に、先端部が前記回転軸の径方向に向って延び、前記回転軸に間隔をあけて配置された複数個の羽根部と、
を備える請求項1に記載の現像剤搬送装置。
【請求項3】
回転して現像剤を回転軸方向に搬送する搬送部材と、
前記搬送部材の周囲に浮遊する現像剤を吸引する吸引部材と、前記吸引部材によって吸引された現像剤を捕獲する捕獲部材とを備える吸引捕獲手段と、
前記搬送部材が配置される搬送室と前記捕獲部材が配置される捕獲室とを仕切る仕切壁と、
前記回転軸方向に沿って延び鉛直方向上側の周面では前記捕獲室から前記搬送室に向って回転する回転軸と、前記回転軸の外周面に基端部が固定され、先端部が前記回転軸の径方向に向って延び、前記回転軸に間隔をあけて配置された複数個の羽根部と、を備えると共に、前記仕切壁に設けられた開口部を通して、前記捕獲室に堆積した現像剤を前記搬送室に移動する移動部材と、
前記仕切壁を構成すると共に、前記回転軸方向から見て前記移動部材の周囲に設けられ、前記移動部材が配置された移動室と前記搬送室及び前記捕獲室の少なくとも一方とを仕切る円弧状の周壁部と、
前記開口部を構成すると共に、前記周壁部の一端部に設けられ、前記捕獲室から前記移動室への現像剤の移動を可能とすると共に、鉛直方向下側の下端縁が前記回転軸の回転中心より鉛直方向上方に設けられる第一開口部と、
前記開口部を構成すると共に、前記周壁部の他端部に設けられ、前記移動室から前記搬送室への現像剤の移動を可能とすると共に、鉛直方向下側の下端縁が前記回転軸の回転中心より鉛直方向上方に設けられる第二開口部と、
を備える現像剤搬送装置。
【請求項4】
前記回転軸の回転軸方向から見て、前記回転軸の回転中心に対する前記周壁部の中心角度は、隣り合う前記羽根部の取付角度より大きくされる請求項3に記載の現像剤搬送装置。
【請求項5】
前記第一開口部の鉛直方向下側に設けられた下端縁には、前記捕獲室から前記移動室へ現像剤を誘い込むように傾斜した誘導面の端部が連結され、
前記第二開口部の鉛直方向下側に設けられた下端縁には、前記移動室から前記搬送室へ現像剤を送り出すように傾斜した送出面の端部が連結される請求項3又は4に記載の現像剤搬送装置。
【請求項6】
被対象物に付着した現像剤を剥離させる剥離部材と、
前記剥離部材によって剥離された現像剤が落下する搬送室を備えた請求項1〜5の何れか1項に記載の現像剤搬送装置と、
を備える清掃装置。
【請求項7】
現像剤が転写されて画像が表面に形成されると共に、循環移動して前記画像を搬送する被対象物としての無端状の無端ベルトと、
前記無端ベルトに付着した現像剤を剥離部材で剥離させて前記無端ベルトを清掃する請求項6に記載の清掃装置と、
を備えるベルトユニット。
【請求項8】
画像が表面に形成される像保持体と、
前記像保持体と接する無端状の無端ベルトを備えた請求項7に記載のベルトユニットと、
前記ベルトユニットに備えられた清掃装置に対して無端ベルトの循環方向の上流側に配置され、前記像保持体に形成された画像を前記無端ベルトに転写する転写部材と、
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−7833(P2013−7833A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139600(P2011−139600)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】