説明

現像装置及び画像形成装置

【課題】 現像ローラからトナーを回収する場合に、トナーへの負荷を軽減する。
【解決手段】 本発明の現像装置は、静電潜像担持体に対向して配設され、回転することで現像剤を前記静電潜像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給部材と、を備える現像装置であって、前記現像剤担持体の回転により、前記静電潜像担持体側から前記現像剤供給部材側に移動する前記現像剤担持体上の面と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体から回収する現像剤回収部材を更に備え、前記現像剤回収部材はブラシローラであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニングの各プロセスを経て画像が形成される。このうち、現像プロセスでは、非磁性一成分トナーを用いた接触型の現像装置が小型化、低コストの観点から多く採用されている。
【0003】
この接触型の現像装置は、静電潜像担持体としての感光ドラムに現像剤担持体である現像ローラを接触させ、この現像ローラに電圧を印加し感光ドラム上の静電潜像を現像する。この接触型の現像装置は、トナー層規制ブレードと供給回収ローラとを備える。トナー層規制ブレードは、現像ローラ上の現像剤としてのトナーの薄層を形成する部材である。供給回収ローラは、現像に使用されなかった現像ローラ上のトナー(残存トナー)を回収し、新たにトナーを供給する現像剤供給回収部材(現像剤供給部材と現像剤回収部材)である。
【0004】
更に近年、トナーへの負荷を減らす目的で、この接触型の現像装置の供給回収ローラとしてブラシローラを採用する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
ところで、特許文献1の現像装置を含む上記接触型の現像装置では、印刷濃度を確保する目的で、トナーを供給する向きに電界がかかるように供給回収ローラに電圧が印加されている。そのため、現像に使用されなかった残存トナーは、供給回収ローラとの摩擦によって現像ローラから剥離されるしかなく、残存トナーの回収率が低かった。ここで、現像ローラ上の残存トナーの回収率を高めるためには、残存トナーと供給回収ローラとの間の摩擦力を大きくする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−235302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、この摩擦力を大きくすると、トナーへの負荷が大きくなってしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上述したような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、現像ローラからトナーを回収する場合に、トナーへの負荷を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様によれば、静電潜像担持体に対向して配設され、回転することで現像剤を前記静電潜像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給部材と、を備える現像装置であって、前記現像剤担持体の回転により、前記静電潜像担持体側から前記現像剤供給部材側に移動する前記現像剤担持体上の面と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体から回収する現像剤回収部材を更に備え、前記現像剤回収部材はブラシローラであることを特徴とする現像装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、現像剤回収部材をブラシローラとしたことにより、現像ローラからトナーを回収する場合に、トナーへの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】画像形成装置の概略構成図である。
【図2】現像装置の詳細な構成図である。
【図3】制御装置の制御ブロック構成図である。
【図4】従来の現像装置を備える画像形成装置の概略構成図である。
【図5】ゴーストの発生しやすい画像の印刷パターンである。
【図6】現像装置の詳細な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る現像装置の第1の実施形態について説明する。
【0013】
[画像形成装置の構成]
図1に、本発明に係る現像装置を備える画像形成装置100の概略構成図を示す。画像形成装置100は、電子写真方式を用いたカラープリンタである。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置100は、4色の各トナーに対応する画像形成部ID−C(シアン)、ID−M(マゼンタ)、ID−Y(イエロー)、ID−K(ブラック)を備える。また、画像形成装置100は、定着装置17、制御装置50、図示しない画像読取部、給紙部、排紙部等を備える。
【0015】
ここで、各画像形成部ID−C、ID−M、ID−Y、ID−Kは同一の構造であるので、そのうちの一つである画像形成部ID−Cについて説明する。
【0016】
画像形成部ID−Cは、感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニングブレード6等を備えて構成される。
【0017】
帯電ローラ2は、感光ドラム1に接触して配設され、感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。
【0018】
露光装置3は、印刷制御部31(図3参照)から出力された画像信号に対応する光を感光ドラム1の表面に照射し、静電潜像を形成する。
【0019】
現像装置4は、帯電したトナーを感光ドラム1の表面に形成された静電潜像に付着させる。現像装置4は、現像ローラ7、供給ローラ9、トナー層規制ブレード10、回収ローラ11から構成される。また、現像装置4には、トナー8が格納されている。現像ローラ7は、画像形成時に感光ドラム1に接触し、回転することでトナー8を感光ドラム1に供給する。供給ローラ9は、トナー8を帯電させ、現像ローラ7にトナー8を供給する。トナー層規制ブレード10は、現像ローラ7の表面に圧接して配設され、供給ローラ9から供給されたトナー8を薄層化させる。回収ローラ11は、現像に使用されずに現像装置4内に戻ってきた現像ローラ7上のトナー8を回収する。現像ローラ7は、現像剤担持体である。供給ローラ9は、現像剤供給部材である。回収ローラ11は、現像剤回収部材である。現像装置4の詳細な説明は後述する。
【0020】
クリーニングブレード6は、感光ドラム1の表面に接触して配設されている。クリーニングブレード6は、感光ドラム1の表面に残留しているトナーを掻き取る。
【0021】
転写装置5は、感光ドラム1上の静電潜像に付着したトナーを記録用紙12に転写するための装置である。転写装置5は、転写ベルト13、転写ローラ14、駆動ローラ15a、15b、クリーニングブレード16等を備えて構成される。転写ローラ14は、感光ドラム1に対向して配設される。転写ローラ14に所定電圧が印加されることで、静電潜像に付着したトナーは記録用紙12に転写される。駆動ローラ15a、15bは、矢印方向に回転駆動させるための動力を転写ベルト13に伝える。クリーニングブレード16は、転写ベルト13の回転方向の最下流に当接して配設され、転写ベルト13の表面をクリーニングする。
【0022】
定着装置17は、トナーを記録用紙12に定着させるための装置である。定着装置17は、媒体搬送路の下流側に配置される。
【0023】
制御装置50は、画像形成装置100全体の制御を行う装置である。制御装置50は、各機能部に制御信号等を出力したり、各ローラに電圧を印加したりする。制御装置50の詳細な説明は後述する。
【0024】
[トナー]
トナー8は、結着樹脂としてポリエステル、着色剤としてカーボンブラック、銅フタロシアニン顔料(C.I.Pigment Blue15)、キナクリドン系顔料(C.I.Pigment Red122)、イソインドリン系顔料(C.I.Pigment Yellow185)等を用いた負帯電性の粉砕トナーである。トナー8の体積平均粒子径は5.8μmである。
【0025】
トナー8には、流動性及び帯電性をコントロールする目的で添加剤が外添されている。添加剤は、例えば、酸化チタン、アルミナ、シリカ等である。シリカには、シリコーンオイル処理やジシラザン処理等が施されている。添加剤の粒子には、一次粒子径7nm、12nm、14nm、21nm、40nm等の大きさのものがある。これらの大きさの粒子が所定の割合で組み合わされ、ターブラミキサーやヘンシェルミキサー等を用いてトナーと混合され外添される。
【0026】
[現像装置の構成]
図2に、現像装置4の詳細な構成図を示す。前述のように現像装置4は、現像ローラ7、供給ローラ9、トナー層規制ブレード10、回収ローラ11とから構成される。
【0027】
トナー層規制ブレード10は、弾性を持つ金属である。例えば、トナー層規制ブレード10は、厚さ0.08mmのSUS(Steel Use Stainless)304である。トナー層規制ブレード10は、L字型に成型されており、そのエッジ部が現像ローラ7に圧接して配接される。
【0028】
現像ローラ7は、金属製シャフト18と弾性体19とから構成される。弾性体19は、金属製シャフト18の外周を囲う。金属製シャフト18の直径は12mmである。弾性体19は、肉厚4mm、ゴム硬度60°(アスカーC)の半導電性のシリコンゴムである。弾性体19には、摩擦係数や粗さ、帯電特性を調整する目的で表面層に処理が施されている。
【0029】
供給ローラ9は、ブラシローラであり、金属製シャフト20とブラシ毛21とから構成される。金属製シャフト20は、複数のブラシ毛21により外周を囲われる。金属製シャフト20の直径は10mmである。金属製シャフト20の外周にリボン状のパイル織り生地をスパイラル巻きすることにより、ブラシローラが形成される。ブラシ毛21の材質は、ナイロンである。ナイロンはトナーと同極性であり、負帯電性であるトナー8の結着樹脂のポリエステルを負極性に帯電させる目的でブラシ毛21として採用される。ブラシ毛21の長さは3mm、繊度は6デシックスである。供給ローラ9の電気抵抗は8logΩである。
【0030】
回収ローラ11は、ブラシローラであり、金属製シャフト22とブラシ毛23とから構成される。金属製シャフト22は、複数のブラシ毛23により外周を囲われる。金属製シャフト22の直径は6mmである。金属製シャフト22の外周にリボン状のパイル織り生地をスパイラル巻きすることにより、ブラシローラが形成される。ブラシ毛23の材質は、ナイロンである。ブラシ毛23の長さは3mm、繊度は6デシックスである、回収ローラ11の電気抵抗は8logΩである。
【0031】
回収ローラ11は、現像ローラ7に当接して配置されている。供給ローラ9は、現像ローラ7に当接して配置されている。回収ローラ11と供給ローラ9とは、互いに接触して配設されている。
【0032】
[制御装置の制御ブロック構成]
図3に、制御装置50の制御ブロック構成図を示す。制御装置50は、制御部25、帯電用電源26、現像用電源27、転写用電源28、供給用電源29、回収用電源30、印刷制御部31、定着用電源32、モータ用制御部33から構成される。
【0033】
制御部25は、帯電用電源26、現像用電源27、転写用電源28、供給用電源29、回収用電源30、印刷制御部31、定着用電源32及びモータ用制御部33と電気的に接続されており、各機能部を統括的に制御する。制御部25は、画像形成装置200外部のホストコンピュータ24と電気的に接続されている。制御部25は、ホストコンピュータ24から印刷データ等を受信し、画像形成処理のための各種命令信号を各機能部に出力する。
【0034】
制御部25からの命令信号に基づいて、帯電用電源26は帯電ローラ2に、現像用電源27は現像ローラ7に、転写用電源28は転写ローラ14に、供給用電源29は供給ローラ9に、回収用電源30は回収ローラ11に、それぞれ電圧を印加する。ここで、帯電したトナー8が現像ローラ7から回収ローラ11の方向に静電気力を受けるように、現像ローラ7と回収ローラ11とには、それぞれ異なる値の電圧が印加される。即ち、トナーが負帯電性である場合、現像ローラ7に印加される電圧より高い電圧が回収ローラ11に印加される。また、トナーが正帯電性である場合、現像ローラ7に印加される電圧より低い電圧が回収ローラ11に印加される。
【0035】
具体的に、本実施の形態におけるトナー8は負帯電性であるので、現像ローラ7には−200V、回収ローラ11には−100Vの電圧が印加される。また、帯電ローラ2には−1050V、供給ローラ9には−330Vの電圧が印加される。
【0036】
印刷制御部31は、制御部25からの命令信号に基づいて、各画像形成部ID−C、ID−M、ID−Y、ID−Kの露光装置3に、各色に対応する画像信号を出力し、露光装置3を制御する。
【0037】
定着用電源32は、制御部25からの命令信号に基づいて、定着装置17に配設された図示しない加熱体を発熱させる。
【0038】
モータ用制御部33は、制御部25からの命令信号に基づいて、駆動モータ34を駆動させることにより、感光ドラム1、帯電ローラ2、駆動ローラ15a、15b、定着装置17に備えられたローラ、現像ローラ7、供給ローラ9、回収ローラ11を回転させる。
【0039】
[画像形成装置の具体的な動作]
図1〜図3を用いて、画像形成装置100の具体的な動作について説明する。
【0040】
制御部25は、ホストコンピュータ24から印刷データを受信した後、モータ用制御部33及び駆動モータ34を介して、感光ドラム1、帯電ローラ2、駆動ローラ15a、15b、定着装置に備えられたローラ、現像ローラ7、供給ローラ9、回収ローラ11を矢印方向(図1、図2参照)に一定周期速度で回転させる。
【0041】
また、制御部25は、現像用電源27を介して、現像ローラ2に直流電圧(−200V)を印加する。また、制御部25は、転写用電源28を介して、転写ローラ14に直流電圧を印加する。また、制御部25は、供給用電源29を介して、供給ローラ9に直流電圧(−330V)を印加する。また、制御部25は、回収用電源30を介して、回収ローラ11に直流電圧(−100V)を印加する。また、制御部25は、帯電用電源26を介して、帯電ローラ2に直流電圧(−1050V)を印加する。
【0042】
帯電プロセスにおいて、電圧が印加された帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面を一様均一に帯電させる。このとき、感光ドラム1の表面の帯電電位は、約−550Vになる。
【0043】
露光プロセスにおいて、制御部25は、印刷制御部31を介して、露光装置3に印刷データに基づく画像信号を出力する。露光装置3は、この画像信号に対応する光を感光ドラム1に照射して静電潜像を形成する。
【0044】
現像プロセスにおいて、電圧が印加された供給ローラ9は、回転することにより、現像装置4内に収容されているトナー8を、現像ローラ7に供給する。ここで、制御部25の制御により、現像ローラ7と供給ローラ9は同じ方向(図1、図2参照)に回転している。また、制御部25の制御により、供給ローラ9の回転速度は、現像ローラ7の回転速度に対して0.6倍となっている。
【0045】
現像ローラ7は、トナー8を吸着して、矢印方向(図1、図2参照)に搬送する。そして、現像ローラ7の回転方向下流側に配設されたトナー層規制ブレード10は、現像ローラ7に吸着されたトナー8の薄層を形成する。ここで、トナー層規制ブレード10は、図示しない高圧電源により−330Vの直流電圧が印加されている。また、トナー層規制ブレード10は、現像ローラ7と圧力0.8(N/cm2)で圧接されている。
【0046】
現像ローラ7は、トナー層規制ブレード10を通過したトナー8の薄層を更に回転方向下流側に搬送し、感光ドラム1上の静電潜像にトナー8を付着させる。ここで、感光ドラム1の導電性支持体と現像ローラ7(−200V)との間には、バイアス電圧が印加されている。そのため、現像ローラ7と感光ドラム1との間には、感光ドラム1に形成された静電潜像に伴う電気力線が発生する。よって、現像ローラ7上の帯電したトナー8は、静電気力により、感光ドラム1上の静電潜像に付着し、現像されトナー像が形成される。一方、感光ドラム1上の非静電潜像の領域に対応する現像ローラ7上のトナー8は、現像されずに現像ローラ7上に留まる。
【0047】
現像ローラ7は、現像ローラ7上の留まったトナー8を更に回転方向下流側に搬送し、現像装置4内に再び戻す。そして、回収ローラ11は、現像ローラ7上の留まったトナー8を静電気力により剥離させる(回収する)。回収ローラ11の処理の詳細は後述する。
【0048】
転写プロセスにおいて、転写ベルト13は、駆動ローラ15a、15bの回転により、矢印方向(図1参照)に回転移動している。転写ベルト13は、図示しない給紙カセット(給紙部)により供給された記録用紙12を感光ドラム1と転写ローラ14との間に搬送する。
【0049】
感光ドラム1に対向して設けられた転写ローラ14は、図示しない高圧電源により電圧を印加される。転写装置5は、感光ドラム1と転写ローラ14との間に搬送された記録用紙12に、感光ドラム1上に形成された静電潜像に付着したトナー8を転写する。そして、転写ベルト13は、更に記録用紙12を下流側に配設された定着装置17に搬送する。
【0050】
転写後の感光ドラム1には若干のトナー8が残留する場合がある。このトナー8は、クリーニングブレード6によって除去される。こうして、感光ドラム1は繰り返し利用される。
【0051】
以上の帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセスの処理を、各画像形成部ID−C、ID−M、ID−Y、ID−K毎に行う。
【0052】
定着プロセスにおいて、定着装置17は、熱および圧力により、記録用紙12に転写されたトナー8を融解し、記録用紙12の繊維間に浸透させることにより、定着処理を行う。そして、定着処理が施された記録用紙12は、画像形成装置100の外部に排出される。
【0053】
[回収ローラによる残存トナーの回収]
次に、回収ローラ11が行う現像ローラ7上の留まったトナー8(残存トナー)の回収について詳細に説明する。
【0054】
回収ローラ11は、上述のように回収用電源30によって−100Vの直流電圧が印加され、矢印方向(図2参照)にシャフト22を回転軸として回転する。回収ローラ11と現像ローラ7とは反対方向に回転している(図2参照)。また、制御部25の制御により、回収ローラ11の回転速度は、現像ローラ7の回転速度に対して1.2倍となっている。
【0055】
上述のように、回収ローラ11と現像ローラ7とは反対方向に回転しているため、その接触位置においては順方向に表面が移動する。回収ローラ11と現像ローラ7との回転速度が同じ場合は、接触位置においての速度差は0となり、回収ローラ11の回収効率は低くなる。即ち、回収効率を高めるためには、回収ローラ11の回転速度を大きくすることが望ましい。
【0056】
現像されずに現像装置4内に戻ってきた、現像ローラ7上の留まったトナー8は、供給ローラ9、現像ブレード10との摩擦により負極性に帯電している。そのため、回収ローラ11と現像ローラ7との接触領域において、トナー8は、電界の力(静電気力)により現像ローラ7上から回収ローラ11に移動する(回収される)。
【0057】
回収ローラ11は、回収したトナー8を回転方向下流側に搬送する。そして、回収ローラ11は、このトナー8を供給ローラ9との接触位置まで搬送する。
【0058】
制御部25の制御により、回収ローラ11の回転速度は、供給ローラ9の回転速度に対して2.0倍になっている。供給ローラ9は、回収ローラ11に付着しているトナー8を弾き、回収ローラ11から剥離する。
【0059】
トナー8が回収された現像ローラ7の表面は、矢印方向の回転により再び供給ローラ9と接触し、新たにトナー8を供給される。
【0060】
[比較例の画像形成装置の構成]
ここで、比較例としての現像装置を備える画像形成装置100の概略構成図を図4に示す。本発明に係る現像装置と異なる点は、現像装置4が回収ローラ11を持たない点と、現像装置4が供給ローラ9の代わりに供給回収ローラ35を備えている点である。ここで、供給回収ローラ35とは、現像装置4内に格納されているトナー8を現像ローラ7に供給し、更に、現像ローラ7上のトナー8を回収する。その他の点は、本発明に係る現像装置を備える画像形成装置100と同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
図4に示すように、現像装置4は、帯電したトナー8を感光ドラム1の表面に形成された静電潜像に付着させる。現像装置4は、現像ローラ7、供給回収ローラ35、トナー層規制ブレード10から構成される。また、現像装置4には、トナー8が格納されている。現像ローラ7は、画像形成時に感光ドラム1に接触し、回転することでトナー8を感光ドラム1に供給する。供給回収ローラ35は、トナー8を帯電させ、現像ローラ7にトナー8を供給する。トナー層規制ブレード10は、現像ローラ7の表面に圧接して配設され、供給回収ローラ35から供給されたトナー8を薄層化させる。また、供給回収ローラ35は、現像に使用されずに現像装置4内に戻ってきた現像ローラ7上のトナー8を摩擦力により回収する。
【0062】
ここで、十分な画像濃度を得るためには、供給回収ローラ35には帯電したトナー8を現像ローラ7に供給する向きに電圧が印加される必要がある。また、現像領域で使用されずに現像装置4内に戻ってきた現像ローラ7上のトナー8(残存トナー)は、供給回収ローラ35により新規に供給されるトナー8に比べて帯電量が大きい。そのため、供給回収ローラ35は、供給電界の作用により現像ローラ7上からトナー8を回収することが困難となる。
【0063】
前述のように、供給回収ローラ35に回収されずに現像ローラ7上の留まったトナー8は、新規に供給されたトナー8に比べて帯電量が大きい。そのため、現像ローラ7上でトナー層規制ブレード10により形成されるトナー8の薄層には、前工程でトナー8が使用された領域と使用されなかった領域とで帯電むらが生じてしまう。この帯電むらが、特にハーフトーン画像の印刷時などには濃度のむらとして現れ、ゴーストとして認識される。
【0064】
[比較結果]
本発明に係る現像装置を備える画像形成装置100と、比較例としての現像装置を備える画像形成装置100とをそれぞれ用いて、ゴーストの発生しやすい画像の印刷を行い、印刷結果を比較し評価した。以下、説明の便宜上、本発明に係る現像装置を備える画像形成装置を「第1の実施形態の画像形成装置」、比較例としての現像装置を備える画像形成装置を「回収ローラを持たない画像形成装置」と称す。
【0065】
図5は、本比較評価に用いたゴーストの発生しやすい画像の印刷パターンである。図中の領域Aは、印刷濃度0%dutyの白紙領域である。領域Bは、印刷濃度100%dutyのベタ領域である。領域Cは、印刷濃度25%dutyのハーフトーン領域である。距離dは、現像ローラ7の一周分の距離である。
【0066】
印刷は、まず用紙上方の領域A、領域Bから行われる。即ち、印刷は、まず現像ローラ7上のトナー8が消費されない領域Aと、トナー8が消費される領域Bとから行われる。次に、領域Cのハーフトーン領域の印刷が行われる。
【0067】
ここでは、領域C内における用紙上方からの距離dの範囲で、領域Aの下部と領域Bの下部における色差によるゴーストの発生評価を行った。色の測定には、X−Rite社製の分光濃度計528を用い、「L*a*b*」の測定を行い、ΔEの値により判定を行った。米国標準局により色差ΔEの評価基準は以下のように設定される。
【0068】
ΔE 0 〜0.5 trace (かすかに感じられる)
ΔE 0.5〜1.5 slight (わずかに感じられる)
ΔE 1.5〜3.0 noticeable (かなり感じられる)
ΔE 3.0〜6.0 appreciable (目立って感じられる)
ΔE 6.0〜12 much (大きく感じられる)
ΔE 12〜 very much (非常に大きく感じられる)
【0069】
ここでは、ΔEが0.5以下であれば同色とし、ΔEが0.5〜1.5の範囲であれば、わずかな違いはあるが異色とみなすほどではないものとする。ΔEによって以下に示すようなゴーストのレベル付けを行い、Lv4以上を印刷品質上問題の無いレベルとする。
【0070】
Lv5: ΔE≦0.5
Lv4: 0.5<ΔE≦1.5
Lv3: 1.5<ΔE≦3.0
Lv2: 3.0<ΔE≦6.0
Lv1: 6.0<ΔE
【0071】
第1の実施形態の画像形成装置100と回収ローラを持たない画像形成装置100において、ゴーストの評価を行った結果を表1に示す。
【0072】
【表1】

【0073】
表1に示すように、回収ローラを持たない画像形成装置100では、ゴーストのレベルがLv3であるのに対し、第1の実施形態の画像形成装置100では、ゴーストのレベルがLv5となり、非常に良好な画像であることが分かる。
【0074】
[回収ローラと供給ローラの接触距離を変更させた場合における評価]
次に、第1の実施形態の画像形成装置100において、回収ローラ11と供給ローラ9の接触距離を変更させた場合における、ゴーストの評価を行った結果を表2に示す。ここで、接触距離とは、回収ローラ11のブラシ毛と供給ローラ9のブラシ毛の重なっている箇所の長さである。
【0075】
【表2】

【0076】
表2に示すように、接触距離は、接触なし、0.1mm、0.2mm、0.4mm、0.6mm、1.0mmとした。印刷初期のゴーストレベルはいずれの接触距離においてもLv5と良好である。しかし、白紙を500枚印刷した後のゴーストレベルは、接触距離「接触なし」の場合においてはLv3となり、明らかに画像上のゴーストが認められる。これは、白紙印刷を続けるうちに、回収ローラ11に回収された帯電の高いトナーが蓄積し、静電気力による回収ローラ11の回収能力が低下したためである。
【0077】
一方、回収ローラ11と供給ローラ9が接触している場合は、接触領域において周速度の大きい回収ローラ11のブラシ毛23がたわみ、接触領域の終端でこのブラシ毛23が弾かれる。この際、トナー8がブラシ毛23より剥離する。そのため、静電気力による回収ローラ11の回収能力が維持される。また、接触距離が大きくなり過ぎると、回収ローラ11と供給ローラ9におけるトルクの問題が生じる。接触距離は1.0mm以下が望ましい。
【0078】
[ブラシ毛の繊度を変更させた場合における評価]
ブラシ毛23の繊度はトナー8を回収する能力に影響を与える。更に、回収ローラ11は、供給ローラ9に接触することでブラシ毛23に付着したトナー8を剥離している。繊度は、ブラシ毛のコシの強さに影響を与えるため、トナーの剥離状態にも影響を与える。
【0079】
ここでは、第1の実施形態の画像形成装置100において、回収ローラ11のブラシ毛23の繊度を変えた場合における、ゴーストの評価を行った結果を表3に示す。
【0080】
【表3】

【0081】
表3に示すように、ブラシ毛23の繊度を1デシックスまで小さくするとゴーストレベルはLv4となり、わずかではあるが印刷用紙の画像上に認識できるレベルとなる。また、ブラシ毛23の繊度を供給ローラ9のブラシ毛21の繊度である6デシックスより大きくすると、白紙500枚印刷後のゴーストレベルがLv4と悪化する。
【0082】
これは、ブラシ毛23のコシが強くなり、供給ローラ9との接触によってもブラシ毛23にたわみが起こりづらく、トナー8が剥離しづらくなったためである。即ち、回収ローラ11に使用するブラシ毛23の繊度は供給ローラ9に使用するブラシ毛21の繊度よりも小さいことが、画質の長期安定を考慮する上で望ましい。
【0083】
以上、第1の実施形態によれば、現像装置4には、現像ローラ7にトナー8を供給する供給ローラ9と、現像ローラ7上の残存トナーを回収する回収ローラ11とが、別の部材となっている。また、回収ローラ11はブラシローラである。
【0084】
即ち、回収ローラ11としてブラシローラを用いることで、現像ローラからトナーを回収する場合に、トナーへの負荷を軽減することができる。また、回収ローラ11と現像ローラ7との間にはトナーを供給する向きに電界がかかっていないため、現像ローラ上の残存トナーの回収率を高めることができる。
【0085】
また、供給ローラ9と回収ローラ11とが接触して配設される。そのため、回収ローラ11により回収された残存トナーは、供給ローラ9との接触により回収ローラ11から剥離されるので、回収ローラ11の回収能力が維持され、現像ローラ上の残存トナーの回収率を高めることができる。更に、供給ローラ9はブラシローラであるため、残存トナーを、回収ローラ11から剥離し易くなる。
【0086】
また、帯電したトナー8が現像ローラ7から回収ローラ11の方向に静電気力を受けるように、現像ローラ7と回収ローラ11とには、それぞれ異なる値の電圧が印加される。
【0087】
即ち、回収ローラ11は、静電気力により現像ローラ7から残存トナーを回収する。そのため、トナーへの負荷を更に抑えることができ、トナーの回収率も更に高めることができる。
【0088】
また、回収ローラ11と現像ローラ7とは反対方向に回転しているため、その接触位置においては順方向に表面が移動する。そして、回収ローラ11の回転速度は、現像ローラ7の回転速度より大きい。そのため、回収ローラ11による現像ローラ7上の残存トナーの回収率をより高めることができる。
【0089】
また、回収ローラ11の回転速度は、供給ローラ9の回転速度より大きい。そのため、供給ローラ9は、回収ローラ11に付着しているトナー8を弾き、回収ローラ11から残存トナーをより剥離し易くなる。
【0090】
更に、回収ローラ11に使用するブラシ毛23の繊度を、供給ローラ9に使用するブラシ毛21の繊度よりも小さくすることで、印刷用紙に印刷される画像の画質を長期安定化させることができる。
【0091】
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る現像装置の第2の実施形態について説明する。基本的な構成については、第1の実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0092】
[現像装置の構成]
図6に、第2の実施形態における現像装置4の詳細な構成図を示す。第1の実施形態との違いは、回収ローラ11のブラシ毛36の材質である。
【0093】
具体的に、ブラシ毛36の材質は、トナー8の結着樹脂であるポリエステルよりも帯電系列でマイナス側にあるテフロン(登録商標)である。
【0094】
[温湿度環境]
ここで、画像形成を行う際に、画像形成装置100内の温度環境及び湿度環境(温湿度環境)が印刷用紙に印刷される画像の画質に与える影響について説明する。トナー8は、現像装置4内において、主に摩擦によって帯電される。一般的に、摩擦帯電は、低温低湿の環境で起こりやすく、高温高湿の環境では起こりづらい。また、低温低湿の環境では、帯電量が保持され易い。即ち、低温低湿の環境においては、トナー8の帯電量が現像装置4内で大きくなり易いため、汚れが発生する場合がある。
【0095】
図4に示す回収ローラを持たない画像形成装置100において、供給回収ローラ35やトナー層規制ブレード10等との摩擦によりトナー8は帯電される。このうち、現像に使用されなかったトナー8は、現像装置4内に戻る。そして、このトナー8は、再び供給回収ローラ35と摩擦されて現像ローラ7に供給される。そのため、低温低湿環境下において、トナー8をほとんど消費しない低濃度印刷を連続して行った場合、現像ローラ7上のトナー8は摩擦帯電を繰り返し行われることとなり、帯電過多により汚れが発生し易くなる。
【0096】
一方、図1に示す第1の実施形態の画像形成装置100において、供給ローラ9やトナー層規制ブレード10等との摩擦によりトナー8は帯電される。このうち、現像に使用されなかったトナー8は、静電気力により現像ローラ7上から回収ローラ11に回収され、更に供給ローラ9との接触によって回収ローラ11から剥離される。そのため、低温低湿度環境下において、トナー8をほとんど消費しない低濃度印刷を連続して行った場合でも、汚れが発生しづらい。
【0097】
しかし、図1に示す第1の実施形態の画像形成装置100では、供給ローラ9と回収ローラ11のブラシ毛の材質がナイロンである。ナイロンは、ポリエステルよりも帯電系列でプラス側にある。そのため、ナイロンは、ポリエステルを結着樹脂とする負帯電性のトナー8を摩擦帯電させる能力が高い。よって、現像装置4内のトナー8の帯電量は徐々に大きくなっていく。その結果、例えば、連続して白紙印刷(印刷濃度0%duty印刷)を行った後にハーフトーン印刷を行った場合などに濃度の変化が見られることがある。
【0098】
[ブラシ毛の材質の変更による比較結果]
回収ローラ11及び供給ローラ9のブラシ毛の材質として、トナー8への帯電付与能力の観点から、ナイロン、ポリエステル、テフロンを選択し、評価を行った。評価方法としては、高温高湿環境における印刷用紙の非画像部へのかぶりと、低温低湿環境において白紙を2000枚連続印刷した後の印刷濃度25%dutyハーフトーン画像と白紙印刷を行う前に印刷したハーフトーン画像との色差と、を指標とした。
【0099】
かぶりの評価は白紙印刷(印刷濃度0%duty印刷)の途中で画像形成装置100を止め、現像後転写前の感光ドラム1上にあるトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製スコッチメンディングテープ)に付着させた。それを印刷用紙に貼り付け、粘着テープだけを印刷用紙に貼り付けたものとの色差ΔEを、分光測色計(コニカミノルタ製CM2600d)により測定した。ΔEの値が小さいとき、かぶりが少ないことを示す。第1の実施の形態同様に、ΔEが0.5以下であれば同色とし、ΔEが0.5〜1.5の範囲であれば、わずかな違いはあるが異色とみなすほどではないものとする。
【0100】
本評価では、感光ドラム1上のトナーを粘着テープにより採取し、色差の評価を行っているが、感光体ドラム1上のトナーは全て印刷用紙に転写されるわけではない。使用する媒体(印刷用紙)によってもかぶりトナーの転写率は変化する。しかし、本評価法によりΔEが1.0以下であれば、印刷後の印刷用紙上ではΔEが必ず1.0以下となり、品質上問題の無いレベルとなる。
【0101】
ハーフトーン画像の濃度変化については、第1の実施形態と同様に、X−Rite社製の分光濃度計528を用い、「L*a*b*」の測定を行い、ΔEの値により判定を行う。判定の基準は、第1の実施形態のゴーストレベルと同等とし、Lv4以上であれば、印刷品質上問題の無いレベルとした。
【0102】
表4にブラシ毛の材質変更によるかぶりと濃度変化の評価結果を示す。
【0103】
【表4】

【0104】
表4に示すように、供給ローラ9の材質に、トナー8を正規帯電極性に帯電させる材質であるナイロンを使用すると、高温高湿環境におけるかぶりは問題の無いレベルとなる。また、回収ローラ11の材質に、トナー8を逆極性に帯電させる材質であるテフロンを使用すると、低温低湿環境において白紙を連続印刷した場合でも、ハーフトーン画像の濃度変化を小さくすることができる。
【0105】
以上、第2の実施形態によれば、供給ローラ9のブラシ毛21の材質として、トナー8を正規帯電極性に帯電させる帯電系列にあるものを用い、回収ローラ11のブラシ毛36の材質として、トナー8を逆極性に帯電させる帯電系列にあるものを用いることで、かぶり、濃度変化の少ない良好な画像を得ることができる。
【0106】
なお、上述した各実施形態において、本発明に係る現像装置を、非磁性一成分接触方式の電子写真方式のカラープリンタに適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記カラープリンタの代わりに、モノクロプリンタ、複写機などの電子写真方式を用いた装置にも、本発明に係る現像装置を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
6 クリーニングブレード
7 現像ローラ
8 トナー
9 供給ローラ
10 トナー層規制ブレード
11 回収ローラ
13 転写ベルト
14 転写ローラ
15 駆動ローラ
16 クリーニングブレード
17 定着装置
25 制御部
26 帯電用電源
27 現像用電源
28 転写用電源
29 供給用電源
30 回収用電源
31 印刷制御部
32 定着用電源
33 モータ用制御部
35 供給回収ローラ
50 制御装置
100 画像形成装置
ID−C 画像形成部(シアン)
ID−M 画像形成部(マゼンタ)
ID−Y 画像形成部(イエロー)
ID−K 画像形成部(ブラック)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像担持体に対向して配設され、回転することで現像剤を前記静電潜像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給部材と、を備える現像装置であって、
前記現像剤担持体の回転により、前記静電潜像担持体側から前記現像剤供給部材側に移動する前記現像剤担持体上の面と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体から回収する現像剤回収部材を更に備え、
前記現像剤回収部材はブラシローラであることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記現像剤供給部材と前記現像剤回収部材とは接触して配設されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
静電潜像担持体に対向して配設され、回転することで現像剤を前記静電潜像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体に供給する現像剤供給部材と、を備える現像装置であって、
前記現像剤担持体の回転により、前記静電潜像担持体側から前記現像剤供給部材側に移動する前記現像剤担持体上の面と当接して配設され、回転することで現像剤を前記現像剤担持体から回収する現像剤回収部材を更に備え、
前記現像剤供給部材と前記現像剤回収部材とは接触して配設されることを特徴とする現像装置。
【請求項4】
前記現像剤回収部材はブラシローラであることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記現像剤供給部材はブラシローラであることを特徴とする請求項2又は4に記載の現像装置。
【請求項6】
前記現像剤回収部材におけるブラシ毛の繊度が、前記現像剤供給部材におけるブラシ毛の繊度より小さいことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
【請求項7】
前記現像剤回収部材におけるブラシ毛の繊度は、2デシックス以上であって6デシックス以下であることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
【請求項8】
前記現像剤供給部材と前記現像剤回収部材との接触距離は、0.1mm以上であって1.0mm以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項9】
前記現像剤回収部材の回転速度は、前記現像剤供給部材の回転速度に比べて大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項10】
前記現像剤回収部材は、前記現像剤担持体の回転方向に対して反対方向に回転することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項11】
前記現像剤回収部材の回転速度は、前記現像剤担持体の回転速度に比べて大きいことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項12】
現像剤が負帯電性である場合、前記現像剤担持体に印加される電圧より高い電圧が前記現像剤回収部材に印加され、
現像剤が正帯電性である場合、前記現像剤担持体に印加される電圧より低い電圧が前記現像剤回収部材に印加されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項13】
前記現像剤回収部材は、現像剤を逆極性に帯電させる帯電系列の部材であり、前記現像供給部材は、現像剤を正規帯電極性に帯電させる帯電系列の部材であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の現像装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の現像装置を有する画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−158603(P2011−158603A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18840(P2010−18840)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】