説明

環状混合・分配ヘッダ

【課題】 個別に供給される水蒸気と原料を均一に混合した後、複数の改質器へ分配できるようにする。
【解決手段】 環状の混合チャンバー35と分配チャンバー36を仕切板37を介し積層配置する。混合チャンバー35に閉塞板38を設け、その一側位置の仕切板37に、分配チャンバー36との連通口39を設けて、混合チャンバー35内に、閉塞板38の他側位置より流体撹拌領域41を経て連通口39に至る一方向の周回流路40を形成させる。それぞれの供給管43と44から混合チャンバー35へ供給される水蒸気13と原料9を、周回流路40の流体撹拌領域41を通過させるときに撹拌して均一な混合ガス46とし、連通口39を通して分配チャンバー36へ導かれた混合ガス46を周方向に分散させてから各改質器5へ分配して供給させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状の空間部に配設して周方向の複数個所より供給される複数の流体を均質に混合した後、該混合流体を周方向複数の供給先へ分配して供給するために用いる環状混合・分配ヘッダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
燃料電池は、燃料を用いた他の発電方法に比して熱効率が高く、又、環境汚染が少ないため、有効な発電装置として期待されている。特に、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温で発電が行なわれ、出力密度が高いので、他の形式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、起動が容易であること、等の長所があることから、近年、小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
【0003】
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は、以下のようにしてある。すなわち、図6に示す如く、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)2とアノード(燃料極)3の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータ(図示せず)を介し積層してスタックとしてなる構成として固体高分子型燃料電池1を形成する。上記固体高分子型燃料電池1におけるアノード3の入口側には、改質器5、低温シフトコンバータ6、CO選択酸化反応器(CO除去器)7を順に備えてなる燃料処理装置4と、加湿器8を設けている。これにより、燃料供給部より供給される都市ガス(天然ガス)やLPG、灯油等の原料(原燃料)9を、脱硫器10にて脱硫した後、原料予熱器(原燃料気化器)11にて予熱してから、水蒸発器12より導かれる水蒸気13と共に上記燃料処理装置4へ供給して、該燃料処理装置4の改質器5にておよそ700℃前後に加熱して水蒸気改質を行わせる。得られる改質ガス(燃料ガス)14を、低温シフトコンバータ6に導いておよそ250℃前後まで温度低下させてシフト反応させ、更に、上記CO選択酸化反応器7にておよそ120℃前後まで温度低下させてCO除去処理するようにする。しかる後、上記燃料処理装置4より送出される改質ガス14が、加湿器8にて加湿された後、上記固体高分子型燃料電池1のアノード3へ供給されるようにしてある。一方、上記カソード2の入口側には、酸化ガスとして空気15が、空気ブロワ16で加圧された後、上記加湿器8を経てから供給されるようにしてある。
【0004】
かかる構成としてあることにより、上記固体高分子型燃料電池1にて、アノード3側に供給される改質ガス14中の水素と、カソード2側に供給される空気15中の酸素とを電気化学反応(燃料電池反応)させて、この際発生する起電力を取り出すようにしてある。
【0005】
上記固体高分子型燃料電池1による燃料電池反応の後、アノード3の出口より排出されるアノードオフガス17には未反応の水素が残存している。そのために、上記アノードオフガス17は、上記燃料処理装置4の改質器5に付設された図示しないバーナへ導いて燃焼させて、上記改質器5の改質室にて吸熱反応である水蒸気改質反応を進行させるための熱源として利用するようにしてある。
【0006】
更に、上記アノードオフガス17の発熱量が小さいことに鑑みて、上記燃料処理装置4のバーナには、燃料供給部より供給される都市ガスやLPG、灯油等の原料9の一部を追焚き燃料9aとして供給して燃焼させることにより、上記燃料処理装置4を運転して改質器5にて原料9の水蒸気改質を行わせる際に上記アノードオフガス17の発熱量のみでは不足する熱量を補うようにしてある。18は固体高分子型燃料電池1における冷却部である。
【0007】
ところで、上記改質器5、シフトコンバータ6及びCO選択酸化反応器7を備えてなる燃料処理装置4としては、図7及び図8に示す如く、改質器5とシフトコンバータ6とCO選択酸化反応器7とを上下方向に直列に配置することにより軸方向の熱伸びを緩和できるようにすると共に、上記改質器5に関連するバーナ19や水蒸発器12、原料予熱器等を1つのユニットにまとめるようにした形式のものが従来提案されている。
【0008】
すなわち、上記ユニット化された燃料処理装置4は、所要の高さ寸法を有し且つ上端を閉塞した容器内筒20aと容器外筒20bとの間に真空断熱層20cを備えた真空断熱容器20の下端部に、ベースプレート21の外周縁部の上側に設けたベース外筒22の上端部が気密に連結してある。上記ベースプレート21の中心部には、上記真空断熱容器20の上下方向中間部付近まで立ち上がるベース内筒23が設けてあり、該ベース内筒23の上端部内側にバーナ(燃焼装置)19が設けてある。
【0009】
更に、上記ベース内筒23の上側に、上記真空断熱容器20の容器内筒20aの天井部付近まで上下方向に延びる炉筒24が接続してある。該炉筒24の内側には、上記バーナ19の所要寸法上方位置から炉筒24の上端よりも所要寸法上方へ突出する位置まで上下方向に延びる下端の閉塞された案内筒25が、同心状に挿通させて配設されると共に、該案内筒25の上端部(突出端部)に、上記炉筒24よりも大径の案内板26が取り付けてある。これにより、上記バーナ19におけるアノードオフガス17や追焚き燃料9aの燃焼により発生する高温(約1000〜1200℃)の燃焼ガス27を、上記炉筒24と案内筒25の隙間を通して上昇させて炉筒24の上端まで導いた後、上記案内板26に案内させて該燃焼ガス27のガス流れ方向を下向きに反転させて、上記容器内筒20aと上記炉筒24及びベース内筒23との間に形成される上下方向の円筒状の空間部としての燃焼ガス流路28を、上記ベース外筒22の側壁に設けた排気口29へ向けて下向きに流通させることができるようにしてある。
【0010】
上記炉筒24の外周に位置する燃焼ガス流路28の上部領域には、縦長の円筒形状としてある改質器5が、周方向に所要の等間隔で複数基、たとえば、60°間隔で6基配設されていると共に、該各改質器5の下方位置の燃焼ガス流路28内に、上記改質器5へ供給する水蒸気13(図6参照)を発生させるための水蒸発器12が設けてある。更に、上記ベース内筒23の外周に位置する燃焼ガス流路28の下部領域に、上記改質器5の下流側に直列に接続する低温シフトコンバータ6とCO選択酸化反応器7とが上方から順に配設されるようにしてある。30は上記各改質器5が配設してある燃焼ガス流路28の上部領域に設けた螺旋板、31は上記低温シフトコンバータ6の外周に配設した原料予熱器(原燃料気化器)である。
【0011】
以上の構成としてあることにより、上記バーナ19でアノードオフガス17や追焚き燃料9aを燃焼させて発生させた高温の燃焼ガス27が上記炉筒24と案内筒25との隙間を通して上昇する際に高温に加熱される上記炉筒24からの輻射(放射伝熱)と、上記炉筒24の上端に達した後、上記燃焼ガス流路28を螺旋板30に沿って下向きに流れる燃焼ガス27からの対流伝熱により、上記各改質器5が700℃程度まで加熱されるようにし、この状態にて、該各改質器5へ、原料予熱器31にて予熱した原料(図示せず)と、上記水蒸発器12にて発生させた水蒸気(図示せず)とを供給して、水蒸気改質反応を進行させて改質ガスが発生されるようにしてある。該発生した改質ガスは、上記低温シフトコンバータ6へ導いてシフト反応させた後、上記CO選択酸化反応器7によるCO除去処理を行わせて、燃料電池へ供給するための改質ガスが生成されるようにしてある。
【0012】
上記各改質器5における水蒸気改質反応の熱源として供されて温度が低下された燃焼ガス27は、その残存する熱を、上記水蒸発器12にて上記各改質器5へ供給する水蒸気を発生させるための熱源として利用するようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
【0013】
又、上記と同様に、真空断熱容器のベースプレート上に立設したベース内筒の上端部にバーナを設けると共に、該バーナの上側に炉筒を設けて、真空断熱容器の容器内筒と、上記炉筒及びベース内筒との間に、上下方向の円筒状の空間部としての燃焼ガス流路を形成し、該燃焼ガス流路に、改質器と水蒸発器と低温シフトコンバータとCO選択酸化反応器とを上方より順に備えてなる燃料処理装置において、改質ガスを生成させるための原料として灯油を用いる場合に、該灯油を、上記低温シフトコンバータ付近の燃焼ガス流路内に設けた部分気化器(原料予熱器)にて部分気化させた後、混合ヘッダへ導き、該混合ヘッダにて、上記部分気化された灯油と、上記水蒸発器で発生させた水蒸気(加熱水蒸気)とを混合させてから、各改質器へ導くようにすることが考えられてきている(たとえば、特許文献2参照)。
【0014】
【特許文献1】特開2005−127634号公報
【特許文献2】特開2005−108753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところが、上記特許文献1に記載された燃料処理装置4では、6基設けてある各改質器5で原料の水蒸気改質反応を均等に行わせるためには、原料予熱器で予熱された原料と、水蒸発器12より供給される水蒸気とを、予め均一に混合し、この均一に混合された原料と水蒸気の混合ガスを、上記改質器5へ均等に分配して供給できるようにする必要がある。すなわち、万一、各改質器5ごとに供給される原料と水蒸気の混合ガスのスチーム/カーボン比(S/C)にむらが生じると、改質の行われやすい改質器と、改質の行われ難い改質器とに分かれてしまうため、装置全体での改質反応効率の低下につながる虞がある。
【0016】
そこで、上記各改質器5の上流側に、原料予熱器より導いた原料と、水蒸発器12より導いた水蒸気とを均一に混合するための混合ヘッダを設けることが考えられるが、該混合ヘッダは円筒状の空間部である燃焼ガス流路28に配設するものであるという点、及び、上記燃焼ガス流路28の上部領域に周方向に例えば6基配設されている各改質器5に対して上記原料と水蒸気の混合ガスを均等に分配して供給できるようにするという点から、混合ヘッダの全体形状を環状として、上記燃焼ガス流路28に同心状に配置できるようにすることが望まれる。更に、該環状の混合ヘッダの周方向における上記各改質器5の周方向配置にそれぞれ対応する個所と、それぞれ周方向に対応する改質器5とを、流路形状や口径が揃った配管を介して接続できるようにすることが所望される。更には、上記のように全体形状を環状とする混合ヘッダに、上記原料予熱器31より導かれる原料と、水蒸発器12より導かれる水蒸気が周方向の異なる位置から供給されても、上記原料及び水蒸気を、一旦均一に混合してから、該均一とされた混合ガスを、上記各改質器5へ均等に分配できる機能も求められる。
【0017】
更に、上記水蒸発器12では、熱効率を改善するために、蒸発器伝熱管を複数系列設けることが考えられる。又、CO選択酸化反応器7と低温シフトコンバータ6は共に発熱反応の反応器であるため、これらCO選択酸化反応器7及び低温シフトコンバータ6を共に水冷構造とし、上記CO選択酸化反応器7と低温シフトコンバータ6の冷却に供した後に発生する水蒸気を、上記各改質器5における原料の水蒸気改質に有効利用できるようにすることも考えられる。そのために、水蒸発器12における上記複数系列の蒸発器伝熱管にて発生させた水蒸気や、上記CO選択酸化反応器7と低温シフトコンバータ6の冷却に供した後に発生する水蒸気を、上記したような全体形状を環状とする混合ヘッダの周方向の異なる複数個所に対して個別に供給しても、該供給される水蒸気と原料予熱器31より導かれる原料とを全体が均一になるように混合できる機能も所望される。
【0018】
しかし、環状構造を有すると共に、周方向の異なる複数個所から供給される上記原料及び水蒸気のような複数の被混合流体を均一に混合した後、該均一な混合状態とされた混合流体を、上記各改質器5のような複数の供給先へ、該各供給先の配置に応じた周方向の複数個所から均等に分配して供給できる機能を有する混合ヘッダについての具体的な構成は、現状では提案されていない。
【0019】
又、特許文献2に記載された混合ヘッダは、部分気化器にて部分気化させた灯油と、水蒸発器で発生させた水蒸気(加熱水蒸気)と混合して改質器へ供給する機能を有するものであるが、具体的な構成は示されていない。
【0020】
そこで、本発明は、環状構造とすると共に、周方向の異なる複数個所へ供給される複数の被混合流体を均一に混合できると共に、この混合により生じる均一な混合流体を、周方向の複数個所より複数の供給先へ分配して供給できる機能を有する環状混合・分配ヘッダを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、環状の混合チャンバーと分配チャンバーとを並べて配置し、上記混合チャンバー内の周方向所要個所に、閉塞板と、上記混合チャンバーと分配チャンバーとを連通させる連通口とを設けて、上記混合チャンバー内に、上記連通口に至る一方向の周回流路を形成させ、該周回流路の上記連通口の上流側位置に、流通する流体を撹拌できるようにした流体撹拌領域を設け、上記周回流路の複数個所に、複数の被混合流体を周回流路へ供給する供給管をそれぞれ連通接続し、更に上記分配チャンバーの周方向複数個所に、複数の供給先を混合流体分配管を介し接続してなる構成とする。
【0022】
又、上記構成において、流体撹拌領域を、流路内にオリフィスや邪魔板や障害物を備えてなる構成とする。
【0023】
更に、上記各構成において、複数の被混合流体を供給する供給管のうちのいずれかを、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした構成とする。
【0024】
又、上記構成において、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続する供給管を、周回流路内に滞留しても問題を生じる虞が小さい被混合流体を供給するための供給管とするようにした構成とする。
【0025】
上述の各構成において、複数の被混合流体を水蒸気及び改質ガス生成用の原料とし、且つ供給先を燃料処理装置の改質器とした構成とする。
【0026】
更に、上記構成において、燃料処理装置の水蒸発器、又は、CO選択酸化反応器と低温シフトコンバータの冷却用の冷却水ラインより水蒸気を導く水蒸気供給管を、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした構成とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の環状混合・分配ヘッダによれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)環状の混合チャンバーと分配チャンバーとを並べて配置し、上記混合チャンバー内の周方向所要個所に、閉塞板と、上記混合チャンバーと分配チャンバーとを連通させる連通口とを設けて、上記混合チャンバー内に、上記連通口に至る一方向の周回流路を形成させ、該周回流路の上記連通口の上流側位置に、流通する流体を撹拌できるようにした流体撹拌領域を設け、上記周回流路の複数個所に、複数の被混合流体を周回流路へ供給する供給管をそれぞれ連通接続し、更に上記分配チャンバーの周方向複数個所に、複数の供給先を混合流体分配管を介し接続してなる構成としてあるので、上記混合チャンバーの周回流路にて、上記複数の供給管より供給される複数の被混合流体を、連通口へ向けて流通させる間に混合し、更に、流体撹拌領域を通過するときに更に撹拌混合して均一な混合流体としてから連通口を通して分配チャンバーへ導き、該分配チャンバー内にて周方向に分散させてから、上記均一な混合流体を、複数の供給先へ各混合流体分配管を経てそれぞれ供給できる。
(2)流体撹拌領域を、流路内にオリフィスや邪魔板や障害物を備えてなる構成とした構成とすることにより、複数の供給管より複数の被混合流体をそれぞれ供給するのみで、混合度を容易に高めることができ、より均一な混合流体としてから各供給先へ分配できる。このため、撹拌装置等を別途必要とすることはないため、コンパクトな構成とすることができると共に、低コストで製造が可能となる。
(3)複数の被混合流体を供給する供給管のうちのいずれかを、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした構成とすることにより、上記閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続した供給管より供給される被混合流体により、周回流路の全体に亘り連通口へ向かう流れを形成できる。このため、他の被混合流体は、上記既に流れが形成されている被混合流体に対して混合が行われるようになるため、効率よく混合することができる。
(4)混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続する供給管を、周回流路内に滞留しても問題を生じる虞が小さい被混合流体を供給するための供給管とするようにすれば、該被混合流体により周回流路の全体に亘り連通口へ向かう流れを形成できるため、他の被混合流体として、周回流路内に滞留すると問題を生じる虞がある流体を用いる場合であっても、上記他の被混合流体が上記周回流路へ供給された時点で上記問題を起こす虞が小さい被混合流体と混合して、速やかに連通口まで導くことが可能となる。
(5)複数の被混合流体を水蒸気及び改質ガス生成用の原料とし、且つ供給先を燃料処理装置の改質器とした構成、更に具体的には、燃料処理装置の水蒸発器、又は、CO選択酸化反応器と低温シフトコンバータの冷却用の冷却水ラインより水蒸気を導く水蒸気供給管を、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした構成とすることにより、水蒸気と原料とを均一に混合した後、燃料処理装置に設けてある複数の改質器へ、水蒸気と原料が均一に混合された混合ガスをそれぞれ均等に分配して供給できるようになるため、各改質器に、改質むらが生じる虞を解消できて、燃料処理装置全体での改質反応効率が低減する虞を解消することが可能となる。
(6)更に、上記原料として、原料予熱器にて予熱された半気化状態の灯油等の原料を用いる場合であっても、上記水蒸発器で予め過熱状態の水蒸気を発生させるようにしておけば、上記混合チャンバーにて、過熱水蒸気中へ上記半気化状態の灯油等の原料を混合することができて、上記過熱水蒸気の顕熱を利用して原料の完全気化を行わせることも可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
図1(イ)(ロ)乃至図3は本発明の環状混合・分配ヘッダの実施の一形態として、図3に示す如く、図7及び図8に示した燃料処理装置4と同様の燃料処理装置4の円筒状の燃焼ガス流路28に配設した状態で、複数の改質器5へ原料と水蒸気の混合ガスを供給できるようにするために適用する場合を示すものである。
【0030】
上記図3に示した燃料処理装置4は、図7及び図8に示した燃料処理装置4の構成に加えて、水蒸発器12を複数系列、たとえば、3系列の蒸発器伝熱管33を有してなる構成とすると共に、CO選択酸化反応器7及び低温シフトコンバータ6を、一連の冷却水ライン34により冷却可能な水冷構造とする。更に、原料予熱器31を低温シフトコンバータ6の上部位置に配設した構成とする。このため、本発明の環状混合・分配ヘッダ32は、上記水蒸発器12の3系列の蒸発器伝熱管32より個別に供給される水蒸気13、及び、上記冷却水ライン34にてCO選択酸化反応器7及び低温シフトコンバータ6の冷却に供した後に発生する水蒸気13を第1の被混合流体とし、上記原料予熱器31にて予熱された原料9を第2の被混合流体として、該第1被混合流体としての水蒸気13と第2被混合流体としての原料9とを混合した後、該水蒸気13と原料9の混合ガスを、上記燃焼ガス流路28の上部領域に周方向60°間隔で6基配設してある改質器5へ分配供給できる機能を有するものとしてあり、具体的には以下のような構成とする。
【0031】
ここで、図1(イ)は上記環状混合・分配ヘッダ32の一部切断平面図を、又、図1(ロ)は、図1(イ)における図上上端部位置から開環させた状態の切断展開側面図をそれぞれ示してある。更に、説明の便宜上、図1(イ)(ロ)では、各部の周方向の位置は、上記図1(イ)における上端部位置(図1(ロ)における開環位置)を基点(0°位置)とする時計周り方向の角度配置として述べるようにしてある。
【0032】
すなわち、上記環状混合・分配ヘッダ32は、並べて配置された一対の混合チャンバー35と分配チャンバー36とを備える。このために、たとえば、水平配置した環状の矩形管の内部を、上下方向(軸心方向)の中間位置に配した仕切板37により全周に亘り仕切って、矩形断面を有する混合チャンバー35と分配チャンバー36とを上下に積層させて設ける。
【0033】
上記混合チャンバー35の周方向所要位置、たとえば、図1(イ)(ロ)における180°位置に、該混合チャンバー35の内部を閉塞させる閉塞板38を設ける。更に、上記仕切板37における上記閉塞板38の周方向一側位置(図上右側位置)に、上記混合チャンバー35と分配チャンバー36とを連通させる連通口39を設ける。これにより、上記混合チャンバー35の内部に、上記閉塞板38の周方向他側位置(図上左側位置)から図1(イ)における時計周り方向に延びて上記連通口39に至る一方向の周回流路40を形成させて、該混合チャンバー35に流入するすべての流体を、上記周回流路40を通して上記連通口39まで導き、しかる後、該連通口39を経て分配チャンバー36へ流入させることができるようにする。
【0034】
更に、上記混合チャンバー35の周回流路40における下流側(終端側)には、周方向の複数個所(図では3個所)にオリフィス42を所要間隔で備えてなる流体撹拌領域41を設けて、上記周回流路40を通して連通口39まで導かれる流体が上記流体撹拌領域41を通過する間に、該流体の流れを各オリフィス42によって乱して撹拌することができるようにする。
【0035】
上記混合チャンバー35の周回流路40における上記流体撹拌領域41よりも上流側の所要個所に、上述した水蒸発器12の3系列の蒸発器伝熱管33にて発生させた水蒸気13をそれぞれ個別に導く水蒸気供給管43、及び、上記CO選択酸化反応器7及び低温シフトコンバータ6の冷却水ライン34より該CO選択酸化反応器7及び低温シフトコンバータ6冷却に供した後に発生する水蒸気13を導く水蒸気供給管43と、上記原料予熱器31にて予熱された原料9を導く原料供給管44とを、たとえば、混合チャンバー35の上面側より連通接続する。この場合、被混合流体である上記原料9と水蒸気13のうち、原料9は、たとえば、灯油のような可燃物であるため、上記混合チャンバー35内での滞留が生じないようにすることが好ましい。一方、水蒸気13は、上記混合チャンバー35内で多少の滞留が生じても問題が発生する虞は小さい。これらのことに鑑みて、本実施の形態においては、上記混合チャンバー35の周回流路40における閉塞板38を挟んで連通口39と反対側近傍位置、すなわち、上記周回流路40の上流側端部となる上記閉塞板38の周方向他側位置に、上記4本の水蒸気供給管43のうち、少なくともいずれか一本を接続してなる構成として、上記周回流路40内に、上流側端部から上記連通口39へ向かう水蒸気13の流れを全体的に生じさせることができるようにしてある。更に、上記原料供給管44は、上記周回流路40の中間部付近に接続する構成とし、これにより、該原料供給管44より供給される原料9を、周回流路40内に既に流れが形成されている水蒸気13に対して混合(混入)させることができるようにして、上記周回流路40内に原料9の滞留が生じる虞を未然に防止できるようにしてある。
【0036】
更に又、残る水蒸気供給管43を、上記原料供給管44の接続位置よりも下流側で且つ流体撹拌領域41よりも上流側に接続するようにすると、該水蒸気配管43より供給される水蒸気13により、上記周回流路40のより上流側位置より流れてくる水蒸気13と原料9とを、更に撹拌してから下流側の流体撹拌領域41へ送ることができるようになる。そのため、本実施の形態では、上記原料供給管44の接続位置よりも周回流路40の下流側へ所要寸法離れた位置に、2本の水蒸気供給管43を接続するようにしてある。残る1本の水蒸気供給管43は、上記原料供給管44の接続位置のやや上流側位置に接続してある。
【0037】
上記分配チャンバー36には、上記混合チャンバー35より連通口39を経て流入する上記原料9と水蒸気13が均一に混合されたガスを、燃料処理装置4の上記各改質器5を供給先として均等に分配して供給できるようにするために、周方向60°間隔個所の下面側に、上記各改質器5を、混合流体分配管45を介して個別に接続する。この場合、上記連通口39を通過して分配チャンバー36へ流入するガスがそのまま混合流体分配管45へ吹き抜ける虞を防止できるように、上記各混合流体分配管45の取り付け位置は、上記連通口39の配設位置より周方向にずれた配置となるようにしてある。
【0038】
上記混合チャンバー35の流体撹拌領域41に設ける各オリフィス42は、たとえば、図2に示す如く、流路を中心部のみに絞る形状として、上記原料9と水蒸気13の混合されたガスの流れを一旦縮流させた後、拡大させることで該ガスの流れを乱して撹拌できるようにしてある。
【0039】
その他、図6乃至図8に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
【0040】
以上の構成としてあることにより、上記環状混合・分配ヘッダ32に、各水蒸気供給管43を通して上記水蒸発器12の3系列の蒸発器伝熱管33にて発生させた水蒸気13、及び、上記CO選択酸化反応器7並びに低温シフトコンバータ6の冷却に供した後に発生する水蒸気13を供給すると共に、原料供給管44を通して原料予熱器31にて予熱された原料9を供給すると、上記混合チャンバー35の周回流路40内に、連通口39に向いた水蒸気13の流れが全体的に形成され、この状態にて、該水蒸気13に対して上記原料9の混合が行われる。更に、該原料9と水蒸気13の混合されたガスは、上記オリフィス42が設けてある流体撹拌領域41を通過するときに更に撹拌されて混合度が高められて、均一な混合ガス46とされる。次いで、上記均一な混合ガス46は、連通口39を経て分配チャンバー36へ導かれ、該分配チャンバー36内を周方向に分散するように流通された後、周方向の6個所から各混合流体分配管45を経てそれぞれ対応する周方向位置の改質器5へ導かれるようになる。
【0041】
このように、本発明の環状混合・分配ヘッダ32によれば、環状構造を有しているため、上記燃料処理装置4にて円筒状の空間部として形成されている燃焼ガス流路28へ容易に配設することができると共に、周方向の複数個所より供給される複数の被混合流体である原料9と水蒸気13とを均一に混合することができる。更に、この均一な混合ガス46を、複数の供給先である6基の改質器5へそれぞれ均等に分配して供給することができる。よって、燃料処理装置4の上記各改質器5に、改質むらが生じる虞を防止できて、燃料処理装置4全体での改質反応効率が低減する虞を解消することが可能となる。
【0042】
更に、上記原料9として、原料予熱器31にて予熱された半気化状態の灯油等の原料9が原料供給管44を通して上記環状混合・分配ヘッダ32へ供給される場合には、上記水蒸発器12で予め過熱状態の水蒸気13を発生させるようにしておけば、上記混合チャンバー35にて、過熱水蒸気13中へ上記半気化状態の灯油等の原料9を混合することができ、上記過熱水蒸気13の顕熱を利用して原料9の完全気化を行わせることが可能になる。
【0043】
しかも、上記環状混合・分配ヘッダ32は、各水蒸気供給管43より水蒸気を供給し、原料供給管44より原料を供給するのみで、撹拌装置等を別途必要とすることなく均一な混合ガス46としてから、該均一な混合ガス46を、各改質器5へ偏りなく均等に分配でき、構成をコンパクトにできると共に低コストなものとすることができる。
【0044】
次に、図4(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は本発明の実施の他の形態として、上記混合チャンバー35及び分配チャンバー36の形状及び配置の変形例を示すもので、上記実施の形態においては、混合チャンバー35と分配チャンバー36とを、環状の矩形管の内部を仕切板37により上下に仕切って形成させるものとして示したが、図4(イ)に示す如く、環状の円管の内部を仕切板37により上下方向中間部で仕切って混合チャンバー35と分配チャンバー36とを積層状態で形成させるようにしてもよい。
【0045】
又、図4(ロ)に示す如く、混合チャンバー35と分配チャンバー36とを、それぞれ別個の環状の矩形管とし、該各混合チャンバー35と分配チャンバー36とを積層すると共に、互いに接している壁面に、連通口39を穿設するようにしてもよい。
【0046】
更に、図4(ハ)に示す如く、混合チャンバー35と分配チャンバー36とをそれぞれ環状の円管として、上下に積層配置した上記混合チャンバー35と分配チャンバー36との間を、パイプ状の部材により形成した連通口39により連通接続してもよい。
【0047】
更に又、図4(ニ)に示す如く、混合チャンバー35と分配チャンバー36を、環状の矩形管の内部を仕切板37により内周側と外周側に仕切って形成させるようにしてもよい。
【0048】
又、図示してはいないが、混合チャンバー35と分配チャンバー36とをそれぞれ別個の環状の矩形管あるいは円管として、上下方向に、あるいは、内周側と外周側に所要寸法の隙間を隔てて並列に配置して、上記図4(ハ)に示したと同様のパイプ状の部材により形成した連通口39により連通接続させるようにしてもよい。更には、混合チャンバー35と分配チャンバー36の配置を入れ替えるようにしてもよい。上記混合チャンバー35へ被混合流体としての原料9や水蒸気13を供給するために連通接続する各供給管43,44の接続方向や、上記分配チャンバー36に連通接続する混合流体分配管45の接続方向は、上記各供給43,44の配管経路や、混合流体の供給先としての各改質器5の相対的な配置、上記環状混合・分配ヘッダ32内での混合チャンバー35と分配チャンバー36の配置等に応じて上面側、下面側、内周側、外周側等、いずれの方向に設定してもよい。
【0049】
次いで、図5(イ)(ロ)(ハ)は、本発明の実施の更に他の形態として、混合チャンバー35における周回流路40に設ける流体撹拌領域41の別の構成例を示すもので、上記実施の形態においては流体撹拌領域41内における周方向の3個所に、流路を絞る形状のオリフィス42を設けるものとして示したが、図5(イ)に示す如く、流体撹拌領域41内に、底面より上方へ所要寸法突出する邪魔板47aと天井面より下方へ所要寸法突出する邪魔板47bとを、上下流方向に位置をずらして交互に備えてなる構成として、原料9と水蒸気13の混合されたガスの流れを上下方向に蛇行させて撹拌できるようにしてもよい。又、図5(ロ)に示す如く、流体撹拌領域41内の内周側と外周側の各側壁面に、対向する側壁面方向に突出する邪魔板48a,48bを、上下流方向に位置をずらして交互に具備してなる構成として、原料9と水蒸気13の混合ガスの流れを内外周方向に蛇行させて撹拌できるようにしてもよい。
【0050】
更に、原料9と水蒸気13の混合ガスが流体撹拌領域41を通過するときに、該混合ガスの流れを乱して撹拌できれば、図5(ハ)に示す如く、流体撹拌領域41となる周回流路40内に、任意の形状の障害物、たとえば、円筒状の障害物49を設置してなる構成としてもよい。更には、図示してはいないが、周回流路40の周壁面に、凹凸を設けて上記混合ガスの流れを乱すようにしてもよい。
【0051】
なお、図5(イ)(ロ)(ハ)では、便宜上、周回流路40の流体撹拌領域41の部分を直線的に示してある。又、図4(イ)(ロ)(ハ)(ニ)及び図5(イ)(ロ)(ハ)において図1(イ)(ロ)乃至図3に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
【0052】
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、被混合流体の供給管としての水蒸気供給管43は、水蒸気13の発生源の数に応じて適宜増減させてもよい。又、原料供給管44を複数本に分岐して、混合チャンバー35における周回流路40の複数個所に接続するようにしてもよい。更に、燃料処理装置の設計に応じて改質器5の数が変更される場合は、それに応じて混合流体分配管45の本数を適宜増減してもよい。又、改質器5の周方向の配置が均等でない場合には、分配チャンバー36に対する上記混合流体分配管45の取り付け位置は周方向に均等な配置としなくてもよい。
【0053】
所要の機器や部材を取り囲むように配置する必要がある等、環状構造とすることが所望され、且つ周方向の複数個所から供給される複数の被混合流体を均一に混合した後、該均一な混合流体を周方向複数個所に配設されている複数の供給先へ供給することが所望される場合であれば、燃料処理装置4における改質器5へ原料9と水蒸気13を混合して供給する場合以外にも適用できる。すなわち、均一に混合すべき複数の被混合流体は、上記原料9と水蒸気13以外の気体でもよく、更には、被混合流体が液体の場合にも適用できる。又、被混合流体は3種以上であってもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の環状混合・分配ヘッダの実施の一形態を示すもので、(イ)は一部切断平面図、(ロ)は便宜的に環状構造を開環して直線状配置として示したものの概略切断展開側面図である。
【図2】図1(イ)のA−A方向矢視拡大図である。
【図3】図1の環状混合・分配ヘッダを装備した燃料処理装置の概要を示す図である。
【図4】本発明の実施の他の形態として、混合チャンバー及び分配チャンバーの形状及び配置の変形例を示すものを示すもので、(イ)(ロ)(ハ)(ニ)はいずれも連通口部分で切断した断面を示す図である。
【図5】本発明の実施の更に他の形態として、混合チャンバーにおける周回流路の下流側部分に設ける流体撹拌領域の別の構成例を示すもので、(イ)(ロ)は概略斜視図、(ハ)は概略切断平面図である。
【図6】一般的な固体高分子型燃料電池発電装置の概要を示す図である。
【図7】従来提案されている燃料処理装置の概要を示す切断側面図である。
【図8】図7のB−B方向矢視図である。
【符号の説明】
【0055】
4 燃料処理装置
5 改質器(供給先)
6 低温シフトコンバータ
7 CO選択酸化反応器
9 原料(被混合流体)
12 水蒸発器
13 水蒸気
32 環状混合・分配ヘッダ
34 冷却水ライン
35 混合チャンバー
36 分配チャンバー
38 閉塞板
39 連通口
40 周回流路
41 流体撹拌領域
42 オリフィス
43 水蒸気供給管(供給管)
44 原料供給管(供給管)
45 混合流体分配管
47a,47b 邪魔板
48a,48b 邪魔板
49 障害物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の混合チャンバーと分配チャンバーとを並べて配置し、上記混合チャンバー内の周方向所要個所に、閉塞板と、上記混合チャンバーと分配チャンバーとを連通させる連通口とを設けて、上記混合チャンバー内に、上記連通口に至る一方向の周回流路を形成させ、該周回流路の上記連通口の上流側位置に、流通する流体を撹拌できるようにした流体撹拌領域を設け、上記周回流路の複数個所に、複数の被混合流体を周回流路へ供給する供給管をそれぞれ連通接続し、更に上記分配チャンバーの周方向複数個所に、複数の供給先を混合流体分配管を介し接続してなる構成を有することを特徴とする環状混合・分配ヘッダ。
【請求項2】
流体撹拌領域を、流路内にオリフィスや邪魔板や障害物を備えてなる構成とした請求項1記載の環状混合・分配ヘッダ。
【請求項3】
複数の被混合流体を供給する供給管のうちのいずれかを、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした請求項1又は2記載の環状混合・分配ヘッダ。
【請求項4】
混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続する供給管を、周回流路内に滞留しても問題を生じる虞が小さい被混合流体を供給するための供給管とするようにした請求項3記載の環状混合・分配ヘッダ。
【請求項5】
複数の被混合流体を水蒸気及び改質ガス生成用の原料とし、且つ供給先を燃料処理装置の改質器とした請求項1、2、3又は4記載の環状混合・分配ヘッダ。
【請求項6】
燃料処理装置の水蒸発器、又は、CO選択酸化反応器と低温シフトコンバータの冷却用の冷却水ラインより水蒸気を導く水蒸気供給管を、混合チャンバーの周回流路における閉塞板を挟んで連通口と反対側近傍位置に接続するようにした請求項5記載の環状混合・分配ヘッダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−277033(P2007−277033A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−103999(P2006−103999)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】