説明

生体情報登録装置

【課題】複数の生体情報等登録システムでは、必要な手続きを簡素化し、確実に登録できる様にし、人員を極力無くし、外部から干渉できなくする。
【解決手段】生体情報等登録には、顔、指、署名、身長、体重情報等で、これらの装置を人が入れるボックスの中に組み込む形にし、ボックスの中で全ての生体情報が取得できるようにする。この装置では各種センサを組み合わせることにより、人のすり替え(成りすまし)が行えない様にする。取得した生体情報等はLANなどの通信手段により、外部のPC端末等を経由してデータベースに登録するシステムとする。通信手段でつながれている外部のPC端末よりこのボックス型の装置をリモート操作及び監視ができるシステムとし、係員が遠隔操作で生体情報取得登録作業が出来るようにする。以上の様な生体情報等登録入力装置及びシステムとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の生体情報を登録する生体情報登録装置に関し、特に、複数の生体情報(顔、指紋、指静脈、署名、身長、体重等の情報)を取得し、LAN、インターネット、通信機能を利用してその情報をデータベース等に入出力が出来る装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の生体情報には、顔情報、指紋情報、指静脈情報、署名情報などがある。これらは、高い確率で個人を特定できる決定的かつ確定的な情報といわれている。
【0003】
生体情報を利用している認証システムとして、特許文献1〜3が知られている。特許文献1は、パスポート所有者の指紋をバーコードで表示し、パスポートに顔写真と共にプリントする技術が開示されている。特許文献2には、IDカード所有者の氏名、番号、署名、指紋等の固有情報を蛍光インクでIDカードに記載する技術が開示されている。特許文献3には、搭乗券所有者の生体情報を搭乗券として用いる技術が開示されている。
【0004】
生体情報登録装置として、特許文献4〜5が提案されている。特許文献4は、生体情報の取得の適否を生体部位に関連する情報に基づいて判定する登録装置が提案されている。特許文献5は、指を静脈リーダーに接触させて静脈情報を登録する際に静脈リーダーに置かれた指をカメラで撮影し静脈情報が取得された指を判別する技術が開示されている。
【0005】
写真情報などは顔が主目的で、背景は無背景で写真が鮮明に写らなければならない。しかし、写真は撮影のための条件等の調整が難しい。さらに、写真情報には、顔の情報として、顔のサイズや決められた条件を満たす情報を得ているかの判定も必要になる。顔写真の検出・判定として、特許文献6及び特許文献7が開示されている。
【特許文献1】特開平10−208054号公報
【特許文献2】特開平11−321166号公報
【特許文献3】特開2007−79656号公報
【特許文献4】特開2006−309562号公報
【特許文献5】特開2007−20669号公報
【特許文献6】特開2001−216515号公報
【特許文献7】特開2006−166348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の生体情報を取得するには、生体部位毎に個々に情報を収集し、登録する必要があった。このために必要な機器を生体部位毎に個別に設置すると、かなりの場所と係員が必要になり、情報収集等の煩雑な業務が多くなる。無人で自動的に生体情報を登録する装置として、特許文献4と特許文献5の装置が提案されているが、これらの装置は、背景がオープンでプライバシーが保てず、周囲から完全に隔離がされていない。また、利用者だけの操作により運用可能な生体情報登録システムは、無人で運用されるので、利用者から徴収された料金が盗まれるおそれがある。
【0007】
また、これらの装置は、周囲から完全に隔離されていない為、外部からのいろいろな方法で干渉することが出来る(人が入れ替わり、他人が本人に成りすます行為も可能になる)。
生体情報は、個人を認識する「決め手」となる情報であるため、その性質を利用して悪用(情報が偽造)される場合がある。利用者だけの操作により運用可能な生体情報登録システムの場合、監督者が見張っていなければ人の入れ替わりや、偽の情報を登録されてしまう可能性があり、生体情報登録システムの信頼性が損なわれる。そのため、生体情報の信頼性が損なわれることを防止し、生体情報登録システムが悪用されない為に、何らかの措置が必要である。
【0008】
そこで、本発明は、プライバシーが保持でき、周囲から完全に隔離しつつ、複数の生体情報を1回の手順で取得できる、効率的な生体情報登録装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】
また、本発明は、セキュリティを担保し、情報の偽造ができない生体情報登録装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記第1目的を達成する為に、本発明に係る生体情報登録装置は、ボックスと、第1生体情報取得手段と、第2生体情報取得手段とを備え、利用者の生体情報を登録する。ここで、ボックスは、利用者を収容する為に前部、後部、底部、上部を備える。また、第1生体情報取得手段は、上記ボックス内に配置され、利用者の体を接触させることなく利用者の非接触型生体情報を取得する。さらに、第2生体情報取得手段は、ボックス内に配置され、利用者の体の一部を接触させることにより利用者の接触型生体情報を取得する。ここで重要なことは、第1生体情報取得手段と第2生体情報取得手段がボックスの前部に配置され、接触型生体情報が取得されている間に利用者の非接触型生体情報が取得されることである。
【0011】
上記第2目的を達成する為に、本発明に係る生体情報登録装置は、第2生体情報取得手段が利用者の接触型生体情報を取得している間に、利用者が体の一部を第2生体情報取得手段に接触させたことを示す画像および利用者の顔情報を示す画像を含む非接触型生体情報を第1生体情報取得手段に取得させ、同時に取得された上記接触型生体情報と上記非接触型生体情報とを登録手段に登録させる制御手段を更に備える。
【0012】
ここで、接触型生体情報および第2生体情報取得手段は、(a)利用者の指紋を特定する画像データおよび指紋検出器、(b)利用者の指静脈を特定する画像データおよび静脈検出器、(c)利用者の署名を示す画像データおよび署名タブレット、(d)利用者の身長を示す数値データおよび身長測定装置、(e)利用者の体重を示す数値データおよび体重測定装置から成る群から選択される少なくとも一対の接触型生体情報および第2生体情報取得手段でもよい。
【0013】
また、ボックス内部に前記利用者が腰掛けるベンチが後部に隣接して配置されてもよい。
【0014】
この場合、接触型生体情報は、利用者の体重を示す数値であり、ボックス内のベンチに腰掛けている間の利用者の体重を示す数値を連続して測定し、非接触型生体情報および接触型生体情報を取得する前に数値がゼロになるとき第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を中断させる中断手段を更に備えてもよい。
【0015】
また、この場合、接触型生体情報は、利用者の体重を示す数値であり、ボックス内のベンチに腰掛けている間の利用者の体重を示す数値を連続して測定し、非接触型生体情報および接触型生体情報を取得後に数値がゼロになるとき第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を停止させる停止手段を更に備えてもよい。
【0016】
ここで、停止手段が第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を停止させるとき、非接触型生体情報および接触型生体情報を一括して所定の遠隔データベースに通信する通信手段を更に備えてもよい。
【0017】
また、ボックス内部のベンチは、ボックスの外部に移動可能であり、ベンチを移動することにより、車椅子に載った利用者を収容できる空間が形成してもよい。
【0018】
ボックスは、非接触型生体情報および接触型生体情報を取得する手順に関する情報を利用者に提供するガイドシステムを更に備えてもよい。
【0019】
この場合、ガイドシステムは、ボックス内部の前部に設置されたモニターであって、非接触型生体情報および接触型生体情報を取得する手順に関する情報を表示するモニターを備えてもよい。
【0020】
ここで、ガイドシステムは、ボックス内に設置された音声発生装置であって、非接触型生体情報および接触型生体情報を取得する手順を音声で流す音声発生装置を有することも可能である。
【0021】
なお、ボックスは、紙幣および硬貨を受領する受領口、受領された紙幣および硬貨の真贋を識別する識別装置、電子マネーICカード用リーダーライターを更に備えてもよい。
【0022】
また、ボックスは、ボックス内部に利用者が入っている間に利用者の存在を感知する人感センサと、人感センサにより感知されている間に連続的または定期的にボックス内部の利用者を撮影するセキュリティカメラと、セキュリティカメラにより撮影されたデータを連続的または定期的に送信する送信装置と、を更に備えてもよい。
【0023】
また、ボックスは、前面と後面との間に取り付けられた開閉自在のドアと、ドアの開閉を検知する近接センサと、非接触型生体情報および前記接触型生体情報が取得される前に前記ドアの開閉が検知されたときに警報を発する警報装置と、警報が発せられたときに、第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を停止させる停止手段と、を備えてもよい。
【0024】
また、ボックスは、ボックス内部に感知範囲を有し、ボックス内部の利用者の動きを撮像するモーションセンサと、非接触型生体情報および接触型生体情報が取得される前に利用者が感知範囲から外れたときに警報を発する警報装置と、警報が発せられたときに、第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を停止させる停止手段と、を備えてもよい。
【0025】
ここで、警報装置は、音、光または両方で警報を発する装置でもよい。
【0026】
また、顔情報が所定の条件に合致するか否かを判定し、所定の条件に合致していないときには撮影装置による撮影を可能にする判定装置を更に備えてもよい。
【0027】
また、接触型生体情報は、指紋又は指静脈であり、第2生体情報取得手段は、指紋又は指静脈検出器であり、利用者の利き腕でない手の指を指紋又は指静脈検出器に接触させている間に第1生体情報取得手段が非接触型生体情報を取得してもよい。
【0028】
この場合、指紋又は指静脈検出器は、一対の左専用検出器および右専用検出器を含み、左専用検出器は、ボックスの前部の左側に設置され、右専用検出器は、ボックスの前部の右側に設置されてもよい。
【0029】
さらに、上記身長測定装置は、ボックスの上部に設置された超音波センサ距離検出器であって、利用者の頭部に向けて超音波を発し、頭部からの反射波を受けることによりボックス上部と利用者の頭部との間の距離を測定し、利用者の身長を測定することを特徴とする、超音波センサ距離検出器でもよい。
【0030】
上記体重測定装置は、ボックス底部に置かれた圧電素子体重センサであって、利用者が立つ位置に目印が表示されている、圧電素子体重センサでもよい。
【0031】
また、第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段が、利用者の非接触型生体情報および接触型生体情報を取得できなかった場合、第1生体情報取得手段および第2生体情報取得手段を停止させ、係員呼出し警報を発する呼び出し装置を更に備えてもよい。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る生体情報登録装置は、小型ボックス化、簡素化、自動化したことにより、コンパクトで煩雑な窓口業務を解消し、登録業務の効率が改善される。セキュリティの観点では、人のすり替え(成りすまし)ができないので、偽造データの登録を阻止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、図1から図15を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の説明において、同一要素には同一符号を使用し、重複する説明は省略する。
【0034】
まず、図1、図1A〜図1Jを参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置の概略を説明する。図1A〜図1Jは、図1に示す生体情報登録装置の主制御部の一部と他の構成要素の構成を機能的に示すブロック図である。
【0035】
本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置は、紙幣識別装置01,硬貨識別装置02,ICカード型電子マネー用リーダーライター03,操作部04,タッチパネル05,撮影装置カメラ等06,指紋、静脈検出器08R,08L、署名タブレット09,身長測定装置11,体重測定装置12,警報装置(警報ランプ、アラームライト、警報音など)13,プリンタ20,主制御部21を含む。
【0036】
主制御部21は、CPU、メモリ、記憶部、通信部、制御部、信号変換部、入出力部を備え、その入出力部に、紙幣識別装置01,硬貨識別装置02,電子マネー用リーダーライター03,操作部04,タッチパネル05,撮影装置カメラ等06,指紋、静脈検出器08R,08L、署名タブレット09,身長測定装置11,体重測定装置12,警報装置13,プリンタ20が接続されている。
【0037】
主制御部21の入出力部は、信号変換部に接続され、信号変換部は制御部および通信部に接続されている。さらに、主制御部21の制御部は、CPUに接続され、CPUにはメモリと記憶部が接続されている。
【0038】
主制御部21の通信部は、他のパソコン端末とLANで有線接続されており、ルータを介してインターネットに接続されている。LANには、メインサーバーとデータベースが接続されているので、取得された生体情報をデータベースに登録可能である。
【0039】
図1Aには、顔に関する画像情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と撮影カメラが示されている。
【0040】
撮影装置カメラ06は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0041】
撮影装置カメラ06は、画像検出部と、画像データ処理部と、USB信号変換部とを含み、動画データや静止画データを形成する機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、画像データ変換部と、入出力部とを含み、動画データや静止画データの画像解析判定、データ変換の機能を有する。
【0042】
画像検出部で検出された動画データ/静止画データは、画像データ処理部を経て、USB信号変換部に送られる。その後、これらの動画データ/静止画データは、主制御部21のUSB入出力部に送られる。USB入出力部に送られた動画データ/静止画データは、画像データ変換部を経て、画像解析判定処理、静止画像データの変換がなされ、入出力部に送られる。主制御部21の入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、動画データ/静止画データをモニターで見ることができる。
【0043】
図1Bには、指に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と指紋、静脈検出器が示されている。
【0044】
左右の指紋、静脈検出器08L,08Rの各々は、左右の手の指に使用される一対の指紋、静脈検出器から構成され、モニター表示部に接続された主制御部21に接続されている。
【0045】
指紋、静脈検出器08R,08Lは、指紋、静脈検出部と、データ画像処理部と、USB信号変換部とを含み、特徴点の解析、暗号化の機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、指紋、静脈データ画像変換の機能を有する。
【0046】
指紋、静脈検出部で検出された指紋データ/静脈データは、データ画像処理部を経て、特徴点の解析と暗号化がなされ、USB信号変換部に送られる。USB入出力部に送られた指紋データ/静脈データは、記憶部プログラムによる暗号化処理、解析処理、指紋、静脈データ画像変換がなされ、入出力部に送られる。主制御部21の入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、指紋データ/静脈データをモニターで見ることができる。
【0047】
図1Cには、署名に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と署名タブレットが示されている。
【0048】
署名タブレット09は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0049】
署名タブレット09は、署名検出部と、USB信号変換部とを含み、署名データ処理や署名の特徴点の解析や暗号化を行う機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、署名データ画像変換部と、入出力部とを含み、署名データの暗号化処理や解析処理の機能を有する。
【0050】
署名検出部で検出された署名データは、署名データ処理、特徴点の解析、暗号化がなされて、USB信号変換部に送られる。その後、この署名データは、主制御部21のUSB入出力部に送られる。USB入出力部に送られた署名データは、記憶部プログラムによる暗号化処理、解析処理がなされ、署名データ画像変換部を経て、入出力部に送られる。主制御部21の入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、署名データをモニターで見ることができる。
【0051】
図1Dには、身長に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と身長測定部が示されている。
【0052】
身長測定部11は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0053】
身長測定部11は、身長検出部と、身長データ計算部と、USB信号変換部とを含み、データの符号化を行う機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、入出力部とを含み、身長データの解析処理や画像変換を行う機能を有する。
【0054】
身長検出部で検出された身長データは、身長データ計算部を経て、データの符号化がなされ、USB信号変換部に送られる。その後、この身長データは、主制御部21のUSB入出力部に送られる。USB入出力部に送られた身長データは、記憶部プログラムによる解析処理、身長データの画像変換がなされ、入出力部に送られる。主制御部21の入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、身長データをモニターで見ることができる。
【0055】
図1Eには、体重に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と体重測定部が示されている。
【0056】
体重測定部12は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0057】
体重測定部12は、体重検出部と、体重データ計算部と、USB信号変換部とを含み、データの符号化を行う機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、体重データ画像変換部と、入出力部とを含み、体重データの解析処理を行う機能を有する。
【0058】
体重検出部で検出された体重データは、体重データ計算部を経て、データの符号化がなされ、USB信号変換部に送られる。その後、この体重データは、主制御部21のUSB入出力部に送られる。USB入出力部に送られた体重データは、記憶部プログラムによる解析処理がなされ、体重データ画像変換部を経て、入出力部に送られる。主制御部21の入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、体重データをモニターで見ることができる。
【0059】
図1Fには、金銭に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と紙幣・硬貨識別装置が示されている。
【0060】
紙幣識別装置01,硬貨識別装置02は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0061】
紙幣識別装置01,硬貨識別装置02は、金銭検出部と、演算処理部と、記憶部と、データ信号処理部とを含み、金銭を識別する機能を有する。主制御部21は、第1入出力部と、信号変換部と、第2入出力部とを含み、演算処理、金銭データの画像変換処理を行う機能を有する。
【0062】
金銭検出部で検出された金銭データは、演算処理部、記憶部を経て、データ信号処理部に送られる。その後、この金銭データは、主制御部21の第1入出力部に送られる。第1入出力部に送られた金銭データは、信号変換部を経て、記憶部プログラムによる演算処理、金銭データの画像変換処理がなされ、第2入出力部に送られる。主制御部21の第2入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、金銭データをモニターで見ることができる。
【0063】
図1Gには、電子マネーに関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と電子マネー用リーダーライターが示されている。
【0064】
電子マネー用リーダーライター03は主制御部21に接続され、主制御部21はモニター表示部に接続されている。
【0065】
電子マネー用リーダーライター03は、カードデータ検出部と、演算処理部と、記憶部と、データ信号処理部とを含み、カードデータを読み取り、書き込みする機能を有する。主制御部21は、第1入出力部と、信号変換部と、第2入出力部とを含み、演算処理、カードデータの画像変換処理を行う機能を有する。
【0066】
カードデータ検出部で検出されたカードデータは、演算処理部、記憶部を経て、データ信号処理部に送られる。その後、このカードデータは、主制御部21の第1入出力部に送られる。第1入出力部に送られたカードデータは、信号変換部を経て、記憶部プログラムによる演算処理、カードデータの画像変換処理がなされ、第2入出力部に送られる。主制御部21の第2入出力部は、モニター表示部に接続されているので、利用者は、カードデータをモニターで見ることができる。
【0067】
図1Hには、センサS1,S2,S3に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部とセキュリティセンサが示されている。
【0068】
セキュリティセンサS1,S2,S3は主制御部21に接続され、主制御部21は警報システムおよび表示部に接続されている。
【0069】
セキュリティセンサS1,S2,S3の各々は、センサ検出部と、信号増幅部とを含み、センサの信号を発する機能を有する。主制御部21は、第1入出力部と、信号変換部と、第2入出力部とを含み、判定処理を行う機能を有する。
【0070】
センサ検出部で検出された信号は、センサ検出部を経て、信号増幅部に送られる。その後、この信号は、主制御部21の第1入出力部に送られる。第1入出力部に送られた信号は、信号変換部を経て、記憶部プログラムによる判定処理がなされ、第2入出力部に送られる。主制御部21の第2入出力部は、警報システムと表示部に接続されているので、信号に応じて、何らかの警報および表示が可能である。
【0071】
図1Iには、タッチパネルに関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部とタッチパネルが示されている。
【0072】
タッチパネル05は主制御部21に接続されている。
【0073】
タッチパネル05は、接触検出部と、信号処理部と、USB信号変換部とを含み、パネルに触れた状態を信号で表す機能を有する。主制御部21は、USB入出力部と、信号変換部とを含み、触れたか否かの判断を行う機能を有する。
【0074】
接触検出部で検出された接触信号は、信号処理部を経て、USB信号変換部に送られる。その後、この信号は、主制御部21のUSB入出力部に送られる。USB入出力部に送られた信号は、信号変換部を経て、記憶部プログラムによる処理判断がなされる。その後、次のプログラムステップを移行される。
【0075】
図1Jには、主制御部、種々のプログラムとの実行順序、割り込みタイミングを示すブロック図が示されている。
【0076】
生体情報取得プログラムXX00がスタートすると、顔情報取得プログラムXX01、指情報取得プログラムXX02、署名情報取得プログラムXX03、身長情報取得プログラムXX04、体重情報取得プログラムXX05、取得情報ファイルプログラムXX06、通信部プログラムXX07が次々と実行されていく。センサS1,S2,S3から信号が入力されると、信号解析が行われ、割り込みの要否が判定される。割り込みが必要であると判定されると、種々のプログラムが行われていく過程で、割り込み処理プログラムXX08が発動される。この場合、最優先で生体情報取得プログラムXX00の停止処理が実行され、同時に警報システムプログラムXX09が動作する。この結果、人の入れ替わりによる不正登録が効果的に阻止される。
【0077】

次に、図2A,図2Bを参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を説明する。
【0078】
図2A,図2Bに示されるように、本発明に係る生体情報登録装置は、例えばボックス型構造になっている。ボックスは、前部に主装置部M、上部に天井装置部C、後部に後部装置部R、底部に足元装置部F、左側部に扉部Dが配置されている。主装置部Mの外側前部には、外部LANポート部Lが取り付けられ、天井装置部Cの外側上部には警報装置13が取り付けられている。
【0079】
利用者は、ボックスの中で自分の生体情報を効率よく登録することが出来る。また、この装置は分解、組立が可能なので、移動が容易である。
【0080】

次に、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に使用可能な主装置部Mを説明する。
【0081】
図3に示されるように、本発明に係る主装置部Mは、紙幣識別装置01、硬貨識別装置02、電子マネー用リーダーライター03、ボタンスイッチ部04、モニター又はタッチパネル05、カメラ部06、ストロボ部07、指紋検出機または指静脈検出器08、署名検出器(タブレット等)09、スピーカ19、プリンタ20、主制御部21、センサS1、S2、S3を含む。主装置部Mのボックス内側の最上部には、両側に2個のストロボ07が取り付けられている。その下方中央部には、1個のスピーカ19が取り付けられている。さらに、その下には、カメラ部06が取り付けられ、カメラの左側にセンサS2が取り付けられている。カメラ部06の右側には、紙幣識別装置01と硬貨識別装置02が縦列に取り付けられている。カメラ部06の下方には、モニター又はタッチパネル05が取り付けられている。その下方には、ボタンスイッチ部04が取り付けられ、その左側には電子マネー用リーダーライター03が取り付けられている。ボタンスイッチ部04の下方には、テーブルが突き出ており、その上部に署名検出器(タブレット等)09が取り付けられている。テーブル上部の署名検出器(タブレット等)09の両側には、指紋検出機又は指静脈検出器08が取り付けられている。
【0082】
主装置部Mの内側中央には、プリンタ20が内蔵されている。プリンタ20は、印刷用紙の排出口が主装置部Mの左側に露出しているので、利用者は、そこから印刷物を受け取ることができる。主装置部Mの内側下方には、主制御部21が内蔵されている。さらに、主装置部Mの前面と左側面が交差するライン上下部に一対のセンサS1が取り付けられている。
【0083】
ここで、主制御部21に、音声または表示ガイドシステムが内蔵されてもよい。音声ガイドシステムは、スピーカ19を通じて、利用者に生体情報の取得手順を音声で提供するので、利用者は効率よく、生体情報を所得することができる。また、表示システムは、モニター05を通じて、利用者に生体情報の取得手順をイラスト及び文字情報で表示するので、利用者は効率よく、生体情報を所得することができる。
【0084】

次に、図4を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に使用可能なボックス上部に配置される天井装置部と、ボックス後部に配置される後部装置部と、ボックス底部に配置される足元装置部と、を説明する。
【0085】
天井装置部Cは、中央部に開口が設けられた平らな天井板と、その天井板の下面中央に取り付けられたストロボ部10、天井板の上面中央に取り付けられた身長測定装置11、体重測定装置12、警報装置13を含んで構成される。身長測定装置11、体重測定装置12、警報装置13は開口の周りに取り付けられている。
【0086】
後部装置部Rは、断面U字状の後板と、後板の中央より少し下方に取り付けられたストロボ部14、その下方に取り外しできるように(移動ベンチ式で)設置されたベンチ部15を含んで構成される。ストロボ部14には、センサS3が取り付けられている。
【0087】
足元装置部Fは、断面U字状の底板、底板に埋め込まれた体重測定センサ部16、その上面に印刷された足型マークプリント17を含んで構成される。
【0088】
天井板、底板、後板に接するボックス側面の一の側部には、側面パネル18が配置されている。前述したベンチ部15は、他の側部から取り外すことができる。
【0089】

次に、図5A、図5Bを参照して、ベンチ部15を取り外した後の本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を説明する。
【0090】
ベンチ部15が取り外されると、車椅子が収容できる空間がボックス内部に形成される。そのため、車椅子等を利用せざるを得ない身体障害者が簡単に生体情報を登録することができる環境が作られる。この場合、必要設備が取り付けられていない扉部D、側面パネル18を取り外し可能にしてもよい。扉部D、ベンチ部15、側面パネル18が取り外されると、より自由度の高い車椅子等の使用空間をボックス内部に作ることが出来る。
【0091】

次に、図6を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に使用可能なセキュリティシステムを説明する。
【0092】
生体情報登録装置は、待機状態になっており、利用者がボックスの扉部Dを開くと、最初に扉センサS1(図3参照)が利用者を感知する(ステップF1)。センサS1は扉開閉を感知する近接センサ等であり、人の出入り(扉部Dの開閉)を感知する。
【0093】
利用者がベンチ部15の前に来ると、センサS2が利用者を検知し(ステップF2)、モニター表示部05がONになる(ステップF3)。センサS2は、人体感知センサであり、利用者の動きを感知する。
【0094】
利用者がベンチ部15に着席すると、センサS3が利用者を検知する(ステップF4)。センサS3は、人体感知センサまたは近接センサであり、利用者の動きを感知する。利用者がボックスの中に入り設定金額を装置に入れるか(ステップF5)生体情報の取得プログラムが動き始めると、生体情報取得のシーケンスに入る(ステップF6〜F11)。セキュリティシステムは、同時に動き出し、利用者の監視を始める。生体情報取得のシーケンスは、カメラ部06(図3参照)を用いた顔情報(顔写真など)の取得(ステップF6)、指紋検出機又は指静脈検出器08(図3参照)を用いた指情報の取得(ステップF7)、署名検出器09(図3参照)を用いた署名情報の取得(ステップF8)、身長測定装置11(図4参照)を用いた身長情報の取得(ステップF9)、体重測定装置12,体重測定センサ部16(図4参照)を用いた体重情報の取得(ステップF10)、外部LANポート部Lを用いた生体情報の転送(ステップF11)を含む。
【0095】
ステップF6〜F11が実行されている間、センサS1,S2、S3はセキュリティ監視を行う(ステップF14)。セキュリティ監視中に利用者が入れ替わろうとすると、センサS2、S3が利用者の動きを感知し、利用者が扉部15を開けようとするとセンサS1が感知する(ステップF15)。センサS1,S2,S3のいずれかが利用者の動きを感知すると、警報装置13が動作し(ステップF16)、生体情報取得のシーケンスは中断される。
【0096】
この場合、カメラ06(図3参照)で常時被写体を動画として映し、外部PCモニターに、生体情報登録装置を使用する利用者を映し、その動画をセキュリティ監視員が監視してもよい。
【0097】
また、前述した生体情報登録装置は、一定の順番で種々の生体情報取得プログラムを実行しているが、その順番は任意的である。よって、その順番を変更すること、複数の生体情報を同時に取得することが可能である。
【0098】

以下、図7〜図12を参照して、個々の生体情報取得プログラムを説明する。最初に、図7を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な顔情報取得プログラムを説明する。
【0099】
顔情報取得プログラムが開始すると、利用者の写真撮影が行われる(ステップG1)。その後、顔情報が正常であるか否かを判断する(ステップG2)。顔情報が正常であれば、正常設定値に対するトリミングが行われるが(ステップG3)、正常でなければ、異常設定値に対するトリミングが行われる(ステップG8)。正常設定値に対するトリミングが行われた後、正常な顔画像がモニター05(図3参照)に表示される(ステップG4)。 次に、利用者は、モニター05で表示された顔画像を判断し(ステップG5)、満足できる場合には、その顔情報を取得する(ステップG14)。利用者が気に入らない場合には、写真を撮り直すことができる(ステップG10)。写真の撮り直しは、異常設定値に対するトリミングが行われた後も可能である。この場合、まず、異常な顔画像がモニター05に表示され(ステップG9)、写真の撮り直しが可能になる(ステップG10)。写真の撮り直しが行われた後、利用者は顔情報が正常であるか否かを判断する(ステップG11)。利用者は、判断に応じて、該当するボタンを押す、或いは、タッチパネル05に表示されるアイコンボタンを押すことにより、意思表示を行う。利用者の意思表示に従い、顔情報が正常であれば、正常設定値に対するトリミングが行われ(ステップG12)、顔画像を確認する為に表示される(ステップG6)。次に、利用者は、モニター05で表示された顔画像を判断し(ステップG7)、満足できる場合には、その顔情報を取得する(ステップG14)。利用者が気に入らない場合には、顔情報の取得プログラムを停止し(ステップG13)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0100】
前述した判断ステップ(ステップG2,G5,G7,G11)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「Yes」表示ボタン,「No」表示ボタン、「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「Yes」表示アイコン,「No」表示アイコン、「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0101】
顔情報取得プログラムを通じて正常な顔情報を取得した場合、次のプログラム(指情報取得プログラム)に移行する。
【0102】

次に、図8を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な指情報取得プログラムを説明する。
【0103】
顔情報取得プログラムが終了すると、指情報取得プログラムが開始する。両方のプログラムを同時に行うことにより、利用者の入れ替わりを有効に防止することができる。
【0104】
指紋情報は、主装置部Mの前面に設置された指紋検出器又は指静脈検出器08(図3参照)に入力される。そのため、利用者は、右手の指を右専用の指紋検出器08Rに接触させ、右指の情報を検出させる(ステップH1)。同様に、左手の指を左専用の指紋検出器08Lに接触させ、左指の情報を検出させる(ステップH2)。その後、指紋画像をモニター05(図3参照)で表示させ(ステップH3)、指画像を利用者が判断する(ステップH4)。指画像が鮮明であれば、指情報を取得する(ステップH5)。指画像が不鮮明であれば、取り直しを行う(ステップH6〜H8)。取り直した指画像が鮮明であれば、指情報を取得する(ステップH5)。取り直した指画像が不鮮明である場合には、指情報取得プログラムを停止させ(ステップH10)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0105】
前述した判断ステップ(ステップH4,H9)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0106】
指情報取得プログラムを通じて鮮明な指情報を取得した場合、次のプログラム(署名情報取得プログラム)に移行する。
【0107】

次に、図9を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な署名情報取得プログラムを説明する。
【0108】
指情報取得プログラムが終了すると、署名情報取得プログラムが開始する。両方のプログラムを同時に行うことにより、利用者の入れ替わりを有効に防止することができる。
【0109】
署名情報は、主装置部Mの前面に設置された署名検出器09(図3参照)に入力される。そのため、利用者は、利き腕で署名検出器08の検出画面上に署名を行わなければならない。署名は、ペンを利用しても指で行ってもよい。利用者が署名を行うと、署名情報が検出され(ステップJ1)、署名画像がモニター05(図3参照)に表示される(ステップJ2)。利用者は、表示された署名画像を見て、その良否を判断する(ステップJ3)。署名が良い場合、署名情報を取得する(ステップJ4)。署名が悪い場合、取り直しが可能である(ステップJ5〜J6)。取り直した署名の良否を判断し(ステップJ7)、良ければ署名情報を取得する(ステップJ4)。取り直した署名が、再び悪い場合には、署名取得情報プログラムを停止させ(ステップJ8)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0110】
前述した判断ステップ(ステップJ3,J7)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0111】
署名情報取得プログラムを通じて鮮明な指情報を取得した場合、次のプログラム(身長情報取得プログラム)に移行する。
【0112】

次に、図10を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な身長情報取得プログラムを説明する。
【0113】
署名情報取得プログラムが終了すると、身長情報取得プログラムが開始する。両方のプログラムを同時に行うことにより、利用者の入れ替わりを有効に防止することができる
身長情報は、天井装置部Cの上面に取り付けられた身長測定装置11(図4参照)に入力される。そのため、利用者は、足型マークのプリント17に両足を載せて起立しなければならない。利用者の身長情報は、自動的に検出される(ステップK1)。身長情報が検出されると、その情報がモニター05(図3参照)に表示される(ステップK2)。利用者は、表示された身長情報を見て、その妥当性を判断する(ステップK3)。身長情報が妥当である場合には、身長情報を取得する(ステップK4)。身長情報が不当である場合には、取り直しが可能である(ステップK5〜K6)。取り直した身長情報の妥当性を判断し(ステップK7)、妥当であれば身長情報を取得する(ステップK4)。取り直した身長情報が、再び不当である場合には、身長取得情報プログラムを停止させ(ステップK8)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0114】
前述した判断ステップ(ステップK3,K7)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0115】
身長情報取得プログラムを通じて妥当な身長情報を取得した場合、次のプログラム(体重情報取得プログラム)に移行する。
【0116】

次に、図11を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な体重情報取得プログラムを説明する。
【0117】
身長情報取得プログラムが終了すると、体重情報取得プログラムが開始する。両方のプログラムを同時に行うことにより、利用者の入れ替わりを有効に防止することができる
体重情報は、天井装置部Cの上面に取り付けられた体重測定装置12(図4参照)に入力される。そのため、利用者は、足型マークのプリント17に全体重を載せなければならない。利用者の体重情報は、体重測定センサ部16により自動的に検出される(ステップL1)。体重情報が検出されると、その情報がモニター05(図3参照)に表示される(ステップL2)。利用者は、表示された体重情報を見て、その妥当性を判断する(ステップL3)。体重情報が妥当である場合には、体重情報を取得する(ステップL4)。体重情報が不当である場合には、取り直しが可能である(ステップL5〜L6)。取り直した体重情報の妥当性を判断し(ステップL7)、妥当であれば体重情報を取得する(ステップL4)。取り直した体重情報が、再び不当である場合には、体重取得情報プログラムを停止させ(ステップL8)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0118】
前述した判断ステップ(ステップL3,L7)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0119】
体重情報取得プログラムを通じて妥当な体重情報を取得した場合、次のプログラム(全情報確認プログラム)に移行する。
【0120】

次に、図12〜図14を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な全情報確認プログラムを説明する。
【0121】
全ての生体情報取得プログラムが終了すると、全情報確認プログラムが開始する。このプログラムは、全ての生体情報が取得された場合に限り、開始される。
【0122】
まず、取得された生体情報の全てがモニター05に表示される(ステップM1)。この場合、プリント出力情報として、顔写真、署名、QRコード、バーコード、その他の詳細事項が表示された写真等データシート22を印刷してもよい(図13参照)。さらに、QRコード、バーコードを使用する事により、主装置部Mのモニター05,データベースPC端末等で、利用者のデータを個人生体情報等データファイル(図14参照)として、確認することができる。利用者は、表示された全情報を見て、その妥当性を判断する(ステップM2)。全情報が妥当である場合には、LANを通じて(ステップM5)、全情報がPC端末、メインサーバーのデータベースに転送される(ステップM3)。全情報が転送されるとき、同時に撮影写真、バーコード、QRコード等の暗号コードがプリンタ20(図3参照)によりプリントされる(ステップM4)。全情報の転送は、LANを通じて(ステップM5)ホストPC端末、メインサーバー、データバンク等に送り出される。あるいは、ルータを介して通信回線で(ステップM6)、インターネットを利用して特定の通信先と交信してもよい。全情報の一部が不当である場合には、全ての情報取得プログラムを停止させ(ステップM7)、警報装置13で係員を呼び出す。
【0123】
前述した判断ステップ(ステップM2)において、利用者は、該当するプッシュ式ボタン(「OK」表示ボタン,「NG」表示ボタン)を押すか、タッチパネル05に表示されるアイコン(「OK」表示アイコン、「NG」表示アイコン)に触れる操作により意思表示することができる。
【0124】
全ての生体情報取得プログラムを通じて妥当な生体情報を取得した場合、生体情報登録装置は、生体情報所得プログラムを終了またはスタンバイ状態になる。
【0125】

次に、図15を参照して、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置に適用可能な遠隔操作概要を説明する。
【0126】
生体情報登録装置の操作は、近距離(同一フロア等)の場合、LAN接続で行うことができるが、遠距離の場合、インターネット、専用通信回線等を利用して行う。このような操作は、種々の情報取得プログラムが停止されたとき、利用者に特別な指示を提供するときに有用である。また、操作ガイドシステムの一部として、遠隔操作により、監視員または係員が、利用者の生体情報の確認や判定を行ってもよい。
【0127】

以上、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を説明したが、本発明は、種々の変形が可能である。例えば、顔情報を取得する手段、指情報を取得する手段、指静脈を取得する手段、署名を取得する手段、身長を測定する手段、体重を取得する手段として、以下の実施例が可能である。
【実施例1】
【0128】

実施例1として、主装置部Mの前面に取り付けられたカメラ部06(図3参照)に加えて/代えて、高解像度カメラを生体情報登録装置に設置してもよい。この場合、利用者の目の色や瞳の形を識別できるように撮影し、それらの情報を利用者の非接触型生体情報として利用してもよい。
【実施例2】
【0129】
実施例2として、主装置部Mの前面に取り付けられたカメラ部06(図3参照)に加えて/代えて、主装置部Mの前面に赤外線カメラを取り付けてもよい。この場合、利用者の体温分布を撮影できるので、その情報を利用者の非接触型生体情報として利用してもよい。
【実施例3】
【0130】
実施例3として、主装置部Mの前面から後部に向かって突き出たテーブル(図3参照)上に設置された指紋検出機又は指静脈検出器08に加えて/代えて、掌(全ての指、通常は5本)又は/及び掌の静脈を識別できる解像度を持つプリンタ又は/及びスキャナを内蔵させてもよい。この場合、指情報として、1本の指ではなく全ての指を印刷または走査して画像データが得られるので、それを利用者の接触型生体情報として利用してもよい。この場合、全ての指の情報が入手できるので、特定の指に対して鮮明な画像が得られなくても、全体的かつ総合的な判断により、個人を特定することができる。
【実施例4】
【0131】
実施例4として、主装置部Mの前面から後部に向かって突き出たテーブル(図3参照)上に設置された署名検出器09に加えて/代えて、利用者が文字を書くときの筆跡/筆圧を画像情報として記録できる電子式ペンタブレットを内蔵させてもよい。筆跡/筆圧は、個人特有の情報なので、署名情報と同様に、個人を特定できる情報として利用できる。
【実施例5】
【0132】
実施例5として、天井装置部Cに取り付けられた身長測定装置11(図4参照)に加えて/代えて、ベンチ部15に着席する利用者の座高を測定する座高測定装置を設置してもよい。身長測定装置の場合、利用者の履物(靴、下駄、サンダル、ハイヒール等)が区々なので正確な身長を測定し得ない。しかし、座高の場合、そのような誤差の原因が無いので、かなり正確な測定が期待できる。
【実施例6】
【0133】
実施例6として、足元装置部Fに設置された体重測定センサ部16(図4参照)に加えて/代えて、ベンチ部15に着席する利用者の体重を測定する体重測定センサを設置してもよい。この場合、足型マークのプリント17とベンチ部15を含む領域上の重量を測定し、その測定値からベンチ部15の重量を差し引く処理を行えばよい。この場合、実施例4と併用すれば、利用者がベンチ部15に着席している間に必要な生体情報の全てが取得可能になる。
【実施例7】
【0134】
実施例7として、主装置部Mの前面に取り付けられたカメラ部06(図3参照)に加えて/代えて、利用者の生体情報入力動作を動画で撮影可能な監視カメラを利用者が気付かない位置に備えてもよい。この場合、監視員は、インターネット又は専用回線を通じて動画データを見ることができるので、セキュリティ又は偽造工作に対する抑止力を高めることができる。
【実施例8】
【0135】
実施例8として、主装置部Mの前面に取り付けられたカメラ部06(図3参照)の設置位置を署名する利用者の視線/正面の顔を捉えられる位置(例えば、署名検出器09の付近)に設置してもよい。この場合、署名すると同時に利用者の顔情報を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置の概略を示すブロック図である。
【0137】

【図1A】図1Aは、顔に関する画像情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と撮影カメラを示す機能ブロック図である。
【図1B】図1Bは、指に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と指紋、静脈検出器を示す機能ブロック図である。
【図1C】図1Cは、署名に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と署名タブレットを示す機能ブロック図である。
【図1D】図1Dは、身長に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と身長測定部を示す機能ブロック図である。
【図1E】図1Eは、体重に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と体重測定部を示す機能ブロック図である。
【図1F】図1Fは、金銭に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と紙幣・硬貨識別装置を示す機能ブロック図である。
【図1G】図1Gは、電子マネーに関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部と電子マネーリーダ・ライタ部を示す機能ブロック図である。
【図1H】図1Hは、センサS1,S2,S3に関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部とセキュリティセンサを示す機能ブロック図である。
【図1I】図1Iは、タッチパネルに関する情報を取得する構成例として上記主制御部の一部とタッチパネルを示す機能ブロック図である。
【図1J】図1Jは、主制御部、種々のプログラムとの実行順序、割り込みタイミングを示すブロック図が示されている。
【図2A】図2は、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を左側面後方45°の角度から見た斜視図である。
【図2B】図2は、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を左側面前方45°の角度から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置の前部に配置される主装置部の概略を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置のボックス上部に配置される天井装置部と、ボックス後部に配置される後部装置部と、ボックス底部に配置される足元装置部の概略を示す斜視図である。
【図5A】図5Aは、ベンチが除去され車椅子使用時に、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を左側面後方45°の角度から見た斜視図である。
【図5B】図5Bは、ベンチが除去され車椅子使用時に、本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を左側面前方45°の角度から見た斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、生体情報の登録手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、顔に関する情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、指に関する情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、署名に関する情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、身長に関する情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、体重に関する情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、全情報を取得する手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用して得られたプリント情報を表示する図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用して得られた登録情報を表示する図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る生体情報登録装置を使用した、遠隔操作を示す図である。
【符号の説明】
【0138】
主装置部…M、後部装置部…R、天井装置部…C、足元装置部…F、S1、S2、S3…セキュリティセンサ、01…紙幣識別装置、02…硬貨識別装置、03…ICカード型電子マネー用リーダーライター、04…操作部、05…タッチパネル、06…撮影装置カメラ、08R…右指用指紋、静脈検出器、08L…左指用指紋、静脈検出器、09…署名タブレット、10…ストロボ部、11…身長測定装置、12…体重測定装置、13…警報装置、14…ストロボ部、15…ベンチ部、16…体重測定センサ部、17…足型マークのプリント、18…側面パネル、19…スピーカ、20…プリンタ、21…主制御部、22…写真等データシート、23…個人生体情報等データファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の生体情報を登録する生体情報登録装置において、
前記利用者を収容する為に前部、後部、底部、上部を備えるボックスと、
前記ボックス内に配置され、前記利用者の体を接触させることなく前記利用者の非接触型生体情報を取得する第1生体情報取得手段と、
前記ボックス内に配置され、前記利用者の体の一部を接触させることにより前記利用者の接触型生体情報を取得する第2生体情報取得手段と、
前記第1生体情報取得手段により取得される非接触型生体情報および前記第2生体情報取得手段により取得される接触型生体情報を一体不可分の単一のデータとして登録する登録手段と、
を備える、前記生体情報登録装置。
【請求項2】
前記第2生体情報取得手段が前記利用者の接触型生体情報を取得している間に、前記利用者が前記体の一部を前記第2生体情報取得手段に接触させたことを示す画像および前記利用者の顔情報を示す画像を含む非接触型生体情報を前記第1生体情報取得手段に取得させ、同時に取得された前記接触型生体情報と前記非接触型生体情報とを前記登録手段に登録させる、制御手段を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記接触型生体情報および前記第2生体情報取得手段は、(a)前記利用者の指紋を特定する画像データおよび指紋検出器、(b)前記利用者の指静脈を特定する画像データおよび静脈検出器、(c)前記利用者の署名を示す画像データおよび署名タブレット、(d)前記利用者の身長を示す数値データおよび身長測定装置、(e)前記利用者の体重を示す数値データおよび体重測定装置から成る群から選択される少なくとも一対の接触型生体情報および第2生体情報取得手段である、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項4】
前記ボックス内部に前記利用者が腰掛けるベンチが前記後部に隣接して配置されている、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項5】
前記接触型生体情報は、前記利用者の体重を示す数値であり、前記ボックス内のベンチに腰掛けている間の前記利用者の体重を示す数値を連続して測定し、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得する前に前記数値がゼロになるとき前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を中断させる中断手段を更に備える、請求項4に記載の生体情報登録装置。
【請求項6】
前記接触型生体情報は、前記利用者の体重を示す数値であり、前記ボックス内のベンチに腰掛けている間の前記利用者の体重を示す数値を連続して測定し、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得後に前記数値がゼロになるとき前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を停止させる停止手段を更に備える、請求項4に記載の生体情報登録装置。
【請求項7】
前記停止手段が前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を停止させるとき、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を一括して所定の遠隔データベースに通信する通信手段を更に備える、請求項6に記載の生体情報登録装置。
【請求項8】
前記ボックス内部の前記ベンチは、前記ボックスの外部に移動可能であり、前記ベンチを移動することにより、車椅子に載った利用者を収容できる空間が形成される、請求項4に記載の生体情報登録装置。
【請求項9】
前記ボックスは、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得する手順に関する情報を前記利用者に提供するガイドシステムを更に備える、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項10】
前記ガイドシステムは、前記ボックス内部の前記前部に設置されたモニターであって、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得する手順に関する情報を表示する前記モニターを備える、請求項9に記載の生体情報登録装置。
【請求項11】
前記ガイドシステムは、前記ボックス内に設置された音声発生装置であって、前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得する手順を音声で流す前記音声発生装置を有する、請求項9または10に記載の生体情報登録装置。
【請求項12】
前記ボックスは、紙幣および硬貨を受領する受領口、受領された紙幣および硬貨の真贋を識別する識別装置、電子マネーICカード用リーダーライターを更に備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項13】
前記ボックスは、
前記ボックス内部に利用者が入っている間、前記利用者の存在を感知する人感センサと、
前記人感センサにより感知されている間、連続的または定期的に前記ボックス内部の利用者を撮影するセキュリティカメラと、
前記セキュリティカメラにより撮影されたデータを連続的または定期的に送信する送信装置と、
を更に備える、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項14】
前記ボックスは、
前記前面と前記後面との間に取り付けられた開閉自在のドアと、
前記ドアの開閉を検知する近接センサと、
前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報が取得される前に前記ドアの開閉が検知されたときに警報を発する警報装置と、
前記警報が発せられたときに、前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を停止させる停止手段と、
を備える、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項15】
前記ボックスは、
前記ボックス内部に感知範囲を有し、前記ボックス内部の利用者の動きを撮像するモーションセンサと、
前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報が取得される前に前記利用者が前記感知範囲から外れたときに警報を発する警報装置と、
前記警報が発せられたときに、前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を停止させる停止手段と、
を備える、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項16】
前記警報装置は、音、光または両方で警報を発する装置である、請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
前記顔情報が所定の条件に合致するか否かを判定し、前記所定の条件に合致していないときには前記撮影装置による撮影を可能にする判定装置を更に備える、請求項2に記載の生体情報登録装置。
【請求項18】
前記接触型生体情報は、指紋又は指静脈であり、前記第2生体情報取得手段は、指紋又は指静脈検出器であり、
前記利用者の利き腕でない手の指を指紋又は指静脈検出器に接触させている間に前記第1生体情報取得手段が非接触型生体情報を取得することを特徴とする、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。
【請求項19】
前記指紋又は指静脈検出器は、一対の左専用検出器および右専用検出器を含み、前記左専用検出器は、前記ボックスの前記前部の左側に設置され、前記右専用検出器は、前記ボックスの前記前部の右側に設置されている、請求項18に記載の生体情報登録装置。
【請求項20】
前記身長測定装置は、前記ボックスの前記上部に設置された超音波センサ距離検出器であって、前記利用者の頭部に向けて超音波を発し、前記頭部からの反射波を受けることにより前記上部と前記利用者の頭部との間の距離を測定し、前記利用者の身長を測定することを特徴とする、前記超音波センサ距離検出器を含む、請求項3に記載の生体情報登録装置。
【請求項21】
前記体重測定装置は、前記ボックスの前記底部に置かれた圧電素子体重センサであって、前記利用者が立つ位置に目印が表示されている、前記圧電素子体重センサを含む、
請求項3に記載の生体情報登録装置。
【請求項22】
前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段が、前記利用者の前記非接触型生体情報および前記接触型生体情報を取得できなかった場合、前記第1生体情報取得手段および前記第2生体情報取得手段を停止させ、係員呼出し警報を発する呼び出し装置を更に備える、請求項1または2に記載の生体情報登録装置。


【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−55934(P2009−55934A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223018(P2007−223018)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(501361666)日本オート・フォート株式会社 (1)
【Fターム(参考)】