説明

画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

【課題】ユーザの多種多様な機能要求に対して低コストで達成できるようにする。
【解決手段】第1の画像処理ブロック16は、読取り装置1から画像データを受け取ると各種画像処理を行って、CPU3の指示により一旦メモリ4に画像データを送出する。第2の画像処理ブロック17は、メモリ4から画像データを随時読み出して各種画像処理を行い、CPU3を介してメモリ4に出力する。このように、読取り装置1で読み取った画像データに対して、画像データ処理装置2内の第1の画像処理ブロック16と第2の画像処理ブロック17とで処理する間に、メモリ4に一旦蓄積させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像処理装置、画像処理方法、プログラムに関し、画像読取り手段で読み取った画像データを画像データ処理手段による複数の画像処理ブロックと記憶手段との間で処理を行う画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD光電変換素子からなるラインセンサを用いた読み取り装置や、レーザー照射によるトナー書き込み装置の発展により、アナログ複写機からデジタル化された画像データにてコピーを作成するデジタル複写機が登場している。このデジタル複写機となってからは、デジタル画像データを扱う他の装置との親和性が高まり、複写機としての機能だけでなく、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能などいろいろな機能と複合することにより、デジタル複合機(以下、MFPともいう)と呼ばれるようになってきている。
【0003】
また、HDDドライブ等メモリの大容量化、低コスト化、ネットワーク等通信技術の高速化、CPUの処理能力の向上、デジタル画像データに関連する技術(圧縮技術等)等々、MFPに関連する技術の進化に伴い、MFPに搭載される機能も多種・多様化してきている。さらに、MFPの使われ方も多種・多様化してきている。例えば、小型MFPは、パーソナルコンピュータ(PC)の横にペアで設置され、操作者が手軽に複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナの機能を使用することができる。また、中型のMFPは、部署や課単位の複数名で共有され、ある程度の生産性やソート・パンチ・ステープル等の機能が使用できる。さらに、大型のMFPは、企業の中で複写関連業務を集中して行う部署、もしくは複写関連業務そのものを生業とする会社では、高生産性・高品位で多機能ものが使用されている。
【0004】
このように、小型〜大型まで多様化してきているMFPであるが、各クラスにわたって共有できる機能も存在し、クラスごとに固有となる要求の強い機能も存在する。例えば、大型MFPでは、パンチ・ステープル・紙折り等、プロット後の紙に対する後加工や、複写業務と同時に電子ファイリング化すること等が求められ、小型MFPではインターネットFAXやPC−FAX等の充実、あるいはパーソナルな使用目的として、専用紙に対する高品位画像印刷等が求められている。
【0005】
このように、多種多様化してきているMFP市場に対して、これまでは各クラスに必要な機能をセットにしたシステムを構築し、提供している。そして、ビジネスにおける情報価値の重要性は既に認知されており、情報を早く、正確かつ確実に伝えるだけでなく、分かりやすく、効果的に伝えることも要求されている。さらに、通信技術の高速化や普及化、メモリの大容量化、低コスト化、小型化、あるいはPCの高性能化に伴い、デジタルデータを利用した情報を効率的にあつかう新しい機能が提供されてきている。特に、デジタルデータの一部であるデジタル画像データを扱うMFPには、次々と新機能の提供や機能融合が図られてきている。
【0006】
例えば、特許文献1では、より広範囲な変倍率の変倍に対応することによって多様な合成ができ、しかも、メモリの記憶容量による読み込み可能な画像領域の制限を緩和する画像処理装置が提案されている。
【0007】
また、特許文献2では、画像処理装置がフルサイズのページメモリを搭載していない場合であっても、画像劣化が少なく、高速での画像出力処理を実現することができる画像処理装置が提案されている。
【0008】
【特許文献1】特開2000−165655号公報
【特許文献2】特開平7−78245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このように機能が多種多様化したMFP、特に小型MFPにあっては、PCの横にペアで設置され、操作者が手軽に複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナの機能を使用できることから、SOHO等の小オフィスだけに留まらず、一般家庭のユーザや中型/大型オフィスなど多岐に渡るユーザに対して普及している。このため、各種ユーザが小型MFPに求める機能要求が多種多様化し、次々と提供される新機能提供ともに複雑化し、これら全てを包含する機能達成しながら、小型MFPの最大の特徴である低コスト化を両立させながら行うことは、大変困難になってきつつあるという問題があった。
【0010】
例えば、上記特許文献1にあっては、メモリの容量によって読み込み可能な画像サイズに制限を受けることを緩和する方法として、使用可能なメモリ容量やメモリを使用する回転処理の有無に応じて変倍処理の方法を切り替えて画像処理を行っているが、画像処理の性質に対応して画像処理に対する制約を緩和するものでないため、常に状況に適した解決手段になっていないという問題があった。
【0011】
また、上記特許文献2にあっては、フルサイズのページメモリを搭載していなくても、ページメモリと画像登録用メモリの使い方を入力し、処理すべき画像データの容量に応じて自動的に切り替えて画像処理を行っているが、この場合も同様に画像処理の性質に対応して画像処理に関する課題を解決するものでないため、常に状況に適した解決手段になっていないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの多種多様な機能要求に対して低コストで達成可能な画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読取り手段と、画像データを記憶する記憶手段と、前記画像読取り手段、あるいは前記記憶手段からの画像データを処理する画像データ処理手段と、前記原稿がカラーかモノクロかを自動判定するように指定する自動カラー判定指定手段と、前記各手段を制御すると共に、前記各手段間の接続制御を行う制御手段と、を備え、前記画像データ処理手段は、前記画像読取り手段から受け取った画像データを処理する第1の画像処理ブロックと、前記記憶手段あるいは前記第1の画像処理ブロックから受け取った画像データを処理する第2の画像処理ブロックとを有し、前記制御手段は、前記画像読取り手段から受け取った画像データを前記第1の画像処理ブロックおよび前記第2の画像処理ブロックの両方で処理を行って前記記憶手段に送出するルートと、前記第1の画像処理ブロックで処理した画像データを前記記憶手段に記憶させ、該記憶手段から読み出した画像データを前記第2の画像処理ブロックで処理して前記憶手段に送出するルートとを選択可能とし、前記第1の画像処理ブロックの処理結果に応じて前記第2の画像処理ブロックで行う処理を切り替えたり、前記第2の画像処理ブロックで行う処理内容に応じて前記第2の画像処理ブロックへの入力画像を前記第1の画像処理ブロックか前記記憶手段からかを切り替えたりすることを特徴とする。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、前記第2の画像処理ブロックは、色補正を行う色補正処理手段を有し、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの色補正処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、前記第2の画像処理ブロックは、変倍処理を行う変倍処理手段を有し、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの変倍処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、前記第2の画像処理ブロックは、原稿内の濃度範囲を自動で検出して再現する濃度範囲を調整する自動濃度調整処理手段を有し、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの自動濃度調整処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、前記第2の画像処理ブロックは、画質を調整するフィルタ処理手段を有し、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックのフィルタ処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする。
【0018】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、前記第2の画像処理ブロックは、階調処理を施す階調処理手段を有し、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの階調処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする。
【0019】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、画質モードが選択可能な画質モード選択手段をさらに備え、前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックにおける各処理手段の処理を切り替えることを特徴とする。
【0020】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項8にかかる発明は、原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読取りステップと、少なくとも前記画像読取りステップで読み取った画像データを処理する画像データ処理ステップと、前記画像データ処理ステップで処理された画像データを記憶する記憶ステップと、前記原稿がカラーかモノクロかを自動判定するように指定する自動カラー判定指定ステップと、前記各ステップを制御する制御ステップと、を含み、前記画像データ処理ステップは、前記画像読取りステップで読み取られた画像データを処理する第1の処理ステップと、前記記憶ステップあるいは前記第1の処理ステップで処理された画像データを処理する第2の処理ステップとを含み、前記制御ステップは、前記画像読取りステップで読み取った画像データを前記第1の処理ステップおよび前記第2の処理ステップの両方で処理を行って前記記憶ステップで記憶する手順と、前記第1の処理ステップで処理した画像データを前記記憶ステップで記憶させ、該記憶させた画像データを前記第2の処理ステップで処理して再度前記憶ステップで記憶させる手順とを選択可能にし、前記第1の処理ステップの処理結果に応じて前記第2の処理ステップで行う処理を切り替えたり、前記第2の処理ステップで行う処理内容に応じて前記第2の処理ステップで処理する画像データを前記第1の処理ステップによるものか前記記憶ステップによるものかを切り替えたりすることを特徴とする。
【0021】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、画像読取り手段により読み取った画像データと、記憶手段が記憶する画像データとを、画像データ処理手段によって画像処理を行い、自動カラー判定指定手段により読み取り原稿がカラーかモノクロかを自動判定するよう指定可能とし、制御手段により各手段を制御と各手段間の接続制御を行う。画像データ処理手段は、画像読取り手段から受け取った画像データを処理する第1の画像処理ブロックと、記憶手段あるいは第1の画像処理ブロックから受け取った画像データを処理する第2の画像処理ブロックとを備えている。制御手段は、画像読取り手段から受け取った画像データを第1の画像処理ブロックおよび第2の画像処理ブロックの両方で処理を行って記憶手段に送出するルートと、第1の画像処理ブロックで処理した画像データを記憶手段に一旦記憶させ、記憶手段から読み出した画像データを第2の画像処理ブロックで処理して再び憶手段に送出するルートとを選択可能とし、第1の画像処理ブロックの処理結果に応じて第2の画像処理ブロックで行う処理を切り替えたり、第2の画像処理ブロックで行う処理内容に応じて第2の画像処理ブロックへ入力する画像を第1の画像処理ブロックからの画像とするか、あるいは記憶手段からの画像とするかを切り替えたりする。このように、構築する画像処理装置の要件(画像処理の種類、読取り装置の速度、メモリ容量等)に応じて画像処理のルートや記憶手段との接続パターンを柔軟に切り替えることができるため、ユーザの多種多様な機能要求に対して低コストで達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。第1の実施の形態は、画像処理装置として、複写機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリンタ機能、および入力画像(読み取り原稿画像やプリンタ或いはFAX機能により入力された画像)を配信する機能、を複合したいわゆる複合機であるデジタルカラー複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を適用した例を示す。
【0025】
図1および図2は、第1の実施の形態にかかるデジタルカラー複合機のシステム構成を示すブロック図であり、図3は、図1および図2の第1の画像処理ブロックの一構成例を示すブロック図であり、図4は、図1および図2の第2の画像処理ブロックの一構成例を示すブロック図である。図1および図2に示すデジタルカラー複合機20は、画像読取り手段としての読取り装置1、画像データ処理装置2、第1の画像処理ブロック16、第2の画像処理ブロック17、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)3、記憶手段としてのメモリ4、書込みI/F装置5、書込み装置6、自動カラー判定指定手段、および画質モード選択手段としての操作表示装置7、インタフェース装置である回線I/F装置8、外部インタフェース装置である外部I/F装置9、S.B.(South Bridge)10、ROM(Read Only Memory)11、SDカード15などが挿入可能なスロットなどを備えている。また、デジタルカラー複合機20と接続される外部機器としては、電話回線を介して接続されたファクシミリ装置(FAX)12、ネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)13やデジタルカラー複合機(MFP)14などがある。
【0026】
読取装置1は、CCD光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータとそれらの駆動回路を具備し、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し出力する。
【0027】
画像データ処理装置2は、読取り装置1から出力されたデジタル画像データに対して各種画像処理を施すものである。本発明の特徴的は、この画像データ処理装置2が第1の画像処理ブロック16と第2の画像処理ブロック17とに分けられ、CPU3によって第1の画像処理ブロック16と第2の画像処理ブロック17の接続状態を切り替えることによって、処理ルートを様々に変更できる点にある。画像データ処理装置2の詳細説明については後述する。
【0028】
CPU3は、デジタルカラー複合機20全体の制御を司るマイクロプロセッサである。また、ここでは、近年普及してきたCPUコア単体に+αの機能を追加したインテグレーテッドCPUを使用している。インテグレーテッドCPUとしては、例えば、PMC社のRM1100を採用している。このRM1100は、クロスバースイッチを使って複数のPCI−ExpressバスやDIMMメモリバスを接続するバス制御機能がインテグレート(+α)されている。
【0029】
メモリ4は、CPU3に接続された各装置間でデータをやり取りする際の処理上の速度差を吸収するため、一時的なデータ記憶を行う揮発性メモリである。また、メモリ4は、CPU3がデジタルカラー複合機20の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する。CPU3は、高速処理が求められるため、通常起動時にROM11に記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ4に展開されたプログラムによって処理を行う。また、CPU3は、メモリ4内に記憶された画像データを自由に読み書きすることができる。本実施の形態では、規格化されパーソナルコンピュータに普及しているDIMMを使用している。
【0030】
書込みI/F装置5は、CPU(PCI−Expressのバス制御機能を含む)3経由で送られてくるCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の画像データを受け取ると、プロッタ装置である書込み装置6の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。
【0031】
書込み装置6は、CMYKの画像データを受け取ると、レーザビームを用いた電子写真プロセスを使って転写紙に受け取った画像データを印刷出力する。
【0032】
操作表示装置7は、本デジタルカラー複合機20とユーザとのインタフェース部分であり、LCD装置(液晶表示装置)とスイッチ装置などから構成されている。本実施の形態では、原稿がカラーかモノクロかを自動判定できるように指定する自動カラー判定指定手段と、第1の画像処理ブロック16によるカラー判定結果に基づいて画質モードを選択する画質モード選択手段とを構成している(図5〜図8参照)。操作表示装置7は、デジタルカラー複合機20の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。本実施の形態では、PCI−Expressバスを介してCPU3と接続されている。
【0033】
回線I/F装置8は、PCI−Expressバスと電話回線とを接続する装置である。この装置により本デジタルカラー複合機20は、電話回線を介してファクシミリ装置12との間で各種データのやり取りを行うことが可能になる。
【0034】
外部I/F装置9は、PCI−Expressバスと外部装置を接続する装置である。この装置により本デジタルカラー複合機20は、PC13やMFP14と各種データのやり取りを行うことが可能になる。本実施の形態では、その接続I/Fとしてネットワーク(イーサネット:登録商標)、および外部メディアI/F(SDカードスロット等)を使用している。すなわち、本デジタルカラー複合機20は、外部I/F装置9を介してPC13、MFP14、あるいはSDカード15等に接続されている。
【0035】
S.B.10は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットの一つであり、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主に、PCI−ExpressとISAブリッジとを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したものであり、本実施の形態においてはROM11との間をブリッジしている。
【0036】
ROM11は、CPU3がデジタルカラー複合機20の制御を行う際の各種プログラム(含むブート)を格納するメモリである。
【0037】
外部機器としてのFAX12は、通常のファクシミリ装置であり、電話回線を介して本デジタルカラー複合機20と画像データの授受を行う。
【0038】
外部機器としてのPC13は、パーソナルコンピュータであり、このパーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザは本デジタルカラー複合機20に対して各種制御、画像データの入出力やその制御等を行う。
【0039】
外部機器としてのMFP14は、ネットワーク上に存在する他のデジタルカラー複合機である。
【0040】
外部メディアI/Fは、画像データを含む各種電子データが記録された外部メディアとしてのコンパクトフラッシュ(登録商標)カードやSDカード15等をユーザがスロットに挿入することにより、本デジタルカラー複合機20に対して画像データの入出力を行うことができる。
【0041】
次に、第1の実施の形態にかかるデジタルカラー複合機20の特徴的な構成について詳述する。まず、図1および図2に示すように、画像データ処理装置2の内部は、第1の画像処理ブロック16と第2画像処理ブロック17で構成されている。
【0042】
まず、第1の画像処理ブロック16は、読取り装置1から専用I/Fを介してRGB(レッド、グリーン、ブルー)の画像データを受け取ると、各種画像処理を行って出力する。その時の出力先は、CPU3の指示により、第2の画像処理ブロック17かCPU(PCI−Expressのバス制御機能を含む)3の何れかに切り替えることができる。
【0043】
第1の画像処理ブロック16から第2の画像処理ブロック17へ出力される場合は(図1参照)、装置内部の専用I/Fを介して送信され、CPU3へ出力される場合は(図
2参照)、PCI−Expressバス経由でメモリ4に送信される。
【0044】
第2の画像処理ブロック17は、前述した装置内部の専用I/Fを介した第1の画像処理ブロック16、もしくはCPU3を介してメモリ4からRGB画像データを受け取り、各種画像処理を行って出力する。第1の画像処理ブロック16およびCPU3のどちらから画像データを受け取るかの選択は、CPU3からの指示に従う。また、第2の画像処理ブロック17における画像処理後の出力先については、何れもCPU3を介してメモリ4に出力される(図1および図2参照)。
【0045】
このように、本発明の特徴は、読取り装置1で読み取った画像データに対して、画像データ処理装置2内の第1の画像処理ブロック16および第2の画像処理ブロック17の両方で処理した画像データをメモリ4に送出するルート(図1のルート参照)と、第1の画像処理ブロック16で処理した画像データを一旦メモリ4に送出すると共に、メモリ4から受け取った画像データを第2の画像処理ブロック17で処理してメモリ4に送出するルート(図2のルート参照)とをCPU3により選択可能としている。
【0046】
また、これにより第1の画像処理ブロック16の処理結果に応じて第2の画像処理ブロック17で行う処理内容を切り替えることが可能になる。また、第2の画像処理ブロック17で行う処理内容に応じて、第2の画像処理ブロック17が受ける取る画像データを第1の画像処理ブロック17からとするか、メモリ4からとするかを切り替えることが可能になる。
【0047】
次に、デジタルカラー複合機(MFP)20の代表的な動作であるコピー動作を使い、第1の画像処理ブロック16と第2の画像処理ブロック17とを用いて行う画像処理について説明する。
【0048】
〔コピー動作〕
まず、ユーザは、原稿を図1の読取り装置1にセットし、所望するコピーモードの設定とコピー開始入力とを操作表示装置7から行う。
【0049】
操作表示装置7は、ユーザから入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU3に通知される。CPU3は、コピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。なお、この操作表示装置7には、原稿がカラーかモノクロかを自動判定するよう指定可能な自動カラー判定指定機能を持たせている。以下、動作プロセスを順に説明する。
【0050】
原稿画像を画像読取り装置1でスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置2に送られる。画像データ処理装置2では、第1の画像処理ブロック16と第2の画像処理ブロック17とにより画像処理が行われる。
【0051】
第1の画像処理ブロック16は、図3に示すように、シェーディング処理部31、カラー判定処理部32、および像域分離処理部33などにより構成されている。
【0052】
シェーディング処理部31は、読取り装置1から受け取った画像データに対して走査ライン毎の照明ムラやCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子の画素毎の感度ムラ等に起因するバラツキを補正して次段へ出力するものである。
【0053】
カラー判定処理部32は、シェーディング処理部31からシェーディング補正された画像データを受け取ると、原稿の持つカラー情報からその原稿がカラー/モノクロのどちらであるかの判定を行うものである。その判定の結果は、1頁分の読み取りが終了することによって確定する。
【0054】
像域分離処理部33は、シェーディング処理部31からシェーディング補正された画像データを受け取ると、原稿の持つ特徴的なエリアの抽出を行うものである。例えば、一般的な印刷によって形成されている網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩/無彩の判定、背景画像が白であるか否かの白背景の判定などがある。その判定結果は、画素毎に特徴データとして出力される。
【0055】
従って、第1の画像処理ブロック16からは、シェーディング処理部31によりシェーディング補正された画像データと、像域分離処理部33から出力される特徴データの2つが次段に出力されることになる。
【0056】
続いて、図1に示すルートの場合、第1の画像処理ブロック16から出力された画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17に送信される。
【0057】
第2の画像処理ブロック17は、図4に示すように、自動濃度調整処理部41、フィルタ処理部42、色補正処理部43、変倍処理部44、階調処理部45、および編集処理部46などにより構成されている。
【0058】
自動濃度調整処理部41は、ユーザの設定によって処理の有効/無効が切り替わるものである。処理が有効な場合は、受け取った画像データから原稿内の濃度の変動範囲を自動的に検出して、再現する濃度範囲を調整して出力する。例えば、新聞原稿のように地肌領域が濃い原稿の場合は、地肌領域を飛ばして次段に出力する。なお、この自動濃度調整処理部41では、画像データのみを使用し、特徴データは使用しない。
【0059】
フィルタ処理部42は、画質を調整する役割を担い、画像データの持つ空間周波数を変換するものである。また、第1の実施の形態では、特徴データを利用して原稿の領域毎に適切なフィルタ処理を行っている。例えば、エッジ部は文字の先鋭性を向上させる目的でMTF補正処理を施し、網点部はモワレを抑止するために平滑化処理を施している。
【0060】
色補正処理部43は、出力先の色空間特性に合うように色変換処理を行うものである。コピー動作では、出力先である書込み装置6の仕様として、RGBデータをCMYKデータに変換する。また、本第1の実施の形態では、特徴データを利用して、原稿の有彩部は色味が鮮やかになるように調整し、無彩部は色味が落ち着くように調整している。その他、出力先が外部I/F装置9を介したPC13の場合には、汎用規格化されたsRGBに変換することもできる。
【0061】
変倍処理部44は、コピー動作時の指定倍率(拡大/縮小)に従って変倍処理(解像度変換処理)を行うものである。また、この変倍処理部44では、特徴データは使用しないが、画像データに同期するように特徴データに対しても変倍処理が行われる。
【0062】
階調処理部45は、書込み装置6の仕様に合うような階調処理を施すものである。第1の実施の形態では、特徴データを利用して、領域毎にプリンタγおよび誤差拡散処理の手法を切り替えながら、書込み装置6に合わせて階調の深さ(ビット数)を8bitから2bitに変換している。
【0063】
編集処理部46は、ユーザによるコピー動作時の編集指定に従って、枠消去やセンター消去などの処理を、画像データに対し施すものである。
【0064】
第2の画像処理ブロック17は、上述した一連の処理を施すことにより、コピー出力用のCMYK画像データを生成して出力する。そして、画像データ処理装置2から出力されるCMYK画像データは、CPU3を介して、メモリ4に蓄積される。
【0065】
メモリ4に蓄積されたCMYK画像データは、CPU7および書込みI/F装置5を介して書込み装置6に送られる。書込み装置6は、受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力して、原稿のコピーが生成される。
【0066】
このように、第1の実施の形態によれば、多種多様化した画像処理装置における画像処理の種類、読取り装置の読み取り速度、あるいはメモリ容量といった様々な環境に応じて画像処理に対する制約が生じてきたことに対し、画像データ処理装置2の第1の画像処理ブロック16および第2の画像処理ブロック17の両方で処理した画像データをメモリ4に送出するルートと、第1の画像処理ブロック16で処理した画像データを一旦メモリ4に送出すると共に、メモリ4から受け取った画像データを第2の画像処理ブロック17で処理してメモリ4に送出するルートをCPU3により切り替えることにより、ユーザの多種多様な機能要求に対して低コストで対応できるようになった。例えば、第1の画像処理ブロック16での認識処理結果に応じて、第2の画像処理ブロック17の処理内容を切り替えることにより、多種・多様なユーザの機能要求を低コストで実現することができる。また、第2の画像処理ブロック17での変換処理の処理スピードが問題となった場合は、第2の画像処理ブロック17がメモリ4をバッファとして利用することにより可能となり、多種・多様な機能要求を低コストで達成することができる。
【0067】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、第2の画像処理ブロック17における色補正処理部43の処理を切り替える点にある。以下、コピー動作を行う場合で説明する。
【0068】
図5は、図1および図2の操作表示装置の構成を示すブロック図である。操作表示装置7は、ユーザとのインタフェースを行う装置であり、デジタルカラー複合機20の様々な状態や操作方法を促す表示を行うLCD(液晶表示)装置71と、ユーザからの入力を検知するスイッチ装置72と、それらを制御する操作表示制御装置73などにより構成されている。
【0069】
LCD装置71は、LCDデバイスを駆動してLCD表面に組み込まれたタッチパネルからの入力も検知可能なモジュール装置である。スイッチ装置72は、操作表示装置7上に設けられたスイッチ群とその駆動回路から成る。操作表示制御装置73は、CPU3とPCI−Expressバスを介して各種データをやり取りするとともに、LCD装置71とスイッチ装置72とを制御する。すなわち、LCD装置71のタッチパネルや、スイッチ装置72からの入力を検出すると、それぞれ意味的に割り当てられた制御コードに変換してCPU3に通知する。また、CPU3からの制御コードで送られてくる各種指示を解釈して、それらの指示に従った表示をLCD装置71に対して行い、ユーザに伝える。
【0070】
図6は、第2の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。まず、ユーザは、図2の読取り装置1に原稿をセットし、図6の操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン713を選択すると共に、コピーボタン721を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0071】
操作表示装置7は、ユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU3に通知される。CPU3は、コピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。また、CPU3は、デジタルカラー複合機20の画像データ処理装置2に対して、画像データのパスが図2のように構成されるよう設定する。
【0072】
続いて、上記第1の実施の形態と同様に順次動作を行い、原稿1ページ分の読み取りが終了した時点で、メモリ4に原稿1ページ分の画像データと特徴データとを蓄積する。
【0073】
ここで、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の結果を確認し、そのカラー判定処理部32の結果によって、第2の画像処理ブロック17における色補正処理部43の設定を切り替えるようにする。すなわち、原稿がカラーであると判定された場合は、RGB→CMYK変換を行い、原稿がモノクロと判定された場合は、RGB→K変換を行うようにする。
【0074】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、第1の実施の形態と同様に、書込みI/F装置5→書込み装置6に出力され、原稿のコピーが生成される。
【0075】
このように、第2の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16がカラー判定処理部32を備え、第2の画像処理ブロック17が色補正処理部43を備えていて、操作表示装置7の自動カラー判定機能が指定されると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17の色補正処理部43が第1の画像処理ブロック16のカラー判定結果に基づいて、メモリ4から受け取った画像データに対する色補正処理の処理内容を切替えるようにしたため(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合はカラーで出力し、モノクロ原稿の場合はモノクロで出力する)、1つのデジタルカラー複合機20を使って、低コストで多種・多様なユーザの機能要求に対して対応することができる。
【0076】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、第2の画像処理ブロック17における変倍処理部44の処理を切り替える点にある。
【0077】
図7は、第3の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。まず、ユーザは、図2の読取り装置1に原稿をセットし、図7の操作表示装置7上で、スキャナ送信時における解像度設定を、カラーボタン711あるいはモノクロボタン712を使って別々に設定を行うことができる。CPU3は、これらのユーザからの設定に従って、カラー時とモノクロ時のそれぞれのスキャナ送信時における解像度設定を記憶する。
【0078】
続いて、ユーザは、原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン(図6参照)を選択し、また、スキャナボタン723を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0079】
その後は、上記第2の実施の形態と同様に、第1の画像処理ブロック16を経由した画像データと特徴データとをメモリ4に蓄積する。
【0080】
次に、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の判定結果によって、第2の画像処理ブロック17の変倍処理部44の設定を切り替える。すなわち、原稿がカラーと判定された場合はカラー用に指定された解像度に設定し、モノクロと判定された場合は、モノクロ用に指定された解像度に設定する。
【0081】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、上記第1の実施の形態と同様に、外部I/F装置9を介してPC13に出力され、原稿のスキャナ送信を達成することができる。
【0082】
このように、第3の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16がカラー判定処理部32を備え、第2の画像処理ブロック17が変倍処理部44を備え、操作表示装置7の自動カラー判定機能を指定すると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17の変倍処理が第1の画像処理ブロック16カラー判定結果に基づいて、メモリ4から受け取った画像データに対する処理を切替える(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合はデータ量が多くなるため解像度を小さくして送信し、モノクロ原稿の場合は解像度を大きくして送信する等)。これにより、1つのデジタルカラー複合機20を使い、低コストで、多種・多様なユーザの機能要求に対応することができる。
【0083】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、第2の画像処理ブロック17における自動濃度調整処理部41の設定をカラーとモノクロで各々に設定を行う点にある。
【0084】
図8は、第4の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。CPU3は、ユーザからの設定に従って、カラー時とモノクロ時のそれぞれの自動濃度調整の設定を記憶する。
【0085】
続いて、ユーザは、原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン(図6参照)を選択し、また、コピーボタン721を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0086】
その後は、上記第2の実施の形態と同様に、第1の画像処理ブロック16を経由した画像データと特徴データとをメモリ4に蓄積する。
【0087】
次に、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の判定結果によって、第2の画像処理ブロック17の自動濃度調整処理部41の設定を切り替える。すなわち、原稿がカラーと判定された場合は、カラー用に指定された設定とし、モノクロと判定された場合は、モノクロ用に指定された設定とする。
【0088】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、上記第1の実施の形態と同様に、書込みI/F装置5を介して書込み装置6に出力され、原稿のコピーが生成される。
【0089】
このように、第4の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16がカラー判定処理部32を備え、第2の画像処理ブロック17が自動濃度調整処理部41を備え、操作表示装置7の自動カラー判定機能を指定すると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17の自動濃度調整処理が第1の画像処理ブロック16のカラー判定結果に基づいて、メモリ4から受け取った画像データに対する処理を切替える(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合は自動濃度処理をOFFすることによって、薄い色地部など原稿忠実に色再現を行いながら出力し、モノクロ原稿の場合は自動濃度処理をONすることにより、新聞原稿の再現時の地肌汚れを回避する等)。これにより、1つのデジタルカラー複合機20を使い、低コストで、多種・多様なユーザの機能要求に対応することができる。
【0090】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、第2の画像処理ブロック17におけるフィルタ処理部42の設定を切り替える点にある。
【0091】
まず、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、図6に示す操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン713を選択し、コピーボタン721を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0092】
続いて、上記第2の実施の形態と同様に第1の画像処理ブロック16を経由した画像データと特徴データとがメモリ4に蓄積される。
【0093】
ここで、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の結果を確認し、そのカラー判定処理部32の結果によって、第2の画像処理ブロック17におけるフィルタ処理部42の設定を切り替えるようにする。すなわち、原稿がカラーであると判定された場合は、原稿上の網点領域のモワレを考慮してMTF補正フィルタ処理の設定を弱くし、モノクロと判定された場合は、逆にその懸念が少ないため、MTF補正フィルタ処理の設定を強くするようにする。
【0094】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、第1の実施の形態と同様に書込みI/F装置5→書込み装置6に出力され、原稿のコピーが生成される。
【0095】
このように、第5の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16がカラー判定処理部32を備え、第2の画像処理ブロック17がフィルタ処理部42を備え、操作表示装置7の自動カラー判定機能が指定されると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17のフィルタ処理部42が第1の画像処理ブロック16のカラー判定結果に基づいて、メモリ4から受け取った画像データに対する処理を切替えるようにしたため(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合は絵柄が含まれることを考慮してフィルタによる鮮鋭化処理を弱く処理し、モノクロ原稿の場合は文字が多いことを考慮してフィルタによる鮮鋭化処理を強く処理する等)、1つの画像データ処理装置すなわち低コストで、多種・多様なユーザの機能要求に対応することができる。
【0096】
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、第2の画像処理ブロック17における階調処理部45の設定を切り替える点にある。
【0097】
まず、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、図6に示す操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン713を選択し、コピーボタン721を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0098】
続いて、上記第2の実施の形態と同様に第1の画像処理ブロック16を経由した画像データと特徴データとがメモリ4に蓄積される。
【0099】
ここで、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の結果を確認し、そのカラー判定処理部32の結果によって、第2の画像処理ブロック17における階調処理部45の設定を切り替えるようにする。すなわち、原稿がカラーと判定された場合は、原稿の絵柄領域を考慮して、プリンタγの立ち上がりを滑らかに設定し、モノクロと判定された場合は、原稿の絵柄領域よりも文字を鮮鋭に出すことを考慮してプリンタγの立ち上がりを急峻に設定する。
【0100】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、第1の実施の形態と同様に書込みI/F装置5→書込み装置6に出力され、原稿のコピーが生成される。
【0101】
このように、第6の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16がカラー判定処理部32を備え、第2の画像処理ブロック17が階調処理部45を備え、操作表示装置7の自動カラー判定機能が指定されると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17の階調処理部45が第1の画像処理ブロック16のカラー判定結果に基づいて、メモリ4から受け取った画像データに対する処理を切替えるようにしたため(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合は絵柄が含まれることを考慮して階調数を多くして処理し、モノクロ原稿の場合は文字が多いことを考慮して階調数を小さくして処理する等)、1つの画像データ処理装置すなわち低コストで、多種・多様なユーザの機能要求に対応することができる。
【0102】
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態の特徴は、デジタルカラー複合機20において、自動カラー判定機能を指定した場合に、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32でのカラー判定結果に基づいて、図9に示すような画質モード選択画面の設定をカラーとモノクロで各々に設定を行う点にある。
【0103】
図9は、第7の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。CPU3は、ユーザからの設定に従って、カラー時とモノクロ時のそれぞれの画質モードの設定を記憶する。
【0104】
続いて、ユーザは、原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置7上で、カラーモード選択画面の自動ボタン713(図6参照)を選択し、また、コピーボタン721を選択して、スタートボタン725を押下する。
【0105】
その後は、上記第2の実施の形態と同様に、第1の画像処理ブロック16を経由した画像データと特徴データとをメモリ4に蓄積する。
【0106】
次に、CPU3は、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32の判定結果によって、第2の画像処理ブロック17の画質に関する処理ブロック(フィルタ処理部42、色補正処理部43、階調処理部45)の設定を切り替える。具体的には、画質モードの設定(文字、写真、文字/写真)に従って、文字、写真、文字/写真の特徴に特化した画質パラメータのセットを設定する。例えば、フィルタ処理であればマトリクス係数や形状のパラメータ、色補正あれば彩度の調整パラメータ、あるいは、階調処理であればプリンタγのカーブパラメータや誤差拡散のマトリクスパラメータなどである。すなわち、原稿がカラーと判定した場合は、カラー用に指定された画質モードのパラメータを設定し、モノクロと判定された場合は、モノクロ用に指定された画質モードのパラメータを設定する。
【0107】
その後、メモリ4内の画像データと特徴データは、第2の画像処理ブロック17を経由して、上記第1の実施の形態と同様に、書込みI/F装置5→書込み装置6に出力され、原稿のコピーが生成される。
【0108】
このように、第7の実施の形態によれば、第1の画像処理ブロック16のカラー判定処理部32のカラー判定結果に基づいて、各々指定可能な画質モード選択手段を操作表示装置7に備えている(図9参照)。そして、操作表示装置7の自動カラー判定機能を指定すると、第1の画像処理ブロック16でのみ処理された画像データをメモリ4に送出すると共に、第2の画像処理ブロック17におけるフィルタ処理部42、色補正処理部43、階調処理部45の各設定を切り替える(カラー判定処理結果により、カラー原稿の場合は絵柄が含まれることを考慮して、文字・写真モードで処理ブロック2内の画質パラメータを処理し、モノクロ原稿の場合は文字が多いことを考慮して文字モードで処理ブロック2内の画質パラメータを処理する等)。これにより、1つのデジタルカラー複合機20を使い、低コストで、多種・多様なユーザの機能要求に対応することができる。
【0109】
なお、上記各実施の形態にかかる画像処理装置で実行されるプログラムは、図1および図2に示すROM11等に予め組み込まれて提供される。
【0110】
本実施の形態にかかる画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0111】
さらに、本実施の形態にかかる画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態にかかる画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0112】
本実施の形態にかかる画像処理装置で実行されるプログラムは、上述した各部(画像読取り手段、記憶手段、画像データ処理手段、自動カラー判定指定手段、制御手段、第1の画像処理ブロック、第2の画像処理ブロック、カラー判定処理手段、色補正処理手段、変倍処理手段、自動濃度調整処理手段、フィルタ処理手段、階調処理手段、画質モード選択手段等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)3が上記ROM11からのプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像読取り手段、記憶手段、画像データ処理手段、自動カラー判定指定手段、制御手段、第1の画像処理ブロック、第2の画像処理ブロック、カラー判定処理手段、色補正処理手段、変倍処理手段、自動濃度調整処理手段、フィルタ処理手段、階調処理手段、画質モード選択手段等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】第1の実施の形態にかかるデジタルカラー複合機のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態にかかるデジタルカラー複合機のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図1および図2の第1の画像処理ブロックの一構成例を示すブロック図である。
【図4】図1および図2の第2の画像処理ブロックの一構成例を示すブロック図である。
【図5】図1および図2の操作表示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。
【図7】第3の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。
【図8】第4の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。
【図9】第7の実施の形態においてカラー自動判定を行う場合の操作表示装置の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0114】
1 読取り装置
2 画像データ処理装置
3 CPU
4 メモリ
5 書込みI/F装置
6 書込み装置
7 操作表示装置
8 回線I/F装置
9 外部I/F装置
10 S.B.
11 ROM
12 ファクシミリ装置(FAX)
13 パーソナルコンピュータ(PC)
14 デジタルカラー複合機(MFP)
15 SDカード
16 第1の画像処理ブロック
17 第2の画像処理ブロック
20 デジタルカラー複合機
31 シェーディング処理部
32 カラー判定処理部
33 像域分離処理部
41 自動濃度調整処理部
42 フィルタ処理部
43 色補正処理部
44 変倍処理部
45 階調処理部
46 編集処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読取り手段と、
画像データを記憶する記憶手段と、
前記画像読取り手段、あるいは前記記憶手段からの画像データを処理する画像データ処理手段と、
前記原稿がカラーかモノクロかを自動判定するように指定する自動カラー判定指定手段と、
前記各手段を制御すると共に、前記各手段間の接続制御を行う制御手段と、
を備え、
前記画像データ処理手段は、前記画像読取り手段から受け取った画像データを処理する第1の画像処理ブロックと、前記記憶手段あるいは前記第1の画像処理ブロックから受け取った画像データを処理する第2の画像処理ブロックとを有し、
前記制御手段は、前記画像読取り手段から受け取った画像データを前記第1の画像処理ブロックおよび前記第2の画像処理ブロックの両方で処理を行って前記記憶手段に送出するルートと、前記第1の画像処理ブロックで処理した画像データを前記記憶手段に記憶させ、該記憶手段から読み出した画像データを前記第2の画像処理ブロックで処理して前記憶手段に送出するルートとを選択可能とし、前記第1の画像処理ブロックの処理結果に応じて前記第2の画像処理ブロックで行う処理を切り替えたり、前記第2の画像処理ブロックで行う処理内容に応じて前記第2の画像処理ブロックへの入力画像を前記第1の画像処理ブロックか前記記憶手段からかを切り替えたりすることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、
前記第2の画像処理ブロックは、色補正を行う色補正処理手段を有し、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの色補正処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、
前記第2の画像処理ブロックは、変倍処理を行う変倍処理手段を有し、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの変倍処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、
前記第2の画像処理ブロックは、原稿内の濃度範囲を自動で検出して再現する濃度範囲を調整する自動濃度調整処理手段を有し、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの自動濃度調整処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、
前記第2の画像処理ブロックは、画質を調整するフィルタ処理手段を有し、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックのフィルタ処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第1の画像処理ブロックは、前記原稿がカラーかモノクロかを判定するカラー判定処理手段を有し、
前記第2の画像処理ブロックは、階調処理を施す階調処理手段を有し、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックの階調処理手段が前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、前記記憶手段から受け取った画像データに対する処理を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第1の画像処理ブロックで判定されたカラー判定結果に基づいて、画質モードが選択可能な画質モード選択手段をさらに備え、
前記自動カラー判定指定手段の自動カラー判定機能が指定されると、前記第1の画像処理ブロックでのみ処理された画像データが前記記憶手段に送出されると共に、前記第2の画像処理ブロックにおける各処理手段の処理を切り替えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項8】
原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読取りステップと、
少なくとも前記画像読取りステップで読み取った画像データを処理する画像データ処理ステップと、
前記画像データ処理ステップで処理された画像データを記憶する記憶ステップと、
前記原稿がカラーかモノクロかを自動判定するように指定する自動カラー判定指定ステップと、
前記各ステップを制御する制御ステップと、
を含み、
前記画像データ処理ステップは、前記画像読取りステップで読み取られた画像データを処理する第1の処理ステップと、前記記憶ステップあるいは前記第1の処理ステップで処理された画像データを処理する第2の処理ステップとを含み、
前記制御ステップは、前記画像読取りステップで読み取った画像データを前記第1の処理ステップおよび前記第2の処理ステップの両方で処理を行って前記記憶ステップで記憶する手順と、前記第1の処理ステップで処理した画像データを前記記憶ステップで記憶させ、該記憶させた画像データを前記第2の処理ステップで処理して再度前記憶ステップで記憶させる手順とを選択可能にし、前記第1の処理ステップの処理結果に応じて前記第2の処理ステップで行う処理を切り替えたり、前記第2の処理ステップで行う処理内容に応じて前記第2の処理ステップで処理する画像データを前記第1の処理ステップによるものか前記記憶ステップによるものかを切り替えたりすることを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−225269(P2009−225269A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69413(P2008−69413)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】