説明

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

【課題】プレビューで確認する内容に応じて操作表示部の表示方法を切り替えることにより、視認性の確保と消費電力の削減を両立させる。
【解決手段】画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するための所定の画像処理を指定する画像処理指定部10と、画像処理指定部10により指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成部11と、プレビュー画像生成手段で生成されたプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示部15と、前記プレビュー画像を表示する際に、前記画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御部20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作表示部の消費電力を削減した画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
MFP(複合機:Multi Function Printer))で画像を出力する際に、操作表示部の画面に出力結果のイメージを表示して事前に確認できるプレビュー機能がある。ユーザーが事前に確認する例として、画質(濃度、鮮鋭性、色味等)、編集(とじしろ、集約等)、後処理(ステープル位置、パンチ穴位置等)などが挙げられる。
【0003】
低消費電力化されたMFPにおいては、ユーザーがMFPを使用しない待機状態ではスリープモードに移行し、電力消費が多いユニットの1つである操作表示部を消灯/停止させることで消費電力を削減し、またユーザーからの指示(コピーボタンの押下、ネットワークからのプリント命令等)により、待機状態から点灯/復帰し、通常の動作モードに移行する。
【0004】
消費電力の削減対象である操作表示部は、通常動作においても表示方法(輝度等)を切り替えることにより、消費電力を削減できる。しかし、消費電力の削減により表示部の視認性の確保が困難になるため、ユーザーが使用環境に応じて、その都度、操作表示部全体を一律に調整(明るさ調整)している。このため、ユーザーの視認性を維持しながら、通常動作においても輝度等の表示方法を切り替えて消費電力を効率的に削減できないという問題があった。
【0005】
たとえば、特許文献1では、画像表示ユニットが二段階の輝度制御手段を有し、通常の使用時には、画像表示ユニットが低輝度の低消費電力のモードで動作し、撮影準備動作であるシャッタボタンを半押しされた場合には、通常より高輝度で動作させることにより、撮影時の視認性の良さを確保しながら、消費電力の低減/バッテリ持続時間の向上を実現している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記に示されるような従来のMFPでは、プレビューで確認する内容や状況が多岐に渡るため、確認内容などに応じて視認性を確保しつつ、消費電力を効率的に削減することが求められる。このため、たとえば、消費電力の削減を優先するあまり、視認性の確保が充分でない結果、誤ったコピー操作が行われてしまうことにもなりかねないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、プレビューで確認する内容に応じて操作表示部の表示方法を切り替えることにより、視認性の確保と消費電力の削減を両立させた画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するための所定の画像処理を指定する画像処理指定手段と、前記画像処理指定手段により指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、前記プレビュー画像生成手段で生成されたプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、前記プレビュー画像を表示する際に、前記画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プレビュー操作でユーザーが確認する処理内容に応じて、プレビュー画像の表示方法を切り替えているので、ユーザーの視認性や判読性を損なうことなく消費電力が削減され、ランニングコストが低減されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、この実施の形態にかかる画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この実施の形態にかかる画像形成装置(MFP)の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2における表示部の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図2における操作部の構成を示す説明図である。
【図5】図5は、図2における画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、図2における編集処理部の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、この実施の形態にかかるMFPのコピー動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、この実施の形態にかかるプレビュー用画像の生成動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、この実施の形態の表示モードを制御する制御部の構成例を示すブロック図である。
【図10】図10は、管理部により作成され、管理コードデータ記憶部に記憶されている管理コードデータの一例を示す図表である。
【図11】図11は、登録部に登録されているデータの一例を示す図表である。
【図12】図12は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例を示す説明図である。
【図13】図13は、図12における指定前(Before)の管理コードデータを示す図表である。
【図14】図14は、図12における指定後(After)の管理コードデータを示す図表である。
【図15】図15は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例702を示す説明図である。
【図16】図16は、図15における指定前(Before)の管理コードデータを示す図表である。
【図17】図17は、図15における指定後(After)の管理コードデータを示す図表である。
【図18】図18は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例を示す説明図である。
【図19】図19は、図18における指定前(Before)の管理コードデータを示す図表である。
【図20】図20は、図18における指定後(After)の管理コードデータを示す図表である。
【図21】図21は、第2の実施の形態にかかるプレビュー画像の表示例を示す説明図である。
【図22】図22は、第3の実施の形態にかかるプレビュー画像の表示例を示す説明図である。
【図23】図23は、第4の実施の形態にかかるプレビュー画像の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。本発明は、MFPの出力内容を事前に確認するために、表示装置にプレビュー画像を表示するに際して、ユーザーがプレビューで確認したい処理内容、すなわち、画質調整(濃度、鮮鋭性、色味等)、編集加工(とじしろ、集約等)、後処理(ステープル位置、パンチ穴位置等)に応じて、表示装置の表示方法(輝度等)を切り替えることにより、ユーザーの視認性や判読性を損なうことなく消費電力を削減するものである。以下、本発明を具現化する構成・動作について各実施の形態で説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、この実施の形態にかかる画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図1において、画像処理指定部10、プレビュー画像生成部11、プレビュー画像表示部15、表示モード切替制御20を主に備える。画像処理指定部10は、操作部などの入力手段を介して原稿画像に対して所定の画像処理を指定する。プレビュー画像生成部11は、画像処理指定部10で指定されたプレビュー画像を生成する。プレビュー画像表示部15は、プレビュー画像生成部11により所定の画像処理が施された原稿画像のプレビュー画像を表示する。表示モード切替制御20は、プレビュー画像を表示する際に、画像処理の内容に応じて、省電力の表示モードを視認性向上の表示モードに切り替える。
【0013】
また、プレビュー画像生成部11は、画像処理部12、編集処理部13を有する。表示モード切替制御20は、管理部21、登録部22、判定部23を有する。また、表示モード切替制御20は、それぞれ異なる第1、第2のプレビュー画像を並べて表示する際に、第1、第2の画像処理のうち、異なる画像処理の内容に応じて、省電力の表示モードを視認性向上の表示モードに切り替える機能を有する。
【0014】
また、管理部21は、指定された画像処理の内容を管理する。登録部22は、視認性向上の表示モードで表示する画像処理の内容を登録する。判定部23は、指定された画像処理の内容が、登録部22に登録された画像処理の内容であるか否かを判定する。
【0015】
また、管理部21は、指定された複数の画像処理の内容からなる第1の画像処理と、指定された複数の画像処理の内容からなる第2の画像処理とを管理する。そして、判定部23は、第1の画像処理と第2の画像処理とを比較して異なる画像処理の内容を抽出し、前記異なる画像処理の内容が登録部22に登録された画像処理の内容であるか否かを判定する。以下、これらの機能ブロックの具体的な画像形成装置および関連する各構成・動作について説明する。
【0016】
図2は、この実施の形態にかかる画像形成装置(MFP)の全体構成を示すブロック図である。MFPは、図2に示すように、読み取り装置101、書き込み装置107、CPU103、メモリ104、画像処理部102、編集処理部106、ネットワークインターフェース部109、モデム部112、操作部114、表示部115、後処理部108、を備えている。
【0017】
読み取り装置101は原稿を読み取り、電子化した画像データを得る。書き込み装置107は転写紙に画像データを印字する。CPU103はMFP各部を制御する。メモリ104はCPU103を介してバス経由で画像データを一時的に記憶する。記憶装置105は画像データや各種書誌情報を蓄積する。画像処理部102はメモリ104や記憶装置105の画像データに対して画像処理を行う。編集処理部106は編集処理を行う。ネットワークインターフェース部109は他のMFP110やパーソナルコンピュータ(PC)111等の外部装置とネットワーク回線を介して画像データを送受信する。モデム部112はFAX(ファクシミリ装置)113などの外部装置と電話回線を介して画像データを送受信する。操作部114はユーザーによる所定の入力操作を行うための各種キーなどが配置されている。表示部115は画像データのプレビュー表示や操作部114から設定した設定情報を表示する。後処理部108は書き込み装置107で印字した転写紙に対してパンチ穴を開け、ステープル留めなどの用紙後処理を行う。
【0018】
図3は、図2における表示部115の構成を示すブロック図であり、表示部115に液晶モジュールを使用する。液晶モジュールは、表示データを表示する液晶パネル120と、液晶パネル120を裏から照らすバックライト121と、その駆動回路122から構成され、CPU103が駆動回路122を介して、液晶パネル120に画像データや設定情報を表示させるとともに、そのコントラストや輝度の制御や調整が可能である。
【0019】
本例では表示部115としてたとえば、一般的な、8.4型カラーTFT液晶でLEDバックライトのものを使用する。表示部115の消費電力は、液晶パネル120を駆動するための電力に比べてバックライト121でより多く消費される。また、バックライト121を制御することにより、液晶が表示する最大輝度と最小輝度の比、すなわち、コントラスト比が変化する。バックライト121の明るさを暗くすると、消費電力が低下するが、コントラスト比が小さくなり、白黒の表示が不明瞭になるだけでなく、カラー表示の色純度が低下する。また、バックライトを明るくすると、消費電力が増加するが、コントラスト比が大きくなり、白黒の表示が鮮明になるとともに、カラー表示の色純度が高くなり、視認性が向上する。また、バックライト121は駆動回路122を介して液晶パネル120上の任意の領域の輝度を制御することができる。
【0020】
図4は、図2における操作部114の構成を示す説明図である。この操作部114にはユーザーにより入力可能な各種キー(ボタン)が入力可能になっている。図4に示すように、操作部114には、画質調整キー131、機能選択キー132、編集設定キー133、カラーモード選択キー143、集約配置選択キー135、画質モードキー136、とじしろ配置変更キー137、スタンプ付加キー138、後処理設定キー140、ステープル位置変更キー140、パンチ穴位置変更キー141、プレビューキー142、スタートキー143が配置されている。
【0021】
ユーザーは、アプリケーションに関する指定項目(コピー/スキャナ/FAX等)を機能選択キー132の操作によって、MFPの機能(動作アプリケーション)を選択することができる。同様に、カラーモードに関する指定項目をカラーモード選択キー143で操作することによって、カラーコピー/モノクロコピーといったアプリケーションのカラーに関するモードを選択することができる。また、画質モードキー136により画質モードに関する指定項目を操作することによって、出力時の画質仕上がりに関するモードを選択することができる。また、画質調整キー131により画質調整に関する指定項目を操作することによって、出力画像に対する濃度、シャープ/ソフト、コントラストといった仕上がり感や、シアンをグリーンよりにする等の色味感を調整することができる。また、編集設定キー133により編集設定に関する指定項目を操作することによって、出力画像に対する編集処理を指定することができる。たとえば、集約配置選択キー135の操作による集約設定、とじしろ配置変更キー137によるとじしろの付加といった編集処理を指定することができる。また、後処理設定キー140により後処理設定に関する指定項目を操作することによって、画像形成後に出力される用紙に対して、ステープルやパンチ穴、スタンプといった後処理を指定することができる。
【0022】
図5は、図2における画像処理部102の構成を示すブロック図である。フィルタ処理部200は、ユーザーからの指定に従い画像データに対する空間周波数の補正処理を行う。例えば、文字モードにおける、文字をハッキリさせる画質モード指定や、図4のシャープ指定に従い鮮鋭化処理を施し、写真モードにおける、滑らかさの画質モード指定や図4のソフト指定に従い平滑化処理を行う。
【0023】
色補正処理部201は、ユーザーからの指定に従い色に関する補正処理を行う。たとえば、書込み装置107へカラー出力する場合は、読取り装置101のRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)データをCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)画像データに変換する。また、PC111に出力する場合は、デバイスRGBを標準RGB(sRGB)に変換する。その他、図4の色味に関する指定に従って、RGB→CMYKへの色変換や、デバイスRGB→標準RGBへの色変換時の色調を調整する。
【0024】
ガンマ補正処理部202は、図4における濃度やコントラストの指定に従い、出力画像の明るさに対する調整を行う。変倍処理部203は、ユーザーからの指定(拡大/縮小や解像度指定)に従って、画素密度の変換処理を行う。階調処理部204は、ユーザーからの指定と出力先に応じて階調数の変換処理を行う。たとえば、文字モードのコピー出力が指定された場合は、誤差拡散法により解像度に優れた階調変換処理を行い、写真モードのコピー出力が指定された場合は、ディザ法による滑らかさに優れた階調変換処理を行う。
【0025】
図6は、図2における編集処理部106の構成を示すブロック図である。領域削除部300は、画像データの4辺方向の任意の領域を削除し、領域拡張部301は画像データの4辺方向の任意の領域を拡張する。すなわち、画像データを上下左右にシフトさせることが可能になる。編集処理部106は、ユーザーから図4のとじしろの付加が設定された場合に動作する。
【0026】
次に、上述したように構成されたMFPにおけるコピー動作を説明する。図7は、この実施の形態にかかるMFPのコピー動作を示すフローチャートである。この動作は図2に示すCPU103が統括的に実行するものである。図7において、まず、図4に示す操作114においてユーザーにより、コピー機能(アプリケーション)が選択され、スタートボタン143が押されると、この操作を受け付け、読取り装置101は原稿をスキャンし、原稿の読み取りを行う(ステップS101)。続いて、読取り装置101のスキャン走査によって読み取った原稿画像に対応するRGBの画像データをメモリ104に送信する(ステップS102)。さらに、このRGBの画像データは画像処理部102に送信され(ステップS103)、図4の各種設定に従って画像処理が実施されると共に書込み装置107に合わせた画像処理が実施される(ステップS104)。カラーコピーを行う場合は、書込み装置107のCMYKトナーを使った電子写真プロセスに合わせるため、画像データはRGB→CMYK変換と階調処理が実施され、再度メモリ104に送信される(ステップS105)。
【0027】
続いて、図4の操作部114によりとじしろの付加が設定されているか否かを判断する(ステップS106)。ここで、とじしろの付加が設定されていた場合(判断Yes)は、CMYKの画像データは編集処理部106に送信され、とじしろが付加される分の画像がシフト処理された後、再度メモリ104に送信される(ステップS107)。
【0028】
続いて、図4の操作部114によりタンプの付加が設定されているか否かを判断する(ステップS108)。ここで、スタンプの付加が設定されていた場合は、CPU103はメモリ104のCMYK画像データにスタンプ画像を描画する(ステップS109)。
【0029】
次いで、メモリ104のCMYK画像データは書込み装置107に送信され、書込み装置107は電子写真プロセスによって転写紙上に画像を形成し出力する。転写紙は後処理部108に送られ、図3の指定に従ってステープルやパンチ穴等の後加工が実施される(ステップS110)。
【0030】
同様に、読取り装置101によりスキャンした文書のRGBデータを、画像処理部102が標準RGB(sRGB)に変換して、ネットワークインターフェース部109を介して出力することにより電子化された文書が送信され、スキャナ機能の動作となる。
【0031】
次に、MFPのコピー動作時において、プレビュー画像を確認する動作を説明する。図8は、この実施の形態にかかるプレビュー用画像の生成動作を示すフローチャートである。まず、図4の操作部114のプレビューキー142が押下されてプレビューが指定されたか否かを判断する(ステップS111)。ここでプレビューが指定された場合(判断Yes)、読取り装置101から送信され、メモリ104に蓄積されたRGBの画像データを読み込む(ステップS112)。そして、この読み込んだ画像データから、画像処理部102はプレビュー用の画像を生成する(ステップS113)。このとき、画像処理部102は、プレビュー画像として、操作部114を介して受付けられる下記の画質調整、解像度変換、とじしろの付加、スタンプの付加、用紙後処理における疑似画像の生成といった画像処理を行う。
【0032】
RGB画像データは、メモリ104から画像処理部102に送られ、図4の操作部114により指示された画質調整に関する処理を行うと共に、プレビュー用として画素密度変換されたRGB画像データが再度、メモリ104に送信される。本例では、読み取り密度が600dpi(dot per inch)の画像を、150dpiのプレビュー画像に変換する。
【0033】
図4の操作部114により、とじしろの付加が設定されていた場合は、RGB画像データは編集処理部106に送信されシフト処理された後、再度メモリ104に送信される。
【0034】
また、図4の操作部114により、スタンプの付加が設定されたいた場合は、CPU103は、メモリ104のRGB画像データにスタンプ画像を描画し、図4の操作部114により、ステープルやパンチ穴等が指定されていた場合は、CPU103は、メモリ104のRGB画像データに、ステープルやパンチ穴の処理位置が分かるような疑似画像を描画する。
【0035】
以上の処理により、RGBのプレビュー画像データがメモリ104に生成される。また、CPU103は、生成したプレビュー画像データに対して操作部114により指定された各種情報を管理するコードデータを、プレビュー画像データと共にメモリ104に保存する。
【0036】
図9は、この実施の形態の表示モードを制御する制御部400の構成例を示すブロック図である。図9において、符号400は制御部、符号401は管理部、符号402は管理コードデータ記憶部、符号403は表示モード判定部、符号404は登録部である。管理部401、表示モード判定部403はCPU103により実施される処理部であり、管理コードデータ記憶部402、登録部404は、メモリ104または記憶装置105に設定される格納領域である。
【0037】
図10は、管理部401により作成され、管理コードデータ記憶部402に記憶されている管理コードデータの一例を示す図表である。図10に示す管理コードデータ501は、アプリケーションがコピー機能であり、カラーモードがモノクロであり、画質モードが文字であり、画質調整がデフォルト(標準設定)であり、編集設定、後処理設定が無いことを、図4の操作部114により指示したことを表している。
【0038】
図11は、登録部404に登録されているデータの一例を示す図表である。表示モードである視認性向上モードの対象となる、操作部114の指定内容(管理コードデータ)が登録されている。たとえば、画質調整の設定に対しては、表示部115の輝度を明るくする視認性向上モードが設定されている。登録部404に登録されていない操作部114の指定内容は、プレビュー時に、通常の輝度である省電力モードで表示される。なお、登録部404に登録される指定内容は、操作部114からの指示により書き換えることができる。
【0039】
表示モード判定部403は、プレビュー画像データと共に送信されてくる管理コードデータ501を用いて登録部404を参照し、管理コードデータ501が登録内容601と一致したとき、表示モードが視認性向上モードであると判定され、プレビュー画像データが表示部115に送信され、プレビュー画像として表示される。このとき、視認性向上モードに応じて、図3の駆動回路122を制御することにより、プレビュー時の輝度やコントラストを明るくなるように切り替える。
【0040】
また、管理コードデータ501が登録内容601と一致しないときは、プレビュー画像は、輝度を低減した通常状態の省電力モードで表示される。
【0041】
プレビュー画像で確認したい処理内容を基に、ユーザーのプレビュー時の視認性が必要になった場合のみ、表示部115の輝度を明るくする。これにより、ユーザーの視認性が向上し、プレビュー時の誤認識を防止することができ、間違いコピーが防止できるため、ユーザーのランニングコストを著しく改善することができる。また、通常状態の表示輝度を低減させることが可能になり、消費電力を抑制できる。
【0042】
次に、プレビュー画像の具体例をあげて説明する。読取り装置101から送られてメモリ104に蓄積されたRGB画像データを基に、プレビュー用の画像生成を2回繰り返すことにより、図4の操作部114による指定前と指定後の両方を並べてプレビュー画像で確認することができる。
【0043】
図12は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例701を示す説明図である。図13は、図12における指定前(Before)の管理コードデータ502を示す図表であり、図14は、図12における指定後(After)の管理コードデータ503を示す図表である。
【0044】
表示モード判定部403は、指定前(Before)のプレビュー画像データの管理コードデータ502と、指定後(After)のプレビュー画像データの管理コードデータ503を比較し、比較の結果、その差異が後処理設定のみであると判定する。ここで、管理コードデータ503には、パンチ穴の位置の確認(画像と重なってないか?)などのために後処理が設定されている。
【0045】
表示モード判定部403は、後処理設定が登録部404に登録されているか否かを照合し、この例では後処理設定が登録されていないので、通常の輝度(省電力モード)でプレビュー画像を表示する。
【0046】
図15は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例702を示す説明図である。図16は、図15における指定前(Before)の管理コードデータ504を示す図表であり、図17は、図15における指定後(After)の管理コードデータ505を示す図表である。
【0047】
表示モード判定部403は、指定前(Before)のプレビュー画像データの管理コードデータ504と、指定後(After)のプレビュー画像データの管理コードデータ505を比較し、比較の結果、その差異が画質調整であると判定する。
【0048】
表示モード判定部403は、画質調整が登録部404に登録されているか否かを照合し、この例では画質調整が登録されているので、表示部115に対して視認性向上モードが指示され、白黒の表示が鮮明で、カラー表示の色純度が高くなるように表示モードを切り替えて、輝度を向上させて表示する。これにより、ユーザーの視認性が向上され、プレビュー時の誤認識が防止される。なお、プレビュー確認が終了後に、再び通常の輝度に戻る。
【0049】
図18は、指定前(Before)と指定後(After)のプレビュー表示例703を示す説明図である。図19は、図18における指定前(Before)の管理コードデータ506を示す図表であり、図20は、図18における指定後(After)の管理コードデータ507を示す図表である。
【0050】
表示モード判定部403は、指定前(Before)のプレビュー画像データの管理コードデータ506と、指定後(After)のプレビュー画像データの管理コードデータ507を比較し、比較の結果、その差異が編集設定と後処理であると判定する。
【0051】
表示モード判定部403は、編集設定と後処理が登録部504に登録されているか否かを照合する。この例では編集設定と後処理が登録されているので、表示部115に対して視認性向上モードが指示され、指定後(After)のプレビュー画像データ中の、編集設定(パンチ穴)と後処理(「COPY」のスタンプ)が施されたエリアのみ輝度を向上させて表示する。
【0052】
このように、指定前と指定後の両方を並べてプレビュー画像で確認する際に、図4の操作部114による指定内容に変化があった領域のみ、表示部115を制御して通常の輝度より明るく表示させる。これにより、ユーザーがプレビューで確認したい領域のみ視認性を向上させることができ、プレビュー時の誤認識を防止すると共に、表示部114における消費電力を削減することができる。
【0053】
(第2の実施の形態)
この実施の形態では、図4の操作部114の機能選択キー132により文書蓄積機能が選択された場合について説明する。
【0054】
図4の操作部114の機能選択キー132において、コピーと、文書蓄積ボタンが選択され、スタートボタン143が押されると、読取り装置101は原稿をスキャンし、RGBの画像データをメモリ104に送信する。次いで、RGBの画像データは画像処理部102に送信され、図4の各種設定に従った画像処理と共に書込み装置107に合わせた画像処理が実施される。
【0055】
カラーコピーを行う場合は、書込み装置107のCMYKトナーを使った電子写真プロセスに合わせるため、画像データはRGB→CMYK変換と階調処理が実施され、再度メモリ104に送信される。
【0056】
図4の操作部114において、とじしろの付加が設定されていた場合は、CMYKの画像データは編集処理部106に送信され、シフト処理された後、再度メモリ104に送信される。また、スタンの付加が設定されていた場合は、CPU103はメモリ104のCMYK画像データにスタンプ画像を描画する。メモリ104のCMYK画像データは、記憶装置105に送信され、蓄積される。
【0057】
上記したように、最初にメモリ104に蓄積されたRGBの画像データからプレビュー画像を生成し、記憶装置105に蓄積される。CPU103は、記憶装置105に蓄積されたコピー出力用のCMYK画像データとそのプレビュー用のRGB画像データと、操作部114により指定された各種モード情報、別途指定された蓄積文書登録名と共に、蓄積文書として管理する。
【0058】
ユーザーが蓄積された文書を確認する場合は、図21(a)に示すように、表示部115に蓄積された文書がリスト表示される。ユーザーがその内容を更に確認する場合は、表示された文書リストから確認したい文書を選択し、プレビュー表示して確認する。このとき、表示モード判定部403は、蓄積した文書ファイルの管理コードデータが登録部404に登録されているか否かを参照することにより、表示部115を制御し、表示するときの輝度を切り替える。
【0059】
図21(b)に示すように、赤色コピーなど単色(モノクロを含む)モードの蓄積文書である場合は、通常の輝度(省電力モード)でプレビュー画像を表示する。
【0060】
また、図21(c)に示すように、フルカラーモードの蓄積文書である場合は、輝度を明るくした視認性向上モードでプレビュー画像を表示する。
【0061】
したがって、この実施の形態によれば、ユーザーがMFPに蓄積された文書をプレビュー確認する場合に、ユーザーが文書蓄積時に指定した処理モードの内容を基に視認性を判断して表示することにより、表示輝度を低減して消費電力を抑えつつ、プレビュー時の誤認識を防止することが可能となる。これにより、間違いコピーが防止できるため、ユーザーのランニングコストを著しく改善することができる。
【0062】
(第3の実施の形態)
この実施の形態では、プレビュー画像を拡大/縮小、移動させながら内容を確認する場合の例について説明する。
【0063】
表示部115にプレビュー画像を表示させた後、ユーザーはプレビュー画像を更に詳細に確認したい場合は、プレビュー画像を拡大/縮小、移動させながら内容を確認する。
【0064】
図22は、この実施の形態にかかる表示例を示す説明図である。表示モード判定部403は、最初のプレビュー確認時には、通常の輝度(省電力モード)で表示し、ユーザーによりプレビュー画像の更なる確認のための操作(拡大/縮小、移動)が指定された場合に、視認性向上モードに切り替えて、通常の輝度より明るく表示させる。
【0065】
したがって、この実施の形態によれば、ユーザーがプレビュー画像を確認する場合に、更に詳細な内容確認が指定された場合に、視認性を向上させて表示することにより、表示輝度を低減して消費電力を抑えつつ、プレビュー時の誤認識を防止することが可能となる。
【0066】
(第4の実施の形態)
この第4の実施の形態では、読み取った原稿の画像データに対して、OCR(optical character reader)処理を行う場合の例について説明する。
【0067】
図4の操作部114の機能選択キー132により、コピーと、文書蓄積ボタンが選択され、スタートボタン143が押されると、読取り装置101は原稿をスキャンし、RGBの画像データをメモリ104に送信する。次いで、CPU103は、メモリ104のRGB画像データに対してOCR処理を実行し、OCRの処理結果は、蓄積文書の付属情報として記憶装置105の管理コードデータ記憶部402に保存される。
【0068】
ユーザーが蓄積された文書を確認する場合は、第2の実施の形態と同様に、表示部115に蓄積された文書がリスト表示され、そのとき、OCRの結果も同時に表示するか否かを、ユーザーは図4の操作部114において選択する(図23(a)参照)。
【0069】
表示モード判定部403は、選択されたフルカラーモードの蓄積文書である場合でも、OCRの結果を同時に表示する場合、省電力モードと判定して、プレビュー画像を通常の輝度(省電力モード)で表示する(図23(c)参照)。OCRの結果が表示される場合は、ユーザーは画像情報だけでなく、文字情報も同時に確認できるため、文書内容の認識が容易である。フルカラーモードの蓄積文書を表示する場合は、実施例2と同様に、視認性向上モードでプレビュー画像を表示する(図23(b)参照)。
【0070】
したがって、この実施の形態によれば、ユーザーがMFPに蓄積された文書をプレビューで確認する際に、ユーザーがOCRの結果から蓄積文書の内容を把握できる場合は、通常の輝度のまま表示することにより、表示輝度を低減して消費電力を削減することができ、ユーザーのランニングコストを著しく改善することができる。
【0071】
(第5の実施の形態)
この第5の実施の形態では、セキュリティ文書を読み取る場合の例について説明する。図4の操作部114の機能選択キー132により、コピーと、文書蓄積ボタンを選択する際に、ユーザーは別途セキュリティ文書であるか否かを図示しないボタンなどにより設定する。その後、スタートボタン143を押すと、読取り装置101は原稿をスキャンし、前述した記憶装置105の管理コードデータ記憶部402に、コピー出力用のCMYK画像データと、プレビュー用のRGB画像データと、各種モード情報を記憶・管理する際に、セキュリティ文書であるか否かの情報も同時に記憶・管理する。
【0072】
ユーザーが蓄積された文書を確認する際に、表示モード判定部403は、選択された文書がセキュリティ文書である場合は、通常の輝度(省電力モード)でプレビュー画像を表示する。あるいは通常の輝度より更に低い輝度で表示しても良い。
【0073】
したがって、この実施の形態によれば、ユーザーがMFPに蓄積された文書をプレビューで確認する際に、蓄積文書がセキュリティ文書である場合は、プレビュー時の視認性や認識性を向上させずに、通常の輝度で表示する。これにより、表示部115をユーザー以外の他人から覗き込まれた場合にも、情報の漏洩防止が可能となり、ユーザーのセキュリティ性能を著しく改善することができる。
【0074】
ところで、液晶を用いた表示装置の電力は、液晶駆動に比べてバックライト光源でより多く消費される。また、バックライトを制御することにより、液晶が表示する最大輝度と最小輝度の比(コントラスト比)が変化する。コントラスト比が小さくなると、白黒の表示が不明瞭になるだけでなく、カラー表示の色純度が低下し、プレビュー動作時のユーザーの視認性や判読性が悪化する。
【0075】
このため、上述した実施の形態では、ユーザーがプレビュー動作で確認したい処理内容が、編集(とじしろ、集約等)や後処理(ステープル位置、パンチ穴位置等)である場合、プレビュー画面上での白黒の鮮鋭性や色味に関する忠実度は重要ではなく、これらが多少劣っていても、ユーザーが視認できるため、低コントラスト、すなわち、バックライトの輝度を低下させた状態である通常の動作状態でも、ユーザーの視認性や判読性を損なうことなく、操作表示部の消費電力を削減することが可能になる。
【0076】
また、ユーザーがプレビュー動作で確認したい内容が、画質調整(濃度、鮮鋭性、色味等)である場合、プレビュー画面上での白黒の鮮鋭性や色味に関する忠実度は重要であるため、高コントラスト、すなわち、バックライトの輝度を上げる。これにより、ユーザーの視認性が向上する。
【0077】
本実施の形態で実行されるプログラムは、メモリ104、あるいは記憶装置105に予め組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。本実施の形態で実行されるプログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0078】
また、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0079】
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部(画像処理指定部10、プレビュー画像生成部11、画像処理部12、編集処理部13、プレビュー画像表示部15、表示モード切替制御部20、管理部21、登録部22、判定部23)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU103(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM等の主記憶装置上にロードされ、画像処理指定部10、プレビュー画像生成部11、画像処理部12、編集処理部13、プレビュー画像表示部15、表示モード切替制御部20、管理部21、登録部22、判定部23の各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0080】
101 読取り装置
102 画像処理部
103 CPU
104 メモリ
105 記憶装置
106 編集処理部
107 書き込み装置
108 後処理部
109 ネットワークインターフェース部
110 MFP
111 PC
112 モデム部
113 FAX
114 操作部
115 表示部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開2007−166515号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するための所定の画像処理を指定する画像処理指定手段と、
前記画像処理指定手段により指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、
前記プレビュー画像生成手段で生成されたプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、
前記プレビュー画像を表示する際に、前記画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するためのそれぞれ異なる複数の画像処理を指定する画像処理指定手段と、
前記画像処理指定手段により指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、
前記画像処理指定手段の指定により、第1の画像処理が施された出力画像の第1のプレビュー画像と、前記第1の指定とは異なる第2の指定により、第2の画像処理が施された出力画像の第2のプレビュー画像とを並べて表示するプレビュー画像表示手段と、
前記第1、第2のプレビュー画像を並べて表示する際に、前記第1、第2の画像処理のうち、異なる画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記表示モード切替制御手段は、
前記指定された画像処理の内容を管理する管理手段と、
前記視認性向上の表示モードで表示する画像処理の内容を登録した登録手段と、
前記指定された画像処理の内容が、前記登録手段に登録された画像処理の内容であるか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、前記指定された複数の画像処理の内容からなる第1の画像処理と、前記指定された複数の画像処理の内容からなる第2の画像処理とを管理し、前記判定手段は、前記第1の画像処理と第2の画像処理とを比較して異なる画像処理の内容を抽出し、前記異なる画像処理の内容が前記登録手段に登録された画像処理の内容であるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示モード切替制御手段は、前記画像処理の内容が画質調整処理であるとき、視認性向上の表示モードに切り替えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記表示モード切替制御手段は、前記画像処理の内容がカラーモード処理であるとき、視認性向上の表示モードに切り替えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示モード切替制御手段は、前記異なる画像処理の内容が編集処理と後処理であるとき、前記第2のプレビュー画像の内、前記編集処理と後処理が実施された画像領域を、視認性向上の表示モードに切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記プレビュー画像を表示させた後、拡大/縮小、移動を指示する指示手段を備え、前記表示モード切替制御手段は、前記拡大/縮小、移動を指示されたとき、視認性向上の表示モードに切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記出力画像に対してOCR処理するOCR処理手段を備え、前記プレビュー画像と前記OCR処理した処理結果を並べて表示する際に、前記表示モード切替制御手段は前記省電力の表示モードで表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記出力画像がセキュリティ文書であるか否かを設定する設定手段を備え、前記出力画像がセキュリティ文書であるとき、前記表示モード切替制御手段は、前記セキュリティ文書のプレビュー画像を前記省電力の表示モードで表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項11】
画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するための所定の画像処理を指定する画像処理指定工程と、
前記画像処理指定工程により指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成工程と、
前記プレビュー画像生成工程で生成されたプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示工程と、
前記プレビュー画像を表示する際に、前記画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項12】
画像出力前に出力画像の状態を示すプレビュー画像を生成するための所定の画像処理を指定する画像処理指定ステップと、
前記画像処理指定ステップにより指定された画像処理にしたがってプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成ステップと、
前記プレビュー画像生成ステップで生成されたプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示ステップと、
前記プレビュー画像を表示する際に、前記画像処理の内容に応じて、省電力時の表示状態に対して視認性を向上させた表示モードに切り替える表示モード切替制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−54908(P2012−54908A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144904(P2011−144904)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】