説明

画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラム

【課題】 ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制する。
【解決手段】 複写機1の制御部700のCPU710は、原稿画像データを読み出して、印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する出力画像生成部714と、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出部715と、出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて出力画像データを補正する画像補正部716とを備え、RAM720は、原稿画像データを格納する原稿画像記憶部721と、原稿ドット比率を格納するドット比率記憶部722とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データから印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
原稿画像が印刷された記録紙を原稿として読み取り、複写して得られた出力を、再度、原稿として複写する処理を繰り返して行う際(いわゆる、ジェネレーションコピーを行う際)には、複写に伴う読み取りノイズの混入、読み取りに施される種々の画像処理等の影響によって、出力される画像の品質が低下する場合がある。例えば、文字が不鮮明となる場合や、カラー画像の色が変化する等の画質の低下が発生する。
【0003】
このようなジェネレーションコピーに伴う画質の低下の問題に対して、種々の提案が開示されている。例えば、特許文献1には、コピー出力ではない通常の原稿(以下、原始原稿という)からコピーする場合に使用するパラメータと、原稿がコピー出力(以下、コピー原稿という)の場合使用するパラメータとを備え、これらをユーザからの操作で切り換える画像処理装置が提案されている。
【特許文献1】特開平3−284057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の構成では、ユーザが目視にて原稿が原始原稿であるか、コピー原稿であるかを判別して、パラメータを切り換える操作を行う必要があり、ユーザにとって、この作業が煩雑である場合があった。特に、原始原稿とコピー原稿とが混入している場合には、この作業に要する負荷が大きくなり、上記の課題が顕在化する可能性が高い。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することの可能な画像処理装置、画像形成装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の画像処理装置は、予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データから印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する画像処理装置であって、前記原稿画像データを格納する原稿画像記憶手段と、前記カラー原稿が前記1の画像形成装置において印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数に対する前記所定の現像色毎のドット数の比率を原稿ドット比率として格納するドット比率記憶手段と、前記原稿画像記憶手段から前記原稿画像データを読み出して、前記所定の現像色から構成される前記出力画像データを生成する出力画像生成手段と、前記出力画像データに含まれる全ドット数に対する前記出力画像データの前記所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出手段と、前記出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて前記出力画像データを補正する画像補正手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項8に記載の画像処理プログラムは、コンピュータを備え、予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データから印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する画像処理装置画像処理プログラムであって、前記コンピュータを、前記原稿画像データを格納する原稿画像記憶手段と、前記カラー原稿が前記1の画像形成装置において印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数に対する前記所定の現像色毎のドット数の比率を原稿ドット比率として格納するドット比率記憶手段と、前記原稿画像記憶手段から前記原稿画像データを読み出して、前記所定の現像色から構成される前記出力画像データを生成する出力画像生成手段と、前記出力画像データに含まれる全ドット数に対する前記出力画像データの前記所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出手段と、前記出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて前記出力画像データを補正する画像補正手段として機能させることを特徴としている。
【0008】
これらの発明によれば、原稿画像記憶手段に、予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データが格納されており、ドット比率記憶手段に、カラー原稿が1の画像形成装置において印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数に対する所定の現像色毎のドット数の比率が原稿ドット比率として格納されている。
【0009】
そして、出力画像生成手段によって、原稿画像記憶手段から原稿画像データが読み出されて、所定の現像色から構成される出力画像データが生成され、ドット比率算出手段によって、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの所定の現像色毎のドット数の比率が出力ドット比率として求められる。更に、画像補正手段によって、出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて出力画像データが補正される。
【0010】
従って、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの所定の現像色毎のドット数の比率である出力ドット比率及び印刷された範囲内の全ドット数に対する所定の現像色毎のドット数の比率である原稿ドット比率に基づいて出力画像データが補正されるため、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することが可能となる。
【0011】
すなわち、全ドット数に対する画像データの所定の現像色毎のドット数の比率は、画像全体の色合いを表すものであるため、出力ドット比率及び原稿ドット比率によって、それぞれ、出力画像及び原稿画像の全体の色合いが表されるのである。
【0012】
請求項2に記載の画像処理装置は、前記画像補正手段が、前記所定の現像色毎に、前記出力ドット比率を前記原稿ドット比率に略一致させるべく前記出力画像データを補正することを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、画像補正手段によって、所定の現像色毎に、出力ドット比率を原稿ドット比率に略一致させるべく出力画像データが補正される。
【0014】
従って、所定の現像色毎に、出力ドット比率を原稿ドット比率に略一致させるべく出力画像データが補正されるため、出力画像全体の色合いが原稿画像の全体の色合いと一致され、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下が更に抑制される。
【0015】
請求項3に記載の画像処理装置は、前記ドット比率記憶手段に格納された前記原稿ドット比率を読み出し、前記原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データを生成するドット比率画像生成手段と、前記画像補正手段によって補正された出力画像データに、前記ドット比率画像データを合成して出力画像データを更に補正する画像合成手段とを備えることを特徴としている。
【0016】
上記構成によれば、ドット比率画像生成手段によって、ドット比率記憶手段に格納された原稿ドット比率が読み出され、この原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データが生成される。そして、画像合成手段によって、画像補正手段によって補正された出力画像データに、ドット比率画像データが合成されて出力画像データが更に補正される。
【0017】
従って、出力画像データに、原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データが合成されて出力画像データが補正されるため、出力画像データから原稿ドット比率を読み取ることが可能となる。
【0018】
請求項4に記載の画像処理装置は、前記ドット比率画像生成手段が、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データを生成することを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、ドット比率画像生成手段によって、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データが生成される。
【0020】
従って、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データが生成されるため、出力画像データにドット比率画像データが合成されることに起因して出力画像の画質が低下することが抑制される。
【0021】
請求項5に記載の画像処理装置は、前記ドット比率画像生成手段が、前記ドット比率画像データを目視にて視認困難な所定の色で生成することを特徴としている。
【0022】
上記構成によれば、ドット比率画像生成手段によって、ドット比率画像データが目視にて視認困難な所定の色で生成される。
【0023】
従って、ドット比率画像データが目視にて視認困難な所定の色で生成されるため、目視にて視認困難なドット比率画像データが容易に生成される。例えば、ドット比率画像として、各現像色を表す記号等の文字に対応付けて、そのドット比率を数値として所定の位置に生成する形態でもよい。
【0024】
請求項6に記載の画像処理装置は、前記原稿画像データに前記ドット比率画像データが含まれているか否かを判定する原稿画像判定手段と、前記ドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、前記原稿ドット比率を求めて前記ドット比率記憶手段に格納する原稿ドット読取手段とを備えることを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、原稿画像判定手段によって、原稿画像データにドット比率画像データが含まれているか否かが判定され、ドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、原稿ドット読取手段によって、原稿ドット比率が求められてドット比率記憶手段に格納される。
【0026】
従って、原稿画像データにドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、原稿ドット比率が求められるため、ユーザがコピー原稿であるか否かを判定する等の作業を行う必要がなくなり、ユーザの作業負荷が軽減されると共に、読み込まれた原稿ドット比率を用いて画質の劣化が抑制された出力画像を生成することが可能となる。
【0027】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置と、原稿画像を光学的に読み取り、光電変換して前記原稿画像データを生成する原稿読取手段と、前記出力画像データを画像として記録紙上に形成する印刷手段とを備えることを特徴としている。
【0028】
上記構成によれば、原稿読取手段によって、原稿画像が光学的に読み取られ、光電変換されて原稿画像データが生成され、請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置によって、画質の劣化が抑制された出力画像データが生成される。そして、印刷手段によって、出力画像データが画像として記録紙上に形成される。
【0029】
従って、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することが可能な画像形成装置が実現される。
【発明の効果】
【0030】
請求項1、8に記載の発明によれば、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの所定の現像色毎のドット数の比率である出力ドット比率及び印刷された範囲内の全ドット数に対する所定の現像色毎のドット数の比率である原稿ドット比率に基づいて出力画像データが補正されるため、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することができる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、所定の現像色毎に、出力ドット比率を原稿ドット比率に略一致させるべく出力画像データが補正されるため、出力画像全体の色合いが原稿画像の全体の色合いと一致され、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を更に抑制することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、出力画像データに、原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データが合成されて出力画像データが補正されるため、出力画像データから原稿ドット比率を読み取ることができる。
【0033】
請求項4に記載の発明によれば、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データが生成されるため、出力画像データにドット比率画像データが合成されることに起因して出力画像の画質が低下することを抑制することができる。
【0034】
請求項5に記載の発明によれば、ドット比率画像データが目視にて視認困難な所定の色で生成されるため、目視にて視認困難なドット比率画像データを容易に生成できる。
【0035】
請求項6に記載の発明によれば、原稿画像データにドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、原稿ドット比率が求められるため、ユーザがコピー原稿であるか否かを判定する等の作業を行う必要がなくなり、ユーザの作業負荷が軽減されると共に、読み込まれた原稿ドット比率を用いて画質の劣化が抑制された出力画像を生成することができる。
【0036】
請求項7に記載の発明によれば、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することが可能な画像形成装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一例である複写機の側面図である。複写機1は、本体部200と、本体部200の左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500(原稿読取手段の一部に相当する)と、原稿読み取り部500の上方に配設された原稿給送部600とを備えている。
【0038】
操作部400は、操作パネル401、スタートキー402及びテンキー403等を備えている。操作パネル401は、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)401a、及び、LCD401aと一体に配設されたタッチパネル401b等からなるものである。スタートキー402は、ユーザが印刷実行指令等を入力するために用いられ、テンキー403は、印刷部数等を入力するために用いられるものである。
【0039】
タッチパネル401bは長方形状をした薄層体で、縦横にそれぞれ所定ピッチで線状の透明材からなる感圧素材を配列したものを透明カバーで被覆する等により構成されたもので、LCD401aの画面上に貼付されている。そして、LCD401a画面に表示される選択などを促すボタンのアドレスと押圧位置とからいずれのボタンが指示されたかが判定し得るように構成されている。
【0040】
原稿給送部600は、原稿載置部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送路604、コンタクトガラス605等を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501等を備えている。
【0041】
給紙ローラ603は、原稿載置部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送路604は、繰り出された原稿を1枚ずつ順にスキャナ501上に搬送するものである。スキャナ501は、撮像素子(CCD;Charge Coupled Device)を備え、搬送された原稿を順次読み取るものであり、読み取られた原稿は原稿排出部602に排出される。また、スキャナ501は、コンタクトガラス605に載置された原稿を読み取る場合は、コンタクトガラス605に沿って矢印Aで示す方向(図の右方向)に移動しつつ原稿を読み取るものである。
【0042】
本体部200は、複数の(ここでは、3個の)給紙カセット201a〜201c、複数の(ここでは、3本の)給紙ローラ202a〜202c、手差し給紙部201d、手差し給紙ローラ202d、転写ローラ203、中間転写体ローラ204、感光体ドラム205、露光装置206、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色用の現像装置207Y、207M、207C、207K、定着ローラ208、排出口209、排出トレイ210、記録紙搬送路211等を備える。
【0043】
感光体ドラム205は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム205に各色別に静電潜像を形成するものである。現像装置207Y,207M,207C,207Kは、各色の現像剤を感光体ドラム205に供給して各現像色別のトナー像を形成するものである。中間転写体ローラ204は、感光体ドラム205から各現像色のトナー像が転写され、中間転写体ローラ204上にカラーのトナー像が形成されるものである。
【0044】
一方、給紙ローラ202a〜202cは、記録紙が収納された給紙カセット201a〜201cから記録紙を引き出し、記録紙搬送路211は、引き出された記録紙を転写ローラ203へと搬送するものである。転写ローラ203は、搬送された記録紙に中間転写体ローラ204上のトナー像を転写させるものである。トナー像が転写された記録紙は、記録紙搬送路211により定着ローラ208へと搬送され、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して記録紙に定着させるものである。トナー像が定着された記録紙は、記録紙搬送路211を介して排出口209へと搬送され用紙後処理部300に搬入される。また、記録紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0045】
用紙後処理部300は、搬入口301、記録紙搬送路302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備えている。記録紙搬送路302は、排出口209から搬入口301に搬入された記録紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ記録紙を排出するものである。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された記録紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0046】
図2は、図1に示す複写機1の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。複写機1は、複写機1の適所に配設され、複写機1の動作を制御する制御部700を備えている。ここで、制御部700は、CPU(Central Processing Unit)710、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)720、本発明に係る画像処理プログラム等を格納するROM(Read Only Memory:図示省略)等から構成されている。
【0047】
CPU710は、図1に示すスキャナ501等を介して原稿画像を読み取り原稿画像データを生成する原稿読取部711(原稿読取手段の一部に相当する)と、原稿画像データにドット比率画像データが含まれているか否かを判定する原稿画像判定部712(原稿画像判定手段に相当する)と、ドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、前記原稿ドット比率を求める原稿ドット読取部713(原稿ドット読取手段に相当する)と、原稿画像データを読み出して、印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する出力画像生成部714(出力画像生成手段に相当する)と、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出部715(ドット比率算出手段に相当する)と、出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて出力画像データを補正する画像補正部716(画像補正手段に相当する)と、原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データを生成するドット比率画像生成部717(ドット比率画像生成手段に相当する)と、出力画像データにドット比率画像データを合成して出力画像データを更に補正する画像合成部718(画像合成手段に相当する)と、出力画像データを画像として記録紙上に形成する印刷部719(印刷手段に相当する)とを備えている。
【0048】
RAM720は、原稿読取部711によって生成された原稿画像データを格納する原稿画像記憶部721(原稿画像記憶手段に相当する)と、原稿ドット読取部713によって求められた原稿ドット比率を格納するドット比率記憶部722(ドット比率記憶手段に相当する)とを備えている。
【0049】
ここでは、CPUが、ROM等に予め格納された本発明に係る画像処理プログラムを読み出して実行することにより、原稿読取部711、原稿画像判定部712、原稿ドット読取部713、出力画像生成部714、ドット比率算出部715等の機能部として機能するものである。
【0050】
また、RAM720、ROMに格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
【0051】
原稿読取部711は、図1に示すスキャナ501等を介してカラーの原稿画像を読み取り画素毎にR(Red)、G(Green)、B(Blue)の3成分からなる画像データ(以下、原稿画像データという)を生成し、生成された画像データを原稿画像記憶部721に格納するものである。
【0052】
原稿画像判定部712は、原稿画像データに原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データが含まれているか否かを判定するものである。ここで、原稿ドット比率は、原稿画像データが印刷されているカラー原稿に関して、そのカラー原稿が印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数(印刷出力用の画像データを構成する全ドット数)に対する所定の現像色(ここでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))毎のドット数の比率である。
【0053】
具体的には、全ドット数DT、印刷出力用の画像データに含まれるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色のドット数DY、DM、DC、DKを用いて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色の原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKは、次の(1)〜(4)式で表される。
DRY=DY/DT×100 (1)
DRM=DM/DT×100 (2)
DRC=DC/DT×100 (3)
DRK=DK/DT×100 (4)
【0054】
原稿ドット読取部713は、原稿画像判定部712によって、原稿画像データにドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、ドット比率画像データから原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを求め、求めた原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKをドット比率記憶部722に格納するものである。
【0055】
出力画像生成部714は、原稿画像記憶部721から原稿画像データを読み出して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色から構成される印刷出力用の画像データである出力画像データを生成するものである。
【0056】
ドット比率算出部715は、出力画像データに含まれる全ドット数に対する出力画像データの現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるものである。具体的には、出力画像データの全ドット数PDT、出力画像データに含まれるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色のドット数PDY、PDM、PDC、PDKを用いて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色の出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKは、次の(5)〜(8)式で表される。
PRY=PDY/PDT×100 (5)
PRM=PDM/PDT×100 (6)
PRC=PDC/PDT×100 (7)
PRK=PDK/PDT×100 (8)
【0057】
画像補正部716は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像色毎に、出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに略一致させるべく出力画像データを補正するものである。
【0058】
ここでは、次の(9)式で規定される評価指標DPが所定の閾値SH以下となるまで繰り返し出力画像データを補正するものである。
DP=(PRY−DRY)+(PRM−DRM)+(PRC−DRC)+(PRK−DRK) (9)
また、出力画像データの補正は、例えば、γ補正により行うものである。
【0059】
ドット比率画像生成部717は、原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを表す画像データであるドット比率画像データを生成するものである。ここでは、目視にて視認困難な所定の色(例えば、薄いイエロー)で、各現像色を表す記号(Y、M、C、K)に対応付けて、そのドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを数値として所定の位置に生成するものである(図3参照)。
【0060】
画像合成部718は、画像補正部716によって補正された出力画像データにドット比率画像データを合成して出力画像データを更に補正するものである。ここで、図3を用いて、出力画像データとドット比率画像データとの合成処理の一例について説明する。
【0061】
図3は、画像合成部718で行われる合成処理の一例を示す説明図である。(a)は、画像補正部716によって補正された出力画像データの一例を示す画像であり、(b)は、ドット比率画像データの一例を示す画像であり、(c)は、出力画像データとドット比率画像データとが合成された画像である。
【0062】
(a)に示すように、出力画像801は、所定の記録紙に対応する領域800内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像色で形成された画像である(図では、出力画像801を、便宜上、モノクロ画像として表示している)。
【0063】
(b)に示すように、ドット比率画像811は、所定の記録紙に対応する領域810内に薄いイエロー(Y)で形成され、各現像色を表す記号(Y、M、C、K)に対応付けて、そのドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを数値として所定の位置(ここでは、領域810の略中央部)に形成された画像である(図では、出力画像801を、便宜上、モノクロ画像として表示している)。
【0064】
(c)に示すように、(a)に示す出力画像801に、(b)に示すドット比率画像811が合成されて補正された画像である。ここでは、ドット比率画像822を、便宜上、視認可能な形態で表示しているが、目視にて視認困難が色である薄いイエロー(Y)で形成されているため、実際の画像としては、(a)に示す出力画像801と(c)に示す出力画像821との差違(ドット比率画像822の有無)は目視では殆ど識別することができない程度の軽微なものである。
【0065】
再び、図2に戻って、制御部の機能構成について説明する。印刷部719は、画像合成部718によって補正された出力画像データを画像として記録紙上に形成するものである。具体的には、画像合成部718によって補正された出力画像データを記録紙に印刷するべく、図1に示す本体部200を構成する転写ローラ203、中間転写体ローラ204、感光体ドラム205、露光装置206、現像装置207Y、207M、207C、207K、定着ローラ208等に対して指示信号を出力するものである。
【0066】
原稿画像記憶部721は、原稿読取部711によって生成されたR、G、Bの3成分からなる原稿画像データを格納するものであり、ドット比率記憶部722は、原稿ドット読取部713によって求められた原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを格納するものである。
【0067】
図4は、制御部700の原稿画像を読み取る動作の一例を示すフローチャートである。まず、原稿読取部711によって図1に示すスキャナ501等を介して原稿画像が読み取られて、原稿画像データが生成される(ステップS101)。そして、原稿画像判定部712によって、原稿画像データにドット比率画像データが含まれているか否かが判定される(ステップS103)。ドット比率画像データが含まれていないと判定された場合(ステップS103でNO)には、処理がステップS109に進められる。
【0068】
ドット比率画像データが含まれていると判定された場合(ステップS103でYES)には、原稿ドット読取部713によって、ドット比率画像データから原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKが求められ(ステップS105)、求められた原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKがドット比率記憶部722に格納される(ステップS107)。ステップS107の処理が終了した場合、又は、ステップS103でNOの場合には、原稿読取部711によって、原稿画像データが原稿画像記憶部721に格納されて(ステップS109)、処理が終了される。
【0069】
図5は、制御部700の印刷動作の一例を示すフローチャートである。まず、出力画像生成部714によって、印刷出力用の画像データである出力画像データが生成される(ステップS201)。そして、ドット比率算出部715によって、出力画像データの出力ドット比率比率PRY、PRM、PRC、PRKが求められる(ステップS203)。次いで、画像補正部716によって、ドット比率記憶部722から原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKが読み出され(ステップS205)、出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに略一致させるべく出力画像データが補正される(ステップS207)。つぎに、ドット比率算出部715によって、補正後の出力画像データについて、出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKが求められる(ステップS209)。
【0070】
そして、画像補正部716によって、評価指標DPが上述の(9)式を用いて算出されて、算出された評価指標DPが閾値SH以下であるか否かが判定される(ステップS211)。評価指標DPが閾値SH以下ではない(閾値SH超である)と判定された場合(ステップS211でNO)には、処理がステップS207に戻され、ステップS207以降の処理が繰り返し実行される。
【0071】
評価指標DPが閾値SH以下であると判定された場合(ステップS211でYES)には、ドット比率画像生成部717によって、原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを表す画像データであるドット比率画像データが生成される(ステップS213)。そして、画像合成部718によって、ステップS207で補正された出力画像データにステップS213で生成されたドット比率画像データが合成されて出力画像データが更に補正される(ステップS215)。そして、ステップS215でドット比率画像データと合成された出力画像データが印刷され(ステップS217)、処理が終了される。
【0072】
上述のようにして、画像補正部716によって、(5)〜(8)式で規定される出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRK及び(1)〜(4)式で規定される原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに基づいて出力画像データが補正されるため、ユーザの作業負荷を増やすことなく、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下を抑制することが可能となる。
【0073】
また、画像補正部716によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像色毎に、出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに略一致させるべく出力画像データが補正されるため、出力画像全体の色合いが原稿画像の全体の色合いと一致され、ジェネレーションコピーに伴う画質の低下が更に抑制される。
【0074】
更に、画像合成部718によって、出力画像データに、原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データが合成されて出力画像データが補正されるため、出力画像データから原稿ドット比率を読み取ることが可能となる。
【0075】
加えて、ドット比率画像生成部717によって、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データが生成されるため、画像合成部718により出力画像データにドット比率画像データが合成されることに起因して出力画像の画質が低下することが抑制される。
【0076】
また、ドット比率画像生成部717によって、ドット比率画像データが目視にて視認困難な所定の色(ここでは、薄いイエロー(Y))で生成されるため、目視にて視認困難なドット比率画像データが容易に生成される。
【0077】
更に、原稿画像判定部712によって、原稿画像データにドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、原稿ドット読取部713によって原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKが求められるため、ユーザがコピー原稿であるか否かを判定する等の作業を行う必要がなくなり、ユーザの作業負荷が軽減されると共に、読み込まれた原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを用いて画質の劣化が抑制された出力画像を生成することが可能となる。
【0078】
なお、本発明は以下の態様をとることができる。
【0079】
(A)本実施形態においては、画像形成装置が複写機1である場合について説明したが、他の種類の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、プリンタ等)である形態でもよい。
【0080】
例えば、画像形成装置がパソコンと通信可能に接続されたプリンタである場合には、原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを原稿画像データと共にパソコンから受信する形態でもよい。
【0081】
(B)本実施形態においては、画像補正部716が、出力画像データの出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに略一致させるべく出力画像データを補正する場合について説明したが、出力画像データと原稿画像データとの全ドット数が略一致する場合には、出力画像の各現像色のドット数を原稿画像の各現像色のドット数に略一致させるべく出力画像データを補正する形態でもよい。
【0082】
この場合には、画像合成部718が、原稿画像の各現像色のドット数を表す画像データを出力画像データに合成することが好ましい。
【0083】
(C)本実施形態においては、画像補正部716が、出力画像データの出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKに略一致させるべく出力画像データを補正する場合について説明したが、出力画像データの出力ドット比率PRY、PRM、PRC、PRKを原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKとの関係が所定の関係となるべく出力画像データを補正する形態であればよい。
【0084】
例えば、出力画像のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各現像色の1ドットの濃度の、原稿画像の対応する各現像色の1ドットの濃度に対する比が、2:1:1:1である場合には、評価指標DPを上述の(9)式に換えて、下記の(10)式で規定すればよい。
DP=(PRY/2−DRY)+(PRM−DRM)+(PRC−DRC)+(PRK−DRK) (10)
すなわち、出力画像及び原稿画像の各現像色の1ドットの濃度等の特性を考慮して、評価指標DPを設定すればよい。
【0085】
(D)本実施形態においては、ドット比率画像生成部717が、薄いイエローで、各現像色を表す記号(Y、M、C、K)に対応付けて、そのドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを数値として所定の位置に生成する場合について説明したが、その他の目視にて視認困難な形態でドット比率画像データを生成する形態であればよい。
【0086】
例えば、所定の位置(例えば、右下部)に原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを表すバーコードを生成する形態でもよい。この場合に、目視にて視認困難な形態とするべく、画像を生成する位置、大きさ及び色の少なくとも1つを用いる形態であればよい。
【0087】
(E)本実施形態においては、画像合成部718が、出力画像データに原稿ドット比率DRY、DRM、DRC、DRKを表すドット比率画像データを合成する場合について説明したが、出力画像データとは別に(例えば、別の位置に)ドット比率画像データを印刷する形態でもよい。この場合には、ドット比率画像データが合成されることに伴う画質の劣化が解消される。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例である複写機の側面図である。
【図2】図1に示す複写機の制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】画像合成部で行われる合成処理の一例を示す説明図である。
【図4】制御部の原稿画像を読み取る動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】制御部の印刷動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1 複写機(画像形成装置)
200 本体部
300 用紙後処理部
400 操作部
500 原稿読み取り部
600 原稿給送部
700 制御部
710 CPU
711 原稿読取部(原稿読取手段)
712 原稿画像判定部(原稿画像判定手段)
713 原稿ドット読取部(原稿ドット読取手段)
714 出力画像生成部(出力画像生成手段)
715 ドット比率算出部(ドット比率算出手段)
716 画像補正部(画像補正手段)
717 ドット比率画像生成部(ドット比率画像生成手段)
718 画像合成部(画像合成手段)
719 印刷部(印刷手段)
720 RAM
721 原稿画像記憶部(原稿画像記憶手段)
722 ドット比率記憶部(ドット比率記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データから印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する画像処理装置であって、
前記原稿画像データを格納する原稿画像記憶手段と、
前記カラー原稿が前記1の画像形成装置において印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数に対する前記所定の現像色毎のドット数の比率を原稿ドット比率として格納するドット比率記憶手段と、
前記原稿画像記憶手段から前記原稿画像データを読み出して、前記所定の現像色から構成される前記出力画像データを生成する出力画像生成手段と、
前記出力画像データに含まれる全ドット数に対する前記出力画像データの前記所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出手段と、
前記出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて前記出力画像データを補正する画像補正手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像補正手段は、前記所定の現像色毎に、前記出力ドット比率を前記原稿ドット比率に略一致させるべく前記出力画像データを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ドット比率記憶手段に格納された前記原稿ドット比率を読み出し、前記原稿ドット比率を表す画像データであるドット比率画像データを生成するドット比率画像生成手段と、
前記画像補正手段によって補正された出力画像データに、前記ドット比率画像データを合成して出力画像データを更に補正する画像合成手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ドット比率画像生成手段は、印刷出力された場合に目視にて視認困難な形態でドット比率画像データを生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記ドット比率画像生成手段は、前記ドット比率画像データを目視にて視認困難な所定の色で生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記原稿画像データに前記ドット比率画像データが含まれているか否かを判定する原稿画像判定手段と、
前記ドット比率画像データが含まれていると判定された場合に、前記原稿ドット比率を求めて前記ドット比率記憶手段に格納する原稿ドット読取手段とを備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置と、
原稿画像を光学的に読み取り、光電変換して前記原稿画像データを生成する原稿読取手段と、
前記出力画像データを画像として記録紙上に形成する印刷手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
コンピュータを備え、予め1の画像形成装置によって記録紙上に所定の現像色で印刷されたカラー原稿を光学的に読み取り、光電変換して生成された画像データである原稿画像データから印刷出力用の画像データである出力画像データを生成する画像処理装置画像処理プログラムであって、前記コンピュータを、
前記原稿画像データを格納する原稿画像記憶手段と、
前記カラー原稿が前記1の画像形成装置において印刷された際の、印刷された範囲内の全ドット数に対する前記所定の現像色毎のドット数の比率を原稿ドット比率として格納するドット比率記憶手段と、
前記原稿画像記憶手段から前記原稿画像データを読み出して、前記所定の現像色から構成される前記出力画像データを生成する出力画像生成手段と、
前記出力画像データに含まれる全ドット数に対する前記出力画像データの前記所定の現像色毎のドット数の比率を出力ドット比率として求めるドット比率算出手段と、
前記出力ドット比率及び原稿ドット比率に基づいて前記出力画像データを補正する画像補正手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−287461(P2006−287461A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−102842(P2005−102842)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】