画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、方法、プログラムおよび記憶媒体
【課題】非正規のユーザによる不正使用を防止する画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することすること。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、画像処理装置の認証情報を使用してユーザを認証し、原稿をスキャニングして生成した原稿画像から書誌情報を抽出し、当該抽出した書誌情報と、書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、ユーザが要求する処理の実行可否を判断し、要求処理が実行可能と判断された場合に、ユーザに関連付けられた原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、画像処理装置の認証情報を使用してユーザを認証し、原稿をスキャニングして生成した原稿画像から書誌情報を抽出し、当該抽出した書誌情報と、書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、ユーザが要求する処理の実行可否を判断し、要求処理が実行可能と判断された場合に、ユーザに関連付けられた原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、より詳細には、不正使用を防止する画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークに接続された複合機(以下、MFP(Multi Function Peripheral)として参照する。)といった画像処理装置の不正使用を防止する様々な技術が提案されている。
【0003】
特許文献1は、ICカード等の携帯装置を使用してユーザ認証する画像処理装置であって、携帯装置との間でデータを送受信する送受信手段と、携帯装置に格納されている状態情報を、送受信手段を介して取得し、その状態情報に基づき前回使用時の携帯装置の異常を検出する携帯装置管理手段と、携帯装置管理手段により異常が検出された場合に、使用可能とする前に携帯装置保有者の認証処理を実行する認証処理手段とを備え、所定の時間以上画像処理装置の操作がなされなかった場合、当該画像形成処理装置の使用後に携帯装置が忘れられたとみなし、ユーザの再認証を実行して不正使用を阻止する画像処理装置を開示する。
【0004】
また、特許文献2は、オペレータの操作によって情報を入力する情報入力手段と、オペレータが特定のユーザであることを認証するユーザ認証手段と、認証されたユーザが情報入力手段に対して操作を行わない時間を計測する無操作時間計測手段と、無操作時間計測手段によって計測した時間が、制限時間を超過したことを判定する制限時間超過判定手段と、制限時間をユーザ毎に設定する制限時間設定手段と、制限時間超過判定手段によって制限時間の超過が判定されたことを条件に、該当する操作を不受理とする操作制限手段を備え、タイムアウトにより自動的にログアウトさせる情報処理装置を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1が開示する装置は、所定の時間以上画像処理装置の操作がなされなかった場合に異常状態が発生したと認定してユーザの再認証を実行するため、当該所定時間が経過する間に、正規のユーザがICカード等を残したまま画像処理装置から離れた後に、非正規のユーザが正規のユーザに成りすまして画像処理装置を不正に使用する虞がある。また、特許文献2が開示する装置は、オートログアウトにより、認証したユーザ以外の使用を排除するものではあるが、オートログアウトが実行される前に、ユーザが画像処理装置から離れてしまうと、特許文献1の装置と同様に、非正規のユーザが正規のユーザに成りすまして画像処理装置を不正に使用する虞がある。
【0006】
したがって、画像処理装置の使用状況に応じてユーザ毎に課金徴収する場合、上述した上記特許文献に開示された装置では、厳密な課金情報を取得することができない。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、非正規のユーザによる不正使用を防止する画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像処理装置の認証情報を使用してユーザを認証し、原稿をスキャニングして生成した原稿画像から書誌情報を抽出し、当該抽出した書誌情報と、書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、ユーザが要求する処理の実行可否を判断し、要求処理が実行可能と判断された場合に、ユーザに関連付けられた原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する。これにより、ユーザの認証がされた後に、他のユーザによる画像処理装置の不正使用を防止することができる。
【0009】
さらに、本発明は、非正規のユーザによる不正使用を防止する画像配信サーバ、画像処理システム、画像処理装置および画像配信サーバが実行する方法、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の画像処理システム100を示す概略図。
【図2】本実施形態の画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140の機能構成を示す図。
【図3】本実施形態の画像処理システムが実行する処理のシーケンスを示した図。
【図4】本実施形態の画像処理装置120aが実行する処理のフローチャートを示した図。
【図5】本実施形態の認証サーバ130が実行する処理のフローチャートを示した図。
【図6】本実施形態のユーザ情報データベースに登録されるユーザ情報テーブルの実施形態を示した図。
【図7】本実施形態の書誌情報データベースに登録される書誌情報テーブルの実施形態を示した図。
【図8】本実施形態の画像処理装置120aに表示される認証情報入力画面を示した図。
【図9】他の実施形態の画像処理システム900を示す概略図。
【図10】他の実施形態の画像処理装置920a、認証サーバ930、管理端末940、および画像配信サーバ960の機能構成を示す図。
【図11】他の実施形態の画像処理システムが実行する処理のシーケンスを示した図。
【図12】他の実施形態の画像処理装置920aが実行する処理のフローチャートを示した図。
【図13】他の実施形態の認証サーバ930が実行する処理のフローチャートを示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の画像処理システム100を示す概略図である。画像処理システム100は、ネットワーク110と、ネットワーク110に接続される画像処理装置120a、120bと、認証サーバ130と、配信先サーバ150とを含んで構成されている。ネットワーク110は、例えば、イーサネット(登録商標)およびTCP/IPプロトコルを使用したネットワークとして構成されている。また、ネットワーク110は、ローカルエリアネットワーク(LAN)として実装することができる。
【0012】
画像処理装置120a、120bは、CCD(Charge Coupled Device)センサなどを含んで構成されるスキャナ装置を含むMFP(Multi Function Peripheral)などの画像処理装置として構成されている。また、画像処理装置120a、120bは、スキャナ装置で読み取った画像データを、ネットワーク110を介して配信先サーバ150に配信する。また、画像処理装置120a、120bは、管理端末140からネットワーク110を介して本実施形態のプログラムを実装し、当該画像処理装置が備える操作パネル等に表示されるユーザ・インタフェース(以降、UIとして参照する。)を提供する。
【0013】
また、画像処理装置120a、120bが、MFPとして実装される場合、プロセッサ、RAM、ハーディスク装置(HDD)などを含んで実装されており、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの制御下で、アセンブラ、C、C++、JAVA(登録商標)、Java(登録商標)Scriptなどのプログラミング言語で記述された本実施形態のプログラムを実行し、後述する機能を当該画像処理装置上で実現する。なお、本実施形態の画像処理システムでは、例示として2の画像処理装置を含んで構成されているが、他の実施形態では、任意の数の画像処理装置を含んで構成してもよい。
【0014】
認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bを使用するユーザが使用権限を有するか否かを判断する認証サーバとして構成されている。認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bの認証要求に応じて、ユーザの認証処理を実行し、その認証結果を画像処理装置120a、120bに通知する。また、本実施形態では、認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bに含まれる画像配信サーバの要求に応じて、認証されたユーザの種々の情報を提供する。
【0015】
管理端末140は、画像処理装置120a、120bや認証サーバ130のデータベースを更新する情報処理装置である。管理端末140は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実装でき、ネットワーク110を通じて、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語により記述された構造化文書を使用して画像処理装置120a、120bや認証サーバ130のデータベースに登録すべき情報を送信し、これらのデータベースを更新することができる。
【0016】
配信先サーバ150は、画像処理装置120a、120bが配信されるサーバであり、当該画像データを蓄積して管理するファイルサーバや、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のプロトコルに準拠して電子メールを送信するメール送信サーバとして構成される。本実施形態の画像処理システムは、1の配信先サーバ150で構成されているが、他の実施形態では複数のサーバを備えることができる。
【0017】
図2は、本実施形態の画像処理システム100に含まれる画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140の機能構成を示す図である。以下、図2を参照して、画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140が実装する処理機能について説明する。なお、画像処理装置120bについては、画像処理装置120aと同様の機能を実装するので、以下、より詳細な説明は省略する。
【0018】
画像処理装置120aは、入力受付部210と、表示処理部212と、認証処理部214と、通信制御部216とを含む。
【0019】
入力受付部210は、表示処理部212に対して画像処理装置120aの操作パネルにUIを表示させ、また、ユーザが当該UIを用いて指示するユーザ認証処理、配信処理、スキャニング処理、複写処理等の実行命令を受領して、これらの処理を認証処理部214や後述する配信処理部218、スキャナ部220に実行させる機能手段である。
【0020】
表示処理部212は、画像処理装置120aの操作パネルにUIを表示させる機能手段である。本実施形態の表示処理部212が表示させるUIには、ユーザの認証情報を入力するUIや、原稿画像の配信方法を指定するUIが含まれる。本実施形態では、ユーザ認証情報として、ユーザアカウントやユーザID、ユーザ名等のユーザを識別可能な情報(以下、ユーザ識別情報として参照する。)を使用することができる。また、本実施形態の原稿画像の配信方法には、原稿画像をファイルサーバに格納する方法や、電子メールに原稿画像を添付して配信先のメールアドレスに送信する方法が含まれる。
【0021】
表示処理部212は、原稿画像の配信先情報であるファイルサーバの格納先を示すファイルパスや配信先のメールアドレスをUIに表示させる。また、他の実施形態では、表示処理部212は、原稿画像の配信先情報を表示させずに、原稿画像の配信方法として、原稿画像を電子メールで送信するか、またはファイルサーバに格納するかを指定するUIを表示させて、ユーザに関連付けられたファイルパスや配信先メールアドレスに原稿画像を送信させてもよい。
【0022】
認証処理部214は、認証サーバ130にユーザの認証処理を実行させる機能手段である。認証処理部214は、入力受付部210から認証処理の実行命令を受領すると、ユーザがUIを使用して入力したユーザ認証情報であるユーザアカウントやユーザID、ユーザ名等のユーザを識別可能な情報(以下、ユーザ識別情報として参照する。)およびユーザの認証要求を、通信制御部216を介して認証サーバ130に送信する。また、認証処理部214は、認証サーバ130から認証結果を受領し、その結果に応じて表示処理部212にUIを表示させる。本実施形態では、ユーザの認証が許可された場合には、認証処理部214は、表示処理部212に対して原稿画像の配信処理を実行可能なUIを表示させて、ユーザによる原稿画像の配信処理を可能とする。一方、ユーザの認証が許可されない場合には、認証処理部214は、表示処理部212にその旨の通知をUIに表示させる。
【0023】
通信制御部216は、画像処理装置120aと、認証サーバ130および管理端末140との間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部216は、ユーザ認証処理、後述する原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部216は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する画像処理装置120aの機能手段を決定することができる。
【0024】
また、画像処理装置120aは、配信処理部218と、スキャナ部220と、原稿画像バッファ222と、画像配信サーバ230とを含む。
【0025】
配信処理部218は、原稿画像を生成させ、原稿画像の配信処理を実行させる機能手段である。配信処理部218は、入力受付部210から配信処理の実行命令を受領すると、スキャナ部220にスキャン処理の実行命令を送付して原稿をスキャナさせて原稿画像を生成させる。そして、配信処理部218は、その原稿画像を画像配信サーバ230に配信させる。
【0026】
スキャナ部220は、配信処理部218または入力受付部210からスキャン処理の実行命令を受領すると、画像処理装置120aに含まれるスキャナ装置(図示せず)に原稿をスキャニングさせ、レベル補正、ガンマ補正、エッジ処理などの画像補正処理およびA/D変換をして原稿画像を生成し、原稿画像バッファ222に格納する。原稿画像バッファ222は、原稿画像を格納するデータバッファであり、RAM等の記憶装置によって実装可能である。
【0027】
スキャナ部220は、入力受付部210からスキャン処理の実行命令を受領した場合、後述する画像配信サーバ230の要求処理可否判断部236に、スキャン処理を要求するユーザがその処理を実行する権限を有するか否か判断させる。当該ユーザが権限を有すると判断された場合には、スキャナ部220は、スキャナ処理を実行する。一方、当該ユーザが権限を有しないと判断された場合には、スキャナ部220は、表示処理部212に対して、その旨の表示をUIに表示させる。
【0028】
画像配信サーバ230は、ネットワーク110を介して原稿画像を配信先サーバ150に配信する配信処理を実行する機能手段であり、配信処理部232と、書誌情報取得部234と、要求処理可否判断部236と、書誌情報登録部238と、書誌情報データベース240とを含む。
【0029】
配信処理部232は、画像配信サーバ230の配信処理を制御する機能手段であり、書誌情報取得部234および要求処理可否判断部236を呼び出して、後述する書誌情報取得処理および要求処理可否判断処理を実行させる。配信処理部232は、要求処理可否判断部236から、要求処理可否判断処理の結果としてユーザの要求する処理が許可される旨の通知を受領すると、ネットワーク110を介して認証サーバ130に原稿画像の配信先情報を要求し、当該配信先情報が示す配信先に原稿画像を送付する。本実施形態では、配信処理部232は、認証サーバ130から原稿画像の配信先情報を受領すると、表示処理部212に対して、当該配信先情報を画像処理装置120aのUIに表示させることができる。他の実施形態では、配信処理部232は、配信先情報を画像処理装置120aのUIに表示させずに、原稿画像を関連する配信先に送信することができる。
【0030】
書誌情報取得部234は、原稿画像にOCR(Optical Character Reader)処理を施して、原稿画像に含まれる文字情報や1次元または2次元コードを取得する書誌情報取得処理を実行する機能手段である。書誌情報取得部234は、配信処理部232から呼び出されると、原稿画像バッファ222に格納されている原稿画像を取得し、OCR処理を施して原稿画像に含まれる文字情報を抽出し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。また、書誌情報取得部234は、テンプレートマッチング等の画像照合技術を用いて、原稿画像に含まれる1次元または2次元コードを取得し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。本実施形態では、1次元または2次元コードとして、バーコード、QRコード、SPコード、DataMatrixAztecCode、Semacode等の種々のコードを使用することができる。本実施形態では、これらの書誌情報は、画像処理装置120aを用いて原稿画像の配信処理やスキャニング処理、複写処理等を実行させるユーザが、認証処理において認証されたユーザであるか否か判断するための情報として使用される。
【0031】
要求処理可否判断部236は、ユーザの要求する処理が許容されるか否か判断する要求処理可否判断処理を実行する機能手段である。要求処理可否判断部236は、配信処理部232またはスキャナ部220から呼び出されると、書誌情報取得部234が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース240にユーザ識別情報と関連付けて登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在するか否か判断する。本実施形態では、一致する書誌情報が存在する場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有するものと判断して、要求処理可否判断部236は、要求されている処理が許可される旨の通知を配信処理部232またはスキャナ部220に通知する。一方、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有しないものと判断して、要求処理可否判断部236は、要求されている処理が許可されない旨の通知を配信処理部232またはスキャナ部220に通知する。
【0032】
他の実施形態では、書誌情報データベース240に、使用が許可されない書誌情報をユーザ識別情報と関連付けて登録することができ、要求処理可否判断部236は、書誌情報取得部234が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース240に登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有しないものと判断することができる。
【0033】
書誌情報登録部238は、管理端末140からネットワーク110を介して受領した書誌情報を書誌情報データベース240に登録する手段である。書誌情報登録部238は、管理端末140から送付される書誌情報が記載されたHTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出して書誌情報データベース240に登録する。書誌情報データベース240は、画像処理装置を使用するユーザ毎に書誌情報が登録されるデータベースである。なお、書誌情報データベース240については、登録される情報と共により詳細に後述する。
【0034】
認証サーバ130は、ユーザ情報登録部250と、ユーザ情報データベース252と、認証処理部254と、配信先情報提供部256と、通信制御部258とを含む。
【0035】
ユーザ情報登録部250は、管理端末140からネットワーク110を介して受領したユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録する手段である。本実施形態では、ユーザ情報登録部250は、管理端末140から送付されるユーザ情報が記載された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出してユーザ情報データベース252に登録することができる。また、他の実施形態では、ユーザ情報登録部250は、SQL等のデータの操作や定義を行うためのデータベース言語を使用して、ユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録することができる。
【0036】
ユーザ情報データベース252は、画像処理装置を使用するユーザ毎にユーザ情報が登録されるデータベースである。なお、ユーザ情報データベース252については、登録される情報と共により詳細に後述する。
【0037】
認証処理部254は、画像処理装置を使用するユーザの認証処理を実行する機能手段である。認証処理部254は、画像処理装置120aからユーザの認証要求を受領すると、ユーザ情報データベース252を参照し、認証要求と共に送付されるユーザ識別情報を使用して、該当するユーザが画像処理装置120aの使用を許可されているか否かを判断する。そして、認証処理部254は、認証処理の結果を、ネットワーク110を介して画像処理装置120aに送信する。本実施形態では、認証方式としてActive Directoryによる認証方式またはLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)による認証方式を採用するが、他の実施形態では、その他の認証方式を採用することができる。
【0038】
配信先情報提供部256は、画像処理装置120aの配信先情報要求に応じて、画像処理装置120aに原稿画像の配信先情報を提供する機能手段である。配信先情報提供部256は、画像処理装置120aから配信先情報要求と共に受領するユーザ識別情報を使用して、ユーザ情報データベース252から当該ユーザ識別情報に関連する配信先情報を取得し、当該配信先情報を画像処理装置120aに送信する。
【0039】
通信制御部258は、認証サーバ130と、画像処理装置120aとの間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部258は、ユーザ認証処理、原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部258は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する認証サーバ130の機能手段を決定することができる。
【0040】
管理端末140は、書誌情報登録部260と、書誌情報データベース262と、ユーザ情報登録部264と、通信制御部266とを含む。
【0041】
書誌情報登録部260は、画像処理システム100に含まれる画像処理装置の書誌情報データベースに書誌情報を登録する機能手段である。書誌情報登録部260は、管理端末140のユーザの指示により、書誌情報データベース262に登録されている書誌情報を、ネットワーク110を介して画像処理装置120aに送信して登録させる。書誌情報登録部260は、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された書誌情報を画像処理装置120aに送信して、当該書誌情報を登録させる。
【0042】
書誌情報データベース262は、画像処理システム100に含まれる画像処理装置が使用する書誌情報が登録されるデータベースである。本実施形態では、書誌情報データベース262により、書誌情報が一元的に管理され、画像処理システム100に含まれる総ての画像処理装置が有する書誌情報データベースの書誌情報は、書誌情報データベース262の書誌情報と同一である。他の実施形態では、書誌情報データベース262を画像処理装置毎にパーティション分割し、画像処理装置毎に書誌情報管理を行うようにしてもよい。
【0043】
ユーザ情報登録部264は、認証サーバ130にユーザ情報を登録する機能手段である。ユーザ情報登録部264は、認証サーバ130に登録すべきユーザ情報を入力または指定可能なUIを管理端末140の表示装置に表示させ、管理端末140のユーザが入力または選択したユーザ情報を、ネットワーク110を介して認証サーバ130に送信して登録させる。本実施形態では、ユーザ情報登録部264は、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述されたユーザ情報を認証サーバ130に送信して、当該ユーザ情報を登録させる。他の実施形態では、ユーザ情報登録部264は、SQL等のデータの操作や定義を行うためのデータベース言語を使用して、当該ユーザ情報を認証サーバ130に登録させることができる。
【0044】
通信制御部266は、管理端末140と、画像処理装置120aおよび認証サーバ130との間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部266は、ユーザ情報の登録処理および書誌情報の登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部266は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先を決定することができる。
【0045】
図3は、本実施形態の画像処理システム100が実行する処理のシーケンスを示した図である。本実施形態の画像処理システム100が実行する処理は、ユーザ情報登録を登録するユーザ情報登録処理と、ユーザの認証を行うユーザ認証処理と、原稿画像配信処理と、当該原稿画像配信処理に付随して実行されるユーザ情報を取得するユーザ情報取得処理とを含む。
【0046】
ユーザ情報登録処理は、ユーザが画像処理システム100を利用する前に、管理者やユーザ等が管理端末140を使用して実行させる処理である。ユーザ情報登録処理は、管理端末140から認証サーバ130にユーザ情報およびユーザ情報登録要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ130から管理端末140に送付される。
【0047】
ユーザ認証処理は、ユーザが画像処理装置120a,120bを利用する際に、当該画像処理装置に実行させる処理である。ユーザ認証処理は、画像処理装置120a,120bから認証サーバ130にユーザ識別情報およびユーザ認証要求を送信することで開始し、その認証結果が認証サーバ130から当該画像処理装置に送付される。
【0048】
ユーザ情報取得処理は、ユーザが画像処理装置120a,120bを利用して、原稿画像配信処理を実行する際に当該画像処理装置が実行する処理である。ユーザ情報取得処理は、画像処理装置120a,120bから認証サーバ130にユーザ識別情報およびユーザ情報要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ130から当該画像処理装置に送付される。そして、当該画像処理装置は、配信先サーバ150に原稿画像および配信処理要求を送信することで原稿画像配信処理を実行し、その処理結果が配信先サーバ150から送信される。
【0049】
図4は、本実施形態の画像処理装置が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図4を参照して、画像処理装置が実行するユーザ認証処理、ユーザ情報取得処理および原稿画像配信処理について説明する。
【0050】
図4の処理は、ステップS400で入力受付部210がユーザの画像処理装置に対する操作を検知することで開始し、ステップS401で画像処理装置120aの表示処理部212がユーザ認証画面を表示する。ステップS402では、入力受付部210が、ユーザ認証画面を介してユーザ認証情報であるユーザ識別情報を受領したか否か判断し、ユーザ認証情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS402の処理を反復させる。一方、ユーザ認証情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS403に分岐させる。
【0051】
ステップS403では、認証処理部214が、ステップS402で受領したユーザ認証情報を認証サーバ130に送信する。ステップS404では、認証処理部214が、認証サーバ130から受領した認証結果を使用して、ユーザの認証が許可されたか否か判断し、認証が許可されない場合には(no)、処理をステップS405に分岐させる。ステップS405では、認証処理部214が、認証が許可されない旨を表示処理部212に通知し、表示処理部212が、認証が許可されない旨をUIに表示し、ステップS415で処理が終了する。
【0052】
一方、ステップS404の判定でユーザの認証が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS406に分岐させる。ステップS406では、入力受付部210が、原稿画像の配信処理要求を受領したか否か判断し、配信処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS406の処理を反復させる。一方、配信処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS407に分岐させる。ステップS407では、配信処理部218が、スキャナ部220にスキャン処理を実行させて原稿画像を生成し、原稿画像バッファ222に格納する。ステップS408では、配信処理部218が、ユーザ識別情報および原稿画像の配信処理要求を画像配信サーバ230に送信する。
【0053】
ステップS409では、画像配信サーバ230の配信処理部232が書誌情報取得部234を呼び出して、原稿画像バッファ222に格納された原稿画像から書誌情報を取得する。ステップS410では、配信処理部232が、要求処理可否判断部236を呼び出し、要求処理可否判断部236は、書誌情報データベース240を参照し、ユーザ識別情報および書誌情報を使用して、当該ユーザによる配信処理が許可されているか否か判断する。
【0054】
ステップS410の判定で配信処理が許可されていると判断した場合には(yes)、処理をステップS411に分岐させる。ステップS411では、配信処理部232が、認証サーバ130に原稿画像配信先情報を要求する。ステップS412では、表示処理部212が原稿画像配信先情報をUIに表示させる。ステップS413では、入力受付部210がユーザの選択した原稿画像配信先情報を配信処理部232に通知し、配信処理部232が、当該原稿画像配信先情報の示す配信先サーバ150に原稿画像を送信し、ステップS415で処理が終了する。
【0055】
ステップS410の判定で配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS414に分岐させる。ステップS414では、表示処理部212が、配信処理が許可されていない旨をUIに表示し、ステップS415で処理が終了する。
【0056】
図5は、本実施形態の認証サーバが実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図5を参照して、認証サーバ130が実行するユーザ情報登録処理、ユーザ認証処理および原稿画像の配信先情報提供処理について説明する。
【0057】
図5の処理は、ステップS500で開始し、ステップS501で認証サーバ130が処理要求を受領したか否か判断する。ステップS501の判定で処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS501の処理を反復させる。一方、ステップS501の判定で処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理要求の内容に応じ、処理をステップS502、S503またはS505に分岐させる。
【0058】
ステップS501の判定でユーザ情報の登録要求を受領したと判断した場合、処理をステップS502に分岐させ、ステップS502では、ユーザ情報登録部250が、管理端末140から処理要求と共に受領したユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録し、ステップS507で処理が終了する。
【0059】
一方、ステップS501の判定でユーザ認証要求を受領したと判断した場合、処理をステップS503に分岐させ、ステップS503では、認証処理部254が、ユーザ情報データベース252を参照して、画像処理装置から処理要求と共に受領したユーザ識別情報が示すユーザの認証が許可されているか判断する。ステップS504では、認証処理部254が、認証結果を画像処理装置に送信し、ステップS507で処理が終了する。
【0060】
一方、ステップS501の判定で原稿画像配信先情報要求を受領したと判断した場合、処理をステップS505に分岐させ、ステップS505では、配信先情報提供部256が、ユーザ情報データベース252を参照して、画像処理装置から処理要求と共に受領したユーザ識別情報に関連付けられた原稿画像配信先情報を取得する。ステップS506では、認証処理部254が、ステップS505で取得した原稿画像配信先情報を画像処理装置に送信し、ステップS507で処理が終了する。
【0061】
図6は、本実施形態のユーザ情報データベースに登録されるデータテーブルであるユーザ情報テーブルの実施形態を示した図である。以下、図6を参照してユーザ情報テーブル600について説明する。
【0062】
ユーザ情報テーブル600には、ユーザ情報として、ユーザ識別情報610と、使用可否情報612と、原稿画像配信先情報614と、属性情報616とが関連付けて登録される。
【0063】
ユーザ識別情報610には、ユーザ認証情報として、本実施形態の画像処理システム100のユーザを示すユーザ識別情報が登録される。図6に示す例では、ユーザ識別情報としてユーザIDである数字が登録されているが、他の実施形態では、任意の数字や文字列を使用してユーザを識別してもよい。
【0064】
使用可否情報612には、ユーザ認証情報として、画像処理装置120a,120bに対するユーザの使用可否を指定する情報である使用可否情報が登録される。図6に示す例では、使用可否情報として、当該画像処理装置の使用を許容する「可」と、当該画像処理装置の使用を拒否する「不可(アカウント無効)」および「不可(ロックアウト)」とが登録されている。認証サーバ130の認証処理部254は、これらの使用可否情報を参照してユーザの認証可否を判断する。なお、本実施形態では、使用可否情報として文字列を使用しているが、他の実施形態では、任意の数値や文字列に使用可否を示す意味を与えて使用してもよい。
【0065】
原稿画像配信先情報614には、原稿画像の配信先のメールアドレスやファイルパスが登録される。認証サーバ130の配信先情報提供部256は、ユーザ識別情報に関連付けられたこれらの原稿画像配信先情報を取得して、画像処理装置に送信する。なお、本実施形態では、原稿画像配信先情報として、1のユーザに対して1のメールアドレスおよびファイルパスが登録されているが、他の実施形態では、1のユーザに対して複数のメールアドレスおよびファイルパスを登録してもよい。
【0066】
属性情報616には、ユーザの属性情報が登録される。図6に示す実施形態では、属性情報としてユーザの所属が登録されているが、その他、ユーザのメールアドレスや入社年月日、生年月日等の種々の属性情報を登録することができる。
【0067】
図7は、本実施形態の書誌情報データベースに登録されるデータテーブルである書誌情報テーブルの実施形態を示した図である。以下、図7を参照して書誌情報テーブル700について説明する。
【0068】
書誌情報テーブル700には、ユーザ識別情報710と、書誌情報712と、金額情報714とが関連付けて登録される。
【0069】
ユーザ識別情報710には、図6に示すユーザ情報テーブル600と同様に、本実施形態の画像処理システム100のユーザを示すユーザ識別情報が登録される。
【0070】
書誌情報712には、原稿画像の識別情報として、ユーザが利用する原稿を識別可能な書誌情報が登録される。図7に示す実施形態では、原稿画像を識別可能な書誌情報として、ユーザの所属、メールアドレス、1次元または2次元コードのIDを含ませることができる。本実施形態では、書誌情報として登録される1次元または2次元コードのIDは、ユーザの識別情報、ユーザが所属する部署や事業所等の所属情報、またはユーザが担当するプロジェクト等の業務情報等を示す。本実施形態の画像処理装置の要求処理可否判断部236は、書誌情報データベース240に登録されたこれらの書誌情報が、原稿画像から抽出した書誌情報と一致するか判断して、要求処理を許容するか否か判断する。
【0071】
金額情報714には、原稿画像の識別情報として、ユーザが原稿に記載可能な最大の金額を示す金額情報が登録される。本実施形態の画像処理装置の要求処理可否判断部236は、原稿画像から抽出した金額情報が、書誌情報データベース240に登録されたこれらの金額情報以上であるか判断することにより、要求処理を許容するか否か判断することができる。
【0072】
他の実施形態では、ユーザが使用できない書誌情報を登録するデータテーブルを設けて、要求処理を許容するか否か判断してもよい。この場合、当該データテーブルには、ユーザが取り扱うことができない原稿に含まれる「組織図」、「給与」、「賞与」、「守秘」等の文字や上記コードIDが登録され、これらの書誌情報が、原稿画像から抽出した書誌情報に含まれている場合には、要求処理を拒否するように構成してもよい。
【0073】
図8は、本実施形態の画像処理装置に表示されるUIである認証情報入力画面810を示した図である。認証情報入力画面810は、ユーザ認証情報を入力する項目812を含んでおり、本実施形態では、ユーザ認証情報としてユーザ識別情報を入力することができる。ユーザ認証情報を入力してログインボタン814を押下し、その認証が許可されると、UIは原稿画像の配信処理やスキャニング処理等の指示画面に遷移する。一方、認証が拒否されると、その旨がUIに表示される。
【0074】
図9は、他の実施形態の画像処理システム900を示した図である。画像処理システム900は、ネットワーク910と、ネットワーク910に接続される画像処理装置920a、920bと、認証サーバ930と、管理端末940と、配信先サーバ950と、画像配信サーバ960とを含んでいる。図1を参照して説明した画像処理システム100と比べて、画像処理システム900は、画像配信サーバ960を備えている点で異なるが、その他の点については、画像処理システム900と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
【0075】
画像配信サーバ960は、画像処理装置920a、920bからネットワーク910を介してユーザ識別情報および原稿画像を受領し、原稿画像から書誌情報を抽出して原稿画像の配信処理の可否を判断して、配信処理が許容されるときにのみ原稿画像を配信先サーバ950に配信する。画像配信サーバ960は、PENTIUM(登録商標)または互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)200Xサーバ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの管理下で、本実施形態のプログラムを実行する。また、画像配信サーバ960は、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのHDDなどを含んでおり、本実施形態のプログラムの実行することにより、後述する機能を画像配信サーバ960上に実現する。
【0076】
図10は、本実施形態の画像処理システム900に含まれる画像処理装置920a、認証サーバ930、管理端末940および画像配信サーバ960の機能構成を示す図である。以下、図10を参照して、画像配信サーバ960が実装する処理機能について説明する。なお、画像処理装置920a、認証サーバ930および管理端末940については、図2を参照して説明した画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140と同様の構成を有するため、以下、より詳細な説明は省略する。
【0077】
画像配信サーバ960は、ネットワーク910を介して原稿画像を配信先サーバ950に配信する配信処理を実行するサーバ装置であり、配信処理部1032と、書誌情報取得部1034と、要求処理可否判断部1036と、書誌情報登録部1038と、書誌情報データベース1040と、通信制御部1042と、原稿画像バッファ1044とを含む。
【0078】
配信処理部1032は、画像配信サーバ960の配信処理を制御する機能手段であり、書誌情報取得部1034および要求処理可否判断部1036を呼び出して、書誌情報取得処理および要求処理可否判断処理を実行させる。配信処理部1032は、要求処理可否判断部1036から、要求処理可否判断処理の結果としてユーザの要求する処理が許可される旨の通知を受領すると、ネットワーク910を介して認証サーバ930に原稿画像の配信先情報を要求し、当該配信先情報が示す配信先に原稿画像を送付する。本実施形態では、配信処理部1032は、認証サーバ930から原稿画像の配信先情報を受領すると、画像処理装置920aに対して、当該配信先情報を画像処理装置920aのUIに表示させることができる。他の実施形態では、配信処理部1032は、配信先情報を画像処理装置920aのUIに表示させずに、原稿画像をユーザに関連付けられた配信先に送信することができる。
【0079】
書誌情報取得部1034は、原稿画像にOCR処理を施して、原稿画像に含まれる文字情報や1次元または2次元コードを取得する書誌情報取得処理を実行する機能手段である。書誌情報取得部1034は、配信処理部1032から呼び出されると、画像処理装置920aが送信した原稿画像が格納された原稿画像バッファ1044から原稿画像を取得し、OCR処理を施して原稿画像に含まれる文字情報を抽出し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。また、書誌情報取得部1034は、テンプレートマッチング等の画像照合技術を用いて、原稿画像に含まれる1次元または2次元コードを取得し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。本実施形態では、1次元または2次元コードとして、バーコード、QRコード、SPコード、DataMatrixAztecCode、Semacode等の種々のコードを使用することができる。本実施形態では、これらの書誌情報は、画像処理装置920aを用いて原稿画像の配信処理やスキャニング処理、複写処理等を実行させるユーザが、認証処理において認証されたユーザであるか否か判断するための情報として使用される。
【0080】
要求処理可否判断部1036は、ユーザの要求する処理が許容されるか否か判断する要求処理可否判断処理を実行する機能手段である。要求処理可否判断部1036は、配信処理部1032から呼び出され、または画像処理装置920aから要求処理可否判断処理実行命令を受領すると、書誌情報取得部1034が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース1040にユーザ識別情報と関連付けて登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在するか否か判断する。本実施形態では、一致する書誌情報が存在する場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有するものと判断して、要求処理可否判断部1036は、要求されている処理が許可される旨の通知を配信処理部1032または画像処理装置920aに通知する。一方、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有しないものと判断して、要求処理可否判断部1036は、要求されている処理が許可されない旨の通知を配信処理部1032または画像処理装置920aに通知する。
【0081】
他の実施形態では、書誌情報データベース1040に、使用が許可されない書誌情報をユーザ識別情報と関連付けて登録することができ、要求処理可否判断部1036は、書誌情報取得部1034が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース1040に登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有しないものと判断することができる。
【0082】
書誌情報登録部1038は、管理端末940からネットワーク910を介して受領した書誌情報を書誌情報データベース1040に登録する手段である。書誌情報登録部1038は、管理端末940から送付される書誌情報が記載されたHTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出して、画像処理装置を使用するユーザ毎に書誌情報が登録される書誌情報データベース1040に登録する。また、書誌情報登録部1038は、管理端末940から送付されたSQL文を解析して、書誌情報を登録することもできる。
【0083】
通信制御部1042は、画像配信サーバ960と、画像処理装置920a、認証サーバ930および管理端末940との間でネットワーク910を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部1042は、原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部1042は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する画像配信サーバ960の機能手段を決定することができる。また、通信制御部1042は、画像処理装置920aから原稿画像の配信要求、配信すべき原稿画像、および配信要求を発行したユーザを示すユーザ識別情報を受領すると、当該原稿画像を原稿画像バッファ1044に格納し、配信処理部1032を呼び出して配信処理を実行させる。
【0084】
図11は、他の実施形態の画像処理システム900が実行する処理のシーケンスを示した図である。本実施形態の画像処理システム900が実行する処理は、ユーザ情報登録を登録するユーザ情報登録処理と、ユーザの認証を行うユーザ認証処理と、原稿画像配信処理と、当該原稿画像配信処理に付随して実行されるユーザ情報を取得するユーザ情報取得処理とを含む。
【0085】
ユーザ情報登録処理は、ユーザが画像処理システム900を利用する前に、管理者やユーザ等が管理端末940を使用して実行させる処理である。ユーザ情報登録処理は、管理端末940から認証サーバ930にユーザ情報およびユーザ情報登録要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ930から管理端末940に送付される。
【0086】
ユーザ認証処理は、ユーザが画像処理装置920a,920bを利用する際に、当該画像処理装置に実行させる処理である。ユーザ認証処理は、画像処理装置920a,920bから認証サーバ930にユーザ識別情報およびユーザ認証要求を送信することで開始し、その認証結果が認証サーバ930から当該画像処理装置に送付される。
【0087】
原稿画像配信処理は、ユーザが画像処理装置920a,920bを利用して原稿画像の配信要求を発行することにより開始する。原稿画像の配信処理を実行すべき画像処理装置920a,920bは、配信処理要求を画像配信サーバ960に送信する。配信処理要求を受領した画像配信サーバ960は、画像配信サーバ960から認証サーバ930にユーザ識別情報およびユーザ情報要求を送信することでユーザ情報取得処理を開始させ、その処理結果が認証サーバ930から当該画像配信サーバに送付される。そして、当該画像配信サーバは、配信先サーバ950に原稿画像および配信処理要求を送信することで原稿画像配信処理を実行し、その処理結果が配信先サーバ950から画像配信サーバに送信され、当該画像配信サーバが画像処理装置920a,920bに送信する。
【0088】
図12は、他の実施形態の画像処理装置が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図12を参照して、画像処理装置920aが実行する処理について説明する。
【0089】
図12の処理は、ステップS1200で入力受付部1010がユーザの画像処理装置に対する操作を検知することで開始し、ステップS1201で画像処理装置920aの表示処理部1012がユーザ認証画面を表示する。ステップS1202では、入力受付部1010が、ユーザ認証画面を介してユーザ認証情報であるユーザ識別情報を受領したか否か判断し、ユーザ認証情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1202の処理を反復させる。一方、ユーザ認証情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1203に分岐させる。
【0090】
ステップS1203では、認証処理部1014が、ステップS1202で受領したユーザ認証情報を認証サーバ930に送信する。ステップS1204では、認証処理部1014が、認証サーバ930から受領した認証結果を使用して、ユーザの認証が許可されたか否か判断し、認証が許可されない場合には(no)、処理をステップS1205に分岐させる。ステップS1205では、認証処理部1014が、認証が許可されない旨を表示処理部1012に通知し、表示処理部1012が、認証が許可されない旨をUIに表示し、ステップS1216で処理が終了する。
【0091】
一方、ステップS1204の判定でユーザの認証が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1206に分岐させる。ステップS1206では、入力受付部1010が、原稿画像の配信処理要求を受領したか否か判断し、配信処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1206の処理を反復させる。一方、配信処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1207に分岐させる。ステップS1207では、配信処理部1018が、スキャナ部1020にスキャン処理を実行させて原稿画像を生成し、原稿画像バッファ1022に格納する。ステップS1208では、配信処理部1018が、原稿画像の配信処理要求を、ユーザ識別情報および原稿画像と共に画像配信サーバ960に送信する。
【0092】
ステップS1209では、配信処理部1018が、画像配信サーバ960から配信処理要求が許可されたか否か判断し、許可されなかったと判断した場合には(no)、処理をステップS1215に分岐させ、ステップS1215で、表示処理部1012が、配信処理が許可されなかった旨をUIに表示する。一方、ステップS1209の判定で画像配信サーバ960から配信処理要求が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1210に分岐させる。本実施形態では、画像配信サーバ960から配信処理要求が許可された旨の通知を受領した場合には、配信処理要求が許可されたと判断し、一方、配信処理要求が許可しない旨の通知を受領した場合には、配信処理要求が拒否されたと判断する。
【0093】
ステップS1210では、配信処理部1018が、通信制御部1016を介して原稿画像配信先情報を受領したか否か判断し、原稿画像配信先情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1210の処理を反復させる。一方、ステップS1210の判定で、原稿画像配信先情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1211に分岐させる。ステップS1211では、配信処理部1018が、表示処理部1012に対して原稿画像配信先情報をUIに表示させる。
【0094】
ステップS1212では、配信処理部1018が、入力受付部1010を介して原稿画像配信先情報が指定されたか否か判断し、原稿画像配信先情報が指定されていないと判断した場合には(no)、ステップS1212の処理を反復させる。一方、ステップS1212の判定で原稿画像配信先情報が指定されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1213に分岐させる。ステップS1213では、配信処理部1018が、当該指定された原稿画像配信先情報を画像配信サーバ960に送信する。ステップS1214では、配信処理部1018が、表示処理部1012に対して配信処理が終了した旨をUIに表示させ、ステップS1216で処理が終了する。
【0095】
図13は、他の実施形態の認証サーバ930が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図13を参照して、画像配信サーバ960が実行する処理について説明する。
【0096】
図13の処理は、ステップS1300から開始し、ステップS1301で画像配信サーバ960の通信制御部1042が、画像処理装置920aまたは管理端末940から処理要求を受信したか否か判断する。ステップS1301の判定で処理要求を受信していないと判断した場合には(no)、ステップS1301の処理を反復させる。一方、ステップS1301の判定で処理要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理要求の内容に応じ、処理をステップS1302またはS1311に分岐させる。
【0097】
ステップS1301の判定で原稿画像の配信処理要求を受領したと判断した場合、処理をステップS1302に分岐し、ステップS1302で配信処理部1032が、受信した原稿画像を原稿画像バッファ1044に格納する。ステップS1303では、配信処理部1032が、書誌情報取得部1034を呼び出して、原稿画像バッファ1044に格納された原稿画像から書誌情報を取得する。ステップS1304では、配信処理部1032が、要求処理可否判断部1036を呼び出し、要求処理可否判断部1036は、書誌情報データベース1040を参照し、ユーザ識別情報および書誌情報を使用して、当該ユーザによる配信処理が許可されているか否か判断する。
【0098】
ステップS1304の判定で、配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS1310に分岐させる。ステップS1310では、配信処理部1032が、配信処理が許可されていない旨を画像処理装置920aに通知し、ステップS1312で処理が終了する。
【0099】
一方、ステップS1304の判定で配信処理が許可されていると判断した場合には(yes)、処理をステップS1305に分岐させる。ステップS1305では、配信処理部1032が、配信処理が許可された旨の通知を画像処理装置920aに送信する。ステップS1306では、配信処理部1032が、認証サーバ930に、当該ユーザのユーザ識別情報を送信すると共に原稿画像配信先情報を要求する。ステップS1307では、配信処理部1032が、認証サーバ930から受領した原稿画像配信先情報を画像処理装置920aに送信してUIに表示させる。ステップS1308では、配信処理部1032が、画像処理装置920aから原稿画像配信先情報を受領したか否か判断し、原稿画像配信先情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1308の処理を反復させる。一方、原稿画像配信先情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1309に分岐させる。ステップS1309では、配信処理部1032が、当該原稿画像配信先情報の示す配信先サーバ950に原稿画像を送信し、ステップS1312で処理が終了する。
【0100】
一方、ステップS1301の判定で書誌情報登録要求を受領したと判断した場合、処理をステップS1311に分岐させ、ステップS1311では、書誌情報登録部1038が、管理端末940から受信した書誌情報を書誌情報データベース1040に登録し、ステップS1312で処理が終了する。
【0101】
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0102】
100…画像処理システム、110…ネットワーク、120a,120b,…画像処理装置、130…認証サーバ、140…管理端末、150…配信先サーバ、900…画像処理システム、910…ネットワーク、920a,920b,…画像処理装置、930…認証サーバ、940…管理端末、950…配信先サーバ、960…画像配信サーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0103】
【特許文献1】特開2009−113379号公報
【特許文献2】特開2007−249417号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、より詳細には、不正使用を防止する画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークに接続された複合機(以下、MFP(Multi Function Peripheral)として参照する。)といった画像処理装置の不正使用を防止する様々な技術が提案されている。
【0003】
特許文献1は、ICカード等の携帯装置を使用してユーザ認証する画像処理装置であって、携帯装置との間でデータを送受信する送受信手段と、携帯装置に格納されている状態情報を、送受信手段を介して取得し、その状態情報に基づき前回使用時の携帯装置の異常を検出する携帯装置管理手段と、携帯装置管理手段により異常が検出された場合に、使用可能とする前に携帯装置保有者の認証処理を実行する認証処理手段とを備え、所定の時間以上画像処理装置の操作がなされなかった場合、当該画像形成処理装置の使用後に携帯装置が忘れられたとみなし、ユーザの再認証を実行して不正使用を阻止する画像処理装置を開示する。
【0004】
また、特許文献2は、オペレータの操作によって情報を入力する情報入力手段と、オペレータが特定のユーザであることを認証するユーザ認証手段と、認証されたユーザが情報入力手段に対して操作を行わない時間を計測する無操作時間計測手段と、無操作時間計測手段によって計測した時間が、制限時間を超過したことを判定する制限時間超過判定手段と、制限時間をユーザ毎に設定する制限時間設定手段と、制限時間超過判定手段によって制限時間の超過が判定されたことを条件に、該当する操作を不受理とする操作制限手段を備え、タイムアウトにより自動的にログアウトさせる情報処理装置を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1が開示する装置は、所定の時間以上画像処理装置の操作がなされなかった場合に異常状態が発生したと認定してユーザの再認証を実行するため、当該所定時間が経過する間に、正規のユーザがICカード等を残したまま画像処理装置から離れた後に、非正規のユーザが正規のユーザに成りすまして画像処理装置を不正に使用する虞がある。また、特許文献2が開示する装置は、オートログアウトにより、認証したユーザ以外の使用を排除するものではあるが、オートログアウトが実行される前に、ユーザが画像処理装置から離れてしまうと、特許文献1の装置と同様に、非正規のユーザが正規のユーザに成りすまして画像処理装置を不正に使用する虞がある。
【0006】
したがって、画像処理装置の使用状況に応じてユーザ毎に課金徴収する場合、上述した上記特許文献に開示された装置では、厳密な課金情報を取得することができない。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、非正規のユーザによる不正使用を防止する画像処理装置、画像配信サーバ、画像処理システム、画像処理方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像処理装置の認証情報を使用してユーザを認証し、原稿をスキャニングして生成した原稿画像から書誌情報を抽出し、当該抽出した書誌情報と、書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、ユーザが要求する処理の実行可否を判断し、要求処理が実行可能と判断された場合に、ユーザに関連付けられた原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する。これにより、ユーザの認証がされた後に、他のユーザによる画像処理装置の不正使用を防止することができる。
【0009】
さらに、本発明は、非正規のユーザによる不正使用を防止する画像配信サーバ、画像処理システム、画像処理装置および画像配信サーバが実行する方法、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の画像処理システム100を示す概略図。
【図2】本実施形態の画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140の機能構成を示す図。
【図3】本実施形態の画像処理システムが実行する処理のシーケンスを示した図。
【図4】本実施形態の画像処理装置120aが実行する処理のフローチャートを示した図。
【図5】本実施形態の認証サーバ130が実行する処理のフローチャートを示した図。
【図6】本実施形態のユーザ情報データベースに登録されるユーザ情報テーブルの実施形態を示した図。
【図7】本実施形態の書誌情報データベースに登録される書誌情報テーブルの実施形態を示した図。
【図8】本実施形態の画像処理装置120aに表示される認証情報入力画面を示した図。
【図9】他の実施形態の画像処理システム900を示す概略図。
【図10】他の実施形態の画像処理装置920a、認証サーバ930、管理端末940、および画像配信サーバ960の機能構成を示す図。
【図11】他の実施形態の画像処理システムが実行する処理のシーケンスを示した図。
【図12】他の実施形態の画像処理装置920aが実行する処理のフローチャートを示した図。
【図13】他の実施形態の認証サーバ930が実行する処理のフローチャートを示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の画像処理システム100を示す概略図である。画像処理システム100は、ネットワーク110と、ネットワーク110に接続される画像処理装置120a、120bと、認証サーバ130と、配信先サーバ150とを含んで構成されている。ネットワーク110は、例えば、イーサネット(登録商標)およびTCP/IPプロトコルを使用したネットワークとして構成されている。また、ネットワーク110は、ローカルエリアネットワーク(LAN)として実装することができる。
【0012】
画像処理装置120a、120bは、CCD(Charge Coupled Device)センサなどを含んで構成されるスキャナ装置を含むMFP(Multi Function Peripheral)などの画像処理装置として構成されている。また、画像処理装置120a、120bは、スキャナ装置で読み取った画像データを、ネットワーク110を介して配信先サーバ150に配信する。また、画像処理装置120a、120bは、管理端末140からネットワーク110を介して本実施形態のプログラムを実装し、当該画像処理装置が備える操作パネル等に表示されるユーザ・インタフェース(以降、UIとして参照する。)を提供する。
【0013】
また、画像処理装置120a、120bが、MFPとして実装される場合、プロセッサ、RAM、ハーディスク装置(HDD)などを含んで実装されており、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの制御下で、アセンブラ、C、C++、JAVA(登録商標)、Java(登録商標)Scriptなどのプログラミング言語で記述された本実施形態のプログラムを実行し、後述する機能を当該画像処理装置上で実現する。なお、本実施形態の画像処理システムでは、例示として2の画像処理装置を含んで構成されているが、他の実施形態では、任意の数の画像処理装置を含んで構成してもよい。
【0014】
認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bを使用するユーザが使用権限を有するか否かを判断する認証サーバとして構成されている。認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bの認証要求に応じて、ユーザの認証処理を実行し、その認証結果を画像処理装置120a、120bに通知する。また、本実施形態では、認証サーバ130は、画像処理装置120a、120bに含まれる画像配信サーバの要求に応じて、認証されたユーザの種々の情報を提供する。
【0015】
管理端末140は、画像処理装置120a、120bや認証サーバ130のデータベースを更新する情報処理装置である。管理端末140は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実装でき、ネットワーク110を通じて、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語により記述された構造化文書を使用して画像処理装置120a、120bや認証サーバ130のデータベースに登録すべき情報を送信し、これらのデータベースを更新することができる。
【0016】
配信先サーバ150は、画像処理装置120a、120bが配信されるサーバであり、当該画像データを蓄積して管理するファイルサーバや、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のプロトコルに準拠して電子メールを送信するメール送信サーバとして構成される。本実施形態の画像処理システムは、1の配信先サーバ150で構成されているが、他の実施形態では複数のサーバを備えることができる。
【0017】
図2は、本実施形態の画像処理システム100に含まれる画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140の機能構成を示す図である。以下、図2を参照して、画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140が実装する処理機能について説明する。なお、画像処理装置120bについては、画像処理装置120aと同様の機能を実装するので、以下、より詳細な説明は省略する。
【0018】
画像処理装置120aは、入力受付部210と、表示処理部212と、認証処理部214と、通信制御部216とを含む。
【0019】
入力受付部210は、表示処理部212に対して画像処理装置120aの操作パネルにUIを表示させ、また、ユーザが当該UIを用いて指示するユーザ認証処理、配信処理、スキャニング処理、複写処理等の実行命令を受領して、これらの処理を認証処理部214や後述する配信処理部218、スキャナ部220に実行させる機能手段である。
【0020】
表示処理部212は、画像処理装置120aの操作パネルにUIを表示させる機能手段である。本実施形態の表示処理部212が表示させるUIには、ユーザの認証情報を入力するUIや、原稿画像の配信方法を指定するUIが含まれる。本実施形態では、ユーザ認証情報として、ユーザアカウントやユーザID、ユーザ名等のユーザを識別可能な情報(以下、ユーザ識別情報として参照する。)を使用することができる。また、本実施形態の原稿画像の配信方法には、原稿画像をファイルサーバに格納する方法や、電子メールに原稿画像を添付して配信先のメールアドレスに送信する方法が含まれる。
【0021】
表示処理部212は、原稿画像の配信先情報であるファイルサーバの格納先を示すファイルパスや配信先のメールアドレスをUIに表示させる。また、他の実施形態では、表示処理部212は、原稿画像の配信先情報を表示させずに、原稿画像の配信方法として、原稿画像を電子メールで送信するか、またはファイルサーバに格納するかを指定するUIを表示させて、ユーザに関連付けられたファイルパスや配信先メールアドレスに原稿画像を送信させてもよい。
【0022】
認証処理部214は、認証サーバ130にユーザの認証処理を実行させる機能手段である。認証処理部214は、入力受付部210から認証処理の実行命令を受領すると、ユーザがUIを使用して入力したユーザ認証情報であるユーザアカウントやユーザID、ユーザ名等のユーザを識別可能な情報(以下、ユーザ識別情報として参照する。)およびユーザの認証要求を、通信制御部216を介して認証サーバ130に送信する。また、認証処理部214は、認証サーバ130から認証結果を受領し、その結果に応じて表示処理部212にUIを表示させる。本実施形態では、ユーザの認証が許可された場合には、認証処理部214は、表示処理部212に対して原稿画像の配信処理を実行可能なUIを表示させて、ユーザによる原稿画像の配信処理を可能とする。一方、ユーザの認証が許可されない場合には、認証処理部214は、表示処理部212にその旨の通知をUIに表示させる。
【0023】
通信制御部216は、画像処理装置120aと、認証サーバ130および管理端末140との間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部216は、ユーザ認証処理、後述する原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部216は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する画像処理装置120aの機能手段を決定することができる。
【0024】
また、画像処理装置120aは、配信処理部218と、スキャナ部220と、原稿画像バッファ222と、画像配信サーバ230とを含む。
【0025】
配信処理部218は、原稿画像を生成させ、原稿画像の配信処理を実行させる機能手段である。配信処理部218は、入力受付部210から配信処理の実行命令を受領すると、スキャナ部220にスキャン処理の実行命令を送付して原稿をスキャナさせて原稿画像を生成させる。そして、配信処理部218は、その原稿画像を画像配信サーバ230に配信させる。
【0026】
スキャナ部220は、配信処理部218または入力受付部210からスキャン処理の実行命令を受領すると、画像処理装置120aに含まれるスキャナ装置(図示せず)に原稿をスキャニングさせ、レベル補正、ガンマ補正、エッジ処理などの画像補正処理およびA/D変換をして原稿画像を生成し、原稿画像バッファ222に格納する。原稿画像バッファ222は、原稿画像を格納するデータバッファであり、RAM等の記憶装置によって実装可能である。
【0027】
スキャナ部220は、入力受付部210からスキャン処理の実行命令を受領した場合、後述する画像配信サーバ230の要求処理可否判断部236に、スキャン処理を要求するユーザがその処理を実行する権限を有するか否か判断させる。当該ユーザが権限を有すると判断された場合には、スキャナ部220は、スキャナ処理を実行する。一方、当該ユーザが権限を有しないと判断された場合には、スキャナ部220は、表示処理部212に対して、その旨の表示をUIに表示させる。
【0028】
画像配信サーバ230は、ネットワーク110を介して原稿画像を配信先サーバ150に配信する配信処理を実行する機能手段であり、配信処理部232と、書誌情報取得部234と、要求処理可否判断部236と、書誌情報登録部238と、書誌情報データベース240とを含む。
【0029】
配信処理部232は、画像配信サーバ230の配信処理を制御する機能手段であり、書誌情報取得部234および要求処理可否判断部236を呼び出して、後述する書誌情報取得処理および要求処理可否判断処理を実行させる。配信処理部232は、要求処理可否判断部236から、要求処理可否判断処理の結果としてユーザの要求する処理が許可される旨の通知を受領すると、ネットワーク110を介して認証サーバ130に原稿画像の配信先情報を要求し、当該配信先情報が示す配信先に原稿画像を送付する。本実施形態では、配信処理部232は、認証サーバ130から原稿画像の配信先情報を受領すると、表示処理部212に対して、当該配信先情報を画像処理装置120aのUIに表示させることができる。他の実施形態では、配信処理部232は、配信先情報を画像処理装置120aのUIに表示させずに、原稿画像を関連する配信先に送信することができる。
【0030】
書誌情報取得部234は、原稿画像にOCR(Optical Character Reader)処理を施して、原稿画像に含まれる文字情報や1次元または2次元コードを取得する書誌情報取得処理を実行する機能手段である。書誌情報取得部234は、配信処理部232から呼び出されると、原稿画像バッファ222に格納されている原稿画像を取得し、OCR処理を施して原稿画像に含まれる文字情報を抽出し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。また、書誌情報取得部234は、テンプレートマッチング等の画像照合技術を用いて、原稿画像に含まれる1次元または2次元コードを取得し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。本実施形態では、1次元または2次元コードとして、バーコード、QRコード、SPコード、DataMatrixAztecCode、Semacode等の種々のコードを使用することができる。本実施形態では、これらの書誌情報は、画像処理装置120aを用いて原稿画像の配信処理やスキャニング処理、複写処理等を実行させるユーザが、認証処理において認証されたユーザであるか否か判断するための情報として使用される。
【0031】
要求処理可否判断部236は、ユーザの要求する処理が許容されるか否か判断する要求処理可否判断処理を実行する機能手段である。要求処理可否判断部236は、配信処理部232またはスキャナ部220から呼び出されると、書誌情報取得部234が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース240にユーザ識別情報と関連付けて登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在するか否か判断する。本実施形態では、一致する書誌情報が存在する場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有するものと判断して、要求処理可否判断部236は、要求されている処理が許可される旨の通知を配信処理部232またはスキャナ部220に通知する。一方、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有しないものと判断して、要求処理可否判断部236は、要求されている処理が許可されない旨の通知を配信処理部232またはスキャナ部220に通知する。
【0032】
他の実施形態では、書誌情報データベース240に、使用が許可されない書誌情報をユーザ識別情報と関連付けて登録することができ、要求処理可否判断部236は、書誌情報取得部234が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース240に登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置120aの使用権限を有しないものと判断することができる。
【0033】
書誌情報登録部238は、管理端末140からネットワーク110を介して受領した書誌情報を書誌情報データベース240に登録する手段である。書誌情報登録部238は、管理端末140から送付される書誌情報が記載されたHTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出して書誌情報データベース240に登録する。書誌情報データベース240は、画像処理装置を使用するユーザ毎に書誌情報が登録されるデータベースである。なお、書誌情報データベース240については、登録される情報と共により詳細に後述する。
【0034】
認証サーバ130は、ユーザ情報登録部250と、ユーザ情報データベース252と、認証処理部254と、配信先情報提供部256と、通信制御部258とを含む。
【0035】
ユーザ情報登録部250は、管理端末140からネットワーク110を介して受領したユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録する手段である。本実施形態では、ユーザ情報登録部250は、管理端末140から送付されるユーザ情報が記載された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出してユーザ情報データベース252に登録することができる。また、他の実施形態では、ユーザ情報登録部250は、SQL等のデータの操作や定義を行うためのデータベース言語を使用して、ユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録することができる。
【0036】
ユーザ情報データベース252は、画像処理装置を使用するユーザ毎にユーザ情報が登録されるデータベースである。なお、ユーザ情報データベース252については、登録される情報と共により詳細に後述する。
【0037】
認証処理部254は、画像処理装置を使用するユーザの認証処理を実行する機能手段である。認証処理部254は、画像処理装置120aからユーザの認証要求を受領すると、ユーザ情報データベース252を参照し、認証要求と共に送付されるユーザ識別情報を使用して、該当するユーザが画像処理装置120aの使用を許可されているか否かを判断する。そして、認証処理部254は、認証処理の結果を、ネットワーク110を介して画像処理装置120aに送信する。本実施形態では、認証方式としてActive Directoryによる認証方式またはLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)による認証方式を採用するが、他の実施形態では、その他の認証方式を採用することができる。
【0038】
配信先情報提供部256は、画像処理装置120aの配信先情報要求に応じて、画像処理装置120aに原稿画像の配信先情報を提供する機能手段である。配信先情報提供部256は、画像処理装置120aから配信先情報要求と共に受領するユーザ識別情報を使用して、ユーザ情報データベース252から当該ユーザ識別情報に関連する配信先情報を取得し、当該配信先情報を画像処理装置120aに送信する。
【0039】
通信制御部258は、認証サーバ130と、画像処理装置120aとの間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部258は、ユーザ認証処理、原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部258は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する認証サーバ130の機能手段を決定することができる。
【0040】
管理端末140は、書誌情報登録部260と、書誌情報データベース262と、ユーザ情報登録部264と、通信制御部266とを含む。
【0041】
書誌情報登録部260は、画像処理システム100に含まれる画像処理装置の書誌情報データベースに書誌情報を登録する機能手段である。書誌情報登録部260は、管理端末140のユーザの指示により、書誌情報データベース262に登録されている書誌情報を、ネットワーク110を介して画像処理装置120aに送信して登録させる。書誌情報登録部260は、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された書誌情報を画像処理装置120aに送信して、当該書誌情報を登録させる。
【0042】
書誌情報データベース262は、画像処理システム100に含まれる画像処理装置が使用する書誌情報が登録されるデータベースである。本実施形態では、書誌情報データベース262により、書誌情報が一元的に管理され、画像処理システム100に含まれる総ての画像処理装置が有する書誌情報データベースの書誌情報は、書誌情報データベース262の書誌情報と同一である。他の実施形態では、書誌情報データベース262を画像処理装置毎にパーティション分割し、画像処理装置毎に書誌情報管理を行うようにしてもよい。
【0043】
ユーザ情報登録部264は、認証サーバ130にユーザ情報を登録する機能手段である。ユーザ情報登録部264は、認証サーバ130に登録すべきユーザ情報を入力または指定可能なUIを管理端末140の表示装置に表示させ、管理端末140のユーザが入力または選択したユーザ情報を、ネットワーク110を介して認証サーバ130に送信して登録させる。本実施形態では、ユーザ情報登録部264は、HTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述されたユーザ情報を認証サーバ130に送信して、当該ユーザ情報を登録させる。他の実施形態では、ユーザ情報登録部264は、SQL等のデータの操作や定義を行うためのデータベース言語を使用して、当該ユーザ情報を認証サーバ130に登録させることができる。
【0044】
通信制御部266は、管理端末140と、画像処理装置120aおよび認証サーバ130との間でネットワーク110を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部266は、ユーザ情報の登録処理および書誌情報の登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部266は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先を決定することができる。
【0045】
図3は、本実施形態の画像処理システム100が実行する処理のシーケンスを示した図である。本実施形態の画像処理システム100が実行する処理は、ユーザ情報登録を登録するユーザ情報登録処理と、ユーザの認証を行うユーザ認証処理と、原稿画像配信処理と、当該原稿画像配信処理に付随して実行されるユーザ情報を取得するユーザ情報取得処理とを含む。
【0046】
ユーザ情報登録処理は、ユーザが画像処理システム100を利用する前に、管理者やユーザ等が管理端末140を使用して実行させる処理である。ユーザ情報登録処理は、管理端末140から認証サーバ130にユーザ情報およびユーザ情報登録要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ130から管理端末140に送付される。
【0047】
ユーザ認証処理は、ユーザが画像処理装置120a,120bを利用する際に、当該画像処理装置に実行させる処理である。ユーザ認証処理は、画像処理装置120a,120bから認証サーバ130にユーザ識別情報およびユーザ認証要求を送信することで開始し、その認証結果が認証サーバ130から当該画像処理装置に送付される。
【0048】
ユーザ情報取得処理は、ユーザが画像処理装置120a,120bを利用して、原稿画像配信処理を実行する際に当該画像処理装置が実行する処理である。ユーザ情報取得処理は、画像処理装置120a,120bから認証サーバ130にユーザ識別情報およびユーザ情報要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ130から当該画像処理装置に送付される。そして、当該画像処理装置は、配信先サーバ150に原稿画像および配信処理要求を送信することで原稿画像配信処理を実行し、その処理結果が配信先サーバ150から送信される。
【0049】
図4は、本実施形態の画像処理装置が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図4を参照して、画像処理装置が実行するユーザ認証処理、ユーザ情報取得処理および原稿画像配信処理について説明する。
【0050】
図4の処理は、ステップS400で入力受付部210がユーザの画像処理装置に対する操作を検知することで開始し、ステップS401で画像処理装置120aの表示処理部212がユーザ認証画面を表示する。ステップS402では、入力受付部210が、ユーザ認証画面を介してユーザ認証情報であるユーザ識別情報を受領したか否か判断し、ユーザ認証情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS402の処理を反復させる。一方、ユーザ認証情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS403に分岐させる。
【0051】
ステップS403では、認証処理部214が、ステップS402で受領したユーザ認証情報を認証サーバ130に送信する。ステップS404では、認証処理部214が、認証サーバ130から受領した認証結果を使用して、ユーザの認証が許可されたか否か判断し、認証が許可されない場合には(no)、処理をステップS405に分岐させる。ステップS405では、認証処理部214が、認証が許可されない旨を表示処理部212に通知し、表示処理部212が、認証が許可されない旨をUIに表示し、ステップS415で処理が終了する。
【0052】
一方、ステップS404の判定でユーザの認証が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS406に分岐させる。ステップS406では、入力受付部210が、原稿画像の配信処理要求を受領したか否か判断し、配信処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS406の処理を反復させる。一方、配信処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS407に分岐させる。ステップS407では、配信処理部218が、スキャナ部220にスキャン処理を実行させて原稿画像を生成し、原稿画像バッファ222に格納する。ステップS408では、配信処理部218が、ユーザ識別情報および原稿画像の配信処理要求を画像配信サーバ230に送信する。
【0053】
ステップS409では、画像配信サーバ230の配信処理部232が書誌情報取得部234を呼び出して、原稿画像バッファ222に格納された原稿画像から書誌情報を取得する。ステップS410では、配信処理部232が、要求処理可否判断部236を呼び出し、要求処理可否判断部236は、書誌情報データベース240を参照し、ユーザ識別情報および書誌情報を使用して、当該ユーザによる配信処理が許可されているか否か判断する。
【0054】
ステップS410の判定で配信処理が許可されていると判断した場合には(yes)、処理をステップS411に分岐させる。ステップS411では、配信処理部232が、認証サーバ130に原稿画像配信先情報を要求する。ステップS412では、表示処理部212が原稿画像配信先情報をUIに表示させる。ステップS413では、入力受付部210がユーザの選択した原稿画像配信先情報を配信処理部232に通知し、配信処理部232が、当該原稿画像配信先情報の示す配信先サーバ150に原稿画像を送信し、ステップS415で処理が終了する。
【0055】
ステップS410の判定で配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS414に分岐させる。ステップS414では、表示処理部212が、配信処理が許可されていない旨をUIに表示し、ステップS415で処理が終了する。
【0056】
図5は、本実施形態の認証サーバが実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図5を参照して、認証サーバ130が実行するユーザ情報登録処理、ユーザ認証処理および原稿画像の配信先情報提供処理について説明する。
【0057】
図5の処理は、ステップS500で開始し、ステップS501で認証サーバ130が処理要求を受領したか否か判断する。ステップS501の判定で処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS501の処理を反復させる。一方、ステップS501の判定で処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理要求の内容に応じ、処理をステップS502、S503またはS505に分岐させる。
【0058】
ステップS501の判定でユーザ情報の登録要求を受領したと判断した場合、処理をステップS502に分岐させ、ステップS502では、ユーザ情報登録部250が、管理端末140から処理要求と共に受領したユーザ情報をユーザ情報データベース252に登録し、ステップS507で処理が終了する。
【0059】
一方、ステップS501の判定でユーザ認証要求を受領したと判断した場合、処理をステップS503に分岐させ、ステップS503では、認証処理部254が、ユーザ情報データベース252を参照して、画像処理装置から処理要求と共に受領したユーザ識別情報が示すユーザの認証が許可されているか判断する。ステップS504では、認証処理部254が、認証結果を画像処理装置に送信し、ステップS507で処理が終了する。
【0060】
一方、ステップS501の判定で原稿画像配信先情報要求を受領したと判断した場合、処理をステップS505に分岐させ、ステップS505では、配信先情報提供部256が、ユーザ情報データベース252を参照して、画像処理装置から処理要求と共に受領したユーザ識別情報に関連付けられた原稿画像配信先情報を取得する。ステップS506では、認証処理部254が、ステップS505で取得した原稿画像配信先情報を画像処理装置に送信し、ステップS507で処理が終了する。
【0061】
図6は、本実施形態のユーザ情報データベースに登録されるデータテーブルであるユーザ情報テーブルの実施形態を示した図である。以下、図6を参照してユーザ情報テーブル600について説明する。
【0062】
ユーザ情報テーブル600には、ユーザ情報として、ユーザ識別情報610と、使用可否情報612と、原稿画像配信先情報614と、属性情報616とが関連付けて登録される。
【0063】
ユーザ識別情報610には、ユーザ認証情報として、本実施形態の画像処理システム100のユーザを示すユーザ識別情報が登録される。図6に示す例では、ユーザ識別情報としてユーザIDである数字が登録されているが、他の実施形態では、任意の数字や文字列を使用してユーザを識別してもよい。
【0064】
使用可否情報612には、ユーザ認証情報として、画像処理装置120a,120bに対するユーザの使用可否を指定する情報である使用可否情報が登録される。図6に示す例では、使用可否情報として、当該画像処理装置の使用を許容する「可」と、当該画像処理装置の使用を拒否する「不可(アカウント無効)」および「不可(ロックアウト)」とが登録されている。認証サーバ130の認証処理部254は、これらの使用可否情報を参照してユーザの認証可否を判断する。なお、本実施形態では、使用可否情報として文字列を使用しているが、他の実施形態では、任意の数値や文字列に使用可否を示す意味を与えて使用してもよい。
【0065】
原稿画像配信先情報614には、原稿画像の配信先のメールアドレスやファイルパスが登録される。認証サーバ130の配信先情報提供部256は、ユーザ識別情報に関連付けられたこれらの原稿画像配信先情報を取得して、画像処理装置に送信する。なお、本実施形態では、原稿画像配信先情報として、1のユーザに対して1のメールアドレスおよびファイルパスが登録されているが、他の実施形態では、1のユーザに対して複数のメールアドレスおよびファイルパスを登録してもよい。
【0066】
属性情報616には、ユーザの属性情報が登録される。図6に示す実施形態では、属性情報としてユーザの所属が登録されているが、その他、ユーザのメールアドレスや入社年月日、生年月日等の種々の属性情報を登録することができる。
【0067】
図7は、本実施形態の書誌情報データベースに登録されるデータテーブルである書誌情報テーブルの実施形態を示した図である。以下、図7を参照して書誌情報テーブル700について説明する。
【0068】
書誌情報テーブル700には、ユーザ識別情報710と、書誌情報712と、金額情報714とが関連付けて登録される。
【0069】
ユーザ識別情報710には、図6に示すユーザ情報テーブル600と同様に、本実施形態の画像処理システム100のユーザを示すユーザ識別情報が登録される。
【0070】
書誌情報712には、原稿画像の識別情報として、ユーザが利用する原稿を識別可能な書誌情報が登録される。図7に示す実施形態では、原稿画像を識別可能な書誌情報として、ユーザの所属、メールアドレス、1次元または2次元コードのIDを含ませることができる。本実施形態では、書誌情報として登録される1次元または2次元コードのIDは、ユーザの識別情報、ユーザが所属する部署や事業所等の所属情報、またはユーザが担当するプロジェクト等の業務情報等を示す。本実施形態の画像処理装置の要求処理可否判断部236は、書誌情報データベース240に登録されたこれらの書誌情報が、原稿画像から抽出した書誌情報と一致するか判断して、要求処理を許容するか否か判断する。
【0071】
金額情報714には、原稿画像の識別情報として、ユーザが原稿に記載可能な最大の金額を示す金額情報が登録される。本実施形態の画像処理装置の要求処理可否判断部236は、原稿画像から抽出した金額情報が、書誌情報データベース240に登録されたこれらの金額情報以上であるか判断することにより、要求処理を許容するか否か判断することができる。
【0072】
他の実施形態では、ユーザが使用できない書誌情報を登録するデータテーブルを設けて、要求処理を許容するか否か判断してもよい。この場合、当該データテーブルには、ユーザが取り扱うことができない原稿に含まれる「組織図」、「給与」、「賞与」、「守秘」等の文字や上記コードIDが登録され、これらの書誌情報が、原稿画像から抽出した書誌情報に含まれている場合には、要求処理を拒否するように構成してもよい。
【0073】
図8は、本実施形態の画像処理装置に表示されるUIである認証情報入力画面810を示した図である。認証情報入力画面810は、ユーザ認証情報を入力する項目812を含んでおり、本実施形態では、ユーザ認証情報としてユーザ識別情報を入力することができる。ユーザ認証情報を入力してログインボタン814を押下し、その認証が許可されると、UIは原稿画像の配信処理やスキャニング処理等の指示画面に遷移する。一方、認証が拒否されると、その旨がUIに表示される。
【0074】
図9は、他の実施形態の画像処理システム900を示した図である。画像処理システム900は、ネットワーク910と、ネットワーク910に接続される画像処理装置920a、920bと、認証サーバ930と、管理端末940と、配信先サーバ950と、画像配信サーバ960とを含んでいる。図1を参照して説明した画像処理システム100と比べて、画像処理システム900は、画像配信サーバ960を備えている点で異なるが、その他の点については、画像処理システム900と同様であるため、以下、相違点を中心に説明する。
【0075】
画像配信サーバ960は、画像処理装置920a、920bからネットワーク910を介してユーザ識別情報および原稿画像を受領し、原稿画像から書誌情報を抽出して原稿画像の配信処理の可否を判断して、配信処理が許容されるときにのみ原稿画像を配信先サーバ950に配信する。画像配信サーバ960は、PENTIUM(登録商標)または互換プロセッサを搭載し、WINDOWS(登録商標)200Xサーバ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などのOSの管理下で、本実施形態のプログラムを実行する。また、画像配信サーバ960は、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM、プログラムやデータなどを持続的に保持するためのHDDなどを含んでおり、本実施形態のプログラムの実行することにより、後述する機能を画像配信サーバ960上に実現する。
【0076】
図10は、本実施形態の画像処理システム900に含まれる画像処理装置920a、認証サーバ930、管理端末940および画像配信サーバ960の機能構成を示す図である。以下、図10を参照して、画像配信サーバ960が実装する処理機能について説明する。なお、画像処理装置920a、認証サーバ930および管理端末940については、図2を参照して説明した画像処理装置120a、認証サーバ130および管理端末140と同様の構成を有するため、以下、より詳細な説明は省略する。
【0077】
画像配信サーバ960は、ネットワーク910を介して原稿画像を配信先サーバ950に配信する配信処理を実行するサーバ装置であり、配信処理部1032と、書誌情報取得部1034と、要求処理可否判断部1036と、書誌情報登録部1038と、書誌情報データベース1040と、通信制御部1042と、原稿画像バッファ1044とを含む。
【0078】
配信処理部1032は、画像配信サーバ960の配信処理を制御する機能手段であり、書誌情報取得部1034および要求処理可否判断部1036を呼び出して、書誌情報取得処理および要求処理可否判断処理を実行させる。配信処理部1032は、要求処理可否判断部1036から、要求処理可否判断処理の結果としてユーザの要求する処理が許可される旨の通知を受領すると、ネットワーク910を介して認証サーバ930に原稿画像の配信先情報を要求し、当該配信先情報が示す配信先に原稿画像を送付する。本実施形態では、配信処理部1032は、認証サーバ930から原稿画像の配信先情報を受領すると、画像処理装置920aに対して、当該配信先情報を画像処理装置920aのUIに表示させることができる。他の実施形態では、配信処理部1032は、配信先情報を画像処理装置920aのUIに表示させずに、原稿画像をユーザに関連付けられた配信先に送信することができる。
【0079】
書誌情報取得部1034は、原稿画像にOCR処理を施して、原稿画像に含まれる文字情報や1次元または2次元コードを取得する書誌情報取得処理を実行する機能手段である。書誌情報取得部1034は、配信処理部1032から呼び出されると、画像処理装置920aが送信した原稿画像が格納された原稿画像バッファ1044から原稿画像を取得し、OCR処理を施して原稿画像に含まれる文字情報を抽出し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。また、書誌情報取得部1034は、テンプレートマッチング等の画像照合技術を用いて、原稿画像に含まれる1次元または2次元コードを取得し、書誌情報としてRAMやHDD等の記憶装置に保存する。本実施形態では、1次元または2次元コードとして、バーコード、QRコード、SPコード、DataMatrixAztecCode、Semacode等の種々のコードを使用することができる。本実施形態では、これらの書誌情報は、画像処理装置920aを用いて原稿画像の配信処理やスキャニング処理、複写処理等を実行させるユーザが、認証処理において認証されたユーザであるか否か判断するための情報として使用される。
【0080】
要求処理可否判断部1036は、ユーザの要求する処理が許容されるか否か判断する要求処理可否判断処理を実行する機能手段である。要求処理可否判断部1036は、配信処理部1032から呼び出され、または画像処理装置920aから要求処理可否判断処理実行命令を受領すると、書誌情報取得部1034が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース1040にユーザ識別情報と関連付けて登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在するか否か判断する。本実施形態では、一致する書誌情報が存在する場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有するものと判断して、要求処理可否判断部1036は、要求されている処理が許可される旨の通知を配信処理部1032または画像処理装置920aに通知する。一方、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有しないものと判断して、要求処理可否判断部1036は、要求されている処理が許可されない旨の通知を配信処理部1032または画像処理装置920aに通知する。
【0081】
他の実施形態では、書誌情報データベース1040に、使用が許可されない書誌情報をユーザ識別情報と関連付けて登録することができ、要求処理可否判断部1036は、書誌情報取得部1034が抽出した書誌情報と、書誌情報データベース1040に登録されている書誌情報とを比較して、一致する書誌情報が存在しない場合には、処理を要求しているユーザが、画像処理装置920aの使用権限を有しないものと判断することができる。
【0082】
書誌情報登録部1038は、管理端末940からネットワーク910を介して受領した書誌情報を書誌情報データベース1040に登録する手段である。書誌情報登録部1038は、管理端末940から送付される書誌情報が記載されたHTMLやXML、XHTML等のマークアップ言語で記述された構造化文書を解析し、登録すべき書誌情報を抽出して、画像処理装置を使用するユーザ毎に書誌情報が登録される書誌情報データベース1040に登録する。また、書誌情報登録部1038は、管理端末940から送付されたSQL文を解析して、書誌情報を登録することもできる。
【0083】
通信制御部1042は、画像配信サーバ960と、画像処理装置920a、認証サーバ930および管理端末940との間でネットワーク910を介したデータの送受信を行う機能手段である。通信制御部1042は、原稿画像配信処理および書誌情報登録処理に関する種々のデータを処理する。これらのデータには処理内容を識別する情報がヘッダなどに付加されており、通信制御部1042は、その処理内容を識別する情報を使用して、データの送信先や、当該データを処理する画像配信サーバ960の機能手段を決定することができる。また、通信制御部1042は、画像処理装置920aから原稿画像の配信要求、配信すべき原稿画像、および配信要求を発行したユーザを示すユーザ識別情報を受領すると、当該原稿画像を原稿画像バッファ1044に格納し、配信処理部1032を呼び出して配信処理を実行させる。
【0084】
図11は、他の実施形態の画像処理システム900が実行する処理のシーケンスを示した図である。本実施形態の画像処理システム900が実行する処理は、ユーザ情報登録を登録するユーザ情報登録処理と、ユーザの認証を行うユーザ認証処理と、原稿画像配信処理と、当該原稿画像配信処理に付随して実行されるユーザ情報を取得するユーザ情報取得処理とを含む。
【0085】
ユーザ情報登録処理は、ユーザが画像処理システム900を利用する前に、管理者やユーザ等が管理端末940を使用して実行させる処理である。ユーザ情報登録処理は、管理端末940から認証サーバ930にユーザ情報およびユーザ情報登録要求を送信することで開始し、その処理結果が認証サーバ930から管理端末940に送付される。
【0086】
ユーザ認証処理は、ユーザが画像処理装置920a,920bを利用する際に、当該画像処理装置に実行させる処理である。ユーザ認証処理は、画像処理装置920a,920bから認証サーバ930にユーザ識別情報およびユーザ認証要求を送信することで開始し、その認証結果が認証サーバ930から当該画像処理装置に送付される。
【0087】
原稿画像配信処理は、ユーザが画像処理装置920a,920bを利用して原稿画像の配信要求を発行することにより開始する。原稿画像の配信処理を実行すべき画像処理装置920a,920bは、配信処理要求を画像配信サーバ960に送信する。配信処理要求を受領した画像配信サーバ960は、画像配信サーバ960から認証サーバ930にユーザ識別情報およびユーザ情報要求を送信することでユーザ情報取得処理を開始させ、その処理結果が認証サーバ930から当該画像配信サーバに送付される。そして、当該画像配信サーバは、配信先サーバ950に原稿画像および配信処理要求を送信することで原稿画像配信処理を実行し、その処理結果が配信先サーバ950から画像配信サーバに送信され、当該画像配信サーバが画像処理装置920a,920bに送信する。
【0088】
図12は、他の実施形態の画像処理装置が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図12を参照して、画像処理装置920aが実行する処理について説明する。
【0089】
図12の処理は、ステップS1200で入力受付部1010がユーザの画像処理装置に対する操作を検知することで開始し、ステップS1201で画像処理装置920aの表示処理部1012がユーザ認証画面を表示する。ステップS1202では、入力受付部1010が、ユーザ認証画面を介してユーザ認証情報であるユーザ識別情報を受領したか否か判断し、ユーザ認証情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1202の処理を反復させる。一方、ユーザ認証情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1203に分岐させる。
【0090】
ステップS1203では、認証処理部1014が、ステップS1202で受領したユーザ認証情報を認証サーバ930に送信する。ステップS1204では、認証処理部1014が、認証サーバ930から受領した認証結果を使用して、ユーザの認証が許可されたか否か判断し、認証が許可されない場合には(no)、処理をステップS1205に分岐させる。ステップS1205では、認証処理部1014が、認証が許可されない旨を表示処理部1012に通知し、表示処理部1012が、認証が許可されない旨をUIに表示し、ステップS1216で処理が終了する。
【0091】
一方、ステップS1204の判定でユーザの認証が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1206に分岐させる。ステップS1206では、入力受付部1010が、原稿画像の配信処理要求を受領したか否か判断し、配信処理要求を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1206の処理を反復させる。一方、配信処理要求を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1207に分岐させる。ステップS1207では、配信処理部1018が、スキャナ部1020にスキャン処理を実行させて原稿画像を生成し、原稿画像バッファ1022に格納する。ステップS1208では、配信処理部1018が、原稿画像の配信処理要求を、ユーザ識別情報および原稿画像と共に画像配信サーバ960に送信する。
【0092】
ステップS1209では、配信処理部1018が、画像配信サーバ960から配信処理要求が許可されたか否か判断し、許可されなかったと判断した場合には(no)、処理をステップS1215に分岐させ、ステップS1215で、表示処理部1012が、配信処理が許可されなかった旨をUIに表示する。一方、ステップS1209の判定で画像配信サーバ960から配信処理要求が許可されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1210に分岐させる。本実施形態では、画像配信サーバ960から配信処理要求が許可された旨の通知を受領した場合には、配信処理要求が許可されたと判断し、一方、配信処理要求が許可しない旨の通知を受領した場合には、配信処理要求が拒否されたと判断する。
【0093】
ステップS1210では、配信処理部1018が、通信制御部1016を介して原稿画像配信先情報を受領したか否か判断し、原稿画像配信先情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1210の処理を反復させる。一方、ステップS1210の判定で、原稿画像配信先情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1211に分岐させる。ステップS1211では、配信処理部1018が、表示処理部1012に対して原稿画像配信先情報をUIに表示させる。
【0094】
ステップS1212では、配信処理部1018が、入力受付部1010を介して原稿画像配信先情報が指定されたか否か判断し、原稿画像配信先情報が指定されていないと判断した場合には(no)、ステップS1212の処理を反復させる。一方、ステップS1212の判定で原稿画像配信先情報が指定されたと判断した場合には(yes)、処理をステップS1213に分岐させる。ステップS1213では、配信処理部1018が、当該指定された原稿画像配信先情報を画像配信サーバ960に送信する。ステップS1214では、配信処理部1018が、表示処理部1012に対して配信処理が終了した旨をUIに表示させ、ステップS1216で処理が終了する。
【0095】
図13は、他の実施形態の認証サーバ930が実行する処理のフローチャートを示した図である。以下、図13を参照して、画像配信サーバ960が実行する処理について説明する。
【0096】
図13の処理は、ステップS1300から開始し、ステップS1301で画像配信サーバ960の通信制御部1042が、画像処理装置920aまたは管理端末940から処理要求を受信したか否か判断する。ステップS1301の判定で処理要求を受信していないと判断した場合には(no)、ステップS1301の処理を反復させる。一方、ステップS1301の判定で処理要求を受信したと判断した場合には(yes)、処理要求の内容に応じ、処理をステップS1302またはS1311に分岐させる。
【0097】
ステップS1301の判定で原稿画像の配信処理要求を受領したと判断した場合、処理をステップS1302に分岐し、ステップS1302で配信処理部1032が、受信した原稿画像を原稿画像バッファ1044に格納する。ステップS1303では、配信処理部1032が、書誌情報取得部1034を呼び出して、原稿画像バッファ1044に格納された原稿画像から書誌情報を取得する。ステップS1304では、配信処理部1032が、要求処理可否判断部1036を呼び出し、要求処理可否判断部1036は、書誌情報データベース1040を参照し、ユーザ識別情報および書誌情報を使用して、当該ユーザによる配信処理が許可されているか否か判断する。
【0098】
ステップS1304の判定で、配信処理が許可されていないと判断した場合には(no)、処理をステップS1310に分岐させる。ステップS1310では、配信処理部1032が、配信処理が許可されていない旨を画像処理装置920aに通知し、ステップS1312で処理が終了する。
【0099】
一方、ステップS1304の判定で配信処理が許可されていると判断した場合には(yes)、処理をステップS1305に分岐させる。ステップS1305では、配信処理部1032が、配信処理が許可された旨の通知を画像処理装置920aに送信する。ステップS1306では、配信処理部1032が、認証サーバ930に、当該ユーザのユーザ識別情報を送信すると共に原稿画像配信先情報を要求する。ステップS1307では、配信処理部1032が、認証サーバ930から受領した原稿画像配信先情報を画像処理装置920aに送信してUIに表示させる。ステップS1308では、配信処理部1032が、画像処理装置920aから原稿画像配信先情報を受領したか否か判断し、原稿画像配信先情報を受領していないと判断した場合には(no)、ステップS1308の処理を反復させる。一方、原稿画像配信先情報を受領したと判断した場合には(yes)、処理をステップS1309に分岐させる。ステップS1309では、配信処理部1032が、当該原稿画像配信先情報の示す配信先サーバ950に原稿画像を送信し、ステップS1312で処理が終了する。
【0100】
一方、ステップS1301の判定で書誌情報登録要求を受領したと判断した場合、処理をステップS1311に分岐させ、ステップS1311では、書誌情報登録部1038が、管理端末940から受信した書誌情報を書誌情報データベース1040に登録し、ステップS1312で処理が終了する。
【0101】
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0102】
100…画像処理システム、110…ネットワーク、120a,120b,…画像処理装置、130…認証サーバ、140…管理端末、150…配信先サーバ、900…画像処理システム、910…ネットワーク、920a,920b,…画像処理装置、930…認証サーバ、940…管理端末、950…配信先サーバ、960…画像配信サーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0103】
【特許文献1】特開2009−113379号公報
【特許文献2】特開2007−249417号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を処理する画像処理装置であって、前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理装置。
【請求項2】
画像処理装置のユーザを認証する認証サーバであって、前記認証サーバは、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報と、前記画像処理装置に対するユーザの使用可否情報と、前記ユーザの原稿画像の配信先情報とが関連付けて登録されたユーザ情報データベースと、
前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報と、前記ユーザ情報データベースに格納されたユーザの識別情報および使用可否情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされ、前記画像処理装置から前記ユーザの識別情報を受領した場合に、前記ユーザの識別情報に関連付けられた前記原稿画像の配信先情報を前記画像処理装置に提供する配信先情報提供手段と
を含む、認証サーバ。
【請求項3】
原稿画像を処理する画像処理装置と、前記画像処理装置のユーザを認証する認証サーバとを含む画像処理システムであって、前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理システム。
【請求項4】
画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバであって、前記画像配信サーバは、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像配信サーバ。
【請求項5】
原稿画像を生成する画像処理装置と、前記画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバと、前記画像処理装置のユーザを認証する認証サーバとを含む画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段とを含み、
前記画像配信サーバは、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理システム。
【請求項6】
原稿画像を処理する画像処理装置が実行する方法であって、前記方法は、前記画像処理装置が、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証するステップと、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するステップと、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出するステップと、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースを参照し、前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断するステップと、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断した場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信するステップと
を含む、方法。
【請求項7】
画像処理装置のユーザを認証する認証サーバが実行する方法であって、前記方法は、前記認証サーバが、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報と、前記画像処理装置に対するユーザの使用可否情報と、前記ユーザの原稿画像の配信先情報とが関連付けて登録されたユーザ情報データベースを参照し、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報と、前記ユーザ情報データベースに格納されたユーザの識別情報および使用可否情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザを認証するステップと、
前記ユーザの認証がされ、前記画像処理装置から前記ユーザの識別情報を受領した場合に、前記ユーザの識別情報に関連付けられた前記原稿画像の配信先情報を前記画像処理装置に提供するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバが実行する方法であって、前記方法は、前記画像配信サーバが、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出するステップと、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースを参照し、前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザが要求する処理の実行可否を判断するステップと、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断した場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
請求項6または8に記載の各ステップを画像処理装置または画像配信サーバが実行するためのコンピュータ実行可能なプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載されたプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
【請求項1】
原稿画像を処理する画像処理装置であって、前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理装置。
【請求項2】
画像処理装置のユーザを認証する認証サーバであって、前記認証サーバは、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報と、前記画像処理装置に対するユーザの使用可否情報と、前記ユーザの原稿画像の配信先情報とが関連付けて登録されたユーザ情報データベースと、
前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報と、前記ユーザ情報データベースに格納されたユーザの識別情報および使用可否情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされ、前記画像処理装置から前記ユーザの識別情報を受領した場合に、前記ユーザの識別情報に関連付けられた前記原稿画像の配信先情報を前記画像処理装置に提供する配信先情報提供手段と
を含む、認証サーバ。
【請求項3】
原稿画像を処理する画像処理装置と、前記画像処理装置のユーザを認証する認証サーバとを含む画像処理システムであって、前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段と、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理システム。
【請求項4】
画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバであって、前記画像配信サーバは、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像配信サーバ。
【請求項5】
原稿画像を生成する画像処理装置と、前記画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバと、前記画像処理装置のユーザを認証する認証サーバとを含む画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するスキャン手段とを含み、
前記画像配信サーバは、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出する書誌情報取得手段と、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースと、
前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断する要求処理判断手段と、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断された場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信する配信処理手段と
を含む、画像処理システム。
【請求項6】
原稿画像を処理する画像処理装置が実行する方法であって、前記方法は、前記画像処理装置が、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報および前記ユーザの前記画像処理装置についての使用可否情報と、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報とを比較して、前記ユーザを認証するステップと、
前記ユーザの認証がされた場合に、原稿をスキャニングして原稿画像を生成するステップと、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出するステップと、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースを参照し、前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記ユーザが要求する処理の実行可否を判断するステップと、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断した場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信するステップと
を含む、方法。
【請求項7】
画像処理装置のユーザを認証する認証サーバが実行する方法であって、前記方法は、前記認証サーバが、
前記画像処理装置を使用可能なユーザの識別情報と、前記画像処理装置に対するユーザの使用可否情報と、前記ユーザの原稿画像の配信先情報とが関連付けて登録されたユーザ情報データベースを参照し、前記画像処理装置のユーザが認証時に指定したユーザの識別情報と、前記ユーザ情報データベースに格納されたユーザの識別情報および使用可否情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザを認証するステップと、
前記ユーザの認証がされ、前記画像処理装置から前記ユーザの識別情報を受領した場合に、前記ユーザの識別情報に関連付けられた前記原稿画像の配信先情報を前記画像処理装置に提供するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
画像処理装置が生成した原稿画像を配信する画像配信サーバが実行する方法であって、前記方法は、前記画像配信サーバが、
前記原稿画像から前記原稿画像を識別可能な書誌情報を抽出するステップと、
前記書誌情報が登録された書誌情報データベースを参照し、前記抽出した書誌情報と、前記書誌情報データベースに登録された書誌情報とを比較して、前記画像処理装置のユーザが要求する処理の実行可否を判断するステップと、
前記ユーザが要求する処理が実行可能と判断した場合に、前記ユーザに関連付けられた前記原稿画像の配信先に前記原稿画像を配信するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
請求項6または8に記載の各ステップを画像処理装置または画像配信サーバが実行するためのコンピュータ実行可能なプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載されたプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−191895(P2011−191895A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56043(P2010−56043)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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