説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】エッジの属性ごとに最適な階調補正及びスクリーン処理を行うことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、画像情報からエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部により検出されたエッジの属性を判定するエッジ判定部と、このエッジ判定部により判定されたエッジの属性に基づいて、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、少なくとも1つのルックアップテーブルを適用して階調補正し、面積階調によるスクリーン処理を施す画像処理部とを有する画像処理装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、判定済みのエッジ及び非エッジを再度判定して、高い精度でエッジを検出する画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−318408号公報
【特許文献2】特開2006−262204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、エッジの属性ごとに最適な階調補正及びスクリーン処理を行うことができる画像処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[画像処理装置]
請求項1に係る本発明は、画像情報からエッジを検出するエッジ検出部と、このエッジ検出部により検出されたエッジの属性を判定するエッジ判定部と、このエッジ判定部により判定されたエッジの属性に基づいて、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、少なくとも1つのルックアップテーブルを適用して階調補正し、面積階調によるスクリーン処理を施す画像処理部とを有する画像処理装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には(隣接エッジの場合には)、前記画像処理部は、少なくとも、画像処理装置の周囲の環境に応じた制御を施すルックアップテーブルを適用する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群を構成する画素の濃度が異なると判定する場合には(孤立エッジの場合には)、前記画像処理部は、画像処理装置の周囲の環境に応じた制御を施すルックアップテーブルを適用しない請求項1に記載の画像処理装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度未満であって、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には(凹エッジかつ隣接エッジの場合には)、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を下げるルックアップテーブル及び低線数スクリーンを適用し、そうでない場合には、高線数スクリーンを適用する
請求項1に記載の画像処理装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度以上であって、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には(凸エッジかつ隣接エッジの場合には)、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルを適用する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度以上であり、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接しないと判定する場合には(凸エッジかつ孤立エッジの場合には)、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルと、前記エッジ判定部により判定されたエッジの方向の再現性に基づいて、画像情報の入力濃度を調整するルックアップテーブルとを適用する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度未満であり、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合であって、当該画素群の注目画素の周囲の画素の濃度差と、予め定められた閾値とを比較してエッジの方向が上と判定する場合には(凹エッジかつ隣接エッジかつ上方向エッジの場合には)、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルを適用する請求項1に記載の画像処理装置である。
【0012】
[プログラム]
請求項8に係る本発明は、画像情報からエッジを検出するステップと、検出されたエッジの属性を判定するステップと、判定されたエッジの属性に基づいて、検出されたエッジに対し、少なくとも1つのルックアップテーブルを適用して階調補正し、面積階調によるスクリーン処理を施すステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る本発明によれば、エッジの属性ごとに最適な階調補正及びスクリーン処理を行うことができる。
【0014】
請求項2に係る本発明によれば、パッチの縁取りを目立ちにくくすることができる。
【0015】
請求項3に係る本発明によれば、細線の破線化を防止することができる。
【0016】
請求項4に係る本発明によれば、文字にじみを目立ちにくくし、エッジの属性に応じて、画像情報の品質及び画像情報をプリントする速度のいずれかを重視して、スクリーン処理を行うことができる。
【0017】
請求項5に係る本発明によれば、パッチの縁取りを目立ちにくくすることができる。
【0018】
請求項6に係る本発明によれば、細線の濃度が薄くならないようにして、エッジの方向によって濃度が薄くならないようにすることができる。
【0019】
請求項7に係る本発明によれば、スタベーションを目立ちにくくすることができる。
【0020】
請求項8に係る本発明によれば、エッジの属性ごとに最適な階調補正及びスクリーン処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置を示す図である。
【図2】画像処理部で動作するソフトウエアの構成を示す図である。
【図3】エッジ処理部の構成を示す図である。
【図4】画像処理装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図5】エッジ判定処理を示すフローチャートである。
【図6】エッジ判定処理をさらに説明する図である。
【図7】エッジの凸凹判定を説明する図である。
【図8】エッジの方向判定を説明する図である。
【図9】エッジの隣接判定を説明する図である。
【図10】エッジ属性と、エッジに適用するLUT及びスクリーンとをマッピングする表である。
【図11】合成LUT適用部が、エッジ属性に基づき、選択及び合成するLUTの例である。
【図12A】エッジの属性に基づいて、文字にじみ防止用LUTを選択することによる効果を説明する図である。
【図12B】エッジの属性に基づいて、文字にじみ防止用LUTを選択することによる効果を説明する図である。
【図13A】エッジの属性に基づいて、文字にじみ防止用LUTを選択することによる効果を説明する図である。
【図13B】エッジの属性に基づいて、文字にじみ防止用LUTを選択することによる効果を説明する図である。
【図14】エッジの属性に基づいて、プロコンLUTを適用するか否かを選択することによる効果を説明する図である。
【図15】エッジの属性に基づいて、パッチ用LUT及び細線用LUTのいずれかを選択することによる効果を説明する図である。
【図16】エッジの属性に基づいて、スタベーション防止用LUTを選択することによる効果を説明する図である。
【図17】エッジの属性に基づいて、エッジ補正係数調整用のLUTを選択可能にしたことによる効果を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[本発明の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る画像処理装置1は、画像処理部100及びマーキングエンジン102を有する。
このような構成により、画像処理装置1は、入力された画像データに所定の処理を施し、記録用紙上にプリントする。
【0023】
画像処理部100は、例えば、CPU、メモリ、記憶媒体などを備える制御基板である。
画像処理部100は、ケーブルなどにより通信可能に接続されたクライアントPC2から画像データを受け取り、所定の画像処理を施す。さらに、画像処理部100は、所定の画像処理が施された画像データが記録用紙にプリントされるよう、マーキングエンジン102を制御する。
マーキングエンジン102は、例えば、直接転写方式のデジタルカラープリンタであり、露光装置104、画像形成ユニット106、用紙搬送ベルト108及び定着器110を備える。
露光装置104は、複数の発光点からなる発光点群を有する画発光レーザアレイチップから出射された複数のレーザビームを一括して走査させ、感光体ドラム112に導くマルチビームの露光走査装置である。露光装置104は、例えば、2400dpiの解像度で画像形成を行う。
画像形成ユニット106は、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像担持体である感光体ドラム112、感光体ドラム112の表面を一様に帯電する帯電器114、カラー画像を構成する色ごとに設けられた現像ロール116Y(Yellow;イエロー)、116M(Magenta;マゼンタ)、116C(Cyan;シアン)及び116K(blacK;ブラック)、及び、感光体ドラム112の表面に形成されたトナー像を記録用紙に転写させる転写ロール118を備える。画像形成ユニット106は、現像ロール116Y、116M、116C及び116Kから、出力画像に応じたトナーを感光体ドラム112に供給し、感光体ドラム112の表面の静電潜像からトナー像を作像し、記録用紙上に、順次、転写する。
用紙搬送ベルト108は、感光体ドラム112及び転写ロール118によって形成される転写位置に対して、記録用紙を搬送する。
定着器110は、記録用紙上に転写されたトナー像を定着させる。
【0024】
次に、図1の画像処理部100をさらに説明する。
図2は、画像処理部100で動作するソフトウエアの構成を示す図である。画像処理部100は、CPUに対し、メモリ及び記憶媒体などに記憶したプログラムを読み出して実行させる。
【0025】
図2に示すように、コントローラ120は、PDL解釈部122、描画部124及びレンダリング部126を有する。
PDL解釈部122は、図1のクライアントPC2などからPDL(Page Description Language;ページ記述言語)で記述されたコマンド(PDLコマンド)を受け付け、受け付けたPDLコマンドを解釈する。
描画部124は、PDL解釈部122により解釈された入力画像データを、マーキングエンジン102に対応する色空間(例えば、YMCK色空間)に変換する。
レンダリング部126は、描画部124により色空間が変換されたデータを、ラスタデータに展開(レンダリング)し、エッジ処理部128(後述)に出力する。
【0026】
次に、図2のエッジ処理部128をさらに説明する。
図3は、図2のエッジ処理部128の構成を示す図である。
【0027】
図3に示すように、エッジ処理部128は、エッジ判定部130、合成LUT適用部132、スクリーン処理部134及びプロコンLUT適用部136を有する。
エッジ判定部130は、画素ごとにエッジを検出しつつ、検出したエッジの属性を判定する。
合成LUT(Look-Up Table)適用部132は、エッジ判定部130により判定されたエッジの属性に基づいて、所定のLUT又はこの合成LUTをエッジに適用する。ここで、所定のLUTは、メモリなどに予め記憶されるLUTである。
スクリーン処理部134は、エッジ判定部130により判定されたエッジの属性に基づいて、所定のスクリーンをエッジに適用する。ここで、スクリーン処理とは、面積階調法の一つであるディザ法などの二値化処理であり、メモリなどに予め記憶された閾値マトリクスを用いる。
プロコンLUT適用部136は、エッジ判定部130により判定されたエッジの属性に基づいて、プロコンLUTをエッジに適用する。ここで、プロコンとは、プロセスコントロールの略であり、図1の画像処理装置1の周辺環境に応じた濃度制御を意味する。ここでは、プロコンLUTは、マーキングエンジン102などの画像出力部(IOT;Image Output Terminal)の安定性が悪く、最大発色濃度を下げる必要が生じ、入力濃度の最大値を数10%下げるために適用されるものとする。
【0028】
図4は、図1の画像処理装置1の全体動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップ100(S100)において、クライアントPC2のプリンタドライバ(不図示)は、アプリケーションからの入力を、PDLコマンドに変換する。このPDLコマンドは、ケーブルなどを介し、画像処理装置1の画像処理部100に送信される。
ステップ102(S102)において、画像処理部100は、図2のPDL解釈部122において、クライアントPC2から受信したPDLコマンドを解釈する。さらに、画像処理部100は、図2の描画部124において、解釈したPDLコマンドで指定される色空間をマーキングエンジン102に対応する色空間に変換する。
【0029】
ステップ104(S104)において、画像処理部100は、図2のレンダリング部126において、ステップ102で生成されたデータをラスタデータに展開し、図2のエッジ処理部128に出力する。レンダリング部126は、例えば、8ビットの多値インターフェースを介して、ラスタデータをエッジ処理部128に出力する。
ステップ20(S20)において、画像処理部100は、図3のエッジ判定部130において、ステップ104でレンダリング部126により出力されたラスタデータから、エッジを検出しつつ、エッジの属性を判定する。
【0030】
ステップ106(S106)において、画像処理部100は、図3の合成LUT適用部132において、ステップ20で判定されたエッジの属性に基づき、所定のLUT又はこれらの合成LUTをエッジに適用する。
ステップ108(S108)において、画像処理部100は、図3のスクリーン処理部134において、ステップ20で判定されたエッジの属性に基づき、所定のスクリーンをエッジに適用する。
ステップ110(S110)において、画像処理部100は、図3のプロコンLUT適用部136において、ステップ20で判定されたエッジの属性に基づき、適宜、プロコンLUTをエッジに適用する。
ステップ112(S112)において、画像処理部100は、ステップ108でスクリーン処理が施された画像データ又はステップ110でプロコンLUTが適用された画像データがプリントされるよう、マーキングエンジン102を制御する。
【0031】
図5は、図4のエッジ判定処理(S20)を示すフローチャートである。
図5に示すフローの各ステップは、いずれも、図3のエッジ判定部130によって実行される。
【0032】
図5に示すように、ステップ200(S200)において、図4のステップ104で出力されたラスタデータから、画素ごとにエッジを検出する。例えば、ラスタデータに対して、3×3画素で構成されるウインドウを走査して、ウインドウの注目画素の濃度と、その周囲の画素の濃度とを、縦横斜めの3画素ずつ比較演算する。さらに、その差を予め定められた閾値と比較して、差が閾値未満の場合には、注目画素を非エッジ部と判定する。一方、そうでない場合には、エッジ部と判定する。
ステップ202(S202)において、ステップ200(S200)でエッジ部と判定された注目画素を含むウインドウにおいて、ウインドウを構成する画素の最低濃度と、予め定められた背景閾値とを比較する。なお、背景閾値は、メモリなどに予め記憶される。最低濃度が背景閾値以上の場合には、非エッジ部と判定し直して、ステップ204の処理に進む。一方、そうでない場合には、判定を変えず、ステップ206の処理に進む。
【0033】
ステップ204(S204)において、ステップ200又はステップ202で非エッジ部と判定された注目画素に対し、再判定を行う。例えば、3×3画素で構成されるウインドウを走査して、ウインドウの注目画素の周辺に、すでにステップ200でエッジと判定された画素がいくつあるかを計数する。この画素数が予め定められた値以上の場合には、注目画素をエッジ部と判定し直し、ステップ210の処理に進む。一方、そうでない場合には、判定を変えず、ステップ108の処理に進む。
【0034】
ステップ206(S206)において、ステップ200及びステップ202でエッジ部と判定された注目画素が、凸エッジ及び凹エッジのいずれであるかを判定し(凸凹判定。詳細は後述)、注目画素及び判定内容を対応付ける。例えば、注目画素に対し、エッジ属性が凸エッジ(又は凹エッジ)である旨のタグ情報を付加する(以下、他のエッジ属性を判定した場合についても同様)。
ステップ208(S208)において、ステップ200及びステップ202でエッジ部と判定された注目画素が、エッジの方向が上、下、左、右、左上、左下、右上及び右下のいずれであるかを判定し(方向判定。詳細は後述)、注目画素及び判定内容を対応付ける。
【0035】
ステップ210(S210)において、ステップ204でエッジ部と再判定された注目画素の周辺にあるエッジが、どのようなエッジ属性をもつかを判定する。さらに、この注目画素に、最も数の多いエッジ属性を示すタグ情報を付加する。例えば、注目画素の周辺には、エッジ部と判定された画素が2つあり、いずれの画素にも、エッジ属性が凸エッジであり、左方向であるというタグ情報が付加されている場合には、最も多いエッジ属性は凸エッジかつ左方向であるから、注目画素に対し、エッジ属性が凸エッジかつ左方向である旨を示すタグ情報を付加する。
【0036】
ステップ212(S212)において、ステップ200でエッジ部と判定された注目画素及びステップ204でエッジ部と再判定された注目画素が、隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであるかを判定し(隣接判定。詳細は後述)、注目画素及び判定内容を対応付ける。
ステップ214(S214)において、ステップ200でエッジ部と判定された注目画素及びステップ204でエッジ部と再判定された注目画素の濃度が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。予め定められた閾値以上の場合には、判定を変えず、ステップ106の処理に進む。一方、そうでない場合には、注目画素を非エッジ部と判定し直し、ステップ108の処理に進む。
【0037】
次に、図6を参照して、図5のエッジ判定(ステップ200)をさらに説明する。
図6(a)は、図5のステップ200で入力される画像データの例である。図6(a)は、8ビット階調(0〜255)で表現される画像データである。図6(a)に示す網掛け部分は、白地の部分に比べて濃度が高い部分である。
図6(b)は、図5のエッジ判定後の画像データである。図6(b)に示す網掛け部分は、エッジ部と判定され、エッジ部が強調された部分である。
【0038】
次に、図7〜9を参照して、図5のエッジ属性判定(ステップ206,208,212)を説明する。
まず、図7を参照して、図5のエッジ属性判定のうち、エッジが凸エッジ及び凹エッジのいずれであるかを判定する凸凹判定(ステップ206)を説明する。
図3のエッジ判定部130は、エッジ部と判定した画像データに対して、例えば、図7(a)に示す3×3画素で構成されるウインドウを走査して、エッジが凸エッジ及び凹エッジのいずれであるかを画素ごとに判定する。
【0039】
具体的には、エッジ判定部130は、図7(b)に示すように、注目画素の濃度と、ウインドウを構成する全画素の濃度を平均した値を比較する。注目画素の濃度が平均値以上である場合には、注目画素を凸エッジと判定する。一方、そうでない場合には、注目画素を凹エッジと判定する。
【0040】
図7(c)左部の画像データにおいて、特に、この一部を拡大した画像データ(図7(c)右上部)に対し、凸凹判定を行う場合、図7(c)右下部に示すように、エッジ部の画素が凸エッジ及び凹エッジのいずれであるかが判定される。
なお、図7(c)右下部は、図7(c)右上部の画像データの入力濃度(Cin,特に網点画像の場合は入力面積値)を示す。
【0041】
次に、図8を参照して、図5のエッジ属性判定のうち、エッジの方向が上、下、左、右、左上、左下、右上及び右下のいずれであるかを判定する方向判定(ステップ208)を説明する。
図3のエッジ判定部130は、エッジ部と判定した画像データに対して、例えば、図8(a)に示す3×3画素で構成されるウインドウを走査して、エッジの方向を画素ごとに判定する。
【0042】
具体的には、エッジ判定部130は、図8(b)に示すように、注目画素の濃度と、その周囲の画素の濃度とを、縦横斜めの3画素ずつ比較演算して、その差(ここでは、SH、SV、SR及びSL)を求める。
エッジ判定部130は、図8(c)に示すように、図8(b)で求めた差の絶対値のうち、いずれが最大であるかによって、注目画素の方向を判定する。
ここでは、SHが最大である場合には、注目画素の方向は横であり、SVが最大である場合には、注目画素の方向は縦であり、SRが最大である場合には、注目画素の方向は右斜めであり、SLが最大である場合には、注目画素の方向は左斜めであると判定する。
【0043】
さらに、エッジ判定部130は、図8(d)に示すように、図8(b)で求めた差の符号に基づいて、さらに注目画素の方向を判定する。ここでは、SHが最大であり、符号が負(マイナス)である場合には、注目画素の方向は上であると判定し、符号が正(プラス)である場合には、注目画素の方向は下であると判定する。
同様に、SVが最大であり、符号が負である場合には、注目画素の方向は左であると判定し、符号が正である場合には、注目画素の方向は右であると判定する。SRが最大であり、符号が負である場合には、注目画素の方向は左上であると判定し、符号が正である場合には、注目画素の方向は右下であると判定する。SLが最大であり、符号が負である場合には、注目画素の方向は右上であると判定し、符号が正である場合には、注目画素の方向は左下であると判定する。
【0044】
次に、図9を参照して、図5のエッジ属性判定のうち、エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであるかを判定する隣接判定(ステップ212)を説明する。
隣接エッジとは、図9(a)左部に示すように、周囲の画素のいずれかが非エッジである(ここでは、内側の画素が非エッジである)エッジである。また、孤立エッジとは、図9(a)右部に示すように、周囲に画素がないエッジである。
図3のエッジ判定部130は、エッジ部と判定した画像データに対し、例えば、図9(b)に示す3×3画素で構成されるウインドウを走査して、エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであるかを画素ごとに判定する。
【0045】
具体的には、エッジ判定部130は、図9(c)に示すように、注目画素の濃度が、他の画素の濃度と同じであるか否かを判定し、注目画素の濃度及び他の画素の濃度が同じである場合には、注目画素は隣接エッジであると判定し、そうでない場合には、注目画素は孤立エッジであると判定する。さらに、孤立エッジであると判定されたエッジのうち、隣接エッジに近接するエッジもまた、隣接エッジであると判定する。
【0046】
図9(d)は、隣接判定後の画像データの例である。図9(b)は、図6(b)のエッジ強調された画像データに対して、図9(b)のウインドウを走査し、隣接判定を行った後の画像データである。図9(d)の網掛け部分のうち、「1」とタグ付けされている画素は、孤立エッジと判定された画素であり、「2」とタグ付けされている画素は、隣接エッジと判定された画素である。
図9(d)に示すように、1画素又は2画素のエッジ幅をもつ孤立エッジ(つまり、ウインドウ幅より小さいエッジ幅をもつ孤立エッジ)が検出される。
なお、ここでは、3×3画素のウインドウを走査して隣接判定を行っているが、検出したい孤立エッジのサイズに応じて、ウインドウのサイズを変えてもよい。
【0047】
次に、図10〜17を参照して、図4の合成LUT適用処理(ステップ106)及びスクリーン処理(ステップ108)及びプロコンLUT適用処理(ステップ110)を説明する。
まず、図10及び11を参照して、合成LUT適用処理、スクリーン処理及びプロコンLUT適用処理の内容を説明する。
図10は、エッジの属性と、エッジに適用するLUT及びスクリーンとをマッピングする表である。図10に示すように、エッジの属性によって、エッジに適用するLUT及びスクリーンが異なる。
図3のエッジ判定部130により判定されたエッジの属性に応じて、図3の合成LUT適用部132、スクリーン処理部134及びプロコンLUT適用部136による処理内容が決定される。
具体的には、合成LUT適用部132は、2つのLUT(ここでは、第1のLUT及び第2のLUT)を選択し、これらの合成LUTをエッジに適用する。スクリーン処理部134は、エッジ用の高線数スクリーン(網点の密度が高く、画像データをきめ細かく再現するスクリーン。例えば、スクリーン線数が600線のスクリーン)をエッジに適用し、非エッジ用の低線数スクリーン(網点の密度が低いスクリーン。例えば、スクリーン線数が150線、200線及び300線のスクリーン)をエッジのうち凹エッジかつ隣接エッジ及び非エッジに適用する。プロコンLUT適用部136は、エッジのうち隣接エッジ及び非エッジにプロコンLUTを適用し、これら以外の場合にはプロコンLUTを適用しない。
【0048】
図10に示すように、エッジが凹エッジかつ隣接エッジであると判定された場合には、文字にじみ防止用LUT(例えば、入力濃度が小さくなるよう補正するLUT)が選択される。
また、エッジが隣接エッジと判定された場合には、プロコンLUTが適用され、孤立エッジと判定された場合には、プロコンLUTは適用されない。
エッジが凸エッジかつ隣接エッジと判定された場合には、パッチ用LUT(パッチのエッジを補正するLUT。例えば、入力濃度がやや大きくなるよう補正するLUT)が選択され、エッジが凸エッジかつ孤立エッジと判定された場合には、細線用LUT(細線のエッジを補正するLUT。例えば、パッチ用LUTよりも入力濃度が大きくなるよう補正するLUT)が選択される。
エッジが凹エッジかつ隣接エッジであり、上方向エッジであると判定された場合には、スタベーション防止用LUT(例えば、入力濃度が大きくなるよう補正するLUT)が選択される。
【0049】
凸エッジが孤立エッジと判定された場合には、エッジの方向に基づいてLUTが選択される。ここでは、エッジの方向が右及び左の場合には、小さめのエッジ補正係数を与えるLUT(エッジ成分をやや大きくして、エッジをやや強く強調するLUT)を適用し、エッジの方向が右上、右下、左上及び左下の場合には、大きめのエッジ補正係数を与えるLUT(小さめのエッジ補正係数を与えるLUTよりも、エッジ成分を大きくして、エッジを強く強調するLUT)を適用する。
なお、ここでは、エッジの方向が右及び左の場合にはエッジがやや再現しづらく、エッジの方向が右上、右下、左上及び左下の場合にはエッジが再現しづらく、エッジの方向が上及び下の場合にはエッジが再現されやすいマーキングエンジン102を用いるものとして説明したが、マーキングエンジン102の特性に応じて、これ以外のパターンでLUTを適用してもかまわない。例えば、上及び下方向のエッジが再現しづらいマーキングエンジン102を用いる場合には、エッジの方向が上及び下と判定されたとき、大きめのエッジ補正係数を与えるLUTを適用してもかまわない。
【0050】
図11は、図3の合成LUT適用部132が、エッジ属性に基づき、選択及び合成するLUTの例である。
図11(a)は、第1のLUTとして選択されるLUTの例であり、図11(b)は、第2のLUTとして選択されるLUTの例であり、図11(c)は、第1のLUT及び第2のLUTの合成LUTの例である。
ここでは、実効階調数の低下を回避するため、合成LUTをエッジに適用しているが、第1のLUT及び第2のLUTをそれぞれエッジに適用してもかまわない。
【0051】
以下、図12及び図13を参照して、エッジの属性に基づいて、図10の文字にじみ防止用LUTを選択することによる効果を説明する。
図12は、凹エッジかつ隣接エッジのエッジに対し、文字にじみ防止用LUTを適用しない場合を説明する図である。
図12Aの左上部は、画像データ(一部)の拡大図であり、図12Aの左下部は、図12Aの左上部の画像データの入力濃度を示す。図12Aの右部は、図12Aの左上部の画像データをプリントしたものの概念図であり、図12Bは、画像データを実際にプリントしたものである。
図12Aの右部及び図12Bに示すように、凹エッジかつ隣接エッジのエッジでは、文字にじみが起こる。この文字にじみは、背景画素(背景を構成する画素)が、オブジェクト画素(オブジェクトを構成する画素)に隣接することにより、背景画素が太ってしまい、オブジェクト画素に隣接していない背景画素よりも高い濃度で再現されることにより起こる。
【0052】
図13は、凹エッジかつ隣接エッジのエッジに対し、文字にじみ防止用LUTを適用する場合を説明する図である。
図12と同様、図13Aの左上部は、画像データ(一部)の拡大図であり、図13Aの左下部は、図13Aの左上部の画像データの入力濃度を示す。図13Aの右部は、図13Aの左上部の画像データをプリントしたものの概念図であり、図13Bは、画像データを実際にプリントしたものである。
図13Aの左下部に示すように、凹エッジかつ隣接エッジのエッジに対し、文字にじみ防止用LUTを適用する。これにより、図13Aの右部及び図13Bに示すように、文字にじみが改善される。
【0053】
以下、図14を参照して、エッジの属性に基づいて、図10のプロコンLUTを適用するか否かを選択することによる効果を説明する。
図14(a)は、エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであっても、プロコンLUTを適用する場合を説明する図である。図14(a)に示すように、この場合には、パッチ(一定の広がりをもった画像データ)などは問題なくプリントされるが、細線などは濃度が薄くなり、破線としてプリントされてしまう。このような破線化は、プロコンLUTを適用することにより、全体の入力濃度が低下することにより起こる(このため、逆に、パッチなどでは、縁取りは目立ちにくい)。
図14(b)は、エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであっても、プロコンLUTを適用しない場合を説明する図である。図14(b)に示すように、この場合には、細線などは問題なくプリントされるが、パッチなどは縁取りが目立ってプリントされてしまう。このような縁取りは、プロコンLUTを適用しないことにより、高階調値の特性に基づいたシャープネス処理が施され、結果的に、内側の画素の入力濃度が低下してしまうことにより起こる。
図14(c)は、エッジが隣接エッジの場合にはプロコンLUTを適用し、エッジが孤立エッジの場合にはプロコンLUTを適用しない場合を説明する図である。図14(c)に示すように、この場合には、パッチ及び細線ともに問題なくプリントされる。
【0054】
以下、図15を参照して、エッジの属性に基づいて、図10のパッチ用LUT及び細線用LUTのいずれかを選択することによる効果を説明する。
エッジに適用されるスクリーン及び非エッジに適用されるスクリーンの階調差を小さくするため、エッジ補正LUTが適用されることがある。しかしながら、パッチのエッジ及び細線のエッジの再現性の差が大きいマーキングエンジン102を用いる場合には、適用するエッジ補正LUTの選択が難しくなる。なお、一般的に、パッチのエッジは再現性が高く、細線のエッジは再現性が低い。
【0055】
図15(a)は、凸エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであっても、パッチ用LUTを適用する場合を説明する図である。図15(a)に示すように、この場合には、再現性の低い細線のエッジでは、濃度が薄くなってしまう。
図15(b)は、凸エッジが隣接エッジ及び孤立エッジのいずれであっても、細線用LUTを適用する場合を説明する図である。図15(b)に示すように、この場合には、再現性の高いパッチのエッジでは、縁取りが目立ってしまう。
図15(c)は、凸エッジが隣接エッジの場合にはパッチ用LUTを適用し、凸エッジが孤立エッジの場合には細線用LUTを適用する場合を説明する図である。図15(c)に示すように、この場合には、パッチ及び細線ともに問題なくプリントされる。
【0056】
以下、図16を参照して、エッジの属性に基づいて、図10のスタベーション防止用LUTを選択することによる効果を説明する。
一般的に、マーキングエンジン102の特性によっては、高濃度部を後ろに持つ中間濃度部の後端濃度が薄くなる画像欠陥(スタベーション)が起こりやすい。例えば、図16(a)に示すように、凹エッジが隣接エッジかつ上方向のエッジである場合には、背景からエッジにかけての濃度の変化が急であるため、背景がエッジに隣接する部分でなまりが生じ、スタベーションが起こる。
これに対し、凹エッジが隣接エッジかつ上方向のエッジである場合にはスタベーション防止用LUTを適用する。これにより、図16(b)に示すように、スタベーションが目立たなくなる。
【0057】
以下、図17を参照して、エッジの属性に基づいて、図10のエッジ補正係数調整用のLUTを選択可能にすることによる効果を説明する。
図17(a)は、エッジの方向に応じて、エッジ補正係数を調整せず、エッジ成分を補正しない場合を説明する図である。図17(a)に示すように、一定の方向(ここでは、右上、右下、左上及び左下)でエッジの再現性が低くなり、濃度が薄くなってしまう。
図17(b)は、エッジの方向に応じて、エッジ補正係数を調整して、エッジ成分を補正する場合を説明する図である。図17(b)に示すように、エッジの方向が右上、右下、左上及び左下の場合であっても、エッジの再現性が高く、一定の濃度でプリントされる。
【符号の説明】
【0058】
1 画像処理装置
100 画像処理部
102 マーキングエンジン
104 露光装置
106 画像形成ユニット
108 用紙搬送ベルト
110 定着器
112 感光体ドラム
114 帯電器
116 現像ロール
118 転写ロール
120 コントローラ
122 PDL解釈部
124 描画部
126 レンダリング部
128 エッジ処理部
130 エッジ判定部
132 合成LUT適用部
134 スクリーン処理部
136 プロコンLUT適用部
2 クライアントPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報からエッジを検出するエッジ検出部と、
このエッジ検出部により検出されたエッジの属性を判定するエッジ判定部と、
このエッジ判定部により判定されたエッジの属性に基づいて、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、少なくとも1つのルックアップテーブルを適用して階調補正し、面積階調によるスクリーン処理を施す画像処理部と
を有する画像処理装置。
【請求項2】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には、前記画像処理部は、少なくとも、画像処理装置の周囲の環境に応じた制御を施すルックアップテーブルを適用する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群を構成する画素の濃度が異なると判定する場合には、前記画像処理部は、画像処理装置の周囲の環境に応じた制御を施すルックアップテーブルを適用しない
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度未満であって、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を下げるルックアップテーブル及び低線数スクリーンを適用し、そうでない場合には、高線数スクリーンを適用する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度以上であって、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合には、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルを適用する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度以上であって、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接しないと判定する場合には、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルと、前記エッジ判定部により判定されたエッジの方向の再現性に基づいて、画像情報の入力濃度を調整するルックアップテーブルとを適用する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記エッジ判定部は、前記エッジ検出部により検出されたエッジに対し、予め定められた数の画素により構成される画素群を走査し、当該画素群の注目画素の濃度が、当該画素群を構成する画素の平均濃度未満であり、当該画素群を構成する画素の濃度がすべて同じであると判定する場合、及び、当該画素群がこのような画素群に隣接すると判定する場合であって、当該画素群の注目画素の周囲の画素の濃度差と、予め定められた閾値とを比較してエッジの方向が上と判定する場合には、前記画像処理部は、少なくとも、画像情報の入力濃度を上げるルックアップテーブルを適用する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像情報からエッジを検出するステップと、
検出されたエッジの属性を判定するステップと、
判定されたエッジの属性に基づいて、検出されたエッジに対し、少なくとも1つのルックアップテーブルを適用して階調補正し、面積階調によるスクリーン処理を施すステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図13A】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図12B】
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【図13B】
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【公開番号】特開2010−192962(P2010−192962A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32343(P2009−32343)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】