説明

画像処理装置

【課題】色成分に発生するノイズの低減と、色の境界に発生する色滲みの低減とを可能とする画像処理装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、平滑化処理部であるLPF41は、色差信号35の平滑化処理により、平滑化色差信号44を得る。色エッジ抽出部42は、平滑化色差信号44への加算対象とする色エッジ成分を抽出する。エッジコアリング部46は、平滑化処理が施される前の色差信号35と、平滑化色差信号44との差分に対するコアリング処理を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等によるデジタル画像の生成において、色成分に発生するノイズ(以下、適宜「色ノイズ」と称する)が問題になっている。色ノイズを低減するためには、例えば、色差信号に対するローパスフィルタ(LPF)処理が実施されている。
【0003】
色ノイズは、信号レベルの変動が小さい低周波領域に発生することが多いため、色ノイズの効果的な除去にはLPFの通過帯域を低くすることが望ましいとされる。ただし、LPFの通過帯域を低くすると、被写体に存在する高周波成分も除去されてしまうことで、色の境界の鈍り(色滲み)が発生し易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−200787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一つの実施形態は、色成分に発生するノイズの低減と、色の境界に発生する色滲みの低減とを可能とする画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態によれば、画像処理装置は、信号変換部及び色差信号補正部を有する。信号変換部は、色成分ごとの信号を、色差信号及び輝度信号に変換する。色差信号補正部は、信号変換部からの色差信号の色ノイズを補正する。色差信号補正部は、平滑化処理部及び色エッジ抽出部を有する。平滑化処理部は、色差信号の平滑化処理により、平滑化色差信号を得る。色エッジ抽出部は、平滑化色差信号への加算対象とする色エッジ成分を抽出する。色エッジ抽出部は、エッジコアリング部を有する。エッジコアリング部は、平滑化処理が施される前の色差信号と、平滑化色差信号との差分に対するコアリング処理を実施する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態にかかる画像処理装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す画像処理装置を備えるカメラモジュールの概略構成を示すブロック図。
【図3】図2に示すカメラモジュールを備える電子機器であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。
【図4】CSHP処理部の構成を示すブロック図。
【図5】第2の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図。
【図6】第3の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図。
【図7】第4の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図。
【図8】第5の実施形態にかかる画像処理装置であるDSPの概略構成を示すブロック図。
【図9】パラメータ調整部におけるパラメータの調整について説明する図。
【図10】パラメータ調整部におけるコアリング閾値及びエッジゲインの変換について説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる画像処理装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す画像処理装置を備えるカメラモジュールの概略構成を示すブロック図である。図3は、図2に示すカメラモジュールを備える電子機器であるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【0010】
デジタルカメラ1は、カメラモジュール2、記憶部3及び表示部4を有する。カメラモジュール2は、被写体像を撮像する。記憶部3は、カメラモジュール2により撮影された画像を格納する。表示部4は、カメラモジュール2により撮影された画像を表示する。表示部4は、例えば、液晶ディスプレイである。
【0011】
カメラモジュール2は、被写体像の撮像により、記憶部3及び表示部4へ画像信号を出力する。記憶部3は、ユーザの操作等に応じて、表示部4へ画像信号を出力する。表示部4は、カメラモジュール2あるいは記憶部3から入力される画像信号に応じて、画像を表示する。
【0012】
カメラモジュール2は、レンズユニット11、イメージセンサ12、アナログデジタル変換器(analog to digital converter;ADC)13及びデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor;DSP)14を有する。レンズユニット11は、被写体からの光を取り込み、イメージセンサ12にて被写体像を結像させる。イメージセンサ12は、レンズユニット11により取り込まれた光を信号電荷に変換し、被写体像を撮像する。イメージセンサ12は、R(赤)、G(緑)、B(青)の信号値をベイヤー配列に対応する順序で取り込むことにより、アナログ画像信号を生成する。ADC13は、イメージセンサ12からの画像信号をアナログ方式からデジタル方式へ変換する。画像処理装置であるDSP14は、ADC13からのデジタル画像信号に対して種々の画像処理を施す。
【0013】
DSP14に設けられているラインメモリ21は、ADC13からのデジタル画像信号を一時的に貯える。キズ補正部22及びノイズキャンセル部23は、ラインメモリ21を共用する。キズ補正部22は、イメージセンサ12において正常に機能していない画素によるデジタル画像信号の欠損部分(キズ)を補正するためのキズ補正を、ラインメモリ21からのデジタル画像信号に対して実施する。ノイズキャンセル部23は、ノイズを低減させるためのノイズキャンセル処理を実施する。シェーディング補正部28は、被写体像のシェーディング補正を実施するためのシェーディング補正係数を算出する。
【0014】
デジタルアンプ(AMP)回路24は、後述するAWB/AE演算部29で算出された係数と、シェーディング補正部28で算出されたシェーディング補正係数とを基にしてデジタルAMP係数を算出する。また、デジタルAMP回路24は、キズ補正部22及びノイズキャンセル部23での処理を経たデジタル画像信号に、デジタルAMP係数を乗算する。
【0015】
ラインメモリ25は、デジタルAMP係数が乗算されたデジタル画像信号を一時的に貯える。画素補間部26は、ラインメモリ25からベイヤー配列の順序で伝達されてくるデジタル画像信号の補間処理(デモザイク処理)により、RGBの信号(感度信号)を生成する。カラーマトリクス部27は、RGBの感度信号に対して、色再現性を得るためのカラーマトリクス演算処理(色再現性処理)を実施する。AWB/AE演算部29は、自動ホワイトバランス(auto white balance;AWB)調整、自動露出(auto exposure;AE)調整のための各係数を、RGBの感度信号から算出する。
【0016】
ガンマ補正部30は、RGBの感度信号に対して、画像の階調を補正するためのガンマ補正を実施する。YUV変換部31は、RGBの感度信号から輝度(Y)信号34及び色差(UV)信号35を生成することにより、画像信号をRGB形式からYUV形式(例えば、YUV422など)へ変換する。YUV変換部31は、色成分ごとの感度信号を、Y信号34及びUV信号35に変換する信号変換部として機能する。
【0017】
輪郭強調部32は、イメージセンサ12(図2参照)による撮像条件及び各画素の位置に基づいて算出した補正係数を用いて、Y信号34を対象とする輪郭強調処理を実施する。カラーシャープネス(color sharpness;CSHP)処理部33は、UV信号35を対象とする色ノイズ補正を実施する色差信号補正部として機能する。
【0018】
なお、本実施形態で説明するDSP14の構成は一例であって、適宜変形しても良い。DSP14は、例えば、本実施形態で示す要素とは別の要素の追加や、省略可能な要素の省略等の変更をしても良い。
【0019】
図4は、CSHP処理部の構成を示すブロック図である。CSHP処理部33は、LPF41、色エッジ抽出部42及び加算器43を有する。LPF41は、UV信号35の平滑化処理により、平滑化色差信号44を生成する平滑化処理部として機能する。CSHP処理部33は、LPF41におけるUV信号35の平滑化処理により、色ノイズを低減させる。
【0020】
色エッジ抽出部42は、差分器45及びエッジコアリング部46を有する。色エッジ抽出部42は、色エッジ成分を抽出する。差分器45は、平滑化処理が施される前のUV信号35と、平滑化色差信号44との差分信号47を生成する。エッジコアリング部46は、差分信号47と、予め設定されたコアリング閾値Th1との比較結果に応じて、差分信号47に対するコアリング処理を実施する。
【0021】
エッジコアリング部46は、差分信号47のうちコアリング閾値Th1の絶対値より低いレベルの成分を抑制することで、ノイズ成分を除去する。エッジコアリング部46は、差分信号47のうちコアリング閾値Th1より低いレベルの成分を一律にゼロとする。例えば、色エッジ抽出部42は、予め設定されたコアリング閾値Th1を格納する。
【0022】
色エッジ抽出部42は、エッジコアリング部46でのコアリング処理を経たエッジ成分信号48を出力する。加算器43は、平滑化色差信号44にエッジ成分信号48を加算する。CSHP処理部33は、加算器43にてエッジ成分信号48が加算された平滑化色差信号44を、色ノイズ補正がなされたUV信号49として出力する。
【0023】
このように、CSHP処理部33は、平滑化処理の前の信号から色エッジ成分を抽出し、平滑化処理後の信号に加算することで、被写体に存在する高周波成分を残存させる。CSHP処理部33は、被写体の高周波成分を残存させることで、色滲みを低減させるとともに、コアリング処理の適用により、色の境界の色ノイズを低減させる。DSP14は、CSHP処理部33を適用することで、色ノイズ及び色滲みの効果的な低減が可能となる。なお、本実施形態で説明するCSHP処理部33の構成は一例であって、適宜変更しても良い。
【0024】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。CSHP処理部50は、LPF41、色エッジ抽出部51及び加算器43を有する。
【0025】
色エッジ抽出部51は、差分器45、エッジコアリング部46及び乗算器52を有する。乗算器52は、エッジコアリング部46でのコアリング処理を経た差分信号47に、エッジゲインEGを乗算する。エッジゲインEGは、平滑化色差信号44に対する色エッジ成分の重み付けを調整するための係数とする。例えば、色エッジ抽出部51は、予め設定されたエッジゲインEGを格納する。
【0026】
色エッジ抽出部51は、乗算器52でのエッジゲインEGの乗算を経たエッジ成分信号53を出力する。加算器43は、平滑化色差信号44にエッジ成分信号53を加算する。CSHP処理部50は、加算器43にてエッジ成分信号53が加算された平滑化色差信号44を、色ノイズ補正がなされたUV信号54として出力する。
【0027】
画像処理装置は、CSHP処理部50の適用により、第1の実施形態と同様、色ノイズ及び色滲みの効果的な低減が可能となる。また、画像処理装置は、エッジゲインEGに応じてエッジ成分を調整可能とすることで、階調性に優れた画像を得ることができる。なお、本実施形態で説明するCSHP処理部50の構成は一例であって、適宜変更しても良い。
【0028】
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図である。第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。CSHP処理部60は、LPF41、色エッジ抽出部51、加算器43及び色差コアリング部61を有する。色差コアリング部61は、エッジ成分信号53が加算された平滑化色差信号44に対するコアリング処理を実施する。
【0029】
色差コアリング部61は、エッジ成分信号53が加算された平滑化色差信号44のうちコアリング閾値Th2の絶対値より低いレベルの成分を抑制することで、ノイズ成分を除去する。色差コアリング部61は、加算器43から入力される信号のうちコアリング閾値Th2より低いレベルの成分を一律にゼロとする。例えば、CSHP処理部60は、予め設定されたコアリング閾値Th2を格納する。CSHP処理部60は、色差コアリング部61からの信号を、色ノイズ補正がなされたUV信号62として出力する。
【0030】
画像処理装置は、CSHP処理部60の適用により、第2の実施形態と同様、色ノイズ及び色滲みの効果的な低減と、階調性に優れた画像を得ることが可能となる。色エッジ成分の加算は、色どうしの境界における鮮明さを強調させる一方で、無彩色の領域における色ずれを強調させる場合が起こり得る。画像処理装置は、エッジ成分信号53が加算された平滑化色差信号44についてさらにコアリング処理を適用することで、無彩色の領域に生じ得る色付きを抑制させることができる。
【0031】
なお、本実施形態で説明するCSHP処理部60の構成は一例であって、適宜変更しても良い。CSHP処理部60は、例えば、乗算器52によるエッジゲインEGの乗算を省略しても良い。
【0032】
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態にかかる画像処理装置に適用されるCSHP処理部の構成を示すブロック図である。第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。CSHP処理部70は、LPF41、色エッジ抽出部71、色差コアリング部72及び加算器43を有する。色差コアリング部72は、エッジ成分信号53が加算される以前の平滑化色差信号44に対するコアリング処理を実施する。
【0033】
色差コアリング部72と、色エッジ抽出部71のエッジコアリング部46とは、共通のコアリング閾値Th1を使用する。色差コアリング部72は、平滑化色差信号44のうち、コアリング閾値Th1の絶対値より低いレベルの成分を抑制することで、ノイズ成分を除去する。色差コアリング部72は、平滑化色差信号44のうちコアリング閾値Th1より低いレベルの成分を一律にゼロとする。なお、色差コアリング部72は、エッジコアリング部46で使用されるコアリング閾値Th1とは別に設定されたコアリング閾値を使用することとしても良い。
【0034】
加算器43は、色差コアリング部72からの信号にエッジ成分信号53を加算する。CSHP処理部70は、加算器43にてエッジ成分信号53が加算された信号を、色ノイズ補正がなされたUV信号73として出力する。
【0035】
画像処理装置は、CSHP処理部70の適用により、第2の実施形態と同様、色ノイズ及び色滲みの効果的な低減と、階調性に優れた画像を得ることが可能となる。また、画像処理装置は、エッジ成分信号53が加算される以前の平滑化色差信号44に予めコアリング処理を適用することで、第3の実施形態と同様、無彩色の領域に生じ得る色付きを抑制させることができる。
【0036】
なお、本実施形態で説明するCSHP処理部70の構成は一例であって、適宜変更しても良い。CSHP処理部70は、例えば、乗算器52によるエッジゲインEGの乗算を省略しても良い。また、CSHP処理部70は、一つの回路構成をエッジコアリング部46及び色差コアリング部72とで共用することとしても良い。これにより、回路規模を削減することが可能となる。
【0037】
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態にかかる画像処理装置であるDSPの概略構成を示すブロック図である。第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。DSP80に設けられているCSHP処理部81は、パラメータ調整部82を有する。
【0038】
AWB/AE演算部29は、AE調整係数の算出結果が反映された輝度情報83を生成し、CSHP処理部81へ出力する。パラメータ調整部82は、輝度情報83に応じて各種パラメータを調整する。
【0039】
図9は、パラメータ調整部におけるパラメータの調整について説明する図である。パラメータ調整部82は、AWB/AE演算部29から入力される撮像時の輝度情報83に応じて、コアリング閾値Th1及びエッジゲインEGの各パラメータをそれぞれ変換する。
【0040】
図10は、パラメータ調整部におけるコアリング閾値及びエッジゲインの変換について説明する図である。パラメータ調整部82は、輝度情報83から得られる輝度が低いほどコアリング閾値Th1が大きい値となるように、コアリング閾値Th1を変換する。パラメータ調整部82は、コアリング閾値Th1と輝度とが例えば線形関数の関係にあるものとして、コアリング閾値Th1を変換する。パラメータ調整部82は、変換により得たコアリング閾値Th1を、図4等に示すエッジコアリング部46へ出力する。
【0041】
また、パラメータ調整部82は、輝度情報83から得られる輝度が低いほどエッジゲインEGが小さい値となるように、エッジゲインEGを変換する。パラメータ調整部82は、エッジゲインEGと輝度とが例えば線形関数の関係にあるものとして、エッジゲインEGを変換する。パラメータ調整部82は、変換により得たエッジゲインEGを、図5等に示す乗算部52へ出力する。
【0042】
画像処理装置は、パラメータ調整部82の適用により、撮像時の輝度に応じた最適なパラメータを使用して、色ノイズを補正することが可能となる。パラメータ調整部82は、例えば、撮像時の環境が低照度であるほどコアリング閾値Th1を大きい値とすることで、色の境界における色ノイズの効果的な低減を可能とする。
【0043】
また、パラメータ調整部82は、撮像時の環境が低照度であるほどエッジゲインEGを小さい値として色エッジ成分を少なくすることで、低輝度な部分については、色の境界の強調度合いを抑制する。これにより、低輝度な部分については、不自然な色変化を低減できる。
【0044】
パラメータ調整部82は、第1から第4の実施形態のいずれの画像処理装置に適用しても良い。パラメータ調整部82は、色差コアリング部61(図6参照)で使用されるコアリング閾値Th2を、輝度情報83に応じて調整しても良い。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
2 カメラモジュール、14、80 DSP、31 YUV変換部、33、50、60、70、81 CSHP処理部、41 LPF、42、51、71 色エッジ抽出部、46 エッジコアリング部、61、72 色差コアリング部、82 パラメータ調整部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
色成分ごとの信号を、色差信号及び輝度信号に変換する信号変換部と、
前記信号変換部からの前記色差信号の色ノイズを補正する色差信号補正部と、を有し、
前記色差信号補正部は、
前記色差信号の平滑化処理により、平滑化色差信号を得る平滑化処理部と、
前記平滑化色差信号への加算対象とする色エッジ成分を抽出する色エッジ抽出部と、を有し、
前記色エッジ抽出部は、前記平滑化処理が施される前の前記色差信号と、前記平滑化色差信号との差分に対するコアリング処理を実施するエッジコアリング部を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記色エッジ抽出部は、前記平滑化色差信号に対する前記色エッジ成分の重み付けを調整するためのエッジゲインを、前記差分に乗算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記色差信号補正部は、前記色エッジ成分が加算された前記平滑化色差信号に対するコアリング処理を実施する色差コアリング部をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記色差信号補正部は、前記色エッジ成分が加算される以前の前記平滑化色差信号に対するコアリング処理を実施する色差コアリング部をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記エッジコアリング部は、前記差分と、予め設定されたコアリング閾値との比較結果に応じた前記コアリング処理を実施し、
前記色差信号補正部は、撮像時の輝度情報に応じて前記コアリング閾値を調整するパラメータ調整部をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−175241(P2012−175241A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33129(P2011−33129)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】