説明

画像出力装置および画像出力方法

【課題】多くの撮影画像データの中から主たる撮影対象を決定して、主たる撮影対象を含む合成画像を生成して出力する。
【解決手段】プリンタ10は、撮影された時刻と方向に関する情報を少なくとも含む複数の撮影画像データを入力するためのデータ入力部12と、前記複数の撮影画像データの前記時刻と前記方向を解析することにより、一連の撮影における主たる方向を推定し、前記主たる方向の近傍を撮影した少なくとも1つの前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に抽出して、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を所定の基準に従い決定し、前記決定した第1画像成分と、前記被写体毎の画像成分から前記第1画像成分を除いた第2画像成分を合成した合成画像を生成する画像処理部16と、前記合成画像を印刷して出力する印刷エンジン38と、を備えることを特徴とする画像出力装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された複数の撮影画像データの中から、主たる撮影対象を含む画像を出力する画像出力装置および画像出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮影装置を用いて撮影する際、下記特許文献1に示すように、撮影装置に全地球測位システム(GPS)受信機を搭載し、撮影された時刻や場所に関する情報を撮影画像データに付与する技術が提案されている。このように付与された情報は、撮影された撮影画像を整理する際に参照され、多くの撮影画像を、撮影された場所や日時毎に容易に分類することができた。
【0003】
【特許文献1】特開2001−292411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多くの撮影画像データの中から、撮影された場所や時刻に関する情報に基づいて、同一の場所で撮影された撮影画像データを収集することは容易であるが、これらの撮影画像データの共通な被写体についての情報を知るためには、多くの撮影画像データを再生して目視により確認する必要があり、多くの手間と時間を要した。また、撮影者の撮影技術によっては、共通の被写体に対して好適な構図が得られない場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]
本適用例にかかる画像出力装置は、撮影された時刻と方向に関する情報を少なくとも含む複数の撮影画像データを入力するための入力部と、前記複数の撮影画像データの前記時刻と前記方向を解析することにより、一連の撮影における主たる方向を推定し、前記主たる方向の近傍を撮影した少なくとも1つの前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に抽出して、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を所定の基準に従い決定し、前記決定した第1画像成分と、前記被写体毎の画像成分から前記第1画像成分を除いた第2画像成分を合成した合成画像を生成する画像処理部と、前記合成画像を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、入力された複数の撮影画像データが解析されて、一連の撮影画像データの主たる方向が推定され、推定された主たる方向の近傍を撮影した撮影画像データの中から被写体毎の画像成分が抽出され、抽出された被写体毎の画像成分の中から主たる撮影対象である第1画像成分が決定される。そして、第1画像成分と、被写体毎の画像成分から第1画像成分を除いた第2画像成分と、を合成した合成画像が生成され、生成された合成画像は出力される。従って、画像出力装置に依り、入力された複数の撮影画像データの主たる撮影対象は、迅速に決定されることに加え、主たる撮影対象と他の被写体とを含む合成画像が生成されて出力されるため、撮影者の撮影技術に依ることなく、主たる撮影対象を含む画像を出力できる。
【0008】
[適用例2]
上記適用例にかかる画像出力装置において、前記画像処理部は、前記複数の撮影画像データ毎の前記時刻と前記方向に関する情報に基づいて、一連に撮影された前記撮影画像データの前記主たる方向を推定すると共に、前記主たる方向とそれぞれの前記方向との偏差に基づき前記複数の撮影画像データのそれぞれを分類する分類部と、分類された前記撮影画像データの中から、前記偏差が基準値を超えない前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に分離する分離部と、分離された前記画像成分の中から、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を、前記撮影画像データにおいて出現する頻度に基づき決定する決定部と、を備えることが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、複数の撮影画像データの時刻と方向に関する情報に基づき、一連に撮影された撮影画像データの主たる方向を正確に推定できることに加え、推定した主たる方向から基準値を超えない撮影画像データの中から、出現頻度に基づいて主たる撮影対象を決定するため、主たる撮影対象を精度良く決定できる。
【0010】
[適用例3]
上記適用例にかかる画像出力装置において、前記分離部は、画像認識用辞書データの集合体である認識用辞書を備え、前記認識用辞書を参照することにより、前記被写体を認識しても良い。
【0011】
[適用例4]
上記適用例にかかる画像出力装置において、前記画像処理部が生成した前記合成画像を表示する表示部と、前記表示部が表示する前記合成画像を修正するための指示を入力するためのユーザインターフェイス部と、を更に備えることが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、画像処理部が生成した合成画像は表示部に表示され、ユーザインターフェイス部を介して表示された合成画像を修正できる。
【0013】
[適用例5]
上記適用例にかかる画像出力装置において、前記出力部は、前記合成画像を媒体に印刷して出力しても良い。
【0014】
[適用例6]
上記適用例にかかる画像出力装置において、前記入力部に入力された前記複数の撮影画像データを記憶する記憶部を更に備えても良い。
【0015】
[適用例7]
本適用例にかかる画像出力方法は、撮影された方向に関する情報を少なくとも含む複数の撮影画像データが入力される工程と、前記複数の撮影画像データの前記方向を解析することにより、前記撮影における主たる方向を推定する工程と、前記主たる方向の近傍を撮影した少なくとも1つの前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に抽出する工程と、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を所定の基準に従い決定する工程と、前記決定した第1画像成分と、前記被写体毎の画像成分から前記第1画像成分を除いた第2画像成分を合成した合成画像を生成する工程と、前記合成画像を出力する工程と、を備えることを特徴とする。
【0016】
このような方法によれば、入力された複数の撮影画像データが解析されて、これらの撮影画像データの主たる方向が推定され、推定された主たる方向の近傍を撮影した撮影画像データの中から被写体毎の画像成分が抽出され、抽出された被写体毎の画像成分の中から主たる撮影対象である第1画像成分が決定される。そして、第1画像成分と、被写体毎の画像成分から第1画像成分を除いた第2画像成分と、を合成した合成画像が生成され、生成された合成画像は出力される。従って、画像出力装置に依り、入力された複数の撮影画像データの主たる撮影対象は、迅速に決定されることに加え、主たる撮影対象と他の被写体とを含む合成画像が生成されて出力されるため、撮影者の撮影技術に依ることなく、主たる撮影対象を含む画像を出力できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、画像出力装置の一形態として、プリンタ10について図面を参照して説明する。
【0018】
(実施形態)
図1は、プリンタ10の機能構成を説明するブロック図である。このプリンタ10は、データ入力部12、データ記憶部14、画像処理部16、ユーザインターフェイス部32、表示部36および印刷エンジン38を備える。更に、このプリンタ10は、図示は略すが、印刷用紙の給除材装置や電源装置等を備える。本実施形態では、このプリンタ10は、接続されたコンピュータ(図示は略す。)から送られる印刷コマンドに従い印刷できることに加え、所謂スタンドアロン型として、ユーザインターフェイス部32から入力される指示に従い、印刷できる。尚、プリンタ10の印刷方法は、インクジェット方式、レーザ方式、感熱方式およびドットヘッド方式等の何れの方法でも良く、本実施形態では、インクジェット方式を想定する。また、このプリンタ10は、図示を略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュメモリ等を備え、これらのハードウェアと、ROM等に保持されたソフトウェアとが協働することにより後述する種々の機能を実現する。
【0019】
データ入力部12は、GPS受信機や撮影角度検出センサ等を備えた撮影装置により撮影され、撮影された時刻や方位に関する付加情報を少なくとも含む複数の撮影画像データ80が入力される。撮影画像データ80は、デジタルカメラにより連続的に撮影された画像であっても良く、また、デジタルビデオカメラにより動画撮影された画像であっても良い。この場合、これらの撮影画像データ80には、被写体および被写体の周辺が写し込まれていれば良く、撮影者によりファインダーで構図やフレーミングが確認されることなく撮影されても良い。
尚、本実施形態では、付加情報は、撮影された条件、日時、場所および方向等に関する情報を含み、例えば、Exif(Exchangeble Image File Format For Digital Still Cameras)やDCF(Design Rule For Camera File System)の規格に基づき、メタデータとして撮影画像データ80に付与される。また、撮影画像データ80の入力方法は、メモリカードを媒体としても良く、無線や有線による通信を介しても良い。データ記憶部14は、データ入力部12に入力された撮影画像データ80を一時的に記憶する。
画像処理部16は、メタデータ解析部18、画像認識部20および画像合成部30を備え、メタデータに基づき、複数の撮影画像データ80の中から中心となる被写体を決定し、この被写体を中心とする画像を生成する。
【0020】
メタデータ解析部18は、撮影画像データ80を分類する分類部として機能する。即ち、撮影画像データ80のメタデータをそれぞれ解析して、撮影画像データ80が撮影された撮影時刻と撮影方向の情報を取得すると共に、図2に示すように、取得された撮影方向に基づいて、一連の撮影画像データ80のそれぞれを3次元的にマッピングする。ここで、図2は、撮影画像データ80の仮想3次元マッピングを模式的に示す。更に、メタデータ解析部18は、マッピングされたそれぞれの撮影方向に、撮影装置が停留したそれぞれの停留時間を重み付けすることで、マッピングした撮影方向の重心を示す主たる撮影方向D1を推定する。
そして、メタデータ解析部18は、それぞれの撮影画像データ80を画像処理することにより、この撮影において代表となるシーンを含む有益度を判定する。この場合、有益度は、推定した方向D1からの偏差や、撮影画像データ80に含まれる撮影対象の出現頻度および過去の撮影実績等に基づいて判定される。本実施形態では、有益度は、偏差が所定の基準値を超えず、撮影対象の出現頻度が所定の回数を越える場合にAランク(最高ランク)として、以下、Bランク、Cランク(最低ランク)と3段階に分類される。この結果、マッピングされた撮影画像データ80は、3段階にランク付けされて分類され、メタデータ解析部18によりランク付けされた情報は、画像認識部20に送られる。尚、偏差の基準値や出現頻度の基準値は、サンプル画像による実験値や、実際の撮影画像データ80による統計値から適する値が決められる。
【0021】
画像認識部20は、画像分離部22および被写体決定部26を備える。画像分離部22は、画像認識用辞書データの集合体である認識用辞書24を有し、この認識用辞書24を参照することにより、Aランクの撮影画像データ80Aに対して画像認識処理を施すことにより、被写体を認識して分離する。この結果、撮影画像データ80に対する画像認識を説明する図3に示すように、一方の撮影画像データ80A1は、被写体ごとの領域(93A,93B,93C,93D,93E)に分離される。同様に、他方の撮影画像データ80A2も、被写体ごとの領域(93A,93F,93G,93H)に分離される。
【0022】
更に、画像認識部20は、それぞれ分離された被写体ごとの領域(93A,93B,93C,93D,93E,93F,93G,93H)の中から、一部の領域(93A,93B,93F)を中心となる被写体の候補として抽出すると共に、それぞれが何であるかを画像認識処理により推定する。例えば、領域93Bは、人物が認識されることで「人物の集合」と推定され、領域93Aは、文字認識されることで「看板」と推定され、領域93Fは、認識用辞書24に含まれる画像データとパターンマッチングすることで「山」と推定される。このようにして、有益度が高いと判定された複数の撮影画像データ80Aの中から、被写体の候補が抽出される。尚、有益度が高いと判定された場合であっても、撮影画像データ80Aのピントが合っていなかったり、像が途切れていたり、或いは、露出が適正でなかったりして画像認識部20が対象物を推定できない場合、この撮影画像データ80Aは棄却される。また、有益度がBランクであっても、主たる撮影方向D1から所定の基準(例えば±30度)で規定される対象領域48に収まる場合は、必要に応じて画像認識を行っても良い。
被写体決定部26は、対象物が推定された領域(93A,93B,93F)の中から、中心となる被写体を決定する。本実施形態では、出現頻度に基づき、領域93Aが今回の撮影において中心となる被写体(中心被写体)であると決定される。尚、中心被写体の決定は、出現頻度には限定されず、予めユーザが設定することで、人物優先や景色優先とすることもできる。
【0023】
画像合成部30は、中心被写体の領域93Aを中心として、対象物が推定された領域93B,93Fや、分離された領域を加えることにより、図3に示すような合成画像98を生成する。尚、本実施形態では、2枚の撮影画像データ80A1,80A2から合成画像98を生成するが、枚数に限定されるものではなく、多数の撮影画像データ80Aから生成し、所定のフレーム形状にトリミングしても良い。
また、画像合成部30で生成された合成画像98や、画像処理部16での各機能部の処理結果は、表示部36に表示されても良い。この場合、プリンタ10のユーザは、表示部36に表示される合成画像98や処理結果を見て、必要に応じてユーザインターフェイス部32を操作することで、合成画像98の修正や処理内容を変更できる。この結果、中心被写体を変更したり、合成画像98における対象物の位置を入れ替えたり、分離された領域を取捨選択したりすることで、所望の合成画像98を生成できる。また、画像合成部30は、ユーザにより変更された合成画像98からユーザ毎に癖や好みを学習し、今後の合成画像98の生成に反映させても良い。このようにして生成された合成画像98は、出力部としての印刷エンジン38に送られ、印刷媒体である用紙上に印刷される。
【0024】
図4は、このプリンタ10の一連の処理の流れを説明するフローチャートである。最初に、プリンタ10に対して複数の撮影画像データ80が入力される(ステップS100)。次に、プリンタ10は、入力された撮影画像データ80のそれぞれに付加されたメタデータを解析する(ステップS102)。次に、プリンタ10は、それぞれの撮影画像データ80について領域を分離する(ステップS104)。次に、プリンタ10は、分離された領域の中から、中心被写体を決定する(ステップS106)。続いて、プリンタ10は、中心被写体を含む画像を合成して合成画像98を生成し(ステップS108)、合成画像98を表示する(ステップS110)。
続いて、プリンタ10は、ユーザインターフェイス画面(図示は略す。)を表示し、ユーザに対して、合成画像98を編集するか、否かの決定を促す(ステップS112)。ここで、ユーザが合成画像98を編集すると決定した場合(ステップS112でYes)、合成画像98は、ユーザの指示に応じて編集される(ステップS114)。編集の終了後、合成画像98を表示する工程(ステップS110)に戻る。
他方で、ユーザが合成画像98を編集しないと決定した場合(ステップS112でNo)、プリンタ10は、ユーザインターフェイス画面(図示は略す。)を表示し、ユーザに対して、合成画像98を印刷するか、否かの決定を促す(ステップS116)。ここで、ユーザが合成画像98を印刷すると決定した場合(ステップS116でYes)、プリンタ10は合成画像98を印刷し(ステップS118)、一連の処理を終了する。他方で、ユーザが合成画像98を印刷しないと決定した場合(ステップS116でNo)、合成画像は印刷されることなく、一連の処理を終了する。
【0025】
このようにして、それぞれの撮影画像データ80に付加されたメタデータを解析することにより、構図やフレーミングにこだわることなく撮影された撮影画像データ80の中から、撮影者が意図する被写体を中心とする画像を合成し、印刷できる。この結果、撮影者は、構図やフレーミングにこだわることなく自由に撮影できることに加え、画像の構図やフレーミングを印刷時に決定できるため、撮影に不慣れな初心者であっても、失敗のない写真画像を合成して印刷できる。
尚、画像出力装置はプリンタ10への適用に限定されるものではなく、ディスプレイ装置やプロジェクタ装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの機能構成を説明するブロック図。
【図2】撮影画像データの仮想3次元マッピングを模式的に示す図。
【図3】撮影画像データに対する画像認識を説明する図。
【図4】プリンタの一連の処理の流れを説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0027】
10…プリンタ、12…データ入力部、14…データ記憶部、16…画像処理部、18…メタデータ解析部、20…画像認識部、22…画像分離部、24…認識用辞書、26…被写体決定部、30…画像合成部、32…ユーザインターフェイス部、36…表示部、38…印刷エンジン、48…対象領域、80,80A,80A1,80A2…撮影画像データ、93A,93B,93C,93D,93E,93F,93G,93H…領域、98…合成画像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影された時刻と方向に関する情報を少なくとも含む複数の撮影画像データを入力するための入力部と、
前記複数の撮影画像データの前記時刻と前記方向を解析することにより、一連の撮影における主たる方向を推定し、前記主たる方向の近傍を撮影した少なくとも1つの前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に抽出して、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を所定の基準に従い決定し、前記決定した第1画像成分と、前記被写体毎の画像成分から前記第1画像成分を除いた第2画像成分を合成した合成画像を生成する画像処理部と、
前記合成画像を出力する出力部と、を備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像出力装置において、
前記画像処理部は、
前記複数の撮影画像データ毎の前記時刻と前記方向に関する情報に基づいて、一連に撮影された前記撮影画像データの前記主たる方向を推定すると共に、前記主たる方向とそれぞれの前記方向との偏差に基づき前記複数の撮影画像データのそれぞれを分類する分類部と、
分類された前記撮影画像データの中から、前記偏差が基準値を超えない前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に分離する分離部と、
分離された前記画像成分の中から、前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を、前記撮影画像データにおいて出現する頻度に基づき決定する決定部と、を備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像出力装置において、
前記分離部は、画像認識用辞書データの集合体である認識用辞書を備え、前記認識用辞書を参照することにより、前記被写体を認識することを特徴とする画像出力装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像出力装置において、
前記画像処理部が生成した前記合成画像を表示する表示部と、
前記表示部が表示する前記合成画像を修正するための指示を入力するためのユーザインターフェイス部と、を更に備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像出力装置において、
前記出力部は、前記合成画像を媒体に印刷して出力することを特徴とする画像出力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像出力装置において、
前記入力部に入力された前記複数の撮影画像データを記憶する記憶部を更に備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項7】
撮影された方向に関する情報を少なくとも含む複数の撮影画像データが入力される工程と、
前記複数の撮影画像データの前記方向を解析することにより、前記撮影における主たる方向を推定する工程と、
前記主たる方向の近傍を撮影した少なくとも1つの前記撮影画像データに含まれる画像成分を被写体毎に抽出する工程と、
前記撮影における主たる撮影対象である第1画像成分を所定の基準に従い決定する工程と、
前記決定した第1画像成分と、前記被写体毎の画像成分から前記第1画像成分を除いた第2画像成分を合成した合成画像を生成する工程と、
前記合成画像を出力する工程と、を備えることを特徴とする画像出力方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−34821(P2010−34821A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194504(P2008−194504)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】