説明

画像形成システム、画像形成装置、及びプログラム

【課題】画像形成装置が画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けていなくても、画像形成装置で予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行う。
【解決手段】画像形成システム1は、画像形成命令(印刷データ)に従って画像を形成する印刷装置3と、画像形成命令を印刷装置3に送信する情報処理装置2と、複数の画像形成命令の所在情報を含む画像形成の予約情報を印刷装置3に送信するジョブ予約管理サーバ4と、印刷装置3と情報処理装置2とジョブ予約管理サーバ4との間の通信を行うネットワーク8とを有し、印刷装置3は、操作者による画像形成指示の入力を受け付けると、ジョブ予約管理サーバ4に対して予約情報の送信を要求し、ジョブ予約管理サーバ4から送信された予約情報から識別情報が選択されると、情報処理装置2に対してその識別情報で識別される画像形成命令の送信を要求する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複合機が印刷データ一覧を受信し、その中から選択された印刷データの印刷を要求する技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、クライアントから送信された印刷データをプリントサーバが記憶し、印刷データ一覧を印刷管理サーバが記憶する。そして、複合機が、印刷データ一覧を印刷管理サーバから受信し、その中から選択された印刷データの印刷を印刷管理サーバに要求すると、印刷管理サーバは、複合機のIPアドレスと印刷データのパスとに基づいてLPRコマンドを生成し、IPアドレスで指定される複合機に対して印刷データのパスで示される印刷データのLPR印刷を実行するよう、プリントサーバに指示している。
【0003】
【特許文献1】特開2007−286831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、一般に、画像形成装置で画像形成の予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行う場合、画像形成装置が予約情報や画像形成命令を待ち受ける必要があり、これは、例えば、省電力状態に移行した画像形成装置にて消費される電力の増加にもつながる。
本発明の目的は、画像形成装置が画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けていなくても、画像形成装置で予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成命令を前記画像形成装置に送信する命令送信装置と、複数の前記画像形成命令の識別情報を含む画像形成の予約情報を前記画像形成装置に送信する情報送信装置とを有し、前記画像形成装置は、操作者による画像形成指示の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段にて前記画像形成指示の入力を受け付けた場合に、前記情報送信装置に対して前記予約情報の送信を要求し、当該情報送信装置から送信された当該予約情報から特定の識別情報が選択されると、前記命令送信装置に対して当該特定の識別情報で識別される特定の画像形成命令の送信を要求する要求手段とを備えたことを特徴とする画像形成システムである。
請求項2に記載の発明は、前記要求手段は、前記受付手段での前記画像形成指示の入力の受付後に電力が供給され、前記画像形成命令に従った画像形成の終了後に電力の供給が停止されることを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項3に記載の発明は、前記命令送信装置は、操作者による画像形成予約指示の入力を受け付けた場合に、前記画像形成命令を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記画像形成命令の前記識別情報を前記予約情報に含める情報として前記情報送信装置に送信する送信手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項4に記載の発明は、前記画像形成装置は、前記特定の画像形成命令の送信の要求に応じて前記命令送信装置から前記生成手段により生成された当該特定の画像形成命令が送信されると、当該特定の画像形成命令を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する判定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成システムである。
請求項5に記載の発明は、画像形成命令に従って画像を形成する画像形成手段と、操作者による前記画像形成手段での画像形成を指示する指示入力を受け付ける受付手段と、通信手段に接続され、前記受付手段にて前記指示入力を受け付けた場合に、当該通信手段に接続された第1の外部装置に対して複数の前記画像形成命令の識別情報を含む画像形成の予約情報の送信を要求し、送信された当該予約情報から特定の識別情報が選択されると、当該通信手段に接続された第2の外部装置に対して当該特定の識別情報で識別される前記特定の画像形成命令の送信を要求する要求手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記要求手段は、前記受付手段での前記指示入力の受付後に電力が供給され、前記画像形成手段での画像形成の終了後に電力の供給が停止されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記特定の画像形成命令の送信の要求に応じて前記第2の外部装置から送信された当該特定の画像形成命令を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する判定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記判定手段は、前記特定の画像形成命令に含まれる設定に対する前記画像形成装置の対応状況に基づいて、当該特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記特定の画像形成命令に含まれる設定に前記画像形成装置が対応していないと前記判定手段により判定された場合に、代替の画像形成手順に関する情報を提示する提示手段を更に備えたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に記載の発明は、前記判定手段は、前記特定の画像形成命令に含まれる画像の元となる元情報の更新状況に基づいて、当該特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、前記特定の画像形成命令に含まれる画像が生成された後に前記元情報が更新されたと前記判定手段により判定された場合に、当該特定の画像形成命令に含まれる画像を更新後の当該元情報に基づく画像に置き換えることにより、当該特定の画像形成命令を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、操作者による画像形成予約指示の入力を受け付ける機能と、前記画像形成予約指示を受け付けた場合に、画像形成命令を生成する機能と、生成された前記画像形成命令の識別情報を、画像形成の予約情報に含める情報として情報送信装置に送信する機能と、前記情報送信装置から前記予約情報が送信された画像形成装置において当該予約情報から前記識別情報が選択されると、当該識別情報で識別される前記画像形成命令を当該画像形成装置に送信する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、画像形成装置が画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けていなくても、画像形成装置で予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行うことができる。
請求項2の発明によれば、画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けることによる画像形成装置内での消費電力の増加を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、命令送信装置で画像形成命令が生成されると、それを情報送信装置で管理する予約情報に反映させることができる。
請求項4の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令をそのまま用いることで不都合が生じないか検証する余地を与えることができる。
請求項5の発明によれば、画像形成装置が画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けていなくても、画像形成装置で予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行うことができる。
請求項6の発明によれば、画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けることによる画像形成装置内での消費電力の増加を抑制することができる。
請求項7の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令をそのまま用いることで不都合が生じないか検証する余地を与えることができる。
請求項8の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令に含まれる設定に対する画像形成装置の対応状況を考慮しないことで不都合が生じることを防止することができる。
請求項9の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令に含まれる設定で画像を形成できないという事態を回避することができる。
請求項10の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令に含まれる画像の元となる元情報の更新状況を考慮しないことで不都合が生じることを防止することができる。
請求項11の発明によれば、画像形成予約指示に応じて生成された画像形成命令に含まれる古い画像を用いて画像が形成されるという事態を回避することができる。
請求項12の発明によれば、画像形成装置が画像形成の予約情報や画像形成命令を待ち受けていなくても、画像形成装置で予約情報を取得してその中から選択された画像形成を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成システム1の構成例を示す図である。図1に例示した画像形成システム1では、例えばユーザの作業スペース(例えば、デスク)等に設置された命令送信装置及び第2の外部装置の一例としての情報処理装置2a、2b(以下、「情報処理装置2」とも総称する)と、情報処理装置2に記憶された画像データに基づき用紙上に画像を形成する画像形成装置の一例としての印刷装置3a〜3cとが、通信手段の一例であるLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワーク8を介して双方向に通信可能に接続されている。また、本実施の形態では、これらに加え、印刷装置3での印刷処理の単位(以下、「印刷ジョブ」という)の予約情報を管理する情報送信装置及び第1の外部装置の一例としてのジョブ予約管理サーバ4も、ネットワーク8を介して双方向に通信可能に接続されている。通信手段としては、電話回線や衛星通信回線(例えば、デジタル衛星放送における空間伝送路)等の通信回線を含んでもよい。
尚、ネットワーク8上には通常、複数の情報処理装置2と複数の印刷装置3とが接続可能であるが、図1では、その一部として、2台の情報処理装置2a,2bと3台の印刷装置3a〜3cが接続された構成を示している。
【0008】
ところで、本実施の形態の印刷装置3は、ユーザが印刷装置3に印刷指示(画像形成指示)を行うことを契機として印刷装置3が省電力状態から復帰し、情報処理装置2から画像形成の対象となる印刷ジョブのデータ(以下、「印刷データ」という)を取得して、画像形成処理を実行する。
即ち、ユーザから印刷装置3への印刷指示がない期間においては、印刷装置3には消費電力が低減される省電力状態が設定される。それにより、印刷装置3において、情報処理装置2からネットワーク8を介して送信される印刷データを含む信号(パケット)の取得は停止される。その後、ユーザが印刷装置3に印刷指示を行うと、印刷装置3は省電力状態から動作可能状態(稼動状態)に復帰する。そして、印刷装置3から印刷データを保持(記憶)する情報処理装置2に印刷データ送信要求を送信する。印刷データ送信要求を受けた情報処理装置2から印刷データの送信を受けた場合には、印刷装置3は、印刷データに基づく画像形成処理を実行する。画像形成処理が終了した場合、又は、情報処理装置2から印刷データが送信されない場合には、その後の予め定めた待機時間を経過してもユーザからの印刷指示が再度入力されなければ、再び省電力状態が設定される。それにより、印刷装置3は、情報処理装置2からの印刷データを含むネットワーク8を介したパケットの取得を停止する。
【0009】
このように、本実施の形態の印刷装置3においては、ユーザによる印刷指示の入力を始点として稼動状態を開始する。そして、情報処理装置2に対して印刷データ送信要求を行う期間を経て、情報処理装置2から印刷データを取得した場合には、取得した印刷データについての画像形成処理の終了までの期間又は画像形成処理の終了後の予め定めた時間が経過するまでの期間において稼動状態が設定される。
一方、稼動状態が設定された期間以外の期間においては省電力状態が設定される。そして、省電力状態では、ネットワーク8との通信を行う構成部も動作が停止され、ネットワーク8を介して送信される印刷データを含む各種パケットの取得が停止される。
【0010】
このような印刷装置3を含む図1の画像形成システム1では、例えば、図中、矢印で示したようなシーケンスで情報が交換される。
即ち、まず、ユーザが情報処理装置2aで印刷予約指示(画像形成予約指示)を入力すると、情報処理装置2は印刷データを生成して記憶し、印刷ジョブの予約情報(以下、「ジョブ予約情報」という)をジョブ予約管理サーバ4に転送する(A)。これにより、ジョブ予約管理サーバ4は、ジョブ予約情報を蓄積し、管理する。
その後、ユーザが印刷装置3で印刷指示を入力すると、印刷装置3は、スリープモード(省電力状態)に設定されていれば、スリープモードからスタンバイモード(稼動状態)に復帰し、ジョブ予約管理サーバ4に対して、印刷ジョブの予約状況について問い合わせる(B)。すると、ジョブ予約管理サーバ4は、ジョブ予約情報を返信することで、印刷装置3に回答する(C)。
これにより、印刷装置3は、ジョブ予約情報を表示する。そして、ユーザがジョブ予約情報に含まれる複数の印刷ジョブの中から1つの印刷ジョブを選択すると、この印刷ジョブに関する印刷データが情報処理装置2から送られてきて、印刷装置3にてこの印刷データに基づく印刷が実行される(D)。
【0011】
ここで、本実施の形態において印刷装置3に表示されるジョブ予約情報について具体的に説明する。
図2は、ジョブ予約情報の第1の例を示した図である。
図示するように、この場合のジョブ予約情報は、印刷ジョブのシーケンス番号、情報処理装置2の識別情報を含む。また、情報処理装置2における印刷データのファイルの所在を示す参照先を識別情報の一例として含む。更に、印刷部数、カラーかモノクロか、画質、サイズ、後処理等の設定情報も含む。この設定情報は、図示しないが、ジョブ管理ユーザの情報や、給紙トレイの指定等を含んでいてもよい。
【0012】
ところで、ジョブ予約情報における各設定情報は、印刷予約指示の入力時に設定された情報である。従って、ユーザが印刷指示を行う印刷装置3では、その設定での印刷ができないかもしれない。また、ユーザによっては、印刷予約指示の入力時における設定に必ずしも拘っていないかもしれない。
そこで、本実施の形態では、印刷予約指示の入力時の設定で印刷できない旨の警告を出力したり、印刷予約指示の入力時の設定で印刷可能な別の印刷装置3の情報を提供したり、印刷予約指示の入力時の設定を変更したりする。
【0013】
図3〜図4は、このときの印刷装置3の画面表示の例について示した図である。
図3に、印刷予約指示の入力時の設定で印刷できない旨を知らせる画面の例を示す。
(a)は、印刷予約指示の入力時にカラーを設定し、白黒印刷機で印刷指示を入力した場合の例である。(b)は、印刷予約指示の入力時に高精細を設定し、高精細をサポートしていない印刷装置3で印刷指示を入力した場合の例である。(c)は、印刷予約指示の入力時にA3サイズを設定し、A3サイズの用紙が切れている印刷装置3で印刷指示を入力した場合の例である。
【0014】
図4に、印刷予約指示の入力時の設定で印刷ができない場合の代替手段の情報を提示する画面の例を示す。
(a)は、印刷予約指示の入力時にパンチ処理を設定し、パンチ処理をサポートしていない印刷装置3で印刷指示を入力した場合の例である。この場合、まず、パンチ処理ができないことを知らせる上段の画面が表示される。そして、ユーザがパンチ処理を行うことを希望する場合、上段の画面の「キャンセル」ボタンを押下することにより、パンチ処理サポートしている他の印刷装置3に関する情報を知らせる下段の画面が表示される。
(b)は、印刷予約指示の入力時の設定の内容に関係なく、設定内容を変更する場合の例である。上段の画面で「変更」ボタンを押下すると、部数を変更するための「部数変更」ボタン、画像処理を変更するための「画像処理変更」ボタン、後処理を変更するための「後処理変更」ボタンを含む下段の画面が表示される。この場合、例えば、(a)のようにパンチ処理に関する設定を変更するには、「後処理変更」ボタンを押下すればよい。
【0015】
また、図5は、ジョブ予約情報の第2の例を示した図である。
図示するように、この場合のジョブ予約情報も、印刷ジョブのシーケンス番号、情報処理装置2の識別情報を含む。また、情報処理装置2における印刷データのファイルの所在を示すジョブ参照先を識別情報の一例として含み、印刷予約日時の情報も含む。更に、印刷データに関連付けられた画像データにおいて参照されているテキストデータや画像データ等の付属データの所在に関する情報を付属データ参照先として含む。
【0016】
ところで、ジョブ予約情報における付属データ参照先に存在する付属データが、時々刻々と内容が変化していく性質のものである場合がある。そのような場合、情報処理装置2で印刷予約指示を入力した時に画像データに含めた付属データの内容が、印刷装置3で印刷指示を入力した時点ではもう古いものになっているかもしれない。
そこで、本実施の形態では、印刷予約指示を入力した時の付属データが、印刷指示を入力した時点でもなお最新であるかどうかを検査し、最新でなければ、最新の付属データで置き換えて印刷装置3で印刷する。
【0017】
図6は、このような付属データを含む画像の例である。
(a)は、付属データとして株価のチャートを含み、(b)は、付属データとして天気図を含み、(c)は、付属データとして商品の値段に関する情報を含んでいる。
【0018】
次に、図1の画像形成システム1を構成する各装置について詳細に説明する。
まず、本実施の形態の情報処理装置2(2a、2b)について説明する。
図1に示した画像形成システム1を構成する情報処理装置2は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)であり、文書や図形、グラフィック、写真等からなる画像データを作成し記憶する。
図7は、本実施の形態の情報処理装置2の構成を説明するブロック図である。
図7に示したように、情報処理装置2は、情報処理装置2全体の動作制御や各種の情報処理を行う制御部20、予め定めたアプリケーションソフトに従って画像データを作成する画像データ作成部25、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部22を備えている。また、情報処理装置2は、プログラムや各種データ等が記憶される外部記憶部23、ネットワーク8との通信を行い、印刷装置3から送信される情報を取得して画像形成命令等の情報を印刷装置3に送信したり、ジョブ予約情報等をジョブ予約管理サーバ4に送信したりする送信手段の一例としての通信部21を備えている。更に、情報処理装置2は、情報処理装置2の各構成部に対し電力線240を介して電力を供給する電力供給部24を備えている。
この制御部20、通信部21、UI部22、外部記憶部23、画像データ作成部25、及び電力供給部24は、PCI(Peripheral Components Interconnect bus)バス27に接続されている。それにより、これらの各構成部は、PCIバス27を介して相互に信号の送受信を行う。
【0019】
通信部21は、制御部20とネットワーク8との間のデータ通信を制御する通信制御部211、通信制御部211とネットワーク8との間のデータの送受信を行うネットワークインターフェース(NET_I/F)部212、通信制御部211とPCIバス27との間のデータの送受信を行うPCIインターフェース(PCI_I/F)部213、画像形成命令(印刷データ)を記憶する印刷データ記憶部215を備えている。印刷データ記憶部215にはアドレスが割り当てられている。
【0020】
ここで、情報処理装置2の上記した構成部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、外部記憶部23に、情報処理装置2の各構成部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムの制御により各構成部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト、更には、画像データ作成部25にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する印刷装置3への印刷ジョブを生成するプリンタドライバプログラム等が記憶されている。そして、情報処理装置2の図示しないCPUが、これらのプログラムを外部記憶部23から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部20、通信部21、及び画像データ作成部25等の各構成部の機能を実現する処理を行う。
【0021】
具体的には、制御部20は、情報処理装置2においてユーザによりUI部22に印刷予約指示が入力されると、外部記憶部23からプリンタドライバプログラムを読み込み、起動させる。そして、制御部20は、プリンタドライバプログラムに従って、画像データ作成部25にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する印刷ジョブの生成処理を実行する。即ち、本実施の形態では、画像形成命令を生成する生成手段の一例として、制御部20を設けている。本実施の形態の制御部20は、印刷ジョブを生成すると、生成した印刷ジョブを実行するためのコマンド列である印刷データを通信部21に設けられた印刷データ記憶部215に転送する。
【0022】
また、情報処理装置2では、通信部21のNET_I/F部212が、印刷装置3から印刷データ送信要求や印刷データ削除要求を受信する。この場合に、印刷装置3は、印刷データ記憶部215に割り当てられたアドレスに基づき、情報処理装置2の印刷データ記憶部215を特定する。印刷データ送信要求や印刷データ削除要求を受信した通信制御部211は、印刷装置3から送信を要求された印刷データが印刷データ記憶部215に記憶されているか否かを判定する。そして、通信制御部211は、印刷データ記憶部215に送信要求の対象となる印刷データが記憶されている場合には、印刷装置3からの印刷データ送信要求に応じて、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データをNET_I/F部212から印刷装置3に送信するように制御し、印刷装置3からの印刷データ削除要求に応じて、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データを削除する。一方、印刷データ記憶部215に送信要求の対象となる印刷データが記憶されていない場合には、通信制御部211は、印刷データ送信要求や印刷データ削除要求に対応する処理を終了する。
【0023】
即ち、通信制御部211は、印刷データを生成した場合には、印刷データを一旦、印刷データ記憶部215に記憶しておく。また、その印刷データに関するジョブ予約情報をジョブ予約管理サーバ4に転送する。そして、通信部21にて印刷装置3から印刷データ送信要求を受信した場合に、印刷データ記憶部215に記憶された送信要求の対象とされた印刷データを印刷装置3に送信する。
この場合に、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データは、印刷装置3側からは情報処理装置2の通信制御部211を介してファイルとして認識される。そして、ユーザが印刷装置3のUI部32(後段図8参照)からファイルとして認識される印刷データに対応する印刷ジョブを指定することで、「印刷データ送信要求」が情報処理装置2に対して送信されることとなる。
【0024】
尚、本実施の形態の情報処理装置2においては、印刷データを通信部21内に配置した印刷データ記憶部215に記憶するように設定したが、外部記憶部23に記憶しておくように設定してもよい。また、例えばネットワーク8に接続されたサーバ内に設けられた記憶装置に記憶しておくように構成してもよい。また、ネットワーク8に接続された他の端末装置に設けられた記憶装置に記憶しておくように構成してもよい。
【0025】
次いで、本実施の形態の印刷装置3(3a〜3c)について説明する。
図8は、本実施の形態の印刷装置3の構成を説明するブロック図である。
図8に示したように、印刷装置3は、印刷装置3全体の動作制御や画像処理を含む各種の情報処理を行う制御部30、ネットワーク8との通信を行って情報を送受信する通信部31を備えている。また、印刷装置3は、ユーザからの画像形成指示等の指示入力を受け付ける受付手段の一例としての指示入力受付部321及びユーザに対して各種情報を提示する提示手段の一例としての表示部322を有するユーザインタフェース(UI)部32を備えている。更に、印刷装置3は、ネットワーク8を介して情報処理装置2から送信される印刷データに含まれる画像データに基づき、用紙上に画像を形成する画像形成手段の一例としての画像出力部36を備えている。画像出力部36としては、例えば電子写真方式の画像形成エンジンが用いられる。加えて、印刷装置3は、印刷装置3の各構成部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムの制御により各構成部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト等の各種のプログラムや、画像データ等の各種のデータが記憶される外部記憶部33を備えている。
【0026】
また、印刷装置3は、商用電源から供給される例えば100Vの電力を予め定めた電圧(例えば、24V,12V,5V,3V)に変換して各構成部に供給する電力供給部34を備えている。電力供給部34には、制御部30や通信部31等への例えば電圧5Vや3Vの制御系電力を供給する第1電力線341と、画像出力部36等への例えば電圧24Vや12Vの駆動系電力を供給する第2電力線342と、UI部32の指示入力受付部321への制御系電力を供給する第3電力線343とが接続されている。
そして、電力供給部34は、制御部30にて設定される印刷装置3の動作モード(動作状態)に応じて、第1電力線341への制御系電力の供給や停止を設定し、第2電力線342への駆動系電力の供給や停止を設定する。それに対し、電力供給部34は、第3電力線343への制御系電力は常時供給する。
【0027】
ところで、印刷装置3に配置された上記の制御部30、通信部31、画像出力部36、UI部32、外部記憶部33、及び電力供給部34は、PCIバス37に接続されている。それにより、これらの各構成部は、PCIバス37を介して相互に信号の送受信を行う。
また、印刷装置3の上記した構成部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、印刷装置3の図示しないCPUが、オペレーティングシステムやアプリケーションソフト等の各種のプログラムを外部記憶部33から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部30、通信部31、及びUI部32等の各構成部の機能を実現する処理を行う。
【0028】
次に、印刷装置3の制御部30の機能について説明する。
印刷装置3の制御部30は、まず、ネットワーク8を介して取得した印刷データを処理する機能を有する。即ち、制御部30は、ネットワーク8を介して例えば情報処理装置2から取得した印刷データに従って印刷データに含まれる画像データに処理(画像処理)を施し、処理済みの画像データを画像出力部36に転送する。
【0029】
また、制御部30は、ユーザによるUI部32からの印刷指示の入力状況に応じて、印刷装置3の動作モード(動作状態)を制御する機能を有する。
各印刷装置3には、動作モードとして、稼動状態の一例である「画像形成動作モード」及び「スタンバイモード」と、省電力状態の一例である「スリープモード」とが設定される。
画像形成動作モードは、印刷データの受信があった場合に設定され、画像出力部36にて画像データに関する用紙上への画像形成動作を実行している動作状態である。またスタンバイモードは、UI部32にてユーザから印刷指示入力があった場合に設定され、例えば情報処理装置2から印刷データを取得した際に直ちに画像形成動作モードに移行する動作状態である。画像形成動作モードやそれに準ずるスタンバイモードでは、電力供給部34から第1電力線341を介して印刷装置3内の制御・処理に関する動作を行う構成部に制御系電力が供給され、第2電力線342を介して印刷装置3内の画像形成に関する動作を行う構成部に駆動系電力が供給される。
【0030】
スリープモードは、例えばスタンバイモードが設定された後の予め定めた時間長の待機時間Tを経過してもUI部32からの印刷指示入力がない場合に設定される動作状態である。スリープモードでは、UI部32の指示入力受付部321だけが動作を継続し、それ以外の制御部30や通信部31、UI部32の表示部322、更には画像出力部36等の構成部は動作を停止する。即ち、スリープモードにおいては、電力供給部34から第3電力線343を介した指示入力受付部321への制御系電力の供給が行われる。また、電力供給部34から第1電力線341を介した印刷装置3内の制御、処理に関する動作を行う構成部への制御系電力が停止され、第2電力線342を介した印刷装置3内の画像形成に関する動作を行う構成部への駆動系電力が停止される。それにより、スリープモードでは高い省電力効果が得られる。
【0031】
制御部30は、例えばスタンバイモードが設定された後の待機時間Tを経過しても指示入力受付部321から印刷指示が入力されない場合には、スリープモードへの移行を指示するスリープモード移行信号を生成する。尚、ここでの待機時間Tは“0”も含み、スタンバイモードが設定された直後にスリープモード移行信号を生成してもよい。
一方、スリープモードが設定された状態で指示入力受付部321から印刷指示が入力された場合には、制御部30に対して電力供給部34が第1電力線341から制御系電力の供給を開始する。それにより、制御部30が停止状態から復帰する。そして、復帰した制御部30は、指示入力受付部321からのユーザによる印刷指示の入力に対応して、スリープモードからの復帰を指示するスリープモード復帰信号を生成する。
【0032】
そして、制御部30は、生成したスリープモード移行信号又はスリープモード復帰信号をPCIバス37を介して電力供給部34に送信する。電力供給部34が制御部30からスリープモード移行信号を取得した場合には、第1電力線341からの制御系電力の供給を停止し、第2電力線342からの駆動系電力の供給を停止する。それにより、指示入力受付部321以外の構成部は動作を停止する。
また、電力供給部34が制御部30からスリープモード復帰信号を取得した場合には、第1電力線341からの制御系電力の供給を開始し、第2電力線342からの駆動系電力の供給を開始する。それにより、制御部30や通信部31、更には画像出力部36等といった画像形成処理に関連する構成部が動作可能状態(稼動状態)に設定される。
更に、制御部30は、印刷データにおける設定をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する処理を行う。即ち、本実施の形態では、画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する判定手段の一例として、制御部30を設けている。
【0033】
続いて、印刷装置3の通信部31について説明する。
印刷装置3の通信部31は、画像形成動作モード及びスタンバイモードの設定時においてネットワーク8との間でデータ通信を行う。通信部31は、上記図8に示したように、制御部30とネットワーク8との間のデータ通信を制御する通信制御部311、通信制御部311とネットワーク8との間のデータの送受信を行うネットワークインターフェース(NET_I/F)部312、通信制御部311とPCIバス37との間のデータの送受信を行うPCIインターフェース(PCI_I/F)部313を備えている。
また、通信部31は、指示入力受付部321にてユーザから印刷指示や各種ユーザ要求に関する送信指示の入力があった場合に、印刷データを取得する取得先対象となる1又は複数の情報処理装置2(2a、2b)の印刷データ記憶部215のアドレスを記憶するアドレス記憶部316を備えている。
【0034】
アドレス記憶部316は、印刷データの送信を要求する対象(取得先)となる例えばネットワーク8に接続された1又は複数の情報処理装置2(2a、2b)に備えられた印刷データ記憶部215のアドレスを記憶する。アドレス記憶部316への印刷データ記憶部215のアドレスの設定方法の具体例としては、ユーザが指示入力受付部321を用いてアドレス記憶部316に入力する方法がある。また、通信制御部311が例えばネットワーク8に接続された1又は複数の情報処理装置2から印刷データ記憶部215のアドレスを取得し、アドレス記憶部316に記憶する方法がある。また、情報処理装置2がネットワーク8を介してアドレス記憶部316に登録する方法がある。その他にも、例えばネットワーク8に接続されたサーバ(不図示)に情報処理装置2の印刷データ記憶部215のアドレスを記憶しておき、サーバから一括してアドレス記憶部316に印刷データ記憶部215のアドレスを設定する方法等、様々な設定方法等が用いられる。
【0035】
更に、通信部31は、ジョブ予約管理サーバ4に対してジョブ予約情報送信要求を送信したり、情報処理装置2に対して印刷データ送信要求を送信したりする。即ち、本実施の形態では、予約情報や画像形成命令の送信を要求する要求手段の一例として、通信部31を設けている。
更にまた、通信部31は、印刷データにおける設定をそのまま用いて画像を形成しない場合に、情報処理装置2に対して印刷データの変更指示を送信する。即ち、本実施の形態では、画像形成命令を変更する変更手段の一例として、通信部31を設けている。
【0036】
引き続き、本実施の形態のジョブ予約管理サーバ4について説明する。
図1に示した画像形成システム1を構成するジョブ予約管理サーバ4としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やダイレクトFAX機能を有する画像形成装置が用いられるが、以下では、ダイレクトFAX機能を有する画像形成装置が用いられる場合を例にとり説明する。
図9は、本実施の形態のジョブ予約管理サーバ4の構成を説明するブロック図である。
図9に示したように、ジョブ予約管理サーバ4は、ジョブ予約管理サーバ4全体の動作制御や各種の情報処理を行う制御部40、ネットワーク8を介して情報処理装置2から送信される印刷データに含まれる画像データに基づき、用紙上に画像を形成する画像出力部46、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部42を備えている。また、ジョブ予約管理サーバ4は、プログラムや各種データ等が記憶される外部記憶部43、ネットワーク8との通信を行い、印刷装置3から送信される情報を取得し、ジョブ予約情報等の情報を印刷装置3に送信する通信部41を備えている。更に、ジョブ予約管理サーバ4は、ジョブ予約管理サーバ4の各構成部に対し電力線440を介して電力を供給する電力供給部44を備えている。
この制御部40、通信部41、UI部42、外部記憶部43、画像出力部46、及び電力供給部44は、PCIバス47に接続されている。それにより、これらの各構成部は、PCIバス47を介して相互に信号の送受信を行う。
【0037】
通信部41は、制御部40とネットワーク8との間のデータ通信を制御する通信制御部411、通信制御部411とネットワーク8との間のデータの送受信を行うネットワークインターフェース(NET_I/F)部412、通信制御部411とPCIバス47との間のデータの送受信を行うPCIインターフェース(PCI_I/F)部413を備えている。
【0038】
ここで、ジョブ予約管理サーバ4の上記した構成部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、ジョブ予約管理サーバ4の図示しないCPUが、これらのプログラムを外部記憶部43から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部40、通信部41、及び画像出力部46等の各構成部の機能を実現する処理を行う。
【0039】
次に、本実施の形態の画像形成システム1の動作について説明する。
まず、ユーザが情報処理装置2で印刷予約指示を入力したときの動作について説明する。
図10は、このときの情報処理装置2の動作例を示したフローチャートである。
まず、情報処理装置2では、UI部22がユーザからの印刷予約指示を受け付け、印刷予約指示を制御部20へ伝える(ステップ251)。
すると、制御部20は、印刷予約指示において特殊な設定が要求されているかどうかを判定する(ステップ252)。ここで、特殊な設定としては、図2に示した例であれば、部数、カラーかモノクロか、画質、サイズ、後処理の設定等のような印刷出力の形式に関する設定がある。また、図5に示した例であれば、印刷予約指示の対象の画像データで参照する付属データを最新の状態に保つ設定等のような印刷内容に関する設定がある。
【0040】
その結果、制御部20は、特殊な設定が要求されていれば、特殊な設定で印刷データを生成し(ステップ253)、特殊な設定が要求されていなければ、標準設定で印刷データを生成する(ステップ254)。そして、生成した印刷データを、通信部21の印刷データ記憶部215に記憶する(ステップ255)。
その後、制御部20は、ジョブ予約管理サーバ4に向けて、通信部21からジョブ予約情報の蓄積の要求(ジョブ予約情報蓄積要求)を送信する(ステップ256)。
【0041】
次いで、ユーザが印刷装置3で印刷指示を入力したときの動作について説明する。
図11−1及び図11−2は、このときの印刷装置3の動作例を示したフローチャートである。
まず、図11−1に示したように、印刷装置3では、UI部32(指示入力受付部321)がユーザからの印刷指示の入力を監視する(ステップ351)。
その結果、UI部32(指示入力受付部321)がユーザからの印刷指示入力を受け付けると、印刷装置3にスリープモードが設定されているかどうかを判定する(ステップ352)。そして、スリープモードが設定されている場合、電力供給部34は制御部30への制御系電力の供給を開始する(ステップ353)。それにより、制御部30は停止状態から復帰して、印刷装置3をスタンバイモードに移行させる(ステップ354)。
【0042】
制御部30は、スタンバイモードへの移行の後、印刷指示を入力したユーザの認証を行う(ステップ356)。例えば、ユーザが印刷指示の入力の際にICカードを読み取らせると、そのICカードから読み取ったユーザの情報が、予め印刷装置3内に登録されたものであるかを検証する。そして、ユーザの認証が成功すれば、つまり、ユーザの情報が予め登録されたものであれば、以降の処理を行う。尚、このユーザの認証は、本動作例の中で本質的な部分ではないので、ユーザの認証が失敗した場合の処理については省略する。
その後、制御部30は、既にジョブ予約管理サーバ4から受け取っているジョブ予約情報をUI部32(表示部322)に表示する(ステップ357)。そして、UI部32(指示入力受付部321)が、ジョブ予約情報から印刷ジョブを選択する指示を受け付けたかどうかを判定する(ステップ358)。その結果、例えば一定時間内に印刷ジョブを選択する指示を受け付けなかったとすると、制御部30は、ジョブ予約管理サーバ4に対して、通信部31から、新たに更新されたジョブ予約情報の送信の要求(ジョブ予約情報送信要求)を送信する(ステップ359)。そして、通信部31がジョブ予約管理サーバ4から新たなジョブ予約情報を受信する(ステップ360)と、UI部32(表示部322)にこれも併せて表示する(ステップ361)。尚、ここで、ジョブ予約情報を表示する場合には、印刷予約指示の入力時における設定を参照できるような形式で表示するのが好ましい。
【0043】
また、ステップ357で表示された既に受けとっていたジョブ予約情報の中から印刷ジョブが選択された場合や、ステップ361で表示された新たなジョブ予約情報を含むジョブ予約情報の中から印刷ジョブが選択された場合、UI部32(指示入力受付部321)は、その選択を受け付ける(ステップ362)。
その後、制御部30は、現在の設定、つまり、印刷予約指示の際の設定のまま印刷するかどうかを判定する(ステップ363)。その結果、印刷予約指示の際の設定で印刷しないのであれば、制御部30は、情報処理装置2に対して、通信部31から設定変更処理を指示する(ステップ364)。一方、印刷予約指示の際の設定のまま印刷するのであれば、制御部30は、情報処理装置2に対して設定変更処理を指示しない。
【0044】
ここで、印刷予約指示の際の設定で印刷するかどうかを判定する判定処理、及び、印刷予約指示の際の設定を変更する設定変更処理は、設定の内容が、図2で説明した印刷出力の形式に関するものである場合と、図5で説明した印刷内容に関するものである場合とで異なるので、これらを分けて説明する。
【0045】
まず、設定が印刷出力の形式に関するものである場合の判定処理及び設定変更処理について説明する。
制御部30は、例えば外部記憶部33に記憶された印刷装置3の状態情報を参照することで、印刷装置3において印刷予約指示の際の設定のままで印刷可能であるかどうかを判定する。そして、そのままの設定で印刷できるのであれば、ステップ363で「Yes」と判定する。また、そのままの設定で印刷できないのであれば、ステップ363で「No」と判定する。但し、図11−1では、最初に印刷指示を入力した印刷装置3で最終的に印刷を行うことを前提としている。これに対し、代替の印刷装置3で印刷することも視野に入れるのであれば、図11−1には示していないが、図4(a)の下段に示したような代替の印刷装置3に関する情報を表示するステップを実行してもよい。そして、代替の印刷装置3で印刷するのであれば、最初に印刷指示を入力した印刷装置3の動作はここで終了する。
【0046】
また、制御部30は、情報処理装置2に対して、設定の変更を指示することにより、設定変更処理を行う。ここで、設定変更処理としては、第一に、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データを変更することによって実現できるものがある。例えば、部数の設定の変更、片面印刷の設定から両面印刷の設定への変更、アプリケーションプログラムが管理する2ページを1枚の用紙に配置する設定からアプリケーションプログラムが管理する4ページを1枚の用紙に配置する設定への変更、後処理(ステープル、パンチ等)に関する設定の変更がこれに該当する。また、第二に、アプリケーションプログラムを再起動して画像処理を行って外部記憶部23に新たに画像データを記憶し直す必要があるものもある。例えば、標準画質の設定から高精細画質の設定への変更、白黒印刷の設定からカラー印刷の設定への変更がこれに該当する。また、第三に、画像処理を行って外部記憶部23に新たに画像データを記憶し直す必要はあるがアプリケーションプログラムでの再処理は不要なものもある。例えば、ウォーターマーク印刷に関する設定の変更がこれに該当する。
【0047】
次に、設定が印刷内容に関するものである場合の判定処理及び設定変更処理について説明する。
制御部30は、印刷予約指示が行われた日時と、印刷予約指示の対象の画像データに含まれる付属データの最新更新日時とを照合することにより、印刷予約指示の際の設定で印刷してよいかどうかを判定する。ここで、印刷予約指示が行われた日時は、図5に示したように、ジョブ予約管理サーバ4で管理されているので、ジョブ予約管理サーバ4に問い合わせて取得すればよい。また、付属データの最新更新日時は、例えば、付属データを保持するサーバに問い合わせて取得すればよい。或いは、更新時期が予め決まっているものであれば、更新時期の情報をジョブ予約管理サーバ4で管理し、ジョブ予約管理サーバ4に問い合わせることにより更新時期の情報を取得し、これに基づいて最新更新日時を求めるようにしてもよい。このような照合の結果、そのままの設定で印刷するのであれば、ステップ363で「Yes」と判定する。また、最新の付属データに置き換えて印刷するのであれば、ステップ363で「No」と判定する。
【0048】
また、制御部30は、情報処理装置2に対して、画像データに含まれる付属データを最新のものに置き換えた新たな画像データの生成を指示することにより、設定変更処理を行う。ここで、最新の付属データの取得先としては、例えば付属データを保持するサーバを指定すればよい。
【0049】
続いて図11−2に移り、制御部30は、情報処理装置2に対して、通信部31から印刷データ送信要求を送信する(ステップ371)。ここで、送信を要求する印刷データは、ステップ363の判定が「No」の場合は設定変更後の印刷データであり、ステップ363の判定が「Yes」の場合は印刷予約指示の際の設定のままの印刷データである。
次に、通信部31は、情報処理装置2が印刷装置3からの印刷データ送信要求に応じて印刷データを送信したかどうかを判定する(ステップ372)。その結果、情報処理装置2が印刷データを送信していれば、通信部31が情報処理装置2からの印刷データを取得して、取得した印刷データを制御部30に転送する(ステップ373)。
それにより、制御部30は、印刷装置3を画像形成動作モードに移行させる(ステップ374)。更に、制御部30は、転送された印刷データに画像処理を施し、これを画像出力部36に転送する(ステップ375)。それにより、画像出力部36は、印刷データに従って印刷処理を実行する(ステップ376)。
画像出力部36での印刷データに関する印刷処理が終了すると、制御部30は、印刷装置3をスタンバイモードに移行させる(ステップ377)。
【0050】
その後、制御部30は、この印刷データに基づく印刷を繰り返し行うかどうかの問い合わせをUI部32(表示部322)に表示し、UI部32(指示入力受付部321)からの入力情報を受け付けてその内容を判定する(ステップ378)。そして、入力情報が印刷を繰り返し行う旨を示していなければ、ジョブ予約管理サーバ4に記憶したジョブ予約情報は不要なので、ジョブ予約管理サーバ4に対して、通信部31からジョブ予約情報の削除の要求(ジョブ予約情報削除要求)を送信する(ステップ379)。また、入力情報が印刷を繰り返し行う旨を示していれば、ジョブ予約管理サーバ4に記憶したジョブ予約情報は残しておく必要があるので、ジョブ予約情報の削除は要求しない。
【0051】
一方で、制御部30は時間の計測を開始する(ステップ380)。図では、説明の都合上、ステップ378、379の後に時間の計測を開始するようにしているが、ステップ377でスタンバイモードに移行させると同時に時間の計測を開始するのが好ましい。
また、印刷データが印刷データ記憶部215に記憶されていない等の理由で、情報処理装置2が印刷装置3からの印刷データ送信要求に応じて印刷データを送信せず、ステップ372で通信部31が情報処理装置2からの印刷データを取得しないと判定された場合には、直ちにステップ380に移り、制御部30は時間の計測を開始する。
【0052】
そして、制御部30は、計測された時間が予め定めた待機時間を経過したかどうかを判定する(ステップ381)。
その結果、計測された時間が予め定めた待機時間を経過した場合、制御部30は、印刷装置3をスリープモードに移行させる(ステップ382)。
一方、計測された時間が予め定めた待機時間を経過していない場合、制御部30は、UI部32(指示入力受付部321)にて印刷指示の入力を監視する(ステップ351)。そして、待機時間を経過するまでにユーザからの印刷指示入力を受け付けた場合、つまり、ステップ351で「Yes」、ステップ352で「No」の場合、制御部30は、計測された時間(計測時間)をリセットし(ステップ355)、ステップ356以降の処理を行う。また、ユーザからの印刷指示入力を受け付けなかった場合、制御部30は、待機時間を経過するまでステップ351、381を繰り返し、時間の計測を継続する。
【0053】
図12は、ユーザが印刷装置3で印刷指示を入力したときの情報処理装置2の動作例を示したフローチャートである。
図12に示したように、本実施の形態の情報処理装置2では、通信部21が印刷装置3から送信される要求を監視する。
通信部21は、まず印刷装置3からの要求が印刷データ送信要求であるかどうかを判定する(ステップ271)。そして、印刷データ送信要求であると判定すると、通信制御部211は、印刷データが印刷データ記憶部215に記憶されているか否かを判定する(ステップ272)。
通信制御部211は、印刷データ記憶部215に印刷データが記憶されていると判定した場合には、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データをNET_I/F部212から印刷装置3に送信して(ステップ273)、処理を終了する。
一方、通信制御部211は、印刷データ記憶部215に印刷データが記憶されていないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
【0054】
通信部21は、ステップ271で印刷データ送信要求でないと判定されると、次に印刷装置3からの要求が印刷データ削除要求であるかどうかを判定する(ステップ274)。そして、印刷データ削除要求であると判定すると、通信制御部211は、印刷データが印刷データ記憶部215に記憶されているか否かを判定する(ステップ275)。
通信制御部211は、印刷データ記憶部215に印刷データが記憶されていると判定した場合には、印刷データ記憶部215に記憶された印刷データを削除して(ステップ276)、処理を終了する。
一方、通信制御部211は、印刷データ記憶部215に印刷データが記憶されていないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
また、ステップ274で印刷データ削除要求でないと判定された場合も、そのまま処理を終了する。
【0055】
更に、情報処理装置2での印刷予約指示の入力、及び、印刷装置3での印刷指示の入力に対応するジョブ予約管理サーバ4の動作について説明する。
図13は、このときのジョブ予約管理サーバ4の動作例を示したフローチャートである。
図13に示したように、本実施の形態のジョブ予約管理サーバ4では、通信部41が外部から送信される要求を監視する。
通信部41は、まず外部からの要求が情報処理装置2からのジョブ予約情報蓄積要求であるかどうかを判定する(ステップ451)。そして、ジョブ予約情報蓄積要求であると判定すると、NET_I/F部412で受信したジョブ予約情報を外部記憶部43に記憶して(ステップ452)、処理を終了する。
【0056】
通信部41は、ステップ451でジョブ予約情報蓄積要求でないと判定されると、次に外部からの要求が印刷装置3からのジョブ予約情報送信要求であるかどうかを判定する(ステップ453)。そして、ジョブ予約情報送信要求であると判定すると、外部記憶部43に記憶されたジョブ予約情報をNET_I/F部412から印刷装置3に送信して(ステップ454)、処理を終了する。
【0057】
通信部41は、ステップ453でジョブ予約情報送信要求でないと判定されると、次に外部からの要求が印刷装置3からのジョブ予約情報削除要求であるかどうかを判定する(ステップ455)。そして、ジョブ予約情報削除要求であると判定すると、外部記憶部43に記憶されたジョブ予約情報を削除し(ステップ456)、印刷データ削除要求をNET_I/F部412から情報処理装置2に送信して(ステップ457)、処理を終了する。
また、ステップ455でジョブ予約情報削除要求でないと判定された場合も、そのまま処理を終了する。
【0058】
以上により、本実施の形態の動作は終了する。
ところで、本実施の形態では、稼動状態から一定時間を経過して省電力状態に移行すると、通信部31への電力供給を停止し、ネットワーク8を非接続状態にした。しかしながら、省電力状態においても、通信部31への電力供給を継続し、ネットワーク8との接続を維持するようにしてもよい。
【0059】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本実施の形態の画像形成システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態で印刷装置に表示するジョブ予約情報の第1の例を示した図である。
【図3】ジョブ予約情報の第1の例を表示する場合において、印刷予約指示入力時と印刷指示入力時とで設定が整合しないときに表示する画面の例を示した図である。
【図4】ジョブ予約情報の第1の例を表示する場合において、印刷予約指示入力時と印刷指示入力時とで設定が整合しないときに表示する画面の例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態で印刷装置に表示するジョブ予約情報の第2の例を示した図である。
【図6】ジョブ予約情報の第2の例を表示する場合における印刷対象の画像の例を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の印刷装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態のジョブ予約管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態の情報処理装置の印刷予約指示入力時の動作例を示したフローチャートである。
【図11−1】本発明の実施の形態の印刷装置の印刷指示入力時の動作例を示したフローチャートである。
【図11−2】本発明の実施の形態の印刷装置の印刷指示入力時の動作例を示したフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態の情報処理装置の印刷指示入力時の動作例を示したフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態のジョブ予約管理サーバの動作例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
1…画像形成システム、2(2a、2b)…情報処理装置、3(3a〜3c)…印刷装置、4…ジョブ予約管理サーバ、8…ネットワーク、20,30,40…制御部、21,31,41…通信部、22,32,42…ユーザインタフェース(UI)部、23,33,43…外部記憶部、24,34,44…電力供給部、25…画像データ作成部、36,46…画像出力部、211,311,411…通信制御部、215…印刷データ記憶部、316…アドレス記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成命令を前記画像形成装置に送信する命令送信装置と、
複数の前記画像形成命令の識別情報を含む画像形成の予約情報を前記画像形成装置に送信する情報送信装置とを有し、
前記画像形成装置は、
操作者による画像形成指示の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段にて前記画像形成指示の入力を受け付けた場合に、前記情報送信装置に対して前記予約情報の送信を要求し、当該情報送信装置から送信された当該予約情報から特定の識別情報が選択されると、前記命令送信装置に対して当該特定の識別情報で識別される特定の画像形成命令の送信を要求する要求手段と
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記要求手段は、前記受付手段での前記画像形成指示の入力の受付後に電力が供給され、前記画像形成命令に従った画像形成の終了後に電力の供給が停止されることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記命令送信装置は、
操作者による画像形成予約指示の入力を受け付けた場合に、前記画像形成命令を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記画像形成命令の前記識別情報を前記予約情報に含める情報として前記情報送信装置に送信する送信手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記特定の画像形成命令の送信の要求に応じて前記命令送信装置から前記生成手段により生成された当該特定の画像形成命令が送信されると、当該特定の画像形成命令を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する判定手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
【請求項5】
画像形成命令に従って画像を形成する画像形成手段と、
操作者による前記画像形成手段での画像形成を指示する指示入力を受け付ける受付手段と、
通信手段に接続され、前記受付手段にて前記指示入力を受け付けた場合に、当該通信手段に接続された第1の外部装置に対して複数の前記画像形成命令の識別情報を含む画像形成の予約情報の送信を要求し、送信された当該予約情報から特定の識別情報が選択されると、当該通信手段に接続された第2の外部装置に対して当該特定の識別情報で識別される前記特定の画像形成命令の送信を要求する要求手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記要求手段は、前記受付手段での前記指示入力の受付後に電力が供給され、前記画像形成手段での画像形成の終了後に電力の供給が停止されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記特定の画像形成命令の送信の要求に応じて前記第2の外部装置から送信された当該特定の画像形成命令を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定する判定手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記特定の画像形成命令に含まれる設定に対する前記画像形成装置の対応状況に基づいて、当該特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記特定の画像形成命令に含まれる設定に前記画像形成装置が対応していないと前記判定手段により判定された場合に、代替の画像形成手順に関する情報を提示する提示手段を更に備えたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記判定手段は、前記特定の画像形成命令に含まれる画像の元となる元情報の更新状況に基づいて、当該特定の画像形成命令をそのまま用いて画像を形成するかどうかを判定することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記特定の画像形成命令に含まれる画像が生成された後に前記元情報が更新されたと前記判定手段により判定された場合に、当該特定の画像形成命令に含まれる画像を更新後の当該元情報に基づく画像に置き換えることにより、当該特定の画像形成命令を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】
コンピュータに、
操作者による画像形成予約指示の入力を受け付ける機能と、
前記画像形成予約指示を受け付けた場合に、画像形成命令を生成する機能と、
生成された前記画像形成命令の識別情報を、画像形成の予約情報に含める情報として情報送信装置に送信する機能と、
前記情報送信装置から前記予約情報が送信された画像形成装置において当該予約情報から前記識別情報が選択されると、当該識別情報で識別される前記画像形成命令を当該画像形成装置に送信する機能と
を実現させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11−1】
image rotate

【図11−2】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−160602(P2010−160602A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1406(P2009−1406)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】