画像形成機器とその動力カップリング装置
【課題】使用者がトナーカートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、誤った位置に結合することを予め防止することができる画像形成機器とその動力カップリング装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置は、第1現像器200K及び第2現像器200Cと、動力を駆動部60から第1現像器200Kに伝達するための第1駆動カップラー310Kと、第1現像器200Kに設けられ、第1駆動カップラー310Kに結合される第1従動カップラー320Kと、動力を駆動部60から第2現像器200Cに伝達するための第2駆動カップラー310Cと、第2現像器200Cに設けられ、第2駆動カップラー310Cに結合される第2従動カップラー320Cと、を含み、第1駆動カップラー310K及び第2駆動カップラー310C、または、第1従動カップラー320K及び第2従動カップラー320Cは、異なる断面形状を有する。
【解決手段】この画像形成装置は、第1現像器200K及び第2現像器200Cと、動力を駆動部60から第1現像器200Kに伝達するための第1駆動カップラー310Kと、第1現像器200Kに設けられ、第1駆動カップラー310Kに結合される第1従動カップラー320Kと、動力を駆動部60から第2現像器200Cに伝達するための第2駆動カップラー310Cと、第2現像器200Cに設けられ、第2駆動カップラー310Cに結合される第2従動カップラー320Cと、を含み、第1駆動カップラー310K及び第2駆動カップラー310C、または、第1従動カップラー320K及び第2従動カップラー320Cは、異なる断面形状を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成機器に関するもので、特に、駆動部の動力を被動部に伝達する動力カップリング装置を有する画像形成機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成機器は、入力された画像信号によって印刷媒体である用紙に画像を印刷する装置をいう。電子写真方式の画像形成機器においては、所定の電位で帯電された感光部材に光を走査し、その外周面に静電潜像を形成する。そして、前記静電潜像に現像剤としてのトナーを投入し、静電潜像を可視画像に現像した後、これを用紙に転写及び定着させることで画像を印刷する。
【0003】
上記のような画像形成機器は、一般的に、感光部材、帯電手段及び現像手段などを一つの部品に一体化したプロセスカートリッジを備えている。このプロセスカートリッジは、画像形成機器内に設けられた駆動部に動力カップリング装置を通して着脱自在に連結される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、プロセスカートリッジに収容されるトナーの量は、普通数千枚を印刷できる程度に過ぎないが、プロセスカートリッジの内部構成部品の寿命は、数万枚を印刷できる程度に長い。したがって、トナーを全て使用した場合、プロセスカートリッジ自体を取り替えることは非経済的である。このような点を考慮した上で、最近は、トナーが保存される部分を別途のトナーカートリッジで構成し、トナーが全て使用されたトナーカートリッジのみを経済的に取り替えられる画像形成機器が開発されている。
【0005】
トナー保存部及び感光部材を始めとする現像に必要な主要部品を一つのプロセスカートリッジで構成するか、または、感光部材を始めとする現像に必要な主要部品とは別途に、トナーのみを取り替えられるトナーカートリッジを備える場合、これらカートリッジは、動力カップリング装置を通して駆動部に連結される。
【0006】
通常、カラー画像形成機器では、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4つのカラー(色相)のプロセスカートリッジまたはトナーカートリッジが使用される。このように互いに区別される複数のカートリッジが使用される場合、使用者は、カートリッジを取り替えるとき、正しい色のカートリッジを選択し、それを定められた位置に装着する必要がある。しかしながら、従来の画像形成機器の動力カップリング装置には、カートリッジの誤った結合を防止するための構造が設けられておらず、使用者がカートリッジを誤った位置に装着する可能性があるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、使用者がトナーカートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、誤った位置に結合することを予め防止することが可能な、新規かつ改良された画像形成機器とその動力カップリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1現像器及び第2現像器と、動力を駆動部から第1現像器に伝達するための第1駆動カップラーと、第1現像器に設けられ、第1駆動カップラーに結合される第1従動カップラーと、動力を駆動部から第2現像器に伝達するための第2駆動カップラーと、第2現像器に設けられ、第2駆動カップラーに結合される第2従動カップラーと、を含み、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラー、または、第1従動カップラー及び第2従動カップラーは、異なる断面形状を有することを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0009】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、多角形であってもよい。
【0010】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、正多角形であってもよい。
【0011】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であってもよい。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材に形成された静電潜像に色相別にトナーを供給する複数の現像器と、複数の現像器に色相別にトナーを供給する複数のトナーカートリッジと、駆動部の動力を複数のトナーカートリッジに伝達するための動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して複数のトナーカートリッジに設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0013】
また、第1結合部の断面形状は、正多角形であってもよい。
【0014】
また、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なる大きさを有する円に内接する形状であってもよい。
【0015】
また、複数の駆動カップラーは、色相別の4個の第1結合部を含み、4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であってもよい。
【0016】
また、複数のトナーカートリッジは、トナー保存容器と、トナー保存容器に回転可能に設置され、各従動カップラーに結合される回転軸と、回転軸に設置され、回転軸と一緒に回転しながらトナー保存容器に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材と、を含んでもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の感光部材と、駆動部の動力を複数の感光部材に伝達するための動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して複数の感光部材に設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、駆動部の動力を被動構造に伝達するための画像形成機器の動力カップリング装置において、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して被動構造に設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、各従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造の第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器の動力カップリング装置が提供される。
【0019】
また、第1結合部の断面形状は、多角形であってもよい。
【0020】
また、第1結合部の断面形状は、正多角形であってもよい。
【0021】
また、各第1結合部のうち2つの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であってもよい。
【0022】
また、被動構造は、色相別の4個のトナーカートリッジに回転可能に設置される回転軸を含んでもよい。
【0023】
また、被動構造は、画像形成機器に設けられた色相別の4個の感光部材を含んでもよい。
【0024】
また、複数の駆動カップラーは、色相別の4個の第1結合部を含み、4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であってもよい。
【0025】
また、第1結合部の正三角形、正四角形及び正五角形の断面形状は、第1直径を有する円に内接するように形成され、第1結合部の正六角形である断面形状は、第1直径より小さい第2直径を有する円に内接するように形成されてもよい。
【0026】
また、第1結合部は、突起であり、第2結合部は、溝であってもよい。
【0027】
また、第1結合部は、溝であり、第2結合部は、突起であってもよい。
【0028】
また、第1結合部は、軸方向に沿って捩れた構造を有してもよい。
【0029】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の画像をトナーで現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち少なくとも1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、各駆動カップラーに対応する複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、各駆動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0030】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられ、互いに異なる形状を有する複数の駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、各駆動カップラーと異なる形状を有して各駆動カップラーに結合される複数の従動カップラーと、を含むことを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0031】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられ、第1形状及び第2形状を有する第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと結合され、第1形状及び第2形状と排他的に一致する第3形状及び第4形状を有する第1従動カップラー及び第2従動カップラーと、を含むことを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように本発明によれば、使用者がトナーカートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、誤った位置に結合することを予め防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0034】
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器を示した構成図で、図2は、図1の画像形成機器を示した斜視図である。
【0035】
(画像形成機器)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器は、外観を形成するとともに、その内部に設置される各種部品を支持する本体10と、印刷媒体である用紙Pを供給するための給紙ユニット20と、用紙に画像を現像するための現像ユニット30と、用紙に所定の熱と圧力を加えることで、現像された画像を用紙に固着させる定着ユニット40と、印刷を終えた用紙を本体10の外部に排出するための排紙ユニット50とを備えている。
【0036】
給紙ユニット20は、用紙Pが積載される給紙トレー21と、給紙トレー21に積載された用紙Pを一枚ずつピックアップするためのピックアップローラ22と、ピックアップされた用紙を現像ユニット30側に移動させる移送ローラ23とを含んで構成される。
【0037】
現像ユニット30は、露光ユニット70によって表面に静電潜像が形成される感光部材31と、感光部材31を帯電させるための帯電ローラ32と、ブラック(Black)、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)色相のトナーがそれぞれ保存される4個のトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yと、これらトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yからトナーを受け、感光部材31に形成された静電潜像をトナー画像に現像する4個の現像器200K,200C,200M,200Yと、中間転写ベルト33と、第1及び第2転写ローラ34,35とを備えている。以下、色相(カラー)によって各構成要素を区分する必要があるときは、各構成要素を示す参照符号にK、C、M、Yを付け加える。
【0038】
中間転写ベルト33は、支持ローラ36,37によって支持され、感光部材31の回転速度と同一の速度で走行する。第1転写ローラ34は、中間転写ベルト33を介して感光部材31と対面し、感光部材31に現像されたトナー画像が中間転写ベルト33に転写されるようにする。第2転写ローラ35は、中間転写ベルト33と対面するように設置される。第2転写ローラ35は、感光部材31から中間転写ベルト33にトナー画像が転写される間に中間転写ベルト33から離隔しており、中間転写ベルト33にトナー画像が完全に転写されると、中間転写ベルト33に所定圧力で接触する。
【0039】
定着ユニット40は、用紙に所定の熱と圧力を加えることでトナー画像を用紙に定着させるもので、トナー画像が転写された用紙に熱を加えるための熱源41を有する加熱ローラ42と、加熱ローラ42に対向するように設置され、加熱ローラ42との間に一定の定着圧力を維持させる加圧ローラ43とを含んで構成される。
【0040】
一方、排紙ユニット50は、定着ユニット40を通過した用紙を本体10の外部に移送するために順次設置される一対の排紙ローラ51を含んで構成される。
【0041】
図1及び図2に示すように、各現像器200K,200C,200M,200Yは、現像ローラ211が設置される胴体210と、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yからトナーを受けるための開口222が形成されたトナー収容部220とを備えている。トナー収容部220には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yから供給されるトナーを胴体210に移送させる移送手段(図示せず)が備わる。この移送手段としては、オーガや移送ベルトなどの装置が採用される。胴体210には、現像ローラ211と一緒に、供給ローラ212と第1及び第2オーガ213,214が設置される。第1及び第2オーガ213,214は、トナー収容部220を通して供給されるトナーを供給ローラ212側に移送し、供給ローラ212は、現像ローラ211と接触した状態で回転しながらトナーを現像ローラ211に付着させる。
【0042】
トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yは、画像形成機器から分離されたときにトナー供給口111を閉鎖し、画像形成機器に装着されるときにトナー供給口111を開放するシャッター(図示せず)を備えている。このような構成によって、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yのうち何れか一つに保存されたトナーが全て使用された場合、その使用されたトナーカートリッジのみを取り替えればよい。
【0043】
(トナーカートリッジへの動力伝達機構)
次に、図3を参照しつつ、上記のトナーカートリッジに動力を伝達する機構として、画像形成機器に含まれる駆動部及び動力カップリング装置について説明する。図3は、図1の画像形成機器に含まれた駆動部60及び動力カップリング装置30を示す図である。
【0044】
図3に示すように、本発明の画像形成機器は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに内蔵される部品を駆動できるように本体10の内部に設けられる駆動部60と、駆動部60の動力をトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品に伝達する動力カップリング装置300とを備えている。
【0045】
駆動部60は、駆動モーター61と、駆動モーター61の動力をトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Y側に伝達する動力伝達装置とを備えている。駆動モーター61は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品のみを駆動するために使用される。また、駆動モーター61は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された部品のみならず、現像器200K,200C,200M,200Yに設置された部品や、感光部材31などの画像形成機器の他の部品を一緒に駆動するために使用される。
【0046】
動力伝達装置は、駆動モーター61に連結されたピニオン63に噛み合う第1動力伝達ギア64と、第1動力伝達ギア64に噛み合うように動力伝達シャフト65の一端に形成された第2動力伝達ギア66と、動力伝達シャフト65に一定の間隔を有して形成された複数のウォームギア67と、これらウォームギア67に噛み合うウォームホイール68と、各ウォームホイール68に噛み合った状態で回転する駆動ギア69とを含んで構成される。
【0047】
各駆動ギア69には、動力カップリング装置300の駆動カップラー310K,310C,310M,310Yが設けられる。トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yが画像形成機器に装着されるとき、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設けられた従動カップラー320K,320C,320M,320Yに結合され、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yが画像形成機器から分離されるとき、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、従動カップラー320K,320C,320M,320Yから分離される。動力カップリング装置300に対する詳細な説明は、以下で後述する。
【0048】
一方、図面に示していないが、駆動ギア69と駆動カップラー310K,310C,310M,310Yとの間、または、駆動ギア69において駆動カップラー310K,310C,310M,310Yが設けられた面の反対面には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yの装着時に生じる衝撃を緩和したり、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yと従動カップラー320K,320C,320M,320Yとの結合を堅固にするための弾性部材が設置される。
【0049】
本実施形態で説明した駆動部は、例示的なものに過ぎなく、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品を駆動するために必要な動力を提供できれば、設計上の必要に応じて適切に変更される。
【0050】
(動力カップリング装置)
次に、動力カップリング装置について説明する。
図4は、図1及び図3の画像形成機器のトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yと動力カップリング装置300を示した斜視図で、図5A〜図5Dは、図4の動力カップリング装置300を示した斜視図である。特に、図4には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yのうち何れか一つのカートリッジ(例えば、ブラック色相のトナーカートリッジ100K)及びそれに相応する動力カップリング装置を示した。図5A〜図5Dは、本発明の動力カップリング装置を具現した一例として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色相に対する動力カップリング装置を示した図である。
【0051】
図4に示すように、各トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yは、各色相によるトナーが保存されるトナー保存容器110と、トナー保存容器110に回転可能に設置される回転軸120と、回転軸120に設置され、回転軸120と一緒に回転しながらトナー保存容器110に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材130とを備えている。
【0052】
トナー保存容器110には、攪拌部材130によって攪拌されたトナーを、相応する現像器の開口222に排出するトナー供給口111が形成され、トナー保存容器110の内部には、トナーをトナー供給口111側に移送するための移送コイル140が設置される。移送コイル140の一端には、回転軸120の回転力を受けるためのギア141が結合される。
【0053】
一方、回転軸120の一端には、駆動ギア69に備わった駆動カップラー310Kと結合され、駆動部60の動力を受ける従動カップラー320Kが備わり、回転軸120の他端には、ギア121が結合される。また、ギア141とギア121との間には、動力伝達のための連結ギア150が介在される。したがって、駆動ギア69の回転力は、駆動カップラー310Kと従動カップラー320Kを通して回転軸120に伝達され、回転軸120の回転力は、各ギア121,150,141を通して移送コイル140に伝達される。
【0054】
図4及び図5A〜図5Dに示すように、各駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、駆動ギア69の一面から突出した第1基底部311と、第1基底部311に設けられ、相応する従動カップラー320K,320C,320M,320Yと結合される第1結合部312K,312C,312M,312Yとを備えている。また、各従動カップラー320K,320C,320M,320Yは、回転軸120の一端に結合される第2基底部321と、各第1結合部312K,312C,312M,312Yに対応する構造で第2基底部321に形成され、第1結合部312K,312C,312M,312Yと結合される第2結合部322K,322C,322M,322Yとを備えている。図5A〜図5Dには、第1結合部312K,312C,312M,312Yが突起状に構成され、第2結合部322K,322C,322M,322Yがそれに対応する溝状に構成される例を示したが、これと反対に、第1結合部が溝状に構成され、第2結合部が突起状に構成されることも可能である。
【0055】
本実施形態において、第1結合部312K,312C,312M,312Yは、使用者がトナーカートリッジを装着するとき、誤った位置にトナーカートリッジを装着することを防止するために、その横断面形状が互いに異なるように構成される。図5A〜図5Dには、第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状、及び第1結合部312K,312C,312M,312Yに対応する第2結合部322K,322C,322M,322Yの断面形状がそれぞれ三角形、四角形、五角形及び六角形である場合を例として示した。しかし、これは単純に例示的なものに過ぎなく、設計上の必要に応じて第1結合部312K,312C,312M,312Yと第2結合部322K,322C,322M,322Yの断面形状が適切に変更される。
【0056】
第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状は、正多角形であることが好ましい。すなわち、本実施形態において、第1結合部312Kの断面形状は正三角形、第1結合部312Cの断面形状は正四角形、第1結合部312Mの断面形状は正五角形、第1結合部312Yの断面形状は正六角形であることが好ましい。このように第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状を正多角形にすると、駆動カップラーと従動カップラーの回転中心を一致させるための設計が容易になる。さらに、使用者がトナーカートリッジを装着するとき、第1結合部と第2結合部とを一層容易に結合することができる。
【0057】
図6は、図1〜図5Dの動力カップリング装置300における各第1結合部の断面形状の関係を説明するための図である。図6において、左側の図は、半径がDである円内に、ブラック、シアン、マゼンタ色相に対する第1結合部312K,312C,312Mの断面形状、すなわち、三角形、四角形及び五角形を内接させたもので、中央側の図は、半径がDである円内に、ブラックとイエロー色相に対する第1結合部312K,312Yの断面形状、すなわち、三角形と六角形を内接させたものである。左側の図から分かるように、同一の大きさの円に内接する三角形、四角形及び五角形は、互いを完全には含んでいない。したがって、上記の構成によると、第1結合部312K,312C,312Mの断面形状が、同一半径を有する円に内接する多角形で設計されても、使用者がトナーカートリッジを誤った位置に装着する心配がない。
【0058】
しかし、図6の中央側の図から分かるように、半径がDである円内に内接する三角形は、同一の半径を有する円に内接する六角形に完全に含まれる。したがって、この場合、使用者は、断面形状が六角形である第2結合部322Yを有するイエロー色相のトナーカートリッジ100Yを、断面形状が三角形である第1結合部312Kに誤まって装着する可能性がある。このような問題点を解決するために、図6の右側の図のように、第2結合部322Yの六角形断面形状は、Dより小さい半径D'を有する円に内接するように大きさを減少させることが好ましい。そうすると、イエロー色相のトナーカートリッジ100Yが第1結合部312Kに結合される可能性がなくなるので、結果として、使用者がトナーカートリッジを誤った位置に装着するとしても、トナーカートリッジが誤った位置に装着されることが生じなくなる。
【0059】
以上では、断面形状が三角形である第1結合部312Kに、断面形状が六角形である第2結合部322Yが誤って結合される可能性を述べたが、必ずしもこのような場合に限定されることはない。例えば、第2結合部322Yの断面形状を八角形にする場合、イエロー色相のトナーカートリッジは、断面形状が四角形である第1結合部312Cに誤まって結合される。しかし、このような場合も、第2結合部322Yの大きさを減少させることで、トナーカートリッジの誤挿を防止することができる。
【0060】
図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の動力カップリング装置における突起構造の第1結合部の形状を示した斜視図である。図7には、断面形状が三角形である第1結合部312K、及びブラックトナーカートリッジ100Kの第2結合部322Kを示したが、他の実施形態も、第1結合部312C,312M,312Y及び第2結合部322C,322M,322Yに対して同一に適用される。
【0061】
図7に示すように、突起構造の第1結合部312Kは、軸方向に沿ってツイストされ、これに相応する溝構造の第2結合部322Kは、軸方向に延長される捩れ面323を有してもよい。このように第1結合部312Kと第2結合部322Kが捩れ構造を有すると、第1結合部312Kと第2結合部322Kの結合が一層堅固になる。
【0062】
一方、以上では、第1結合部312K,312C,312M,312Yの全てが互いに異なる横断面形状を有する例を説明したが、第1結合部312K,312C,312M,312Yのうち一部が互いに異なる断面形状を有することもできる。例えば、第1結合部312Kの断面形状を三角形にし、残りの第1結合部312C,312M,312Yの断面形状を四角形にすることができる。また、他の例として、第1結合部312Kの断面形状を三角形にし、第1結合部312Cの断面形状を四角形にし、残りの第1結合部312M,312Yの断面形状を五角形にすることもできる。
【0063】
(画像形成機器の動作)
以下、本発明に係る画像形成機器の動力カップリング装置の動作を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0064】
帯電ローラ32によって均一な電位で帯電された感光部材31に、露光ユニット70から、例えばイエロー色相の画像情報に対応する光が照射され、感光部材31には、イエロー色相の画像に対応する静電潜像が形成される。イエロー現像器200Yの現像ローラ211には現像バイアスが印加され、イエロー色相のトナーが静電潜像に付着されることで、感光部材31にイエロー色相のトナー画像が現像される。このようなトナー画像は、第1転写ローラ34によって中間転写ベルト33に転写される。
【0065】
一枚分量のイエロー色相のトナー画像が全て転写されると、露光ユニット70は、例えば、マゼンタ色相の画像情報に対応する光を感光部材31に走査し、マゼンタ色相の画像に対応する静電潜像を形成する。マゼンタ現像器200Mは、静電潜像にマゼンタ色相のトナーを供給し、静電潜像を現像させる。感光部材31に形成されたマゼンタ色相のトナー画像は、先に転写されていたイエロー色相のトナー画像上に重なるように中間転写ベルト33に転写される。
【0066】
シアン色相及びブラック色相のトナーに対しても上記のような過程を行うことで、中間転写ベルト33には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色相のトナー画像が重なったカラートナー画像が形成される。このカラートナー画像は、中間転写ベルト33と第2転写ローラ35との間を通過する用紙に転写され、用紙に転写された画像は、定着ユニット40を通過しながら用紙に定着される
【0067】
一方、動力カップリング装置300によって駆動部60の動力が各トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに伝達され、各トナーカートリッジに設けられた回転軸120及び移送コイル140が回転する。その結果、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに保存されたトナーが攪拌され、相応する現像器200K,200C,200M,200Yに供給される。そして、現像器200K,200C,200M,200Yから供給されたトナーは、上述したように、現像ローラ211によって感光部材31に供給される。
【0068】
画像形成機器の動作中にトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに保存されたトナーが全て使用されると、使用者は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yを新しいものに取り替える。このとき、使用者は、取り替えられるべき色相のトナーカートリッジでない他の色相のトナーカートリッジを選択して画像形成機器に装着しようと試みる場合がある。しかし、本発明では、駆動部60に備わった駆動カップラー310K,310C,310M,310Yの結合部312K,312C,312M,312Yが互いに異なる断面形状を有するので、使用者が誤ったトナーカートリッジを選択した場合も、その誤ったトナーカートリッジが画像形成機器に装着されなくなる。したがって、使用者は、誤ったトナーカートリッジの選択を認識し、正しいトナーカートリッジを再び選択して画像形成機器に装着できるようになる。
【0069】
つまり、本実施形態によれば、カートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、使用者が誤った位置に消耗品や構成部品を装着することを予め防止することができる。したがって、製品の信頼性が向上し、使用者の便宜を図ることができ、誤った位置へのトナーカートリッジ装着のために、所望でない色相で画像が汚染されることを防止することができる。
【0070】
以上では、駆動部によって駆動される被動部がトナーカートリッジに備わった部品である例を説明した。しかし、本実施形態の動力カップリング装置は、このような場合に限定されて適用されるものではなく、例えば、使用者などが交換することが可能な消耗品や構成部品、特に動力を伝達する必要がある消耗品や構成部品などにも使用することができる。
【0071】
<第2実施形態>
次に、上記動力カップリング装置が他の構成に適用された場合の一例として、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る駆動部、感光部材及び動力カップリング装置を示した斜視図である。図8に示した画像形成機器は、本体(図示せず)に設けられた駆動部80が、動力カップリング装置400を用いて各色相別に備わった感光部材38K,38C,38M,38Yに連結される例を示している。すなわち、図8に示した本実施形態は、被動部が感光部材であるという点で第1実施形態と異なる。
【0072】
駆動部80は、駆動モーター81と、駆動モーター81の動力を感光部材38K,38C,38M,38Y側に伝達する動力伝達装置とを備えている。動力伝達装置は、駆動モーター81の動力を各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yに伝達するための動力伝達ギア82を備えている。各感光部材38K,38C,38M,38Yの回転軸39の一端には、各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yに結合される従動カップラー420K,420C,420M,420Yが設置される。
【0073】
各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yは、断面形状が多角形である第1結合部412K,412C,412M,412Yを備えており、各従動カップラー420K,420C,420M,420Yは、第1結合部412K,412C,412M,412Yに対応する構造の第2結合部(図面に示していないが、図5A〜図5Dから類推可能である。)を備えている。
【0074】
本実施形態における駆動カップラーと従動カップラーに関する詳細な内容は、本発明の第1実施形態と同一であるので、それに関する重複的な説明を省略する。この本実施形態に係る画像形成機器によっても、上記第1実施形態に係る画像形成機器が有する効果と同様の効果を奏することができる。
【0075】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成機器を示した構成図である。
【図2】図1の画像形成機器を示した斜視図である。
【図3】図1の画像形成機器に含まれた駆動部及び動力カップリング装置を概略的に示した図である。
【図4】図1の画像形成機器に含まれたトナーカートリッジと動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5A】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5B】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5C】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5D】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図6】図1〜図5Dの動力カップリング装置における各第1結合部の断面形状の関係を説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の動力カップリング装置の第1及び第2結合部を示した斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る駆動部、感光部材及び動力カップリング装置を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0077】
10 本体
30 現像ユニット
60 駆動部
100K,100C,100M,100Y トナーカートリッジ
200K,200C,200M,200Y 現像器
300 動力カップリング装置
310K,310C,310M,310Y 駆動カップラー
312K,312C,312M,312Y 第1結合部
320K,320C,320M,320Y 従動カップラー
322K,322C,322M,322Y 第2結合部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成機器に関するもので、特に、駆動部の動力を被動部に伝達する動力カップリング装置を有する画像形成機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成機器は、入力された画像信号によって印刷媒体である用紙に画像を印刷する装置をいう。電子写真方式の画像形成機器においては、所定の電位で帯電された感光部材に光を走査し、その外周面に静電潜像を形成する。そして、前記静電潜像に現像剤としてのトナーを投入し、静電潜像を可視画像に現像した後、これを用紙に転写及び定着させることで画像を印刷する。
【0003】
上記のような画像形成機器は、一般的に、感光部材、帯電手段及び現像手段などを一つの部品に一体化したプロセスカートリッジを備えている。このプロセスカートリッジは、画像形成機器内に設けられた駆動部に動力カップリング装置を通して着脱自在に連結される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、プロセスカートリッジに収容されるトナーの量は、普通数千枚を印刷できる程度に過ぎないが、プロセスカートリッジの内部構成部品の寿命は、数万枚を印刷できる程度に長い。したがって、トナーを全て使用した場合、プロセスカートリッジ自体を取り替えることは非経済的である。このような点を考慮した上で、最近は、トナーが保存される部分を別途のトナーカートリッジで構成し、トナーが全て使用されたトナーカートリッジのみを経済的に取り替えられる画像形成機器が開発されている。
【0005】
トナー保存部及び感光部材を始めとする現像に必要な主要部品を一つのプロセスカートリッジで構成するか、または、感光部材を始めとする現像に必要な主要部品とは別途に、トナーのみを取り替えられるトナーカートリッジを備える場合、これらカートリッジは、動力カップリング装置を通して駆動部に連結される。
【0006】
通常、カラー画像形成機器では、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4つのカラー(色相)のプロセスカートリッジまたはトナーカートリッジが使用される。このように互いに区別される複数のカートリッジが使用される場合、使用者は、カートリッジを取り替えるとき、正しい色のカートリッジを選択し、それを定められた位置に装着する必要がある。しかしながら、従来の画像形成機器の動力カップリング装置には、カートリッジの誤った結合を防止するための構造が設けられておらず、使用者がカートリッジを誤った位置に装着する可能性があるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、使用者がトナーカートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、誤った位置に結合することを予め防止することが可能な、新規かつ改良された画像形成機器とその動力カップリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1現像器及び第2現像器と、動力を駆動部から第1現像器に伝達するための第1駆動カップラーと、第1現像器に設けられ、第1駆動カップラーに結合される第1従動カップラーと、動力を駆動部から第2現像器に伝達するための第2駆動カップラーと、第2現像器に設けられ、第2駆動カップラーに結合される第2従動カップラーと、を含み、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラー、または、第1従動カップラー及び第2従動カップラーは、異なる断面形状を有することを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0009】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、多角形であってもよい。
【0010】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、正多角形であってもよい。
【0011】
また、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であってもよい。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材に形成された静電潜像に色相別にトナーを供給する複数の現像器と、複数の現像器に色相別にトナーを供給する複数のトナーカートリッジと、駆動部の動力を複数のトナーカートリッジに伝達するための動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して複数のトナーカートリッジに設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0013】
また、第1結合部の断面形状は、正多角形であってもよい。
【0014】
また、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なる大きさを有する円に内接する形状であってもよい。
【0015】
また、複数の駆動カップラーは、色相別の4個の第1結合部を含み、4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であってもよい。
【0016】
また、複数のトナーカートリッジは、トナー保存容器と、トナー保存容器に回転可能に設置され、各従動カップラーに結合される回転軸と、回転軸に設置され、回転軸と一緒に回転しながらトナー保存容器に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材と、を含んでもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の感光部材と、駆動部の動力を複数の感光部材に伝達するための動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して複数の感光部材に設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、駆動部の動力を被動構造に伝達するための画像形成機器の動力カップリング装置において、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、各駆動カップラーに対応して被動構造に設けられた複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、各従動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造の第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器の動力カップリング装置が提供される。
【0019】
また、第1結合部の断面形状は、多角形であってもよい。
【0020】
また、第1結合部の断面形状は、正多角形であってもよい。
【0021】
また、各第1結合部のうち2つの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であってもよい。
【0022】
また、被動構造は、色相別の4個のトナーカートリッジに回転可能に設置される回転軸を含んでもよい。
【0023】
また、被動構造は、画像形成機器に設けられた色相別の4個の感光部材を含んでもよい。
【0024】
また、複数の駆動カップラーは、色相別の4個の第1結合部を含み、4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であってもよい。
【0025】
また、第1結合部の正三角形、正四角形及び正五角形の断面形状は、第1直径を有する円に内接するように形成され、第1結合部の正六角形である断面形状は、第1直径より小さい第2直径を有する円に内接するように形成されてもよい。
【0026】
また、第1結合部は、突起であり、第2結合部は、溝であってもよい。
【0027】
また、第1結合部は、溝であり、第2結合部は、突起であってもよい。
【0028】
また、第1結合部は、軸方向に沿って捩れた構造を有してもよい。
【0029】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の画像をトナーで現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち少なくとも1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、各駆動カップラーに対応する複数の従動カップラーと、を含み、各駆動カップラーは、各駆動カップラーに結合される第1結合部を含み、各従動カップラーは、第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0030】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられ、互いに異なる形状を有する複数の駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、各駆動カップラーと異なる形状を有して各駆動カップラーに結合される複数の従動カップラーと、を含むことを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【0031】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、感光部材と、感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と、駆動部の動力を感光部材及び現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と、を含み、動力カップリング装置は、駆動部に設けられ、第1形状及び第2形状を有する第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと、感光部材及び現像部のうち1つに設けられ、第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと結合され、第1形状及び第2形状と排他的に一致する第3形状及び第4形状を有する第1従動カップラー及び第2従動カップラーと、を含むことを特徴とする、画像形成機器が提供される。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように本発明によれば、使用者がトナーカートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、誤った位置に結合することを予め防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0034】
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器を示した構成図で、図2は、図1の画像形成機器を示した斜視図である。
【0035】
(画像形成機器)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器は、外観を形成するとともに、その内部に設置される各種部品を支持する本体10と、印刷媒体である用紙Pを供給するための給紙ユニット20と、用紙に画像を現像するための現像ユニット30と、用紙に所定の熱と圧力を加えることで、現像された画像を用紙に固着させる定着ユニット40と、印刷を終えた用紙を本体10の外部に排出するための排紙ユニット50とを備えている。
【0036】
給紙ユニット20は、用紙Pが積載される給紙トレー21と、給紙トレー21に積載された用紙Pを一枚ずつピックアップするためのピックアップローラ22と、ピックアップされた用紙を現像ユニット30側に移動させる移送ローラ23とを含んで構成される。
【0037】
現像ユニット30は、露光ユニット70によって表面に静電潜像が形成される感光部材31と、感光部材31を帯電させるための帯電ローラ32と、ブラック(Black)、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)色相のトナーがそれぞれ保存される4個のトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yと、これらトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yからトナーを受け、感光部材31に形成された静電潜像をトナー画像に現像する4個の現像器200K,200C,200M,200Yと、中間転写ベルト33と、第1及び第2転写ローラ34,35とを備えている。以下、色相(カラー)によって各構成要素を区分する必要があるときは、各構成要素を示す参照符号にK、C、M、Yを付け加える。
【0038】
中間転写ベルト33は、支持ローラ36,37によって支持され、感光部材31の回転速度と同一の速度で走行する。第1転写ローラ34は、中間転写ベルト33を介して感光部材31と対面し、感光部材31に現像されたトナー画像が中間転写ベルト33に転写されるようにする。第2転写ローラ35は、中間転写ベルト33と対面するように設置される。第2転写ローラ35は、感光部材31から中間転写ベルト33にトナー画像が転写される間に中間転写ベルト33から離隔しており、中間転写ベルト33にトナー画像が完全に転写されると、中間転写ベルト33に所定圧力で接触する。
【0039】
定着ユニット40は、用紙に所定の熱と圧力を加えることでトナー画像を用紙に定着させるもので、トナー画像が転写された用紙に熱を加えるための熱源41を有する加熱ローラ42と、加熱ローラ42に対向するように設置され、加熱ローラ42との間に一定の定着圧力を維持させる加圧ローラ43とを含んで構成される。
【0040】
一方、排紙ユニット50は、定着ユニット40を通過した用紙を本体10の外部に移送するために順次設置される一対の排紙ローラ51を含んで構成される。
【0041】
図1及び図2に示すように、各現像器200K,200C,200M,200Yは、現像ローラ211が設置される胴体210と、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yからトナーを受けるための開口222が形成されたトナー収容部220とを備えている。トナー収容部220には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yから供給されるトナーを胴体210に移送させる移送手段(図示せず)が備わる。この移送手段としては、オーガや移送ベルトなどの装置が採用される。胴体210には、現像ローラ211と一緒に、供給ローラ212と第1及び第2オーガ213,214が設置される。第1及び第2オーガ213,214は、トナー収容部220を通して供給されるトナーを供給ローラ212側に移送し、供給ローラ212は、現像ローラ211と接触した状態で回転しながらトナーを現像ローラ211に付着させる。
【0042】
トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yは、画像形成機器から分離されたときにトナー供給口111を閉鎖し、画像形成機器に装着されるときにトナー供給口111を開放するシャッター(図示せず)を備えている。このような構成によって、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yのうち何れか一つに保存されたトナーが全て使用された場合、その使用されたトナーカートリッジのみを取り替えればよい。
【0043】
(トナーカートリッジへの動力伝達機構)
次に、図3を参照しつつ、上記のトナーカートリッジに動力を伝達する機構として、画像形成機器に含まれる駆動部及び動力カップリング装置について説明する。図3は、図1の画像形成機器に含まれた駆動部60及び動力カップリング装置30を示す図である。
【0044】
図3に示すように、本発明の画像形成機器は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに内蔵される部品を駆動できるように本体10の内部に設けられる駆動部60と、駆動部60の動力をトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品に伝達する動力カップリング装置300とを備えている。
【0045】
駆動部60は、駆動モーター61と、駆動モーター61の動力をトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Y側に伝達する動力伝達装置とを備えている。駆動モーター61は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品のみを駆動するために使用される。また、駆動モーター61は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された部品のみならず、現像器200K,200C,200M,200Yに設置された部品や、感光部材31などの画像形成機器の他の部品を一緒に駆動するために使用される。
【0046】
動力伝達装置は、駆動モーター61に連結されたピニオン63に噛み合う第1動力伝達ギア64と、第1動力伝達ギア64に噛み合うように動力伝達シャフト65の一端に形成された第2動力伝達ギア66と、動力伝達シャフト65に一定の間隔を有して形成された複数のウォームギア67と、これらウォームギア67に噛み合うウォームホイール68と、各ウォームホイール68に噛み合った状態で回転する駆動ギア69とを含んで構成される。
【0047】
各駆動ギア69には、動力カップリング装置300の駆動カップラー310K,310C,310M,310Yが設けられる。トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yが画像形成機器に装着されるとき、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設けられた従動カップラー320K,320C,320M,320Yに結合され、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yが画像形成機器から分離されるとき、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、従動カップラー320K,320C,320M,320Yから分離される。動力カップリング装置300に対する詳細な説明は、以下で後述する。
【0048】
一方、図面に示していないが、駆動ギア69と駆動カップラー310K,310C,310M,310Yとの間、または、駆動ギア69において駆動カップラー310K,310C,310M,310Yが設けられた面の反対面には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yの装着時に生じる衝撃を緩和したり、駆動カップラー310K,310C,310M,310Yと従動カップラー320K,320C,320M,320Yとの結合を堅固にするための弾性部材が設置される。
【0049】
本実施形態で説明した駆動部は、例示的なものに過ぎなく、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに設置された被動部品を駆動するために必要な動力を提供できれば、設計上の必要に応じて適切に変更される。
【0050】
(動力カップリング装置)
次に、動力カップリング装置について説明する。
図4は、図1及び図3の画像形成機器のトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yと動力カップリング装置300を示した斜視図で、図5A〜図5Dは、図4の動力カップリング装置300を示した斜視図である。特に、図4には、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yのうち何れか一つのカートリッジ(例えば、ブラック色相のトナーカートリッジ100K)及びそれに相応する動力カップリング装置を示した。図5A〜図5Dは、本発明の動力カップリング装置を具現した一例として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色相に対する動力カップリング装置を示した図である。
【0051】
図4に示すように、各トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yは、各色相によるトナーが保存されるトナー保存容器110と、トナー保存容器110に回転可能に設置される回転軸120と、回転軸120に設置され、回転軸120と一緒に回転しながらトナー保存容器110に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材130とを備えている。
【0052】
トナー保存容器110には、攪拌部材130によって攪拌されたトナーを、相応する現像器の開口222に排出するトナー供給口111が形成され、トナー保存容器110の内部には、トナーをトナー供給口111側に移送するための移送コイル140が設置される。移送コイル140の一端には、回転軸120の回転力を受けるためのギア141が結合される。
【0053】
一方、回転軸120の一端には、駆動ギア69に備わった駆動カップラー310Kと結合され、駆動部60の動力を受ける従動カップラー320Kが備わり、回転軸120の他端には、ギア121が結合される。また、ギア141とギア121との間には、動力伝達のための連結ギア150が介在される。したがって、駆動ギア69の回転力は、駆動カップラー310Kと従動カップラー320Kを通して回転軸120に伝達され、回転軸120の回転力は、各ギア121,150,141を通して移送コイル140に伝達される。
【0054】
図4及び図5A〜図5Dに示すように、各駆動カップラー310K,310C,310M,310Yは、駆動ギア69の一面から突出した第1基底部311と、第1基底部311に設けられ、相応する従動カップラー320K,320C,320M,320Yと結合される第1結合部312K,312C,312M,312Yとを備えている。また、各従動カップラー320K,320C,320M,320Yは、回転軸120の一端に結合される第2基底部321と、各第1結合部312K,312C,312M,312Yに対応する構造で第2基底部321に形成され、第1結合部312K,312C,312M,312Yと結合される第2結合部322K,322C,322M,322Yとを備えている。図5A〜図5Dには、第1結合部312K,312C,312M,312Yが突起状に構成され、第2結合部322K,322C,322M,322Yがそれに対応する溝状に構成される例を示したが、これと反対に、第1結合部が溝状に構成され、第2結合部が突起状に構成されることも可能である。
【0055】
本実施形態において、第1結合部312K,312C,312M,312Yは、使用者がトナーカートリッジを装着するとき、誤った位置にトナーカートリッジを装着することを防止するために、その横断面形状が互いに異なるように構成される。図5A〜図5Dには、第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状、及び第1結合部312K,312C,312M,312Yに対応する第2結合部322K,322C,322M,322Yの断面形状がそれぞれ三角形、四角形、五角形及び六角形である場合を例として示した。しかし、これは単純に例示的なものに過ぎなく、設計上の必要に応じて第1結合部312K,312C,312M,312Yと第2結合部322K,322C,322M,322Yの断面形状が適切に変更される。
【0056】
第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状は、正多角形であることが好ましい。すなわち、本実施形態において、第1結合部312Kの断面形状は正三角形、第1結合部312Cの断面形状は正四角形、第1結合部312Mの断面形状は正五角形、第1結合部312Yの断面形状は正六角形であることが好ましい。このように第1結合部312K,312C,312M,312Yの断面形状を正多角形にすると、駆動カップラーと従動カップラーの回転中心を一致させるための設計が容易になる。さらに、使用者がトナーカートリッジを装着するとき、第1結合部と第2結合部とを一層容易に結合することができる。
【0057】
図6は、図1〜図5Dの動力カップリング装置300における各第1結合部の断面形状の関係を説明するための図である。図6において、左側の図は、半径がDである円内に、ブラック、シアン、マゼンタ色相に対する第1結合部312K,312C,312Mの断面形状、すなわち、三角形、四角形及び五角形を内接させたもので、中央側の図は、半径がDである円内に、ブラックとイエロー色相に対する第1結合部312K,312Yの断面形状、すなわち、三角形と六角形を内接させたものである。左側の図から分かるように、同一の大きさの円に内接する三角形、四角形及び五角形は、互いを完全には含んでいない。したがって、上記の構成によると、第1結合部312K,312C,312Mの断面形状が、同一半径を有する円に内接する多角形で設計されても、使用者がトナーカートリッジを誤った位置に装着する心配がない。
【0058】
しかし、図6の中央側の図から分かるように、半径がDである円内に内接する三角形は、同一の半径を有する円に内接する六角形に完全に含まれる。したがって、この場合、使用者は、断面形状が六角形である第2結合部322Yを有するイエロー色相のトナーカートリッジ100Yを、断面形状が三角形である第1結合部312Kに誤まって装着する可能性がある。このような問題点を解決するために、図6の右側の図のように、第2結合部322Yの六角形断面形状は、Dより小さい半径D'を有する円に内接するように大きさを減少させることが好ましい。そうすると、イエロー色相のトナーカートリッジ100Yが第1結合部312Kに結合される可能性がなくなるので、結果として、使用者がトナーカートリッジを誤った位置に装着するとしても、トナーカートリッジが誤った位置に装着されることが生じなくなる。
【0059】
以上では、断面形状が三角形である第1結合部312Kに、断面形状が六角形である第2結合部322Yが誤って結合される可能性を述べたが、必ずしもこのような場合に限定されることはない。例えば、第2結合部322Yの断面形状を八角形にする場合、イエロー色相のトナーカートリッジは、断面形状が四角形である第1結合部312Cに誤まって結合される。しかし、このような場合も、第2結合部322Yの大きさを減少させることで、トナーカートリッジの誤挿を防止することができる。
【0060】
図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の動力カップリング装置における突起構造の第1結合部の形状を示した斜視図である。図7には、断面形状が三角形である第1結合部312K、及びブラックトナーカートリッジ100Kの第2結合部322Kを示したが、他の実施形態も、第1結合部312C,312M,312Y及び第2結合部322C,322M,322Yに対して同一に適用される。
【0061】
図7に示すように、突起構造の第1結合部312Kは、軸方向に沿ってツイストされ、これに相応する溝構造の第2結合部322Kは、軸方向に延長される捩れ面323を有してもよい。このように第1結合部312Kと第2結合部322Kが捩れ構造を有すると、第1結合部312Kと第2結合部322Kの結合が一層堅固になる。
【0062】
一方、以上では、第1結合部312K,312C,312M,312Yの全てが互いに異なる横断面形状を有する例を説明したが、第1結合部312K,312C,312M,312Yのうち一部が互いに異なる断面形状を有することもできる。例えば、第1結合部312Kの断面形状を三角形にし、残りの第1結合部312C,312M,312Yの断面形状を四角形にすることができる。また、他の例として、第1結合部312Kの断面形状を三角形にし、第1結合部312Cの断面形状を四角形にし、残りの第1結合部312M,312Yの断面形状を五角形にすることもできる。
【0063】
(画像形成機器の動作)
以下、本発明に係る画像形成機器の動力カップリング装置の動作を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0064】
帯電ローラ32によって均一な電位で帯電された感光部材31に、露光ユニット70から、例えばイエロー色相の画像情報に対応する光が照射され、感光部材31には、イエロー色相の画像に対応する静電潜像が形成される。イエロー現像器200Yの現像ローラ211には現像バイアスが印加され、イエロー色相のトナーが静電潜像に付着されることで、感光部材31にイエロー色相のトナー画像が現像される。このようなトナー画像は、第1転写ローラ34によって中間転写ベルト33に転写される。
【0065】
一枚分量のイエロー色相のトナー画像が全て転写されると、露光ユニット70は、例えば、マゼンタ色相の画像情報に対応する光を感光部材31に走査し、マゼンタ色相の画像に対応する静電潜像を形成する。マゼンタ現像器200Mは、静電潜像にマゼンタ色相のトナーを供給し、静電潜像を現像させる。感光部材31に形成されたマゼンタ色相のトナー画像は、先に転写されていたイエロー色相のトナー画像上に重なるように中間転写ベルト33に転写される。
【0066】
シアン色相及びブラック色相のトナーに対しても上記のような過程を行うことで、中間転写ベルト33には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色相のトナー画像が重なったカラートナー画像が形成される。このカラートナー画像は、中間転写ベルト33と第2転写ローラ35との間を通過する用紙に転写され、用紙に転写された画像は、定着ユニット40を通過しながら用紙に定着される
【0067】
一方、動力カップリング装置300によって駆動部60の動力が各トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに伝達され、各トナーカートリッジに設けられた回転軸120及び移送コイル140が回転する。その結果、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに保存されたトナーが攪拌され、相応する現像器200K,200C,200M,200Yに供給される。そして、現像器200K,200C,200M,200Yから供給されたトナーは、上述したように、現像ローラ211によって感光部材31に供給される。
【0068】
画像形成機器の動作中にトナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yに保存されたトナーが全て使用されると、使用者は、トナーカートリッジ100K,100C,100M,100Yを新しいものに取り替える。このとき、使用者は、取り替えられるべき色相のトナーカートリッジでない他の色相のトナーカートリッジを選択して画像形成機器に装着しようと試みる場合がある。しかし、本発明では、駆動部60に備わった駆動カップラー310K,310C,310M,310Yの結合部312K,312C,312M,312Yが互いに異なる断面形状を有するので、使用者が誤ったトナーカートリッジを選択した場合も、その誤ったトナーカートリッジが画像形成機器に装着されなくなる。したがって、使用者は、誤ったトナーカートリッジの選択を認識し、正しいトナーカートリッジを再び選択して画像形成機器に装着できるようになる。
【0069】
つまり、本実施形態によれば、カートリッジなどの消耗品や構成部品を取り替えるとき、使用者が誤った位置に消耗品や構成部品を装着することを予め防止することができる。したがって、製品の信頼性が向上し、使用者の便宜を図ることができ、誤った位置へのトナーカートリッジ装着のために、所望でない色相で画像が汚染されることを防止することができる。
【0070】
以上では、駆動部によって駆動される被動部がトナーカートリッジに備わった部品である例を説明した。しかし、本実施形態の動力カップリング装置は、このような場合に限定されて適用されるものではなく、例えば、使用者などが交換することが可能な消耗品や構成部品、特に動力を伝達する必要がある消耗品や構成部品などにも使用することができる。
【0071】
<第2実施形態>
次に、上記動力カップリング装置が他の構成に適用された場合の一例として、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る駆動部、感光部材及び動力カップリング装置を示した斜視図である。図8に示した画像形成機器は、本体(図示せず)に設けられた駆動部80が、動力カップリング装置400を用いて各色相別に備わった感光部材38K,38C,38M,38Yに連結される例を示している。すなわち、図8に示した本実施形態は、被動部が感光部材であるという点で第1実施形態と異なる。
【0072】
駆動部80は、駆動モーター81と、駆動モーター81の動力を感光部材38K,38C,38M,38Y側に伝達する動力伝達装置とを備えている。動力伝達装置は、駆動モーター81の動力を各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yに伝達するための動力伝達ギア82を備えている。各感光部材38K,38C,38M,38Yの回転軸39の一端には、各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yに結合される従動カップラー420K,420C,420M,420Yが設置される。
【0073】
各駆動カップラー410K,410C,410M,410Yは、断面形状が多角形である第1結合部412K,412C,412M,412Yを備えており、各従動カップラー420K,420C,420M,420Yは、第1結合部412K,412C,412M,412Yに対応する構造の第2結合部(図面に示していないが、図5A〜図5Dから類推可能である。)を備えている。
【0074】
本実施形態における駆動カップラーと従動カップラーに関する詳細な内容は、本発明の第1実施形態と同一であるので、それに関する重複的な説明を省略する。この本実施形態に係る画像形成機器によっても、上記第1実施形態に係る画像形成機器が有する効果と同様の効果を奏することができる。
【0075】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成機器を示した構成図である。
【図2】図1の画像形成機器を示した斜視図である。
【図3】図1の画像形成機器に含まれた駆動部及び動力カップリング装置を概略的に示した図である。
【図4】図1の画像形成機器に含まれたトナーカートリッジと動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5A】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5B】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5C】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図5D】図4の動力カップリング装置を示した斜視図である。
【図6】図1〜図5Dの動力カップリング装置における各第1結合部の断面形状の関係を説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る画像形成機器の動力カップリング装置の第1及び第2結合部を示した斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る駆動部、感光部材及び動力カップリング装置を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0077】
10 本体
30 現像ユニット
60 駆動部
100K,100C,100M,100Y トナーカートリッジ
200K,200C,200M,200Y 現像器
300 動力カップリング装置
310K,310C,310M,310Y 駆動カップラー
312K,312C,312M,312Y 第1結合部
320K,320C,320M,320Y 従動カップラー
322K,322C,322M,322Y 第2結合部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1現像器及び第2現像器と;
動力を駆動部から前記第1現像器に伝達するための第1駆動カップラーと;
前記第1現像器に設けられ、前記第1駆動カップラーに結合される第1従動カップラーと;
動力を前記駆動部から前記第2現像器に伝達するための第2駆動カップラーと;
前記第2現像器に設けられ、前記第2駆動カップラーに結合される第2従動カップラーと;
を含み、
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラー、または、前記第1従動カップラー及び前記第2従動カップラーは、異なる断面形状を有することを特徴とする、画像形成機器。
【請求項2】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、多角形であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成機器。
【請求項3】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成機器。
【請求項4】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成機器。
【請求項5】
感光部材と;
前記感光部材に形成された静電潜像に色相別にトナーを供給する複数の現像器と;
前記複数の現像器に色相別にトナーを供給する複数のトナーカートリッジと;
駆動部の動力を前記複数のトナーカートリッジに伝達するための動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記各駆動カップラーに対応して前記複数のトナーカートリッジに設けられた複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項6】
前記第1結合部の断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成機器。
【請求項7】
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なる大きさを有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成機器。
【請求項8】
前記複数の駆動カップラーは、色相別の4個の前記第1結合部を含み、
前記4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成機器。
【請求項9】
前記複数のトナーカートリッジは、
トナー保存容器と;
前記トナー保存容器に回転可能に設置され、前記各従動カップラーに結合される回転軸と;
前記回転軸に設置され、前記回転軸と一緒に回転しながら前記トナー保存容器に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材と;
を含むことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成機器。
【請求項10】
複数の感光部材と;
駆動部の動力を前記複数の感光部材に伝達するための動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記各駆動カップラーに対応して前記複数の感光部材に設けられた複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項11】
駆動部の動力を被動構造に伝達するための画像形成機器の動力カップリング装置において、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと;
前記各駆動カップラーに対応して前記被動構造に設けられた複数の従動カップラーと;
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記各従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造の第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項12】
前記第1結合部の断面形状は、多角形であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項13】
前記第1結合部の断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項14】
前記各第1結合部のうち2つの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項15】
前記被動構造は、色相別の4個のトナーカートリッジに回転可能に設置される回転軸を含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項16】
前記被動構造は、画像形成機器に設けられた色相別の4個の感光部材を含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項17】
前記複数の駆動カップラーは、色相別の4個の前記第1結合部を含み、
前記4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であることを特徴とする、請求項16に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項18】
前記第1結合部の正三角形、正四角形及び正五角形の断面形状は、第1直径を有する円に内接するように形成され、
前記第1結合部の正六角形である断面形状は、第1直径より小さい第2直径を有する円に内接するように形成されることを特徴とする、請求項17に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項19】
前記第1結合部は、突起であり、
前記第2結合部は、溝であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項20】
前記第1結合部は、溝であり、
前記第2結合部は、突起であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項21】
前記第1結合部は、軸方向に沿って捩れた構造を有することを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項22】
感光部材と;
前記感光部材の画像をトナーで現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち少なくとも1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記各駆動カップラーに対応する複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記各駆動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項23】
感光部材と;
前記感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられ、互いに異なる形状を有する複数の駆動カップラーと;
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記各駆動カップラーと異なる形状を有して前記各駆動カップラーに結合される複数の従動カップラーと;
を含むことを特徴とする、画像形成機器。
【請求項24】
感光部材と;
前記感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられ、第1形状及び第2形状を有する第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと;
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーと結合され、前記第1形状及び第2形状と排他的に一致する第3形状及び第4形状を有する第1従動カップラー及び第2従動カップラーと;
を含むことを特徴とする、画像形成機器。
【請求項1】
第1現像器及び第2現像器と;
動力を駆動部から前記第1現像器に伝達するための第1駆動カップラーと;
前記第1現像器に設けられ、前記第1駆動カップラーに結合される第1従動カップラーと;
動力を前記駆動部から前記第2現像器に伝達するための第2駆動カップラーと;
前記第2現像器に設けられ、前記第2駆動カップラーに結合される第2従動カップラーと;
を含み、
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラー、または、前記第1従動カップラー及び前記第2従動カップラーは、異なる断面形状を有することを特徴とする、画像形成機器。
【請求項2】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、多角形であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成機器。
【請求項3】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成機器。
【請求項4】
前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成機器。
【請求項5】
感光部材と;
前記感光部材に形成された静電潜像に色相別にトナーを供給する複数の現像器と;
前記複数の現像器に色相別にトナーを供給する複数のトナーカートリッジと;
駆動部の動力を前記複数のトナーカートリッジに伝達するための動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記各駆動カップラーに対応して前記複数のトナーカートリッジに設けられた複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項6】
前記第1結合部の断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成機器。
【請求項7】
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なる大きさを有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成機器。
【請求項8】
前記複数の駆動カップラーは、色相別の4個の前記第1結合部を含み、
前記4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成機器。
【請求項9】
前記複数のトナーカートリッジは、
トナー保存容器と;
前記トナー保存容器に回転可能に設置され、前記各従動カップラーに結合される回転軸と;
前記回転軸に設置され、前記回転軸と一緒に回転しながら前記トナー保存容器に保存されたトナーを攪拌する攪拌部材と;
を含むことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成機器。
【請求項10】
複数の感光部材と;
駆動部の動力を前記複数の感光部材に伝達するための動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記各駆動カップラーに対応して前記複数の感光部材に設けられた複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項11】
駆動部の動力を被動構造に伝達するための画像形成機器の動力カップリング装置において、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと;
前記各駆動カップラーに対応して前記被動構造に設けられた複数の従動カップラーと;
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記各従動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造の第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項12】
前記第1結合部の断面形状は、多角形であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項13】
前記第1結合部の断面形状は、正多角形であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項14】
前記各第1結合部のうち2つの断面形状は、互いに異なる直径を有する円に内接する形状であることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項15】
前記被動構造は、色相別の4個のトナーカートリッジに回転可能に設置される回転軸を含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項16】
前記被動構造は、画像形成機器に設けられた色相別の4個の感光部材を含むことを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項17】
前記複数の駆動カップラーは、色相別の4個の前記第1結合部を含み、
前記4個の第1結合部の断面形状は、それぞれ正三角形、正四角形、正五角形及び正六角形であることを特徴とする、請求項16に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項18】
前記第1結合部の正三角形、正四角形及び正五角形の断面形状は、第1直径を有する円に内接するように形成され、
前記第1結合部の正六角形である断面形状は、第1直径より小さい第2直径を有する円に内接するように形成されることを特徴とする、請求項17に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項19】
前記第1結合部は、突起であり、
前記第2結合部は、溝であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項20】
前記第1結合部は、溝であり、
前記第2結合部は、突起であることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項21】
前記第1結合部は、軸方向に沿って捩れた構造を有することを特徴とする、請求項11に記載の画像形成機器の動力カップリング装置。
【請求項22】
感光部材と;
前記感光部材の画像をトナーで現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち少なくとも1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられた複数の駆動カップラーと、
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記各駆動カップラーに対応する複数の従動カップラーと、
を含み、
前記各駆動カップラーは、前記各駆動カップラーに結合される第1結合部を含み、
前記各従動カップラーは、前記第1結合部に対応する構造を有する第2結合部を含み、
前記各第1結合部のうち少なくとも2つの断面形状は、互いに異なることを特徴とする、画像形成機器。
【請求項23】
感光部材と;
前記感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられ、互いに異なる形状を有する複数の駆動カップラーと;
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記各駆動カップラーと異なる形状を有して前記各駆動カップラーに結合される複数の従動カップラーと;
を含むことを特徴とする、画像形成機器。
【請求項24】
感光部材と;
前記感光部材の1つ以上の画像を1つ以上の現像器で現像する現像部と;
駆動部の動力を前記感光部材及び前記現像部のうち1つに伝達する動力カップリング装置と;
を含み、
前記動力カップリング装置は、
前記駆動部に設けられ、第1形状及び第2形状を有する第1駆動カップラー及び第2駆動カップラーと;
前記感光部材及び前記現像部のうち1つに設けられ、前記第1駆動カップラー及び前記第2駆動カップラーと結合され、前記第1形状及び第2形状と排他的に一致する第3形状及び第4形状を有する第1従動カップラー及び第2従動カップラーと;
を含むことを特徴とする、画像形成機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2008−152243(P2008−152243A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298353(P2007−298353)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】
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