説明

画像形成装置およびその制御方法

【課題】1つのプログラム内容を個人毎に依らず、複数の画像形成装置から登録/参照できるようにすること。
【解決手段】複数の宛先及び設定機能内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出す技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1には宛先と設定機能内容を1つのプログラム登録キーに登録する機能が提案されている。しかし、そのプログラム機能では、設定内容を画像形成装置のローカルの記憶媒体に保存し、その内容は他の画像形成装置からは参照できなかった。そこで、例えば、特許文献2において、利用者のカスタマイズメニューを個人情報サーバから呼び出す方法が提案されている。
【特許文献1】特開2003−298823号公報
【特許文献2】特開2001−24824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来例では、個人の認証を必要とし、使い勝手が悪かった。
【0004】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つのプログラム内容を個人毎に依らず、複数の画像形成装置から登録/参照できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の画像形成装置は、複数の宛先及び設定機能内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出せることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、登録したプログラム内容を呼び出す際に、使用できない機能があった場合、使用できない機能をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェアやオプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、その画像形成装置の周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索し、検索結果を利用者に知らせることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせる、または、周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索する、または、その機能を呼び出さずに、使用できる機能だけ呼び出すかを利用者が選択することができることを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の画像形成装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、プログラム内容を記憶する媒体として、他の画像形成装置が利用可能なことを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の画像形成装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容を画像形成装置本体からだけではなく、PCからリモートで編集できることを特徴とする。
【0012】
請求項8記載の画像形成装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容の登録、呼び出しを許可する画像形成装置を選択できることを特徴とする。
【0013】
請求項9記載の画像形成装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容は、設定内容と宛先のリセット時、初期状態に戻す場合、その初期状態となる設定内容と宛先に置き換えることができる。
【0014】
請求項10記載の画像形成装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、設定内容と宛先のリセット時、初期状態となる設定内容と宛先を画像形成装置内の記憶媒体と画像形成装置外の記憶媒体のどちらから呼び出すか、選択できることを特徴とする。
【0015】
請求項11記載の画像形成装置の制御方法は、複数の宛先及び設定機能内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出せることを特徴とする。
【0016】
請求項12記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11記載の画像形成装置の制御方法において、登録したプログラム内容を呼び出す際に、使用できない機能があった場合、使用できない機能をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする。
【0017】
請求項13記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11または請求項12に記載の画像形成装置の制御方法において、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェアやオプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする。
【0018】
請求項14記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から13のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、その画像形成装置の周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索し、検索結果を利用者に知らせることを特徴とする。
【0019】
請求項15記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から14のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせる、または、周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索する、または、その機能を呼び出さずに、使用できる機能だけ呼び出すかを利用者が選択することができることを特徴とする。
【0020】
請求項16記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から15のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、プログラム内容を記憶する媒体として、他の画像形成装置が利用可能なことを特徴とする。
【0021】
請求項17記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から16のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容を画像形成装置本体からだけではなく、PCからリモートで編集できることを特徴とする。
【0022】
請求項18記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から17のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容の登録、呼び出しを許可する画像形成装置を選択できることを特徴とする。
【0023】
請求項19記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から18のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容は、設定内容と宛先のリセット時、初期状態に戻す場合、その初期状態となる設定内容と宛先に置き換えることができる。
【0024】
請求項20記載の画像形成装置の制御方法は、請求項11から19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、において、設定内容と宛先のリセット時、初期状態となる設定内容と宛先を画像形成装置内の記憶媒体と画像形成装置外の記憶媒体のどちらから呼び出すか、選択できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、自分がいつも利用しているプログラム内容を複数の画像形成装置で利用できるようにし、利用者の利便性を向上し、また、各画像形成装置の記憶媒体の使用量を減らしてコストダウンを図ることができ、また、プログラム内容の登録/呼び出しに個人の認証が不要であり、使い勝手を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1〜10は、本発明実施形態において用いる画像形成装置のハードウェア構成例、操作パネルの概略図、操作画面である。
【0028】
図1はハードウェア構成例である。
【0029】
CPU1は装置全体の制御を司るものであり、その制御下にRAM2、ROM3、NVRAM4、パネル制御部5と操作パネル6、エンジン制御部7とスキャン/プリントエンジン8、ディスクドライバ9と記憶媒体10、外部I/F11、モデム12、通信制御部13、リモート記憶媒体15、PC16があり、それらがデータバス14を介して接続されている。
【0030】
(1)RAMは、一時的な記憶場所として利用される。
(2)ROMは、プログラム、フォント、及びその他の静的なデータが格納されている。
(3)NVRAMは、不揮発性のデータを格納しておく。
(4)パネル制御部と操作パネルは、ユーザーとのインターフェースとなる。
(5)エンジン制御部とスキャン/プリントエンジンは、イメージデータの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取りと転写紙への印刷を行う。
(6)ディスクドライバと記憶媒体は、大量のイメージデータの蓄積場所、データベースの記憶場所として利用される。
(7)外部I/Fは、セントロニクス等のインターフェースを用いて本体機器外部との通信を可能にする。
(8)モデムは、公衆電話回線と接続され、外部機器との通信を可能にする。
(9)通信制御部は、イーサネット(登録商標)や無線LAN等のネットワークに接続され、外部の機器との通信を可能とする。
(10)外部記憶媒体に、プログラム内容と初期状態内容を登録し、呼び出す。
(11)PCはプログラム内容と初期状態内容の編集を行う。
(12)データバスは、CPUとデバイス間及び各種デバイス間の通信を行う。
【0031】
図2は、画像形成装置の操作パネルを示した図である。01には画像形成装置で設定した宛先や動作設定が表示される。また、02のプログラムキーを押下すると、設定した内容の登録やプログラムに登録された設定内容の呼び出しが行える。03のリセットキーを押下することで、現状の設定をクリアし、デフォルト状態として選択された内容が呼び出される。
【0032】
図3は図2の01の操作パネルの液晶タッチパネル表示一例を示した図である。利用者が液晶タッチパネルに表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。図3において真中上は、「ファクスできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリアであり、その下は宛先情報を編集するボタンが並んでいる。
【0033】
また、その右は、現状の設定を全て表示して確認するための設定確認ボタンと送信モードを決定する送信モードボタンである。
【0034】
また、右下は送信動作に付随した情報を設定する拡張送信ボタンと送信者を指定する送信者ボタンである。
【0035】
また、画面の左側は文字サイズや原稿サイズを設定する読み取り条件ボタン、濃度を設定する自動濃度ボタンと手動濃度バー、片面原稿/両面原稿の設定等を行う原稿送りボタン、蓄積した文書を指定する蓄積文書指定ボタンである。また、真中はワンタッチで登録した宛先を呼び出せる宛先ボタンである。
【0036】
図4はプログラム画面である。図2の02のプログラムキーを押下することで図2の01の液晶タッチパネル上に表示される。
【0037】
P1のプログラムリストボタンにはそれぞれに対応するプログラムが登録されている。ここでP2の呼び出しボタンを押下し、P1のプログラムリストボタンを押下すると、P1に登録されたプログラムが呼び出される。
【0038】
同様にP3の登録ボタンを押下し、P1のプログラムリストボタンを押下することで、現状の設定をP1のプログラムリストボタンに登録する。
【0039】
また、P4の消去ボタンを押下し、P1のプログラムリストボタンを押下すると、P1のプログラムリストボタンに登録された内容を消去する。
【0040】
また、P5の名称変更ボタンを押下し、P1のプログラムリストボタンを押下すると、P1のプログラムリストボタンに表示された名称を変更することができる。
【0041】
また、P6の初期状態登録ボタンを押下すると、初期状態が登録できる。
【0042】
また、P7の初期状態選択ボタンを押下すると、初期状態を呼び出す記憶媒体が選択できる。
【0043】
図5は初期状態登録画面である。図4のP6の初期状態登録ボタン押下で表示される。ここで、リセット後の初期状態の内容を登録する記憶媒体を選択し、登録する。
【0044】
図6は初期状態呼び出し先選択画面である。図4のP7の初期状態呼び出し先選択ボタン押下で表示される。ここで、リセット後の初期状態の内容を呼び出す記憶媒体を選択できる。
【0045】
図7はプログラム内容編集画面である。画像形成装置または、リモートの記憶媒体にネットワークで接続されたPCから起動し、PC上でプログラム内容を編集する。
【0046】
図8は初期状態編集画面である。画像形成装置または、リモートの記憶媒体にネットワークで接続されたPCから起動し、PC上でデフォルト状態を編集する。
【0047】
図9はプログラムの登録/呼び出しを許可する画像形成装置を設定する画面である。図4のP1のプログラムリスト選択後、P8のプログラム許可装置ボタン押下。または、画像形成装置やリモートの記憶媒体にネットワークで接続されたPCから起動する。
【0048】
図10は初期状態の登録/呼び出しを許可する画像形成装置を設定する画面である。図4のP9の初期状態許可装置ボタン押下。または、画像形成装置やリモートの記憶媒体にネットワークで接続されたPCから起動する。
【0049】
図11は使用不可機能有り画面である。プログラムや初期状態を呼び出す時に使用できない機能があった場合に表示する。
【0050】
図12は使用不可機能一覧画面である。図11の使用不可機能有り画面にて、「DFH2.使用不可機能一覧表示ボタン」が押下された時に、表示する。
【0051】
図13は使用可にする方法一覧画面である。図12の使用不可機能一覧画面にて、「DFL2.使用可にする方法を表示ボタン」または、図14の使用可機器一覧画面にて、「DFM2.使用可にする方法を表示ボタン」が押下された時に表示する。
【0052】
図14は使用可機器一覧画面である。図12の使用不可機能一覧時画面にて、「DFL3.周囲で使用できる機器を検索ボタン」または、図13の使用可にする方法一覧画面にて、「DFE2.周囲で使用できる機器を検索ボタン」が押下された時に、表示する。
【0053】
次に各請求項の実施例を説明する。
【0054】
請求項1から請求項9ないし請求項11から請求項19の実施例として、本画像形成装置は、利用者が図4の「P3.登録ボタン」を選択し、図4の「P1.プログラムリストボタン」を押下する。または、図4の「P6.初期状態登録ボタン」を押下し、図5の「DR1.記憶媒体」を選択し、「DR2.OKボタン」を押下する。または、図1の「16.PC」から図7の「PE1.追加ボタン」または「PE2.削除ボタン」を用いてプログラム内容を編集し、図7の「PE3.OKボタン」を押下する。
【0055】
または、図1の「16.PC」から図8の「DE1.追加ボタン」または「DE2.削除ボタン」を用いて初期状態内容を編集し、図8の「DE3.OKボタン」を押下する。ことで、図15の「FW1.内容取得」を図1の「5.パネル制御部」または図1の「16.PC」から行い、宛先と設定機能内容を取得する。次に図15の「FW2.書き込み先取得」を行い、書き込む記憶媒体がローカルなら、図1の「4.NVRAM」の書き込み許可装置情報を用いて、また、リモートならば、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」の書き込み許可装置情報を用いて、図15の「FW3.書き込み可否判断」を行う。
【0056】
そして、図15の「FW4.書き込み可」を判断して、書き込み可で書き込む記憶媒体がローカルなら図1の「4.NVRAM」に対して、書き込む記憶媒体がリモートなら、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」に対して、図15の「FW5.データ書き込み」を行う。書き込み不可なら図15の「FW6.書き込み禁止画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図19の「書き込み禁止画面」を一定時間表示し、終了する。
【0057】
本画像形成装置は、利用者が図4の「P2.呼び出しボタン」を選択し、図4の「P1.プログラムリストボタン」を押下する。または、図2の「O3.リセットボタン」を押下する。ことで、図16の「FR1.呼び出し先取得」を行い、呼び出すプログラムまたは初期状態がローカルの記憶媒体に保持されているなら、図1の「4.NVRAM」の呼び出し許可装置情報を用いて、また、リモート記憶媒体ならば、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」の呼び出し許可装置情報を用いて、図16の「FR2.呼び出し可否判断」を行う。そして、図16の「FW3.呼び出し可」を判断して、呼び出し可で呼び出す記憶媒体がローカルなら図1の「4.NVRAM」に対して、呼び出す記憶媒体がリモートなら、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」から図16の「FR4.データ取得」を行う。
【0058】
呼び出し不可なら図16の「FR16.呼び出し禁止画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「02.操作パネル」に図20の「呼び出し禁止画面」を一定時間表示し、終了する。
【0059】
次に、図1の「7.エンジン制御部」「9.ディスクドライバ」「13.通信制御部」から図16の「FR5.装置状態取得」を行い、その情報と呼び出す内容を比較する図16の「FR6.使用不可機能判断」を行う。そして、図16の「FR7.使用不可機能有り」を判断して、使用不可機能有りなら、図16の「FR8.使用不可機能有り画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図11の「使用不可機能有り画面」を表示する。
【0060】
次に、図16の「FR9.アクション選択」において、利用者が図11の「DFH1.使用可機能のみ呼び出すボタン」を選択したら、図16の「FR15.内容展開」を行い、終了する。
【0061】
利用者が図11の「DFH2.使用不可機能一覧表示ボタン」を選択したら、図16の「FR10.使用不可機能一覧表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図12の「使用不可機能一覧画面」を表示する。利用者が図11の「DFH3.呼び出しキャンセルボタン」を選択したら、終了する。
【0062】
次に、図16の「FR11.アクション選択」において、利用者が図12の「DFL1.使用可機能のみ呼び出すボタン」を選択したら、図16の「FR15.内容展開」を行い、終了する。
【0063】
利用者が図12の「DFL2.使用可にする方法を表示ボタン」を選択したら、図16の「FR12.使用可にする方法画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図13の「使用可にする方法一覧画面」を表示する。利用者が図12の「DFL3.周囲で使用できる機器検索ボタン」を選択したら、図16の「FR13.使用可機器一覧画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「02.操作パネル」に図14の「使用可機器一覧画面」を表示する。利用者が図12の「DFL4.呼び出しキャンセルボタン」を選択したら、終了する。
【0064】
次に、図16の「FR14.アクション選択」において、利用者が図13の「DFE1.使用可機能のみ呼び出すボタン」または図14の「DFM1.使用可機能のみ呼び出すボタン」を選択したら、図16の「FR15.内容展開」を行い、終了する。
【0065】
利用者が図13の「DFE2.周囲で使用できる機器を検索ボタン」を選択したら、図16の「FR13.使用可機器一覧画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図14の「使用可機器一覧画面」を表示する。
【0066】
利用者が図14の「DFM2.使用可にする方法を表示ボタン」を選択したら、図16の「FR12.使用可にする方法画面表示」を図1の「5.パネル制御部」に対して行い、図2の「O2.操作パネル」に図13の「使用可にする方法一覧画面」を表示する。
【0067】
利用者が図13の「DFE3.呼び出しキャンセルボタン」または、図14の「DFM3.呼び出しキャンセルボタン」を選択したら、終了する。
【0068】
以下では請求項8および請求項9の実施例について説明する。
利用者が図4の「P8.プログラム許可装置ボタン」を押下、または図1のPC「16.PC」から、図9を呼び出し、図9の「PA1.追加ボタン」「PA2.削除ボタン」「PA3.追加ボタン」「PA4.削除ボタン」を用いてプログラムの呼び出し/書き込みを許可する画像形成装置または記憶媒体を編集し、図9の「PA5.OKボタン」を押下する。
【0069】
または、利用者が図4の「P9.初期状態許可装置ボタン」押下、または図1のPC「16.PC」から、図10を呼び出し、図10の「DA1.追加ボタン」「DA2.削除ボタン」「DA3.追加ボタン」「DA4.削除ボタン」を用いて初期状態の呼び出し/書き込みを許可する画像形成装置または記憶媒体を編集し、図10の「DA5.OKボタン」を押下することで、図17の「FA1.装置名取得」を図1の「5.パネル制御部」または図1の「PC」から行い、呼び出し/書き込みを許可する装置名を取得する。次に図17の「FA2.データ書き込み」を呼び出し/書き込みを許可する装置をローカルで編集しているならば、図1の「4.NVRAM」に、また、リモートで編集しているならば、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」に対して行う。
【0070】
以下では請求項10の実施例について説明する。
利用者が図4の「P7.初期状態呼び出し先選択ボタン」押下、または図1のPC「16.PC」から、図6を呼び出し、図6の「DS1.呼び出し先ボタン」を用いて、呼び出し先を選択し、図6の「DS2.OKボタン」を押下する。ことで、図18の「FD1.初期状態呼び出し先取得」を図1の「5.パネル制御部」または図1の「PC」から行い、初期状態を呼び出す記憶媒体を取得する。次に図18の「FD2.データ書き込み」を初期状態呼び出し先についてローカルで編集しているならば、図1の「4.NVRAM」に、また、リモートで編集しているならば、ネットワークを経由し、図1の「15.リモート記憶媒体」に対して行う。
【0071】
以下に、各請求項の目的、効果を記載する。
請求項2に関して、請求項1に記載の従来のプログラム機能では、画像形成装置に無い機能はプログラムに登録できないため、プログラムを呼び出す時に、動作不可能な機能は無かった。しかし、1つのプログラム内容を機器の設定やソフトウェアやオプション構成の異なる複数の画像形成装置で共有する時には、呼び出す機能と動作可能な機能の不一致が起こり得る。そのため、呼び出すことができない機能が分からないと、利用者は画像形成装置で自分が処理しようとした原稿及び画像が、どのような仕上がりになるか分からず、不便である。請求項1の効果に加えて、登録したプログラム内容を呼び出す際に、使用できない機能があった場合、使用できない機能をガイダンスで利用者が知ることができると便利である。
【0072】
請求項3に関して、請求項1及び請求項2に記載のプログラム機能では、呼び出すことができなかった機能を表示して、利用者が機能を分かっただけでは、利用者はどうすれば、その機能が使えるのか分からず、不便である。請求項1または請求項2の効果に加えて、使用できない機能を使用するために必要な設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者が知ることができると利用者の利便性が増す。
【0073】
請求項4に関して、請求項1から3のいずれか1項に記載のプログラム機能で、呼び出すことが出来なかった機能とその対処方法が分かり、設定の変更やソフトウェアやオプション構成の変更を行っていたのでは、利用者が緊急の作業をしているときには不便である。請求項1から3のいずれか1項に記載の効果に加えて、呼び出したプログラム内容の機能が使用できない場合、その画像形成装置の周囲に使用できない機能を使用できる他の画像形成装置が無いか検索し、検索結果を利用者が知ることができれば、利用者が即座に代替手段を得ることができ、作業効率が向上する。
【0074】
請求項5に関して、請求項1から4のいずれか1項に記載のプログラム機能で、機能が呼び出せなかったときに、その機能を呼び出さなくても良い利用者にとっては、呼び出せなかった機能の提示、呼び出すための設定変更方法、ソフトウェア及びオプションの入手方法の提示、周辺の画像形成装置の検索は不要である。請求項1から4のいずれか1項に記載の効果に加えて、呼び出したプログラム内容の機能が使用できない場合、使用できない機能をガイダンスで利用者に知らせるか、使用できない機能を使用するために必要な設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせるか、周囲に使用できない機能を使用できる他の画像形成装置が無いか検索するか、または、その機能を呼び出さずに、使用できる機能だけ呼び出すかを利用者が選択することができれば、作業者が柔軟な対応ができる。
【0075】
請求項6に関して、請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム機能で、プログラム機能で、プログラム内容を特別な記憶媒体に保存して、それを複数の画像形成装置から利用する方法しか無いと、いつも自分が使っているプログラム内容を改めて特別な記憶媒体に登録しなくてはならず、不便である。請求項1から5のいずれか1項に記載の効果に加えて、プログラム内容を記憶する媒体として、他の画像形成装置を利用可能ならば、改めて記憶媒体を用意する必要が無く、また、利用者が元々利用していたプログラム内容をそのまま、他の画像形成装置で利用できて、便利である。
【0076】
請求項7に関して、請求項1から6のいずれか1項に記載のプログラム機能では、プログラム内容の編集は、画像形成装置のオペレーション画面上の設定を改めて上書き登録することで行っており、手間がかかる。また、他の利用者が画像形成装置を利用中だった場合は、プログラム内容を編集できず不便である。請求項1から6のいずれか1項に記載の効果に加えて、リモートのPCでプログラム内容を編集できれば、他の利用者が画像形成装置を利用中でも、自由にプログラム内容を変更することができる。
【0077】
請求項8に関して、請求項1から7のいずれか1項に記載のプログラム機能において、プログラム内容を登録・呼び出しできる画像形成装置を選択できず、画像形成装置からのアクセスを無制限に許可したら、セキュリティ上不安である。請求項1から7のいずれか1項に記載の効果に加えて、プログラム内容の登録・呼び出しを許可する装置を選択できれば、セキュリティが強固になる。
【0078】
請求項9に関して、請求項1から8のいずれか1項に記載のプログラム機能と同様に、自分が普段利用している宛先や設定機能内容の初期状態を複数の画像形成装置で利用できないのは不便である。請求項1から8のいずれか1項に記載の効果に加えて、プログラム内容と同様に自分が普段利用している設定機能内容と宛先の初期状態を複数の画像形成装置で利用できれば便利である。
【0079】
請求項10に関して、請求項1から9のいずれか1項に記載の設定機能内容と宛先の初期状態を画像形成装置内の記憶媒体から呼び出すか外部の記憶媒体から呼び出すか選択できなければ、ネットワークの不具合時にはリセットができなくなり、不便である。請求項1から9のいずれか1項に記載の効果に加えて、設定機能内容と宛先の初期状態を画像形成装置内の記憶媒体から呼び出すか外部の記憶媒体から呼び出すか選択できれば、ネットワークの不具合時にも対応できて便利である。
【0080】
なお、請求項11〜20に関しても上記と同様である。
【0081】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、複数の宛先及び設定内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出せることを特徴とする画像形成装置およびその制御方法に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の実施の形態におけるハードウェア構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における画像形成装置の操作パネルを示した図である。
【図3】本発明の実施の形態における図2の01の操作パネルの液晶タッチパネル表示の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるプログラム画面の一例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態における初期状態登録画面の一例を示した図である。
【図6】本発明の実施の形態における初期状態呼び出し先選択画面の一例を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるプログラム内容編集画面の一例を示した図である。
【図8】本発明の実施の形態における初期状態編集画面の一例を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるプログラムの登録/呼び出しを許可する画像形成装置を設定する画面の一例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態における初期状態の登録/呼び出しを許可する画像形成装置を設定する画面の一例を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態における使用不可機能有り画面の一例を示した図である。
【図12】本発明の実施の形態における使用不可機能一覧画面の一例を示した図である。
【図13】本発明の実施の形態における使用可にする方法一覧画面の一例を示した図である。
【図14】本発明の実施の形態における使用可機器一覧画面の一例を示した図である。
【図15】本発明の実施の形態における登録/編集のフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態における呼び出しのフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態における許可装置選択のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態における初期状態呼び出し先選択のフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態における書き込み禁止画面の一例を示した図である。
【図20】本発明の実施の形態における呼び出し禁止画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0083】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 NVRAM
5 パネル制御部
6 操作パネル
7 エンジン制御部
8 スキャン/プリントエンジン
9 ディスクドライバ
10 記憶媒体
11 外部I/F
12 モデム
13 通信制御部
14 データバス
15 リモート記憶媒体
16 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の宛先及び設定機能内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出せることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置において、登録したプログラム内容を呼び出す際に、使用できない機能があった場合、使用できない機能をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェアやオプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、その画像形成装置の周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索し、検索結果を利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせる、または、周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索する、または、その機能を呼び出さずに、使用できる機能だけ呼び出すかを利用者が選択することができることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、プログラム内容を記憶する媒体として、他の画像形成装置が利用可能なことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、
プログラム内容を画像形成装置本体からだけではなく、PCからリモートで編集できることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容の登録、呼び出しを許可する画像形成装置を選択できることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容は、設定内容と宛先のリセット時、初期状態に戻す場合、その初期状態となる設定内容と宛先に置き換えることができる画像形成装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、設定内容と宛先のリセット時、初期状態となる設定内容と宛先を画像形成装置内の記憶媒体と画像形成装置外の記憶媒体のどちらから呼び出すか、選択できることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
複数の宛先及び設定機能内容を1つの登録キーに登録するプログラム機能を備えた画像形成装置において、プログラム内容を画像形成装置内の記憶媒体だけでなく、画像形成装置外の記憶媒体に登録し、呼び出せることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
請求項11記載の画像形成装置の制御方法において、登録したプログラム内容を呼び出す際に、使用できない機能があった場合、使用できない機能をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の画像形成装置の制御方法において、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェアやオプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項14】
請求項11から13のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、その画像形成装置の周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索し、検索結果を利用者に知らせることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項15】
請求項11から14のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、呼び出したプログラム内容が使用できない場合、使用できない機能を使用するために必要な機器設定の変更方法、または、必要なソフトウェア、オプションと、その入手方法をガイダンスで利用者に知らせる、または、周囲に使用できる他の画像形成装置が無いか検索する、または、その機能を呼び出さずに、使用できる機能だけ呼び出すかを利用者が選択することができることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
請求項11から15のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、プログラム内容を記憶する媒体として、他の画像形成装置が利用可能なことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
請求項11から16のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容を画像形成装置本体からだけではなく、PCからリモートで編集できることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項18】
請求項11から17のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容の登録、呼び出しを許可する画像形成装置を選択できることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
請求項11から18のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、画像形成装置または画像形成装置外の記憶媒体において、プログラム内容は、設定内容と宛先のリセット時、初期状態に戻す場合、その初期状態となる設定内容と宛先に置き換えることができる画像形成装置の制御方法。
【請求項20】
請求項11から19のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法において、において、設定内容と宛先のリセット時、初期状態となる設定内容と宛先を画像形成装置内の記憶媒体と画像形成装置外の記憶媒体のどちらから呼び出すか、選択できることを特徴とする画像形成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−329845(P2007−329845A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161222(P2006−161222)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】